JP2013256894A - 燃圧波形取得装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多段噴射のうち2段目以降のいずれかの噴射を対象噴射とし、その対象噴射に起因した圧力波形を多段噴射時検出波形から高精度で抽出することを図った燃圧波形取得装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射システムは、燃料を噴孔11bから噴射する燃料噴射弁10と、高圧配管43内で生じる燃料圧力の変化を検出する燃圧センサ20とを備える。ECU30は、多段噴射を実施している時に燃圧センサ20により検出される圧力波形を多段噴射時検出波形として取得し、多段噴射のうち2段目以降のいずれかの噴射を対象噴射とした場合に、対象噴射を実施することなく対象噴射よりも前段の噴射を実施している時の、圧力波形の規範となるモデル波形を記憶しており、モデル波形を多段噴射時検出波形から差し引いて、対象噴射に起因した圧力波形を抽出する。ECU30は、抽出に用いるモデル波形を、前段の噴射での最大噴射率に応じた比率で補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射弁から燃料を噴射させることに伴い生じる燃料圧力の変化を、圧力波形として取得する燃圧波形取得装置に関する。
内燃機関の出力トルク及びエミッション状態を精度良く制御するには、燃料噴射弁の噴孔から噴射される燃料の噴射量及び噴射開始時期等、その噴射状態を精度良く制御することが重要である。そこで特許文献1,2等には、噴孔に至るまでの燃料供給経路内で噴射に伴い生じる燃料圧力の変化を燃圧センサで検出することで、実際の噴射状態を検出する技術が開示されている。
例えば、噴射に伴い燃圧が下降を開始した時期を検出することで実際の噴射開始時期を検出したり、噴射に伴い生じた燃圧の下降量を検出することで実際の噴射量を検出したりしている。このように実際の噴射状態を検出できれば、その検出値に基づき噴射状態を精度良く制御することができる。
特開2010−3004号公報 特開2009−57924号公報
ところで、1燃焼サイクルあたりに燃料噴射を複数回行う多段噴射を実施する場合には次の点に留意する必要がある。すなわち、多段噴射を実施している時に燃圧センサにより検出された圧力波形(多段噴射時検出波形)には、対象噴射よりも前段の噴射に起因して生じる波形成分の余波が重畳している。
そこで上記特許文献1では、前段噴射を単段で実施している時の圧力波形を数式で表したモデル波形を予め記憶させておき、上記の多段噴射時検出波形からモデル波形を差し引くことで、対象噴射に起因した圧力波形(対象波形)を抽出している。そして、その抽出した対象波形に基づいて、実際の噴射状態を検出している。
しかしながら、本発明者が各種試験を実施したところ、前段の噴射状態が変化すると対象噴射に起因した圧力波形を精度良く抽出できない場合があることが分かった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、多段噴射のうち2段目以降のいずれかの噴射を対象噴射とし、その対象噴射に起因した圧力波形を多段噴射時検出波形から高精度で抽出することを図った燃圧波形取得装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、燃圧波形取得装置であって、内燃機関で燃焼させる燃料を噴孔(11b)から噴射する燃料噴射弁(10)と、前記噴孔から燃料を噴射させることに伴い前記噴孔に至るまでの燃料供給経路(43、11a)内で生じる燃料圧力の変化を検出する燃圧センサ(20)と、を備えた燃料噴射システムに適用され、前記内燃機関の1燃焼サイクル中に燃料を複数回噴射する多段噴射を実施している時に前記燃圧センサにより検出される圧力波形を、多段噴射時検出波形として取得する検出波形取得手段と、多段噴射のうち2段目以降のいずれかの噴射を対象噴射とした場合に、前記対象噴射を実施することなく前記対象噴射よりも前段の噴射を実施している時の、圧力波形の規範となるモデル波形が記憶されたモデル波形記憶手段と、前記モデル波形を前記多段噴射時検出波形から差し引いて、前記対象噴射に起因した圧力波形を抽出する波形抽出手段と、前記抽出に用いる前記モデル波形を、前記前段の噴射での最大噴射率に応じた比率、又は前記最大噴射率の相関値に応じた比率で補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、燃料噴射弁により燃料の噴射が実施された時に、燃圧センサにより、噴射に伴って噴孔に至るまでの燃料供給経路内で生じる燃料圧力の変化が検出される。そして、多段噴射を実施している時に、燃圧センサにより検出される圧力波形が、多段噴射時検出波形として取得される。
モデル波形記憶手段には、多段噴射のうち2段目以降のいずれかの噴射を対象噴射とした場合に、対象噴射を実施することなく対象噴射よりも前段の噴射を実施した時の、圧力波形の規範となるモデル波形が記憶されている。そして、モデル波形が多段噴射時検出波形から差し引かれることで、対象噴射に起因した圧力波形が抽出される。
ここで、前段の噴射での最大噴射率が異なると、前段の噴射に起因して生じる波形成分の余波(圧力の脈動)も変化することが、本願発明者によって確認された。この点、上記構成によれば、上記抽出に用いられるモデル波形が、前段の噴射での最大噴射率に応じた比率、又は最大噴射率の相関値に応じた比率で補正される。このため、対象噴射に起因した圧力波形を、多段噴射時検出波形から高精度で抽出することができる。
燃圧波形取得装置が適用された燃料噴射システムの概略を示す模式図。 燃料噴射制御処理の基本的な手順を示すフローチャート。 燃料噴射状態検出の処理手順を示すフローチャート。 単段噴射実行時における検出圧力の波形と噴射率推移波形との関係を示すタイムチャート。 図3のうねり消し処理S23を説明するタイムチャート。 モデル波形のパラメータ及び最大噴射率を示す図。 図3のうねり消し処理S23を説明するタイムチャート。 噴射間隔と減衰度合いとの関係を示すフローチャート。 噴射期間と振幅比との関係を示すグラフ。 図3のうねり消し処理S23の詳細手順を示すフローチャート。 噴射間隔と圧力測定誤差との関係を示すグラフ。 噴射間隔と最大噴射率比及び圧力変化量との関係を示すグラフ。
以下、燃圧波形取得装置を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の燃圧波形取得装置は、車両用のエンジン(内燃機関)に搭載されたものであり、当該エンジンには、複数の気筒#1〜#4について高圧燃料を噴射して圧縮自着火燃焼させるディーゼルエンジンを想定している。
図1は、上記エンジンの各気筒に搭載された燃料噴射弁10、燃料噴射弁10に搭載された燃圧センサ20、車両に搭載された電子制御装置であるECU30、等を示す模式図である。燃料噴射弁10を含むエンジンの燃料噴射システムでは、燃料タンク40内の燃料は、高圧ポンプ41によりコモンレール42(蓄圧容器)に圧送されて蓄圧され、高圧配管43を通じて各気筒の燃料噴射弁10へ分配供給される。
燃料噴射弁10は、以下に説明するボデー11、ニードル12(弁体)及び電磁ソレノイド13(アクチュエータ)等を備えて構成されている。ボデー11の内部には高圧通路11aが形成されており、コモンレール42から燃料噴射弁10へ供給される燃料は、高圧通路11aを通じて噴孔11bから噴射される。また、高圧通路11a内の燃料の一部は、ボデー11内部に形成された背圧室11cへ流通する。背圧室11cのリーク孔11dは制御弁14により開閉され、その制御弁14は電磁ソレノイド13により開閉作動する。ニードル12には、スプリング15の弾性力及び背圧室11cの燃料圧力が閉弁側へ付与されるとともに、高圧通路11aに形成された燃料溜まり部11fの燃料圧力が開弁側へ付与される。
コモンレール42から噴孔11bに至るまでの燃料供給経路(例えば高圧配管43又は高圧通路11a)には、燃料圧力を検出する燃圧センサ20が取り付けられている。図1の例では、高圧配管43とボデー11との接続部分に取り付けられている。或いは、図1中の一点鎖線に示すようにボデー11に取り付けてもよい。また、燃圧センサ20は、複数の燃料噴射弁10(#1)〜(#4)の各々に対して設けられている。
次に、上記構成による燃料噴射弁10の作動を説明する。電磁ソレノイド13へ通電していない時には、制御弁14はスプリング16の弾性力により閉弁作動する。すると、背圧室11c内の燃料圧力が上昇してニードル12は閉弁作動し、噴孔11bからの燃料噴射が停止されることとなる。一方、電磁ソレノイド13へ通電すると、制御弁14はスプリング16の弾性力に抗して開弁作動する。すると、背圧室11c内の燃料圧力が下降してニードル12は開弁作動し、噴孔11bから燃料が噴射されることとなる。
ちなみに、電磁ソレノイド13へ通電して燃料噴射させている時には、高圧通路11aから背圧室11cへ流入した燃料はリーク孔11dから11eへ排出される(リークする)。つまり、燃料の噴射期間中には、高圧通路11aの燃料は、背圧室11cを通じて低圧通路11eへ常時リークすることとなる。
ECU30は、電磁ソレノイド13の駆動を制御することで、ニードル12の開閉作動を制御して噴射状態を制御する。例えば、エンジン出力軸の回転速度及びエンジン負荷等に基づき、噴射開始時期、噴射終了時期及び噴射量等の目標噴射態様を算出し、その目標噴射態様となるよう、電磁ソレノイド13の駆動を制御する。
次に、ECU30が電磁ソレノイド13の駆動を制御することで燃料噴射状態を制御する手順について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。
図2の処理においては、まずステップS11で、エンジン運転状態を表す所定のパラメータ、例えばその時のエンジン回転速度、エンジン負荷、燃料噴射弁10へ供給される燃料の圧力等を読み込む。
続くステップS12では、上記ステップS11で読み込んだ各種パラメータに基づいて噴射パターンを設定する。例えば、各種パラメータに応じた最適な噴射パターンを噴射制御用マップ等に予め記憶させておき、ステップS11で読み込んだパラメータに基づき、前記マップを参照して最適な目標噴射パターンを設定する。なお、目標噴射パターンは、例えば噴射段数(1燃焼サイクル中の噴射回数)、噴射開始時期、噴射期間(噴射量に相当)等のパラメータにより定められるものである。こうして、上記噴射制御用マップは、それらパラメータと最適噴射パターンとの関係を示すものとなっている。
続くステップS13では、ステップS12で設定された目標噴射パターンに基づき、燃料噴射弁10の電磁ソレノイド13へ噴射指令信号を出力する。これにより、ステップS11で取得した各種パラメータ(エンジン運転状態)に応じた最適な噴射パターンとなるよう、燃料噴射制御される。
但し、燃料噴射弁10の経年劣化や燃料噴射弁10の機差ばらつき等が原因で、噴孔11bから噴射される実際の噴射パターンは目標噴射パターンからずれることが懸念される。この懸念に対し、燃圧センサ20の検出値に基づけば、後述する手法により実際の噴射パターン(実噴射状態)を検出できるので、その検出した実噴射パターンを目標噴射パターンに一致させるように噴射指令信号を補正する。また、その補正内容を学習して、次回の噴射指令信号の算出にその学習値を用いる。
次に、燃圧センサ20の検出値に基づき実噴射状態を検出(算出)する処理について、図3を用いて説明する。
図3に示す一連の処理は、所定周期(例えば先述のCPUが行う演算周期)又は所定のクランク角度毎に、ECU30のマイコンにより実行される。まずステップS21(検出波形取得手段)で、燃圧センサ20の出力値(検出圧力)を取り込む。この取り込み処理は複数の燃圧センサ20の各々について実行される。また、取り込んだ検出圧力に対し、高周波ノイズ等を除去するフィルタ処理を施すことが望ましい。
以下、ステップS21の取り込み処理について、図4を用いて詳細に説明する。
図4(a)は、図2のステップS13にて燃料噴射弁10に出力される噴射指令信号を示しており、この指令信号のパルスオンにより電磁ソレノイド13が作動して噴孔11bが開弁する。つまり、噴射指令信号のパルスオン時期Isにより噴射開始が指令され、パルスオフ時期Ieにより噴射終了が指令される。よって、指令信号のパルスオン期間(噴射指令期間)により噴孔11bの開弁時間Tqを制御することで、噴射量Q(噴射期間)を制御している。図4(b)は、上記噴射指令に伴い生じる噴孔11bからの燃料噴射率の変化(推移)を示し、図4(c)は、噴射率の変化に伴い生じる燃圧センサ20の出力値(検出圧力)の変化(圧力波形)を示す。なお、図4は噴孔11bを1回開閉させた場合の各種変化の一例である。
そしてECU30は、図3の処理とは別のサブルーチン処理により、燃圧センサ20の出力値を検出しており、そのサブルーチン処理では燃圧センサ20の出力値を、該センサ出力で圧力推移波形の軌跡(図4(c)にて例示される軌跡)が描かれる程度に短い間隔(図3の処理周期よりも短い間隔)にて逐次取得している。具体的には、50μsecよりも短い間隔(より望ましくは20μsec)でセンサ出力を逐次取得し、このように逐次取得した値を上記ステップS21では取り込んでいる。
燃圧センサ20により検出される圧力波形と噴射率の変化とは以下に説明する相関があるため、検出波形から噴射率の推移波形を推定することができる。
図4(b)に示す噴射率の変化について説明すると、先ず、符号Isの時点で電磁ソレノイド13への通電を開始した後、噴孔11bから燃料が噴射開始されることに伴い、噴射率は変化点R3にて上昇を開始する。つまり実際の噴射が開始される。その後、変化点R4にて最大噴射率に到達し、噴射率の上昇は停止する。これは、R3の時点でニードル弁20cがリフトアップを開始してR4の時点でリフトアップ量が最大になったことに起因する。
なお、本明細書における「変化点」は次のように定義される。すなわち、噴射率(又は燃圧センサ20の検出圧力)の2階微分値を算出し、その2階微分値の変化を示す波形の極値(変化が最大となる点)、つまり2階微分値波形の変曲点が、噴射率又は検出圧力の波形の変化点である。
次に、符号Ieの時点で電磁ソレノイド13への通電を遮断した後、変化点R7にて噴射率は下降を開始する。その後、変化点R8にて噴射率はゼロとなり、実際の噴射が終了する。これは、R7の時点でニードル弁20cがリフトダウンを開始し、R8の時点で完全にリフトダウンして噴孔11bが閉弁されたことに起因する。
図4(c)に示す燃圧センサ20の検出圧力の変化について説明すると、変化点P1以前の圧力P0は噴射指令開始時点Isでの燃料供給圧力であり、先ず、駆動電流が電磁ソレノイド13に流れた後、噴射率がR3の時点で上昇を開始する前に、検出圧力は変化点P1にて下降する。これは、P1の時点で制御弁14がリーク孔11dを開放し、背圧室11cが減圧処理されることに起因する。その後、背圧室11cが十分に減圧された時点で、変化点P2にてP1からの下降が一旦停止する。これは、リーク孔11dが完全に開放されたことで、リーク量がリーク孔11dの径に依存して一定となることに起因する。
次に、R3の時点で噴射率が上昇を開始したことに伴い、検出圧力は変化点P3にて下降を開始する。その後、R4の時点で噴射率が最大噴射率に到達したことに伴い、検出圧力の下降は変化点P4にて停止する。
次に、検出圧力は変化点P5にて上昇する。これは、P5の時点で制御弁14がリーク孔11dを閉塞し、背圧室11cが増圧処理されることに起因する。その後、背圧室11cが十分に増圧された時点で、変化点P6にてP5からの上昇が一旦停止する。
次に、R7の時点で噴射率が下降を開始したことに伴い、検出圧力は変化点P7にて上昇を開始する。その後、R8の時点で噴射率がゼロになり実際の噴射が終了したことに伴い、検出圧力の上昇は変化点P8にて停止する。P8以降の検出圧力は、一定の周期T10で下降と上昇を繰り返しながら減衰する。
以上により、燃圧センサ20による検出圧力の変動のうち変化点P3,P4,P7及びP8を検出することで、噴射率の上昇開始時点R3(実噴射開始時期)、最大噴射率到達時点R4、噴射率下降開始時点R7及び下降終了時点R8(実噴射終了時期)等を推定することができる。また、以下に説明する検出圧力の変動と噴射率の変化との相関関係に基づき、検出圧力の変動から噴射率の変化を推定できる。
つまり、検出圧力の変化点P3からP4までの圧力下降率Pαと、噴射率の変化点R3からR4までの噴射率上昇率Rαとは相関がある。変化点P7からP8までの圧力上昇率Pγと変化点R7からR8までの噴射率下降率Rγとは相関がある。変化点P3からP4までの圧力下降量Pβ(最大圧力下降量)と変化点R3からR4までの噴射率上昇量Rβ(最大噴射率)とは相関がある。よって、燃圧センサ20による検出圧力の変動から圧力下降率Pα、圧力上昇率Pγ及び最大圧力下降量Pβを検出することで、噴射率上昇率Rα、噴射率下降率Rγ及び最大噴射率Rβを推定することができる。以上の如く噴射率の各種状態R3,R4,R7,R8,Rα,Rβ,Rγを推定することができ、よって、図4(b)に示す燃料噴射率の変化(推移波形)を推定することができる。
さらに、実噴射開始から終了までの噴射率の積分値(斜線を付した符号Sに示す部分の面積)は噴射量Qに相当する。そして、検出圧力の変動波形のうち実噴射開始から終了までの噴射率変化に対応する部分(変化点P3〜P8の部分)の圧力の積分値と噴射率の積分値Sとは相関がある。よって、燃圧センサ20による検出圧力の変動から圧力積分値を算出することで、噴射量Qに相当する噴射率積分値Sを推定することができる。
図3の説明に戻り、先述のステップS21に続くステップS22において、検出対象となっている噴射が多段噴射のうち2段目以降の噴射であるか否かを判定する。2段目以降の噴射であると判定された場合には(S22:YES)、続くステップS23において、ステップS21で取得した検出圧力値の波形(圧力波形)に対して以下に説明するうねり消し処理を行う。
図5において、(a)は、多段(ここでは2回)噴射するよう噴射指令信号を出力した時に電磁ソレノイド13に流れる駆動電流を示すタイムチャートであり、(b)は、(a)の指令信号を出力した時に検出された燃圧の波形(検出波形W)を示す。また、(c)は、単段噴射するよう噴射指令信号を出力した時に電磁ソレノイド13に流れる駆動電流を示すタイムチャートであり、(d)は、(c)の指令信号を出力した時に検出された圧力波形を示す。
(b)に示す検出波形Wのうちn回目噴射(対象噴射)に対応する部分の波形((b)中の一点鎖線内参照)には、n回目より前の噴射(n−1回目噴射、n−2回目噴射、n−3回目噴射・・・)に起因して生じる余波が重畳している。図5(d)に示すn−1回目噴射の余波を例に説明すると、n−1回目噴射が終了した後にも、n−1回目噴射の余波として、所定周期(図4の場合T10の周期)で下降と上昇を繰り返しながら減衰していくうねり波形((d)中の一点鎖線内参照)が現れる。この余波(うねり波形)が、n回目噴射の検出波形Wのうちn回目噴射に対応する部分の波形((b)中の一点鎖線内参照)に重畳している。そのため、検出波形Wをそのまま用いてn回目噴射にかかる噴射率変化(図4(b)に例示する噴射率の推移波形)を推定しようとすると、その推定誤差は極めて大きくなる。
そこで、上記ステップS23のうねり消し処理では、検出波形Wから前段噴射の余波(うねり波形)を差し引いてn回目噴射に起因した圧力波形Wn(図5(f)参照)を抽出する処理を実施している。具体的には、予め各種態様の単段噴射を試験して、それら態様毎のうねり波形を取得しておく。前記各種態様の具体例としては、図4のP0(或いはP2)に相当する噴射開始時燃圧(供給燃圧)や、開弁時間Tqに相当する噴射量等の噴射条件を種々異ならせておくことが挙げられる。上記試験により得られたうねり波形、又はその得られたうねり波形を数式で表した波形は「モデル波形」に相当し、各種態様毎のモデル波形をECU30のメモリ(モデル波形記憶手段)に予め記憶させておく。
本実施形態では、以下の数式1で例示されるうねり波形を、上記モデル波形として記憶させるとともに、そのモデル波形に対応する噴射での最大噴射率RβMを記憶させている。数式1中のpはモデル波形の値(燃圧センサ20による検出圧力の規範値)を示す。数式1のAi,ki,ωi,θiは、減衰振動における振幅、減衰係数、周波数、位相をそれぞれ示すパラメータである。数式1中のtは経過時間を示す。そして、経過時間tを変数として検出圧力の規範値pが数式1で特定され、上記各パラメータAi,ki,ωi,θiが噴射態様(例えば噴射開始時燃圧や噴射期間等)に応じて異なる値に設定されている。なお、iは1〜3の値をとる。ここでは、図6に示すように、噴射期間(Tq1,Tq2,Tq3・・・)に応じて、上記各パラメータAi,ki,ωi,θi及び最大噴射率RβMが設定されている。さらに、これらは噴射開始時燃圧に応じて設定されている。
p=ΣAi×exp(−ki×t)sin(ωi×t+θi)・・・〔数式1〕
そして、例えばn−1回目噴射の余波(うねり波形)の規範となるモデル波形CALn−1を取得したい場合には、n−1回目噴射の噴射開始時燃圧や噴射期間(噴射量)等の噴射態様に基づき、メモリに記憶された各種態様毎のモデル波形の中から最も近い噴射態様のモデル波形を選択、またはn−1回目噴射様態とメモリに記憶された様態の差に基づいてモデル波形を算出する。そして、その選択したモデル波形を、n−1回目噴射の余波(うねり波形)の規範となるモデル波形CALn−1として取得する。例えば、図5(e)中の破線はモデル波形CALn−1を表し、図5(e)中の実線は(b)の検出波形Wを表す。そして、検出波形Wからモデル波形CALn−1を差し引く演算を実施して、図5(f)に示す圧力波形Wnを抽出する。このように抽出された圧力波形Wnは、前段噴射のうねり波形成分が除去されているので、n回目噴射に起因した噴射率変化との相関が高い圧力波形となっている筈である。
図5(e)(f)の例では、n−1回目噴射のうねり波形を表すモデル波形CALn−1のみを検出波形Wから差し引いているが、n−2回目噴射以前の複数のうねり波形についても同様にモデル波形を取得して、取得した複数のモデル波形を検出波形Wから差し引くようにしてもよい。ちなみに、図7の例では、n−1回目噴射及びn−2回目噴射のうねり波形(モデル波形CALn−1,CALn−2)を検出波形Wから差し引いている。
ここで、「m回目(=n−1回目)の噴射からn回目の噴射までの噴射間隔Tmnに応じて、検出波形W0n−1の脈動振幅A1が小さくなる度合いが変化する」との知見を本願発明者は得ている。
図8に、噴射間隔Tmnと減衰度合いとの関係を示す。同図に示すように、n−1回目噴射の検出波形W0n−1では、n−1回目噴射によって燃圧変動Cn−1が生じている。また、n回目噴射の検出波形W0nでは、n回目噴射によって燃圧変動Cnが生じている。噴射間隔Tmnの長い方から順に図8(a)(b)(c)となっている(Tmn1>Tmn2>Tmn3)。
図8(a)(c)では、検出波形W0n−1の谷の部分に、n回目噴射による燃圧変動Cnが重なっている。このため、n回目噴射時に燃料噴射弁10の噴孔11bから抜け出ていく圧力波の圧力が極小値となっており、補正前のモデル波形CALn−1と比較して検出波形W0n−1の振幅が減衰する度合いが大きくなる。一方、図8(b)では、検出波形W0n−1の節の部分に、n回目噴射による燃圧変動Cnが重なっている。このため、n回目噴射時に燃料噴射弁10の噴孔11bから抜け出ていく圧力波の圧力が、変動する圧力の中心値(変曲点の値)となっており、補正前のモデル波形CALn−1と比較して検出波形W0n−1の振幅が減衰する度合いが小さくなる。
上記に鑑みた本実施形態では、上述の如く選択したモデル波形CALn−1を、m回目の噴射からn回目の噴射までの噴射間隔Tmnに応じた減衰度合いで減衰させた波形に補正している。具体的には、数式1の規範値pに第1補正係数ξを掛けることにより、規範値p(モデル波形CAL)を補正している。n−1回目噴射による脈動に対する第1補正係数ξmnは、上記噴射間隔Tmnの関数になっている。
図7(c)(d)の例で説明すると、図中の実線に示すモデル波形CALn−1,CALn−2は、減衰度合いを大きくするよう補正した後の波形を示している。そして、図中の破線k1は補正後のモデル波形のピーク値に沿った漸近線を表しており、図中の一点鎖線k2は補正前のモデル波形のピーク値に沿った漸近線を表している。そして、数式1の規範値pに掛ける第1補正係数ξを変化させると、漸近線k1,k2の傾きが変化する。すなわち、「減衰度合い」を大きくさせるべく第1補正係数ξを小さくする補正を行うと、補正前の漸近線k2はk1に示す如くその傾きが大きくなるように補正される。
また、以下の試験を実施したことにより、「n回目噴射の噴射期間Tqnが長いほど検出波形W0n−1の脈動振幅A1が小さくなる」ことが明らかとなった。すなわち、開弁時間が長いほど、噴射時に噴孔において反射する燃圧波動の量が少なくなるため脈動の振幅は小さくなる。
この試験では、実波形の振幅Aとモデル波形の振幅AMとの振幅比A/AMが、n回目の噴射期間を異ならせるとどのように変化していくかを試験しており、図9は、その試験結果を示すグラフである。なお、図中の複数の実線は、燃料噴射弁へ供給する燃料の圧力を200MPa、140MPa、80MPa、40MPaと異ならせて試験した結果をそれぞれ表している。
図9の試験結果は、供給燃圧にかかわらず、n回目噴射の噴射期間Tqnが長いほど検出波形W0n−1の脈動振幅Aは小さくなっていくことを表している。ちなみに、n回目噴射を実施しなかった場合(噴射期間Tqnの値がゼロ)には振幅比A/AMは1となっており、このことは、n回目噴射を実施したことによる影響で検出波形W0n−1の脈動振幅A1が小さくなっていることを表している。
上記知見に鑑みて、上述の如く選択したモデル波形CALn−1を、n回目噴射の噴射期間Tqnが長いほど減衰度合いの大きい波形に補正する処理を併せて実行している。具体的には、m(=n−1)回目噴射による脈動に対する上記第1補正係数ξmnは、噴射期間Tqnの関数にもなっている。そして、数式1の規範値pに第1補正係数ξを掛けることにより、規範値p(モデル波形CAL)を補正している。このため、多段噴射時検出波形Wからn回目単段噴射時検出波形W0nを差し引いて得られる検出波形W0n−1に、モデル波形CALn−1を近づけることができる。
さらに、「m(=n−1)回目噴射での最大噴射率Rβmが大きいほど検出波形W0mの脈動振幅A1が大きくなる」ことが明らかとなった。すなわち、噴射での最大噴射率が大きいほど、燃圧波動が大きくなるため脈動の振幅は大きくなる。
そこで、本実施形態では、実波形の最大噴射率Rβとモデル波形の最大噴射率RβMとの最大噴射率比Rβ/RβMを定義し、この最大噴射率比Rβ/RβMを適合係数γにより適合させた第2補正係数ηを用いて、規範値pを補正する。m回目噴射の脈動に対する第2補正係数ηmは、以下の数式2で表される。
ηm=γ{Rβm/RβMm(Tqm)−1}+1・・・〔数式2〕
そして、数式1の規範値pに第2補正係数ηを掛けることにより、規範値p(モデル波形)を補正している。第2補正係数ηmは、m回目噴射での実際の最大噴射率Rβmの関数になっている。また、m回目噴射でのモデル波形の最大噴射率RβMmは、m回目噴射での噴射期間Tqmの関数になっている。噴射期間Tqmは、m回目の噴射に起因した圧力波形を解析することにより算出することができ、m回目噴射でのパルスオン期間(噴射指令期間)から算出することもできる。
これらを踏まえて、n回目噴射よりも前の全噴射に起因してn回目噴射時に残っている脈動のモデル波形CALAnを、以下の数式3で表している。
CALAn=Σ(Πξji)×ηi×CALi・・・〔数式3〕
ここで、シグマ(Σ)はi=1〜mまでの総和をとり、パイ(Π)はj=i+1〜nまでの積をとる。すなわち、数式3は、1〜m回目噴射のモデル波形CALiに対し、それぞれ第1補正係数Πξji、及び第2補正係数ηi(比率)により補正した合計を表している。ξは、第i+1段以降の噴射(第j噴射)毎に第j噴射の噴射期間と第i+1噴射と第j噴射の噴射インターバルによる補正を行うため、積の形となる。
図3の説明に戻り、うねり消し処理S23に続くステップS24においては、検出対象となっている噴射が1段目の噴射であると判定されている場合には(S22:NO)、ステップS21で取得した検出圧力値(圧力波形)を微分演算することにより、圧力微分値の波形を取得する。2段目以降の噴射の場合には(S22:YES)、ステップS23にてうねり消し処理が施された後の検出圧力値(圧力波形)を微分演算する。
続くステップS25〜S28では、ステップS24にて取得した圧力微分値を用いて、図4(b)に示す各種噴射状態を算出する。つまり、ステップS25では燃料の噴射開始時期R3を、ステップS26では噴射終了時期R8を、ステップS27では最大噴射率到達時期R4及び噴射率下降開始時期R7を、ステップS28では最大噴射率Rβをそれぞれ算出する。なお、噴射量が少ない場合には、最大噴射率到達時期R4及び噴射率下降開始時期R7は一致することとなる。
そして、続くステップS29では、ステップS25〜S28にて算出した噴射状態R3,R8,Rβ,R4,R7に基づき、実噴射開始から終了までの噴射期間Tqを算出する。また、実噴射開始から終了までの噴射率の積分値(斜線を付した符号Sに示す部分の面積)を算出し、その算出結果を実際の噴射量Qとする。前記面積Sは、噴射量が多い場合には台形に近い形状となり、噴射量が少ない場合には三角形に近い形状となる。なお、上記噴射状態R3,R8,Rβ,R4,R7の他に、噴射率の上昇率Rα及び噴射率の下降率Rγを圧力波形から算出し、これらの上昇率Rα及び下降率Rγを加味して噴射率の積分値S(噴射量Q)を算出するようにしてもよい。
次に、上述したうねり消し処理S23の手順について、図10のフローチャートを用いて説明する。当該処理は、図3のステップS23に相当するサブルーチン処理であり、先ずステップS31にて、m(=n−1)回目の噴射開始時燃圧P0mと噴射期間Tqmとを、取得する。なお、噴射期間Tqmは、図3のステップS29で算出した噴射期間Tqmを用いてもよいし、噴射指令信号による開弁時間Tqmを用いてもよい。
続くステップS32では、ステップS31で取得した噴射開始時燃圧P0m及び噴射期間Tqmに基づき、メモリに記憶されている各種態様毎のモデル波形の中から、最も近い噴射態様のモデル波形CALmを選択、またはm回目噴射様態とメモリに記憶された様態の差に基づいてモデル波形を算出する。また、そのモデル波形CALmに対応する噴射での最大噴射率RβMmを取得する。
続くステップS33では、m回目噴射時にS38で保存したモデル波形CALi、ξi、ηi(i=1〜m−1)を取得する。
続くステップS34では、i回目噴射とn回目噴射との噴射間隔Tin、及びn回目噴射の噴射期間Tqnを呼び出し、ステップS35では、Tin(i=1〜m)、Tqnに基づいて、第1補正係数ξiをi=1〜mについてそれぞれ算出する。なお、噴射間隔Tinは、図3のステップS25で算出した噴射開始時期とステップS26で算出した噴射終了時期とに基づいて算出してもよいし、噴射指令信号に基づいて算出してもよい。また、Tqnは噴射指令信号による開弁時間Tqnを用いる。
ここではξを漸化式的に噴射毎にもとめるため常にξ用のTqiは噴射指令信号に基づいて算出しているが、数式3のようにΠξijとして求めることも可能である。その場合は、対象噴射の噴射期間Tqnを除いてTqi(i=1〜m)はステップS29の結果を用いることもできる。
続くステップS36では、m回目噴射での実際の最大噴射率Rβiとモデル波形の最大噴射率RβMmとに基づいて、第2補正係数ηmを算出する。なお、実際の最大噴射率Rβiは、図3のステップS28で算出した最大噴射率を用いる。
続くステップS37(補正手段)では、上述した数式3により、n回目噴射よりも前の全噴射に起因してn回目噴射時に残っている脈動のモデル波形CALAnを算出する。すなわち、上記ステップS32〜S36で取得したCALi、ξi、ηi(i=1〜m)を用いて、n回目噴射時に残っている脈動のモデル波形CALAn、換言すれば多段噴射時検出波形Wに重畳している全ての脈動のモデル波形CALAnを算出する。
続くステップS38では、ステップS32、S35、S36で新たに算出したCALm、ξi(i=1〜m)、ηmをメモリーに格納する。
続くステップS39(波形抽出手段)では、図3のステップS21で取得した検出波形Wから、ステップS37で算出した脈動のモデル波形CALAn(補正後のモデル波形)を減算する。この減算により得られた波形は、図5(f)又は図7(e)に例示されるn回目噴射に起因した圧力波形Wnに相当する。
図11は、うねり消し処理を行う際に、第1補正係数ξ及び第2補正係数ηによる補正なしの場合(破線)、第1補正係数ξのみによる補正ありの場合(一点鎖線)、並びに第1補正係数ξ及び第2補正係数ηによる補正ありの場合について、圧力の推定誤差を示すタイムチャートである。同図に示すように、第1補正係数ξによる補正、さらに第1補正係数ξ及び第2補正係数ηによる補正を行うことによって、圧力の推定誤差を小さくすることができる。
以上詳述した本実施形態は以下の利点を有する。
・m(=n−1)回目の噴射での最大噴射率Rβmが異なると、m回目の噴射に起因して生じる波形成分の余波(圧力の脈動)も変化することが、本願発明者によって確認された。この点、抽出に用いられるモデル波形CALmが、m回目の噴射での最大噴射率Rβmに応じた第2補正係数ηmにより補正される。このため、n回目噴射に起因した圧力波形を、多段噴射時検出波形Wから高精度で抽出することができる。
・m回目の噴射での最大噴射率Rβmが大きいほど、噴射後に残る圧力の脈動が大きくなる。この点、m回目の噴射での最大噴射率Rβmが大きいほど上記第2補正係数ηmが大きくされるため、抽出に用いるモデル波形CALmを適切に補正することができる。
・m回目の噴射に起因した圧力波形における燃料圧力の最大下降量は、m回目の噴射での最大噴射率Rβmと相関がある。このため、燃料圧力の最大下降量を最大噴射率Rβmの相関値として、この相関値が大きいほど上記第2補正係数ηmを大きくしても、抽出に用いるモデル波形CALを適切に補正することができる。
・m回目の噴射からn回目噴射までの噴射間隔Tmnが異なると、m回目の噴射に起因して生じる波形成分の余波も変化することが、本願発明者によって確認された。この点、抽出に用いられるモデル波形CALm(CALi)が、m回目の噴射からn回目噴射までの噴射間隔Tmnに応じた第1補正係数ξm(ξi)で減衰させた波形に補正される。このため、n回目噴射に起因した圧力波形を、多段噴射時検出波形Wから高精度で抽出することができる。
・n回目噴射の噴射期間Tqnが異なると、m回目の噴射に起因して生じる波形成分の余波も変化することが、本願発明者によって確認された。詳しくは、n回目噴射の噴射期間Tqnが長いほど、波形成分の余波の減衰度合いが大きくなる。この点、抽出に用いられるモデル波形CALが、n回目噴射の噴射期間Tqnが長いほど減衰度合いの大きい波形に補正される。このため、n回目噴射に起因した圧力波形を、多段噴射時検出波形Wから高精度で抽出することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・図10のステップS37の処理において、n回目噴射よりも前の全噴射に起因してn回目噴射時に残っている脈動のモデル波形CALAnを算出する際に、1回目噴射時に残っている脈動のモデル波形CALA1=0とすれば、図3のステップS22の処理を省略することができる。
・図12に示すように、実波形の最大噴射率Rβとモデル波形の最大噴射率RβMとの最大噴射率比Rβ/RβMは、噴射時の燃料圧力がそれよりも前の全噴射に起因した圧力波形の余波により、基準圧力(レール圧Pcや非噴射時の検出圧力)から変化した変化量と相関があることが分かった。すなわち、m(=n−1)回目噴射よりも前の全噴射に起因した圧力波形により、m回目噴射時の燃料圧力が変化した変化量(基準圧力からの変化量)は、m回目噴射での最大噴射率比Rβ/RβM(最大噴射率Rβ)と相関がある。そこで、m回目噴射よりも前の全噴射に起因したモデル波形CALmを用いて、上記実施形態のηmを算出することができる。具体的には、以下の数式4によりηmを算出する。
ηm=ε×ξ×CALm+1・・・〔数式4〕
ここで、εは適合係数である。モデル波形CALmの値としては、前の噴射とm回目噴射との噴射間隔と、m回目噴射において噴射開始から最大噴射率となるまでの期間とを合計して、その合計した期間が経過した時の規範値pを用いる。そして、算出されたηmを、図10のうねり消し処理に用いればよい。したがって、抽出に用いるモデル波形を適切に補正することができる。
・上記実施形態では、第1補正係数ξmを噴射間隔Tmn及び噴射期間Tqnの関数としているが、第1補正係数ξmを噴射間隔Tmn及び噴射期間Tqnのいずれか一方の関数とすることもできる。
・上記実施形態では、第1補正係数ξ及び第2補正係数ηを用いてモデル波形CALの補正を行っているが、第1補正係数ξ及び第2補正係数ηのいずれか一方を用いてモデル波形CALの補正を行うこともできる。
・上記実施形態によるモデル波形CALは数式1で表されており、経過時間tを変数として検出圧力の規範値pが数式1から算出できるよう、各パラメータAi,ki,ωi,θiを噴射態様(例えば噴射開始時燃圧や噴射期間等)に応じて異なる値に設定して記憶させている。これに対し、経過時間tに対する検出圧力の規範値pをそのままマップ等に記憶させておき、当該マップを噴射態様毎に記憶させてモデル波形として用いるようにしてもよい。
・上記実施形態が適用される燃料噴射弁10は、制御弁14に2方弁を採用することに起因して、ニードル12を開弁作動させている噴射期間中には背圧室11cの燃料を常時リークさせる構成のものである。しかし本発明は、制御弁14に3方弁を採用した燃料噴射弁であって、噴射期間中であっても背圧室11cの燃料をリークさせない構成の燃料噴射弁にも適用できる。
10…燃料噴射弁、11a…高圧通路、11b…噴孔、20…燃圧センサ、30…ECU、43…高圧配管。

Claims (6)

  1. 内燃機関で燃焼させる燃料を噴孔(11b)から噴射する燃料噴射弁(10)と、前記噴孔から燃料を噴射させることに伴い前記噴孔に至るまでの燃料供給経路(43、11a)内で生じる燃料圧力の変化を検出する燃圧センサ(20)と、を備えた燃料噴射システムに適用され、
    前記内燃機関の1燃焼サイクル中に燃料を複数回噴射する多段噴射を実施している時に前記燃圧センサにより検出される圧力波形を、多段噴射時検出波形として取得する検出波形取得手段と、
    多段噴射のうち2段目以降のいずれかの噴射を対象噴射とした場合に、前記対象噴射を実施することなく前記対象噴射よりも前段の噴射を実施している時の、圧力波形の規範となるモデル波形が記憶されたモデル波形記憶手段と、
    前記モデル波形を前記多段噴射時検出波形から差し引いて、前記対象噴射に起因した圧力波形を抽出する波形抽出手段と、
    前記抽出に用いる前記モデル波形を、前記前段の噴射での最大噴射率に応じた比率、又は前記最大噴射率の相関値に応じた比率で補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする燃圧波形取得装置。
  2. 前記補正手段は、前記前段の噴射での前記最大噴射率が大きいほど前記比率を大きくする請求項1に記載の燃圧波形取得装置。
  3. 前記相関値は、前記前段の噴射に起因した前記圧力波形における燃料圧力の最大下降量であり、
    前記補正手段は、前記相関値が大きいほど前記比率を大きくする請求項1に記載の燃圧波形取得装置。
  4. 前記相関値は、前記前段の噴射よりも前の噴射に起因した圧力波形により、前記前段の噴射時の燃料圧力が変化した変化量であり、
    前記補正手段は、前記相関値に応じて前記比率を変化させる請求項1に記載の燃圧波形取得装置。
  5. 前記補正手段は更に、前記抽出に用いる前記モデル波形を、前記前段の噴射から前記対象噴射までの噴射間隔に応じた減衰度合いで減衰させた波形に補正する請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃圧波形取得装置。
  6. 前記補正手段は更に、前記抽出に用いる前記モデル波形を、前記対象噴射の噴射期間が長いほど減衰度合いの大きい波形に補正する請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃圧波形取得装置。
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