JP2013242589A - 焦点調節装置及び撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点評価値に影響を与えるような操作が行われた場合であっても、操作感を損な
うことなく、適正な合焦位置を検出する。
【解決手段】AF動作を実行する走査が行われた時点(t2)でAF動作が開始され、A
F動作を停止する操作が行われた時点(t3)で、AF動作は中断される。AF動作の中
断中に、所定の割り込みが発生した場合に、その後にAF動作の実行が指示された時点(
t4)で、AF動作を所定の開始位置からやり直す。そのような割り込みが発生しなかっ
た場合には、時点(t4)でAF動作を中断時点での位置からその続きを実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、カメラ等の撮影装置に搭載されるオートフォーカス装置(自動合焦装置)及
びこれを備える撮影装置に関する。
被写体の光学画像を、撮像レンズを介してCCDやCMOS等の固体撮像素子に結像さ
せ、該撮像素子により光電変換されて出力される画像信号を、記録媒体等に記録するよう
にしたデジタルカメラが実用化されている。このようなデジタルカメラにおいては、パラ
ラックス (視差) が無く、被写体深度が浅い場合や遠方の被写体でも精度良いピント合わ
せ(合焦)が可能で、しかも、専用のセンサを設ける必要がない等の利点があることから
、コントラスト方式のオートフォーカス(AF)装置が用いられている。
コントラスト方式は、焦点調節レンズ(フォーカスレンズ)を、所定間隔(ピッチ)で
ステップ移動させつつ、撮影した各画像に基づいて焦点評価値(例えば、固体撮像素子か
ら得られる画像信号の高周波成分の積算値等)を算出し、これらの焦点評価値を相対評価
して、該焦点評価値が最大となるレンズ位置を合焦位置(ピントが合う位置)とするもの
である(例えば、下記特許文献1参照)。
ところで、このようなステップ移動及び焦点評価値の算出等を繰り返し行って適正な合
焦位置を検出し、該合焦位置に焦点調節レンズを移動させる一連の動作であるオートフォ
ーカス動作(以下、AF動作という)の実施中に、焦点評価値に影響を与えるような操作
、例えば、ズーム操作(撮影倍率の変更操作)が行われると、その操作の間はAF動作を
継続することは無駄となり、AF動作にはレンズ駆動等も伴うので、省電力の観点からも
好ましくない。このため、下記特許文献2には、AF動作中にズーム操作が行われた場合
には、AF動作を一定時間だけ中断するようにした技術が開示されている。
しかし、この技術では、一定時間経過後に、AF動作が再開された場合には、停止前に
求められた焦点評価値と再開後に求められた焦点評価値とは、その間にズーム操作がなさ
れているために、連続性が損なわれている(相対評価する基準が変更されている)場合が
多いにもかかわらず、停止前に求められた焦点評価値をも用いて合焦位置を求めることに
なるため、合焦位置の検出が不能となったり、あるいは適正な合焦位置とは異なる位置を
合焦位置と判断する(偽合焦)等の問題を生じ得る。
この偽合焦の問題を、図9を参照して説明する。図9において、横軸は焦点調節レンズ
の位置であり、縦軸は焦点評価値である。開始位置aから開始して、順次a→b→c→d
→e→f→g→hの順にステップ移動を行って、各位置(a〜h)で焦点評価値を算出し
たものとすると、位置gで焦点評価値が最大となるので、この位置gが適正な合焦位置と
して求められることになる。しかし、例えば、位置dでズーム操作が行われると、この操
作によってそれ以降の焦点評価値が影響を受けて、d→e'→f'のような経過をたどる
とすると、焦点評価値が最大となる位置dが合焦位置として求められてしまい、偽合焦を
起こすことになる。
このような偽合焦の問題に対する対策としては、例えば下記特許文献3に開示されてい
るように、AF動作中にテレコンバージョンレンズ(テレコン)が装着された場合に、A
F動作を再起動し、あるいは下記特許文献4に開示されているように、AF動作中に画像
の色相が変化した場合や絞りの変更操作が行われた場合に、AF動作を再起動するように
したものが知られている。
しかしながら、ズーム操作や絞りの変更操作等の焦点評価値に影響を与えるような操作
は、頻繁になされる場合があり、そのような操作が行われる度に、AF動作が再起動され
ると、再起動が頻繁に行われることになり、操作感を損なう恐れがあるという問題が生じ
る。
よって本発明の目的は、焦点評価値に影響を与えるような操作が行われた場合であって
も、操作感を損なうことなく、適正な合焦位置を検出できるようにすることである。
特開平10−142488号公報 特開2003−5018号公報 特開平8−51563号公報 特開平6−86141号公報
本発明によると、撮影レンズ(CL)内の焦点調節用レンズ(210c)を所定の開始
位置(P2)から該撮影レンズの光軸方向(AX)に駆動しながら焦点検出を行い、該焦
点検出結果に基づいて該焦点調節用レンズを最適位置に設定するオートフォーカス動作を
実行するオートフォーカス装置であって、前記オートフォーカス動作の実行及び停止を指
示する操作手段(94)を備え、前記オートフォーカス動作の実行中に前記操作手段によ
り該オートフォーカス動作の停止が指示され(t3)、該オートフォーカス動作の停止中
に、所定の割り込みが発生した場合であって(t3)、その後に該操作手段により該オー
トフォーカス動作の実行が指示された場合に(t4)、該オートフォーカス動作を前記開
始位置(P2)又はこれと異なる開始位置(P4)からやり直すようにしたオートフォー
カス装置が提供される。
本発明において、前記所定の割り込みとしては、フォーカスの手動調整操作、オートフ
ォーカスモードから手動フォーカスモードへの変更操作、撮影倍率の変更操作、絞りの変
更操作、フォーカス検出エリアの変更操作、フォーカスロック操作、フォーカスプリセッ
ト操作、及び停止時間の所定時間以上の経過、のうちの何れかを原因として発生するもの
を例示できる。
なお、この項の説明では、後述する実施形態を表す図面に示す部材等を示す符号を括弧
を付して付記したが、これは単に理解の容易化のためであり、本発明の各構成要件は、こ
れら部材等を示す符号を付した図面に示す部材等に限定されるものではない。
本発明では、オートフォーカス動作の実行中に操作手段により該オートフォーカス動作
の停止が指示され、該オートフォーカス動作の停止中に、所定の割り込みが発生した場合
であって、その後に該操作手段により該オートフォーカス動作の実行が指示された場合に
、該オートフォーカス動作をやり直すようにしたので、当該割り込みに係る操作等を行っ
ているときにはオートフォーカス動作は停止されており、該オートフォーカス動作の実行
が指示されるまでは該オートフォーカスの停止が維持される。従って、従来技術のように
、例えば倍率の変更操作(ズーム操作)を行う都度、オートフォーカス動作の再起動が行
われるようなことはないため、操作感を損なうことなく、適正な合焦位置を検出すること
ができるようになる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係るオートフォーカス装置を備えた電子カメラの概略構
成を模式的に示す断面図である。この電子カメラは、デジタル一眼レフ方式のデジタルカ
メラであり、動画の撮影機能や表示機能をも備えている。
図1において、このカメラCMは、カメラボディCB及びカメラボディCBに交換可能
に装着される撮影レンズCLを備えて構成されている。カメラボディCBの上部には、フ
ァインダ部FDが一体的に固定されている。但し、撮影レンズCLはカメラボディCBに
一体的に固定されていてもよい。
カメラボディCBの内部には、CCDあるいはCMOS等の撮像素子20が取り付けら
れている。撮像素子20は、撮像面に結像される被写体の像を画像信号に変換して出力す
る。図示は省略しているが、撮像素子20の前面には、公知のメカニカルシャッタも設け
られている。
ファインダ部FDは、撮影レンズCLや後述するクイックリターンミラー70等を介し
て形成される被写体の光学像を観察するための光学式のファインダであり、フォーカシン
グスクリーン25、ペンタプリズム30、測光素子40、レンズ50、接眼部60等を備
えて構成されている。
なお、カメラボディCBの背面には、撮像素子20の出力信号に基づいたスルー画像を
表示可能な液晶パネルからなる画像表示モニタ(不図示)が設けられている。ここで、ス
ルー画像とは、撮像素子20で所定のサンプリング間隔毎に撮像される画像(このサンプ
リング間隔は、人目には連続的に映る間隔)であって、画像表示モニタ上で表示されるた
めに使用される画像である。
カメラボディCB内において、撮像素子20の前面側には、クイックリターンミラー7
0が回動可能に軸支されている。クイックリターンミラー70のメインミラーの裏面側(
撮像素子20側)には、サブミラー80が一体的に取り付けられている。
メインミラーのハーフミラー部を透過した一部の光は、サブミラー80で反射されるよ
うになっている。サブミラー80で反射された光は、ミラー90で更に反射されて、公知
の位相差検出方式のAF検出素子100に入射される。
カメラボディCBの上部又は背面には、図示は省略するが、撮影者がモード設定やその
他の指示内容を手動入力するための各種のスイッチ、押しボタン、ダイヤル、十字キー等
の操作部が配置されている。
この操作部のうち、AF動作に関連する主要なスイッチとしては、位相差AFスイッチ
92、コントラストAFスイッチ94、フォーカスプリセットスイッチ96、及びAFロ
ックスイッチ98等が設けられている。位相差AFスイッチ92が押されている間は、ク
イックリターンミラー70がミラーダウン状態で位相差検出方式のAF検出素子100の
検出値に基づいて、位相差AFが実行される。
コントラストAFスイッチ94が押されると、クイックリターンミラー70がミラーア
ップ状態に切り換えられ、コントラストAFスイッチ94が押されている間は、撮像素子
20で検出された画像信号に基づいて、コントラストAFが実行される。これらの位相差
AFスイッチ92及びコントラストAFスイッチ94は、撮影者により押下し続けられる
ことによりオンを保持し、押下の解除によりオフとなるスイッチである。
フォーカスプリセットスイッチ96が押されると、焦点調節レンズ210cが予め決め
られた位置(プリセット位置)に位置決め駆動される。プリセット位置は、撮影者が任意
に設定する位置であり、例えば撮影者が特定の被写体にピントを合わせる等により所望の
位置に焦点調節レンズ210cを位置させ、その時点で不図示のメモリスイッチ等をオン
することにより、その時点での焦点調節レンズ210cの位置がプリセット位置としてメ
モリに記憶される。AFロックスイッチ98がオンされると、焦点調節レンズ210cの
動作が停止され、オンの間は位相差AF若しくはコントラストAFから如何なる信号が出
力されようとも、焦点調節レンズ210cは不動の状態となる。
撮影レンズCLは、被写体の像を撮像素子20の受光面上に結像させるための撮影光学
系である。撮影レンズCLは、レンズ鏡筒200内部に、固定レンズ210a、焦点距離
調節レンズ(ズームレンズ)210b、焦点調節レンズ(フォーカスレンズ)210c、
及び固定レンズ210dを備えて構成されている。焦点距離調節レンズ210b及び焦点
調節レンズ210cは、それぞれ撮影レンズCLの光軸AXに沿う方向に移動可能に取り
付けられている。
焦点距離調節レンズ210bは、通常は、図示しないズーム環等を撮影者が手動で回す
ことにより、その光軸AX方向の位置が変化し、それに応じて撮影レンズCLの焦点距離
を変化させることができるようになっている。焦点距離調節レンズ210bの位置は、ズ
ームエンコーダ220により検出(モニタ)されるようになっている。ズームエンコーダ
220の検出値は、焦点距離変更検出部340に供給される。
焦点調節レンズ210cは、位相差AF又はコントラストAFを行うAFモードでは、
レンズ駆動部370からのレンズ駆動信号に基づいて、焦点調節レンズ駆動モータ(アク
チュエータ)240により光軸AXに沿う方向の位置が変化され、その位置の変化は焦点
調節レンズ位置エンコーダ230により検出(モニタ)されるようになっている。また、
焦点調節レンズ210cは、図示しないフォーカス環等を操作者が手動で回すことにより
、その光軸AX方向の位置を変化できるようになっており、この場合のレンズ位置の変化
も焦点調節レンズ位置エンコーダ230により検出(モニタ)されるようになっている。
焦点調節レンズ位置エンコーダ230による検出値は、MF割り込み検出部350に供給
される。
絞り250は、撮像素子20へ入射させる光の量を調節するための可変開口絞りであり
、絞りの設定は、カメラが自動で行う場合と、撮影者が手動で行う場合とがある。その絞
り値は、プログラムモードやシャッタスピード優先モードの場合には、測光素子40の出
力等に基づき決定される。絞り優先モードやマニュアルモードの場合には、撮影者により
手動で設定される。絞り250の動作は、自動又は手動で設定された絞り値に基づき、不
図示の絞り制御モータ等によって制御される。
AF制御部360は、デフォーカス量演算部310、コントラストAFエリア設定部3
20、焦点評価値算出部330、焦点距離変更検出部340、MF割り込み検出部350
、レンズ駆動部370等と協働して制御系を構成し、後述するAF動作のための制御処理
の主要な部分を実行する処理装置である。
デフォーカス量演算部310は、位相差方式のAF検出素子100の出力から焦点面と
撮像素子20の撮像面とのずれ量(デフォーカス量)を算出して、AF制御部360に供
給する。
コントラストAFエリア設定部320には、コントラストAFにおける焦点評価値の算
出に用いる、撮像領域内の一部の領域であるコントラスト検出エリアの位置や大きさが、
撮影者の操作に基づいて設定される。コントラストAFエリア設定部320の設定内容は
、焦点評価値算出部330、及びAF制御部360に供給される。
焦点評価値算出部330は、撮像素子20から出力される画像信号のうち、コントラス
ト検出エリアに相当する部分の焦点評価値を算出し、算出結果をAF制御部360に供給
する。焦点評価値算出部330における焦点評価値を算出する方式としては、画像に高周
波成分強調フィルタ処理を施し、その結果を積算する方法を用いることができる。但し、
焦点評価値の算出方式は、他の方式であっても勿論よい。焦点距離変更検出部340は、
ズームエンコーダ220からの出力に変化があった場合に、即ち焦点距離が変更された場
合に、その旨を示す情報をAF制御部360に供給する。
MF(マニュアル/フォーカス)割り込み検出部350は、焦点調節レンズ位置エンコ
ーダ230とレンズ駆動部370の出力から、MF割り込みの有無、即ち撮影者の手動に
よる焦点調節操作が行われたか否かを検出する。例えば、レンズ駆動部370からフォー
カス駆動モータ240に対してレンズ駆動信号が出力されていないにもかかわらず、焦点
調節レンズ位置エンコーダ230の出力に変化があった場合や、該レンズ駆動信号と該エ
ンコーダ230からの出力に基づく移動量に所定量以上の差があった場合に、MF割り込
みがあったと判断し、その旨を示す情報をAF制御部360に供給する。
レンズ駆動部370は、AF制御部360からの制御信号に基づいて、レンズ駆動量を
設定して焦点調節駆動モータ240に駆動信号を送り、焦点調節レンズ210cを光軸A
Xに沿う方向に移動させる。
AF制御部360は、位相差AF及びコントラストAFに係るAF動作を、制御プログ
ラムに規定される所定のアルゴリズムに従って実行する。AF制御部360は、位相差A
Fを実行する際には、デフォーカス演算部310からの出力(デフォーカス量)に基づい
て、レンズ駆動部370を介して焦点調節レンズ駆動モータ240を駆動して、焦点調節
レンズ210cを合焦位置に移動させる。
また、AF制御部360は、コントラストAFを実行する際には、レンズ駆動部370
を介して焦点調節レンズ駆動モータ240を駆動して、焦点調節レンズ210cを当該ア
ルゴリムに従った所定の開始位置に移動し、該開始位置から焦点調節レンズ210cをス
テップ移動させつつ、各位置での撮像素子20による画像信号に基づき焦点評価値算出部
330で算出された焦点評価値を蓄積保持する。そして、該焦点評価値が最大になる位置
を、所定の数学的補間式等を用いて算出して、これを合焦位置として、焦点調節レンズ2
10cを当該合焦位置に移動させる。
(コントラストAF動作)
次に、AF制御部360によって実行されるコントラストAFの動作について説明する
。図2はコントラストAFの通常の動作を説明するための図である。コントラストAFは
、同図に示されているように、初期駆動、探索駆動、及び合焦駆動の3つの段階から構成
される。同図において、縦軸は焦点調節レンズ210cの位置を示し、横軸は時間を示し
ている。また、同図中、各矢印が焦点調節レンズ210cの移動を示し、該矢印の先端の
部分が焦点評価値を求めるための画像信号の読み出しが行われる位置である。なお、以下
では、単にAF動作と言った場合には、コントラストAFによるAF動作であるものとす
る。
このAF動作は、撮影者によりコントラストAFスイッチ94がオンされることにより
開始される。コントラストAFスイッチ94がオンされると、まず初期駆動が行われる。
この初期駆動は、焦点調節レンズ210cを後述するステップ移動の開始位置に位置決め
移動する段階である。この開始位置とは、コントラストAFの動作のアルゴリズムに従っ
て決められる位置であり、AF動作が起動される度にその位置が異なる場合と、常に同一
の位置である場合とがある。
この実施形態では、焦点調節レンズ210cの「現在位置から予め決められた所定量だ
け離れた位置」という所定条件を満たす位置を、開始位置としている。従って、この場合
の開始位置は、AF動作の開始時点での焦点調節レンズ210cの現在位置に依存して変
化することになる。一方、開始位置をAF動作の開始時点での焦点調節レンズ210cの
現在位置にかかわらず、常に同一の位置(固定の位置)とする場合には、焦点調節レンズ
210cの可動域(ストローク)内の何れかの位置に設定することができ、例えば、撮影
レンズCLの無限遠側の端部(ストロークエンド)若しくは至近側の端部(ストロークエ
ンド)等に設定することができる。
初期駆動の後に行われる探索駆動は、焦点調節レンズ210cを、前記開始位置から予
め決められた駆動量(ステップ幅)だけステップ移動させ、その位置での撮像素子20か
らの画像信号に基づいて焦点評価値を算出し、以下同様に順次ステップ移動及び焦点評価
値の算出を繰り返し行い、これらの焦点評価値に基づいて、合焦位置を算出・決定する段
階である。この動作は、合焦位置が決定されるか、又は合焦位置の検出が不可能と判断さ
れるまで行われる。
探索駆動の後に行われる合焦駆動は、探索駆動において合焦位置が決定した場合に、該
合焦位置に焦点調節レンズ210cを位置決め移動する段階である。これにより、1回の
AF動作が完了する。
次に、上述したAF動作の実行中に、撮影者によりコントラストAFスイッチ94がオ
フされ、その後にコントラストAFスイッチ94がオンされた場合の動作について、該コ
ントラストAFスイッチ94のオフによりAF動作が停止されている間に、所定の割り込
みが発生した場合と、発生しなかった場合とに分けて説明することにする。
ここで、所定の割り込みとは、AF動作中に撮影者により焦点評価値に影響を及ぼす若
しくはその可能性がある操作等が行われた場合に発生し、この実施形態では、以下の場合
に発生するものとする。
(1)フォーカスの手動調整操作
(2)オートフォーカスモードから手動フォーカスモードへの変更操作
(3)撮影倍率の変更操作
(4)絞りの変更操作
(5)フォーカス検出エリアの変更操作
(6)フォーカスロック操作
(7)フォーカスプリセット操作
(8)停止時間の所定時間以上の経過
ここで、(1)フォーカスの手動調整操作とは、撮影者がフォーカス環を手動で回して
焦点調節レンズ210cの位置を変更調整する操作をいう。焦点調節レンズ210cが動
かされることになるので、焦点評価値に影響を与える可能性が高い操作である。この操作
が行われたか否かは、上述したように、MF割り込み検出部350により検出され、AF
制御部360に通知される。
(2)オートフォーカスモード(AFモード)から手動フォーカスモード(MFモード
)への変更操作とは、操作者がAFモードからMFモードに変更する所定のモード選択操
作を行うことをいう。即ち、AFモードの解除を指示する操作である。なお、ここで説明
している一連のAF動作は、AFモードに設定されている場合にのみ実行される動作であ
り、MFモードでは実行されない。
(3)撮影倍率の変更操作とは、撮影者がズーム環を手動で回して焦点距離調節レンズ
210bの位置を変更調整する操作をいう。撮影倍率の変更により、撮影領域のうちの焦
点評価値の算出に用いる一部の領域であるフォーカス検出エリア内の被写体の大きさが変
化するため、焦点評価値に影響を与える可能性のある操作である。この操作が行われたか
否かは、上述したように、焦点距離変更検出部340によって検出され、AF制御部36
0に通知される。
(4)絞りの変更操作とは、撮影者が絞り値を変更するために行う所定の操作をいい、
この操作により設定された絞り値となるように、撮影レンズCLの絞り250の開口径が
調節される。絞りの変更により被写体の像の明るさが変化するため、焦点評価値が大きく
変わる可能性が高い操作である。なお、絞り250の開口径を手動で変更可能なタイプの
カメラの場合には、当該絞りの手動操作をいう。
(5)フォーカス検出エリアの変更操作とは、撮影領域のうちの焦点評価値の算出に用
いる一部の領域であるフォーカス検出エリアの大きさ及び/又は位置を変更する操作をい
い、上述したように、コントラストAFエリア設定部320に設定される内容を変更する
操作である。被写体の像に対するフォーカス検出エリアの相対関係が変更されるため、焦
点評価値に影響を与える可能性の高い操作である。
(6)フォーカスロック操作とは、焦点調節レンズ210cを現在位置に固定する操作
をいい、上述したAFロックスイッチ98をオンにする操作である。この操作が行われる
と、構図を変更させる動作が行われる可能性が高く、フォーカス検出エリア内の像が異な
ったものとなってしまうため、焦点評価値に影響を与える可能性が高い操作である。なお
、フォーカスロック操作が行われた場合に、その前後に算出された焦点評価値の差が小さ
い場合には、構図の変更はなされていないものと見なして、割り込みを発生させないよう
にしてもよい。
(7)フォーカスプリセット操作とは、焦点調節レンズ210cを所定のプリセット位
置に移動させる操作をいい、上述したフォーカスプリセットスイッチ96をオンにする操
作である。焦点調節レンズ210cの位置がプリセット位置に変更されてしまうため、焦
点評価値に影響を与える可能性の高い操作である。
(8)停止時間の所定時間以上の経過とは、コントラストAFスイッチ94をオフにし
てから、予め決められた所定時間以上の時間が経過したことが検出されることをいい、A
F制御部360が備える不図示の時計を用いて計時された経過時間により判断される。こ
の所定時間は、他の割り込み操作が全く又は殆どできない程度の短い時間に設定されるこ
とが好ましく、例えば1秒程度に設定することができる。
(割り込みが発生しなかった場合のAF動作)
図3はAF動作の実行中にコントラストAFスイッチ94がオフされ、該オフ中に焦点
評価値に影響するような割り込みが発生しなかった場合の動作を説明するためのタイムチ
ャートであり、図4はこの場合の焦点調節レンズ210cの動作を説明するための図であ
る。
図3において、まず、時間t1の時点で、クイックリターンミラー70がミラーダウン
状態からミラーアップ状態に切り換えられると、撮像素子20からのスルー画像の出力(
スルー画出力)が開始される。次いで、時間t2の時点で、コントラストAFスイッチ9
4がオンされると、これと同時にAF動作の実行が開始される。次いで、時間t3の時点
で、コントラストAFスイッチ94がオフされると、AF動作が中断(停止)される。
このとき、この中断の直前まで行われていたAF動作は保存される。具体的には、焦点
調節レンズ210cの現在位置(中断時点における位置)、それまでに算出が終了してい
る焦点評価値等が、AF制御部360が備える不図示のメモリに記憶保持される。なお、
時間t3のコントラストAFスイッチ94がオフされた時点で直ちにAF動作を中断する
のではなく、後述するように、区切りのよいところまで(例えば、当該割り込みの発生時
点に係るステップ移動が完了するまで)動作を継続した後にAF動作を中断するようにし
てもよい。
次いで、時間t4の時点で、再度コントラストAFスイッチ94がオンされることによ
り、再度AF動作が実行されることになるが、コントラストAFスイッチ94がオフ中(
同図において、時間t3〜時間t4の期間)に、割り込みが発生していないので、焦点調
節レンズ210cをその中断時点における位置(以下、中断位置ということがある)から
該AF動作の続きを行う。即ち、時間t2〜時間t3の期間に行われたAF動作と、時間
t4の以降に行われるAF動作とは、連続した処理となる。従って、この場合には、中断
前に既に算出された焦点評価値と再開後に算出される焦点評価値とを用いて合焦位置を決
定することになる。
この場合の焦点調節レンズ210cの動きが、図4に示されている。同図において、縦
軸は焦点調節レンズ210cの位置を示し、横軸は時間を示している。また、同図中、各
矢印が焦点調節レンズ210cの移動を示し、該矢印の先端の部分が焦点評価値を求める
ための画像信号の読み出しが行われる位置である。但し、同図は、AF動作の中断時及び
再開時の流れを円滑にするため、コントラストAFスイッチ94がオフになった時点t3
で直ちにAF動作を中断するのではなく、区切りのよい時点t3'までAF動作を継続す
る中断前処理を行い、該中断前処理が完了した時点でAF動作を中断する場合を示してい
る。
時間t2でコントラストAFスイッチ94がオンされることにより初期駆動が行われ、
次いで探索駆動が行われる。探索駆動の途中で、時間t3の時点でコントラストAFスイ
ッチ94がオフされ、その時点t3で、焦点調節レンズ210cがステップ移動中(次の
焦点評価値を得るために焦点調節レンズ210cを駆動中)である場合に、当該ステップ
移動が完了した時点t3'でAF動作が中断される。この中断により、焦点調節レンズ2
10cの移動がその時点で停止され、当該オフの間はその状態を維持する。なお、ここで
は、焦点調節レンズ210cの停止の時点で、当該ステップ移動後の位置における焦点評
価値の算出を行うものとするが、その算出は行わないようにしてもよい。
その後、時間t4の時点でコントラストAFスイッチ94が再びオンされることにより
、該中断時点の位置と同じ位置から該探索駆動が再開される。合焦位置が検出されるまで
、ステップ移動及び焦点評価値の算出が繰り返され、時間t5で合焦位置が検出されたな
らば、合焦駆動が行われ、焦点調節レンズ210cが該合焦位置に位置決め移動される。
上述したように、AF動作の実行中にコントラストAFスイッチ94がオフされ、該オ
フ中に焦点評価値に影響するような割り込みが発生しなかった場合には、時間t3(又は
t3')の中断時点と、時間t4の再開時点とで、焦点調節レンズ210cの位置は変化
していないため、AF動作の中断時点t3(又はt3')から該中断がなければ実行され
るはずであった残りの動作を、再開時点t4から続けて実行しても問題はなく、これによ
り、AF動作を速やかに完了できるとともに、操作性を向上することができる。
ところで、コントラストAFスイッチ94は、押下し続けることによりオン状態を維持
し、押下が解除されるとオフとなるため、撮影者がAF動作を停止する意図がない場合で
あっても短時間の間、その押下を解除してしまう、所謂うっかりミスをしてしまうことが
あり得る。このような場合には、AF動作の再開時に、AF動作を中断時点の状態からそ
の続きを行うことがAF動作の速やかな完了の観点や操作性の観点から好ましい。
この実施形態では、上述したように、割り込みの原因の1つとして、停止時間の所定時
間以上の経過を設定しており、これは、AF動作中にコントラストAFスイッチ94をオ
フにしてから、所定時間内(例えば1秒以内)にコントラストAFスイッチ94がオンさ
れた場合には、当該停止時間の所定時間以上の経過に係る割り込みは発生しないことを意
味し、その他の操作に係る割り込みが発生していなければ、上述した割り込みが発生しな
かった場合のAF動作が行われることになり、そのようなうっかりミスをしてしまった場
合であっても、操作性を損なうことなく、AF動作を速やかに完了することができる。
(割り込みが発生した場合のAF動作)
図5はAF動作の実行中にコントラストAFスイッチ94がオフされ、該オフ中に焦点
評価値に影響するような割り込みが発生した場合の動作を説明するためのタイムチャート
であり、図6は同じく焦点調節レンズ210cの動作を説明するための図である。
図5において、まず、時間t1の時点で、クイックリターンミラー70がミラーダウン
状態からミラーアップ状態に切り換えられると、撮像素子20からのスルー画像出力が開
始される。次いで、時間t2の時点で、コントラストAFスイッチ94がオンされると、
これと同時にAF動作の実行が開始される。次いで、時間t3の時点で、コントラストA
Fスイッチ94がオフされると、AF動作が中断(停止)される。ここまでは、図3の場
合と同様である。
次いで、時間t4の時点で、再度コントラストAFスイッチ94がオンされることによ
り、再度AF動作が実行されることになるが、コントラストAFスイッチ94がオフ中(
時間t3〜時間t4の期間)に、割り込みが発生しているので、この場合には、AF動作
を最初からやり直す。この場合の「やり直す」とは、焦点調節レンズ210cを所定条件
を満たす開始位置(ここでは、焦点調節レンズ210cの「現在位置から所定量だけ離れ
た位置」という所定条件を満たす位置)に移動し、その位置から中断前のAF動作とは無
関係に新たにAF動作を開始することを意味する。従って、この場合には、中断前に既に
算出された焦点評価値は廃棄され、再開後に算出される焦点評価値のみを用いて合焦位置
が決定されることになる。
この場合の焦点調節レンズ210cの動きが、図6に示されている。同図において、縦
軸は焦点調節レンズ210cの位置を示し、横軸は時間を示している。また、同図中、各
矢印が焦点調節レンズ210cの移動を示し、該矢印の先端の部分が焦点評価値を求める
ための画像信号の読み出しが行われる位置である。但し、同図は、AF動作の中断時及び
再開時の流れを円滑にするため、コントラストAFスイッチ94がオフになった時点t3
で直ちにAF動作を中断するのではなく、区切りのよい時点までAF動作を継続する中断
前処理を行い、該中断前処理が完了した時点t3'でAF動作を中断する場合を示してい
る。
まず、時間t2でコントラストAFスイッチ94がオンされることにより初期駆動が行
われ、焦点調節レンズ210cは、その現在位置P1から所定量だけ離れた位置P2(現
在位置P1から所定量だけ離れた位置、という所定条件を満たす位置P2)に位置決め移
動される。次いで、探索駆動が行われる。ステップ移動と焦点評価値の算出を繰り返す探
索駆動の途中で、時間t3の時点でコントラストAFスイッチ94がオフされ、その時点
t3で、焦点調節レンズ210cがステップ移動中(次の焦点評価値を得るために焦点調
節レンズ210cを駆動中)である場合に、当該ステップ移動先の位置P3への移動が完
了した時点t3'でAF動作が中断される。
この中断により、焦点調節レンズ210cの移動がその時点t3'で停止され、当該オ
フの間はその状態を維持する。なお、ここでは、焦点調節レンズ210cの停止の時点t
3'で、当該ステップ移動後の位置P3における焦点評価値の算出を行うものとするが、
その算出は行わないようにしてもよい。その後、時間t4の時点でコントラストAFスイ
ッチ94が再びオンされることにより、AF動作が再開されるが、この場合には再度初期
駆動が行われる。
この再開後のAF動作における初期駆動においては、焦点調節レンズ210cの開始位
置は、その時点t4における焦点調節レンズ210cの現在位置、即ち位置P3から所定
量だけ離れた位置P4(現在位置P3から所定量だけ離れた位置、という所定条件を満た
す位置P4)となる。従って、AF動作の再開後の開始位置P4は、中断前の開始値P2
とは通常は異なったものとなる。但し、再開後の開始位置を中断前の開始位置P2と一致
させるようにしてもよい。一方、この実施形態のように、焦点調節レンズ210cの「現
在位置から所定量だけ離れた位置」、という所定条件を満たす位置を開始位置とするので
はなく、無限遠側又は至近側のストロークエンドを開始位置(固定の開始位置/所定の開
始位置)とする場合には、AF動作の中断前と再開後の開始位置は常に一致することにな
る。次いで、合焦位置が検出されるまで、ステップ移動及び焦点評価値の算出が繰り返さ
れる探索駆動がなされ、この間に合焦位置が検出されたならば、合焦駆動が行われる。
上述したように、AF動作の実行中にコントラストAFスイッチ94がオフされ、該オ
フ中に焦点評価値に影響するような割り込みが発生した場合には、中断前のAF動作とは
無関係に新たにAF動作をやり直すようにしたので、中断前に求められた焦点評価値と再
開後に求められた焦点評価値とが関連性がないにもかかわらず、中断前に求められた焦点
評価値をも用いて合焦位置を算出するようなことがなく、偽合焦を防止することが可能と
なる。
ところで、コントラストAFスイッチ94は、押下し続けることによりオン状態を維持
し、押下が解除されるとオフとなるため、撮影者がAF動作を停止する意図がない場合で
あっても短時間の間、その押下を解除してしまう所謂うっかりミスが生じ得ることは、上
述した割り込みがなかった場合の動作において説明した通りである。しかしながら、その
一方において、停止時間が短時間でない場合には、被写体や撮影条件を変化させる意図で
AF動作を停止したものと推定でき、焦点評価値に影響を及ぼす動作が行われる蓋然性が
高い。ここでは、割り込みの原因の1つとして、停止時間の所定時間以上の経過を設定し
ており、これは、AF動作中にコントラストAFスイッチ94をオフにしてから、所定時
間経過後(例えば1秒経過後)に割り込みが発生することを意味し、該所定時間を経過し
た場合には、上述した割り込みが発生した場合のAF動作が行われることになる。従って
、このような場合にも、偽合焦を有効に防止することが可能となる。
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態における処理は、コントラストAFスイッチ94のオフ中、即ち
AF動作の停止中(中断中)における、焦点評価値に影響するような割り込みの発生の有
無により、AF動作の再開時に、中断時点からの続きを行うか、最初からやり直すかの処
理を切り換えるようにしたものである。これに対し、この第2実施形態における処理は、
コントラストAFスイッチ94のオン中、即ちAF動作中における、焦点評価値に影響す
るような割り込みの発生の有無により、AF動作の再開時に、中断時点からの続きを行う
か、最初からやり直すかの処理を切り換えるようにしたものである。
この第2実施形態のカメラの構成や割り込みの原因等については、上述した第1実施形
態のものと同じであるので、その説明は省略する。また、この第2実施形態における割り
込みが発生しなかった場合の動作は、割り込みの発生の時点が異なるのみで、上述した第
1実施形態において図3及び図4を参照して説明した動作と同様であるので、その説明も
省略する。
(割り込み中にAFスイッチがオフされた場合のAF動作)
図7はAF動作の実行中、即ちコントラストAFスイッチ94がオン中に、焦点評価値
に影響するような割り込みが発生し、該割り込みの継続中にコントラストAFスイッチ9
4がオフされた場合の動作を説明するためのタイムチャートである。
図7において、まず、時間t1の時点で、クイックリターンミラー70がミラーダウン
状態からミラーアップ状態に切り換えられると、撮像素子20からのスルー画像の出力(
スルー画出力)が開始される。次いで、時間t2の時点で、コントラストAFスイッチ9
4がオンされると、これと同時にAF動作の実行が開始される。
次いで、このAF動作の実行中に時間t2'の時点で、割り込みが発生すると、コント
ラストAFスイッチ94がオン中であってもこれとは無関係に、AF動作が中断(停止)
される。このとき、この中断の直前まで行われていたAF動作は保存される。具体的には
、焦点調節レンズ210cの現在位置(中断時点における位置)、それまでに算出が終了
している焦点評価値等が、AF制御部360が備える不図示のメモリ(記憶部)に記憶さ
れる。なお、この場合にも、上述の第1実施形態と同様に、時間t2'の割り込みが発生
した時点で直ちにAF動作を停止するのではなく、区切りのよいところまで(例えば、当
該割り込みの発生時点に係るステップ移動が完了するまで)動作を継続した後にAF動作
を中断するようにしてもよい。
次いで、時間t3の時点でコントラストAFスイッチ94がオフされるが、割り込みは
継続中であり、時間t3"の時点で、割り込みが終了する。その後、時間t4の時点で、
再度コントラストAFスイッチ94がオンされることにより、再度AF動作が実行される
が、コントラストAFスイッチ94がオン中(時間t2〜時間t3の期間)に、割り込み
が発生しているので、この場合には、AF動作を最初からやり直す。この場合の「やり直
す」とは、焦点調節レンズ210cを前述の如き所定条件を満たす開始位置(ここでは、
焦点調節レンズ210cの現在位置から所定量だけ離れた位置)に移動し、その位置から
中断前のAF動作とは無関係に改めてAF動作を開始することを意味する。従って、中断
前に既に算出された焦点評価値は廃棄され、再開後に算出される焦点評価値のみを用いて
合焦位置が決定されることになる。
上述したように、AF動作の実行中、即ちコントラストAFスイッチ94がオン中に、
焦点評価値に影響するような割り込みが発生した場合には、中断前のAF動作とは無関係
に新たにAF動作を実行するようにしたので、中断前に求められた焦点評価値と再開後に
求められた焦点評価値とが関連性がないにもかかわらず、中断前に求められた焦点評価値
をも用いて合焦位置を算出するようなことがなく、適正な合焦位置を求めることが可能で
ある。
また、割り込みの終了の時点t3"ではコントラストAFスイッチ94はオフとなって
いるので、この時点t3"でAF動作が再開されることはなく、コントラストAFスイッ
チ94のオン操作が行われた時点t4でAF動作を最初からやり直すようにしている。従
って、割り込み操作(例えば、ズーム操作)が頻繁に行われた場合であっても、AF動作
の再起動が頻繁になされることがなく、操作感を向上することができる。
(割り込み終了後にAFスイッチがオフされた場合のAF動作)
図8はAF動作の実行中、即ちコントラストAFスイッチ94がオン中に、焦点評価値
に影響するような割り込みが発生し、該割り込みの終了後にコントラストAFスイッチ9
4がオフされた場合の動作を説明するためのタイムチャートである。
図8において、まず、時間t1の時点で、クイックリターンミラー70がミラーダウン
状態からミラーアップ状態に切り換えられると、撮像素子20からのスルー画像の出力(
スルー画出力)が開始される。次いで、時間t2の時点で、コントラストAFスイッチ9
4がオンされると、これと同時にAF動作の実行が開始される。
次いで、このAF動作の実行中に時間t2'の時点で、割り込みが発生すると、コント
ラストAFスイッチ94がオン中であってもこれとは無関係に、AF動作が中断(停止)
される。このとき、この中断の直前まで行われていたAF動作は保存される。具体的には
、焦点調節レンズ210cの現在位置(中断時点における位置)、それまでに算出が終了
している焦点評価値等が、AF制御部360が備える不図示のメモリ(記憶部)に記憶さ
れる。なお、この場合にも、上述の第1実施形態と同様に、時間t2'の割り込みが発生
した時点で直ちにAF動作を停止するのではなく、区切りのよいところまで(例えば、当
該割り込みの発生時点に係るステップ移動が完了するまで)動作を継続した後にAF動作
を中断するようにしてもよい。
次いで、時間t3"の時点で割り込みが終了されるが、時間t3"の時点ではコントラ
ストAFスイッチ94はオンが継続されており、割り込み操作が終了される時間t3"の
後の時間t3の時点でコントラストAFスイッチ94がオフされる。その後、時間t4の
時点で、再度コントラストAFスイッチ94がオンされることにより、再度AF動作が実
行されるが、コントラストAFスイッチ94がオン中(時間t2〜時間t3の期間)に、
割り込みが発生しているので、この場合には、AF動作を最初からやり直す。この場合の
「やり直す」とは、焦点調節レンズ210cを所定条件を満たす開始位置(ここでは、焦
点調節レンズ210cの現在位置から所定量だけ離れた位置)に移動し、その位置から中
断前のAF動作とは無関係に新たにAF動作を開始することを意味する。従って、この場
合には、中断前に既に算出された焦点評価値は廃棄され、再開後に算出される焦点評価値
のみを用いて合焦位置が決定されることになる。
上述したように、AF動作の実行中、即ちコントラストAFスイッチ94がオン中に、
焦点評価値に影響するような割り込みが発生した場合には、中断前のAF動作とは無関係
に新たにAF動作を実行するようにしたので、中断前に求められた焦点評価値と再開後に
求められた焦点評価値とが関連性がないにもかかわらず、中断前に求められた焦点評価値
をも用いて合焦位置を算出するようなことがなく、偽合焦を防止することができる。
また、割り込みの終了の時点t3"ではコントラストAFスイッチ94はオンのままで
あるが、この時点t3"でAF動作を再開せず、コントラストAFスイッチ94が一旦オ
フされた後にオンされるまでは、AF動作が再開されない。従って、コントラストAFス
イッチ94をオンのままにして、割り込みの発生に係る操作(例えば、ズーム操作)が頻
繁に行われた場合であっても、ズーム操作の度にAF動作が再起動されるという煩わしさ
がなくなり、操作感を向上することができる。
なお、上述の各実施形態では、「所定条件を満たす開始位置」として、現在位置から所
定量だけ離れた位置を示すものと説明したが、既述した固定位置(例えば、スロトークエ
ンドなどの所定位置)を所定条件を満たす開始位置として、AF処理を行うようにしても
よい。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、
本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された
各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本発明の第1実施形態のカメラの概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態の通常のAF動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態のAF動作の実行中にAFスイッチがオフされ、該オフ中に焦点評価値に影響するような割り込みが発生しなかった場合の動作を説明するためのタイムチャートである。 図3の場合の焦点調節レンズの動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態のAF動作の実行中にAFスイッチがオフされ、該オフ中に焦点評価値に影響するような割り込みが発生した場合の動作を説明するためのタイムチャートである。 図5の場合の焦点調節レンズの動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態のAF動作の実行中に焦点評価値に影響するような割り込みが発生し、該割り込みの継続中にAFスイッチがオフされた場合の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第2実施形態のAF動作の実行中に焦点評価値に影響するような割り込みが発生し、該割り込みの終了後にAFスイッチがオフされた場合の動作を説明するためのタイムチャートである。 偽合焦の問題を説明するための図である。
CM…カメラ、CB…カメラボディ、CL…撮影レンズ、FD…ファインダ部、20…
撮像素子、70…クイックリターンミラー、94…コントラストAFスイッチ、96…フ
ォーカスプリセットスイッチ、98…AFロックスイッチ、210b…焦点距離調節レン
ズ、210c…焦点調節レンズ、220…ズームエンコーダ、230…焦点調節レンズ位
置エンコーダ、240…焦点調節レンズ駆動モータ、250…絞り、320…コントラス
トAFエリア設定部、330…焦点評価値算出部、340…焦点距離変更検出部、350
…MF割り込み検出部、360…AF制御部、370…レンズ駆動部。
本発明は、カメラ等の撮影装置に搭載される焦点調節装置(自動合焦装置)及びこれを備える撮影装置に関する。
本発明によると、所定条件を満たす開始位置から焦点調節用レンズを光軸方向に駆動しながら焦点検出を行い、前記焦点検出結果に対応する位置に前記焦点調節用レンズを駆動するオートフォーカス動作を制御する制御部と、前記オートフォーカス動作の実行及び停止を指示する操作部とを含み、前記制御部は、前記オートフォーカス動作の実行中に、フォーカスの手動調整操作、オートフォーカスモードから手動フォーカスモードへの変更操作、絞りの変更操作、フォーカス検出エリアの変更操作、フォーカスロック操作、及びフォーカスプリセット操作、のうちの何れかを原因とする割り込みが発生した場合に、前記オートフォーカス動作を停止し、前記オートフォーカス動作を停止した後に、前記割り込みが解除され、かつ前記操作部による前記オートフォーカス動作の停止の指示の後に実行が指示された場合に、前記オートフォーカス動作を前記所定条件を満たす開始位置からやり直すことを特徴とする焦点調節装置が提供される。

Claims (10)

  1. 撮影レンズ内の焦点調節用レンズを、所定条件を満たす開始位置から該撮影レンズの光
    軸方向に駆動しながら焦点検出を行い、該焦点検出結果に基づいて該焦点調節用レンズを
    最適位置に設定するオートフォーカス動作を実行するオートフォーカス装置であって、
    前記オートフォーカス動作の実行及び停止を指示する操作手段を備え、
    前記オートフォーカス動作の実行中に前記操作手段により該オートフォーカス動作の停
    止が指示され、該オートフォーカス動作の停止中に、所定の割り込みが発生した場合であ
    って、その後に該操作手段により該オートフォーカス動作の実行が指示された場合に、該
    オートフォーカス動作を前記所定条件を満たす開始位置からやり直すことを特徴とするオ
    ートフォーカス装置。
  2. 前記所定の割り込みは、フォーカスの手動調整操作、オートフォーカスモードから手動
    フォーカスモードへの変更操作、撮影倍率の変更操作、絞りの変更操作、フォーカス検出
    エリアの変更操作、フォーカスロック操作、フォーカスプリセット操作、及び停止時間の
    所定時間以上の経過、のうちの何れかを原因として発生することを特徴とする請求項1に
    記載のオートフォーカス装置。
  3. 前記オートフォーカス動作の実行中に前記操作手段により該オートフォーカス動作の停
    止が指示され、該停止中に前記所定の割り込みが発生しなかった場合であって、その後に
    前記操作手段により実行が指示された場合に、該オートフォーカス動作を該オートフォー
    カス動作の該停止の指示による停止時の前記焦点調節レンズの位置からその続きを実行す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のオートフォーカス装置。
  4. 撮影レンズ内の焦点調節用レンズを、所定条件を満たす開始位置から該撮影レンズの光
    軸方向に駆動しながら焦点検出を行い、該撮影レンズの焦点位置を自動調節するオートフ
    ォーカス動作を実行するオートフォーカス装置であって、
    前記オートフォーカス動作の実行及び停止を指示する操作手段を備え、
    前記オートフォーカス動作の実行中に、フォーカスの手動調整操作、オートフォーカス
    モードから手動フォーカスモードへの変更操作、絞りの変更操作、フォーカス検出エリア
    の変更操作、フォーカスロック操作、及びフォーカスプリセット操作、のうちの何れかを
    原因とする割り込みが発生した場合に、該オートフォーカス動作を停止することを特徴と
    するオートフォーカス装置。
  5. 前記所定の割り込みの発生により前記オートフォーカス動作を停止した後に、該所定の
    割り込みが解除され、かつ前記操作手段による該オートフォーカス動作の停止の指示の後
    に実行が指示された場合に、該オートフォーカス動作を前記所定条件を満たす開始位置か
    らやり直すことを特徴とする請求項4に記載のオートフォーカス装置。
  6. 撮影レンズ内の焦点調節用レンズを、所定条件を満たす開始位置から該撮影レンズの光
    軸方向に駆動しながら焦点検出を行い、該撮影レンズの焦点位置を自動調節するオートフ
    ォーカス動作を実行するオートフォーカス装置であって、
    前記オートフォーカス動作の実行及び停止を指示する操作手段を備え、
    前記操作手段による前記オートフォーカス動作の実行の指示が継続中であっても、所定
    の割り込みが発生した場合には、該操作手段による該オートフォーカス動作の停止の指示
    の後に再実行の指示があるまで、該オートフォーカス動作を停止することを特徴とするオ
    ートフォーカス装置。
  7. 前記所定の割り込みは、フォーカスの手動調整操作、オートフォーカスモードから手動
    フォーカスモードへの変更操作、撮影倍率の変更操作、絞りの変更操作、フォーカス検出
    エリアの変更操作、フォーカスロック操作、及びフォーカスプリセット操作、のうちの何
    れかを原因として発生することを特徴とする請求項6に記載のオートフォーカス装置。
  8. 前記所定の割り込みが発生して前記オートフォーカス動作を停止し、前記操作手段によ
    る該オートフォーカス動作の停止の指示の後に再実行の指示があった場合に、該オートフ
    ォーカス動作を前記所定条件を満たす開始位置からやり直すことを特徴とする請求項6又
    は7に記載のオートフォーカス装置。
  9. 前記所定条件を満たす開始位置とは、前記オートフォーカス動作が実行される直前に前
    記焦点調節用レンズが存在している位置から所定量だけ離れた位置を示すことを特徴とす
    る請求項1〜8の何れか一項に記載のフォートフォーカス装置。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載のオートフォーカス装置を備えることを特徴とする撮
    影装置。
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