JP2013229743A - 光通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】時刻同期を維持しつつ使用する波長や方路を切り替えることが可能な光通信システムを得ること。
【解決手段】使用している波長の変更が必要な場合、OLT1は、ONU2iに対して波長の変更を指示するとともに、管理している時刻を通知し、ONU2iでの使用波長変更が完了した後、伝送遅延時間を測定する処理をONU2iとの間で実行し、ONU2iは、第1のタイマで管理している時刻に基づいてOLT1と通信を行い、使用する波長の変更指示を受けた場合、変更指示が下り波長に対するものか上り波長に対するものかに応じて、指示された波長の光を受信するように、または、指示された波長の光を送信するように光送受信器の設定を変更するとともに、第2のタイマをOLT1から通知された時刻に同期させ、第2のタイマで管理している時刻に基づいて、伝送遅延時間を測定する処理をOLT1との間で実行する。
【選択図】図2
【解決手段】使用している波長の変更が必要な場合、OLT1は、ONU2iに対して波長の変更を指示するとともに、管理している時刻を通知し、ONU2iでの使用波長変更が完了した後、伝送遅延時間を測定する処理をONU2iとの間で実行し、ONU2iは、第1のタイマで管理している時刻に基づいてOLT1と通信を行い、使用する波長の変更指示を受けた場合、変更指示が下り波長に対するものか上り波長に対するものかに応じて、指示された波長の光を受信するように、または、指示された波長の光を送信するように光送受信器の設定を変更するとともに、第2のタイマをOLT1から通知された時刻に同期させ、第2のタイマで管理している時刻に基づいて、伝送遅延時間を測定する処理をOLT1との間で実行する。
【選択図】図2
Description
本発明は、光通信システムに関する。
インタネットの普及により、光ファイバ通信による加入者収容システムが普及している。光ファイバ通信による加入者収容システムの代表的な方式として、PON(Passive Optical Network)システムが挙げられる(たとえば、非特許文献1,2)。
非特許文献1,2に記載されているPONシステムは、10Gbps級のTDM−PONシステムであり、強度変調直接検波で時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)技術を適用したシステムと言える。
また、10Gbps以上の大容量の通信速度を実現するために、従来から波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)方式や芯線多重方式による高速化や広帯域化を実現する提案がなされている。例えば、ONU(Optical Network Unit)を複数のグループにグルーピングし、グループ間でWDMを適用するとともに、グループ内でTDMを適用するWDM/TDM−PON方式が非特許文献3で開示されている。この方式は、システムの低コスト化実現を目的としており、波長を複数のONUで共用して総帯域拡張に伴うコスト上昇を抑えている。
非特許文献3に記載されたWDM/TDM−PONシステムでは、非特許文献1や2に記載されたシステムとは異なり、運用中に波長および方路が切り替わる。すなわち、WDM/TDM−PONシステムにおいて、OLT(Optical Line Terminal)は、上りおよび下りの通信波長毎の通信量をモニタし、任意のONUの上り波長、下り波長または、上りおよび下りの波長を切り替えることができる。例えば、複数のONUがすべて上り波長としてλu1、下り波長としてλd1を使用している状態において、下りの通信量が増大してきた場合には、OLTはλd2を増設し、複数ONUの中のいずれかをλd1からλd2に移行させることによって、下りの通信帯域を広帯域化することができる。同様に、λu1の通信量が増加してきた場合、OLTはλu2を増設し、複数ONUの中のいずれかに対して通信波長をλu1からλu2に変更するように指示を出し、2波長使用して波長毎に時分割多重制御することで、トータルの上りの通信帯域を広帯域化する。
このように、非特許文献3に記載された発明が適用された通信システムでは、通信量に応じて自由に受信および送信波長を増設して通信中のONUに動的に割り当てる。これにより、広帯域化と経済化を両立させている。
また、このようなシステムに対し、使用可能な波長、方路または、方路と波長の組み合わせを伝える新規のメッセージを追加することなく既存のMACレイヤの制御に係わる通信を用いて、波長、方路または、波長および方路の組み合わせの割り振りを実現できる光通信システム、OLT、ONUおよび光通信方法が提案されている(特許文献1参照)。
IEEE Standard 802.3av
ITU−T Recommendation G.987シリーズ
「総帯域拡張型WDM/TDM−PONと動的波長割り当ての一提案」、吉野學、原一貴、中村浩崇、木村俊二、吉本直人、雲崎清美、2009年電子情報通信学会総合大会、講演論文集、通信(2)、p.426、B-10-107
非特許文献1や非特許文献2に示すようなTDM−PONに対して非特許文献3に示すようなWDM/TDM−PON制御を適用した場合、通信が方路の変更を伴うので、通信中にレンジング距離が動的に変化し、距離の変化が閾値を超えると通信異常と判断され、PON制御レイヤ(G.987.3規定のTC(Transmission Convergence)レイヤやIEEE802.3av規定のMAC(Media Access Control)レイヤ)により、OLTとONU間の通信リンクが強制的に切断され、PONシステムで上り信号のTDMA制御を実現するために使用している時刻同期機能(以下、PON同期機能という)を提供するために用いられるOLTとONUのタイマ(以下、PONタイマという)の同期も維持されなくなるという問題があった。
OLTとONUの間のPONタイマ同期は、主にTDM−PONの上りバーストデータが衝突しないように送信タイミング制御を行うために使用されるが、PONシステムでToD(Time of Day)を伝送するためにIEEE1588v2やIEEE802.1ASをサポートする場合は、ToD時刻同期を実現するための基準カウンタとしてPONタイマが使用されるため、この同期が崩れると精度の高い時刻情報の配信ができなくなる。
特許文献1は、波長、方路または、波長および方路の組み合わせを変更する場合に、新規のメッセージを追加することなくONUの登録を一旦解除し、新しい組み合わせで通信することを開示しているが、この場合も上記と同様にPON制御レイヤの通信リンクが切断されPONタイマの同期も維持されないため、通信の復旧時間を要し、方路や波長の切り替えに伴い、時刻情報の正確さが損なわれる恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、OLTとONUの間の時刻同期を維持しつつ使用する波長や方路を切り替えることが可能な光通信システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、互いに異なる波長の光を送信するとともに互いに異なる波長の光を受信する複数の光送受信器を備え、異なる波長の光を多重化して通信を行うOLTと、送信する光の波長および受信する光の波長を変更可能な光送受信器およびローカル時刻を管理する2つのタイマを備え、上りと下りそれぞれにおいて、多重化されている光の中の1波長を使用して前記OLTと通信する1台以上のONUと、を備え、前記OLTと特定ONUの通信で使用している波長の変更が必要な場合、前記OLTは、前記特定ONUに対して波長の変更を指示するとともに、自身が管理している時刻を通知し、さらに、当該特定ONUでの使用波長変更が完了した後に、変更後の波長を使用した場合の伝送遅延時間を測定する処理を当該特定ONUとの間で実行し、前記ONUは、前記2つのタイマのうちの第1のタイマで管理している時刻に基づいて前記OLTと通信を行い、使用する波長の変更指示を受けた場合、変更指示が下り波長に対するものか上り波長に対するものかに応じて、指示された波長の光を受信するように、または、指示された波長の光を送信するように光送受信器の設定を変更するとともに、第2のタイマを前記OLTから通知された時刻に同期させ、第2のタイマで管理している時刻に基づいて、指示された波長を使用した場合の伝送遅延時間を測定する処理を前記OLTとの間で実行することを特徴とする。
本発明によれば、OLTとONUの通信で使用する光の波長を短時間で効率的に切り替えることができるという効果を奏する。また、切り替え前の波長を使用した送信動作で必要なローカル時刻と切り替え後の波長を使用した送信動作で必要なローカル時刻を同時に管理できるので、上り信号の衝突発生確率を低く抑えることができ、上りの帯域利用効率の改善が期待できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる光通信システムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる光通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1では、局側の通信装置であるOLTおよび加入者側の通信装置であるONUの内部構成例も示している。
図1は、本発明にかかる光通信システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1では、局側の通信装置であるOLTおよび加入者側の通信装置であるONUの内部構成例も示している。
図1示した本実施の形態の光通信システムは、WDM/TDM−PONのEPON型通信システムであり、OLT1と、光ファイバおよびスターカプラを介してOLT1に収容された複数のONU2(ONU21,22,23,…,2i)とを含んで構成されている。図1では、OLT1側で2つの光送受信器(TR)を用いて、下り2波長,上り2波長を複数のONU2で波長多重かつ時分割多重で共用した場合の概念図を示している。なお、OLT1に搭載する光送受信器は2つ以上であってもよい。また、各ONU2は同一構成である。λdxは下り信号を送信するための波長を示し、λuxは上り信号を送信するための波長を示している(x=1,2)。
OLT1は、光送受信器(TR)11Aおよび11Bと、制御回路12と、波長多重部13とを備えている。TR11Aは、下りの波長を変更できるチューナブルレーザ(TL)11A−1と、受信波長を選択できるチューナブルフィルタ(TF)11A−2と、ONU2から送信された上りバースト信号を受信するバースト信号受信器(BRx)11A−3を備える。なお、TR11Bの構成も同様である。制御回路12は、ONU2に対する制御信号(通信制御フレーム)を生成・送信するとともに、TR11Aおよび11Bに対して送信波長や受信波長を指定するための制御信号(送信波長制御信号,受信波長選択制御信号)を生成する。波長多重部13は、TR11Aおよび11Bから出力された下り波長を多重化する。
ONU2は、上りの波長を変更できるチューナブルレーザ(TL)21と、受信波長を選択できるチューナブルフィルタ(TF)22と、OLT1から送信された下りバースト信号を受信するバースト信号受信器(BRx)23と、ローカル時刻を管理するタイマ(ローカルタイマ)24−1および24−2と、制御回路25とを備えている。制御回路25は、OLT1からの通信制御フレームを受信し、その指示に従って下りの受信波長、上りの送信波長、上り送信スロット等を認識して、TL21やTF22に対して送信波長や受信波長を指示するための制御信号(送信波長制御信号など)を生成する。また、受信した通信制御フレームに対する応答としての通信制御フレームなど、各種通信制御フレームの生成・送信も行う。
以下、本実施の形態の光通信システムにおける使用波長の変更制御動作について説明する。下り波長と上り波長とに分けて説明する。IEEE802.3−2010またはIEEE802.3avに対応した光通信システムを想定する。
図2は、OLT1から特定の1台のONU2へ送信する下り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図であり、OLT1が制御対象のONU2の登録を解除することなく下りの送信波長を切り替える制御手順を示している。説明の簡単化のために、OLT1と制御対象としているONU2(ONU2iとしている)の動作のみを示している。
ここでは、OLT1のTR11AとONU2i側の光送受信器(図1に示したTL21、TF22およびBRx23で構成されている)が下り波長λd1および上り波長λu1(図示せず)で通信を行っている状態から、下り信号を送信する波長をTR11Aが送信するλd1からTR11Bが送信するλd2に切り替える場合について説明する。図中の記号はそれぞれ、G:送信許可信号,R:送信許可要求,TF:チューナブルフィルタ変更指示,RR:ReRange(再レンジング許可信号),RR_Req:ReRange Request(再レンジング要求信号),RR_Ack:ReRange Acknowledge(再レンジング応答信号)を示しており、GおよびR以外の制御信号は、新たに追加した制御信号である。なお、GおよびRは、IEEE802.3−2010,IEEE802.3avで規定されたMPMC(MultiPoint MAC Control)プロトコルの制御フレームである。本実施の形態では、TF信号やRR信号などのOLT1から送信される制御信号がユニキャスト送信されるものとして説明を行う。また、ONU2は、OLT1と同期するための二重化されたローカルタイマ(タイマ24−1および24−2)を有しており、いずれか一方のローカルタイマを使用し、使用中のローカルタイマが管理している時刻を基準として動作する。図中において、時間は左側から右側に流れていく。波長切り替えを開始する前の初期状態では、ローカルタイマ#0(タイマ24−1および24−2のいずれか一方)を使用しているものとする。
OLT1は、下り信号を送信する波長をλd1からλd2に切り替えることに決定すると、はじめに、TR11Aから送信波長λd1を使用し、チューナブルフィルタの切り替え指示をTF信号でONU2iに対して送信する。TF信号は、少なくとも、ONU2iを明示的に指定する識別子(ONU識別子)およびONU2iが今後受信すべき波長(この例ではλd2となる)を指定する識別子(下り波長識別子)を含む。ONU2iは、この制御信号を受信すると自装置のTF22をOLT1から指示された波長λd2が受信できるように設定する。OLT1はONU2iにおけるTF設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。なお、RR信号の送信タイミングは、TF信号を送信してからONU2iにおけるTF設定が完了するまで所要時間が経過した後とする。RR信号は、少なくともONU2iを明示的に指定する識別子と、信号が送信された時のOLT1のタイムスタンプ(RR信号送信時点のOLT1のローカル時刻)と、送信開始のローカルタイマ値(ONU2iに送信を開始させるローカル時刻)と、送信許可長(信号の送信を許可する期間の長さ)とを含む。なお、ONU2iは、受信したTF信号やRR信号に含まれているONU識別子が自身を示していない場合、受信した信号を破棄する。
ONU2iは、RR信号を受信するとOLT1のタイムスタンプ値をローカルタイマ#1(タイマ24−1と24−3の一方)にロードし、その後、使用中のローカルタイマ#0(タイマ24−1と24−3の他方)に従って送信すべき上り信号の送信が終了すると、ローカルタイマ#1をアクティブなローカルタイマに切り替える(使用するローカルタイマを切り替える)。さらに、ローカルタイマ#1の値が送信開始のローカルタイマ値(RR信号で指示された送信開始時刻)となったら、RR_Req信号を送信する。RR_Req信号は、少なくとも、信号送信元のONU2iの識別子と、RR_Req信号が送信されたときのONU2iのタイムスタンプ(RR_Req信号送信時点のONU2iのローカル時刻)とを含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始のローカルタイマ値が示す時刻になると、5us×最大接続距離(km)分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、ONU2iが送信する信号を受信する。RR_ReqのタイムスタンプをA、到着時の自装置のローカルタイマの値をBとすると、B−AによりONU2iの新方路のRTTを取得する(新方路のRTT=B−Aとなる)。その後、ONU2iに再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号を通知し、下り方向の波長、方路、または、波長および方路の切替シーケンスを完了し、新波長による定常的な通信状態に移行する。
図3は、特定の1台のONU2からOLT1へ送信する上り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図である。下り波長の切り替え制御を示した図2と同様に、簡単化のため、OLT1と制御対象としているONU2(ONU2i)の動作のみを示している。
ここでは、OLT1とONU2iが下り波長λd2および上り波長λu1(図示せず)で通信を行っている状態から、上り信号を送信する波長をλu1からλu2に切り替える場合について説明する。図中の記号は図2と同様である。波長切り替えを開始する前の初期状態では、ローカルタイマ#0を使用しているものとする。
OLT1は、ONU2iが上り信号を送信する波長をλu1からλu2に切り替えることに決定すると、はじめに、TR11Bから送信波長λd2を使用し、チューナブルレーザ(TL)から送信させる光の波長切り替え指示をTL信号でONU2iに対して送信する。TL信号は、少なくとも、ONU2iを明示的に指定する識別子(ONU識別子)およびONU2iが今後送信すべき波長(この例ではλu2となる)を指定する識別子(上り波長識別子)を含む。ONU2iは、この制御信号を受信すると自装置のTL21がOLT1から指示された波長λu2を送信するように設定する。OLT1はONU2iにおけるTL設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。RR信号は、図2を用いて説明した下り波長の切り替え制御と同様に、少なくとも、ONU2iを明示的に指定する識別子と、信号が送信された時のOLT1のタイムスタンプ(RR信号送信時点のOLT1のローカル時刻)と、送信開始のローカルタイマ値(ONU2iに送信を開始させるローカル時刻)と、送信許可長(信号の送信を許可する期間の長さ)とを含む。
ONU2iは、RR信号を受信するとOLT1のタイムスタンプ値をローカルタイマ#1(タイマ24−1と24−3の一方)にロードし、ローカルタイマ#1をアクティブなローカルタイマに切り替える。その後、ローカルタイマ#1の値が送信開始のローカルタイマ値(RR信号で指示された送信開始時刻)となったら、RR_Req信号をλu2で送信する。RR_Req信号は、図2を用いて説明した下り波長の切り替え制御と同様に、少なくとも、ONU2iの識別子と、RR_Req信号が送信されたときのONU2iのタイムスタンプ(RR_Req信号送信時点のONU2iのローカル時刻)とを含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始のローカルタイマ値が示す時刻になると、5us×最大接続距離(km)分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、ONU2iが送信する信号を受信する。RR_ReqのタイムスタンプをA、到着時の自装置のローカルタイマの値をBとすると、B−AによりONU2iの新方路のRTTを取得する(新方路のRTT=B−Aとなる)。その後、ONU2iに再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号を通知し、上り方向の波長、方路、または、波長および方路の切替シーケンスを完了し、新波長による定常的な通信状態に移行する。
なお、この場合はTLとRRの情報がOLT1の同じ送信器から送信される(下りの方路が変更されない)ので、これらの情報を1つのフレームにまとめて送信してもよい。この場合、当該フレームにはOLT1のタイムスタンプ値とTLの変更開始時刻および、RRフレーム送信開始時刻とフレーム長を含む。
つづいて、図2,図3に示した波長切り替え制御を実現するためにOLT1およびONU2の制御回路に実装される状態遷移の一例について、図4,図5を用いて説明する。
図4は、本実施の形態にかかる光通信システムのOLT1の制御回路12に実装される波長、方路切替にかかるMAC Controlの状態遷移を示す図である。
図4の<1>は、レンジングウィンドウセットアップのステートダイアグラムを示している。このステートダイアグラムでは、初期状態(Begin)からIdle状態に遷移する。この状態では、状態遷移で管理されるInsideRangingWindowにはfalseが設定されている。この状態でMAC Controlの上位層からTFまたはTL切替指示があるとMAC Controlは、TFまたはTL切替指示信号(上述したTF信号またはTL信号)を送信する。次に、上位層からReranging信号送信指示があると、MAC Control層はRR信号を送信し、指定した時刻にレンジングウィンドウを開く。この時、InsideRangingWindowにはtrueを設定し、RR_Reqフレームを待ちうける状態となる。なお、ステートマシンは、Ranging Windowタイマを持ち、このタイマが満了するとIdle状態に遷移する。
図4の<2>は、Reranging Request受信のステートダイアグラムを示している。OLT1は、初期状態(Begin)からIdle状態に遷移し、先述のInsideRangingWindowにtrueが設定されると、RR_Req受信&チェックの状態に遷移し、RR_Reqを受信する状態に遷移する。この状態では、RR_Reqを受信すると信号送信元のONU2の識別子とRTT情報を取得して、上位層に転送する。なお、この状態では、IEEE802.3規定のタイムスタンプドリフトによるデレジスタ機能を無効化する。InsideRangingWindowにfalseが設定されると、Idle状態に遷移する。
図4の<3>は、Reranging Ack送信のステートダイアグラムを示している。OLT1は、初期状態(Begin)からIdle状態に遷移し、上位層からRR_Ack送信指示を受信するとRR_Ackフレームを送信し、再びIdle状態に遷移する。
図5は、本実施の形態にかかる光通信システムのONU2の制御回路25に実装される波長、方路切替にかかるMAC Controlの状態遷移を示す図である。
ONU2が動作を開始すると、制御回路25は、初期状態(Begin)からIdle状態に遷移する。この状態でMAC層からTFまたはTL切替信号を受信すると、TF/TL切替状態に遷移し、TFまたはTLの切替信号を自装置の光送受信器(TF22またはTL21)に対して生成する。この状態では、RR受信待ちタイマで時間を計測し、TFまたはTL切替信号を受信してから閾値以上の時間が経過してもRR信号が受信されなかった場合、ONU未登録状態に遷移する。また、この状態(TF/TL切替状態)で、タイムアウト前にTFまたはTL切替を再度受信した場合は、この状態に留まる。これに対し、TF/TL切替状態においてRR受信待ちタイムアウト前にRR受信イベントをMACから受信すると、RR_Req送信状態に遷移する。この状態では、OLT1から指定された時刻になるとRR_Reqを送信する。なお、RR_Req送信状態では、RR受信時にIEEE802.3で規定されるタイムスタンプドリフトを検出しても、ONU未登録状態には遷移しない。この状態でRR_Req信号の送信が完了すると、RR_Ack受信待ちの状態に遷移する。RR_Req送信を完了する前にRR受信イベントやTFまたはTL切替を再び受信した場合は、それぞれ、図5に示した状態に遷移する。すなわち、RR受信時にはRR_Req送信状態に留まる。TF切替受信時またはTL切替受信時には、TF/TL切替状態に遷移する。RR_Ack受信待ち状態では、RR_Ack受信待ちタイマで時間を計測し、この状態に遷移してから閾値以上の時間が経過しても(受信待ちタイマが満了しても)、RR_Ack信号を受信できなかった場合、ONU未登録状態に遷移する。
つづいて、本実施の形態にかかる光通信システムにおける時刻同期情報の管理方法について説明する。図6は、時刻同期情報の管理方法の一例を示す図であり、OLT1とONU2がToD(Time of Day)情報をIEEE802.1ASで規定される方法で同期する場合のONU2における時刻同期情報の管理方法を示している。
PONシステムでは一般的に、ONUはOLTの抽出クロックで動作している。しかし、本実施の形態にかかる光通信システムでは、通信中に下り波長や方路が切り替わることに伴い抽出クロックが途絶し、ローカルタイマの再同期が発生するため、既存の制御だけでは、時刻同期を維持することができない。そのため、本実施の形態にかかる光通信システムでは、図6に示した手順でOLT1とONU2がローカル時刻の同期を維持している。すなわち、ONU2は、RR受信後、その時点で未使用のローカルタイマ#1にRR信号で通知された、OLT1で管理されている時刻を示すタイムスタンプをロードした後に、ToD情報(TimeSync)の関連付けをローカルタイマ#0からローカルタイマ#1に付け替え、使用するローカルタイマを切り替える。また、OLT1側はONU2の波長切り替えが完了した後は、定期的に送信するToD情報をTR11Aによるλd1での送信からからTR11Bによるλd2での送信に切り替える。
以上のように、OLT1は、下り信号を送信する光の波長を切り替える前に、TF信号によって次に受信する波長をONU2へ指定するようにしたので、ONU2の登録を解除することなく下り信号を送信する波長を切り替えることができ、短時間で効率的に波長を切り替えることができる。また、下り波長と上り波長のいずれを切り替えた場合にも、切り替え後の新波長でRTTを再測定するので、新方路のRTTを取得して早期に通信を再開できる。また、ONU2は、ローカルタイマを二重化し、RR受信後、送信すべき上り信号の送信を完了した時点で、使用するローカルタイマを切り替えるので、RR受信後も、それまで使用していたローカルタイマ#0を使って上り方向の通信(図2で網掛で示している上り通信)を行う必要がある場合、上り通信が完了してからRR_Reqを送信するまでのタイミングでローカルタイマの切り替えが可能となる。すなわち、切り替え前の波長を使用した送信動作で必要なローカル時刻と切り替え後の波長を使用した送信動作で必要なローカル時刻を同時に管理できるので、上り信号の衝突発生確率を低く抑えることができる。その結果、上りの帯域利用効率の改善が期待できる。また、本実施の形態では、制御対象の1台のONU2を指定して波長切替を行うので、OLT1側の再レンジングウィンドウを短く設定することができ、この点においても上りの帯域利用効率の改善が期待できる。また、波長や方路切替に応じて、ONU2にてToDを関連付けるローカルタイマを自動的に切り替えるようにしているので、波長や方路が切り替わった場合でも時刻同期情報を正確に維持することができる。
本実施の形態では、1台のONU2について、下りまたは上りの使用波長を切り替える制御動作を説明したが、使用波長を切り替えるONU2の台数が複数の場合、OLT1は、制御対象の複数のONU2に対し、上述した制御(図2,図3参照)を個別に実施して波長を切り替える。すなわち、制御対象のONU2の台数分、同じ制御を繰返す。
実施の形態2.
以上の実施の形態1では、波長、方路または、波長および方路を1台のONUずつ切り替えるようにしたものであるが、次に、WDM/TDM−PONのEPON型通信システムである光通信システムにおいて、ONU2の登録を解除することなく、複数のONU2の波長、方路または、波長および方路を同時に変更する場合の制御方法について説明する。なお、光通信システムの構成および装置(OLT,ONU)の構成は実施の形態1と同様とする(図1参照)。
以上の実施の形態1では、波長、方路または、波長および方路を1台のONUずつ切り替えるようにしたものであるが、次に、WDM/TDM−PONのEPON型通信システムである光通信システムにおいて、ONU2の登録を解除することなく、複数のONU2の波長、方路または、波長および方路を同時に変更する場合の制御方法について説明する。なお、光通信システムの構成および装置(OLT,ONU)の構成は実施の形態1と同様とする(図1参照)。
図7は、OLT1から特定の複数台のONU2へ送信する下り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図である。図8は、特定の複数台のONU2からOLT1へ送信する上り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図である。なお、実施の形態1と共通の部分については説明を省略する。
図7を参照しながら、下り波長を切り替える場合のOLT1およびONU2の動作について説明する。なお、波長切り替えを開始する前の初期状態では、OLT1はTR11Aを使用して波長λd1で下り信号を送信し、制御対象の複数のONU2は波長λu1で上り信号を送信しているものとする。また、ONU2はローカルタイマ#0を使用しているものとする。
OLT1は、複数のONU2(ONU2iおよび2kとする)へ下り信号を送信する波長をλd1からλd2に切り替えることに決定すると、はじめに、TR11Aから送信波長λd1を使用し、チューナブルフィルタの切り替え指示をTF信号でONU2iおよび2kに対して送信する。TF信号は、少なくとも、使用波長を変更させるONU2(ONU2iおよび2k)を明示的に指定する識別子(ONU識別子)と、ONU2iおよび2kが今後受信すべき波長(この例ではλd2となる)を指定する識別子(下り波長識別子)とを含む。
ONU2iおよび2kは、この制御信号を受信すると自装置のTF22をOLT1から指示された波長λd2が受信できるように設定する。OLT1は、ONU2iおよび2kにおけるTF設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。なお、RR信号の送信タイミングは、TF信号を送信してからONU2iおよび2kにおけるTF設定が完了するまで所要時間が経過した後とする。RR信号は、少なくともブロードキャストであることを示す識別子と、信号が送信された時のOLT1のタイムスタンプ(RR信号送信時点のOLT1のローカル時刻)と、送信開始のローカルタイマ値(ONU2iに送信を開始させるローカル時刻)と、送信許可長(信号の送信を許可する期間の長さ)とを含む。
各ONU2(ONU2i,2k)は、RR信号を受信するとOLT1のタイムスタンプ値をローカルタイマ#1にロードし、ローカルタイマ#1をアクティブなローカルタイマに切り替える。その後、ローカルタイマ#1の値が送信開始のローカルタイマ値(RR信号で指示された送信開始時刻)となったら、ONU2ごとに異なるランダム時間だけ遅延させてRR_Req信号を送信する。各ONU2から異なるタイミングで送信される各RR_Req信号は、少なくとも、信号送信元のONU2の識別子と、RR_Req信号が送信されたときのONU2のタイムスタンプ(RR_Req信号送信時点のONU2のローカル時刻)とを含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始のローカルタイマ値が示す時刻になると、5us×最大接続距離(km)分+ランダム遅延量の最大値分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、各ONU2から送信されたRR_Req信号を受信する。RR_ReqのタイムスタンプをA、到着時の自装置のローカルタイマの値をBとすると、B−Aにより各ONU2の新方路のRTTを取得する。その後、各ONU2に再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号をブロードキャストし、下り方向の波長、方路、または、波長および方路の切替シーケンスを完了し、新波長による定常的な通信状態に移行する。
図8を参照しながら、上り波長を切り替える場合のOLT1およびONU2の動作について説明する。なお、波長切り替えを開始する前の初期状態では、OLT1はTR11Bを使用して波長λd2で下り信号を送信し、制御対象の複数のONU2は波長λu1で上り信号を送信しているものとする。また、ONU2はローカルタイマ#0を使用しているものとする。
OLT1は、複数のONU2(ONU2iおよび2kとする)が上り信号を送信する波長をλu1からλu2に切り替えることに決定すると、はじめに、TR11Bから送信波長λd2を使用し、チューナブルレーザ(TL)から送信させる光の波長切り替え指示をTL信号でONU2iに対して送信する。TL信号は、少なくとも、使用波長を変更させるONU2(ONU2iおよび2k)を明示的に指定する識別子(ONU識別子)と、ONU2iおよび2kが今後送信すべき波長(この例ではλu2となる)を指定する識別子(上り波長識別子)とを含む。各ONU2(ONU2i,2k)は、この制御信号を受信すると自装置のTL21がOLT1から指示された波長λu2を送信するように設定する。OLT1は各ONU2におけるTL設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。RR信号は、少なくとも、少なくともブロードキャストであることを示す識別子と、信号が送信された時のOLT1のタイムスタンプ(RR信号送信時点のOLT1のローカル時刻)と、送信開始のローカルタイマ値(ONU2iに送信を開始させるローカル時刻)と、送信許可長(信号の送信を許可する期間の長さ)または送信停止のローカルタイマ値(送信を停止するローカル時刻の情報)とを含む。
なお、この場合はTLとRRの情報がOLT1の同じ送信器から送信される(下りの方路が変更されない)ので、これらの情報を1つのフレームにまとめて送信してもよい。この場合、当該フレームにはOLT1のタイムスタンプ値とTLの変更開始時刻および、RRフレーム送信開始時刻とフレーム長を含む。
各ONU2(ONU2i,2k)は、RR信号を受信するとOLT1のタイムスタンプ値をローカルタイマ#1にロードし、ローカルタイマ#1をアクティブなローカルタイマに切り替える。その後、ローカルタイマ#1の値が送信開始のローカルタイマ値(RR信号で指示された送信開始時刻)となったら、ONU2ごとに異なるランダム時間だけ遅延させてRR_Req信号を波長λu2で送信する。各ONU2から異なるタイミングで送信される各RR_Req信号は、少なくとも、信号送信元のONU2の識別子と、RR_Req信号が送信されたときのONU2のタイムスタンプ(RR_Req信号送信時点のONU2のローカル時刻)とを含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始のローカルタイマ値が示す時刻になると、5us×最大接続距離(km)分+ランダム遅延量の最大値分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、各ONU2から送信されたRR_Req信号を受信する。RR_ReqのタイムスタンプをA、到着時の自装置のローカルタイマの値をBとすると、B−Aにより各ONU2の新方路のRTTを取得する。その後、各ONU2に再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号をブロードキャストし、下り方向の波長、方路、または、波長および方路の切替シーケンスを完了し、新波長による定常的な通信状態に移行する。
以上の制御を実現するためにOLT1とONU2の制御回路に実装される状態遷移については、実施の形態1と同様である。また、時刻同期についても実施の形態1と同様の方法で実現できる。
以上のように、本実施の形態の光通信システムにおいて、OLT1は、TF信号またはTLにより使用波長の変更をONU2に指示する場合、1つ以上のONU識別子を設定して変更後の使用波長を指定するようにしているので、使用波長を変更させるONU2が複数存在する場合であっても、波長切替を短時間で行うことができ、新波長、新方路への切替を効率的に行うことが可能となる。さらに、ブロードキャストでRRフレームを送信するので、少ない下り帯域で効率的に複数のONU2のRTTを取得できる。また、実施の形態1と同様にローカルタイマを二重化しているので、上りの帯域利用効率の改善が期待できる。また、波長や方路切替に応じて、ONU2にてToDを関連付けるローカルタイマを自動的に切り替えるようにしているので、波長や方路が切り替わった場合でも時刻同期情報を正確に維持することができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、二重化されたローカルタイマを使用して時刻同期を維持しつつ使用波長を切り替える光通信システムを説明したが、本実施の形態では、二重化されたレジスタおよびカウンタを使用して同様の制御を行う光通信システムについて説明する。なお、光通信システムの構成は実施の形態1,2と同様とする(図1参照)。実施の形態1,2と共通の部分については説明を省略する。
実施の形態1,2では、二重化されたローカルタイマを使用して時刻同期を維持しつつ使用波長を切り替える光通信システムを説明したが、本実施の形態では、二重化されたレジスタおよびカウンタを使用して同様の制御を行う光通信システムについて説明する。なお、光通信システムの構成は実施の形態1,2と同様とする(図1参照)。実施の形態1,2と共通の部分については説明を省略する。
図9は、実施の形態3の光通信システムにおいて、OLT1から特定の1台のONU2へ送信する下り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図であり、OLT1が制御対象のONU2の登録を解除することなく下りの送信波長を切り替える制御手順を示している。図10は、特定の1台のONU2からOLT1へ送信する上り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図である。図9および図10においては、説明の簡単化のために、OLT1と制御対象としているONU2(ONU2iとしている)の動作のみを示している。
まず、図9を参照しながら、下り波長を切り替える場合のOLT1およびONU2の動作について説明する。ここでは、OLT1とONU2iが下り波長λd1および上り波長λu1(図示せず)で通信を行っている状態から、下り信号を送信する波長をλd1からλd2に切り替える場合について説明する。図中の記号のうち、G,TF,RR,RR_Req,RR_Ackは実施の形態1の動作を示した図2などに記載されているものと同じである。UPBは、上りバースト信号(各種制御メッセージとユーザデータを含む)である。
OLT1は、下り信号を送信する波長をλd1からλd2に切り替えることに決定すると、TR11Aから送信波長λd1を使用し、チューナブルフィルタの切り替え指示をTF信号でONU2iに対して送信する。TF信号は、少なくとも、ONU2iを明示的に指定する識別子(ONU識別子)およびONU2iが今後受信すべき波長(この例ではλd2となる)を指定する識別子(下り波長識別子)を含む。ONU2iは、この制御信号を受信すると自装置のTF22をOLT1から指示された波長λd2が受信できるように設定する。OLT1はONU2iにおけるTF設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。なお、RR信号の送信タイミングは、TF信号を送信してからONU2iにおけるTF設定が完了するまで所要時間が経過した後とする。RR信号は、少なくともONU2iを明示的に指定する識別子と、送信開始時刻と、送信許可長(信号の送信を許可する期間の長さ)または送信終了時刻とを含む。なお、ONU2iは、受信したTF信号やRR信号に含まれているONU識別子が自身を示していない場合、受信した信号を破棄する。
ONU2iは、RR信号を受信するとスタンバイ側(ここでは送信レジスタ#1とする)の同期カウンタをリセットし、OLT1から受信した送信開始時刻と、送信許可長または送信終了時刻とを送信レジスタ#1にロードする。その後、アクティブ側の送信レジスタ#0による上りの送信が完了したら、送信レジスタ#1をアクティブな送信レジスタに切り替え、同期カウンタの値が送信レジスタ#1の送信開始時刻の値となったら、RR_Req信号を送信する。RR_Req信号は、少なくとも、信号送信元のONU2iの識別子を含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始時刻になると、5us×最大接続距離(km)分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、ONU2iが送信する信号を受信する。OLT1がRR_Reqの受信を期待する時刻をA、RR_Reqの実際の到着時時刻をBとすると、OLT1は、A−BによりONU2iの新方路のEqD(Equalization Delay)を取得する。EqDは、ONU2が上り信号を送信するタイミングを決定する際に使用される情報である。OLT1は、ONU2iの新方路のEqDを取得すると、ONU2iに新しいEqD値と再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号を通知する。この結果、下り方向の波長、方路または波長および方路の切替シーケンスが完了となり、新波長による定常的な通信状態に移行する。
なお、下りの波長を切り替える場合は下りの同期が一度外れるため、ONU2iは図11に示した状態遷移(ITU−T G.984.3で規定されている状態遷移を変形したもの)において、Operation state(O5)からIntermittent LODS state(O6)に遷移する。このため、上記に示した一連のEqD取得処理は、新たに追加したRe−ranging state(O8)でO6ステートからO5ステートに移行する過程で実施され、新たなEqDが取得されたらO5に復旧する。すなわち、図11に示したように、Intermittent LODS state(O6)において、TF信号に続いてRR信号を受信した場合にはRe−ranging state(O8)へ遷移する。その後、RR_Ack信号を受信すると、Operation state(O5)へ遷移する。Re−ranging state(O8)以外はITU−T G.984.3で規定されたものである。
次に、図10を参照しながら、上り波長を切り替える場合のOLT1およびONU2の動作について説明する。ここでは、OLT1とONU2iが下り波長λd2および上り波長λu1(図示せず)で通信を行っている状態から、上り信号を送信する波長をλu1からλu2に切り替える場合について説明する。
OLT1は、ONU2iが上り信号を送信する波長をλu1からλu2に切り替えることに決定すると、はじめに、TR11Bから送信波長λd2を使用し、チューナブルレーザ(TL)から送信させる光の波長切り替え指示をTL信号でONU2iに対して送信する。TL信号は、少なくとも、ONU2iを明示的に指定する識別子(ONU識別子)およびONU2iが今後送信すべき波長(この例ではλu2となる)を指定する識別子(上り波長識別子)を含む。ONU2iは、この制御信号を受信すると自装置のTL21がOLT1から指示された波長λu2を送信するように設定する。OLT1はONU2iにおけるTL設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。RR信号は、少なくともONU2iを明示的に指定する識別子と、送信開始時刻と、送信許可長(信号の送信を許可する期間の長さ)または送信終了時刻とを含む。
なお、この場合はTLとRRの情報がOLT1の同じ送信器から送信される(下りの方路が変更されない)ので、これらの情報を1つのフレームにまとめて送信してもよい。この場合、当該フレームにはTLの変更開始時刻と、RRフレーム送信開始時刻と、フレーム送信停止時刻またはフレーム長とを含む。
ONU2iは、RR信号を受信するとスタンバイ側(ここでは送信レジスタ#1とする)の同期カウンタをリセットし、OLT1から受信した送信開始時刻と、送信許可長または送信終了時刻とを送信レジスタ#1にロードする。その後、アクティブ側の送信レジスタ#0による上りの送信が完了したら、送信レジスタ#1をアクティブな送信レジスタに切り替え、同期カウンタの値が送信レジスタ#1の送信開始時刻の値となったら、RR_Req信号を送信する。RR_Req信号は、少なくとも、信号送信元のONU2iの識別子を含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始時刻になると、5us×最大接続距離(km)分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、ONU2iが送信する信号を受信する。OLT1がRR_Reqの受信を期待する時刻をA、RR_Reqの実際の到着時時刻をBとすると、OLT1は、A−BによりONU2iの新方路のEqDを取得する。OLT1は、ONU2iの新方路のEqDを取得すると、ONU2iに新しいEqD値と再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号を通知する。この結果、上り方向の波長、方路または波長および方路の切替シーケンスが完了となり、新波長による定常的な通信状態に移行する。
なお、上りの波長が切り替わる場合は下りの同期は外れないため、ONU2iは図11に示した状態遷移において、Operation state(O5)からIntermittent LODS state(O6)に遷移しない。このため、上記に示した一連のEqD取得処理は、O5ステートから新たに追加したRe−ranging state(O8)で実施する。すなわち、Operation state(O5)において、TF信号に続いてRR信号を受信した場合にはRe−ranging state(O8)へ遷移する。その後、RR_Ack信号を受信すると、Operation state(O5)へ遷移する。
一般にITU−T G.984.3やG.987.3に準拠するOLTでは、クワイエットウィンドウ内でONUからのRR_Req信号を受信した際に、今まで保持していたEqDと新しく得たEqDの差が閾値以上となっている場合、OLTはONU登録を解除することが規定されているが、本実施の形態にかかる光通信システムのOLT1では、上記の運用中の波長および方路の変更に伴う再レンジングによって、EqDの変化量がITU−T G.984.3やG.987.3に規定されているTIWi(Transmission Interference Warning) thresholdを超過してもONU2iの登録解除を行わない。
このように、本実施の形態の光通信システムによれば、EqDを使用して通信を行う構成の光通信システムにおいても、実施の形態1と同様に、短時間で効率的に波長を切り替えることができる。また、上りの帯域利用効率の改善が期待できる。
実施の形態4.
以上の実施の形態3では、波長、方路または、波長および方路を1台のONUずつ切り替えるようにしたものであるが、次に、複数のONU2の波長、方路または、波長および方路を同時に変更する場合の制御方法について説明する。なお、光通信システムの構成および装置(OLT,ONU)の構成は実施の形態1〜3と同様とする(図1参照)。
以上の実施の形態3では、波長、方路または、波長および方路を1台のONUずつ切り替えるようにしたものであるが、次に、複数のONU2の波長、方路または、波長および方路を同時に変更する場合の制御方法について説明する。なお、光通信システムの構成および装置(OLT,ONU)の構成は実施の形態1〜3と同様とする(図1参照)。
図12は、OLT1から特定の複数台のONU2へ送信する下り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図である。図13は、特定の複数台のONU2からOLT1へ送信する上り波長を切り替える場合の制御手順の一例を示す図である。なお、実施の形態1〜3と共通の部分については説明を省略する。
図12を参照しながら、下り波長を切り替える場合のOLT1およびONU2の動作について説明する。なお、波長切り替えを開始する前の初期状態では、OLT1はTR11Aを使用して波長λd1で下り信号を送信し、制御対象の複数のONU2は波長λu1で上り信号を送信しているものとする。また、ONU2はローカルタイマ#0を使用しているものとする。
OLT1は、複数のONU2(ONU2iおよび2kとする)へ下り信号を送信する波長をλd1からλd2に切り替えることに決定すると、はじめに、TR11Aから送信波長λd1を使用し、チューナブルフィルタの切り替え指示をTF信号でONU2iおよび2kに対して送信する。TF信号は、少なくとも、使用波長を変更させるONU2(ONU2iおよび2k)を明示的に指定する識別子(ONU識別子)と、ONU2iおよび2kが今後受信すべき波長(この例ではλd2となる)を指定する識別子(下り波長識別子)とを含む。
ONU2iおよび2kは、この制御信号を受信すると自装置のTF22をOLT1から指示された波長λd2が受信できるように設定する。OLT1は、ONU2iおよび2kにおけるTF設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。なお、RR信号の送信タイミングは、TF信号を送信してからONU2iおよび2kにおけるTF設定が完了するまで所要時間が経過した後とする。RR信号は、少なくともブロードキャストであることを示す識別子と、送信開始時刻と、送信許可長または送信終了時刻とを含む。
各ONU2(ONU2i,2k)は、RR信号を受信するとスタンバイ側(ここでは送信レジスタ#1とする)の同期カウンタをリセットし、OLT1から受信した送信開始時刻と、送信許可長または送信終了時刻とを送信レジスタ#1にロードする。その後、アクティブ側の送信レジスタ#0による上りの送信が完了したら、送信レジスタ#1をアクティブな送信レジスタに切り替え、同期カウンタの値が送信レジスタ#1の送信開始時刻の値となったら、ONU2ごとに異なるランダム時間だけ遅延させてRR_Req信号を送信する。各ONU2から異なるタイミングで送信される各RR_Req信号は、少なくとも、信号送信元のONU2の識別子を含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始時刻になると、5us×最大接続距離(km)分+ランダム遅延量の最大値分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、各ONU2が送信する信号を受信する。OLT1がRR_Reqの受信を期待する時刻をA、RR_Reqの実際の到着時時刻をBとすると、OLT1は、A−Bにより各ONU2の新方路のEqDを取得する。EqDはONU2ごとに異なる値となる。OLT1は、各ONU2の新方路のEqDを取得すると、各ONU2に新しいEqD値と再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号を通知する。この結果、下り方向の波長、方路または波長および方路の切替シーケンスが完了となり、新波長による定常的な通信状態に移行する。
なお、下りの波長を切り替える場合は下りの同期が一度外れるため、実施の形態3と同様に、各ONU2は図11に示した状態遷移において、Operation state(O5)からIntermittent LODS state(O6)に遷移する。EqD取得処理は、新たに追加したRe−ranging state(O8)でO6ステートからO5ステートに移行する過程で実施され、新たなEqDが取得されたらO5に復旧する。
つづいて、図13を参照しながら、上り波長を切り替える場合のOLT1およびONU2の動作について説明する。なお、波長切り替えを開始する前の初期状態では、OLT1はTR11Bを使用して波長λd2で下り信号を送信し、制御対象の複数のONU2は波長λu1で上り信号を送信しているものとする。また、ONU2はローカルタイマ#0を使用しているものとする。
OLT1は、複数のONU2(ONU2iおよび2kとする)が上り信号を送信する波長をλu1からλu2に切り替えることに決定すると、はじめに、TR11Bから送信波長λd2を使用し、チューナブルレーザ(TL)から送信させる光の波長切り替え指示をTL信号でONU2iに対して送信する。TL信号は、少なくとも、使用波長を変更させるONU2(ONU2iおよび2k)を明示的に指定する識別子(ONU識別子)と、ONU2iおよび2kが今後送信すべき波長(この例ではλu2となる)を指定する識別子(上り波長識別子)とを含む。各ONU2(ONU2i,2k)は、この制御信号を受信すると自装置のTL21がOLT1から指示された波長λu2を送信するように設定する。OLT1は各ONU2におけるTL設定が完了後、RR信号をTR11Bから波長λd2で送信する。RR信号は、少なくとも、少なくともブロードキャストであることを示す識別子と、送信開始時刻と、送信許可長または送信終了時刻とを含む。
なお、この場合はTLとRRの情報がOLT1の同じ送信器から送信される(下りの方路が変更されない)ので、これらの情報を1つのフレームにまとめて送信してもよい。この場合、当該フレームにはTLの変更開始時刻と、RRフレーム送信開始時刻と、フレーム送信停止時刻またはフレーム長とを含む。
各ONU2(ONU2i,2k)は、RR信号を受信するとスタンバイ側(ここでは送信レジスタ#1とする)の同期カウンタをリセットし、OLT1から受信した送信開始時刻と、送信許可長または送信終了時刻とを送信レジスタ#1にロードする。その後、アクティブ側の送信レジスタ#0による上りの送信が完了したら、送信レジスタ#1をアクティブな送信レジスタに切り替え、同期カウンタの値が送信レジスタ#1の送信開始時刻の値となったら、ONU2ごとに異なるランダム時間だけ遅延させてRR_Req信号を送信する。各ONU2から異なるタイミングで送信される各RR_Req信号は、少なくとも、信号送信元のONU2iの識別子を含む。
OLT1は、RR信号を送信後、この信号に含ませた送信開始時刻になると、5us×最大接続距離(km)分+ランダム遅延量の最大値分だけのRR_Req信号待ちうけ用のウィンドウを開き、各ONU2が送信する信号を受信する。OLT1がRR_Reqの受信を期待する時刻をA、RR_Reqの実際の到着時時刻をBとすると、OLT1は、A−Bにより各ONU2の新方路のEqDを取得する。EqDはONU2ごとに異なる値となる。OLT1は、各ONU2の新方路のEqDを取得すると、各ONU2に新しいEqD値と再レンジングが完了したことを示すRR_Ack信号を通知する。この結果、上り方向の波長、方路または波長および方路の切替シーケンスが完了となり、新波長による定常的な通信状態に移行する。
なお、上りの波長が切り替わる場合は下りの同期は外れないため、ONU2iは図11に示した状態遷移において、Operation state(O5)からIntermittent LODS state(O6)に遷移しない。EqD取得処理は、O5ステートから新たに追加したRe−ranging state(O8)で実施する。
OLT1は、実施の形態3と同様に、運用中の波長および方路の変更に伴う再レンジングによって、EqDの変化量がITU−T G.984.3やG.987.3に規定されているTIWi thresholdを超過してもONU2の登録解除を行わない。
以上のように、本実施の形態の光通信システムにおいて、OLT1は、TF信号またはTLにより使用波長の変更をONU2に指示する場合、1つ以上のONU識別子を設定して変更後の使用波長を指定するようにしているので、使用波長を変更させるONU2が複数存在する場合であっても、波長切替を短時間で行うことができ、新波長、新方路への切替を効率的に行うことが可能となる。さらに、ブロードキャストでRRフレームを送信するので、少ない下り帯域で効率的に複数のONU2のRTTを取得できる。また、実施の形態3と同様に送信レジスタと同期カウンタを二重化しているので、上りの帯域利用効率の改善が期待できる。
以上のように、本発明は、OLTとONUの通信で使用する光の波長を必要に応じて切り替える機能を有する光通信システムとして有用である。
1 OLT
21,22,23,2i,2k ONU
11A,11B 光送受信器(TR)
11A−1,21 チューナブルレーザ(TL)
11A−2,22 チューナブルフィルタ(TF)
11A−3,23 バースト信号受信器(BRx)
12,25 制御回路
24−1,24−2 タイマ(ローカルタイマ)
21,22,23,2i,2k ONU
11A,11B 光送受信器(TR)
11A−1,21 チューナブルレーザ(TL)
11A−2,22 チューナブルフィルタ(TF)
11A−3,23 バースト信号受信器(BRx)
12,25 制御回路
24−1,24−2 タイマ(ローカルタイマ)
Claims (6)
- 互いに異なる波長の光を送信するとともに互いに異なる波長の光を受信する複数の光送受信器を備え、異なる波長の光を多重化して通信を行うOLTと、
送信する光の波長および受信する光の波長を変更可能な光送受信器およびローカル時刻を管理する2つのタイマを備え、上りと下りそれぞれにおいて、多重化されている光の中の1波長を使用して前記OLTと通信する1台以上のONUと、
を備え、
前記OLTと特定ONUの通信で使用している波長の変更が必要な場合、
前記OLTは、前記特定ONUに対して波長の変更を指示するとともに、自身が管理している時刻を通知し、さらに、当該特定ONUでの使用波長変更が完了した後に、変更後の波長を使用した場合の伝送遅延時間を測定する処理を当該特定ONUとの間で実行し、
前記ONUは、前記2つのタイマのうちの第1のタイマで管理している時刻に基づいて前記OLTと通信を行い、使用する波長の変更指示を受けた場合、変更指示が下り波長に対するものか上り波長に対するものかに応じて、指示された波長の光を受信するように、または、指示された波長の光を送信するように光送受信器の設定を変更するとともに、第2のタイマを前記OLTから通知された時刻に同期させ、第2のタイマで管理している時刻に基づいて、指示された波長を使用した場合の伝送遅延時間を測定する処理を前記OLTとの間で実行する
ことを特徴とする光通信システム。 - 前記ONUは、下り波長の変更指示を受けた場合、指示された波長の光を受信するように光送受信器の設定を変更した時点において前記OLTへ送信すべき上りデータを保持していれば、前記第1のタイマで管理している時刻に基づいて当該保持している上りデータを送信し、当該送信が完了した後の上りデータ送信では、前記第2のタイマで管理している時刻に基づいて上りデータを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。 - 前記OLTは、前記特定ONUが1台か複数台かにかかわらず、ユニキャストで、波長の変更指示および伝送遅延時間測定のための通信を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の光通信システム。
- 前記OLTは、前記特定ONUが複数台の場合、マルチキャストで、波長の変更指示および伝送遅延時間測定のための通信を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の光通信システム。
- 前記OLTは、変更後の波長を使用した場合の伝送遅延時間と変更前の波長を使用した場合の伝送遅延時間の差が、異常発生に伴うONUの登録解除条件としてシステムで規定されている閾値に達している場合であっても、ONUの登録解除を行わないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光通信システム。
- IEEE802.3−2010またはIEEE802.3avに対応していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光通信システム。
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