JP2013229706A - 画像取得装置、画像取得方法、および画像取得プログラム - Google Patents

画像取得装置、画像取得方法、および画像取得プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スライドガラス上のゴミの影響を自動的に排除してシェーディング補正に用いる基準画像を生成でき、ユーザの負担を軽減できる画像取得装置、画像取得方法、および画像取得プログラムを提供する。
【解決手段】測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部と、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部とを具備する。
【選択図】図9

Description

本技術は、顕微鏡においてシェーディング補正をする際に用いる基準画像を取得する画像取得装置、画像取得方法、および画像取得プログラムに関する。
従来から、撮像機器として、例えばCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を備えたデジタルスチルカメラ等が広く用いられている。このような撮像機器により対象物を撮影するときには、得られる画像の明度又は輝度の分布を補正するためのシェーディング補正技術が用いられることが多い。
例えば、特許文献1には、撮像素子により得られた画像信号を処理することで、出力される画像の明度分布を補正する技術が開示されている。
特開2011−124948号公報
特許文献1に開示されている技術では、光学顕微鏡の観察領域に試料を配置しない、すなわちスライドガラスを置かない状態での、シェーディング補正用の基準画像の撮影を行っている。
しかし、特に蛍光顕微鏡では、スライドガラスの自家蛍光を考慮してシェーディング補正をおこなったほうがよい。その場合、基準画像の撮影時に生体サンプルを載せていないスライドガラスを観察領域に置く必要がある。
そして、スライドガラスを置く際に考慮しなければならないのが、スライドガラス上のゴミである。顕微鏡の工場出荷時にゴミの付着していないスライドガラスを用いて基準画像を撮影することは比較的容易であるが、工場出荷後にユーザがスライドガラスのゴミを完全にふき取って基準画像を撮影することは困難である。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、スライドガラス上のゴミの影響を自動的に排除してシェーディング補正に用いる基準画像を生成でき、ユーザの負担を軽減できる画像取得装置、画像取得方法、および画像取得プログラムを提供することにある。
(1)本技術に係る情報処理装置は、上記の課題を解決するために、測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部と、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部とを具備する。
当該構成において、画像取得部が、撮像素子を用いて測定スライドガラスの異なる領域を撮影する。異なる領域を撮影するので、測定スライドガラスの上にゴミが載っていても同一のゴミが複数枚の画像の同じ場所に撮影されることはない。撮像素子のある位置の画素に着目すると、その画素の位置では、ゴミが無い場所が撮像されたりゴミがある場所が撮像されたりする。次に画像取得部により取得された複数枚の画像に亘り、撮像素子の画素ごとに、該画素の位置に対応した前記複数枚分の輝度値群の中から、基準輝度値を判定する。判定は、複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定することにより行う。撮像素子のある位置の画素に注目して、その位置における輝度値の変化を、取得された複数枚の画像に亘って検討する。ゴミの影響を受けた輝度値は、影響を受けていない輝度値に比べてより暗くなったり、より明るくなったりしているので、取得された複数枚の画像に亘って輝度値の変化を検討することにより、どの輝度値がゴミの影響を受けているのかを判別することが可能である。全ての撮像素子の画素について、基準輝度値を求めることにより、基準画像が作成される。それ故、スライドガラス上のゴミの影響を自動的に排除してシェーディング補正に用いる基準画像を生成でき、ユーザの負担を軽減できるという効果がある。
(2)また、本技術に係る情報処理装置では、前記基準画像生成部は、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの強度順の中央値を前記基準輝度値として判定する構成でもよい。この構成では、強度順に輝度値を並べるので、最大値を含む上位の所定数の輝度値および最小値を含む下位の所定数の輝度値は、配列の端に位置する。そこで端の値ではない中央値を判定の対象とすることにより、基準輝度値として判定することができる。
(3)また、本技術に係る情報処理装置では、前記測定スライドガラスは、生体サンプルが配置されていないスライドガラスおよび基準輝度値測定用のスライドガラスのいずれか一方である構成でもよい。生体サンプルが配置されていないスライドガラスの構成では、特別な測定用スライドガラスを用意する手間を省くことができ、基準輝度値測定用のスライドガラスの構成では、基準輝度値測定用に、よく拭いてゴミを少なくしたスライドガラスを用意できるので、より正確な基準画像を得ることができる。
(4)また、本技術に係る情報処理装置では、前記基準画像生成部は、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの最頻出の輝度値を前記基準輝度値として判定する構成でもよい。この構成では、測定スライドガラスは基準画像の作成用によく拭いてあり、測定スライドガラス上では、ゴミのある場所のほうが、ゴミの無い場所よりも少ないことを仮定している。この場合、当該複数の輝度値において、ゴミの影響が無い輝度値が最も多くなるので、最頻出の輝度値を基準輝度値として判定することができる。
(5)また、本技術に係る情報処理方法では、画像取得部が、測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得し、基準画像生成部が、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する前記複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する。
(6)また、本技術に係る情報処理プログラムは、測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部、および前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部としてコンピュータを機能させる。
(7)また、本技術に係る画像取得装置は、撮像素子を有する光学顕微鏡と、測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部と、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部とを具備する。
以上のように、本技術によれば、スライドガラス上のゴミの影響を自動的に排除してシェーディング補正に用いる基準画像を生成でき、ユーザの負担を軽減できる。
本実施形態に係る画像取得装置のうち、明視野画像を取得する画像取得装置100の構成を示す図である。 データ処理部20のハードウェアの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る画像取得装置のうち、蛍光画像を取得する画像取得装置200の構成を示す図である。 画像取得装置100および画像取得装置200をバーチャルスライドスキャナとして用いる場合の、画像処理の流れを示すフローチャートである。 撮像素子14および光学系にゴミが付着した様子を示す図である。 スライドガラスSGまたはカバーガラスCGにゴミが付着した様子を示す図である。 ステージ11を水平方向に移動させて複数回の露光により撮影した画像を示す図である。 シェーディング補正処理の一般的な流れを示すフローチャートである。 本実施形態の画像取得装置100または画像取得装置200のデータ処理部20の機能ブロック図である。 シェーディング補正用基準画像の作成方法の流れを示すフローチャートである。 画像取得部43が取得した10枚の画像の例を示す図である。 ある画素の輝度値を並べた配列の例である。 ある画素位置における輝度値の配列を輝度値の強度順にソートした例を示す図である。 画像A1からA10の全ての画素について、強さの順番に輝度値を並べ替えた画像である。 図13に例示したソート結果から、中間の値の平均となる輝度値を抽出した例を示す図である。 全ての画素について、図15と同様の処理を行い、画像B4からB7の輝度値を用いて基準画像を生成した例である。 輝度値のヒストグラムである。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
最初に、本技術を開発した背景を説明し、次に本技術に係る画像取得装置の構成例を、明視野顕微鏡の場合と蛍光(暗視野)顕微鏡とについて説明する。その後、バーチャルスライドスキャナにおける画像処理手順を簡単に説明し、最後に本技術に係るシェーディング補正処理用の基準画像の取得方法を述べる。
[背景]
本実施の形態に係る画像取得装置は、バーチャルスライドスキャナとして用いることが想定されている。バーチャルスライドスキャナでは、小さな領域に分割して撮影した複数の画像を基に、スティッチングにより隣り合う画像を貼り合わせていく。その際には、背景の明るさを一様にする処理(シェーディング処理)を行わなければならない。
そもそも背景の明るさを合わせなければならない理由は、顕微鏡ではレンズを用いて照明をしているので、照明系に明るさの分布が出てきてしまうことにある。この明るさ分布を一様にするために、シェーディング処理をする必要がある。これは、明視野画像においても蛍光画像においても同様である。
シェーディング処理において補正をするためには、スライドガラスに生体サンプルSPLを載せていない状態における基準画像を撮る必要がある。本技術は、この基準画像の撮り方に関するものである。
シェーディング補正では、イメージャーの上にゴミが乗っている場合、部分的に暗くなるので、補正しなければならない。レンズの上にゴミが乗っている場合、一様に暗くなる場合と一部のみがぼけて広がって暗くなる場合があり、光学系の場所により、ゴミの影響が違ってくる。ゴミには、ほぼ固定ではっきり映るゴミと、徐々にぼけるゴミがある。いずれのゴミに対しても補正を行わなければならない。
問題は、スライドガラスを置かないと照明の影響を正しく補正できないので、基準画像を撮る際には、必ずスライドガラスをステージ上に置かなければならないということである。特に蛍光画像では、自家蛍光と言ってスライドガラスが一様に光ることがあるので、それの補正をしなければならない。
しかし、スライドガラス上のゴミに対しては補正を行う必要が無い。それは、上記のとおり、イメージャー上のゴミや光学系のゴミは、撮影する全ての画像に影響を与えるのに対し、スライドガラス上のゴミは、そのスライドガラス上の一部の領域の撮影にしか影響を与えないからである。逆にスライドガラス上のゴミに対して補正を行ってしまうと、次にゴミが無いスライドガラスを用いて試料を撮るとゴミのあった個所に相当する画素が明るくなってしまい、画像が悪くなるという問題がある。
なお、シェーディング補正は、比較的多い頻度で行うことが望ましい。それは使用環境において、光学系やイメージャーにゴミがつく可能性が高いからである。ゴミがついた画像を処理すると、撮った画像にゴミがのってしまい暗くなったりして明るさが変わってしまうからである。
現在、よくおこなわれている基準画像を撮影する方法は、撮影時にスライドガラスをよく拭いてから、基準画像を撮影することである。しかし、クリーンルーム環境以外では、スライドガラス上のゴミを完全に無くすことは容易ではない。
工場出荷時には、スライドガラスをよく拭いて作業ができ、シェーディング補正用の適切な補正係数を得ることができる。しかし、工場出荷後に光学系に付着したゴミによる画質劣化に対応するためにユーザがこのような作業を行う事は難しい。
本技術の目的は、ユーザに負担をかけずに、シェーディング補正に用いる基準画像を撮ることである。容易に適切な基準画像を撮ることができれば、ユーザは頻繁に基準画像を撮れるので、シェーディング補正の補正係数を適切な状態に保てる。それ故、試料を撮影して得た画像の画質劣化を防止することができる。
[画像取得装置の構成(明視野顕微鏡)]
図1は本実施形態に係る画像取得装置のうち、明視野画像を取得する画像取得装置100の構成を示す図である。
画像取得装置100は明視野顕微鏡10と、データ処理部20とを有する。
明視野顕微鏡10は、ステージ11、光学系12、光源ユニット13、撮像素子14、光源駆動部15、ステージ駆動部16、およびカメラ制御部17を有する。
ステージ11は、撮像対象である例えば組織切片、細胞又は染色体等の生体サンプルSPLを配置可能な面を有する。ステージ11は、その面に対して平行方向(xy軸)及び直交方向(z軸方向)に移動自在に構成される。
ステージ11の一方の面側には光学系12が配され、ステージ11の他方の面側には光源ユニット13が配される。
光源ユニット13は、光源駆動部15による制御の下で光を出射し、該光をステージ11に穿設される開口から、該ステージ11の一方の面に配される生体サンプルSPLに対して照射する。光源ユニット13は、白色光を出力する白色LED(Light Emitting Diode)などを光源13Aとして有する。光源ユニット13は、光源13Aから出射された光を略平行光に変換して生体サンプルSPLに対する照明光とする集光レンズ13Bを有する。
光学系12は、照明光により得られる生体サンプルSPLにおける一部の像を、対物レンズ12A及び結像レンズ12Bによって所定の倍率に拡大する。対物レンズ12A及び結像レンズ12Bにより拡大された像は撮像素子14の撮像面に結像される。撮像素子14としては、全画素に対応する全受光部での同時露光が可能な撮像素子、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、およびCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどが用いられる。
光源駆動部15は、データ処理部20からの発光命令S1をもとに光源ユニット13内の光源13Aに一定の駆動電流を供給して光源13Aを発光させるドライブ回路を少なくとも有する。
ステージ駆動部16は、データ処理部20からのステージ制御信号S2をもとにステージ11を駆動するためのxyzの3軸方向それぞれのステージ駆動電流を供給してステージ11を3軸方向に移動させる。
カメラ制御部17は、データ処理部20からの露光制御信号S3をもとに撮像素子14の制御を行う。カメラ制御部17は、撮像素子14から読み出された各画素に対応する信号(RAWデータ)をA/D(Analog to Digital)変換してデータ処理部20に供給する。
データ処理部20は、顕微鏡10のカメラ制御部17より供給されるRAWデータに画像処理(後述)を行い、保存する。また、データ処理部20は、所定のプログラムに基づいて光源駆動部15、ステージ駆動部16及び露光制御部17をそれぞれ制御するための演算処理を実行する。
[データ処理部の構成]
次に、データ処理部20の構成について説明する。
図2はデータ処理部20のハードウェアの構成を示すブロック図である。
データ処理部20は、演算制御を行うCPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、CPU21のワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)23、ユーザの操作に応じた命令を入力する操作入力部24、インターフェイス部25、表示部26、記憶部27及びこれらを互いに接続するバス28を備える。
ROM22には、各種の処理を実行するためのプログラムが格納される。インターフェイス部25には、明視野顕微鏡10が接続される。
表示部26には、液晶ディスプレイ、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ又はプラズマディスプレイ等が適用される。記憶部27には、HDD(Hard Disk Drive)に代表される磁気ディスクもしくは半導体メモリ又は光ディスク等が適用される。
CPU21は、ROM22に格納される複数のプログラムのうち、操作入力部24から与えられる命令に対応するプログラムをRAM23に展開し、該展開したプログラムにしたがって、表示部26及び記憶部27を適宜制御する。またCPU21は、RAM23に展開されたプログラムに従って、インターフェイス部25を介して明視野顕微鏡10の各部を適宜制御する。
[画像取得装置の構成(蛍光顕微鏡)]
図3は本実施形態に係る画像取得装置のうち、蛍光画像を取得する画像取得装置200の構成を示す図である。なお、明視野顕微鏡10と同じ部材についての説明は省略する。
画像取得装置200は蛍光顕微鏡30と、データ処理部20とを有する。
蛍光顕微鏡30は、ステージ11、光学系12、光源13及び撮像素子14を有する。
ステージ11の上方には光学系12が配置される。光学系12は、対物レンズ12A、結像レンズ12B、ダイクロイックミラー12C、エミッションフィルタ12D及び励起フィルタ12Eを有する。光源13は、例えば水銀ランプ等の電球やLED(Light Emitting Diode)などであり、生体サンプルに付された蛍光標識に対する励起光を照射するものである。
励起フィルタ12Eは、生体サンプルSPLの蛍光像を得る場合に、光源13から出射された光のうち蛍光色素を励起する励起波長の光のみを透過させることで励起光を生成する。ダイクロイックミラー12Cは、当該励起フィルタで透過されて入射する励起光を反射させて対物レンズ12Aへ導く。対物レンズ12Aは、当該励起光を生体サンプルSPLへ集光する。そして対物レンズ12A及び結像レンズ12Bは、生体サンプルSPLの像を所定の倍率に拡大し、当該拡大像を撮像素子14の撮像面に結像させる。
生体サンプルSPLに励起光が照射されると、生体サンプルSPLの各組織に結合している染色剤が蛍光を発する。この蛍光は、対物レンズ12Aを介してダイクロイックミラー12Cを透過し、エミッションフィルタ12Dを介して結像レンズ12Bへ到達する。エミッションフィルタ12Dは、上記対物レンズ12Aによって拡大された、励起フィルタ12Eを透過した光を吸収し発色光の一部のみを透過する。当該外光が喪失された発色光の像は、上述のとおり、結像レンズ12Bにより拡大され、撮像素子14上に結像される。
[バーチャルスライドスキャナにおける画像処理の流れ]
図4は、画像取得装置100および画像取得装置200をバーチャルスライドスキャナとして用いる場合の、画像処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、データ処理部20は、カメラ制御部17を介して、撮像素子14からRAW画像データを取得する。(ステップ1、以下S1と略す)
次に、データ処理部20は、取得したRAW画像データの現像(デモザイク)処理を行い、RAW画像データをカラー化する。(S2)
次に、データ処理部20は、シェーディング処理を行い、複数枚撮影された画像の背景の明るさを均一にする。(S3)
次に、データ処理部20は、カラーバランス(ホワイトバランス)補正を行い、本来無彩色の部分を無彩色に修正する。(S4)
次に、データ処理部20は、ガンマ補正を行い、色のデータと、それが実際に出力される際の信号の相対関係を調節する。(S5)
次に、データ処理部20は、8ビット化を行い、例えば16ビットにより表されていた画像を8ビット画像に変換する。(S6)
次に、データ処理部20は、ディストーション補正を行い、レンズの歪曲収差(ディストーション)を補正する。(S7)
次に、データ処理部20は、スティッチングを行い、近接位置画像との相対位置情報の取得を行うことにより、隣り合う画像同士を貼り合わせる。(S8)
次に、データ処理部20は、タイル化を行う。(S9)タイル化された画像にはそれぞれ各タイルの位置データが紐づけされる。なお、タイル化は画像データを高速に表示するために行うものであり、必須の処理ではない。
次に、データ処理部20は、画像のJPEG(Joint Photographic Experts Group)化などにより画像の圧縮を行う。(S10)
最後に、データ処理部20は、圧縮した画像を記憶部27に保存する。(S11)
このように、シェーディング処理は、バーチャルスライドスキャナの画像処理の一連の流れの中において行われる。
[付着するゴミの種類について]
ここでは、明視野顕微鏡10および蛍光顕微鏡30の、撮像素子14を含んだ光学系およびスライドガラスに付着するゴミについて、明視野顕微鏡10を用いた画像取得装置100を例に説明を行う。
図5は、撮像素子14および光学系にゴミが付着した様子を示す図である。ゴミG1は撮像素子14の撮像面に付着したゴミであり、撮影画像の一部を局所的に暗くするゴミである。ゴミG2は結像レンズ12B上にあり、ゴミG3は対物レンズ12A上にあり、ゴミG4は集光レンズ13B上にある、ゴミG2からG4は、いずれも画像全体を暗くするゴミである。ゴミG5は、絞りDP上のゴミであり、画像の一部を局所的に暗くするゴミである。
図6は、スライドガラスSGまたはカバーガラスCGにゴミが付着した様子を示す図である。ゴミG6は画像の一部を局所的に暗くするゴミであり、G7は画像の一部を局所的に明るくするゴミである。このように、ゴミには、画像を暗くするゴミに加えて、金属片などの画像を明るくするゴミもある。
スライドガラスSG上のゴミG6およびG7、撮像素子14上のゴミG1は共に画像において局所的に影響を与えるゴミであるが、画像の撮影を、撮影位置を変えながら複数回行うことにより、これらのゴミの影響を区別することができる。
以上の説明では、明視野顕微鏡10を例に説明したが、蛍光顕微鏡30においても同様であり、ほとんどのゴミは明るく光るが、黒色インクのように、画像を暗くするゴミもある。
図7は、ステージ11をステージ面方向に移動させて複数回の露光により撮影した画像を示す図である。この図では、スライドガラスSGを載せたステージ11を左右方向に動かし、4回露光させている。ゴミMGは、ステージ11の移動に伴って撮影される位置が動いている。それに対し、ゴミFGは、ステージ11が移動しても同じ位置に撮影されている。
この画像から分かることは、移動するゴミMGはスライドガラスSGまたはカバーガラスCG上のゴミでありシェーディング補正を行う必要はなく、移動しないゴミFGは、撮像素子14または光学系上のゴミであり、シェーディング補正を行う必要があるということである。なお、移動しないゴミFGのみに対してシェーディング補正を行う理由は、「背景」の項において述べたとおりである。
なお、上記の説明では、ステージ11を移動させつつ4回の露光を行ったが、その代わりにステージを移動させるごとに1枚の画像を撮影した後、撮影された4枚の画像を合成することによっても同じ画像を取得できる。
[シェーディング補正処理の一般的な流れ]
シェーディング補正処理(明るさの補正)は、撮像素子14の撮像面の場所、すなわち撮影した画像の番地ごとに所定の補正値を乗じる処理である。
具体的には、明視野画像の場合、何もないところが白色となり、RGBの画素値を0から255までの8ビットのデータにして保存する画像のうち、それぞれの画素値が210から215程度の値で一様になるようにシェーディング補正をしている。蛍光画像の場合は逆に、基準画像の何もない暗いところは、画素値が0ではなく一様に20から70の黒になるように補正をしている。
図8は、シェーディング補正処理の一般的な流れを示すフローチャートである。
最初に、ユーザが、基準画像を作成する。(S100)
基準画像は、ユーザがスライドガラスSGをよく拭いてからスライドガラスSGに生体サンプルSPLを載せずに画像撮影を行い、ゴミの写っていない画像を選択することにより作成する。なお、本実施形態では、ユーザが作成する代わりに、画像取得装置100または画像取得装置200が、自動的に基準画像を作成する。
次に、データ処理部20は、作成された基準画像を基に、シェーディング補正用データの作成を行う。(S101)
シェーディング補正用データとは、目標とする輝度値(例えば54000)にシェーディング補正用の基準画像がなるように定められた数値の配列である。撮像素子14の画素ごとに、(目標とする輝度値)÷(基準画像のデータ)を計算して求める。計算されたシェーディング補正用データは、記憶部27に保存される。
具体的なデータは、例えば、ある画素について、目標とする輝度値が54000であり、基準画像の輝度値が50000の場合、シェーディング補正用データは、1.08となる。
以上のS100およびS101の処理は、画像撮影の度に行うのではなく、使用環境におけるゴミの付着度合にもよるが、例えば、月1回程度行えばよい。
次に、データ処理部20は、上記の「バーチャルスライドスキャナにおける画像処理の流れ」の項において説明したとおり、生体サンプルSPLの画像が撮影されるたびに、シェーディング補正処理を行う。(S102)
シェーディング補正処理では、撮影された画像の画素ごとに、その輝度値に記憶部27から取得したシェーディング補正用データをかける演算を行う。
[データ処理部20の機能ブロック図]
図9は、本実施形態の画像取得装置100または画像取得装置200のデータ処理部20の機能ブロック図である。
データ処理部20(情報処理装置)は、スライドガラスSG(測定スライドガラス)の異なる複数の領域を撮像素子14に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部43(画像取得部)と、撮像素子14の画素ごとに、取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子14の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部45(基準画像生成部)とを具備している。
CPU21は、シェーディング補正用基準画像の作成命令を操作入力部24から受けた場合、該作成命令に対応するプログラムをRAM23に展開する。
CPU21は、シェーディング補正用基準画像の作成命令に対応するプログラムに従って、図9に示すように、ステージ制御部41、光源制御部42、画像取得部43、ソート部44、基準画像生成部45として機能する。
すなわち、上記のプログラムは、スライドガラスSG(測定スライドガラス)の異なる複数の領域を撮像素子14に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部43(画像取得部)、および撮像素子14の画素ごとに、取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子14の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部45(基準画像生成部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
ステージ制御部41は、ステージ駆動部16を制御信号S2により制御することにより、ステージ11の移動を行う。
光源制御部42は、光源駆動部15を制御信号S1により制御することにより、光源13Aの制御を行う。
画像取得部43は、カメラ制御部を信号S3により制御することにより、画像の撮影を行い、撮影された画像を撮像素子14からカメラ制御部17を介して取得する。
ソート部44は、画像取得部43により取得された複数枚の画像について、画素ごとにソートを行う。
基準画像生成部45は、ソートされた画素毎の輝度値から、基準画像に用いることができる値を抽出し、基準画像を生成し、記憶部27に保存する。
なお、本実施形態の画像取得装置100または画像取得装置200(画像取得装置)は、撮像素子14(撮像素子)を有する明視野顕微鏡10または蛍光顕微鏡30(光学顕微鏡)と、スライドガラスSG(測定スライドガラス)の異なる複数の領域を撮像素子14に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部43(画像取得部)と、撮像素子14の画素ごとに、取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子14の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部45(基準画像生成部)とを具備している。
[シェーディング補正用基準画像の作成方法]
作成方法の概略は、画像取得部43(画像取得部)が、スライドガラスSG(測定スライドガラス)の異なる複数の領域を撮像素子14に撮像させて複数の画像を取得し、
基準画像生成部45(基準画像生成部)が、撮像素子14の画素ごとに、取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子14の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成するということである。
図10は、シェーディング補正用基準画像の作成方法の流れを示すフローチャートである。図10から図15を用いて、本実施形態に係るシェーディング補正用基準画像の作成方法を説明する。
最初に、画像取得部43が、ステージ制御部41を介してステージ面方向にステージ11の移動を行いながら、撮像素子14により複数枚の画像の撮影を行う。(S200)
撮影時には、ステージ11上に生体サンプルSPLを配置しない空のスライドガラスSGおよびカバーガラスCGを置いておく。なお、スライドガラスSGおよびカバーガラスCGをある程度きれいにして用意しておき、基準輝度値測定用スライドガラスとしてもよい。
S200のステップにおいては、スライドガラスSGおよびカバーガラスCGがある程度きれいにされた状態にあること、すなわち、「ゴミの影響がある領域は、ゴミの影響がある領域よりも少ない」ということを仮定している。
ステージ11の移動方向は、スライドガラスSG上のゴミの像がなるべく重ならないように、XY方向、すなわちステージ11の面方向に行うのがよい。また、ステージ11の移動量は、スライドガラスSG上のゴミの像が、複数枚の画像においてなるべく重ならない量がよい。
図11は、画像取得部43が取得した10枚の画像の例を示す図である。1枚目の画像A1には、ゴミFG1およびゴミMG1が写っている。同様に、二枚目の画像A2には、ゴミFG1およびゴミMG2が写っており、ゴミFG1は、画像A1における位置と同じ位置に写っている。画像A1からA10に写っているゴミのうち、ゴミMG1、MG5、およびMG6は、背景より暗く写っているゴミであり、ゴミMG2、MG3、MG4、MG7、MG8、MG9、およびMG10は、背景より明るく写っているゴミである。
図12は、上記10枚の画像において、ある画素の輝度値を並べた配列の例である。この例では、座標(100,100,1)の画素の位置では、画像A1では輝度値が100になり、同様に、画像A3では150、画像A5では30になっていることを表している。
この例から言えることは、撮像素子14の座標(100,100,1)に相当する画素では、通常の背景色では輝度値が100であり、画像A3を撮影した際には、画像を明るくするゴミが写りこみ、輝度値が150に増え、逆に画像A5を撮影した際には、画像を暗くするゴミが写りこみ、輝度値が30に減っているということである。
次に、ソート部44が、撮影した複数枚の画像に亘って、撮像素子14の画素の位置ごとに、輝度値を強さ順にソートする。(S201)
図13は、図12において例示した、ある画素位置における輝度値の配列を輝度値の強度順にソートした例を示す図である。輝度値が、最も低い20から最も高い150の順に並べ替えられている。
図14は、画像A1からA10の全ての画素について、強さの順番に輝度値を並べ替えた画像である。最も暗い輝度値の画素から構成される画像B1には、全ての画像A1からA10までに写っていたゴミFG1、背景色よりも暗いゴミMG1、MG5、およびMG6が現れる。画像B2からB8までには、ゴミFG1のみが現れる。画像B10には、背景色よりも明るいゴミMG3、MG4、MG7、MG8、MG10が現れる。ゴミMG2およびMG9が、画像B10ではなく、B9に現れている理由は、ゴミMG3などよりやや暗いゴミであり、ソートした際により明るい輝度値があったからである。
次に、基準画像生成部45が、スライドガラスSG上のゴミ(ステージ11の移動に合わせて動くゴミ)が現れている確率が低いと予想される中間の輝度値の平均を基準輝度値として用いて、シェーディング用の基準画像を生成する。(S202)
このステップにおいて行っている作業は、すなわち、基準画像生成部45が、撮像素子14の画素ごとに、取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、撮像素子14の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成するということである。
S200において、「ゴミの影響がある領域は、ゴミの影響がある領域よりも少ない」ということを仮定しているので、ゴミの影響がある撮影画像は少なく、ゴミの影響が無い撮影画像のほうが多いことになる。それ故、10回撮影した画像の画素毎の輝度値を強度順に並べて配列とした場合、その中間付近の輝度値はゴミの影響が無い数値であると考えられる。
図15は、図13に例示したソート結果から、中間の値となる輝度値の平均を基準輝度値として抽出した例を示す図である。この例では、画像B4から画像B7の輝度値の平均を採用しており、この画素の、基準画像における基準輝度値は100とされる。このように、極めてゴミの影響の無い安定したデータを取得することができる。
図16は、全ての画素について、図15と同様の処理を行い、画像B4からB7の輝度値の平均を用いて基準画像を生成した例である。この図では、シェーディング補正処理を行う必要が無い、ステージ11の移動に伴い動くゴミは全て排除され、シェーディング補正処理を行う必要がある、ステージ11が移動しても動かないゴミFG1のみが現れた画像となっている。
以上の手順により、基準画像が生成される。基準画像を生成した後、シェーディング補正処理を行うまでの手順は上述した通りである。
なお、上記の手順では、輝度順にソートした結果として、画像B1からB10まで、10枚の画像を作成しているが、必ずしも10枚作成する必要はない。用いる輝度値は、中間の値の平均であるため、上記の例では、画像B4からB7までを作成すれば、基準画像を生成するには十分である。
[基準画像作成用に撮影する枚数について]
上記の例では10枚の画像を撮影したが、撮影枚数はより少なくてもよい。明視野画像の場合または画像を明るくするゴミの混入が無いと想定される場合においては、2回の撮影を行えばよい。そして撮影した2枚の画像において各画素の輝度値のうち輝度の高いほうの数値を基準輝度値として採用する。蛍光顕微鏡の場合は、輝度を明るくするゴミは容易に想定できるので、3回の撮影を行い、中間の値(中央値とも言える)となる2番目の輝度値を基準輝度値として採用する。
すなわち、本技術に係る最少撮影回数は、明視野顕微鏡の場合または画像を明るくするゴミの混入が無いと想定される場合においては2回であり、蛍光顕微鏡の場合においては3回である。
<実施形態の変形例1>
上記第1の実施形態では、シェーディング補正用の基準画像を取得する際、画素の基準輝度値を得るに当たり、輝度値を大きさ順に並べ替えて、その中間の値の平均を取った。しかし、ソートして中間の値の平均を取る代わりに、ソートして数学的な中央値を求め、その中央値の輝度値を、基準画像における、その画素の基準輝度値とする構成でもよい。
具体的には、図14の例では、画像が偶数枚あるので画像B5およびB6の輝度値の算術平均を計算し基準輝度値とする。この方法によっても、図16と同様に、シェーディング補正処理を行う必要が無い、ステージ11の移動に伴い動くゴミは全て排除され、シェーディング補正処理を行う必要がある、ステージ11が移動しても動かないゴミFG1のみが現れた画像を得られる。
<実施形態の変形例2>
上記第1の実施形態では、シェーディング補正用の基準画像を取得する際、画素の基準輝度値を得るに当たり、輝度値を大きさ順に並べ替えて、その中間の値の平均を取った。しかし、ソートして中間の値の平均を取る代わりに、図17に示すように、輝度値のヒストグラムを作成し、最も出現頻度が高い輝度値を、基準画像における、その画素の基準輝度値とする構成でもよい。この方法によっても、図16に示す画像と同様の結果が得られる。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部と、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部とを具備する情報処理装置。
(2)前記(1)に記載の情報処理装置であって、前記基準画像生成部は、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの強度順の中央値を前記基準輝度値として判定する情報処理装置。
(3)前記(1)または(2)に記載の情報処理装置であって、前記測定スライドガラスは、生体サンプルが配置されていないスライドガラスおよび基準輝度値測定用のスライドガラスのいずれか一方である情報処理装置。
(4)前記(1)から(3)のうちいずれか1つに記載の情報処理装置であって、前記基準画像生成部は、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの最頻出の輝度値を前記基準輝度値として判定する情報処理装置。
(5)画像取得部が、測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得し、基準画像生成部が、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する前記複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する情報処理方法。
(6)測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部、および前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
(7)撮像素子を有する光学顕微鏡と、測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部と、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部とを具備する画像取得装置。
10 明視野顕微鏡
11 ステージ
12 光学系
12A 対物レンズ
12B 結像レンズ
12C ダイクロイックミラー
12D エミッションフィルタ
12E 励起フィルタ
13 光源ユニット
13A 光源
13B 集光レンズ
14 撮像素子
15 光源駆動部
16 ステージ駆動部
17 カメラ制御部
20 データ処理部
21 CPU
23 RAM
24 入力操作部
27 記憶部
30 蛍光顕微鏡
41 ステージ制御部
42 光源制御部
43 画像取得部
44 ソート部
45 基準画像生成部
100 画像取得装置(明視野顕微鏡の)
200 画像取得装置(蛍光顕微鏡の)

Claims (7)

  1. 測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部と、
    前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部と
    を具備する情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記基準画像生成部は、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの強度順の中央値を前記基準輝度値として判定する
    情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって
    前記測定スライドガラスは、生体サンプルが配置されていないスライドガラスおよび基準輝度値測定用のスライドガラスのいずれか一方である
    情報処理装置。
  4. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記基準画像生成部は、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの最頻出の輝度値を前記基準輝度値として判定する
    情報処理装置。
  5. 画像取得部が、測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得し、
    基準画像生成部が、前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する前記複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する
    情報処理方法。
  6. 測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部、および
    前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部として
    コンピュータを機能させるための情報処理プログラム。
  7. 撮像素子を有する光学顕微鏡と、
    測定スライドガラスの異なる複数の領域を撮像素子に撮像させて複数の画像を取得する画像取得部と、
    前記撮像素子の画素ごとに、前記取得された複数の画像において当該画素に対応する複数の輝度値のなかの、最大値を含む上位寄りの輝度値および最小値を含む下位寄りの輝度値を除く中間の輝度値を代表する輝度値を基準輝度値としてそれぞれ判定し、当該撮像素子の画素ごとの基準輝度値から、シェーディング補正用の基準画像を生成する基準画像生成部と
    を具備する画像取得装置。
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