JP2014000037A - コジェネレーションを利用した栽培・養殖システム - Google Patents

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Abstract

【課題】揮発性有機化合物を燃料として用いて発電を行うコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムを提供する。
【解決手段】揮発性有機化合物を燃料とする発電設備、
発電時に発生した二酸化炭素の回収・供給設備、発電時に発生した排熱を利用する冷温水供給設備およびバイオマス原料より肥料とエサを生産する生産設備から供給された二酸化炭素と肥料を用いて植物を栽培する栽培システムおよびエサと冷水および温水を用いて水産生物の養殖を行う養殖システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、コジェネレーションを利用した栽培・養殖システムに関する。
次のような植物の栽培装置が知られている。この植物の栽培装置は、燃料電池を用いて発電を行い、発電に伴って排出される水、熱、二酸化炭素を温室へ供給するとともに、発電によって得た電力を利用して植物への光の照射及び温室内の温度調整を行う。(例えば、特許文献1)。
特開2010−246401号公報
しかしながら、従来の植物の栽培装置では、発電した電力を植物の栽培に使用してしまうため、外部へ供給することはできなかった。また、従来の植物の栽培装置は、水素、炭化水素又はアルコールからなる燃料を燃料電池へ供給して発電を行っており、有害物質を再生可能エネルギーとして用いることについては、何ら検討されていなかった。
本発明によるコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムは、揮発性有機化合物を燃料として用いることにより発電を行う発電手段と、発電手段による発電で得た電力を外部へ送電する送電手段とを備える発電設備と、発電手段による発電時に発生した二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収手段と、二酸化炭素回収手段によって回収された二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給手段とを備える二酸化炭素回収・供給設備と、発電手段による発電時に発生した排熱を利用して、冷水および温水を供給する冷温水供給設備と、冷温水供給設備から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行って、バイオマス原料を肥料に変えるとともに水産生物のエサとなり得る生物を飼育することにより、肥料とエサを生産する生産設備と、二酸化炭素回収・供給設備から供給された二酸化炭素と、生産設備で生産された肥料を用いて植物の生育を促すとともに、冷温水供給設備から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行うことにより、植物を栽培する栽培設備と、生産設備で生産されたエサを用いて水産生物の生育を促すとともに、冷温水供給設備から供給された冷水および温水を用いて水温調整を行うことにより、水産生物の養殖を行う養殖設備とで構成されることを特徴とする。
本発明によるコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムはまた、揮発性有機化合物を燃料として用いることにより発電を行う発電手段と、発電手段による発電で得た電力を外部へ送電する送電手段と、発電手段による発電時に発生した二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収手段と、発電手段による発電時に発生した排熱を利用して、冷水および温水を供給する冷温水供給手段と、冷温水供給手段から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行って、バイオマス原料を肥料に変えるとともに水産生物のエサとなり得る生物を飼育することにより、肥料とエサを生産する生産手段と、二酸化炭素回収で回収された二酸化炭素と、生産手段で生産された肥料を用いて植物の生育を促すとともに、冷温水供給手段から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行うことにより、植物を栽培する栽培手段と、生産手段で生産されたエサを用いて水産生物の生育を促すとともに、冷温水供給手段から供給された冷水および温水を用いて水温調整を行うことにより、水産生物の養殖を行う養殖手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、発電した電力を外部へ送電して供給することができる。また、揮発性有機化合物(VOC)を燃料として発電することで、大気汚染の原因となる有害物質を再生可能エネルギーとして用いることができ、環境保全に貢献することができる。
コジェネレーションを利用した栽培・養殖システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 コジェネレーションを利用した栽培・養殖システム10により実現されるパイロットファームの構成例を模式的に示した図である。
図1は、本実施の形態におけるコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。栽培・養殖システム10は、発電設備11と、二酸化炭素回収・供給設備12と、冷温水供給設備13と、生産設備14と、栽培設備15と、養殖設備16と、制御装置17とで構成される。栽培・養殖システム10を構成するこれらの設備は、同一敷地内に建設されて一つのファームを形成する。
発電設備11は、揮発性有機化合物(以下、「VOC」と呼ぶ)を燃料として用いることにより発電を行う発電機を備えたコジェネレーションシステムを有している。発電機による発電の詳細については、公知の技術であるため説明を省略するが、本実施の形態の発電設備11は、燃料として一般的に有害物質とされているVOCを再生可能エネルギーとして用いることによって環境保全に貢献することができる。
発電設備11で発電された電力は、送電線を介して外部へ送電される。これにより、外部への電力供給が可能となる。例えば、発電設備11で発電された電力を、電力買い取り会社へ売電すれば、利益を上げることができるとともに、VOCを再生可能エネルギーとして用いた外部への電力供給が可能となる。
発電設備11での発電に伴い発生する二酸化炭素(CO2)は、二酸化炭素回収・供給設備12へ排出される。また、発電設備11での発電に伴い発生する熱は、飽和蒸気として冷温水供給設備13へ排熱される。
二酸化炭素回収・供給設備12には、発電設備11から排出される二酸化炭素を回収するための装置として、例えば、吸着式CO2分離装置が設置されている。二酸化炭素回収・供給設備12では、この吸着式CO2分離装置により、発電設備11から排出される二酸化炭素が回収される。ここで回収された二酸化炭素は、栽培設備15内で栽培される植物の光合成を促すために栽培設備15へ供給される。なお、二酸化炭素回収・供給設備12からの栽培設備15への二酸化炭素の供給量は、制御装置17によって管理されるものとする。制御装置17は、栽培設備15が有する栽培ハウス内で栽培される植物の種類や、栽培ハウス内の二酸化炭素濃度、日照量等の栽培環境等に基づいて、最適な供給量となるように二酸化炭素の供給量を制御する。
冷温水供給設備13には、給水を発電設備11から排出される飽和蒸気を用いて温水にする熱交換機型温水器と、給水を発電設備11から排出される飽和蒸気を用いて冷水にする吸収式冷温水器とが設置されている。熱交換機型温水器によって得られた温水は、生産設備14、栽培設備15、および養殖設備16へ供給される。また、吸収式冷温水器によって得られた冷水も生産設備14、栽培設備15、および養殖設備16へ供給される。
生産設備14は、建屋として例えばガラスハウスやビニールハウス等を用い、このガラスハウスやビニールハウス(以下、「生産ハウス」と呼ぶ)内に、栽培設備15で用いる肥料と養殖設備15で用いるエサとを生産するための環境を構築した設備である。具体的には、生産ハウス内では、バイオマス原料に前処理が施されることにより得られた土壌を敷き詰めた環境で、該土壌内の有機物を分解することにより、バイオマス原料を栽培設備15で用いる肥料に変える役割を担うとともに、養殖設備16で養殖される水産生物のエサにもなり得る生物、例えばミミズが飼育される。生産ハウス内で生産された肥料は、作業員によって栽培設備15へ供給され、植物栽培用の肥料として用いられる。また、生産ハウス内で飼育された生物、すなわち生産されたエサは、作業員によって養殖設備16へ供給され、水産生物のエサとして用いられる。
生産設備14には、冷温水供給設備13から供給された冷水及び温水を利用して生産ハウス内の温度を調整するための設備が敷設されている。例えば、生産ハウス内に冷水又は温水を流す配管を敷設し、該配管内に冷水を流すことにより冷房効果を得、該配管内に温水を流すことにより暖房効果を得ることができるようになっている。これにより、生産ハウス内は、肥料の生産、及びミミズの飼育に適した室温に調整される。なお、生産設備14への冷水と温水の供給量は、制御装置17によって制御される。具体的には、生産設備14は、生産設備14への供給を冷水と温水との間で切り替える切り替え装置、及び冷水の供給量と温水の供給量を調整するための調整装置を備えており、制御装置17は、切り替え装置や調整装置を制御することにより、生産設備14への冷水と温水の供給量を制御することができる。また、生産設備14は、生産ハウス内の温度を検出する温度計を備えており、制御装置17は、該温度計による検出温度があらかじめ設定された温度になるように、生産設備14への冷水と温水の供給量を制御する。
栽培設備15は、建屋として例えばガラスハウスやビニールハウス等を用い、このガラスハウスやビニールハウス(以下、「栽培ハウス」と呼ぶ)内に、農産物として出荷可能な種々の植物の栽培環境を構築した設備である。具体的には、栽培ハウス内では、生産設備14で生産された肥料を含んだ土壌を敷き詰めた環境で、農産物として出荷可能な植物が栽培される。栽培される植物としては、例えば、露地栽培が可能なルッコラ、レタス、ベビーリーフ、ネギ、イチゴ、キュウリ、ホウレンソウ、ニラ、マンゴー、メロン、トマト等が考えられる。この栽培設備15で栽培された農産物は、作業員によって収穫されて市場へ出荷される。
栽培設備15には、冷温水供給設備13から供給された冷水及び温水を利用して栽培ハウス内の温度を調整するための設備が敷設されている。例えば、栽培ハウス内に冷水又は温水を流す配管を敷設し、該配管内に冷水を流すことにより冷房効果を得、該配管内に温水を流すことにより暖房効果を得ることができるようになっている。これにより、栽培ハウス内は、植物の栽培に適した室温に調整される。なお、栽培設備15への冷水と温水の供給量は、制御装置17によって制御される。具体的には、栽培設備15は、栽培設備15への供給を冷水と温水との間で切り替える切り替え装置、及び冷水の供給量と温水の供給量を調整するための調整装置を備えており、制御装置17は、切り替え装置や調整装置を制御することにより、栽培設備15への冷水と温水の供給量を制御することができる。また、栽培設備15は、栽培ハウス内の室温を検出する温度計を備えており、制御装置17は、該温度計による検出温度があらかじめ設定された温度になるように、栽培設備15への冷水と温水の供給量を制御する。
養殖設備16は、建屋として例えばガラスハウスやビニールハウス等を用い、このガラスハウスやビニールハウス(以下、「養殖ハウス」と呼ぶ)内に、水産物として出荷可能な水産生物の飼育環境を構築した設備である。具体的には、養殖ハウス内には、水産生物を飼育するための養殖プールが設置され、この養殖プール内で、水産物として出荷可能な種々の水産生物が飼育される。飼育される水産生物としては、例えば、鯉、タニシ、どじょう等が考えられる。この養殖設備16で飼育された水産生物は、作業員によって収穫されて市場へ出荷される。また、養殖プール内に沈殿する水産生物の***物(糞や尿)は、作業員によって回収されて、栽培設備15で肥料として使用される。
養殖設備16には、冷温水供給設備13から供給された冷水及び温水を利用して養殖プールの水温を調整するための設備が敷設されている。例えば、養殖プール内に冷水又は温水を流す配管を敷設し、該配管内に冷水を流すことにより冷房効果を得、該配管内に温水を流すことにより暖房効果を得ることができるようになっている。これにより、養殖プールの水温は、水産生物の飼育に適した水温に調整される。なお、養殖設備16への冷水と温水の供給量は、制御装置17によって制御される。具体的には、養殖設備16は、養殖設備16への供給を冷水と温水との間で切り替える切り替え装置、及び冷水の供給量と温水の供給量を調整するための調整装置を備えており、制御装置17は、切り替え装置や調整装置を制御することにより、養殖設備16への冷水と温水の供給量を制御することができる。また、養殖設備16は、養殖プールの水温を検出する水温計を備えており、制御装置17は、該水温計による検出温度があらかじめ設定された温度になるように、養殖設備16への冷水と温水の供給量を制御する。
図2は、本実施の形態における栽培・養殖システム10により実現されるパイロットファームの構成例を模式的に示した図である。このパイロットファームは、例えば、ファームの敷地内に上述した各設備用の建屋が建設されているものとする。なお、図2において、図1と同一の構成要素については同じ符号を付与して説明を省略し、図1との相違点を中心に説明する。
発電設備11へは、燃料設備2aから発電用の燃料としてVOCが供給される。VOCは、例えば、タンクローリー(VCCローリー)等によりパイロットファームへ運ばれてくるものとする。なお、図2は、燃料設備2aから、VOCに加えて天然ガス(LNG)も燃料として供給される例を示している。発電設備11で得られた電力は、外部へ売電される。なお、図2に示すように、発電された電力の一部は、パイロットファーム内で自家消費するようにしてもよい。
図2では、発電設備11からの排熱として飽和蒸気が熱交換器型温水器13aと吸収式冷温水器13bとに排出されている。さらに、熱交換器型温水器13aと吸収式冷温水器13bへ飽和蒸気を供給するバックアップとして、ボイラー設備2bが設置されている。これにより、発電設備11の発電機が停止して、発電設備11からの飽和蒸気の供給が止まった場合でも、ボイラー設備2bから供給される飽和蒸気を利用して、生産設備14、栽培設備15、および養殖設備16へ冷水と温水を供給することが可能となる。また、発電設備11から排出される二酸化炭素は、二酸化炭素回収・供給設備12で回収される。
これにより、二酸化炭素回収・供給設備12からの二酸化炭素の供給、および冷温水供給設備13からの冷水、温水の供給が可能となる。なお、図2では、二酸化炭素回収・供給設備12から供給される二酸化炭素を一点鎖線で表している。また、熱交換器型温水器13aから供給される温水を実線で表し、吸収式冷温水器13bから供給される冷水を点線で表している。
図2に示すパイロットファームでは、生産設備14、栽培設備15、要側設備16は、敷地内の所定の区画に、上述したガラスハウスやビニールハウスを建屋として建てることにより実現されている。以下、図2に示すパイロットファームにおける生産設備14、栽培設備15、要側設備16の構成例について説明する。
生産設備14の建屋は、えさ・肥料生産区と名付けられた区画に建設されている。このえさ・肥料生産区に建てられた建屋、すなわちガラスハウスやビニールハウス内では、上述したように、肥料やエサ(ミミズ)の生産が行われる。
栽培設備15の建屋は、植物栽培区1と植物栽培区2の2つの区画にそれぞれ建設されている。それぞれの区画に建てられた建屋内では、上述したように、農産物として出荷可能な植物が栽培される。なお、2つの区画で同じ植物を栽培してもよいし、それぞれ異なる植物を栽培してもよい。また、1つの区画内で複数の植物を栽培してもよい。
養殖設備16の建屋は、養殖区1と養殖区2の2つの区画にそれぞれ建設されている。それぞれの区画に建てられた建屋内には、養殖プール16aが設置され、該養殖プール16a内で水産物として出荷可能な水産生物が飼育される。なお、2つの区画で同じ水産生物を飼育してもよいし、それぞれ異なる水産生物を飼育してもよい。また、1つの区画内で複数の水産生物を飼育してもよい。
図2に示すパイロットファームでは、さらに試験栽培区2cが設けられている。この試験栽培区2cは、栽培設備15に属し、建屋であるガラスハウスやビニールハウスの内部では、植物の試験栽培が行なわれる。このために、この試験栽培区2cにもCO2、冷温水、肥料が供給される。
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)コジェネレーションを利用した栽培・養殖システム10は、揮発性有機化合物(VOC)を燃料として用いることにより発電を行い、発電で得た電力を外部へ送電するとともに、発電に伴い発生する二酸化炭素(CO2)を二酸化炭素回収・供給設備12へ排出し、発電に伴い発生する熱を冷温水供給設備13へ排熱する発電設備11と、発電設備11から排出された二酸化炭素を回収し、回収した二酸化炭素を栽培設備15へ供給する二酸化炭素回収・供給設備12と、発電設備11からの排熱を利用して、冷水および温水を生産設備14、栽培設備15、養殖設備16へ供給する冷温水供給設備13と、冷温水供給設備13から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行って、バイオマス原料を肥料に変えるとともに水産生物のエサとなり得る生物を飼育することにより、肥料とエサを生産する生産設備14と、二酸化炭素回収・供給設備12から供給された二酸化炭素と、生産設備14で生産された肥料を用いて植物の生育を促すとともに、冷温水供給設備13から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行うことにより、植物を栽培する栽培設備15と、生産設備14で生産されたエサを用いて水産生物の生育を促すとともに、冷温水供給設備13から供給された冷水および温水を用いて水温調整を行うことにより、水産生物の養殖を行う養殖設備16とで構成されるようにした。これによって、大気汚染の原因となる有害物質を再生可能エネルギーとして用いて発電を行い、発電によって得た電力を外部へ供給することができる。さらに、発電に伴って発生した二酸化炭素と熱を有効に利用して、植物の栽培、水産生物の養殖を行うとともに、栽培に用いる肥料や養殖に用いるエサも生産することができるため、環境保全に貢献することができる。
(2)養殖設備16で養殖される水産生物の***物を、栽培設備15で肥料として使用するようにした。これによって、水産生物の糞尿を有効利用することができる。
(3)制御装置17は、生産ハウス内の温度が肥料の生産、及びエサとなるミミズの飼育に適した室温になるように、冷温水供給設備13から生産設備14へ供給する温水と冷水とを切り替えるようにした。これによって、生産ハウス内の温度を、肥料やエサの生産に応じた最適な温度に調整することができる。
(4)制御装置17は、栽培ハウス内の温度が栽培する植物の育成に適した温度となるように、冷温水供給設備13から栽培設備15へ供給する温水と冷水とを切り替えるようにした。これによって、栽培ハウス内の温度を、栽培する植物に応じた最適な温度に調整することができる。
(5)制御装置17は、養殖ハウス内の温度が飼育する水産生物の飼育に適した温度となるように、冷温水供給設備13から養殖設備16へ供給する温水と冷水とを切り替えるようにした。これによって、養殖ハウス内の温度を、飼育する水産生物に応じた最適な温度に調整することができる。
(6)発電設備11により発電された電力は、送電線を介して外部の電力供給会社へ送電されるようにした。これにより、電力を売電して利益を上げることができるとともに、VOCを再生可能エネルギーとして用いた外部への電力供給が可能となる。
―変形例―
なお、上述した実施の形態のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、図2において、燃料設備2aから、VOCに加えて天然ガス(LNG)も燃料として供給される例について説明した。しかしながら、天然ガスは必ずしも燃料として用いなくてもよい。例えば、天然ガスを燃料として用いるか否かは、パイロットファームの運営者が決めればよい。
(2)上述した実施の形態では、図2において、熱交換器型温水器13aと吸収式冷温水器13bへ飽和蒸気を供給するバックアップとして、ボイラー設備2bが設置される例について説明した。しかしながら、ボイラー設備2bは、必ずしも設置しなくてもよい。
(3)上述した実施の形態では、試験栽培区2cを設ける例について説明した。しかしながら試験栽培区2cは、必ずしも設けなくてもよい。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
10 コジェネレーションを利用した栽培・養殖システム、11 発電設備、12 二酸化炭素回収・供給設備、13 冷温水供給設備、14 生産設備、15 栽培設備、16 養殖設備、17 制御装置

Claims (10)

  1. 揮発性有機化合物(以下、「VOC」と呼ぶ)を燃料として用いることにより発電を行う発電手段と、
    前記発電手段による発電で得た電力を外部へ送電する送電手段とを備える発電設備と、
    前記発電手段による発電時に発生した二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収手段と、
    前記二酸化炭素回収手段によって回収された前記二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給手段とを備える二酸化炭素回収・供給設備と、
    前記発電手段による発電時に発生した排熱を利用して、冷水および温水を供給する冷温水供給設備と、
    前記冷温水供給設備から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行って、バイオマス原料を肥料に変えるとともに水産生物のエサとなり得る生物を飼育することにより、肥料とエサを生産する生産設備と、
    前記二酸化炭素回収・供給設備から供給された二酸化炭素と、前記生産設備で生産された肥料を用いて植物の生育を促すとともに、前記冷温水供給設備から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行うことにより、植物を栽培する栽培設備と、
    前記生産設備で生産されたエサを用いて水産生物の生育を促すとともに、前記冷温水供給設備から供給された冷水および温水を用いて水温調整を行うことにより、水産生物の養殖を行う養殖設備とで構成されるコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  2. 請求項1に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記養殖設備で養殖される水産生物の***物を、前記栽培設備で肥料として用いることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  3. 請求項1または2に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記冷温水供給設備から前記栽培設備、前記養殖設備、および前記生産設備のそれぞれに供給される温水と冷水との切り替えを制御する制御手段をさらに備えることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  4. 請求項3に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記制御手段は、前記栽培設備の建屋内の温度が前記栽培設備で栽培する植物の育成に適した温度となるように、前記栽培設備へ供給する温水と冷水とを切り替えることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  5. 請求項3または4に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記制御手段は、前記養殖設備の建屋内に設置された養殖プールの水温が前記養殖設備で養殖する水産生物の育成に適した水温となるように、前記養殖設備へ供給する温水と冷水とを切り替えることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記制御手段は、前記生産設備の建屋内の温度が前記生産設備で生産する肥料及びエサの生産に適した温度となるように、前記生産設備へ供給する温水と冷水とを切り替えることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記発電手段は、前記VOCに加えて、天然ガスも燃料として用いることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記冷温水供給設備へ排熱を供給するための予備装置として排熱ボイラー設備をさらに備えることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のコジェネレーションを利用した栽培・養殖システムにおいて、
    前記送電手段は、外部の電力買取業者へ電力を送出するための送電線を含むことを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
  10. 揮発性有機化合物を燃料として用いることにより発電を行う発電手段と、
    前記発電手段による発電で得た電力を外部へ送電する送電手段と、
    前記発電手段による発電時に発生した二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収手段と、
    前記発電手段による発電時に発生した排熱を利用して、冷水および温水を供給する冷温水供給手段と、
    前記冷温水供給手段から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行って、バイオマス原料を肥料に変えるとともに水産生物のエサとなり得る生物を飼育することにより、肥料とエサを生産する生産手段と、
    前記二酸化炭素回収で回収された前記二酸化炭素と、前記生産手段で生産された肥料を用いて植物の生育を促すとともに、前記冷温水供給手段から供給された冷水および温水を用いて温度調整を行うことにより、植物を栽培する栽培手段と、
    前記生産手段で生産されたエサを用いて水産生物の生育を促すとともに、前記冷温水供給手段から供給された冷水および温水を用いて水温調整を行うことにより、水産生物の養殖を行う養殖手段とを備えることを特徴とするコジェネレーションを利用した栽培・養殖システム。
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