JP2013238161A - 可搬式エンジン発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料漏れの発生及び発生部分を確実に検出することができる可搬式エンジン発電機を提供する。
【解決手段】防油堤26を備えたケーシングの内部に、エンジン11、発電機12、燃料タンク15、燃料送出管22及び燃料返送管23を備え、燃料送出管の両端部に第1流量計31及び第2流量計32を、燃料返送管の両端部に第3流量計33及び第4流量計34をそれぞれ設け、発電機の発電状態からエンジンの燃料消費量を求める手段36を設けるとともに、第1流量計及び第2流量計の計測値から燃料送出管の燃料漏れを、第3流量計及び第4流量計の計測値から燃料返送管の燃料漏れを、第1流量計又は第2流量計の計測値と第3流量計又は第4流量計の計測値と燃料消費量とからエンジンの燃料漏れを検出する判定手段37を設け、燃料漏れが発生したときに警報を発生する警報発生手段39a,39bを設ける。
【選択図】図2
【解決手段】防油堤26を備えたケーシングの内部に、エンジン11、発電機12、燃料タンク15、燃料送出管22及び燃料返送管23を備え、燃料送出管の両端部に第1流量計31及び第2流量計32を、燃料返送管の両端部に第3流量計33及び第4流量計34をそれぞれ設け、発電機の発電状態からエンジンの燃料消費量を求める手段36を設けるとともに、第1流量計及び第2流量計の計測値から燃料送出管の燃料漏れを、第3流量計及び第4流量計の計測値から燃料返送管の燃料漏れを、第1流量計又は第2流量計の計測値と第3流量計又は第4流量計の計測値と燃料消費量とからエンジンの燃料漏れを検出する判定手段37を設け、燃料漏れが発生したときに警報を発生する警報発生手段39a,39bを設ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、可搬式エンジン発電機に関し、詳しくは、下部に防油堤を備えたケーシングの内部にエンジン、発電機及び燃料タンクを収容した可搬式エンジン発電機に関する。
エンジンによって発電機を駆動する可搬式エンジン発電機では、エンジンなどから漏れた燃料が周囲に流出することを防止するための防油堤(オイルガード)を設けている(例えば、特許文献1参照。)。また、燃料タンクからエンジンに燃料を供給する燃料供給経路の途中に燃料小出し槽を設け、該燃料小出し槽内の燃料の状態から燃料漏れを検出するようにしたエンジン発電機が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2に記載された燃料漏れの検出方法では、主燃料槽(燃料タンク)とは別に燃料小出し槽を設けなければならず、構成が複雑でコスト増になるだけでなく、主燃料槽と燃料小出し槽との間からの燃料漏れは検出することができなかった。また、可搬式エンジン発電機では、長時間連続運転に対応するため、燃料タンクの大容量化が進んでおり、これに伴って防油堤の容積も大きくする必要があることから、防油堤を含めたエンジン発電機が大型化する傾向にある。
そこで本発明は、燃料漏れの発生及び発生部分を確実に検出することができ、防油堤を含めたエンジン発電機の小型化を図ることができる可搬式エンジン発電機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の可搬式エンジン発電機は、下部に防油堤を備えたケーシングの内部に、エンジンと、該エンジンにより駆動される発電機と、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクと、該燃料タンク内から燃料フィードポンプで吸引した燃料を前記エンジンに供給する燃料送出管と、前記エンジンで消費されなかった燃料をエンジンから前記燃料タンクに返送する燃料返送管とを備えた可搬式エンジン発電機において、前記燃料送出管の前記燃料フィードポンプ側に第1流量計を、該燃料送出管の前記エンジン側に第2流量計を、前記燃料返送管のエンジン側に第3流量計を、該燃料返送管の前記燃料タンク側に第4流量計をそれぞれ設け、前記発電機の発電状態から前記エンジンの燃料消費量を求める燃料消費量算出手段を設けるとともに、前記第1流量計の計測値に対して前記第2流量計の計測値があらかじめ設定された流量差を超えたときに前記燃料送出管の部分で燃料漏れが発生したと判定し、前記第3流量計の計測値に対して前記第4流量計の計測値があらかじめ設定された流量差を超えたときに前記燃料返送管の部分で燃料漏れが発生したと判定し、前記第1流量計の計測値又は前記第2流量計の計測値から前記第3流量計の計測値又は前記第4流量計の計測値を差し引いた燃料供給量と前記燃料消費量算出手段で求めた燃料消費量とを比較し、燃料供給量が燃料消費量に対してあらかじめ設定された量以上に多くなったときに前記エンジンの部分で燃料漏れが発生したと判定する判定手段を設け、該判定手段が燃料漏れの発生を判定したときに警報を発生する警報発生手段を備えていることを特徴とし、さらに、前記判定手段が燃料漏れの発生を判定したときに、前記エンジンを停止させるエンジン制御手段を備えていることを特徴としている。
本発明の可搬式エンジン発電機によれば、各流量計の測定値とエンジンの燃料消費量とに基づいて燃料漏れの発生を確実に検出することができるとともに、燃料漏れの発生部分を燃料送出管、燃料返送管及びエンジンのいずれかに特定することもできる。これにより、燃料漏れの原因を容易に特定することができるので、大量の燃料が防油堤を越えて外部に漏れ出すことを防止でき、可搬式エンジン発電機に設けられている防油堤を省略したり、防油堤の容積を小さくしたりすることができ、防油堤を含めたエンジン発電機の小型化を図ることができる。
まず、図1に示すように、本形態例に示す可搬式エンジン発電機は、エンジン(ディーゼルエンジン)11で発電機12を駆動して負荷に電力を供給するものであって、防音構造を有するケーシング13の下部に設けられた架台14上に前記エンジン11及び発電機12を水平方向に配列するとともに、架台14の下方に大容量の燃料タンク15を配置している。
また、架台14上におけるエンジン11側には、エンジン11の運転に必要なバッテリ16やラジエータ17、エアクリーナ18,排気管19などが配置され、発電機12側には、エンジン11や発電機12などを制御したりするための制御盤20が設けられている。また、エンジン11と燃料タンク15との間には、燃料フィードポンプ21及び燃料送出管22、燃料返送管23を含む燃料系統が設けられている。
架台14の下部には、底板24及び側壁25により底部及び四周を密閉した防油堤26が、前記燃料タンク15の下半部を囲むようにして設けられている。発電機12側の側壁25の下部には、防油堤26内の液を排出するためのドレン27が設けられ、防油堤26の内部には、防油堤26内の液位があらかじめ設定された高液位に達したときに高液位信号を出力する高液位センサ28と、防油堤26内の液位が前記高液位より低いあらかじめ設定された低液位に達したときに低液位信号を出力する低液位センサ29とが設けられている。
このように形成した可搬式エンジン発電機において、図2に示すように、前記燃料送出管22の前記燃料フィードポンプ21側には、前記燃料タンク15内から燃料フィードポンプ21で吸引して燃料送出管22に流入する燃料の流量を計測する第1流量計31が設けられるとともに、該燃料送出管22の前記エンジン11側には、該燃料送出管22を通ってエンジン11に供給される燃料の流量を計測する第2流量計32が設けられている。
また、前記燃料返送管23のエンジン11側には、エンジン11から燃料返送管23に戻された燃料の流量を計測する第3流量計33が設けられるとともに、該燃料返送管23の燃料タンク15側には、該燃料返送管23を通って燃料タンク15に戻される燃料の流量を計測する第4流量計34が設けられている。
前記第1流量計31は燃料フィードポンプ21の燃料吐出部に、第2流量計32はエンジン11の燃料供給部にそれぞれ直結させた状態で燃料送出管22の両端部に設けることが好ましく、第3流量計33はエンジン11の燃料返送部に、第4流量計34は燃料タンク15の燃料戻り部にそれぞれ直結させた状態で燃料返送管23の両端部に設けることが好ましい。また、燃料フィードポンプ21の燃料吸引側には、エンジン11への燃料の供給を強制的に遮断するためのストップバルブ35が設けられている。
エンジン11によって駆動される前記発電機12には、負荷に供給している電力量、周波数、力率などから発電機12の発電状態を検出する電力量センサ36aが設けられている。さらに、該発電状態に基づいて前記エンジン11の負荷率を求めることにより、エンジン11の燃料消費量を求める燃料消費量算出手段36bが設けられている。この燃料消費量算出手段36bで求めた燃料消費量と、前記各流量計31,32,33,34で計測した燃料の流量計測値とは、燃料漏れの有無を判定するための演算用データとして判定手段37に取り込まれる。さらに、判定手段37には、該判定手段37が燃料漏れが発生したと判定したときに、判定手段37からの信号によって作動するエンジン制御手段38と警報発生手段39a,39bとが接続されている。また、該判定手段37には、両液位センサ28,29からの液位検出信号も入力されている。
判定手段37では、前記各流量計31,32,33,34でそれぞれ計測した燃料の流量計測値と前記燃料消費量とに基づいて燃料漏れの有無を判定する。まず、前記第1流量計31の計測値に対して前記第2流量計32の計測値があらかじめ設定された流量差を超えたときに、前記燃料送出管22の部分で燃料漏れが発生したと判定する。また、前記第3流量計33の計測値に対して前記第4流量計34の計測値があらかじめ設定された流量差を超えたときに前記燃料返送管23の部分で燃料漏れが発生したと判定する。これにより、燃料送出管22や燃料返送管23の損傷による燃料漏れや配管接続部の緩みなどによる燃料漏れの発生を早期に確実に検出することができる。
さらに、判定手段37では、第1流量計31の計測値又は第2流量計32の計測値と、第3流量計33の計測値又は第4流量計34の計測値と、燃料消費量算出手段36bで求めた燃料消費量とに基づいて、エンジン11の部分での燃料漏れの有無の判定を行う。このとき、第1流量計31と第2流量計32とは、1本の燃料送出管22の両端部に設けられており、燃料送出管22の部分に燃料漏れが無い場合には両流量計が同じ計測値を示すので、第1流量計31の計測値及び第2流量計32の計測値のいずれか一方の計測値を燃料送出量として採用すればよい。また、第3流量計33と第4流量計34とは、1本の燃料返送管23の両端部に設けられており、燃料返送管23の部分に燃料漏れが無い場合には両流量計が同じ計測値を示すので、第3流量計33の計測値及び第4流量計34の計測値のいずれか一方の計測値を燃料返送量として採用すればよい。
第1流量計31又は第2流量計32で計測した前記燃料送出量から第3流量計33又は第4流量計34で計測した前記燃料返送量を差し引いた燃料の量、すなわちエンジン11への燃料供給量と、燃料消費量算出手段36bで求めたエンジン11の燃料消費量とを比較し、燃料供給量が燃料消費量をあらかじめ設定された量以上に超えたときにエンジン11の部分で燃料漏れが発生していると判定する。
図3は、燃料漏れの有無を判定する手順の一例を示すもので、まず、最初のステップ51でエンジンキーをONにすると燃料フィードポンプ21が作動を開始し、ステップ52でストップバルブ35が開くとエンジン11への燃料の供給が始まる。この状態でエンジンキーをスタート位置にするとエンジン11が始動して発電機12が発電を開始する。
可搬式エンジン発電機の運転中、ステップ53では、各流量計での燃料の流量計測が行われ、ステップ54で前記燃料送出量と前記燃料返送量とに基づいてエンジン11への燃料供給量が算出される。また、ステップ55では、発電機12の発電状態に基づいてエンジン11の負荷率を求め、ステップ56で、図4に示すエンジン11の負荷率と燃料消費量との関係からエンジン11における燃料消費量を求める。
ステップ57では、ステップ54で求めた燃料供給量とステップ56で求めた燃料消費量とが比較され、燃料供給量が燃料消費量に対してあらかじめ設定された量以上に多い場合は、エンジン11で燃料漏れが発生したと判定してステップ58に進む。ステップ58では、判定手段37からの信号によってエンジン制御手段38がエンジン11を停止させ、続いてステップ59でストップバルブ35が閉じてエンジン11への燃料の供給が遮断される。さらに、ステップ60では、判定手段37からのエンジン11の部分で燃料漏れが発生したことに対応する信号により、警報発生手段39a,39bが作動して警報2が出力される。この警報2は、ステップ61で警報リセット操作が行われるまで継続し、ステップ61で警報リセット操作が行われるとステップ62で警報2が停止して一連の手順が終了する。
また、ステップ57で燃料供給量が燃料消費量に対してあらかじめ設定された量以上に多くなっていない場合には、エンジン1の部分で燃料漏れが発生していないと判定し、ステップ63に進んで第1流量計31の計測値(流量1)と第2流量計32の計測値(流量2)とを比較する。このとき、流量1に比べて流量2が多い場合は、燃料送出管22の上流側の流量より下流側の流量が多いことになり、第1流量計31又は第2流量計32が故障したことが考えられるので、ステップ64に進んで警報発生手段39a,39bから警報1を出力し、第1流量計31及び第2流量計32の点検を促した状態にしてからステップ53に戻る。
また、前記ステップ63で流量1と流量2とが等しい場合は、正常な状態であると判定してステップ65に進み、前記警報1が出力されている場合には警報1を停止してから運転中の最初のステップ53に戻る。例えば、急激な流量変動などによる一時的な異常状態が発生してステップ63からステップ64に進んで警報1が出力された場合は、ステップ63からステップ65に進んだことによって警報1が停止するので、一時的な異常状態が解消されたことを確認できる。
そして、ステップ63で流量1に比べて流量2が少ない場合は、燃料送出管22の上流側の流量より下流側の流量が少なくなっていることから、燃料送出管22の部分で液漏れが発生していると判定し、ステップ66に進む。ステップ66では、前記ステップ58と同様に、判定手段37からの信号によってエンジン制御手段38がエンジン11を停止させ、続いてステップ67でストップバルブ35が閉じてエンジン11への燃料の供給が遮断される。さらに、ステップ68で燃料送出管22の部分で液漏れが発生したことに対応する信号により、警報発生手段39a,39bが作動して警報3が出力される。この警報3は、ステップ69で警報リセット操作が行われるまで継続し、ステップ69で警報リセット操作が行われるとステップ70で警報3が停止して一連の手順が終了する。
また、第3流量計33の計測値を流量1、第4流量計34の計測値を流量2とすることにより、前記同様の手順で燃料返送管23の部分における燃料漏れの有無の判定や両流量計33,34の状態を確認することができる。さらに、各流量計の計測値やエンジン11への燃料供給量を監視することにより、各流量計の状態やエンジン11の状態を確認することができる。
前記ステップ57における燃料供給量と燃料消費量との比較においては、エンジンの個体差、経年変化、流量計の精度などの各種条件に応じた補正量を設定し、エンジン11の負荷率から求めた燃料消費量に前記補正量を加えた量をあらかじめ設定し、燃料消費量に補正量を加えた量と前記燃料供給量とを比較して燃料漏れの有無を判定する。図4に示すように、負荷率100%のときの燃料消費量が毎時170リットル、負荷率50%のときの燃料消費量が毎時105リットル、負荷率0%(アイドリング)のときの燃料消費量が毎時35リットルとなるエンジン11の場合は、例えば、各負荷率における燃料消費量に、補正量として例えば毎時1リットルを加えた量を比較対象とする。例えば、負荷率が50%の場合、通常の燃料消費量は毎時105リットルであるから、これに毎時1リットルを加えた毎時106リットルを燃料供給量との比較対象とし、燃料供給量が毎時106リットル以上になったときに燃料漏れと判定するように設定すればよい。同様に、ステップ63における流量1と流量2との比較においても、流量1の上下1%未満の流量差の場合には、誤差範囲としてステップ65に進むように設定することにより、判定動作の安定化を図ることができる。
また、燃料漏れの判定は、例えば、各流量や燃料消費量を数分間積算して判定に用いたり、流量1と流量2とが異なっている時間や流量差、燃料供給量が燃料消費量を超えている時間と超えた量とで判定したりするなど、エンジン発電機の運転状態、すなわち、負荷の変動状態に応じて判定条件を設定することが可能である。さらに、判定手段37に前記両液位センサ28,29からの信号を取り込むことにより、雨水の浸入などによって高液位センサ28が防油堤26内の高液位を検出したときには少量の燃料漏れでも直ちにエンジン停止して警報出力を行うように設定し、防油堤26内がほとんど空の状態で低液位センサ29まで液位が上昇していないときには、警報出力のみを行ってエンジン停止を行わないように設定することもできる。
さらに、電力供給先の事情により、発電機12の緊急停止が望ましくない場合、例えば、消防用ポンプや手術用電源などに電源を供給しており、僅かな燃料漏れよりも電源供給の継続が優先する場合は、前記ステップ58,59及びステップ66,67を無効とし、警報のみを出力するように設定し、消火や手術が終了してからエンジン11を停止させるようにすることもできる。
また、燃料フィードポンプ21として、エンジン11の運転状態に関係なくバッテリーで作動するものを使用した場合は、エンジンキーをONにすると、燃料フィードポンプ21が作動するので、ストップバルブ35が開いていれば、燃料タンク15内の燃料は、燃料フィードポンプ21から燃料送出管22、エンジン11、燃料返送管23を通って燃料タンク15に全量が循環するので、このときの各流量計の計測値が全て同一であれば、燃料漏れが発生していないこと、各流量計が正常に作動していることを確認できる。
本形態例に示す可搬式エンジン発電機では、燃料漏れが発生したときにエンジン11を停止させるエンジン制御手段38と警報を出力する警報発生手段39a,39bとを設けているが、通常運転時に発電機の操作員が操作可能な状態で使用される可搬式エンジン発電機では、警報発生手段39a,39bのみを設けるようにしてもよく、エンジン制御手段38と警報発生手段39a,39bとを設け、エンジン制御手段38の動作を有効/無効に切り替えるエンジン制御選択手段を設けるようにしてもよい。
また、警報発生手段39a,39bは、任意の警報出力手段を採用することができ、警告灯、警報などを適宜に組み合わせることができる。前記図3に示した手順における警報1,警報2,警報3は、例えば、警報1では一方の警報発生手段39aのみが作動し、警報2では他方の警報発生手段39bのみが作動し、警報3では両方の警報発生手段39a,39bが作動するように設定することができる。
11…エンジン、12…発電機、13…ケーシング、14…架台、15…燃料タンク、16…バッテリ、17…ラジエータ、18…エアクリーナ、19…排気管、20…制御盤、21…燃料フィードポンプ、22…燃料送出管、23…燃料返送管、24…底板、25…側壁、26…防油堤、27…ドレン、28…高液位センサ、29…低液位センサ、31…第1流量計、32…第2流量計、33…第3流量計、34…第4流量計、35…ストップバルブ、36a…電力量センサ、36b…燃料消費量算出手段、37…判定手段、38…エンジン制御手段、39a,39b…警報発生手段
Claims (2)
- 下部に防油堤を備えたケーシングの内部に、エンジンと、該エンジンにより駆動される発電機と、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクと、該燃料タンク内から燃料フィードポンプで吸引した燃料を前記エンジンに供給する燃料送出管と、前記エンジンで消費されなかった燃料をエンジンから前記燃料タンクに返送する燃料返送管とを備えた可搬式エンジン発電機において、前記燃料送出管の前記燃料フィードポンプ側に第1流量計を、該燃料送出管の前記エンジン側に第2流量計を、前記燃料返送管のエンジン側に第3流量計を、該燃料返送管の前記燃料タンク側に第4流量計をそれぞれ設け、前記発電機の発電状態から前記エンジンの燃料消費量を求める燃料消費量算出手段を設けるとともに、前記第1流量計の計測値に対して前記第2流量計の計測値があらかじめ設定された流量差を超えたときに前記燃料送出管の部分で燃料漏れが発生したと判定し、前記第3流量計の計測値に対して前記第4流量計の計測値があらかじめ設定された流量差を超えたときに前記燃料返送管の部分で燃料漏れが発生したと判定し、前記第1流量計の計測値又は前記第2流量計の計測値から前記第3流量計の計測値又は前記第4流量計の計測値を差し引いた燃料供給量と前記燃料消費量算出手段で求めた燃料消費量とを比較し、燃料供給量が燃料消費量に対してあらかじめ設定された量以上に多くなったときに前記エンジンの部分で燃料漏れが発生したと判定する判定手段を設け、該判定手段が燃料漏れの発生を判定したときに警報を発生する警報発生手段を備えていることを特徴とする可搬式エンジン発電機。
- 前記判定手段が燃料漏れの発生を判定したときに、前記エンジンを停止させるエンジン制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の可搬式エンジン発電機。
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