JP2013236436A - コアレスモーター、これを備えるロボットおよび移動体 - Google Patents

コアレスモーター、これを備えるロボットおよび移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】利用する装置の設計の自由度の高いモーターを提供する。
【解決手段】本発明のコアレスモーターは、放熱部材のサイズに応じて変化する定格出力トルクが定められている。定格出力トルクに基づいて選択されたサイズの放熱部材を組み付けて、定格出力トルクが変化することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、コアレスモーター、これを備えるロボットおよび移動体に関する。
モーターは、通常、定格出力トルク[N・m]および定格回転数[rpm]で規定される定格出力容量[W]によって、例えば、50W対応モーター(以下、「50Wモーター」のように呼ぶ),100Wモーター,200Wモーターのように、製品の種類が区分されている。そして、利用するモーターの選定は、従来、要求する負荷(「負荷トルク」あるいは「要求トルク」とも呼ぶ)と要求する回転数で既定される要求出力容量[W]に見合った定格出力容量を有するモーターの中から、要求する負荷を駆動可能な定格出力トルクおよび瞬時出力最大トルクと、要求する回転数に対応する定格回転数と、を有するモーターを選定することにより行われていた。なお、以下では、出力トルクを単に「トルク」とも呼び、瞬時出力最大トルクを単に「瞬時最大トルク」あるいは「瞬時トルク」とも呼ぶ。また、出力容量を単に「出力」とも呼ぶ。
しかしながら、例えば、仮に、要求出力に見合ったモーターとして選定できる定格出力のモーターが複数あったとしても、それぞれの定格トルクや瞬時トルクが、要求する負荷を駆動することが可能な値よりも小さい場合には、結果としていずれのモーターも選定できないことになる。
そこで、従来、このような場合には、選定不可となったモーターよりも大きい定格出力のモーターの中から、要求する負荷を駆動可能な定格トルクや瞬時トルクに対応するモーターを選定することにより対応していた。
ここで、モーターの定格出力と外観サイズとの間には一般的に相関があり、定格出力が大きいほど外観サイズが大きくなる傾向にある。このため、上記のように、要求出力に見合った定格出力よりも大きい定格出力のモーターの選定を余儀なくされた場合には、モーターを搭載する装置の小型化や、配置位置、デザイン等の設計の自由度が低下することになる。また、モーターの仕様の一つとして、定格出力を保証するための放熱板として材質、厚さ、および、面積(あるいは幅および高さ)が一義的に規定されており、定格出力が大きいほど規定される放熱板サイズも大きくなる。このため、上記のように、要求出力に見合った定格出力よりも大きい定格出力のモーターの選定を余儀なくされた場合には、使用する放熱板サイズも大きくなり、同様に、モーターを搭載する装置の小型化や、配置位置、デザイン等の設計の自由度が低下することになる。さらにまた、モーターの外観サイズおよび放熱板サイズが大きくなった場合、それらの重量は重くなる。このため、上記のように、要求出力に見合った定格出力よりも大きい定格出力のモーターの選定を余儀なくされた場合には、モーターや放熱板の重量増加に伴って、搭載した装置の動作特性が低下することによって設計の見直しが必要となる場合もあり、装置設計とモーターの選定との悪循環が生じてしまう場合もある。
特開2006−014434号公報 特開2007−221852号公報
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、利用する装置に応じて設計の自由度の高いモーターを提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
コアレスモーターであって、
放熱部材のサイズに応じて変化する定格出力トルクが定められ、
前記定格出力トルクに基づいて選択されたサイズの放熱部材を組み付けて、定格出力トルクが変化することを特徴とする
コアレスモーター。
この適用例によれば、要求される負荷トルクに対応する定格出力トルクに基づいて選択されたサイズの放熱部材を組み付けて、定格出力トルクが変化するので、搭載する装置の設計の自由度を向上させることができる。例えば、1つのコアレスモーターを種々の出力(出力トルク、瞬時出力トルク等)を有するコアレスモーターとすることが可能であり、1つの装置中に搭載する複数のモーターのそれぞれに対して、1つのコアレスモーターをそれぞれ対応させて用いることも可能である。また、従来の出力トルクから決まるモーターサイズよりも小型のコアレスモーターを選択することが可能であり、小型化、軽量化に対応することも可能である。なお、定格出力トルクとは原動機などの機器類が、指定された条件下で安全に達成できる最大の出力トルクのこととである。
[適用例2]
適用例1に記載のコアレスモーターであって、前記放熱部材は板状であり、前記定格出力トルクと、前記放熱部材の厚さおよび表面積との関係が定められていることを特徴とするコアレスモーター。
この適用例によれば、要求する出力に対応する定格出力トルクを得ることが可能な放熱部材のサイズを容易に決定し、決定したサイズの放熱部材を組み付けて、要求する出力に対応する定格出力トルクのコアレスモーターを容易に得ることができるので、搭載する装置の設計の自由度を向上させることができる。
[適用例3]
適用例2記載のコアレスモーターであって、前記放熱部材の複数の厚さについて、それぞれ、前記放熱部材の表面積と前記定格出力トルクとの関係が定められていることを特徴とするコアレスモーター。
この適用例によれば、要求する出力に対応するコアレスモーターの放熱部材の選択肢を増やすことができ、要求する出力に対応する定格出力トルクのコアレスモーターをより容易に得ることができるので、搭載する装置の設計の自由度を向上させることができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、コアレスモーターのほか、コアレスモーターを備えるロボットや移動体あるいはロボットを利用した医療介護機器等の種々の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのコアレスモーターおよび放熱板の外観構造を概略的に示す説明図である。 本発明の一実施形態としての3種類のコアレスモーターの特性例を示す表である。 図2に示した200Wのコアレスモーターの特性を示すグラフである。 図2に示した100Wのコアレスモーターの特性を示すグラフである。 図2に示した50Wのコアレスモーターの特性を示すグラフである。 コアレスモーターの設定例について示すためのロボットを示す説明図である。 コアレスモーターの設定例について示す表である。 本発明の変形例としてモーターを利用した移動体の一例である電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。 本発明の変形例としてモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。 本発明の変形例としてモーターを利用した双腕7軸ロボットの一例を示す説明図である。 本発明の変形例としてモーターを利用した鉄道車両を示す説明図である。
本発明の実施形態を以下の順に説明する。
A.コアレスモーターの仕様:
B.コアレスモーターの設定例:
C.効果:
D.変形例:
A.コアレスモーターの仕様:
図1は、本発明の一実施形態としてのコアレスモーターおよび放熱板の外観構造を概略的に示す説明図である。図1(A)はコアレスモーター(以下、単に「モーター」とも呼ぶ)10の外観構造を示しており、このモーター10は高さおよび幅がL1[mm]で長さがL2[mm]の構造を有している。また、モーター10の回転軸12に垂直な一方の面(「放熱板組み付け面」とも呼ぶ)14には、モーター嵌合部16および4つの取り付け孔18が設けられている。例として、以下の説明では、公称出力容量(以下、単に「公称容量」あるいは「公称出力」とも呼ぶ)が、200W、100Wおよび50Wの3種類のモーターを例に説明する。また、それぞれのモーターの外観寸法を、図1(A)の下段に例示する。
図1(B)はモーター10に組み付ける放熱板20の外観構造を示しており、この放熱板20はモーター10の放熱板組み付け面14に当接される面の高さおよび幅がLで厚さがtの構造を有している。この放熱板20としては、例えば、アルミ板を用いることができる。放熱板20の中心位置には、モーター10のモーター嵌合部16が嵌め合わされる嵌合孔22が設けられており、その周りには、モーター10の4つの取り付け孔18に対応するように4つの取り付け孔24が設けられている。なお、放熱板20のサイズは、従来のモーターとは異なり、一定のサイズに規定されているものではなく、後述するように、設定する定格出力トルクおよび定格出力容量に応じた大きさに設定される。
図2は、本発明の一実施形態としての3種類のコアレスモーターの特性例を示す表である。また、図3は図2に示した200Wのコアレスモーターの特性を示すグラフである。図4は図2に示した100Wのコアレスモーターの特性を示すグラフである。図5は図2に示した50Wのコアレスモーターの特性を示すグラフである。図2に示すように、200W、100Wおよび50Wの3種類のモーターの特性として、それぞれ、定格特性、瞬時特性、および、TN特性が規定されている。定格特性としては、定格回転数、定格出力、および、定格トルクが規定されている。なお、以下の説明では、200Wのコアレスモーター、100Wのコアレスモーター、および、50Wのコアレスモーターを、200Wモーター、100Wモーター、および、50Wモーターとも呼ぶ。
200Wモーター、100Wモーター、および、50Wモーターの定格回転数Ntypは、図2に示すように、いずれも6000[rpm]と規定されている。各モーターの定格出力および定格トルクについては、後述する。各モーターのTN特性は、図3(A),図4(A),図5(A)に示すように、負荷トルクが0の場合(すなわち、モーターの出力トルクが0の場合)の回転数(「最大回転数」あるいは「無負荷回転数」という)と、回転数が0の場合の負荷トルク(出力トルクに対応し、「停動トルク」あるいは「始動トルク」という)で規定される直線となる。なお、図2には、各モーターの無負荷回転数Nnlおよび始動トルクTstが規定されている。
各モーターの瞬時特性としては、瞬時(短時間)に使用できる最大トルクを示す瞬時トルク(瞬時最大トルク)が規定されている。各モーターの瞬時トルクの特性は、図3(C),図4(C),図5(C)に示すように、瞬時時間が長くなるに従って小さくなる。なお、図2には、各モーターの瞬時時間が0.1[s]において使用可能な最大トルクによる瞬時トルクTimaxが規定されている。そして、瞬時トルクと定格回転数およびTN特性に基づいて、図3(A),図4(A),図5(A)に示すように、瞬時使用が可能な瞬時時間運転領域(「瞬時トルク領域」とも呼ぶ)Aiが規定される。
各モーターの定格トルクは、図3(B),図4(B),図5(B)に示すように、放熱板の放熱面積Sを大きくすることにより大きくすることができる。また、放熱板の厚さtを厚くすることにより、同じ定格トルクを得るための放熱面積を小さくすることができる。ただし、この条件は、厚さtが幅および高さLに比べて小さい場合に有効である。そして、定格出力は、定格回転数により定まる角速度と定格トルクとの積で表されるので、定格トルクの変化に応じて、定格出力も変化させることができる。なお、図2には、放熱により得ることが可能な最大の定格トルク(「最大定格トルク」とも呼ぶ)Tmaxおよび最大の定格出力(「最大定格出力」とも呼ぶ)Pmaxと、公称の定格トルク(「公称定格トルク」とも呼ぶ)Tnomiおよび公称の定格出力(「公称定格出力」とも呼ぶ)Pnomiと、未放熱の場合の標準の定格トルク(「標準定格トルク」とも呼ぶ)Ttypおよび標準の定格出力(「標準定格出力」とも呼ぶ)Ptypと、が規定されている。そして、定格回転数、および、放熱条件に応じて変化する定格トルクに応じて、連続して使用できる連続運転領域(「連続トルク領域」とも呼ぶ)が規定される。図3(A),図4(A),図5(A)には、最大定格トルクTmaxを得ることができる放熱条件における連続トルク領域(放熱時)Amと、公称定格トルクTnomiを得ることができる放熱条件における連続トルク領域(公称)Anと、標準定格トルクTtypを得ることができる放熱条件(未放熱時)における連続トルク領域(未放熱時)Atが示されている。
上記のように、定格トルクを、放熱板の放熱面積に応じて変化させることができるのは、以下の理由による。モーターのトルクおよび出力はモーターの温度によって制限されるが、モーター内部の温度上昇の大きな要因として鉄損による発熱が挙げられる。コア付モーターの場合には、磁路を形成するコアが鉄損に大きく影響し、回転数が大きくなるに従って鉄損が増大し、モーター内部の温度上昇が許容値を越えない範囲で可能な定格出力は、定格回転数および定格トルクの両方に依存してしまうことがわかった。このため、コア付モーターの場合には、定格トルクに応じた放熱条件を単純に設定することが難しい。これに対して、コアレスモーターの場合には、鉄損に大きく影響するコアを有していないので、回転数に依存して増加する鉄損が非常に小さくなり、モーター内部の温度上昇の要因は、トルクの大きさに応じた損失が支配的となることがわかった。このため、上記のように、回転数に関係なく、定格トルクを、放熱板の放熱面積に応じて変化させることが可能となり、これに応じて、定格出力を変化させることができる。
B.コアレスモーターの設定例:
図6は、コアレスモーターの設定例について示すためのロボットを示す説明図である。このロボット1000は、4つの間接モーター1020と、1つの把持部モーター1040と、3つのアーム1060と、把持部1080と、を備える。間接モーター1020および把持部モーター1040として、上述したコアレスモーター10を利用することが可能であり、以下で説明するように適用する種類を設定することができる。なお、以下の説明では、5つのモーター1020,1040を、符号A〜Eを用いて、設定される位置で位置A〜位置Eのように区別することとする。
図7は、コアレスモーターの設定例について示す表である。図7(A)は設定例1について示し、図7(B)は設定例2について示している。各位置A〜Eで用いるモーターへの要求仕様が、図7(A),(B)に示すように規定されているものとする。
設定例1は、各位置A〜Eで用いるモーターとして、それぞれ、図2に示した仕様および図3に示した特性を有する200Wモーターを適用した場合の例を示している。公称定格出力Pnomiが200[W]である200Wモーターは、図2に示したように、公称定格トルクTmoniは318[mN・m]である。このため、位置B〜位置Eについては要求トルクが300[mN・m]以下であるので、200Wモーターをそれぞれの位置において適用可能である。しかしながら、位置Aについては要求トルクが600[mN・m]で要求出力が377[W]であるため、従来のモーターの場合には、使用できないことになる。しかしながら、本発明のコアレスモーターの場合には、上記したように、放熱板の面積に応じて出力可能な定格トルクが可変となる。そこで、図3(B)を参照し、例えば、厚さtが8[mm]の放熱板を適用して、図7(A)に示したように、その面積Sを位置A:230[cm2]、位置B:50[cm2]、位置C:40[cm2]、位置D:30[cm2]、位置E:0[cm2](放熱なし)とする。これにより、200Wモーターを、図7(A)に示したように、各位置A〜Eの要求トルクおよび要求出力に対応する許容定格トルクおよび許容定格出力のモーターとして適用することが可能である。
設定例2は、各位置A〜Eで用いるモーターとして、図2に示した仕様および図3,4,5に示した特性を有する200Wモーター、100Wモーター、および、50Wモーターの3種類のモーターを、200Wモーターよりも小型の100Wモーターを主に適用した場合の例を示している。位置Aについては、設定例1と同様に、図3(B)を参照し、例えば、厚さtが4[mm]の放熱板を適用して、図7(B)に示したように、その面積Sを350[cm2]とすることにより、要求トルクおよび要求出力に対応する許容定格トルクおよび許容定格出力のモーターとして200Wモーターを適用することができる。
位置B〜位置Dについては、要求トルクが、図2に示した100Wモーターの公称定格トルクTnomi=159[mN・m]よりも大きく、位置B:300[mN・m]、位置C:250[mN・m]、位置E:200[mN・m]であるため、従来のモーターの場合には、100Wモーターを用いることはできない。しかしながら、上記したように、本願発明のコアレスモーターの場合には、放熱板の面積に応じて出力可能な定格トルクが可変である。そこで、図4(B)を参照し、位置Aの場合と同様に、厚さtが4[mm]の放熱板を適用することとし、図7(B)に示したように、その面積Sを位置B:380[cm2]、位置C:270[cm2]、位置D:160[cm2]とする。これにより、100Wモーターを、図7(B)に示したように、各位置B〜Dの要求トルクおよび要求出力に対応する許容定格トルクおよび許容定格出力のモーターとして適用することが可能である。
位置Eについても、要求トルクが100[mN・m]であるので、図7(B)に示したように、位置B〜位置Dと同様に、厚さtが4[mm]でその面積Sが40[cm2]の放熱板を適用することにより、100Wモーターを適用することも可能であるが、以下のように、100Wモーターよりも小型の50Wモーターを用いることができる。具体的には、図5(B)を参照し、位置A〜位置Dと同様に、厚さtが4[mm]の放熱板を適用することとし、図7(B)に示したように、その面積Sを150[cm2]とすることにより、要求トルクおよび要求出力に対応する許容定格トルクおよび許容定格出力のモーターとして50Wモーターを適用することができる。
設定例1のようにした場合には、要求仕様の異なる複数の位置に対して、それぞれ、1種類のモーターのみで対応することが可能である。また、設定例2のようにした場合には、要求仕様の異なる複数の位置に対して、それぞれの要求仕様に応じて、オーバースペックとはならない適切な仕様のモーターで対応することが可能である。
C.効果:
以上のように本発明のコアレスモーターは、適用する放熱板の条件を変えることにより、定格トルクおよび定格出力が可変となるので、公称の定格トルクおよび公称の定格出力よりも大きい要求に対しても、適用することが可能であり、利用する装置の設計の自由度が高くなる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
(1)変形例1
上記実施形態では、厚さtが4[mm],6[mm],8[mm]の場合のアルミ板を放熱板の例として、放熱面積とトルクおよび出力との関係が設定されている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、種々の厚さのアルミ板でもよいし、アルミ板以外のものでもよい。実施形態における放熱面積とトルクおよび出力との関係は、アルミ板の厚さおよび放熱面積とトルクおよび出力との関係を代表して示しているものであり、アルミ板以外の放熱部材においても、アルミ板において厚さおよび放熱面積により規定される熱伝導特性以上の熱伝導特性を有する放熱条件となるように設定すれば、されている部材の厚さおよび放熱面積以上の熱伝導特性を有する放熱条件とすることにより、同様に扱うことができる。
(2)変形例2
上記実施形態において、図1で示したコアレスモーターの構造や放熱板の構造は一例であって、これに限定されるものではなく、種々の構造とすることができる。
(3)変形例3
上記実施形態においては、200Wモーター、100Wモーター、および、50Wモーターを例に説明したが、この公称出力のモーターに限定されるものではなく、種々の出力のコアレスモーターにおいても本発明を適用することができる。
(4)変形例4
上記実施形態で説明したコアレスモーターは、以下に示すように、電動移動体や電動移動ロボットあるいは医療機器の駆動装置等の駆動装置として適用することが可能である。
図8は、本発明の変形例としてモーターを利用した移動体の一例である電動自転車(電動アシスト自転車)を示す説明図である。この自転車3300は、前輪にモーター3310が設けられており、サドルの下方のフレームに制御回路3320と充電池3330とが設けられている。モーター3310は、充電池3330からの電力を利用して前輪を駆動することによって、走行をアシストする。また、ブレーキ時にはモーター3310で回生された電力が充電池3330に充電される。制御回路3320は、上記したモーターの駆動と回生とを制御する回路である。駆動制御部分は上記した駆動制御装置500によって構成される。このモーター3310としては、上述したコアレスモーター10を利用することが可能である。
図9は、本発明の変形例としてモーターを利用したロボットの一例を示す説明図である。このロボット3400は、第1と第2のアーム3410,3420と、モーター3430とを有している。このモーター3430は、被駆動部材としての第2のアーム3420を水平回転させる際に使用される。このモーター3430としては、上述したコアレスモーター10を利用することが可能である。
図10は、本発明の変形例としてモーターを利用した双腕7軸ロボットの一例を示す説明図である。双腕7軸ロボット3450は、関節モーター3460と、把持部モーター3470と、アーム3480と、把持部3490と、を備える。関節モーター3460は、肩関節、肘関節、手首関節に相当する位置に配置されている。関節モーター3460は、アーム3480と把持部3490とを、3次元的に動作させるため、各関節につき2つのモーターを備えている。また、把持部モーター3470は、把持部3590を開閉し、把持部3490に物を掴ませる。双腕7軸ロボット3450において、関節モーター3460あるいは把持部モーター3470として、上述したコアレスモーター10を利用することが可能である。
図11は、本発明の変形例としてモーターを利用した鉄道車両を示す説明図である。この鉄道車両3500は、電動モーター3510と、車輪3520とを有している。この電動モーター3510は、車輪3520を駆動する。さらに、電動モーター3510は、鉄道車両3500の制動時には発電機として利用され、電力が回生される。この電動モーター3510としては、上述したコアレスモーター10を利用することが可能である。
10…コアレスモーター
12…回転軸
14…放熱板組み付け面
16…モーター嵌合部
18…取り付け孔
20…放熱板
22…嵌合孔
24…取り付け孔
1000…ロボット
1020…間接モーター
1040…把持部モーター
1060…アーム
1080…把持部
3300…自転車
3310…モーター
3320…制御回路
3330…充電池
3400…ロボット
3410…第1のアーム
3420…第2のアーム
3430…モーター
3450…腕7軸ロボット
3460…関節モーター
3470…把持部モーター
3480…アーム
3490…把持部
3500…鉄道車両
3510…電動モーター
3520…車輪
3590…把持部

Claims (5)

  1. コアレスモーターであって、
    放熱部材のサイズに応じて変化する定格出力トルクが定められ、
    前記定格出力トルクに基づいて選択されたサイズの放熱部材を組み付けて、定格出力トルクが変化することを特徴とする
    コアレスモーター。
  2. 請求項1に記載のコアレスモーターであって、
    前記放熱部材は板状であり、
    前記定格出力トルクと、前記放熱部材の厚さおよび表面積との関係が定められていることを特徴とするコアレスモーター。
  3. 請求項2に記載のコアレスモーターであって、
    前記放熱部材の複数の厚さについて、それぞれ、前記放熱部材の表面積と前記定格出力トルクとの関係が定められていることを特徴とするコアレスモーター。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコアレスモーターを備えるロボット。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコアレスモーターを備える移動体。
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