JP2013258500A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影レンズ等でのケラレが発生する状況下においても高品位な出力画像を得ることが可能なライトフィールドカメラとして機能する撮像装置を提供する。
【解決手段】撮影光学系と、撮像素子と、撮像素子上の各画素へ入射する光束を撮影光学系の特定の瞳領域のみに制限する瞳分割部と、撮像素子上の各画素への入射角度を決定する入射角決定部と、撮像素子から得られた電気信号に対して、入射角決定部で決定した入射角度と、像生成を行う面の位置とに基づいてシフトを行う像シフト部と、像シフト部から得られた電気信号を合成する像生成部とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、デジタルカメラに代表される撮像装置に関し、特に光線空間情報(ライトフィールドとも呼ばれる)を取得可能なカメラの信号処理技術に関するものである。
近年のデジタルカメラは高機能化が進展し、技術による差別化がより困難になってきている。新しいカメラの形態として光線空間情報を取得可能なカメラの提案がなされている。このようなカメラはライトフィールドカメラ等と通称されている。ライトフィールドカメラでは異なる瞳領域を通過した光束を取得して、画像を再構成して出力画像を得ることで撮影後のフォーカス位置変化などの機能を提供することが可能である。
上述の再構成処理を施すためには、正確な光線情報が必要となる。一方で、撮影レンズのケラレ状態や光線空間情報を取得するための光学素子(マイクロレンズアレイなどが用いられる)の位置決め精度等の影響によって、正確な光線情報を得ることが困難な場合もある。
この問題を解決するために、特許文献1では、マイクロレンズアレイと受光素子アレイの情報を記録しておき適切に処理することで精密な位置合わせが不要なライトフィールドカメラが開示されている。
さらに、特許文献2では、焦点検出装置の光学系においてケラレが発生する状況下でも適切な信号処理を施すことで精度よく焦点検出がなされる技術が開示されている。
特開2009−175680号公報 特開2010−152006号公報
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、ケラレが発生する状況下で適切な像を得ることが困難となる場合がある。すなわち特許文献1では、撮影レンズのケラレによる角度精度に対応する方法は開示されていない。特許文献2では、ケラレを考慮したライトフィールドカメラでの出力画像の生成方法は開示されていない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、撮影レンズ等でのケラレが発生する状況下においても高品位な出力画像を得ることが可能なライトフィールドカメラとして機能する撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、撮影光学系と、撮像素子と、前記撮像素子上の各画素へ入射する光束を前記撮影光学系の特定の瞳領域のみに制限する瞳分割手段と、前記撮像素子上の各画素への入射角度を決定する入射角決定手段と、前記撮像素子から得られた電気信号に対して、前記入射角決定手段で決定した入射角度と、像生成を行う面の位置とに基づいてシフトを行う像シフト手段と、前記像シフト手段から得られた電気信号を合成する像生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮影レンズ等でのケラレが発生する状況下においても高品位な出力画像を得ることが可能なライトフィールドカメラとして機能する撮像装置を提供することができる。
本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラおよびレンズの電気的構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態における撮影光学系の要部を説明する図。 本発明の一実施形態の画像を得るための動作を示すフローチャート。 像の再構成を説明する図。 ケラレの発生を説明する図。 ケラレのある状況での像の再構成を説明する図。 本発明の他の例を示すフローチャート。 本発明に好適な他の光学系の説明図。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラおよびレンズの電気的構成を示すブロック図である。カメラ1およびレンズ(撮影レンズ)2からなるカメラシステムは、撮像系、画像処理系、記録再生系、制御系を有する。撮像系は、撮影光学系3 、撮像素子6を含み、画像処理系は、画像処理部7を含む。また、記録再生系は、メモリ8、表示部9を含み、制御系は、カメラシステム制御回路5、操作検出部10、およびレンズシステム制御回路12、レンズ駆動部13を含む。レンズ駆動部13は、焦点レンズ、ブレ補正レンズ、絞りなどを駆動することができる。
撮像系は、物体からの光を、撮影光学系3を介して撮像素子6の撮像面に結像する光学処理系である。撮像素子6は結像された光学像を所定の電気信号に変換する。撮影素子6の表面にはマイクロレンズが格子状に配置してあり、いわゆるマイクロレンズアレイ(以下、MLA)を形成している。MLAは本実施形態において、瞳分割手段を構成する。MLAの機能や配置の詳細については図2を用いて後述する。後述するように、撮影素子6からピント評価量/適当な露光量が得られるので、この信号に基づいて適切に撮影光学系3が調整されることで、適切な光量の物体光を撮像素子6に露光するとともに、撮像素子6近傍で被写体像が結像される。
画像処理部7は、内部にA/D変換器、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算回路等を有しており、記録用の画像を生成することができる。また、本実施形態の要部である、像シフト手段、像生成手段、コントラスト評価手段、相関計算手段等を含めることもできる。ただし、本実施形態では、これらの要素はカメラシステム制御回路12内に配置する場合を想定して説明する。
メモリ8は実際の記憶部に加えて記録に必要な処理回路を備えている。メモリ8は、記録部へ出力を行うとともに、表示部9に出力する像を生成、保存する。また、メモリ8は、予め定められた方法を用いて画像、動画、音声などの圧縮を行う。
カメラシステム制御回路25は撮像の際のタイミング信号などを生成して出力する。外部操作に応答して撮像系、画像処理系、記録再生系をそれぞれ制御する。例えば、不図示のシャッターレリーズボタンの押下を操作検出回路10が検出して、撮像素子6の駆動、画像処理部7の動作、メモリ8の圧縮処理などを制御する。さらに表示部9によって液晶モニタ等に情報表示を行う情報表示装置の各セグメントの状態を制御する。
次に、制御系による光学系の調整動作について説明する。カメラシステム制御回路5には画像処理部7が接続されており、撮像素子6からの信号を元に適切な焦点位置、絞り位置を求める。カメラシステム制御回路5は、電気接点11を介してレンズシステム制御回路12に指令を出し、レンズシステム制御回路12はレンズ駆動部13を適切に制御する。さらにレンズシステム制御回路12には不図示の手ぶれ検出センサが接続されており、手ぶれ補正を行うモードにおいては、手ぶれ検出センサの信号を元にレンズ駆動部13を介してブレ補正レンズを適切に制御する。
図2は、本実施形態における撮影光学系の要部を説明する図である。本実施形態では、いわゆる光線空間情報等といわれる光線の位置に加えて角度の情報を取得する必要がある。本実施形態では、角度情報の取得のために撮影光学系3の結像面近傍にMLAを配置するとともに、MLAを構成する1つのレンズに対して複数の画素を対応させている。
図2(a)は撮像素子6とMLA20の関係を模式的に示す図である。図2(b)は撮像素子の画素とMLAの対応を示す模式図である。図2(c)はMLAによってMLA下に設けられた画素が特定の瞳領域と対応づけられることを示す図である。
図2(a)に示すように撮像素子6上にはMLA20が設けられており、MLA20の前側主点は撮影光学系3の結像面近傍になるように配置されている。図2(a)は撮影装置の横からと、正面からMLAを見た状態を示しており、撮影装置正面から見るとMLAのレンズが撮像素子6上の画素を覆うように配置されている。なお、図2(a)ではMLAを構成する各マイクロレンズを見やすくするために、大きく記載したが、実際には各マイクロレンズは画素の数倍程度の大きさしかない。実際の大きさについては図2(b)を用いて説明する。
図2(b)は図2(a)の装置正面からの図を一部拡大した図である。図2(b)に示す格子状の枠は、撮像素子6の各画素を示している。一方MLAを構成する各マイクロレンズは太い円20a,20b,20c,20dで示している。図2(b)から明らかなようにマイクロレンズ1つに対して複数の画素が割り当てられており、図2(b)の例では、5行×5列=25個の画素が1つのマイクロレンズに対して設けられている。すなわち、各マイクロレンズの大きさは画素の大きさの5倍×5倍の大きさである。
図2(c)は撮像素子6を、マイクロレンズの光軸を含みセンサの長手方向が図の横方向になるように切断した図である。図2(c)の21、22、23、24、25は撮像素子6の画素(1つの光電変換部)を示している。一方図2(c)の上方に示した図は撮影光学系3の射出瞳面を示している。実際には、図2(c)の下方に示したセンサの図と方向を合わせると、射出瞳面は図2(c)の紙面垂直方向になるが、説明を分かりやすくするために投影方向を変化させている。また、図2(c)においては説明を簡単にするために、1次元の投影/信号処理について説明する。実際の装置においては、これを容易に2次元に拡張することができる。
図2(c)の画素21、22、23、24、25は図2(b)の21a、22a、23a、24a、25aとそれぞれ対応する位置関係にある。図2(c)に示すように、マイクロレンズ20によって各画素は撮影光学系3の射出瞳面上の特定の領域と共役になるように設計されている。図2(c)の例では画素21と領域31が、画素22と領域32が、画素23と領域33が、画素24と領域34が、画素25と領域35がそれぞれ対応している。すなわち画素21には撮影光学系3の射出瞳面上の領域31を通過した光束のみが入射する。他の画素も同様である。結果として、瞳面上での通過領域と撮像素子6上の位置関係から角度の情報を取得することが可能となる。
ここで後ほどの説明を簡単にするために記号を導入する。図2(c)に示すように、撮像素子6の画素ピッチをΔx、角度分解能をΔθとする。さらに角度の分割数をNθ(図2の例ではNθ=5)とする。画素ピッチは撮像素子6の形状によって決定され、Δθは光線の角度を取得する範囲と角度分割数Nθで決定される。すなわち、物理的な構造(撮像素子6およびMLA20の構造)のみによってこれらのパラメータは決定される。
本実施形態に示した撮影光学系を利用して、撮像素子6の信号からケラレの影響を適切に処理した画像を得る方法について図3〜図6を用いて説明する。
図3は本実施形態の画像を得るための動作を示すフローチャートである。図3(a)は画像を得る全体の動作を、図3(b)は像シフト手段の動作を、図3(c)は像生成手段の動作を、図3(d)は相関計算手段の動作をそれぞれ示している。
図3(a)から各ステップ順に説明する。ステップS1は画像取得動作の開始を示している。例えば、図1にあった操作検出部10が撮影者からの特定の動作を検出した時(例えばレリーズボタンの押下)などが該当する。
ステップS2は撮像素子6を適当な時間露光して、読み出す(A/D変換する)ことによりデータを取得することに対応する。
ステップS3では相関計算手段を動作させて結果を得る。相関計算手段からはピント評価値に関する情報が得られる。動作の詳細は図3(d)を用いて後述する。
ステップS4では適切に分割されたエリア(相関計算手段の説明で後述するが、ステップS62での評価枠と対応する)毎にピント位置を決定する。後述する相関計算手段から得られるピント評価値が最も良くなる位置をピント位置として定義する。なお、ここでいう「良い」というのは後述するステップS66での相関計算式に従うと値が小さい場合が「良い」状態に対応する。
ただし、ここでのピント位置とは、現在のピント位置からの相対的なピントずれを示すものである。すなわち、現在のピント位置でピントが合っている被写体のピント位置は0として、それよりも前や後ろにある被写体がそれぞれプラスマイナスの符号を持った値として得られる。さらには、ピント位置は被写体側での深さではなく像面側での結像面の位置を示すものとして得られる。
ステップS5では像シフト手段を動作させて結果を得る。この時の像生成位置はいくつかの方法が考えられる。たとえば、ステップS4で求めた各エリアのピント位置と被写体認識結果を総合してピント位置を与える方法などが考えられる。このようにすることで被写体として認識された物体に対してピントを合わせることが出来る。別の方法としては、ユーザー指定の位置を与えることが出来る。このようにすることで、いわゆるマニュアルフォーカスを実現することが出来る。像シフト手段の動作の詳細は図3(b)を用いて後述する。
ステップS6では像生成手段を動作させて結果を得る。像生成手段の動作の詳細は図3(c)を用いて後述する。ステップS7では、記録用画像フォーマットへの変換や圧縮などの適当な処理を施したのちにメモリ8に記録を行う。
ステップS8で一連の画像取得から記録までの動作が終了する。
図3(b)を用いて像シフト手段の動作の詳細を説明する。ステップS21は像シフト手段の動作開始を示している。
ステップS22からステップS26はループを形成している。ステップS22では瞳分割数に応じた数だけループ計算が実行される。例えば、図2に示した例では、25に分割されていたので、25のそれぞれの瞳位置に応じた計算がなされる。図5を用いて後述するように、像の再構成を考えると同じ再構成面であっても入射角度が異なると(射出瞳が十分遠い場合には、通過する瞳領域が異なることとほぼ同義)像をシフトさせる量が異なる。これを適切に反映させるためのループである。
ステップS23ではステップS24およびステップS25からのデータをもとに、評価位置に対応する各瞳領域での像シフト量を計算する。ステップS25には、撮影時のレンズから得られる瞳距離、設定されたFナンバーおよび現在処理している画素の像高等の情報が格納されている。ステップS25には、各画素とMLAとの対応関係が保存されており、各画素がどの瞳領域の光線を受光しているかが分かる情報が格納されている。これらの情報に基づいてシフト量に換算する動作については図4および図5を用いて詳述する。ステップS23、S24、S25でケラレ等を考慮した入射角度を求め、シフト量に変換することからこの部分が入射角決定手段に対応する。
ステップS25ではステップS23の情報をもとに同じ入射角の光線を得ている(同じ瞳領域からの光線を得ている)画素をシフトさせる。同じ入射角の光線を得ている画素は例えば図2の25aと25bが該当する。このような画素がMLAを構成するマイクロレンズの数だけ存在している。像シフト手段は、後に図4および図5を用いて図解する。
ステップS27において、呼び出し元のステップS4およびステップS77に戻る。
図3(c)を用いて像生成手段の動作の詳細を説明する。ステップS31は像生成手段の動作開始を示している。
ステップS32では、ステップS35での加算のための領域のデータを初期化(0で埋める)する。この時のデータ領域の大きさはMLAの数量分あれば良く、データの階調は元のデータの階調と瞳分割数の積を格納できるだけあれば都合がよい。例えば元のデータが8bitで25分割の場合、13bit(>8bit+log225)あればデータの桁あふれを考慮する必要が無い。
ステップS33からステップS38はループを形成している。ステップS33ではMLAを構成するマイクロレンズの数に応じてループ計算が実行される。例えば、図2に示した例では、元の撮像素子の画素数÷25(瞳分割数)がマイクロレンズの数となる。
ステップS34からステップS37はループを形成している。ステップS34では、瞳分割数に応じた数だけループ計算が実行される。例えば、図2に示した例では、25に分割されていたので、25のそれぞれの瞳位置からの光束が処理される。
ステップS35では加算すべき瞳領域かの判断がなされる。すなわちユーザーの設定に応じて加算すべき領域を変化させて意図に沿った画像を提供する。一般的に加算する瞳領域を増やすと、S/Nに優れて焦点深度の浅い画像となる、減らすとその反対になる。
ステップS36では加算がなされる。シフト量が画素の整数倍でない場合は、加算ステップS36において、適切に内分されながら加算される。重なっている面積に応じて適切に加算すればよい。像生成手段は、後に図4を用いて図解する。
ステップS39において、呼び出し元のステップS7に戻る。
図3(d)を用いて相関計算手段の動作の詳細を説明する。ステップS61は相関計算手段の動作開始を示している。
ステップS62では、評価を行う評価点の数と、評価枠の大きさを設定する。ここでの評価枠は相関をノイズなどに負けずに適切に計算できる範囲で可能な限り小さくすることが好ましい。そのようにすることで欠陥補正を行う場合のピント位置検出が適切に行われる。
ステップS63からステップS69はループを形成している。ステップS63では、ステップS62で決定された評価数に対応した評価値を得るように繰り返し演算を行う。ステップS64からステップS67はループを形成している。ステップS64では、ステップS62で決定された評価枠の大きさに応じた画素数の範囲で相関計算を行う。
ステップS65ではAiまたはBiが欠陥であるか否かを判断する。欠陥である場合には相関計算に用いるのは適当ではないのでステップS67に進み、欠陥ではない場合はステップS66に進む。相関計算は例えばステップS66にあるようにΣ|Ai−Bi|で計算すればよい。ここで、Aiは特定の瞳領域を通過したi番目の画素の輝度を示している。BiはAiとは異なる瞳領域を通過したi番目の画素の輝度を示している。例えば図2において、画素22に対応する画素のみ並べたものをAi、画素24に対応する画素のみ並べたものをBiとすれば良い。どの瞳領域の画素を選択するかは、基線長の長さ、瞳面のケラレ状況、等によって決定すればよい。
上記のように設定することで、異なる瞳領域を通過した像の相関を計算でき、いわゆる位相差AFに基づく評価量を得ることができる。ステップS68では、得られた相関値を評価量として格納する。
上述したΣ|Ai−Bi|という評価式においては、相関値が小さくなった個所が最もピント状態が良い個所に対応している。ここでは差分絶対値を加算する方法で相関計算を行ったが、最大値を加算する方法、最小値を加算する方法、差分2乗値を加算する方法など他の計算方法によって相関計算を行っても良い。
ステップS69において、呼び出し元のステップS7に戻る。
次に図4を用いて像シフトおよび像生成(像合成)を模式的に示し、像の再構成によるコントラスト計算の有用性について述べる。図4は上から(a)、(b)、(c)と並んでおり、図4(b)は実際に撮像素子6が存在して画像を取得した面を、図4(a)は図4(b)よりも物体側の再構成面(再構成面1とする)を、図4(c)は図4(b)よりも物体側から遠い側の再構成面(再構成面2とする)をそれぞれ示している。
図4(b)において、X1,i、X2,i、X3,i、X4,i、X5,i、はそれぞれ瞳領域1、2、3、4、5を通過してマイクロレンズXiに入射して得られたデータを示している。すなわち、添え字のうち前半は通過する瞳領域を、後半は画素の番号を示している。また、図4においても説明を明瞭にするためにデータを1次元的な広がりしかもたないものとして記述している。物理的な位置との関係においては、X1,iは図2(c)の21領域から得られるデータを、X2,iは図2(c)の22領域から得られるデータを、以下添え字の3、4、5は領域23、24、25に対応していることを示している。
取得面での画像を生成するためには、図4(b)にあるように、マイクロレンズXiに入射したデータを加算すればよい。具体的には、Si=X1,i+X2,i+X3,i+X4,i+X5,iでXiに入射した光の角度方向の積分値を得ることができる。これにより通常のカメラと同様の像が生成される。
次に再構成面1での像の生成方法を考える。図1で説明したように、本実施形態の撮影光学系は、各画素に入射する光束を特定の瞳領域に限定しているために、入射角度が既知である。この角度に沿って再構成面での各画素の位置を再構成する。具体的にはX1,iのように瞳領域の添え字が1のものは図4右側において41に示すような角度で入射しているとする。以下瞳領域の添え字2,3,4,5はそれぞれ42,43,44,45に対応しているとする。この時再構成面1でのマイクロレンズXiに入射した光束は、取得面においては、Xi-2からXi+2に分散して入射していることになる。より具体的には、X1,i-2、X2,i-1、X3,i、X4,i+1、X5,i+2に分散している。Xiに限らず再構成面1での像を復元するためには、入射角度に応じて像をシフトさせて加算すれば良いことが分かる。再構成面1での像を生成するためには、瞳領域の添え字が1のものは右に2画素シフト、瞳領域の添え字が2のものは右に1画素シフト、瞳領域の添え字が3のものはシフトなし、瞳領域の添え字が4のものは左に1画素シフト、瞳領域の添え字が5のものは左に2画素シフトすることで入射角度に応じたシフトを与えることができる。その後図4(a)の縦方向に加算することで再構成面1でのデータを得ることができる。具体的には、Si=X1,i-2+X2,i-1+X3,i+X4,i+1+X5,i+2で再構成面1において、Xiに入射した光の角度方向の積分値を得ることができる。これにより再構成面での画像が得られる。
ここで、再構成面1において、Xiに輝点があったとすると、取得面においてはX1,i-2、X2,i-1、X3,i、X4,i+1、X5,i+2に分散していわゆるボケ状態にある。しかしながら、上述した再構成面1での像を生成すると、再びXiに輝点が生成されコントラストの高い像が得られる。すなわち像を再構成してコントラストを計算することで、いわゆるコントラストAFを行うことが可能となる。
また、図4(c)から分かるように、再構成面2においても再構成面1と全く同様に像を生成することができる。再構成面を配置する方向が異なると(物体に対して反対側という意味)シフトさせる方向を反転させれば良いだけである。
図5を用いてケラレが発生している状況における処理について説明する。
図5(a)は図2(a)に対応する図でありMLAの配置と図5(b)から図5(d)において拡大して説明するマイクロレンズを具体的に示している。図5(b)、図2(c)のうち射出瞳面での図の部分のみに対応する図である。図5(c)から図5(e)はケラレが発生する様子を説明する図である。
図5(a)は正面からMLA20を見た状態を示しており、50はこの位置におけるマイクロレンズによって形成されるイメージサークルを模式的に示している。図5(a)では縮小して表示しているために形状が不鮮明なので図5(b)にこの部分のイメージサークルを拡大して表示する。イメージサークル50は複雑なケラレを示している。すなわち図5(b)の例では2つの円弧によって形成された形状となっており、マイクロレンズ20の形状は円であるが、そのイメージサークルは必ずしも円にならない。この様子を以下で説明する。
ケラレの発生の様子を図5(c)から図5(e)を用いて説明する。図5(c)は撮像素子6と絞り57および各種レンズ枠56,58(レンズ保持等を行う部分であり、一般的に画面中心49では光線を制限しないが像高に応じて光線を制限する端面となりうる個所、瞳以外の枠体)とケラレの関係を模式的に示している。図5(d)は画面中心49での絞り57および各種レンズ枠56,58の位置関係を示す図であり、図5(e)は撮像素子6上のある点50での絞り57および各種レンズ枠56,58の位置関係を示す図である。
図5(c)では説明を分かりやすくするために、レンズ枠は絞り57に対して撮像素子6側とその反対側に1つずつ書いたが、これは模式的なものであり必ずしも1つずつである必要はない。図5(c)において絞り57を示す太い直線は開口の大きさを1次元的に示したものである。実際の絞りはほぼ円形であるがその直径を模式的に示していると考えれば良い。これはレンズ枠56,58も同様である。画面中心49から見た場合絞り57に向かう光線はレンズ枠56,58によってケラレが発生することが無い。これを図5(d)に示した。図5(d)は絞り57およびレンズ枠56,58を絞り57の面に投影したものである。この時56,57,58は同心円をなしており且つ絞り57の径が最も小さいためにレンズ枠56,58によってケラレが発生していないことが分かる。
一方で、一定の像高がある点50から見た場合、レンズ枠56,58によるケラレが発生する可能性がある。図5の例では撮像素子6側にあるレンズ枠58によってケラレが発生している。ケラレの発生した領域を59で図示した。図5(d)と同様に点50からの絞り57およびレンズ枠56,58を絞り57の面に投影したものを図5(e)に示した。レンズ枠58によってケラレが発生している様子が分かる。
図5(c)から図5(e)から分かるようにこのケラレの状態を決定している要因は、瞳距離(図5(c)では撮像素子6と絞り57との距離)、瞳径(=Fナンバー、図5(c)では絞り57の幅)、像高(図5(c)では画面中心49と撮像素子6上のある点50の比較で表現)、レンズ枠の距離(図5(c)では撮像素子6とレンズ枠56,58との距離)、レンズ枠の径(図5(c)ではレンズ枠56,58の幅)によって支配されている。これらの情報を実際の撮影条件に応じてレンズとの通信などによって取得して、適切に処理を施す。図3ではこれらの情報はステップS24に格納されている。これをもとに図5(e)のように瞳面でのケラレ状態が決定される。さらには、各瞳がどの領域に対応しているかの情報がステップS25に格納されている。ステップS24の情報と合わせて図5(b)の領域51のように各瞳に対応した領域のケラレ状態を決定する。
ケラレが発生した結果、図5(b)に示す領域51に対応する画素の光束は、ケラレが無い場合の重心51g1ではなくケラレがある場合の重心51g2をもとに入射角度を決定する必要がある。つまりケラレ状態を決定して重心を求め、重心に応じて入射角度を決定する。シフト量への影響については図6を用いて説明する。
図6は図4と対応している図であり、図4との差異はケラレが生じている場合を模式的に示している点である。図6は図4と同じく上から(a)、(b)、(c)と並んでおり、図6(b)は実際に撮像素子6が存在して画像を取得した面を、図6(a)は図6(b)よりも物体側の再構成面(再構成面1とする)を、図6(c)は図6(b)よりも物体側から遠い側の再構成面(再構成面2とする)をそれぞれ示している。また、図6において61,62,63,64,65はそれぞれ図5(b)の領域51,52,53,54,55からの光束に対応している。
図4では像の取得面では、マイクロレンズXiに入射したデータを加算し、Si=X1,i +X2,i+X3,i+X4,i+X5,iでXiに入射した光の角度方向の積分値を得ることができることをしめした。また、再構成面1では、Si=X1,i-2+X2,i-1+X3,i+X4,i+1+X5,i+2でXiに入射した光の角度方向の積分値を得ることができることを示した。
図6においては、図5(b)の領域51に対応する光線61が図4と異なる角度になっている。このため、再構成面でのシフト量をこれに合わせて変更する必要がある。例えば、図6(a)に示した再構成面1ではSi=(X1,i-1+X1,i-2)/2+X2,i-1+X3,i +X4,i+1+X5,i+2でXiに入射した光の角度方向の積分値を得る方法などがある。ここでは(X1,i-1+X1,i-2)/2として近傍2つの加算平均を利用したが、その他の適当な補間関数(スプライン補間等)を用いる方法や、最近傍の値を参照する方法などが考えられる。
また、図6(c)から分かるように、再構成面2においても再構成面1と全く同様に像を生成することができる。再構成面を配置する方向が異なるとシフトさせる方向を反転させれば良いだけである。このようにすることで、図6(c)に示した再構成面2においても適切な補間等によってケラレを考慮したXiに入射した光の角度方向の積分値を得ることが可能である。
図5および図6の説明ではケラレ状態を特定して補正する方法について述べた。別のケラレへの対処方法としては、ケラレが生じた領域に対応する画素を利用しない方法もある。図2を用いて説明した光学系においては、1つのマイクロレンズに角度分割数の2乗個の画素が対応している。図2の例では5x5=25個が対応している例を説明したが、このうちケラレが発生している画素は16個、ケラレが発生していない画素は9個である。このような光学系ではケラレが生じた領域に対応する画素が過半を占めており、これらを利用しない方法は無効画素比率が多くなり現実的とは言えない。一方で、図8を用いて後述するような光学系においては、同じ角度分割数で設計を行った場合でも、1つのマイクロレンズに対してより多くの画素を対応させることが出来る。このような光学系においてはケラレの発生する画素の比率を下げることが出来る。これは面積(画素数)は大きさの2乗に比例するのに対して、周長(ケラレが発生する画素)は大きさの1乗に比例するためである。例として10x10を考えるとケラレが発生していない画素は52個となり過半を超える。このような場合は、ケラレが生じた領域に対応する画素を利用しない方法も簡易的で効果のある方法として活用することが出来る。
この場合のフローチャートを図7に示した。全体の流れは図3で示したものと同様であるが、ステップS23付近の動作が異なっている。ステップS24の情報をもとにステップS23aでケラレ判定を行う。明らかにこの部分がケラレ判定手段として動作する。ケラレがある場合は加算に用いる瞳というフラグをおろす。このようにすることで、ステップS35でケラレのある領域に関しては加算が行われない(ケラレのある領域を除外する)ことになる。結果としてケラレの無い領域のみで像を再構成することになる。ステップS23bではケラレの影響を無視してシフト量を計算すれば良い。すなわちこの場合は図5、6で考えたようなケラレを考えた角度等を求めるのではなく、図4で示したケラレの無い状態を考えればよく計算量を削減することが可能となる。
図8を用いて本実施形態に適用可能な別の光学系の例について説明する。図8は物体(被写体)からの光線が撮像素子6上に結像する状態を模式的に示した図である。図8(a)は図2で説明した光学系と対応しており、撮影光学系3の結像面近傍にMLA20を配置した例である。図8(b)は撮影光学系3の結像面よりも物体寄りにMLA20を配置した例である。図8(c)は撮影光学系3の結像面よりも物体から遠い側にMLA20を配置した例である。
図8において、6は撮像素子を、20はMLAを、31から35は図2で用いた瞳領域を、71は物体平面を、71a,71bは物体上の適当な点を、72は撮影光学系の瞳平面を、81、82、83,84,85,86,87,88,89はMLA上の特定のマイクロレンズをそれぞれ示している。図8(b)および図8(c)に示した6aは仮想的な撮像素子を、20aは仮想的なMLAを示している。これらは、図8(a)との対応関係を明確にするために参考に示した。また、物体上の点71aから出て瞳平面上の領域31および33を通過する光束を実線で、物体上の点71bから出て瞳平面上の領域31および33を通過する光束を破線で図示した。
図8(a)の例では、図2でも説明したように、撮影光学系3の結像面近傍にMLA20を配置することで、撮像素子6と撮影光学系の瞳平面72が共役の関係にある。さらに、物体平面71とMLA20が共役の関係にある。このため物体上の点71aから出た光束はマイクロレンズ81に、71bを出た光束はマイクロレンズ82に到達し、領域31から35それぞれを通過した光束はマイクロレンズ下に設けられたそれぞれ対応する画素に到達する。
図8(b)の例では、マイクロレンズ20で撮影光学系3からの光束を結像させ、その結像面に撮像素子6を設ける。このように配置することで、物体平面71と撮像素子6は共役の関係にある。物体上の点71aから出で瞳平面上の領域31を通過した光束はマイクロレンズ83に到達し、物体上の点71aから出て瞳平面上の領域33を通過した光束はマイクロレンズ84に到達する。物体上の点71bから出て瞳平面上の領域31を通過した光束はマイクロレンズ84に到達し、物体上の点71bから出て瞳平面上の領域33を通過した光束はマイクロレンズ85に到達する。各マイクロレンズを通過した光束は、マイクロレンズ下に設けられたそれぞれ対応する画素に到達する。このように物体上の点と、瞳平面上の通過領域によって、異なる位置にそれぞれ結像する。これらを、仮想的な撮像面6a上の位置に並べなおせば、図8(a)と同様の情報を得ることができる。すなわち、通過した瞳領域(入射角度)と撮像素子上の位置の情報を得ることができる。
図8(c)の例では、マイクロレンズ20で撮影光学系3からの光束を再結像させ(一度結像した光束が拡散する状態にあるものを結像させるので再結像と呼んでいる)、その結像面に撮像素子6を設ける。このように配置することで、物体平面71と撮像素子6は共役の関係にある。物体上の点71aから出て瞳平面上の領域31を通過した光束はマイクロレンズ87に到達し、物体上の点71aから出て瞳平面上の領域33を通過した光束はマイクロレンズ86に到達する。物体上の点71bから出て瞳平面上の領域31を通過した光束はマイクロレンズ89に到達し、物体上の点71bから出て瞳平面上の領域33を通過した光束はマイクロレンズ88に到達する。各マイクロレンズを通過した光束は、マイクロレンズ下に設けられたそれぞれ対応する画素に到達する。図8(b)と同様に、仮想的な撮像面6a上の位置に並べなおせば、図8(a)と同様の情報を得ることができる。すなわち、通過した瞳領域(入射角度)と撮像素子上の位置の情報を得ることができる。
図6ではMLA(位相変調素子)を瞳分割手段として用いて、位置情報と角度情報を取得可能な例を示したが、位置情報と角度情報(瞳の通過領域を制限することと等価)を取得可能なものであれば他の光学構成も利用可能である。例えば、適切なパターンを施したマスク(ゲイン変調素子)を撮影光学系の光路中に挿入する方法も利用できる。
以上に説明したように、本実施形態によると、撮影時のレンズの情報などをもとに、撮影光学系でケラレが発生した場合においても、高品位な画像を得ることが出来る。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

Claims (8)

  1. 撮影光学系と、
    撮像素子と、
    前記撮像素子上の各画素へ入射する光束を前記撮影光学系の特定の瞳領域のみに制限する瞳分割手段と、
    前記撮像素子上の各画素への入射角度を決定する入射角決定手段と、
    前記撮像素子から得られた電気信号に対して、前記入射角決定手段で決定した入射角度と、像生成を行う面の位置とに基づいてシフトを行う像シフト手段と、
    前記像シフト手段から得られた電気信号を合成する像生成手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記入射角決定手段は前記撮影光学系の瞳までの距離の情報に基づいて前記入射角度を計算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記入射角決定手段は前記撮影光学系の瞳の径の情報に基づいて前記入射角度を計算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記入射角決定手段は前記撮影光学系の瞳以外の、光線を制限する枠体までの距離の情報に基づいて前記入射角度を計算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記入射角決定手段は前記撮影光学系の瞳以外の、光線を制限する枠体の径の情報に基づいて前記入射角度を計算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記入射角決定手段は処理すべき画素の前記撮像素子上の位置に基づいて前記入射角度を計算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記入射角決定手段は前記瞳分割手段の情報に基づいて前記入射角度を計算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 撮影光学系と、
    撮像素子と、
    前記撮像素子上の各画素へ入射する光束を前記撮影光学系の特定の瞳領域のみに制限する瞳分割手段と、
    前記撮像素子上の各画素でのケラレを判定するケラレ判定手段と、
    前記撮像素子から得られた電気信号に対して通過した瞳領域ごとにシフトを与える像シフト手段と、
    前記像シフト手段から得られた電気信号のうち前記ケラレ判定手段によってケラレが発生した領域を除外して合成する像生成手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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