JP2013248772A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メインタンク交換時に気泡が混入するおそれをより低減できる画像形成装置の提供。
【解決手段】ヘッドタンクの大気開放機構を開放状態にし、送液ポンプでメインタンクからヘッドタンクに液体を供給するとき、所定時間経過後も電極ピンによって液体の液面が検知されないときには大気開放機構を閉状態にし、液体消費量カウンタで計測した液体消費量の計測値Xccが予め定めた第1所定値Ycc以下か否か判別して、計測値Xccが第1所定値Ycc以下であるときには、送液ポンプを駆動してヘッドタンクからメインタンクに液体を逆送する制御をする。
【選択図】図12

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてのインクジェット記録装置が知られている。
このような画像形成装置において、記録ヘッドに液体を供給するヘッドタンク(サブタンク、バッファタンクとも称される。)を備え、装置本体側に着脱自在(交換可能)に装着されるメインタンク(インクカートリッジ)からヘッドタンクに供給チューブを介して液体を供給する方式のものが知られている。
このようなインク供給システムにあっては、インクカートリッジが空になったにもかかわらず送液ポンプを駆動して送液動作が継続されると、インクカートリッジ内とインク供給経路内が負圧になり、インクカートリッジを交換するために取り外したとき供給経路内に空気が混入し、気泡となってヘッドタンクから記録ヘッドに送られて吐出不良を発生することになる。
そこで、例えば、送液ポンプとして可逆型ポンプを使用して、メインタンクの液体残量が不足した状態で送液ポンプによる送液動作を行ったときには、送液ポンプを逆転駆動することで、ヘッドタンクからメインタンクにインクを逆送して供給経路内に空気が混入しないようにすることが行われている(特許文献1、2参照)。
この場合、ヘッドタンク内の液体残量が少ないままポンプを逆転駆動すると、空気が供給経路内に吸い込まれることから、ヘッドタンク内のインク液面の高さを検知する液面検知部材を備え、メインタンクの液体残量が不足した状態で送液ポンプによる送液動作を行ったときでも、ヘッドタンク内の液面の高さが所定の高さ以下になっているとき、すなわち液面検知部材が液面を検知していないときには、ポンプによる逆転送液を行わないようにすることで、ヘッドタンクからメインタンクへの供給経路内に空気が吸い込まれないようにすることが知られている(上記特許文献1)。
特開2011−051294号公報 特開2010−155446号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されているように、液面検知部材が液面を検知していないときに逆送しないようにした場合には、ヘッドタンクの液面検知部材よりも液体供給口部が下方に位置している構成では、逆送できるにもかかわらず、逆送が行われないことになり、メインタンク交換時に気泡が混入するおそれが高くなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、メインタンク交換時に気泡が混入するおそれをより低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに液体を供給するヘッドタンクと、
前記記録ヘッドに供給する液体を収容する交換可能なメインタンクと、
前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を送液し、前記ヘッドタンクから前記メインタンクに前記液体を逆送する送液手段と、
前記記録ヘッドから排出される液体消費量を計測する消費量計測手段と、
前記送液手段を駆動して前記ヘッドタンクへの液体供給動作を制御する供給制御手段と、備え、
前記ヘッドタンクは、
タンク本体内に前記液体を収容する液体収容部と、
前記液体収容部内の前記液体の液面を検知する液面検知部材と、
液体供給経路を介して前記送液手段に接続され、前記液体収容部内に開口する液体供給口部と、
前記液体収容部を大気に開放する大気開放手段と、を有し、
前記液体供給口部の開口は前記液面検知部材よりも下方に位置して設けられ、
前記供給制御手段は、
前記ヘッドタンクの前記大気開放手段を開放状態にし、前記送液手段で前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給するとき、
所定時間経過後も前記液面検知部材によって前記液体の液面が検知されないときには前記大気開放手段を閉状態にし、
前記消費量計測手段で計測した液体消費量の計測値が予め定めた第1所定値以下か否かを判別して、前記計測値が前記第1所定値以下であるときには、前記送液手段を駆動して前記ヘッドタンクから前記メインタンクに前記液体を逆送する制御をする
構成とした。
本発明によれば、メインタンク交換時に気泡が混入するおそれをより低減することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例の機構部を説明する側面説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。 ヘッドタンクの一例を示す模式的平面説明図である。 同じく図3の模式的正面説明図である。 液体供給排出系の説明に供する模式的説明図である。 送液ポンプの一例を説明する模式的説明図である。 同装置の制御部の一例を説明する概略ブロック説明図である。 同ヘッドタンクの各動作における液面高さの変化とフィルムの挙動の説明に供する説明図である。 ヘッドタンクへのインク供給(充填)のタイミング及び供給動作の種類の説明に供するフロー図である。 通常充填シーケンスの説明に供するフロー図である。 大気開放充填シーケンスの説明に供するフロー図である。 本発明の第1実施形態における供給タイムアウト発生時処理シーケンスの説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態における供給タイムアウト発生時処理シーケンスの説明に供するフロー図である。 同実施形態の作用説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、後述する主走査モータによってタイミングベルトを介してキャリッジ主走査方向に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク35a、35b(区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。このヘッドタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のメインタンクであるインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。
また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、後述する副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などとを備えている。
また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド部材45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。
このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、ヘッドタンク35の一例について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3は同ヘッドタンクの1つのヘッド分の模式的上面説明図、図4は同ヘッドタンクの1つのヘッド分の模式的正面説明図である。
ヘッドタンク35は、インクを収容保持するための一側部が開口した液体収容部である収容部202を形成するタンクケース(タンク本体)201を有し、このタンクケース201の開口部は撓むことが可能なフィルム部材203で密閉し、タンクケース201内に配置した弾性部材としてのバネ204によってフィルム部材203を常時外方へ押している。これにより、タンクケース201のフィルム部材203がバネ204によって外方への加圧力が作用しているので、タンクケース201内のインク残量が減少することによって負圧が発生する。
また、タンクケース201の外側には、一端部を軸206で回転可能に支持され、タンクケース201側に向けて押し付けられている変位部材(以下、「フィラ」とも表記する。)205がフィルム部材203に押し付けられている。
これにより、フィルム部材203の動きに連動して変位部材205が変位するので、装置本体側に配置された光学センサからなる本体側センサ301によって変位部材205の変位量を検知することによりヘッドタンク35内の液体残量などを検知することができる。
また、タンクケース201の上部には、インクカートリッジ10からインクを供給するための供給口部209があり、供給チューブ36に接続されている。
また、タンクケース201の側部には、ヘッドタンク35内を大気に開放する大気開放機構(手段)207が設けられている。この大気開放機構207は、ヘッドタンク35内に通じる大気開放路207aを開閉する弁体207b及びこの弁体207bを閉弁状態に加圧するスプリング207cなどを備え、装置本体側の大気開放ソレノイド302によって弁体207bを押すことで開弁されて、ヘッドタンク35内が大気開放状態(大気に通じた状態)なる。
また、タンクケース201の上部には、収容部202内の液面を検知する液面検知部材としての電極ピン208aと208b(区別しないときは、「電極ピン208」という。)が取り付けられている。インクは電導性を持っており、電極ピン208aと208bの所までインクが到達すると、電極ピン208aと208b間に電流が流れて両者の抵抗値が変化するため、インク液面高さが所定高さ以下になった、すなわち、ヘッドタンク35の空気量が所定量以上になった、或いは、ヘッドタンク35の液体残量が所定量以下になったことを検知することができる。
ここで、供給口部209は、収容部202の底部付近まで延び、最下端部の開口(供給口)209aは、液面検知部材である電極ピン208よりも下方に位置するように設けられている。
次に、この画像形成装置における液体供給排出系について図5を参照して説明する。
まず、インクカートリッジ(メインタンク)10からヘッドタンク35に対するインク供給(液体供給)は、供給ポンプユニット24の送液手段である送液ポンプ241によって供給チューブ(供給経路ともいう。)36を介して行なわれる。
送液ポンプ241は、チューブポンプなどで構成した可逆型ポンプであり、インクカートリッジ10からヘッドタンク35にインクを供給する正転送液動作と、ヘッドタンク35からインクカートリッジ10にインクを戻す逆転送液動作とを行なえるようにしている。
また、維持回復機構81は、前述したように記録ヘッド34のノズル面をキャッピングする吸引キャップ82aと、吸引キャップ82aに接続された吸引ポンプ812を有し、吸引キャップ82aでキャッピングした状態で吸引ポンプ812を駆動することで吸引チューブ811を介してノズルからインクを吸引することによってヘッドタンク35内のインクを吸引することができる。なお、吸引された廃インクは廃液タンク100に排出される。
また、装置本体側にはヘッドタンク35の大気開放機構207を開閉する押圧部材である大気開放ソレノイド302が配設され、この大気開放ソレノイド302を作動させることで大気開放機構207を開放することができる。さらに、装置本体側にはヘッドタンク35の変位部材205を検知する光学センサからなる本体側センサ301が設けられている。
次に、可逆型ポンプとしての送液ポンプ241について図6を参照して説明する。なお、図6は同ポンプの模式的説明図である。
この送液ポンプ241は、チューブポンプであり、ポンプ内部には送液用のチューブ242が這いまわされ、ポンプ内部に配置した回転体243に保持されているコロ244でチューブ242を潰し、回転体243を回転させることによって潰したポイントを回転方向に移動させることで、コロ244の回転方向にインクが送液される。
具体的には、インクカートリッジ10からヘッドタンク35へインクを送液するときは、コロ244を矢印Aの回転方向に回転させる。また、ヘッドタンク35からインクカートリッジ10にインクを逆送するときには、コロ244を矢印Aと反対方向の矢印B方向に回転させる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図7を参照して説明する。なお、同図は同制御部のブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501に本発明に係る供給動作に関する制御及び液体消費量計測を実行させるプログラムを含むプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81の維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、ヘッドタンク35の大気開放機構207を開閉する大気開放ソレノイド302を駆動するソレノイド駆動部512と、送液ポンプ241を駆動するポンプ駆動部516と、インクカートリッジ10に設けられて不揮発性メモリ(ここでは、EEPROM)521に対するデータの読み出し及び書き込みのための通信を行うカートリッジ通信部522などを備えている。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド34の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度、湿度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。このI/O部513に入力されるセンサ群515には、前述したヘッドタンク35の変位部材205を検知する本体側センサ301、電極ピン208a、208bなどの信号も入力される。
また、この制御部500は、時間を計測する計時手段520を備えている。
次に、ヘッドタンク35の各動作における液面高さの変化とフィルムの挙動について図8の説明図を参照して説明する。
まず、図8(a)に示す状態は、ヘッドタンク35内にインク300が収容されて負圧が形成され、大気開放機構207が閉じた状態である。この状態から大気開放機構207を開放状態にすると、図8(c)に示すように、フィルム部材203が外方向に変位して、インク液面が下がる。
図8(c)の状態で、送液ポンプ241を正転駆動して、メインタンク10からヘッドタンク35にインクを送液することで、図8(a)に示すように、インク液面が上昇する。ここで、電極ピン208によって液面を検知したときに送液を停止し、大気開放機構207を閉じる(このときのヘッドタンク35の状態を満タン状態とする)。
そして、図8(a)の満タン状態でヘッドタンク35の液体を所要量排出することにより、フィルム部材203が内方へ移動して、図8(b)のヘッドタンク35内に負圧が形成された状態になる。この負圧形成のためのインク排出では、液面の高さは殆ど変化しない。
なお、ヘッドタンク35からのインクの排出は、例えば、吸引キャップ82aでキャッピングして吸引ポンプ812を駆動することでノズルからインクを吸引排出させ、あるいは、送液ポンプ241を逆転駆動してヘッドタンク35からメインタンク10にインクを逆送して排出させ、あるいは記録ヘッド34を駆動して液滴を吐出することで排出する。
次に、以下の説明で使用するパラメータや用語について説明する。
<消費量系パラメータ>
V:液体消費量カウント(又は液体消費量カウント値)
この画像形成装置では、インク消費量(液体消費量)の計測は、プログラムを用いたカウンタ(これを「ソフトカウンタ」という。)によって行っている。つまり、画像形成による液体消費量は、吐出させた液滴の体積×滴数の合計値として算出される。また、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作による液体消費量も、同様に、吐出させた液滴の体積×滴数の合計値として算出される。さらに、維持回復動作における吸引キャップ82a内への吸引による液体消費量(予め定めた設定量)も加算される。
この液体消費量カウントVは、ヘッドタンク35に対する液体充填完了のタイミングで、ゼロリセットする(同時にインクカートリッジ消費量に加算する。)。また、クリーニング動作終了のタイミングで、ゼロリセットする(同時にインクカートリッジ消費量に加算する。)。
X:液体消費量カウントを一時的に記憶したもの(ヘッドタンク内消費量)
この値Xは、ヘッドタンク35の液面の高さを表す。また、液体供給タイムアウト後のヘッドタンク35内の液体消費量カウントVを記憶し、その後大気開放機構207を閉じた後の液体消費量は、ヘッドタンク35の液面の高さにほとんど影響しない。したがって、液体供給タイムアウト後、大気開放機構207を閉じた後に液体消費した場合、記憶した値Xは、液体消費量カウントVよりも精度の良いヘッドタンク35内液面の高さ指標となる。
Y:予め定めた値(第1所定値)
値Xccが値Ycc以下であるときには、ヘッドタンク35の供給口部209の供給口209aに液面が接触するように、値Yccを設定する。この場合、値Xccのバラツキを考慮し、バラツキが最大値でも成り立つように値Yccを設定する。なお「cc」は単位符号であり、例えば「Xcc」は「X」を「cc」で表したものである。
Z:予め定めた値(第2所定値)
値Xccが値Zcc以上であるときには、ヘッドタンク35の供給口部209の供給口209aに液面が接触しないように、値Zccを設定する。この場合、値Xccのバラツキを考慮し、バラツキが最大値でも成り立つように値Zccを設定する。
<維持吸引系パラメータ>
負圧形成用維持吸引:ヘッドタンク35内に所定の負圧を形成するために、記録ヘッド34から液体を排出させる吸引による液体消費量
CL(クリーニング)用維持吸引:ノズル面を清掃するために記録ヘッド34のノズルから液体を排出させる吸引による液体消費量(負圧形成用維持吸引量よりも少ない。)。
<液体供給充填系動作>
通常充填:後述する通常充填シーケンスの通りの動作
過充填:基本的な動作は通常充填と同じであるが、通常充填よりも少しだけ充填量が多い。過充填量は、過充填後に行う「CL用維持吸引」、「空吐出」相当分程度、通常充填よりも充填量が多い。
次に、この画像形成装置におけるヘッドタンクへのインク供給(充填)のタイミング及び供給動作(充填動作)の種類について図9のフロー図を参照して説明する。
印刷動作を開始すると、キャップ82による記録ヘッド34のキャッピングを解除する。
そして、記録ヘッド34から画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作を行い、空吐出動作で吐出した液体量を液体消費量カウントVに加算する(V=V+吐出量)。
その後、画像形成動作に移行して、画像形成で吐出した液体量を液体消費量カウントVに加算する(V=V+吐出量)。
そして、例えば、画像形成中のページ間のタイミングで、液体消費量カウントVが予め定めた所定量V1(例えば0.5cc相当)以上になったか否かを判別する。
ここで、液体消費量カウントVが予め定めた所定量V1以上になっていなければ、そのまま画像形成終了か否かの判別に移行する。
これに対し、液体消費量カウントVが予め定めた所定量V1以上になっているときには、ヘッドタンク35の電極ピン208がエアーを検知しているか否かを判別し、エアーを検知していないときには通常充填シーケンスを行い、また、エアーを検知しているときには大気開放充填シーケンスを行った後、画像形成終了か否かの判別に移行する。
そして、画像形成終了になるまで上記の処理を繰り返し、画像形成が終了したときには、液体消費量カウントVが予め定めた所定量V2(例えば0.2cc相当、V2>V1)以上になったか否かを判別する。
ここで、液体消費量カウントVが予め定めた所定量V2以上になっていなければ、記録ヘッド34をキャッピングして処理を終了する。
これに対し、液体消費量カウントVが予め定めた所定量V2以上になっているときには、ヘッドタンク35の電極ピン208がエアーを検知しているか否かを判別し、エアーを検知していないときには通常充填シーケンスを行い、また、エアーを検知しているときには大気開放充填シーケンスを行った後、記録ヘッド34をキャッピングして処理を終了する。
なお、上記の処理において、画像形成中は、ヘッドタンク35の大気開放機構207が閉じた状態にあるので、液体消費してもヘッドタンク35内の液面高さは変わらず、エアーを検知することはあまりなく、通常充填シーケンスに入る場合が多い。
ただし、大気開放機構207を閉じた状態でも、インクカートリッジ(メインタンク)10内に微量に存在する空気の充填の繰返しによってヘッドタンク35に移動し、あるいは、ヘッドタンク35内の液体消費量が増えるごとに、フィルム部材203が縮みきれなかった分、微妙に液面が下がることがある。ヘッドタンク35の液面高さが下がることでエアー検知がなされると、大気開放充填シーケンスを実施する。
次に、通常充填シーケンスについて図10のフロー図を参照して説明する。
まず、キャリッジ33を通常充填満タン位置に移動し、大気開放機構207を閉じた状態で、送液ポンプ241を正転駆動して、インクカートリッジ10からヘッドタンク35に送液する。この場合には、本体側センサ301によってヘッドタンク35の変位部材205を検知したときに送液を停止する処理となる。
このとき、本体側センサ301によってヘッドタンク35の変位部材205を検知するまでに予め定めた所定時間経過(タイムアウト)したか否かを判別する。
ここで、タイムアウトすることなく本体側センサ301によってヘッドタンク35の変位部材205を検知したときには、送液ポンプ241を停止し、液体消費量カウントVをリセットする(V=0)。
これに対し、タイムアウトが生じたときには、インクカートリッジ10内の液体残量不足が生じているので、供給タイムアウト発生時処理シーケンスに移行して、インクカートリッジ10の交換待ち状態になる。
次に、大気開放充填シーケンスについて図11のフロー図を参照して説明する。
まず、大気開放機構207を開放状態にした後、送液ポンプ241を正転駆動して、インクカートリッジ10からヘッドタンク35に送液する。この場合には、電極ピン208によってヘッドタンク35内の液面を検知したときに送液を停止する処理となる。
このとき、本体側センサ301によってヘッドタンク35の変位部材205を検知するまでに予め定めた所定時間経過(タイムアウト)したか否かを判別する。
ここで、タイムアウトすることなく本体側センサ301によってヘッドタンク35の変位部材205を検知したときには、送液ポンプ241を停止し、液体消費量カウントVをリセットする(V=0)。
その後、大気開放機構207を閉状態する。そして、送液ポンプ241を逆転駆動して、ヘッドタンク35からインクカートリッジ10に液体を逆転送液する。この場合には、本体側センサ301によってヘッドタンク35の変位部材205を検知したときに逆転送液を停止する処理となる。
この逆転送液によってヘッドタンク35内に負圧が形成される。そして、クリーニング動作を行う。クリーニング動作では、過充填を行って液体消費量カウントVをリセット(V=0)し、クリーニング用(CL用)の維持吸引(ノズルからの吸引)を行って、吸引量を液体消費量カウントVに加算し、ワイピングを行い、空吐出を行って、空吐出量を液体消費量カウントVに加算し、動作完了後、液体消費量カウントVをリセットする(V=0)。
これに対し、タイムアウトが生じたときには、インクカートリッジ10内の液体残量不足が生じているので、供給タイムアウト発生時処理シーケンスに移行して、インクカートリッジ10の交換待ち状態になる。
次に、本発明の第1実施形態における供給タイムアウト発生時処理シーケンスについて図12のフロー図を参照して説明する。
まず、電極ピン208による液面検知による充填中にタイムアウトが発生したか否かを判別する。
ここで、電極ピン208による液面検知による充填中にタイムアウトが発生したのでなければ、つまり、変位部材205を検知する充填中にタイムアウトが発生したときには、液面が下がっていないことが想定されるので、常に、送液ポンプ241を逆転駆動してヘッドタンク35からインクカートリッジ10に液体を逆送する。
すなわち、逆送しなかった場合には、送液ポンプ241の部分が過負圧状態となり、この状態でインクカートリッジ10を抜くと、抜いた瞬間に送液ポンプ241の部分に空気が吸い込まれ、ヘッドタンク35に気泡が送り込まれることになり、吐出不良などを発生する。
これに対して、逆送を行うことで、送液ポンプ241部分の過負圧状態が解除され、インクカートリッジ10を抜いても送液ポンプ241の部分に空気が吸い込まれことが防止される。
一方、電極ピン208で液面検知する充填中にタイムアウトが発生したのであれば、大気開放機構207を閉じる。
そして、ヘッドタンク内消費量Xcc(Xcc=Vcc)を記憶する。
その後、ヘッドタンク35内の負圧回復動作を行う。この負圧回復動作では、負圧形成用維持吸引、ワイピング及び空吐出動作を行う(この場合、液体消費量カウントVを更新する。)。
この場合、負圧形成に「逆転送液」ではなく、「維持吸引」を用いる理由は、負圧が出来ていないのでノズル面に液体が垂れているおそれがあり、この状態で逆転送液をすると、ノズル面についた液体がノズル内に入り込み、混色するおそれがあることによる。
このとき、上述したように大気開放機構207を閉じた状態であるので、この負圧回復動作による液体消費は、ヘッドタンク35内の液面の高さには、ほとんど影響を与えない。
その後、ヘッドタンク内消費量Xccを予め定めた値Ycc(例えば1cc)と比較し、Xcc≦Yccか否かを判別する。
ここで、Xcc≦Yccであれば、ヘッドタンク35の液面は下がっていないと判断し、逆転送液する。これに対し、Xcc≦Yccでなければ、つまり、Xcc>Yccであれば、ヘッドタンク35の液面は下がっていると判断し、逆転送液をせず、エアー混入フラグを立てる。
このように、電極ピンによる液面検知ではなく、ソフトカウンタによるカウント値(計測による液体消費量)が所定量(Ycc)以下のときには、送液ポンプによる逆転送液を行うようにすることで、逆転送液が可能と判断する条件範囲を広くなり、メインタンク交換時に気泡が混入するおそれをより低減することができる。
この場合、ソフトカウンタによるカウントは、大気開放機構207を開放した状態から閉じた状態にした後のヘッドタンク35内の液体消費量分の一部又は全部分を、カウントしない(計測しない)ことで、逆転送液可能と判断する条件範囲をより広くすることができる。
次に、本発明の第2実施形態における供給タイムアウト発生時処理シーケンスについて図13のフロー図を参照して説明する。
本実施形態では、電極ピン208で液面検知する充填中にタイムアウトが発生した場合、ヘッドタンク内消費量Xccを予め定めた値Ycc(例えば1cc)以下である(Xcc≦Ycc)とき(第1実施形態と同じ)、又は、ヘッドタンク内消費量Xccが予め定めた値Zcc(例えば2.5cc)以上である(Xcc≧Zcc)ときには、逆転送液を行うようにしている。
このヘッドタンク内消費量Xccが予め定めた値Zcc以上である(Xcc≧Zcc)条件は、供給口部209の供給口209aから液面が確実に離れている条件である。
つまり、図14(a)に示すように、ヘッドタンク35内の液面が供給口部209の供給口209aから完全に離れているXcc≧Zcc(例えばXcc=3.0cc)の条件では、逆転送液しても、供給経路36内では一直線上の空気となる。このような空気は、供給口209aから離れた状態でヘッドタンク35に送っても、気泡とならない(空気層部分にそのまま入る)ため、装置に悪影響を与えることがない。
これに対し、図14(b)に示すように、ヘッドタンク35内の液面が供給口部209の供給口209aに表面張力などでギリギリの状態で接触している場合(Ycc<Xcc<Zcc:例えばXcc=2.0cc))には、逆転送液した時に、供給経路36内にまだら状に空気が吸い込まれる。この空気をヘッドタンク35に送ると、気泡が発生し、吐出不良を招くことになる。
このように、ヘッドタンク内消費量Xccが予め定めた値Zcc(例えば2.5cc)以上である(Xcc≧Zcc)ときには逆転送液を行うこともできるので、逆転送液を行う条件をより広くすることができ、インタンク交換時に気泡が混入するおそれをより低減することができる。
次に、上述した予め定めた値である第1所定値Ycc及び第2所定値Zccの定め方について説明する。
ここでは、ヘッドタンク35の構成上、大気開放状態で液体を供給したとき、液面が電極ピン208下までのヘッドタンク内液体量を4.822cc、供給口部209の供給口209a下までのヘッドタンク内液体量を2.555ccとすると、両者の差は2.267ccとなる。
液体消費量カウントVについては、通常充填満タン状態(通常充填シーケンス終了後)の状態を基点として、Vccを加算する。このとき、通常充填満タン位置は、電極ピン208で液面を検知した満タン状態よりも負圧形成消費量分(0.5〜0.7cc)減った位置である。
したがって、通常充填満タン状態から1.567〜1.767cc(1.567=2.267−0.7、1.767=2.267−0.5)減った状態で、ヘッドタンク35内を大気開放した時が、供給口部209の供給口209aに液面がちょうどついた状態となる。
また、液体消費量カウントVは、滴吐出や維持吸引等で液体を排出するタイミングでカウントすることから、それらのバラツキを考慮する。ここでは、吐出バラツキ:±40%以内のバラツキがあるとしている。
ここで、供給口部209の供給口209aに確実に液面がついている条件として値Yccを決める場合、値Yccを1.119cc(約1.567÷1.4)以下の値にすれば供給口部209に液面がついている条件となることが分かる。
また、供給口部209の供給口209aから確実に液面が離れている条件として値Zccを決める場合、Zccを2.473cc(約1.767×1.4)以上の値にすれば供給口部209の供給口209aから液面が離れている条件となることが分かる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
上述したように、液体消費量はソフトカウントで計測しているので、液体消費量カウントVと実際の消費量が大幅にずれている場合も想定される。
特に、装置が長期間放置された場合、ヘッドタンク35のタンクケース201やフィルム部材203の透湿性によって、ヘッドタンク35内の水分が蒸発して、実際の液体量が大幅に減少していることが想定される。また、最初の充填動作で供給時タイムアウトを発生した場合には、逆転送液時に供給経路36に空気を引き込むおそれがある。そこで、これらの場合には、逆送しない構成とする。
また、装置待機中の大量の液垂れが生じ場合にも液体消費量カウントVと実際の消費量が大幅にずれることになる。例えば、装置待機中に、短時間で電極ピン208の検知状態が、液面検知状態から空気検知状態に移行した場合、その後大量の液垂れが生じて、実際の消費量が大幅に減少していることが想定される。
このような場合、最初の充填動作で供給時タイムアウトを発生した場合は、逆転送液時に供給経路36に空気を引き込むおそれがあるので、逆送しない構成とする。
なお、装置が未使用状態のまま予め定めた期間放置されたか否か、あるいは、装置が待機中にあるか否かはRTC520を使用して計測すればよい。
また、装置待機中の大量の液垂れか否かは、次のように判定する。まず、大気開放充填終了時の時刻(時刻1)を記憶する。装置待機中は、定期的に電極ピン208の状態を検知し、「液面検知状態」→「エア検知状態」になった時の時刻(時刻2)を記憶する。ここで、「時刻2」−「時刻1」が予め定めた時間以内であれば、ヘッドタンク内への急激なエアリークが想定されるので、その後大量の液垂れが想定し、大量の液垂れが生じていると判定すれ良い。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
10 インクカートリッジ(メインタンク)
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35 ヘッドタンク
36 供給チューブ(供給経路)
81 維持回復機構
201 タンクケース
202 収容部
203 フィルム部材
204 ばね
208 電極ピン(液面検知部材)
209 供給口部
241 送液ポンプ
441 送液ポンプ
442 バイパス流路
500 制御部

Claims (4)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに液体を供給するヘッドタンクと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容する交換可能なメインタンクと、
    前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を送液し、前記ヘッドタンクから前記メインタンクに前記液体を逆送する送液手段と、
    前記記録ヘッドから排出される液体消費量を計測する消費量計測手段と、
    前記送液手段を駆動して前記ヘッドタンクへの液体供給動作を制御する供給制御手段と、備え、
    前記ヘッドタンクは、
    タンク本体内に前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部内の前記液体の液面を検知する液面検知部材と、
    液体供給経路を介して前記送液手段に接続され、前記液体収容部内に開口する液体供給口部と、
    前記液体収容部を大気に開放する大気開放手段と、を有し、
    前記液体供給口部の開口は前記液面検知部材よりも下方に位置して設けられ、
    前記供給制御手段は、
    前記ヘッドタンクの前記大気開放手段を開放状態にし、前記送液手段で前記メインタンクから前記ヘッドタンクに前記液体を供給するとき、
    所定時間経過後も前記液面検知部材によって前記液体の液面が検知されないときには前記大気開放手段を閉状態にし、
    前記消費量計測手段で計測した液体消費量の計測値が予め定めた第1所定値以下か否かを判別して、前記計測値が前記第1所定値以下であるときには、前記送液手段を駆動して前記ヘッドタンクから前記メインタンクに前記液体を逆送する制御をする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記消費量計測手段は、前記ヘッドタンクの前記大気開放手段を閉状態にした後に前記記録ヘッドから排出される液体消費量の少なくとも一部を計測しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記供給制御手段は、前記消費量計測手段で計測した液体消費量の計測値が予め定めた第2所定値以上か否かを判別して、前記計測値が前記第2所定値以上であるときには、前記送液手段を駆動して前記ヘッドタンクから前記メインタンクに前記液体を逆送する制御をする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 装置が未使用状態のまま予め定めた期間放置された後の最初の前記液体供給動作で、前記所定時間経過後も前記液面検知部材によって前記液体の液面が検知されないとき、及び、
    装置の待機中に前記ヘッドタンク内に空気が混入したことを検知した後の最初の前記液体供給動作で、前記所定時間経過後も前記液面検知部材によって前記液体の液面が検知されないとき、には、
    前記供給制御手段は、
    前記計測値が前記第1所定値以下であるときでも前記液体を逆送する制御を行わない
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
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