JP2013542849A - ピペッタ用のフィルタ付きアダプタ - Google Patents

ピペッタ用のフィルタ付きアダプタ Download PDF

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Abstract

本発明は、分注装置、具体的にはロボット式分注装置とともに使用され得るフィルタを含み、ピペットチップの歪みが最小となる状態で、分注装置をピペットチップに効率的に接続するアダプタに関する。本発明はさらに、分注装置、具体的にはロボット式分注装置とともに使用され得るフィルタを含むアダプタを使用して、適用する場所において、アダプタをフィルタ無しのピペットチップと組み合わせるプロセスおよびシステムに関する。アダプタおよびピペットチップは、作業台のスペースを節約するために、それぞれ積み重ね可能である。

Description

本発明は、分注装置、具体的にはロボット式分注装置とともに使用され得るフィルタを含み、分注装置をピペットチップに接続する積み重ね可能なアダプタ、ならびに、この接続を達成するためのシステムおよび方法に関する。
ロボット式分注装置は、しばしば液体取扱装置と呼ばれ、高スループットのアプリケーションにおいて使用されて、細胞培養プレート、インキュベーションチューブ、アッセイチューブおよび様々なその他の容器などの容器の内または外に所望の流体量を自動的にピペットで移す。フィルタを含み、ラックに収容されるピペットチップの寸法は、そのようなラックを積み重ねることが困難であることから、それらが占有する空間体積に問題を生じる。そのようなピペットラックを収容するためには、貴重な収納スペースおよび作業台スペースが必要である。
ピペットチップをフィルタの有無によらずラック内に積み重ね合わせ可能として無駄なスペースを減らして、自動および手動分注装置が、フィルタを含むアダプタの一方の端部に効率よく嵌め込み、また、アダプタの他方の端部をラック内のピペットチップ内に配置してもよいようにするシステムおよび方法が求められている。
さらに、フィルタを含む複数のアダプタをラック内に積み重ね合わせ可能として無駄なスペースを減らして、自動および手動分注装置が、フィルタを含むアダプタの一方の端部に効率よく嵌め込み、また、自動または手動ピペット操作中に、アダプタの他方の端部をピペットチップ内に配置してもよいようにするシステムおよび方法が求められている。
本発明は、フィルタ付きアダプタのラックとフィルタ付きまたは無しのピペットチップのラックとを分離した状態で積み重ね可能として無駄なスペースを減らして、自動および手動分注装置が、フィルタを含むアダプタの一方の端部に効率よく嵌め込み、また、アダプタの他方の端部をピペットチップ内に配置してもよいようにするシステムおよび方法を提供する。これらのアダプタは、単一のラック内に積み重ねられていてもよいし、積み重ねられることもある複数のラック内に配置されてもよく、自動および手動分注装置がフィルタを含む複数のアダプタに同時に嵌め込んで、フィルタ無しの複数のピペットチップ内への配置を可能にする。
本発明は、自動および手動ピペット操作用の新規なアダプタもまた提供する。これらのアダプタは、ラック内に積み重ねられてもよい。1つの実施形態において、これらのアダプタは、管腔を取り囲む変形可能な壁、好ましくはプラスチックの壁と、アダプタの管腔内に配置されて管腔の幅を埋め、エアロゾルおよび流体に対する障壁を形成するフィルタとを備える。異なる実施形態において、変形可能な壁は、非多孔質プラスチックまたはゴムから作られている。
本発明は、ラック内でアダプタを互いの上部に積み重ね可能とすることにより、または、積み重ねられたフィルタ付きアダプタのラックを互いの上部に積み重ね可能とすることにより、スペースを節約する。本発明は、ラック内でフィルタ付きまたは無しのピペットチップを互いの上部に積み重ね可能とすることにより、実験室および作業台上部のスペー
スもまた節約する。これらアダプタおよびピペットチップを分離した状態での積み重ねは、ロボット式ピペット操作のための方法およびシステムに使用される。このシステムの正味の効果は、そのようなラックにより占められる空間の量を減らすことにより、実験室および研究スペースの使用が大幅に改善されることである。
ロボット式液体取扱装置は、高速で運転でき、短時間で多数のピペット操作を実行できるため、ロボット式液体取扱装置は、操作用のピペットチップを大量に要すると考えられる。迅速かつ厳密な方法でピペットチップをロボット式液体取扱装置に供給することは、多大な労力を要することもある。ピペットチップをロボット式液体取扱装置に供給するのに失敗すると、高価なアッセイの失敗となることもある。本発明は、より多くのピペットチップをロボットアームの到達可能な範囲内に置くことにより、ピペットチップをロボット式機械に供給するのに必要な労働量を減らすことができ、また、ロボット式液体取扱装置の使用できるピペットチップが不足することによるアッセイの失敗も減らすこともできる。
本システムおよび方法は、フィルタを含むアダプタをピペットチップ内に自動および手動分注装置を使用して配置する効率も改善する。これらの自動および手動分注装置は、複数のアダプタに同時に嵌め込んで、それらを複数のピペットチップ内へ挿入できる。この効率的かつ再現性のあるシステムおよび方法を使用することにより、ピペット操作が、具体的には高スループットの状況で容易になる。分注装置は、このアプリケーションにおいて液体取扱装置とも呼ばれ、この用語は交換可能に使用される。
本発明の別の利点は、自動分注装置の操作者がフィルタ保護かフィルタ保護なしかを選択できることである。自動分注装置の操作者が、エアロゾル液滴を防いで分注装置を汚染しないようにする必要がある場合、操作者は、自動分注装置内のコンピュータをプログラムしてアームまたはピペットバレルを制御して、フィルタを含むアダプタを嵌め込み、それをピペットチップ内に配置することができる。いくつかのステップにおいて、ピペット操作プロトコルでエアロゾルからの保護を必要としない場合、操作者は、自動分注装置内のコンピュータをプログラムしてアダプタを省略して、アームまたはピペットバレルがフィルタ無しのピペットチップに直接嵌め込むようにできる。このことは、そのようなピペット操作機能に関わる費用を大幅に削減する。
本発明は、比較的強固なフィルタを長いピペットチップ内に挿入するという難題を乗り越える場合に、さらなる利点を提供する。フィルタを射出成形のピペットチップ内に正確な位置で配置することと、フィルタとピペットチップの内壁との間に良好な封止を提供することとは、特に高速製造工程における工学的課題である。これは、射出成形のピペットチップおよび成形されたフィルタ部品の寸法および形状に正確なクリアランスを必要とする。射出成型のピペットチップおよびそれらを収容する装置(例えば、ラック、トレイまたは容器箱)は、個々のピペットチップおよびピペットチップを収容するラックにかかる圧力に耐えるように、硬さおよび画一性も必要とする。不適切な挿入荷重は、フィルタとピペットチップ壁部との間の封止に変動をもたらし、その結果、エアロゾルがピペット操作中に分注装置を通過することもある。不適切な挿入荷重は、フィルタを所望の位置へ移動して、流体を吸引または排出する工程中にフィルタの落下をさらにもたらすこともある。挿入荷重が大きすぎる場合、ピペットチップに歪みが発生し、ピペットチップに引き込まれる、またはピペットチップから吐出される液体の量が変動することもあり、アッセイに誤差をもたらしたり、生物学的もしくは診断検査における変動を増加したりする。本発明のアダプタは、短く、概して1インチ未満であり、2分の1インチ未満であってもよい。これらのアダプタにより、フィルタを含むアダプタをピペットチップ内に挿入することが容易になる。
本システムおよび方法は、フィルタを含むアダプタをピペットチップ内に挿入することを容易にして、ピペット操作中にエアロゾル液滴の分注装置内への通過を防ぐユニットを形成する。この組み立て工程は、ピペットチップ内、特に長いピペットチップ内にフィルタを挿入する工程に比べて簡単で再現性が高い。長いピペットチップに比べると、射出成型工程中のアダプタの寸法および直径をより制御しやすい。このアダプタは、ピペットチップの寸法の歪みがほとんどない状態で、分注装置上、および、ピペットチップ内または上に容易に着脱できる。アダプタは、アダプタの外壁または内壁上に周縁***部分を含んで、それぞれ、ピペットチップの内壁または外壁上の周縁の溝または刻み目に嵌め込むようにしてもよい。これらのフィルタを含むアダプタは、ラック内に積み重ねられて、臨床検査室または研究所における貴重な作業台スペースを節約できる。さらに、フィルタ無しのピペットチップを積み重ねて、別の貴重な作業台スペースを節約できる。
固体壁と、アダプタの中間点に配置された多孔質フィルタとを有する積み重ね可能なアダプタを示す図である。アダプタの壁は、プラスチックまたはゴムであってもよい。 固体壁と、アダプタの一方の端部の近くに配置された多孔質フィルタとを有する積み重ね可能なアダプタを示す図である。アダプタの壁は、プラスチックまたはゴムであってもよい。 2つのアダプタを示す図である。図3Aは積み重ね可能な多孔質アダプタを示す図である。図3Bはピペットチップに接触するための固体封止部材を有する積み重ね可能な多孔質アダプタを示す図である。図3Cは図3Bに示された積み重ね可能なアダプタを2つ積み重ねたものを示す図である。 アダプタ内に配置されたフィルタを有するアダプタ単体(上図)、および、積み重ね合わせられた3つのアダプタ(下図)の概略図である。 アダプタの一方の端部に配置され、その端部を越えて延びるフィルタを有するアダプタ単体(上図)、および、積み重ね合わせられた3つのそのようなアダプタ(下図)の概略図である。 ピペットチップ内に最適に嵌め合うようにテーパ状になされたアダプタの側面および断面の概略図である。特に指定のない限り、寸法はインチ単位である。 ピペットチップ内に挿入されたテーパ状のアダプタの側面および断面の概略図である。特に指定のない限り、寸法はインチ単位である。 ピペットチップ内に挿入されたフィルタを含むテーパ状のアダプタの側面および断面の概略図である。特に指定のない限り、寸法はインチ単位である。 多孔質フィルタを含み固体壁のアダプタに嵌め込まれたピペット機械のピペットプローブまたはバレルを示す図である。アダプタは、ピペットチップに嵌め込まれる。プローブはアダプタに嵌め込み、それをピペットチップ内に締まり嵌めを用いて挿入する。分注装置は、アダプタおよびピペットチップを介して空気を動かして、ピペット操作中に、流体をピペットチップ内に引き込む、または、ピペットチップから流体を吐出する。分注装置は、ピペット操作終了後、アダプタおよびピペットチップを取り外すことができる。 周縁***部分をその外壁上に有するアダプタの概略図である。周縁***部分は、アダプタがプレスフィット式でピペットチップ内に配置される際に、ピペットチップの内壁上の棚状部分に嵌め込む。 周縁***部分をその外壁上に有するアダプタの概略図である。周縁***部分は、アダプタがスナップフィット式でピペットチップ内に配置される際に、ピペットチップの内壁上の周縁溝部分に嵌め込む。 本発明のフィルタ付きアダプタを用いるロボット式自動分注システム動作の1つの実施形態の概略図である。
本発明は、効率的なピペット操作に役立つアダプタを提供する。これらのアダプタは、分注装置とピペットチップとの間のインタフェースを提供する。本発明は、フィルタ付きアダプタのラックと、フィルタ付きまたは無しのピペットチップのラックとを分離した状態で積み重ね可能として無駄なスペースを減らして、自動および手動分注装置が、フィルタを含むアダプタの一方の端部に効率よく嵌め込み、また、アダプタの他方の端部をピペットチップ内に配置してもよいようにするシステムおよび方法を提供する。これらのアダプタは、ラック内に積み重ねられていてもよいし、積み重ねられることもあるラック内に保持されてもよく、自動および手動分注装置がフィルタを含む複数のアダプタに同時に嵌め込んで、フィルタ無しの複数のピペットチップ内への配置を可能にする。
一つの実施形態において、本発明は、流体またはエアロゾル流体を保持できるフィルタを含むアダプタを提供する。フィルタは、焼結多孔質プラスチックフィルタ、繊維フィルタ、スクリーン、膜、カーボンナノチューブフィルタ、金属フィルタ、セラミックフィルタまたはこれらの組み合わせであってもよい。別の実施形態において、本発明は、複数のピペット操作を同時に実行可能な自動またはロボット式分注装置を用いる、フィルタを含むアダプタの分注装置上、そしてピペットチップ内への効率的で再現性のある組み立てのためのシステムおよび方法を提供する。別の実施形態において、本発明は、複数のピペット操作を同時に実行可能な手動分注装置を用いる、フィルタを含むアダプタの分注装置上、そしてピペットチップ内への効率的で再現性のある組み立てのためのシステムおよび方法を提供する。ピペット操作の後、ピペットチップまたは結合されたアダプタおよびピペットチップは、ピペッタから取り外されて廃棄されてもよい。
アダプタ
一つの実施形態において、本発明は、アダプタ内部にエアロゾルを保持する多孔質媒体を有する短いプラスチック製アダプタを提供する。アダプタは、手動分注装置またはロボット式分注装置のピペットバレルまたはアームなどの吸引装置に接続するための第1の開口部と、使い捨てピペットチップに接続するための第2の開口部との2つの開口部を有する。1つの実施形態において、アダプタの長さは1インチ未満である。
1つの実施形態において、アダプタは、1つのラック内において互いの上部に積み重ね可能であり、積み重ねられた高さは、積み重ねたものの中の個々のアダプタ全ての全高よりも大幅に短い。
1つの実施形態において、アダプタは、2つ以上のラック内において互いの上部に積み重ね可能であり、ラックを積み重ねた高さは、積み重ねたものの中の個々のアダプタ全ての全高よりも大幅に短い。
1つの実施形態において、アダプタは、ハウジングと多孔質ろ過媒体とを備える。アダプタは、第1の端部と第2の端部とを有する。1つの実施形態において、アダプタは、一方の端部にある第1の開口部と他方の端部にある第2の開口部とを有する、ハウジングを備える。ハウジングは、ハウジングの内壁に接するろ過媒体を含む。この実施形態において、ハウジングの壁は、非多孔質であって、多孔質媒体を介して分注装置内に空気を吸入中、または、多孔質媒体を介してピペットチップ内を空気が通過中の漏気を最小にする。ろ過媒体は、アダプタの第1の端部と第2の端部と間の任意の位置に配置されてもよい。別の実施形態において、ろ過媒体は、第1の開口部または第2の開口部に配置されてもよい。さらに別の実施形態において、ろ過媒体は、第1の開口部または第2の開口部を越えて延びていてもよい。
アダプタ内へのフィルタの組み立ては、ピペットとフィルタとの組み立てと同様の方法
で行われる。振動ボウルまたは同様の部品供給装置を使用し、ピペットフィルタプラグは、プラグが1つずつピペットチップ内に配置されて、機械式押し込み用工具により適切な深さまで挿入される分配システムを介して供給される。この処置は、個々のピペットチップまたはウェル全体(96、384、またはその他の任意のウェル内に含まれるチップの数)に対して行うことができる。この処置は、一度に1つのピペットで、または、同時に多数のピペットチップで起こってもよい。もう一つの方法として、ピペットフィルタプラグは、1つのプラグが各穴部に配置される挿入トレイの上を手動で転がすこともできる。機械的挿入装置が使用されて、挿入トレイを介してプラグを受け側のピペットチップ内に適切な深さまで押し込む。
1つの実施形態において、アダプタの第1の端部は、分注装置のバレルを可逆的に受けるために使用される第1の開口部を含み、これは、アダプタ内のろ過媒体を介して空気を引き込む、または、ろ過媒体を介して空気を押し出して、流体をピペットチップ内に引き込む、または、ピペットチップから流体を吐出する。アダプタの第2の端部は、ピペットチップ内に挿入される。第2の端部は開口部を有してもよく、または、第2の端部はろ過媒体を含んでもよく、またはこれらの両方であってもよい。1つの実施形態において、第2の端部の一部分は、ピペットチップの内壁に嵌め込む多孔質媒体を備える。この実施形態において、ハウジングの第1の端部は、非多孔質であって、多孔質媒体を介して分注装置内に空気を吸入中、または、多孔質媒体を介してピペットチップ内を空気が通過中の漏気を最小にする。別の実施形態において、第2の端部の一部分は、ピペットチップの外壁に嵌め込むハウジング内に含まれる多孔質媒体を備える。
1つの実施形態において、アダプタの第2の端部は、異なる寸法のピペットチップに嵌め込むように設計され、それによりユニバーサルアダプタとして振る舞うことができる。1つの実施形態において、これは、アダプタの第2の端部のテーパを調節することにより達成できる。
別の実施形態において、アダプタの第1の端部は、異なる寸法の異なる分注装置に嵌め込むように設計され、それによりユニバーサルアダプタとして振る舞うことができる。
さらに別の実施形態において、アダプタの第1の端部は、異なる寸法の異なる分注装置に嵌め込むように設計され、また、アダプタの第2の端部は、異なる寸法のピペットチップに嵌め込むように設計され、それによりユニバーサルアダプタとして振る舞うことができる。
別の実施形態において、アダプタはハウジングを有さず、多孔質エアロゾル保持媒体が分注装置およびピペットチップに接触するように機能する。1つの実施形態において、多孔質エアロゾル保持媒体は、2つの端部を有する成形された部品であって、一方の端部がロボット式分注装置に接続され、他方の端部がピペットチップに接続される。1つの実施形態において、アダプタのある領域が固体であって、Oリングなどの封止部材を取り付ける場所を提供して、ピペットチップの貯留槽内に液体を吸入中、または、ピペットチップの貯留槽から液体を吐出中の漏気を防ぐ場合は、アダプタの両方の端部は多孔質であってもよい。別の実施形態において、アダプタは、アダプタの外壁上に周縁***部分を含んで、ピペットチップの内壁上の周縁の溝または刻み目に嵌め込むようにしてもよい。別の実施形態において、アダプタは、アダプタの内壁上に周縁***部分を含んで、ピペットチップの外壁上の周縁の溝または刻み目に嵌め込むようにしてもよい。この構成により、アダプタとピペットチップとの間は、良好な固定状態で嵌め合わされ、分注装置のアーム上のアダプタがピペットチップ内へ挿入される距離は、自動分注装置のコンピュータへプログラムされてもよい。
アダプタの構成
ハウジングは、射出成型または圧縮成形プロセスにより作られていてもよく、成形プラスチック、成形されたゴム、または成形されたエラストマーであってもよい。1つの実施形態において、ゴム材料は、ポリイソプレンまたはポリブタジエン系材料であってもよい。ハウジングを作るためにいくつかの異なる材料を使用してもよい。これらは、限定されるものではないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、シリコーン、ポリ塩化ビニル(PVC)、および熱可塑性エラストマー(TPE)を含む。TPEは、スチレン系ブロック共重合体、ポリオレフィンブレンド、エラストマーアロイ(TPE−vまたはTPV)、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性コポリエステルおよび熱可塑性ポリアミドである。ブロック共重合体グループのTPE製品の例は、限定されるものではないが、Arnitel(DSM製)、Engage(Dow Chemical製)、Hytrel(Du Pont製)、Kraton(Shell chemicals製)、Pebax(Arkema製)、Pellethane、Riteflex(Ticona製)、およびStyroflex(BASF製)を含む。エラストマーアロイは、市販されており、限定されるものではないが、Alcryn(Du Pont製)、Dryflex、Evoprene(AlphaGary製)、Forprene、Geolast(Monsanto製)、Mediprene、SantopreneおよびSarlink(DSM製)を含む。
多孔質ろ過媒体は、焼結により、または、繊維材料の引き抜き成形により作られていてもよい。焼結プロセスは、米国特許第6,808,908号に開示され、また、多孔質繊維引き抜き成形プロセスは、米国特許出願第2003/0211799号に開示されている。多孔質ろ過媒体は、焼結多孔質プラスチックフィルタ、繊維フィルタ、スクリーン、膜、カーボンナノチューブフィルタ、金属フィルタ、セラミックフィルタ、不織フィルタもしくはこれらの組み合わせ、または、フィルタを介して通気が起こり得るならば、当業者に公知の任意のその他の多孔質フィルタであってもよい。ろ過媒体は、流体およびエアロゾル化した液滴がピペット操作中に分注装置内へとろ過媒体を通過するのを防ぐ。
いくつかの実施形態において、多孔質プラスチックろ過媒体は、焼結された多孔質のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)もしくはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)材料、またはこれらの組み合わせから作られてもよい。ポリエチレンは、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、非常に高分子量のポリエチレンおよび超高分子量ポリエチレンであってもよい。特定の実施形態において、ポリエチレンは、非常に高分子量のポリエチレンまたは超高分子量ポリエチレンである。
いくつかの実施形態において、多孔質プラスチックろ過媒体は、米国特許出願第2008/0199363号に記述されたように、流体またはエアロゾル液滴への接触時に自己封止するものであってもよい。この実施形態において、多孔質プラスチックろ過媒体は、少なくとも1つの吸収材料を含む。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの吸収材料は、多孔質プラスチックろ過媒体のあらゆるところに均一に分散される。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの吸収材料は、カルボキシメチルセルロース(CMC)、セルロースガム、加水分解アクリロニトリルグラフト共重合体、中和澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、アクリルアミド共重合体、修飾架橋ポリビニルアルコール、中和自己架橋ポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸塩、または中和架橋イソブチレン無水マレイン酸共重合体、またはその塩、または混合物を含む。本明細書において「自己封止」とは、液体およびエアロゾルの両方、またはいずれか一方の通過が阻害または防止されるようにして、分注装置の汚染を防ぐように、多孔質媒体の細孔を実質的に閉鎖または封止する吸収材料の能力をさす。構成が自己封止となるために、多孔質媒体の細孔すべてが実質的に閉鎖または封止されている必要はない。いくつかの実施形態において、吸収材料は、米
国特許第5,998,032号、第5,939,086号、第5,836,929号、第5,824,328号、第5,797,347号、第5,750,585号、第5,175,046号、第4,820,577号、第4,724,114号、および第4,443,515号に記載されたものを含む。市販されている吸収材料の例には、AP80HS(アラバマ州タスカルーサのStockhousen製)、HYSORB(登録商標)P7200(ニュージャージー州フローハムパークのBASF製)およびCMC(ミズーリ州セントルイスのSigma−Aldrichの製品記号表示ではC5013およびC5678)を含む。
別の実施形態において、多孔質プラスチックろ過媒体は、米国特許出願第2008/0199363号に記述されたように、流体またはエアロゾル液滴とろ過媒体の接触を知らしめる変色指示薬を含んでいてもよい。本発明の実施形態によると、変色指示薬は、水性液体および有機液体の両方、またはいずれか一方、またはエアロゾル液滴に接触した時、多孔質プラスチックろ過媒体の色を少なくとも部分的に変色させるために使用できる。いくつかの実施形態において、変色指示薬は、水性液体および有機液体の両方、またはいずれか一方、またはエアロゾル液滴に接触した時、多孔質プラスチックろ過媒体を第1の色から第2の色に変える。他の実施形態において、変色指示薬は、多孔質プラスチックろ過媒体を無色または白色から有色に変える。また別の実施形態において、変色指示薬は、多孔質プラスチックろ過媒体を第一の色調から同色の異なる色調に変える。本発明の実施形態によると、多孔質プラスチックろ過媒体の変色は、選択した変色指示薬の性質に依存する。いくつかの実施形態において、変色指示薬は、食品用色素、アゾ化合物またはアゾ色素を含む無機または有機色素を含む。いくつかの実施形態において、変色指示薬は、遷移金属塩などの無機塩を含まない。いくつかの実施形態において、変色指示薬は、連邦食品医薬品化粧品法準拠青色1号、連邦食品医薬品化粧品法準拠青色2号、連邦食品医薬品化粧品法準拠緑色3号、連邦食品医薬品化粧品法準拠赤色40号、連邦食品医薬品化粧品法準拠赤色3号、連邦食品医薬品化粧品法準拠黄色5号、連邦食品医薬品化粧品法準拠黄色6号、溶媒赤色24号、溶媒赤色26号、溶媒赤色164号、溶媒黄色124号、溶媒青色35号またはこれらの組み合わせを含む。
ピペットチップまたはアダプタのハウジングを壊したり、割ったり、実質的に歪ませたりすることなしにアダプタをピペットチップ内へ挿入するために、アダプタのハウジングは、分注装置により嵌め込まれるのに十分に強くなければならない。1つの実施形態において、アダプタは、分注装置によりピペットチップの内側に挿入される。別の実施形態において、アダプタは、分注装置によりピペットチップの外側を覆って挿入される。1つの実施形態において、分注装置により圧縮力が加えられてアダプタを嵌め込み、さらにアダプタをピペットチップ内に挿入する。別の実施形態において、分注装置は、分割されたニードルチップを有していてもよい。ニードルチップはアダプタ内に挿入され、続く挿入により分割部分が開いてニードルチップがアダプタに結合する。ニードルチップは、後にその分割部分を閉じてアダプタを取り外す。
いくつかの実施形態において、アダプタハウジングの外壁上にOリングなどの封止手段を用いて、アダプタハウジングとピペットチップの内壁との間に良好な封止を提供してもよい。いくつかの実施形態において、アダプタハウジングの外壁は、刻み目、または溝を有していてもよく、その中へ、Oリングを配置してもよい。
いくつかの実施形態において、アダプタハウジングの内壁上にOリングなどの封止手段を用いて、アダプタハウジングと分注装置の外壁との間に良好な封止を提供してもよい。いくつかの実施形態において、アダプタの内壁は、刻み目、または溝を有していてもよく、その中へ、Oリングを配置してもよい。
いくつかの実施形態において、アダプタは、アダプタの外壁が、アダプタの外壁の周囲に円状または輪状に延びる***部分を含むように成形されて、アダプタがピペットチップ内に挿入される際に、アダプタハウジングとピペットチップの内壁上の棚状部分との間に良好な封止を提供してもよい。図10を参照されたい。別の実施形態において、ピペットチップの内壁は、円状または輪状に延びる溝または刻み目を含み、アダプタがピペットチップ内に挿入される際に、アダプタの***部分に嵌め込んで、アダプタとの固定接続を形成する。図11を参照されたい。そのようなアダプタは、プラスチック、ゴム、またはその他の材料、または熱可塑性エラストマーなどのその他のエラストマー材料から作られていてもよい。
別の実施形態において、アダプタは、アダプタの内壁が、アダプタの内壁の周囲に円状または輪状に延びる***部分を含むように成形されて、アダプタが、ピペットチップの上またはこれを覆うように挿入される際に、アダプタハウジングとピペットチップの外壁との間に良好な封止を提供してもよい。この実施形態において、ピペットチップの外壁は、円状または輪状に延びる溝または刻み目を含み、アダプタが、ピペットチップの上またはこれを覆うように挿入される際に、アダプタの***部分に嵌め込んで、アダプタとの固定接続を形成する。そのようなアダプタは、プラスチック、ゴム、またはその他の材料、または熱可塑性エラストマーなどのその他のエラストマー材料から作られていてもよい。
1つの実施形態において、ゴム材料は、ポリイソプレンまたはポリブタジエン系材料であってもよい。別の実施形態において、材料は、熱可塑性エラストマー(TPE)であってもよい。TPEは、限定されるものではないが、スチレン系ブロック共重合体、ポリオレフィンブレンド、エラストマーアロイ(TPE−vまたはTPV)、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性コポリエステルおよび熱可塑性ポリアミドを含む。ブロック共重合体グループに由来するTPE製品の例は、Arnitel(DSM製)、Engage(Dow
Chemical製)、Hytrel(Du Pont製)、Kraton(Shell chemicals製)、Pebax(Arkema製)、Pellethane、Riteflex(Ticona製)、Styroflex(BASF製)などを含む。エラストマーアロイは、現在多く市販されているが、Alcryn(Du Pont製)、Dryflex、Evoprene(AlphaGary製)、Forprene、Geolast(Monsanto製)、Mediprene、SantopreneおよびSarlink(DSM製)を含む。
別の実施形態において、封止手段は、ピペットチップと、アダプタと、分注装置との間に気密封止を提供するOリングである。
さらに別の実施形態において、分注装置とアダプタとの間の結合は、嵌め込みである。
アダプタ内の多孔質ろ過媒体は、焼結多孔質プラスチックフィルタ、繊維フィルタ、膜、スクリーン、カーボンナノチューブフィルタ、金属フィルタ、セラミックフィルタ、不織フィルタもしくはこれらの組み合わせ、または、フィルタを介して通気が起こり得るならば、当業者に公知の任意のその他の多孔質フィルタであってもよい。
アダプタ用ラック
積み重ねられたアダプタを収納するラックは、アダプタが分注装置によりラック内に嵌め込まれる際に、分注装置により加えられる力に耐えるように十分に強くなければならない。ラックは、複数のアダプタを保持できる。ラック内のそれぞれの開口部は、1つのアダプタを含んでもよい。別の実施形態において、アダプタは、ラック内で互いの上部に積み重ねられてもよい。ラック内のそれぞれの開口部は、1つのアダプタ、または、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個積み重ねられたアダプタを含んでもよい。
ピペットチップに接触するアダプタの基部は、アダプタ用ラック内の開口部の下方に配置される。1つの実施形態において、アダプタは、アダプタを保持するラックの表面に置かれる棚状部分を有する(図4)。基部は、ハウジングが存在する場合、ハウジングであってもよい。もう一つの方法として、基部は、例えば図5にみられるような、多孔質ろ過媒体であってもよい。
別の実施形態において、各ラックは、1つのアダプタがラック内の各開口部に配置された状態で、1層のアダプタを含む。これらのラックは、積み重ね合わせられて、ラックの全高がラック内に保持されたアダプタ全ての高さ未満となるようにしてもよい。
ピペットチップ
本発明のアダプタに接続するために、任意の寸法のピペットチップが使用されてもよい。例えば、そのようなピペットチップの容量は、ナノリットル(nl)からミリリットル(ml)の範囲で設計されてもよく、限定されるものではないが、100nl、1μl、10μl、25μl、50μl、100μl、200μl、500μl、1ml、5mlおよび10mlを含む。そのようなピペットチップは、市販されている。
1つの実施形態において、ピペットチップは、フィルタを含んでいてもよい。別の実施形態において、ピペットチップは、フィルタを含まなくてもよい。
ピペットチップがフィルタを含む実施形態において、フィルタ付きアダプタのフィルタ付きピペットチップとの組み合わせは、汚染する流体またはエアロゾル液滴からの分注装置の保護を強化する。ピペットチップがフィルタを含むいくつかの実施形態において、フィルタは、固相抽出媒体、または、フィルタを通り過ぎてピペットチップ内およびピペットチップの流体貯留槽内にピペット操作される液体における所望の検体の吸着もしくは結合のための別の機能性媒体として振る舞ってもよい。フィルタに用いられることもあるそのような機能性媒体は、限定されるものではないが、C−4、C−8またはC−18材料などのシリカ系材料、イオン交換材料、多孔質制御ガラス(CPG)および当業者に公知のその他の吸着材料を含む。
いくつかの実施形態において、ピペットチップの内壁は、刻み目、または溝を有していてもよく、アダプタが分注装置によりピペットチップ内へ配置される際に、その中へ、Oリングまたはアダプタの外壁上に成形された周縁***部分を嵌め合わせてもよい。いくつかの実施形態において、ピペットチップの外壁は、刻み目、または溝を有していてもよく、アダプタが分注装置によりピペットチップを覆うようにまたはその上へ配置される際に、その中へ、Oリングまたはアダプタの内壁上に成形された周縁***部分を嵌め合わせてもよい。
ピペットチップ用ラック
ピペットチップを収納するラックは、分注装置により保持されたアダプタがピペットチップラック内のピペットチップに嵌め込む際に、分注装置により加えられる力に耐えるように十分に強くなければならない。ラックは、例えば、VWR(ペンシルバニア州ラドノール)およびFisher Scientific(ニューハンプシャー州ハンプトン)から市販されている。
ピペットチップを積み重ねるラックおよび方法は、例えば、米国特許第5,366,088号、第6,098,802号、第6,534,015号、第7,220,590号および米国特許出願公開第2005/0150808号および第2005/0255005号に開示されたように当分野において公知であり、本発明においてピペットチップまたは
アダプタのために使用されてもよい。
1つの実施形態において、ラックは、複数のピペットチップを保持できる。ラック内のそれぞれの開口部は、1つのピペットチップを含んでもよい。別の実施形態において、ピペットチップは、ラック内で互いの上部に積み重ねられてもよい。ラック内のそれぞれの開口部は、1つのアダプタ、または、2、3、4、5、6、7、8、9もしくは10個積み重ねられたピペットチップを含んでもよい。別の実施形態において、各ラックは、1つのピペットチップがラック内の各開口部に配置された状態で、1層のピペットチップを含む。これらのラックは、積み重ね合わせられて、ラックの全高がラック内に保持されたピペットチップ全ての高さ未満となるようにしてもよい。
分注装置
1つの実施形態において、分注装置は、複数のピペットチップ内へ配置するため、フィルタを含む複数のアダプタに嵌め込み可能な複数のピペットアームに対応できる手動分注装置である。そのような手動分注装置は、複数の同時ピペット操作をなすことができ、VWR(ペンシルバニア州ラドノール)、Oxford、およびGilson(ウィスコンシン州ミドルトン)などの企業から市販されている。
別の実施形態において、分注装置は、複数のピペットチップ内へ配置するため、フィルタを含む複数のアダプタに嵌め込み可能な複数のピペットアームまたはバレルに対応できる自動またはロボット式の分注装置である。自動分注装置は、このアプリケーションにおいて液体取扱装置とも呼ばれ、この用語は交換可能に使用される。そのようなロボット式分注装置は、複数の同時ピペット操作を実行することができ、高スループットを要する状況で使用され、Innovadyne(カリフォルニア州ローナートパーク)、Eppendorf North America(ニューヨーク州ホーポージ)、Hamilton(ネバダ州リノ)、Tecan(スイス、メンネドルフ)、Roche(インディアナ州インディアナポリス)、Beckman Coulter(カリフォルニア州ブレア)などの企業から市販されている。
1つの実施形態において、分注装置は、アダプタに嵌め込む際に使用する分割されたチップを有していてもよい。そのような分割されたチップは、米国特許第6,039,485号の図2、図3、図6、図8、および図9に示されたものおよびその明細書に記述されたものと同様のものであってもよい。
市販の分注装置は、ピペットチップ、アダプタ、およびピペットチップに嵌め込まれたアダプタを取り外す手段を有し、ロボット式動作が効率的に作動できるよう助ける。
システムおよび動作方法
アダプタを使用するためシステムは、1つの実施形態において複数のピペットアームまたはバレルを有するプログラム可能装置である分注装置と、アダプタの一方の端部上でピペットアームに嵌め込み、ラックからアダプタを取り外すためのフィルタを含むアダプタのラックと、その内部へピペットアームがアダプタを下降させて、アダプタの第2の端部でピペットチップに嵌め込むピペットチップのラックとを含む。ピペットチップがアダプタにより嵌め込まれると、ピペットチップは、分注装置によりラックから除去され、例えば流体の貯留槽または流体を含む96ウェルプレートなどの所望の位置上に配置され、流体内に下降させられる。分注装置は、次に、選択した量の流体がピペットチップの液体チャンバに入るように吸引を行う。その後、流体からピペットチップを除去し、流体を含むチップを所望の位置に配置して、流体を所望の位置に排出する。次に、ピペットチップは、連続するピペット操作で使用されてもよい。もう一つの方法として、1回だけ使用する場合、取り付けられたアダプタを有するピペットチップは、ピペットアームから廃棄用容
器内へ取り外されて、ピペットアームにより新しいアダプタのセットが嵌め込まれてもよく、その後、新しいピペット操作のために、新しいピペットチップのセットにアダプタが挿入される。
流体をピペットチップから受ける容器は、限定されるものではないが、チューブ(ガラスまたはプラスチック)、細胞培養プレートおよびマイクロプレートを含む。マイクロプレートは、例えば、矩形行列で配置された6、12、24、48、96、384、1536、3456または9600の試料ウェルなどの多数のウェルを有していてもよい。
1つの実施形態において、96のピペッタを含み、96の同時ピペット操作を実行できる分注装置を使用する。分注装置は、ラック内のフィルタを含む96のアダプタに嵌め込むようにプログラムされて、96のピペッタのそれぞれが1つのアダプタの第1の端部に嵌め込むようにする。次に、取り付けられたアダプタを有する96のピペッタは、持ち上げられてアダプタを収容するラックから離れ、別のラック内の96のピペットチップの上に配置される。取り付けられたアダプタを有する96のピペッタは、次にピペットチップ内に挿入されて、各アダプタの第2の端部が各ピペットチップの第1の開口部に挿入され、ピペットチップに嵌め込むようにする。次に、取り付けられたアダプタおよびピペットチップを有するピペッタは、持ち上げられてピペットチップラックから離れ、各ピペットチップの第2の端部が細胞培養流体などの流体を含む貯留槽に挿入される。所望の量、例えば、50μlが96のピペットチップそれぞれの中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に細胞培養流体から除去され、細胞を含む96ウェルプレート上に配置されて、各ピペットチップが1つのウェル上に配置されるようにする。50μlの細胞培養流体が、次にピペッタにより各ピペットチップから細胞を含む96ウェル内に吐出される。この工程は、細胞を含む96ウェルプレートに対して所定の数だけ任意で繰り返される。ピペット操作が完了すると、アダプタを含むピペットチップはピペッタのバレルから取り外され、廃棄される。アダプタを収容したラック、およびピペットチップを収容したラックは、除去された後、新しいアダプタまたは新しいピペットチップを後に装着するために積み重ねられ、格納されてもよいことが理解される。フィルタを含むアダプタは、分注装置におけるピペッタのピペットバレルの汚染を防止する。
先の実施形態と同様の別の実施形態において、このシステムは、細胞培養流体内の放射性アミノ酸のピペット操作に使用される。この実施形態において、各ピペットチップに結合された各アダプタが使用されるのは、1度だけである。放射性流体を96ウェルプレートの各ウェル内に排出した後、次にピペットチップおよびアダプタは、放射性廃棄物用容器の上に配置され、放射性のピペットチップおよび取り付けられたアダプタは廃棄される。次に、分注装置は、96のアダプタの第1のセット上に積み重ねられたフィルタを含む96のアダプタの第2のセットまたはレベルに嵌め込む。これらの新しいアダプタは、次に、200μlピペットチップの第1のラック上に積み重ねられたラック内に収容された、96の200μlピペットチップの第2のセットまたはレベルに挿入される。続いて、同じピペット操作ステップが繰り返される。この工程は、細胞を含む96ウェルプレートに対して所定の数だけ任意で繰り返される。
システムおよび方法は、単一チャンネルまたはマルチチャンネルの分注装置または液体取扱装置において使用でき、全ての標準的または特注のトレイまたはプレート、例えば、12、24、48、96、384、1536ウェルプレートなどと連携する。
アッセイプロトコルに応じて、フィルタ付きアダプタをフィルタ付きまたはフィルタ無しのピペットチップとともに使用する多数の組み合わせがある。適用する場所において、積み重ねられたフィルタ付きアダプタを積み重ねられた長いピペットチップと合わせて嵌め込むことにより、個別に積み重ねられたフィルタ付きの長いピペットチップに比べて、
そのようなラックの格納に要するスペースを大幅に節約できる。工程において分注装置を汚染する可能性のあるエアロゾルの代わりに、純水または緩衝液を要する場合、フィルタ無しのピペットチップと直接嵌め込むように分注装置をプログラムして、フィルタ付きピペットチップの不必要な使用をなくすことにより費用もまた大幅に削減する。
後述の例により本発明をさらに説明するが、同時に、いかなる限定をも構成するものではない。反対に、本明細書を読めば、本発明の精神から逸脱することなく、当業者が想到するであろうその様々な実施形態、改変および等価物への手段は得られるであろうことが明らかに理解される。
例1
ELISA法
ステップ1:96ウェルプレートへの96の同時ピペット操作を実行可能な分注装置は、プログラムされて、96のピペッタを第1のラック内に積み重ねられたフィルタを含む96のアダプタに嵌め込み、第1のラックからアダプタを取り外し、それらを第2のラック内の96の200μピペットチップに挿入する。アダプタをピペットチップに挿入した後、取り付けられたアダプタを有するピペットチップは、分注装置により第2のラックから除去され、一次抗体免疫グロブリン(IgG)流体を含む貯留槽内に挿入される。所望の量、例えば、50μlが96のピペットチップ中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に一次抗体IgG流体から除去され、96ウェル滴定プレート上に配置される。50μlの一次抗体IgG流体が、次にピペッタにより各ピペットチップから96ウェル滴定プレートのウェル内に吐出される。所定の時間の後、50μlの一次抗体IgG流体は、同セットのピペットチップとともに96ウェル滴定プレートのウェルから除去され、ピペットチップおよびアダプタと一緒に排出される。新規のアダプタおよびピペットチップのセットもまた、96ウェル滴定プレートから液体を移動するために使用できる。
ステップ2:分注装置は、96のピペッタを第1のラック内の次の層の96のアダプタに嵌め込み、それらを第2のラック内の次の層の96のピペットチップに挿入する。アダプタをピペットチップに挿入した後、取り付けられたアダプタを有するピペットチップは、第2のラックから除去され、検体流体を含む貯留槽内に挿入される。所望の量、例えば、50μlが96のピペットチップ中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に検体流体から除去され、96ウェル滴定プレート上に配置される。50μlの検体流体が、次に各ピペットチップから96ウェル滴定プレートの個々のウェル内に吐出される。所定の時間の後、50μlの検定流体は、同セットのピペットチップとともに96ウェル滴定プレートのウェルから除去され、ピペットチップおよびアダプタと一緒に排出される。
ステップ3:分注装置は、96のピペッタを第1のラック内の次の層の96のアダプタに嵌め込み、それらを第2のラック内の次の層の96のピペットチップに挿入する。アダプタをピペットチップに挿入した後、取り付けられたアダプタを有するピペットチップは、第2のラックから除去され、洗浄用流体を含む貯留槽内に挿入される。所望の量、例えば、100μlが96のピペットチップ中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に洗浄用流体から除去され、96ウェル滴定プレートの個々のウェル上に配置される。100μlの洗浄用流体が、次に各ピペットチップから96ウェル滴定プレートの個々のウェル内に吐出される。所定の時間の後、100μlの洗浄用流体は、同セットのピペットチップとともに96ウェル滴定プレートのウェルから除去され、ピペットチップおよびアダプタと一緒に廃棄される。この工程は、求められるプロトコルに応じて、幾度か繰り返されてもよい。
ステップ4:分注装置は、96のピペッタを第1のラック内の次の層の96のアダプタに嵌め込み、それらを第2のラック内の次の層の96のピペットチップに挿入する。アダプタをピペットチップに挿入した後、取り付けられたアダプタを有するピペットチップは、第2のラックから除去され、二次抗体(抗IgG抗体)流体を含む貯留槽内に挿入される。所望の量、例えば、50μlが96のピペットチップ中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に二次抗体流体から除去され、96ウェル滴定プレート上に配置される。50μlの二次抗体流体が、次に各ピペットチップから96ウェル滴定プレートの個々のウェル内に吐出される。所定の時間の後、50μlの二次抗体流体は、同セットのピペットチップとともに96ウェル滴定プレートのウェルから除去され、ピペットチップおよびアダプタと一緒に排出される。
ステップ5:ステップ3を繰り返す。
ステップ6:分注装置は、96のピペッタを第1のラック内の次の層の96のアダプタに嵌め込み、それらを第2のラック内の次の層の96のピペットチップに挿入する。アダプタをピペットチップに挿入した後、取り付けられたアダプタを有するピペットチップは、第2のラックから除去され、有色の反応生成物を作るために使用される基質流体を含む貯留槽内に挿入される。所望の量、例えば、100μlが96のピペットチップ中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に基質流体から除去され、96ウェル滴定プレート上に配置される。100μlの基質流体が、次に各ピペットチップから96ウェル滴定プレートの個々のウェル内に吐出される。所定の時間の後、96ウェル滴定プレートは、各ウェルについて濃度測定結果を読み取るために機械に送られる。
例2
固相抽出法
ステップ1:96ウェルプレートへの96の同時ピペット操作を実行可能な分注装置は、プログラムされて、96のピペッタを第1のラック内に積み重ねられたフィルタを含む96のアダプタの層内に嵌め込み、それらを第2のラック内に積み重ねられた96の200μフィルタ無しピペットチップの層内に挿入する。アダプタをピペットチップに挿入した後、取り付けられたアダプタを有するピペットチップは、第2のラックから除去され、抽出流体を含む貯留槽内に挿入される。所望の量、例えば、50μlが96のピペットチップ中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に抽出流体から除去され、3M Empore 96ウェル抽出フィルタープレート(3M製、ミネソタ州セントポール)上に配置される。50μlの抽出流体が、次に各ピペットチップから96ウェル抽出フィルタープレートの各ウェル内に吐出される。所定の時間の後、50μlの抽出流体は、真空排気により96ウェル抽出フィルタープレートから除去され、ピペットチップおよび取り付けられたアダプタは取り外される。
ステップ2:分注装置は、次に次の層の96のフィルタ無しのピペットチップに嵌め込み、ピペットチップは、第2のラックから除去され、洗浄用流体を含む貯留槽内に挿入される。所望の量、例えば、100μlが96のピペットチップ中に分注装置により引き込まれる。ピペットチップは、次に洗浄用流体から除去され、96ウェル抽出プレートの個々のウェル上に配置される。100μlの洗浄用流体が、次に各ピペットチップから96ウェル抽出プレート内に吐出される。所定の時間の後、100μlの洗浄用流体は、真空排気により96ウェル抽出プレートから除去され、同セットのピペットチップは、洗浄ステップが完了するまでの間、幾度か使用されてもよい。
上記に引用されるすべての特許、出版物および抄録は、その全体を参照することにより本明細書に記載する。上記の内容は、本発明の好ましい実施形態にのみ関するものであり
、それにおける多くの変更および代替が、本発明の精神と範囲から逸脱することなくなされてもよいことが理解されるべきである。

Claims (14)

  1. 分注装置およびピペットチップとともに使用するためのアダプタであって、
    管腔を取り囲む非多孔質プラスチックまたはゴムの壁を含む変形可能なハウジングと、
    焼結多孔質プラスチックフィルタまたは繊維フィルタを備えるフィルタとを備え、前記フィルタが流体またはエアロゾルに対するバリアを提供するように前記管腔内に配置されるアダプタ。
  2. 前記アダプタの内壁、前記アダプタの外壁、または前記アダプタの前記内壁および前記外壁の両方が封止手段または周縁***部分を含む、請求項1に記載のアダプタ。
  3. 前記ピペットチップの内壁、前記ピペットチップの外壁、または前記ピペットチップの前記内壁および前記外壁の両方が周縁の刻み目、または溝を含む、請求項2に記載のピペットチップ。
  4. 前記フィルタが変色指示薬を備える、請求項1ないし3のいずれかに記載のアダプタ。
  5. 前記フィルタが自己封止添加剤を備える、請求項1ないし4のいずれかに記載のアダプタ。
  6. 前記フィルタにおける前記焼結多孔質プラスチックが、焼結された多孔質のポリエチレン、ポリプロピレン、PVDFもしくはPTFE、またはそれらの組み合わせである、請求項1ないし5のいずれかに記載のアダプタ。
  7. 前記アダプタが積み重ね可能である、請求項1ないし6のいずれかに記載のアダプタ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の前記アダプタを含むラック。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の前記アダプタを含む積み重ね可能なラック。
  10. 自動ピペット操作を行う方法において、
    A)複数のピペットバレルを備えるプログラム可能な自動分注装置を用いるステップであって、各バレルが第1の端部上で前記分注装置内の吸引手段に動作可能に接続され、開口部のある第2の端部を有するステップと、
    B)アダプタのラックを提供するステップであって、各アダプタが変形可能なプラスチックまたはゴムの壁、中央の管腔、第1の端部および第2の端部を含み、前記第2の端部が開口部を含み、前記アダプタが焼結多孔質プラスチックフィルタまたは繊維フィルタからなるグループから選択されたフィルタを備え、前記フィルタが前記管腔内に配置されてエアロゾルまたは液体に対するバリアを提供するステップと、
    C)前記複数のピペットバレルを前記ラック内の前記アダプタの前記第1の端部の上に配置するステップと、
    D)前記ピペットバレルおよびアダプタが嵌合するように、各ピペットバレルの前記第2の端部を各アダプタの前記第1の端部と同時に接触するステップと、
    E)取り付けられたアダプタを有する前記ピペットバレルをアダプタの前記ラックから取り外すステップと、
    F)取り付けられたアダプタを有する前記ピペットバレルをフィルタ付きまたは無しのピペットチップのラック上に配置するステップであって、各チップが第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部が前記第2の端部よりも大きな直径の開口部を有し、各アダプタが各ピペットチップの前記第1の端部上に配置されるステップと、
    G)前記アダプタおよびピペットチップが嵌合するように、各アダプタの前記第2の端部
    を各ピペットチップと同時に接触するステップと、
    H)取り付けられたアダプタおよびピペットチップを有する前記ピペットバレルをピペットチップの前記ラックから取り外すステップとを備える方法。
  11. 下記の連続したステップ、
    I)各ピペットチップの前記第2の端部を流体上に配置するステップと、
    J)各ピペットチップの前記第2の端部を前記流体内に挿入するステップと、
    K)流体を前記ピペットチップの貯留槽内に吸引するステップと、
    L)前記ピペットチップを前記流体から取り去るステップと、
    M)前記流体を含む前記ピペットチップを容器上に配置するステップと、
    N)前記流体を前記容器内に排出するステップと、
    O)前記アダプタおよび取り付けられたピペットチップを前記ピペットバレルから廃棄用容器内に排出するステップとをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. ステップAからステップHまでを繰り返すステップを含む、請求項10に記載の方法。
  13. 下記の連続したステップ、
    I)前記ピペットバレルをフィルタ付きまたは無しのピペットチップのラックの上に配置するステップであって、各チップが第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部が前記第2の端部よりも大きな直径の開口部を有し、各ピペットバレルが各ピペットチップの前記第1の端部の上に配置されるステップと、
    J)前記ピペットバレルおよびピペットチップが嵌合するように、各ピペットバレルの前記第2の端部を各ピペットチップの前記第1の端部と同時に接触するステップと、
    K)取り付けられたピペットチップを有する前記ピペットバレルをピペットチップの前記ラックから取り外すステップとをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  14. 下記の連続したステップ、
    L)各ピペットチップの前記第2の端部を流体上に配置するステップと、
    M)各ピペットチップの前記第2の端部を前記流体内に挿入するステップと、
    N)流体を前記ピペットチップの貯留槽内に吸引するステップと、
    O)前記ピペットチップを前記流体から取り去るステップと、
    P)前記流体を含む前記ピペットチップを容器上に配置するステップと、
    Q)前記流体を前記容器内に排出するステップと、
    R)前記ピペットチップを前記ピペットバレルから廃棄用容器内に排出するステップとをさらに含む、請求項13に記載の方法。
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