JP2013251021A - 光ピックアップ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対物レンズがレンズホルダに良好に固着された光ピックアップ装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の光ピックアップ装置に備えられる対物レンズ40は、レンズ部42と、レンズ部42の周囲と一体に連続するフランジ部44とを有する。フランジ部44の側面は、フランジ部44の側面から突出部52が側方に突出しており、突出部52の端部は、フランジ部44の外周縁部よりも内側に配置されている。これにより、突出部52が固着材と嵌合する効果が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学ディスクの読出しや書き込みに用いられる光ピックアップ装置およびその製造方法に関する。
光ディスクに対して光学的に信号の読み取り、あるいは書き込みを行う光ピックアップ装置では、対物レンズが取り付けられた対物レンズホルダがアクチュエータフレームに対して変位可能に支持されている。また、フォーカスコイル等をレンズホルダに装着すると共に、これらの駆動コイルの有効領域を磁気回路により形成される所定の磁界内に配置することにより各駆動コイルに供給する信号に応じて対物レンズを駆動する構成となっている(下記特許文献1を参照)。
図7を参照して、一般的な光ピックアップ装置で、レンズホルダ100に対物レンズ102が取り付けられる構成を説明する。対物レンズ102は、レーザー光が通過するレンズ部104と、レンズ部104の周辺部を取り囲むように設けられたフランジ部106とから成る。そして、対物レンズ102のフランジ部106の下面がレンズホルダ100の上面に接触することで、対物レンズ102はレンズホルダ100に載置されている。また、フランジ部106の側面およびレンズホルダ100の上面に接触するように固着材108が塗布されることにより、対物レンズ102はレンズホルダ100に固着されている。
特開2008−226292号公報
しかしながら、上記した対物レンズ102の固着構造では、対物レンズ102を良好に固着できない問題があった。
具体的には、フランジ部106の側面が垂直面であるため、フランジ部106の側面に固着材108が接触する面積が小さくなり、固着材108により対物レンズ102がレンズホルダ100に固着される効果が小さくなる恐れもあった。
本発明は上記した問題を鑑みてなされたものである。本発明の目的は、対物レンズがレンズホルダに良好に固着された光ピックアップ装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の光ピックアップ装置は、レーザ光を光ディスクの情報記録層に集光する対物レンズと、前記対物レンズが固着されるレンズホルダと、を具備し、前記対物レンズは、レーザー光が透過するレンズ部と、前記レンズ部を取り囲むフランジ部と、を有し、前記フランジ部の側面から側方に突出する突出部の端部が、前記フランジ部の上端または下端の外周端部よりも内側に配置されることを特徴とする。
本発明の光ピックアップ装置の製造方法は、レーザー光が透過するレンズ部と、前記レンズ部を取り囲むフランジ部と、を具備する対物レンズに即した形状のキャビティを有する成形金型を用意し、前記成形金型の前記キャビティにランナーを経由して樹脂を注入する工程と、前記キャビティで硬化した前記樹脂から成る前記対物レンズと、前記ランナーで硬化した前記樹脂から成り前記フランジ部の側面から一体で連続するランナー部とを前記成形金型から取り出す工程と、前記ランナー部を切断し、前記フランジ部の側面から連続する前記ランナー部の一部を突出部として残存させる工程と、を具備し、前記ランナー部を切断する工程では、前記突出部の端部が、前記フランジ部の上端または下端の外周端部よりも内側に配置されるように、前記切断を行うことを特徴とする。
本発明によれば、対物レンズのフランジ部から側方に突出する突出部を設けているので、対物レンズの固着に用いる固着材が突出部と嵌合し、固着材による固着強度が向上される。更に、突出部の端部は、フランジ部の外周端部よりも内側に配置されているので、突出部が外周縁部から外部に突出することがなく、使用状況下や製造工程に於いて、突出部が他の部材に引っかかることが抑制される。
本発明の光ピックアップ装置を示す図である。 本発明の対物レンズを示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図であり、(C)(C1)は対物レンズの他の形状を示す断面図であり、(D)は他の形態を示す平面図である。 本発明の対物レンズを示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)(B1)は断面図であり、(C)は対物レンズの他の形状を示す断面図である。 本発明の光ピックアップ装置でレンズホルダに対物レンズが固着される構造を示す図であり、(A)は斜視図であり、(B)および(C)は断面図である。 本発明の光ピックアップ装置に用いられるレンズホルダを示す斜視図である。 本発明の対物レンズの製造方法を示す図であり、(A)は使用される金型を示す平面図であり、(B)は金型の断面図であり、(C)は製造される対物レンズを部分的に示す断面図であり、(D)は他の形態の金型を示す平面図である。 背景技術の光ピックアップ装置を部分的に示す断面図である。
図1を参照して、本形態の光ピックアップ装置の基本的な構成を説明する。
光ピックアップ装置10は、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)またはCD(Compact Disk)規格のレーザー光を、光ディスク(情報記録媒体)の情報記録層に合焦させ、この情報記録層からの反射光を受光して電気信号に変換する機能を備えている。ここで、光ピックアップ装置10は、必ずしも3種類の規格のレーザー光に対応する必要はなく、1つまたは2つの規格のレーザー光に対応しても良い。
光ピックアップ装置10の具体的構成は、ハウジング12と、このハウジング12に内蔵された各種光学素子を備えている。光学素子としては、レーザユニット14、回折格子16、ハーフミラー22、1/4波長板24、コリメータレンズ26、対物レンズ40および光検出器18が図示されている。また、ハウジング12の紙面上下端には、ガイド軸が係合される係合部34と、ガイド軸が挿通される挿通部36が設けられている。
対物レンズ40はレンズホルダ32の上面に固着されており、このレンズホルダ32はワイヤを介して移動可能な状態で対物レンズ駆動装置28に保持されている。
レーザユニット14はレーザーダイオードを備え、このレーザーダイオードから上記した規格のレーザー光が放射される。具体的には、BDに適した青紫色(青色)波長帯395nm〜420nm(例えば405nmの波長)のレーザ光、DVDに適した赤色波長帯645nm〜675nm(例えば650nmの波長)のレーザ光、またはCDに適した赤外波長帯765nm〜805nm(例えば780nmの波長)のレーザ光が、レーザーダイオードから放射される。
レーザユニット14から放射されたレーザー光は、回折格子16で0次光、+1次光、−1次光に分離されてハーフミラー22で反射された後に、1/4波長板24およびコリメータレンズ26を通過し、不図示の立ち上げミラーで反射されて対物レンズ40で光ディスクの情報記録層に合焦される。そして、光ディスクの情報記録層で反射した戻り光のレーザー光は、立ち上げミラー、コリメータレンズ26、1/4波長板24、ハーフミラー22を透過し、その後、光検出器18(PDIC)で検出される。光検出器18で検出された信号に基づいて、レンズホルダ32のコイルに制御信号が供給される。この結果、フォーカス制御、トラッキング制御及びラジアルチルト制御が行われる。
図2を参照して、本形態の対物レンズ40を説明する。図2(A)は対物レンズ40を示す斜視図であり、図2(B)は図2(A)のB−B’線での断面図であり、図2(C)は対物レンズ40の他の形態を示す断面図である。
ここでフランジ部の側面に関し、垂直の範囲と、傾斜の範囲を説明する。従来構造である図7は、側面が垂直に形成される場合であり、金型からのとり易さが考慮され、若干の抜きテーパ角度が設けられる場合がある。例えば、特開2008-119830号公報等では、本願図7に於いて、フランジ部の上面から裏面に向かうに従い、側面は内側に傾斜し、その角度は0度〜5度程度である。つまり抜き易さが考慮され、この範囲での傾斜が、フランジ部上面から、内側に傾斜、外側に傾斜させる程度は、垂直な側面であると考える。
図2(A)を参照して、対物レンズ40は、中央部分のレンズ部42と、このレンズ部42を取り囲むフランジ部44とを備えている。レンズ部42は、レーザーダイオードから放射されたレーザー光を光ディスクの情報記録層に合焦させる機能を有する。フランジ部44は、対物レンズ40をレンズホルダに固着する際に、レンズホルダに接触する部位である。対物レンズ40を上方から見ると、略円形状の形状を呈しており、フランジ部44の側面は視認可能である。これは、後述するように、フランジ部44の側面を傾斜面にしたり、段差形状にすることで実現される。なお、対物レンズ40の材料としては、オレフィン系の樹脂材料が採用される。
図2(A)および図2(B)を参照して、レンズ部42の上面および下面は、上方から入射するレーザー光を合焦するための曲面形状を呈している。そして、このレンズ部42の周囲にフランジ部44が設けられており、対物レンズ40をレンズホルダに固着する際には、フランジ部44の全周の下面がレンズホルダに接触する。フランジ部44は、紙面上で下面である第1主面45と、第1主面45に対向する第2主面47と、第1主面45と第2主面47とを繋ぐ傾斜面46(側面)とを有し、平面視すると、リング状に延在している。
第1主面45は、光ピックアップ装置のレンズホルダに接触する面であり、対物レンズ40を通過するレーザー光の進行方向に対して垂直な平坦面となっており、レンズ部42の下の頂部よりも手前(上面側)に位置している。また、第2主面47は、第1主面45に対して略平行な面であり、レンズ部42の上端よりも上方に配置されている。これにより、例えば、使用状況下や製造工程の途中段階にて、フランジ部44の上端部である第2主面47で、レンズ部42の上面を保護することができる。
図6で後述するが、対物レンズ40は、プラスチックを金型で成型して、作られている。特に樹脂は限定されないが、光に対して透明であるもので、たとえば前記オレフィン系樹脂である。この対物レンズ40は、レンズ部42とフランジ部44が金型により一体成型される。レンズ部42は、光が合焦可能な第1の曲面と第2の曲面を有し、上から見ると円形である。またフランジ部44は、実質厚みを持ったリングの形で、内径は、前記レンズ部42より若干広く、外側の側面は傾斜している。ちょうどフランジの内側の円筒状のくり貫きの部分にスッポリとレンズ部42が入った形状で、レンズ部42とフランジ部44の間は、両者をつなぐ境界部がある。
本形態では、フランジ部44の第2主面47の外周端部が、第1主面45の外周端部よりも内側に配置されている。そして、フランジ部44の第1主面45と第2主面47とを繋ぐ傾斜面46は、上部が内側を向く傾斜面46となっている。ここで、傾斜面46が垂直面から傾く角度θは例えば15度以上60度以下である。これにより、対物レンズ40が固着される構造が強化され、固着材の塗布が容易になる効果がある。この効果の詳細は図4を参照して説明する。
ここで、フランジ部44の側面全周を傾斜面46としても良いし、レンズホルダに固着される際に固着材が付着される側面のみを傾斜面46とし、他の側面は第1主面45に対して垂直な面(あるいは僅かに内側に傾く傾斜面)としても良い。この垂直な面は、前述した様に、抜き角が考慮され、その角度θは0度〜5度程度でも、垂直な面として考える。更に、ここでは、傾斜面46は直線的に傾く断面形状を有しているが、傾斜面46の断面形状を、外側または内側に膨らむ曲線形状としても良い。
図2(C)を参照して、ここでは、フランジ部44の側面を階段状の段差部48とすることにより、第2主面47の外周端部を第1主面45の外周端部よりも内側に配置している。この様に、フランジ部の側面を段差形状とすることで、光ピックアップ装置の製造工程にて、段差部48を挟持することで対物レンズ40を容易に移動させることが可能となる。
ここでは、段差部48は垂直面と水平面とを有する階段形状を呈しているが、傾斜面(非垂直面と非水平面)から成る段差部でフランジ部44の側面が構成されても良い(図2(C1)参照)。更に、段差部48は一段の段差形状を呈しているが、二段以上の段差形状が採用されても良い。
図2(D)を参照して、更に、フランジ部44の外周側辺の大部分を垂直面あるいは僅かに傾斜する傾斜面とし、均等にバランスされて2個以上配置される。ここでは、2個配置を図示し、紙面上に対向する左右端部の側辺を部分的に上記した傾斜面46または段差面としている。
図3を参照して、他の形態の対物レンズ40を説明する。この図を参照して説明する対物レンズ40の基本的な形状は図2で説明したものと同様であり、凹状領域50(切除部)と突出部52を有している点で異なる。図3(A)は対物レンズ40を示す斜視図であり、図3(B)は図3(A)のB−B’線での断面図であり、図3(C)は対物レンズ40の他の形状を示す断面図である。
図3(A)および図3(B)を参照して、対物レンズ40のフランジ部44を部分的に切除することで凹状領域50が設けられている。ここでは、フランジ部44の側面は全体的に傾斜面46であり、凹状領域50に位置するするフランジ部44の側面も傾斜面46Aとなっている。
また、図3(B)を参照して、凹状領域50に位置するする傾斜面46Aから側方に突出する突出部52が設けられている。突出部52を設けることにより、対物レンズ40の固着に用いられる固着材(接着剤)が突出部52に盛られ、固着材が対物レンズ40に良好に密着する効果が得られる。ここで、突出部52は、紙面上、傾斜面46Aから左方に突出しているが、突出部52の先端部はフランジ部44の第1主面45の外周辺部よりも内側に配置されている。これにより、突出部52が、対物レンズ40の傾斜面の外周縁部から外側に突出することが防止され、使用状況下や製造途中にて、この突出部52が外部の部材と引っ掛かり破損することが抑制される。ここでは、凹状領域50の内部に突出部52が配置されているが、図3(B1)の如く、この凹状領域50を設けずに、単に傾斜面46に突出部52を配置し、この突出部52の端部をフランジ部44の第1主面45の端部よりも内側に配置しても良い。
図3(C)を参照して、フランジ部44の側面全周に垂直な側面と水平な面から成る段差部48を設ける構造に於いて、上記した凹状領域50を設け、この凹状領域50に突出部52を設けても良い。このような構造であっても、上記した効果が得られる。
図4を参照して、上記した構成の対物レンズ40を備えるレンズホルダ32を説明する。図4(A)は対物レンズ40が固着されたレンズホルダ32を示す斜視図であり、図4(B)は図4(A)のB−B’線での断面図であり、図4(C)は対物レンズ40が固着される他の構成を示す断面図である。
図4(A)を参照して、対物レンズ40は、レンズホルダ32の上面中央部付近に固着されており、対物レンズ40の周囲を囲む位置でレンズホルダ32の上面に保護部58が設けられている。また、レンズホルダ32の左右方向で、お互いに対向する側面には複数の絡げ部56が設けられており、これらの絡げ部56にはレンズホルダ32を支持するワイヤが接続される。更に、紙面で見て、レンズホルダ32の手前側の側面には、レンズホルダ32を駆動させるためのコイル54が巻回されている。
図4(B)を参照して、本形態では、レンズホルダ32の開口部周囲の上面に対物レンズ40が固着されており、これにより、レンズホルダ32の開口部に対物レンズ40のレンズ部42が配置される。
対物レンズ40のフランジ部44の下面(第1主面)が、レンズホルダ32開口部周囲の上面に接触し、レンズホルダ32の上面とフランジ部44の側面に固着材60が接着することで、対物レンズ40がレンズホルダ32に固着される。
ここで、上記したように、対物レンズ40のフランジ部44の外周側面は傾斜面46である。よって、外周側面が垂直面である場合と比較すると、固着材60と傾斜面46とが密着する面積が大きいので、対物レンズ40とレンズホルダ32との固着強度が向上する。更に、製造工程にてディスペンサで固着材60を対物レンズ40の側面及びレンズホルダ32に供給する場合、フランジ部44の側面が傾斜面46であるので、ディスペンサがフランジ部44に接触すること無く塗布することができる。更には、この様にディスペンサの接触等が防止されることで、固着材60がフランジ部44の上面に付着して不良が発生することが防止される。
また、保護部58は、対物レンズ40を囲むように枠状に設けられており、保護部58の上端部は対物レンズ40の上端部よりも上方に配置されている。従って、使用状況下における対物レンズ40の他の部材(例えば光ディスク表面)への接触が、保護部58により回避される。また、保護部58の材料としては、レンズホルダ32の材料よりも軟質な樹脂材料が採用される。ここでは、保護部58は、略四角形形状を呈しているが、円形状のものが採用されても良い。
図4(C)を参照して、ここでは、レンズホルダ32の開口部に位置する側面が傾斜するゴニオ面62(傾斜面)と成っており、このゴニオ面62に、対物レンズ40のフランジ部44の外周部下端が接触している。この場合、対物レンズをレンズホルダ32のゴニオ面62に接触させた後に、レンズホルダ32を振動させながら、対物レンズ40とレンズホルダ32との相対的な位置関係を決定する。ここでは、第1主面が水平になるようにしている。その後に、対物レンズの傾斜面46とレンズホルダ32の両方に固着材60を塗布して固化させて、対物レンズ40をレンズホルダ32に固着する。このような場合であっても、フランジ部44の側面が傾斜面46であることで、上記と同様の効果が奏される。特に、ゴニオ面とフランジ側面が傾斜しているため、ディスペンサの移動エリアが確保され、またV字状の溝が形成されるため、アンカー効果も期待できる。
図5を参照して、レンズホルダ32の他の形態を説明する。ここでは、レンズホルダ32の上面において、円形状の開口部64の縁部から周囲に広がる溝66が設けられている。この溝66は、製造工程にて液状の固着材を対物レンズに供給するためのものであり、レンズホルダ32の重量バランスが考慮されて、溝66は開口部64の中心に対して対称的に設けられている。溝66を使用する方法は、開口部64を塞ぐように対物レンズをレンズホルダ32の上面に載置した後に、溝66を経由して対物レンズまで固着材を供給する。これにより、ディスペンサの先端を対物レンズに接近させる必要がないので、ディスペンサと対物レンズとの接触が防止される。
図6を参照して、上記した対物レンズを射出成形で製造する方法を説明する。図6(A)は使用される金型70の概略を示す平面図であり、図6(B)はその断面図であり、図6(C)は成形されるコリメートレンズを示す断面図である。
図6(A)を参照して、本工程で使用する金型70には、行列状(2行×X列:Xは整数)に配置された複数のキャビティ72と、複数のキャビティ72と連通するランナー74が設けられている。
個々のキャビティ72は、図3等に示した対物レンズ40と同様の形状を有する。ランナー74は、各キャビティに供給される液状の樹脂材料が通過する細長い経路であり、各キャビティ72と連通している。
本工程では、先ず、図6(A)を参照して、対物レンズの材料と成る樹脂材料を加熱溶融して液状または半固形状とし、ランナー74を経由して樹脂材料を各キャビティ72に供給する。同図では、溶融した樹脂材料が通過する経路を矢印にて示している。全てのキャビティ72に樹脂材料が充填された後は、充填された樹脂材料を硬化させて、硬化した樹脂材料から成る各対物レンズ40を金型70から取り出す。
図6(B)を参照して、各キャビティ72の内壁の形状は、対物レンズ40のレンズ部42およびフランジ部44に対応した形状を呈している。また、各キャビティ72の側面は、図3(B)に示した傾斜面46や凹状領域50に即した形状を呈している。更に、ランナー74は、対物レンズ40の凹状領域50に面する傾斜面に対応する部分に接続している。この図では、金型70を構成する上金型と下金型とが当接する当接面を点線にて示している。この当接面は、傾斜面46の下端に配置されても良いし、傾斜面46の途中に配置されても良い。
図6(C)に、金型70から取り出した状態の対物レンズ40を部分的に示す。この図に示す通り、各対物レンズ40は、ランナー74に充填された樹脂材料から成るランナー部76により連結されている。
各々の対物レンズ40を分離するためには、ランナー部76と対物レンズ40とを切断する必要がある。通常のレンズの成形方法ではランナー部76と対物レンズ40との境界で両者を切断分離するが、本形態ではランナー部76を中間部で切断している。図では、ランナー部76が切断される箇所を点線にて示しており、フランジ部44の端部よりも内側、即ち凹状領域50の内部に位置している。
この切断箇所を、対物レンズ40とランナー部76との境界に設けると、切断による応力で収差が対物レンズ40に発生し、読み取り精度や書き込み精度が劣化する恐れが有る。また、切断箇所をフランジ部44の外縁端部よりも外側に配置すると、収差劣化の問題は緩和されるものの、ランナー部76の残り部分が突起部として外側に突出し、使用状況下や製造工程にて突起部が他の部材と衝突する恐れが有る。よって、本形態では、ランナー部76の残余部がフランジ部44の外周縁部よりも内側に配置されるように、ランナー部76の切断箇所を設定している。これにより、ランナー部76の残余部が、図3(A)に示す突出部52として対物レンズ40の一部となる。
また、図6(D)を採用して、金型70の内部でランナー74を経由して複数のキャビティ72が連結されても良い。これにより、図6(C)に示すランナー部76が、対物レンズ40の両側に形成され、図3(B)に示す突出部52が両側に形成される。更に、図6(C)に示す凹状領域50が対物レンズ40の対向する端部に設けられ、この凹状領域50の内部にランナー部76が形成されても良い。
対物レンズはトランスファーモールドやインジェクション等の、金型を採用したモールド方法で成形されるため、ゲートが必ず存在する。このゲートは、設計者により異なるが、プラスチックレンズのどこかにあり、金型から取り出した際に、ゲート残りがある。
レンズがプラスチックで傷が付きやすい性質を有するので、バリ取り機の様に、レンズを転がして取る事はできず、一般には、人による手作業で取り除いている。
しかし、本形態の構造であれば、バリが傾斜面の間で外端部から突出していなければ、そのままで良い。また、この突起部に接着剤を付けて固定すれば、アンカーが得られる。
一方、人手によりとる場合、できる限り、精度高く残すまいとして、作業するが、本発明は、ある程度ラフでよい。結局、これらの作業が従来よりもラフで良く、その分、作業時間も減らせ、作業者の疲労も減らせ作業効率も高くなるメリットがある。
上記工程により製造された対物レンズ40は、図4に示すように、レンズホルダ32の所定箇所に載置された後に、固着材60を塗布されることによりレンズホルダに固着される。また、対物レンズ40を備えたレンズホルダ32が、図1に示す他の光学素子と共にハウジング12に収納されることで光ピックアップ装置10が製造される。
10 光ピックアップ装置
12 ハウジング
14 レーザユニット
16 回折格子
18 光検出器
22 ハーフミラー
24 1/4波長板
26 コリメータレンズ
28 対物レンズ駆動装置
32 レンズホルダ
34 係合部
36 挿通部
38 ディスク
40 対物レンズ
42 レンズ部
44 フランジ部
45 第1主面
46 傾斜面
46A 傾斜面
47 第2主面
48 段差部
50 凹状領域
52 突出部
54 コイル
56 絡げ部
58 保護部
60 固着材
62 ゴニオ面
64 開口部
66 溝
70 金型
72 キャビティ
74 ランナー
76 ランナー部

Claims (6)

  1. レーザ光を光ディスクの情報記録層に集光する対物レンズと、前記対物レンズが固着されるレンズホルダと、を具備し、
    前記対物レンズは、レーザー光が透過するレンズ部と、前記レンズ部を取り囲むフランジ部と、を有し、
    前記フランジ部の側面から側方に突出する突出部の端部が、前記フランジ部の上端または下端の外周端部よりも内側に配置されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記フランジ部の一部を内側に窪ませて凹状領域を設け、前記突出部は前記凹状領域の前記フランジの側面から側方に突出し、前記突出部の端部は前記凹状領域に面する前記フランジ部の上端部または下端部よりも内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記対物レンズは成形金型のキャビティにランナーを経由して樹脂を充填することにより成形され、前記突出部は前記ランナーにて硬化した樹脂の一部から成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記凹状領域は階段形状に形成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記フランジ部は、第1主面と前記第1主面に対向する第2主面とを有し、前記突出部の端部は、前記第1主面または前記第2主面の外周端部よりも内側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の光ピックアップ装置。
  6. レーザー光が透過するレンズ部と、前記レンズ部を取り囲むフランジ部と、を具備する対物レンズに即した形状のキャビティを有する成形金型を用意し、前記成形金型の前記キャビティにランナーを経由して樹脂を注入する工程と、
    前記キャビティで硬化した前記樹脂から成る前記対物レンズと、前記ランナーで硬化した前記樹脂から成り前記フランジ部の側面から一体で連続するランナー部とを前記成形金型から取り出す工程と、
    前記ランナー部を切断し、前記フランジ部の側面から連続する前記ランナー部の一部を突出部として残存させる工程と、を具備し、
    前記ランナー部を切断する工程では、前記突出部の端部が、前記フランジ部の上端または下端の外周端部よりも内側に配置されるように、前記切断を行うことを特徴とする光ピックアップ装置の製造方法。


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