JP2013245410A - 複数枚の重ね襟を使用した着物襟元の装飾方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、一着の着物であっても襟元を変化させることにより、別の着物のようなイメージにしたり、形の古い着物であっても新しい着物であるかのような感じにし、さらに、着物を着る人の個性に合わせ、華やかな感じを抱かせる襟元を容易に着付けすることである。
【解決手段】上記課題を満たすため、本発明は、装飾用重ね襟等を複数枚使用し、長襦袢と着物の間の襟元に装着して華やかな装いとすることを主な特徴とする。
【選択図】図7
【解決手段】上記課題を満たすため、本発明は、装飾用重ね襟等を複数枚使用し、長襦袢と着物の間の襟元に装着して華やかな装いとすることを主な特徴とする。
【選択図】図7
Description
本発明は、着物の襟元を装飾するための手法に関する。
日本の伝統的な衣服である着物は、その着用時には、周囲の目は襟元にも注目され、襟元を美しく見せることは、着物を着こなす上で重要である。この襟元を美しく見せるため、着物の襟元は、立体裁断等多くの工夫がなされている。また、長襦袢と着物の間に重ね襟を装着することも行われている。着物は洋服に比較し高価であり、一般的には、数多く所有することは難しい。長年美容室を運営し、成人式、結婚式等に出席する女性の着物の着付けも業として行ってきた本発明者は、一着の着物であっても襟元を変化させることにより、別の着物のようなイメージになり、形の古い着物であっても襟元を変化させることにより、新しい着物であるかのような感じになることに気づいていた。さらに、着物を着る人の個性に合わせ、華やかな感じを抱かせる襟元を容易に着付けできないか思案していた。そして、柄のついた重ね襟やガラスビーズ等の装飾体が付いた装飾用飾り襟を複数枚使用することにより、こうした要求に応えることができることを経験上見出した。
着物(和服)襟の装飾についての先行技術として、適度の可撓性を有する細長いベースシート部材と、前記ベースシート部材の長手方向一側縁に沿って列状に取り付けた飾体列とからなり、着物着用時に、前記ベースシート部材の長手方向他側縁側を着物の襟部或いは帯によって押圧支持し、着脱、自在に装着し得るようになしたアクセサリー用飾体でなる着物用アクセサリー(特許文献1)、帯状の内襟と、内襟の少なくともいずれか一方の長手側縁部に沿って縫い付けられた飾り襟とを備え、和服の襟の内側に内襟を配して、飾り襟を和服の襟縁に沿って外側に折り返し装着する襟部材(特許文献2)等が見受けられる。
上記各先行技術は、着物用アクセサリーあるいは襟部材としての考案であり、こうした襟部材等を複数枚使用して襟元を装飾するものではない。本願では、これらを複数枚使用して、着物を着る人の個性に合わせ、華やかな感じを抱かせる襟元を容易に着付けすることを特徴とするものである。
本発明の課題は、一着の着物であっても襟元を変化させることにより、別の着物のようなイメージにしたり、形の古い着物であっても新しい着物であるかのような感じにし、さらに、着物を着る人の個性に合わせ、華やかな感じを抱かせる襟元を容易に着付けすることにある。
上記課題を満たすため、本発明は、複数枚の装飾用重ね襟等を長襦袢と着物の間の襟元に装着して華やかな感じとすることを主な特徴とする。
すなわち、第1発明は、重ね襟を使用して着物の襟元を装飾する場合において、長襦袢と着物の間の襟元に、複数枚の装飾用柄重ね襟をずらしながら重ねて装着する着物の襟元の装飾方法である。
長襦袢とは、その形状が着物に似た着物の下に着るいわゆる下着である。着物は、この長襦袢の襟から約3〜5cmの間隔をおいて着物の襟がのるように着付けられる。長襦袢の襟と着物の襟の間に、複数枚の装飾用柄重ね襟が装着される。柄とは、図形、模様、色彩等とこれらの組合せをいい(以下同じ)、装飾用柄重ね襟とは、この柄が描かれ、着物の襟の幅や長さに合うようにした帯状の布であり、絹等でできているが材質は問わない。着物を着る人や着物の柄にあわせるため、多数の装飾用柄重ね襟を準備しておき、その中より選択する。複数枚の装飾用柄重ね襟をずらしながら重ねて装着するとしたのは、外部から複数枚の装飾用柄重ね襟が見えるようにするためである。
装飾用柄重ね襟は、長襦袢と着物の押圧と装飾用柄重ね襟の長手方向の端をコーリンベルトあるいは帯で止めて装着する。
コーリンベルトとは、伸縮性のある綿ゴムの両端にクリップが付いていて、着物の着付時に襟のくずれを防止するものである。下から順に長襦袢の襟、複数枚の装飾用柄重ね襟、着物の襟となる。図1に長襦袢と着物の襟の概略図を、図2(1)〜(3)に装飾用柄重ね襟の例を示す。
コーリンベルトとは、伸縮性のある綿ゴムの両端にクリップが付いていて、着物の着付時に襟のくずれを防止するものである。下から順に長襦袢の襟、複数枚の装飾用柄重ね襟、着物の襟となる。図1に長襦袢と着物の襟の概略図を、図2(1)〜(3)に装飾用柄重ね襟の例を示す。
第2発明は、複数枚の装飾用柄重ね襟と装飾用飾り襟をずらしながら重ねて装着する第1発明の着物の襟元の装飾方法である。
装飾用飾り襟とは、人工真珠、人工ダイヤ、ガラスビーズ等いわゆる装飾体が生地に付けられた柔軟性のある襟の総称である。装飾用柄重ね襟、装飾用飾り襟も重ね襟に含まれる。装飾用飾り襟も多数準備し、その中から選択する。装飾用飾り襟は複数枚の装飾用柄重ね襟の最上にずらしながら重ねて装着する場合、複数枚の装飾用柄重ね襟の中間にずらしながら重ねて装着する場合がある。なお、装飾用柄重ね襟は複数枚使用するが、装飾用飾り襟は1枚でも複数枚でもよい。着物の柄や着物を着る人の個性にあわせ装着方法も選択する。図3に、上前用と下前用に分けた装飾用飾り襟の例を示す。
第3発明は、第1発明又は第2のいずれかの着物の襟の装飾方法に使用する装飾用柄重ね襟である。
第3発明は、第1発明又は第2発明に使用する装飾用柄重ね襟を保護対象とするためである。
第4発明は、第2発明の着物の襟の装飾方法に使用する装飾用飾り襟である。
第4発明は、第3発明と同様、第2発明に使用する装飾用飾り襟を保護対象とするためである。
第1発明では、複数枚の装飾用柄重ね襟を使用することにより、一の着物であっても、別の着物を着ている、また、形の古い着物であっても新しい着物であるかのような感じにし、さらに、着物を着る人の個性に合わせ、華やかな感じを抱かせる襟元を容易に創り出すことができる。第2発明では、装飾用飾り襟を装着するため、襟元をさらに優雅に見せることができる。第3発明、第4発明は、第1発明又は第2発明に使用する装飾用柄重ね襟を、第4発明では、第2発明に使用する装飾用飾り襟を保護対象とするためである。
本発明の実施例を以下に示す。
図4は、(1)が長襦袢4の襟上に装飾用柄重ね襟1を装着し、着物3を着せ(2)、更に装飾用柄重ね襟1−2を装着(3)した図である。最初の装飾用柄重ね襟1−1は、伊達締め42で止められている。次の装飾用柄重ね襟1−2は、長襦袢と着物の押圧と、図示しないがコーリンベルトにより止められている。図4の(3)は複数枚の装飾用柄重ね襟が装着されている。
図5は複数の装飾用柄重ね襟を装着したときの図である。図5の(1)は3枚、(2)は2枚。(3)は(2)に更に1枚の装飾用柄重ね襟を使用している。これらの装飾用柄重ね襟も長襦袢と着物の押圧と、帯又は図示しないがコーリンベルトにより止められている。
図5は複数の装飾用柄重ね襟を装着したときの図である。図5の(1)は3枚、(2)は2枚。(3)は(2)に更に1枚の装飾用柄重ね襟を使用している。これらの装飾用柄重ね襟も長襦袢と着物の押圧と、帯又は図示しないがコーリンベルトにより止められている。
図6は、装飾用飾り襟2と複数の装飾用柄重ね襟1とを装着した図である。図がカラーではないので見分けにくいが、図6の(1)は、白色のビーズが付いた装飾用飾り襟2−1、(2)はピンク色のビーズ2−2が付いた装飾用飾り襟を装飾用柄重ね襟にずらしながら重ねて装着している。
図7は、複数の装飾用柄重ね襟を装着したときと、これに装飾用飾り襟を装着したときの比較図である。図7の(1)は、複数の装飾用柄重ね襟のみを装着したときであり、図7の(2)は、複数の装飾用柄重ね襟1と装飾用飾り襟2を装着したときの比較図である。図7も、カラーではないので見分けにくいが、(2)の装飾用飾り襟2を装着したときの方が、(1)のこれがない場合に比較し優雅さがある。
図7は、複数の装飾用柄重ね襟を装着したときと、これに装飾用飾り襟を装着したときの比較図である。図7の(1)は、複数の装飾用柄重ね襟のみを装着したときであり、図7の(2)は、複数の装飾用柄重ね襟1と装飾用飾り襟2を装着したときの比較図である。図7も、カラーではないので見分けにくいが、(2)の装飾用飾り襟2を装着したときの方が、(1)のこれがない場合に比較し優雅さがある。
装飾用柄重ね襟や装飾用飾り襟を準備し、これらを使用して、一着の着物であっても襟元を装飾し、別の着物のようなイメージとしたり、形の古い着物であっても同様にして、新しい着物であるかのような感じを与え、さらには、着物を着る人の個性に合わせ、華やかな感じを抱かせるような襟元を手軽に着付けすることができ、着物の着付けを行っている美容室等においては、利用されることが期待される。
1 装飾用柄重ね襟:装飾用柄重ね襟が複数あり異なる場合には1−1、
1−2、1−3・・・のように符号を付けた。
2 装飾用飾り襟:異なる装飾用飾り襟は、2−1、2−2のように符号を付けた。
3 着物 31 着物の襟 32 帯
4 長襦袢 41長襦袢の襟 42 伊達締め
1−2、1−3・・・のように符号を付けた。
2 装飾用飾り襟:異なる装飾用飾り襟は、2−1、2−2のように符号を付けた。
3 着物 31 着物の襟 32 帯
4 長襦袢 41長襦袢の襟 42 伊達締め
Claims (4)
- 重ね襟を使用して着物の襟元を装飾する場合において、長襦袢と着物の間の襟元に、複数枚の装飾用柄重ね襟をずらしながら重ねて装着する着物の襟元の装飾方法。
- 複数枚の装飾用柄重ね襟と装飾用飾り襟をずらしながら重ねて装着する請求項1の着物の襟元の装飾方法。
- 請求項1又は請求項2のいずれかの着物の襟の装飾方法に使用する装飾用柄重ね襟。
- 請求項2の着物の襟の装飾方法に使用する装飾用飾り襟。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012118466A JP2013245410A (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 複数枚の重ね襟を使用した着物襟元の装飾方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012118466A JP2013245410A (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 複数枚の重ね襟を使用した着物襟元の装飾方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013245410A true JP2013245410A (ja) | 2013-12-09 |
Family
ID=49845418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012118466A Pending JP2013245410A (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 複数枚の重ね襟を使用した着物襟元の装飾方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2013245410A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101839583B1 (ko) | 2018-02-08 | 2018-03-16 | 김옥수 | 3중 깃을 가지는 쾌자 |
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2012
- 2012-05-24 JP JP2012118466A patent/JP2013245410A/ja active Pending
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