JP2013257005A - カプラ、ソケット及びプラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】カプラのソケットとプラグの取り外しの際に、液体(液相の流体)が漏れてしまうのを確実に防止できるようにする。
【解決手段】カプラ3を、ソケット1と、ソケットに結合するプラグ2とを備え、ソケットが、円形状の穴13と、穴の底面13Aの偏心した位置に設けられた第1流路10と、第1流路に設けられ、第1流路を開閉する第1バルブ11と、穴の底面の第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シート12とを備え、プラグが、穴に挿入しうる円形状の挿入部23と、挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路20と、第2流路に設けられ、第2流路を開閉する第2バルブ21と、挿入部の端面の第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シート22とを備えるものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、カプラ、ソケット、プラグ、ソケット付きホース、プラグ付きホース、ソケット付き配管、プラグ付き配管、クーリングプレートモジュール、電子モジュール、電子ユニット及び電子装置に関する。
従来、液体が流れる流路を開閉するバルブを有するソケットと、液体が流れる流路を開閉するバルブを有するプラグとを備えるカプラがある。
このようなカプラでは、ソケットとプラグを結合させた時に、ソケットの流路に設けられているバルブとプラグの流路に設けられているバルブとが押し合ってソケットの流路とプラグの流路とが連通し、ソケット及びプラグの一方の流路から他方の流路へ液体が流れるようになっている。一方、ソケットとプラグを取り外した時には、ソケットの流路はソケットのバルブで閉じられ、プラグの流路はプラグのバルブで閉じられて、ソケット及びプラグのそれぞれの流路から液体が流出しないようになっている。
しかしながら、ソケットとプラグを取り外す際に、ソケットの流路に設けられているバルブがソケットの流路を閉じる方向へ動き、プラグの流路に設けられているバルブがプラグの流路を閉じる方向へ動く。これにより、各バルブの可動範囲の空間に入っていた液体が押し出され、外側へ漏れてしまうことになる。なお、ゼロスピルカプラと呼ばれるものもあるが、液体の漏洩は避けられない。
そこで、ソケット及びプラグの外周に取り付けられた弾性を有する吸水部材によってソケットやプラグから漏れた液体を吸収するようにして、取り外し時の液漏れを防止できるようにしたカプラが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−337418号公報 特開平7−35453号公報 実開平3−1541号公報
ところで、カプラのソケットとプラグの取り外しの際に、周囲に液体が漏れてしまうことが許されない場合がある。
例えば、水冷式のサーバなどの電子装置のように、カプラの周囲に電子部品や回路基板が存在する場合、周囲に液体が漏れてしまうことは許されない。つまり、水冷式のサーバなどの電子装置では、例えば保守、部品交換等の時にクーリングプレートを着脱しうるようにカプラが用いられる。そして、カプラのソケットとプラグの取り外しは筐体内で行なわれる。このカプラのソケットとプラグの取り外しの際に、その周囲に電子部品や回路基板が存在するため、周囲に液体が漏れてしまうことは許されない。このほか、例えばカプラを用いて接続される流路に流される液体に危険物が含まれているような場合にも、周囲に液体が漏れてしまうことは許されない。
なお、例えば特許文献1に記載されたカプラでは、ソケット及びプラグの外周に取り付けられた弾性を有する吸水部材によってソケットやプラグから漏れた液体が吸収されるようになっているため、取り外し動作によっては周囲に液体が漏れてしまうおそれがある。例えば、吸水部材によって液体が吸収される前にソケットとプラグを離してしまうと、周囲に液体が漏れてしまうおそれがある。
そこで、カプラのソケットとプラグの取り外しの際に、液体(液相の流体)が漏れてしまうのを確実に防止できるようにしたい。
本ソケットは、円形状の穴と、穴の底面の偏心した位置に設けられた流路と、流路に設けられ、流路を開閉するバルブと、穴の底面の流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備える。
本プラグは、円形状の挿入部と、挿入部の端面の偏心した位置に設けられた流路と、流路に設けられ、流路を開閉するバルブと、挿入部の端面の流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備える。
本カプラは、ソケットと、ソケットに結合するプラグとを備え、ソケットは、上述のソケットと同様の構成を備え、プラグは、上述のプラグと同様の構成を備える。
本ソケット付きホースは、ホースと、ホースに取り付けられたソケットとを備え、ソケットは、上述のソケットと同様の構成を備える。
本プラグ付きホースは、ホースと、ホースに取り付けられたプラグとを備え、プラグは、上述のプラグと同様の構成を備える。
本ソケット付き配管は、配管と、配管に取り付けられたソケットとを備え、ソケットは、上述のソケットと同様の構成を備える。
本プラグ付き配管は、配管と、配管に取り付けられたプラグとを備え、プラグは、上述のプラグと同様の構成を備える。
本クーリングプレートモジュールは、クーリングプレートと、クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備え、ソケットは、上述のソケットと同様の構成を備え、プラグは、上述のプラグと同様の構成を備える。
本電子モジュールは、電子部品と、電子部品に取り付けられたクーリングプレートと、クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備え、ソケットは、上述のソケットと同様の構成を備え、プラグは、上述のプラグと同様の構成を備える。
本電子ユニットは、回路基板と、回路基板に搭載された複数の電子部品と、複数の電子部品のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレートと、複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の供給用ホースと、複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の排出用ホースと、回路基板に設けられ、液相の流体を供給するための供給用配管と、回路基板に設けられ、液相の流体を排出するための排出用配管と、供給用配管に複数の供給用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第1カプラと、排出用配管に複数の排出用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第2カプラとを備え、第1カプラ及び第2カプラは、それぞれ、第1ソケットと、第1ソケットに結合する第1プラグとを備え、第1ソケットは、上述のソケットと同様の構成を備え、第1プラグは、上述のプラグと同様の構成を備える。
本電子装置は、複数の電子ユニットと、液相の流体を供給するための第1供給用配管と、液相の流体を排出するための第1排出用配管と、第1供給用配管に一方の端部が取り付けられた複数の第1供給用ホースと、第1排出用配管に一方の端部が取り付けられた複数の第1排出用ホースと、複数の第1供給用ホースの他方の端部を複数の電子ユニットにそれぞれ着脱可能に接続する複数の第1カプラと、複数の第1排出用ホースの他方の端部を複数の電子ユニットにそれぞれ着脱可能に接続する複数の第2カプラとを備え、複数の電子ユニットは、それぞれ、回路基板と、回路基板に搭載された複数の電子部品と、複数の電子部品のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレートと、複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の第2供給用ホースと、複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の第2排出用ホースと、回路基板に設けられ、液相の流体を供給するための第2供給用配管と、回路基板に設けられ、液相の流体を排出するための第2排出用配管と、第2供給用配管に複数の第2供給用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第3カプラと、第2排出用配管に複数の第2排出用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第4カプラとを備え、第3カプラ及び第4カプラは、それぞれ、第1ソケットと、第1ソケットに結合する第1プラグとを備え、第1ソケットは、上述のソケットと同様の構成を備え、第1プラグは、上述のプラグと同様の構成を備える。
したがって、本カプラ、ソケット、プラグ、ソケット付きホース、プラグ付きホース、ソケット付き配管、プラグ付き配管、クーリングプレートモジュール、電子モジュール、電子ユニット及び電子装置によれば、カプラのソケットとプラグの取り外しの際に、液体(液相の流体)が漏れてしまうのを確実に防止できるという利点がある。
(A)、(B)は、それぞれ、本実施形態にかかるカプラのソケットとプラグを結合させた時のソケットの穴の底面、プラグの挿入部の端面を示す模式図であり、(C)、(D)は本実施形態にかかるカプラのソケットとプラグを取り外す際にプラグを少し引き抜いて回転させた時のソケットの穴の底面、プラグの挿入部の端面を示す模式図である。 本実施形態にかかるカプラの構成、即ち、ソケット及びプラグの構成を示す模式的断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ、本実施形態の変形例にかかるカプラのソケットとプラグを結合させた時のソケットの穴の底面、プラグの挿入部の端面を示す模式図であり、(C)、(D)は本実施形態の変形例にかかるカプラのソケットとプラグを取り外す際にプラグを少し引き抜いて回転させた時のソケットの穴の底面、プラグの挿入部の端面を示す模式図である。 本実施形態の変形例にかかるカプラの構成、即ち、ソケット及びプラグの構成を示す模式的断面図である。 (A)〜(I)は、本実施形態にかかるカプラのソケットとプラグを結合させる場合及び取り外す場合の動作を説明するための模式図であって、(A)、(D)、(G)はカプラの断面図であり、(B)、(E)、(H)はソケットの穴の底面を示す図であり、(C)、(F)、(I)はプラグの挿入部の端面を示す図である。 (A)〜(I)は、本実施形態の変形例にかかるカプラのソケットとプラグを結合させる場合及び取り外す場合の動作を説明するための模式図であって、(A)、(D)、(G)はカプラの断面図であり、(B)、(E)、(H)はソケットの穴の底面を示す図であり、(C)、(F)、(I)はプラグの挿入部の端面を示す図である。 本実施形態にかかるカプラのソケットとプラグを取り外す場合にプラグを少し引き抜く時の位置決め機構及びガイド機構を説明するための模式的断面図である。 (A)、(B)は、それぞれ、本実施形態にかかるプラグ付きホースの構成、ソケット付きホースの構成を示す模式図である。 (A)〜(D)は、それぞれ、本実施形態にかかるプラグ付き配管の構成、ソケット付き配管の構成、ソケット付き配管の構成、プラグ付き配管の構成を示す模式図である。 本実施形態にかかる電子装置及びその冷却システムの構成を示す模式図である。 本実施形態にかかる電子ユニットの構成を示す模式的平面図である。 (A)〜(C)は、それぞれ、本実施形態にかかる電子モジュールの構成、CPUモジュール(電子部品)の構成、クーリングプレートモジュールの構成を示す模式図である。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかるカプラ、ソケット、プラグ、ソケット付きホース、プラグ付きホース、ソケット付き配管、プラグ付き配管、クーリングプレートモジュール、電子モジュール、電子ユニット及び電子装置について、図1〜図12を参照しながら説明する。
本実施形態にかかるカプラは、図2に示すように、ソケット1と、ソケット1に結合するプラグ2とを備えるカプラ3である。つまり、本カプラ3は、例えば水などの液体(液相の流体)が流れる流路10を開閉するバルブ11を有するソケット1と、液体が流れる流路20を開閉するバルブ21を有するプラグ2とを備える。
本実施形態では、ソケット1は、円形状の穴13と、流路10と、バルブ11と、液体を吸収するシート(液体吸収シート)12とを備える。
ここでは、円形状の穴13は、ソケット1の端面からソケット1の長手方向へ延びており、プラグ2の挿入部23を挿入できるようになっている。なお、ソケット1の穴13が設けられている部分は、プラグ2との接続部分であるため、接続部又はカプラ3の接続部ともいう。
流路10は、図1(A)、図1(C)に示すように、円形状の穴13の底面13Aの偏心した位置、即ち、円形状の穴13の底面13Aの中心からずれた位置に設けられている。ここでは、円形状の穴13の底面13Aの偏心した位置に流路10の端部の開口(開口端)が設けられており、図2に示すように、流路10はソケット1の長手方向へ延びている。なお、開口は、液体の出入口である。また、穴13の底面13Aは、プラグ2の挿入部23の端面23Aと接する接続面である。
バルブ11は、図1(A)、図1(C)、図2に示すように、流路10に設けられており、流路10、即ち、流路の開口端を開閉するものである。ここでは、バルブ11は、弁体11Aと、この弁体11Aを流路10の開口端を閉じる方向へ付勢するバネ11Bとを備える。なお、図2中、符号14はOリングである。また、バルブ11をバルブ機構ともいう。また、バルブ11は、流路10に設けられているため、バルブ11も、流路10と同様に、円形状の穴13の底面の偏心した位置に設けられていることになる。
シート12は、図1(A)、図1(C)に示すように、穴13の底面13Aの流路10に対して一の円周方向へずらした位置に設けられている。ここでは、シート12は、穴13の底面13Aの流路10に対して時計回り(右回り)に90度ずらした位置に設けられている。つまり、シート12は、バルブ11に対して時計回りに90度ずらした位置に設けられている。このため、後述のように、図1(A)、図1(B)に示すように、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とを位置合わせして、カプラ3のソケット1とプラグ2を結合させた状態から、図1(C)、図1(D)に示すように、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す場合に、プラグ2を少し引き抜いて、プラグ2の挿入部23の端面23A側から見てプラグ2を反時計回り(左回り)に90度回転させた時に、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2のシート22が位置し、プラグ2の流路20に対向する位置にソケット1のシート12が位置するようになっている。また、シート12は、水を吸収する吸水シートである。例えば、吸水シート12としては、高分子材料であるポリアクリル酸ナトリウムからなるシート状構造物(例えば帝人ファイバー製のベルオアシスなど)を用いることができる。このように、プラグ2の挿入部23の端面23Aと接する接続面である穴13の底面13Aに、流路10及びバルブ11のほかに、シート12が設けられている。
このようなシート12を設ける場合、図3(A)、図3(C)、図4に示すように、ソケット1を、さらに、開状態でシート12を露出状態とし、閉状態でシート12を非露出状態とするシャッタ15と、後述のプラグ2のシャッタ25を開状態にするために用いられる突起部16とを備えるものとするのが好ましい。
ここでは、シャッタ15には、図3(A)、図3(C)に示すように、これを閉状態にする方向へ付勢するバネ17が取り付けられている。図3(A)に示すように、シャッタ15が閉状態の場合、シート12の上方にシャッタ15が位置し、シート12はシャッタ15によって覆われ、非露出状態となる。そして、図3(C)に示すように、ソケット1とプラグ2を取り外す際にプラグ2を少し引き抜いてソケット1又はプラグ2を回転させることで、後述のプラグ2の突起部26がシャッタ15をバネ17の付勢力に抗して移動させ、シャッタ15を開状態にすることができるようになっている。シャッタ15が開状態の場合、シート12の上方にシャッタ15が位置せず、シート12はシャッタ15によって覆われず、露出状態となる。また、プラグ2を完全に引き抜くと、バネ17の付勢力によって、シャッタ15は閉じられることになる。なお、シャッタ15、バネ17及び突起部26を、シャッタ構造ともいう。
このようなシャッタ構造を設ける場合、さらに、シャッタ15の側面に切れ込み部15Aを設けておき、この切れ込み部15Aに後述のプラグ2の突起部26が入り込むようにするのが好ましい。
突起部16は、図3(A)、図3(C)に示すように、穴13の底面13Aの流路10に対して一の円周方向の反対方向へずらした位置に設けられている。ここでは、突起部16は、穴13の底面13Aの流路10に対して反時計回りにずらした位置に設けられており、後述のプラグ2に設けられているシャッタ25が閉状態になっている場合にこのシャッタ25の側面に接するようになっている。つまり、図3(A)、図3(B)に示すように、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20との位置を合わせた状態で、後述のプラグ2に設けられているシャッタ25は閉状態になっており、この状態で、突起部16は後述のプラグ2に設けられている閉状態のシャッタ25の側面に接するようになっている。
また、上述のようなシート12を設ける場合、図4に示すように、ソケット1を、さらに、気相の流体(気体)を透過するフィルタ18と、シート12とフィルタ18とを接続する導管19とを備えるものとするのが好ましい。なお、上述のシャッタ構造を設けない場合であっても、これらのフィルタ18及び導管19を設けても良い。
ここでは、フィルタ18は、水蒸気を透過するフィルタである。例えばゴアテックスのような水蒸気透過膜、即ち、水蒸気を通すが、水滴を通さない水蒸気透過膜を備えるフィルタを用いれば良い。
このようなフィルタ18を、導管19を介して、シート12に接続することで、シート12で拭き取られた水は、導管19を通ってフィルタ18へ導かれ、フィルタ18を介して水蒸気の状態で外部へ放出されることになる。なお、フィルタ18及び導管19を、フィルタ構造ともいう。
一方、プラグ2は、図1(B)、図1(D)、図2に示すように、円形状の挿入部23と、流路20と、バルブ21と、液体を吸収するシート(液体吸収シート)22とを備える。
ここでは、円形状の挿入部23は、図2に示すように、プラグ2の端部でプラグ2の長手方向へ延びており、ソケット1の穴13に挿入しうるようになっている。なお、プラグ2の挿入部23が設けられている部分は、ソケット1との接続部分であるため、接続部又はカプラ3の接続部ともいう。
流路20は、図1(B)、図1(D)に示すように、円形状の挿入部23の端面23Aの偏心した位置、即ち、円形状の挿入部23の端面23Aの中心からずれた位置に設けられている。ここでは、円形状の挿入部23の端面23Aの偏心した位置に流路20の端部の開口(開口端)が設けられており、図2に示すように、流路20はプラグ2の長手方向へ延びている。なお、開口は、液体の出入口である。また、挿入部23の端面23Aは、上述のソケット1の穴13の底面13Aと接する接続面である。
バルブ21は、図1(B)、図1(D)、図2に示すように、流路20に設けられており、流路20、即ち、流路の開口端を開閉するものである。ここでは、バルブ21は、弁体21Aと、この弁体21Aを流路20の開口端を閉じる方向へ付勢するバネ21Bとを備える。なお、図2中、符号24は突起部である。また、バルブ21をバルブ機構ともいう。また、バルブ21は、流路20に設けられているため、バルブ21も、流路20と同様に、円形状の挿入部23の端面23Aの偏心した位置に設けられていることになる。
シート22は、図1(B)、図1(D)に示すように、挿入部23の端面23Aの流路20に対して一の円周方向へずらした位置に設けられている。ここでは、シート22は、挿入部23の端面23Aの流路20に対して時計回り(右回り)に90度ずらした位置に設けられている。つまり、シート22は、バルブ21に対して時計回りに90度ずらした位置に設けられている。このため、後述のように、図1(A)、図1(B)に示すように、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とを位置合わせして、カプラ3のソケット1とプラグ2を結合させた状態から、図1(C)、図1(D)に示すように、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す場合に、プラグ2を少し引き抜いて、プラグ2の挿入部23の端面23A側から見てプラグ2を反時計回り(左回り)に90度回転させた時に、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2のシート22が位置し、プラグ2の流路20に対向する位置にソケット1のシート12が位置するようになっている。また、シート22は、水を吸収する吸水シートである。例えば、吸水シート22としては、高分子材料であるポリアクリル酸ナトリウムからなるシート状構造物(例えば帝人ファイバー製のベルオアシスなど)を用いることができる。このように、ソケット1の穴13の底面13Aと接する接続面である挿入部23の端面23Aに、流路20及びバルブ21のほかに、シート22が設けられている。
このようなシート22を設ける場合、図1(B)、図1(D)、図2に示すように、プラグ2を、さらに、開状態でシート22を露出状態とし、閉状態でシート22を非露出状態とするシャッタ25と、上述のソケット1のシャッタ15を開状態にするために用いられる突起部26とを備えるものとするのが好ましい。
ここでは、シャッタ25には、図3(B)、図3(D)に示すように、これを閉状態にする方向へ付勢するバネ27が取り付けられている。図3(B)に示すように、シャッタ25が閉状態の場合、シート22の上方にシャッタ25が位置し、シート22はシャッタ25によって覆われ、非露出状態となる。そして、図3(D)に示すように、ソケット1とプラグ2を取り外す際にプラグ2を少し引き抜いてソケット1又はプラグ2を回転させることで、上述のソケット1の突起部16がシャッタ25をバネ27の付勢力に抗して移動させ、シャッタ25を開状態にすることができるようになっている。シャッタ25が開状態の場合、シート22の上方にシャッタ25が位置せず、シート22はシャッタ25によって覆われず、露出状態となる。また、プラグ2を完全に引き抜くと、バネ27の付勢力によって、シャッタ25は閉じられることになる。なお、シャッタ25、バネ27及び突起部16を、シャッタ構造ともいう。
このようなシャッタ構造を設ける場合、さらに、シャッタ25の側面に切れ込み部25Aを設けておき、この切れ込み部25Aに上述のソケット1の突起部16が入り込むようにするのが好ましい。
突起部26は、図3(B)、図3(D)に示すように、挿入部23の端面23Aの流路20に対して一の円周方向の反対方向へずらした位置に設けられている。ここでは、突起部26は、挿入部23の端面23Aの流路20に対して反時計回りにずらした位置に設けられており、上述のソケット1に設けられているシャッタ15が閉状態になっている場合にこのシャッタ15の側面に接するようになっている。つまり、図3(A)、図3(B)に示すように、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20との位置を合わせた状態で、上述のソケット1に設けられているシャッタ15は閉状態になっており、この状態で、突起部26は上述のソケット1に設けられている閉状態のシャッタ15の側面に接するようになっている。
また、上述のようなシート22を設ける場合、図4に示すように、プラグ2を、さらに、気相の流体(気体)を透過するフィルタ28と、シート22とフィルタ28とを接続する導管29とを備えるものとするのが好ましい。なお、上述のシャッタ構造を設けない場合であっても、これらのフィルタ28及び導管29を設けても良い。
ここでは、フィルタ28は、水蒸気を透過するフィルタである。例えばゴアテックスのような水蒸気透過膜、即ち、水蒸気を通すが、水滴を通さない水蒸気透過膜を備えるフィルタを用いれば良い。
このようなフィルタ28を、導管29を介して、シート22に接続することで、シート22で拭き取られた水は、導管29を通ってフィルタ28へ導かれ、フィルタ28を介して水蒸気の状態で外部へ放出されることになる。これにより、液漏れを防止することができる。なお、フィルタ28及び導管29を、フィルタ構造ともいう。
また、上述のようにソケット1及びプラグ2のそれぞれに突起部16、26を設ける場合、図3(A)〜図3(D)に示すように、ソケット1とプラグ2を結合させる時に突起部16、26を収納する収納穴26X、16Xを設けるのが好ましい。つまり、ソケット1とプラグ2を結合させる時には、図3(A)、図3(B)に示すように、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とが対向するように位置合わせする。このため、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とが位置合わせされた状態で、ソケット1の突起部16に対向するようにプラグ2の挿入部23の端面23Aに収納穴16Xを設け、また、プラグ2の突起部26に対向するようにソケット1の穴13の底面13Aに収納穴26Xを設けるのが好ましい。
次に、このように構成される本実施形態のカプラ3のソケット1とプラグ2の結合方法及び取り外し方法について、図5、図6を参照しながら説明する。
まず、本実施形態のカプラ3のソケット1とプラグ2を結合させる場合(接続時)、図5(A)〜図5(F)に示すように、ソケット1の穴13にプラグ2の挿入部23を挿入してソケット1とプラグ2をはめ合わせる。この際、ソケット1の流路10の位置とプラグ2の流路20の位置とを位置合わせする。つまり、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とが対向するようにソケット1の穴13にプラグ2の挿入部23を挿入する。そして、プラグ2の挿入部23をソケット1の穴13の底13Aまで押し込む。これにより、ソケット1の流路10に設けられたバルブ11の弁体11Aとプラグ2の流路20に設けられたバルブ21の弁体21Aとが互いに押し合って、それぞれの弁体11A、21Aが流路10、20の内側方向へバネ11B、21Bの付勢力に抗して移動する。この結果、それぞれの流路10、20の開口端に隙間ができて流路10、20が開けられる。これにより、ソケット1の流路10とプラグ2の流路10とが連通し、ソケット1及びプラグ2の一方の流路20(又は10)から他方の流路10(又は20)へ液体が流れる。
このようにしてソケット1とプラグ2を結合させた場合、図5(D)に示すように、ソケット1の穴13の底面13Aとプラグ2の挿入部23の端面23Aとは接した状態で、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とが接続されることになる。この場合、ソケット1のシート12の表面はプラグ2の挿入部23の端面23Aに接し、プラグ2のシート22の表面はソケット1の穴13の底面13Aに接することになる。
一方、図6(A)〜図6(F)に示すように、ソケット1及びプラグ2のそれぞれにシャッタ15、25を設ける場合には、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とを位置合わせした状態、即ち、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態で、ソケット1のシャッタ15及びプラグ2のシャッタ25が閉状態となる。そして、ソケット1のシャッタ15の表面はプラグ2の挿入部23の端面23Aに接し、プラグ2のシャッタ25の表面はソケット1の穴13の底面13Aに接することになる。このため、ソケット1とプラグ2を結合させた状態では、シート12、22によって液体が吸収されず、シート12、22を乾燥したままの状態にしておくことができる。つまり、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す際に漏れ出した液体だけがシート12、22によって吸収されることになる。なお、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とを位置合わせした状態でプラグ2の挿入部23をソケット1の穴13の底面13Aまで押し込んだときに、ソケット1のシャッタ15がプラグ2の挿入部23の端面23Aに設けられた凹みに収納され、プラグ2のシャッタ25がソケット1の穴13の底面13Aに設けられた凹みに収納されるようにしても良い。なお、図6(A)〜図6(F)では、説明を分かり易くするために、適宜、構成を省略して示している。
また、カプラ3のソケット1及びプラグ2のそれぞれに突起部16、26を設ける場合、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とを位置合わせした状態でプラグ2の挿入部23をソケット1の穴13の底面13Aまで押し込んだときに、ソケット1の突起部16はプラグ2の挿入部23の端面23Aに設けられた収納穴16Xに収納され、プラグ2の突起部26はソケット1の穴13の底面13Aに設けられた収納穴26Xに収納される。
また、ソケット1及びプラグ2のシャッタ15、25のそれぞれに切り込み部15A、25Aを設ける場合、シャッタ15、25を閉じた状態で切り込み部15A、25Aの位置が収納穴26X、16Xの位置に合うようにすれば良い。そして、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20とを位置合わせした状態でプラグ2の挿入部23をソケット1の穴13の底面13Aまで押し込んだときに、ソケット1の突起部16がプラグ2のシャッタ25の切り込み部25Aに入り込み、プラグ2の突起部26がソケット1のシャッタ15の切り込み部15Aに入り込むようにすれば良い。
一方、本実施形態のカプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す場合(離脱時;接続解除時)、ソケット1の穴13からプラグ2の挿入部23を引き抜く。これにより、ソケット1の流路10に設けられているバルブ11によってソケット1の流路10が閉じられ、プラグ2の流路20に設けられているバルブ21によってプラグ2の流路20が閉じられて、ソケット1及びプラグ2のそれぞれの流路10、20からの液体の流出が止められる[図5(A)参照]。
この際、ソケット1の流路10に設けられているバルブ11がソケット1の流路10を閉じる方向へ動き、プラグ2の流路20に設けられているバルブ21がプラグ2の流路20を閉じる方向へ動く。このため、各バルブ11、21の可動範囲の空間に入っていた液体が押し出され、ソケット1及びプラグ2の各流路10、20の開口端から液体が漏れてしまう。
そこで、まず、図5(G)〜図5(I)に示すように、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜いた状態で、プラグ2の挿入部23の端面23A側から見てプラグ2を反時計回り(左回り)に90度回転させる。ここでは、プラグ2の挿入部23の端面23Aにおいてシート22は流路20に対して時計回りに90度ずれた位置に設けられており、また、ソケット1の穴13の底面13Aにおいてシート12は流路10に対して時計回りに90度ずれた位置に設けられている。このため、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態[図5(E)、図5(F)参照]からプラグ2を反時計回りに90度回転させることで、図5(H)、図5(I)に示すように、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2のシート22が位置し、プラグ2の流路20に対向する位置にソケット1のシート12が位置するようにすることができる。これにより、ソケット1の流路10の開口端から漏れ出した液体(例えばバルブ先端に付着している水滴)を、プラグ2の挿入部23の端面23Aに設けられているシート22で拭き取ることができる。また、プラグ2の流路20の開口端から漏れ出した液体(例えばバルブ先端に付着している水滴)を、ソケット1の穴13の底面13Aに設けられているシート12で拭き取ることができる。このように、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す際に回転動作を入れることで、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す際に流路10、20の端部から漏れる液体を、カプラ3の内部で、別途設けられたシート12、22によって能動的に拭き取ることができる。つまり、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す際に漏れた液体はカプラ3の内部でシート12、22によって拭き取られ、吸収される。これにより、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す際に外部に液体が漏れてしまうのを確実に防止することができる。つまり、簡便な着脱構造を備えるものとすることで、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外す際に漏れた液体が周囲に飛散するのを確実に防止することができる。
ここで、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜いた状態とするための位置決め機構として、ソケット1の穴13の側壁に所定間隔をあけて2つのOリング14(2重Oリング構造)と、プラグ2の挿入部23の側面に突起部24とを用いれば良い。つまり、ソケット1とプラグ2を結合させる時には、図5(D)に示すように、穴13の底面13A側のOリング14の内側(底面側)にプラグ2の挿入部23の側面に設けられた突起部24が位置するように、プラグ2の挿入部23をソケット1の穴13の中に挿入するようにすれば良い。一方、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜いた状態とする時には、図5(G)に示すように、2つのOリング14の間にプラグ2の挿入部23の側面に設けられた突起部24が位置するように、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜くようにすれば良い。
また、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜いた状態で90度回転させるためのガイド機構として、例えば図7に示すように、ソケット1の穴13の側壁に穴13の深さ方向の途中まで延び、2つのOリング14の間で円周方向へ枝分かれし、90度に相当する所定距離だけ延びる部分30Aを有するレール20を設け、プラグ2の挿入部23の側面にレール20に案内される突起部31を設ければ良い。そして、ソケット1とプラグ2を結合させる時には、プラグ2の挿入部23の側面に設けられた突起部31は、ソケット1の穴13の側壁に設けられたレール30に案内されて、レール30の最も奥まで(即ち、穴13の底面13A側の端部まで)移動する。一方、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜いた状態とする時に、突起部24が2つのOリング14の間に位置するようにプラグ2の挿入部23を少し引き抜くと[図5(G)参照]、突起部31はレール30に案内されて枝分かれ部分30Aまで移動する。この状態でプラグ2を回転させると、突起部31はレール30の枝分かれ部分30Aに案内されて円周方向へ移動し、その端部で止まる。このようにして、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜いた状態で90度回転させることができる。
また、ソケット1及びプラグ2のそれぞれにシャッタ15、25を設ける場合、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態[図6(E)、図6(F)参照]からプラグ2を反時計回りに90度回転させると、図6(G)〜図6(I)に示すように、ソケット1及びプラグ2に設けられている各突起部16、26によって各シャッタ25、15が開状態とされ、各シート22、12が露出する。
つまり、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態[図6(E)、図6(F)参照]からソケット1の流路10とプラグ2の流路20との位置がずれるようにプラグ2を反時計回りに90度回転させると、プラグ2の突起部26によってソケット1のシャッタ15が開状態とされてシート12が露出し、ソケット1の突起部16によってプラグ2のシャッタ25が開状態とされてシート22が露出する。
具体的には、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態[図6(E)、図6(F)参照]からプラグ2を反時計回りに90度回転させると、図6(I)に示すように、プラグ2の突起部26が90度回転する。そして、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態でプラグ2を少し引き抜いた場合、プラグ2の突起部26はソケット1に設けられている閉状態のシャッタ15の側面に接している[図6(E)、図6(F)参照]。このため、プラグ2の突起部26が90度回転すると、ソケット1に設けられている閉状態のシャッタ15が90度回転して開状態となり、その下側に設けられているシート12が露出する。一方、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態[図6(E)、図6(F)参照]からプラグ2を反時計回りに90度回転させると、ソケット1の突起部16によってプラグ2に設けられているシャッタ25の動きが規制され、その下側に設けられているシート22が90度回転する。そして、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2の流路20が位置する状態[図6(E)、図6(F)参照]でプラグ2を少し引き抜いた場合、ソケット1の突起部16はプラグ2に設けられている閉状態のシャッタ25の側面に接している。このため、プラグ2に設けられているシャッタ25が動かずに、その下側に設けられているシート22が90度回転すると、プラグ2に設けられているシャッタ25が開状態となり、その下側に設けられているシート22が露出する。
これにより、ソケット1の流路10の開口端から漏れ出した液体(例えば水滴)を、プラグ2の挿入部23の端面23Aに設けられているシート22で拭き取ることができる。また、プラグ2の流路20の開口端から漏れ出した液体(例えば水滴)を、ソケット1の穴13の底面13Aに設けられているシート12で拭き取ることができる。
なお、ここでは、プラグ2を90度回転させているが、これに限られるものではなく、ソケット1を90度回転させるようにしても良い。つまり、ソケット1の流路10とプラグ2の流路20の位置が90度ずれて、ソケット1の流路10に対向する位置にプラグ2のシート22が位置し、プラグ2の流路20に対向する位置にソケット1のシート12が位置するように、ソケット1及びプラグ2の少なくとも一方を回転させれば良い。また、ここでは、シート12、22を設ける位置を流路10、20に対して90度ずらした上で、ソケット1又はプラグ2を90度回転させるようにしているが、これに限られるものではなく、シート12、22を設ける位置を流路10、20に対して所定角度ずらした上で、ソケット1又はプラグ2を所定角度回転させるようにすれば良い。また、流路10、20に対してシート12、22を設ける位置をずらす方向及びソケット1又はプラグ2を回転させる方向も、逆方向であっても良い。要するに、ソケット1又はプラグ2を回転させてソケット1の流路10の位置とプラグ2の流路20の位置とをずらした場合に、ソケット1の流路10とプラグ2のシート22とが対向し、プラグ2の流路20とソケット1のシート12とが対向するようにすれば良い。
また、ソケット1及びプラグ2のそれぞれにフィルタ18、28及び導管19、29を設ける場合(例えば図4参照)、上述のようにして拭き取られて各シート12、22に含まれている液体(ここでは水)は、各導管19、29を通って各フィルタ18、28へ導かれ、各フィルタ18、28を介して気体(ここでは水蒸気)として外部へ放出されることになる。これにより、各シート12、22によって吸収された液体が再び漏れないようにすることができる。
このようにして、ソケット1の穴13の中でプラグ2の挿入部23を少し引き抜いた状態でプラグ2を反時計回り(左回り)に90度回転させるだけで、ソケット1の流路10の開口端から漏れ出した液体、及び、プラグ2の流路20の開口端から漏れ出した液体を、それぞれ、プラグ2の挿入部23の端面23Aに設けられているシート22、及び、ソケット1の穴13の底面13Aに設けられているシート12で同時に拭き取ることができる。
その後、ソケット1の穴13からプラグ2の挿入部23を完全に引き抜くことで、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外すことができる。これにより、液体が漏れないようにしながら、カプラ3のソケット1とプラグ2を取り外すことができる。
したがって、本実施形態にかかるカプラによれば、カプラ3のソケット1とプラグ2の取り外しの際に、液体が漏れてしまうのを確実に防止できるという利点がある。つまり、着脱時に液体が漏れないカプラ3を実現することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述の実施形態では、ソケット1とプラグ2とを備えるカプラ3について説明しているが、上述の実施形態のカプラ3は完成品としてだけでなく、部品として上述の実施形態のソケット1のみ、又は、上述の実施形態のプラグ2のみについて製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。
また、例えば図8(A)に示すように、上述の実施形態のプラグ2にホース40を取り付けたプラグ付きホース41として製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。この場合、プラグ付きホース41は、ホース40と、このホース40に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2とを備えるものとなる。また、例えば図8(B)に示すように、上述の実施形態のソケット1にホース40を取り付けたソケット付きホース42として製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。この場合、ソケット付きホース42は、ホース40と、このホース40に取り付けられた上述の実施形態のソケット1とを備えるものとなる。なお、ホース40を、フレキシブルチューブともいう。また、ホース40は、例えば樹脂製のホースである。
また、例えば図9(A)、図9(D)に示すように、上述の実施形態のプラグ2を配管43に取り付けたプラグ付き配管44として製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。この場合、プラグ付き配管44は、配管43と、この配管43に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2とを備えるものとなる。例えば図9(A)に示すように、配管43にホース40を介して上述の実施形態のプラグ2を取り付けた構造のプラグ付き配管44、即ち、配管43に一方の端部が取り付けられたホース40の他方の端部に上述の実施形態のプラグ2を取り付けた構造のプラグ付き配管44がある。また、例えば図9(D)に示すように、配管43に上述の実施形態のプラグ2を直接取り付けた構造のプラグ付き配管44もある。なお、配管43に取り付けられるプラグ2の個数は1個でも良いし、複数個でも良い。また、例えば図9(B)、図9(C)に示すように、上述の実施形態のソケット1を配管43に取り付けたソケット付き配管45として製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。この場合、ソケット付き配管45は、配管43と、この配管43に取り付けられた上述の実施形態のソケット1とを備えるものとなる。例えば図9(B)に示すように、配管43にホース40を介して上述の実施形態のソケット1を取り付けた構造のソケット付き配管45、即ち、配管43に一方の端部が取り付けられたホース40の他方の端部に上述の実施形態のソケット1を取り付けた構造のソケット付き配管45がある。また、例えば図9(C)に示すように、配管43に上述の実施形態のソケット1を直接取り付けた構造のソケット付き配管45もある。なお、配管43に取り付けられるソケット1の個数は1個でも良いし、複数個でも良い。ここで、配管43としては、例えばシステムボードなどの回路基板に設けられ、液体を供給するための供給用配管としてのマニホールド又は液体を排出するための排出用配管としてのマニホールド、あるいは、これらのマニホールドが接続される主配管(供給用主配管や排出用主配管)などを挙げることができる。
ところで、例えば水冷式のサーバなどの電子装置では、例えば保守、部品交換等の時にクーリングプレートを着脱しうるようにカプラが用いられる。そして、カプラのソケットとプラグの取り外しは筐体内で行なわれる。このカプラのソケットとプラグの取り外しの際に、その周囲に電子部品や回路基板が存在するため、周囲に液体が漏れてしまうことは許されない。なお、電子装置を、電子計算機又は電子機器ともいう。
このため、上述の実施形態のカプラ3は、液体が漏れてしまうのを確実に防止できるため、このような水冷式のサーバなどの電子装置に用いるのが好ましい。なお、水冷式のサーバを、水冷サーバ又は大型水冷サーバともいう。
ここで、図10に示すように、水冷式の電子装置50では、筐体51の内部に複数(例えば10枚〜30枚)のシステムボード52が収納されている。そして、図11に示すように、各システムボード52上には、CPU53Aやメモリ53Bを備える複数のCPUモジュール53[例えば図12(B)参照]が立てた状態で高密度に並べて配置されている。つまり、水冷式の電子装置50は、複数のシステムボード52と、各システムボード52に搭載された複数のCPUモジュール53とを備える。なお、筐体51をラックともいう。また、システムボード52を回路基板ともいう。また、CPUモジュール53を電子部品ともいう。
また、各CPUモジュール53には、クーリングプレート54が取り付けられている。つまり、水冷式の電子装置50は、複数のCPUモジュール53のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレート54を備える。ここでは、CPUモジュール53毎に接合材によってクーリングプレート54が接合されている。これにより、各CPUモジュール53に備えられるCPUやメモリなどが一括して冷却されることになる。
また、各クーリングプレート54には、液体を供給するための供給用ホース55と、液体を排出するための排出用ホース56とが取り付けられている。つまり、水冷式の電子装置50は、複数のクーリングプレート54のそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の供給用ホース55と、複数のクーリングプレート54のそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の排出用ホース56とを備える。
また、供給用ホース55の他方の端部には、上述の実施形態のソケット1が取り付けられており、排出用ホース56の他方の端部には、上述の実施形態のプラグ2が取り付けられている。
ここで、例えば図11、図12(C)に示すように、クーリングプレート54と、これに取り付けられた供給用ホース55及び排出用ホース56と、供給用ホース55に取り付けられた上述の実施形態のソケット1と、排出用ホース56に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2とを備えるものを、クーリングプレートモジュール57という。なお、クーリングプレートモジュール57は、このような構成を備えるものに限られるものではなく、例えば、クーリングプレートと、クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備えるものであれば良い。そして、電子装置50としてだけでなく、このようなクーリングプレートモジュール57として製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。
また、例えば図11、図12(A)に示すように、CPUモジュール53(電子部品)と、CPUモジュール53に取り付けられたクーリングプレート54と、クーリングプレート54に取り付けられた供給用ホース55及び排出用ホース56と、供給用ホース55に取り付けられた上述の実施形態のソケット1と、排出用ホース56に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2とを備えるものを、電子モジュール58という。なお、電子モジュール58は、このような構成を備えるものに限られるものではなく、例えば、CPUモジュールと、CPUモジュールに取り付けられたクーリングプレートと、クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備えるものであれば良い。そして、電子装置50としてだけでなく、このような電子モジュール58として製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。
また、各システムボード52には、図11に示すように、液体を供給するための供給用マニホールド59と、液体を排出するための排出用マニホールド60とが設けられている。なお、供給用マニホールド59を供給用配管ともいう。また、排出用マニホールド60を排出用配管ともいう。
また、供給用マニホールド59には、上述の実施形態のプラグ2が複数取り付けられており、排出用マニホールド60には、上述の実施形態のソケット1が複数取り付けられている。
そして、複数の供給用ホース55の他方の端部に取り付けられた上述の実施形態のソケット1が、それぞれ、供給用マニホールド59に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2に結合されるようになっている。また、複数の排出用ホース56の他方の端部に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2が、それぞれ、排出用マニホールド60に取り付けられた上述の実施形態のソケット1に結合されるようになっている。
このように、水冷式の電子装置50は、供給用マニホールド59に複数の供給用ホース55の他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する上述の実施形態のカプラ3を複数備え、また、排出用マニホールド60に複数の排出用ホース56の他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する上述の実施形態のカプラ3を複数備える。
このため、各カプラ3のソケット1とプラグ2の結合、取り外しによって、CPUモジュール53にクーリングプレート54を取り付けた各電子モジュール58を着脱することができる。つまり、例えば保守、部品交換等の時に、各カプラ3のソケット1とプラグ2の結合、取り外しによって、CPUモジュール53にクーリングプレート54を取り付けた各電子モジュール58を着脱することができる。そして、供給用マニホールド59と各供給用ホース55との接続に上述の実施形態のカプラ3を用い、また、排出用マニホールド60と各排出用ホース56との接続に上述の実施形態のカプラ3を用いている。このため、各電子モジュール58の取り外しの際、即ち、各カプラ3のソケット1とプラグ2の取り外しの際に、液体が漏れてしまうのを確実に防止することができる。
さらに、供給用マニホールド59には、供給用主配管61(図10参照)に接続するために、上述の実施形態のソケット1が一つ取り付けられており、排出用主配管62(図10参照)に接続するために、排出用マニホールド60には、上述の実施形態のプラグ2が一つ取り付けられている。なお、これらの主配管61、62に接続するためのソケット1及びプラグ2(即ち、カプラ3)は、上述のクーリングプレート54とマニホールド59、60とを接続するためのソケット1及びプラグ2(即ち、カプラ3)よりもサイズが大きいものである。
ここで、システムボード52(回路基板)と、複数のCPUモジュール53(電子部品)と、複数のクーリングプレート54と、複数の供給用ホース55と、複数の排出用ホース56と、供給用マニホールド59(供給用配管)と、排出用マニホールド60(排出用配管)とを備え、また、供給用マニホールド59と各供給用ホース55を接続する上述の実施形態のカプラ3を複数備え、排出用マニホールド60と各排出用ホース56を接続する上述の実施形態のカプラ3を複数備え、さらに、供給用主配管61に接続するために供給用マニホールド59に取り付けられた上述の実施形態のソケット1と、排出用主配管62に接続するために排出用マニホールド60に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2とを備えるものを、電子ユニット63という。つまり、システムボード52上にこれらを設けたものを、電子ユニット63という。ここでは、電子装置50は、複数のシステムボード52を備えるため、複数の電子ユニット63を備えることになる。そして、電子装置50としてだけでなく、このような電子ユニット63として製造、販売等の実施行為がなされる場合もある。
また、図10に示すように、筐体51の内部には、液体を供給するための供給用主配管61と、液体を排出するための排出用主配管62とが設けられている。なお、供給用主配管61を供給用配管ともいう。また、排出用主配管62を排出用配管ともいう。
また、供給用主配管61には、複数の供給用ホース64が取り付けられている。つまり、電子装置50は、供給用主配管61に一方の端部が取り付けられた複数の供給用ホース64を備える。また、排出用主配管62には、複数の排出用ホース65が取り付けられている。つまり、電子装置50は、排出用主配管62に一方の端部が取り付けられた複数の排出用ホース65を備える。
また、各供給用ホース64の他方の端部には、上述の実施形態のプラグ2が取り付けられており、各排出用ホース65の他方の端部には、上述の実施形態のソケット1が取り付けられている。
そして、複数の供給用ホース64の他方の端部に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2が、それぞれ、複数の電子ユニット63のそれぞれに備えられる供給用マニホールド59に取り付けられた上述の実施形態のソケット1に結合されるようになっている。また、複数の排出用ホース65の他方の端部に取り付けられた上述の実施形態のソケット1が、それぞれ、複数の電子ユニット63のそれぞれに備えられる排出用マニホールド60に取り付けられた上述の実施形態のプラグ2に結合されるようになっている。
このように、水冷式の電子装置50は、複数の供給用ホース64の他方の端部を複数の電子ユニット63にそれぞれ着脱可能に接続する上述の実施形態のカプラ3を複数備え、また、複数の排出用ホース65の他方の端部を複数の電子ユニット63にそれぞれ着脱可能に接続する上述の実施形態のカプラ3を複数備える。
このため、各カプラ3のソケット1とプラグ2の結合、取り外しによって、システムボード52上に各部品を取り付けた各電子ユニット63を着脱することができる。つまり、例えば保守、部品交換等の時に、各カプラ3のソケット1とプラグ2の結合、取り外しによって、システムボード52上に各部品を取り付けた各電子ユニット63を着脱することができる。そして、各供給用ホース64と各電子ユニット63との接続に上述の実施形態のカプラ3を用い、また、各排出用ホース65と各電子ユニット63との接続に上述の実施形態のカプラ3を用いている。このため、各電子ユニット63の取り外しの際、即ち、各カプラ3のソケット1とプラグ2の取り外しの際に、液体が漏れてしまうのを確実に防止することができる。
なお、電子ユニット63は、上述のような構成を備えるものに限られるものではなく、例えば、供給用マニホールド59と各供給用ホース64を接続する複数のカプラとして上述の実施形態のカプラ3を用い、排出用マニホールド60と各排出用ホース65を接続する複数のカプラとして上述の実施形態のカプラ3を用いたものであれば良い。つまり、供給用主配管61に接続するために供給用マニホールド59に取り付けられるソケットとして上述の実施形態のソケット1を用いず、排出用主配管62に接続するために排出用マニホールド60に取り付けられるプラグとして上述の実施形態のプラグ2を用いなくても良い。この場合、電子ユニット63は、回路基板52と、回路基板52に搭載された複数の電子部品53と、複数の電子部品53のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレート54と、複数のクーリングプレート54のそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の供給用ホース55と、複数のクーリングプレート54のそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の排出用ホース56と、回路基板52に設けられ、液相の流体を供給するための供給用配管59と、回路基板52に設けられ、液相の流体を排出するための排出用配管60と、供給用配管59に複数の供給用ホース55の他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第1カプラと、排出用配管60に複数の排出用ホース56の他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第2カプラとを備え、第1カプラ及び第2カプラとして、上述の実施形態のカプラ3を用いたものとなる。
また、供給用主配管61及び排出用主配管62は、それぞれ、カプラ66及びホース67を介して、電子装置50が設置されている床下に設けられている供給用共通配管68及び排出用共通配管69に接続されている。そして、供給用共通配管68及び排出用共通配管69は、例えば冷却室に設けられた熱交換機70やタンク71に接続されている。また、供給用共通配管68にはポンプ72が介装されている。このようにして、電子装置50の冷却システムでは、CPUモジュール53に取り付けられたクーリングプレート54に冷媒としての液体(ここでは水)を供給し、クーリングプレート54から排出された液体を熱交換機70(ラジエータ)まで輸送することで、CPUなどからの発熱を放熱させるようにしている。なお、供給用主配管61と供給用共通配管68とを接続するためのカプラ66、及び、排出用主配管62と排出用共通配管69とを接続するためのカプラ66として、上述の実施形態のカプラ3を用いても良い。なお、供給用共通配管68を往路共通配管ともいう。また、排出用共通配管69を復路共通配管ともいう。
なお、ここでは、複数の電子装置50を備えるデータセンタのようなものを想定して、複数の電子装置50のそれぞれに備えられる供給用主配管61及び排出用主配管62が、それぞれ、供給用共通配管68及び排出用共通配管69に接続されるものとしているが、これに限られるものではなく、一つの電子装置50を備え、これに備えられる供給用主配管61及び排出用主配管62が、それぞれ、熱交換機などに接続するための供給用配管及び排出用配管に接続されるようにしても良い。
また、ここでは、水冷式の電子装置50として、複数のシステムボード52(即ち、複数の電子ユニット63)を備えるものを例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、一つの回路基板を備える水冷式の電子装置に本発明を適用することもできる。
また、ここでは、周囲に液体が漏れてしまうことは許されない場合として、水冷式のサーバなどの電子装置50に上述の実施形態のカプラを適用する場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、周囲に液体が漏れてしまうことは許されない場合としては、例えばカプラを用いて接続される流路に流される液体に危険物が含まれているような場合などもあり、このような場合にも、上述の実施形態のカプラ3を用いるのが好ましい。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
ソケットと、
前記ソケットに結合するプラグとを備え、
前記ソケットは、
円形状の穴と、
前記穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
前記プラグは、
前記穴に挿入しうる円形状の挿入部と、
前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
前記挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とするカプラ。
(付記2)
前記ソケットは、
開状態で前記第1シートを露出状態とし、閉状態で前記第1シートを非露出状態とする第1シャッタと、
前記穴の底面の前記第1流路に対して前記第1円周方向の反対方向へずらした位置に設けられた第1突起部とを備え、
前記プラグは、
開状態で前記第2シートを露出状態とし、閉状態で前記第2シートを非露出状態とする第2シャッタと、
前記挿入部の端面の前記第2流路に対して前記第2円周方向の反対方向へずらした位置に設けられた第2突起部とを備えることを特徴とする、付記1に記載のカプラ。
(付記3)
前記ソケットは、
気相の流体を透過する第1フィルタと、
前記第1シートと前記第1フィルタとを接続する第1導管とを備え、
前記プラグは、
気相の流体を透過する第2フィルタと、
前記第2シートと前記第2フィルタとを接続する第2導管とを備えることを特徴とする、付記1又は2に記載のカプラ。
(付記4)
円形状の穴と、
前記穴の底面の偏心した位置に設けられた流路と、
前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
前記穴の底面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするソケット。
(付記5)
前記ソケットは、
開状態で前記シートを露出状態とし、閉状態で前記シートを非露出状態とするシャッタと、
前記穴の底面の前記流路に対して前記一の円周方向の反対方向へずらした位置に設けられた突起部とを備えることを特徴とする、付記4に記載のソケット。
(付記6)
前記ソケットは、
気相の流体を透過するフィルタと、
前記シートと前記フィルタとを接続する導管とを備えることを特徴とする、付記4又は5に記載のソケット。
(付記7)
円形状の挿入部と、
前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた流路と、
前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
前記挿入部の端面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするプラグ。
(付記8)
開状態で前記シートを露出状態とし、閉状態で前記シートを非露出状態とするシャッタと、
前記挿入部の端面の前記流路に対して前記一の円周方向の反対方向へずらした位置に設けられた突起部とを備えることを特徴とする、付記7に記載のプラグ。
(付記9)
気相の流体を透過するフィルタと、
前記シートと前記フィルタとを接続する導管とを備えることを特徴とする、付記7又は8に記載のプラグ。
(付記10)
ホースと、
前記ホースに取り付けられたソケットとを備え、
前記ソケットは、
円形状の穴と、
前記穴の底面の偏心した位置に設けられた流路と、
前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
前記穴の底面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするソケット付きホース。
(付記11)
ホースと、
前記ホースに取り付けられたプラグとを備え、
前記プラグは、
円形状の挿入部と、
前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた流路と、
前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
前記挿入部の端面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするプラグ付きホース。
(付記12)
配管と、
前記配管に取り付けられたソケットとを備え、
前記ソケットは、
円形状の穴と、
前記穴の底面の偏心した位置に設けられた流路と、
前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
前記穴の底面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするソケット付き配管。
(付記13)
配管と、
前記配管に取り付けられたプラグとを備え、
前記プラグは、
円形状の挿入部と、
前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた流路と、
前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
前記挿入部の端面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするプラグ付き配管。
(付記14)
クーリングプレートと、
前記クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、
前記ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備え、
前記ソケットは、
円形状の穴と、
前記穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
前記プラグは、
円形状の挿入部と、
前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
前記挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とするクーリングプレートモジュール。
(付記15)
前記ホースは、前記クーリングプレートに一方の端部が取り付けられた第1ホース、及び、前記クーリングプレートに一方の端部が取り付けられた第2ホースであり、
前記ソケット又は前記プラグは、前記第1ホースの他方の端部に取り付けられたソケット、及び、前記第2ホースの他方の端部に取り付けられたプラグであることを特徴とする、付記14に記載のクーリングプレートモジュール。
(付記16)
電子部品と、
電子部品に取り付けられたクーリングプレートと、
前記クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、
前記ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備え、
前記ソケットは、
円形状の穴と、
前記穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
前記プラグは、
円形状の挿入部と、
前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
前記挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とする電子モジュール。
(付記17)
回路基板と、
前記回路基板に搭載された複数の電子部品と、
前記複数の電子部品のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレートと、
前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の供給用ホースと、
前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の排出用ホースと、
前記回路基板に設けられ、液相の流体を供給するための供給用配管と、
前記回路基板に設けられ、液相の流体を排出するための排出用配管と、
前記供給用配管に前記複数の供給用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第1カプラと、
前記排出用配管に前記複数の排出用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第2カプラとを備え、
前記第1カプラ及び前記第2カプラは、それぞれ、
第1ソケットと、
前記第1ソケットに結合する第1プラグとを備え、
前記第1ソケットは、
円形状の第1穴と、
前記第1穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
前記第1プラグは、
円形状の第1挿入部と、
前記第1挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
前記第1挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とする電子ユニット。
(付記18)
前記供給用配管に取り付けられた第2ソケットと、
前記排出用配管に取り付けられた第2プラグとを備え、
前記第2ソケットは、
円形状の第2穴と、
前記第2穴の底面の偏心した位置に設けられた第3流路と、
前記第3流路に設けられ、前記第3流路を開閉する第3バルブと、
前記第2穴の底面の前記第3流路に対して第3円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第3シートとを備え、
前記第2プラグは、
円形状の第2挿入部と、
前記第2挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第4流路と、
前記第4流路に設けられ、前記第4流路を開閉する第4バルブと、
前記第2挿入部の端面の前記第4流路に対して第4円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第4シートとを備えることを特徴とする、付記17に記載の電子ユニット。
(付記19)
複数の電子ユニットと、
液相の流体を供給するための第1供給用配管と、
液相の流体を排出するための第1排出用配管と、
前記第1供給用配管に一方の端部が取り付けられた複数の第1供給用ホースと、
前記第1排出用配管に一方の端部が取り付けられた複数の第1排出用ホースと、
前記複数の第1供給用ホースの他方の端部を前記複数の電子ユニットにそれぞれ着脱可能に接続する複数の第1カプラと、
前記複数の第1排出用ホースの他方の端部を前記複数の電子ユニットにそれぞれ着脱可能に接続する複数の第2カプラとを備え、
前記複数の電子ユニットは、それぞれ、
回路基板と、
前記回路基板に搭載された複数の電子部品と、
前記複数の電子部品のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレートと、
前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の第2供給用ホースと、
前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の第2排出用ホースと、
前記回路基板に設けられ、液相の流体を供給するための第2供給用配管と、
前記回路基板に設けられ、液相の流体を排出するための第2排出用配管と、
前記第2供給用配管に前記複数の第2供給用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第3カプラと、
前記第2排出用配管に前記複数の第2排出用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第4カプラとを備え、
前記第3カプラ及び前記第4カプラは、それぞれ、
第1ソケットと、
前記第1ソケットに結合する第1プラグとを備え、
前記第1ソケットは、
円形状の第1穴と、
前記第1穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
前記第1プラグは、
円形状の第1挿入部と、
前記第1挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
前記第1挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とする電子装置。
(付記20)
前記第1カプラ及び前記第2カプラは、それぞれ、
第2ソケットと、
前記第2ソケットに結合する第2プラグとを備え、
前記第2ソケットは、
円形状の第2穴と、
前記第2穴の底面の偏心した位置に設けられた第3流路と、
前記第3流路に設けられ、前記第3流路を開閉する第3バルブと、
前記第2穴の底面の前記第3流路に対して第3円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第3シートとを備え、
前記第2プラグは、
円形状の第2挿入部と、
前記第2挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第4流路と、
前記第4流路に設けられ、前記第4流路を開閉する第4バルブと、
前記第2挿入部の端面の前記第4流路に対して第4円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第4シートとを備えることを特徴とする、付記19に記載の電子装置。
1 ソケット
2 プラグ
3 カプラ
10 流路
11 バルブ
11A 弁体
11B バネ
12 シート
13 円形状の穴
13A 穴の底面
14 Oリング
15 シャッタ
15A 切り込み部
16 突起部
16X 収納穴
17 バネ
18 フィルタ
19 導管
20 流路
21 バルブ
22 シート
23 挿入部
23A 挿入部の端面
24 突起部
25 シャッタ
25A 切り込み部
26 突起部
26X 収納穴
27 バネ
28 フィルタ
29 導管
30 レール
30A 枝分かれ部分
31 突起部
40 ホース
41 プラグ付きホース
42 ソケット付きホース
43 配管
44 プラグ付き配管
45 ソケット付き配管
50 電子装置
51 筐体
52 システムボード(回路基板)
53 CPUモジュール(電子部品)
54 クーリングプレート
55 供給用ホース
56 排出用ホース
57 クーリングプレートモジュール
58 電子モジュール
59 供給用マニホールド
60 排出用マニホールド
61 供給用主配管
62 排出用主配管
63 電子ユニット
64 供給用ホース
65 排出用ホース
66 カプラ
67 ホース
68 供給用共通配管
69 排出用共通配管
70 熱交換機
71 タンク
72 ポンプ

Claims (15)

  1. ソケットと、
    前記ソケットに結合するプラグとを備え、
    前記ソケットは、
    円形状の穴と、
    前記穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
    前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
    前記プラグは、
    前記穴に挿入しうる円形状の挿入部と、
    前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
    前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
    前記挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とするカプラ。
  2. 前記ソケットは、
    開状態で前記第1シートを露出状態とし、閉状態で前記第1シートを非露出状態とする第1シャッタと、
    前記穴の底面の前記第1流路に対して前記第1円周方向の反対方向へずらした位置に設けられた第1突起部とを備え、
    前記プラグは、
    開状態で前記第2シートを露出状態とし、閉状態で前記第2シートを非露出状態とする第2シャッタと、
    前記挿入部の端面の前記第2流路に対して前記第2円周方向の反対方向へずらした位置に設けられた第2突起部とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のカプラ。
  3. 前記ソケットは、
    気相の流体を透過する第1フィルタと、
    前記第1シートと前記第1フィルタとを接続する第1導管とを備え、
    前記プラグは、
    気相の流体を透過する第2フィルタと、
    前記第2シートと前記第2フィルタとを接続する第2導管とを備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のカプラ。
  4. 円形状の穴と、
    前記穴の底面の偏心した位置に設けられた流路と、
    前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
    前記穴の底面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするソケット。
  5. 円形状の挿入部と、
    前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた流路と、
    前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
    前記挿入部の端面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするプラグ。
  6. ホースと、
    前記ホースに取り付けられたソケットとを備え、
    前記ソケットは、
    円形状の穴と、
    前記穴の底面の偏心した位置に設けられた流路と、
    前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
    前記穴の底面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするソケット付きホース。
  7. ホースと、
    前記ホースに取り付けられたプラグとを備え、
    前記プラグは、
    円形状の挿入部と、
    前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた流路と、
    前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
    前記挿入部の端面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするプラグ付きホース。
  8. 配管と、
    前記配管に取り付けられたソケットとを備え、
    前記ソケットは、
    円形状の穴と、
    前記穴の底面の偏心した位置に設けられた流路と、
    前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
    前記穴の底面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするソケット付き配管。
  9. 配管と、
    前記配管に取り付けられたプラグとを備え、
    前記プラグは、
    円形状の挿入部と、
    前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた流路と、
    前記流路に設けられ、前記流路を開閉するバルブと、
    前記挿入部の端面の前記流路に対して一の円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収するシートとを備えることを特徴とするプラグ付き配管。
  10. クーリングプレートと、
    前記クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、
    前記ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備え、
    前記ソケットは、
    円形状の穴と、
    前記穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
    前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
    前記プラグは、
    円形状の挿入部と、
    前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
    前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
    前記挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とするクーリングプレートモジュール。
  11. 電子部品と、
    電子部品に取り付けられたクーリングプレートと、
    前記クーリングプレートに一方の端部が取り付けられたホースと、
    前記ホースの他方の端部に取り付けられたソケット又はプラグとを備え、
    前記ソケットは、
    円形状の穴と、
    前記穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
    前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
    前記プラグは、
    円形状の挿入部と、
    前記挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
    前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
    前記挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とする電子モジュール。
  12. 回路基板と、
    前記回路基板に搭載された複数の電子部品と、
    前記複数の電子部品のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレートと、
    前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の供給用ホースと、
    前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の排出用ホースと、
    前記回路基板に設けられ、液相の流体を供給するための供給用配管と、
    前記回路基板に設けられ、液相の流体を排出するための排出用配管と、
    前記供給用配管に前記複数の供給用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第1カプラと、
    前記排出用配管に前記複数の排出用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第2カプラとを備え、
    前記第1カプラ及び前記第2カプラは、それぞれ、
    第1ソケットと、
    前記第1ソケットに結合する第1プラグとを備え、
    前記第1ソケットは、
    円形状の第1穴と、
    前記第1穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
    前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
    前記第1プラグは、
    円形状の第1挿入部と、
    前記第1挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
    前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
    前記第1挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とする電子ユニット。
  13. 前記供給用配管に取り付けられた第2ソケットと、
    前記排出用配管に取り付けられた第2プラグとを備え、
    前記第2ソケットは、
    円形状の第2穴と、
    前記第2穴の底面の偏心した位置に設けられた第3流路と、
    前記第3流路に設けられ、前記第3流路を開閉する第3バルブと、
    前記第2穴の底面の前記第3流路に対して第3円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第3シートとを備え、
    前記第2プラグは、
    円形状の第2挿入部と、
    前記第2挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第4流路と、
    前記第4流路に設けられ、前記第4流路を開閉する第4バルブと、
    前記第2挿入部の端面の前記第4流路に対して第4円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第4シートとを備えることを特徴とする、請求項12に記載の電子ユニット。
  14. 複数の電子ユニットと、
    液相の流体を供給するための第1供給用配管と、
    液相の流体を排出するための第1排出用配管と、
    前記第1供給用配管に一方の端部が取り付けられた複数の第1供給用ホースと、
    前記第1排出用配管に一方の端部が取り付けられた複数の第1排出用ホースと、
    前記複数の第1供給用ホースの他方の端部を前記複数の電子ユニットにそれぞれ着脱可能に接続する複数の第1カプラと、
    前記複数の第1排出用ホースの他方の端部を前記複数の電子ユニットにそれぞれ着脱可能に接続する複数の第2カプラとを備え、
    前記複数の電子ユニットは、それぞれ、
    回路基板と、
    前記回路基板に搭載された複数の電子部品と、
    前記複数の電子部品のそれぞれに一つずつ取り付けられた複数のクーリングプレートと、
    前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の第2供給用ホースと、
    前記複数のクーリングプレートのそれぞれに一つずつ一方の端部が取り付けられた複数の第2排出用ホースと、
    前記回路基板に設けられ、液相の流体を供給するための第2供給用配管と、
    前記回路基板に設けられ、液相の流体を排出するための第2排出用配管と、
    前記第2供給用配管に前記複数の第2供給用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第3カプラと、
    前記第2排出用配管に前記複数の第2排出用ホースの他方の端部のそれぞれを着脱可能に接続する複数の第4カプラとを備え、
    前記第3カプラ及び前記第4カプラは、それぞれ、
    第1ソケットと、
    前記第1ソケットに結合する第1プラグとを備え、
    前記第1ソケットは、
    円形状の第1穴と、
    前記第1穴の底面の偏心した位置に設けられた第1流路と、
    前記第1流路に設けられ、前記第1流路を開閉する第1バルブと、
    前記穴の底面の前記第1流路に対して第1円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第1シートとを備え、
    前記第1プラグは、
    円形状の第1挿入部と、
    前記第1挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第2流路と、
    前記第2流路に設けられ、前記第2流路を開閉する第2バルブと、
    前記第1挿入部の端面の前記第2流路に対して第2円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第2シートとを備えることを特徴とする電子装置。
  15. 前記第1カプラ及び前記第2カプラは、それぞれ、
    第2ソケットと、
    前記第2ソケットに結合する第2プラグとを備え、
    前記第2ソケットは、
    円形状の第2穴と、
    前記第2穴の底面の偏心した位置に設けられた第3流路と、
    前記第3流路に設けられ、前記第3流路を開閉する第3バルブと、
    前記第2穴の底面の前記第3流路に対して第3円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第3シートとを備え、
    前記第2プラグは、
    円形状の第2挿入部と、
    前記第2挿入部の端面の偏心した位置に設けられた第4流路と、
    前記第4流路に設けられ、前記第4流路を開閉する第4バルブと、
    前記第2挿入部の端面の前記第4流路に対して第4円周方向へずらした位置に設けられ、液相の流体を吸収する第4シートとを備えることを特徴とする、請求項14に記載の電子装置。
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