JP2013254592A - 導光板ユニット - Google Patents

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寛史 太田
Yasuhiro Sekiguchi
泰広 関口
Takeshi Kawakami
武志 川上
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Abstract

【課題】正面方向の輝度向上を図ることができる導光板ユニット並びにその導光板ユニットを含む面光源装置及び透過型画像表示装置、導光板を提供する。
【解決手段】導光板ユニット55は、光が入射される側面51cと、側面51cと交差する面であり、光を反射させる凸条部52が設けられた背面51bと、背面51bと反対側の面であり、光を出射する出射面51aとを有し、凸条部52は、側面51cの長手方向に延在すると共に、延在する方向と直交する方向に配列されている導光板50と、導光板50の出射面51a側に配置される、マイクロレンズフィルム41、プリズムフィルム43、及び拡散フィルム45を含むフィルム群40と、を備えている。複数の凸条部52の各々は、導光板50における側面51cから入射され出射面51aから出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度θP50が20°以上67°以下となるような外形を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は導光板ユニット、面光源装置及び透過型画像表示装置、導光板に関する。
液晶表示装置等の透過型画像表示装置は、一般に、液晶表示パネルといった透過型画像表示部の背面側に配置され、透過型画像表示部にバックライトを供給する面光源装置を有する。このような面光源装置としてエッジライト型の面光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
エッジライト型の面光源装置は、透光性を有する導光板と、導光板の側方に配置され、導光板の側面に光を供給するための光源とを備える。導光板の背面側には、光を反射させるためのレンチキュラーレンズが、光の入射方向に対し直交する方向に延在すると共に相互に平行に複数設けられている(例えば、特許文献1参照)。この構成では、光源から出射された光は、光源と対向する導光板の側面から導光板内に入射され、導光板内を全反射しながら伝搬する。導光板の背面側には、レンチキュラーレンズが複数形成されているので、レンチキュラーレンズで反射した光は導光板の透過型画像表示部側の出射面から出射される。
従来、透過型画像表示装置では、導光板の出射面から出射された光を正面方向に集光することで透過型画像表示部に効率的に入射させるため、導光板と透過型画像表示部との間に、マイクロレンズフィルム、プリズムフィルム、及び拡散フィルムが配置される場合がある。
特開2007−311325号公報
しかしながら、背面側(反射面側)にレンチキュラーレンズを有する導光板に対して、上記のようにマイクロレンズフィルム、プリズムフィルム、及び拡散フィルムを配置した場合、正面方向の輝度の向上を十分に図ることができないことがあった。
そこで、本発明は、正面方向の輝度の向上を図ることができる導光板ユニット並びにその導光板ユニットを含む面光源装置及び透過型画像表示装置、導光板を提供することを目的とする。
本発明に係る導光板ユニットは、光が入射される入射面と、入射面と交差する面であり、光を反射させる凸条部が設けられた反射面と、反射面と反対側の面であり、光を出射する出射面とを有し、凸条部は、入射面の長手方向に延在すると共に、延在する方向と直交する方向に配列されている導光板と、導光板の出射面側に配置される、マイクロレンズフィルム、プリズムフィルム、及び拡散フィルムを含むフィルム群と、を備えており、複数の凸条部の各々は、導光板における入射面から入射され出射面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度が20°以上67°以下となるような外形を有している。
本発明に係る面光源装置は、上記導光板ユニットと、導光板ユニットにおける導光板の入射面に対向して設けられた光源部と、を備えている。
本発明に係る透過型画像表示装置は、上記導光板ユニットと、導光板ユニットにおける導光板の入射面に対向して設けられた光源部と、導光板ユニットにおけるフィルム群の光出射側に設けられており、当該フィルム群から出射される光により照明され画像を表示する透過型画像表示部と、を備えている。
上記構成の導光板ユニット、面光源装置及び透過型画像表示装置において、導光板の入射面から入射した光は、導光板内を全反射しながら伝搬する。導光板内を伝搬する光が反射面上に設けられた凸条部に入射すると、凸条部により全反射条件と異なる条件で反射する。よって、凸条部で反射した光は反射面とは反対側の出射面から出射され、フィルム群を透過して出射される。導光板ユニットでは、導光板から出射される光のピーク角度が20°以上67°以下となるような凸条部を有しているので、導光板からフィルム群に入射された光は、フィルム群における出射面から正面方向に出射される割合が高い。これらの作用により、上記構成の導光板ユニットでは、正面方向の輝度が向上する。そして、本発明に係る透過型画像表示装置では、当該導光板ユニット上に透過型画像表示部が設けられているので、正面方向輝度がより高い光で透過型画像表示部が照明される。その結果、透過型画像表示部で表示される画像の輝度向上を図ることができる。
また、本発明に係る導光板ユニット、面光源装置、及び透過型画像表示装置では、本発明に係る導光板ユニットでは、導光板からの出射光のピーク角度を23°以上43°以下とすることができる。これにより、更にフィルム群から出射される光を正面方向に集光させることができる。
また、本発明に係る導光板ユニット、面光源装置、及び透過型画像表示装置では、導光板からの出射光のピーク角度を28°以上38°以下とすることができる。これにより、より更にフィルム群から出射される光を正面方向に集光させることができる。
また、本発明に係る導光板ユニット、面光源装置、及び透過型画像表示装置では、導光板からの出射光のピーク角度を28°以上33°以下とすることができる。これにより、更に一段とフィルム群から出射される光を正面方向に集光させることができる。
また、本発明に係る導光板ユニット、面光源装置、及び透過型画像表示装置では、フィルム群は、導光板の出射面側から、マイクロレンズフィルム、プリズムフィルム、拡散フィルムの順番で配置することができる。
また、本発明に係る導光板ユニット、面光源装置、及び透過型画像表示装置では、凸条部は、レンチキュラーレンズとすることができる。
本発明に係る導光板は、マイクロレンズフィルム、プリズムフィルム、及び拡散フィルムを含むフィルム群の光入射面と対向して配置される導光板であって、光が入射される入射面と、入射面と交差する面であり、光を反射させる凸条部が設けられた反射面と、反射面と反対側の面であり、フィルム群に向けて光を出射する出射面とを備えており、凸条部が、入射面の長手方向に延在すると共に、延在方向と直交する方向に配列され、複数の凸条部の各々は、入射面から入射され出射面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度が20°以上67°以下となるような外形を有している。
上記構成の導光板において、導光板の入射面から入射した光は、導光板内を全反射しながら伝搬する。導光板内を伝搬する光が反射面上に設けられた凸条部に入射すると、凸条部により全反射条件と異なる条件で反射する。よって、凸条部で反射した光は反射面とは反対側の出射面から出射される。このとき、導光板から出射される光のピーク角度が20°以上60°以下となるような凸条部を有している。このような導光板は、フィルム群を出射面に対向して配置したとき、フィルム群から出射させる光を正面方向に多く集光させる。これらの作用により、正面方向の輝度が向上する。
本発明に係る導光板では、複数の凸条部の各々は、入射面と直交する方向における凸条部の長さである幅をw、出射面と直交する方向における凸条部の最大長さである高さをh、凸条部の先端部における曲率半径をrとしたとき、幅wに対する高さhの比(h/w)と、幅wに対する曲率半径rの比(r/w)と、凸条部の延在方向に直交する断面を構成する輪郭線と反射面とがなす角度である底部角度γとが、下記の表1で示す各組み合わせの範囲内とすることができる。
本発明に係る導光板では、幅wに対する最大高さhの比(h/w)と、幅wに対する曲率半径rの比(r/w)と、底部角度γとを、下記の表2で示す各組み合わせの範囲内とすることができる。
本発明に係る導光板では、幅wに対する最大高さhの比(h/w)と、幅wに対する曲率半径rの比(r/w)と、底部角度γとを、下記の表3で示す各組み合わせの範囲内とすることができる。
また、本発明に係る導光板では、凸条部をレンチキュラーレンズとすることができる。
本発明によれば、正面方向の輝度の向上を図ることができる導光板ユニット並びにその導光板ユニットを含む面光源装置及び透過型画像表示装置、導光板を提供することができる。
本発明に係る導光板ユニットの一実施形態を適用した透過型画像表示装置の概略構成を示す模式図である。 凸条部の形状を説明するための図面であり、出射面上での局所的な座標系の設定状態を示す図面と、この座標系におけるz軸及びx軸からの角度の規定方法を説明するための図面である。 凸条部の外形形状の例を説明するための図面である。 凸条部の外形形状を規定する条件を示す図表である。 図1に示す透過型画像表示装置の一部拡大図である。 実験例において計測した、入射角ごとの出射角分布を示したグラフである。 シミュレーションモデルを示す模式図である。 シミュレーションに用いた凸条部の外形形状を示す図面である。 シミュレーションに使用した凸条部の外形形状と、ピーク角度との関係を示す図表である。 シミュレーションに使用した凸条部の外形形状と、ピーク角度との関係を示す図表である。 図9に示した、尖り度kとアスペクト比[h/w]とで決まる凸条部の外形形状の底部角度を示す図表である。 図10に示した、尖り度kとアスペクト比[h/w]とで決まる凸条部の外形形状の底部角度を示す図表である。 図9に示した、尖り度kとアスペクト比[h/w]とで決まる凸条部の外形形状の幅wに対する先端部の曲率半径rを示す図表である。 図10に示した、尖り度kとアスペクト比[h/w]とで決まる凸条部の外形形状の幅wに対する先端部の曲率半径rを示す図表である。 凸条部の外形形状を規定する条件を示す図表である。 凸条部の外形形状を規定する条件を示す図表である。 凸条部の外形形状を規定する条件を示す図表である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。また、説明中、「上」、「下」等の方向を示す語は、図面に示された状態に基づいた便宜的な語である。
図1は、本発明に係る導光板ユニットの一実施形態を適用した透過型画像表示装置の概略構成を示す模式図である。図1では、透過型画像表示装置10の断面構成を分解して示している。透過型画像表示装置10は、携帯電話や各種電子機器の表示装置やテレビ装置として好適に利用することができる。
透過型画像表示装置10は、透過型画像表示部20と、透過型画像表示部20に供給するための面状の光を出力する面光源装置30とを備える。以下、説明の便宜のため、図1に示すように、面光源装置30に対して、透過型画像表示部20が配列されている方向をZ軸方向又は正面方向と称する。また、Z軸方向に直交する2つの方向をX軸方向及びY軸方向と称する。X軸方向及びY軸方向は互いに直交する。
透過型画像表示部20は、面光源装置30から出射される面状の光で照明されることによって画像を表示する。透過型画像表示部20の例は、液晶セル21の両面に直線偏光板22,23が配置された偏光板貼合体としての液晶表示パネルである。この場合、透過型画像表示装置10は、液晶表示装置(又は液晶テレビ)である。液晶セル21及び偏光板22,23は、従来の液晶表示装置等の透過型画像表示装置で用いられているものを用いることができる。液晶セル21の例は、TFT(Thin Film Transistor)型の液晶セルやSTN(SuperTwisted Nematic)型の液晶セル等である。
面光源装置30は、透過型画像表示部20に対するバックライトを供給するエッジライト型のバックライトユニットである。面光源装置30は、フィルム群40と導光板50とを含む導光板ユニット55と、導光板50の短辺であり互いに対向する側面(入射面)51c,51dに対向して配置された光源部60,60とを備える。
光源部60は、ライン状に配列(図1では、Y軸方向に配列)された複数の点状光源61を有する。点状光源61の例は、発光ダイオードである。光源部60は、導光板50に光を効率的に入射するために、導光板50の側面51c,51dのそれぞれ反対側に、光を反射させる反射部としてのリフレクターを備えてもよい。ここでは、複数の点状光源61を有する光源部60を例示したが、光源部60は、冷陰極管(CCFL:Cold Cathode FluorescentLamp)などの線状光源であってもよい。
フィルム群40は、後段にて詳述する導光板50の出射面51a側に配置され、マイクロレンズフィルム41、プリズムフィルム43、及び拡散フィルム45から構成される。マイクロレンズフィルム41、プリズムフィルム43、及び拡散フィルム45は、光出射方向(図1に示すZ軸方向)において、導光板50側から、この順番で配置されている。フィルム群40は、導光板50から出射された光を正面方向に集光すると共に、輝度均斉度の高い面状の光として出射するために用いられる。フィルム群40を構成するそれぞれの部材の平面視形状の例は、略長方形及び略正方形を含む。
マイクロレンズフィルム41は、一方の面(出射面)41aに複数のマイクロレンズ41bが形成されているフィルムである。マイクロレンズ41bは、例えば、ドーム状であり、また、その表面が滑らかなものであり得る。マイクロレンズ41bは、格子状に規則的に配置されていてもよいし、ランダムに配置されていてもよい。互いに隣接するマイクロレンズ41bのピッチは通常10μm〜500μmであり、例えば25.7μmとすることができる。また、マイクロレンズ41bの高さは、通常10μm〜1000μmであり、例えば61.1μmとすることができる。マイクロレンズフィルム41の全光線透過率Ttは、通常40%〜70%であり、例えば56.5%とすることができる。マイクロレンズフィルム41の拡散透過率Tdは、通常30%〜70%であり、例えば50.7%とすることができる。マイクロレンズフィルム41のヘイズHazeは、通常75%〜100%であり、例えば89.7%とすることができる。
プリズムフィルム43は、一方の面(出射面)43aに一方向(図1では、Y軸方向)に延在するプリズム部43bが形成されると共に、この延在方向と直交する方向に並列配置されているフィルムである。プリズムフィルム43は、このプリズム部43bが形成された面が、透過型画像表示部20側を向くように、すなわち、光出射側となるよう配置されている。プリズム部43bの延在方向に直交する断面の形状における頂角は、通常85°〜95°である。また、例えば頂角を90°として、二等辺三角形の断面形状とすることができる。また、互いに隣接するプリズム部43b同士の間隔(ピッチ)は、通常10μm〜500μmであり、例えば60μmとすることができる。
プリズムフィルム43は、通常、透光性樹脂からなる。透光性材料の例は、ポリカーボネート樹脂(屈折率:1.59)、MS樹脂(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、ポリスチレン樹脂(屈折率:1.59)、AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、アクリル系紫外線硬化樹脂(屈折率:1.46〜1.58)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂(屈折率:1.49)、シクロオレフィン系樹脂(屈折率:1.51〜1.55)、ポリエチレンテレフタート(PET)(屈折率:1.58)などである。また、プリズムフィルム43の屈折率は、通常1.44〜1.64であり、例えば1.54とすることができる。
拡散フィルム45は、入射する光を拡散して出射することができる拡散性能を有するフィルムである。拡散フィルム45の全光線透過率Ttは、通常50%〜80%であり、例えば65.8%とすることができる。拡散フィルム45の拡散透過率Tdは、通常40%〜80%であり、例えば61.8%とすることができる。拡散フィルム45のヘイズHazeは、通常80%〜100%であり、例えば93.9%とすることができる。
面光源装置30は、導光板50に対して透過型画像表示部20と反対側に位置する反射部70を備えてもよい。反射部70は、導光板50から反射部70側に出射した光を導光板50に再度入射させるためのものである。反射部70は、図1に示すようにシート状であってもよい。また、反射部70は、導光板50を収容する面光源装置30の筐体底面であって、鏡面加工を施された底面であってもよい。
導光板50は、光源部60から出射された光を透過型画像表示部20側に出射するために用いられる。導光板50の平面視形状の例は略長方形及び略正方形を含む。
導光板50は、透光性材料(又は透明材料)を主成分として構成されている。透光性材料の屈折率の例は、1.46〜1.62である。透光性材料の例は、透光性樹脂材料、透光性ガラス材料である。透光性樹脂材料の例は、ポリカーボネート樹脂(屈折率:1.59)、MS樹脂(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、ポリスチレン樹脂(屈折率:1.59)、AS樹脂(アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂)(屈折率:1.56〜1.59)、アクリル系紫外線硬化樹脂(屈折率:1.46〜1.58)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)(屈折率:1.49)、シクロオレフィン系樹脂(屈折率:1.51〜1.55)などである。透光性樹脂材料としては、透明性の観点からPMMAがより好ましい。
図1に示すように、導光板50は、フィルム群40と互いに対向し、略平坦に形成された出射面51aと、後述する複数の凸条部52が形成された背面(反射面)51bと、出射面51a及び背面51bに交差する4つの側面51c,51d,51e,51fを有する(図2参照)。図1では、X軸方向において互いに対向している2つの側面51c及び側面51dを示している。側面51c,51dは、光源部60,60と対向する。この場合、側面51c,51dは、光源部60からの光が入射される入射面である。
導光板50が有する4つの側面51c,51d,51e,51fのうち残りの2つの側面51e,51f(図2参照)はY軸方向において互いに対向している。図1では、側面51c及び側面51dと出射面51a及び背面51bとの配置関係の一例として、側面51c及び側面51dは出射面51a及び背面51bに略直交している状態を示している。本実施形態では、導光板50の他の側面51e,51fも出射面51a及び背面51bと直交しているとする。
複数の凸条部52は、図1に示すように、Y軸方向(長手方向)に沿って延在すると共に、X軸方向において並列配置されている。凸条部52の延在する方向は、入射面である側面51c及び出射面51aの法線に直交する方向でもある。凸条部52の延在方向に直交する断面形状はほぼ均一である。隣接する2つの凸条部52の端である底部52bは、X軸方向において同じ位置にある。各凸条部52は透明であり、導光板50内を伝搬する光を出射面51a側から出射させるためのものである。各凸条部52の外形形状は、レンチキュラーレンズの形状を有している。
各凸条部52の外形形状について説明する。凸条部52は、凸条部52によって反射された光が出射面51aから出射される場合、出射位置である点p(図2参照)から出射される光のピーク角度θP50が20°以上67°以下となるような外形形状を有する。点pは、例えば、出射面51aの中央部の点(一点)、すなわち、出射面51aの中心とすることができる。ピーク角度θP50とは、入射面である側面51cから入射され出射面51aから出射される光の出射強度が最も強くなる方向を示し、出射面51aの法線からの傾きをいう。
図2を参照してより具体的に説明する。図2は、凸条部52の外形形状を説明するための図面である。図2の(a)は、出射面51a上での局所的な座標系の設定状態を示す図面である。図2の(b)は、図2(a)に示した座標系におけるz軸及びx軸からの角度の規定方法を説明するための図面である。
xyz座標系においてz軸は出射面51aに直交している。すなわち、z軸は出射面51aの法線に対応する。x軸は、X軸方向に略平行である。すなわち、x軸は、入射面である側面51c,51dに略直交する方向である。この場合、y軸はY軸方向に略一致する。x軸、y軸及びz軸が、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に対応していることは、図2(b)においても同様である。図2(b)に示すように、点pからの出射光の方向とz軸との間のなす角度(偏角)をθとし、出射光の方向とx軸とのなす角度(偏角)をφとする。z軸との間のなす角度(偏角)θは、z軸(出射面51aの法線)に対して側面51d側への傾きを+、側面51c側への傾きを−として示す。この設定において、ピーク角度θP50とは、凸条部52の延在する方向に直交する平面であるxz平面内におけるz軸からの角度θである。換言すれば、ピーク角度θP50は、θ=θP50、且つφ=0°で規定される方向である。
図3は、凸条部52の外形形状の例を説明するための図面であり、凸条部52を含む導光板50の断面構成の模式図である。
凸条部52における頂部を凸条部52の先端部52aと称し、凸条部52における裾部を凸条部52の底部52bと称する。本実施形態では、凸条部52の外形形状は、延在方向に直交する断面形状が図3に示すように、中心線Cに対して略対称となる外形形状を有している。また、凸条部52は、凸条部52に接する接平面と背面51bとのなす角度が、凸条部52の底部52b側から先端部52a側にかけて単調に減少するような外形形状を有している。すなわち、凸条部52の表面は、滑らかであり得る。
図3を参照して、凸条部52の外形形状の種々の例について説明する。ここでは、説明の便宜のために、基準面51を定義する。すなわち基準面51を、図3に示すように凸条部52の断面において、底部52b同士を結ぶ線と平行な面(図3において二点鎖線で示す)、言い換えれば、凸条部52の底面を形成する平面と定義する。本実施形態では、導光板50における出射面51a(図1参照)と基準面51とは互いに平行となっている。
ピーク角度θP50(°)が上記範囲を満たす凸条部52の外形形状は、図4に示した図表内の組み合わせの何れかによって規定される形状とすることができる。以下、図4に示したアスペクト比〔h/w〕、幅に対する曲率半径〔r/w〕及び底部角度γについて説明する。
(I)アスペクト比〔h/w
アスペクト比〔h/w〕とは、図3において、凸条部52の幅をw(μm)、凸条部52の最大高さ(基準面51と先端部52aとの距離)をh(μm)としたとき、幅wに対する最大高さhの比である。
(II)幅に対する曲率半径〔r/w
幅に対する曲率半径〔r/w〕とは、凸条部52の幅をw(μm)、凸条部52の先端部52aの曲率半径をr(μm)としたとき、幅wに対する曲率半径rの比である。先端部52aの曲率半径rは、凸条部52の頂部としての先端部52aの曲がり具合を表すものである。例えば、先端部52aの曲率半径rは、図3に示すように、先端部52aに接する円(図3中の破線で示す円)を仮定した場合の円の半径である。
(III)底部角度γ
底部角度γは、中心線Cをとおる断面での凸条部52の輪郭線と基準面51との交点の位置での凸条部52の接平面Pと基準面51との間のなす角度である。また、先端部52aに対して底部は凸条部52の裾部でもある。よって、底部角度γは裾部角度でもある。
以下、図4の図表に示したアスペクト比[h/w]に基づいた場合分けに応じて凸条部52が満たす外形形状の条件を具体的に例示する。
(1)0.05≦h/w<0.07の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.1042≦r/w≦4.0625且つ7.00≦γ≦75.97
(2)0.07≦h/w<0.09の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.0781≦r/w≦3.0469且つ9.30≦γ≦79.97
(3)0.09≦h/w<0.11の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.0625≦r/w≦2.4375且つ11.57≦γ≦82.23
(4)0.11≦h/w<0.13の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(4A)0.0521≦r/w≦1.5104且つ13.80≦γ≦41.25
(4B)1.7188≦r/w≦2.0313且つ54.09≦γ≦83.66
(5)0.13≦h/w<0.15の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(5A)0.0446≦r/w≦1.2054且つ15.99≦γ≦40.84
(5B)1.4732≦r/w≦1.7411且つ58.14≦γ≦84.64
(6)0.15≦h/w<0.17の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(6A)0.0391≦r/w≦0.9766且つ18.14≦γ≦40.55
(6B)1.2109≦r/w≦1.5234且つ55.55≦γ≦85.36
(7)0.17≦h/w<0.19の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(7A)0.0347≦r/w≦0.7986且つ20.23≦γ≦40.32
(7B)1.0069≦r/w≦1.3542且つ52.71≦γ≦85.90
(8)0.19≦h/w<0.21の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(8A)0.0313≦r/w≦0.5938且つ22.27≦γ≦37.34
(8B)0.8438≦r/w≦1.2188且つ50.97≦γ≦86.33
(9)0.21≦h/w<0.23の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(9A)0.0284≦r/w≦0.4830且つ24.25≦γ≦37.46
(9B)0.7102≦r/w≦1.1080且つ49.61≦γ≦86.68
(10)0.23≦h/w<0.25の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(10A)0.0260≦r/w≦0.3906且つ26.17≦γ≦37.55
(10B)0.5990≦r/w≦1.0156且つ48.52≦γ≦86.96
(11)0.25≦h/w<0.27の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(11A)0.0721≦r/w≦0.3125且つ29.36≦γ≦37.63
(11B)0.5048≦r/w≦0.9375且つ47.63≦γ≦87.20
(12)0.27≦h/w<0.29の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(12A)0.1116≦r/w≦0.2455且つ32.63≦γ≦37.70
(12B)0.4241≦r/w≦0.8705且つ46.88≦γ≦87.41
(13)0.29≦h/w<0.31の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.3958≦r/w≦0.8125且つ48.84≦γ≦87.59
(14)0.31≦h/w<0.33の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(14A)0.0586≦r/w≦0.0977且つ34.69≦γ≦36.20
(14B)0.2539≦r/w≦0.7617且つ43.50≦γ≦87.74
(15)0.33≦h/w<0.35の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
0.2022≦r/w≦0.7169且つ43.18≦γ≦87.87
(16)0.35≦h/w<0.37の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(16A)0.1563≦r/w≦0.2951且つ42.91≦γ≦51.41
(16B)0.3299≦r/w≦0.6771且つ53.92≦γ≦84.99
(17)0.37≦h/w<0.39の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(17A)0.1480≦r/w≦0.2138且つ44.46≦γ≦48.41
(17B)0.3125≦r/w≦0.6414且つ55.38≦γ≦88.10
(18)0.39≦h/w<0.41の場合
凸条部52の外形形状は、r/w及びγ(°)が以下の条件を満たす形状である。
(18A)0.1094≦r/w≦0.1719且つ44.13≦γ≦47.83
(18B)0.2969≦r/w≦0.6094且つ56.74≦γ≦88.20
幅wの例は、10μm以上2mm以下であり、好ましくは、20μm以上1mm以下であり、更に好ましくは、50μm以上600μm以下である。
上記構成の導光板50は、単独の透光性材料で構成された単層の板状体であってもよいし、互いに異なる透光性材料で構成された層が積層された多層構造の板状体でもよい。
更に、導光板50を構成する透光性材料として透光性樹脂材料を用いる場合、この透光性樹脂材料に紫外線吸収剤、帯電防止剤、酸化防止剤、加工安定剤、難燃剤、滑剤等の添加剤を添加することもできる。これらの添加剤はそれぞれ単独で、又は二種以上を組み合わせて用いることができる。なお、導光板50に紫外線吸収剤が添加されていれば、光源部60から出力される光に紫外線が多く含まれている場合などにおいて、紫外線による導光板50の劣化を防止できるため好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、マロン酸エステル系紫外線吸収剤、シュウ酸アニリド系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤等が挙げられ、好ましくはベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤である。
透光性樹脂材料は、通常、添加剤として光拡散剤を添加することなく用いられるが、本発明の趣旨を逸脱しない僅かな量であれば、光拡散剤を添加して用いてもよい。
光拡散剤としては、導光板50を主に構成する上述したような透光性材料(又は透明材料)とは屈折率が異なる粉末が用いることができ、これを透光性材料中に分散させて用いられる。このような光拡散剤としては、例えばスチレン樹脂粒子、メタクリル樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子などの有機粒子、炭酸カリウム粒子、シリカ粒子、酸化チタン粒子、炭酸カルシウム粒子などの無機粒子が用いられ、その粒子径は通常0.8μm以上50μm以下である。
また、導光板50を主に構成する上述したような透光性材料(又は透明材料)と屈折率が同じ粉末を用いることも可能である。例えば、導光板50が表層を有する多層構成の場合、導光板50の表層に、当該表層を構成する透光性材料(透明材料)と同じ屈折率の粒子であるマット化剤が添加され得る。表層の表面から突出した状態のマット化剤が存在することにより、表面がマット化(粗面化)され拡散性能が備わる。
例えば、導光板50の表層は、厚みを150μm〜200μmとし、PMMA樹脂により構成することができる。また、例えば、表層には、マット化剤として粒径12μmのPMMA樹脂の粒子を、3〜5重量%濃度添加することができる。かかるマット化剤としては、例えばスチレン樹脂粒子、メタクリル樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子などの有機粒子が構成樹脂に応じて用いられ、その粒子径は通常10μm〜50μmである。
出射面51aは、平坦であることが好ましい。また、モアレ低減のために出射面51aは、僅かに表層拡散を有していてもよい。例えば、上述のマット化剤を添加することにより出射面51aの表面に微細な凹凸が形成され、拡散性能を備えることができる。
上記凸条部52を備えた導光板50は、例えば透光性材料(又は透明材料)からなる板材を削り出す方法により製造することができる。また、透光性材料として透明樹脂材料を用いる場合は、例えば射出成形法、押出成形法、フォトポリマー法、プレス成形法などの通常の方法により製造することができる。また、フォトポリマー法を用いて導光板50を製造する際には、凸条部52の材料として、紫外線硬化樹脂を利用することができ、紫外線硬化樹脂としては、アクリル系紫外線硬化樹脂を用いることができる。
(実験例)
次に、導光板50から出射される光のピーク角度θP50を20°以上67°以下とした場合に、正面方向の輝度の向上を図ることができる点について、以下に示す実験例に基づいて説明する。なお、本発明は、この実験例に限定されるものではない。まず、光源部60から出射された光が導光板50に入射した後の光の経路について説明する。図5は、図1に示した透過型画像表示装置10の一部拡大図である。図5では、図1中において側面51c側を拡大して示している。
光源部60が有する点状光源61を発光させると、点状光源61からの光は、点状光源61に対向する導光板50の側面51cから導光板50に入射する。導光板50に入射した光は、導光板50内を全反射しながら伝搬する。導光板50内を伝搬する光が、凸条部52に入射すると、凸条部52内では光が全反射条件以外の条件で反射する。そのため、凸条部52内で反射した光は出射面51aから角度θで出射される。
出射面51aから出射された光は、フィルム群40を構成する部材のうち、最も導光板50寄りに配置されているマイクロレンズフィルム41に角度θで入射する。このとき、導光板50における出射面51aからの出射角θと、マイクロレンズフィルム41への入射角θとは、互いに等しい。マイクロレンズフィルム41に入射した光は、プリズムフィルム43を透過して、最も透過型画像表示部20寄りに配置された拡散フィルム45に入射する。拡散フィルム45に入射した光は、拡散フィルム45から角度θで出射される。この光の出射角θが0°に近いほど、より正面方向に光が出射されていると言える。
そこで、マイクロレンズフィルム41、プリズムフィルム43及び拡散フィルム45からなるフィルム群40に対して、様々な角度θから光を入射させて、当該フィルム群40から出射される光の量及び出射角θを計測した。当該計測には、変角光度計(日本電色工業株式会社製:型番GC−5000L)を用いた。マイクロレンズフィルム41、プリズムフィルム43及び拡散フィルム45として使用したフィルムは以下のとおりである。
(マイクロレンズフィルム41)
MNTech社製のUTE−22を使用した。
(プリズムフィルム43)
LGエレクトロニクス社製のTV(42LE5500)に搭載されているものであり、プリズム部の頂角が略90°、基材がPMMA、プリズム部のピッチが60μm程度のフィルムを使用した。
(拡散フィルム45)
株式会社東芝製のTV(42Z2)に搭載されているものであり、全光線透過率Ttが65.8%、拡散透過率Tdが61.8%、ヘイズHazeが93.9%のフィルムを使用した。
上記計測結果のうち、代表的な角度θ(10°毎)でフィルム群40に入射させた光が出射角の分布を示したものを図6に示す。図6の横軸は、出射角θ(°)を示し、縦軸は、出射光量(cd)を示している。
フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40が0°のときに正面方向への輝度が最も高くなり、そのピーク角度θP40が0°に近いほど正面方向の輝度を明るくし得る。例えば、図6に示すように、ピーク角度θP40が10°以下の範囲であれば、正面方向の輝度向上を図ることができ、ピーク角度θP40が5°以下であれば、更に正面方向の輝度向上を図ることができ、ピーク角度θP40が3°以下の範囲であれば更に一段と正面方向の輝度向上を図ることができ、ピーク角度θP40が1°以下の範囲であれば最も正面方向の輝度向上を図ることができる。
また、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40方向への出射光量が高いほど輝度を高めることができる。たとえフィルム群40から出射される光のピーク角度θP40が正面方向に近い方向に向いていたとしても、正面方向に近い方向から出射される光の量が十分になければ、正面輝度の向上を図ることはできないからである。
このように、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の観点及びフィルム群40から出射される光の光量の観点に基づいて定められる、フィルム群に入射すべき角度θ、すなわち、導光板50から出射すべき光の角度θは、以下の表4に示すとおりである。
以上、フィルム群40に20°〜67°の角度θで光を入射させることにより、すなわち、導光板50から20°〜67°の角度θで出射させることにより、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40が10°以下となり、正面方向の輝度が向上すると共に、十分な出射光量を確保できることが分かる。したがって、導光板50から出射される光のピーク角度θP50が20°〜67°となるような外形形状の凸条部52とすれば、正面方向の輝度向上を図ることができる。
また、フィルム群40に23°〜43°の角度θで光を入射させることにより、すなわち、導光板50から23°〜43°の角度θで出射させることにより、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40が5°以下となり、更に正面方向の輝度が向上すると共に、十分な出射光量を確保できることが分かる。したがって、導光板50から出射される光のピーク角度θP50が23°〜43°となるような外形形状の凸条部52とすれば、更に正面方向の輝度向上を図ることができる。
また、フィルム群40に28°〜38°の角度θで光を入射させることにより、すなわち、導光板50から28°〜38°の角度θで出射させることにより、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40が3°以下となり、更に一段と正面方向の輝度が向上すると共に、十分な出射光量を確保できることが分かる。したがって、導光板50から出射される光のピーク角度θP50が28°〜38°となるような外形形状の凸条部52とすれば、更に正面方向の輝度向上を図ることができる。
また、フィルム群40に28°〜33°の角度θで光を入射させることにより、すなわち、導光板50から28°〜33°の角度θで出射させることにより、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40が1°以下となり、最も正面方向の輝度が向上すると共に、十分な出射光量を確保できることが分かる。したがって、導光板50から出射される光のピーク角度θP50が28°〜33°となるような外形形状の凸条部52とすれば、最も正面方向の輝度向上を図ることができる。
なお、上記実験例では、一方の側面から光が入射された場合を想定しているが、互いに対向する両方の側面から光を入射された場合であっても、導かれるピーク角度θP50の結果は同様である。出射光量については、互いの光が重ね合わせた結果となり、より正面方向への出射光量が増える。
次に、上記導光板ユニット55の作用効果について、図1に示したように面光源装置30の一部として透過型画像表示装置10に適用した場合を例にして説明する。導光板50の側面51cから入射した光は、導光板50内を全反射しながら伝搬する。導光板50内を伝搬する光が背面51b上に設けられた凸条部52に入射すると、凸条部52により全反射条件と異なる条件で反射する。よって、凸条部52で反射した光は背面51bとは反対側の出射面51aから出射され、フィルム群40を透過して出射される。導光板ユニット55では、導光板50から出射される光のピーク角度θP50が20°以上67°以下となるような凸条部52を有しているので、導光板50からフィルム群40に入射された光は、フィルム群40の正面方向に出射される割合が高い。これらの作用により、上記構成の導光板ユニット55では、正面方向の輝度が向上する。そして、本実施形態に係る透過型画像表示装置10では、当該導光板ユニット55上に透過型画像表示部20が設けられているので、正面方向の輝度がより高い光で透過型画像表示部20が照明される。その結果、透過型画像表示部20で表示される画像の輝度向上を図ることができる。
(シミュレーション例)
次に、複数の凸条部52の各々は、導光板50における側面51cから入射され出射面51aから出射される光のピーク角度θP50が20°以上67°以下となるような外形を有している場合に、すなわち、凸条部52の外形形状が図4に示す条件を満たす場合に、導光板ユニット55におけるフィルム群40の正面方向への出射光がより多くなる点についてシミュレーション結果に基づいて説明する。ただし、本発明はこれらシミュレーションに限定されるものではない。
図7は、シミュレーションモデルを示す模式図である。説明の便宜のため、図1に示した構成要素に対応する構成要素には、導光板50のようにMを付して記載する。シミュレーションは、図7に示したように導光板50の短辺である2つの側面51c,51dにそれぞれ対向する位置に点状光源61,61を配置すると共に、導光板50の下方に反射部70としての反射シートを配置したモデルにおいて、光線追跡法を用いて行った。点状光源61は、導光板50の短辺方向において、側面51cの中央部に位置している。
シミュレーション条件は、次のとおりである。
・導光板50の構成材料:PMMA(屈折率:1.49)を仮定
・導光板50の平面視形状(板厚方向からみた形状):長方形
・導光板50の長辺の長さW1:540mm
・導光板50の短辺の長さW2: 20mm
・導光板50の厚さt:4mm
・導光板50の凸条部52の先端部52aと反射部70との間の距離:0.1mm
・反射部70:ミラー(反射率100%)を仮定
・点状光源61の特性:点光源とし、等方出射を仮定
・点状光源61から出射される光の波長:550nmを仮定
・点状光源61と導光板50との距離:0.1mm
なお、導光板50の側面51e及び側面51fでは周期的境界条件を仮定した。すなわち、側面51e及び51fでは光はすべて反射し導光板50内に戻るとした。このように、導光板50における短辺方向(Y軸方向)に周期的境界条件を設けることによって、短辺方向の長さが実質的に無限の導光板を想定したシミュレーションを実施していることになる。また、導光板50の厚さtは、凸条部52の厚みを含まないものとする。
シミュレーションでは、図3に示したように凸条部52の中心線Cを含む凸条部52の断面構成において、凸条部52の輪郭線を円錐曲線で表した。具体的には、図8に示すように、uv座標系を設定し、凸条部52の断面形状を式(1)で示す円錐曲線v(u)により規定した。uv座標系のv軸は、図3における凸条部52の中心線Cに対応する。また、u軸は、図3に示すX軸方向に対応する。
式(1)において、kは、式(1)で表される円錐曲線の尖り方を示すパラメータであり、凸条部52の先端部52aの尖り方を表している(以下、尖り度kとも称す)。例えば尖り度kが0のとき、凸条部52の外形は放物線形状となり、尖り度kが1のとき、凸条部52の外形はプリズム形状となり、尖り度kが−1のとき、凸条部52の外形は楕円を半分に切った形状となる。
シミュレーションモデルでは、導光板50の背面51b側に複数の凸条部52を被覆率100%で配置した。すなわち、図7に示すように、導光板50の背面51b側には、長辺方向(X軸方向)に隣接する凸条部52同士が隙間なく配置されており、隣接する凸条部52の端である底部52bの位置が互いに一致している。凸条部52の最大幅は500μmである。
シミュレーションでは、まず、式(1)で規定される外形形状を有する凸条部52を設定した。そして、設定した凸条部52を有する導光板50に対して、点状光源61から光が入射した場合を想定し、導光板50の出射面51aの中央部に光の出射位置としての点pを仮定した。
次に、導光板50に形成される凸条部52の尖り度k及びアスペクト比h/wをそれぞれ変更した場合の、導光板50から出射される光のピーク角度θP50についてシミュレーションを実施した。シミュレーション結果は、図9及び図10に示した図表のとおりである。図9及び図10は、式(1)における尖り度k及びアスペクト比[h/w]で規定される凸条部の外形形状と、出射光のピーク角度との関係を示す図表である。図9は尖り度kが0.1以上且つ0.9以下の範囲を示している。図10は、尖り度kが−0.9以上且つ0以下の範囲を示している。図9及び図10において着色が施されたセルは、導光板50から出射される光のピーク角度θが20°以上67°以下であることを示している。言い換えれば、着色が施されたセルに対応する尖り度kとアスペクト比[h/w]とで規定される形状の凸条部52を有する導光板50から出射される光のピーク角度θP50は20°以上67°以上となるので、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40が5°以下となり、正面方向の輝度が向上すると共に、十分な出射光量を確保できることを示している。
また、図9及び図10に示した図表では、上記セルの着色に加え、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値に応じて、以下に示すように、下線なし、波線下線、二重下線、及び太線下線表示をしている。
・フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が5°よりも大きく10°以下となる凸条部52の形状に対応する導光板50から出射される光の角度θが記載されたセルには、着色のみが施されている。
・フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が3°よりも大きく5°以下となる凸条部52の形状に対応する導光板50から出射される光の角度θが記載されたセルには、着色に加え波線下線が付されている。
・フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が1°よりも大きく3°以下となる凸条部52の形状に対応する導光板50から出射される光の角度θが記載されたセルには、着色に加え下線が付されている。
・フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が1°以下となる凸条部52の形状に対応する導光板50から出射される光の角度θが記載されたセルには、着色に加えハッチングが付されている。
なお、「着色のみのセル」よりも「着色に加え波線下線が付されたセル」、「着色に加え波線下線が付されたセル」よりも「着色に加え下線が付されたセル」、「着色に加え下線が付されたセル」よりも「着色に加えハッチングが付されたセル」の尖り度及びアスペクト比によって定まる形状の凸状部の方が、より正面方向の輝度を向上できることを示している。
図11及び図12は、図9及び図10に示した尖り度kとアスペクト比[h/w]とで決まる凸条部の外形形状の底部角度γ(°)を示す図表である。図13及び図14は、図9及び図10に示した尖り度kとアスペクト比[h/w]とで決まる凸条部の外形形状の幅wに対する先端部の曲率半径[r/w]を示す図表である。また、図11〜図14においても、図9及び図10と対応するセルに同様の処理(着色と、着色及び下線なし、着色及び波線下線、着色及び下線、着色及びハッチング)を施している。
図11〜図14において、着色が施されたセルについて検討する。これらのセルに対応する凸条部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γは、図4に示した図表の範囲内である。よって、図4に示したアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定される凸条部52を有する導光板50とフィルム群40とを備える導光板ユニット55では、フィルム群40の正面方向に出射される光の割合が多い。そのため、本実施形態における導光板ユニット55を採用することで、透過型画像表示装置10において、より高い輝度で透過型画像表示部20を照明することが可能である。その結果、透過型画像表示部20で表示される画像の輝度向上を図ることができる。
次に、図11〜図14において、着色及び波線下線が付されたセルについて検討する。着色及び波線下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定される凸条部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55では、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が3°よりも大きく5°以下となり、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が5°よりも大きく10°以下となり導光板ユニット55と比べると、フィルム群40の正面方向に出射される光の割合がより多くなる。このため、着色及び波線下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせは、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が5°よりも大きく10°以下となる図4に示す組み合わせよりも好ましいと言える。これらのセルに対応する凸条部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせを算出すると、図15に示した図表の範囲内となる。
次に、図11〜図14において、着色及び下線が付されたセルについて検討する。着色及び下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定される凸条部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55では、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が1°よりも大きく3°以下となり、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が3°よりも大きく5°以下となる導光板ユニット55と比べると、フィルム群40の正面方向に出射される光の割合がより多くなる。このため、着色及び下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせは、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が3°よりも大きく5°以下となる図15に示す組み合わせよりも好ましいと言える。これらのセルに対応する凸条部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせを算出すると、図16に示した図表の範囲内となる。
次に、図11〜図14において、着色及びハッチングが付されたセルについて検討する。着色及びハッチングが付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせで規定される凸条部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55では、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が1°以下となり、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が1°よりも大きく3°以下となる導光板ユニット55と比べると、フィルム群40の正面方向に出射される光の割合がより多くなる。このため、着色及び下線が付されたセルに対応するアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせは、フィルム群40から出射される光のピーク角度θP40の値が1°よりも大きく3°以下となる図16に示す組み合わせよりも好ましいと言える。これらのセルに対応する凸条部52のアスペクト比[h/w]、幅に対する曲率半径[r/w]及び底部角度γの組み合わせを算出すると、図17に示した図表の範囲内となる。
なお、図4に示した組み合わせで規定される凸条部52を有する導光板50を含む導光板ユニット55には、図15、図16及び図17に示した組み合わせで規定される凸条部を有する導光板を含む導光板ユニットが含まれることがある。また、図15に示した組み合わせで規定される凸条部を有する導光板を含む導光板ユニットには、図16及び図17に示した組み合わせで規定される凸条部を有する導光板を含む導光板ユニットが含まれることがある。また、図16に示した組み合わせで規定される凸条部を有する導光板を含む導光板ユニットには、図17に示した組み合わせで規定される凸条部を有する導光板を含む導光板ユニットが含まれることがある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
また、凸条部52の形状は、図3に例示したように、凸条部52の接平面と背面51bとのなす角度が、凸条部52の底部側から先端部側にかけて単調に減少する形状を有することが好ましい。しかしながら、凸条部52は、図4に示したh/w、r/w及びγで示した組み合わせで規定される形状を有するなどにより、導光板50から出射される光のピーク角度θP50が20°以上67°以下となるような形状を有していれば、凸条部52の接平面と背面51bとのなす角度との先端部52a側にかけて単調に減少していなくてもよい。
また、凸条部52の配列については、図1などに示すように、長辺方向に隣接する凸条部52同士が隙間なく配置されており、隣接する凸条部52の端である底部52bの位置が互いに一致している例(被覆率100%)を挙げて説明したがこれに限定されるものではない。例えば、長辺方向に隣接する凸条部52同士は、互いに離れて配置されてもよいし、また、長辺方向に隣接する凸条部52同士の距離(ピッチ)は、長辺方向において変化するように配置されてもよい。
また、上記実施形態では、凸条部52を含めて一体的に形成された導光板50について説明したが、本発明の導光板はこれに限定されるものではない。例えば、フォトポリマー法を用いて、図3に示す基準面51より下の部分である本体部に対して、基準面51より上の部分である凸条部52を形成してもよい。
更に、光源部60の配置位置は、上記実施形態及びシミュレーション例に示したように短辺の2つの側面51c(51c),51d(51d)にそれぞれ対向する位置に限定されるものではない。例えば、光源部60は、短辺側の一つの側面51c(51c)に対向する位置に配置することもできる。この場合、光が入射される側面と対向する他方の側面には、光漏れを防止するための、ミラーテープや白色拡散テープなどの反射テープが貼付されてもよい。
また、光源部60は、短辺側の側面51c,51d(51c,51d)だけでなく、長辺側の側面51e,51f(51e,51f)にそれぞれ対向する位置に配置されてもよい。また、導光板における3つ以上の側面のそれぞれ対向する位置に光源部60を配置することもできる。
更に、上記実施形態のフィルム群40は、導光板50側から、マイクロレンズフィルム41、プリズムフィルム43、及び拡散フィルム45の順番で配置された例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、導光板50側から、拡散フィルム45、プリズムフィルム43及びマイクロレンズフィルム41の順番、又は、プリズムフィルム43、マイクロレンズフィルム41及び拡散フィルム45の順番、又はプリズムフィルム43、拡散フィルム45及びマイクロレンズフィルム41の順番で配置されてもよい。また、マイクロレンズフィルム41、プリズムフィルム43、及び拡散フィルム45の少なくとも一種類のフィルムが複数枚配置される構成であってもよい。また、上記3枚以外のフィルムに追加して、他のフィルムを配置してもよい。
上記実施形態においては、透過型画像表示装置10に搭載された導光板50の例を説明したがこれに限定されるものではない。例えば、本発明は、上記実施形態に使用されたフィルム群40と組み合わせて使用される導光板50単体としても適用可能である。このような導光板では、複数の凸条部の各々を、下記の表5で示す各組み合わせの範囲内、すなわち、左列の「アスペクト比」の値のとき、これに対応する中列の「幅に対する曲率半径」の値及び右列の「底部角度」の値とすることができる。例えば、「アスペクト比」が0.23以上0.25未満のとき、「幅に対する曲率半径」を0.0260以上0.1823以下とし、「底部角度」を26.17°以上30.21°以下とすることができる。なお、幅w、高さh、アスペクト比(h/w)、幅に対する曲率半径(r/w)、及び底部角度γの定義については、上述したとおりである。
このような導光板50においては、凸条部の形状を、下記の表6で示す、アスペクト比、幅に対する曲率半径及び底部角度の何れかの組み合わせの範囲内とすることにより、更に正面方向輝度の向上を図ることができる。
このような導光板50においては、凸条部の形状を、下記の表7で示す、アスペクト比、幅に対する曲率半径及び底部角度の何れかの組み合わせの範囲内とすることにより、更に正面方向輝度の向上を図ることができる。
上記実施形態では、導光板50は、図1に示すように、出射面51aに対し、側面(入射面)30c及び側面30dと、側面30e及び側面30fとが直交する例を挙げて説明したがこれに限定されるものではなく、互いに交差する導光板であってもよい。
10…透過型画像表示装置、20…透過型画像表示部、21…液晶セル、22,23…偏光板、30…面光源装置、40…フィルム群、41…マイクロレンズフィルム、41b…マイクロレンズ、43…プリズムフィルム、43b…プリズム部、45…拡散フィルム、50…導光板、51…基準面、51a…出射面、51b…背面(反射面)、51c…側面(入射面)、51d,51e,51f…側面、52…凸条部、52a…先端部、52b…底部、55…導光板ユニット、60…光源部、61…点状光源、70…反射部。

Claims (13)

  1. 光が入射される入射面と、前記入射面と交差する面であり、前記光を反射させる凸条部が設けられた反射面と、前記反射面と反対側の面であり、前記光を出射する出射面とを有し、前記凸条部は、前記入射面の長手方向に延在すると共に、前記延在する方向と直交する方向に配列されている導光板と、
    前記導光板の前記出射面側に配置される、マイクロレンズフィルム、プリズムフィルム、及び拡散フィルムを含むフィルム群と、
    を備えており、
    複数の前記凸条部の各々は、前記導光板における前記入射面から入射され前記出射面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度が20°以上67°以下となるような外形を有している、
    導光板ユニット。
  2. 前記ピーク角度が、23°以上43°以下である、
    請求項1に記載の導光板ユニット。
  3. 前記ピーク角度が、28°以上38°以下である、
    請求項2に記載の導光板ユニット。
  4. 前記ピーク角度が、28°以上33°以下である、
    請求項3に記載の導光板ユニット。
  5. 前記フィルム群は、前記導光板の前記出射面側から、前記マイクロレンズフィルム、前記プリズムフィルム、前記拡散フィルムの順番で配置される、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の導光板ユニット。
  6. 前記凸条部は、レンチキュラーレンズである、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の導光板ユニット。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の導光板ユニットと、
    前記導光板ユニットにおける前記導光板の前記入射面に対向して設けられた光源部と、
    を備えている面光源装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の導光板ユニットと、
    前記導光板ユニットにおける前記導光板の前記入射面に対向して設けられた光源部と、
    前記導光板ユニットにおける前記フィルム群の光出射側に設けられており、当該フィルム群から出射される光により照明され画像を表示する透過型画像表示部と、
    を備えている透過型画像表示装置。
  9. マイクロレンズフィルム、プリズムフィルム、及び拡散フィルムを含むフィルム群の光入射側に対向して配置される導光板であって、
    光が入射される入射面と、前記入射面と交差する面であり、前記光を反射させる凸条部が設けられた反射面と、前記反射面と反対側の面であり、前記フィルム群に向けて前記光を出射する出射面とを備えており、
    前記凸条部が、前記入射面の長手方向に延在すると共に、前記延在方向と直交する方向に配列され、
    複数の前記凸条部の各々は、前記入射面から入射され前記出射面から出射される光の角度分布において最も出射強度が大きい角度であるピーク角度が20°以上67°以下となるような外形を有している、
    導光板。
  10. 複数の前記凸条部の各々は、
    前記入射面と直交する方向における前記凸条部の長さである幅をw、前記出射面と直交する方向における前記凸条部の最大長さである高さをh、前記凸条部の先端部における曲率半径をrとしたとき、
    前記幅wに対する前記高さhの比(h/w)と、前記幅wに対する前記曲率半径rの比(r/w)と、前記凸条部の前記延在方向に直交する断面を構成する輪郭線と前記反射面とがなす角度である底部角度γとが、下記の表1で示す各組み合わせの範囲内である、
    請求項9に記載の導光板。
  11. 前記幅wに対する前記最大高さhの比(h/w)と、前記幅wに対する前記曲率半径rの比(r/w)と、前記底部角度γとが、下記の表2で示す各組み合わせの範囲内である、
    請求項10に記載の導光板。
  12. 前記幅wに対する前記最大高さhの比(h/w)と、前記幅wに対する前記曲率半径rの比(r/w)と、前記底部角度γとが、下記の表3で示す各組み合わせの範囲内である、
    請求項11に記載の導光板。
  13. 前記凸条部は、レンチキュラーレンズである、
    請求項9〜12の何れか一項に記載の導光板。
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