JP2013530330A - 2ストロークエンジン用エア供給装置 - Google Patents

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Abstract

2ストロークエンジン用のエア供給装置(2)であって、前記エア供給装置(2)は:2ストロークエンジンのエンジン本体(1)に設けられた吸気ポート(5A)に連通するインシュレータ側混合気通路(17)を有して、エンジン本体(1)に取り付けられるインシュレータ(14)と;インシュレータ(14)に取り付けられるキャブレター(15)と;キャブレター側混合気通路(19)に連通した混合気側開口(25)を有して、キャブレター(15)に取り付けられるエアクリーナ(16)と;エアクリーナ(16)の内部には、混合気側開口(25)から戻るブローバック燃料を滞留させる滞留部(29)と;基端が滞留部(29)に接続され、かつ先端がエンジン本体(1)に設けられたクランクケースチャンバ内の圧力変動が及ぶ部位に接続された補助通路とを備える。

Description

本発明は、2ストロークエンジン用のエア供給装置に係り、特にブローバック燃料の利用に適した構造を有するエア供給装置に関する。
2ストロークエンジンは、当業種で公知である。2ストロークエンジンでは、エンジンの1サイクルは、ピストンの上方向ストロークと下方向ストロークとを含む。上方向ストローク中に新たな混合気が取り入れられるのに対し、点火後の下方向ストローク中では掃気が行われる。下方向ストローク中、燃料ないし混合気の一部は、キャブレターからエンジンとは反対方向に流れてエアクリーナに流入する可能性がある。エアクリーナに流入する燃料は、一般にブローバック燃料と呼ばれる。ブローバック燃料は、燃料の損失につながり、またエアクリーナ中のフィルタエレメントを詰まらせる。
当業種において、ブローバック燃料を減らす様々な方策が行われている。一つの方法は、エアクリーナ中に防止板を設けてキャブレターからフィルタエレメントへのブローバック燃料の流れを妨げ、ブローバック燃料がピストンの次の上方向ストロークで確実に利用されるようにすることである。
また、別のよく知られた方法は、ピストンリードバルブの構造を改良することである。
しかしながら、防止板を設ける場合には、その防止板の大きさによってはエア吸入の妨げとなり、吸気抵抗の原因となるため、2ストロークエンジンの出力が減少する。
また、ピストンリードバルブの構造を改良するために、構造がより複雑かつ高価となりうる。さらに、このような構造は故障しやすい可能性がある。
本発明の目的は、複雑な構造によらず、または2ストロークエンジンの出力を下げることなくブローバック燃料を無駄なく利用できる2ストロークエンジン用のエア供給装置を提供することである。
本発明のエア供給装置は、2ストロークエンジン用に利用され、前記エア供給装置は前記2ストロークエンジンのエンジン本体に設けられた吸気ポートに連通するインシュレータ側混合気通路を有して、前記エンジン本体に取り付けられるインシュレータと、前記インシュレータ側混合気通路に連通するキャブレター側混合気通路を有して、前記インシュレータに取り付けられるキャブレターと、前記キャブレター側混合気通路に連通した混合気側開口を有して、前記キャブレターに取り付けられるエアクリーナとを備え、前記エアクリーナの内部には、前記混合気側開口から戻るブローバック燃料を滞留させる滞留部が設けられているとともに、基端が前記滞留部に接続され、かつ先端が前記エンジン本体に設けられたクランクケースチャンバ内の圧力変動が及ぶ部位に接続された補助通路が設けられていることを特徴とする。
ここで、「クランクケースチャンバ内の圧力変動が及ぶ部位」としては、例えば、前記クランクケースチャンバ自身、前記エンジン本体に設けられたシリンダチャンバ、前記キャブレターのキャブレター側混合気通路、前記インシュレータのインシュレータ側混合気通路、前記キャブレターと前記エアクリーナとの対向面間に形成された隙間、前記混合気開口などが考えられる。
以上の本発明によれば、エア供給装置には、エアクリーナに設けられた滞留部とクランクケースチャンバ内の圧力が及ぶ部位とを補助通路で接続させたため、エアクリーナ側に滞留したブローバック燃料を補助通路を介してエンジン本体に吸引させることができ、無駄なく有効に利用できる。さらに、滞留部にためられたブローバック燃料は確実に利用されるので、従来の防止板に捕集されるブローバック燃料は少なくなる。したがって、大きな防止板は必要なく、吸気抵抗の増大を防止でき、それによりエンジン性能を良好に維持できる。
本発明のエア供給装置では、補助通路の先端をエアクリーナとキャブレターとの間の隙間に接続する場合や、エアクリーナ自身の混合気側開口に接続する場合では、当該補助通路を前記エアクリーナ内に設けることが好ましい。
このような場合には、補助通路を外部に露出させて設ける必要がないから、構造を簡素化できる。さらに、補助通路はエンジン本体からの熱影響を受けないので、補助通路の耐久性を向上させることができる。また、補助通路の長さが短くてよいので、補助通路内での圧力損失を少なくでき、滞留部と接続先の部位との圧力差を十分に効かすことができて、滞留部のブローバック燃料を確実に吸引できる。
本発明のエア供給装置では、前記補助通路はパイプにより形成されていることが好ましい。
このような場合には、滞留部と接続先の部位とを容易に接続できる。さらに、取り回しが容易なことから、接続先としても、例えば、クランクケースチャンバやインシュレータ側混合気通路等の様々な部位を選択でき、設計の自由度が大きい。
本発明のエア供給装置では、前記補助通路の少なくとも一部が断熱材で覆われていることが好ましい。
特に、補助通路がパイプ等で形成され、外部に露出した状態で配置されるような場合では、エンジン本体の加熱部位からの熱影響を受けないよう、必要部位を断熱材で覆うことが耐久性を向上させるうえで有効である。
本発明のエア供給装置では、前記滞留部は、前記混合気側開口からのブローバック燃料が滴下して滞留する位置に設けられていることが望ましい。
このような場合には、ブローバック燃料が重力によって滴下する部位に滞留部を設けることができるから、ブローバック燃料を滞留部に導くための複雑な案内構造等を不要にでき、構造を一層簡素にできる。
本発明のエア供給装置は、前記吸気ポートの開閉がピストンにより行われるピストンバルブタイプの2ストロークエンジンに適用されることが望ましい。
ピストンバルブタイプのエンジンは、リードバルブタイプのエンジンに比してブローバック燃料が多い傾向にあるため、ブローバック燃料の有効利用を図るために、ピストンバルブタイプのエンジンに本発明のエア供給装置を適用すると、本発明の効果が顕著であり、より有益である。
本発明のエア供給装置では、前記混合気側開口を開閉自在に設けられたチョークプレートを備え、前記チョークプレートには、当該チョークプレートを前記混合気側開口が開いた状態に位置させたときに、前記補助通路の少なくとも一部を形成するようになる補助通路形成部が設けられていることが望ましい。
このような場合には、混合気側開口がチョークプレートで閉じられているときには、補助通路が形成されることがない。これに対して、混合気側開口がチョークプレートによって閉じられず、エアクリーナ本体内に開口したときには、チョークプレートの補助通路形成部によって補助通路が形成されるようになり、ブローバック燃料が補助通路を介して環流可能となる。したがって、チョークを効かせている状態では、クランクケースチャンバ内の負圧が滞留部に作用することはなく、キャブレターに良好に作用させることができて、チョークを確実に効かすことができる。
本発明のエア供給装置では、前記補助通路は、前記エアクリーナ本体の表面に設けられて一端が前記滞留部と連通する第1通路溝と、前記エアクリーナ本体の表面に設けられて一端が前記混合気側開口と連通する第2通路溝と、前記補助通路形成部とで形成され、前記補助通路形成部は、前記第1、第2通路溝と対向してこれらを覆う前記チョークプレートの表面の一部、および前記第1、第2通路溝の他端同士を連通させる連結溝であることが望ましい。
このような場合には、チョークプレートを移動させて混合気側開口を開けると、第1、第2通路溝がチョークプレートの連結溝によって連通し、補助通路が形成される。したがって、滞留部に溜まったブローバック燃料をこの補助通路を介して混合気側開口に確実に戻すことができる。
本発明のエア供給装置では、前記第2連通溝は、前記チョークプレートを前記混合気側開口が閉じた状態に位置させたとき、当該チョークプレートで塞がれることが望ましい。
このような場合には、混合気側開口がチョークプレートで閉じられている状態では、第2連通溝も同様に塞がれる。チョークを効かせている状態でこの第2連通溝から空気が入り込むことがなく、チョークを確実に効かすことができる。
本発明のエア供給装置では、前記補助通路は、前記補助通路は、前記エアクリーナ本体の表面に設けられて一端が前記滞留部と連通し、かつ他端が前記混合気側開口と連通する連通溝と、前記補助通路形成部とで形成され、前記補助通路形成部は、前記通路溝と対向してこれを覆う前記チョークプレートの表面の一部であることが望ましい。
このような場合には、連続した連通溝がエアクリーナ本体側に設けられることから、ブローバック燃料の連通溝(補助通路)内での流れをスムーズにできる。
本発明のエア供給装置では、前記補助通路は、前記チョークプレートの肉厚部分を貫通して設けられて前記滞留部と前記混合気側開口とを連通させる管状であることが望ましい。
このような場合には、補助通路が管状とされ、補助通路の周囲が完全に覆われている。したがって、クランクケースチャンバの負圧を漏れが少ない状態で滞留部に確実に作用させることができ、ブローバック燃料の環流を良好にできる。
本発明のエア供給装置では、前記エアクリーナ本体には、前記チョークプレートによる前記混合気側開口の開閉位置に対応した一対のロック部が設けられ、前記チョークプレートには、前記ロック部に対して係合する保持部が設けられていることが望ましい。
これにより、エンジンまたは他の部品の振動のためにチョークプレートが開閉位置からずれるのを防ぐ。チョークプレートのずれは、エンジンの動作を妨げる可能性がある。例えば、チョークプレートが開位置から閉位置にずれると、エンジンへの空気供給を中断し、エンジンを途中で止めてしまう可能性がある。
本発明のエア供給装置では、前記一対のロック部は、前記チョークプレートの開閉軌跡に沿った湾曲リブの端部側に設けられ、前記湾曲リブは、上端側が前記混合気側開口の近傍に位置するとともに、下端側が前記滞留部近傍に位置し、かつ前記混合気側開口からのブローバック燃料を前記滞留部側に案内する案内部になっていることが望ましい。
このような場合には、混合気側開口からのブローバック燃料は、湾曲リブによって形成された案内部を伝って下方の滞留部により確実に案内され、滞留部からの環流をより良好にできる。
本発明の第1実施形態に係るエア供給装置を備えたエンジンを示す断面図。 本発明の第2実施形態に係るエア供給装置を備えたエンジンを示す断面図。 本発明の第3実施形態に係るエア供給装置を備えたエンジンを示す断面図。 本発明の第4実施形態に係るエア供給装置を備えたエンジンを示す断面図。 本発明の第5実施形態に係るエア供給装置を備えたエンジンを示す断面図。 本発明の第6実施形態に係るエア供給装置を備えたエンジンを示す断面図。 本発明の第7実施形態に係るエア供給装置を備える2ストロークエンジンの断面図。 本発明の第7実施形態に係る、チョークプレートが閉位置のエアクリーナの正面図。 本発明の第7実施形態に係る、チョークプレートが開位置のエアクリーナの正面図。 本発明の第7実施形態に係るチョークプレートの背面図。 図9Aでの軸A−A’に沿ったチョークプレートの断面図。 本発明の第8実施形態に係る、単一の補助通路を有するエアクリーナの正面図。 本発明の第9実施形態に係る、チョークプレートに備えられる補助通路を有するエアクリーナの正面図。 図11Aでの軸B−B’に沿ったエアクリーナの断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態を図1に基づいて説明する。なお、後述する第2実施形態以降について、第1実施形態と同様な構成部材については同一符号を用いることとし、第2実施形態以降でのそれら構成部材の説明を省略または簡略化する。
図1において、本実施形態の2ストロークエンジン(以下、単にエンジンと称する)は、エンジン本体1と、エンジン本体1の吸気側に設けられたエア供給装置2と、エンジン本体1の排気側に設けられた排気マフラ3とを備えている。
エンジン本体1は、クランクケース4と、クランクケース4の上部に取り付けられたシリンダ5とで構成されている。クランクケース4に設けられたクランクケースチャンバ6内には、クランクシャフト7が回転自在に軸支される。シリンダ5に設けられたシリンダチャンバ8内には、ピストン9が摺動自在に収容されている。ピストン9のピストンピン9Aとクランクシャフト7とはコネクティングロッド10にて連結されている。
本実施形態のクランクケース4は、一対のケース部材からなる2分割タイプである。それぞれのケース部材は、クランクシャフト7の軸方向に沿って互いに連結されるようになっている。図1では一方のケース部材が図示されている。ただし、クランクケース4を、クランクシャフト7を図中の上下方向から挟み込むような2分割構造を採用してもよい。このようなクランクケース4のクランクケースチャンバ6は、ピストン9の下方において、シリンダチャンバ8と連通している。
シリンダ5において、エア供給装置2が取り付けられる側のシリンダ壁には、混合気を引き入れる吸気ポート5Aが設けられる。排気マフラ3が取り付けられる側のシリンダ壁には、排気ガスを排気する排気ポート5Bが設けられている。
また、図示を省略するが、シリンダ壁内には、クランクケースチャンバ6とピストン9上方のコンバッションチャンバ(燃焼室)11とを連通させるトランスファ通路が設けられ、トランスファ通路の上端がトランスファポートとしてコンバッションチャンバ11にて開口している。
さらに、本実施形態のエンジンは、ストラトチャージ(層状掃気)タイプである。したがって、シリンダ壁の吸気ポート5Aの上方側には、フレッシュエアを引き込むための空気ポート5Cが設けられている。空気ポート5Cは二股に分岐していることで、コンバッションチャンバ11に対して2箇所で開口している。ピストン9の上方向ストロークの終盤において、空気ポート5Cは、ピストン9の外周に設けられた図示しない凹状の連通溝と連通し、それによりトランスファポートと連通する。
ピストン9は、吸気ポート5A、排気ポート5B、空気ポート5C、およびトランスファポートの開閉を行うピストンバルブとして機能する。すなわち、ピストン9は上方向ストロークの終盤において(図1の状態)、吸気ポート5Aおよび空気ポート5Cを開ける。したがって、クランクケースチャンバ6内の負圧によって、新たな混合気がエア供給装置2側から引き込まれ、シリンダチャンバ8の下部側を通ってクランクケースチャンバ6に充填される。
これと同時に空気ポート5Cからは、エア供給装置2側からのフレッシュエアが引き込まれ、ピストン9の連通溝を介してトランスファポート側からトランスファ通路内の上部側(トランスファポートに近い側)に充填される。
スパークプラグ12での点火によりコンバッションチャンバ11内での燃焼が行われ、ピストン9が下方向ストロークに転じると、ピストン9は排気ポート5Bを開き、その一方で空気ポート5Cおよび吸気ポート5Aを閉じる。
コンバッションチャンバ11が排気ポート5Bにより開放されることと、ピストン9の下方向ストロークによってクランクケースチャンバ6内が加圧されることにより、クランクケースチャンバ6内の混合気は、トランスファ通路を通ってコンバッションチャンバ11側に供給されるとともに、コンバッションチャンバ11内の燃焼ガスを掃気し、排気ポート5Bから燃焼ガスとして排出させる。
この際、トランスファ通路のトランスファポート寄りには、予めフレッシュエアが充填されているため、燃焼ガスの掃気にあたっては先ず、フレッシュエアが先導空気として燃焼ガスを掃気することになる。従って、掃気行程においては、混合気に含まれる未燃燃料が排気ポート5Bから吹き抜け難くなり、エミッションを低減できる。
ところで、2ストロークエンジンでは、ピストン9の下方向へのストロークに伴い、混合気が逆側に戻されることがある(ブローバック)。本実施形態のように、ピストンバルブを採用した場合には、リードバルブを採用した場合に比して、吸気ポート5Aが閉じるまでのタイムラグが大きいことから、逆側に戻るブローバック燃料の量が多くなる傾向にある。
そこで、本実施形態では、ブローバック燃料を無駄にすることなく、確実に利用するための構造がエア供給装置2に採用されている。以下には、エア供給装置2について詳細に説明する。
エア供給装置2は、エンジン本体1のシリンダ5に取り付けられたインシュレータ14、インシュレータ14に取り付けられたキャブレター15、およびキャブレター15に取り付けられたエアクリーナ16を備えている。
インシュレータ14は、合成樹脂製で断熱性を有しており、エンジン本体1側の熱がキャブレター15に伝達されるのを抑制している。インシュレータ14には、シリンダ5の吸気ポート5Aと連通したインシュレータ側混合気通路17、およびシリンダ5の空気ポート5Cと連通したインシュレータ側空気通路18が設けられている。
キャブレター15は、層状掃気エンジンに用いられるものであり、インシュレータ14のインシュレータ側混合気通路17と連通したキャブレター側混合気通路19、およびインシュレータ側空気通路18と連通したキャブレター側空気通路20を有している。キャブレター側混合気通路19内には、図示しないメインジェットが設けられている。クランクケースチャンバ6内の負圧によってメインジェットから燃料が引き出される。この燃料とエアクリーナ16側からのフレッシュエアである吸気とが混ざり合って混合気が生成される。
キャブレター15の各通路19、20内には、アクセルレバーの操作に連動して開閉するバタフライバルブ21,22が設けられている。これらのバタフライバルブ21,22の開度により、エンジンの駆動状態に応じたキャブレター側混合気通路19での吸気流量、およびキャブレター側空気通路20での空気流量が調整される。
なお、本実施形態でのバタフライバルブ21,22の代わりにロータリーバルブを採用してもよい。ロータリーバルブとしては、各通路19,20を貫通する1本の円柱状のバルブ体を有したものを採用できる。アクセルレバーと連動させて一本のバルブ体を回動操作することで、各通路19,20内での流量調整を行うことが可能である。
エアクリーナ16は、キャブレター15に取り付けられるケース23と、ケース23に取り付けられるカバー24と、ケース23内に配置されてカバー24との間で挟持される図示しないフィルタエレメントとを備えている。
ケース23には、キャブレター15のキャブレター側混合気通路19と連通した混合気側開口25、およびキャブレター側空気通路20と連通した空気側開口26が設けられている。いずれの開口25,26に対しても、フィルタエレメントを通過したフレッシュエアが供給される。混合気側開口25から引き込まれたフレッシュエアである吸気は、前述したように、キャブレター側混合気通路19にて燃料と混合され、混合気として吸気ポート5Aに送られる。空気側開口26から引き込まれたフレッシュエアはそのまま、キャブレター側空気通路20およびインシュレータ側空気通路18を通過して空気ポート5Cに送られる。
また、ケース23内の混合気側開口25に対向した位置には、ブローバック燃料を捕集してフィルタエレメント側に吹きかかるのを防止する防止板27が取り付けられている。防止板27は、金属製の板状部材であり、混合気側開口25から吸い込まれる吸気の吸入が阻害されない程度の大きさである。防止板27と混合気側開口25との間には、チョークプレートが進退自在に設けられ、各開口25,26を適宜開閉するようになっている場合もあるが、ここでのチョークプレートの図示は省略してある。
防止板27には、ブローバック燃料を捕集するための捕集部28が混合気側開口25に向けて突設されている。この捕集部28で捕集されたブローバック燃料は再度、吸気と共にキャブレター15側に吸い込まれ、混合気生成に利用される。しかし、このような防止板27は必要に応じて設けられればよく、省略可能である。
ところで、防止板27が設けられている本実施形態においても、防止板27にてブローバック燃料を完全に捕集することは困難である。捕集されなかったブローバック燃料は、その重力によって下方に滴下することになり、ケース23内の底側に設けられた滞留部29に滞留する。そして、本実施形態のエア供給装置2は、この滞留部29に滞留したブローバック燃料を利用することが可能になっている。
ケース23の滞留部29を形成する底面には、ケース23の内外を連通する貫通孔30が設けられている。貫通孔30には、燃料に対して劣化し難い材質からなる樹脂製のパイプ31の基端が外側から挿入されて、滞留部29に接続されている。パイプ31の先端は、クランクケース4に設けられた貫通孔32に挿入されて、クランクケースチャンバ6に接続されている。したがって、このパイプ31により、滞留部29とクランクケースチャンバ6とが直接的に連通している。
パイプ31と各貫通孔30,32との連結部分は、シール33によってシールされている。図1中の符号34は、パイプ31の途中を覆う断熱材である。断熱材34で覆われる領域は、パイプ31の取り回し経路等を勘案して、エンジン本体1の加熱部位からパイプ31を保護するよう決定されてよく、図示した領域に限定されない。
このようなパイプ31は、ブローバック燃料を滞留部29からクランクケースチャンバ6内に送る補助通路を形成している。滞留部29に滞留したブローバック燃料は、滞留部29とクランクケースチャンバ6との間で生じる圧力差により、より低い圧力となるクランクケースチャンバ6側にパイプ31を通して吸引される。
この際、ブローバック燃料として吸引される燃料量は、吸気ポート5Aからクランクケースチャンバ6内に流入する燃料量に比して僅かであるため、ブローバック燃料が加わることでエンジン性能が大きく左右されることはない。
また、パイプ31の内径は十分に小さく、クランクケースチャンバ6内に開口している開口面積も小さい。このため、ピストン9が下方向のストロークに転じた場合でも、クランクケースチャンバ6内の混合気がパイプ31内に入り込むことはほとんどなく、再び滞留部29側に戻されることはほとんどない。
以上の本実施形態によれば、以下の効果がある。
エア供給装置2には、エアクリーナ16のケース23内に設けられた滞留部29とクランクケースチャンバ6とを連通させる補助通路としてのパイプ31が設けられている。したがって、ピストンバルブを採用しているエンジンであっても、ピストン9やシリンダ5側を複雑な構造に改良することなしに、ブローバック燃料をより簡易な構造のパイプ31にてエンジン本体1に吸引できる。
さらに、滞留部29にためられたブローバック燃料は確実に利用されるので、従来の防止板に捕集されるブローバック燃料は少なくなる。このため、大きな防止板27を採用する必要がなく、場合によっては省略可能である。従って、防止板27による吸気抵抗の増大を防止でき、エンジン性能を良好に維持できる。
〔第2実施形態〕
図2には、本発明の第2実施形態が示されている。本実施形態では、パイプ31の先端は、シリンダ5に設けられた貫通孔35に挿入され、シリンダチャンバ8に接続されている。貫通孔35は、シリンダ壁内で折曲しており、ピストン9の下方において、シリンダチャンバ8の内外を連通させている。なお、貫通孔35は、ピストン9のストローク中に開閉される位置に設けられてもよく、常時開放した位置に設けられてもよい。また、貫通孔35は、シリンダ5とクランクケース4との両方を貫通するよう、互いの重なり部分において水平な直線状に設けられてよい。
本実施形態でも、エアクリーナ16側の滞留部29に滞留したブローバック燃料をシリンダチャンバ8を介してクランクケースチャンバ6内に吸引でき、本発明の目的を達成できる。
〔第3実施形態〕
図3には、本発明の第3実施形態が示されている。本実施形態では、パイプ31の先端は、キャブレター15の下部側に設けられた貫通孔36に挿入され、キャブレター側混合気通路19に接続されている。貫通孔36は、キャブレター側混合気通路19と外部とを連通させるように鉛直に設けられている。ただし、キャブレター15の下部側は、燃料タンクから燃料を吸い上げるポンプ機構が存在することが多く、貫通孔36を設けることが困難な場合がる。このような場合には、貫通孔36をキャブレター15の側部に設ければよい。
本実施形態でも、滞留部29のブローバック燃料をキャブレター側混合気通路19側に吸引して無駄なく利用できる。
〔第4実施形態〕
図4には、本発明の第4実施形態が示されている。本実施形態では、パイプ31の先端は、インシュレータ14の下部側に設けられた貫通孔37に挿入され、インシュレータ側混合気通路17に接続されている。貫通孔37はインシュレータ側混合気通路17と外部とを連通させる鉛直な孔である。ただし、第3実施形態と同様、何らかの理由でインシュレータ14の下部側に貫通孔37を設けることに不都合がある場合には、貫通孔37をインシュレータ14の側部あるいは上部に設けてもよい。
〔第5実施形態〕
図5に示す本発明の第5実施形態において、キャブレター15とエアクリーナ16のケース23とは、キャブレター15側に設けられたOリング38を介して当接しており、互いの対向面間には隙間39が形成されている。ケース23のキャブレター15との対向壁には、ケース23内と隙間39とを連通させる貫通孔40が設けられている。貫通孔40が設けられている位置は、Oリング38で囲まれた内側である。そして、補助通路であるパイプ31の基端は滞留部29に位置しており、先端は貫通孔40に挿入されて、隙間39に接続されている。このようNパイプ31は、ケース23内に配置されているのであり、接着剤等の適宜な固定手段により固定されている。
本実施形態では、隙間39が各通路19,20と連通していることで、隙間39にも負圧が作用する。したがって、滞留部29のブローバック燃料は、滞留部29と隙間39との圧力差により、パイプ31を通して隙間39内に吸引される。吸引されたブローバック燃料は、各通路19,20内に流入してエンジン本体1側に供給され、利用される。
ここで、ブローバック燃料の一部は、キャブレター側空気通路20およびインシュレータ側空気通路18を介して空気ポート5Cにも供給されることになり、先導空気内にブローバック燃料が混ざることになる。しかし、その混合量は僅かであるから、掃気時に先導空気と共に燃料が吹き抜けたとしても、エミッションの低減を阻害する程ではない。なお、本実施形態では、防止板27(図1〜図4)の図示を省略してあるが、防止板27の適用は任意である。次の第6実施形態でも同様である。
〔第6実施形態〕
図6に示す第6実施形態では、ケース23内において、パイプ31の基端側は滞留部29に位置し、先端側は混合気側開口25周りの筒状リブ41に設けられた切欠部42に挿入されて位置決めされ、混合気側開口25に接続されている。本実施形態でも、パイプ31は、接着剤等の適宜な固定手段によりケース23内に固定される。ただし、パイプの接着剤等での固定により、パイプ31の先端を十分に位置決めできる場合などには、筒状リブ41の切欠部42は不要である。
キャブレター側混合気通路19からの負圧の作用によりブローバック燃料は、パイプ31を通して吸い上げられ、その先端から吸い出される。吸い出されたブローバック燃料は、吸気と混ざり合ってキャブレター側混合気通路19側に吸引され、キャブレター側混合気通路19で生成される混合気と一緒になってエンジン本体1に供給され、利用される。
〔第7実施形態〕
図7は、本発明の第7実施形態にかかる、エア供給装置102を備える2ストロークエンジン100の断面図である。この2ストロークエンジン100(以下、「エンジン100」とする)は、チェーンソウ、ライントリマ、ヘッジトリマ、芝刈り機、船外機、及び自動車などの各種動力システムに利用可能な層状掃気タイプであるが、これらに限定されるものではない。加えて、任意の適当なサイズ、形状ないし種類の部材ないし材料を利用可能である。
図7に示されるように、エンジン100はシリンダブロック104とクランクケース106とを有する。シリンダブロック104は、シリンダチャンバ110を有するシリンダ108を1つ備える。本発明の他の実施形態では、シリンダブロック104は二つ以上のシリンダ(図示略)を有しても良い。クランクケース106は、クランクシャフト114を収納するクランクケースチャンバ112を有する。一般に、ピストン116がシリンダ108のシリンダチャンバ110内部を往復運動し、連結ロッド118を介してクランクシャフト114に連結される。さらに、シリンダ108は吸気ポート120と、排気ポート122と一つ以上の掃気ポート(図示せず)とを有する。あるいは、吸気ポート120はクランクケース106の一部とされても良い。排気マフラ124も、排気ガス騒音を減らすために、排気ポート122に取り付けられる。掃気ポートはシリンダ108の異なる位置に配置可能である。本発明の一実施形態では、吸気ポート120及び/又は一つ以上の掃気ポートは、流体の流れを規制するリードバルブ(図示せず)を有しても良い。さらに、一つ以上のエンジン掃気通路(図示せず)によってクランクケースチャンバ112とシリンダ108の内部とを接続しても良い。本発明の一実施形態では、掃気ポートは、対応するエンジン100の掃気通路に開口する。さらに、スパークプラグ126もシリンダ108内部の混合気に点火するために設けられる。
図7に示されるように、エア供給装置102は、吸気ポート120と掃気ポートをそれぞれ介してエンジン本体に混合気と掃気用空気を供給する。エア供給装置102はエアクリーナ128と、キャブレター130と、インシュレータ132とを有する。エアクリーナ128は、混合気側開口138および空気側開口140を有するチャンバ136を少なくとも部分的に囲むエアクリーナ本体134を備える。
さらに、エアクリーナ128は、金属製の防止板141と1つ以上のフィルタエレメント(図示せず)とを有する。この一つ以上のフィルタエレメントは、空気がキャブレター130に導入される前に、外気中の粒子状物質及び/又は任意の液体を捕集する機能を有する。防止板141は、限定されないが、機械的留め具、溶接、ろう付け、接着剤等の各種手段によってエアクリーナ本体134に取り付けられる防止板であってよい。この防止板141は、ブローバック燃料がチャンバ136からフィルターエレメント側へ流出するのを実質的に防ぎ、ブローバック燃料が後述される補助通路を介してクランクケースチャンバ112に還流可能とする。さらに、防止板141は、また、ブローバック燃料がフィルタエレメントに流入することで生じる詰まりを実質的に防ぐ。
さらに、カバー(図示せず)がエアクリーナ本体134に取り付けられてもよい。エアクリーナ128は、また、開位置と閉位置との間を移動可能なチョークプレート(図示せず)を備える。チョークプレートを設けることにより、閉位置において混合気側開口138および/または空気側開口140を通る空気の流れを実質的に防止する。さらに、エアクリーナ128は、さらに、チャンバ136の一部と混合気側開口138および/または空気側開口140とを少なくとも部分的に接続する少なくとも一つの補助通路(図示せず)を備える。この補助通路は、図8Aおよび8Bを用いて説明するが、エアクリーナ本体134に形成される。
図7に示されるように、キャブレター130は、キャブレター側混合気通路142とキャブレター側空気通路144とを有する。エアクリーナ128の混合気側開口138と空気側開口140とは、それぞれキャブレター側混合気通路142とキャブレター側空気通路144と連通される。さらに、図7に示されるように、キャブレター側混合気通路142とキャブレター側空気通路144は、インシュレータ132のインシュレータ側混合気通路146とインシュレータ側空気通路148とにそれぞれ接続される。さらに、インシュレータ側混合気通路146とインシュレータ側空気通路148とは、エンジン本体の吸気ポート120と掃気ポートとにそれぞれ接続される。
エンジン100の稼働時、ブローバック燃料の少なくとも一部が重力によって、チャンバ136の滞留部(後述)、一つ以上の案内部(後述)、防止板141、またはこれらの組み合わせの中にたまる。ブローバック燃料の少なくとも一部は、エアクリーナ128のチャンバ136内の圧力とクランクケースチャンバ112内の圧力との差により補助通路を介してクランクケースチャンバ112に還流する。しかし、ブローバック燃料は、エアクリーナ128のチャンバ136内の圧力とは別の圧力で、エンジン100の任意の他の部分(例えば、シリンダ108)に還流してもよい。
当業者にとって、上述のエンジン100とエア供給装置102の詳細は説明のためにすぎず、エンジン100とエア供給装置102とは本発明の範囲を逸脱しない限りで異なる構造とされてもよいことは明らかであろう。例えば、本発明の各実施形態において、エンジン100は排気ガスを排出するのに、掃気用空気を用いなくても良い。このような場合、掃気ポート、インシュレータ側空気通路148、キャブレター側空気通路144、およびエアクリーナ128の空気側開口140はなくても良い。あるいは、本発明の別の実施形態において、エアクリーナ128からエンジン100に複数の掃気用空気流路があっても良い。本発明のいくつかの実施形態において、掃気用空気の単一の流路が二つ以上の流路に分岐しても良い。
図8Aおよび8Bは、本発明の第7実施形態として、防止板141を取り外した状態のエアクリーナ128を示す。さらに、図8Aおよび8Bは、各閉位置および開位置のチョークプレート202を示す。図8Aおよび8Bに図示されるように、チョークプレート202は板状である。チョークプレート202は、閉位置で混合気側開口138および空気側開口140に対向する第1表面(図8Aおよび8Bに図示せず)を有する。第2表面203は第1表面の反対側である。さらに、チョークプレート202は、第1ブロック部204と、第2ブロック部206と、作動部208と、保持部210と延出部212とを有する。第1ブロック部204および第2ブロック部206は、閉位置でそれぞれ混合気側開口138および空気側開口140を介した空気の流れを実質的に防ぐように構成される。さらに、作動部208は、留め部材216によって作動レバー214に接続される。留め部材216は、対応する作動レバー214のネジ部(図示せず)と螺合するネジであってもよい。しかし、本発明の別の一実施形態では、作動部208および作動レバー214は接着剤により接続されてもよいし、一体形成されてもよい。図8Aおよび8Bに示されるように、作動部208および作動レバー214は、紙面に略直交する軸を中心に一緒に枢動する。このようにして、チョークプレート202は、作動レバー214を枢動することにより、閉位置および開位置の間を移動する。作動レバー214は、本発明の範囲内であれば、手動で作動されてもよいし、自動で作動されてもよい。また、当業者にとって、チョークプレート202が本発明の範囲から逸脱しない範囲で任意の形状からなっても良いことは明らかであろう。さらに、チョークプレート202は、限定されないが、例えば電磁的または空気圧等の他の方法で作動されてもよい。
図8Aおよび8Bに示されるように、エアクリーナ本体134は、重力によりチャンバ136の滞留部220へのブローバック燃料の流れを容易にする案内部218を有する。滞留部220は、チャンバ136の下方領域に位置し、より詳細には、案内部218の下方部に隣接して位置する。しかし、滞留部220は、本発明の範囲内であれば、エアクリーナ128の任意の他の領域または部分であってもよい。図8Aおよび8Bに示されるように、案内部218は本体134に形成され、チャンバ136内に突出する湾曲リブである。つまり、湾曲リブの上端側は混合気側開口138の近傍に位置し、下端側が滞留部220近傍に位置することで、混合気側開口138からのブローバック燃料を滞留部110へ案内可能にしているのである。なお、案内部218は、本発明の範囲内であれば、エアクリーナ128の任意の他の構成部品の一部であってもよい。さらに、上端側の開位置および下端側の閉位置に対応したロック部222を有する。これらのロック部222に対してチョークプレート202の保持部210が係合する。さらに、保持部210は、ロック部222と適切に係合するように弾性を有してもよい。これにより、エンジン100または他の部品の振動のためにチョークプレート202が開位置または閉位置からずれるのを実質的に防ぐ。チョークプレート202のずれは、エンジン100の稼働を妨げる可能性がある。例えば、チョークプレート202が開位置から閉位置にずれると、エンジン100への空気供給を中断し、エンジン100を途中で止めてしまう可能性がある。また、当業者にとって、チョークプレート202が、1つ以上のバネ、電磁システムなどの任意の他の手段によって開位置および閉位置に保持されることは明らかであろう。
図8Aおよび8Bに示されるように、エアクリーナ本体134は、第1通路溝224および第2通路溝226とを有する。第1通路溝224および第2通路溝226は共に補助通路402の一部を形成する。第1通路溝224は、チャンバ136の滞留部220と連通する。さらに、第2通路溝226は、混合気側開口138と連通する。第1通路溝224および第2通路溝226はエアクリーナ本体134内に一体形成される溝である。チョークプレート202の閉位置において、チョークプレート202の延出部212は第2通路溝226を少なくとも実質的に密閉し、それによりいかなる流体も混合気側開口138を通して流出するのを防ぐ。延出部212は、適切な密閉のために周辺部ライニング(図示せず)を有する。さらに、閉位置では、第1通路溝224および第2通路溝226は連通せず、第1通路溝224および第2通路溝226を介して混合気側開口138から流体が流出するのを実質的に防ぐ。しかし、チョークプレート202の開位置では、チョークプレート202の第1表面302(図9A)の連結溝228が第1通路溝224と第2通路溝226とを連通させ、ブローバック燃料が滞留部220から混合気側開口138へ流れるのを可能にする。連結部溝228は、チョークプレート202の第1表面302に設けられた補助通路形成部であり、補助通路402の一部を形成する(図9Aおよび9Bに図示)。
すなわち、補助通路402は、第1通路溝224、第2通路溝226、連結溝228、これら第1、第2通路溝224,226と対向する第1表面302、および連結溝228と対向するエアクリーナ本体134の表面135によって1本の連続した管状に形成されている。各表面135,302によって各溝224,226,228が塞がれることで、補助通路402にあっては、その両端のみが開口していることになる。したがって、本実施形態では、チョークプレート202の第1表面302において、第1、第2通路溝224,226を覆う部分も補助通路402の一部を形成しているのであり、補助通路形成部である。
第1通路溝224、第2通路溝226および連結溝228の形状および相対的大きさは説明目的のみのためであることは、当業者にとって明らかであろう。第1通路溝224、第2通路溝226および連結溝228は、本発明の範囲内であれば任意の形状および相対的大きさであってよい。例えば、第1通路溝224は、図8Aおよび8Bに示される曲線形状の代わりに直線形状であってもよい。さらに、第1通路溝224は、第2通路溝226より短い有効流動長を有してもよい。
図9Aは、本発明の第7実施形態にかかる、第1表面302を有するチョークプレート202を示す。図9Aに示されるように、チョークプレート202の第1表面302は、連結溝228を有する。さらに、チョークプレート202は、留め部材216が貫通する開口部304を有する。
図9Bは、図9Aでの軸A−A’に沿ったチョークプレート202の断面図である。図9Bに示されるように、連結溝228は、チョークプレート202の第1表面302の凹状の溝である。また、当業者にとって、この連結溝228は、本発明の範囲内において、半円、オープンポリゴンなどの任意の断面を有してもよいことは明らかであろう。
〔第8実施形態〕
図10は、本発明の第8実施形態でのエアクリーナ128を示す。図10に示されるように、エアクリーナ本体134は、滞留部220と混合気側開口138とを接続する単一の補助通路402を有する。さらに、補助通路402はエアクリーナ本体134の表面135に一体成型される通路溝227と、この通路溝227を覆うチョークプレート202の第1表面302(図9A参照)の一部で形成されている。あるいは、補助通路402は、接着剤、機械的留め具、溶接等の各種手段によってチョークプレート202の第2表面203(図9B参照)に取り付けられる別個の管であってもよい。さらに、補助通路402は、本発明の範囲内において任意の形状であってよい。
〔第9実施形態〕
図11Aは、本発明の第9実施形態にかかるエアクリーナ128を示す。図11Aに示されるように、チョークプレート202は補助通路502を有する。補助通路502は、チョークプレート202の第1表面302および第2表面203の間に位置し、肉厚部分を貫通して設けられている(図11Bに詳細図示)。助通路502は、チョークプレート202の開位置で滞留部220を混合気側開口138に接続する。図11Aに示されるように、補助通路502は直線形状を有する。しかし、補助通路502は、本発明の範囲内であれば任意の形状であってよい。
図11Bは、図11Aでの軸B−B’に沿ったエアクリーナ128の断面図である。チョークプレート202の詳細図Cに示されるように、補助通路502は、チョークプレート202の第1表面302および第2表面203の間において、第2表面203近傍に位置する。さらに、補助通路502は略楕円状断面を有する管状である。しかし、補助通路502は、限定されないが、円形、楕円形、多角形等の任意の他の断面を有してもよい。さらに、補助通路502は、チョークプレート202の第1表面302に設けられる溝であってよく、第2表面203に取り付けられる別部材であってもよい。
なお、本発明は、以上に説明した各実施形態に限らず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例を含むものである。
例えば、前記各実施形態のエンジンは、層状掃気タイプであったが、層状掃気でないコンベンショナルタイプの2ストークエンジンに本発明のエア供給装置を適用してもよい。
前記各実施形態でのキャブレター15は、キャブレター側空気通路20を一体に備えていたが、そのような空気通路をキャブレターとは別体のパイプ部材等で形成し、キャブレターとは独立させて配置してもよい。このような場合、キャブレターとしては、コンベンショナルタイプの2ストロークエンジンに用いられるものを流用できる。
前記各実施形態では、補助通路を形成するパイプ31が1本のみであったが、パイプを複数用いることで、複数の補助通路を形成してもよい。このような場合、複数のパイプの基端側については全てエアクリーナ16の滞留部29に連通させるが、先端側については全て同じ箇所に連通させる必要はなく、1つのパイプの先端はクランクケースチャンバ6へ、別のパイプの先端はシリンダチャンバ8へといった具合に、異なる箇所に接続させてもよい。
前記第5、第6実施形態では、パイプ31がエアクリーナ16の内部に配置されていたが、例えば、エアクリーナ16のケース23内面にパイプ状の補助通路を一体成型にて造り込んでおき、これによりパイプ31を不要にしてもよい。
本発明のエア供給装置は、例えば、刈払機やチェーンソウといった携帯型作業機に用いられる2ストロークエンジンに好適に利用できる。
1 エンジン本体
2 エア供給装置
5A 吸気ポート
6 クランクケースチャンバ
8 シリンダチャンバ
14 インシュレータ
15 キャブレター
16 エアクリーナ
17 インシュレータ側混合気通路
19 キャブレター側混合気通路
25 混合気側開口
29 滞留部
31 補助通路としてのパイプ
34 断熱材
39 隙間
100 2ストロークエンジン
102 エア供給装置
104 シリンダブロック
106 クランクケース
108 シリンダ
110 シリンダチャンバ
112 クランクケースチャンバ
114 クランクシャフト
116 ピストン
118 連結ロッド
120 吸気ポート
122 排気ポート
124 排気マフラ
126 スパークプラグ
128 エアクリーナ
130…キャブレター
132 インシュレータ
134 エアクリーナ本体
135 表面
136 エアクリーナのチャンバ
138 混合気側開口
140 混合気側開口
141 防止板
142 キャブレター側混合気通路
144 キャブレター側空気通路
146 インシュレータ側混合気通路
148 インシュレータ側空気通路
202 チョークプレート
203 第2表面
204 第1ブロック部
206 第2ブロック部
208 作動部
210 保持部
212 延出部
214 作動レバー
216 留め部材
218 案内部
220 滞留部
222 ロック部
224 第1通路溝
226 第2通路溝
227 通路溝
228 連結溝
302 第1表面
304 開口部
402 補助通路
502 補助通路

Claims (19)

  1. 2ストロークエンジン用のエア供給装置であって、
    前記エア供給装置は、
    前記2ストロークエンジンのエンジン本体に設けられた吸気ポートに連通するインシュレータ側混合気通路を有して、前記エンジン本体に取り付けられるインシュレータと、
    前記インシュレータ側混合気通路に連通するキャブレター側混合気通路を有して、前記インシュレータに取り付けられるキャブレターと、
    前記キャブレター側混合気通路に連通した混合気側開口を有して、前記キャブレターに取り付けられるエアクリーナとを備え、
    前記エアクリーナの内部には、前記混合気側開口から戻るブローバック燃料を滞留させる滞留部が設けられているとともに、
    基端が前記滞留部に接続され、かつ先端が前記エンジン本体に設けられたクランクケースチャンバ内の圧力変動が及ぶ部位に接続された補助通路が設けられている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  2. 請求項1に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路の先端は、前記クランクケースチャンバ自身に接続されている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  3. 請求項1に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路の先端は、前記エンジン本体に設けられたシリンダチャンバに接続されている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  4. 請求項1に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路の先端は、前記キャブレターのキャブレター側混合気通路に接続されている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  5. 請求項1に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路の先端は、前記インシュレータのインシュレータ側混合気通路に接続されている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  6. 請求項1に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路の先端は、前記キャブレターと前記エアクリーナとの対向面間に形成された隙間に接続され、
    前記隙間が前記キャブレター側混合気通路と連通している
    ことを特徴とするエア供給装置。
  7. 請求項1に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路の先端は、前記混合気側開口に接続されている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路は、前記エアクリーナ内に設けられている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  9. 請求項8に記載のエア供給装置において、
    前記混合気側開口を開閉自在に設けられたチョークプレートを備え、
    前記チョークプレートには、当該チョークプレートを前記混合気側開口が開いた状態に位置させたときに、前記補助通路の少なくとも一部を形成するようになる補助通路形成部が設けられている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  10. 請求項9に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路は、前記エアクリーナ本体の表面に設けられて一端が前記滞留部と連通する第1通路溝と、前記エアクリーナ本体の表面に設けられて一端が前記混合気側開口と連通する第2通路溝と、前記補助通路形成部とで形成され、
    前記補助通路形成部は、前記第1、第2通路溝と対向してこれらを覆う前記チョークプレートの表面の一部、および前記第1、第2通路溝の他端同士を連通させる連結溝である
    ことを特徴とするエア供給装置。
  11. 請求項10に記載のエア供給装置において、
    前記第2連通溝は、前記チョークプレートを前記混合気側開口が閉じた状態に位置させたとき、当該チョークプレートで塞がれる
    ことを特徴とするエア供給装置。
  12. 請求項9に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路は、一端が前記滞留部と連通し、かつ他端が前記混合気側開口と連通する連通溝と、前記補助通路形成部とで形成され、
    前記補助通路形成部は、前記通路溝と対向してこれを覆う前記チョークプレートの表面の一部である
    ことを特徴とするエア供給装置。
  13. 請求項9に記載のエア供給装置において、
    前記補助通路は、前記チョークプレートの肉厚部分を貫通して設けられて前記滞留部と前記混合気側開口とを連通させる管状である
    ことを特徴とするエア供給装置。
  14. 請求項9ないし請求項13のいずれかに記載のエア供給装置において、
    前記エアクリーナ本体には、前記チョークプレートによる前記混合気側開口の開閉位置に対応した一対のロック部が設けられ、
    前記チョークプレートには、前記ロック部に対して係合する保持部が設けられている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  15. 請求項14に記載のエア供給装置において、
    前記一対のロック部は、前記チョークプレートの開閉軌跡に沿った湾曲リブの端部側に設けられ、
    前記湾曲リブは、上端側が前記混合気側開口の近傍に位置するとともに、下端側が前記滞留部近傍に位置し、かつ前記混合気側開口からのブローバック燃料を前記滞留部側に案内する案内部になっている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  16. 請求項1ないし請求項15のいずれかに記載のエア供給装置において、
    前記補助通路はパイプにより形成されている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれかに記載のエア供給装置において、
    前記補助通路の少なくとも一部が断熱材で覆われている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  18. 請求項1ないし請求項17のいずれかに記載のエア供給装置において、
    前記滞留部は、前記混合気側開口からのブローバック燃料が滴下して滞留する位置に設けられている
    ことを特徴とするエア供給装置。
  19. 請求項1ないし請求項18のいずれかに記載のエア供給装置において、
    前記吸気ポートの開閉がピストンにより行われるピストンバルブタイプの2ストロークエンジンに適用されている
    ことを特徴とするエア供給装置。
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