JP2013233894A - 車両の並進移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネに優れた車両の並進移動装置を提供する。
【解決手段】車輪3aを支持するモータハウジング12(車輪支持部材)に支持されたピン5(6)が、グレーチングからなる駐車用路面PSに垂直な方向に変位して駐車用路面PSに係止する。第2ピン6のみを駐車用路面PSに係止した状態で車輪3aを左転舵方向Z1(第1転舵方向)へ転舵する第1転舵で、車両を左方向Y1(横方向)へ並進させる。次いで、第1ピン5のみを駐車用路面PSに係止した状態で車輪3aを右転舵方向Z2(第2転舵方向)へ転舵する第2転舵で、車両を左方向Y1へさらに並進させる。これらの動作を交互に繰り返して左方向に車両を並進させることができる。
【選択図】図6A

Description

本発明は車両の並進移動装置に関する。
特許文献1には、左右前輪を例えば10度で右転舵するとともに左右後輪を例えば10度で左転舵した状態で、前輪を後進方向へ駆動するとともに後輪を前進方向へ駆動することで、前輪の後進方向への推進力と後輪の前進方向への推進力を釣り合わせるとともに、前輪の横方向(左)への推進力と後輪の横方向(左)への推進力とが釣り合わせて、車体を回転させることなく、直進方向に対して左側の垂直に並進移動させる並進移動装置が提案されている。
特許文献2では、大きな転舵角を達成することにより、車両の回転半径を小さくする舵角規制構造が提案されている。
特開2009−107390号公報 実開平3−17979号公報
特許文献1では、各輪に推進力を与える駆動力を与えつつ空回りさせるため、エネルギロスが大きく省エネ上好ましくないという問題がある。
そこで、本発明は省エネに優れた車両の並進移動装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、各車輪(3a〜3d)を転舵する転舵機構(4a〜4d)と、各車輪を支持する車輪支持部材(12)と、各車輪支持部材に支持され、それぞれ駐車用路面(PS)に垂直な方向に変位して駐車用路面に係止する複数のピン(5,6)と、各ピンをそれぞれ駆動するピンアクチュエータ(7,8)と、前記転舵機構および前記ピンアクチュエータを制御する制御装置(9)と、を備え、前記制御装置は、前記複数のピンのうち一部のピン(6)のみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を第1転舵方向(Z1)に転舵する第1転舵と、前記複数のピンのうち残りのピン(5)のみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を第2転舵方向(Z2)に転舵する第2転舵とを交互に繰り返して、車両(100)の進行方向(X1)に対して横方向(Y1)に車両を並進させて駐車する並進駐車モードを有している車両の並進移動装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、各車輪支持部材に支持された複数のピンは、前後に配置された第1ピン(5)と第2ピン(6)とを含み、前記並進駐車モードにおいて車両を横方向としての左方向(Y1)に並進させる場合には、第1転舵で第2ピンのみを駐車用路面に係止して各車輪を第1転舵方向としての左転舵方向(Z1)に転舵し、第2転舵で第1ピンのみを駐車用路面に係止して第2転舵方向としての右転舵方向(Z2)に転舵してもよい。
また、請求項3のように、前記並進駐車モードにおいて、前記複数のピンのうち駐車用路面に係止されたピンによって、車重の少なくとも一部が受けられていてもよい。
請求項1の発明によれば、並進駐車モードにおいて、一部のピンのみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を第1転舵方向に転舵する第1転舵と、残りのピンのみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を第2転舵方向に転舵する第2転舵とを交互に繰り返して、車両の進行方向に対して横方向に車両を並進させることができる。各車輪に推進力を与えるための駆動力が不要なので、エネルギロスを格段に少なくすることができ、省エネに優れている。
請求項2の発明によれば、各車輪が例えば直進方向または右転舵方向に向いているときに、まず、第2ピンのみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を左転舵方向へ転舵(第1転舵)することにより、車両を左方向へ並進させる。次いで、第1ピンのみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を右転舵方向へ転舵(第2転舵)することにより、車両を左方向へさらに並進させる。これらの動作を交互に繰り返して左方向に車両を並進させることができる。各車輪に推進力を与えるための駆動力が不要なので、エネルギロスを格段に少なくすることができ、省エネに優れている。
請求項3の発明によれば、並進駐車モードにおいて、駐車用路面に係止したピンによって、車重の一部または全部が受けられるので、各車輪の接地荷重を低減したり、ゼロにしたりすることができる。したがって、並進駐車モードにおいて、転舵に要する力がより少なくて済み、エネルギロスをより低減することができる。
本発明の一実施形態の並進移動装置が適用された車両の模式図である。 車両と駐車スペースの概略平面図である。 左の前車輪の模式的断平面図である。 左の前車輪(後車輪)の概略側面図である。 右の前車輪(後車輪)の概略側面図である。 並進駐車の動作を示す概略図であり、右転舵された状態の車輪が、駐車用路面に第1ピンのみを係止した状態で左転舵される直前の状態を示している。なお、係止されたピンは黒ベタの丸印で示し、係止されていないピンは白抜きの丸印で示してある。以後、図6B〜図6Dにおいて同じ。 図6Aに続く並進駐車の動作を示す概略図であり、駐車用路面に第1ピンのみを係止した状態で左転舵された直後の状態を示している。 図6Bに続く並進駐車の動作を示す概略図であり、駐車用路面に第2ピンのみを係止した状態で、右転舵される直前の状態を示している。 図6Bに続く並進駐車の動作を示す概略図であり、駐車用路面に第2ピンのみを係止した状態で右転舵された直後の状態を示している。 並進駐車モードにおける制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態における車輪の概略側面図であり、ピンによって車重の一部を受ける状態を示している。 本発明のさらに別の実施形態における車輪の概略側面図である。ピンによって車重の全体を受ける場合を示している。
添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の車両の並進移動装置の模式図である。図2は車両とその駐車スペースとを示す概略平面図である。図3は車輪の概略側面図である。
図2を参照して、本実施形態の並進移動装置1は、道路上において、駐車スペース50に横付けされた車両100を、進行方向X1に対して横方向としての例えば左方向Y1に並進移動させて、駐車スペース50に駐車するための装置である。駐車スペース50とその横の道路の路面は、グレーチングからなる駐車用路面PSを構成している。各車輪3a〜3dに対する駐車用路面PSの摩擦係数は、一般的なアスファルト路面の摩擦係数と比較して格段に小さい。
図1を主に参照して、並進移動装置1は、操舵部材2の操作に応じて、左右の前車輪3a,3bおよびおよび左右の後車輪3c,3dをそれぞれ独立して転舵可能な転舵機構4a,4b,4c,4dと、各車輪3a〜3d毎に前後に配置され、駐車用路面PSに垂直な方向に変位して駐車用路面PSに、例えば突き刺しや突き当てにより係止可能な第1ピン5および第2ピン6(図4および図5も参照)と、第1ピン5および第2ピン6をそれぞれ駆動する第1ピンアクチュエータ7および第2ピンアクチュエータ8と、転舵機構4a〜4dおよび両ピンアクチュエータ7,8を制御する制御装置としてのECU9(Electronic Control Unit )とを備えている。
本実施形態では、操舵部材2と各転舵機構4a〜4dとの機械的な連結が断たれた、いわゆるステアバイワイヤ式の操舵装置10を備える場合に則して説明するが、本発明を操舵部材と転舵機構とが機械的に連結された操舵装置に適用してもよい。
また、並進移動装置1を搭載する車両としては、左右の前車輪3a,3bおよび左右の後車輪3c,3dにそれぞれ搭載された、いわゆるホイールインモータ11によって、各車輪3a〜3dを独立に駆動して走行する車両を想定している。
ホイールインモータ11は、ナックル(図示せず)を介してキングピン(図示せず)回りに回転可能に支持された車輪支持部材としてのモータハウジング12と、モータ軸13とを備えている。モータ軸13は、タイヤ14が一体回転可能に取り付けられたホイール15に一体回転可能に連結されている。タイヤ14とホイール15とによって、各車輪3a〜3dが構成されている。モータハウジング12には、ステータ(図示せず)が固定され、また、モータ軸13にはロータ(図示せず)が一体回転可能に連結されている。
各転舵機構4a〜4dは、それぞれ対応する車輪3a〜3d毎に設けられた第1転舵アクチュエータ41および第2転舵アクチュエータ42を備えている。図3に示すように、転舵アクチュエータ41,42は、車体Bに対して一端がピボット軸43を介して回転可能に連結された本体41a,42aと、本体41a,42aから突出した伸縮ロッド41b,42bとを備えている。
各転舵アクチュエータ41,42の本体41a,42a内には、電動モータ等の回転アクチュエータ(図示せず)と、この回転アクチュエータの回転を伸縮ロッド41b,42bの軸方向移動に変換するボールねじ機構等の運動変換機構(図示せず)とが内蔵されている。各伸縮ロッド41b,42bの先端は、ホイールインモータ11のモータハウジング12にピボット軸44を介して回転可能に連結されている。
図示していないが、転舵機構4a〜4dの動作は下記である。すなわち、左の前車輪3aおよび左の後車輪3cを左転舵させるときは、対応する転舵機構4a,4cの第1転舵アクチュエータ41のロッド41bが伸長され、且つ第2転舵アクチュエータ42のロッド42bが短縮される。一方、右の前車輪3bおよび右の後車輪3dを左操舵させるときは、対応する転舵機構4b,4dの第1転舵アクチュエータ41のロッド41bが短縮され、且つ第2転舵アクチュエータ42のロッド42bが伸長される。
また、左の前車輪3aおよび左の後車輪3cを右転舵させるときは、対応する転舵機構4a,4cの第1転舵アクチュエータ41のロッド41bが短縮され、且つ第2転舵アクチュエータ42のロッド42bが伸長される。一方、右の前車輪3bおよび右の後車輪3dを右転舵させるときは、対応する転舵機構4b,4dの第1転舵アクチュエータ41のロッド41bが伸長され、且つ第2転舵アクチュエータ42のロッド42bが短縮される。
図4に示すように、左の前車輪3aおよび左の後車輪3cでは、第1ピン5が、進行方向X1側である左方に配置され、第2ピンが右方に配置されている。図5に示すように、右の前車輪3bおよび右の後車輪3dでは、第1ピン6が、進行方向X1側である右方に配置されている。
図4および図5に示すように、第1ピンアクチュエータ7は、車輪支持部材としてのモータハウジング12に固定された本体7aと、第1ピン5を同軸上に一体に形成した伸縮ロッド7bとを備えている。また、第2ピンアクチュエータ8は、車輪支持部材としてのモータハウジング12に固定された本体8aと、第2ピン6を同軸上に一体に形成した伸縮ロッド8bとを備えている。
再び図1を参照して、操舵部材2は、当該操舵部材2に操舵反力を付与するための反力アクチュエータ16(具体的には反力モータ)の回転軸17の一端に取り付けられている。回転軸17には、操舵部材2の操舵角を検出する操舵角センサ18と、操舵トルクを検出するトルクセンサ19が装着されている。
また、前車輪3a,3bの転舵角を検出する転舵角センサ20と、車速を検出する車速センサ21とが設けられている。各センサ18〜21の検出値は、制御装置としてのECU9に出力される。また、運転席には、並進駐車モードスイッチ22が設けられており、運転者が並進駐車モードスイッチ22をオンすることにより、並進駐車モードスイッチ22からECU9にオン信号が出力される。
ECU9は、通常モードと、並進駐車モードとを有している。ECU9は、通常モードにおいて、操舵角センサ18から入力した操舵角および車速センサ21から入力した車速に基づいて目標転舵角を決定し、転舵角センサ20から入力した前車輪3a,3bの転舵角を前記目標転舵角に近づけるように、左右の前車輪3a,3bを転舵する転舵機構4a,4bの第1転舵アクチュエータ41および第2転舵アクチュエータ42を駆動制御する(すなわち転舵制御を実施する)。
また、ECU9は、路面反力に応じた操舵反力を操舵部材2に与えるためのトルクを反力アクチュエータ16によって発生させるべく、操舵角センサ18から入力された操舵角および車速センサ21から入力された車速に基づいて、反力アクチュエータ16を駆動制御する(すなわち反力制御を実施する)。
また、ECU9は、運転者による並進駐車モードスイッチ22の操作で、並進駐車モードに入る。並進駐車モードは、図2に示すように、駐車スペース50の右横に停車させた車両100を左横に並進させて駐車スペース50に駐車させるためのモードである。
ECU9は、並進駐車モードにおいて、図6Aから図6Bに示すように、左の前車輪3a(左の後車輪3b)において、対応する第2ピン5のみを駐車用路面PSに係止した状態(図6A,図6Bにおいて、係止状態の第2ピン5を、黒ベタの丸印で示してある)で第1転舵方向としての左転舵方向Z1に転舵する第1転舵と、図6Cから図6Dに示すように、第2ピン6のみを駐車用路面PSに係止した状態で第2転舵方向としての右転舵方向Z2に転舵する第2転舵(図6C,図6Dにおいて、係止状態の第1ピン5のみを黒ベタの丸印で示してある)とを交互に繰り返して、車両の進行方向X1に対して左方向Y1(横方向)に車両を並進させるように、両転舵アクチュエータ41,42および両ピンアクチュエータ7,8を駆動制御する。
第1転舵では、図6A,図6Bに示すように、駐車用路面PSに係止した第2ピン6を中心として、車輪3aが駐車用路面PS上を滑りながら左旋回する。図6A,図6Bでは、車輪3aのみを示したが、第1転舵において残りの車輪3b〜3dも車輪3aと同じ動作をする。
また、第2転舵では、図6C,図6Dに示すように、駐車用路面PSに係止した第1ピン5を中心として、車輪3aが駐車用路面PS上を滑りながら右旋回する。図6C,図6Dでは、車輪3aのみを示したが、第2転舵において残りの車輪3b〜3dも車輪3aと同じ動作をする。
次いで、図7に示すフローチャートに基づいて、並進駐車モードにおけるECU9の制御の流れを説明する。ステップS1において、運転者が、並進駐車モードスイッチ22をオンするか否かが監視されおり、並進駐車モードスイッチ22がオンされた場合(ステップS1においてYESの場合)、ステップS2の並進駐車モードに入る。
並進駐車モードでは、まず、ステップS3において、前車輪3a,3bの転舵位置が左転舵位置にあるか否かが判定される。前車輪3a,3bの転舵位置が左転舵位置である場合(ステップS3においてYESの場合)には、ステップS6に進む。
ステップS3において、前車輪3a,3bの転舵位置が、左転舵位置ではない場合、すなわち直進位置かまたは右転舵位置である場合(ステップS3においてNOの場合)には、ステップS4に進む。
ステップS4では、左の前車輪3aおよび左の後車輪3cに対しては、それらをそれぞれ支持する車輪支持部材としてのモータハウジング12に設けられた第2ピン6のみを伸長し、駐車用路面PSに係止する(左の前車輪3aの動作に関する図6Aを参照)。一方、右の前車輪3bおよび右の後車輪3dに対しては、それらをそれぞれ支持する車輪支持部材としてのモータハウジング12に支持された第1ピン5のみを伸長し、駐車用路面PSに係止する。
次いで、ステップS5において、各車輪3a〜3dを左転舵する(左の前車輪3aの動作に関する図6Bを参照)。すなわち、左転舵方向Z1(第1転舵方向)に転舵する。これにより、図6Aから図6Bに示すように、車体Bが左方向Y1(横方向)に並進する。 次いで、ステップS6において、左の前車輪3aおよび左の後車輪3cに対しては、それらをそれぞれ支持する車輪支持部材としてのモータハウジング12に設けられた第1ピン5のみを伸長し、駐車用路面PSに係止する(左の前車輪3aの動作に関する図6Cを参照)。一方、右の前車輪3bおよび右の後車輪3dに対しては、それらをそれぞれ支持する車輪支持部材としてのモータハウジング12に支持された第2ピン6のみを伸長し、駐車用路面PSに係止する。
次いで、ステップS7において、各車輪3a〜3dを左転舵する(左の前車輪3aの動作に関する図6Dを参照)。すなわち、右転舵方向Z2(第2転舵方向)に転舵する。これにより、図6Cから図6Dに示すように、車体Bが左方向Y1(横方向)にさらに並進する。
次いで、ステップS8において、駐車が完了したか否かが判定される。例えば運転者が並進駐車モードスイッチ22をオフにすることにより、並進駐車モードスイッチ22からのオフ信号がECU9に入力されることに基づいて、駐車が完了したと判定される。
ステップS8において、駐車が完了していない場合(ステップS8においてNOの場合)には、ステップS4〜ステップS7の動作を繰り返す。ステップS8において、駐車が完了したと判定された場合(ステップS8においてYESの場合)には、処理を終了する。
本実施形態によれば、各車輪3a〜3dが例えば直進方向または右転舵方向Z2に向いているときに、まず、第2ピン6のみを駐車用路面PSに係止した状態で各車輪3a〜3dを左転舵方向Z1(第1転舵方向)へ転舵することにより、車両を左方向(横方向Y1)へ並進させる。次いで、第1ピン5のみを駐車用路面PSに係止した状態で各車輪3a〜3dを右転舵方向Z2(第2転舵方向)へ転舵することにより、車両を左方向Y1(横方向)へさらに並進させる。これらの動作を交互に繰り返して左方向に車両を並進させることができる。各車輪3a〜3dに推進力を与えるための駆動力が不要なので、エネルギロスを格段に少なくすることができ、省エネに優れている。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図8Aおよび図8Bに示すように、第1ピン5および第2ピン6の断面径D1を、駐車用路面PSのグレーチングの孔径D2よりも大きく設定し(D1>D2)、且つ第1ピン5および第2ピン6の先端を先細り状としておくことにより、並進駐車モードにおいて、駐車用路面PSに係止したピン5(又は6)によって、車重の一部または全部を受けることができる。
図8Aに示すように、各車輪3a〜3d(図8Aでは車輪3aのみ示してある)が接地している場合には、ピン5(又は6)が車重の一部を受ける。図8Bに示すように、各車輪3a〜3d(図8Bでは車輪3aのみを示してある)が接地していない場合には、ピン5(又は6)が車重の全部を受けることになる。これにより、各車輪3a〜3dの接地荷重を低減したり、ゼロにしたりすることができる。したがって、並進駐車モードにおいて、転舵に要する力がより少なくて済み、エネルギロスをより低減することができる。
また、前記実施形態では、いわゆるステアバイワイヤ式の操舵装置であって、各車輪3a〜3dをそれぞれ独立して転舵する転舵機構4a〜4dを用いたが、これに限らない。左右の前車輪が一括して転舵する転舵機構と左右の後車輪を一括して転舵する転舵機構を用いてもよい。また、本発明を、操舵部材と各車輪が機械的に連結された操舵装置に適用してもよい。
また、前記実施形態では、横方向としての左方向に並進させて駐車したが、横方向としての右方向に並進させて駐車してもよい。
また、各車輪3a〜3dにそれぞれ対応して、2本以上の第1ピン5と2本以上の第2ヒン6を設けてもよい。その他、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…並進移動装置、2…操舵部材、3a〜3d…車輪、4a〜4d…転舵機構、5…第1ピン、6…第2ピン、7…第1ピンアクチュエータ、7a…本体、7b…伸縮ロッド、8…第2ピンアクチュエータ、8a…本体、8b…伸縮ロッド、9…ECU(制御装置)、10…操舵装置、11…ホイールインモータ、12…モータハウジング(車輪支持部材)、13…モータ軸、14…タイヤ、15…ホイール、22…並進駐車モードスイッチ、41…第1転舵アクチュエータ、41a…本体、41b…伸縮ロッド、42…第2転舵アクチュエータ、42a…本体、42b…伸縮ロッド、50…駐車スペース、100…車両、B…車体、PS…駐車用路面、X1…進行方向、Y1…左方向(横方向)、Z1…左転舵方向(第1転舵方向)、Z2…右転舵方向(第2転舵方向)

Claims (3)

  1. 各車輪を転舵する転舵機構と、
    各車輪を支持する車輪支持部材と、
    各車輪支持部材に支持され、それぞれ駐車用路面に垂直な方向に変位して駐車用路面に係止する複数のピンと、
    各ピンをそれぞれ駆動するピンアクチュエータと、
    前記転舵機構および前記ピンアクチュエータを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記複数のピンのうち一部のピンのみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を第1転舵方向に転舵する第1転舵と、前記複数のピンのうち残りのピンのみを駐車用路面に係止した状態で各車輪を第2転舵方向に転舵する第2転舵とを交互に繰り返して、車両の進行方向に対して横方向に車両を並進させて駐車する並進駐車モードを有している車両の並進移動装置。
  2. 請求項1において、各車輪支持部材に支持された複数のピンは、前後に配置された第1ピンと第2ピンとを含み、
    前記並進駐車モードにおいて車両を横方向としての左方向に並進させる場合には、第1転舵で第2ピンのみを駐車用路面に係止して各車輪を第1転舵方向としての左転舵方向に転舵し、第2転舵で第1ピンのみを駐車用路面に係止して第2転舵方向としての右転舵方向に転舵する車両の並進移動装置。
  3. 請求項1において、前記並進駐車モードにおいて、前記複数のピンのうち駐車用路面に係止されたピンによって、車重の少なくとも一部が受けられている車両の並進移動装置。
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