JP2013237813A - π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイス - Google Patents

π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2013237813A
JP2013237813A JP2012112856A JP2012112856A JP2013237813A JP 2013237813 A JP2013237813 A JP 2013237813A JP 2012112856 A JP2012112856 A JP 2012112856A JP 2012112856 A JP2012112856 A JP 2012112856A JP 2013237813 A JP2013237813 A JP 2013237813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
conjugated polymer
electron conjugated
organic
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012112856A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Oshita
浄治 大下
Yutaka Harima
裕 播磨
Yasushi Morihara
靖 森原
Akeshi Fujita
明士 藤田
Hiromasa Shibuya
寛政 澁谷
Takashi Fukumoto
隆司 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hiroshima University NUC
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Hiroshima University NUC
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hiroshima University NUC, Kuraray Co Ltd filed Critical Hiroshima University NUC
Priority to JP2012112856A priority Critical patent/JP2013237813A/ja
Publication of JP2013237813A publication Critical patent/JP2013237813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】熱安定性に優れ、かつバンドギャップが小さいπ電子共役重合体を提供する。
【解決手段】下記一般式(1):
Figure 2013237813

[式中、UはSi又はGeであり、YがNでYがCH若しくはCFであるか、又はYがCH若しくはCFでYがNであり、ZはS、Se及びN-Rからなる群から選択される1種であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、フッ素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基又は置換基を有してもよい炭素数4〜20のヘテロアリール基であり、nは2以上の正数である。]
で示されるπ電子共役重合体。
【選択図】なし

Description

本発明は、π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイスに関する。
太陽電池は現在深刻さを増すエネルギー問題に対して有力なエネルギー源として着目されている。太陽電池における光起電力素子用の半導体材料としては、化合物半導体、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどの無機半導体が使用されている。しかし、太陽電池発電は、その無機半導体の製造コストが高いために、現在主流となっている火力発電や原子力発電と比較して高コストとなる。製造コストが高くなる主要因としては薄膜作製時に高温・真空条件での蒸着工程を含むという点が挙げられる。一方で共役高分子などの有機材料を半導体材料として用いた場合、蒸着工程が不要となり製造プロセスが簡略化できるといった利点がある。そのため、有機半導体や有機色素を用いた有機太陽電池の検討が進められている。
太陽電池の性能を決める要素としては、主に短絡電流密度(JSC)、開放電圧(VOC)、フィルファクター(FF)が挙げられる。中でも、短絡電流密度は半導体材料の光吸収特性に大きく依存していることから、材料の光吸収領域が広い材料の方がより多くの光を電気へと変換することが可能となる。有機材料において、広い光吸収領域を有する化合物の条件としては最高被占軌道(HOMO)準位と最低空軌道(LUMO)準位とのエネルギー差(バンドギャップ)が小さいことが必要となる。また、素子作製時における化合物の加工性の観点から、低分子よりも高分子の研究が盛んに進められている。
これらの特徴を有する化合物として狭バンドギャップポリマー(LBGP)が挙げられる。例えば、非特許文献1にはLBGPの例としてドナー分子であるシクロペンタジチオフェンとアクセプター分子であるベンゾチアジアゾールの交互共重合体の例が開示されている。さらに広い光吸収領域を持たせるべくドナー分子としてジチエノシロールを用いたベンゾチアジアゾールとの交互共重合体の例が特許文献1及び非特許文献2に開示されている。また、非特許文献3にはアクセプター分子としてピリジノチアジアゾールを用いたシクロペンタジチオフェンとの交互共重合体が開示されている。
しかし、特許文献1及び非特許文献1〜3に開示されているLBGPを用いて製造した有機太陽電池の変換効率は5%程度に止まっており、さらなる高性能化のためにはHOMOとLUMOのバンドギャップがより小さい材料の開発が必要とされている。また、非特許文献3に開示されているシクロペンタジチオフェンとピリジノチアジアゾールの交互共重合体は熱安定性が悪く、有機太陽電池の耐久性が低いという問題があり改善が望まれていた。
特開2010−507233号公報
J.Peet et al., Nature Materials,2007年、第6巻、497−500頁 Jianhui Hou et al., Journal of the American Chemical Society,2008年、第130巻、16144−16145頁 Lei Ying et al., Journal of the American Chemical Society,2011年、第133巻、18538−18541頁
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、熱安定性に優れ、かつバンドギャップが小さいπ電子共役重合体を提供することを目的とする。またこのようなπ電子共役重合体を含む有機半導体デバイスを提供することを目的とする。
上記課題は、下記一般式(1):
Figure 2013237813
[式中、UはSi又はGeであり、YがNでYがCH若しくはCFであるか、又はYがCH若しくはCFでYがNであり、ZはS、Se及びN-Rからなる群から選択される1種であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、フッ素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基又は置換基を有してもよい炭素数4〜20のヘテロアリール基であり、nは2以上の正数である。]
で示されるπ電子共役重合体を提供することによって解決される。このとき、上記π電子共役重合体の数平均分子量が1,000〜1,000,000g/モルであることが好適である。
また、上記π電子共役重合体を含む有機半導体組成物であることが好適であり、上記π電子共役重合体を含む有機半導体デバイスであることが好適である。また、有機半導体デバイスが有機トランジスタであることが本発明の好適な実施態様であり、有機半導体デバイスが光電変換素子であることも本発明の好適な実施態様である。
本発明により、熱安定性に優れ、かつバンドギャップが小さいπ電子共役重合体を提供することができる。また、高い性能と安定性を両立した有機半導体デバイスを製造することが可能となる。
本発明のπ電子共役重合体が有機半導体層に含有された電界効果トランジスタの模式断面図である。 本発明のπ電子共役重合体が光活性層に含有された光電変換素子の模式断面図である。
以下、本発明を実施するための好ましい形態について詳細に説明するが、本発明はこれらの形態に限定されるものではない。
Figure 2013237813
本発明のπ電子共役重合体は上記一般式(1)で示される。上記一般式(1)で示されるπ電子共役重合体において、UはSi又はGeである。UがSi又はGeであることにより熱安定性に優れるという利点を有する。また、上記一般式(1)で示されるπ電子共役重合体において、YがNでYがCH若しくはCFであるか、又はYがCH若しくはCFでYがNである。中でも合成の容易さ、製造コストの観点から、YがNでYがCHであるか、又はYがCHでYがNであることが好ましい。ZはS、Se及びN-Rからなる群から選択される1種である。中でも狭バンドギャップ化の観点から、ZはS又はSeであることが好ましい。R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、フッ素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基又は置換基を有してもよい炭素数4〜20のヘテロアリール基である。合成の容易さ、製造コストの観点からは、R及びRは置換基を有してもよいアルキル基であることが好ましい。また、本発明のπ電子共役重合体のπ共役系をより拡大するという観点からは、置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基又は置換基を有してもよい炭素数4〜20のヘテロアリール基であることが好ましい。R、R及びRが有してもよい置換基は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。上記一般式(1)で示される重合体において、nは2以上の正数である。
上記一般式(1)中のR、R及びRで用いられるアルキル基は、直鎖や分岐鎖のアルキル基であってもよいし、環状のシクロアルキル基であってもよい。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、ドデシル基等の直鎖や分岐鎖のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、シクロウンデシル基、シクロドデシル基等のシクロアルキル基が挙げられる。
上記R、R及びR中のアルキル基は置換基を有してもよく、かかる置換基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基などのアリール基;ピリジル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラジニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイミダゾリル基などのヘテロアリール基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基などのアルコキシ基;メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基などのアルキルチオ基;フェニルチオ基、ナフチルチオ基などのアリールチオ基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、ヘプチルオキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基;メチルスルフォキシド基、エチルスルフォキシド基などのアルキルスルフェニル基;フェニルスルフォキシド基などのアリールスルフォキシド基;メチルスルフォニルオキシ基、エチルスルフォニルオキシ基、フェニルスルフォニルオキシ基、メトキシスルフォニル基、エトキシスルフォニル基、フェニルオキシスルフォニル基などのスルフォン酸エステル基;ジメチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、メチルフェニルアミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基などの1級又は2級のアミノ基;アセチル基、ベンゾイル基、ベンゼンスルホニル基、tert−ブトキシカルボニル基などで置換された、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、フェニル基などのアルキル基又はアリール基などで置換されていてもよいアミノ基;シアノ基;ニトロ基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子;などが挙げられる。
上記一般式(1)中のR、R及びRで用いられるアリール基は、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基などが挙げられる。これらアリール基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、アルキル基の説明のところで例示されたアリール基以外の置換基や、上述のアルキル基などを用いることができる。
上記一般式(1)中のR、R及びRで用いられるヘテロアリール基は、例えば、ピリジル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基などが挙げられる。これらヘテロアリール基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、アルキル基の説明のところで例示されたヘテロアリール基以外の置換基や、上述のアルキル基などを用いることができる。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体に含まれる単量体単位は、上記R、R及びRの構造を含めて同一の単量体だけを用いてもよいし、本発明の効果を損なわない限り、別の単量体が含まれていてもよい。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体は、触媒の存在下で下記一般式(2)で示されるドナー分子の単量体と、下記一般式(3)で示されるアクセプター分子の単量体とをいわゆるカップリング反応によって重合させることで製造することができる。
Figure 2013237813
Figure 2013237813
上記一般式(2)及び(3)において、U、R、R、Y、Y及びZは上記一般式(1)と同義である。Mp1とMp2は同一でなくそれぞれ独立してハロゲン原子、ボロン酸、ボロン酸エステル、−MgX、−ZnX、−SiX及び−SnRa(ただしRaは炭素数1〜4の直鎖アルキル基、Xはハロゲン原子)からなる群から選択される1種である。つまりMp1がハロゲン原子の場合、Mp2はボロン酸、ボロン酸エステル、−MgX、−ZnX、−SiX及び−SnRa(ただしX及びRaは前記同様)からなる群から選択される1種である。逆にMp2がハロゲン原子の場合、Mp1はボロン酸、ボロン酸エステル、−MgX、−ZnX、−SiX及び−SnRa(ただしX及びRaは前記同様)からなる群から選択される1種である。Xに用いられるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素が挙げられる。
また、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体は上記一般式(2)、(3)及び式Ar−Mで示される化合物(以下、末端封止剤と略称することがある)を用いてカップリング反応を行うことにより製造することも可能である。ただしArはアリール基である。MはM又はハロゲン原子である。Mはボロン酸、ボロン酸エステル、−MgX、−ZnX、−SiX及び−SnRa(ただしX及びRaは前記同様)からなる群から選択される1種である。
触媒としては遷移金属の錯体を用いることが好ましい。通常、周期表(18族長周期型周期表)の3〜10族、中でも8〜10族に属する遷移金属の錯体が挙がられる。具体的には、公知のNi,Pd,Ti,Zr,V,Cr,Co,Fe等の錯体が挙げられる。中でも、Ni錯体やPd錯体が好ましい。また、使用する錯体の配位子としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリt−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィンなどの単座ホスフィン配位子;ジフェニルホスフィノメタン(dppm)、1,2−ジフェニルホスフィノエタン(dppe)、1,3−ジフェニルホスフィノプロパン(dppp)、1,4−ジフェニルホスフノブタン(pddb)、1,3−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)プロパン(dcpp)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、2,2−ジメチル−1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン等の二座ホスフィン配位子;テトラメチルエチレンジアミン、ビピリジン、アセトニトリル等の含窒素系配位子などを好適に使用することができる。
なお、錯体の使用量は製造する上記一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体によって異なるが、単量体に対して、0.001〜0.1モルが好ましい。触媒が多すぎると、得られる重合体の分子量低下の原因となる。また経済的にも不利である。一方、触媒が少なすぎると、反応速度が遅くなり、安定した生産が困難になる。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体は溶媒の存在下で製造することが好ましい。製造に用いることができる溶媒は、製造する上記一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体の種類によって使い分ける必要があるが、一般的に市販されている溶媒を選択することができる。ここで用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルエーテル、エチルメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ブチルメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ジフェニルエーテルなどのエーテル系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族又は脂環式飽和炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化アルキル系溶媒;クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどの芳香族ハロゲン化アリール系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒;水ならびにこれらの混合物などが挙げられる。かかる溶媒の使用量としては製造する上記一般式(1)で示されるπ電子共役重合体の単量体に対して1〜1000質量倍の範囲であることが好ましい。中でも、得られる上記一般式(1)で示されるπ電子共役重合体の溶解度や反応液の攪拌効率の観点からは、10質量倍以上であることがより好ましく、反応速度の観点からは100質量倍以下であることがより好ましい。
本発明において、重合温度は、製造する上記一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体の種類によって異なるが、通常−80℃〜200℃の範囲である。本発明において、反応系の圧力は特に限定されないが、0.1〜10気圧が好ましく、1気圧前後で反応を行うことがより好ましい。また、反応時間は、20分〜150時間であることが好ましい。
上記一般式(1)で示されるπ電子共役重合体は、例えば、再沈殿、加熱下での溶媒除去、減圧下での溶媒除去、水蒸気による溶媒の除去(スチームストリッピング)等の通常の操作によって反応溶液から単離、取得することができる。こうして得られた粗生成物は、ソックスレー抽出器を用いて一般的に市販されている溶媒を用いて洗浄又は抽出することで精製することができる。ここで用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルエーテル、エチルメチルエーテルなどのエーテル系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族又は脂環式飽和炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒;アセトン、エチルメチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化アルキル系溶媒;クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどの芳香族ハロゲン化アリール系溶媒;ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド系溶媒;水ならびにこれらの混合物などが挙げられる。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体は、末端基としてMp1及びMp2(ただしMp1及びMp2は上記一般式(2)及び(3)と同義である)、又はこれらが脱離した水素原子を有していてもよい。更にこれらの末端基がアリール基などの末端封止剤で置換された末端構造であってもよい。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体の数平均分子量は、加工性、結晶性、溶解性、光電変換特性などの観点から1,000〜1,000,000g/モルが好ましく、5,000〜200,000g/モルであることがより好ましい。数平均分子量が高すぎると溶解性が低下し、薄膜などの加工性が低下するおそれがある。一方、数平均分子量が低すぎると結晶性、膜の安定性、光電変換特性などが低下するおそれがある。ここで、数平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと称することがある)によるポリスチレン換算の分子量を意味する。一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体の数平均分子量はテトラヒドロフラン(THF)、クロロホルム、ジメチルホルムアミド(DMF)などの溶媒を用いた通常のGPCにより数平均分子量を求めることができる。しかし、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体は室温付近の溶解性が低いものもあり、このような場合はジクロロベンゼンやトリクロロベンゼンなどを溶媒とする高温GPCクロマトグラフィーにより数平均分子量を求めてもよい。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体の分解温度は、耐久性の良好な有機半導体デバイスを製造することができる観点から400℃以上であることが好ましい。ここで、分解温度は上記重合体の重量が10%減少する温度のことである。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体のバンドギャップ(Eg)は、より長波長側の光を電気エネルギーに変換し、高い電流を得るという観点から1.45eV以下であることが好ましく、1.40eV以下であることがより好ましく、1.35eV以下であることがさらに好ましい。また、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体のバンドギャップ(Eg)は、通常、1.10eV以上である。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体は、有機半導体材料として好適に用いることができる。中でも電界効果トランジスタ等の有機トランジスタ、有機薄膜太陽電池等の光電変換素子などの有機半導体デバイスに用いることができる。
本発明におけるπ電子共役重合体を含む有機半導体組成物とは、本発明のπ電子共役重合体を含有している限り特に限定されず、本発明以外の有機半導体材料、溶媒、結晶化剤、酸化防止剤、各種形態の金属材料、無機結晶などあらゆるものとの組成物を含む。本発明のπ電子共役重合体を塗布プロセスにより製膜する場合は、本発明のπ電子共役重合体を溶解し得る溶媒を少なくとも一成分以上含む溶液の形態であっても良い。また、本発明のπ電子共役重合体をデバイスとして用いる場合に、重合体の結晶性を向上させるために貧溶媒を添加した溶液であっても良く、本発明のπ電子共役重合体の安定性を向上させる目的で酸化防止剤等の安定化剤を含んでいても良い。上記の溶液を種々の塗布法によって製膜し、溶媒を留去した後の薄膜も本発明の組成物に含まれる。また、本発明のπ電子共役重合体を有機光電変換素子として用いる場合には、電子受容性の半導体を含んでいても良い。
次に、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体を含む有機半導体デバイスの例として有機電界効果トランジスタについて図面を参照しながら説明する。
有機電界効果トランジスタは、基板上で、電圧が印加されるゲート電極層と、絶縁体層と、電流路となるソース−ドレイン電極層と、有機半導体層とが、積層されているものである。それらの各層の積層配置の違いにより、ボトムゲート・トップコンタクト型、ボトムゲート・ボトムコンタクト型、トップゲート・ボトムコンタクト型及びトップゲート・トップコンタクト型がある。この有機半導体層1を形成する有機半導体材料として本発明の一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体が用いられる。
有機電界効果トランジスタの好ましい一形態について、図1に示す。
有機電界効果トランジスタ10は、図1(a)に示されるように、基板である絶縁性支持基板6上に、ゲート電極5からなるゲート電極層、絶縁体層4、ソース電極2とドレイン電極3とからなるソース−ドレイン電極層、及び本発明の一般式(1)で示される重合体を含有している有機半導体層1が、順次積層されているボトムゲート・ボトムコンタクト型である。ゲート電極5は、電流路に流れる電流を制御しており、絶縁体層4によって有機半導体層1及びソース−ドレイン電極層から隔離されている。ソース−ドレイン電極層は、有機半導体層1に蒸着されており、ソース電極2及びドレイン電極3の間の電流路となるチャネル領域を形成している。
これらの各層や電極の配置は、電子デバイスの用途により適宜選択することができる。有機電界効果トランジスタ10は、図1(b)に示されるように、基板である絶縁体性基板6上に、ゲート電極5、絶縁体層4、有機半導体層1、及びソース電極2とドレイン電極3とからなるソース−ドレイン電極層が、順次積層されて形成されているボトムゲート・トップコンタクト型であってもよい。有機電界効果トランジスタ10の構造は、特に限定されず、例えば、有機半導体層1が露出している場合、有機半導体層1への外気の影響を最小限するための保護膜がその有機半導体層1の上に形成されているものであってもよい。
有機電界効果トランジスタ10は、ゲート電極5に電圧を印加すると電界が生じ、ソース−ドレイン電極層において、ソース電極2とドレイン電極3との間で電流路となるチャネル領域Lを形成する。そのソース−ドレイン電極層と有機半導体層1とにおいて、ソース電極2から有機半導体層1へ電子の供給が行われ、また有機半導体層1からドレイン電極3へ電子の排出が行われ、電流が流れる。有機半導体層1と絶縁体層4のキャリア密度を変化させ、ソース電極2及びドレイン電極3の間に流れる電流量を変化させることで、トランジスタ動作が行われる。
有機半導体層1の材料は、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体である。有機半導体層1の膜厚は、1nm〜10μm程度であることが好ましく、10〜500nm程度であることがより好ましい。有機半導体層1は、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体を溶媒に溶解して、キャスト、ディップ、スピンコート法などにより塗布する方法や、真空蒸着法などにより製膜することができる。有機半導体層1には、本発明の目的を阻害しない範囲において、界面活性剤やバインダー樹脂、フィラー等の他の成分を含んでいてもよい。
また、本発明の一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体を含む有機半導体デバイスの例として光電変換素子が好適に例示される。以下、図面を参照しながら説明する。
光電変換素子の好ましい一形態について、図2に示す。
光電変換素子20は、図2に示されるように、基板26上に、透明電極である正極25、任意の平滑層である正孔輸送層24、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体を含有する光電変換活性層23、任意の平滑層である電子輸送層22、及び負極(電極)21が、順次積層されているものである。光電変換素子20の構造は、これらに限定されるものではなく、材料の特性に応じて正極と負極、正孔輸送材料と電子輸送材料が入れ替わっていても良い。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体は、電子受容性材料との有機半導体組成物とすることにより光電変換素子20の光電変換活性層23に用いることができる。該組成物を構成する電子受容性材料は、n型半導体特性を示す有機材料であれば特に限定されないが、例えば1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド(NTCDA)、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボキシリックジアンハイドライド(PTCDA)、N,N'−ジオクチル−3,4,9,10−ナフチルテトラカルボキシジイミド(NTCDI−C8H)、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールや2,5−ジ(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサゾール誘導体;3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール等のトリアゾール誘導体;フェナントロリン誘導体、C60またはC70等のフラーレン誘導体;カーボンナノチューブ(CNT)、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体にシアノ基を導入した誘導体(CN−PPV)などが挙げられる。これらはそれぞれ単体で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの中でも、安定且つキャリア移動度に優れるn型半導体という観点からフラーレン誘導体が好ましく用いられる。
上記フラーレン誘導体は、C60、C70、C76、C78、C82、C84、C90、C94をはじめとする無置換のものと、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル([6,6]−C61−PCBM)、[5,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドメチルエステル、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドn−ブチルエステル、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドi−ブチルエステル、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドヘキシルエステル、[6,6]−フェニル C61 ブチリックアシッドドデシルエステル、[6,6]−ジフェニル C62ビス(ブチリックアシッドメチルエステル)([6,6]−C62−bis−PCBM)、[6,6]−フェニル C71 ブチリックアシッドメチルエステル([6,6]−C71−PCBM)をはじめとする置換誘導体などが挙げられる。
本発明では、上記フラーレン誘導体を単独或いはそれらの混合物として用いることができるが、有機溶媒に対する溶解性の観点から、[6,6]−C61−PCBM、[6,6]−C62−bis−PCBM)、[6,6]−C71−PCBMが好適に用いられる。
上記組成物中の電子受容性材料の割合は、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体100質量部に対して、10〜1000質量部であることが好ましく、50〜500質量部であることがより好ましい。
上記組成物には、本発明の目的を阻害しない範囲において、界面活性剤やバインダー樹脂、金属、フィラー等の他の成分を含んでいてもよい。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料の混合方法としては特に限定されるものではないが、所望の比率で溶媒に添加した後、加熱、攪拌、超音波照射などの方法を1種または複数種組み合わせて溶媒中に溶解させ、溶液とする方法が挙げられる。
溶媒としては特に限定されないが、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料のそれぞれについて20℃における溶解度が1mg/mL以上の溶媒を用いることが有機薄膜製膜上の観点より好ましい。1mg/mL以下の溶解度である場合には、均質な有機薄膜を作製することが困難であり、本発明の組成物を得ることができない。さらに、有機薄膜の膜厚を任意に制御する観点からは、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料のそれぞれについて、20℃における溶解度が3mg/mL以上の溶媒を用いることがより好ましい。また、これら溶媒の沸点は、室温から200℃の範囲にあるものが製膜性及び後述する製造プロセスの観点より好ましい。
上記溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン、シクロヘキサン、クロロホルム、ブロモホルム、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、o−ジクロロベンゼン、アニソール、メトキシベンゼン、トリクロロベンゼン、ピリジンなどが挙げられる。これらの溶媒は単独で用いてもよく、2種類以上混合して用いてもよいが、特に一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料の溶解度が高いo−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、クロロホルム及びこれらの混合物が好ましい。より好ましくはo−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン及びこれらの混合物が用いられる。
上記溶液には一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料以外に沸点が溶媒より高い添加物を含んでもよい。添加物を含有させることによって有機薄膜を製膜する過程において、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料の微細且つ連続した相分離構造が形成されるため、光電変換効率に優れる光電変換活性層23を得ることが可能となる。添加物としては、オクタンジチオール(沸点:270℃)、ジブロモオクタン(沸点:272℃)、ジヨードオクタン(沸点:327℃)等が例示される。
上記添加物の添加量は、一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料が析出せず、均一な溶液を与えるものであれば特に限定されないが、溶媒に対して体積分率で0.1%〜20%であることが好ましい。添加物の添加量が0.1%よりも少ない場合は微細且つ連続した相分離構造が形成されるに十分な効果を得ることができず、20%よりも多い場合は、溶媒及び添加物の乾燥速度が遅くなり、均質な有機薄膜を得ることが困難となる。より好ましくは0.5%〜10%の範囲である。
有機光電変換層23の膜厚は、通常、1nm〜1μmであり、好ましくは2nm〜1000nmであり、より好ましくは5nm〜500nmであり、さらに好ましくは20nm〜300nmである。膜厚が薄すぎると光が十分に吸収されず、逆に厚すぎるとキャリアが電極へ到達し難くなる。
一般式(1)で示される本発明のπ電子共役重合体及び電子受容性材料を含有する溶液を基板または支持体へ塗工する場合の方法は特に制限されず、液状の塗工材料を用いる従来から知られている塗工方法のいずれもが採用できる。例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、インクジェット法、エアロゾルジェット法、スピンコーティング法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、カーテンコーティング法、スリットダイコーター法、グラビアコーター法、スリットリバースコーター法、マイクログラビア法、コンマコーター法などの塗工方法を採用することができ、塗膜厚さ制御や配向制御など、得ようとする塗膜特性に応じて塗布方法を選択すればよい。
有機光電変換層23は、さらに必要に応じて熱アニールを行ってもよい。熱アニールは、有機薄膜を製膜した基板を所望の温度で保持して行う。熱アニールは減圧下または不活性ガス雰囲気下で行ってもよく、好ましい温度は40℃〜300℃、より好ましくは70℃〜200℃である。温度が低いと十分な効果が得られず、温度が高すぎると有機薄膜が酸化及び/又は分解し、十分な光電変換特性を得ることができない。
上記光電変換素子20を形成する基板26は、電極や有機光電変換層23を形成する際に変化しないものであればよい。例えば、無アルカリガラス、石英ガラスなどの無機材料、アルミニウム等の金属フィルム、またポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリパラキシレン、エポキシ樹脂やフッ素系樹脂などの有機材料から任意の方法によって作製されたフィルムや板が使用可能である。透明な基板を用いる場合には、基板側の電極が透明又は半透明であることが好ましい。基板26の膜厚は特に限定されないが、通常1μm〜10mmの範囲である。
上記光電変換素子20においては、正極25及び負極21のいずれか一方の電極が光透過性を有することが好ましい。電極の光透過性は、有機光電変換層23に入射光が到達して起電力が発生する程度であれば、特に限定されるものではない。電極の厚さは光透過性と導電性とを有する範囲であればよく、電極素材によって異なるが20nm〜300nmが好ましい。
上記の光透過性を有する電極材料としては、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄膜などが挙げられる。具体的には、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、及びそれらの複合体であるインジウム・スズ・オキサイド(ITO)、フッ素・スズ・オキサイド(FTO)、アンチモン・スズ・オキサイド、インジウム・亜鉛・オキサイド(IZO)、ガリウム・亜鉛・オキサイド、アルミニウム・亜鉛・オキサイド、アンチモン・亜鉛・オキサイドからなる導電性材料を用いて作製された膜や、金、白金、銀、銅の極薄膜が用いられる。中でも、ITO、FTO、IZO、酸化スズが好ましい。電極の作製方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法などが挙げられる。また、透明電極材料として、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体などの有機の透明導電膜を用いてもよい。
対向電極材料としては、公知の金属、導電性高分子などを用いることができ、光透過性を有さなくてもよく、透明または半透明であってもよい。好ましくは一対の電極のうち、一方の電極は仕事関数の小さい材料が好ましい。例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、スカンジウム、バナジウム、亜鉛、イットリウム、インジウム、セリウム、サマリウム、ユーロピウム、テルビウム、イッテルビウムなどの金属、及びそれらのうち2つ以上の合金、またはそれらのうち1つ以上と、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、錫のうち1つ以上との合金、グラファイトまたはグラファイト層間化合物などが用いられる。合金の例としては、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、カルシウム−アルミニウム合金などが挙げられる。
本発明の光電変換素子に用いる電極は、一方に仕事関数の大きな導電性素材、もう一方に仕事関数の小さな導電性素材を使用することが好ましい。このとき、仕事関数の大きな導電性素材を用いた電極は正極となり、仕事関数の小さな導電性素材を用いた電極は負極となる。なお、図2に示される光電変換素子20においては、基板側が透明電極である正極25であり、基板と遠い側が対抗電極である負極21である。
上記光電変換素子20は、必要に応じて正極25と有機光電変換層23の間に正孔輸送層24を設けてもよい。正孔輸送層24を形成する材料としては、p型半導体特性を有するものであれば特に限定されないが、ポリチオフェン系重合体、ポリアニリン系重合体、ポリ−p−フェニレンビニレン系重合体、ポリフルオレン系重合体などの導電性高分子や、フタロシアニン誘導体(H2Pc、CuPc、ZnPcなど)、ポルフィリン誘導体などのp型半導体特性を示す低分子有機化合物、酸化モリブデン、酸化亜鉛、酸化バナジウム等の金属酸化物が好ましく用いられる。正孔輸送層24は1nmから600nmの厚さが好ましく、より好ましくは20nmから300nmである。
正極25と有機光電変換層23との間に正孔輸送層24を作製する場合、例えば溶媒に可溶な導電性高分子の場合には浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、インクジェット法、エアロゾルジェット法、スピンコーティング法、ビードコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、カーテンコーティング法、スリットダイコーター法、グラビアコーター法、スリットリバースコーター法、マイクログラビア法、コンマコーター法等で塗布することができる。フタロシアニン誘導体やポルフィリン誘導体などの低分子有機材料を使用する場合には、真空蒸着機を用いた蒸着法を適用することが好ましい。また、以下に説明する電子輸送層22についても同様にして作製することができる。
上記光電変換素子20は、必要に応じて負極21と有機光電変換層23の間に電子輸送層22を設けてもよい。電子輸送層22を形成する材料としては、n型半導体特性を有するものであれば特に限定されないが、上述の電子受容性材料(NTCDA、PTCDA、NTCDI−C8H、オキサゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナントロリン誘導体、フラーレン誘導体、CNT、CN−PPVなど)などが好ましく用いられる。電子輸送層22は1nmから600nmの厚さが好ましく、より好ましくは5nmから100nmである。
上記光電変換素子20は、負極21と有機光電変換層23との間にさらに電荷移動を円滑にするバッファー層として金属フッ化物を設けてもよい。金属フッ化物としては、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、フッ化セシウムなどが挙げられ、特に好ましくはフッ化リチウム、フッ化セシウムである。バッファー層は0.05nmから50nmの厚さが好ましく、0.5nmから20nmがより好ましい。バッファー層は前述した電子輸送層22と併用して用いてもよく、併用する場合は、電極側にバッファー層を形成するのが好ましい。
上記光電変換素子20は、光電変換機能、光整流機能などを利用した種々の光電変換デバイスへの応用が可能である。例えば光電池(太陽電池など)、電子素子(光センサ、光スイッチ、フォトトランジスタなど)、光記録材(光メモリなど)などに有用である。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、上記各工程及び下記工程で製造される本発明のπ電子共役重合体の物性測定及び精製は、以下の如くして行った。
(重量平均分子量(Mw)・数平均分子量(Mn))
数平均分子量及び重量平均分子量は、何れも、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)による測定に基づき、ポリスチレン換算値で求められたものである。ここでは、GPC装置として、東ソー(株)製のHLC−8020(品番)を用い、カラムとして、東ソー(株)製のTSKgel Multipore HZの2本を直列に繋いだものを用いた。
(熱分解温度の測定)
熱分解温度の測定は、(株)リガク製の示差熱−熱重量同時測定装置(TG−DTA;Thermo Plus 8120)を用いて行った。具体的には、昇温速度10℃/分で室温から600℃まで昇温過程において、各重合体の重量が10%減少する温度を熱分解温度として評価した。
(バンドギャップ(Eg)の測定)
バンドギャップの測定は、(株)島津製作所製の紫外―可視―近赤外分光光度計(Solid Spec 3700)を用いて行った。具体的には、吸収スペクトルの吸収端の波長を、以下に示す光子エネルギーの式
E=hν=h(c/λ)
に代入することで、光学的バンドギャップとして求めた。
h:プランク定数(J・s)、 E:エネルギー(eV)、 ν:振動数(Hz)、 c:光速(m/s)、 λ:波長(nm)
(合成例1)[式(3a)で示される4,7−ジブロモ[1,2,5]セレナジアゾロ[3,4−c]ピリジンの合成]
Figure 2013237813
三口フラスコをアルゴンガスで満たし、式(4)で示される3,4−ジアミノ1,5−ジブロモピリジンを1.33g(4.99mmol)、エタノールを27ml加え、還流させた。還流させた状態で温水11mlに溶解させた二酸化セレン0.573g(5.16mmol)を滴下した。3時間還流させた後、濾別し、得られた黄色固体を酢酸エチルで再結晶し、式(3a)で示される4,7−ジブロモ[1,2,5]セレナジアゾロ[3,4−c]ピリジン(PSeAと略称することがある)を得た(1.13g、3.31mmol,収率66.5%)。
式(3a)で示されるPSeAのNMRデータ及び質量分析結果は以下のとおりであった。
H−NMR(CDCl,400MHz):δ=8.396(s,1H)
13C−NMR(CDCl,400MHz):δ=158.38、 154.37、 144.21、 139.64、 114.26
MS:m/z=343
(実施例1)[式(1a)で示される重合体の合成]
Figure 2013237813
二口フラスコにドナー分子の単量体として式(2a)で示される1,1−ビス(2−エチルヘキシル)−3,6−ビス(トリメチルスタンニル)ジチエノ[3,2−b:2‘,3’−d]ゲルモール(DTGSn2と略称することがある、DTGSn2はOrganometallics,2007年、第6巻、497−500頁に記載された方法により合成)を0.296g(0.375mmol)を入れ、アルゴンガスで満たした。その後、アクセプター分子の単量体として式(3b)で示される4,7−ジブロモ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−c]ピリジン(PTAと略称することがある、PTAは、Journal of Materials Chemistry,2011年,第21巻,13247−13255頁に記載された方法により合成)を0.1187g(0.402mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba)と略称することがある)を7.4mg(8.08μmol)、トリ(o-トリル)ホスフィン(P(o−Tol)と略称することがある)を12.4mg(40.7μmol)及びクロロベンゼン10mlを加えた。脱気した後、反応溶液を還流させた。5日反応させ、室温まで戻し、析出した固体を濾別した。
3.1gのN,N−ジエチルカルバミン酸ナトリウム3水和物を溶解させた水溶液30mLをろ液に加え、2時間、80℃で撹拌、加熱した。室温まで戻し、有機層を水で2回、3%酢酸水溶液で2回、さらに水で2回洗浄した。有機層を取り、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、エバポレーターで溶媒を留去した。最少量のクロロホルムに溶解させ、メタノールで再沈殿を行い、円筒濾紙で沈殿物をろ過した。その後、沈殿物をメタノール、ヘキサン、アセトン、酢酸エチルの順でソックスレー洗浄を行った。円筒濾紙に残った沈殿物をクロロホルムでソックスレーを行い回収した。エバポレーターで溶媒を留去し、クロロホルムに溶かし、酢酸エチルで再沈殿した。沈殿物をろ過で回収し、減圧下で乾燥したところ、式(1a)で示される黒色の重合体を得た(95.3mg、0.159mmol、収率40%)。
式(1a)で示される重合体のNMRデータ、数平均分子量、重量平均分子量及び多分散度は以下のとおりであった。
H−NMR(CDCl,400MHz):δ=8.8−8.6(m,2H)、8.2(s,1H)、2−1.1(m,22H)、1.1−0.7(m,12H)
GPC:Mn=4600、Mw=7200、多分散度(Mw/Mn)=1.57
(実施例2)[式(1b)で示される重合体の合成]
Figure 2013237813
二口フラスコにドナー分子の単量体として式(2b)で示される1,1−ビス(2−エチルヘキシル)−3,6−ビス(トリメチルスタンニル)ジチエノ[3,2−b:2‘,3’−d]シロール(DTSSn2と略称することがある、DTSSn2はJournal of the American Chemical Society,2008年、第130巻、16144−16145頁(非特許文献2)に記載された方法により合成)を98.8mg(0.133mmol)を入れ、アルゴンガスで満たした。その後、式(3b)で示されるPTAを39.3mg(0.133mmol)、Pd(dba)を2.5mg(2.73μmol)、P(o−Tol)を4.1mg(13.5μmol)及びクロロベンゼン10mlを加え実施例1と同様にして式(1b)で示される重合体を得た(32.2mg、0.0581mmol、収率44%)。
式(1b)で示される重合体のNMRデータ、数平均分子量、重量平均分子量及び多分散度は以下のとおりであった。
H−NMR(CDCl,400MHz):δ=8.8−8.7(m,2H)、8.2(s,1H)、1.5(Br,2H)、1.2(m,20H)、0.9(m,12H)
GPC:Mn=7400、Mw=12500、多分散度(Mw/Mn)=1.69
(実施例3)[式(1c)で示される重合体の合成]
Figure 2013237813
二口フラスコにドナー分子の単量体として式(2a)で示されるDTGSn2を0.359g(0.455mmol)を入れ、アルゴンガスで満たした。その後、式(3a)で示されるPSeAを0.155g(0.453mmol)、Pd(dba)を8.4mg(9.17μmol)、P(o−Tol)を14.0mg(46.0μmol)及びクロロベンゼン15mlを加え実施例1と同様にして式(1c)で示される重合体を得た(144.5mg、0.224mmol、収率49%)。
式(1c)で示される重合体のNMRデータ、数平均分子量、重量平均分子量及び多分散度は以下のとおりであった。
H−NMR(CDCl,400MHz):δ=8.7−8.4(m,2H)、8.1(s,1H)、1.6−1.2(m,22H)、0.856(s,12H)
GPC:Mn=3900、Mw=6100、多分散度(Mw/Mn)=1.56
(実施例4)[式(1d)で示される重合体の合成]
Figure 2013237813
二口フラスコにドナー分子の単量体として式(2b)で示されるDTSSn2を176.3mg(0.237mmmol)を入れ、アルゴンガスで満たした。その後、式(3a)で示されるPSeAを81.0mg(0.237mmol)、Pd(dba)を4.4mg(4.80μmol)、P(o−Tol)を7.2mg(23.7μmol)、クロロベンゼン10mlを加え実施例1と同様にして式(1d)で示される重合体を得た(14.9mg、0.0248mmol、収率10%)。
式(1d)で示される重合体のNMRデータ、数平均分子量、重量平均分子量及び多分散度は以下のとおりであった。
H−NMR(CDCl,400MHz):δ=8.8−8.4(m,3H)、8.1(s,1H)、1.5(Br,2H)、1.3−1.1(m, 20H)、0.8(m,12H)
GPC:Mn=2500、Mw=3700、多分散度(Mw/Mn)=1.48
(比較例1)[式(5)で示される重合体の合成]
Figure 2013237813
上記式(5)で示されるシクロペンタジチオフェンとピリジノチアジアゾールの交互共重合体を合成した。上記式(5)で示される重合体の合成の詳細な手順はAdvanced Functional Materials,2011年,第133巻,4632−4644頁に記載されている。
(比較例2)[式(6)で示される重合体の合成]
Figure 2013237813
上記式(6)で示されるジチエノゲルモールとベンゾチアジアゾールの交互共重合体を合成した。上記式(6)で示される重合体の合成の詳細な手順はOrganometallics,2007年、第6巻、497−500頁に記載されている。
(比較例3)[式(7)で示される重合体の合成]
Figure 2013237813
上記式(7)で示されるジチエノシロールとベンゾチアジアゾールの交互共重合体を合成した。上記式(7)で示される重合体の合成の詳細な手順はJournal of the American Chemical Society,2008年、第130巻、16144−16145頁(非特許文献2)に記載されている。
実施例1及び2と比較例1にて得られた各重合体の分解温度の測定を示差熱−熱重量同時測定装置(TG−DTA)を用いて行った。各重合体の重量が10%減少する温度(分解温度)を表1に示す。
Figure 2013237813
表1に示すように、実施例1及び2にて得られた本発明の重合体は、比較例1にて得られた重合体に比べて分解温度が高く、優れた熱安定性を有するものであった。
実施例1〜4と比較例2、3にて得られた各重合体のクロロホルム溶液の吸収スペクトルにおける吸収端から計算したバンドギャップ(Eg)を表2に示す。
Figure 2013237813
表2に示されるように、実施例1〜4にて得られた本発明の重合体は、比較例2、3にて得られた重合体と比較してバンドギャップ(Eg)が小さく、優れた吸光特性を有するものであった。
実施例1〜4と比較例2、3にて得られた各重合体を用いて光電変換素子を作製し、光電変換素子の光電変換波長帯を測定した。光電変換素子は以下の方法により作製した。
実施例1〜4により得られた本発明のπ電子共役重合体(1a)〜(1d)を3.0mgと電子受容性材料としてPC71BM(フロンティアカーボン社製E110)を10.8mgと溶媒として2.5vol%の1,8−ジヨードオクタンを含むクロロベンゼン0.3mLとを100℃にて6時間かけて混合した。その後、室温20℃に冷却し、孔径1.0μmのPTFEフィルターで濾過して本発明のπ電子共役重合体とPC71BMを含む組成物溶液を製造した。比較例2、3により得られたπ電子共役重合体(6)、(7)についても同じ方法により、PC71BMを含む組成物溶液を製造した。
スパッタリング法により150nmの厚みでITO膜(抵抗値10Ω/□)を付けたガラス基板を15分間オゾンUV処理して表面処理を行った。基板上に正孔輸送層となるPEDOT:PSS水溶液(H.C.Starck社製:CLEVIOS PH500)をスピンコート法により40nmの厚さに成膜し、ホットプレートにより140℃で20分間加熱乾燥した。次にスピンコート法により上記の組成物溶液を塗布し、3時間真空乾燥させ、薄膜である光電変換層(膜厚約100nm)を形成した。次に、真空蒸着法によりフッ化リチウムを膜厚0.5nmで蒸着し、次いでAlを膜厚100nmで蒸着した。これにより、実施例1〜4または比較例2、3にて得られた各重合体を含む各光電変換素子を作成した。光電変換素子の受光面形状は5×5mmの正四角形であった。
上記により作製した光電変換素子の光電変換波長帯を、分光感度測定装置を用いて下記測定条件により測定した。測定時の特定波長における照射強度は、フォトダイオード(S1337−66BQ、浜松フォトニクス社製)を用いて校正した。測定時には、光電変換素子の受光面積と同じ面積の照射光マスクを着用し、余剰な光の入射を排除した。作製した光電変換素子の測定結果を表3に示す。
(測定条件)
装置:分光感度測定装置 SM−250型(分光計器社製)
受光面積:0.25cm
ソースメーター:ケースレー2400(KEITHLEY社製)
Figure 2013237813
表3に示されるように、実施例1〜4にて得られた本発明のπ電子共役重合体を含む光電変換素子は、比較例2、3により得られたπ電子共役重合体を含む光電変換素子よりも長波長側まで光を吸収することができ、広い光電変換波長帯域を示した。このことは、本発明のπ電子共役重合体を用いると、光吸収領域が広いためより多くの光を吸収して電気へと変換することが可能となり、光電変換素子等の有機デバイスに有用であることを示している。
1 有機半導体層
2 ソース電極
3 ドレイン電極
4 絶縁体層
5 ゲート電極
6 絶縁性支持基板
7 ゲート電極基板
8 ゲートコンタクト
10 有機電界効果トランジスタ
10a 有機薄膜トランジスタ
20 光電変換素子
21 負極
22 電子輸送層
23 光電変換活性層
24 正孔輸送層
25 正極
26 基板
L チャネル領域

Claims (6)

  1. 下記一般式(1):
    Figure 2013237813
    [式中、UはSi又はGeであり、YがNでYがCH若しくはCFであるか、又はYがCH若しくはCFでYがNであり、ZはS、Se及びN-Rからなる群から選択される1種であり、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、フッ素原子、置換基を有してもよい炭素数1〜20のアルキル基、置換基を有してもよい炭素数6〜20のアリール基又は置換基を有してもよい炭素数4〜20のヘテロアリール基であり、nは2以上の正数である。]
    で示されるπ電子共役重合体。
  2. 数平均分子量が1,000〜1,000,000g/モルであることを特徴とする請求項1に記載のπ電子共役重合体。
  3. 請求項1または2に記載のπ電子共役重合体を含む有機半導体組成物。
  4. 請求項1または2に記載のπ電子共役重合体を含む有機半導体デバイス。
  5. 有機トランジスタであることを特徴とする請求項4に記載の有機半導体デバイス。
  6. 光電変換素子であることを特徴とする請求項4に記載の有機半導体デバイス。
JP2012112856A 2012-05-16 2012-05-16 π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイス Pending JP2013237813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112856A JP2013237813A (ja) 2012-05-16 2012-05-16 π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012112856A JP2013237813A (ja) 2012-05-16 2012-05-16 π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013237813A true JP2013237813A (ja) 2013-11-28

Family

ID=49763121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012112856A Pending JP2013237813A (ja) 2012-05-16 2012-05-16 π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013237813A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015535546A (ja) * 2012-11-30 2015-12-14 オーシャンズ キング ライティング サイエンス アンド テクノロジー シーオー.,エルティーディー ピリジノ[2,1,3]チアジアゾールユニットを含有するベンゾジチオフェン系共重合体、製造方法、及び、その使用方法
JP2016111220A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 国立大学法人信州大学 光電変換素子、光電変換素子における光電変換層の製造方法、太陽電池、及び電子機器
WO2016180515A1 (en) * 2015-05-12 2016-11-17 Merck Patent Gmbh Thiadiazolopyridine polymers, their synthesis and their use
WO2017102058A1 (en) * 2015-12-18 2017-06-22 Merck Patent Gmbh Thiadiazolopyridine polymers, their synthesis and their use

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012165420A1 (ja) * 2011-06-03 2012-12-06 株式会社クラレ 有機半導体用組成物及びそれを用いた光電変換素子
WO2012174561A2 (en) * 2011-06-17 2012-12-20 The Regents Of The University Of California REGIOREGULAR PYRIDAL[2,1,3]THIADIAZOLE π-CONJUGATED COPOLYMERS FOR ORGANIC SEMICONDUCTORS

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012165420A1 (ja) * 2011-06-03 2012-12-06 株式会社クラレ 有機半導体用組成物及びそれを用いた光電変換素子
WO2012174561A2 (en) * 2011-06-17 2012-12-20 The Regents Of The University Of California REGIOREGULAR PYRIDAL[2,1,3]THIADIAZOLE π-CONJUGATED COPOLYMERS FOR ORGANIC SEMICONDUCTORS

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012033628; Fei Z. et al.: 'A low band gap co-polymer of dithienogermole and 2,1,3-benzothiadiazole by Suzuki polycondensation a' Journal of Materials Chemistry 21, 20111028, 16257-16263, Thr Royal Society of Chemistry *
JPN6012033629; Joji Ohshita et al.: '"Synthesis of Dithienogermole-Containing pi-Conjugated Polymers and Applications to Photovoltaic Cel' Organometallics Vol. 30, 20110527, pp. 3233-3236, American Chemical Society *
JPN6012033633; Hwang Y.-M. et al.: 'Synthesis, characterization, and photovoltaic applications of dithienogermole-dithienylbenzothiadiaz' Polymer 52, 20110719, 3912-3916, Elsevier *
JPN6012033635; Gendron D. et al.: 'Synthesis and Photovoltaic Properties of Poly(dithieno[3,2-b:2',3'-d]-germole) Derivatives' Macromolecules 44, 20110818, 7188-7193, American Chemical Society *

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015535546A (ja) * 2012-11-30 2015-12-14 オーシャンズ キング ライティング サイエンス アンド テクノロジー シーオー.,エルティーディー ピリジノ[2,1,3]チアジアゾールユニットを含有するベンゾジチオフェン系共重合体、製造方法、及び、その使用方法
JP2016111220A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 国立大学法人信州大学 光電変換素子、光電変換素子における光電変換層の製造方法、太陽電池、及び電子機器
WO2016180515A1 (en) * 2015-05-12 2016-11-17 Merck Patent Gmbh Thiadiazolopyridine polymers, their synthesis and their use
KR20180005701A (ko) * 2015-05-12 2018-01-16 메르크 파텐트 게엠베하 티아디아졸로피리딘 중합체, 이의 합성 및 이의 용도
CN107636040A (zh) * 2015-05-12 2018-01-26 默克专利股份有限公司 噻二唑并吡啶聚合物、其合成及其用途
JP2018522957A (ja) * 2015-05-12 2018-08-16 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングMerck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung チアジアゾロピリジンポリマー、その合成およびその使用
US10435506B2 (en) 2015-05-12 2019-10-08 Merck Patent Gmbh Thiadiazolopyridine polymers, their synthesis and their use
CN107636040B (zh) * 2015-05-12 2020-07-03 默克专利股份有限公司 噻二唑并吡啶聚合物、其合成及其用途
KR102541669B1 (ko) 2015-05-12 2023-06-08 메르크 파텐트 게엠베하 티아디아졸로피리딘 중합체, 이의 합성 및 이의 용도
WO2017102058A1 (en) * 2015-12-18 2017-06-22 Merck Patent Gmbh Thiadiazolopyridine polymers, their synthesis and their use
CN108368265A (zh) * 2015-12-18 2018-08-03 默克专利股份有限公司 噻二唑并吡啶聚合物、其合成及其用途

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102533066B1 (ko) 유기 반도체성 화합물
Sonar et al. High mobility organic thin film transistor and efficient photovoltaic devices using versatile donor–acceptor polymer semiconductor by molecular design
TWI511997B (zh) 共軛聚合物及其於光電子裝置的用途
JP5482973B1 (ja) 共役系重合体、これを用いた電子供与性有機材料、光起電力素子用材料および光起電力素子
JP5034818B2 (ja) 有機光電変換素子
US9246110B2 (en) Organic material and photoelectric conversion element
Liang et al. Donor–acceptor conjugates-functionalized zinc phthalocyanine: Towards broad absorption and application in organic solar cells
Shiau et al. Star-shaped organic semiconductors with planar triazine core and diketopyrrolopyrrole branches for solution-processed small-molecule organic solar cells
Du et al. Conjugated polymers with 2, 7-linked 3, 6-difluorocarbazole as donor unit for high efficiency polymer solar cells
KR102291239B1 (ko) N-형 유기 반도체 화합물, 이의 제조방법 및 이를 함유하는 유기 태양전지
JP5900084B2 (ja) 電子供与性有機材料、それを用いた光起電力素子用材料および光起電力素子
JP2013189602A (ja) π電子共役重合体および光電変換素子
JP5658633B2 (ja) 有機半導体用組成物及びそれを用いた光電変換素子
Nho et al. Carbazole and rhodanine based donor molecule with improved processability for high performance organic photovoltaics
Je et al. End-group tuning of DTBDT-based small molecules for organic photovoltaics
Heuvel et al. Thermal behaviour of dicarboxylic ester bithiophene polymers exhibiting a high open-circuit voltage
JP2012009814A (ja) 光起電力素子用材料および光起電力素子
JP2013237813A (ja) π電子共役重合体及びそれを用いた有機半導体デバイス
Lee et al. Benzodithiophene-based wide-bandgap small-molecule donors for organic photovoltaics with large open-circuit voltages
WO2013176156A1 (ja) 電子供与性有機材料、それを用いた光起電力素子用材料および光起電力素子
JP5476660B2 (ja) 有機光電変換素子及びその製造に有用な重合体
KR101495152B1 (ko) 유기 반도체 화합물 및 제조방법과 이를 포함하는 유기전자소자
KR102228274B1 (ko) 저온공정을 위한 공액 고분자 및 이를 이용한 유기태양전지
JP2014003255A (ja) 有機薄膜およびそれを用いた光電変換素子
KR101535066B1 (ko) 두 개의 적층형 유기 태양전지 소자용 유기 반도체 화합물, 및 이를 포함하는 유기전자소자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150427

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160322

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160927