JP2013513481A - エマルジョン組成物および表面活性剤の選択法 - Google Patents

エマルジョン組成物および表面活性剤の選択法 Download PDF

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Abstract

マイクロエマルジョンを構成する複数の成分の相の挙動の識別に基づく方法を使用するマイクロエマルジョンの調製法が開示される。さらに開示されるのは、第一成分、カップリング剤および表面活性剤を含んでなるマイクロエマルジョン組成物である。
【選択図】 図1

Description

関連出願との関係
本出願は、2009年12月15日に出願された特許文献1および2010年4月20日に出願された特許文献2の利益を主張し、双方とも引用により全部、本明細書に編入する。
本明細書の開示はエマルジョンおよびマイクロエマルジョン、およびエマルジョンおよびマイクロエマルジョンを調製するために有用な表面活性剤およびカップリング剤の選択法に関する。より詳細には開示する方法はエマルジョンまたはマイクロエマルジョンを構成する複数の成分の相の挙動の識別に基づく方法を採用する。
マイクロエマルジョンは溶解性を改善するそれらの能力、それらの相安定性、マクロエマルジョンに比べて上昇したそれらの貯蔵寿命、および高エネルギーの混合技術を必要としないそれらの調製し易さにより多くの応用に使用するために関心がもたれた。
エマルジョンは使用条件下で液体である第1相、使用条件下で液体であり、しかも第1液相と非混和性の少なくとも1つの追加の相、および表面活性剤を含んでなる。各液相は1より多くの材料を含んでなることができ、そして他の材料も場合により存在することができる。液相の1つは水を含んでなることが多いが、これは必要条件ではない。さらにマイクロエマルジョンはカップリング剤を含んでなることができる。正しく選択され、そして好ましい濃度比で存在する場合、これらの成分は自然に乳化して熱力学的に安定で、しかも視覚的に透明な(transparent)マイクロエマルジョンを形成する。対照的に通常のエマルジョン(マクロエマルジョン)は一般に形成するためにはエネルギーを要する混合が必要であり、しかも不透明で、そして熱力学的に不安定であり、時が経つと層に分離する。液相の1つを除いてすべてのマイクロエマルジョンの材料を含んでなる正しく配合されたマイクロエマルジョン濃縮物は、その1つの液相に加えることができ、そして穏やかに混合するだけでいいマイクロエマルジョンを形成する。
マイクロエマルジョン組成物の選択および設計は複雑で、時間がかかり、しかも予測できない。多くのマイクロエマルジョン系が知られているが、一対の非混和性液体に効果的な表面活性剤パッケージ(表面活性剤およびカップリング剤)が異なる対の非混和性液体に必ずしも効果的であるとは限らない。
米国特許仮出願第61/286,627号明細書 米国特許仮出願第61/326,072号明細書
当該技術分野にはマイクロエマルジョンの簡便な作成法について未だに対処されていない必要性が存在する。本明細書の開示は、マイクロエマルジョンの材料の選択法、およびマイクロエマルジョン濃縮物および安定なマイクロエマルジョンを得るために組成物を最適化する体系的方法を可能にする。本明細書に開示するマイクロエマルジョンは、様々な目的または最終用途の応用に有用となり得る。これらには様々な家庭内の、研究所での、および工業的なクリーニング作業、例えば塗料、グリース、インク、グラフィティ、油、接着剤、種々の樹脂、セッケンの浮渣およびシャワー残渣、および硬質および軟質物質か
らのその他の汚損(soil)の除去がある。さらに本明細書に開示するマイクロエマルジョンは室温(例えば25℃)で流体である。
一つの態様では、本明細書の開示は以下の様式でマイクロエマルジョンを調製するための方法を提供する。
マイクロエマルジョンを構成する複数の成分の相の挙動の識別に基づきマイクロエマルジョンの成分濃度を選択する方法であり、この方法は:
i.3成分の相図を以下により構築し;
ii.以下の工程に従い初期組成を有する混合物を調製し;
iii.第1液相成分を準備し;
iv.第1液相成分と非混和性の第2液相成分を準備し;そして
v.表面活性剤パッケージを含んでなる第3成分を準備し、ここで第1、第2および第3の成分は混合物中に同量の重量で存在し;
vi.混合物の初期組成を3成分の図の中心点で表し、ここで3成分の図の頂点は純粋な第1成分、純粋な第2成分および純粋な第3成分を表し、そして
vii.この混合物に重量画分で同量の第1成分量および第2成分量を増分的に(incrementally)加え、そして第1成分および第2成分の各増分的添加量が、混合物の組成を、純粋な表面活性剤パッケージを表す3成分の相図の頂点と反対側に向かって3成分の相図を二分し、そしてその頂点を通る直線に沿って変動させ;
viii.第1および第2成分の各増分的添加の後、混合物中の透明度(clarity)または濁り度(turbidity)の徴候を観察し、そして
ix.濁り度の初期徴候(initial indication)に対応する組成物中の第1および第2成分の重量画分を記録し、濁り度の初期徴候は、混合物のマイクロエマルジョンから2相分離への移行を示し;そして
x.第2の初期組成を有する第2混合物を以下の工程に従い調製し;
xi.第1液相成分を準備し;
xii.第1液相成分中で非混和性の第2液相成分を準備し;そして
xiii.表面活性剤パッケージを含んでなる第3成分を準備し、そしてここで第1、第2および第3の成分は既知の重量画分で存在し、この既知の重量画分は工程iからixの第1混合物の重量画分とは異なり;
xiv.第2混合物に第1成分量および第2成分量を固定比の重量画分で増分的に加え、そして第1成分および第2成分の各増分的添加量は、組成を、3成分の相図の固定比の組成線(fixed ratio composition line)に沿って純粋な表面活性剤パッケージを表す3成分の相図の頂点と反対側に向かって進め;
xv.第1および第2成分の各添加の後、混合物中の透明度または濁り度の徴候を観察し、そして
xvi.濁り度の初期徴候に対応する第1および第2成分の量を記録し、濁り度の初期徴候は混合物のマイクロエマルジョンから2相分離への移行を示し;そして
xvii.第3の初期組成を有する少なくとも1つの第3混合物を調製することにより工程xを繰り返し、そして
xviii.工程xiおよびxviまでを繰り返し、そして場合により
xix.工程xからxviまでを繰り返し、そして
xx.マイクロエマルジョン領域から2相領域への混合物組成の移行を記す3成分の相図上に組成に関する点の位置を同定する
工程を含んでなる。
さらなる態様では、本明細書の開示には以下を含む:
i.第1液相成分、第2液相成分、および表面活性剤パッケージを含んでなる第3成分を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する方法であり、ここで第1、第2および
第3成分は、マイクロエマルジョン用の成分濃度を選択するための上記方法の3成分の相図から同定される単一相量領域からの重量による量で選択される。
ii.第1液相成分または第2液相成分の両方ではないどちらか、および表面活性剤パッケージを含んでなるマイクロエマルジョン濃縮物を提供する方法であり、ここで液相成分および表面活性剤パッケージの相対比が工程iで定めた比と同じである。
さらなる態様では、本明細書の開示には工程iiのマイクロエマルジョン濃縮物を、第1液相と非混和性の第2液相で希釈することによりマイクロエマルジョンを調製する方法を含む。
さらなる態様では、本明細書の開示には、(a)水、アルコール、グリコール、グリコールエーテル、炭化水素、アルキレンカーボネートおよびエステル、またはその2以上の組み合わせからなる群から選択される第1液相組成物;(b)1もしくは複数の脂肪族アルコール、脂肪族グリコール、グリコールエーテル、N−アルキルピロリドン、ジアルキルスルホキシド、トリエチルホスフェートおよびアセトンからなる群から選択されるカップリング剤;および(c)1もしくは複数のスルホネート、サルフェート、エトキシル化サルフェート、スルホスクシネートまたはその組み合わせからなる群から選択されるアニオン性表面活性剤を含んでなる組成物を含む。さらなる態様では、組成物はエマルジョンであり、そしてさらに(d)第2液相を含んでなり、ここで第2液相は第1液相とは異なり、そして第1液相とは非混和性であり、そして第2液相は水、アルコール、グリコール、グリコールエーテル、炭化水素、アルキレンカーボネートおよびエステル、またはその2以上の組み合わせからなる群から選択される。
一つ態様ではエマルジョン組成物がマイクロエマルジョンである。
さらなる態様では、本明細書の開示にはベンジルアルコール、DOSSおよびNPGを含んでなり、100重量パーセントまで,しかしそれ未満の水で希釈した場合、安定なマイクロエマルジョンを形成する、物質の組成物を含む。“DOSS”はジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウムであり、“ジオクチル”スルホコハク酸ナトリウムとも呼ばれる。別の態様では、組成物は0.1から15重量パーセントの水を含むことができ、例えば0.1から10、および0.1から5重量パーセントの水を含むことができる。
さらなる態様では、本明細書の開示にはベンジルアルコール、DOSS、NPGおよび水を含んでなる組成物を含み、これは無指向性の光を散乱するために裸眼では見えない。別の態様では、組成物は10から90重量パーセントの水を含むことができ、これは無指向性の光を散乱するために裸眼では見えない。
さらなる態様では、本明細書の開示にはベンジルアルコール、DOSS、NPGおよび水を含んでなるマイクロエマルジョンである組成物を含む。
さらなる態様では、本明細書の開示にはベンジルアルコール、DOSS、NPGおよび水を含んでなる組成物を含み、この組成物は無指向性の光を散乱するために裸眼では見えないが、コリメート光線に対する角度で見た場合にコリメート光線を散乱するので裸眼で見える。さらなる態様では、この視野角はコリメート光線に対して約20度から約160度である。
さらなる態様では、本明細書の開示は第1液相成分、第2液相成分、および表面活性剤パッケージを含んでなる第3成分を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供し、各成分の相対的量は、上に記載する方法に従い同定される単一相領域から選択される。
さらなる態様では、本明細書の開示は1つの液相がベンジルアルコールを含んでなるマイクロエマルジョンを提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示は第1液相成分または第2液相成分の両方ではないどちらか、および表面活性剤パッケージを含んでなるマイクロエマルジョン濃縮組成物(concentrate composition)を提供し、ここで液相成分および表面活性剤パッケージの相対的比率は上に記載する方法に従い決定される。
さらなる態様では、本明細書の開示は液相がベンジルアルコールを含んでなるマイクロエマルジョン濃縮物(concentrate)を提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示はマイクロエマルジョンを調製するための前記方法の開示に従いマイクロエマルジョン濃縮組成物を提供する方法を提供し、この方法は3成分の相図から同定される単一相領域からの重量による量で選択される第1液相成分および表面活性剤パッケージを同定することを含んでなる。
さらなる態様では、本明細書の開示はマイクロエマルジョンを調製するための前記方法の開示に従いマイクロエマルジョン濃縮組成物を提供する方法を提供し、この方法は3成分の相図から同定される単一相領域からの重量による量で選択される、ベンジルアルコールを含んでなる第1液相成分および表面活性剤パッケージを含んでなる第2成分を同定することを含んでなる。
さらなる態様では、本明細書の開示はマイクロエマルジョン濃縮物およびマイクロエマルジョンを作成するための表面活性剤の選択法を提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示はベンジルアルコールを含んでなるマイクロエマルジョン濃縮物およびマイクロエマルジョンを作成するための表面活性剤の選択法を提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示は、本方法により選択される表面活性剤パッケージを含んでなる組成物を提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示は、有利な構造的特徴を有する表面活性剤パッケージを含んでなる組成物を提供する。
幾つかの態様では、2部のマイクロエマルジョン濃縮物あたり1部の水を使用して水で希釈してマイクロエマルジョンを形成することができるマイクロエマルジョン濃縮物が提供される。
幾つかの態様では、1部のマイクロエマルジョン濃縮物あたり1部の水を使用して水で希釈してマイクロエマルジョンを形成することができるマイクロエマルジョン濃縮物が提供される。
幾つかの態様では、1部のマイクロエマルジョン濃縮物あたり1部より多くの水を使用して、水で無限に希釈可能となるまで水で希釈してマイクロエマルジョンを形成することができるマイクロエマルジョン濃縮物が提供される。
幾つかの態様では、約−10℃から+60℃のような貯蔵、輸送および取り扱いで通常遭遇する広い温度範囲にわたり安定であるマイクロエマルジョン濃縮物が提供される。
幾つかの態様では、本開示は引火性(flammable)とは見なされない液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は可燃性(combustible)とは見なされない液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は揮発性有機化合物(VOC)とは見なされないか、またはVOC規制下で取り扱いが承諾され得る液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は20℃で0.1mmHg絶対圧(0.013kPa絶対圧)未満の蒸気圧を有する液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は20℃で0.075mmHg絶対圧(0.01kPa絶対圧)未満の蒸気圧を有する液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は250℃より高い大気圧沸点を有する液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は共溶媒を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示は任意のベンジルアルコール、DOSSおよびネオペンチルグリコールからなる群から選択される材料を含んでなる組成物を提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示はスプレー、浸漬(dip)、ブラシおよびワイプ(wipe)による適用に使用するためのマイクロエマルジョンを提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示はマイクロエマルジョンまたはマイクロエマルジョン濃縮物を適用する用途のために、マイクロエマルジョンまたはマイクロエマルジョン濃縮物が予め飽和されたワイプを含んでなる物品を提供する。
さらなる態様では、本明細書の開示はクリーニングでの応用(例えば塗料の除去、油およびグリース汚損の除去、グラフィティの改善、接着剤の除去、硬質および軟質表面のクリーニング、表面および織物の染みの処理、ハンドクリーナー、手足のマネキュア液の除去等)に、マイクロエマルジョンまたはマイクロエマルジョン濃縮物の使用を提供する。
成分1がベンジルアルコールであり、成分2が水であり、そして成分3が表面活性剤パッケージである3成分の相図1を表す。
詳細な説明
他に定義しない限り、本明細書で使用するすべての技術的および科学的用語は本開示が属する分野の当業者が通常に理解している意味と同じ意味を有する。本開示の態様は他に示さない限り、当該技術分野内の化学技術等を使用する。そのような技術は文献で十分に説明されている。
本明細書中で引用するすべての刊行物および特許は、それぞれ個々の刊行物または特許が具体的に、および個別に参照により編入されると示されるように参照により編入され、
しかも引用する刊行物と関連する方法および/または材料を開示し、そして説明するために参照により編入する。任意の刊行物の引用は、出願日以前のその開示に関するものであり、本開示が前の開示によりそのような刊行物に先行する権利を与えられないことを承認すると解釈されるべきではない。さらに提供される公開日は、独立して確認される必要があるかもしれない実際の公開日とは異なることもある。
以下の詳細な説明は具体的説明を目的とする多くの特殊性を含み、当業者は以下の詳細に対する多くの変更および改変が本明細書に開示する態様の範囲内にあると認識するだろう。
当業者は本開示を読めば、本明細書に記載し、そして具体的に説明する個々の態様が、本発明の精神または範囲から逸脱せずに任意の他のいくつかの態様の特長から容易に分離され、またはそれらを合わせられる別々の要素および特長を有することが明白であろう。任意に言及する方法は、引用する事象の順序で、または理論的に可能な他の順序で行うことができる。
他に特に示さない限り、本開示は特定の材料、試薬、反応物質、製造工程等に限定されず、それ自体は変動できると理解される。また本明細書で使用する用語法は特定の態様を記載することを目的とするだけであり、限定を意図していない。
本明細書に記載するものに類似または均等な任意の方法および材料を、本開示の実施または試験に使用することもできるが、好適な方法および材料をここでは記載する。また本開示では論理的に可能である場合に工程を異なる順序で行うことができる。
したがって以下の態様は任意の特許請求する本発明に対して普遍性を失うこと無く、かつそれに限定を与えずに説明される。本開示は記載された特定態様に限定されず、それ自体変動し得ると理解される。また本開示の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるので、本明細書で使用する用語法は特定の態様を記載することを目的とするだけであり、限定を意図するものではないと理解される。
マイクロエマルジョンは第1液相成分、第2液相成分、および表面活性剤パッケージを含んでなる第3成分を含んでなる。マイクロエマルジョン濃縮物は両方ではない第1液相成分または第2液相成分のどちらか、および表面活性剤パッケージを含んでなる。
第1液相および第2液相の候補は、特定の最終用途に関する効力に基づき選択することができる。例えば脱脂の応用のための候補は、グリースの除去に良い効力を有する液体相の群から選択される一方、塗料を落とすための応用の候補は、塗料の除去に効力を有する液相の群から選択される。特定の状況、例えば下層の塗料を除去せずにグラフィティインクを塗布した支持体から除去するためには、溶媒のブレンドを使用して性能を調整することができる。
ハンセン溶解度パラメーター(Hansen Solubility Parameter:HSP)法は、様々な溶質(例えば汚損物または樹脂)を溶解するための効果的な溶媒および溶媒ブレンドを選択するために有用な構成を提供する。この方法には最初にHSPという意味で少なくとも1つの溶質のハンセン溶解性範囲(Hansen Solubility Envelope)を決定し、次いで溶質を溶解するために、溶解性範囲内でHSPを用いて溶媒系(単一溶媒または溶媒混合物)を設計することが関与する。異なるハンセン溶解範囲を持つ1より多くの溶質を含んでなる系では、すべての溶質ではないが1もしくは複数の溶質を選択的に溶解する溶媒系を設計することが望ましく、かつ可能であり、すなわち溶質混合物の分離に有用となり得る溶媒系を提供する。溶質が溶解さ
れなければならない範囲、または溶質の特定の必要条件が未知である場合、HSP法は限られた数のブレンドがHSP空間の広い範囲を網羅できるように、溶媒ブレンドを調製するための体系的方法を提供する。
効力以外の様々な基準を、候補の範囲を絞り、そして好適な候補を選択するために応用できる。例えば経費、環境、健康または安全性の基準に基づき候補を選択または取り消すことが望ましいかもしれない。規制の基準は、現在の材料を取り消し、そして別の材料を使用して再配合させることになるまで決定的に重要であることが多い。警告ラベルが規制により、または製造元の分類により要求され、それは消費者の選択および市場における製品の成功に影響する可能性がある。他の基準、例えば再生可能な、または再使用される内容物の量は規制により特定でき、または消費者の選択に影響を及ぼすかもしれない。考慮できる具体的な基準には、例えば引火点または他の引火性基準、沸点、蒸気圧、光化学的反応性、爆発性、腐食性、生分解性、材料が環境で残留性であるかどうか、生物蓄積性、あるいは人間または他の種々の生物に対する毒性、および使用または取り扱いを制限する任意の具体的規制かどうかがある。これら無数の基準に関する知識は、市場ニーズを予測して先を見越して配合物を開発することができる制作者(formulator)にとっては、市場における競合的利点を構成することになる。
幾つかの態様では、本開示は政府の規制に従い引火性とは考えられない液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。非引火性に関する具体的基準は、国毎にいくぶん変動するが、通常、引火点に基づく。例えば米国では、60℃未満の引火点を持つ液体がCFR49.173.120に従い引火性と考えられる。
幾つかの態様では、本開示は政府の規制に従い可燃性とは考えられない液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。非可燃性に関する具体的基準は、国毎にいくぶん変動するが、通常、引火点に基づく。例えば米国では、93℃より高い引火点を持つ液体はCFR49.173.120に従い可燃性とは考えらない。
幾つかの態様では、本開示は揮発性有機化合物(VOC)とは考えられない、すなわちVOC規制下で取り扱いが承諾され得る液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。識別はしばしば、蒸気圧および/または沸点に基づきなされる。その他の規制および基準も存在する。
幾つかの態様では、本開示は20℃で0.1mmHg絶対圧(0.013kPa絶対圧)未満の蒸気圧を有する液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は20℃で0.01kPa絶対圧(0.075mmHg絶対圧)未満の蒸気圧を有する液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は250℃より高い沸点を有する液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。
幾つかの態様では、本開示は生分解性と考えられる液相を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する。生分解性とは、方法OECD 301Dに従い「容易に生分解性である」と考えられる基準を含む生分解性に関する特定の基準を満たす物質を意味する。
上に挙げた1もしくは複数の基準を満たす成分の例は、広い様々な化学的クラスに見いだすことができ、それらには水、アルコール(例えばベンジルアルコール、メチルベンジルアルコール、2−エチルヘキサノール)、グリコール(例えばジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセロ
ール)、グリコールエーテル(例えば、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル)、炭化水素(例えばISOPAR(登録商標)M、Exxsol(登録商標)D110)、アルキレンカーボネート(例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート)、およびエステル(例えば酢酸メチル、コハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、メチルソイエート(methyl soyate)、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、酢酸グリセロール)がある。
一般に双方の液相が前記リストから選択され得るが、ただし2つの選択された相は互いに非混和性である。しばしば1つの液相は水であるが、これは必ずしもそうではない。例えば炭化水素の液相はコハク酸ジメチルまたはアジピン酸ジメチルのような非混和性の有機液相と対になることができる。
表面活性剤パッケージは、少なくとも1種の表面活性剤および場合によりカップリング剤を含んでなる。表面活性剤パッケージの役割は、エマルジョンまたはマイクロエマルジョンを安定化することである。また表面活性剤パッケージは配合されたエマルジョンまたはマイクロエマルジョンの特定の応用における効力に役割を果たすことができる。
表面活性剤はアニオン性、カチオン性、非イオン性、両性、両性イオン性、ポリマー性、シリコーンおよびフルオロ−表面活性剤を含む表面活性剤の任意の一般的クラスから選択することができる。液相に用いる場合、表面活性剤はエマルジョンの安定化における効力以外の基準に基づき、すなわち所定の応用のために選択または削除することができる。液相に使用できる基準と同じ選択基準、例えば引火性、生分解性および環境的(特に水系の)毒性を表面活性剤に適用することもできる。幾つかの政府による、または非政府機関が、これらおよび他の基準に対して表面活性剤および他の材料を調査するプログラムを樹立した(例えば米国環境保護局および環境プログラムに関する構想)。
低濃度の不純物、特に無機塩を有する表面活性剤を使用することが望ましいかもしれない。例えば無機塩(例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム)の存在は、マイクロエマルジョンの安定性を下げる可能性がある。例えばDOSS(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム)中の0.6重量%の硫酸ナトリウムの存在は、それを含まなければ視覚的に曇りのない(clear)安定な水性マイクロエマルジョンとなる混合物に、曇りおよび相分離を生じることが観察される。安定なマイクロエマルジョンを調製する場合に望ましくはないが、無機塩の制御された添加は本開示のマイクロエマルジョンを意図的に「壊す」ために有用となり得、すなわちマイクロエマルジョンを、マクロエマルジョンまたは多液相混合物に変えるために有用となり得、そこから当該技術分野で既知の分離技術により個々の構成成分を回収することができる。マイクロエマルジョンを壊すこと、および水性および有機相を分離することは、至適化された廃棄物処理を可能にすることができる。例えば水性マイクロエマルジョンは機械の金属部分から切削油を除去するために使用され、使用されたマイクロエマルジョン(除去した切削油を含む)は、塩化ナトリウムで処理されてマイクロエマルジョンを壊し、そして相分離後に水性および有機部分はそれぞれ生物処理および焼却により別々に処理される。マイクロエマルジョンを破壊することは、生物処理施設での有機物の負荷を減らすと同時に、有機物をより適切な焼却法により処理できるようにし、これは全体が水性のマイクロエマルジョンでは実践的ではなかっただろう。
固体でほぼ100%純粋なDOSSは市販されているが(例えばAerosol(登録商標)OT−100、米国、ニュージャージー州、ウエストパターソンのCytec Industries,Inc.,Surfactants and Specialty
Monomersから入手可能な)、その費用は応用によっては莫大となることがあり、そして蝋質物質は大規模での取り扱いが難しい。
溶液状態でDOSSはそれほど高価ではなく、そして大規模でより容易に取り扱える。DOSS溶液は水およびエタノールの混合物中に70または75重量%溶液として最もよく販売されている。他の2、3の溶媒中の溶液も市販されている(例えば、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、石油留出物)。しかし無水濃縮物が調製される場合に、水を入れることは望ましくない。さらに一般に販売されている溶媒は物理的特性(蒸気圧、引火点等)、毒性懸念により許容できない可能性があり、あるいはそれらは組成物中の他の本質的成分と適合性がないかもしれない。
マイクロエマルジョンおよびマイクロエマルジョン濃縮物中のすべての溶媒および他の材料が、それらの安全性および健康プロファイルについて精査される場合、DOSSに使用される溶媒も考慮されなければならない。さらにDOSS溶液用の溶媒はマイクロエマルジョンおよびマイクロエマルジョン濃縮物に含まれるべき溶媒の中から選択することが望ましいかもしれない。したがって特定の溶媒がDOSSに有用な溶媒であり、そして50重量%より高い濃度のDOSSを含有する取り扱いが容易な溶液を提供することが分かった。非限定的例にはDBE(登録商標)エステルおよびFlexiSolv(商品名)ベンジルアルコールがあり、双方とも米国、デラウエア州、ウィルミントンのINVISTA S.a.r.l.から入手できる。
別の溶媒中のDOSS溶液は、100%DOSSを所望の別の溶媒に加え、そしてすべてのDOSSが溶解するまで撹拌することにより調製できるが、これは経済的不利益および100重量%DOSSの取り扱いの難しさを克服しない。より経済的には別の溶媒中のDOSS溶液は、所望する別の溶媒を、通常は水およびエタノール(または他の溶媒)がDOSSを溶解するために使用されるDOSS製造工程のある点で加えることにより調製することができる。熱、真空および不活性ガスストリッピングのような当該技術分野で既知の方法を使用して、別の溶媒を添加する前または後のいずれかでDOSS中の水(および存在するならばエタノール)を所望のレベルに減少させることができる。あるいは別法として、別の溶媒中のDOSS溶液は、市販されている水/エタノール中のDOSS溶液を別の高沸点溶媒で処理し、次いで同じ既知の熱、真空および不活性ガスストリッピング法を使用して水/エタノールを除去し、別の溶媒中のDOSS溶液を生成することにより調製できる。
表面活性剤の選択は、2種類の非混和性液相の性質および完全に配合されたエマルジョンまたはマイクロエマルジョン中のそれらの相対的比率に依存する。特定の第2の非混和性液相中に1つの特定の第1液相を乳化するために効果的な表面活性剤は、異なる第2の液相中に同じ第1液相を乳化するために効果的ではないかもしれない。大量の水の中に少量の油相(水中油型エマルジョン)を乳化するために効果的な表面活性剤は、大量の油の中に少量の水(油中水型エマルジョン)を乳化するのには効果的でないかもしれない。一範囲の液相比率にわたり効果的な表面活性剤は、異なる範囲の液相比率にわたる溶解性が良くない可能性があり、効果ではなくなる。
マイクロエマルジョン濃縮物が大変広範囲の希釈(非混和性の第2液相で)にわたり曇っていない透明で安定なマイクロエマルジョンを形成することを望む場合は、上に述べた矛盾する必要条件により配合することが特に難しい。例えばマイクロエマルジョン濃縮物を水で漸進的に希釈すると、エマルジョンの特性および表面活性剤の必要条件が変わる可能性がある。より少量の水が大量のマイクロエマルジョン濃縮物に加えられる低い希釈で、油相は連続的になることができ、油中水型のマイクロエマルジョンが生じる。そのようなエマルジョンは一般に油相で相対的により溶解性の表面活性剤を採用する。より少量の
マイクロエマルジョン濃縮物がより大量の水に加えられる高い希釈で、水性相は連続的になることができ、水中油型エマルジョンを生じる。水中油型エマルジョンは一般に水相で相対的により溶解性の表面活性剤を採用する。水希釈連続物の一端付近で効果的な表面活性剤は、もう一端では効果的でないか、あるいはもう一端では溶解さえしない可能性がある。
本開示の幾つかのマイクロエマルジョン濃縮物は無限に希釈可能であり、すなわちそれらは任意の量の水で希釈でき、そして曇りのないまま、視覚的に均一に保つことができる。本開示のその他のマイクロエマルジョン濃縮物は、水で希釈してマイクロエマルジョンを生成する場合に、より限られた範囲を有する。安定なマイクロエマルジョンが形成される希釈範囲の外側で、マクロエマルジョンが形成され得る。マイクロエマルジョンとは異なり、マクロエマルジョンは熱力学的に安定ではなく、時間が経つと分離する。マクロエマルジョンの安定性時間(許容できない相分離が起こる前の時間の長さ)は、分から月またはさらに年単位に変動する可能性があり、そして許容できないと考えられる相分離の量は意図する用途で変動する。理想的ではないが、マクロエマルジョンの形成はマクロエマルジョンの安定性が意図する用途に十分である限り許容され得る。安定なマイクロエマルジョンが形成される範囲の外側の別の希釈、特に大変低いかまたは大変高い希釈で、有機相および水が完全に相互に不溶性ではない場合、曇りのない視覚的に均一な溶液が形成され得る。例えば大変低い希釈(大量のマイクロエマルジョン濃縮物および比較的少量の水)で、水は有機相に可溶性となる可能性がある。大変高い希釈で、有機相は水に可溶性となる可能性がある。
幾つかの態様では、表面活性剤はアニオン性表面活性剤を含んでなる。
幾つかの態様では、表面活性剤はアニオン性スルホネート表面活性剤、すなわち少なくとも一部が例えばアルカリ金属水酸化物、アンモニアまたはアミンを使用して中和されたスルホン酸(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸ナトリウム等)を含んでなる。
幾つかの態様では、表面活性剤はアニオン性サルフェート表面活性剤、すなわち少なくとも一部が例えばアルカリ金属水酸化物、アンモニアまたはアミンを使用して中和された硫酸モノエステル(例えば、オクチル硫酸ナトリウム、2−エチルヘキシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等)を含んでなる。
幾つかの態様では、表面活性剤はアニオン性エトキシル化サルフェート表面活性剤、すなわち少なくとも一部が例えばアルカリ金属水酸化物、アンモニアまたはアミンを使用して中和されたエトキシル化脂肪アルコールの硫酸モノエステル(例えば、ラウレス硫酸ナトリウム、パレス硫酸ナトリウム等)を含んでなる。
幾つかの態様では、表面活性剤はアニオン性スルホスクシネート(例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジシクロヘキシルスルホコハク酸ナトリウム等)を含んでなる。
幾つかの態様では、表面活性剤は非引火性、非可燃性であり、容易に生分解性の、かつ/または低い水系毒性を有する表面活性剤を含んでなる。
カップリング剤の役割は、表面活性剤と相乗的に作用してある範囲の組成にわたりエマルジョンまたはマイクロエマルジョンを安定化することである。いかなる理論にも拘束されることなく、最良のカップリング剤は両方の液相に可溶性であり、そして表面活性剤の
不存在下で2つの液相に効果的な均一化溶媒として役立つことができる物質であることが分かった。カップリング剤は、液相および表面活性剤について列挙したものと同じ効力および補助的基準に従いさらに選択することができる。
表面活性剤は一般的に、エマルジョン配合物の液相成分よりも高価である。その結果、効果的なエマルジョンを最少量の表面活性剤パッケージで得ることができるように、表面活性剤パッケージの成分(すなわち表面活性剤およびカップリング剤)を選択することが望ましいかもしれない。さらに表面活性剤パッケージの成分は、所望する希釈範囲にわたりエマルジョンの安定性を可能にするように選択することが望ましい。表面活性剤パッケージの成分は相乗的または拮抗的に作用し得ることが可能である。結果として、表面活性剤パッケージは個々の成分の選択だけでなく、それらの相対的比率を考慮しながら実験的に至適化されなければならない。
この開示の方法は、表面活性剤パッケージの実験的至適化を容易にするために使用することができる方法を提供する。成分および比率のそれぞれ可能な組み合わせについて、全体の相図を開発する必要はない。迅速な予備的スクリーニングは、図1の点A、BおよびCの1もしくは複数(one of more of)で異なる表面活性剤パッケージの性能を比較することにより達成することができる。予備的スクリーニングの結果に基づき、最も有望な表面活性剤パッケージ組成をさらに詳細に調査することができる。
一つの態様では、2つの液相がベンジルアルコールおよび水である。この態様に効果的なカップリング剤には約Cまでの低級脂肪族アルコール(例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、n−ヘキサノール等)、脂肪族グリコール(例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、グリセリン等)、グリコールエーテル(例えばプロピレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル等)、N−アルキルピロリドン(例えばN−メチルピロリドン(NMP))、ジアルキルスルホキシド(例えばジメチルスルホキシド(DMSO))、トリエチルホスフェートおよびアセトンを含む。
所望の特性または特徴を提供するために、その他の材料を本開示のエマルジョンに含めることができる。そのような他の材料の例には、限定するわけではないが、共溶媒、増粘剤または流動性改良剤(例えば粘土、シリカ、アクリル酸ポリマー、セルロースエーテル、ガムおよび樹脂等)、香料、着色剤、アクチベーターまたはpH調節剤(例えば、酸、塩基、アミン、緩衝化組成物等)、ホワイトニング剤または漂白剤(過酸、過酸化物等を含む)、浸潤剤、エモリエント、腐食防止剤、消泡剤、保存剤、キレート剤等を含む。
共溶媒はエマルジョンまたは濃縮物のいずれかの液相成分の一部として最初から含めることができ、あるいは部分的に、または完全に配合されたエマルジョンまたは濃縮物に加えることができる。共溶媒はエマルジョンまたは濃縮物の溶解特性を改変させるため使用することができる。このように基本エマルジョンまたは濃縮物配合物をカスタマイズまたは調節して特定の最終用途の応用における性能を向上させることができる。そのような調節を可能にするために十分しっかりした(robust)エマルジョンまたは濃縮配合物は、完全に新しいエマルジョンまたは濃縮物を開発する時間のかかる工程を経る必要無しに様々な最終用途の応用にあつらえることができるので特に有用であり、そして汎用性がある。本明細書に記載するハンセン溶解度パラメーター系は、特定の最終用途の応用に共溶媒を選択するために使用できる。共溶媒は、本明細書に記載する液相成分について使用するものと同じ選択基準に従い選択できる。
マイクロエマルジョン濃縮物は、マイクロエマルジョンを形成するために省略した成分で、後に、または異なる場所で希釈することができる高濃度(compact)組成物である。現実的および商業的観点から、より大容量の完全に配合されたマイクロエマルジョンよりも小容量のマイクロエマルジョン濃縮物を包装し、そして輸送するほうが経費も低く、しかも環境的責任を負えることになる。小容量であるほど包装材料も少なく、貯蔵空間も狭く、そして輸送エネルギーも低くなる。
マイクロエマルジョン濃縮配合物の中には低または高温で物理的または化学的に不安定になるものもあるので、貯蔵、輸送および取り扱いがさらに課題を与える。例えば低温への暴露は、1もしくは複数のマイクロエマルジョン材料の凍結または一部結晶化を引き起こす恐れがある。この現象は完全に可逆的であるが、マイクロエマルジョン濃縮物を暖めることは都合が悪く、そして融解または再溶解には長時間かかる可能性がある。マイクロエマルジョン濃縮物が完全に均一ではなく、そして使用前に再溶解する場合は、性能に影響を及ぼす可能性がある。
本明細書ではベンジルアルコールを含むマイクロエマルジョン組成物が、具体的説明のために調製される。特にマイクロエマルジョンの相の挙動が具体的に説明される。マイクロエマルジョンは、2.5DOSS/1.0NPGの重量比で存在するジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(DOSS)およびネオペンチルグリコール(NPG)の表面活性剤パッケージを使用して調製される。
4成分混合物の視覚化のための簡略化は、成分の2つを3成分混合物の偽成分として処理することである。そのような処理により通例の3成分の相図でグラフ的視覚化が可能になる。ベンジルアルコール、水、DOSSおよびNPGを含んでなるベンジルアルコール−水のマイクロエマルジョンの場合には、3成分がベンジルアルコール、水および表面活性剤パッケージである偽3成分の相図が構築される。ここで表面活性剤パッケージは偽成分、すなわち特別な一定のDOSS/NPG比のDOSSおよびNPGの混合物である。図1は成分1がベンジルアルコールであり、成分2が水であり、そして成分3が表面活性剤パッケージであるそのような3成分の相図を表す。
DOSS/NPG表面活性剤に関する相図を構築する方法は、1.20gのDOSS、0.48gのNPG、1.67gのベンジルアルコールおよび1.67g水を混合することである。この混合物中、DOSS/NPG(“表面活性剤パッケージ”偽成分)の比は約2.5であり、そして混合物は視覚的に曇りがなく、そしてマイクロエマルジョンである。この混合物は等量の水、表面活性剤パッケージおよびベンジルアルコールを含む。この混合物は図1のIで示した点で3成分の相図の中央にプロットされる組成を提供する。
この混合物に少量のベンジルアルコールを加え、続いて等量の水を加え、各添加重量を記録する。水およびベンジルアルコールは等量で加えられるので、各添加は組成を、3成分の相図を二分し、そして100%表面活性剤を表す角を通って進む直線(図1の線J−K)に沿って動かす。各添加で組成は三角形の「表面活性剤パッケージ」の角とは反対の側に近付くように動く(Kと表示される点)。各添加後、視覚的観察がなされる。混合物は曇りのないままであるか、または視覚的な濁りを表すか、または相分離の視覚的徴候を表すいずれかである。濁りまたは相分離の最初の徴候は、マイクロエマルジョン処方からの移行を表わす。一般にこの移行は通常のエマルジョンに対するものであるが、時にはミニエマルジョンが観察される。したがって相境界に沿った点がこの方法により求められる。
この方法では、組成物に関する相境界の位置を求めるために、各添加重量および各添加後に生じた混合物の組成を表2に示す(実施例8)。「添加量」は蓄積された総量ではな
く各増分的添加を表すが、「重量画分」は初期組成物に対する添加の累積的効果を表す。相境界を定める組成は、最後に観察された曇りのない(マイクロエマルジョン)組成と、最初に観察された濁ったまたは乳濁状の(マクロエマルジョン)組成との平均として取る。任意のわずかな曇りまたはかすみ(実施例8、表2に示すような)は、組成物が相境界に大変近いことを示す。そのような場合、前の曇りのない点と次の明らかに乳濁状の点を平均する。この点は図1にプロットされ、点Aとして示される。
第2混合物をほぼ同じDOSS/NPG比で調製するが、水に対してより高い比率のベンジルアルコールを用い、0.89gのDOSS、0.37gのNPG、3.00gのベンジルアルコールおよび0.76gの水を含む。このベンジルアルコールおよび水の相対比は、この混合物を、W/O型エマルジョンと予想される相図のベンジルアルコール濃度が高い領域に配置する。混合物は視覚的に曇りがなく、そしてマイクロエマルジョンである。少量のベンジルアルコールおよび水を、1部の水あたり3部のベンジルアルコールの比率で加える。この場合、初期の組成は図1の点Nとして表示される。各添加は、混合物の組成を、三角形の「表面活性剤パッケージ」の角とは反対側に近づけ、図1の点Oで表示される25重量%水および75重量%ベンジルアルコールを含んでなる混合物に向けて動かす。
上記のように水およびベンジルアルコールの各添加後に、視覚的観察がなされる。ここでも相境界を定める組成が最後に観察された曇りのない(マイクロエマルジョン)組成と、最初に観察された濁った(マクロエマルジョン)組成との平均として取られる。このデータは表3にまとめ(実施例8)、そして得られた組成が図1の点Bに示される。
第3混合物をほぼ同じDOSS/NPG比で調製するが、今度は0.89gのDOSS、0.37gのNPG、0.76gのベンジルアルコールおよび3.04gの水を含む。このベンジルアルコールおよび水の相対比は、この混合物をO/W型エマルジョンと予想される相図の水濃度が高い領域に配置する。混合物は視覚的に曇りがなく、そしてマイクロエマルジョンである。少量のベンジルアルコールおよび水を、3部の水あたり1部のベンジルアルコールの比率で加える。この場合、初期の混合物は図1の点Lとして表示される。その後の各添加は、混合物の組成を、三角形の「表面活性剤パッケージ」の角とは反対側に近づけ、75重量%水および25重量%ベンジルアルコールを含んでなる混合物に向けて動かす(点M)。前に、そして上記のように混合物の組成を、「水およびベンジルアルコールの各添加後に、視覚的観察がなされる。ここでも相境界を定める組成を最後に観察された曇りのない(マイクロエマルジョン)組成と、最初に観察された濁った(マクロエマルジョン)組成との平均として取る。このデータは表4にまとめ(実施例8)、そして得られた組成が図1の点Cにプロットされる。
図1では、点DおよびEがそれぞれベンジルアルコール中の水、および水中のベンジルアルコールの溶解度を表し、表面活性剤パッケージは存在しない。点D−B−A−C−Eを通って引かれた曲線を意味する点の位置は、単一相(マイクロエマルジョン)領域と2相(マクロエマルジョン)領域との間のおよその相境界を識別する。点I、LおよびNはすべて具体的なマイクロエマルジョン組成である。点F(100%水)からこの曲線に接して線を引き(線F−Cに近似)、そして3成分の相図の反対側に延長すると(図1の線F−H)点Hを与える。
約28重量%の表面活性剤および72重量%のベンジルアルコールで点Hにより示される組成は、本明細書ではベンジルアルコールおよび表面活性剤パッケージの水を含まない「マイクロエマルジョン濃縮物」に必要な最少量の表面活性剤パッケージを表す。そのような濃縮物は、相の分離がほとんど無いか、全く無く水で希釈することができる。この組成を有する濃縮物は、適当量の水で希釈して安定なマイクロエマルジョンを形成すること
ができる商品に有用である。より大量の表面活性剤パッケージを、経済的限界または溶解度の限界まで使用できる。
本開示は、スプレーがけ、ブラッシング、ワイピング、浸漬(soaking)、浸漬タンクなどを含む当該技術分野で既知の様々な方法に使用することができる。事前に飽和したワイプは、本開示の組成物を織ったまたは不織支持体に適用することにより準備できる。適用後、本開示のクリーニング組成物は除いた汚れと一緒にふき取り、すすぎ、掻き取り等の様々な既知の方法により除去することができる。例えば塗料落とし(stripper)を表面上に噴霧することにより適用し、塗料が緩んだ後、塗料および塗料落としは水による圧力洗浄により除去することができる。多くの他の変形が可能であり、そして当業者には明白である。
定義
明細書および添付する特許請求の範囲の両方に関し、ここで使用する単数形“a”、“an”および“the”には、明らかにそうでないことを示さない限り複数の対象を含む。すなわち例えば、“表面活性剤(a surfactant)”には複数の表面活性剤を含む。本明細書および続く特許請求の範囲に関し、反対を意図することが明白でない限り、以下の意味を有すると定義されるべき多くの用語について照会する。
ここで使用する「濃縮物」は、第1液相、および、第1液相と非混和性の第2液相に加えた場合にエマルジョンを形成する表面活性剤パッケージを含んでなる組成物を指す。
ここで使用する「カップリング剤」は、表面活性剤と合わせた場合にエマルジョンの安定性を改善する有機溶媒を指す。
ここで使用する「エマルジョン」は、一つの液相の、それとは非混和性である別の液相中での安定化された分散を指す。エマルジョンは表面活性剤を使用して安定化される。しばしば1つの液相が水であり、そしてもう一つが通常は「油」相と呼ばれる有機溶媒である。どの液体が連続相であるか、そしてどれが分散相であるかに依存して、異なる種類のエマルジョンが知られており、それには水中油型(O/W、ここで油滴が水の連続相に分散している)、油中水型(W/O、ここで水滴が油の連続相に分散している)、および両連続性をも含む。また一つの有機溶媒がそれとは非混和性の別の有機溶媒中でエマルジョンを形成することが可能であり、この場合でも「水」および「油」という用語は二つの非混和性液相を表し、しかもW/OからO/Wエマルジョンを識別するために使用することができる。用語「エマルジョン」はマクロエマルジョン、ミニエマルジョンおよびマイクロエマルジョンを包含する。
ここで使用する「マクロエマルジョン」は、動力学的に安定化されたエマルジョンである。その真の熱力学的平衡状態は、相が分散していない状態である。分散の凝結(coalescence)は界面領域で乳化剤により形成されるバリアにより防止される。マクロエマルジョンは分散相の液滴が比較的大きい(典型的には>400nm)ので一般に白色で不透明である。マクロエマルジョンを形成するためには、分散した相を小さい液滴に破壊するためにかなりのエネルギーが必要なので、通常、激しい撹拌、例えば高剪断混合が必要とされる。マクロエマルジョンは有意な期間(数年にわたり)安定となり得るが、それらは自然に凝結し、そして時間が経つと分離する。
ここで使用する「マイクロエマルジョン」は、分散した相の液滴のサイズが光の波長に比べて小さい(典型的には<直径100nm)特別な種類のエマルジョンであり、マイクロエマルジョンを拡散した多方向の光で観察した場合に、目には曇りがなく、そして透明と見えるようにする。ティンダル効果の光散乱は、サンプルがコリメート光線により照射
され、そして観察者がサンプルを光路に対してある角度(例えば約20度から約160度の角度、例えば約45度から約135度の角度、例えば約90度の角度)から見た場合に、一般に観察される。通常、マイクロエマルジョンを形成するには穏やかな撹拌で十分である。マイクロエマルジョンは熱力学的に安定で、しかも自然に分離しない。
ここで使用する「マイクロエマルジョン濃縮物」は、一つの液相、および、第1の液相とは非混和性の第2の液相と合わせた場合に、マイクロエマルジョンを形成する表面活性剤パッケージを含んでなる組成物である。
ここで使用する「ミニエマルジョン」は、分散した相の液滴のサイズがマクロエマルジョンとマイクロエマルジョンの間の中間であり、サンプルを、拡散した多方向の光の下で観察した場合に、可視的に光を散乱するのに十分な大きさであるが、エマルジョンを不透明にするほど大きくはない。ミニエマルジョンはしばしばわずかにかすんで、青白く見える。
ここで使用する「油」は、少なくとも1種の有機液体を含んでなる液相である。
ここで使用する「表面活性剤」は、表面−活性剤(surface−active agent)である。McCutcheonの“Emulsifiers and Detergents”(米国、ニュージャージー州、グレンロックのManufacturing Confectioner Publishing Company)に列挙されているような多くの種類の表面活性剤が知られている。主要な種類の表面活性剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性、両性および両イオン性、ポリマー性、シリコーンおよびフルオロ表面活性剤がある。
ここで使用する「表面活性剤パッケージ」は、少なくとも一つの表面活性剤および少なくとも一つのカップリング剤の混合物であり、二つの非混和性液相を合わせた場合にエマルジョンを安定化する。
ここで使用する「水」は、水を含んでなることができ、あるいはエマルジョン組成物の油相とは非混和性である非水性液体を含んでなることができる液相である。
試験法
マイクロエマルジョンの存在に関する視覚的試験は以下のように行う:広いスペクトルの可視光源(コリメート「光線」)を使用して、調製した組成物のサンプルを照射する:光線の光路に対してある角度(例えば約20度から約160度の角度、約45度から約135度の角度、約90度の角度)でサンプルを見る観察者は、マイクロエマルジョンからの光散乱を見る。時にティンダル散乱と呼ばれるこの光散乱現象は、マイクロエマルジョンの特徴である。通常のエマルジョンは一般に不透明であるが、真の溶液は透明で、光を散乱しない。
ベンジルアルコールまたはDBE(登録商標)二塩基性エステル中のDOSS溶液は、Agilent1100シリーズLCを使用し、Zorbax SB−Aq C18 LCカラム(Agilent 部品番号880975−314、米国カリフォルニア州、サンタクララのAgilent Technologies、Inc.から入手可能)を用い、およびUV検出器を使用して液体クロマトグラフィーにより分析する。溶出溶媒プログラムは、すべて0.85mL/分の一定流速で、脱イオン水中の2重量%のアセトニトリルを2分間から始め、次いで水中62重量%のアセトニトリルに次の22分間にわたり上げる。
以下の実施例は本明細書に開示し、そして特許請求する方法をどのように行い、そして組成物および化合物をどのように使用するかの完全な開示および記載を当業者に提供するために説明されるものである。数(例えば量、温度等)に関して厳密を記したが、幾つかの誤りおよび逸脱が明らかになるだろう。
他に示さない限り、部は重量(質量)により、温度は℃であり、そして圧は大気圧である。標準温度および圧は25℃および1気圧と定める。
紙やすりのグリッド表示は、現在はUnified Abrasives Manufactures’ Associationの一部であるCoated Abrasive Manufacturers Institute(CAMI)により使用されているグリッド表示である。例えば150グリッドは約92ミクロンの平均サイズの研磨粒子であり、そして220グリッドは約68ミクロンの平均サイズの研磨粒子である。
以下の実施例は本発明を具体的に説明するために提供される。実施例は本発明の範囲を限定することを意図せず、そしてそのように解釈すべきではない。比率、濃度、量および他の数値的データは、ここでは範囲の形式で表すことができることに留意すべきである。そのような範囲形式は便利で簡潔であるために使用されると理解され、したがって範囲の限界として明確に言及された数値を含むだけでなく、各数値および部分範囲(sub−range)が明確に言及されているように、その範囲内に包含されるすべての個々の数値または部分範囲も含むと柔軟に解釈されるべきである。具体的に説明すると、「約0.1%から約5%」の濃度範囲は、明確に言及されている約0.1重量%から約5重量%の濃度だけでなく、個別の濃度(例えば1%、2%、3%および4%)ならびに示した範囲内の部分範囲(例えば0.5%、1.1%、2.2%、3.3%および4.4%)も含むと解釈されるべきである。用語「約」には、修飾される数値(1もしくは複数)の±1%、±2%、±3%、±4%、±5%、±8%または±10%を含むことができる。さらに「約“x”から“y”」という句には「約“x”から約“y”」を含む。
実施例1
この実施例では、ベンジルアルコールを含有するマイクロエマルジョン組成物を具体的に説明する。以下の材料を合わせ、そしてすべての固体が溶解するまで撹拌する:
材料 重量部
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
(Aerosol(登録商標)OT−100) 2.5
ネオペンチルグリコール 1.3
ベンジルアルコール 6.2
生じたマイクロエマルジョン濃縮物は曇りがなく、無色で、しかも固体を含まない。60℃に加熱または−10℃に冷却した時、組成物は曇りがなく、無色で、しかも固体を含まないままである。
このマイクロエマルジョン濃縮物を水で希釈して、マイクロエマルジョン濃縮物:水の比率が9:1、8:2、7:3、6:4、5:5、4:6、3:7、2:8、1:9および2:1の組成物を形成する。各場合で、穏やかな混合により曇りがなく、無色で、しかも固体を含まないマイクロエマルジョンを提供する。各マイクロエマルジョンに関して、本明細書の他の箇所に記載するようにマイクロエマルジョンの存在に関する視覚試験を行う。各組成物は曇りが無く、そして視覚的に無期限に均一なままである。
比較実施例1
この比較実施例では、ベンジルアルコールを含有する組成物をすべての固体が溶解するまで以下の材料を撹拌しながら合わせることにより具体的に説明する:
材料 重量部
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
(Aerosol(登録商標)OT−100) 2.5
ベンジルアルコール 6.2
得られた組成物に5重量部の脱イオン水を加える。激しく撹拌して、乳白色のエマルジョンを提供する。いったん撹拌を止めると、乳白色のエマルジョン相はゆっくりと分離する。
この比較実施例1はネオペンチルグリコールを除くことにより実施例1とは異なる。この材料の排除により、マイクロエマルジョンよりはむしろ不安定なエマルジョンの形成が具体的に説明される。
比較実施例2
この比較実施例では、ベンジルアルコールを含有する組成物をすべての固体が溶解するまで以下の材料を撹拌しながら合わせることにより具体的に説明する。以下の材料を合わせ、そしてすべての固体が溶解するまで撹拌する:
材料 重量部
ネオペンチルグリコール 1.3
ベンジルアルコール 6.2
この組成物は曇りがなく無色の溶液である。この組成物に5重量部の脱イオン水を加える。激しく撹拌すると、2つの液相の分散が提供される。この分散はいったん撹拌を停止すると短時間で大変急激に分離する。
この比較実施例2はジオクチルスルホコハク酸ナトリウムを除くことにより実施例1とは異なる。この材料の排除により、マイクロエマルジョンよりはむしろ不安定な分散の形成が具体的に説明される。
実施例2−7
表1に示す6種の組成物をしかるべく調製する。各組成物は約30重量%のベンジルアルコール、および約50重量%の水(表面活性剤からの水を含む)を含む。材料:2−エチルヘキシル硫酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、ネオペンチルグリコール、およびベンジルアルコールは、ジョージア州、アトランタのSigma−Aldrich Inc.から入手でき;そして受け取った形態で使用する。OT−DEG(Aerosol(登録商標)OT−DEG)およびOT−75−PG(Aerosol(登録商標)OT−75−PG)は、ニュージャージー州、ウエストパターソンのCytec Industries,Inc.,Surfactants and Specialty Monomersから入手可能であり、受け取った形態で使用する。
各組成物は混合から1時間後に観察し、そして72時間後に再び観察する。実施例2−7のそれぞれは本明細書の他の箇所に記載する視覚試験法により、混合物に曇りが無く、視覚的に均一であることが観察される。
実施例8
この実施例では、ベンジルアルコールを含有するマイクロエマルジョン組成物を調製する。
約2.5のDOSS/NPG重量比(表面活性剤/カップリング剤の重量比)で調製されたマイクロエマルジョンの相の挙動を具体的に説明する。
視覚化を簡略にし、そして4成分混合物を至適化するために、3成分混合物の2成分を偽成分として扱うことが有用である。そのような処理で、通常の3成分の相図でグラフ的視覚化が可能になる。ベンジルアルコール、水、DOSSおよびNPGを含んでなるベンジルアルコール−水のマイクロエマルジョンの場合、3成分がベンジルアルコール、水および「表面活性剤パッケージ」である偽3成分の相図が構築される。ここで「表面活性剤パッケージ」は表面活性剤パッケージ、すなわちDOSSおよびNPGを特別な一定のDOSS/NPG比(表面活性剤/カップリング剤比)で含む混合物を表す偽成分である。
この実施例は約2.5のDOSS/NPG重量比の相図を構築する方法を具体的に説明する。
1.20gのDOSS、0.48gのNPG、1.67gのベンジルアルコール、および1.67gの水の混合物を調製する。この混合物中のDOSS/NPGの重量比(「表面活性剤パッケージ」偽成分)は約2.5であり、そして混合物は視覚的に曇りが無い。混合物は等量の水、表面活性剤パッケージおよびベンジルアルコールを含む。この混合物は表1でIに表示される点で3成分の相図の中心にプロットされる組成物を提供する。
この混合物に、少量のベンジルアルコールを加え、続いて等量の水を加え、各添加重量を記録する。水およびベンジルアルコールは等量で加えられるので、各添加は、組成を、3成分の相図を二分し、100%表面活性剤を表す角を通る直線に沿って動かす(図1の線J−K)。各添加は、組成を、「表面活性剤パッケージ」の角とは反対の三角形側により近づくように動かす(Kと表示される点)。各添加後、視覚的観察がなされる。混合物は曇りがないままであるか、視覚的に濁りを示すか、または相分離の視覚的徴候を表すかのいずれかである。濁り度または相分離の最初の徴候は、マイクロエマルジョン領域からの移行を示す。一般にこの移行は通常のエマルジョンへ向かう。したがって相の境界の位置がこの方法により求められる。
この方法でこの組成物に関する相の境界の位置を求めるために、各添加重量および各添加後に生じる混合物の組成を表2に示す。「添加量」はそれぞれの増分的添加を表し、累積する総和ではないが、「重量画分」は初期組成物に及ぼす添加の累積的効果を表す。相の境界を定める組成は、最後に観察された曇りのない(マイクロエマルジョン)組成と、最初に観察された濁ったまたは乳濁状の(マクロエマルジョン)組成との平均として取る。任意のわずかな曇りまたはかすみ(表2に示すような)は、組成が相境界に大変近いことを示す。そのような場合、前の曇りのない点と次の明らかに乳濁状の点を平均する。この点は図1にプロットされ、そして点Aとして示される。
ほぼ同じDOSS/NPG質量比であるが、0.89gのDOSS、0.37gのNPG、3.00gのベンジルアルコール、および0.76gの水を用いて第2混合物を調製する。この混合物は視覚的に曇りが無い。少量のベンジルアルコールおよび水を1部の水あたり3部のベンジルアルコールの比率で加える。この場合では、初期組成が図1の点Nとして表示される。各添加は、混合物の組成を、「表面活性剤パッケージ」の角とは反対の三角形側に近づけ、表1の点Oで表示される25重量%水および75重量%ベンジルアルコールを含んでなる混合物に向けて動かす。上記のように水およびベンジルアルコールの各添加後に、視覚的観察がなされる。相境界を定める組成は、最後に観察された曇りのない(マイクロエマルジョン)組成と、最初に観察された濁った(マクロエマルジョン)組成との平均として取る。このデータは表3にまとめ(実施例8)、そして得られた組成が図1の点Bとして示される。
ほぼ同じDOSS/NPG質量比(すなわち表面活性剤/カップリング剤の質量比)であるが、今度は0.89gのDOSS、0.37gのNPG、0.76gのベンジルアルコール、および3.04gの水を用いて第3混合物を調製する。この混合物は視覚的に曇りが無い。少量のベンジルアルコールおよび水を3部の水あたり1部のベンジルアルコールの比率で加える。この場合では、初期混合物が図1の点Lとして表示される。それぞれ続く添加は、混合物の組成を、「表面活性剤パッケージ」の角とは反対の三角形側に近づけ、75重量%水および25重量%ベンジルアルコールを含んでなる混合物に向けて動かす(点M)。前および上記のように水およびベンジルアルコールの各添加後に、視覚的観察がなされる。相境界を定める組成は、最後に観察された曇りのない(マイクロエマルジョン)組成と、最初に観察された濁った(マクロエマルジョン)組成との平均として取る。このデータを表4にまとめ、そして得られた組成が図1の点Cとしてプロットされる。
図1では、点DおよびEは、表面活性剤を含まずにそれぞれベンジルアルコール中の水の溶解度、および水中のベンジルアルコールの溶解度を表す。点D−B−A−C−Eを通って引かれた曲線は、単一相(マイクロエマルジョン)領域と2相(マクロエマルジョン)領域との間の相境界に近似する。点F(100%水)からこの曲線に接する直線を引き(線F−Cに近似する)、そして3成分の相図の反対側に延長して(図1の線F−H)点Hを与える。この実施例で点Hにより示される組成物は、約28重量%の表面活性剤および72重量%のベンジルアルコールであり、水を含まないベンジルアルコールおよび表面活性剤の「マイクロエマルジョン濃縮物」に必要な最小量の表面活性剤を表すので、この濃縮物は相の分離がほとんどないか、または全くなく水で希釈することができる。
実施例9−16
ベンジルアルコールマイクロエマルジョンの実施例9から16中のDOSS/NPG比の至適化は、0から無限の範囲の種々のDOSS/NPG比を使用することを除いて実施例8に記載したように正確に行う。各々の場合で、「マイクロエマルジョン濃縮物」(図1の点H)に対応する組成は、線F−Cを引き、そしてそれを点Hまで延長することによりグラフから決定する。
実施例8から16の結果を表5に与える。
経費および環境に与える影響を最小にするために、配合物中の表面活性剤の量を最少にすることが望ましい。実施例8から16は、全表面活性剤の必要量はDOSS/NPG質量比(すなわち表面活性剤/カップリング剤質量比)が約3の比まで上がるにつれて減少し、次いで比がさらに上がるにつれてわずかに増加することを示す。一般に、最少経費の表面活性剤/カップリング剤の比は、表面活性剤(1もしくは複数)およびカップリング剤(1もしく複数)の相対的経費に依存する。
実施例17−30
実施例17から30は、DOSSの代わりに種々の表面活性剤を使用することを除いて、実施例13に記載したように正確に行う。すべての場合で、表面活性剤/NPG比は実施例13のように2.0に維持する。各場合で、「マイクロエマルジョン濃縮物」に対応する組成(図1の点H)は、線F−Cを引き、そしてそれを点Hまで延長することによりグラフから決定する。
実施例17から30の結果を表6に与える。
実施例31−34
スプレー塗料 グラフィティの除去のための事前飽和ワイプ
白色のセラミックタイルは、Rust−Oleum(登録商標)銘柄の“Painter’s Touch”フラットブラックスプレー塗料を均一に被覆する。この塗料を徹底的に乾燥する(室温で数カ月)。
一般手順:各クリーニング試験には、1つの被覆したタイルをBYK−Gardner
Abrasion Tester(カタログ番号PB−8100、米国のBYK−Gardnerから入手可能)に配置し、そして試験装置を150のクリーニングサイクルにプレセットする。各サイクルは1回の前方向および1回の逆方向クリーニングストロークから構成される。Georgia−Pacific Brawny(登録商標)銘柄の工業用ワイプ、製品20040を、9”×9”サイズに切断し、そして10gのクリーニング溶液(表7にまとめる)で湿らせる。クリーン(clean)なセルローススポンジ(BYK−Gardner Abrasion Testerのブラシホルダーの内側にぴったりと合うように)を水で濡らして膨張させ、そして柔軟にし、できるかぎり過剰な水を絞り出し、スポンジを濡れてはいるが過剰には濡れていないようにする。クリーニング溶液で湿らせたワイプをスポンジの回りに巻き、ブラシホルダーに配置し、そして試験装置を開始する。試験装置は各クリーニングサイクルをカウントし、そしてプレセットしたサイクル数(150)が完了した時に止まる。クリーニングされたタイルを試験装置から取り出し、そしてクリーニング性能を視覚的に評価する。
実施例31から34の結果を表7に与える。
実施例35−50
実施例35から50はネオペンチルグリコールの代わりに種々のカップリング剤を使用することを除いて、まさに実施例13に記載するように行う。すべての場合で、DOSS/カップリング剤の重量比は実施例13のように2.0に維持する。各々の場合で、「マイクロエマルジョン濃縮物」に対応する組成(図1の点H)は、線F−Cを引き、そしてそれを点Hまで延長することによりグラフから決定する。
実施例35から50の結果を表8に与える。
実施例51−89
実施例51−89は、本開示の組成物中に共溶媒の使用を具体的に説明する。各実施例の組成物は、75重量部の基本配合物および25重量部の共溶媒を穏やかに混合することにより調製される。各実施例で2種類の別個の基本配合物を使用する:実施例1のマイクロエマルジョン濃縮物および実施例1の2:1マイクロエマルジョン。生じた組成物を視覚的に評価する。実施例51から89の結果を表9に与える。
実施例DS1
70gのULTRADOSS75(水およびエタノールの混合物中のDOSS、米国、ジョージア州、ダルトンのMFG Chemicalから入手可能)および54.6gのベンジルアルコールを、撹拌機、加熱マントルおよび真空蒸留ヘッドを備えた丸底フラス
コに入れる。混合物を60℃に加熱し、次いで317mmHg絶対圧に減圧する。温度を徐々に90℃に上げ、そして圧を徐々に50mmHg絶対圧に4時間にわたり下げ、次いでこれらの条件を2時間維持する。全部で13.8gの揮発性物質を塔頂で凝縮する。DOSS溶液は丸底フラスコに残り、そして107.6gである。これを分析し、そして47.4重量%DOSSおよび0.31重量%の水を含むことが分かる。大変低濃度の残留水は、ULTRADOSS75中に存在した水およびエタノールが事実上除去され、ベンジルアルコール中にDOSS溶液が残ったことを示す。粘度は20〜25℃で135cStである。
実施例DS2
DOSSは、Access Intelligence,LLCの部門であるSRI Consultingから入手可能なProcess Economics Program Report 218“Speciality Surfactants,”July,1997に記載されているように当該技術分野で既知の方法を使用して調製する。一般的には無水マレイン酸を2−エチルヘキサノールを使用して当業者に既知のエステル化条件でエステル化する。エステル化が十分完了した時、ジエチルヘキシルマレイン酸エステル生成物を、水性重亜硫酸ナトリウムとの反応によりスルホン化する。反応が完了した後、pHを約6に調整する。ベンジルアルコール中、約60重量%のDOSS溶液を生成するために必要な量よりわずかに過剰な量でベンジルアルコールを加える(水の除去中に幾らかのベンジルアルコールが失なわれてもよいように)。水を除去するために混合物を加熱し、そして真空を適用する。混合物は所望する水を除去するためだけに十分加熱し、この場合DOSSの分解または他の望ましくない副反応の可能性を最少にするために約100℃より熱くはならない。混合物は水濃度が約2重量%未満に下がるまで熱および真空を連続的に適用して水を除去するので、水に関して周期的に分析される。ベンジルアルコール中に生成されたDOSS溶液を分析し、そして60.5重量%のDOSS、0.3重量%の水および38.1重量%のベンジルアルコールを含むことが分かる。粘度は23℃で740cStである。
実施例DS3
マイクロエマルジョン濃縮物は、41.67gのDOSS溶液(ベンジルアルコール中の60.0重量%DOSS、上記実施例DS2のように調製)、13gのネオペンチルグリコール、および追加の45.33gのベンジルアルコールを合わせることにより調製する。生じた組成物は実施例1と同じ最終組成を有する。生じたマイクロエマルジョン濃縮物は水も用いて10重量%水の増分で希釈して、水分量が10重量%水から90重量%水の範囲のマイクロエマルジョンを得る。すべての希釈は安定で視覚的に曇りが無いマイクロエマルジョンを形成する。
試験検体の調製およびラテックスおよびアルキド塗料落とし試験(実施例PS1からPS24用)
ラテックスを被覆した試験検体およびアルキド被覆した試験検体の調製:よく乾燥したパイン材、公称1インチx4インチx48インチ(公称2.5cmx10.2cmx121.9cm)をクリーンな裸の木にベルトサンダーでやすりがけし、次いで150グリッドのサンドペーパーおよびオビタルサンダーを使用して最終的なやすりがけをする。研磨屑を真空および塗料用シンナーに浸したぼろ布を使用して除く。板が完全に乾燥した後、1回、Deft銘柄のラッカーサンディングシーラ(米国、カリフォルニア州、イルバインのDEFTから入手可能)を被覆し、そして乾燥させる。シーラーコーティングは220グリッドのサンドペーパーで軽くやすりがけし、次いで白色塗料の1コート(Rust−Oleum“Painter’s Touch”グロスホワイト#1992ラテックスまたはRust−Oleumプロテクティブエナメル#7792アルキド)を被覆して、5日間乾燥させる。コーティングは220グリッドのサンドペーパーで軽くやすりがけし
、次いで赤色塗料の1コート(Rust−Oleum“Painter’s Touch”コロニアルレッド#1964ラテックスまたはRust−Oleumプロテクティブエナメルサンライズレッド#7762アルキド)を被覆し、そして24時間乾燥させる。コーティングは220グリッドのサンドペーパーで軽くやすりがけし、次いで黄色塗料の1コート(Rust−Oleum“Painter’s Touch”サンイエロー#1945ラテックスまたはRust−Oleumプロテクティブエナメルサンバーストイエロー#7747アルキド)を被覆し、そして24時間乾燥させる。コーティングは220グリッドのサンドペーパーで軽くやすりがけし、次いで白色塗料の1コート(Rust−Oleum“Painter’s Touch”グロスホワイト#1992ラテックスまたはRust−Oleumプロテクティブエナメル#7792アルキド)を被覆し、そして少なくとも4週間乾燥させた後、塗料落とし試験に使用する。Rust−Oleum塗料は米国、イリノイ州、ベロノンヒルズのRust−Oleum Corp.により製造されている。
塗料落とし試験の一般手順:各試験に、約0.12gの試験組成物を被覆し、そして上記のように調製した被覆試験検体の表面上に直径約1cmのスポットに広げる。30分後(ラテックスコーティングには)、または60分後(アルキドコーティングには)、試験スポットは、どのくらいのコーティングが軟化し、そして容易に取り除けるかを慎重に観察しながら硬いプラスチック製のスパチュラを使用して掻き取る。各試験は、塗料の除去なし(0%除去)、1層の塗料(33%除去)、2層の塗料(67%除去)または3層以上の塗料(100%除去)を除去したことを視覚的に評価する。
実施例PS1
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS2
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS3
実施例61のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS4
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PS5
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PS6
実施例1の2:1マイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は100%の除去であることが分かる。
実施例PS7
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は33%の除去であることが分かる。
実施例PS8
実施例66マイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PS9
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は33%の除去であることが分かる。
実施例PS10
実施例61マイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS11
実施例81マイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は100%の除去であることが分かる。
実施例PS12
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS13
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は33%の除去であることが分かる。
実施例PS14
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PS15
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は33%の除去であることが分かる。
実施例PS16
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS17
実施例66のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は33%の除去であることが分かる。
実施例PS18
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PS19
実施例81のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PS20
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したラテックスコ
ート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は33%の除去であることが分かる。
実施例PS21
実施例1の2:1マイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は100%の除去であることが分かる。
実施例PS22
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS23
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したラテックスコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PS24
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したアルキドコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は33%の除去であることが分かる。
試験検体の調製およびポリウレタン塗料落とし試験(実施例PU1からPU12用)
ポリウレタンを被覆した試験検体を調製するための一般手順:「ラテックスおよびアルキド塗料の落とし試験用の試験検体の調製」について記載したように、パイン材を準備し、そしてDeftのラッカーサンディングシーラを被覆する。シーラーコーティングは220グリッドのサンドペーパーで軽くやすりがけする。Minwax(登録商標)Polyshades(登録商標)ポリウレタン オールインワンステインおよびポリウレタン仕上げ、ロイヤル ウォルナッツカラー(米国、ニュージャージー州、アッパーサドルリバーのMinwax(登録商標)Companyにより製造)の2つのコートを適用し、第1コートを徹底的に乾燥させ、そして220グリッドのサンドペーパーでコート間を軽くやすりがけする。試験検体は塗料落とし試験に使用する前に少なくとも4週間乾燥させる。
ポリウレタン塗料落とし試験の一般手順:各試験に、約0.12gの試験組成物を適用し、そして上記のように調製した被覆試験検体の表面上に直径約1cmのスポットを広げる。30分後、試験スポットは、どのくらいのコーティングが軟化し、そして容易に取り除けるかを慎重に観察しながら硬いプラスチック製のスパチュラを使用して掻き取る。各試験は、効果なし(0%除去)、幾らかの除去(33%除去)、有意ではあるが完全ではない除去(67%除去)または完全な除去(100%除去)を視覚的に評価する。
実施例PU1
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は100%の除去であることが分かる。
実施例PU2
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は100%の除去であることが分かる。
実施例PU3
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したポリウレタン
コート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PU4
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PU5
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PU6
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PU7
実施例81のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PU8
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PU9
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PU10
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
実施例PU11
実施例61のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は67%の除去であることが分かる。
実施例PU12
実施例66のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製したポリウレタンコート試験検体で試験する。コーティングの除去評価は0%の除去であることが分かる。
試験検体の調製および石版印刷機のインククリーナ試験(実施例IS1−IS12および実施例IW1−IW6用)
石版インクを被覆した試験検体の調製するための一般手順:白色セラミックタイル(United States Ceramic Tile、ブライトスノーホワイトカラー、製品U072−44−1M、4.25インチx4.25インチ(10.8cmx10.8cm)、平らなタイル、米国、フロリダ州、マイアミのRoca Tile Groupから入手可能)は、界面活性剤および水で徹底的に洗浄し、アセトンでふき取り、風乾し、60℃のオーブンでゆっくり送風しながら16時間乾燥し、次いで室温に冷やす。数個のクリーンなタイルをHunter Lab ColorQuest II比色計(米国、バージニア州、レストンのHunter Associates Laboratory Inc.から入手可能)を使用して試験し、そしてクリーンなタイルに関する平均
輝度(L値とも呼ばれる)をL1として記録する。1部のインク(Branden Sutphin Ink Companyの亜麻仁油を基材とする石版用インク、ハイ グロス デンス ブラック、K0650VF、米国、オハイオ州、クリーブランドのBranden Sutphin Ink Companyから入手可能)を、3重量部のトルエンで希釈する。エアーブラシを使用して、約6gのインク−トルエン溶液を、上塗りした8枚のクリーンなセラミックタイルの表面に噴霧し、風乾し、60℃のオーブンでゆっくり送風しながら16時間乾燥し、次いで室温に冷やす。各個別のタイルはHunter Lab ColorQuest II比色計を用いて試験し、汚れたタイルのL値を測定し、これはそのタイルについてL2として記録する。
スポット試験の一般手順:各スポット試験は、上記のように調製したインクを被覆した検体に1滴の試験組成物を適用することにより行う。20秒後、乾燥した綿棒を軽く湿潤領域につけ、そして穏やかに擦ってどのくらいのインクが容易に除去できるかを測定する。各結果は、100%(完全な除去)、50%(有意であるが完全な除去ではない)、10%(幾らか除去)、または0%(効果なし)と報告する。
事前に飽和したワイパーを試験する一般手順:各クリーニング試験に、1枚のインクを被覆したタイル検体をBYK−Gardner Abrasion Tester(カタログ番号PB−8100、米国、メリーランド州、コロンビアのBYK−Gardnerから入手可能)に配置し、そして試験装置を15回のクリーニングサイクルにプレセットする。各サイクルは1回の前方向および1回の逆方向クリーニングストロークから構成される。BYK−Gardner Abrasion Testerのブラシホルダーの内側にぴったりと合うように、約3.5インチx2.75インチx1.25インチ(約8.9cmx7.0cmx3.2cm)のクリーンなセルローススポンジを水で濡らして膨張させ、そして柔軟にし、できるかぎり過剰な水を絞り出し、スポンジを濡れてはいるが過剰には濡れていないようにする。Georgia−Pacific Brawny(登録商標)Industrial(登録商標)ワイパー(製品#20040、米国、ジョージア州、アトランタのGeorgia−Pacific Consumer Products LPから入手可能)を、9インチx9インチ(22.9cmx22.9cm)サイズに切断し、そして10gの試験組成物で濡らしで予め飽和したワイパーを得、次いでブラシホルダーに配置したスポンジの回りに巻き、そして試験装置を開始する。試験装置は各クリーニングサイクルをカウントし、そしてプレセットしたサイクル数が完了した時に止まる。クリーニングされたタイルを試験装置から取り出し、そしてクリーニングの効力をHunter Lab ColorQuest II比色計を使用して評価し、クリーニングしたタイルのL値を測定し、これはそのタイルについてL3として記録する。クリーニング効力、またはパーセントクリーニングを、式(L3−L2)/(L1−L2)x100%(ここでL1、L2およびL3は上に定義したとおりである)に従い算出する。
実施例IS1
実施例77の1滴のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは100%除去される。
実施例IS2
実施例88の1滴のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは50%除去される。
実施例IS3
実施例61の1滴のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製した石版用イン
クを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは100%除去される。
実施例IS4
実施例81の1滴のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは100%除去される。
実施例IS5
実施例77の1滴のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは10%除去される。
実施例IS6
実施例61の1滴のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは50%除去される。
実施例IS7
実施例66の1滴のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは10%除去される。
実施例IS8
実施例66の1滴のマイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは50%除去される。
実施例IS9
実施例1の1滴のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは50%除去される。
実施例IS10
実施例81の1滴のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは10%除去される。
実施例IS11
実施例88の1滴のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは10%除去される。
実施例IS12
実施例1の1滴の2:1マイクロエマルジョン組成物を、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体に適用し、そして上記のスポット試験手順に従い試験する。インクは100%除去される。
実施例IW1
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物をワイパーに適用し、そして上記の予
め飽和したワイパー試験に従い、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体で試験する。クリーニング効力は100%であることが分かる。
実施例IW2
実施例77のマイクロエマルジョン組成物をワイパーに適用し、そして上記の予め飽和したワイパー試験に従い、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体で試験する。クリーニング効力は17%であることが分かる。
実施例IW3
実施例66のマイクロエマルジョン組成物をワイパーに適用し、そして上記の予め飽和したワイパー試験に従い、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体で試験する。クリーニング効力は16%であることが分かる。
実施例IW4
実施例88のマイクロエマルジョン組成物をワイパーに適用し、そして上記の予め飽和したワイパー試験に従い、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体で試験する。クリーニング効力は16%であることが分かる。
実施例IW5
実施例61のマイクロエマルジョン組成物をワイパーに適用し、そして上記の予め飽和したワイパー試験に従い、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体で試験する。クリーニング効力は15%であることが分かる。
実施例IW6
実施例81のマイクロエマルジョン組成物をワイパーに適用し、そして上記の予め飽和したワイパー試験に従い、上記のように調製した石版用インクを被覆した検体で試験する。クリーニング効力は20%であることが分かる。
試験検体の調製およびポリウレタン接着剤の除去試験(実施例PA1−PA6用)
ポリウレタン接着剤試験検体の一般的調製手順:銅フラッシュメッキ、0.005インチ(12.7ミクロン)厚はアセトンを使用してクリーニングし、次いで1x1インチ(2.5cmx2.5cm)の試験片に切断する。小さい穴を各試験片の縁に沿って空けて、試験のために試験組成物中に試験片を吊るすようにする。各試験片は慎重に±0.0001gまで重量を測定し、そしてその重量をW1として記録する。各試験片は以下のように試験直前に調製する。約0.1gのGorilla Glueポリウレタン接着剤(米国、オハイオ州、シンシナティのGorilla Glue Inc.,により製造される)を試験片の片側に配置する。硬化をより良く制御するために、5マイクロリットルの脱イオン水を10マイクロリットルのシリンジを使用して試験片上の接着剤に加え、そして完全に混合する。幾つかの試験では重量制御を容易にするために、0.2gの接着剤を10マイクロリットルの水と混合し、そして余分を捨て、0.1gの混合した接着剤を試験片に放置する。試験片および接着剤は、±0.0001gまで重量を測定し、そしてその重量をW2として記録する。接着剤は周囲温度で5分間硬化させ、次いで直ちに接着剤除去試験に使用する。
ポリウレタン接着剤除去試験の一般手順:各試験に、上記のように調製した汚損試験検体を、150mLのビーカー中に含まれる120mLの試験組成物中に吊るし、次いで水を満たした超音波浴(Bransonモデル2210R−MTH,90W、47KHz、米国、コネチカット州、ダンブリーのBranson Ultrasonics Corporationにより製造される)に配置する。浴の中の水温は34±2℃に制御する。クリーニング組成物中で15分間超音波処理した後、試験片を同じ超音波浴中の120
mLの脱イオン水中に吊るしてすすぐ。脱イオン水中で5分間超音波ですすいだ後、試験片を吊るして30分間風乾し、次いで±0.0001gまで重量を測定する。重量をW3として記録する。除去された汚損の量は、式(W2−W3)/(W2−W1)x100%に従い算出されるクリーニングパーセントとして表す。
実施例PA1
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のポリウレタン接着剤試験検体で試験する。除去された汚損量は62%である。
実施例PA2
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のポリウレタン接着剤試験検体で試験する。除去された汚損量は80%である。
実施例PA3
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のポリウレタン接着剤試験検体で試験する。除去された汚損量は84%である。
実施例PA4
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のポリウレタン接着剤試験検体で試験する。除去された汚損量は100%である。
実施例PA5
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のポリウレタン接着剤試験検体で試験する。除去された汚損量は95%である。
実施例PA6
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のポリウレタン接着剤試験検体で試験する。除去された汚損量は22%である。
試験検体の調製およびパーマネントブラックマーカーグラフィティの除去試験(実施例PM1−PM12用)
グラフィティ汚損試験検体の一般的調製手順:白色の繊維ガラストレイ、公称0.1インチ(2.5mm)厚を、2インチx2インチ(5cmx5cm)の試験検体に切断する。10枚の検体をHunter ColorQuest II比色計(米国、バージニア州、レストンのHunter Associates Laboratory Inc.から入手可能)を使用して試験し、そして平均輝度値(L値とも呼ばれる)をL1として記録する。検体にMarks−A−Lot(登録商標)パーマネントブラックマーカー(米国、カリフィルニア州、ダイアモンドバーのAvery Dennisonから入手可能)を使用して、それらに平らに均一になるまで被覆し、次いで室温で風乾する。汚損検体を再度、比色計で試験し、そして各個別検体のL値をその検体のL2として記録する。
グラフィティ除去試験の一般手順:BYK−Gardner Abrasion Tester(カタログ番号PB−8100、米国、メリーランド州、コロンビアのBYK−Gardnerから入手可能)を2回のクリーニングサイクルにプレセットし、ここで各サイクルは1回の前方向および1回の逆方向クリーニングストロークから構成される。BYK−Gardner Abrasion Testerのブラシホルダーの内側にぴったりと合わせるために、クリーンなセルローススポンジ、約3.5インチx2.75インチx1.25インチ(約8.9cmx7.0cmx3.2cm)を水で濡らして膨張させ、そして柔軟にし、できるかぎり過剰な水を絞り出し、スポンジを濡れてはいるが過剰には濡れていないようにする。Kimberly−Clark WypAll(登録商標)
銘柄の乾燥多用途ワイパー(米国、テキサス州、ダラスのKimberly−Clarkから入手可能)をスポンジに巻き、ブラシホルダーに配置し、そして必要となるまで逆さまにしておく。試験する約15gのクリーニング組成物を、2.5インチx5インチ(6.4cmx12.7にm)のアルミ箔鍋に注ぐ。グラフィティ汚損試験検体を試験組成物に1秒間浸し、取り上げ、そして10秒間排水し、直ちにBYK−Gardner Abrasion Testerに配置し、そして試験装置を開始する。試験装置は各クリーニングサイクルをカウントし、そしてプレセットしたサイクル数(この場合2)が完了した時に止まる。クリーニングした検体を試験装置から取り出し、すすぐために水に簡単に浸し(0.5秒)、次いで排水および風乾するための角度で上向きに立てる。クリーニング効力をHunter Lab ColorQuest II比色計を使用して評価し、クリーニングした検体のL値を測定し、これはその検体についてL3として記録される。クリーニング効力、またはパーセントクリーニングを、式(L3−L2)/(L1−L2)x100%に従い算出し、ここでL1、L2およびL3は上に定義したとおりである。
実施例PM1
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は90%である。
実施例PM2
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は84%である。
実施例PM3
実施例77のマイクロエマルジョン組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は95%である。
実施例PM4
実施例88のマイクロエマルジョン組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は88%である。
実施例PM5
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は90%である。
実施例PM6
実施例66のマイクロエマルジョン組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は100%である。
実施例PM7
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は86%である。
実施例PM8
実施例81のマイクロエマルジョン組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は81%である。
実施例PM9
実施例61のマイクロエマルジョン組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は80%である。
実施例PM10
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は71%である。
実施例PM11
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は81%である。
実施例PM12
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物は、グラフィティ汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は76%である。
試験検体の調製およびエポキシ接着剤の除去試験(実施例EA1−EA12用)
試験片の一般的調製手順:銅フラッシュメッキ、0.005インチ(12.7ミクロン)厚はアセトンを使用してクリーニングし、次いで1インチx1インチ(2.5cmx2.5cm)の試験片に切断する。小さい穴を各試験片の縁に沿って空けて、グリース除去のために記載したような同じスタイルのハンガーアッセンブリーを使用して(明細書中の他の箇所に記載)試験するために、試験組成物中に試験片を吊るすようにする。各試験片は慎重に±0.0001gまで重量を測定し、そしてその重量をW1として記録する。
エポキシ接着剤被覆試験検体の一般調製手順:試験片をハンガーアッセンブリーに付け、±0.0001gまで重量を測定し、そしてその重量をW1として記録する。約0.1gの2部のエポキシ接着剤(Loctite(登録商標)2部のマリンエポキシ、50分硬化、ドイツ、デュッセルドルフのHenkel Corporationにより製造)を徹底的に混合し、そして試験片の両側に適用する。この試験片、接着剤およびハンガーアッセンブリーを±0.0001gまで再び重量を測定し、そしてその重量をW2として記録する。接着剤はクリーニング前に周囲温度で4.5時間硬化させる(270分)。
エポキシ接着剤除去試験の一般手順:各試験に、上記のように調製した汚損試験検体(すなわちエポキシ接着剤被覆試験検体)を、50mLのビーカー中に含まれる45mLの試験組成物中に吊るし、次いで水を満たした超音波浴(Bransonモデル2210R−MTH,90W、47KHz、米国、コネチカット州、ダンブリーのBranson Ultrasonics Corporationにより製造される)に配置する。浴の中の水温は34±2℃に制御する。クリーニング組成物中で15分間超音波処理した後、試験片を同じ超音波浴中、50mLビーカー中の45mLの脱イオン水中に吊るしてすすぐ。脱イオン水中で5分間超音波を用いてすすいだ後、試験片を吊るして30分間風乾し、次いで±0.0001gまで重量を測定する。この重量をW3として記録する。クリーニングパーセントとして表される除去された汚損の量は、式(W2−W3)/(W2−W1)x100%に従い算出される。
実施例EA1
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は12%である。
実施例EA2
実施例81のマイクロエマルジョン組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は13%である。
実施例EA3
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体
で試験する。除去された汚損量は100%である。
実施例EA4
実施例66のマイクロエマルジョン組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は46%である。
実施例EA5
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は50%である。
実施例EA6
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は88%である。
実施例EA7
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は93%である。
実施例EA8
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は88%である。
実施例EA9
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は38%である。
実施例EA10
実施例61のマイクロエマルジョン組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は30%である。
実施例EA11
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は74%である。
実施例EA12
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、上記のエポキシ接着剤被覆試験検体で試験する。除去された汚損量は67%である。
試験検体の調製およびグリース除去試験(実施例WG1−WG12用)
試験片の一般的調製手順:ステンレス鋼製の試験片は、それをクリーニング溶液中に吊るすためのワイヤーに掛けることができるように小さい穴が1つの縁に沿って空けてある0.032インチ(0.8mm)厚x0.98インチ(2.5cm)平方に準備する。試験片はトルエンで徹底的に洗浄し、そして風乾する。
ハンガーアッセンブリーを準備するための一般手順:スチールワイヤフックおよび円形ディスクから構成されるハンガーアッセンブリーを準備する。円形ディスクは、50mLの試験ビーカーの上部を覆い、そしてフタとして役立つために十分大きなサイズである。スチールワイヤフックは円形ディスクの中央に付けられ、そして試験片を確実に掛けるためのサイズおよび形状であるので、円形ディスクがビーカーの縁に留まる場合(ビーカーのフタとして作用する)、試験片は50mLのビーカー中の45mLの試験液体に完全に
浸るが、ビーカーの底には付かない。
グリースで汚損した試験検体の一般的調製手順:各試験で、試験片はハンガーアッセンブリーのワイヤーに掛けられる。このハンガーアッセンブリーを含む試験片は慎重に重量を測定し、そしてこのクリーンな状態の重量をW1として記録する。試験片に約0.1gのCastrol(登録商標)多目的車輪軸受けグリース(米国、ニュージャージー州、ウェインのBP Lubricants USA、Inc.から入手可能)を均等に被覆し、そして再度重量を測定して、汚損された試験前重量をW2として記録する。
汚損(グリース)除去試験の一般手順:各試験に、50mLのビーカーに45mLの試験組成物を入れ、次いで水を満たした超音波浴(Bransonモデル2210R−MTH,90W、47KHz、米国、コネチカット州、ダンブリーのBranson Ultrasonics Corporationにより製造される)中に配置する。45mLの脱イオン水を含む別の50mLビーカーを同じ浴の中に置く。浴の水温は35±3℃に制御する。グリース汚損試験検体は、試験片が浸り、そしてハンガーの円形ディスクがフタとして作用するビーカー上に留まるにように、試験組成物のビーカーに配置する。試験中、視覚的観察を行って、どのくらい速くグリースが除去されるかを測定し、そして試験片が視覚的にクリーンになった時、その期間をその試験片のT1として書き留め、そして記録する。試験片が15分後にも視覚的にクリーンにならない場合、T1は15分と記録する。クリーニング組成物中で15分間超音波処理した後、試験片が視覚的にクリーンであるかどうかにかかわらず、試験片は脱イオン水を含むビーカーに移してすすぐ。脱イオン水中で5分間超音処理してすすいだ後、ハンガーを含む試験片を30分間風乾し、次いで±0.0001gまで重量を測定する。この最終重量をW3として記録する。クリーンな割合は、式(W2−W3)/(W2−W1)x100%に従い算出される。最高のクリーニング組成物は視覚による観察で、試験片からグリースを9分で取り除くので、時間因子が式9/T1に従い算出される。全体的なクリーニング効力は、クリーンな割合と時間因子との算術積(arithmetic product)である。
実施例WG1
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は50%である。
実施例WG2
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は42%である。
実施例WG3
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は58%である。
実施例WG4
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は97%である。
実施例WG5
実施例61のマイクロエマルジョン組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は11%である。
実施例WG6
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に
従い試験する。全体的なクリーニング効力は55%である。
実施例WG7
実施例66のマイクロエマルジョン組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は30%である。
実施例WG8
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は88%である。
実施例WG9
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は53%である。
実施例WG10
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は45%である。
実施例WG11
実施例81のマイクロエマルジョン組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は28%である。
実施例WG12
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、グリース汚損試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は6%である。
試験検体の調製および銅素地上のロジンフラックス(焼き無し)除去試験(実施例FN1−FN12用)
グリースについて本明細書で記載する手順(試験片の調製、ハンガーアッセンブリーの準備、汚損試験検体の調製、および汚損除去試験)を使用するが、ロジンペーストフラックス(Radio Shack 製品#64−022、米国、テキサス州、フォートワースのRadio Shack Corporationから入手可能)をグリースの代わりに使用する。クリーンな割合は、式(W2−W3)/(W2−W1)x100%に従い算出される。最も効果的なクリーニング組成物は視覚による観察で、試験片を4分でクリーンにするが、他の組成物はたっぷり15分以上かかり、したがって時間因子が式4/T1に従い算出される。試験の全体的なクリーニング効力は、この試験に関するクリーンな割合と時間因子との算術積である。
実施例FN1
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は49%である。
実施例FN2
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は56%である。
実施例FN3
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は66%である。
実施例FN4
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は50%である。
実施例FN5
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は90%である。
実施例FN6
実施例61のマイクロエマルジョン組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は78%である。
実施例FN7
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は44%である。
実施例FN8
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は56%である。
実施例FN9
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は25%である。
実施例FN10
実施例66のマイクロエマルジョン組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は75%である。
実施例FN11
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は56%である。
実施例FN12
実施例81のマイクロエマルジョン組成物を、焼いていないロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。全体的なクリーニング効力は99%である。
試験検体の調製および銅素地上のロジンフラックス(焼きあり)除去試験(実施例FB1−FB12用)
試験片を調製するための一般手順:銅フラッシュメッキ、0.005インチ(12.7ミクロン)厚をアセトンでクリーンにし、次いで1インチx1インチ(2.5cmx2.5cm)の試験片に切断する。グリース除去(本明細書の他の箇所)について記載したものと同じスタイルのハンガーアッセンブリーを使用して、試験するために小さい穴を各試験片の縁に空けて、試験組成物中に試験片を吊るせるようにする。各試験片はトルエンおよび綿棒を使用して両側をクリーンにし、風乾し、慎重に±0.0001gまで重量を測定し、そしてその重量をW1として記録する。
ロジンフラックスが焼かれた汚損試験検体を調製するための一般手順:4.25インチx4.25インチ(10.8cmx10.8cm)のセラミックタイルを含むオーブントースター(Oster(登録商標)オーブントースター モデル6260、1500W、Jarden Corporationの支店であるSunbeam Products,Inc.から入手可能)を、450゜Fに予熱する。各試験片の両側にロジンペーストフラックス(全部で0.38g、Radio Shack 製品#64−022、米国、テキサス州、フォートワースのRadio Shack Corporationから入手可能)を被覆する。試験検体を室温のセラミックタイル上に、各タイル毎に16個までの検体を平らに置く。試験検体を含むセラミックタイルは、オーブントースター中の予熱で加熱したタイル上に置き、3分間焼き、次いで取り出し、そして冷却する。検体をひっくり返し、別の室温のセラミックタイル上に置く。次いでこのタイルおよび検体はオーブントースター中の予熱で加熱したタイル上に置き、3分間焼き、次いで取り出し、そして冷却する。各汚損検体は次いで再び重量測定し、そしてその重量をその検体のW2として記録する。汚損量(焼いたフラックス)はW2−W1であり、そしてこれは一般に0.055gである。
汚損(焼いたフラックス)除去試験のための一般手順:各試験には、約45mLの試験組成物、および0.25インチx0.5インチ(6.4mmx12.7mm)のPTFE被覆磁気撹拌棒を入れた50mLのビーカーを、磁気撹拌モーター上に置き、そして撹拌速度を1500rpmに調整する。別の50mLビーカーに45mLの脱イオン水および別の撹拌棒を入れる。汚損試験検体をハンガーアッセンブリーに取り付け(本明細書の別の箇所のグリース除去試験で記載するように)、そしてビーカー中の試験組成物に試験検体が浸り、そしてハンガーの円形ディスクがフタとして作用するようにビーカーの上部に留まるように試験組成物のビーカー中に配置する。クリーニング組成物中で5分間攪拌後、試験検体を脱イオン水を含有するビーカーに移してすすぐ。脱イオン水中で5分間撹拌(1500rpm)してすすいだ後、ハンガーを含む試験検体を、空気中に吊るして30分間乾燥する。クリーンになった試験検体の重量を±0.0001gまで測定し、そして最終重量W3として記録する。クリーンな割合は、式(W2−W3)/(W2−W1)x100%に従い算出される。
実施例FB1
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は64%になると算出される。
実施例FB2
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は65%になると算出される。
実施例FB3
実施例88のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は62%になると算出される。
実施例FB4
実施例66のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は29%になると算出される。
実施例FB5
実施例77のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は64%になると算出される。
実施例FB6
実施例1のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は47%になると算出される。
実施例FB7
実施例66のマイクロエマルジョン組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は52%になると算出される。
実施例FB8
実施例81のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は68%になると算出される。
実施例FB9
実施例61のマイクロエマルジョン濃縮組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は67%になると算出される。
実施例FB10
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は68%になると算出される。
実施例FB11
実施例81のマイクロエマルジョン組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は72%になると算出される。
実施例FB12
実施例61のマイクロエマルジョン組成物を、焼いたロジンフラックス被覆試験検体で上記の手順に従い試験する。クリーンな割合は58%になると算出される。
試験検体の調製およびセラミックタイル上のバスルーム汚損除去試験(実施例BS1−BS6用)
再構成汚損を調製するための一般手順:硬水ストック溶液は、48gの塩化カルシウム二水和物および12gの塩化マグネシウム六水和物を3000gの脱イオン水に溶解することにより調製する。生じた溶液は12,862ppmの硬度(炭酸カルシウムで表す)で、5.53:1のCa:Mgモル比である。
元の汚損混合物の一般的調製手順:鉢植え用土をローラーミルで、セラミック製のタンブラーを用いて一晩、粉砕する。人工的な皮脂は、ASTM D5343、「セラミック製タイルクリナーのクリーニング性能を評価するための標準ガイド」(米国、ペンシルヴェニア州、ウエスト コンショホッケンのASTM Internationalから入手可能、www.astm.org)に従い調製するが、現在では市販されていない鯨油をパルミチン酸ヘキサデシルに代えることを除く。元の汚損混合物は、46.8gのIVORY(登録商標)固形石鹸(米国、オハイオ州、シンシナティのProcter & Gambleから入手可能)をビーカーに削り入れ、次いで4.2gのアルキルエトキシレートを含有するシャンプー、0.72gの粉砕した鉢植え用土、1.8gの人工皮脂、および1146.48gの硬水ストック溶液を加えることにより調製する。混合物を45〜50℃に暖め、そしてブレンダー中で約1分間混合して滑らかな懸濁液を得、次いでブフナー漏斗およびWhatman No.1濾紙を使用して濾過する。フィルターケーキを1146gの脱イオン水に再懸濁し、ブレンドして滑らかな懸濁液を得、そして再度濾過する。フィルターケーキは45℃で一晩乾燥し、次いで微粉状にする。
再構成汚損の一般的調製手順:再構成汚損は54gの元の汚損混合物、108gの硬水ストック溶液、9.24gの塩酸、1gの油煙および1029gのイソプロパノールを混合することにより調製する。混合物は、Waringブレンダー(米国、コネチカット州のトリントンのWaring Products.Inc.から入手可能)に取り付けら
れたBrinkmannのローター−スターターホモジナイザー(米国、フロリダ州、リバービューのMetrohm USA Inc.から入手可能)を使用して均一化する。
バスルーム汚損試験検体を調製するための一般手順:セラミックタイル、4.25インチx4.25インチ(10.8cmx10.8cm)(United State Ceramic Tile Company、ブライト スノー ホワイト カラー、製品U072−44、フラットタイル、米国、フロリダ州、マイアミのRoca Tile Groupから入手可能)を、界面活性剤および水で洗浄し、十分にすすぎ、アセトンで拭き、そして乾燥する。少なくとも5枚のクリーンなタイルをHunter LAB ColorQuestII比色計(米国、バージニア州、レストンのHunter Associates Laboratory,Inc.から入手可能)を使用して、RSEXモード(正反射は除かれる)で試験して、クリーンなタイルに関する平均白色度指数(CIE WI)値を測定し、これをWI1として記録する。エアーブラシを使用して、64gの再構成汚損を8枚のタイルの表面に均一に噴霧する。タイルは少なくとも30分間、風乾させ、次いでオーブントースター(Oster(登録商標)オーブントースター モデル6260、1500W、Jarden Corporationの支店であるSunbeam Products,Inc.から入手可能)中で3分間、最高の設定温度で焼く(>450゜F)。各汚損タイルは、比色計を使用して試験してその汚損WI値を測定し、これはその個々のタイルについてのWI2として記録する。
バスルーム汚損除去試験のための一般手順:各クリーニング試験には、1枚の汚損タイルをBYK−Gardner Abrasion Tester(カタログ番号PB−8100、米国、メリーランド、コロンビアのBYK−Gardnerから入手可能)に配置し、そして試験装置を17のクリーニングサイクルにプレセットする。各サイクルは1回の前方向および1回の逆方向クリーニングストロークから構成される。BYK−Gardner Abrasion Testerのブラシホルダーの内側にぴったりと合うように、クリーンなセルローススポンジ、約3.5インチx2.75インチx1.25インチ(約8.9cmx7.0cmx3.2cm)は水道水で3回すすぎ、硬水ストック溶液で飽和し、次いで手で絞って出来る限り過剰な水を絞り出して除く。7ミリリットルの試験組成物をスポンジのクリーニング表面に均一に分布し、スポンジをBYK−Gardner Abrasion Testerのスポンジホルダー内に置き、汚損タイルの表面に下し、そして直ちに試験装置を開始する。試験装置は各クリーニングサイクルをカウントし、そしてプレセットしたサイクル数が完了した時に止まる。クリーニングされたタイルを試験装置から取り出し、そして鍋中の水道水に浸し、そして取り出しを3回行うことによりすすいで残存するクリーニング組成物を除去し、そして汚損を緩めるがすでにクリーニング試験でゆるんでいない汚損は除去しない。タイルを排水および乾燥するための角度で横に置き、次いでクリーニング効力をHunter Lab ColorQuestII比色計を使用することにより評価して、クリーニングしたタイルのWI値を決定し、これをそのタイルのWI3として記録する。クリーニング効力、すなわちクリーンな割合は、式(WI3−WI2)/(WI1−WI2)x100%に従い算出され、ここでWI1、WI2およびWI3は上記定義の通りである。
実施例BS1
実施例66のマイクロエマルジョン組成物を、バスルーム汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は62%になることが分かる。
実施例BS2
実施例77のマイクロエマルジョン組成物を、バスルーム汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は89%になることが分かる。
実施例BS3
実施例1の2:1のマイクロエマルジョン組成物を、バスルーム汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は98%になることが分かる。
実施例BS4
実施例81のマイクロエマルジョン組成物を、バスルーム汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は31%になることが分かる。
実施例BS5
実施例88のマイクロエマルジョン組成物を、バスルーム汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は72%になることが分かる。
実施例BS6
実施例61のマイクロエマルジョン組成物を、バスルーム汚損試験検体で上記のように試験する。クリーニング効力は65%になることが分かる。
様々な観点および態様を本明細書に開示したが、他の観点および態様が当業者には明白である。本明細書に開示した様々な観点および態様は、具体的説明を目的とし、限定を意図するものではなく、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲により示される。

Claims (18)

  1. マイクロエマルジョンを構成する複数の成分の相の挙動の識別に基づきマイクロエマルジョンの成分濃度を選択する方法であって:
    i)3成分の相図を以下により構築し;
    ii)以下の工程に従い初期組成を有する混合物を調製し;
    iii)ベンジルアルコールを含んでなる第1成分を準備し;
    iv)水を含んでなる第2成分を準備し;そして
    v)表面活性剤を含んでなる第3成分を準備し、ここで第1、第2および第3の成分は混合物中に同量の重量で存在し;
    vi)混合物の初期組成を3成分の図の中心点で表し、ここで3成分の図の頂点は純粋な第1成分、純粋な第2成分そして純粋な第3成分を表し、そして
    vii)この混合物に重量画分で同量の第1成分量および第2成分量を増分的に加え、ここで第1成分および第2成分の各増分的添加量は、混合物の組成を、純粋な表面活性剤を表す3成分の相図の頂点と反対側に向かって3成分の相図を二分し、そしてその頂点を通る線に沿って変動させ;
    viii)第1および第2成分の各増分的添加の後、混合物中の濁り度の徴候を観察し、そして
    ix)濁り度の初期徴候に対応する組成物中の第1および第2成分の重量画分を記録し、濁り度の初期徴候は、混合物のマイクロエマルジョンから2相分離への移行を示し;そして
    x)第2の初期組成を有する第2混合物を以下の工程に従い調製し;
    xi)ベンジルアルコールを含んでなる第1成分を準備し;
    xii)水を含んでなる第2成分を準備し;そして
    xiii)表面活性剤を含んでなる第3成分を準備し、ここで第1、第2および第3の成分は既知の重量画分で存在し、この既知の重量画分は工程iからixの第1混合物の重量画分とは異なり;
    xiv)第2混合物に第1成分量および第2成分量を固定比の重量画分で増分的に加え、ここで第1成分および第2成分の各増分的添加量は、組成を、3成分の相図の固定比の組成線に沿って純粋な表面活性剤を表す3成分の相図の頂点と反対側に向かって進め;
    xv)第1および第2成分の各添加の後、混合物中の濁り度の徴候を観察し、そして
    xvi)濁り度の初期徴候に対応する第1および第2成分の量を記録し、濁り度の初期徴候は混合物のマイクロエマルジョンから2相分離への移行を示し;そして
    xvii)第3の初期組成を有する少なくとも1つの第3混合物を調製することにより工程xを繰り返し、そして
    xviii)工程xiおよびxviまでを繰り返し、そして場合により
    xix)工程xからxviまでを繰り返し、そして
    xx)マイクロエマルジョン領域から2相領域への混合物組成の移行を記す3成分の相図上に組成に関する点の位置を同定する
    工程を含んでなる上記方法。
  2. ベンジルアルコールを含んでなる第1成分、水を含んでなる第2成分、および表面活性剤を含んでなる第3成分を含んでなるマイクロエマルジョン組成物を提供する方法であって、ここで第1、第2および第3成分が請求項1に記載の3成分の相図から同定される単一相領域から重量による量で選択される上記方法。
  3. マイクロエマルジョンを調製するために請求項2に記載の方法に従いマイクロエマルジョン濃縮組成物を提供する方法であって、請求項1の3成分の相図から同定される単一相領域から重量による量で選択されるベンジルアルコールを含んでなる第1成分および表面活性剤を含んでなる第2成分を同定することを含んでなる上記方法。
  4. 請求項3に記載のマイクロエマルジョン濃縮物を、第1液相と非混和性の第2液相で希釈することによるマイクロエマルジョンの調製法。
  5. (a)水、アルコール、グリコール、グリコールエーテル、炭化水素、アルキレンカーボネートおよびエステル、またはその2以上の組み合わせからなる群から選択される第1液相成分;(b)1もしくは複数の脂肪族アルコール、脂肪族グリコール、グリコールエーテル、N−アルキルピロリドン、ジアルキルスルホキシド、トリエチルホスフェートおよびアセトンからなる群から選択されるカップリング剤;および(c)1もしくは複数のスルホネート、サルフェート、エトキシル化サルフェート、スルホスクシネートまたはその組み合わせからなる群から選択されるアニオン性表面活性剤を含んでなり、ここで(a)、(b)および(c)から選択される成分が異なる組成物。
  6. 組成物がエマルジョンであり、そしてさらに(d)第2液相を含んでなり、ここで第2液相は第1液相とは異なり、そして第1液相とは非混和性であり、そして第2液相が水、アルコール、グリコール、グリコールエーテル、炭化水素、アルキレンカーボネートおよびエステル、またはその2以上の組み合わせからなる群から選択される請求項5に記載の組成物。
  7. 組成物がマイクロエマルジョンである請求項6に記載の組成物。
  8. 100重量パーセントまで、しかしそれ未満の水で希釈した場合、安定なマイクロエマルジョンを形成する、ベンジルアルコール、DOSSおよびNPGを含んでなる物質の組成物。
  9. ベンジルアルコール、DOSS、NPGおよび水を含んでなり、無指向性光を散乱しない組成物。
  10. ベンジルアルコール、DOSS、NPGおよび水を含んでなり、マイクロエマルジョンである組成物。
  11. ベンジルアルコール、DOSS、NPGおよび水を含んでなり、無指向性光を散乱しないがコリメート光線に対する角度で見た場合にティンダル散乱を表す組成物。
  12. 視野角がコリメート光線に対して約20度から約160度である請求項11に記載の組成物。
  13. 第3成分がさらにカップリング剤を含んでなる請求項1に記載の方法。
  14. カップリング剤が1もしくは複数の脂肪族アルコール、脂肪族グリコール、グリコールエーテル、N−アルキルピロリドン、ジアルキルスルホキシド、トリエチルホスフェートおよびアセトンからなる群から選択される少なくとも1つ;および(c)1もしくは複数のスルホネート、サルフェート、エトキシル化サルフェート、スルホスクシネートまたはその組み合わせからなる群から選択されるアニオン性表面活性剤を含んでなる請求項13に記載の方法。
  15. 10から90重量パーセントの水を含んでなる請求項9に記載の組成物。
  16. 0.1から15重量パーセントの水を含む請求項5に記載の組成物。
  17. 0.1から10重量パーセントの水を含む請求項16に記載の組成物。
  18. 0.1から5重量パーセントの水を含む請求項17に記載の組成物。
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