JP2013246873A - 接点装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】再点弧を防止し且つアーク電圧を高めてアークをより確実に消弧することのできる接点装置を提供する。
【解決手段】それぞれ固定接点10を有する1対の固定端子1、及び各固定接点10に接離する可動接触子2から成る1対の接点部と、各接点部を気密封止する封止容器4と、各接点部で生じるアークを各接点部から離れる向きに駆動するための永久磁石42とを備え、各接点部から遠ざかるにつれてアークに印加する磁界B1が強くなるように永久磁石42を配置する。
【選択図】図1
【解決手段】それぞれ固定接点10を有する1対の固定端子1、及び各固定接点10に接離する可動接触子2から成る1対の接点部と、各接点部を気密封止する封止容器4と、各接点部で生じるアークを各接点部から離れる向きに駆動するための永久磁石42とを備え、各接点部から遠ざかるにつれてアークに印加する磁界B1が強くなるように永久磁石42を配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、接点装置に関する。
従来から、電気自動車やハイブリッド車等の走行回路のリレーとして用いられ、電流の通電、遮断を切り替えるための電磁継電器が知られており、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に記載の従来例は、互いに大きさが異なる双方向の電流の通電、遮断を切り替えるもので、磁力を発生するコイルと、磁力によって開閉する1対の接点部と、接点部に生じるアークを消弧するための消弧用磁石体とを有する。1対の接点部は、本体に固定された1対の固定ホルダの先端部近傍にそれぞれ保持された1対の固定接点と、固定ホルダに対して進退する可動ホルダに固定された1対の可動接点とによって構成されている。
そして、この従来例では、1対の接点部の何れにおいても、双方向の電流のうち、大電流を遮断する際に生じるアークが消弧用磁石体によって引き伸ばされる方向が、固定ホルダの先端方向となるように構成されている。これにより、この従来例では、双方向の電流の何れをも円滑に遮断することを可能としている。
ところで、上記従来例のように接点部が容器に封止されている電磁継電器では、アークを消弧するための空間が限られているため、大電流を遮断する際にアークを消弧しきれず、遮断できない虞がある。これを解決するためには、アークを引き伸ばしてアーク電圧を高める必要がある。上記従来例では、消弧用磁石体が発生する磁界と、接点間を流れるアーク電流とで生じるローレンツ力を利用して、アークを引き伸ばしている。
ここで、上記従来例では、アークを引き伸ばすための消弧空間において、接点部の近傍で最も磁界が強くなるように消弧用磁石体を配置している。このため、アーク電圧を高めてアークをより確実に消弧する目的で消弧用磁石体が発生する磁界を強くすると、その分接点部の近傍に存在するアークが短時間で拡散するようになる。すると、例えば接点同士を開離させる際に、接点同士が十分に離れていない状態でアークが消弧することにより、再点弧する虞がある。
勿論、消弧用磁石体が発生する磁界を弱めれば、アークが短時間で拡散しないため、接点同士が十分に離れるまではアークが消弧せず、再点弧する可能性を低くすることができる。しかしながら、この場合にはアーク電圧を高めてアークをより確実に消弧するという目的を達成することが難しいという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、再点弧を防止し且つアーク電圧を高めてアークをより確実に消弧することのできる接点装置を提供することを目的とする。
本発明の接点装置は、それぞれ固定接点を有する1対の固定端子、及び前記各固定接点に接離する可動接触子から成る1対の接点部と、前記各接点部を気密封止する封止容器と、前記各接点部で生じるアークを前記各接点部から離れる向きに駆動するための永久磁石とを備え、前記各接点部から遠ざかるにつれて前記アークに印加する磁界が強くなるように前記永久磁石を配置することを特徴とする。
この接点装置において、前記永久磁石を前記各接点部に対してそれぞれ複数配置することが好ましい。
この接点装置において、前記永久磁石を前記封止容器の壁内に埋め込むことが好ましい。
この接点装置において、少なくとも前記封止容器及び前記永久磁石を収納するハウジングを備え、前記ハウジング内において前記封止容器と対向し且つ前記接点部からの距離が最も遠い位置に前記永久磁石を配置することが好ましい。
この接点装置において、前記固定端子又は前記可動接触子のうち少なくとも何れか一方の端部に、前記各接点部から遠ざかるにつれて前記固定接点と前記可動接触子との間の距離が長くなる曲面を形成することが好ましい。
この接点装置において、前記固定端子又は前記可動接触子のうち少なくとも何れか一方の端部に、前記各接点部から遠ざかるにつれて前記固定接点と前記可動接触子との間の距離が長くなる傾斜面を形成することが好ましい。
本発明は、各接点部から遠ざかるにつれてアークに印加する磁界が強くなるように各永久磁石を配置している。このため、接点部の近傍では永久磁石による磁界が弱いため、接点間で発生したアークは短時間で拡散しない。したがって、接点同士が十分に離れるまでアークが消弧しないので、再点弧を防止することができる。また、接点部から離れた位置では永久磁石による磁界が強いので、接点部から離れた位置まで引き伸ばされたアークを更に引き伸ばすことができ、より確実にアークを消弧することができる。
(実施形態1)
以下、本発明に係る接点装置の実施形態1について図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、図2における上下左右を上下左右方向、紙面手前側を前方向、紙面奥側を後方向と定めるものとする。本実施形態は、図2に示すように、接点ブロックA1と、電磁石ブロックB1とを一体に組み合わせて、中空箱形のハウジング(図示せず)に収納して成る。なお、図2では、後述する永久磁石42の図示を省略している。
以下、本発明に係る接点装置の実施形態1について図面を用いて説明する。なお、以下の説明では、図2における上下左右を上下左右方向、紙面手前側を前方向、紙面奥側を後方向と定めるものとする。本実施形態は、図2に示すように、接点ブロックA1と、電磁石ブロックB1とを一体に組み合わせて、中空箱形のハウジング(図示せず)に収納して成る。なお、図2では、後述する永久磁石42の図示を省略している。
接点ブロックA1は、1対の固定端子1と、可動接触子2と、保持部材3と、封止容器4とを備える。各固定端子1は、銅等の導電性材料により円柱状に形成されている。本実施形態では、各固定端子1の下端部が、それぞれ可動接触子2と接離する固定接点10となる。なお、各固定接点10は、各固定端子1の下端部に接点材料を固着することで設けてもよい。各固定端子1は、後述するケース40の1対の貫通穴40Aにそれぞれ挿通する。また、各固定端子1の上端部には、ケース40の外部に露出する鍔部11をそれぞれ形成している。各鍔部11は、ケース40の上面から突出した状態でケース40にろう付けにより接合する。
可動接触子2は、矩形平板状に形成されており、各固定接点10と上下方向に沿って所定の間隔を空けて対向する位置に配置される。また、可動接触子2の下面の中央部には、下向きに突出し且つ後述する接圧ばね33の上端部に嵌合する位置決め突部2Aを一体に形成している。可動接触子2は、接圧ばね33を保持する保持部材3により挟持されている。
保持部材3は、それぞれ矩形板状に形成された天板30及び底板31と、1対の側板32とから成る。天板30は、可動接触子2の上面に当接し、底板31は、可動接触子2及び接圧ばね33を間に挟んで天板30と対向する。これら天板30と底板31とで、可動接触子2及び接圧ばね33を挟持して保持する。一方の側板32は、可動接触子2の前方において天板30の前端部と底板31の前端部とを連結する。また、他方の側板32は、可動接触子2の後方において天板30の後端部と底板31の後端部とを連結する。
底板31の上面の中央部には、上向きに突出し且つ接圧ばね33の下端部に嵌合する位置決め突部31Aを一体に形成している。また、底板31の下面からは、下向きに突出する円筒状の突部31Bを一体に形成している。この突部31Bの底部中央には、可動軸20の上端部が挿通される円筒状のボス部31Cを一体に形成している。可動軸20は、上下方向に沿って長尺な棒状に形成され、その上端部をボス部31C内で固定している。
この可動軸20の下端部は、後述する可動鉄心7の挿通孔70に挿通した状態で、可動鉄心7に固定される。
この可動軸20の下端部は、後述する可動鉄心7の挿通孔70に挿通した状態で、可動鉄心7に固定される。
接圧ばね33は、コイルばねから成り、その下端部の内径部に保持部3の底板31の位置決め突部31Aが嵌合することで、底板31に対して位置決めされる。また、接圧ばね33は、その上端部の内径部に可動接触子2の位置決め突部2Aが嵌合することで、可動接触子2に対して位置決めされる。すなわち、保持部材3の天板30と底板31とによって、可動接触子2及び接圧ばね33が当該接圧ばね33の伸縮方向に沿って挟持され、接圧ばね33は圧縮した状態となる。
封止容器4は、ケース40と、フランジ41とで構成される。ケース40は、セラミック等の耐熱性材料から下面が開口した中空箱形に形成され、その上面には、1対の貫通穴40Aを貫設している。そして、ケース40の開口周縁に、フランジ41の上端縁をろう付けにより接合している。更に、フランジ41の下端縁を後述する第1継鉄板60の上面に接合することで、1対の固定接点10及び可動接触子2から成る各接点部を気密封止する封止容器4が完成する。封止容器4の内部には、水素を主体とする混合ガスを封入している。このため、接点の開閉に伴って生じるアークを冷却することができる。
また、ケース40の左右両壁の外面には、図1(a),(b)に示すように、1対の板状の永久磁石42を固着している。これら永久磁石42により、封止容器4内において後方から前方に向かう向きの磁界B1が発生している。ここで、接点の開閉時には、各固定接点10及び可動接触子2にアーク電流が流れる。本実施形態では、このアーク電流と永久磁石42による磁界B1とで生じるローレンツ力を利用して、アークを各接点部から離れる向きに駆動して引き伸ばすことができる。
電磁石ブロックB1は、励磁巻線53を巻回するコイルボビン5と、継鉄6と、可動鉄心7と、固定鉄心8とを備える。コイルボビン5は、樹脂材料から成り、励磁巻線53が巻き回される円筒部50と、円筒部50の上下両端にそれぞれ形成した第1鍔部51及び第2鍔部52とで構成される。第1鍔部51の上面には、下向きに窪んだ凹部51Aを設けている。また、円筒部50の下端側の内径は、上端側の内径よりも径寸法が大きくなっている。
励磁巻線53は、第1鍔部51に設けた1対の端子部(図示せず)に端部をそれぞれ接続している。各端子部は、リード線(図示せず)を介して1対のコイル端子(図示せず)にそれぞれ接続している。したがって、外部電源から各コイル端子を介して励磁巻線53に電流を流すようになっている。
継鉄6は、コイルボビン5の上端側に配置する第1継鉄板60と、コイルボビン5の下端側に配置する第2継鉄板61と、第2継鉄板61の左右両端から第1継鉄板60側へ延設される1対の第3継鉄板62とから構成される。第1継鉄板60は、矩形板状に形成されている。第1継鉄板60の中央部には、挿通孔60Aを貫設している。
挿通孔60Aには、上端に鍔部54Aを形成した有底円筒状の円筒部材54を挿通している。鍔部54Aは、凹部51Aの底面に接合する。円筒部材54内の下端部には、磁性材料から円筒状に形成した可動鉄心7を収納している。また、円筒部材54内の上端部には、磁性材料から円筒状に形成した固定鉄心8を、可動鉄心7と対向する形で収納している。可動鉄心7には、軸方向に沿って挿通孔70を形成している。この挿通孔70に可動軸20の下端部を挿通した状態で固定している。また、可動鉄心7の上端部には、下向きに窪んだ第1凹部71を設けている。この第1凹部71には、後述する固定鉄心8の第2ボス部83が嵌合するようになっている。更に、第1凹部71の中央部には、下向きに窪んだ第2凹部70Aを設けている。
コイルボビン5の下端部の内周面と、円筒部材54の外周面との間に形成される隙間には、第2継鉄板61と一体に形成される円筒状の第4継鉄板63を嵌合している。この第4継鉄板63は、各継鉄板60〜62と、可動鉄心7と、固定鉄心8と共に磁気回路を形成している。
固定鉄心8の上面には、上向きに突出し且つ第1継鉄板60の挿通孔60Aを挿通する円筒状の第1ボス部80を一体に形成している。この第1ボス部80内に保持部材3の突部31Bを挿入することで、保持部材3を位置決めしている。また、固定鉄心8の下面には、下向きに突出して可動鉄心7の第1凹部71に嵌合する円筒状の第2ボス部83を一体に形成している。
固定鉄心8には、第1ボス部80及び第2ボス部83と連通する内筒部81を設けている。内筒部81の下端部には、僅かに径寸法を大きくして成る凹部81Aを設けており、この凹部81Aと可動鉄心7の第2凹部70Aとで囲まれる空間に復帰ばね82を収納している。復帰ばね82は、コイルばねから成り、その下端が可動鉄心7の第2凹部70Aの底面に当接し、上端が固定鉄心8の凹部81Aの底面に当接する。したがって、復帰ばね82は、第2凹部70Aの底面と凹部81Aの底面との間で圧縮した状態で収納され、可動鉄心7を下向きに弾性付勢する。
以下、本実施形態における接点の開閉動作について図2を用いて説明する。本実施形態では、復帰ばね82が接圧ばね33よりも高いばね定数を有している。このため、復帰ばね82の付勢力によって可動鉄心7が下向きに摺動し、それに伴って可動軸20及び保持部材3も下向きに移動する。可動接触子2は、保持部3の天板30により下向きに押圧されて下向きに移動する。このため、初期状態では可動接触子2は各固定接点10と離間している。
そして、励磁巻線53に通電すると、可動鉄心7が固定鉄心8に吸引されて上向きに摺動する。このとき、可動鉄心7に連結された可動軸20及び保持部材3も連動して上向きに移動する。これにより、保持部3の天板30が上向きに移動するので、天板30が可動接触子2から離れ、可動接触子2の上方への移動の規制が解除される。そして、可動接触子2は、接圧ばね33の付勢力により上向きに移動し、可動接触子2が各固定接点10に当接して接点間が導通する。
また、励磁巻線53への通電をオフにすると、固定鉄心8の吸引力が失われ、復帰ばね82の付勢力によって可動鉄心7が下向きに移動する。このとき、可動鉄心7に連結された可動軸20及び保持部材3も連動して下向きに移動する。これにより、保持部3の天板30が可動接触子2を下向きに押圧するので、可動接触子2と各固定接点10とが離間し、接点間が遮断される。
ところで、接点を開閉する際に発生するアークを消弧して遮断するためには、アーク電圧を電源電圧以上に高くする必要がある。このアーク電圧は、アーク長が長くなるにつれて大きくなるため、アークをできる限り引き伸ばしてやることで、アークをより確実に消弧することができ、遮断性能を向上させることができる。
しかしながら、アーク電圧を高めてアークをより確実に消弧する目的で永久磁石42の磁界を単に強くしただけでは、発明が解決しようとする課題でも既に述べたように再点弧する虞がある。
そこで、本実施形態では、図1(b)に示すように、ケース40の左側外壁に設けた永久磁石42を、前端部がN極、後端部がS極となるように配置している。同様に、ケース40の右側外壁に設けた永久磁石42を、前端部がS極、後端部がN極となるように配置している。すなわち、本実施形態では、各接点部から遠ざかるにつれてアークに印加する磁界B1が強くなるように各永久磁石42を配置している。
以下、具体例として、右側の接点部におけるアークの消弧について図1(c)を用いて説明する。先ず、接点同士が開離する際には、固定接点10と可動接触子2との間に流れるアーク電流I0と、永久磁石42が発生する後方から前方に向かう向きの磁界B1とにより、右向きのローレンツ力F0が生じる。このローレンツ力F0により、接点間で発生したアークが右向きに、すなわち接点部から遠ざかる向きに引き伸ばされる。
次に、アークがケース40の右側内壁まで引き伸ばされると、可動接触子2の端部の近傍のアークには、右向きのアーク電流I1が流れ、固定端子1の端部の近傍のアークには、左向きのアーク電流I2が流れる。そして、可動接触子2の端部の近傍のアークは、アーク電流I1と、永久磁石42による磁界B1とで生じる下向きのローレンツ力F1により、下向きに引き伸ばされる。同様に、固定端子1の端部の近傍のアークは、アーク電流I2と、永久磁石42による磁界B1とで生じる上向きのローレンツ力F2により上向きに引き伸ばされる。したがって、ケース40の右側内壁まで引き伸ばされたアークは、上下両向きに引き伸ばされることで更にアーク長が長くなる。これにより、本実施形態では、アークを引き伸ばしてアーク電圧を高めることができるので、アークをより確実に消弧することができる。
ここで、永久磁石42は、N極からS極に向けて放出される磁力線により磁場を形成する。そして、永久磁石42による磁界B1は、永久磁石42に近付く程強くなり、永久磁石42から離れる程弱くなる。言い換えれば、永久磁石42による磁界B1は、接点部から遠ざかる(ケース40に近付く)につれて強くなる。
したがって、接点部の近傍においては、永久磁石42による磁界B1が弱いため、ローレンツ力F0も弱くなる。このため、接点間で発生したアークは短時間で拡散することがない。すなわち、接点同士が開離する際に、接点同士が十分に離れるまではアークが消弧しないので、再点弧を防止することができる。一方、アークがケース40に近付くと、永久磁石42による磁界B1が強くなるため、ケース40の内壁まで引き伸ばされたアークが更に引き伸ばされ、より確実にアークを消弧することができる。
上述のように、本実施形態では、各接点部から遠ざかるにつれてアークに印加する磁界B1が強くなるように各永久磁石42を配置している。このため、接点部の近傍では永久磁石42による磁界B1が弱いため、接点間で発生したアークは短時間で拡散しない。したがって、接点同士が十分に離れるまでアークが消弧しないので、再点弧を防止することができる。また、接点部から離れた位置では永久磁石42による磁界が強いので、接点部から離れた位置まで引き伸ばされたアークを更に引き伸ばすことができ、より確実にアークを消弧することができる。
ところで、本実施形態では、ケース40の左右外壁にそれぞれ1つずつ永久磁石42を配置しているが、図3(a),(b)に示すように、各接点部に対してそれぞれ複数(図示では3つ)の永久磁石42を配置してもよい。この構成では、複数の永久磁石42による磁界B1が重畳することでケース40の内壁近傍での磁界B1を更に強くすることができる。したがって、各接点部に対して永久磁石42をそれぞれ1つ設ける場合と比較して、ケース40の内壁まで引き伸ばされたアークをより引き伸ばすことができ、遮断性能を更に向上することができる。
また、図4(a),(b)に示すように、各永久磁石42をケース40の壁内に埋め込む形で配置してもよい。この構成では、各永久磁石42をケース40の外壁に配置する場合と比較して、各永久磁石42とケース40の内壁との間の距離を短くすることができる。すなわち、この構成では、各永久磁石42をケース40の外壁に配置する場合と比較して、ケース40の内壁近傍での磁界B1を更に強くすることができる。したがって、各永久磁石42をケース40の外壁に配置する場合と比較して、ケース40の内壁まで引き伸ばされたアークをより引き伸ばすことができ、遮断性能を更に向上することができる。
(実施形態2)
以下、本発明に係る接点装置の実施形態2について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付して説明を省略する。本実施形態は、図5に示すように、封止容器4のケース40の後側外壁であって、左右の角部にそれぞれ永久磁石42を配置している。ケース40の左側外壁に設けた永久磁石42を、前端部がN極、後端部がS極となるように配置している。同様に、ケース40の右側外壁に設けた永久磁石42を、前端部がS極、後端部がN極となるように配置している。なお、各永久磁石42は、ケース40の外壁に直接固着してもよいし、ハウジングの内壁に固着してもよい。すなわち、本実施形態では、ハウジング内においてケース40(封止容器4)と対向し且つ各接点部からの距離が最も遠い位置に各永久磁石42を配置している。
以下、本発明に係る接点装置の実施形態2について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付して説明を省略する。本実施形態は、図5に示すように、封止容器4のケース40の後側外壁であって、左右の角部にそれぞれ永久磁石42を配置している。ケース40の左側外壁に設けた永久磁石42を、前端部がN極、後端部がS極となるように配置している。同様に、ケース40の右側外壁に設けた永久磁石42を、前端部がS極、後端部がN極となるように配置している。なお、各永久磁石42は、ケース40の外壁に直接固着してもよいし、ハウジングの内壁に固着してもよい。すなわち、本実施形態では、ハウジング内においてケース40(封止容器4)と対向し且つ各接点部からの距離が最も遠い位置に各永久磁石42を配置している。
実施形態1では、図1(b)に示すように、アークの走行距離D1は、各接点部からケース40の左右内壁までの距離となる。一方、本実施形態では、図5に示すように、アークの走行距離D2は、各接点部からケース40の内側角部までの距離となる。したがって、本実施形態におけるアークの走行距離D2は、実施形態1におけるアークの走行距離D1よりも長くなる。
上述のように、本実施形態では、各永久磁石42が配置可能な位置のうち各接点部からの距離が最も遠い位置に各永久磁石42を配置することで、アークの走行距離D2を長くすることができる。したがって、本実施形態では、アークの走行距離D2が長くなった分だけアーク長を長くすることができるので、アーク電圧を高めて遮断性能を更に向上することができる。
(実施形態3)
以下、本発明に係る接点装置の実施形態3について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1又は2と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付して説明を省略する。本実施形態は、図6(a)に示すように、可動接触子2の左右両端部に、各接点部から遠ざかるにつれて各固定接点10と可動接触子2との間の距離が長くなる曲面を形成している。
以下、本発明に係る接点装置の実施形態3について図面を用いて説明する。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1又は2と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付して説明を省略する。本実施形態は、図6(a)に示すように、可動接触子2の左右両端部に、各接点部から遠ざかるにつれて各固定接点10と可動接触子2との間の距離が長くなる曲面を形成している。
このため、本実施形態では、実施形態1と比較して、接点間で発生したアークが可動接触子2の曲面に沿って走行し易くなる。したがって、本実施形態では、接点間で発生したアークが拡散し易いので、アークが接点部近傍に停滞する時間を短くすることができ、結果としてアークを素早く消弧することができる。
なお、図6(b)に示すように、可動接触子2の左右両端部に、各接点部から遠ざかるにつれて各固定接点10と可動接触子2との間の距離が長くなる傾斜面を形成してもよい。この構成でも、上記と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、可動接触子2の左右両端部に曲面又は傾斜面を形成しているが、左側の固定端子1の左下端部と、右側の固定端子1の右下端部とに曲面又は傾斜面を形成してもよい。この構成でも、上記と同様の効果を奏することができる。勿論、各固定端子1及び可動接触子2の両方に曲面又は傾斜面を形成してもよい。この場合、接点間で発生したアークがより拡散し易くなるので、好ましい。
1 固定端子
10 固定接点
2 可動接触子
4 封止容器
42 永久磁石
10 固定接点
2 可動接触子
4 封止容器
42 永久磁石
Claims (6)
- それぞれ固定接点を有する1対の固定端子、及び前記各固定接点に接離する可動接触子から成る1対の接点部と、前記各接点部を気密封止する封止容器と、前記各接点部で生じるアークを前記各接点部から離れる向きに駆動するための永久磁石とを備え、前記各接点部から遠ざかるにつれて前記アークに印加する磁界が強くなるように前記永久磁石を配置することを特徴とする接点装置。
- 前記永久磁石を前記各接点部に対してそれぞれ複数配置することを特徴とする請求項1記載の接点装置。
- 前記永久磁石を前記封止容器の壁内に埋め込むことを特徴とする請求項1又は2記載の接点装置。
- 少なくとも前記封止容器及び前記永久磁石を収納するハウジングを備え、前記ハウジング内において前記封止容器と対向し且つ前記接点部からの距離が最も遠い位置に前記永久磁石を配置することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の接点装置。
- 前記固定端子又は前記可動接触子のうち少なくとも何れか一方の端部に、前記各接点部から遠ざかるにつれて前記固定接点と前記可動接触子との間の距離が長くなる曲面を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の接点装置。
- 前記固定端子又は前記可動接触子のうち少なくとも何れか一方の端部に、前記各接点部から遠ざかるにつれて前記固定接点と前記可動接触子との間の距離が長くなる傾斜面を形成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の接点装置。
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