JP2013248038A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮蔽部材を用いた演出を実行中にリールを空回しさせたとしても、遮蔽部材のモータ発熱を抑えることができる。
【解決手段】スロットマシン100は、図柄表示領域の一部を遮蔽するリールシャッタ165〜167を備え、所定条件が成立した場合、遮蔽対象リール110において、遮蔽部材165を、遮蔽位置に移動させ、かつ遮蔽対象リール110の回転中に、遮蔽位置に移動させた遮蔽部材165を遮蔽位置で可動させる遮蔽演出を実行し、この遮蔽演出においてリールシャッタ165を移動開始させてから、所定時間が経過しても、回転中の遮蔽対象リール110に対応する停止操作を受け付けない場合には、遮蔽位置におけるリールシャッタ165の可動を停止させるとともに開放位置に遮蔽部材を移動させる。
【選択図】図38

Description

本発明は、スロットマシン(パチスロ)、パチンコに代表される遊技台に関する。
従来、遊技台の一つとして、例えば、スロットマシンが知られている。このスロットマシンは、メダルを投入してスタートレバーを操作することでリールを回転させるとともに、内部抽選によって役を内部決定し、ストップボタンを操作することでリールを停止させた時に、図柄表示窓上に内部決定に応じて予め定められた図柄の組合せが表示されると役が成立するように構成されている。そして、メダルの払出を伴う役が成立した場合には、成立した役に対応する規定数のメダルが払い出されるようになっている。
また、このスロットマシンでは、リールを遮蔽することにより、リールの停止結果に対する期待感を高める遊技台が存在する。例えば、特許文献1には、透明ELパネルを回転リール表示機の前面に配置し、透明ELパネルに所定情報を表示して、背後の回転リール表示機を見えにくくする遊技機が開示されている。
特開2001−252394号公報
近年、よりリアルな遮蔽演出のため、物理的に可動する遮蔽部材を用いてリールを遮蔽することが考えられている。このような遮蔽部材による遮蔽演出では、遊技者の意識を遮蔽部材に向けさせるため、遮蔽部材をリールの回転から停止までの間に動作させて、リールの停止結果に対する期待感を煽る演出を行うことになる。
しかしながら、リールを回転させたまま放置すると、遮蔽部材はその間動作し続けるので、遮蔽部材のモータは発熱し続けることになり、結果、筐体内部が高温になって、スロットマシンの制御に誤作動が生じたり、故障が生じたりする可能性がある。すなわち、従来からスロットマシンにおいては、リールのモータによる発熱、不正行為を防止するための閉じた空間構造などにより、筐体内部は高温になりやすいが、さらに上述した遮蔽演出が筐体内部の高温化を助長しかねない。
本発明は上記の事情を鑑みてなされたものであり、遮蔽部材を用いた演出を実行中にリールを空回しさせたとしても、遮蔽部材のモータ発熱を抑えることができる遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、その一態様として、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、前記複数のリール上に施された複数種類の図柄のうち、一部の図柄が表示される図柄表示領域と、前記複数のリールを回転開始させるためのスタート操作を受け付けるスタート操作受付手段と、前記スタート操作受付手段による前記スタート操作の受け付けに基づいて、複数種類の役の内部当選の当否を抽選する抽選手段と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、回転駆動された前記複数のリールを個別に停止させる停止操作を受け付ける停止操作手段と、前記停止操作を受け付けた場合に、前記抽選手段による抽選結果に基づいて、前記停止操作に対応した前記リールを停止させる停止制御を行う停止制御手段と、を備えた遊技台であって、モータ駆動により移動可能に構成され、前記図柄表示領域の一部を遮蔽する遮蔽部材と、所定条件の成立に基づいて、前記図柄表示領域のうち前記遮蔽部材によって遮蔽されていない非遮蔽範囲を、前記遮蔽部材を移動させて変更する演出を実行する演出実行手段と、を備え、前記図柄表示領域は、少なくとも一つの図柄が表示される領域であり、前記遮蔽部材の移動により、領域の少なくとも一部が遮蔽される遮蔽領域と、少なくとも一つの図柄が表示される領域であり、前記遮蔽部材の移動により、遮蔽されることがない非遮蔽領域と、から構成され、前記演出実行手段は、前記所定条件が成立した場合、前記複数のリールのうち少なくとも一つのリールを、前記遮蔽部材によって遮蔽対象とする遮蔽対象リールとし、前記遮蔽対象リールにおいて、前記遮蔽部材を、前記遮蔽領域の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置に移動させ、かつ前記遮蔽対象リールの回転中に、前記遮蔽位置に移動させた前記遮蔽部材を遮蔽状態としたまま可動させる遮蔽演出を実行し、前記遮蔽演出において予め定めた所定時間が経過する前に、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けた場合には、前記遮蔽部材の可動を停止させ、かつ前記遮蔽領域を遮蔽しない開放位置に前記遮蔽部材を移動させて、前記遮蔽領域に表示された図柄を視認可能とする開放演出を実行する一方、前記遮蔽演出において前記所定時間が経過しても、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けない場合には、前記遮蔽部材の可動を停止させるとともに、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる待機演出を実行することを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、遮蔽部材を用いた演出を実行中にリールを空回しさせたとしても、遮蔽部材のモータ発熱を抑えることができる。
本発明の実施形態に係るスロットマシンの外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの図柄表示窓の略示正面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールシャッタの取り付け位置を示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールシャッタがリールを遮蔽していない状態におけるパネル本体部の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールシャッタがリールの一部を遮蔽している状態におけるパネル本体部の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの左上リールシャッタを遊技者側から見た拡大図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの左上リールシャッタを遊技者側とは反対側から見た拡大図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの左下リールシャッタを遊技者側から見た拡大図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの左下リールシャッタを遊技者側とは反対側から見た拡大図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの左リールおよび左リールシャッタを示す断面図である。 図11において左リールシャッタが遮蔽した状態を示す断面図である 図12において左リールのバックライトの発光態様を異ならせた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの制御部の回路ブロック図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの各リールに施される図柄の配列を表面的に展開して示した図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの入賞役の種類、図柄組合せ、及び払出し/作動を示した図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの入賞役の種類、図柄組合せ、及び払出し/作動を示した図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの主制御部の遊技状態の遷移を示す状態遷移図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの入賞役の内部当選確率を示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの第1副制御部メイン処理、第1副制御部コマンド入力処理、第1副制御部コマンド受信割込処理、及び第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの第2副制御部メイン処理、第2副制御部コマンド受信割込処理、第2副制御部タイマ割込処理及び第2副制御部画像制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの演出設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンにおいて予約設定された演出情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの演出指示情報の内容を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールシャッタの動作パターンデータの内容を示す図である。 (a)は、本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールシャッタの動作パターンデータの構成を示す図、(b)は、(a)に示された動作パターンデータにおける更新時間と経過時間の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンにおいて、演出情報Aが予約設定された場合のリールシャッタ演出の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンにおいて、演出情報Bが予約設定された場合のリールシャッタ演出の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンにおいて、演出情報Cが予約設定された場合のリールシャッタ演出の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンの第1停止ボタン受付時処理の流れを示すフローチャートである。 図32のステップS2503の動作データ設定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールシャッタの動作データ更新処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンがリールシャッタ演出Aを実行した場合のリールシャッタにおける更新時間と経過時間の関係を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るスロットマシンが実行するリールシャッタ演出Aにおいて、リールシャッタの動作時間が連続動作可能時間以上の場合のリールシャッタの動作を示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンが実行するリールシャッタ演出Bにおいて、リールシャッタの動作時間が連続動作可能時間以上の場合のリールシャッタの動作を示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンが実行するリールシャッタ演出Cにおいて、リールシャッタの動作時間が連続動作可能時間以上の場合のリールシャッタの動作を示す図である。 本発明の実施形態に係るスロットマシンのリールシャッタの他の動作例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の外観斜視図である。スロットマシン100は、メダルの投入により遊技が開始され、遊技の結果によりメダルが払い出される遊技台である。
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は、複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
図2は、図柄表示窓113の9つの表示領域1〜9と、本実施形態で採用されている入賞ラインとの関係を示した図である。本実施形態では、表示領域2、5、8によって構成される中段水平入賞ライン(以下、水平入賞ラインL1ともいう)によって構成される1本の入賞ラインが設定されている。
なお、以下においては、左リール110の上段(表示領域1の位置)に表示される図柄を左リール上段図柄、左リール110の中段(表示領域2の位置)に表示される図柄を左リール中段図柄、左リール110の下段(表示領域3の位置)に表示される図柄を左リール下段図柄、中リール111の上段(表示領域4の位置)に表示される図柄を中リール上段図柄、左リール111の中段(表示領域5の位置)に表示される図柄を中リール中段図柄、中リール111の下段(表示領域6の位置)に表示される図柄を中リール下段図柄、右リール112の上段(表示領域7の位置)に表示される図柄を右リール上段図柄、右リール112の中段(表示領域8の位置)に表示される図柄を右リール中段図柄、右リール112の下段表示領域9の位置)に表示される図柄を右リール下段図柄とそれぞれ呼ぶ。なお、この図柄表示窓113を介して、遊技者に視認可能となるリール110〜112の一部の図柄領域を、図柄表示領域ともいう。
ここで、入賞ラインとは、後述する図16および図17で説明する入賞役に対応する図柄組み合わせが表示されたか否かが判定される領域を示すラインである。以下具体的に説明する。
本実施形態は、所定の領域に、後述する図16および図17で説明する図柄組み合わせが揃うことによって、役の入賞を判定するものである。この所定の領域が、後述する入賞判定処理(図20のステップS109)の対象となる領域である。この所定の領域は、リール110〜112のそれぞれに対して図柄一つ分の領域を有する。上記入賞ラインとは、上記所定の領域をリール110〜112を跨ぐ一本の線で示したものであり、上記入賞判定処理の対象となる領域を表現するものと言える。
図2には、メダルが3枚投入された場合に有効となる入賞ラインが示されており、本実施形態では、入賞ラインが1つだけとなっている(水平入賞ラインL1のみ)。なお、この入賞ラインに対応する領域が、後述する入賞判定処理(図20のステップS109)の対象となる領域であるため、判定対象領域ともいう。また、図柄表示領域のうち、判定対象領域以外は、後述する入賞判定処理の対象とはならない領域であるため、非判定対象領域ともいう。
なお、上記非判定対象領域は、役の入賞の判定に用いられない領域であるため、一見すると無駄な領域のようにも見える。しかし、この非判定対象領域によって、遊技者に利益をもたらす図柄組み合わせを上記判定対象領域に停止させやすくなっている。以下詳しく説明する。
本実施形態のような遊技台においては、遊技者に利益をもたらす図柄組み合わせを上記判定対象領域に停止させるために、この図柄組み合わせに応じた図柄を、回転中のリール110〜112に施された図柄の中から見つけ出し、その図柄が判定対象領域を通過するタイミングを狙って停止操作(以下、目押しと称することがある)を行うことが要求される。ここで仮に、判定対象領域しかないとすると、遊技者が狙っている図柄を視認できる時間が短く、この図柄を狙うことが困難になる。これに対して、上記非判定対象領域があると、遊技者が狙っている図柄を視認できる時間をより長くすることができ、狙うべき図柄の位置を把握しやすくなる。従って、目押しによって遊技者に利益をもたらす図柄組み合わせを上記判定対象領域に停止させやすくなる。すなわち、上記非判定対象領域は、目押し補助領域と表現することもできる。
本実施形態では左リール中段図柄、中リール中段図柄および右リール中段図柄で構成される水平入賞ラインL1が設けられている。有効となる入賞ライン(以下、単に「有効ライン」と称する場合がある)は、遊技媒体としてベットされたメダルの枚数によって予め定まっている。本実施形態のスロットマシン100は、3枚のメダルを使用することで、遊技を開始できるようになっている。メダルを3枚使用して遊技を開始すると水平入賞ラインL1が有効になり、スタートレバー135を操作して遊技を開始することができるようになる。一方、遊技状態に応じた数のメダルがベットされない場合には、入賞ラインが有効にはならず、遊技を開始することができない。なお、入賞ラインの数については1ラインに限定されるものではない。例えば、水平入賞ラインL1以外に、右下がり入賞ライン(図2に示す表示領域1、5、9)、右上がり入賞ライン(図2に示す表示領域3、5、7)、上段水平入賞ライン(図2に示す表示領域1、4、7)、および下段水平入賞ライン(図2に示す表示領域3、6、9)のうち、任意のラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に応じて入賞ラインを変更、追加したりしてもよい。また、入賞ラインは直線に限らず屈曲した入賞ライン(例えば、図2に示す表示領域1、5、8の組合せ)として設定してもよい。
本実施形態の遊技台では、図1及び図2に示すように、リール110〜112のそれぞれに対して、回転方向の上流側、下流側の双方にリールシャッタ165〜167が設けられている。なお、以下の説明において、回転方向の上流側と下流側を区別する際には、回転方向上流側のリールシャッタには符号aを付し、回転方向下流側のリールシャッタにはbを付して区別する。すなわち、左リール110の上流側に対応するリールシャッタを左上リールシャッタ165aと称し、左リール110の下流側に対応するリールシャッタを左下リールシャッタ165bと称し、中リール111の上流側に対応するリールシャッタを中上リールシャッタ166aと称し、中リール111の下流側に対応するリールシャッタを中下リールシャッタ166bと称し、右リール112の上流側に対応するリールシャッタを右上リールシャッタ167aと称し、右リール112の下流側に対応するリールシャッタを右下リールシャッタ167bと称する。
リールシャッタ165〜167は、移動することにより、図柄表示領域の一部を遊技者から視認できないように遮蔽することが可能なシャッタであり、本発明の遮蔽部材の一例に相当する。なお、リールシャッタ165〜167は、機構あるいは制御の少なくとも一方により、有効な入賞ライン(本実施形態では水平入賞ラインL1)を遮蔽不可能となるように構成されている。このことを、図2を用いて具体的に説明する。まず、左上リールシャッタ165aは、表示領域1を遮蔽することができ、左下リールシャッタ165bは、表示領域3を遮蔽することができる。また、中上リールシャッタ166aは、表示領域4を遮蔽することができ、中下リールシャッタ166bは、表示領域6を遮蔽することができる。また、右上リールシャッタ167aは、表示領域7を遮蔽することができ、右下リールシャッタ167bは、表示領域9を遮蔽することができる。しかしながら、これらのリールシャッタ165〜167は、表示領域2、5及び8を遮蔽することができない。すなわち、リールシャッタ165〜167は、判定対象領域を遮蔽することができないものであって、かつ非判定対象領域を遮蔽することができるものである。本実施形態では、リールシャッタ165〜167によって遮蔽されるリール110〜112を遮蔽対象リールともいう。
なお、以下では、図柄表示窓113(図柄表示領域)のうち、これらのリールシャッタ165〜167によって遮蔽されていない領域を非遮蔽範囲と称することがある。すなわち、リールシャッタ165〜167が移動してリール110〜112の非判定対象領域を遮蔽することにより、上記非遮蔽範囲が変更されることになる。
また、本実施形態では、非判定対象領域全体を遮蔽しているリールシャッタ165〜167の位置を完全遮蔽位置、非判定対象領域の一部を遮蔽しているリールシャッタ165〜167の位置を一部遮蔽位置、非判定対象領域が全く遮蔽されていないリールシャッタ165〜167の位置を開放位置ともいう。完全遮蔽位置と一部遮蔽位置を合わせて遮蔽位置ともいう。すなわち、遮蔽位置とは、少なくとも非判定対象領域の一部を遮蔽しているリールシャッタ165〜167の位置をいう。例えば、左上リールシャッタ165aが完全遮蔽位置にある場合、表示領域1の全領域は遮蔽され、表示領域1は遊技者に視認されない。また、左上リールシャッタ165aが一部遮蔽位置にある場合、表示領域1は上流側が一部遮蔽されており、遊技者は表示領域1の下流側の一部を視認可能である。また、左上リールシャッタ165aが開放位置にある場合(図2に示す状態)、表示領域1の全領域は、遊技者に視認可能である。
リールパネルランプ左120は、演出用ランプであり、ストップボタン137〜139の押し順やボーナス内部当選等の報知に用いられるランプである。
遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技役(詳細は後述する)に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。
リールパネルランプ右128は演出用ランプであり、遊技状態等の報知に用いられるランプである。
メダル投入ボタン(ベットボタンともいう)130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技のスタート操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、および払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。なお、このスタートレバー135は、本発明のスタート操作受付手段の一例に相当する。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、これらの停止操作に対応して停止されるリールを順に第1停止リール、第2停止リール、第3停止リールと称する。さらに、回転中の各リール110〜112を全て停止させるためにストップボタン137〜139を停止操作する順序を停止操作順序または押し順という。特に、第1停止リールを左リール110とする停止操作順序を「順押し停止操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リール作を右リール112とする停止操作順序を「逆押し停止操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。なお、これらのストップボタン137〜139は、本発明の遊技台における停止操作手段の一例に相当する。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔145はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右液晶シャッタ163a、左液晶シャッタ163bからなる液晶シャッタ(遮蔽装置)163と、この液晶シャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右液晶シャッタ163a、左液晶シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<筐体内部の構成>
図3は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板(後述する主制御部300を実装する基板)を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110〜112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110〜112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に第1副制御基板(後述する第1制御部400を実装する基板)を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110〜112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル払出装置180から溢れたメダルを収容するメダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード265を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード265が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する第2制御基板(図示省略:後述する第2制御部500を実装する基板)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔145に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
<リールシャッタ>
次に、図4〜図13を用いて、リールシャッタ165〜167について詳しく説明する。まず、図4を用いて前面扉102に対するリールシャッタ165〜167の取り付け位置について説明する。図4は、前面扉102の分解斜視図である。
前面扉102は、中央部分に開口部が形成されている。この前面扉102の開口部に、各種ランプ類、およびリールシャッタ165〜167が設けられたパネル本体部190と、このパネル本体部190を遊技者から保護するパネルカバー191が取り付けられる。まず、このパネル本体部190には、リール110〜112を視認できるように開口部190aが設けられており、その開口部190aの上下にリールシャッタ165〜167が設けられている。さらに、開口部190aの周囲には各ランプが配置されている。また、パネルカバー191は、開口部190aと重なる部分191aが透明になっており、遊技者からリール110〜112およびリールシャッタ165〜167が視認できるようになっている。なお、図柄表示窓113は、この透明な領域191aとパネル本体部190の開口部190aによって形成される。また、パネルカバー191のうち各ランプと重なる部分は、ランプの光を透過するようになっている。これにより、パネル本体部190とパネルカバー191を組み合わせたときに、遊技者に遊技に関する情報を提供する各種ランプとして機能する(リールパネルランプ左120、遊技開始ランプ121、再遊技ランプ122、遊技メダル投入可能ランプ124、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127、リールパネルランプ右128、遊技メダル投入ランプ129)。なお、その他の部分には遊技台のイメージに合わせたデザインが施されている。
次に、図5及び図6を用いて、パネル本体部190の動作の一例について説明する。図5は、リールシャッタ165〜167がリール110〜112を遮蔽していない状態におけるパネル本体部190の外観斜視図である。この状態では、遊技者は図2に示す全ての領域(表示領域1〜9)を視認することができる。なお、この状態はリールシャッタ165〜167の初期状態であるが、閉まった状態を初期状態としてもよい。また、リールシャッタ165〜167の位置の制御をする際に、位置センサを用いてもよい。
これに対して図6は、リールシャッタ165〜167がリール110〜112の一部を遮蔽している状態におけるパネル本体部190の外観斜視図である。図6(a)の状態では、左リール110の上段および下段が左リールシャッタ165により遮蔽されている。従って、遊技者は図2に示す表示領域1および3以外の表示領域を視認することができる。また、図6(b)の状態では、図6(a)と同様、左リール110の上段および下段が左リールシャッタ165により遮蔽されており、さらに、中リール111の上段の一部、および中リール111の下段の一部が中リールシャッタ166により遮蔽されている。従って、図2に示す表示領域1および3の領域が視認不能であり、さらに表示領域4に示す領域の上側(回転方向上流側)一部、および表示領域6に示す領域の下側(回転方向下流側)一部が視認不能である。なお、リールシャッタ165〜167の可動範囲(遮蔽可能範囲)には、水平入賞ラインL1(図2の表示領域2、5、8)に対応する範囲が含まれていない。従って上記説明したように、リールシャッタ165〜167は、中段入賞ラインL1(図2の表示領域2、5、8)を遮蔽することが不可能なものである。
次に、図7〜図10を用いてリールシャッタ165〜167の構成および動作について詳しく説明する。
まず、回転方向上流側のリールシャッタの構成を、左上リールシャッタ165aを例に説明する。図7は、左上リールシャッタ165aを遊技者側から見た拡大図である。図8は、左上リールシャッタ165aを遊技者側とは反対側(以下、裏側という)から見た拡大図である。
図7および図8には、後述の駆動回路(図14のモータ制御IC424)により駆動されるモータ165gと、このモータ165gによって回転するギア165eと、ギア165eの外周部において回転軸と同じ方向に向けて備えられたシャフト165cと、このシャフト165cが移動可能に嵌め込まれる溝165dが形成された左上リールシャッタ165aと、左上リールシャッタ165aの移動方向を上下方向に制限するガイド165fが示されている。さらに、ギア165eとガイド165fを支える支持部材165xが示されている。この支持部材165xは、左上リールシャッタ165aを嵌め込む溝165wが形成され、この溝165wに嵌め込まれた左上リールシャッタ165aは移動方向が上下方向に制限された状態で支持される。すなわち、左上リールシャッタ165aは、モータ165gの動力により、ガイド165fおよび支持部材165xによって制限された移動方向(上下方向)に移動する。
左上リールシャッタ165aに形成された溝165dは、リール110〜112の回転方向に対して直交する向きであって、その長さがギア165eの中心部から一方の外周部までの長さになるように形成されている。この溝165dに嵌め込まれたシャフト165cは、ギア165eの回転によって駆動されるが、この溝165dの形状によって移動可能な範囲が制限されている。具体的には、左右方向(回転方向とは直交する方向)への移動については、ギア165eの半分(図7では右半分)に相当する範囲で移動が可能である。言い換えると、この溝165dとシャフト165cにより、ギア165eが半回転だけ回転するように制限されているとも言える。これに対して上下方向(回転方向)については溝165dの内部を移動できないため、左上リールシャッタ165aを伴って移動することになる。すなわちこの機構によって、モータ165gを駆動させることにより、ギア165eおよびシャフト165cを介して左上リールシャッタ165aを駆動させることができる。なお、ギア165eの大きさは、左上リールシャッタ165aが表示領域1を遮蔽することができる範囲であり、かつ表示領域2を遮蔽することができない範囲での移動が可能な大きさに設計されている。
図7(a)および図8(a)には、左上リールシャッタ165aが一番上に保持されている状態が示されている。この状態では、表示領域1の領域が遮蔽されていないことになる。なお、このときシャフト165cが移動可能な範囲のうち一番上の位置にあることが示されている。
図7(b)および図8(b)には、左上リールシャッタ165aが移動可能(遮蔽可能)な範囲の半分だけ移動した状態が示されている。この状態では、表示領域1が半分だけ遮蔽されていることになる。なお、このときシャフト165cが移動可能な範囲の真ん中の位置にあることが示されている。
図7(c)および図8(c)には、左上リールシャッタ165aが一番下に移動した状態が示されている。この状態では、表示領域1の領域が全て遮蔽されていることになる。なお、このときシャフト165cが移動可能な範囲のうち一番下の位置にあることが示されている。
なお、図7および図8では左上リールシャッタ165aについて説明したが、中上リールシャッタ166aおよび右上リールシャッタ167aについても同様の構成となっている。
次に、回転方向下流側のリールシャッタの構成を、左下リールシャッタ165bを例に説明する。図9は、左下リールシャッタ165bを遊技者側から見た拡大図である。図10は、左下リールシャッタ165bを裏側から見た拡大図である。
図9および図10には、後述の駆動回路(図14のモータ制御IC424)により駆動されるモータ165lと、このモータ165lによって回転するギア165jと、ギア165jの外周部において回転軸と同じ方向に向けて備えられたシャフト165hと、このシャフト165hが移動可能に嵌め込まれる溝165iが形成された左下リールシャッタ165bと、左下リールシャッタ165bの移動方向を上下方向に制限するガイド165kが示されている。さらに、ギア165jとガイド165kを支える支持部材165zが示されている。この支持部材165zは、左下リールシャッタ165bを嵌め込む溝165yが形成され、この溝165yに嵌め込まれた左下リールシャッタ165bは移動方向が上下方向に制限された状態で支持される。すなわち、左下リールシャッタ165bは、モータ165lの動力により、ガイド165kおよび支持部材165zによって制限された移動方向(上下方向)に移動する。
左下リールシャッタ165bに形成された溝165iは、リール110〜112の回転方向に対して直交する向きであって、その長さがギア165jの中心部から一方の外周部までの長さになるように形成されている。この溝165iに嵌め込まれたシャフト165hは、ギア165jの回転によって駆動されるが、この溝165iの形状によって移動可能な範囲が制限されている。具体的には、左右方向(回転方向とは直交する方向)への移動については、ギア165jの半分(図9では左半分)に相当する範囲で移動が可能である。言い換えると、この溝165iとシャフト165hにより、ギア165jが半回転だけ回転するように制限されているとも言える。これに対して上下方向(回転方向)については溝165iの内部を移動できないため、左下リールシャッタ165bを伴って移動することになる。すなわちこの機構によって、モータ165lを駆動させることにより、ギア165jおよびシャフト165hを介して左下リールシャッタ165bを駆動させることができる。なお、ギア165jの大きさは、左下リールシャッタ165bが表示領域3を遮蔽することができる範囲であり、かつ表示領域2を遮蔽することができない範囲での移動が可能な大きさに設計されている。
図9(a)および図10(a)には、左下リールシャッタ165bが一番下に保持されている状態が示されている。この状態では、表示領域3が遮蔽されていないことになる。なお、このときシャフト165hが移動可能な範囲のうち一番下の位置にあることが示されている。
図9(b)および図10(b)には、左下リールシャッタ165bが移動可能(遮蔽可能)な範囲の半分だけ移動した状態が示されている。この状態では、表示領域3の領域が半分だけ遮蔽されていることになる。なお、このときシャフト165hが移動可能な範囲の真ん中の位置にあることが示されている。
図9(c)および図10(c)には、左下リールシャッタ165bが一番上に移動した状態が示されている。この状態では、表示領域3の領域が全て遮蔽されていることになる。なお、このときシャフト165hが移動可能な範囲のうち一番上の位置にあることが示されている。
なお、図9および図10では左下リールシャッタ165bについて説明したが、中下リールシャッタ166bおよび右下リールシャッタ167bについても同様の構成となっている。
上記説明したリールシャッタ165〜167のそれぞれに対しては、リールシャッタ165〜167を発光させるための発光手段が設けられている。具体的には、リールシャッタ165〜167に対して、その内部に向けて光を照射する位置にLED基板が設けられている。リールシャッタ165〜167は、このLED基板から照射された光を反射して、遊技者側に光を照射できるように構成されている。また、このリールシャッタ165〜
167はリール110〜112を遮蔽した際に、その遮蔽領域においてリール110〜112の内部に設けられたバックライトからの光を反射する。すなわち、リールシャッタ165〜167は、バックライトから遊技者に向けて照射される光を遮る遮光手段でもある。以下、図11〜図13を用いて、この具体的な構成について説明する。
図11は、左リール110および左リールシャッタ165を示す断面図である。図12は、図11において左リールシャッタ165が左リール110を遮蔽した状態を示す断面図である。図13は、図12における左リール110のバックライトの発光態様を異ならせた状態を示す断面図である。
図11〜図13には、左リール110と、左上リールシャッタ165a、左下リールシャッタ165bが示されている。左リール110の内部には、光を透過しない壁で仕切られて設けられた3つのバックライト用LED192が示されている。また、左上リールシャッタ165aのうち遊技者側に設けられ、光を透過する透過部材165mと、左上リールシャッタ165aのうち遊技台の内部側に設けられ、光を反射する反射部材165oと、この反射部材165oと透過部材165mとの間に光を照射するシャッタ用LED165nが示されている。反射部材165oは、シャッタ用LED165nからの光を遊技者側に反射するように設けられたものであり、透過部材165mは、この反射光を遊技者側に透過するように設けられたものである。左上リールシャッタ165aと同様に、左下リールシャッタ165bに対しても、光を透過する透過部材165pと、光を反射する反射部材165rと、この透過部材165pと反射部材165rとの間に光を照射するシャッタ用LED165qが設けられている。
図11には、左リールシャッタ165が左リール110を遮蔽していない状態が示されている。左リール110の内部に設けられた3つのバックライト用LED192は、表示領域1、2、3のそれぞれに対応する領域に光を照射するものであり、この光によって該当する位置にある図柄の視認性を高めている。なお、それぞれのバックライト用LED192は壁で仕切られているため、担当する領域以外の領域に光を照射しないようになっている。図11には、これらのバックライト用LED192から遊技者側に向けて光が照射されることが矢印で示されている。なお、左上リールシャッタ165aに対して設けられたシャッタ用LED165nは、左上リールシャッタ165aが左リールを遮蔽しない状態では発光せず、それ以外の状態で発光するように制御される。左下リールシャッタ165bに対して設けられたシャッタ用LED165qについても、同様の制御が実行される。
図12には、左上リールシャッタ165aが左リール110を遮蔽している状態が示されている。この状態では、左上リールシャッタ165aに対して設けられたシャッタ用LED165nを発光させる制御が実行される。図12には、左上リールシャッタ165aにおいて、内部に向けて光を照射する位置に設けられたシャッタ用LED165nから反射部材165oおよび透過部材165mを介して遊技者側に光が照射されることが示されている。さらに、このときリール110のバックライト(バックライト用LED192)から遊技者側に向けて照射される光のうち、遮蔽された領域を照射する光が反射部材165oによって反射されることが示されている。これにより、遮蔽された領域から照射される光が遊技者側に照射されないようになっている。すなわち、左上リールシャッタ165aは、自身が光を遊技者側に照射する発光手段であると同時に、遮蔽した領域からの光を遮る遮光手段にもなっている。
なお、図12には、左上リールシャッタ165aだけでなく、左下リールシャッタ165bも左リール110を遮蔽している状態が示されているが、この左下リールシャッタ165bにおいても、左上リールシャッタ165aと同様の状態が示されている。すなわち、内部に向けて光を照射する位置に設けられたシャッタ用LED165qから反射部材165rおよび透過部材165pを介して遊技者側に光が照射されることと、リール110のバックライト(バックライト用LED192)から遊技者側に向けて照射される光が反射部材165rによって反射されることが示されている。すなわち、左下リールシャッタ165bも、左上リールシャッタ165aと同様、自身が光を遊技者側に照射する発光手段であると同時に、遮蔽した領域からの光を遮る遮光手段にもなっている。
なお、上記左リールシャッタ165は、表示領域2の領域については遮蔽しないため、この領域からの光はそのまま遊技者側に照射される。また、上記説明では左リール110の断面図を用いて説明したが、中リール111および右リール112についても同様の構成となっている。
上記説明した構成によれば、リールシャッタ165〜167によってリール110〜112を遮蔽したことにより遊技者側が暗くなってしまい、遊技者の操作の妨げになることを防ぐことができる。例えば、一旦暗くなった後に元の明るさにする場合(又はその逆の場合)、その明度の変化が大きいと遊技者の目が明るさの変化に対応しきれずに操作を誤ったり、演出を認識できなくなくなったりする虞がある。しかし上記の構成によれば、明度の変化を抑えてこのような事態を防止することができる。なお、この際、一部でも遮蔽された領域については、そのまま光を照射せずに、消灯したり減光したりしてもよい。図13には、遮蔽された領域を担当するバックライト用LED192を消灯させた例が示されている。
<制御部の回路構成>
次に、図14を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。なお、以下説明する主制御部300は、本発明の抽選手段、停止制御手段の一例に相当するものである。また、第1副制御部400及び第2副制御部500は、本発明の演出実行手段の一例に相当するものである。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2制御部500についても同様である。
この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を設けており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137〜139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、およびベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130〜132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
左リール110のインデックスセンサ、中リール111のインデックスセンサ、および右リール112のインデックスセンサは、各リール110〜112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。この回転位置情報は、主制御部300のRAM308に格納されている。
主制御部300は、リール110〜112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ339(リールパネルランプ左120、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示省略)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信する。第1副制御部400は、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406には、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ200、リール110〜112のバックライトLED192、リールシャッタのシャッタ用LED165n、165q等)が接続されている。
また、第1副制御部400にはモータ制御IC424が設けられ、モータ制御IC424に入出力インタフェースを介してリールシャッタ165〜167が接続されている。モータ制御IC424は、リールシャッタ165〜167に対して、所定の周期(例えば、300μs)ごとに、後述する動作データ(図28参照)に基づくパルスデータを出力している。なお、リールシャッタ165〜167を制御する構成は、これに限定されず、モータ制御ICを用いない構成でもよい。例えば、図示しないインターバルタイマ割込み処理(例えば、500μsの周期)で、リールシャッタ165〜167を制御してもよい。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、液晶シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信する。第2副制御部500は、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、液晶シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介して液晶シャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じて液晶シャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する(図示しないインターバルタイマ割込み処理(例えば、周期が500μs)で行われる)。
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介して液晶シャッタセンサ538が接続されている。CPU504は、割り込み時間ごとに液晶シャッタセンサ538の状態を監視している。
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)が設けられ、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
次に、図15を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施された図柄の配列を平面的に展開して示す図である。
各リール110〜112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では10種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110〜112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「スイカ図柄」、中リール111の番号0のコマには「ベル図柄」、右リール112の番号2のコマには「セブン1図柄」、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に、図16及び図17を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、図16及び図17は、入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組み合わせ、各入賞役の作動または払出を示す図である。
スロットマシン100の入賞役には、特別役(特別役1、特別役2)と、一般役(再遊技役1〜再遊技役4、小役1〜小役5)がある。なお、入賞役の種類は、これらの役に限定されるものではなく、任意に採用することができる。
本実施形態における入賞役のうち、特別役1および特別役2は、遊技者に所定の利益が付与される特別遊技状態に移行する役である。また、再遊技役1〜再遊技役4は、新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役である。これらの入賞役は「作動役」と呼ばれる場合がある。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組み合わせが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、特別役1、特別役2、および再遊技役1〜再遊技役4への入賞が含まれる。
特別役1および特別役2は、入賞により特別遊技状態に移行する役(作動役)である。ただし、この役自身に入賞したことよるメダルの払出は行われない。対応する図柄組み合わせは、特別役1が「セブン1−セブン1−セブン1(BB)」又は「セブン2−セブン2−セブン2(BB)」であり、特別役2が「BAR−BAR−BAR(RB)」である。
特別役1または特別役2に内部当選すると、この内部当選した役に対応する特別役内部当選フラグがオンに設定される(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)。このフラグがオンに設定されると、主制御部300は、遊技状態を特別役内部当選状態(以下、この状態をRT4と称することがある)に移行させる。このフラグは、その内部当選した役に入賞するまでオンの状態が維持され、次回以降の遊技においてもその内部当選した役に入賞しやすい状態となる。すなわち、特別役1または特別役2に内部当選した遊技においてその特別役に入賞しなくとも、次回以降の遊技でその特別役に内部当選した状態となり、特別役に対応する図柄組み合わせ(例えば特別役1に内部当選した場合は「セブン1−セブン1−セブン1(BB)」又は「セブン2−セブン2−セブン2(BB)」の図柄組み合わせ)が、揃って入賞しやすい状態になる。この特別役内部当選状態(RT4)については後述する。
主制御部300は、特別役1または特別役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を特別遊技状態(以下、この状態をRT5と称することがある)に移行させる。さらにこの特別遊技状態において、所定の枚数(特別役1の場合には360枚、特別役2の場合には120枚)を超える払出しがされると再遊技低確率状態(以下、この状態をRT1と称することがある)に移行させる。この特別遊技状態(RT5)および再遊技低確率状態(RT1)については後述する。
再遊技役(再遊技役1から再遊技役4)は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、再遊技役1に対応する図柄組み合わせは、「リプレイ−リプレイ−リプレイ(通常リプレイ)」、「ベル−リプレイ−ベル(通常リプレイ)」、「ベル−リプレイ−ブランク3(通常リプレイ)」、その他の組み合わせがある。再遊技役2に対応する図柄組み合わせは「リプレイ−リプレイ−ベル(準備リプレイ)」である。再遊技役3に対応する図柄組み合わせは「スイカ−リプレイ−リプレイ(昇格リプレイ)」又は「ブランク1−リプレイ−リプレイ(昇格リプレイ)」である。再遊技役4に対応する図柄組み合わせは「リプレイ−リプレイ−スイカ(転落リプレイ)」である。なお、主制御部300は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を再遊技高確率準備状態(以下、この状態をRT2と称することがある)に移行させる。また、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を再遊技高確率状態(以下、この状態をRT3と称することがある)に移行させる。さらに、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を再遊技低確率状態(RT1)に移行させる。これらの再遊技高確率準備状態(RT2)および再遊技高確率状態(RT3)については後述する。
上記再遊技役は、遊技者がメダルを投入することなく、次回の遊技を行うことができる役であればよい。したがって、例えば、再遊技に入賞すると次回遊技でメダルの投入が自動的に投入(後述するメダル投入枚数記憶領域にメダル投入枚数を再設定)されるものであってもよいし、再遊技に入賞した遊技で投入されたメダルをそのまま次回の遊技に持ち越して使用できるものであってもよい。
「小役(小役1〜小役5)」(以下、それぞれ「小役1」、「小役2」、「小役3」、「小役4」、「小役5」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役である。小役1に対応する図柄組み合わせは「ANY−チェリー−ANY(チェリー)」である。小役2に対応する図柄組み合わせは「スイカ−スイカ−スイカ(スイカ)」、「ベル−スイカ−BAR(スイカ)」、「リプレイ−スイカ−BAR(スイカ)」、その他の組み合わせがある。小役3に対応する図柄組み合わせは「リプレイ−ベル−スイカ(5択ベル)」、「スイカ−ベル−スイカ(5択ベル)」、「ブランク1−ベル−スイカ(5択ベル)」、その他の組み合わせがある。小役4に対応する図柄組み合わせは「ベル−ベル−ベル(共通ベル)」である。小役5に対応する図柄組み合わせは「ブランク2−BAR−BAR(1枚役)」である。なお、各小役に対応する払出枚数は同図に示す通りである。なお、「ANY−チェリー−ANY」の場合、中リール111の図柄が「チェリー」であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。また、入賞役ではないが、後述する小役3の押し順に正解しなかった場合に中段入賞ラインL1に表示される図柄組み合わせとして、「リプレイ−ベル−ベル(こぼし目)」、「スイカ−ベル−ベル(こぼし目)」、「ブランク1−ベル−ベル(こぼし目)」が設けられている。主制御部300は、遊技状態が再遊技高確率準備状態(RT2)又は再遊技高確率状態(RT3)であるときに、これらのこぼし目のいずれかに対応する図柄組み合わせが表示されたことに基づいて遊技状態を再遊技低確率状態(RT1)に移行させる。
<主制御部の遊技状態>
次に、図18を用いて、スロットマシン100の主制御部300の遊技状態の種類について説明する。図18は、スロットマシン100の主制御部300の遊技状態の遷移を示した状態遷移図である。
スロットマシン100の主制御部300の遊技状態(RTモードともいう)は、再遊技低確率状態(RT1)と、再遊技高確率準備状態(RT2)と、再遊技高確率状態(RT3)と、特別役内部当選状態(RT4)と、特別遊技状態(RT5)と、に大別することができる。なお、再遊技低確率状態(RT1)と、再遊技高確率準備状態(RT2)と、再遊技高確率状態(RT3)とを合わせて、通常遊技状態とも称する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態は、再遊技役(再遊技役1〜4)に内部当選確率が他の遊技状態(例えば特別遊技状態を除く遊技状態)のうち最も低い(遊技者にとって不利な)遊技状態である。
再遊技低確率状態(RT1)は、初期状態のほか、特別遊技状態(RT5)が終了した場合、再遊技高確率準備状態(RT2)または再遊技高確率状態(RT3)において、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合(再遊技役4に入賞した場合)またはこぼし目に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合に開始される。また、再遊技低確率状態(RT1)では、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合(再遊技役2に入賞した場合)、再遊技高確率準備状態(RT2)に移行し、内部当選特別役1〜2のいずれかに内部当選した場合、特別役内部当選状態(RT4)に移行する。
<再遊技高確率準備状態(RT2)>
再遊技高確率準備状態(RT2)は、再遊技低確率状態(RT1)よりも再遊技役の内部当選確率が高い遊技状態である。
再遊技高確率準備状態(RT2)は、再遊技低確率状態(RT1)において、再遊技役2に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合(再遊技役2に入賞した場合)に開始される。また、再遊技高確率準備状態(RT2)では、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合(再遊技役4に入賞した場合)またはこぼし目に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合、再遊技低確率状態(RT1)に移行し、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合(再遊技役3に入賞した場合)、再遊技高確率状態(RT3)に移行し、内部当選特別役1〜2のいずれかに内部当選した場合、特別役内部当選状態(RT4)に移行する。
<再遊技高確率状態(RT3)>
再遊技高確率状態(RT3)は、全ての遊技状態中で再遊技役の内部当選確率が最も高い遊技状態である。
再遊技高確率状態(RT3)は、再遊技高確率準備状態(RT2)において、再遊技役3に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合(再遊技役3に入賞した場合)に開始される。また、再遊技高確率状態(RT3)では、再遊技役4に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合(再遊技役4に入賞した場合)またはこぼし目に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示された場合、再遊技低確率状態(RT1)に移行し、内部当選特別役1〜2のいずれかに内部当選した場合、特別役内部当選状態(RT4)に移行する。
<特別役内部当選状態(RT4)>
特別役内部当選状態(RT4)は、内部当選した特別役1〜2に対応する図柄組合せを有効ライン上に表示させることが可能となっている遊技状態をいう。
特別役内部当選状態(RT4)は、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)または再遊技高確率状態(RT3)において、特別役1〜2のいずれかに内部当選した場合に開始される。また、特別役内部当選状態(RT4)は、内部当選した特別役1〜2に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示された場合に終了し、特別遊技状態(RT5)に移行する。
<特別遊技状態(RT5)>
特別遊技状態(RT5)は、全ての遊技状態中で最も遊技者に有利な遊技状態であり、遊技中に獲得するメダルの総数が、遊技中に投入したメダルの総数を超えるような遊技状態をいう。ここで、本実施形態における有利度とは、遊技者に付与される利益の度合いのことであり、具体的には、所定期間の遊技を行ったときに遊技者が賭け数として遊技台に使用した遊技媒体の総数に対して、遊技台が払い出した遊技媒体の総数の割合、いわゆる払出率(出玉率)のことをいう。
特別遊技状態(RT5)は、特別役内部当選状態(RT4)において、内部当選した特別役1〜2に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示された場合に開始される。また、特別遊技状態(RT5)は、特別遊技状態(RT5)において規定枚数を超えるメダルの払出があった場合(特別役1の場合には360枚、特別役2の場合には120枚)に終了し、再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
なお、本実施形態では、特別遊技状態が規定枚数の払い出しが実行されると終了するが、例えば、所定の役(例えばシングルボーナス)に当選した場合に終了するものや、さらには所定の回数(例えば8回)の入賞があった場合、または所定の回数(例えば6回)の遊技が行われた場合に終了するものであってもよい。
<入賞役の内部当選確率>
次に、図19を用いて、入賞役の内部当選確率について説明する。なお、同図は、設定Nにおける特別役と一般役の内部当選確率の一例をRTモード(図18に示す遊技状態)別に示した図である。
本実施形態の遊技台では、スタートレバー135の操作に基づいて、上記説明した入賞役の入賞を許容するか否かの内部抽選が実行される(図20のステップS105)。この内部抽選の結果によって、リールの停止制御を行うことにより、入賞役の入賞を制御している。なお、この内部抽選により導出される結果を条件装置と称する。また、条件装置は入賞役に対応していることから、条件装置に内部当選していることを、入賞役に内部当選していると表現することがある。また、条件装置のことを内部当選役と表現することがある。
図19に示す、特別役1、特別役2、再遊技役1、小役1、小役2、小役5は、図16、図17を用いて説明した入賞役にそれぞれ対応する条件装置である。これらの条件装置に内部当選すると、停止操作のタイミングにより対応する入賞役に応じた図柄組み合わせを有効な入賞ライン上に表示させることができる。
図19の条件装置のうち、「再遊技役1&2重複G」とは、再遊技役1又は再遊技役2のいずれかに入賞することを許容する条件装置のことを指す。また、少なくとも再遊技役1の条件装置と再遊技役2の条件装置が重複して内部当選している状態を示すものでもある。この「再遊技役1&2重複G」に内部当選すると、遊技者の停止操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた一方の停止操作順序(以下、正解操作順序又は押し順正解とも称する)に従って停止操作がされた場合は、再遊技役2に対応する図柄組み合わせ(準備リプレイ)が表示され(図19備考欄中、押し順正解時参照)、予め定められた他方の停止操作順序(以下、不正解操作順序又は押し順不正解とも称する)に従って停止操作がされた場合には、再遊技役1に対応する図柄組み合わせ(通常リプレイ)のうちのいずれか一つが表示される(図19備考欄中、押し順不正解時参照)。
本実施形態のスロットマシン100においては、第1停止操作、第2停止操作、第3停止操作の組み合わせによって複数の停止操作順序がある(左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の計6通り)。上記説明した「再遊技役1&2重複G」では、左第1停止を正解操作順序とする条件装置と、中第1停止を正解操作順序とする条件装置と、右第1停止を正解操作順序とする条件装置の3種類の条件装置が存在する。なお、これら3種類の条件装置の内部当選確率は均等である。また、図19に示す「再遊技役1&2重複G」の内部当選確率は、これら3種類の条件装置の内部当選確率の総和である。この「再遊技役1&2重複G」のように、再遊技役に対応する図柄組み合わせが押し順によって決定される条件装置を「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。なお、以下では「再遊技役1&2重複G」に内部当選していることを、再遊技役1と再遊技役2が重複して内部当選している、と表現することがある。
なお、上記3種類の正解操作順序を採用した構成は一例であって、例えば6通りの操作順序それぞれを正解操作順とする条件装置(6種類の条件装置)を採用してもよい。また、これらの内部当選確率は均等でなくともよい。この構成については、以下の「再遊技役3&4重複G」、「再遊技役1&4重複G」でも同様である。
「再遊技役3&4重複G」とは、再遊技役3又は再遊技役4のいずれかに入賞することを許容する条件装置のことを指す。また、少なくとも再遊技役3の条件装置と再遊技役4の条件装置が重複して内部当選している状態を示すものでもある。この「再遊技役3&4重複G」に内部当選すると、遊技者の停止操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた一方の停止操作順序(正解操作順序又は押し順正解とも称する)に従って停止操作がされた場合は、再遊技役3に対応する図柄組み合わせ(昇格リプレイ)のうちのいずれか一つが表示され(図19備考欄中、押し順正解時参照)、予め定められた他方の停止操作順序(以下、不正解操作順序又は押し順不正解とも称する)に従って停止操作がされた場合には、再遊技役4に対応する図柄組み合わせ(転落リプレイ)が表示される(図19備考欄中、押し順不正解時参照)。
上記説明した「再遊技役3&4重複G」では、「再遊技役1&2重複G」と同様に3種類の条件装置が存在し、これらの条件装置の内部当選確率は均等である。また、図19に示す「再遊技役3&4重複G」の内部当選確率は、これら3種類の条件装置の内部当選確率の総和である。この「再遊技役3&4重複G」も、「再遊技役1&2重複G」と同様に「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。なお、以下では「再遊技役3&4重複G」に内部当選していることを、再遊技役3と再遊技役4が重複して内部当選している、と表現することがある。
「再遊技役1&4重複G」とは、再遊技役1又は再遊技役4のいずれかに入賞することを許容する条件装置のことを指す。また、少なくとも再遊技役1の条件装置と再遊技役4の条件装置が重複して内部当選している状態を示すものでもある。この「再遊技役1&4重複G」に内部当選すると、遊技者の停止操作順序に応じてどの役に対応する図柄組み合わせが表示されるかが決定される。より具体的には、予め定められた一方の停止操作順序(正解操作順序又は押し順正解とも称する)に従って停止操作がされた場合は、再遊技役1に対応する図柄組み合わせ(通常リプレイ)のうちのいずれか一つが表示され(図19備考欄中、押し順正解時参照)、予め定められた他方の停止操作順序(以下、不正解操作順序又は押し順不正解とも称する)に従って停止操作がされた場合には、再遊技役4に対応する図柄組み合わせ(転落リプレイ)が表示される(図19備考欄中、押し順不正解時参照)。
上記説明した「再遊技役1&4重複G」では、「再遊技役1&2重複G」と同様に3種類の条件装置が存在し、これらの条件装置の内部当選確率は均等である。また、図19に示す「再遊技役1&4重複G」の内部当選確率は、これら3種類の条件装置の内部当選確率の総和である。この「再遊技役1&4重複G」も、「再遊技役1&2重複G」と同様に「押し順リプレイ」と呼ぶ場合がある。なお、以下では「再遊技役1&4重複G」に内部当選していることを、再遊技役1と再遊技役4が重複して内部当選している、と表現することがある。
また、「小役3重複G」とは、遊技者の停止操作順序に応じて小役3に入賞することを許容する条件装置のことを指す。具体的には、予め定められた停止操作順序である正解操作順序に従って停止操作がされた場合は、小役3に対応する図柄組み合わせ(5択ベル)のうちいずれか一つが表示され(図19備考欄中、押し順正解時参照)、それ以外の場合には、こぼし目に対応する図柄組み合わせのうちのいずれか一つが表示される(図19備考欄中、押し順不正解時参照)。
上記説明した「小役3重複G」では、左中右を正解操作順序とする条件装置と、左右中を正解操作順序とする条件装置と、右左中を正解操作順序とする条件装置と、右中左を正解操作順序とする条件装置と、中第1停止を上記正解操作順序とする条件装置の5種類の条件装置が存在する。なお、これら複数種類の条件装置の内部当選確率は均等である。また、図19に示す「小役3重複G」の内部当選確率は、これら5種類の条件装置の内部当選確率の総和である。この「小役3重複G」のように、小役に対応する図柄組み合わせが押し順によって決定される条件装置を「押し順小役」と呼ぶ場合がある。なお、この「押し順小役」については「押し順リプレイ」同様に、上記5種類以外の停止操作順序について正解操作順序とする条件装置を採用してもよい。さらに内部当選確率を条件装置によって異ならせてもよい。
また「小役4」に内部当選した場合には、停止操作に関わらず図16に示す小役4に対応する図柄組み合わせが、水平入賞ラインL1に表示される。(図19備考欄参照)。
以降説明する各遊技状態における条件装置の内部当選確率は、ROM306に用意された抽選データから、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(例えば65535)で除した値で求められる。例えば、RT1(再遊技低確率状態)においては、小役1の抽選値が512であり、小役1の当選確率は512/65536×100≒8%である。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の条件装置やハズレを対応付けしている。内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、何れの条件装置に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部抽選役(条件装置)を決定する。この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
以下、抽選データを遊技状態ごとに具体的に説明する。
<再遊技低確率状態(RT1)>
再遊技低確率状態では、図19に示す「RT1」の列にある抽選テーブルを参照して条件装置を抽選する。
再遊技低確率状態における条件装置には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役1&2重複G、小役1、小役2、小役3重複G、小役4がある。なお、これらの役に内部当選しなかった場合はハズレとなり、いずれの入賞役に対応する図柄組み合わせも表示されることはない。なお、有効な入賞ラインに入賞に係る図柄組合せが停止されないことを、「ハズレとなる」、と称する場合がある。また、入賞役に内部当選しなかったことを「ハズレに当選した」と表現する場合がある。
<再遊技高確率準備状態(RT2)>
再遊技高確率準備状態(RT2)では、図19に示す「RT2」の列にある抽選テーブルを参照して条件装置を抽選する。
再遊技高確率状態(RT2)における条件装置には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役3&4G、小役1、小役2、小役3重複G、小役4がある。なお、これらの役に内部当選しなかった場合はハズレとなり、いずれの入賞役に対応する図柄組み合わせも表示されることはない。
<再遊技高確率状態(RT3)>
再遊技高確率状態(RT3)では、図19に示す「RT3」の列にある抽選テーブルを参照して条件装置を抽選する。
再遊技高確率状態(RT3)における条件装置には、特別役1、特別役2、再遊技役1、再遊技役1&4G、小役1、小役2、小役3重複G、小役4がある。なお、これらの役に内部当選しなかった場合はハズレとなり、いずれの入賞役に対応する図柄組み合わせも表示されることはない。
<特別役内部当選状態(RT4)>
特別役内部当選状態では、図19に示す「RT4」の列にある抽選テーブルを参照して条件装置を抽選する。
特別役内部当選状態における条件装置には、再遊技役1、小役1、小役2、小役3重複Gがある。なお、これらの役に内部当選しなかった場合はハズレとなり、いずれの入賞役に対応する図柄組み合わせも表示されることはない。ただし、上記説明したように、特別役1または特別役2のいずれかの役に対応する図柄組み合わせについては表示させることが可能な状態になっている。
<特別遊技状態(RT5)>
特別遊技状態では、図19に示す「RT5」の列にある抽選テーブルを参照して条件装置を抽選する。特別遊技状態における条件装置には、小役4、小役5がある。なお、これらの役に内部当選しなかった場合はハズレとなり、いずれの入賞役に対応する図柄組み合わせも表示されることはない。
<主制御部メイン処理>
次に、図20を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU304が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、CPU304が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行する。すなわち、主制御部300は、上述したように、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けているので、この起動信号を入力したCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図20に示す主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、ステップS103に進み、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS103では、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS104では、乱数値生成回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブル(条件装置の抽選テーブル)を読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合には、内部当選した役の条件装置(フラグ)を作動させる(その入賞役のフラグがONになる)。また、このステップS105では、入賞役内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、再遊技(リプレイ)に内部当選した場合には、再遊技(リプレイ)に内部当選したことを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行い、入賞役内部抽選の結果がハズレ(役の非当選)の場合には、ハズレを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
ステップS106では、ステップS105の内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。なお、このリール停止データは、主制御部300のROM306内に記憶されている。
ステップS107では、全リール110〜112の回転を開始させる。また、このステップS107では、リール110〜112が回転開始したことを示すリール回転開始コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS108では、ストップボタン137〜139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110〜112をステップS106で選択したリール停止データに基づいて停止させる。全リール110〜112が停止するとステップS109へ進む。なお、このステップS108では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137〜139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、入賞判定処理を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ANY−チェリー−ANY」が揃っていたならば小役1に入賞したと判定する。また、このステップS109では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。例えば、小役1に入賞した場合には、2枚のメダルが払い出される。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、再遊技低確率状態(RT1)、再遊技高確率準備状態(RT2)、再遊技高確率状態(RT3)、特別役内部当選状態(RT4)、特別遊技状態(RT5)の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件又は終了条件の成立により、遊技状態を移行する。なお、当該遊技において特別役に内部当選し、かつ当該遊技において特別役に対応する図柄組合せが表示されなかった場合は、特別役内部当選状態(RT4)へ移行させる処理を行い、当該遊技において特別役に内部当選し、かつ当該遊技において特別役に対応する図柄組合せが表示された場合は、特別役内部当選状態(RT4)へ移行させたのち、さらに特別遊技状態(RT5)へ移行させる処理を行う。また、このステップS111では、遊技状態を示す遊技状態更新コマンドを送信する準備を行う。例えば、遊技状態が特別遊技状態(RT5)の場合には、特別遊技状態(RT5)を示す遊技状態更新コマンドを送信する準備を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図21のステップS206)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図21を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約1.5msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約1.5msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137〜139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。
ステップS205では、タイマ更新処理を行う。タイマ更新処理では、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110〜112の回転を開始に伴うリール回転開始コマンド、ストップボタン137〜139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110〜112の停止処理に伴うリール停止コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
第1副制御部400は、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することが可能となる。
ステップS207では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まず、ステップS203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合にはエラー処理を実行する。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。
ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図20に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図20に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
図22を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図22(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャート、図22(b)は、第1副制御部400のコマンド入力処理のフローチャート、図22(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャート、図22(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図22(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、ステップS2001では、初期化処理を実行する。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS2002では、タイマ変数が5以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が5以上となったときには、ステップS2003の処理に移行する。
ステップS2003では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS2004では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理である第1副制御部コマンド入力処理(詳しくは後述)を実行する。
ステップS2005では、演出制御処理を行う。演出制御処理では、ステップS2004で新たなコマンド(未処理コマンド)があった場合には、このコマンドに対応する各イベント処理(例えば、演出設定処理、遊技状態制御時処理等)の結果に基づいて、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には各演出デバイス(スピーカ、ランプ、液晶画像表示装置、リールシャッタ、液晶シャッタなど)の演出データの更新処理を行う。
ステップS2006では、ステップS2005の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS2005で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS2007では、ステップS2005の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS2005で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS2008では、ステップS2005の処理結果に基づいてリールシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS2005で読み出した演出データの中にリールシャッタ165〜167への命令がある場合には、この命令に基づく動作データ(図28に示す目標位置と移動時間を示す動作データ)をモータ制御IC424に出力する。
ステップS2009では、ステップS2005の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS2005で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS2002へ戻る。この結果、設定された制御コマンドは、第2副制御部500に送信される。例えば、演出画像表示装置157や液晶シャッタ163による演出の演出切替時(例えば、スタートレバー操作時、ストップボタン137〜139操作時など)には、演出コマンドが第2副制御部500に送信される。
次に、図22(b)を用いて、第1副制御部のコマンド入力処理について詳しく説明する。図22(b)は、ステップS2004の第1副制御部コマンド入力処理を詳しく示すフローチャートである。
ステップS2101では、後述するコマンド受信割込処理において未処理とされたコマンドがあるか否かを判定する。未処理コマンドがある場合には、ステップS2102に進み、未処理コマンドがない場合には、このコマンド入力処理を終了する。
ステップS2102では、コマンドに応じた処理にジャンプする。例えば、未処理コマンドがスタートレバー受付コマンドの場合には、スタートレバー受付時処理(説明は省略)、内部当選コマンドの場合には、演出設定処理(詳しくは後述)、停止ボタン受付コマンドの場合には、停止ボタン受付時処理(詳しくは後述)、表示判定コマンドの場合には、表示判定時処理(説明は省略)、遊技状態更新コマンドの場合には、遊技状態更新時処理(説明は省略)にジャンプする。
次に、図22(c)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2201では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図22(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行される第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS2301では、図22(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS2002において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS2002において、タイマ変数の値が5以上と判定されるのは10ms毎(2ms×5)となる。
ステップS2302では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
図23を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図23(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図23(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図23(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図23(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図23(a)を用いて、第2副制御部500のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、S3001では、初期化処理を実行する。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS3002では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS3003の処理に移行する。
ステップS3003では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS3004では、第2副制御部コマンド入力処理を行う。第2副制御部コマンド入力処理では、第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS3005では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS3004で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データおよび液晶シャッタ演出に関する演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS3006では、ステップS3005の処理結果に基づいて、液晶シャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS3005で読み出した演出データの中に液晶シャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応する液晶シャッタ制御を行う。
ステップS3007では、ステップS3005の処理結果に基づいて、画像制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS3005で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。この画像制御処理を終了すると、ステップS3002へ戻る。
次に、図23(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS3101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図23(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS3201では、図23(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS3002において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。
ステップS3202では、演出用乱数値などを更新する各種更新処理等を行う。
次に、図23(d)を用いて、第2副制御部500の画像制御処理について説明する。図23(d)は、図23(a)のステップS3007の画像制御処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS3301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS3302では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS3303に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS3303では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS1001でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS3304では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS3305では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS3306に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS3306では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出設定処理>
次に、図24を用いて、演出設定処理について説明する。図24は、図22のステップS2102において、未処理コマンドが内部当選コマンドである場合に実行される演出設定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2401では、内部当選コマンドに基づいて、第1副制御部400における内部抽選情報を更新する。具体的には、内部当選コマンドに含まれる内部当選情報を第1副制御部400のRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS2402では、演出抽選処理を実行する。演出抽選処理では、更新された内部抽選情報及び遊技状態情報に応じた抽選を行い、演出情報を決定する。ここで、演出情報とは、予めストーリー立てされた演出のかたまり(演出パターン)に関するシナリオ情報であり、各イベント(主制御部300からコマンドを受信したときなど、所定の条件が成立した契機)ごとに割り当てられた演出指示情報から構成される。なお、演出指示情報とは、各イベント時に参照される情報であり、この演出指示情報に基づいて第1副制御部400は演出を実行する。すなわち、演出指示情報は、一の演出を行うためにどのデバイスで何をするかが予め定められたデータである。
ステップS2403では、演出抽選処理により決定された演出情報に基づき、演出情報を予約設定する。具体的には、決定された演出情報(各イベントごとの演出指示情報のかたまり)を第1副制御部400のRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
図25は、予約設定された演出情報の一例(以下、演出情報A、B、Cという)を模式的に示した図である。
演出情報Aは、図25に示すように、演出設定時(内部当選コマンド受信時)に「ウェイト演出1」の演出指示情報が割り当てられ、リール回転開始時(リール回転開始コマンド受信時)に「予告演出2」の演出指示情報が割り当てられ、第1停止操作時(停止ボタン受付1コマンド受信時)に「リールシャッタ演出5」の演出指示情報が割り当てられ、第2停止操作時(停止ボタン受付2コマンド受信時)に「リールシャッタ演出6」の演出指示情報が割り当てられ、第3停止操作時(停止ボタン受付3コマンド受信時)に「リールシャッタ演出7」の演出指示情報が割り当てられ、表示判定時(表示判定コマンド受信時)に「リールシャッタ演出2」の演出指示情報が割り当てられ、次回スタート操作時(次回のスタートレバー受付コマンド受信時)に「スタート音1」の演出指示情報が割り当てられた演出情報となっている。なお、演出は、予約された演出情報に従って各イベント時に実行されるようになっているが、遊技者の停止操作に左右される条件が成立(払出し役に入賞、ボーナス役に入賞、ボーナス図柄のテンパイなど)した場合には、その条件が成立したイベントごとにその都度、演出指示情報の追加設定を行い、遊技者の停止操作に左右される条件に対応した演出が行われる(例えば、払出音、ボーナス入賞の祝福音、テンパイ音などの音出力)。
同様にして、演出情報Bは、演出設定時に「ウェイト演出1」、リール回転開始時に「リールシャッタ演出9」、第1停止操作時に「リールシャッタ演出10」、第2停止操作時に「リールシャッタ演出8」、第3停止操作時に「リールシャッタ演出2」、次回スタート操作時に「スタート音2」の演出指示情報がそれぞれ割り当てられた演出情報となっている。また、演出情報Cは、演出設定時に「ウェイト演出1」、リール回転開始時に「リールシャッタ演出11」、第1停止操作時に「リールシャッタ演出12」、次回スタート操作時に「スタート音1」の演出指示情報がそれぞれ割り当てられた演出情報となっている。
図24に戻って、ステップS2404では、演出設定時に対応する演出指示情報を設定する。例えば、図25に示す演出情報Aの場合には、「ウェイト演出1」の演出指示情報が設定される。この結果、第1副制御部400の音制御処理やランプ制御処理、第2副制御部500の後述するシャッタ制御処理、画像制御処理において、「ウェイト演出1」の演出指示情報に対応する各演出デバイスの演出データが実行される。
ステップS2405では、内部当選コマンドに基づくその他の処理を実行する。例えば、所定の条件が成立した場合(所定役の内部当選、入賞など)、AT(アシストタイム)を付与するか否かのAT抽選を行い、AT抽選に当選した場合には、所定ゲーム数(例えば、50ゲームなど)のATを付与する。
<リールシャッタ演出>
次に、図26を用いて、リールシャッタ演出を中心に、演出指示情報の内容について詳しく説明する。リールシャッタ演出とは、リールシャッタ165〜167の動作により、非判定対象領域を遮蔽/非遮蔽する演出である。なお、図26は、演出指示情報の内容を模式的に示す表である。演出指示情報は、上述したように、どのデバイスで何をするかを定めた演出データである。
例えば、演出指示情報「リールシャッタ演出1」は、音声Aに対して「音パターン20」、トップランプに対して「ランプパターン5」、左上リールシャッタ165aには「動作パターン1」、左下リールシャッタ165bには「動作パターン1」、中上リールシャッタ166aには「動作パターン1」、中下リールシャッタ166bには「動作パターン1」、右上リールシャッタ167aには「動作パターン1」、右下リールシャッタ167cには「動作パターン1」の動作パターンデータをそれぞれ設定する。この結果、演出指示情報「リールシャッタ演出1」が設定された場合には、「音パターン20」が示す音パターンに従って、音声がスピーカから出力され、「ランプパターン5」が示す点灯パターンに従って、トップランプが点灯し、また、「動作パターン1」が示す動作パターンに従って、リールシャッタ165〜167が動作する。詳しくは後述するが、「動作パターン1」は、リールシャッタ165〜167が完全遮蔽位置に移動する動作を示す動作パターンデータなので、演出指示情報「リールシャッタ演出1」が設定された場合には、全リールシャッタ165〜167は非判定対象領域を遮蔽する演出を実行する。
なお、リールシャッタ欄における実行条件「なし」とは、条件を課すことなく、対象となるリールシャッタ165〜167が動作パターンデータに従った動作を実行することを意味する。例えば、演出指示情報「リールシャッタ演出1」が設定された場合には、実行条件「なし」となっているので、リールシャッタ165〜167は、さらに条件を課せられることなく「動作パターン1」に従った動作を実行する。
また、演出指示情報「リールシャッタ演出5」は、音声Aに対して「音パターン23」、トップランプに対して「ランプパターン7」、左上リールシャッタ165aには「動作パターン3」、左下リールシャッタ165bには「動作パターン3」の動作パターンデータをそれぞれ設定する。詳しくは後述するが、「動作パターン3」は、リールシャッタ165〜167が完全遮蔽位置に移動した後、上下に振動する動作を示す動作パターンデータなので、演出指示情報「リールシャッタ演出5」が設定された場合には、左リールシャッタ165は非判定対象領域を遮蔽した後、上下に振動する演出を実行する。
なお、リールシャッタ欄における実行条件「停止受付左リール」とは、実行に際して条件が課せられていることを示しており、具体的には、左リール110に対して停止操作があった場合にのみ、リールシャッタ165は「動作パターン1」に従った動作を実行する。
また、図26の表における「−」は、該当するデバイスに対して新たな動作パターンデータを設定しないこと、つまり、当該デバイスに対しては、前回設定された動作パターンデータが継続して設定され、新たな動作パターンデータは上書きされないことを意味する。例えば、演出指示情報「リールシャッタ演出5」において、中上リールシャッタ166a、中下リールシャッタ166b、右上リールシャッタ167a、右下リールシャッタ167bは、新たな動作パターンデータが上書きされないので、前回、設定された動作パターンデータに従って、中上リールシャッタ166a、中下リールシャッタ166b、右上リールシャッタ167a、右下リールシャッタ167bは動作する。また、「動作停止」とは、対象となるリールシャッタ165〜167の動作を停止させることを意味する。
なお、演出指示情報「リールシャッタ演出12」においては、音声A及びトップランプに対して新たな動作パターンデータを設定されないが、遊技者の停止操作に左右される条件が成立した場合(例えば、特定の図柄組み合わせが表示された場合など)には、音声A及びトップランプに対して新たな動作パターンデータが設定される場合がある。
次に、図27を用いて、リールシャッタ165〜167の動作パターンデータについて、具体的に説明する。図27は、図26に示したリールシャッタ165〜167の動作パターンデータ(動作パターン1〜4)の内容を具体的に示す図である。
まず、図28(a)を用いて、動作パターンデータと動作データの関係について説明する。なお、図28(a)は、リールシャッタ165〜167の動作パターンデータの構成を示す模式図である。動作パターンデータは、演出デバイスの動作パターンを示す一群の動作データから構成される。すなわち、動作データは、動作パターンデータの構成要素である。
リールシャッタ165〜167の動作パターンデータは、図28(a)に示すように、複数の動作データから構成されている。動作データは、リールシャッタ165〜167を動かすための目標位置(詳しくは、図27に示す座標)と、移動時間(詳しくは、図27に示すフレーム数)を含んで構成されるデータである。本実施形態では、動作パターンデータに含まれる動作データが先頭から順次設定されていくことにより、リールシャッタ165〜167は、所望の動きを行うようになっている。例えば、図28(a)に示す動作パターンデータにおいては、まず、先頭の動作データ1が設定されると、動作データ1の目標位置及び移動時間に従って、現在位置からリールシャッタは動作し、次に、動作データ1の更新タイミングがくると(動作データ1の移動時間が経過すると)、動作データ1に代わって次の順序の動作データ2が設定され、動作データ2が設定されると、動作データ2の目標位置及び移動時間に従って、現在位置からリールシャッタは動作する。このようにして順次動作データ(動作データ3、4、…)が設定されていき、順次設定された動作データに基づき、リールシャッタは動作する。そして、動作パターンデータに含まれる最後の動作データが設定され、最後の動作データの目標位置及び移動時間に従ったリールシャッタの動作が終了すると、当該動作パターンデータによるリールシャッタの動作は終了する。なお、動作データの設定処理は、上述したように予め定めた順序に従って該当する動作データを設定するほか、複数の動作データを繰り返す構成(例えば、動作データ5と動作データ6を繰り返す場合には、動作データ5→動作データ6→動作データ5→動作データ6→…)を用いて、動作データを設定してもよい(後述する「動作パターン3」、「動作パターン4」はこの構成による)。
上述した動作パターンデータの構成を踏まえて、図27に示した「動作パターン1」について説明する。
「動作パターン1」の動作パターンデータが選択された場合、まず、動作データ1(移動時間に相当するフレーム数は24、目標位置に相当する座標は240)が設定される。この動作データ1は、24フレームの時間をかけて、座標240の位置に移動する動作を示すデータである。本実施形態では、1フレームは、第1副制御部400メイン処理(図22(a)参照)のループ周期10msなので、24フレームは240msである。
ここで、図2を参照して、リールシャッタ165〜167の座標について説明する。各リール110〜112の上流側にそれぞれ位置するリールシャッタ165a、166a、167aは、それぞれ、表示領域1、4、7の上端を座標0、下端を座標240としている。また、各リール110〜112の下流側にそれぞれ位置するリールシャッタ165b、166b、167bは、それぞれ、表示領域3、6、9の下端を座標0、上端を座標240としている。なお、上流側にそれぞれ位置するリールシャッタ165a、166a、167aの基準位置は下端、下流側にそれぞれ位置するリールシャッタ165b、166b、167bの基準位置は上端にあり、この基準位置が指示された座標位置に到達するようにリールシャッタ165〜167を動作させる。図2は、リールシャッタ165〜167がいずれも座標0に位置付けられた状態を示している。
したがって、「動作パターン1」の動作パターンデータが選択され、動作データ1が設定されると、対象となるリールシャッタ165〜167は240msかけて完全遮蔽位置まで移動し、非判定対象領域すべてを遮蔽する動作をする。例えば、左上リールシャッタ165aが動作データ1に基づいて動作する場合、左上リールシャッタ165aは下方に移動し、表示領域1すべてを遮蔽する。また、左下リールシャッタ165bが動作データ1に基づいて動作する場合、左下リールシャッタ165bは上方に移動し表示領域3すべてを遮蔽する。
次に、動作データ1の更新タイミングがくると(動作データ1の移動時間である240msが経過すると)、動作データ2が設定される。ここで、動作データ2は、動作パターンの終了を示す動作データの「DATE_END」であるから、動作データ2が設定されると、「動作パターン1」が示す動作は終了する。すなわち、「動作パターン1」によるリールシャッタ演出は、対象となるリールシャッタ165〜167を完全遮蔽位置に移動させて、遮蔽対象となるリール110の非判定対象領域の全領域を遮蔽する演出である。
同様にして、「動作パターン2」の動作パターンデータにおける動作データ1は、移動時間に相当するフレーム数は24、目標位置に相当する座標は0を示すデータなので、「動作パターン2」によるリールシャッタ演出は、対象となるリールシャッタ165〜167を開放位置に移動させて、開放対象となるリール110〜112の非判定対象領域の全領域を視認可能とする演出である。
また、「動作パターン3」の動作パターンデータが選択された場合、まず、動作データ1(移動時間に相当するフレーム数は24、目標位置に相当する座標は240)が設定される。この動作データ1は、24フレームに相当する240msの時間をかけて、座標240の位置に移動する動作を示すデータである。次に、動作データ1の更新タイミングがくると(動作データ1の移動時間である240msが経過すると)、動作データ2(移動時間に相当するフレーム数は4、目標位置に相当する座標は220)が設定される。この動作データ2は、4フレームに相当する40msの時間をかけて、座標220の位置に移動する動作を示すデータである。次に、動作データ2の更新タイミングがくると(動作データ2の移動時間である40msが経過すると)、動作データ3(移動時間に相当するフレーム数は4、目標位置に相当する座標は240)が設定される。この動作データ3は、4フレームに相当する40msの時間をかけて、座標240の位置に移動する動作を示すデータである。
ここで、動作データ2には、繰り返しの初期位置を示す▽、動作データ3には繰り返しの最終位置を示す▲があるので、「動作パターン3」においては、動作データ1を実行後、動作データ2と動作データ3を繰り返し交互に実行する。すなわち、「動作パターン3」の動作パターンデータが選択された場合には、動作データ1→動作データ2→動作データ3→動作データ2→動作データ3…という順序で動作データの設定が行われる。
したがって、「動作パターン3」によるリールシャッタ演出は、まず、対象となるリールシャッタ165〜167を完全遮蔽位置に移動させて、遮蔽対象となるリール110〜112の非判定対象領域の全領域を遮蔽した後、この完全遮蔽位置を基準として、対象となるリールシャッタ165〜167を上下に振動させる演出である。
また、「動作パターン4」の動作パターンデータが選択された場合、まず、動作データ1(移動時間に相当するフレーム数は12、目標位置に相当する座標は180)が設定される。この動作データ1は、12フレームに相当する120msの時間をかけて、座標180の位置に移動する動作を示すデータである。次に、動作データ1の更新タイミングがくると(動作データ1の移動時間である120msが経過すると)、動作データ2(移動時間に相当するフレーム数は12、目標位置に相当する座標は60)が設定される。この動作データ2は、12フレームに相当する120msの時間をかけて、座標60の位置に移動する動作を示すデータである。次に、動作データ2の更新タイミングがくると(動作データ2の移動時間である120msが経過すると)、動作データ3(移動時間に相当するフレーム数は12、目標位置に相当する座標は120)が設定される。この動作データ3は、12フレームに相当する120msの時間をかけて、座標120の位置に移動する動作を示すデータである。
ここで、動作データ2には、繰り返しの初期位置を示す▽、動作データ3には繰り返しの最終位置を示す▲があるので、「動作パターン4」においては、動作データ1を実行後、動作データ2と動作データ3を繰り返し交互に実行する。すなわち、「動作パターン4」の動作パターンデータが選択された場合には、動作データ1→動作データ2→動作データ3→動作データ2→動作データ3…という順序で動作データの設定が行われる。
したがって、「動作パターン4」によるリールシャッタ演出は、まず、対象となるリールシャッタ165〜167を一部遮蔽位置に移動させて、遮蔽対象となるリール110〜112の非判定対象領域の一部を遮蔽した後、この一部遮蔽位置を基準として、対象となるリールシャッタ165〜167を上下に振動させる演出である。
<演出情報A、B、Cのリールシャッタ演出>
次に、上述したリールシャッタ165〜167の「動作パターン1〜4」の内容を踏まえて、演出情報A、B、Cが予約設定された場合のリールシャッタ演出の演出態様について説明する。
まず、図29を用いて、演出情報Aが予約設定された場合のリールシャッタ演出(以下、リールシャッタ演出Aという)について説明する。図29は、リールシャッタ演出Aの流れを示す図である。なお、以降の図において、網掛けされたストップボタン137〜139は、ストップボタン137〜139の操作が有効な状態であることを示し、網掛けのないストップボタン137〜139は、ストップボタン137〜139の操作が無効な状態であることを示している。
遊技者がスタートレバー135を操作して、リール110〜112が回転開始した後、ストップボタン137を押下して、左リール110を第1停止リールとする停止操作を行うと、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出5」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出5」は、実行条件を「停止受付左リール」として、リールシャッタ165を「動作パターン3」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がストップボタン137に対する停止操作を第1停止操作とした場合、この第1停止操作を契機として、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、完全遮蔽位置に移動し、左リール110の非判定対象領域すべてを遮蔽した後、上下に振動する動作を行う(図29(b)及び(c)参照)。
次に、遊技者がストップボタン138を押下して、中リール111を第2停止リールとする停止操作を行うと、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出6」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出6」は、実行条件を「停止受付中リール」として、リールシャッタ166を「動作パターン3」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がストップボタン138に対する停止操作を第2停止操作とした場合、この第2停止操作を契機として、リールシャッタ166は、完全遮蔽位置に移動して、中リール111の非判定対象領域すべてを遮蔽した後、上下に振動する動作を行う(図29(d)及び(e)参照)。なお、この時点において、リールシャッタ165の動作は継続されている。
次に、遊技者がストップボタン139を押下して、右リール112を第3停止リールとする停止操作を行うと、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出7」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出7」は、実行条件を「停止受付右リール」として、リールシャッタ167を「動作パターン3」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がストップボタン139に対する停止操作を第3停止操作とした場合、第3停止操作を契機として、リールシャッタ167は、完全遮蔽位置に移動して、右リール112における非判定対象領域を遮蔽する移動をした後、上下に振動する動作を行う(図29(f)参照)。
第3停止操作終了後、全リール110〜112が停止し、表示判定処理が行われると、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出2」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出2」は、全リールシャッタ165〜167を「動作パターン2」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、全リール110〜112が停止すると、全リールシャッタ165〜167は、開放位置に移動して、全リール110〜112の非判定対象領域を視認可能とする(図29(g)参照)。
以上から、リールシャッタ演出Aは、停止操作を受け付けるごとに、停止対象となったリール110〜112に対応するリールシャッタ165〜167を閉じ、すべてのリール110〜112が停止すると、全リールシャッタ165〜167を開放して、リール110〜112の停止態様を遊技者に見せる演出である。すなわち、リールシャッタ演出Aでは、リールシャッタ165〜167は、停止操作の対象となったリール110〜112の非判定対象領域を遮蔽し、停止したリール110〜112の非判定対象領域を上下動する演出を行う。この結果、リールシャッタ演出Aでは、すべてのリール110〜112が停止するまで、非判定対象領域の停止態様は隠されているので、非判定対象領域の停止態様に期待を持たせて遊技者を楽しませることができる。
なお、本実施形態では、入賞役の図柄組み合わせが不揃いな図柄組み合わせで遊技者にわかりにくくなっている。このため、入賞役の図柄組み合わせが有効ラインに揃った場合、入賞ラインとは異なるライン(例えば、図29(g)の例で表示領域1、5、9のライン)に、同じ種類の図柄(例えば、ベル)が揃うように図柄配列およびリール停止データが構成されている。このような構成の遊技台においては、有効ライン以外の停止態様が遊技者にとって重要である場合がある。従って、本実施形態のように、有効ライン以外の部分を遮蔽することで、停止態様に期待を持たせることができる、という効果が生じる。
次に、図30を用いて、演出情報Bが予約設定された場合のリールシャッタ演出(以下、リールシャッタ演出Bという)について説明する。図30は、リールシャッタ演出Bの流れを示す図である。
遊技者がスタートレバー135を操作して、リール110〜112が回転開始すると、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出9」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出9」は、リールシャッタ166を「動作パターン4」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がスタートレバー135を操作すると、リール回転開始を契機として、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bは、一部遮蔽位置に移動し、中リール110における非判定対象領域の一部を遮蔽した後、上下に振動する動作を行う(図30(a)及び(b)参照)。
次に、遊技者がストップボタン138を押下して、中リール111を第1停止リールとする停止操作を行うと、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出10」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出10」は、リールシャッタ166の動作を停止させ、リールシャッタ167を「動作パターン4」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がストップボタン138に対する停止操作を第1停止操作とした場合、この第1停止操作を契機として、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bは、動作を停止し、右上リールシャッタ167a及び右下リールシャッタ167bは、一部遮蔽位置に移動し、右リール112における非判定対象領域の一部を遮蔽した後、上下に振動する動作を行う(図30(c)及び(d)参照)。
次に、遊技者がストップボタン139を押下して、右リール112を第2停止リールとする停止操作を行うと、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出8」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出8」は、リールシャッタ167の動作を停止させ、リールシャッタ166を「動作パターン4」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がストップボタン139に対する停止操作を第2停止操作とした場合、この第2停止操作を契機として、右上リールシャッタ167a及び右下リールシャッタ167bは、動作を停止し、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、一部遮蔽位置に移動して、左リール110における非判定対象領域の一部を遮蔽した後、上下に振動する動作を行う(図30(e)及び(f)参照)。
次に、遊技者がストップボタン137を押下して、左リール110を第3停止リールとする停止操作を行うと、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出2」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出2」は、全リールシャッタ165〜167を「動作パターン2」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がストップボタン137に対する停止操作を第3停止操作とした場合、この第3停止操作を契機として、全リールシャッタ165〜167は、開放位置に移動して、全リール110〜112の非判定対象領域を視認可能とする(図30(g)参照)。
以上から、リールシャッタ演出Bは、停止操作を受け付ける前に、停止させたいリール110〜112に対応するリールシャッタ165〜167を閉じて上下動させる演出であるため、リールシャッタ165〜167の挙動により、遊技者は、停止操作順序(正解操作順序)を把握することができる。すなわち、リールシャッタ演出Bでは、リールシャッタ165〜167は、停止操作の対象とさせたい回転中のリール110〜112の非判定対象領域を遮蔽し、回転中のリール110〜112の非判定対象領域を上下動する演出を行う。また、リールシャッタ演出Bでは、第3停止操作まで、非判定対象領域の停止態様は隠されているので、非判定対象領域の停止態様に期待を持たせて遊技者を楽しませることができる。
本実施形態では、例えば、小役3に内部当選した場合、正解操作順序でないと小役3に入賞することはできない。したがって、第1副制御部400がAT状態にあり、小役3に内部当選した場合には、図30に示すように、リールシャッタ演出Bを実行して、リールシャッタ165〜167を動作させ、遊技者に停止操作順序(正解操作順序)を報知するようになっている。
次に、図31を用いて、演出情報Cが予約設定された場合のリールシャッタ演出(以下、リールシャッタ演出Cという)について説明する。図31は、リールシャッタ演出Cの流れを示す図である。
遊技者がスタートレバー135を操作して、リール110〜112が回転開始すると、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出11」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出11」は、左リールシャッタ165を「動作パターン4」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がスタートレバー135を操作すると、リール回転開始を契機として、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、一部遮蔽位置に移動し、左リール110の非判定対象領域の一部を遮蔽した後、上下に振動する動作を行う(図31(a)及び(b)参照)。
また、「リールシャッタ演出11」は、演出画像表示装置157に対して、所定の動作パターンデータを備えているので(図25には図示せず)、スロットマシン100は、この所定の動作パターンデータに従って、演出画像表示装置157の画面上に画像表示を行う。具体的には、図31(b)に示すように、演出画像表示装置157は、左リール110においてセブン2図柄を狙う旨の報知画像を表示する。
次に、遊技者がストップボタン137を押下して、左リール110を第1停止リールとする停止操作を行うと、スロットマシン100は、演出指示情報「リールシャッタ演出12」に基づいて演出を実行する(図25参照)。「リールシャッタ演出12」は、リールシャッタ165を「動作パターン2」の動作パターンデータに従って動作させる演出指示情報である(図26参照)。したがって、遊技者がストップボタン137に対する停止操作を第1停止操作とした場合、この第1停止操作を契機として、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、開放位置に移動して、左リール110の非判定対象領域を視認可能とする(図31(g)参照)。
また、リールシャッタ演出Cでは、左リール110に対する第1停止操作の結果、セブン2図柄が有効ライン上(表示領域2)に停止した場合には、スロットマシン100は、この停止表示態様に応じた画像表示を演出画像表示装置157上に行う。具体的には、図31(c)に示すように、演出画像表示装置157は、セブン2図柄が有効ライン上に停止されたことを示す報知画像を表示する。なお、セブン2図柄が有効ライン上(表示領域2)に停止しなかった場合には、図30(c)に示す報知画像は表示されない。
以上から、リールシャッタ演出Cは、第1停止操作を受け付ける前に、第1停止操作をさせたいリール110〜112に対応するリールシャッタ165〜167を閉じて上下動させるとともに、演出画像表示装置157上に狙うべき図柄を表示する演出なので、リールシャッタ165〜167の挙動及び画像報知の内容により、遊技者は、停止操作するリール及び狙うべき図柄を把握することができる。すなわち、リールシャッタ演出Cでは、リールシャッタ165〜167は、第1停止操作させたい回転中のリール110〜112の非判定対象領域を遮蔽し、回転中のリール110〜112の非判定対象領域を上下動する演出を行う。また、リールシャッタ演出Cでは、上記リールシャッタ165〜167の上下動とともに、狙う図柄の報知も行うので、内部当選した役を把握することができる。
<第1停止ボタン受付時処理>
次に、図32を用いて、第1停止ボタン受付時処理について説明する。図33は、図22のステップS2102において、未処理コマンドが停止ボタン受付1コマンドである場合に実行される第1停止ボタン受付時処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2501では、予約設定された演出情報の第1停止操作時における演出指示情報があるか否かを判定する。第1停止操作時における演出指示情報がある場合には、ステップS2502に進み、そうでない場合には、ステップS2503に進む。
ステップS2502では、第1停止操作時における演出指示情報を設定する。例えば、図25に示した演出情報Aが予約設定された場合には、演出指示情報「リールシャッタ演出5」を設定する。
ステップS2503では、設定された演出指示情報に含まれる、各デバイスごとの動作パターンデータを設定する動作データ設定処理(詳しくは後述)を行う。
ステップS2504では、停止ボタン受付1コマンドに基づくその他の処理を実行する。
なお、図32では、第1停止ボタン受付時処理について説明したが、未処理コマンドが停止ボタン受付2コマンドである場合に実行される第2停止ボタン受付時処理、未処理コマンドが停止ボタン受付3コマンドである場合に実行される第3停止ボタン受付時処理、及び未処理コマンドが表示判定コマンドである場合に実行される表示判定時処理についても同様である。
<動作データ設定処理>
次に、図33を用いて、動作データ設定処理について説明する。図33は、図32のステップS2503の動作データ設定処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2601では、各デバイスごとの動作データを設定する。例えば、演出指示情報「リールシャッタ演出5」の場合、音声Aには「音パターン23」、トップランプには「ランプパターン7」、左上リールシャッタ165aには「動作パターン3」、左下リールシャッタ165bには「動作パターン3」の動作パターンデータがそれぞれ選択されるので、各動作パターンデータに含まれる先頭(最初)の動作データ(以下、動作データ1という)を設定する(図26、図28(a)参照)。例えば、上述した「動作パターン3」においては、動作データ1(フレーム数24、座標240)を設定する(図27参照)。
ステップS2602では、リールシャッタ165〜167の駆動開始タイミングであるか否かを判定する。詳しくは、今回のイベント(第1停止操作)において、リールシャッタ165〜167の動作パターンデータが新たに設定され、この動作パターンデータを構成する動作データ1が設定されたか否かを判定し、動作データ1が設定された場合には、リールシャッタ165〜167の駆動開始タイミングであると判断する。リールシャッタ165〜167の駆動開始タイミングである場合には、ステップS2603に進み、そうでない場合には、動作データ設定処理を終了する。
ステップS2603では、設定された先頭の動作データに基づいて、更新時間を設定する。更新時間とは、次の動作データを設定するまでの時間をいい、例えば、動作データ1が設定された場合には、動作データ1の移動時間が更新時間となる。すなわち、動作データ1の移動時間が終了するタイミングが次の動作データの更新タイミングとなる。
ステップS2604では、設定された先頭の動作データに基づいて、経過時間を設定する。経過時間とは、先頭の動作データを設定して以降の経過時間をいい、当該動作パターンデータに基づく総演出時間を意味する。例えば、動作データ1が設定されたときには、経過時間は0である。
なお、ステップS2603及びS2604における更新時間及び経過時間の設定は、リールシャッタごとに設定されるが、本実施形態では、図26に示すように、同一リールのリールシャッタに対しては同一の動作パターンデータを設定するようになっている。例えば、左リール110に対しては、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bのそれぞれに対して同一の動作パターンデータを設定する(図26参照)。このように、本実施形態のリールシャッタ165〜167の動作データは、各リールごとに更新時間及び経過時間が管理されているので、後述するようにリールを空回りさせたとしても、先に可動したリールシャッタは、後に可動したリールシャッタよりも先にその動作を停止させることができ、リールシャッタ165〜167の発熱を効果的に防止することができる。
<リールシャッタの動作データ更新処理>
次に、図34を用いて、リールシャッタの動作データ更新処理について説明する。図34は、図22のステップS2005の演出制御処理の中の1つの処理であるリールシャッタの動作データ更新処理の流れを詳しく示すフローチャートである。
ステップS2701では、リールシャッタ165〜167の動作データの更新タイミングであるか否かを判定する。詳しくは、図33のステップS2603または後述するステップS2707で設定された更新時間が経過した場合には、動作データの更新タイミングであると判断する。リールシャッタ165〜167の動作データの更新タイミングである場合には、ステップS2702に進み、そうでない場合には、リールシャッタの動作データ更新処理を終了する。
ステップS2702では、経過時間の更新を行う。詳しくは、現在設定されている更新時間を経過時間に加算して、経過時間の更新を行う。
ステップS2703では、更新された経過時間が連続動作可能時間未満であるか否かを判定する。ここで、連続動作可能時間とは、リールシャッタ165〜167の最大動作時間を意味し、具体的には、本実施形態の場合、連続動作可能時間として20秒が設定されている。すなわち、本実施形態のリールシャッタ165〜167は、20秒以上の連続動作が許されていない。これは、リールシャッタ165〜167のモータによる発熱を抑えるためである。
図29〜図31に示したように、リールシャッタ演出を実行する場合、停止操作を行わずリール110〜112を空回しさせたときには、空回しの間、リールシャッタ165〜167による上下振動も継続されることになるので、リールシャッタ165〜167のモータによる発熱も持続されることとなり、筐体内部が高温にさらされる可能性がある。すなわち、筐体内部の高温化により、スロットマシンの制御に誤作動が生じたり、故障が生じたりする可能性がある。このため、本実施形態では、経過時間が連続動作可能時間(20秒間)以上の場合には、次の動作データを設定しない、つまり、リールシャッタ165〜167を連続動作可能時間(20秒間)以上動作させないようにしている。例えば、リールシャッタ165〜167の動作パターンデータが連続動作可能時間を超える動作データの集まりであっても、連続動作可能時間以上の動作は行われない。
なお、本実施形態において、リール110〜112を空回しする構成、つまりリール110〜112を自動停止しない構成としているのは、自動停止を可能とすると、自動停止により遊技者が利益を得る攻略などが生まれ(例えば、リプレイはずしなどをする)、遊技店側に不利益を与える可能性が生じるためである。
更新された経過時間が連続動作可能時間未満である場合、つまり、以後のリールシャッタ165〜167の動作を継続してもよい場合には、ステップS2706に進み、そうでない場合、つまり、以後のリールシャッタ165〜167の動作を継続してはならない場合には、ステップS2704に進む。
ステップS2704では、演出指示情報「リールシャッタ演出11」に基づくリールシャッタ演出を実行中か否かを判定する。具体的には、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bが「動作パターン4」の動作パターンデータに従って動作しているか否かを判定する。演出指示情報「リールシャッタ演出11」に基づくリールシャッタ演出を実行中の場合には、ステップS2705に進み、そうでない場合には、リールシャッタの動作データ更新処理を終了する。なお、詳しくは後述するが、ステップS2704においてYESとなるのは、リールシャッタ演出Cを実行している場合であり、NOとなるのは、リールシャッタ演出AまたはBを実行している場合である。ここで、ステップS2704でNOとなる場合には、新たな動作データは設定されないので、リールシャッタ演出AまたはBを実行している場合には、現在の位置で動作を停止する(後述する図35〜図37参照)。この結果、リールシャッタ165〜167の上下振動は停止する。
ステップS2705では、現在設定されている演出指示情報「リールシャッタ演出11」を「リールシャッタ演出12」に置き換えて、演出指示情報「リールシャッタ演出12」を設定する。この演出指示情報「リールシャッタ演出12」の置き換えに関しては、実行している演出(リールシャッタ演出C)の内容と関連するので、詳しくは後述する。
ステップS2706では、動作データの更新を行う。詳しくは、現在設定されている動作データの次の動作データを設定する。例えば、上述した図28(a)に示した動作パターンデータにおいて、現在動作データ1が設定されている場合には、次の動作データとして動作データ2が設定される。また、ステップS2704及びS2705を経由して、動作データを設定する場合には、演出指示情報「リールシャッタ演出12」の左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bにおける動作パターンデータ「動作パターン2」の動作データ1が設定される。
ステップS2707では、設定された動作データに基づいて、更新時間を設定する。例えば、動作データ2が設定された場合には、動作データ2の移動時間が更新時間となる。
ここで、図28(b)を参照して、更新時間と経過時間について詳しく説明する。図28(b)は、更新時間と経過時間の関係を示すタイミングチャートである。なお、動作データ1の移動時間100(ms)、動作データ2の移動時間を50(ms)、動作データ3の動作時間を150(ms)、経過時間は連続動作可能時間未満として説明する。
まず、動作パターンデータの先頭の動作データ1が設定されると(図33のステップS2601参照)、更新時間に100(ms)が設定され(図33のステップS2603参照)、経過時間に0(ms)が設定される(図33のステップS2604参照)。この結果、動作データ1に基づき、リールシャッタ165〜167の移動が行われる。
次に、動作データ1の更新タイミング(更新時間=100)となると(図34のステップS2701:YES参照)、経過時間の0(ms)に更新時間の100(ms)が加算されて、経過時間は、図28(b)に示すように、100(ms)となる(図34のステップS2702参照)。
また、動作データ1の更新タイミング(更新時間=100)となったので、次の動作データ2が設定され(図34のステップS2706参照)、更新時間に50(ms)が設定される(図34のステップS2707参照)。この結果、動作データ2に基づき、リールシャッタ165〜167の移動が行われる。
次に、動作データ2の更新タイミング(更新時間=50)となると(図34のステップS2701:YES参照)、経過時間の100(ms)に更新時間の50(ms)が加算されて、経過時間は、図28(b)に示すように、150(ms)となる(図34のステップS2702参照)。
また、動作データ2の更新タイミング(更新時間=50)となったので、次の動作データ3が設定され(図34のステップS2706参照)、更新時間に150(ms)が設定される(図34のステップS2707参照)。この結果、動作データ3に基づき、リールシャッタ165〜167の移動が行われる。なお、動作データ3の更新タイミング(更新時間=150)となると(図34のステップS2701:YES参照)、経過時間の150(ms)に更新時間の150(ms)が加算されて、経過時間は、図28(b)に示すように、300(ms)となる(図34のステップS2702参照)。
<リールシャッタの動作時間が連続動作可能時間以上となった場合のリールシャッタ演出>
次に、図35〜図38を用いて、リールシャッタ165〜167の動作時間(経過時間)が連続動作可能時間以上となった場合のリールシャッタ演出の演出態様について説明する。
まず、図35及び図36を用いて、リールシャッタ演出Aの場合について説明する。図35は、リールシャッタ演出Aを実行し、左リール110を第1停止リール、中リール111を第2停止リールとする停止操作をした場合のリールシャッタ165及び166における更新時間と経過時間の関係を示すタイミングチャートである。
演出情報Aが予約設定され、リールシャッタ演出Aを実行開始した場合、遊技者が第1停止操作を行うと、第1停止操作を契機に、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、演出指示情報「リールシャッタ演出5」の「動作パターン3」に基づく動作を行うので、リールシャッタ165における更新時間及び経過時間は、図35の上段に示すように更新される。すなわち、左リールシャッタ165における更新時間及び経過時間は、ストップボタン137に対する操作時点(図35上段に示す新規設定タイミング)を起点として設定される。具体的には、「動作パターン3」の動作データ1を設定後、動作データ2と3を順次交互に設定するので(図27参照)、この動作データの設定のたびに更新時間及び経過時間が更新される(図35上段に示す更新タイミング)。そのため、リールシャッタ演出Aにおいてリールシャッタ165の動作時間(経過時間)が連続動作可能時間(20秒)となるのは、「動作パターン3」の「動作データ3」を実行終了した直後である。したがって、リールシャッタ演出Aのリールシャッタ165の動作時間が連続動作可能時間となった場合、リールシャッタ165は完全遮蔽位置(座標240)でその動作を停止する。
同様にして、上記第1停止操作の後に、遊技者が第2停止操作を行うと、第2停止操作を契機に、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bは、演出指示情報「リールシャッタ演出6」の「動作パターン3」に基づく動作を行うので、リールシャッタ166における更新時間及び経過時間は、図35の下段に示すように更新される。すなわち、リールシャッタ166における更新時間及び経過時間は、ストップボタン138に対する操作時点(図35下段に示す新規設定タイミング)を起点に設定される。具体的には、「動作パターン3」の動作データ1を設定後、動作データ2と3を順次交互に設定するので(図27参照)、この動作データの設定のたびに更新時間及び経過時間が更新される(図35下段に示す更新タイミング)。したがって、リールシャッタ演出Aのリールシャッタ166の動作時間が連続動作可能時間となった場合、同様にして、リールシャッタ166は完全遮蔽位置(座標240)でその動作を停止する。
このように本実施形態では、リール110〜112ごとに、リールシャッタ165〜167の動作時間を管理しているので、リールを空回ししても、先に可動したリールシャッタは、後に可動したリールシャッタよりも先にその動作を停止させることができ、リールシャッタ165〜167の発熱を効果的に防止することができる。
図36(a)は、リールシャッタ演出Aを実行し、かつ、遊技者がストップボタン137を第1停止操作として操作してから、連続動作可能時間(20秒)、リール111及び112を空回りさせた場合のリールシャッタ165の動作を示す図である。
この場合には、第1停止操作を契機として、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、左リール110における非判定対象領域を完全遮蔽する移動をした後、上下に振動する動作を行うが(図36(a)左)、遊技者が左ストップボタン137を第1停止操作として操作してから、連続動作可能時間(20秒)経過すると、次の動作データは設定されないので(図34のステップS2703:NO、ステップS2704:NO参照)、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは動作を停止する(図36(a)右)。なお、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bの停止位置は、上述したように、非判定対象領域のすべてを遮蔽する完全遮蔽位置である。
図36(b)は、リールシャッタ演出Aを実行し、かつ、遊技者がストップボタン137を第1停止操作、ストップボタン138を第2停止操作として操作し、それぞれの停止操作から連続動作可能時間(20秒)、リール112を空回りさせた場合のリールシャッタ165の動作を示す図である。
この場合には、まず、第1停止操作を契機として、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、左リール110における非判定対象領域を完全遮蔽する移動をした後、上下に振動する動作を行うが(図36(b)左)、遊技者が左ストップボタン137を操作してから、連続動作可能時間(20秒)経過すると、次の動作データが設定されないので(図34のステップS2703:NO、ステップS2704:NO参照)、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは動作を停止する(図36(b)中)。また、第2停止操作を契機として、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bは、中リール111における非判定対象領域を完全遮蔽する移動をした後、上下に振動する動作を行うが(図36(b)左)、遊技者がストップボタン138を操作してから、連続動作可能時間(20秒)経過すると、次の動作データが設定されないので(図34のステップS2703:NO、ステップS2704:NO)、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bは動作を停止する(図36(b)右)。なお、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165b、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bの停止位置は、上述したように、非判定対象領域のすべてを遮蔽する完全遮蔽位置である。
以上、本実施形態のリールシャッタ演出Aによれば、停止操作を行わずリール110〜112を空回しさせたとしても、リールシャッタ165〜167を連続動作可能時間(20秒間)以上動作させないようにしているので、リールシャッタ165〜167のモータ発熱を抑えることができる。
また、本実施形態では、リールシャッタ165〜167の動作をリール110〜112ごとに管理しているので、左リール110及び中リール111に対応したリールシャッタ165及び166を動作させたまま、リールを空回しさせたとしても、先に動作させた左リールシャッタ165を、後に動作させた中リールシャッタ166よりも先に停止させることができる。したがって、リールシャッタ165〜167の発熱をより効果的に防止することができる。
また、リールシャッタ演出Aは、停止操作を受け付けるごとに、停止対象となったリール110〜112に対応するリールシャッタ165〜167を閉じ、すべてのリール110〜112が停止すると、全リールシャッタ165〜167を開放して、リール110〜112の停止態様を遊技者に見せる演出であるため、遊技者がリール110〜112を空回しさせた場合、リールシャッタ165〜167の動作を遮蔽位置で停止させるようにしている。この結果、この空回しの状態から、遊技者が停止操作を再開しても、すべてのリール110〜112が停止するまで、非判定対象領域の停止態様は隠された状態なので、非判定対象領域の停止態様に期待を持たせて遊技者を楽しませることができる。すなわち、リールシャッタ演出Aを実行中にリール110〜112のいずれかを空回しさせたとしても、リールシャッタ演出Aのつながりを継続させることができる。
図37(a)は、リールシャッタ演出Bを実行し、遊技者がリール回転開始から、連続動作可能時間(20秒)、リール110〜112を空回りさせた場合のリールシャッタ166の動作を示す図である。
この場合には、リール回転開始を契機として、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bは、中リール111における非判定対象領域を一部遮蔽する移動をした後、上下に振動する動作を行うが(図37(a)左)、リール回転開始から、連続動作可能時間(20秒)経過すると、次の動作データは設定されないので(図34のステップS2703:NO、ステップS2704:NO参照)、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bは動作を停止する(図37(a)右)。なお、中上リールシャッタ166a及び中下リールシャッタ166bの停止位置は、非判定対象領域の一部を遮蔽する一部遮蔽位置である。
図37(b)は、リールシャッタ演出Bを実行し、かつ、遊技者がストップボタン138を第1停止操作してから、連続動作可能時間(20秒)、リール110及び112を空回りさせた場合のリールシャッタ167の動作を示す図である。
この場合には、第1停止操作を契機として、右上リールシャッタ167a及び右下リールシャッタ167bは、右リール112における非判定対象領域を一部遮蔽する移動をした後、上下に振動する動作を行うが(図37(b)左)、遊技者がストップボタン138を操作してから、連続動作可能時間(20秒)経過すると、次の動作データが設定されないので(図34のステップS2703:NO、ステップS2704:NO参照)、右上リールシャッタ167a及び右下リールシャッタ167bは動作を停止する(図37(b)右)。なお、右上リールシャッタ167a及び右下リールシャッタ167bの停止位置は、非判定対象領域の一部を遮蔽する一部遮蔽位置である。
以上、本実施形態のリールシャッタ演出Bでは、停止操作を行わずリール110〜112を空回しさせたとしても、リールシャッタ165〜167を連続動作可能時間(20秒間)以上動作させないようにしているので、リールシャッタ165〜167のモータ発熱を抑えることができる。
また、本実施形態では、リールシャッタ165〜167の動作をリール110〜112ごとに管理しているので、回転中のリール110〜112に対応したリールシャッタ165〜167を動作させたまま、この回転中のリール110〜112を空回しさせたとしても、空回ししているリール110〜112ごとにリールシャッタ165〜167の動作を停止させることができる。したがって、リールシャッタ165〜167の発熱をより効果的に防止することができる。
また、このリールシャッタ演出Bも、最終的には全リールシャッタ165〜167を開放して、リール110〜112の停止態様を遊技者に見せる演出であるため、遊技者がリール110〜112を空回しさせた場合、リールシャッタ165〜167の動作を遮蔽位置で停止させるようにしている。この結果、この空回しの状態から、遊技者が停止操作を再開しても、第3停止操作の受付まで、非判定対象領域の停止態様は一部隠された状態となっているので、非判定対象領域の停止態様に期待を持たせて遊技者を楽しませることができる。すなわち、リールシャッタ演出Bを実行中にリール110〜112のいずれかを空回しさせたとしても、リールシャッタ演出Bのつながりを継続させることができる。
図38は、リールシャッタ演出Cを実行し、遊技者がリール回転開始から、連続動作可能時間(20秒)、リール110〜112を空回しさせた場合のリールシャッタ165の動作を示す図である。
この場合には、リール回転開始を契機として、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、左リール110における非判定対象領域を一部遮蔽する移動をした後、上下に振動する動作を行うが(図38左)、リール回転開始から、連続動作可能時間(20秒)経過すると、次の動作データとして演出指示情報「リールシャッタ演出12」の「動作パターン2」の最初の動作データが設定されるので(図34のステップS2703:NO、ステップS2705:NO、ステップS2706参照)、左上リールシャッタ165a及び左下リールシャッタ165bは、左リール110において非判定対象領域を遮蔽しない開放位置に移動し、開放位置で動作を停止する(図38中)。
一方、演出画像表示装置157は、リール回転開始を契機として、左リール110に対してセブン2図柄を狙う旨の報知画像を表示するが、リール回転開始から、連続動作可能時間(20秒)経過しても、この報知画像を表示し続ける(図38中)。これは、リールシャッタ165における連続動作可能時間以上の動作は、発熱防止の観点から、停止させる必要があるが、リールシャッタ演出Cの目的として、左リール110に対する目押し操作の報知は必要であるためである。したがって、この後、遊技者がこの報知を認識し、ストップボタン137を押下して、左リール110を第1停止リールとする停止操作を行い、セブン2図柄が有効ライン上(表示領域2)に停止された場合には、リールシャッタ165の連続動作可能時間(20秒)未満の場合(図31参照)と同様に、演出画像表示装置157上に、第1停止操作が成功した旨の報知画像を表示する(図38右)。
以上、本実施形態のリールシャッタ演出Cでは、停止操作を行わずリール110〜112を空回しさせたとしても、リールシャッタ165〜167を連続動作可能時間(20秒間)以上動作させないようにしているので、リールシャッタ165〜167のモータ発熱を抑えることができる。
また、リールシャッタ演出Cにおいて、リール110〜112の空回しの結果、リールシャッタ165〜167の動作が停止したとしても、演出画像表示装置157による画像演出は継続されているので、演出画像表示装置157を介して、第1停止操作の目押しに関する情報を遊技者に報知することができる。
また、リールシャッタ演出Cでは、遊技者がリール110〜112を空回しさせた場合、リールシャッタ165の動作を開放位置で停止させるようにしている。この結果、この空回しの状態から、遊技者が停止操作を再開する場合、リール110の非判定対象領域(目押し補助領域)は視認可能の状態となっているので、遊技者が狙う図柄を視認できる時間をより長くすることができ、遊技者は目押し操作がしやすいという効果がある。例えば、離席などして、リール110〜112を空回しさせたとしても、目押し補助領域があるため、狙うべき図柄の位置を把握しやすくなる。
<その他の実施形態>
以上説明したリールシャッタ165〜167の動作以外の例について図39を用いて説明する。同図は、リールシャッタ165〜167による動作例を示す図である。
まず、上記説明した例では、図2に示す図柄9個分の領域をリールシャッタ165〜167により遮蔽する例について説明したが、例えばこの範囲よりも外側に図柄が表示されるエクストラ領域を設けた上で通常はリールシャッタ165〜167によりこの領域を遮蔽している構成であってもよい。このエクストラ領域を表示させることで、遊技者に通常とは違うリールの回転感覚を与えたり、このエクストラ領域に所定の図柄を表示させたり、あるいはエクストラ領域を用いて所定の図柄組み合わせを表示させることにより、遊技者に有利な状態であることを報知したりして、遊技者を楽しませることができる。
図39(a)〜(c)には、右リール112の上段よりもさらに回転方向上流側に図柄一つ分のエクストラ領域EXが設けられた例が示されている。この例では、リール110〜112が全て停止した時点でエクストラ領域EXを開放し、セブン2図柄の組み合わせが右上がり対角線上に並んだ状態が示されている。
このように非判定対象領域がリールの回転方向に図柄二つ分の領域(表示領域)を備えるようにしてもよい。
また、リールシャッタ165〜167については、回転方向に沿って移動する例について説明したが、この移動方向についても特に制限はない。例えば回転方向と直交する方向に移動するように構成されたものであってもよい。図39(d)および(e)には、停止したリール110〜112の上段および下段がリールシャッタ165〜167により遮蔽されている状態から遮蔽されていない状態へ移動する動作が示されている。より具体的には、左リールシャッタ165は左方向へ移動し、右リールシャッタ167は右方向へ移動して、それぞれのリールを開放している様子が示されている。なお、中リールシャッタ166についてはこれまでの例と同様中リール111の上方向および下方向へ移動している。
なお、上記実施形態では全てのリール110〜112に対してリールシャッタ165〜167を設けた例について説明したが、例えば左リール110に対してのみリールシャッタを設けるといように、一つのリールに対してだけリールシャッタを設けてもよい。この構成であっても、リールシャッタによる演出により遊技の興趣を減退しないようにしたりといった効果がある。ただし、複数のリールシャッタが設けられていれば、各リールシャッタの演出態様(遮蔽態様)を異ならせることで、全体としてより遊技者を楽しませることができる。
また、上記実施形態では、一つのリールシャッタが一つのリールを遮蔽するような構成であったが、一つのリールシャッタが複数のリールを同時に遮蔽する構成(例えば、リールシャッタ165aと166bを一つの遮蔽部材で構成するなど)でもよい。
また、上記実施形態では、リール110〜112の回転中(停止操作受付前)にリールシャッタ165〜167が非判定対象領域を遮蔽する場合(リールシャッタ演出B、C)、停止操作受付後にリールシャッタ165〜167が非判定対象領域を遮蔽する場合(リールシャッタ演出A)のリールシャッタ演出について説明したが、遮蔽するタイミングはこれに限定されない。例えば、リール110〜112の停止後にリールシャッタ165〜167が非判定対象領域を遮蔽してもよい。また、上記実施形態のリールシャッタ演出では、リールシャッタ165〜167の初期位置を開放位置として、開放位置から遮蔽位置に動作する演出であったが、初期位置を遮蔽位置として、リールシャッタ165〜167が通常時、非判定対象領域を遮蔽する状態とし、この遮蔽位置からリールシャッタ演出を実行開始するようにしてもよい。
なお、リールシャッタ演出は、少なくともいずれか一つのリール110〜112が回転中の場合に実行されるが、この回転中のリール110〜112は、遮蔽対象リールでも、遮蔽対象でないリールでもよい。
また、上記実施形態のリールシャッタ演出では、予め定めた契機に、遮蔽位置にあるリールシャッタ165〜167を開放位置に移動させた。例えば、リールシャッタ演出Aでは表示判定時、リールシャッタ演出Bでは第3停止操作受付時、リールシャッタ演出Cでは、第1停止操作受付時を契機にリールシャッタ165〜167を開放位置に移動させたが、この開放位置に移動させる契機はこれに限定されない。例えば、第2停止操作受付時としてもよい。
また、上記実施形態のリールシャッタ演出では、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置に移動到達するタイミングと、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置において上下振動を開始するタイミングと同一であったが、異なるタイミングでもよい。また、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置において上下振動を停止するタイミングと、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置から開放位置に向かって移動開始するタイミングは同一であったが、異なるタイミングでもよい。例えば、複数ゲームに亘るリールシャッタ演出の場合、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置に移動到達するタイミングと、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置において上下振動を開始するタイミングが異なるゲームとなるように設定してもよいし、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置で動作を停止するタイミングと、リールシャッタ165〜167が遮蔽位置から開放位置に向かって移動開始するタイミングが異なるゲームとなるように設定してもよい。
また、上記実施形態では、リール110〜112ごとに、リールシャッタ165〜167の動作管理(更新時間、経過時間)を行っていたが、これに限定されず、リールシャッタ165〜167ごとに、リールシャッタ165〜167の動作管理(更新時間、経過時間)を行うようにしてもよい。例えば、同一リールであっても、上流側と下流側でリールシャッタの動作パターンデータ(動作データ)を異なるようにリールシャッタ演出を構成してもよい。この場合には、同一リールであっても、上流側のリールシャッタと下流側のリールシャッタで異なる動作をさせることができるので、より多様なリールシャッタ演出を実行することができる。
なお、上記のリールシャッタ演出A及びBを実行中に、リール110〜112のいずれか空回しをさせて、リールシャッタ165〜167の動作が遮蔽位置で停止した場合、リールシャッタ165〜167の停止後に、遊技者が停止操作を行ったときには、遮蔽位置に停止したリールシャッタ165〜167を、開放位置に移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、経過時間が予め定めた規定時間(連続動作可能時間)未満の場合には動作データの更新を行い、予め定めた規定時間(連続動作可能時間)以上の場合には動作データの更新を行わない構成を採用して、リールシャッタ165〜167の動作時間に上限を設けたが、他の方法により、リールシャッタ165〜167の動作時間を予め定めた規定時間以内に制御してもよい。例えば、リールシャッタ165〜167の動作パターンデータに含まれる複数の動作データそれぞれの移動時間の合計が予め定めた規定時間以内となるように動作パターンデータを構成してもよい。この場合には、リールシャッタ165〜167の空回し状態が続き、動作パターンデータに含まれるすべての動作データが設定されることになったとしても、動作パターンデータに基づく実行時間が連続動作可能時間を超えることはないので、予め定めた規定時間以上、リールシャッタ165〜167が可動することはない。
<実施形態のまとめ>
以上述べたように、上記実施形態の遊技台(例えば、スロットマシン100)によれば、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリール上に施された複数種類の図柄のうち、一部の図柄が表示される図柄表示領域(例えば、図柄表示窓113)と、前記複数のリールを回転開始させるためのスタート操作を受け付けるスタート操作受付手段(例えば、スタートレバー135、主制御部300、スタート操作受付処理S102)と、前記スタート操作受付手段による前記スタート操作の受け付けに基づいて、複数種類の役の内部当選の当否を抽選する抽選手段(例えば、主制御部300、乱数取得処理S104、入賞役内部抽選処理S105)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、回転駆動された前記複数のリールを個別に停止させる停止操作を受け付ける停止操作手段(例えば、ストップボタン137〜139、主制御部300)と、前記停止操作を受け付けた場合に、前記抽選手段による抽選結果に基づいて、前記停止操作に対応した前記リールを停止させる停止制御を行う停止制御手段(例えば、主制御部300、リール停止データ選択処理S106、リール停止制御処理S108)と、を備えた遊技台であって、モータ駆動により移動可能に構成され、前記図柄表示領域の一部を遮蔽する遮蔽部材(例えば、リールシャッタ165〜167)と、所定条件の成立(例えば、演出情報Cが予約設定された場合)に基づいて、前記図柄表示領域のうち前記遮蔽部材によって遮蔽されていない非遮蔽範囲を、前記遮蔽部材を移動させて変更する演出を実行する演出実行手段(例えば、第1副制御部400、第1副制御部メイン処理)と、を備え、前記図柄表示領域は、少なくとも一つの図柄が表示される領域であり、前記遮蔽部材の移動により、領域の少なくとも一部が遮蔽される遮蔽領域(例えば、非判定対象領域)と、少なくとも一つの図柄が表示される領域であり、前記遮蔽部材の移動により、遮蔽されることがない非遮蔽領域(例えば、判定対象領域)と、から構成され、前記演出実行手段は、前記所定条件が成立した場合、前記複数のリールのうち少なくとも一つのリールを、前記遮蔽部材によって遮蔽対象とする遮蔽対象リールとし、前記遮蔽対象リールにおいて、前記遮蔽部材を、前記遮蔽領域の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置(例えば、一部遮蔽位置、完全遮蔽位置)に移動させ(例えば、遮蔽対象リールが停止操作されていない回転中の状態でも、遮蔽対象リールが停止操作された状態でもよい)、かつ前記遮蔽対象リールの回転中に、前記遮蔽位置に移動させた前記遮蔽部材を遮蔽状態としたまま可動(例えば、上下に振動)させる遮蔽演出(例えば、遮蔽位置への移動と、遮蔽位置での可動は、一連の連続するタイミングで実行してもよいし、所定時間の間隔をあけて実行してもよい)を実行し、前記遮蔽演出において予め定めた所定時間(例えば、連続動作可能時間、20秒など)が経過する前に、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けた場合には、前記遮蔽部材の可動を停止させ、かつ前記遮蔽領域を遮蔽しない開放位置に前記遮蔽部材を移動させて、前記遮蔽領域に表示された図柄を視認可能とする開放演出(例えば、遮蔽位置で可動停止と、開放位置への移動は、一連の連続するタイミングで実行してもよいし、所定時間の間隔をあけて実行してもよい)を実行する一方、前記遮蔽演出において前記所定時間が経過しても、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けない場合には、前記遮蔽部材の可動を停止させるとともに、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる待機演出を実行することを基本的構成とする。
この基本的構成によれば、遮蔽部材を用いた演出を実行中にリールを空回しさせたとしても、遮蔽部材を所定時間以上動作させないようにしているので、遮蔽部材のモータ発熱を抑えることができる。また、遊技者が離席などしてリールを空回しさせた場合、遮蔽部材の動作を開放位置で停止させるので、この空回しの状態から、遊技者が遊技を再開しても、遮蔽領域は視認可能状態となっており、遊技者は目押し操作がしやすいという効果がある。
また、画像を表示する画像表示装置(例えば、演出画像表示装置157)をさらに備え、前記演出実行手段は、前記遮蔽演出を実行する場合、前記画像表示装置を用いて、前記遮蔽部材の可動に連動した第一の演出画像(例えば、停止操作するリール、狙う図柄を示唆する画像)を表示し、前記所定時間の経過に伴って前記遮蔽部材の可動を停止した後も、前記第一の演出画像を継続して表示することが好ましい。
この場合、遮蔽部材の可動が停止しても画像演出は継続されるので、違和感のない演出を遊技者に提供することができ、遊技者は画像内容に基づいて円滑に遊技を進めることができる。
また、前記演出実行手段は、前記開放演出を実行する場合、前記画像表示装置を用いて、停止操作を受け付けた前記遮蔽対象リールの前記図柄表示領域に表示された図柄に応じた第二の演出画像(例えば、狙った図柄が停止表示された場合、停止操作が成功したことを示唆する画像)を表示し、前記待機演出を実行し、かつ、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けた場合には、前記画像表示装置を用いて、前記第二の演出画像を表示することが好ましい。
この場合、待機演出をする場合の画像演出と、開放演出を実行する場合の画像演出と同一にするので、違和感ない画像演出を実行することができる。
また、前記遮蔽部材を移動させる演出データ(例えば、リールシャッタ165〜167)の動作パターンデータ)を備え、前記演出データは、前記遮蔽部材の移動による終点である目標位置と、現在地から前記目標位置までの移動時間からなる動作データを複数備えて構成され、前記演出実行手段は、前記演出データを構成する複数の前記動作データのそれぞれを順次設定し、順次設定されたそれぞれの前記動作データの前記目標位置及び前記移動時間に従って、前記遮蔽部材を移動制御し、前記待機演出を実行する場合には、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる動作データ(例えば、動作データ2)を設定した後、前記動作データの設定を行わないことが好ましい。
この場合、遮蔽部材の可動が停止しても、遮蔽部材の次の動作を違和感なくスムーズに実現することができる。
また、前記待機演出において、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる動作データは、前記開放演出において、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる動作データと同一であることが好ましい。
この場合、所定時間経過後、遮蔽部材の可動が停止させる場合でも、新たな特別な動作データを用いることなく、遮蔽部材を開放位置に移動させることができるので、動作データのデータ容量を軽減できるとともに処理ロジックを簡素化することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
100 スロットマシン
110、111、112 リール
113 図柄表示窓
114 入賞ライン
130、131、132 メダル投入ボタン
135 スタートレバー
137、138、139 ストップボタン
157 演出画像表示装置
165、166、167 リールシャッタ
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
    前記複数のリール上に施された複数種類の図柄のうち、一部の図柄が表示される図柄表示領域と、
    前記複数のリールを回転開始させるためのスタート操作を受け付けるスタート操作受付手段と、
    前記スタート操作受付手段による前記スタート操作の受け付けに基づいて、複数種類の役の内部当選の当否を抽選する抽選手段と、
    前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、回転駆動された前記複数のリールを個別に停止させる停止操作を受け付ける停止操作手段と、
    前記停止操作を受け付けた場合に、前記抽選手段による抽選結果に基づいて、前記停止操作に対応した前記リールを停止させる停止制御を行う停止制御手段と、
    を備えた遊技台であって、
    モータ駆動により移動可能に構成され、前記図柄表示領域の一部を遮蔽する遮蔽部材と、
    所定条件の成立に基づいて、前記図柄表示領域のうち前記遮蔽部材によって遮蔽されていない非遮蔽範囲を、前記遮蔽部材を移動させて変更する演出を実行する演出実行手段と、を備え、
    前記図柄表示領域は、
    少なくとも一つの図柄が表示される領域であり、前記遮蔽部材の移動により、領域の少なくとも一部が遮蔽される遮蔽領域と、
    少なくとも一つの図柄が表示される領域であり、前記遮蔽部材の移動により、遮蔽されることがない非遮蔽領域と、から構成され、
    前記演出実行手段は、
    前記所定条件が成立した場合、前記複数のリールのうち少なくとも一つのリールを、前記遮蔽部材によって遮蔽対象とする遮蔽対象リールとし、
    前記遮蔽対象リールにおいて、前記遮蔽部材を、前記遮蔽領域の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置に移動させ、かつ前記遮蔽対象リールの回転中に、前記遮蔽位置に移動させた前記遮蔽部材を遮蔽状態としたまま可動させる遮蔽演出を実行し、
    前記遮蔽演出において予め定めた所定時間が経過する前に、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けた場合には、前記遮蔽部材の可動を停止させ、かつ前記遮蔽領域を遮蔽しない開放位置に前記遮蔽部材を移動させて、前記遮蔽領域に表示された図柄を視認可能とする開放演出を実行する一方、
    前記遮蔽演出において前記所定時間が経過しても、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けない場合には、前記遮蔽部材の可動を停止させるとともに、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる待機演出を実行することを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1記載の遊技台であって、
    画像を表示する画像表示装置をさらに備え、
    前記演出実行手段は、
    前記遮蔽演出を実行する場合、前記画像表示装置を用いて、前記遮蔽部材の可動に連動した第一の演出画像を表示し、前記所定時間の経過に伴って前記遮蔽部材の可動を停止した後も、前記第一の演出画像を継続して表示することを特徴とする遊技台。
  3. 請求項2記載の遊技台であって、
    前記演出実行手段は、
    前記開放演出を実行する場合、前記画像表示装置を用いて、停止操作を受け付けた前記遮蔽対象リールの前記図柄表示領域に表示された図柄に応じた第二の演出画像を表示し、
    前記待機演出を実行し、かつ、前記回転中の前記遮蔽対象リールに対応する停止操作を受け付けた場合には、前記画像表示装置を用いて、前記第二の演出画像を表示することを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記遮蔽部材を移動させる演出データを備え、
    前記演出データは、
    前記遮蔽部材の移動による終点である目標位置と、現在地から前記目標位置までの移動時間からなる動作データを複数備えて構成され、
    前記演出実行手段は、
    前記演出データを構成する複数の前記動作データのそれぞれを順次設定し、順次設定されたそれぞれの前記動作データの前記目標位置及び前記移動時間に従って、前記遮蔽部材を移動制御し、
    前記待機演出を実行する場合には、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる動作データを設定した後、前記動作データの設定を行わないことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項4記載の遊技台であって、
    前記待機演出において、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる動作データは、前記開放演出において、前記開放位置に前記遮蔽部材を移動させる動作データと同一であることを特徴とする遊技台。
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