JP2013228315A - 電流センサ - Google Patents

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誠二 福岡
Hiroyuki Hirano
裕幸 平野
Takaaki Miyakoshi
高明 宮腰
Takao Kashiwagi
孝夫 柏木
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Abstract

【課題】バスバー非通電時の測定誤差を低減し、測定精度の向上を図り得る電流センサを提供する。
【解決手段】バスバー11と、メインコア12と、サブコア13と、感磁素子14とを備える構成であり、メインコア12からの漏洩磁束の一部がサブコア13に流れ、メインコア12の残留磁化により発生する磁界とサブコア13の残留磁化により発生する磁界とが弱め合う位置に感磁素子14を配置する。バスバー11に流れる電流に比例する出力電圧が感磁素子14から得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばハイブリッドカーや電気自動車のバッテリー電流やモータ駆動電流を測定する電流センサに関し、特に、ホール素子等の感磁素子を用いてバスバーに流れる電流を測定する電流センサに関する。
ホール素子等の感磁素子を用いてバスバーに流れる電流(被測定電流)を非接触状態で検出する電流センサとして、空隙を有するリング状の磁気コアと、空隙に配置された感磁素子とを有する磁気比例式のものが従来から知られている。下記特許文献1は、磁気比例式の電流センサにおいて、磁束密度がゼロとなってもホール素子が発生する不均一な残留電圧を小とすることを課題とし、ホール素子の近傍に永久磁石の小片を取り付けることを開示する。
実開昭61−52272号公報
磁気コアの材料である磁性体は少なからずヒステリシス特性を有しているため、磁気比例式の電流センサにおいて感磁素子は、磁性体のヒステリシス特性に起因する残留磁界(残留磁化により発生する磁界)も検出してしまう。すなわち、バスバーに被測定電流が流れた後、バスバーの電流が0アンペアになっても、磁性体による残留磁界が残り、バスバー非通電時(0アンペア時)の測定精度が低下するという問題があった。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、バスバー非通電時の測定誤差を低減し、測定精度の向上を図り得る電流センサを提供することにある。
本発明のある態様は、電流センサである。この電流センサは、
バスバーと、
前記バスバーが貫通する、ギャップを有する環状のメインコアと、
前記ギャップ又はその近傍に位置する感磁素子と、
前記メインコアからの漏洩磁束の一部が流れるサブコアとを備え、
前記メインコアの残留磁化により発生する磁界と前記サブコアの残留磁化により発生する磁界とが弱め合う位置に前記感磁素子が存在する。
前記サブコアはギャップを有する環状であり、前記メインコアと前記サブコアのギャップ同士が近接していてもよい。
前記サブコアの径方向の厚さが前記メインコアの径方向の厚さよりも薄くてもよい。
前記メインコアのギャップを渡す方向と前記サブコアのギャップを渡す方向とが略平行であり、
前記サブコアは、前記ギャップを渡す方向に関する外径が前記メインコアの同方向の外径よりも小さくてもよい。
前記サブコアの少なくとも一方の端部は、端面が前記メインコアの前記ギャップ内に臨むように折り曲げられた形状であってもよい。
前記メインコア及び前記サブコアの少なくとも一方は、いずれか又は両方の端面部の角部のうち前記メインコア及び前記サブコアの他方のギャップとは反対側に位置する部分が面取りされた形状であってもよい。
前記メインコア及び前記サブコアが軟磁性材からなってもよい。
前記サブコアは前記メインコアよりも残留磁化が大きくてもよい。
前記サブコアは前記メインコアよりも残留磁化が大きい材質であってもよい。
前記サブコアは前記メインコアよりも体積が小さくてもよい。
前記サブコアの磁路長が前記メインコアの磁路長よりも短くてもよい。
前記サブコアの磁路断面積が前記メインコアの磁路断面積よりも小さくてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、メインコアからの漏洩磁束の一部が流れるサブコアを備え、前記メインコアの残留磁化により発生する磁界と前記サブコアの残留磁化により発生する磁界とが弱め合う位置に感磁素子が存在するため、サブコアが無い場合と比較してバスバー非通電時の測定誤差を低減し、測定精度の向上を図り得る電流センサを実現できる。
本発明の実施の形態1に係る電流センサの概略断面図。 本発明の実施の形態2に係る電流センサの概略断面図。 本発明の実施の形態3に係る電流センサの概略断面図。 本発明の実施の形態4に係る電流センサの概略断面図。 本発明の実施の形態5に係る電流センサの概略断面図。 本発明の実施の形態6に係る電流センサの概略断面図。 本発明の実施の形態7に係る電流センサの概略断面図。 本発明の実施の形態8に係る電流センサの概略断面図。 バスバー11通電時と非通電時の各々における、サブコア13が無い場合(比較例)と図1に示すようなU型のサブコア13を設けた場合の磁界シミュレーション結果を示す対比特性図。 バスバー11通電時と非通電時の各々における、図1に示すようなU型のサブコア13を設けた場合(図9と同じ)と図3に示すようなC型のサブコア13を設けた場合の磁界シミュレーション結果を示す対比特性図。 バスバー11通電時と非通電時の各々における、図3に示すようなC型のサブコア13を設けた場合(図10と同じ)と図7に示すように端部を折り曲げたサブコア13を設けた場合の磁界シミュレーション結果を示す対比特性図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、磁気比例式であり、バスバー11と、メインコア12と、サブコア13と、感磁素子14とを備える。本図において、直交する3方向であるXYZ方向を定義する(X方向:メインコア12のギャップG1を渡す方向、Y方向:メインコア12の軸方向(バスバー11の貫通方向)、Z方向:ギャップG1をメインコア12の内側から外側に横切る方向)。方向の定義は他の実施の形態においても共通とする。図1においてメインコア12及びサブコア13の内部に示される矢印は、バスバー11にY方向の正側から負側(図面奥側から手前側)に電流を流した後にバスバー11の電流をゼロにしたときの残留磁化方向を示す。
バスバー11は、被測定電流の経路となる銅等の導体である。メインコア12は、ギャップG1を有する環状(C型)であり、バスバー11が貫通する。メインコア12の材質としては、珪素鋼板や純鉄(SUY)、パーマロイ等の軟磁性材が挙げられるが、低コスト化の観点から珪素鋼板か純鉄が好ましい。
サブコア13は、U型(半環状)であって端面がメインコア12のギャップG1の近傍に位置し、メインコア12と非接触でメインコア12と同一平面内にあり、メインコア12の漏洩磁束の一部が流れる。サブコア13の径方向の厚さは、メインコア12の径方向の厚さと略等しい。サブコア13のY方向の長さは、メインコア12のY方向の長さと略等しい。サブコア13の材質としては、メインコア12と同様に珪素鋼板や純鉄、パーマロイ等の軟磁性材が挙げられるが、低コスト化の観点から珪素鋼板か純鉄が好ましい。また、サブコア13は、メインコア12と同材質であってもよいが、好ましくはメインコア12よりも磁化しやすく、かつ残留磁化も大きい材質とする(例:メインコア12は珪素鋼板、サブコア13は純鉄)。
感磁素子14は、例えばホール素子であり、メインコア12のギャップG1内であってメインコア12の残留磁化により発生する磁界とサブコア13の残留磁化により発生する磁界とが弱め合う位置(好ましくは打ち消し合ってX方向についてゼロになる位置:残留磁界相殺位置)に存在する(固定される)。感磁素子14は、バスバー11に流れる電流(被測定電流)の変化に伴って感磁面への印加磁界が変化する配置であり、メインコア12の端面(ギャップG1に臨む面)同士を結ぶ方向(X方向)が感磁方向であり、ホール素子であれば感磁面はメインコア12の端面と略平行(YZ平面と略平行)とする。バスバー11に流れる電流に比例する出力電圧が感磁素子14から得られる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) メインコア12からの漏洩磁束の一部が流れるサブコア13を備え、メインコア12の残留磁化により発生する磁界とサブコア13の残留磁化により発生する磁界とが弱め合う位置に感磁素子14を配置しているため、サブコア13が無い場合と比較してバスバー11非通電時の測定誤差を低減し、測定精度の向上を図り得る電流センサを実現できる。
(2) サブコア13をメインコア12よりも磁化しやすく残留磁化も大きい材質とすることにより、サブコア13をメインコア12と同材質にした場合と比較して、バスバー11非通電時のサブコア13の残留磁化を大きくすることができ、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を大きくすることができて好ましい。
(3) バスバー11に流れる電流の正負に関わらず、感磁素子14の位置においてメインコア12の残留磁化により発生する磁界をサブコア13の残留磁化により発生する磁界により弱めることができる。なお、特許文献1のようにホール素子の近傍に永久磁石の小片を取り付ける技術では、仮に永久磁石の小片によりメインコア12の残留磁化により発生する磁界を打ち消そうとしても、バスバー11に流れる電流の正負いずれかのみにしか対応できない。
(4) サブコア13を設けたことで、サブコア13が無い場合と比較して磁気シールド効果が高く、電流センサとして耐ノイズ性が高められる。
図2は、本発明の実施の形態2に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、図1に示した実施の形態1のものと比較して、サブコア13がギャップG2を有する環状(C型)である点で相違し、その他の点で一致する。メインコア12のギャップG1とサブコア13のギャップG2とが相互に近接する。メインコア12及びサブコア13のX方向の外径は略等しい。ギャップG1,G2は図示のように略同一の長さとしてもよいし、異なる長さとしてもよい。ギャップG1,G2間の距離とギャップG1,G2の長さは、設計上の要求に合わせて適宜設定すればよい。メインコア12の軸方向とサブコア13の軸方向は略平行である。本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、サブコア13をC型としたことで磁路が環状となり磁界が流れ易くなるため、実施の形態1と比較してサブコア13の残留磁化(感磁素子14の位置におけるメインコア12の磁界を打ち消す逆磁界)を更に大きくすることができ、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を更に大きくすることができる。また、残留磁界相殺位置において被測定電流により発生する磁界(感磁素子を駆動させる磁界)を強めることができ、測定精度を高めることができる。
図3は、本発明の実施の形態3に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、図2に示した実施の形態2のものと比較して、サブコア13のX方向の外径が小さくなった点で相違し、その他の点で一致する。サブコア13のX方向の外径が小さくなったことで、サブコア13の体積及び磁路長も実施の形態2のものと比較して小さくなっている。本実施の形態によれば、サブコア13のX方向の外径を小さくしたことで、実施の形態2と比較してサブコア13の残留磁化を更に大きくすることができ、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を更に大きくすることができ、また残留磁界相殺位置において被測定電流により発生する磁界(感磁素子を駆動させる磁界)を更に強めることができ、測定精度を高めることができる。
図4は、本発明の実施の形態4に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、図2に示した実施の形態2のものと比較して、メインコア12の端面部の角部のうちサブコア13のギャップG2とは反対側に位置する部分が面取りされた形状(面取り形状部121)であり、サブコア13の端面部の角部のうちメインコア12のギャップG1とは反対側に位置する部分が面取りされた形状(面取り形状部131)である点で相違し、その他の点で一致する。本実施の形態によれば、面取り形状部121,131を設けたことにより、実施の形態2と比較して磁界をメインコア12のギャップG1のうちサブコア13のギャップG2に近い部分(面取りの分だけ小さくなった対向面間)に集中させることができ、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を更に大きくすることができ、また残留磁界相殺位置において被測定電流により発生する磁界(感磁素子を駆動させる磁界)を更に強めることができ、測定精度を高めることができる。
図5は、本発明の実施の形態5に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、図2に示した実施の形態2のものと比較して、サブコア13の径方向の厚さがメインコア12の径方向の厚さよりも薄い点で相違し、その他の点で一致する。サブコア13の径方向の厚さがメインコア12の径方向の厚さよりも薄くなったことで、サブコア13の体積及び磁路断面積も実施の形態2のものと比較して小さくなっている。本実施の形態によれば、サブコア13の径方向の厚さをメインコア12の径方向の厚さよりも薄くしたことで、実施の形態2と比較してサブコア13の残留磁化を更に大きくすることができ、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を更に大きくすることができ、残留磁界相殺位置において被測定電流により発生する磁界(感磁素子を駆動させる磁界)を更に強めることができ、測定精度を高めることができる。
図6は、本発明の実施の形態6に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、図5に示した実施の形態5のものと比較して、サブコア13の端部は、端面がメインコア12のギャップG1内に臨むように折り曲げられ形状(折曲げ部122)である点で相違し、その他の点で一致する。サブコア13の端面は、メインコア12のギャップG1内にあってもよいし、ギャップG1の手前にあってもよい。本実施の形態によれば、折曲げ部122を設けたことにより、実施の形態5と比較してサブコア13を感磁素子14に近づけることができ、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を更に大きくすることができ、また感磁素子14の位置近傍における位置変化に対する磁界変化を平坦にする(感磁素子14の位置ずれに対する測定値変動を小さくする)ことができる。また、残留磁界相殺位置において被測定電流により発生する磁界(感磁素子を駆動させる磁界)を更に強めることができ、測定精度を高めることができる。
図7は、本発明の実施の形態7に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、図6に示した実施の形態6のものと比較して、サブコア13のX,Z方向の外径が小さくなった点で相違し、その他の点で一致する。サブコア13の外径が小さくなったことで、サブコア13の体積及び磁路長も実施の形態6のものと比較して小さくなっている。本実施の形態によれば、サブコア13の外径を小さくしたことで、実施の形態6の磁界変化を平坦にする効果に加え、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を更に大きくすることができ、残留磁界相殺位置において被測定電流により発生する磁界(感磁素子を駆動させる磁界)を更に強めることができ、測定精度を高めることができる。
図8は、本発明の実施の形態8に係る電流センサの概略断面図である。この電流センサは、図3に示した実施の形態3のものと比較して、感磁素子14がメインコア12のギャップG1の近傍であってメインコア12のギャップG1とサブコア13のギャップG2との間に位置する点で相違し、その他の点で一致する。メインコア12のギャップG1内よりもギャップG1,G2間の領域の方がメインコア12の残留磁化により発生する磁界とサブコア13の残留磁化により発生する磁界との打ち消し効果が高い場合には、本実施の形態のような感磁素子14の配置とすることでバスバー11非通電時の測定誤差を好適に低減できる。
図9は、バスバー11通電時と非通電時の各々における、サブコア13が無い場合(比較例)と図1に示すようなU型のサブコア13を設けた場合の磁界シミュレーション結果を示す対比特性図である。本図における横軸はZ方向位置であり、バスバー11の上面をZ=0としている。縦軸はX方向の磁界強度であり、X方向の負側から正側(図1の左側から右側)に向かう方向を正としている。磁界の測定位置(X方向位置)は、メインコア12のギャップG1の中央である。バスバー11の通電方向はY方向の正側から負側(図1の奥側から手前側)に向かう方向とし、同方向への通電後に電流を止めた場合を非通電時とする(残留磁化方向は図1に示すとおり)。これらの定義は後述の図10,11においても共通とする。また、本シミュレーションにおいてメインコア12とサブコア13の材質は同じとしている(図10,11においても同様)。
図9に示すように、サブコア13を設けない場合、シミュレーション範囲においてバスバー11非通電時にX方向の磁界がゼロになる位置が存在しない。一方、U型のサブコア13を設けた場合は、シミュレーション範囲においてバスバー11非通電時にX方向の磁界がゼロになる位置(残留磁界相殺位置)が存在する。したがって、当該位置に感磁素子14を配置することで、バスバー11非通電時の測定誤差を低減することができる。但し、U型のサブコア13を設けた場合、残留磁界相殺位置におけるバスバー11通電時の磁界が小さいため、電流センサとしての感度の面では改善の余地がある。
図10は、バスバー11通電時と非通電時の各々における、図1に示すようなU型のサブコア13を設けた場合(図9と同じ)と図3に示すようなC型のサブコア13を設けた場合の磁界シミュレーション結果を示す対比特性図である。本図に示すように、C型のサブコア13を設けた場合は、U型のサブコア13を設けた場合と比較して、残留磁界相殺位置におけるバスバー11通電時の磁界が大きくなり、感度が改善されている。但し、C型のサブコア13を設けた場合、残留磁界相殺位置においてZ方向位置の変動に対するX方向の磁界変動が急峻であるため、感磁素子14の位置ずれによる測定結果への影響が大きい点では改善の余地がある。
図11は、バスバー11通電時と非通電時の各々における、図3に示すようなC型のサブコア13を設けた場合(図10と同じ)と図7に示すように端部を折り曲げたサブコア13(先端折曲げサブコア13)を設けた場合の磁界シミュレーション結果を示す対比特性図である。本図に示すように、先端折曲げサブコア13を設けた場合は、バスバー11非通電時にX方向の磁界が略ゼロになる範囲(残留磁界相殺範囲)が長く、残留磁界相殺範囲におけるバスバー11通電時の磁界も大きい。このため、電流センサとしての感度も高く、かつ感磁素子14の位置ずれによる測定結果への影響も小さい(感磁素子14の位置ずれに強い)。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素には請求項に記載の範囲で種々の変形、組合せが可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
感磁素子14の位置は、バスバー11に流れる電流の変化に伴って感磁面への印加磁界が変化し、かつメインコア12の残留磁化により発生する磁界とサブコア13の残留磁化により発生する磁界とが弱め合う位置であれば、メインコア12のギャップG1内に限定されず、ギャップG1の近傍であってもよい。
サブコア13のY方向の長さをメインコア12の同方向の長さよりも短くしてもよい。この場合、両者が同じ長さである場合と比較してサブコア13の体積が小さくなるため、サブコア13の残留磁化を更に大きくすることができ、サブコア13の残留磁化により発生する磁界による打ち消し効果を更に大きくすることができる。
11 バスバー
12 メインコア
121 面取り形状部
122 折曲げ部
13 サブコア
131 面取り形状部
14 感磁素子
G1,G2 ギャップ

Claims (12)

  1. バスバーと、
    前記バスバーが貫通する、ギャップを有する環状のメインコアと、
    前記ギャップ又はその近傍に位置する感磁素子と、
    前記メインコアからの漏洩磁束の一部が流れるサブコアとを備え、
    前記メインコアの残留磁化により発生する磁界と前記サブコアの残留磁化により発生する磁界とが弱め合う位置に前記感磁素子が存在する、電流センサ。
  2. 前記サブコアはギャップを有する環状であり、前記メインコアと前記サブコアのギャップ同士が近接している、請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記サブコアの径方向の厚さが前記メインコアの径方向の厚さよりも薄い請求項2に記載の電流センサ。
  4. 前記メインコアのギャップを渡す方向と前記サブコアのギャップを渡す方向とが略平行であり、
    前記サブコアは、前記ギャップを渡す方向に関する外径が前記メインコアの同方向の外径よりも小さい、請求項2又は3に記載の電流センサ。
  5. 前記サブコアの少なくとも一方の端部は、端面が前記メインコアの前記ギャップ内に臨むように折り曲げられた形状である、請求項2から4のいずれか一項に記載の電流センサ。
  6. 前記メインコア及び前記サブコアの少なくとも一方は、いずれか又は両方の端面部の角部のうち前記メインコア及び前記サブコアの他方のギャップとは反対側に位置する部分が面取りされた形状である、請求項2から4のいずれか一項に記載の電流センサ。
  7. 前記メインコア及び前記サブコアが軟磁性材からなる請求項1から6のいずれか一項に記載の電流センサ。
  8. 前記サブコアは前記メインコアよりも残留磁化が大きい請求項1から7のいずれか一項に記載の電流センサ。
  9. 前記サブコアは前記メインコアよりも残留磁化が大きい材質である請求項1から8のいずれか一項に記載の電流センサ。
  10. 前記サブコアは前記メインコアよりも体積が小さい請求項1から9のいずれか一項に記載の電流センサ。
  11. 前記サブコアの磁路長が前記メインコアの磁路長よりも短い請求項1から10のいずれか一項に記載の電流センサ。
  12. 前記サブコアの磁路断面積が前記メインコアの磁路断面積よりも小さい請求項1から11のいずれか一項に記載の電流センサ。
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