JP2013258525A - 無線通信システム、ゲートウェイ装置、及びデータ配信方法 - Google Patents

無線通信システム、ゲートウェイ装置、及びデータ配信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トラフィックの特性を考慮し、限られた無線リソースを有効活用できる無線通信システムを提供する。
【解決手段】移動端末(UE)と、UEと無線接続される基地局と、基地局と接続されるゲートウェイ装置(GW)と、GWとインターネットを介して接続されるデータ配信サーバ(SV)とを備える無線通信システムにおいて、UEは、基地局とGWとを介しSVに対して、第1のデータリクエスト(DR)と第2のDRとを送信し、GWは、基地局から第1のDRを受信した場合は、基地局からUEへの無線送信負荷状態に拘わらず、第1のDRをSVへ送信し、基地局から第2のDRを受信した場合は、基地局からUEへの無線送信負荷状態に応じて、第2のDRをSVへ遅延させて送信し、SVは、第1又は第2のDRをGWから受信すると、第1又は第2のDRにより要求されたデータを、GWと基地局とを介しUEへ送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動端末とサーバ間のトラフィックを制御する無線通信システム、ゲートウェイ装置、及びデータ配信方法に関する。
従来、移動体通信ネットワークでは、メールサービスやインターネットサイトの閲覧などのサービスを、モバイルオペレータによって保護されたネットワーク経由で提供してきた。しかし、3Gの高速データ通信サービスのHSPA(High Speed Packet Access)やEV−DO(Evolution Data Only)、3.9Gと呼ばれるWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)やLTE(Long Term Evolution)などの高速ブロードバンドモバイルが普及するにつれて、スマートフォンと呼ばれる高性能な移動端末やパソコンをこれらの高速ブロードバンド経由で直接インターネットへ接続することが一般化しつつある。これは、移動端末とインターネット上のデータ配信サーバが、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のTCP層でコネクションを確立し、移動体通信ネットワーク中の中継ノード間がIP層以下の転送を行うことで実現される。
スマートフォンやパソコンでは、従来のメールやWeb閲覧に伴うユーザ主導で発生するトラフィックに加え、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム(以下、アプリケーション)のアップデートに関するトラフィックや、クラウドを利用したデータ同期に関するトラフィック、アプリケーションのプリフェッチに関するトラフィック等、バックグラウンドで動作するアプリケーション主導のトラフィックも多く発生している。これら高速ブロードバンドモバイルの通信利用料は定額制であることもあり、移動体通信ネットワークに流れるトラフィック量は急激に増大しており、通信品質の劣化が問題となっている。
一方、非特許文献1によれば、ブロードバンドのトラフィックは、時間変動が大きく、その底値とピーク値の比は約2.2倍と、発生時間帯に大きな偏りが存在する。移動体通信ネットワークにおいては、人の移動によって、空間的にもトラフィックの発生箇所が偏る。通信品質を保つためには、トラフィックのピークに合わせた網設計が求められるが、無線区間の通信容量の制限や設備投資コストの制約から、十分な通信容量を確保することは困難である。トラフィック量がネットワーク容量を超えると、通信の輻輳の発生や再送の発生が起こり、更なる通信品質の劣化が起こり、ユーザ満足度も大幅に低下する。
特許文献1には、ブロードキャストサービスを提供する際に発生するトラフィックバーストを抑制するための方法が記されている。
特開2009−5310号公報
「我が国のインターネットにおけるトラヒック総量の把握」(総務省 http://www.soumu.go.jp/main_content/000055966.pdf)
本発明では、上述したようなトラフィックの特性を考慮し、限られた無線リソースを有効に活用することのできる通信サービスを提供することを目的とする。
移動端末とデータ配信サーバ間のデータ通信には、アプリケーションによっては許容遅延の大きいもの、すなわち即座に通信する必要の無いデータ通信も含まれる。例えば、OSやアプリケーションのアップデートに関するデータ通信等である。そこで、本発明では、ネットワークリソースに余裕が無い場合には、許容遅延の小さい要求に対するデータのみを、データ配信サーバから移動端末へ送信し、ネットワークリソースに余裕がある場合には、許容遅延の小さい要求に対するデータと許容遅延の大きい要求に対するデータとを、データ配信サーバから移動端末へ送信する。
このようなポリシーを基に、例えば次に示す無線通信システムを構築し、トラフィックを制御することで前記課題を解決する。すなわち、
移動端末と、
前記移動端末と無線接続される複数の基地局と、
前記複数の基地局と接続されるゲートウェイ装置と、
前記ゲートウェイ装置とインターネットを介して接続され、前記移動端末へデータを配信するデータ配信サーバとを備え、
前記移動端末は、前記基地局と前記ゲートウェイ装置とを介し前記データ配信サーバに対して、第1のデータリクエストと第2のデータリクエストとを送信し、
前記ゲートウェイ装置は、前記基地局から前記第1のデータリクエストを受信した場合は、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に拘わらず、前記受信した第1のデータリクエストを前記データ配信サーバへ送信し、前記基地局から前記第2のデータリクエストを受信した場合は、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に応じて、前記受信した第2のデータリクエストを前記データ配信サーバへ遅延させて送信し、
前記データ配信サーバは、前記第1のデータリクエスト又は前記第2のデータリクエストを前記ゲートウェイ装置から受信すると、該第1のデータリクエスト又は第2のデータリクエストにより要求されたデータを応答データとして、前記ゲートウェイ装置と前記基地局とを介し前記移動端末へ送信することを特徴とする無線通信システム。
本発明によれば、移動体通信ネットワークにおいて許容遅延に応じたデータ配信が可能となり、ネットワークリソースを有効活用できる。すなわち、ネットワーク混雑時には、許容遅延の小さいデータ通信のみを行うことでネットワークの輻輳を防ぎ、ネットワークに空きがある場合には、許容遅延の小さいデータ通信と許容遅延の大きいデータ通信とを行う。これにより、ネットワークリソースを無駄にしない柔軟な運用が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係るGW装置のハードウェア構成図である。 本発明の第1実施形態に係るUE(移動端末)のハードウェア構成図である。 本発明の第1実施形態に係るeNB(基地局)のハードウェア構成図である。 本発明の第1実施形態におけるデータ通信の動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係るDT−GWが備えるデータリクエストキューを表す図である。 本発明の第1実施形態に係るDT−GWが備える配信データキューを表す図である。 本発明の第1実施形態に係るDT−GWが備える送信帯域テーブルを表す図である。 本発明の第1実施形態に係るUEにおけるデータの取り扱い動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係るUEが備えるリクエスト管理テーブルを表す図である。 本発明の第1実施形態においてUEがデータリクエストを管理する動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態においてアイドル状態のUEへデータ配信する際の、無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態においてUEがハンドオーバした際の、無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態においてDT−GWが備えるハンドオーバ管理テーブルを表す図である。 本発明の第1実施形態においてDT−GWが、データリクエストキューからデキューする動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態においてDT−GWが、配信データキューからデキューする動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るデータリクエストキューを表す図である。 本発明の第2実施形態におけるDT−GWが備える通信量統計テーブルを表す図である。 本発明の第3実施形態に係るパケットフォーマットを表す図である。 本発明の第5実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を、図1から図12を用いて説明する。
(無線通信システムの構成)
まず、第1実施形態の無線通信システムの構成を説明する。図1は、第1実施形態の無線通信システムの概略構成を示す図である。この例では、3.9Gと呼ばれるLTEに、本発明の無線通信システムを適用した例について述べるが、WiMAXや3Gシステムに対しても同様の適用を行うことが可能である。図1の無線通信システムは、複数のUE10と、複数のeNB20と、MME30と、S−GW40と、P−GW50と、DT−GW60と、データ配信サーバ90とを備える。UE10は、移動体、つまり移動端末(User Equipment)であり、図1の例ではUE10(A)とUE10(B)とを備える。eNB20は、基地局(eNB: enhanced NodeB)であり、図1の例ではeNB20(A)とeNB20(B)とeNB20(C)とを備える。MME30は、UE10の位置管理や認証処理を行う移動管理サーバ(MME: Mobility Management Entity)である。
S−GW40は、無線ネットワーク網70内のアンカーポイントとなる第1のモバイルゲートウェイ(S−GW: Serving GW)装置である。P−GW50は、サービスネットワーク80と無線ネットワーク70の境界となる第2のモバイルゲートウェイ(P−GW: Packet Data Network GW) 装置である。DT−GW60は、サービスネットワーク80と無線ネットワーク70の境界となる第3のモバイルゲートウェイ(DT−GW: Delay Tolerant GW) 装置である。これらのゲートウェイ装置は、異なるネットワーク間のプロトコル変換、又はデータ送受信の中継を行う中継装置である。S−GW40とP−GW50とDT−GW60とを、1つのゲートウェイ装置として構成することも可能である。
データ配信サーバ90は、アプリケーションのアップデート用データ等の各種データを蓄えており、これらのデータをUE10へ配信する。
これらの装置は、ネットワークを介して相互に接続される。具体的には、UE10(A)はeNB20(A)に、UE10(B)はeNB20(C)に、無線経由で接続される。また、eNB20(A)とeNB20(B)とeNB20(C)は、S−GW40及びMME30に接続され、S−GW40は、MME30と、P−GW50と、DT−GW60とに接続される。P−GW50とDT−GW60は、それぞれサービスネットワーク80を介してデータ配信サーバ90に接続される。
無線ネットワーク70は、LTEサービスを提供する事業者が管理するネットワーク(無線アクセス網)であり、サービスネットワーク80は、UE10に対してサービスを提供する外部のネットワーク、例えばインターネットである。
図1ではLTEシステムを例にしているが、WiMAXシステムでは、ASN−GW(Access Service Network GateWay)がS−GW40とMME30に、HA(Home Agent)がP−GW50に相当する機能を有する。3Gシステムでは、SGSN(Serving GPRS Support Node)がS−GW40とMME30に、GGSN(Gateway GPRS Support Node)がP−GW50に相当する機能を有する。
図2Aは、第1実施形態に係るモバイルゲートウェイ装置DT−GW60のハードウェア構成図である。他のモバイルゲートウェイ装置S−GW40とP−GW50も、DT−GW60と同様の構成なので、ここではDT−GW60を例にとり説明する。DT−GW60は、CPU(Central Processing Unit)61(a)と、スイッチ処理部61(b)と、揮発性メモリ62(a)と、不揮発性メモリ62(b)と、複数の通信インタフェース(I/F)64(a)〜64(d)とを備える。これらの各構成部は、スイッチ処理部61(b)を介して相互に接続される。
CPU61(a)は、各種プログラム等を、不揮発性メモリ62(b)から揮発性メモリ62(a)にロードし、実行する。DT−GW60の場合は、揮発性メモリ62(a)は、不揮発性メモリ62(b)からロードしたプログラムの他、後述の図4Aに示すデータリクエストキューや、図4Bに示す配信データキューや、図4Cに示す送信帯域リストや、図10に示すハンドオーバ管理テーブル等を格納する。CPU61(a)は、処理実行時に、揮発性メモリ62(a)に格納されているデータリクエストキューや配信データキュー等にアクセスする。不揮発性メモリ62(b)は、フラッシュメモリ等で構成され、CPU61(a)で実行されるプログラムやコンフィギュレーション情報が格納される。
インタフェース(I/F)64(a)〜64(d)は、eNB20や、他ノード(他のGWやサーバ)からのパケットを受信したり、CPU61(a)で処理したパケットを他のノードへ送信する。スイッチ処理部61(b)には、CPU61(a)と、揮発性メモリ62(a)と、不揮発メモリ62(b)と、インタフェース(I/F)64(a)〜64(d)とが接続され、スイッチ処理部61(b)は、これらの要素間でのデータ送受信を行う。
CPU61(a)とスイッチ処理部61(b)とから、DT−GW60の制御部61が構成される。また、揮発性メモリ62(a)と不揮発メモリ62(b)とから、DT−GW60の記憶部62が構成される。以下に述べるDT−GW60の動作は、制御部61により制御される。
DT−GW60と同様に、S−GW40は、CPU41(a)とスイッチ処理部41(b)とから構成される制御部41を備え、揮発性メモリ42(a)と不揮発メモリ42(b)とから構成される記憶部42を備える。以下に述べるS−GW40の動作は、制御部41により制御される。また、P−GW50は、CPU51(a)とスイッチ処理部51(b)とから構成される制御部51を備え、揮発性メモリ52(a)と不揮発メモリ52(b)とから構成される記憶部52を備える。以下に述べるP−GW50の動作は、制御部51により制御される。
また、MME30やデータ配信サーバ90も、モバイルゲートウェイ装置のハードウェア構成と同様に、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)と、スイッチ処理部と、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、通信インタフェース(I/F)とを備え、その動作は、それぞれ、CPUとスイッチ処理部とから構成される制御部により制御される。
図2Bは、本発明の第1実施形態に係るUE(移動端末)のハードウェア構成図である。UE10は、CPU11(a)と、論理回路11(b)と、揮発性メモリ12(a)と、不揮発性メモリ12(b)と、無線部(RF)13と、入出力装置16とを備える。これらの各構成部は、バス15を介して相互に接続される。
論理回路11(b)は、論理演算処理を行う電子回路であり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、DRP(Dynamically Reconfigurable Processor)等が用いられる。UE10で実行される各種プログラムは、CPU11(a)、揮発性メモリ12(a)、不揮発性メモリ12(b)、論理回路11(b)が協調動作することで実行される。なお、各機能を論理回路で実行するか、あるいはCPUで処理するかを適宜変更可能であることはいうまでもない。
無線部13は、eNB20との間で無線通信を行うための無線インタフェースである。無線部13は、CPU11(a)や揮発性メモリ12(a)や不揮発性メモリ12(b)や論理回路11(b)から供給されたデータを、外部の機器に無線出力したり、外部の機器から無線入力されたデータを、CPU11(a)等に供給したりする。入出力装置16は、ユーザの操作を受け付け、各種データを表示するタッチパネルやキーボード、マウス、ディスプレイ等の装置である。ユーザは、入出力装置16を介しUE10を操作する。なお、入出力装置16をUE10に含めない構成とすることも可能である。
CPU11(a)と論理回路11(b)とから、UE10の制御部11が構成される。また、揮発性メモリ12(a)と不揮発メモリ12(b)とから、UE10の記憶部12が構成される。以下に述べるUE10の動作は、制御部61により制御される。
図2Cは、本発明の第1実施形態に係るeNB20のハードウェア構成図である。eNB20は、CPUを含む制御部21と、揮発性メモリや不揮発性メモリを含む記憶部22と、無線部23と、インタフェース(I/F)24とを備える。無線部23は、UE10との間で無線通信を行うための無線インタフェースである。インタフェース(I/F)24は、S−GW40やMME30との間でデータ送受信等の通信を行うインタフェースである。以下に述べるeNB20の動作は、制御部21により制御される。
(データを取得する際の移動端末の動作)
次に、移動端末がデータ配信サーバからデータを取得する際の動作を説明する。図3は、第1実施形態において、UE10が外部のデータ配信サーバ90からデータを取得する際の動作を示すシーケンス図である。データ配信サーバ90は、その記憶部に、UE10へ供給するデータを蓄積している。
データ取得には既存のデータ通信を利用する方法310と、遅延を許容するデータ通信を利用する方法320の2種類がある。遅延を許容するデータ通信とは、状況に応じて意図的にデータ通信を遅延させるものである。既存のデータ通信310は、即座に通信が必要なデータ通信、つまり遅延を許容しないデータ通信である。ここで、遅延を許容しないデータ通信とは、遅延を許容するデータ通信のように意図的にデータ通信を遅延させるものではないという意味である。既存のデータ通信310では、UE10とデータ配信サーバ90とで直接TCPのセッションを張り、データの送受信を行う。
遅延を許容するデータ通信320は、DT−GW60を経由した通信である。DT−GW60は、プロキシサーバと同様に、UE10又はデータ配信サーバ90から受信したデータを一旦蓄え、eNB20の負荷が小さい時にデータを配信する。遅延を許容するデータ通信320は、緊急度が低く、即座に必要の無いデータ通信に対応した通信方法であり、移動体通信ネットワーク主導でデータ配信を行う。つまり、移動体通信ネットワークの負荷、特にeNB20の負荷が小さい時にUE10へ応答データを配信し、eNB20の負荷が大きい時には応答データの配信を一時的に停止することで輻輳を回避する。このように移動体通信ネットワーク主導で、データ配信することで、ネットワークの利用効率を向上できる。
以下に各通信におけるシーケンス詳細を説明する。
(既存のデータ通信)
既存のデータ通信310では、UE10においてサーバ90へ宛てたデータリクエストを発行する(S311)。このデータリクエストS311には、宛先アドレス(サーバ90のアドレス)と、送信元アドレス(UE10のアドレス)と、配信するデータを指定するデータ指定情報であるURI(Uniform Resource Identifier)とが含まれる。
データリクエストS311は、eNB20、S−GW40、P−GW50を経由し、サーバ90へ到着する。そして、データリクエストS311に対する応答S312は、サーバ90から送られ、P−GW50、S−GW40、eNB20を経由し、UE10へ到着する。ここで、eNB20、S−GW40、P−GW50は、データ(データリクエストS311や応答S312)のカプセル化やデカプセル化等の処理を行い中継する。
例えば、eNB20は、UE10から受信したデータ(データリクエストS311)に対し、当該eNB20を一意に指定するeNB情報(基地局情報)をヘッダとして付加して(カプセル化)、S−GW40へ送信する。S−GW40は、eNB20から受信したデータに対し、該受信したデータヘッダのeNB情報を、送信先のP−GW50を一意に指定するP−GW情報に入れ替えて、P−GW50へ送信する。P−GW50は、S−GW40から受信したデータに対し、該受信したデータヘッダのP−GW情報を削除して(デカプセル化)、サーバ90へ送信する。なお、eNB20、S−GW40、P−GW50は、サーバ90から受信したデータに対しては、上記の逆の処理を行う。
(遅延を許容するデータ通信)
それに対して、遅延を許容するデータ通信320では、UE10においてDT−GW60へ宛てたデータリクエストを発行する(S321)。このデータリクエストS321には、宛先であるDT−GW60のアドレスとともに、送信元アドレス(UE10のアドレス)と、配信するデータを指定するデータ指定情報URIとが含まれる。DT−GW60へ宛てたデータリクエストS321をeNB20を介して受信したS−GW40は、eNB20から受信したデータリクエストS321に対し、UE10の接続する eNB情報(基地局情報)を付加し(S322)、DT−GW60へ転送する(S323)。DT−GW60は、S−GW40から受信したデータリクエストS323を、図4Aに示すデータリクエストキューに、例えば受信順に入れて管理する。
データリクエストキューは、先に入力されたデータが先に出力されるように構成されている。図4Aに示すように、データリクエストキューは、基地局毎に用意されている。S−GW40から受信したデータリクエストS323は、処理S322においてS−GW40により付加された基地局情報を基に、処理S323aにおいて基地局毎に振り分けられる。図4Aの例では、eNB(A)用に用意されたデータリクエストキュー410に、データリクエスト411(Xi+2)、データリクエスト411(Xi+1)、データリクエスト411(X)が入力されている。データリクエスト411(X)は最も先に入力されたデータであり、最も先に出力されるデータである。なお、各データリクエスト411には、データ要求元のUE10を一意に指定するID(識別子)であるUEIDも含まれるように構成されている。このUEIDは、前述のデータリクエストS321に含まれる送信元アドレス(UE10のアドレス)である。
図3に示すサーバ90へのデータリクエスト送信(S324)は、データリクエストがデータリクエストキューからデキュー(出力)されるときに行われる。デキューの条件は、DT−GW60がUE10へのデータ送信の際に用いる配信データキュー(図4B)のキュー長が、所定の閾値を下回ったときである。
図3に示すように、データリクエストS324を受信したサーバ90は、データリクエストS324に対する応答(Response)を、DT−GW60へ返信する(S325)。また、サーバ90へデータリクエスト(S324)した結果、サーバ90からエラーメッセージが返ってきた場合は、そのエラーメッセージを応答として扱い、DT−GW60へ返信する。例えば、リクエストされたデータがサーバ90に存在しないような場合に、サーバ90はエラーメッセージを返信する。
DT−GW60は、サーバ90からの応答S325を受信すると、応答S325とサーバ90へ送信したデータリクエスト411とを組み合わせたデータを、図4Bに示す配信データキューへエンキュー(入力)する(S325a)。配信データキューも、データリクエストキュー同様、基地局毎に用意されており、サーバ90へ送信したデータリクエスト411と同じ基地局用の配信データキューへエンキューする。例えば、eNB(A)用のデータリクエストキューからデキューしたデータリクエスト411への応答は、eNB(A)用の配信データキューへエンキューされる。
図4Bの例では、eNB(A)用に配信データキュー420と430が用意され、eNB(B)用に配信データキュー440と450が用意され、eNB(C)用に配信データキュー460と470が用意されている。キュー420と440と460は、データ配信サーバ90から受信した応答データを入力する通常キューである。キュー430と450と470は、例えば、通常キューに入力されていた応答データを取り出した後、その応答データを入力する予備キューとして使用される。予備キューの詳しい用い方は後述する。
また、eNB(A)用に用意された配信データキュー420に、データ421(Xi−1)、データ421(Xi−2)が入力されている。データ421(Xi−2)は最も先に入力されたデータであり、S−GW40を経由してeNB(A)へ、最も先に出力されるデータである。
DT−GW60は、配信データキューから応答データをデキューし、S−GW40とeNB20を経由して、UE10へ応答データを送信する(S328)。UE10へ応答データを送信するにあたり、DT−GW60は、まずUE10へ起動メッセージを送信する(S326)。なお、起動メッセージには、UE10がデータリクエストS321においてリクエストした配信データを識別するURIを含む。起動メッセージを受信したUE10は、受信準備が完了するとAckを返信する(S327)。そして、Ackを受信したDT−GW60は、応答データ(Response)をUE10へ送信する(S328)。起動メッセージとそのAck、及び応答データに対し、S−GW40とeNB20は、カプセル化やデカプセル化等の処理を行い中継する。また、eNB20、S−GW40、DT−GW60は、データリクエストS321や応答S328に対し、カプセル化やデカプセル化等の処理を行い中継する。
なお、DT−GW60からUE10へ起動メッセージを送信する理由は、UE10がアイドル状態になっている場合等に、データ配信サーバ90からの応答データをUE10が受信できる状態とするためである。アイドル状態とは、例えば、UE10と、eNB20、S−GW40、DT−GW60との間の通信路が消滅している状態であり、データ配信サーバ90からの配信データの送信先が特定できない状態である。
また、DT−GW60からS−GW40を経由したeNB20への応答データの送信は、その送信帯域が、図4Cに示す送信帯域リストに記載された送信帯域を越えないように送信される。図4Cに示す送信帯域リストは、基地局情報481と送信帯域情報482から構成されるテーブルであり、基地局毎に送信可能な送信帯域が記載される。例えば、図4Cの例では、eNB(A)への応答データの送信帯域は、xxxkbps以下に制限される。
また、eNB20は、eNB20の負荷情報を含めたメッセージを、DT−GW60に対し、定期的、もしくはeNB20の負荷(つまり、無線送信負荷)が所定の第1の閾値(上の閾値)を越えた場合、もしくはeNB20の負荷が所定の第2の閾値(下の閾値)を下回った場合に送信する(S329)ように構成することができる。eNB20の負荷とは、eNB20からUE10へ無線送信する際の、無線回線のトラフィック負荷である。eNB20の負荷情報として、eNB20内に蓄えられている、eNB20からUE10への送信データのキュー長を用いても良い。こうすると、eNB20の負荷が大きい場合は、eNB20への応答データの送信帯域を小さくすることができる。
この負荷情報メッセージ(S329)を受け取ったDT−GW60は、eNB20の負荷状況に合わせて送信帯域リスト中の当該基地局の送信帯域を変更することで、当該基地局への送信帯域を調整する(S329a)。このようにすることで、DT−GW60は、データ配信サーバ90からの応答データを適切なデータ伝送速度で、S−GW40を経由しeNB20へ送信することができる(S330)。
なお、図4Aに示したデータリクエストキューは、最も簡素な例として、基地局毎に1つのデータリクエストキューを持つ例を示したが、基地局毎に複数のデータリクエストキューを配置し、データリクエストキューを並列化しても良い。基地局毎に複数のキューをもつ場合、エンキュー時の振り分け方法としては、等分に分散する方法や、UE10のIDやデータリクエストの種別に応じ分散する方法が挙げられる。デキューのスケジューリング方法も、同じ頻度で取り出す方法や、重みを付けて取り出す方法等の一般的なキュー管理方法を用いることができる。
(UEにおけるデータの取り扱い動作)
次に、本発明の第1実施形態に係るUEにおけるデータの取り扱い動作を、図5から図7を用いて説明する。
図5は、遅延を許容するデータ通信320を利用する場合の、UE10内部の処理動作を示したシーケンス図であり、TCPレイヤ以上の通信レイヤについて記載している。アプリケーションの開発者もしくはUE10のユーザは、事前にUE10のアプリケーションに対し、どの通信を“遅延を許容する通信320”にし、どの通信を“即座に通信が必要な通信310”にするかを設定しておく。
UE10のアプリケーション501で、遅延を許容する通信が発生した時、アプリケーション501は、UE10のDTN−IFプログラム(以下、DTN−IF)502に対して、データリクエストを行う(S511)。DTN−IF(Data Tolerant Network−Interface)とは、遅延を許容する通信を行うためのプログラムである。データリクエストを受け取ったDTN−IF502は、図6に示すリクエスト管理テーブル601に、受け取ったデータリクエストに関する情報を格納し(S511a)、アプリケーション501に対しAckを返信する(S512)。Ackを受信したアプリケーション501は、DTN−IF502より起動メッセージを受信する(S515)までの間、アイドル状態になるか、もしくは他の処理を実行する。
また、“遅延を許容する通信320”と“即座に通信が必要な通信310”との判別を、UE10の状態や統計を基に自動判別するようにしてもよい。例えば、UE10の画面がOFFの状態で発生したデータリクエストは、”遅延を許容する通信320”であるといった経験則を基にしたルールベースのものから、機械学習を行い判別するような方法もある。
図6に示したリクエスト管理テーブル601は、第1実施形態に係るUE10が記憶部62に備えるテーブルであり、ID611、アプリケーションID612、リクエストID613、プライオリティ614、前回のリクエスト送信時刻615を含む。ID611は、エントリ(テーブルの行)を一意に識別する識別子を格納する。アプリケーションID612は、データリクエストしたアプリケーション501の識別子(プロセスID等)を格納する。リクエストID613は、データリクエストで要求する配信データを一意に識別する識別子、例えばURIを格納する。プライオリティ614は、遅延の許容度合いを表す優先度を格納する。前回のリクエスト送信時刻615は、DT−GW60へデータリクエストを送信した直近の時刻を格納する。
リクエスト管理テーブル601の各エントリのデータリクエストに対応するデータ配信サーバ90からの応答をUE10が受信すると、UE10は、そのエントリのデータを消去する。
なお、リクエスト管理テーブル601に、アプリケーションからのデータリクエストを格納するように構成してもよいし、あるいは、リクエストID613に対応付けて、リクエスト管理テーブル601以外の記憶部62に、格納するよう構成してもよい。
また、ID611が3であるデータリクエストにおいて、前回のリクエスト送信時刻615が“―”であるのは、DTN−IF502が、アプリケーション501から受け取ったデータリクエストを、DT−GW60へ未送信であることを示す。
Ackを返信(S512)したDTN−IF502は、図7に示したフローチャートに従い、データリクエストをDT−GW60へ送信する(S513)。DT−GW60の処理及びサーバ90の処理(S323a〜S325a)は、図3で示した処理(S323a〜S325a)と同じであるため、図3と同一の符号で示し説明を省略する。DTN−IF502がDT−GW60より起動メッセージを受信する(S326)と、DTN−IF502は、リクエスト管理テーブル601を参照することで、データリクエストしているアプリケーション501を特定し(S514)、そのアプリケーション501に対し起動メッセージを送信する(S515)。DTN−IF502は、アプリケーション501よりAckを受信すると(S516)、DT−GW60に対しAckを返信する(S327)。DT−GW60は、Ackを受信すると、応答データをDTN−IF502へ送信する(S328)。
図7は、UE10(DTN−IF502)がDT−GW60へデータリクエストを送信する際の動作を示したフローチャートである。本実施形態における遅延を許容するデータ通信320では、システム簡素化のため、応答データ到達の責任はUE10が受け持つように構成している。つまり、応答データが未到達の場合、UE10は再度、データリクエストを送信する必要がある。そして、ネットワークの利用効率を向上させるため、移動中のUE10に対するデータ配信を極力抑えるようにしている。
図7に示すように、DTN−IF502は、アプリケーション501よりデータリクエストを受信した時、及び定期的に、データリクエスト管理シーケンスを開始する(S701)。DTN−IF502は、まずUE10の移動状況を確認する(S702)。移動の状況は、UE10が受信したeNB20からのビーコン情報(UE10の位置情報を取得するための情報)や、UE10に搭載されるGPS(Global Positioning System)等から取得する。ビーコン情報によるUE10の静止状態の判定においては、同一基地局からのビーコン情報を継続的に受信できている場合に、DTN−IF502は、UE10が静止状態であると判定する。UE10が移動状態であると判定した場合(S703でNo)、DTN−IF502は、データリクエスト管理シーケンスを終了する(S709)。
所定時間UE10が静止している場合(S703でYes)、DTN−IF502は、リクエスト管理テーブル601からエントリ(テーブルの行)の1つを取得する(S704)。前回のリクエスト送信時刻615から所定時間経過していない場合(S705でNo)は、該エントリの処理を終了し、後述のS708へ移行する。該エントリの前回のリクエスト送信時刻615から所定時間経過している場合(S705でYes)は、DTN−IF502は、eNB20を介してDT−GW60に対し、データリクエストを送信し(S706)、リクエスト管理テーブル601のリクエスト送信時刻615を更新する(S707)。リクエスト管理テーブル601の更新処理(S707)が完了したら該エントリの処理を終了する。全てのエントリに対し、ステップS704からS707の処理が完了したら(S708でYes)、データリクエスト管理シーケンスを終了する(S709)。なお、ステップS705で用いる所定の経過時間は、リクエスト管理テーブル601のプライオリティ614毎に設定しても良い。例えば、プライオリティの低いデータリクエストは、より長い時間経過した場合に、データリクエストの再送信を行うようにしてもよい。
なお、図7のフローチャートでは、ステップS705の条件を満たすデータリクエストを逐次送信する例をとり説明したが、ステップS705の条件を満たすデータリクエストを全て抽出した後、まとめて一度にDT−GW60へ送信するように構成しても良い。
(UEがデータリクエストした後にアイドル状態へ遷移した場合の動作)
次に、UE10がデータリクエストした後にアイドル状態へ遷移した場合の動作について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の第1実施形態において、データリクエスト後にアイドル状態へ遷移したUE10へデータ配信する場合の、無線通信システムの動作を示したシーケンス図である。
図8において、UE10がデータリクエストを送信するS321から、DT−GW60が起動メッセージ(Wake−up message)を送信するS326までの処理は、図3に示した処理(S321〜S326)と同じであるので、説明を省略する。
図8に示すように、S−GW40が起動メッセージを受信する(S326)と、UE10をアイドル状態からネットワークに接続するための処理が実行される(S811〜S817)。このS811〜S817は、公知の処理である。具体的には、S−GW40は、ページングを発生させるために、MME30にパケットの到着を通知する(S811)とともに、DT−GW60から受信したパケット(起動メッセージ)をバッファリング、つまりS−GW40の記憶部42に記憶する。MME30は、S−GW40からのメッセージ(S811)に対する応答(Ack)をS−GW40へ返し(S812)、UE10に対するページング要求を、ページングエリアに属するeNB20に送信する(S813)。ページング要求とは、UE10の位置を問い合わせるためのものである。eNB20は、S−GW40から受信したページング要求を、無線によりUE10に送信する。UE10は、eNB20からのページング要求を受信すると、eNB20との間で無線回線を設定する(S814)。UE10との間で無線回線を設定したeNB20は、S−GW40との間の通信路を、MME30を通して確立する(S815〜S817)。ここで、S815は、NAS(Non Access Stratum)であり、非アクセス・ストラタムを用いた、MME30へのサービスリクエストである。
S−GW40は、eNB20との間の通信路確立後に、記憶部42にバッファリングしていたパケット(起動メッセージ)を、eNB20を介してUE10へ送信する(S326)。起動メッセージを受信すると、UE10は、Ackメッセージを、eNB20を介しDT−GW60を宛先として送信する(S327)。S−GW40は、このAckメッセージを受信すると、該受信したAckメッセージに、UE10の接続するeNB20の基地局情報を付加し(S821)、DT−GW60へ送信する。S−GW40からAckメッセージを受信したDT−GW60は、S−GW40とeNB20を介し、UE10に対し応答データを送信する(S328)。
ここで、UE10が、同じページングエリア内で移動して、データリクエストS321を送信した基地局(例えば、eNB20(A))とは別の基地局(例えば、eNB20(B))に接続し、起動メッセージに対するAckを送信(S327)した場合、DT−GW60は、S−GW40において付加された基地局情報から、UE10が移動したことを検出する。そして、DT−GW60は、eNB20(A)用の配信データキュー(図4Bの420)に入れていた応答データが取り出される(デキューされる)と、該デキューされた応答データを、eNB20(B)用の配信データキューの予備キュー430(つまり、UE10が現在接続している基地局用の予備キュー)へエンキューする。予備キューへエンキューすることにより、応答データの送信(S328)が待たされ遅れることを抑制できる。
予備キューを含め複数のキューが、各基地局用の配信データキューのそれぞれに存在するよう構成した場合は、それら複数キューの間の送信割合を事前に設定しておく。また、同じ基地局用の複数のキューを合算したときの送信帯域は、図4Cの送信帯域リストの該当基地局の送信帯域を下回るように送信される。また、予備キューを用意しないよう構成した場合は、デキューされた応答データを、UE10が現在接続している基地局(eNB20(B))の配信データキューへエンキューするようにしてもよい。
なお、本実施形態では、MME30が、ページングエリアに属する基地局全体にページング処理を行う例を示したが、UE10のデータリクエスト送信時に経由した基地局(eNB20(A))に限定して、ページングを行っても良い。DT−GW60は、起動メッセージに対するAck(S327)を受信時に、UE10がデータリクエスト送信時の基地局(eNB20(A))に接続していない場合、eNB20(A)用の配信データキューから応答データを破棄する。MME30が、ページングする基地局を一つに限定するため、DT−GW60は、ページングする基地局情報(eNB20(A))を起動メッセージ(S326)に付加する。S−GW40は、その基地局情報をメッセージ(S811)に追加して、MME30へ送信する。
(移動端末がデータリクエスト後に、基地局をハンドオーバしたときの動作)
次に、移動端末がデータリクエスト後に、基地局をハンドオーバしたときの動作を、図9を用いて説明する。図9は、本発明の第1実施形態において、UE10がデータリクエスト後に、基地局をハンドオーバしたときの、無線通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図9において、S321〜S323a、S324〜S328の処理は、図3に示した処理(S321〜S323a、S324〜S328)と同じであるので、説明を省略する。
ハンドオーバは、セットアップ(setup S901)から始まりリリースメッセージ(Release msg. S908)で完了する。S901〜S908のメッセージシーケンスは、LTEにおける公知のハンドオーバ処理と同じである。
具体的には、eNB20(A)は、UE10がハンドオーバすべき状態にあると判断すると、移動先のターゲットeNB20(B)へHO(ハンドオーバ)要求を送信し、無線回線設定のための情報を交換する(S901)。eNB20(B)よりハンドオーバ要求の応答確認を受信すると、eNB20(A)は、UE10へハンドオーバ指示を送信し(S902)、eNB20(B)へPDCPシーケンス番号情報等を送信する。UE10は、移動先のeNB20(B)へ接続すると、ハンドオーバ確認メッセージを、eNB20(B)へ送信する(S903)。eNB20(B)は、ハンドオーバ確認メッセージを受信すると、パス切替要求メッセージをMME30へ送信する(S904)。MME30は、U(ユーザ)プレーン更新要求をS−GW40へ送信し、eNB20(B)の情報を通知する(S905)。S−GW40は、Uプレーン更新応答をMME30へ返信し、UE10への下りパケットの送信を開始する(S906)。MME30は、eNB20(B)へパス切替要求確認メッセージを返信し(S907)、eNB20(B)は移動元のeNB20(A)へハンドオーバの成功を通知する(S908)。
本実施形態では、新たに、S−GW40からDT−GW60へ向けたメッセージ“Handover”(S909)を追加した。このメッセージS909には、UE10のIDと、移動元及び移動先の基地局情報が含まれる。なお、S−GW40においてデータリクエスト(S323)中のUE情報(UEID)を、S−GW40の記憶部42に例えばリスト形式で保持し、そのリストに含まれるUE10のハンドオーバに関してのみ、DT−GW60へ送信するようにしても良い。その際、データリクエスト中のUE情報は、DT−GW60から定期的に送信することで更新する方法や、UE10からのリクエスト数とその応答数を計測することで推測する方法等により得ることができる。
“Handover”(S909)を受信したDT−GW60は、DT−GW60の記憶部62内に設けられたハンドオーバ管理テーブルにおいて、ハンドオーバ情報を管理する。ハンドオーバ管理テーブルの例を図10に示す。図10のハンドオーバ管理テーブルは、UEID1011とハンドオーバ情報1052とを備え、ハンドオーバ情報1052には、フラグ情報1061、接続基地局情報1062、頻度情報1063が含まれる。UEID1011には、UE10を一意に識別する識別子が入る。ハンドオーバ情報のフラグ情報1061は、ハンドオーバの発生有無を表すフラグ情報であり、データリクエスト(S323)受信後にハンドオーバが発生した場合“1”とする。接続基地局情報1062は、UE10が接続している基地局の最新情報を保持する。頻度情報1063には、直近のハンドオーバの発生頻度を示す情報が入る。頻度情報を得る方法の一例として、ハンドオーバ発生時には1加算し、0になるまで一定周期毎に1減算するという方法が挙げられる。
DT−GW60は、データリクエストキューや配信データキューからデキューする際に、図10のハンドオーバ管理テーブルを参照し、UE10のハンドオーバ状況を確認する。DT−GW60において、データリクエストキューからデキューする際の処理を図11に、配信データキューからデキューする際の処理を図12に示す。
なお、図9ではハンドオーバが発生した場合を例にとり、S−GW40からDT−GW60へUE10の移動を通知する方法を説明したが、UE10がページングエリアを跨ぎ移動した場合も同様に、S−GW40からDT−GW60へUE10の移動を通知し(S909)、DT−GW60においては、ハンドオーバ管理テーブルの更新処理(S910)が行われる。
DT−GW60がデータリクエストキューからデキューする際の処理について、図11を用いて説明する。
DT−GW60は、データリクエストキューからデータリクエストをデキューする(S1101)と、まず、デキューしたデータリクエストの基地局情報を取得する(S1102)。ここでデキューしたデータリクエストの基地局情報を(eNBx)とする。次に、DT−GW60は、そのデータリクエストを発行したUE情報(UEID)を取得し(S1103)、そのUEIDを有するUE10のハンドオーバ情報1052を、ハンドオーバ管理テーブルから取得する(S1104)。ここで取得したハンドオーバ情報に含まれる接続基地局情報1062を(eNB y)とする(S1111)。
ハンドオーバ管理テーブルに該当するUEIDの情報が含まれていない場合、もしくは取得した基地局情報が、(eNB x)と一致した場合(S1105でYes)は、DT−GW60は、上記デキューしたデータリクエストをデータ配信サーバ90へ送信し、データ配信サーバ90からの応答データを受信する。そして、上記データリクエストとともにデータ配信サーバ90からの応答データを、基地局(eNBx)用の配信データキューにエンキューし(S1106)、処理を終了する(S1121)。
取得した接続基地局情報1062が、(eNB x)と一致しない場合(S1105でNo)は、DT−GW60は、上記デキューしたデータリクエストを、基地局(eNB y)用のデータリクエストキューへエンキューし(S1112)、処理を終了する(S1121)。
なお、図11の例では、ステップS1105でUE10の移動を検出した場合(eNB xがeNB yと異なる)、デキューしたデータリクエストを再度データリクエストキューへエンキューする方法(S1112)を示したが、データ配信サーバ90へデータリクエストし、そのデータリクエストとともにデータ配信サーバ90からの応答データを、基地局(eNB y)用の配信データキューにエンキューする方法を用いても良い。もしくは、UE10がデータリクエスト毎にプライオリティを付加し、そのプライオリティに応じ上記2つの方式を使い分けても良い。
次に、DT−GW60が配信データキューから応答データをデキューする際の処理について、図12を用いて説明する。
DT−GW60は、配信データキューから応答データをデキューすると(S1201)、まず、デキューした応答データの基地局情報を取得する(S1202)。ここで取得した基地局情報を(eNB x)とする。次に、その応答データを要求するデータリクエストを発行したUE情報(UEID)を取得し(S1203)、そのUEIDを有するUE10のハンドオーバ情報1052を、ハンドオーバ管理テーブルから取得する(S1204)。ここで取得したハンドオーバ情報に含まれる接続基地局情報1062を(eNB y)とする(S1212)。
ハンドオーバ管理テーブルに該当するUEIDの情報が含まれていない場合、もしくは取得した基地局情報が、(eNB x)と一致した場合(S1205でYes)は、DT−GW60は、UE10へ起動メッセージを送信した後、応答データ送信を開始し、処理を終了する(S1231)。取得した接続基地局情報1062が、(eNB x)と一致しない場合(S1205でNo)は、DT−GW60は、ハンドオーバ情報1052の頻度情報1063を所定の閾値と比較する(S1211)。
頻度情報1063が所定の閾値を下回った場合(S1211でYes)は、取得した基地局(eNB y)用の配信データキューへ、上記デキューした応答データをエンキューし(S1213)、処理を終了する(S1231)。なお、ステップS1213で応答データをエンキューする際、基地局(eNB y)用の予備キューへエンキューしても良い。
頻度情報1063が所定の閾値以上である場合(S1211でNo)は、S1201でデキューした応答データを破棄し(S1221)、処理を終了する(S1231)。
以上説明した第1実施形態によれば、少なくとも次の(A1)〜(A11)の効果を奏する。
(A1)遅延を許容しないデータ通信と遅延を許容するデータ通信との両方を行えるように構成したので、ネットワーク混雑時には許容遅延の小さいデータ通信のみを行い、ネットワークに空きがある場合には許容遅延の小さいデータ通信とともに許容遅延の大きいデータ通信を行うことができる。例えば、OSやアプリケーションのアップデートに関するトラフィック等、バックグラウンドで動作するトラフィックは、許容遅延の大きいデータ通信であるので、ネットワークに空きがある場合に通信する。これにより、ネットワークの輻輳を防ぐことができ、また、ネットワークリソースを有効に活用できる。
(A2)遅延を許容するデータ通信を行うDT−GWに、データリクエストキューと配信データキューを設け、配信データキューのキュー長に応じてデータリクエストキューからデータリクエストをデキューするよう構成したので、ネットワーク混雑時に許容遅延の小さいデータ通信のみを行い、ネットワークに空きがある場合に許容遅延の大きいデータ通信を行うことを容易に実現できる。
(A3)データリクエストキューと配信データキューを基地局ごとに設けたので、基地局ごとの混雑状況に応じてデータ通信を行うことができる。つまり、混雑している基地局に対しては許容遅延の小さいデータ通信のみを行い、混雑していない基地局に対しては許容遅延の大きいデータ通信を行うことができる。
(A4)移動端末の接続する基地局が変更された場合に、データリクエストキュー内のデータリクエストをデキューした後、変更後の基地局用のデータリクエストキューにエンキューするように構成したので、変更後の基地局に対し、データ配信サーバからの配信データを送信できる。
(A5)移動端末の接続する基地局が変更された場合に、配信データキュー内の配信データをデキューした後、変更後の基地局用の配信データキューにエンキューするように構成したので、変更後の基地局に対し、配信データを確実に送信できる。
(A6)配信データキューに予備キューを設けたので、移動端末がハンドオーバした場合やページングエリアを越えた場合に、当該移動端末へのデータ送信が待たされることを抑制できる。
(A7)遅延を許容するデータ通信を行うDT−GWに、DT−GWから基地局への送信帯域を制限する送信帯域リストを設けたので、DT−GWから基地局への送信帯域を適切な値に設定できる。
(A8)DT−GWは、基地局から移動端末への無線送信負荷状態を示す負荷情報を受信し、該受信した無線送信負荷状態に応じて、応答データを基地局へ送信する際の送信帯域を調整するよう構成したので、DT−GWから基地局への送信帯域を適切な値に設定できる。
(A9)移動端末のハンドオーバの発生頻度が所定値以上の場合は、データ配信サーバからの配信データを廃棄するよう構成した、つまり、移動中の移動端末へのデータ配信を抑制するように構成したので、ネットワークの利用効率を向上することができる。
(A10)データリクエストに対するデータ配信が所定時間内になかった場合は、移動端末から再度データリクエストするよう構成したので、データリクエストからデータ配信までの通信シーケンスを簡素化できる。また、上記所定時間を、データリクエストの優先度に応じて異ならせるよう構成したので、優先度の高いデータリクエストの発行頻度を、優先度の低いデータリクエストの発行頻度よりも高くすることができる。
(A11)既存のシステムに対しDT−GWを追加することにより、遅延を許容しないデータ通信と遅延を許容するデータ通信との両方を行える無線通信システムを容易に構成することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について、図13Aを用いて説明する。図13Aは、第2実施形態に係るデータリクエストキューを表す図である。第2実施形態では、DT−GW60におけるデータリクエストキューが第1実施形態と異なるのみで、他の構成は第1実施形態と同様である。すなわち、第1実施形態のデータリクエストキューでは、基地局毎にキューを1つ配置、もしくは同等のキューを複数配置するが、第2実施形態では、図13Aに示すように、重みの異なるキューを複数配置する。
具体的には、図13Aでは、基地局毎に優先度に応じた複数のキュー、つまり、基地局毎に、優先度が高、中、低、の3つのキューをもつ例を示す。優先度が高いキューは、データリクエストキューから出力される優先度が他より高く、優先度が低いキューは、データリクエストキューから出力される優先度が他より低い。そして、DT−GW60は、UE10からデータリクエストが到着するたびに、UE10の属性やデータリクエストのプライオリティを基に、各データリクエストに対し優先順位を付与し、データリクエストの優先順位に応じて、優先度が高、中、低、のデータリクエストキューに振り分ける。優先度が高いキューのデータリクエストは、優先的にキューから出力され、データ配信サーバ90へ送信される。
ここでUE10の属性とは、例えば図10に示すハンドオーバの頻度情報1063や、後述の図13B(通信量統計テーブル)に示す下りのパケット数1323等であり、データリクエストのプライオリティとは、例えば図6のリクエスト管理テーブルのプライオリティ614である。
データリクエストに優先順位を付けることで、例えば下りのパケット数1323が多いヘビーユーザのリクエストを低優先にすることができ、ネットワーク利用における不公平状態を是正できる。従来のデータ通信との違いは、第2実施形態では、ネットワークが空いている場合には、ヘビーユーザも一般ユーザと同等の通信が可能であるが、ネットワークが混んでいる場合は、ヘビーユーザへの通信が抑制され後回しにされる点である。
図13Aのデータリクエストキューに対するデータリクエストの具体的な振り分け方法の一例として、DT−GW60が保持する通信量統計テーブル(図13B)を用いる方法を述べる。図13Bは、第2実施形態においてDT−GW60が記憶部62に備える通信量統計テーブルを表す図である。
図13Bに示すように、通信量統計テーブルは、フロー識別1301と統計情報1302と、制御クラス1303とを備える。フロー識別1301には、UEID1311とプライオリティ1312とが含まれる。プライオリティ1312は、図6のプライオリティ614と同じものであり、UE10からDT−GW60が受信して取得する。統計情報1302には、上り、下りそれぞれの累積パケット数(1321,1323)と、累積バイト数(1322,1324)とが含まれる。上りとは、UE10からDT−GW60へ向かう方向を指し、下りとは、DT−GW60からUE10へ向かう方向を指す。制御クラス1303は、該当するフローの制御優先度を表し、統計情報1302を基に算出する。例えば、統計情報1302の累積バイト数(1323, 1324)の和Sが所定の閾値t1以下の場合は “1”を、t1 < S ≦ t2の場合は “2”を、t2 < Sの場合は “3”を、制御クラス1303に割り当てる。
DT−GW60は、データリクエストを図13Aのデータリクエストキューに振り分ける際、制御クラス1303を用いる。例えば、制御クラス1303の優先度が高い(上記の例では“1”)UE10からデータリクエストが送られてきた場合、該データリクエストは、優先度“高”のデータリクエストキューへ送られる。また、制御クラス1303の優先度が低い(上記の例では“3”)UE10からデータリクエストが送られてきた場合、該データリクエストは、優先度“低”のデータリクエストキューへ送られる等である。
他の振り分け方法として、図10のハンドオーバ管理テーブルを用いて、データリクエストの振り分けを行っても良い。例えば、ハンドオーバの頻度情報1063が所定の閾値以上のUE10から送られてきたデータリクエストは、優先度“低”のデータリクエストキューへ送り、頻度情報1063が所定の閾値以下のUE10から送られてきたデータリクエストは、優先度“高”のデータリクエストキューへ送る等である。
また、ユーザであるUE10から送られてきたデータリクエストのプライオリティ1312により判断する方法や、上記の方法を複数組み合わせ総合的に判断する方法を用いても良い。
DT−GW60は、UE10との通信が発生するたび、通信量統計テーブルを更新処理し、月に1度など定期的に、もしくは統計情報1302のカウンタがオーバフローする時等に、課金サーバへ送信すると共に、通信量統計テーブルの統計値をゼロリセットする。ゼロリセットする際、統計情報1302のフィールドのみをゼロリセットし、制御クラス1303はそのまま保持する方法をとっても良い。制御クラス1303をそのまま保持することで、DT−GW60とUE10との間の送信量に応じた制御を継続して行うことができる。
なお、ゼロリセット時に、制御クラス1303をそのまま保持する方法を用いた場合、制御クラス1303の算出は、MAX({ゼロリセット前の過去の制御クラス}, {ゼロリセット後の統計情報から算出した制御クラス})、つまり、ゼロリセット前の過去の制御クラスとゼロリセット後の統計情報から算出した制御クラスのうち大きいほうを、制御クラスの値として採用する等、過去の制御クラス情報も用いて決定する。
このように、許容遅延の大きいデータ要求に対しては、ユーザの利用頻度等に応じてデータ配信を行うことで、ネットワークリソース利用におけるユーザ間の不公平を是正できる。例えば、ヘビーユーザが帯域を占有することで、一般ユーザの通信品質も低下し、繋がり難くなる問題を抑制できる。したがって、例えば、定額制を前提とし通信量を意識しないアプリケーションについては、従量課金制へ変更することに対しユーザからの反対が強いが、第2実施形態によれば従量課金制への変更を回避することも可能となる。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、少なくとも次の(B1)〜(B4)の効果を奏する。
(B1)データリクエストキューを、基地局ごとに優先度に応じた複数のキューで構成したので、データ配信サーバからの配信データを、上記優先度に応じて移動端末へ配信できる。このようにすると、例えばヘビーユーザからのデータリクエストを低優先度にすることにより、ネットワークが混雑している場合にヘビーユーザが帯域を占有することを抑制できる。
(B2)上記優先度を、DT−GWと移動端末との間の通信量に応じて設定する構成とした場合は、通信量の多い移動端末へのデータ配信を抑制することができる。
(B3)上記優先度を、ユーザ(移動端末)のプライオリティに応じて設定する構成とした場合は、プライオリティの低い移動端末へのデータ配信を抑制することができる。
(B4)上記優先度を、移動端末のハンドオーバの頻度に応じて設定する構成とした場合は、ハンドオーバの多い移動端末へのデータ配信を抑制することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について、図14を用いて説明する。第3実施形態では、UE10が送信するデータリクエストの送信方法が第1実施形態と異なるもので、他は第1実施形態と同様である。第1実施形態では、データ取得の方法をUE10が選択し(自動的に選択、又はユーザが選択)、既存のデータ通信310を利用する場合は、取得対象のデータを保持するデータ配信サーバ90へ宛てた通信をし、遅延を許容するデータ通信320を利用する場合は、DT−GW60へ宛てた通信をした。
第3実施形態では、UE10が、遅延を許容するデータか否かを示すフラグを、パケットヘッダに付加して送信する。
図14は、第3実施形態において、UE10から送信されるパケットフォーマットを表す図である。図14に示すように、パケット1410は、ヘッダ1411とデータ1412とを備え、ヘッダ1411には、宛先アドレス1421、送信元アドレス1422、遅延許容情報1423が含まれる。
宛先アドレス1421は、第1実施形態の宛先アドレス(DT−GW60)と異なり、データ配信サーバ90のアドレスである。送信元アドレス1422は、当該UE10のアドレスである。遅延許容情報1423は、即座の通信が必要なものと、そうでないものの2値で表しても良いし、段階を分け複数のレベルで表しても良い。
第3実施形態における通信シーケンスは、図3に示した第1実施形態のシーケンスと同様であり、UE10は、図14に示した遅延許容情報1423を含めたパケット1410を送信する。そして、S−GW40は、このパケット1410を受信すると、パケットヘッダ1411の遅延許容情報1423を基に、既存のデータ通信310で送るか、遅延を許容するデータ通信320で送るかを判断し、パケット1410を転送する。つまり、遅延許容情報1423に“即座に通信が必要”とある場合は、P−GW50へ転送し、”遅延を許容する通信320”とある場合は、DT−GW60へ転送する。
以上説明した第3実施形態によれば、少なくとも次の(C1)の効果を奏する。
(C1)移動端末から送信されるパケットに遅延許容情報を含めるよう構成したので、移動端末は、既存のデータ通信と同様に、データ配信サーバ90へ宛てた通信をすることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態では、UE10が送信するデータリクエストの送信方法が、第1実施形態や第3実施形態と異なるが、他は第1実施形態や第3実施形態と同様である。すなわち、第1実施形態や第3実施形態では、データ取得の方法をUE10が選択し、通信相手を選択する、もしくはパケットに遅延許容情報を付加していたが、第4実施の形態では、UE10は従来どおりのデータ通信310を行う。
そして、S−GW40においてUE10から送信されたパケットを分析し、遅延が許容できるか判断し、許容できると判断した場合は、そのセッションに関するパケットの経路をDT−GW60へ変更し、遅延が許容できないと判断した場合は、パケットの経路をP−GW50とする。
以上説明した第4実施形態によれば、少なくとも次の(D1)の効果を奏する。
(D1)遅延を許容するデータ通信においても、移動端末は、従来の遅延を許容しないデータ通信と同様の通信を行い、S−GWにおいて遅延が許容できるか否か判断するように構成したので、移動端末は従来どおりの動作でよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について、図15を用いて説明する。図15は、第5実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。第5実施形態は、第1〜第4実施の形態で示した遅延を許容するデータ通信320を導入したときの課金方法に関するものである。
図15に示すように、課金サーバ(AAA Server: Authentication Authorization Accounting Server)100が、P−GW50とDT−GW60とに接続されている。
課金サーバ100も、モバイルゲートウェイ装置のハードウェア構成と同様に、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)と、スイッチ処理部と、揮発性メモリと、不揮発性メモリと、通信インタフェース(I/F)とを備え、その動作は、それぞれ、CPUとスイッチ処理部とから構成される制御部により制御される。
既存のデータ通信310に対する課金は、課金サーバ100が、UE10毎の通信量をP−GW50より取得し、取得した通信量に通信単価を掛け合わせることで算出する。P−GW50は、UE10毎の例えば下りの通信量の管理を、図13Bの通信量統計テーブルに相当するテーブルを用いて管理し、定期的に、もしくは統計情報のカウンタがオーバフローする際に、統計情報を課金サーバ100へ送信する。
遅延を許容するデータ通信320に対する課金は、課金サーバ100が、UE10毎の通信量をDT−GW60より取得し、取得した通信量に通信単価を掛け合わせることで算出する。DT−GW60は、UE10毎の例えば下りの通信量を、図13Bの通信量統計テーブルで管理し、定期的に、もしくは統計情報のカウンタがオーバフローする際に、統計情報を課金サーバ100へ送信する。
課金サーバ100は、既存のデータ通信310に対する課金処理と、遅延を許容するデータ通信320に対する課金処理とを分けて行い、その後、前者と後者を合算してユーザへ請求する。遅延を許容するデータ通信320に対して、非常に安い通信単価、もしくは課金の上限を設けることで、費用を掛けたくないユーザに対しても、スマートフォンやパソコンの利用を薦めることができる。また、遅延を許容するデータ通信320があるため、既存のデータ通信310に対する課金を従量課金にしても、ユーザの抵抗感が少なくなるものと考えられる。すなわち、即座に通信したい場合は、コストを払い既存のデータ通信310を用い、コストを掛けたくない場合は、遅延を許容するデータ通信320を用いるといった選択が可能となる。
以上説明した第5実施形態によれば、少なくとも次の(E1)の効果を奏する。
(E1)遅延を許容するデータ通信に対する課金と、遅延を許容しないデータ通信に対する課金とを、分けて課金処理することができる。したがって、即座に通信しているが実は遅延を許容可能なデータ通信を、上記の遅延を許容するデータ通信に誘導することが容易となる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
上述の第1実施形態では、図11に示すデータリクエストキューからデキューする際の処理と、図12に示す配信データキューから応答データをデキューする際の処理の両方を行うように構成したが、図11に示す処理については、省略することも可能である。
また、上述の第1実施形態から第5実施形態では、S−GW40とDT−GW60を、それぞれ別の装置として説明したが、S−GW40とDT−GW60を同一の装置として構成してもよい。あるいは、P−GW50とDT−GW60を同一の装置として構成してもよい。あるいは、S−GW40とDT−GW60とP−GW50を、同一の装置として構成してもよい。あるいは、S−GW40とDT−GW60とP−GW50とMME30を、同一の装置として構成してもよい。あるいは、S−GW40とDT−GW60とP−GW50とMME30と課金サーバ100を、同一の装置として構成してもよい。
また、上述の第1実施形態から第5実施形態の構成は、適宜、組み合わせて実施することができる。
また、本発明は、本発明に係る処理を実行するシステムとしてだけでなく、該システムを構成する装置や方法として、或いは、このような方法を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして把握することができる。
10…移動端末(UE)、11…制御部、11(a)…CPU、11(b)…論理回路、12…記憶部、12(a)…揮発性メモリ、12(b)…不揮発性メモリ(Flash)、13…無線部(RF)、15…バス、16…入出力装置、20…基地局(eNB)、21…制御部、22…記憶部、23…無線部、24…インタフェース(I/F)、30…移動管理サーバ(MME)、40…S−GW、50…P−GW、60…DT−GW、61…制御部、61(a)…CPU、61(b)…スイッチ処理部、62…記憶部、62(a)…揮発性メモリ、62(b)…不揮発性メモリ(Flash)、64…インタフェース(I/F)、70…無線ネットワーク、90…データ配信サーバ、100…課金(AAA)サーバ。

Claims (13)

  1. 移動端末と、
    前記移動端末と無線接続される複数の基地局と、
    前記複数の基地局と接続されるゲートウェイ装置と、
    前記ゲートウェイ装置とインターネットを介して接続され、前記移動端末へデータを配信するデータ配信サーバとを備え、
    前記移動端末は、前記基地局と前記ゲートウェイ装置とを介し前記データ配信サーバに対して、第1のデータリクエストと第2のデータリクエストとを送信し、
    前記ゲートウェイ装置は、前記基地局から前記第1のデータリクエストを受信した場合は、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に拘わらず、前記受信した第1のデータリクエストを前記データ配信サーバへ送信し、前記基地局から前記第2のデータリクエストを受信した場合は、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に応じて、前記受信した第2のデータリクエストを前記データ配信サーバへ遅延させて送信し、
    前記データ配信サーバは、前記第1のデータリクエスト又は前記第2のデータリクエストを前記ゲートウェイ装置から受信すると、該第1のデータリクエスト又は第2のデータリクエストにより要求されたデータを応答データとして、前記ゲートウェイ装置と前記基地局とを介し前記移動端末へ送信することを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記ゲートウェイ装置は、
    前記受信した第2のデータリクエストを複数蓄え、該蓄えた順に出力するデータリクエストキューと、
    前記データ配信サーバから受信した応答データを複数蓄え、該蓄えた順に出力する配信データキューとを、前記複数の基地局のそれぞれに対応して備え、
    前記配信データキューに蓄えられた応答データの数が所定の閾値未満になると、前記データリクエストキューに蓄えられた前記第2のデータリクエストを出力して前記データ配信サーバへ送信することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項2に記載された無線通信システムであって、
    前記ゲートウェイ装置は、前記移動端末から前記第2のデータリクエストを受信した後に前記移動端末の接続基地局が第1の基地局から第2の基地局に変更された場合は、前記第1の基地局用の前記配信データキューに蓄えられた前記応答データを出力した後、該出力した応答データを前記第2の基地局用の前記配信データキューに入力することを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項3に記載された無線通信システムであって、
    前記データリクエストキューに蓄えられた前記第2のデータリクエストには、該第2のデータリクエストを送信した移動端末が接続されていた基地局を識別する基地局情報が含まれており、
    前記ゲートウェイ装置は、前記移動端末から前記第2のデータリクエストを受信した後に前記移動端末の接続基地局が第1の基地局から第2の基地局に変更された場合は、前記第1の基地局用の前記データリクエストキューに蓄えられた前記第2のデータリクエストを出力した後、該出力した第2のデータリクエストに含まれる基地局情報を前記第1の基地局から前記第2の基地局へ変更し、該基地局情報が変更された第2のデータリクエストを前記第2の基地局用の前記データリクエストキューに入力することを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項3に記載された無線通信システムであって、
    前記ゲートウェイ装置は、前記移動端末の接続基地局が所定の閾値を超える頻度で変更された場合は、前記第1の基地局用の前記配信データキューに蓄えられた前記応答データを出力した後、該出力した応答データを前記第2の基地局用の前記配信データキューに入力せず廃棄することを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項2に記載された無線通信システムであって、
    前記各基地局に対応して設けられたデータリクエストキューは、該データリクエストキューから出力される優先度が異なる複数のキューで構成され、
    前記ゲートウェイ装置は、前記移動端末から前記第2のデータリクエストを受信すると、該受信した第2のデータリクエストの優先度に応じて、該受信した第2のデータリクエストを、前記優先度が異なる複数のキューに振り分けることを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項3に記載された無線通信システムであって、
    前記配信データキューは、前記複数の基地局のそれぞれに対応して、通常キューと予備キューとを備え、
    前記ゲートウェイ装置は、
    前記データ配信サーバから受信した応答データを前記通常キューに入力し、
    前記移動端末から前記第2のデータリクエストを受信した後に前記移動端末の接続基地局が第1の基地局から第2の基地局に変更された場合は、前記第1の基地局用の前記通常キューに蓄えられた前記応答データを出力した後、該出力した応答データを前記第2の基地局用の前記予備キューに入力することを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記移動端末は、データリクエストを送信した後、該データリクエストへの応答データを所定時間内に受信できない場合、再び、前回送信したものと同じデータリクエストを前記基地局へ送信することを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項8に記載された無線通信システムであって、
    前記移動端末は、送信済みのデータリクエストのそれぞれについて、データリクエストを送信した当該移動端末のプログラムを識別するためのプログラム識別子と、前記プログラムの優先度とを記憶し、前記所定時間を、前記プログラムの優先度に応じて異ならせることを特徴とする無線通信システム。
  10. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記ゲートウェイ装置は、前記基地局から前記無線送信負荷状態を示す負荷情報を受信し、該受信した無線送信負荷状態に応じて、前記応答データを前記基地局へ送信する際の送信帯域を調整することを特徴とする無線通信システム。
  11. 請求項1に記載された無線通信システムであって、
    前記ゲートウェイ装置は、前記複数の基地局と接続される第1のゲートウェイ装置と、前記第1のゲートウェイ装置及び前記データ配信サーバと接続される第2のゲートウェイ装置と、前記第1のゲートウェイ装置及び前記データ配信サーバと接続される第3のゲートウェイ装置とを備え、
    前記第2のゲートウェイ装置は、前記基地局から前記第1のデータリクエストを受信すると、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に拘わらず、前記受信した第1のデータリクエストを前記データ配信サーバへ送信し、前記データ配信サーバから前記応答データを受信すると、該受信した応答データを前記基地局へ送信し、
    前記第3のゲートウェイ装置は、前記基地局から前記第2のデータリクエストを受信すると、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に応じて、前記受信した第2のデータリクエストを前記データ配信サーバへ遅延させて送信し、前記データ配信サーバから前記応答データを受信すると、該受信した応答データを前記基地局へ送信することを特徴とする無線通信システム。
  12. 移動端末から受信したデータリクエストを複数蓄え、該蓄えた順に出力するデータリクエストキューと、
    データ配信サーバから受信した応答データを複数蓄え、該蓄えた順に出力する配信データキューとを備え、
    前記移動端末からの第1のデータリクエストを受信すると、前記受信した第1のデータリクエストを前記データ配信サーバへ送信し、
    前記移動端末からの第2のデータリクエストを受信すると、前記受信した第2のデータリクエストを前記データリクエストキューに蓄え、
    前記第2のデータリクエストにより要求されたデータを応答データとして、前記データ配信サーバから受信すると、該応答データを前記配信データキューに蓄え、
    前記配信データキューに蓄えられた応答データの数が所定の閾値未満になると、前記データリクエストキューに蓄えられた前記第2のデータリクエストを出力して前記データ配信サーバへ送信することを特徴とするゲートウェイ装置。
  13. 移動端末と、
    前記移動端末と無線接続される複数の基地局と、
    前記複数の基地局と接続されるゲートウェイ装置と、
    前記ゲートウェイ装置とインターネットを介して接続され、前記移動端末へデータを配信するデータ配信サーバとを備える無線通信システムにおけるデータ配信方法であって、
    前記移動端末が、前記基地局と前記ゲートウェイ装置とを介し前記データ配信サーバに対して、第1のデータリクエストを送信するステップと、
    前記移動端末が、前記基地局と前記ゲートウェイ装置とを介し前記データ配信サーバに対して、第2のデータリクエストを送信するステップと、
    前記ゲートウェイ装置が、前記基地局から前記第1のデータリクエストを受信した後、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に拘わらず、前記受信した第1のデータリクエストを前記データ配信サーバへ送信するステップと、
    前記ゲートウェイ装置が、前記基地局から前記第2のデータリクエストを受信した後、前記基地局から前記移動端末への無線送信負荷状態に応じて、前記受信した第2のデータリクエストを前記データ配信サーバへ遅延させて送信するステップと、
    前記データ配信サーバが、前記第1のデータリクエスト又は前記第2のデータリクエストを前記ゲートウェイ装置から受信した後、該第1のデータリクエスト又は第2のデータリクエストにより要求されたデータを応答データとして、前記ゲートウェイ装置と前記基地局とを介し前記移動端末へ送信するステップとを備えることを特徴とするデータ配信方法。
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