JP2013250213A - 通信装置、情報処理端末及び通信システム - Google Patents

通信装置、情報処理端末及び通信システム Download PDF

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裕介 松下
Yasuo Ohashi
康雄 大橋
Michitaka Fukuda
道隆 福田
Makoto Kusakari
真 草刈
Seiji Miyawaki
誠司 宮脇
Kunihiro Miyauchi
邦裕 宮内
Reiji Kawasaki
怜士 川▲崎▼
Takaaki Hiroi
貴明 廣井
Masamichi Aoki
真路 青木
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Abstract

【課題】屋内向けの測位信号を用いた測位の精度を求めることを目的とする。
【解決手段】自らが設置される屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を送信する通信装置であって、前記測位信号を受信して測位を行う情報処理端末が、測位精度を求めるために用いる、前記測位信号の送信電波強度を、前記測位信号に含めて送信する送信手段を有する、通信装置を提供する。
【選択図】図6

Description

本発明は、通信装置、情報処理端末及び通信システムに関する。
ユーザ端末において、現在の位置情報を取得するための方法の一つとして、予め設定された位置情報を含む無線信号を通信装置から発信させ、これをユーザ端末で受信する方法がある。ユーザ端末は、受信した無線信号から位置情報を取り出し、通信装置に設定された位置を、ユーザー端末の現在位置として取得することができる(レンジフリー(Range-free)方式と呼ばれる)。
例えば、特許文献1、非特許文献1には、屋内において絶対位置情報を取得するための、IMES(Indoor Messaging System;地上補完信号)による測位方式が開示されている。当該方式では、天井等に付された送信機から、半径数m程度の範囲に、該送信機に設定された位置情報(送信機の設置位置)を含む測位信号を送信する。ユーザ端末は、既定のフレームフォーマットで構成された測位信号を受信し、該送信機の設定位置をユーザ端末の現在位置として取得することができる。
上記のようなレンジフリー方式において測位を行う場合には、電波信号が一定の範囲に送信されるため、その範囲内の測位を行った位置によっては、位置情報が示す位置と、実際の現在位置との間に誤差が生ずる。例えば、IMES送信機が、測位信号を、床面において半径約5mの範囲に送信する場合には、最大で約5mの誤差が生じ得る。このような場合に、既存の方法においては、測位によって取得した位置情報が、どの程度の誤差を含んでいるのか(どの程度の精度で測位できているのか)、判断することができない。その結果、例えば、二以上の測位信号を受信した場合に、何れの測位信号を用いて位置情報を取得すべきか判断することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、屋内向けの測位信号を用いた測位の精度を求めることができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決し目的を達成するため、本発明の一実施形態における通信装置は、
自らが設置される屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を送信する通信装置であって、
前記測位信号を受信して測位を行う情報処理端末が、測位精度を求めるために用いる、前記測位信号の送信電波強度を、前記測位信号に含めて送信する送信手段を有する。
また、本発明の一実施形態における情報処理装置は、
通信装置から、該通信装置が設置される屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を受信して測位を行う情報処理端末であって、
受信した前記測位信号の受信電波強度を測定する測定手段と、
受信した前記測位信号に含まれる送信電波強度を、前記受信電波強度で除算することにより、前記測位の精度を表す測位精度を算出する測位精度算出手段と、
を有する。
また、本発明の一実施形態における通信システムは、
自らが設置される屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を送信する通信装置と、該測位信号を受信して測位を行う情報処理端末とを有する通信システムであって、
前記通信装置は、
前記測位信号の送信電波強度を、前記測位信号に含めて送信する送信手段を有し、
前記情報処理端末は、
受信した前記測位信号の受信電波強度を測定する測定手段と、
受信した前記測位信号に含まれる送信電波強度を、前記受信電波強度で除算することにより、前記測位の精度を表す測位精度を算出する測位精度算出手段と、
を有する。
本発明によれば、屋内向けの測位信号を用いた測位の精度を求めることができる。
本発明の一実施形態における通信システムの概要を表す図。 本発明の一実施形態における通信装置のハードウェア構成図。 本発明の一実施形態における情報処理端末のハードウェア構成図。 本発明の一実施形態におけるゲートウェイのハードウェア構成図。 本発明の一実施形態におけるサーバのハードウェア構成図。 本発明の一実施形態における通信装置、情報処理端末、ゲートウェイ及びサーバの機能ブロック図。 本発明の一実施形態における通信装置が送信する測位信号のフレーム構造の例を表す図。 本発明の一実施形態における情報処理端末による測位精度の算出方法を説明するための図。 本発明の一実施形態において情報処理端末が複数の通信装置から測位信号を受信した場合の現在位置の決定方法を説明する図。 本発明の一実施形態における通信装置、情報処理端末、ゲートウェイ及びサーバの動作例の概略を示す図。 本発明の一実施形態における通信装置と情報処理端末の動作例を示す図。 本発明の一実施形態における通信装置から送信される測位信号の例を表す図。 本発明の一実施形態における通信装置と情報処理端末の動作例を示す図。 測位精度の実空間マッピングを作成する例を説明するための図。 測位精度の実空間マッピングテーブルの例を表す図。 IMESで定義されたフレームの種類を表す図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
1.システムの概要
2.ハードウェア構成
2.1 通信装置
2.2 情報処理端末
2.3 ゲートウェイ
2.4 サーバ
3.機能
3.1 測位信号の送信
3.2 測位と測位精度の算出
3.3 端末位置情報の管理
4.動作例
4.1 システム全体の動作例
4.2 複数の通信装置から測位信号を受信する場合の動作例
4.3 時間と共に測位信号の電波強度が変化する場合の動作例
5.応用例
(1.システムの概要)
図1は本発明の一実施形態における通信システム1を表す。通信システム1は、通信装置100、102、104と、情報処理端末120、122と、ゲートウェイ140と、サーバ160と、ネットワーク180、182とを含む。
通信装置100、102、104は、例えば、IMES規格に従って測位信号を送信するIMES送信機を有し、当該通信装置が設置された屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を、一定の送信範囲(半径5m範囲程度)に送信し続ける。位置情報には、例えば、緯度、経度、高度、フロア、建物の棟番号を表す情報のほかに、エリアの名前や店舗名のような情報が含まれ得る。また、測位信号には、当該測位信号の送信電波強度を表す情報が格納されて送信される。送信電波強度は、任意の単位系で表され得るが、例えば、電力をデシベルで表現した「dBm」単位を用いることができる。
一方、通信装置100、102、104は、例えばZigBee(登録商標)のような近距離無線通信方式を用いて、後述する情報処理端末120、122及びゲートウェイ140とPAN(Personal Area Network)を構成することができる。通信装置100、102、104は、例えばZigBeeルータとしての機能を有し、情報処理端末120、122からの通信を、ゲートウェイ140に中継することができる。
情報処理端末120、122は、通信装置100、102、104から送信された測位信号を受信して測位することが可能な装置である。例えば、情報処理端末120、122は、スマートフォンや、タブレットPCや、ノートPCのような、持ち運びが可能な携帯型の情報端末である。また、情報処理端末120、122は、充電電池やボタン電池のような内蔵バッテリのみで駆動する、タグのような形状の端末であってもよい。情報処理端末120、122は、測位信号に含まれた送信電波強度の値と、受信した測位信号の受信電波強度の値とを用いて、測位精度を算出することができる。具体的には、送信電波強度の値を、受信電波強度の値で除算することによって、測位精度(絶対値)を算出することができる。従って、情報処理端末120、122は、受信した測位信号の各々についての測位精度を算出することにより、何れの測位信号に含まれる位置情報が最も正確かを判断し、最も正確な位置情報を、自らの現在位置として決定することができる。
一方、情報処理端末120、122は、例えばZigBee(登録商標)のような近距離無線通信方式を用いて、通信装置100、102、104及びゲートウェイ140とPANを構成することができる。情報処理端末120、122は、例えばZigBeeエンドデバイスとしての機能を有し、現在の位置情報と、自らの識別情報とを、通信装置及びゲートウェイ140を介して、サーバ160に送信することができる。
ゲートウェイ140は、ネットワーク180とネットワーク182とを相互に接続し、ネットワーク180側から送信されたデータをネットワーク182にブリッジする。ネットワーク180がZigBee(登録商標)によるPANであり、ネットワーク182がIEEE802.3規格に基づくLANである場合には、それらの間での通信方式の変換を行う。
サーバ160は、情報処理端末120、122の位置情報を管理する位置情報管理サーバである。サーバ160は、情報処理端末120、122から受信した、現在位置情報と、識別情報とを関連付けて保管する。そして、他のユーザ端末から、特定の情報処理端末の所在についての問合せを受け付け、保管された情報を検索して、その位置情報を回答することができる。
ネットワーク180は、上述したように、例えば、近距離無線通信方式によるPANである。
ネットワーク182は、上述したように、例えば、IEEE802.3規格に基づくLANである。
上記の構成により、通信システム1の情報処理端末120、122は、受信した測位信号に含まれる位置情報の精度を取得することができる。その結果、精度の高い位置情報を優先的に使用することで、より正確な測位を行うことが可能となる。
なお、図1においては、近距離無線通信方式を用いたネットワーク180を用いることにより、情報処理端末120、122は、最寄の通信装置に対して識別情報等を送信すればよく、通信のための消費電力が抑えられる利点がある。一方で、情報処理端末120、122は、無線LANのような無線通信方式により、図示しないアクセスポイントを介して、サーバ160と通信してもよい。このような構成とすることで、ゲートウェイ140による通信の変換処理が不要となる。
(2.ハードウェア構成)
次に、図2、図3、図4、図5を用いて、本発明の一実施携帯における通信装置100、情報処理端末120、ゲートウェイ140、サーバ160のハードウェア構成について説明する。
(2.1 通信装置)
図2は、本発明の一実施形態における通信装置100、102、104(以下、代表的に通信装置100について説明する)のハードウェア構成例を表す。通信装置100は、送信機100は、CPU200、RAM202、ROM204、通信装置206、測位信号送信機208及びバス210を有する。
CPU200は、通信装置100の動作制御を行うプログラムを実行する。RAM202は、CPU200のワークエリア等を構成する。ROM204は、CPU200が実行するプログラムや、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。通信装置206は、外部の装置と通信するための装置であり、例えば、ZigBee(登録商標)のような近距離無線通信方式に従って無線通信可能な装置である。測位信号送信機208は、情報処理装置120、122が測位するために用いる測位信号を送信する装置であり、例えば、IMES規格により定義されたフレームフォーマットで測位信号を送信する。より具体的には、測位信号送信機208は、IMESによって定義されるフレーム構造を有するデータを用いて、1.5GHzの搬送波を変調して信号を生成し、これをアンテナより送出する。バス210は、上記装置を電気的に接続する。
上記構成により、本発明の一実施形態における通信装置100は、情報処理端末120が測位を行うために必要な、測位信号を送信することができる。また、情報処理端末120とサーバ160(ゲートウェイ140)との間の通信を中継することができる。
(2.2 情報処理端末)
図3は、本発明の一実施形態における情報処理端末120、122(以下、代表的に情報処理端末120について説明する)のハードウェア構成を表す。情報処理端末120は、CPU300、RAM302、ROM304、通信装置306、測位信号受信機308、表示装置310、入力装置312及びバス314を有する。
CPU300は、情報処理端末120の動作制御を行うプログラムを実行する。RAM302は、CPU300のワークエリア等を構成する。ROM304は、CPU300が実行するプログラムや、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。また、ROM304は、ユーザアプリケーションや、ユーザデータも記憶する。通信装置306は、外部の装置と通信するための装置であり、例えば、WiFi(登録商標)又はZigBee(登録商標)のような無線通信方式に従って無線通信可能な装置である。測位信号受信機308は、通信装置100が送信する測位信号を受信するための装置であり、例えば、IMES規格により定義されたフレームフォーマットの測位信号を受信する。表示装置310は、例えば液晶ディスプレイのように、情報処理端末120の処理結果を、ユーザに対して表示する装置である。入力装置312は、例えばタッチパネルやボタンのように、ユーザからの入力を受け付ける装置である。バス314は、上記装置を電気的に接続する。
上記構成により、本発明の一実施形態における情報処理端末120は、通信装置100から送信された測位信号を用いて現在位置を測定することができる。また、無線通信により、信装置100を介して、サーバ160と通信することができる。
(2.3 ゲートウェイ)
図4は、本発明の一実施形態におけるゲートウェイ140のハードウェア構成を表す。ゲートウェイ140は、CPU400、RAM402、ROM404、第一通信装置406、第二通信装置408及びバス410を有する。
CPU400は、ゲートウェイ140の動作制御を行うプログラムを実行する。RAM402は、CPU400のワークエリア等を構成する。ROM404は、CPU400が実行するプログラムや、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。第一通信装置406は、外部の装置と通信するための装置であり、例えば、ZigBee(登録商標)のような近距離無線通信方式に従って無線通信可能な装置である。第二通信装置408は、外部の装置と通信するための装置であり、例えば、IEEE802.3規格に基づくLANと接続するためのインターフェースを含む装置である。バス410は、上記装置を電気的に接続する。
上記構成により、本発明の一実施形態におけるゲートウェイ140は、通信装置100と情報処理端末120の属するネットワーク180と、サーバ160の属するネットワーク182とを相互に接続することができる。
(2.4 サーバ)
図5は、本発明の一実施形態におけるサーバ160のハードウェア構成を表す。サーバ160は、CPU500、RAM502、ROM504、HDD506、通信装置508、表示装置510、入力装置512及びバス514を有する。
CPU500は、サーバ160の動作制御を行うプログラムを実行する。RAM502は、CPU500のワークエリア等を構成する。ROM504は、サーバ160のシステム起動プログラム等を記憶する。HDD506は、OSやアプリケーションのプログラムや、データ等を保管する。HDD506は、例えばテープドライブや光学ドライブのような、任意の記憶装置であってもよい。通信装置508は、外部の装置と通信するための装置であり、例えば、IEEE802.3規格に基づくLANと接続するためのインターフェースを含む装置である。表示装置510は、例えば液晶ディスプレイのように、サーバ160の処理結果を、ユーザに対して表示する装置である。入力装置512は、例えばキーボードや、マウスのように、ユーザからの入力を受け付ける装置である。バス514は、上記装置を電気的に接続する。
上記構成により、本発明の一実施形態におけるサーバ160は、通信装置100及びゲートウェイ140を介して受信した、情報処理端末120の位置情報を管理することができる。
(3.機能)
次に、図6を用いて、通信装置100、情報処理端末120、ゲートウェイ140及びサーバ160の機能ブロックの構成について説明する。図6には、これらの装置が備える様々な要素のうち、本実施形態の説明に特に関連する要素が示されている。以下では、通信装置100、情報処理端末120、ゲートウェイ140及びサーバ160による機能を、大きく三つに分類して説明する。
(3.1 測位信号の送信)
まず、通信装置100によって実現される、測位信号の送信に関する機能について説明する。
図6において、本発明の一実施形態における通信装置100は、位置情報格納手段600、測位信号送信手段602、送信電波強度制御手段604、送信電波強度測定手段606を有する(中継手段630については後述する)。
位置情報格納手段600は、通信装置100が設置される位置を表す位置情報を格納する。位置情報には、例えば、緯度、経度、高度、フロア、建物の棟番号を表す情報のほかに、エリアの名前や店舗名のように、任意の位置又は場所を表す情報が含まれ得る。位置情報は、予め、通信装置100の管理者によって設定される。
測位信号送信手段602は、位置情報格納手段600に格納された位置情報を含む測位信号を生成し、該測位信号を、後述する送信電波強度制御手段604によって設定される送信電波強度で、送信する。また、送信電波強度を表す情報も、測位信号に含まれて送信される。測位信号に含まれる送信電波強度を表す情報とは、送信電波強度制御手段604によって設定された、送信電波強度の設定値か、あるいは、後述する送信電波強度測定手段606によって測定された実測値である。何れの送信電波強度の値を含めるかは任意に定めることができる。なお、送信電波強度を表す値は、任意の単位を用いた値によって表現され、例えば、電力をデシベルで表現した「dBm」により表現することができる。
測位信号は、例えば、IMES規格によって定義されるフレーム構造によって構成され得る。IMES規格において、現時点では、位置情報を必要とするアプリケーションの目的に合わせて、4つのメッセージタイプのフレーム構造が定義されている(図10)。このうち、本実施形態では、メッセージタイプIDが1のフレームの構造を用いて、測位信号を構成する例を示す(図7)。本実施形態では、送信電波強度を表す情報をIMESフレームに含めるために、図7の「reserved」ビットを利用する(700、702で示す)。例えば、図7に示された計6ビットの「reserved」ビットのうち、「word4」の第16ビットを、符号を表すビットとする。また、「word4」の第17ビットと「word1」の第21ビットから24ビットとを組み合わせて、デシベル値を表現するビットとする。例えば、送信電波強度が「-30dBm」である場合に、「word4」の第16ビットに「1」を、「word4」の第17ビットと「word1」の第21−24ビットとに「11110」を格納する。ビットの並びは任意である。
IMESフレームの「reserved」ビットを用いて情報を格納する例では、最大6ビットまでの送信電波強度の情報を格納することができるが、より広い範囲の情報を格納するために、以下の方法を用いることができる。
(1)「reserved」ビットで表現できる数のIDと、任意の送信電波強度の値とをマッピングしたテーブルを、IMESフレームの送受信側で予め共有しておく。(例えば、IDが「000001」(二進数)の場合には、送信電波強度を「-5dBm」とし、IDが「000010」(二進数)の場合には、送信電波強度を「-10dBm」とする。以下同様に、マッピングを作成する)
(2)フロアごとに基準値となる送信電波強度の値を予め定めておき、この値をIMESフレームの送受信側で共有しておく。「reserved」ビットには、基準値からのオフセット値を格納する。フロア情報は、IMESフレームの「word1」の第12−20ビットで指定されている。(例えば、基準値が「-50dBm」であり、送信電波強度が「-70dBm」である場合には、「word4」の第16ビット(符号ビット)に「1」を、「word4」の第17ビットと「word1」の第21−24ビットとに「10100」を格納する)
また、将来的に、拡張されたIMESフレームを用いて、送信電波強度を表す情報を格納してもよい。また、IMES以外の任意のフォーマットを用いて、送信電波強度を表す情報を格納してもよい。
送信電波強度制御手段604は、測位信号送信手段602が送信する測位信号の送信電波強度を制御する。送信電波強度は、上述したように、例えば「dBm」単位によって表され、予め設定された値となるように制御される。例えば、送信電波強度制御手段604は、測位信号の送信電波強度が「-30dBm」となるように制御することができる。さらに、送信電波強度制御手段604は、測定信号の送信電波強度が、一定の時間間隔で異なる値に切り替わるように制御することもできる。電波強度制御手段604は、例えば、一秒おきに、測位信号の送信電波強度が、「-30dBm」と「-70dBm」となるよう制御することができる。送信電波強度が大きいと、電波の到達範囲が広くなり、より遠くの情報処理端末100でも測位を行えるという利点がある。一方で、送信電波強度が小さいと、電波の到達範囲は狭くなるが、情報処理端末100の測位位置の誤差が小さくなるという利点がある。二種類の送信電波強度を用いて測位信号を送信可能とすることで、それぞれの利点を活かした、異なる種類のアプリケーションに対応することが可能となる。また、送信電波強度制御手段604は、時間と共に、送信電波強度を一定範囲内で徐々に変化させてもよい。(例えば、5秒間の間に送信電波強度を「-30dBm」と「-70dBm」の間で徐々に変化させる等)。これにより、さらに多様なアプリケーションに対応することが可能となる。
送信電波強度測定手段606は、測位信号送信手段602によって送信された測位信号の電波強度を実測する。送信電波強度測定手段606は、当該通信装置100の測位信号送信機208のごく近い位置に設置された(例えば、送信機のアンテナの直下等)、測位信号受信機(図示しない)が受信した測定信号を用いて、送信電波強度を実測する。実測された送信電波強度の情報は、測位信号送信手段602に渡され、必要に応じて測位信号に含められる。
上記機能によって、本発明の一実施形態における通信装置100は、通信装置100が設置された位置を表す位置情報と、送信電波強度を表す情報とを含む、測位信号を送信することができる。また、時間に応じて、複数の異なる送信電波強度で測位信号を送信することができる。その結果、目的の異なる複数のアプリケーションに対応した測位信号を、一の通信装置100から送信することができる。
(3.2 測位と測位精度の算出)
次に、情報処理端末120によって実現される、測位信号を用いた測位と、測位精度の算出に関する機能について説明する。
図6において、本発明の一実施形態における情報処理端末120は、測位信号受信手段610、位置情報取得手段612、受信電波強度測定手段614、測位精度算出手段616、測位精度情報格納手段618及び現在位置決定手段620を有する(識別情報格納手段622及び識別情報送信手段624については後述する)。
測位信号受信手段610は、通信装置100から送信された測位信号を受信する。受信した測位信号は、例えば、上述したように、図7で定義されるフレーム構造を有する。受信した測位信号は、位置情報取得手段612、受信電波強度測定手段614及び測位精度算出手段616に渡される。
位置情報取得手段612は、測位信号受信手段610が受信した測位信号から、位置情報を取得する。位置情報には、例えば、緯度、経度、高度、フロア、建物の棟番号を表す情報のほかに、エリアの名前や店舗名のような情報が含まれ得る。取得した位置情報は、測位精度情報格納手段618に渡される。
受信電波強度測定手段614は、測位信号受信手段610が受信した測位信号を含む受信電波の受信電波強度を測定する。受信電波強度は、例えば、上述したように、「dBm」単位によって表される。なお、同一地点において、同一の送信電波強度の測位信号を受信する場合であっても、情報処理端末の測位信号受信機308の備えるアンテナの特性によって、異なる値の受信電波強度が測定される可能性がある。本実施形態では、事前に知られているアンテナ特性に基づいて、情報処理端末ごとの受信電波強度の差を補正して用いるものとして、説明を行う。取得した受信電波強度の値は、測位精度算出手段616に渡される。
測位精度算出手段616は、測位信号受信手段610が受信した測位信号に含まれる、送信電波強度の値を取得する。そして、送信電波強度の値と、受信電波強度測定手段614で取得した受信電波強度の値とを用いて、以下の式(1)により、測位信号に対する「測位精度」(絶対値)を算出する。
測位精度=(送信電波強度の値)÷(受信電波強度の値)・・・(1)
本実施形態においては、電波強度を「dBm」単位によって表現するため、受信電波強度の値の絶対値は、送信電波強度の値の絶対値より大きくなる。そのため、測位信号が示す位置と、当該情報処理端末120の実際の位置との間の誤差は、測位精度の値が1に近いほど、小さい。よって、二以上の測位信号を受信した場合には、測位精度の値を用いて、より正確な位置を表す位置情報を含む測定信号を決定することができる。算出された測位精度は、測位精度情報格納手段618に格納される。
ここで、図8、図9を用いて、測位精度を算出する例について、さらに具体的に説明する。図8は、情報処理端末120が、通信装置100から、異なる二つの地点(地点A、地点B)において測位信号を受信した場合の、それぞれの測位精度を求める例を表している。通信装置100が測位信号を送信する際の送信電波強度は「-70dBm」であり(設定値か実測値かは任意)、その測位信号に対する受信電波強度は、地点Aでは「-160dBm」、地点Bでは「-145dBm」であるものとする。この場合に、式(1)を用いて測位精度を求めると、前者の測位精度は、「0.438」となり、後者の測位精度は、「0.483」となる。従って、情報処理端末120は、地点Bで受信した測位信号が示す位置情報の方が、自らの現在位置をより正確に表していることを知ることができる。
図9は、情報処理端末122が、二つの通信装置100、102から測位信号を受信した場合の、それぞれの測位精度を求める例を表している。通信装置100と102が測位信号を送信する際の送信電波強度は、それぞれ「-70dBm」と「-30dBm」であり、それぞれの測位信号に対する受信電波強度は、共に「-160dBm」であるものとする。この場合に、式(1)を用いて測位精度を求めると、前者の測位精度は「0.438」となり、後者の測位精度は「0.188」となる。従って、情報処理端末122は、現在位置をより正確に表す位置情報を含む測位信号を送信する通信装置は、通信装置100であると判断することができる。
測位精度情報格納手段618は、受信した測位信号から取得した位置情報と、その測位信号に対して算出された測位精度と、測位信号を受信した時刻とを関連付けて格納する。格納された情報は、当該情報処理端末120の現在位置を決定するために用いられる。
現在位置決定手段620は、所定の時間内(例えば、三秒間)に取得した測位信号の中から、当該情報処理端末120の現在位置を最も正確に表している位置情報を含む測位信号を特定する。そして、該位置情報を、当該情報処理端末120の現在位置とする。
現在位置を最も正確に表している位置情報を含む測位信号を特定する方法について、図8、図9を用いて具体的に説明する。図8の例において、例えば、地点Aにおいて情報処理端末120を保持するユーザが、所定の時間内(例えば、二秒後)に、地点Bに移動したものとする。情報処理端末120は、それぞれの地点で、通信装置100からの測位信号を受信する。そして、測位精度情報格納手段618に、それぞれの測位信号の受信時刻と、位置情報と、測位精度とが格納される。得られた測位精度の値は、上述したように、地点Aでは「0.438」であり、地点Bでは「0.483」である。従って、現在位置決定手段620は、測位精度の最も高い、地点Bで受信した測位信号に含まれる位置情報が表す位置を、当該情報処理端末120の現在位置として決定する。
図9の例においては、情報処理端末122が、所定の時間内に、通信装置100と102から測位信号をそれぞれ受信したものとする。この場合には、上述したように、通信装置100の測位信号に対する測位精度は「0.438」であり、通信装置102の測位信号に対する測位精度は「0.188」である。このとき、現在位置決定手段620は、測位精度の最も高い、通信装置100の測位信号に含まれる位置情報が表す位置を、当該情報処理端末122の現在位置として決定する。
なお、測位精度が同一の測位信号を複数受信した場合には、送信電波強度が小さい(送信範囲が狭い)測位信号ほど、現在位置と測位信号の示す位置との誤差が小さいと考えられるため、最も小さな送信電波強度の測位信号を用いて、現在位置を決定する。すなわち、現在位置決定手段620は、測位精度の値が最も高く、かつ、送信電波強度が最も小さい測位信号を用いて、現在位置を決定する。
一方、所定の時間内に測位信号が受信されない場合には、それ以前に取得した測位信号の示す位置情報を現在位置としてもよい。また、所定の時間内に一の測位信号のみが受信される場合には、測位精度によらず、その測位信号が示す位置情報を現在位置としてもよい。決定された現在位置を表す位置情報は、識別情報送信手段624に渡される。
上記機能によって、本発明の一実施形態における情報処理端末120は、自らの現在位置をより正確に表す位置情報を含む測位信号を特定することができる。
(3.3 端末位置情報の管理)
次に、通信装置100、情報処理端末120、ゲートウェイ140、サーバ160によって実現される、情報処理端末120の位置情報の管理についての機能を説明する。
図6において、本発明の一実施形態における情報処理端末120は、さらに、識別情報格納手段622及び識別情報送信手段624を有する。
識別情報格納手段622は、情報処理端末120の識別情報を格納する。情報処理端末120の識別情報は、例えば、情報処理端末120のネットワークアドレスのような、ネットワーク上で情報処理端末120を特定可能な情報を含む。例えば、ネットワーク180がIEEE802.15.4及びZigBee(登録商標)規格に基づく場合には、IEEE802.15.4の短縮アドレス又はIEEE拡張(MAC)アドレスを用いることができる。
識別情報送信手段624は、現在位置決定手段620によって決定された、情報処理端末120の現在位置を表す位置情報と、識別情報とを、サーバ160に送信する。ここで、これらの情報は、近距離無線通信ネットワーク180を用いて、通信装置100とゲートウェイ140とを介して、送信され得る。情報処理端末120は、近距離無線通信ネットワーク180を通じて、最寄の通信装置100に対してこれらの情報を送信すればよいため、消費電力を低く抑えることができる。この利点は、情報処理端末120が、ボタン電池で駆動する、人に付して用いる小型の装置であるような場合に、特に有効である。一方、情報処理端末120は、これらの情報を、無線LANのようなネットワークを用いて、アクセスポイントを介して、サーバ160に送信してもよい。これにより、ゲートウェイ140における通信変換処理が不要となる。
図6において、本発明の一実施形態における通信装置100は、さらに、中継手段630を有する。
中継手段630は、情報処理端末120から送信された、位置情報及び識別情報を中継して、ゲートウェイ140を介して、サーバ160に伝送する。
図6において、本発明の一実施形態におけるゲートウェイ140は、通信変換手段640を有する。
通信変換手段640は、ネットワーク180に属する通信装置100から受信したデータを、サーバ160の属するネットワーク182に適合する形式に変換する。変換されたデータは、ネットワーク182を介してサーバ160へ送信される。
図6において、本発明の一実施形態におけるサーバ160は、識別情報受信手段650、位置情報管理テーブル格納手段652、端末位置情報管理手段654及び端末位置情報表示手段656を有する。
識別情報受信手段650は、情報処理端末120から送信された識別情報と位置情報とを受信する。受信した識別情報と位置情報とは、位置情報管理テーブル格納手段652に格納される。
位置情報管理テーブル格納手段652は、受信した情報処理端末120の識別情報と位置情報を格納する。また、位置情報管理テーブル格納手段652は、識別情報によって特定された情報処理端末120の型番や、所有者等の情報も、関連付けて格納することができる。格納されたこれらの情報は、ユーザからの問合せに応じて、情報処理端末120の所在を検索する際に用いられる。
端末位置情報検索手段654は、サーバ160のユーザ又は他の端末からの、特定の情報処理端末の所在についての問合せを受け付け、その所在を検索し、結果を取得する。問合せは、例えば、情報処理端末の型番や、所有者等の情報とともになされ得る。端末位置情報検索手段654は、指定された情報処理端末の型番や所有者等の情報に対応する位置情報が、位置情報管理テーブル格納手段652に格納されていないか確認する。そして、該当する端末の位置情報が格納されている場合には、その位置情報を検索結果として取得する。検索結果は、位置情報を表すテキストであってもよいし、地図上にその位置を表示する画像であってもよい。
端末位置情報表示手段656は、端末位置情報検索手段654の結果を表示する。結果は、位置情報を表すテキストか、または地図上にその位置を表示する画像で表される。
上記機能によって、本発明の一実施形態における通信システム1では、情報処理端末120の位置情報を正確に管理することができる。また、情報処理端末120が、限られた電力で動作する必要がある場合においても、効率的に、その位置情報を管理することができる。
(4.動作例)
次に、図10、図11、図12を用いて、本発明の一実施形態における通信装置100、情報処理端末120、ゲートウェイ140及びサーバ160の動作例について説明する。
(4.1 システム全体の動作例)
まず、図10を用いて、本発明の一実施形態における通信装置100、情報処理端末120、ゲートウェイ140及びサーバ160の動作例の概略について説明する。
ステップS1000において、通信装置100の測位信号送信手段602は、位置情報と、送信電波強度(設定値又は実測値)とを含む、測位信号を、情報処理端末120に送信する。
ステップS1002において、情報処理端末120の測位精度算出手段616は、受信した測位信号に含まれる送信電波強度と、受信電波強度測定手段614が測定した受信電波強度とを用いて、測位精度を算出する。
ステップS1004において、情報処理端末120の位置情報取得手段612は、受信した測位信号に含まれる位置情報を取得する。
ステップS1006において、情報処理端末120の現在位置決定手段620は、算出した測位精度の値を参照して、当該情報処理端末120の現在位置を最も正確に表す位置情報を特定し、これを現在位置として決定する。
ステップS1008において、情報処理端末120の識別情報送信手段624は、当該情報処理端末120の現在の位置情報と識別情報とを、通信装置100に送信する。
ステップS1010において、通信装置100の中継手段630は、情報処理端末120から受信した位置情報と識別情報とを、ゲートウェイ140に中継する。
ステップS1012において、ゲートウェイ140の通信変換手段640は、通信装置100の属するネットワーク180から送信された通信データ(位置情報と識別情報とを含む)を、サーバ160が属するネットワーク182に適合するよう変換する。
ステップS1014において、サーバ160の識別情報受信手段650は、ゲートウェイ140で変換された通信データに含まれる、情報処理端末120の位置情報と識別情報とを受信する。
ステップS1016において、サーバ160の位置情報管理テーブル格納手段652は、受信した情報処理端末120の位置情報と識別情報とを格納する。
ステップS1018において、サーバ160の端末位置情報検索手段654は、サーバ160のユーザ又は他の端末からの、特定の情報処理端末の所在についての問合せを受け付け、その所在を検索し、結果を取得する。
ステップS1020において、サーバ160の端末位置情報表示手段656は、端末位置情報検索手段654の結果を、位置情報を表すテキストか、または地図とともに位置を画像で表示する。
以上の動作によって、本発明の一実施形態における通信システム1を用いて、情報処理端末120を、より正確な位置情報に基づいて管理することができる。
(4.2 複数の通信装置から測位信号を受信する場合の動作例)
次に、図11を用いて、情報処理端末122が、二つの通信装置100、102から測位信号が受信する場合の動作例について説明する。図11に示される通信装置100、102及び情報処理端末122の構成は、図9と対応する。ここでは、主に、情報処理端末122の各手段の動作例について説明を行う。当該動作例は、t0から開始する。
ステップS1100において、情報処理端末122の測位信号受信手段610は、通信装置100から測位信号を受信する(時刻t1)。
ステップS1102において、受信電波強度測定手段614は、測位信号受信手段610から、測位信号を受け取る。
ステップS1104において、受信電波強度測定手段614は、測位信号の受信電波強度を測定する。通信装置100から受信した測位信号についての受信電波強度は、図9に示される通り、「-160dBm」である。
ステップS1106において、測位精度算出手段616は、受信電波強度測定手段614から、受信電波強度を受け取る。
ステップS1108において、測位精度算出手段616は、測位信号受信手段610が受信した測位信号を受け取り、測位信号に含まれる送信電波強度を取得する。通信装置100の送信電波強度は、図9に示される通り、「-70dBm」である。
ステップS1110において、測位精度算出手段616は、上述した式(1)に基づいて、測位精度を算出する。通信装置100から送信された測位信号についての測位精度は、
(-70[dBm])÷(-160[dBm])=0.438
となる。
ステップS1112において、測位精度情報格納手段618は、算出された測位精度の値を受け取る。
ステップS1114において、測位精度情報格納手段618は、算出された測位精度の値を格納する。
ステップS1120において、位置情報取得手段612は、測位信号受信手段610から、測位信号を受け取る。
ステップS1122において、位置情報取得手段612は、測位信号に含まれる位置情報を取得する。位置情報には、通信装置100の設置位置を表す経度、緯度、高度、フロア情報等が含まれ得る。
ステップS1124において、測位精度情報格納手段618は、取得された位置情報を受け取る。
ステップS1126において、測位精度情報格納手段618は、取得された位置情報を格納する。この位置情報と、ステップS1110で算出された測位精度の値と、測位信号の受信時刻t0とは、関連付けられて、格納される。
次に、ステップS1130−S1156において、ステップS1100−S1126と同様に、通信装置102から測位信号を受信(時刻t2)して処理する。なお、通信装置102から送信された測位信号についての測位精度は、
(-30[dBm])÷(-160[dBm])=0.188
となる。測位精度情報格納手段618は、算出された測位精度と、通信装置102の設置位置を表す位置情報と、通信装置102から受信した測位信号の受信時刻t2とを、関連付けて、格納する。
ステップS1160において、現在位置決定手段620は、測位精度情報格納手段618から、所定の時間内(t0〜t3、例えば、(t3−t0)=3秒)に受信した測位信号の測位精度と、該測位信号に含まれる位置情報とのリストを取得する。
ステップS1162において、現在位置決定手段620は、測位精度の最も高い測位信号が示す位置を、情報処理端末122の現在位置として決定する。図11の例においては、現在位置決定手段620は、測位精度の最も高い、通信装置100の測位信号が示す位置(すなわち、通信装置100の設置位置)を、現在位置として決定する。
ステップS1164において、識別情報送信手段624は、現在位置決定手段620が決定した現在位置を表す位置情報を受け取る。
ステップS1166において、識別情報送信手段624は、現在位置を表す位置情報と、当該情報処理端末122の識別情報とを、通信装置100に送信する。ここで、位置情報と識別情報との送信先となる通信装置は、測位精度の最も高かった測位信号を送信した、通信装置100であることが好ましい。しかしながら、通信装置102か、あるいは他の通信装置に対して送信してもよい。
以上の動作によって、本発明の一実施形態における情報処理端末122は、複数の通信装置から測位信号を受信した場合に、最も正確な測位を行うことが可能な測位信号を特定し、その測位信号から、現在位置を表す位置情報を取得することができる。
(4.3 時間と共に測位信号の電波強度が変化する場合の動作例)
次に、図12、図13を用いて、通信装置100が、測位信号の送信電波強度を、所定の時刻に(t0、t2、t4)、三つのパターン(「-30dBm」(送信範囲大)、「-50dBm」(送信範囲中)、「-70dBm」(送信範囲小))に変化させる場合の動作例について説明する。図12は、情報処理端末120が、時刻t1(>t0)、t3(>t2)、t5(>t4)において、通信装置100から送信される測位信号を受信する様子を表している。図12に示されるように、情報処理端末120は、異なる位置において、それぞれ異なる受信電波強度で、測位信号を受信する。図13は、図12に対応する、通信装置100と情報処理端末120との間での、各手段の動作シーケンスを表している。図13において、測位信号を受信し、現在の位置を決定する、情報処理端末120の動作は、図11における、情報処理端末122の動作と同様である。従って、ここでは、図11の場合と異なる動作を行う、通信装置100について説明を行う。当該動作例は、t0から開始する。
ステップS1300において、通信装置100の送信電波強度制御手段604は、測位信号送信手段602が、測位信号の送信電波強度が「-30dBm」(送信範囲大)となるよう制御する。
ステップS1302において、通信装置の測位信号送信手段602は、上記送信電波強度で、測位信号を送信する。この後、測位信号を受信した情報処理端末120は、位置情報と測位精度を取得する(ステップS1304〜S1324)。
ステップS1330において、所定の時間(t2−t0)が経過した後、通信装置100の送信電波強度制御手段604は、測位信号送信手段602が、測位信号の送信電波強度が「-50dBm」(送信範囲中)となるよう制御する。
ステップS1332において、通信装置の測位信号送信手段602は、上記送信電波強度で、測位信号を送信する。この後、測位信号を受信した情報処理端末120は、位置情報と測位精度を取得する(ステップS1334〜S1354)。
ステップS1360において、さらに所定の時間(t4−t2)が経過した後、通信装置100の送信電波強度制御手段604は、測位信号送信手段602が、測位信号の送信電波強度が「-70dBm」(送信範囲小)となるよう制御する。
ステップS1362において、通信装置の測位信号送信手段602は、上記送信電波強度で、測位信号を送信する。この後、測位信号を受信した情報処理端末120は、位置情報と測位精度を取得する(ステップS1364〜S1384)。
次に、情報処理装置100は、所定の期間内(t6−t0)に受信した夫々の測位信号に対する測位精度を算出する。算出結果は以下の通りである。
−送信電波強度「-30dBm」の測位信号(時刻t1)に対する測位精度:「0.188」
−送信電波強度「-50dBm」の測位信号(時刻t3)に対する測位精度:「0.345」
−送信電波強度「-70dBm」の測位信号(時刻t5)に対する測位精度:「0.560」
従って、情報処理装置100の現在位置決定手段は、送信電波強度が最も小さく、かつ、測位精度が最も高い、時刻t5に取得した測位信号を用いて、現在位置を決定する。そして、現在位置を表す位置情報と、識別情報とをサーバ160に送信する(ステップS1388〜S1394)。
以上の動作によって、本発明の一実施形態における情報処理端末122は、単一の通信装置から送信される測位信号の電波強度が時間と共に変化する場合に、最も正確な測位を行うことが可能な測位信号を特定し、その測位信号から、現在位置を表す位置情報を取得することができる。
(5. 応用例)
次に、図14、図15を用いて、本発明の応用例について説明する。応用例では、例えば図14に示される空間内において、各通信装置の真下から、所定の距離(例えば、メートル)離れた位置での、測位信号の測位精度を予め算出しておく。算出した値は、例えば、図15のようなテーブルに格納され、適宜、本通信システム1を利用する装置と共有される。ここで、通信装置を識別するために、例えば、通信装置のネットワークアドレスのような、通信システム1上で通信装置を特定可能な識別子が用いられる。あるいは、通信装置を識別するために、経緯情報のような位置情報そのものを用いてもよい。
後に、ある情報処理端末が、特定の通信装置から測位信号を受信したときに、その通信装置の識別子と、算出した測位精度を用いて、通信装置の真下からの距離を求めることができる。ここで、通信装置の識別子は、測位信号に含まれて送信されるか、あるいは位置情報そのものによって表され得る。これにより、情報処理端末は、現在位置を表す位置情報を取得するとともに、位置情報が表す位置からどの程度の距離離れた位置にいるかを知ることができる。
1 通信システム
100 通信装置
120 情報処理端末
140 ゲートウェイ
160 サーバ
600 位置情報格納手段
602 測位信号送信手段
604 送信電波強度制御手段
606 送信電波強度測定手段
610 測位信号受信手段
612 位置情報取得手段
614 受信電波強度測定手段
616 測位精度算出手段
618 測位精度情報格納手段
620 現在位置決定手段
624 識別情報送信手段
630 中継手段
640 通信変換手段
650 識別情報受信手段
652 位置情報管理テーブル格納手段
654 端末位置情報検索手段
656 端末位置情報表示手段
特許第4296302号公報
"準天頂衛星システムユーザインタフェース仕様書"、IS−QZSS1.4版、宇宙航空研究開発機構

Claims (10)

  1. 自らが設置される屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を送信する通信装置であって、
    前記測位信号を受信して測位を行う情報処理端末が、測位精度を求めるために用いる、前記測位信号の送信電波強度を、前記測位信号に含めて送信する送信手段を有する、
    通信装置。
  2. 前記送信手段が送信した前記測位信号の送信電波強度を実測する測定手段を有し、
    前記送信電波強度は、前記測定手段により実測された前記送信電波強度である、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記測位精度は、前記送信電波強度を、前記情報処理端末が測定した前記測定信号の受信電波強度で除算することによって求められる、
    請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記送信手段が送信する前記測位信号の送信電波強度を時間に応じて変化させる制御手段
    を有する、請求項1乃至3何れか一項に記載の通信装置。
  5. 通信装置から、該通信装置が設置される屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を受信して測位を行う情報処理端末であって、
    受信した前記測位信号の受信電波強度を測定する測定手段と、
    受信した前記測位信号に含まれる送信電波強度を、前記受信電波強度で除算することにより、前記測位の精度を表す測位精度を算出する測位精度算出手段と、
    を有する、情報処理端末。
  6. 異なる位置に設置された複数の前記通信装置の夫々から前記測位信号を受信した場合に、前記測位信号の夫々についての前記測位精度を算出し、前記測位精度が最も高い前記測位信号を用いて測位を行う、
    請求項5に記載の情報処理端末。
  7. 単一の前記通信装置から、時間に応じて異なる送信電波強度で、前記測位信号が受信される場合に、
    所定の時間内において、前記送信電波強度が最も小さく、かつ、前記測位精度が最も高い、前記測位信号を用いて測位を行う、
    請求項5又は6に記載の情報処理端末。
  8. 自らが設置される屋内の位置を表す位置情報を含む測位信号を送信する通信装置と、該測位信号を受信して測位を行う情報処理端末とを有する通信システムであって、
    前記通信装置は、
    前記測位信号の送信電波強度を、前記測位信号に含めて送信する送信手段を有し、
    前記情報処理端末は、
    受信した前記測位信号の受信電波強度を測定する測定手段と、
    受信した前記測位信号に含まれる送信電波強度を、前記受信電波強度で除算することにより、前記測位の精度を表す測位精度を算出する測位精度算出手段と、
    を有する、通信システム。
  9. 前記情報処理端末は、異なる位置に設置された複数の前記通信装置の夫々から前記測位信号を受信した場合に、前記測位信号の夫々についての前記測位精度を算出し、前記測位精度が最も高い前記測位信号を用いて測位を行う、
    請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記情報処理端末の位置情報を管理するサーバをさらに有し、
    前記情報処理端末は、前記測位によって取得した位置情報と、当該情報処理端末の識別情報とを、前記通信装置に送信し、
    前記通信装置は、前記情報処理端末から送信された前記位置情報と前記識別情報とを、前記サーバに中継する、
    請求項9に記載の通信システム。
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