JP2013252400A - 化粧用隠蔽シール - Google Patents
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Abstract
【課題】隠蔽性を損なわずと肌の一体感のある化粧用隠蔽シールの提供。
【解決手段】被装着者の肌に付されて肌の濃色部分を隠蔽する隠蔽シールであって、当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分8と当該周囲部分8で囲まれる中心部分7とを有し、当該中心部分7においては、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約80%以上であり、中心部分7の外縁から周囲部分8の外縁に向かって、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比が徐々に減少し、周囲部分の外縁近辺において、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約20%未満とする。
【選択図】図4
【解決手段】被装着者の肌に付されて肌の濃色部分を隠蔽する隠蔽シールであって、当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分8と当該周囲部分8で囲まれる中心部分7とを有し、当該中心部分7においては、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約80%以上であり、中心部分7の外縁から周囲部分8の外縁に向かって、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比が徐々に減少し、周囲部分の外縁近辺において、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約20%未満とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、しみやそばかす等の肌の濃色部分を隠すために用いる化粧用隠蔽シールに関する。
従来、しみやそばかす等の肌の濃色部分を隠すためには、ファンデーション、その他肌に塗布する方法による化粧品が使われている。しかし、このような方法による化粧品で濃色部分等を隠すためには、化粧に手間と時間を要し、簡便性に欠けていた。そこで、従来から、肌色に着色した隠蔽シールを隠したい部分に貼る方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、肌色に着色されたフィルムを肌の隠したい部分に貼るものが開示されている。
また、特許文献2には、肌の濃色部分を隠蔽するためだけではなく、肌の凹凸をも隠すための隠蔽シールとして、フィルムを有しないタイプの化粧用隠蔽シールが開示されている。
例えば、特許文献1には、肌色に着色されたフィルムを肌の隠したい部分に貼るものが開示されている。
また、特許文献2には、肌の濃色部分を隠蔽するためだけではなく、肌の凹凸をも隠すための隠蔽シールとして、フィルムを有しないタイプの化粧用隠蔽シールが開示されている。
本発明者は、しみやそばかす等の肌の濃色部分を隠すために用いる化粧用隠蔽シールを実用化するために研究・開発を何度も重ねた結果、これまで実用化に至っていなかった化粧用隠蔽シールの課題として、隠蔽性を高めようとするとフィルムの着色が目立ちすぎてしまい、逆に、フィルムの着色と肌の一体感を高めようとすると、隠蔽性が低くなってしまうという課題があることに初めて気が付いた。
本発明は、このような課題を解決することを目的とするものである。
本発明は、このような課題を解決することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、被装着者の肌に付されて被隠蔽部位を隠蔽する隠蔽シールであって、当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分と当該周囲部分で囲まれる中心部分とを有し、当該中心部分においては、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約80%以上であり、中心部分の外縁から周囲部分の外縁に向かって、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比が徐々に減少し、周囲部分の外縁近辺において、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約20%未満となることを特徴とする化粧用隠蔽シールとする。
または、本発明は、被装着者の肌に付されて被隠蔽部位を隠蔽する隠蔽シールであって、当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分と当該周囲部分で囲まれる中心部分とを有し、当該中心部分の着色層の数が当該周囲部分の着色層の数よりも多いことを特徴とする隠蔽シールとする。
または、本発明は、被装着者の肌に付されて被隠蔽部位を隠蔽する隠蔽シールであって、当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分と当該周囲部分で囲まれる中心部分とを有し、当該中心部分の着色材料と当該周囲部分の着色材料とが異なることを特徴とする隠蔽シールとする。
以下、化粧用隠蔽シールの一実施形態について図1〜図6を参照して説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる模式的なものである。
まず、本実施形態の隠蔽シールの構成を説明する。図1は、化粧用隠蔽シールを説明するための平面図である。1は隠蔽シール、2はキャリア材、3は台紙である。なお、図1では、隠蔽シール1とキャリア材2の各10枚が台紙3に貼られたものが例示されているが、枚数はこれに限定されるものではない。
図2は、図1中の1枚の隠蔽シール1とキャリア材2及び台紙3を含む拡大図である。
図3は、図2の切断線A−Aで示す部分の断面図である。
図3において、台紙3の上面には隠蔽シール1が形成され、その上面にキャリア材2が形成されている。また、隠蔽シール1は、台紙3の上面に形成された粘着剤5及び粘着剤5の上面に形成されたフィルム4を有している。
図2は、図1中の1枚の隠蔽シール1とキャリア材2及び台紙3を含む拡大図である。
図3は、図2の切断線A−Aで示す部分の断面図である。
図3において、台紙3の上面には隠蔽シール1が形成され、その上面にキャリア材2が形成されている。また、隠蔽シール1は、台紙3の上面に形成された粘着剤5及び粘着剤5の上面に形成されたフィルム4を有している。
ところで、隠蔽シール1の一部は着色されている。この隠蔽シール1の着色は、隠蔽性を高めるために必要であり、肌色(日本人の平均的な肌の色に限られない。)に着色されているが、図1から3においては、この着色に関する記載は省略されている。
隠蔽シール1を使用するにあたっては、まず、台紙3から、キャリア材2を摘まんで、キャリア材2ともに隠蔽シール1が剥がされる。次に、台紙3から剥がされた隠蔽シール1が、粘着剤5の面から肌の隠したい部位に貼られる。そして、キャリア材2が剥がされる。これにより、隠蔽シール1が肌の表面に残る。隠蔽シール1は肌色に着色されていることから、肌の隠したい濃色部分を隠すことができる。
〔隠蔽シール1の形状〕
隠蔽シール1の一つの面の面積は200ミリ平方メートル以内とすることが望ましく、特に100ミリ平方メートル以内とすることが望ましい。隠蔽シール1のサイズが大きすぎると、肌に装着された際に隠蔽シール1が目立ちすぎてしまうためである。
隠蔽シール1の一つの面の面積は200ミリ平方メートル以内とすることが望ましく、特に100ミリ平方メートル以内とすることが望ましい。隠蔽シール1のサイズが大きすぎると、肌に装着された際に隠蔽シール1が目立ちすぎてしまうためである。
また隠蔽シール1が鋭角の形状を有していると、当該鋭角の部分から隠蔽シール1が剥がれやすくなるため、隠蔽シール1は、隠蔽シール1が剥がれやすくなるような鋭角を有しない形状であることが望ましい。
そこで、隠蔽シール1の形状は、円形状、楕円形状、正方形以上の正多角形状、全ての内角が180度未満の凸多角形状又はそれらに近い形状とすることが望ましい。特に、円形状が最も望ましい。なお、「それらに近い形状」とは、例えば、ひし形形状、円形若しくは楕円形の曲線の一部を直線とした形状、正多角形若しくは全ての内角が180度未満の凸多角形状の直線の一部を曲線とした形状、又はこれらの形状において、曲線や直線の一部に浅い凹凸や波型を設けた形状などが含まれるが、これらに限定されるものではない。また、必ずしも凹多角形状や鋭角を有する形状を一律に排除するものではない。要するに、隠蔽シール1が剥がれやすくなるような鋭角を有しない形状であればよい。なお、角を有する形状の場合には、当該角に丸み(アール)をつけることで、当該角の部分から隠蔽シール1が剥がれやすくなるのを防ぐことができる。
また、隠蔽シール1は、厚すぎると端部が目立ち、また剥がれやすくなってしまうため、30ミクロンメートル以下とするのが望ましい。
〔キャリア材2〕
キャリア材2の材質は、フィルム4の材質と関連して選定するが、通常、プラスチックなどを用いることが好ましい。
また、キャリア材2の面積はフィルム4の面積よりも大きくすることが望ましい。これにより、面積の小さい隠蔽シール1の取り扱いが容易になる。
また、キャリア材2の一部には凸部6のような突起形状を設けることが望ましい。これにより、キャリア材2を台紙3から剥がす際などに取り扱いが容易になる(図2参照)。
さらに、図1に示すように当該凸部6のような突起形状を外側に向けて並べることにより、1枚の隠蔽シールを台紙3から剥がす際に、他の隠蔽シールを誤って剥がしてしまうことが少なくなる。
キャリア材2の材質は、フィルム4の材質と関連して選定するが、通常、プラスチックなどを用いることが好ましい。
また、キャリア材2の面積はフィルム4の面積よりも大きくすることが望ましい。これにより、面積の小さい隠蔽シール1の取り扱いが容易になる。
また、キャリア材2の一部には凸部6のような突起形状を設けることが望ましい。これにより、キャリア材2を台紙3から剥がす際などに取り扱いが容易になる(図2参照)。
さらに、図1に示すように当該凸部6のような突起形状を外側に向けて並べることにより、1枚の隠蔽シールを台紙3から剥がす際に、他の隠蔽シールを誤って剥がしてしまうことが少なくなる。
〔台紙3〕
台紙3は、粘着剤に貼り合わせて、隠蔽シールを使用する迄の間、その粘着面をカバーするために設けるものである。
従って、通常の粘着シールなどに用いられている台紙、即ち、離型用のシリコンなどを加工した紙や、接着性の低いポリプロピレンなどの樹脂を膜状に積層した紙などが使用できるほか、プラスチックフィルムなどにシリコンを加工した離型性フィルムも使用できる。
台紙3は、粘着剤に貼り合わせて、隠蔽シールを使用する迄の間、その粘着面をカバーするために設けるものである。
従って、通常の粘着シールなどに用いられている台紙、即ち、離型用のシリコンなどを加工した紙や、接着性の低いポリプロピレンなどの樹脂を膜状に積層した紙などが使用できるほか、プラスチックフィルムなどにシリコンを加工した離型性フィルムも使用できる。
〔フィルム4〕
本発明の隠蔽シール1のフィルム4の材料としては、例えば、ポリウレタン等のように透明度が比較的高い樹脂材料が適しているが、特に限定するものではなく何でも使用できる。フィルム4の厚さは、薄ければ薄いほど目立たないが、薄すぎると切れやすくなることから、1〜10ミクロンメートルが適当である。
なお、フィルム4の製造方法は、特に限定するものではなく、使用する樹脂の種類、厚さ、隠蔽シールの構成などにより、種々の方法を採ることができる。
本発明の隠蔽シール1のフィルム4の材料としては、例えば、ポリウレタン等のように透明度が比較的高い樹脂材料が適しているが、特に限定するものではなく何でも使用できる。フィルム4の厚さは、薄ければ薄いほど目立たないが、薄すぎると切れやすくなることから、1〜10ミクロンメートルが適当である。
なお、フィルム4の製造方法は、特に限定するものではなく、使用する樹脂の種類、厚さ、隠蔽シールの構成などにより、種々の方法を採ることができる。
〔粘着剤5〕
粘着剤は、適度の粘着力を有すると同時に、皮膚に貼着しても安全であることが必要である。このような粘着剤は粘着テープの分野で広く使用されており、本発明においても特に限定されるものではなく、これらの公知のものはいずれも使用できる。もっとも、粘着剤の主成分となる樹脂としては、アクリル系粘着剤を用いることが望ましい。
粘着剤は、適度の粘着力を有すると同時に、皮膚に貼着しても安全であることが必要である。このような粘着剤は粘着テープの分野で広く使用されており、本発明においても特に限定されるものではなく、これらの公知のものはいずれも使用できる。もっとも、粘着剤の主成分となる樹脂としては、アクリル系粘着剤を用いることが望ましい。
〔着色〕
次に、隠蔽シール1の着色について説明する。隠蔽シール1の着色方法は何でも良いが、本実施形態では、印刷用のインキを作製し、当該インキを予め製膜されたフィルム4に印刷する方法を一例として説明する。
次に、隠蔽シール1の着色について説明する。隠蔽シール1の着色方法は何でも良いが、本実施形態では、印刷用のインキを作製し、当該インキを予め製膜されたフィルム4に印刷する方法を一例として説明する。
〔印刷パターン〕
図4は、隠蔽シール1の印刷のパターンについて説明するための模式図であり、隠蔽シール1の平面図である。黒く塗りつぶした部分がインキの印刷された部分で、白地がインキの印刷されていない部分である。
印刷のパターンは、印刷パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分8と当該周囲部分8に囲まれている中心部分7とからなる。
図4は、隠蔽シール1の印刷のパターンについて説明するための模式図であり、隠蔽シール1の平面図である。黒く塗りつぶした部分がインキの印刷された部分で、白地がインキの印刷されていない部分である。
印刷のパターンは、印刷パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分8と当該周囲部分8に囲まれている中心部分7とからなる。
中心部分7の印刷パターンは、図4では円形状となっているが、特にこれに限定されない。もっとも、隠蔽シール1の形状を円形状、楕円形状、正方形以上の正多角形状、全ての内角が180度未満の凸多角形状又はそれらに近い形状とし、隠蔽シール1の面積を100ミリ平方メートル以下とする場合には、当該隠蔽シール1と類似する形状とすることが望ましい。さらに、この場合、中心部分7の中心が隠蔽シール1の中心とほぼ重なるようにすることが望ましい。
また、中心部分7の面積が大きすぎると、中心部分7の着色が目立ちすぎてしまうため、中心部分の面積は、30ミリ平方メートル以内とすることが望ましい。他方、中心部分の面積は1ミリ平方メートル以上とすることが望ましい。中心部分の面積が1ミリ平方メートル未満の場合、中心部分の面積が小さすぎて、肌の濃色部分を隠せる範囲が狭くなってしまうためである。
中心部分7の印刷は、ベタ印刷と網点印刷のいずれでも良いが、中心部分7における、インキが印刷されていない部分(着色非存在部分)に対するインキが印刷された部分(着色存在部分)の面積比(網点印刷の場合は網点面積率)は約80%以上とすることが好ましい。当該比率が80%よりも大幅に低くなると、肌の濃色部分の隠蔽性が低下するためである。
次に、周囲部分8の外縁の形状は、図4では円形状となっているが、特に限定されない。もっとも、隠蔽シール1の形状を円形状、楕円形状、正方形以上の正多角形状、全ての内角が180度未満の凸多角形状又はそれらに近い形状とし、中心部分7の印刷パターンを当該隠蔽シール1の形状と類似する形状にする場合には、周囲部分8の外縁の形状を当該隠蔽シール1と類似する形状とすることが望ましい。また、この場合、周囲部分8の中心が隠蔽シール1の中心とほぼ重なるようにすることが望ましい。中心部分7の外縁から周囲部分8の外縁までの距離(幅)をほぼ均等にすることにより、中心部分の着色と肌との一体感を高めることができる。
また、周囲部分8の外縁で囲まれた面積を、中心部分7の面積の1.2倍以上とすることが望ましい。周囲部分8の外縁で囲まれた面積が小さすぎると、中心部分の着色と肌との一体感を高める効果が弱くなってしまうためである。
周囲部分8においては、図4に示すとおり、インキが印刷されていない部分(着色非存在部分)に対するインキが印刷された部分(着色存在部分)の面積比が徐々に減少する。そして、図4に示す通り、周囲部分8の外縁近辺においては、インキが印刷されていない部分(着色非存在部分)に対するインキが印刷されている部分(着色存在部分)の面積比(網点印刷の場合は網点面積率)は約20%未満となる。これにより、隠蔽シール1が肌に装着された際にインキが目立ちづらくなる。
〔印刷方法等〕
インキの印刷方法は、特に限定するものではなく、フィルム4の樹脂の種類、厚さなどにより、種々の方法を採ることができる。なお、詳細な記述は省略するが、インキを印刷した後に、適宜、公知の技術を用いて、インキの保護処理やキャリア材との粘着性の調整処理を行っても良い。
インキの印刷方法は、特に限定するものではなく、フィルム4の樹脂の種類、厚さなどにより、種々の方法を採ることができる。なお、詳細な記述は省略するが、インキを印刷した後に、適宜、公知の技術を用いて、インキの保護処理やキャリア材との粘着性の調整処理を行っても良い。
図5は、隠蔽性を高めつつ、インキと肌の一体感を高めることができるインキの印刷方法等の一例を説明するための概念図である。
まず、フィルム4の中心部分7のインキを印刷する。次に、周囲部分8を含むインキを印刷する。このように、中心部分7の着色の層の数を周囲部分8の着色の層の数よりも多くすることより、隠蔽性を高めつつ、インキと肌の一体感を高めることができる。なお、着色の層の数を変えずに、インキの厚さを変えるようにしても良い。
まず、フィルム4の中心部分7のインキを印刷する。次に、周囲部分8を含むインキを印刷する。このように、中心部分7の着色の層の数を周囲部分8の着色の層の数よりも多くすることより、隠蔽性を高めつつ、インキと肌の一体感を高めることができる。なお、着色の層の数を変えずに、インキの厚さを変えるようにしても良い。
また、中心部分7のインキとしてはメジュームベースのインキ、周囲部分8を含むインキとしては白ベースのインキを用いることが望ましい。これにより、隠蔽性を高めつつ、インキと肌の一体感を高めることができる。なお、メジュームベースとは、無彩色の希釈用インキをベースとしたインキのことをいい、白ベースとは白色の希釈用インキをベースとしたインキをいう。なお、メジュームベースのインキと白ベースのインキの印刷の順番は逆でも良い。このように中心部分7と周囲部分8とで着色材料を変えることより、隠蔽性を高めつつ、インキと肌の一体感を高めることができる。
図6は、中心部分7のインキと周囲部分8を含むインキとでインキの材料や印刷方法を変えて行った実験結果である。この実験においては、フィルム4の材質としてポリウレタンを用いていた。また、中心部分7の印刷と周囲部分8を含む印刷を行った後にインキ全体にニスを印刷した。
まず、比較例1においはて、中心部分7にごく薄い白引き印刷を行った後に、白ベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、中心部分7が目立ちすぎてしまった。
次に、比較例2においては、中心部分7にマットニス引きをした後に、白ベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、シミが隠れなかった。
次に、比較例3においては、中心部分7に印圧低めマットニス引きをした後に、白ベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、シミが隠れなかった。
次に、比較例4においては、中心部分7に印圧高めマットニス引きをした後に、白ベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、シミが隠れなかった。
次に、比較例5においては、中心部分7にメジュームベースのインキを印刷した後に、メジュームベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、シミが隠れなかった。
次に、比較例6においては、中心部分7に白ベースのインキを印刷した後に、メジュームベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、シミは隠れたが、中心部分7のインキが目立ちすぎた。
次に、実施例1においては、中心部分7にメジュームベースのインキを印刷した後に、白ベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、シミを隠すことができ、かつ中心部分7のインキも目立たなかった。
その後、実施例2、3において、実施例1とは色を変えて、中心部分7にメジュームベースのインキを印刷した後に、白ベースのインキを用いて周囲部分8を含む印刷を行った。その結果、実施例1と同様に、シミを隠すことができ、かつ中心部分7のインキも目立たなかった。
以上の実施形態においては、図1〜6を用いて化粧用隠蔽シールの一例を説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、着色方法としてはインキを印刷する方法を説明したが、これに限られない。また、フィルムに着色する例を説明したが、粘着剤に着色するようにしても良い。また、隠蔽シールが粘着性を有する場合には、粘着剤は無くても良い。また、キャリア材及び台紙は必須の構成ではない。
さらに、本発明は、フィルムが無いタイプの化粧用隠蔽シールにも応用することができるが、その場合、肌の濃色部分の隠蔽性が低下しやすいので、中心部分の網点面積率を約90%以上とすることが望ましい。
1 隠蔽シール
2 キャリア材
3 台紙
4 フィルム
5 粘着剤
6 凸部
7 中心部分
8 周囲部分
2 キャリア材
3 台紙
4 フィルム
5 粘着剤
6 凸部
7 中心部分
8 周囲部分
Claims (12)
- 被装着者の肌に付されて肌の濃色部分を隠蔽する隠蔽シールであって、
当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、
当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分と当該周囲部分で囲まれる中心部分とを有し、
当該中心部分においては、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約80%以上であり、
中心部分の外縁から周囲部分の外縁に向かって、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比が徐々に減少し、
周囲部分の外縁近辺において、着色非存在部分に対する着色存在部分の面積比は約20%未満となることを特徴とする化粧用隠蔽シール。 - 被装着者の肌に付されて肌の濃色部分を隠蔽する隠蔽シールであって、
当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、
当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分と当該周囲部分で囲まれる中心部分とを有し、
当該中心部分の着色層の数が当該周囲部分の着色層の数よりも多いことを特徴とする隠蔽シール。 - 被装着者の肌に付されて肌の濃色部分を隠蔽する隠蔽シールであって、
当該隠蔽シールの一部が肌色に着色されていて、
当該着色パターンは当該着色パターンの外縁から適宜の幅で設けられる周囲部分と当該周囲部分で囲まれる中心部分とを有し、
当該中心部分の着色材料と当該周囲部分の着色材料とが異なることを特徴とする隠蔽シール。 - 請求項2又は3に記載の隠蔽シールであって、
当該中心部分は白ベースのインキ層とメジュームベースのインキ層を有し、
当該周囲部分は白ベースのインキ層を有することを特徴とする隠蔽シール。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の隠蔽シールであって、肌に装着されるフィルムを有し、当該フィルムの一つの面積は100ミリ平方メートル以内であることを特徴とする隠蔽シール。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の隠蔽シールであって、当該隠蔽シールの形状は、円形状、楕円形状、正方形以上の正多角形状、全ての内角が180度未満の凸多角形状又はそれらに近い形状であることを特徴とする隠蔽シール。
- 請求項1から4のいずれか一項に記載の隠蔽シールであって、肌に装着されるフィルムを有し、当該フィルムの一つの面積は100ミリ平方メートル以内であり、かつ当該フィルムの形状は、円形状、楕円形状、正方形以上の正多角形状、全ての内角が180度未満の凸多角形状又はそれらに近い形状であることを特徴とする隠蔽シール。
- 請求項7に記載の隠蔽シールであって、前記中心部分の面積は1〜30ミリ平方メートルであり、当該中心部分の着色パターンは、前記隠蔽シールの形状と類似する形状であり、かつ、当該中心部分の中心が前記隠蔽シールの中心とほぼ重なることを特徴とする隠蔽シール。
- 請求項7又は8に記載の隠蔽シールであって、前記周囲部分の外縁の着色パターンは、前記隠蔽シールの形状と類似する形状であり、かつ、当該周囲部分の中心が前記隠蔽シールの中心とほぼ重なることを特徴とする隠蔽シール。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の隠蔽シールであって、当該隠蔽シールの厚さが30ミクロンメートル以下であることを特徴とする隠蔽シール。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載の隠蔽シールが台紙の上面に形成され、当該隠蔽シールの上面にキャリア材2が形成されている化粧用隠蔽シールであって、当該キャリア材の面積が当該隠蔽シールの面積よりも大きいことを特徴とする化粧用隠蔽シール。
- 請求項11に記載の化粧用隠蔽シールであって、当該キャリア材が突起形状を有していることを特徴とする化粧用隠蔽シール。
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- 2012-06-08 JP JP2012131379A patent/JP2013252400A/ja active Pending
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