JP2013227805A - 手摺及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の階段や廊下に使用される手摺及びその製造方法に係り、第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に形成された合成樹脂製の第二部材とからなり、手のひらで押えながら滑らせることができながら、滑りにくく握り易くした手摺及びその製造方法に関する技術である。
【解決手段】木質材製で棒状の第一部材2と、前記第一部材2の下方外周に成形により一体に密着されたウレタン樹脂製の第二部材3とからなり、前記第二部材3は、ショアA硬度が60〜90であり、長手方向に交互に上方に窪む断面が円弧状の凹部31と隣合う凹部31により形成される凸部32とからなる凹凸が15mm〜27mmのピッチで形成されているから、廊下移動時及び階段を降りる時の手の滑りを良くし、階段を上がる時及びとっさにつかまる時の滑りにくく握り易くするという、相反する機能を両立させることができるのである。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の階段や廊下に使用される手摺及びその製造方法に係り、棒状の木質材製等の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に形成されたウレタン樹脂等の合成樹脂製の第二部材とからなる手摺であって、前記第二部材には指にかかりやすい間隔で凹凸を形成することにより、廊下移動時及び階段を降りる時には、第一部材を手のひらで押えながら滑らせ、階段を上がる時及びとっさにつかまる時には、滑りにくく握り易くした手摺及びその製造方法に関する技術である。
従来、建築物の階段や廊下に使用される手摺として、金属製又は合成樹脂製の中空管に、長手方向の全外周面に対して合成樹脂製の被覆部を被着し、次に前記被覆部に長手方向の外周面の一部に連続する合成樹脂製の薄肉凹部と厚肉凸部とを交互に成形した凹凸状被覆部を一体に形成することにより、手摺の使用時における手の滑りを防止できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
また、従来、建築物の階段や廊下に使用される手摺として、金属製又は合成樹脂製の中空管に、長手方向の外周面の一部に連続する合成樹脂製の薄肉凹部と厚肉凸部とを交互に成形した凹凸状被覆部を一体に形成し、次に前記凹凸状被覆部及び外周全体に合成樹脂製の均一な被膜層を一体に形成することにより、手摺の使用時における手の滑りを防止できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献4及び5参照)。
また、従来、建築物の階段や廊下や浴室に使用される手摺として、金属製又は合成樹脂製の中空管に、長手方向の全外周面に対して被覆する合成樹脂製の被覆部における外周面の一部に連続する薄肉凹部と厚肉凸部とを交互に成形した凹凸状被覆部を一体に形成することにより、手摺の使用時における手の滑りを防止できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献6参照)。
さらに、建築物の階段や廊下や浴室に使用される手摺として、金属製又は合成樹脂製の中空管の全外周を被覆材によって被覆し、前記被覆材は、弾性部材が周方向所定位置において外周面の一部を構成するように配置され、硬質部材が周方向残りの部分を構成するように配置されることにより、通常時は硬質部材を利用して手のひらを滑らかに滑らせることができ、とっさ時は弾性部材を圧縮変形させてしっかりとした把持を行うことができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献7参照)。
特許第2838773号特許公報 特許第2884392号特許公報 実用新案登録第3013369号公報 特許第2847282号公報 特許第2896756号公報 許第2838778号公報 特開平11‐131741号公報
特許文献1〜6に記載された従来の手摺は、いずれも管状部材の長手方向の外周面の一部に連続する合成樹脂製の薄肉凹部と厚肉凸部とを交互に成形した凹凸状被覆部を形成することにより、手摺の使用時における手の滑りを防止できるようにしている。
しかしながら、手摺は、廊下移動時及び階段を降りる時には、手摺の上側を手のひらで押えながら滑らせ、階段を上がる時及びとっさにつかまる時には、手摺を滑ることなく握ることが必要であるが、特許文献1〜6に記載された手摺は、いずれも外周面の全体を同じ材質の合成樹脂で被覆しているため、その合成樹脂が軟質材であれば階段を上がる時及びとっさにつかまる時には、手摺を滑ることなく握ることができるが、廊下移動時及び階段を降りる時には、手摺を手のひらで押えながら滑らせることができないという課題があり、逆に、その合成樹脂が硬質材であれば廊下移動時及び階段を降りる時には手摺を手のひらで押えながら滑らせることができるが、階段を上がる時及びとっさにつかまる時には、手摺を滑ることなく握ることが難しいという課題があった。
また、特許文献1〜6に記載された従来の手摺の製造方法は、いずれも可変駆動装置による昇降シャツター金型の昇降作用により前記凹凸被覆部を形成するため、製造設備が複雑で高価となる課題があった。
また、特許文献7に記載された従来の手摺は、管状部材の全外周を弾性部材と硬質部材とによる被覆材により被覆しているが、被覆材に凹凸部が形成されていないので、階段を上がる時及びとっさにつかまる時には、手摺を滑ることなく握ることが難しいという課題があった。
さらに、特許文献7に記載された従来の手摺の製造方法は、2種の部材を管状部材の全外周に被覆するため、製造設備が複雑で高価となる課題があった。
本発明は、このような従来の構成が有していた課題を解決しようとするものであり、棒状の木質材製等の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に密着されたウレタン樹脂等のショアA硬度が60〜90の合成樹脂製の第二部材とからなる手摺であって、前記第二部材には指にかかりやすい間隔で凹凸を形成することにより、廊下移動時及び階段を降りる時の手の滑りを良くし、階段を上がる時及びとっさにつかまる時の滑りにくく握り易くするという、相反する機能を両立させることを目的とするとともに、簡単な製造設備により製造できることを目的としている。
請求項1に係る本発明の手摺は、棒状の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に密着された第二部材とからなる手摺であって、
前記第一部材は、木質材製、硬質合成樹脂材製又は金属材製であり、
前記第二部材は、前記第一部材とは異なる材質からなり、ショアA硬度が60〜90の合成樹脂製であり、長手方向に交互に上方に窪む凹部と隣合う凹部により形成される凸部とからなる凹凸が15mm〜27mmのピッチで形成され、
前記第二部材に形成された前記凹部は長手方向の断面が円弧状であり、
前記凸部の下端における手摺の断面は、円状又は長軸が水平方向の楕円状としたものである。
請求項2に係る本発明の手摺は、請求項1に係る本発明の手摺の構成に加え、前記凸部の下端における手摺の断面が円状であり、前記第一部材は木質材製であってその両端部分には前記第二部材を形成せずに断面円状であり、前記第二部材はウレタン樹脂製としたものである。
請求項3に係る本発明の手摺の製造方法は、木質材製、硬質合成樹脂材製又は金属材製の棒状の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に密着された第二部材とからなり、前記第二部材は前記第一部材とは異なる材質で、硬化後のショアA硬度が60〜90の合成樹脂製であり、断面が円状又は水平方向が長軸の楕円状の手摺の製造方法であって、
前記第一部材の上方部を受入れる空間を形成した第一金型と、前記第一部材の下方部を受入れる空間及び前記第二部材を形成可能な空間を形成した第二金型とを備え、
前記第二金型における前記第二部材を形成可能な空間は、成形された第二部材の形状が、長手方向に交互に上方に窪む凹部と隣合う凹部により形成される凸部とからなる凹凸が15mm〜27mmのピッチで形成されるとともに、前記第二部材に形成された前記凹部における長手方向の断面が円弧状であり、前記凸部の下端における手摺の断面が円状又は長軸が水平方向の楕円状であり、
前記第一金型及び前記第二金型の一方に、予め形成した前記第一部材を固定するとともに、他方の金型を合わせて、前記第二部材を形成可能な空間の一端から液状の合成樹脂を注入し他端から脱気させて注入した合成樹脂を硬化させることにより、前記第二部材を前記第一部材に一体に密着成形させたものである。
請求項4に係る本発明の手摺の製造方法は、請求項3に係る本発明の手摺の製造方法の構成に加え、前記第二金型に前記第一部材を固定して下方に配置するとともに、前記第一金型を上方に配置し、前記第一金型の上方一端部から前記第二部材を形成可能な空間の一端に液状の合成樹脂を注入し他端からの脱気を前記第一金型の上方他端部から開放するようにしたものである。
請求項5に係る本発明の手摺の製造方法は、請求項4に係る本発明の手摺の製造方法の構成に加え、前記凸部の下端における手摺の断面が円状であり、前記第一部材は木質材製であってその両端部分には前記第二部材を形成せずに断面円状であり、前記第二部材はウレタン樹脂製であり、液状のウレタン樹脂の注入は前記第一金型及び前記第一部材に注入孔を備えており、前記脱気は前記第一部材及び前記第一金型に脱気孔を備えたものである。
請求項1に係る本発明の手摺は、木質材製、硬質合成樹脂材製又は金属材製で棒状の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に密着された前記第一部材とは異なる材質の第二部材とからなり、前記第二部材は、ショアA硬度が60〜90の合成樹脂製であり、長手方向に交互に上方に窪む凹部と隣合う凹部により形成される凸部とからなる凹凸が15mm〜27mmのピッチで形成され、前記第二部材に形成された前記凹部は長手方向の断面が円弧状であり、前記凸部の下端における手摺の断面は、円状又は長軸が水平方向の楕円状であるから、廊下移動時及び階段を降りる時の手の滑りを良くし、階段を上がる時及びとっさにつかまる時の滑りにくく握り易くするという、相反する機能を両立させることができるのである。
請求項2に係る本発明の手摺は、請求項1に係る本発明の手摺の効果に加え、前記凸部の下端における手摺の断面が円状であり、前記第一部材は木質材製であってその両端部分には前記第二部材を形成せずに断面円状であり、前記第二部材はウレタン樹脂製であるから、木質材により、手の滑りをよくし、かつあたたかみのある触感であり、ウレタン樹脂により、滑りにくく握り易いのである。
また、ウレタン樹脂と木質材との成形による密着性が優れており、さらに、手摺の両端部分は木質材だけの断面円状であり、ブラケットによる手摺の取付けが簡単に行える。
請求項3に係る本発明の手摺の製造方法は、木質材製、硬質合成樹脂材製又は金属材製の棒状の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に密着された第二部材とからなり、前記第二部材は前記第一部材とは異なる材質で、硬化後のショアA硬度が60〜90の合成樹脂製であり、断面が円状又は水平方向が長軸の楕円状の手摺の製造方法であって、前記第一部材の上方部を受入れる空間を形成した第一金型と、前記第一部材の下方部を受入れる空間及び前記第二部材を形成可能な空間を形成した第二金型とを備え、前記第二金型における前記第二部材を形成可能な空間は、成形された第二部材の形状が、長手方向に交互に上方に窪む凹部と隣合う凹部により形成される凸部とからなる凹凸が15mm〜27mmのピッチで形成されるとともに、前記第二部材に形成された前記凹部における長手方向の断面が円弧状であり、前記凸部の下端における手摺の断面が円状又は長軸が水平方向の楕円状であり、前記第一金型及び前記第二金型の一方に、予め形成した前記第一部材を固定するとともに、他方の金型を合わせて、前記第二部材を形成可能な空間の一端から液状の合成樹脂を注入し他端から脱気させて注入した合成樹脂を硬化させることにより、前記第二部材を前記第一部材に一体に密着成形させたから、構造の簡単な金型を主たる製造設備として、請求項1に係る本発明の手摺を製造することができるのである。
請求項4に係る本発明の手摺の製造方法は、請求項3に係る本発明の手摺の製造方法の効果に加え、前記第二金型に前記第一部材を固定して下方に配置するとともに、前記第一金型を上方に配置し、前記第一金型の上方一端部から前記第二部材を形成可能な空間の一端に液状の合成樹脂を注入し他端からの脱気を前記第一金型の上方他端部から開放するようにしたから、空気が金型内に残って合成樹脂製の第二部材に巣(空所)ができるおそれがないのである。
すなわち、2つの金型を逆にして、前記第一金型に前記第一部材を固定して下側金型とし、前記第二金型を上側金型とすると、前記第二部材の前記凸部が上向きとなって、空気のポケットができ脱気が不十分となるおそれがあるのである。
請求項5に係る本発明の手摺の製造方法は、請求項4に係る本発明の手摺の製造方法の効果に加え、前記凸部の下端における手摺の断面が円状であり、前記第一部材は木質材製であってその両端部分には前記第二部材を形成せずに断面円状であり、前記第二部材はウレタン樹脂製であり、液状のウレタン樹脂の注入は前記第一金型及び前記第一部材に注入孔を備えており、前記脱気は前記第一部材及び前記第一金型に脱気孔を備えているから、構造の簡単な金型を主たる製造設備として、請求項2に係る本発明の手摺を製造することができるのである。
本発明の第一の実施の形態に係る手摺の底面側の斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係る手摺の正面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る手摺の底面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る手摺の製造方法を示す断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る手摺を設置した参考図である。 本発明の第二〜第四の実施の形態に係る手摺の長手方向断面図である。 図8のC−C線断面図で、(a)は第二の実施の形態、(b)は第三の実施の形態及び(c)は第四の実施の形態に係るC−C線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明の第一の実施の形態に係る図面であり、図1は手摺の底面側の斜視図、図2は手摺の正面図、図3は手摺の底面図、図4は図2のA−A線断面図、図5は図2のB−B線断面図、図6は手摺の製造方法を示す断面図及び図7は手摺を設置した参考図である。
図8及び図9は本発明の第二〜第四の実施の形態に係る図面であり、図8は手摺の長手方向断面図及び図9(a)、(b)、(c)は図8のC−C線断面図である。
本発明の第一の実施の形態に係る手摺及びその製造方法について図1〜図7に基づき説明する。
図1〜図5において、1は、手摺であり、断面が円状で棒状の自然木からなる第一部材2と、前記第一部材2の両端部分21、22を除いた下方外周に成形により一体に密着されたウレタン樹脂製からなる第二部材3とから構成されている。
前記第一部材2は、長手方向の寸法が2000mm、径が32mm、前記両端部分21、22が22mmであり、外周を断面円状に切削加工するとともに、前記両端部分21、22を除いた中間部分23の下方を図4及び図5に示すように平坦面24に切削加工している。
前記平坦面24に切削する深さは第一部材2の下方端から8mmである。
前記第二部材3は、自然木からなる前記第一部材2とは異なる材質のウレタン樹脂製であり、ショアA硬度を75とするのであり、長手方向に交互に上方に窪む凹部31と隣合う凹部31により形成される凸部32とにより形成される凹凸を形成しており、前記凹凸のピッチを約21mmとしている。
前記凹部31は断面が円弧状であり、その形状は径が約21mmの円における弦の寸法が約18mmとなる円弧状としている。
隣合う前記凹部31により形成される凸部32の下端における幅は約3mmであり、前記第二部材3の下端における前記凹部31の寸法約18mm(弦の寸法)と凸部32の幅約3mmで前記凹凸の寸法(ピッチ)が約21mmである。
また、前記凹部31の最小厚みを約3mm、前記凸部32の最大厚みを約5mmとしているが、前記凹部31と前記凸部32とはなだらかな曲面で連続しており、手摺1を握る時に手の指が滑らずにかつ柔軟な触感となるようにしている。
そして、前記手摺1における前記第一部材2の前記平坦面24を除く外周には、ウレタン樹脂塗装を施して、滑りやすく、汚れがつきにくく、付着した汚れを拭き取りやすくしている。
前記手摺1は、第一部材2が自然木で第二部材3がウレタン樹脂であるから、ウレタン樹脂と木材との成形による密着性が優れており、前記手摺1の前記両端部分31、32は木材だけの断面円状であり、ブラケットによる前記手摺1の取付けが簡単に行えるようにしている。
次に、本発明の第一の実施の形態に係る手摺の製造方法を図6に基づいて説明する。
前記手摺1の製造装置4は、第一金型5及び第二金型6を備えており、前記第一金型5を上側金型とし、前記第二金型6を下側金型とし、図6は前記第二部材3を形成する前(液状のウレタン樹脂を注入する前)の状態を図示している。
前記第一金型5を、前記第一部材2の上方部を受入れる空間を備えた形状に形成し、前記第二金型6を、前記第一部材2の下方部を受入れる空間と前記第二部材3を形成可能な空間61(図6参照)とを備えた形状に形成している。
前記第二金型6における前記第一部材2の下方部を受入れる空間は、前記第一部材2における断面円状の前記両端部分21、22及び前記中間部分23の下方部を受入れるようにしたものである。
前記第二金型6における前記第二部材3を形成可能な空間61は、成形された前記第二部材3の形状が、長手方向に交互に上方に窪む前記凹部31と隣合う前記凹部31により形成される前記凸部32とからなる前記凹凸が約21mmのピッチで形成されるとともに、前記第二部材3に形成された前記凹部31における長手方向の断面が円弧状であり、前記凸部32の下端における前記手摺1の断面が円状となるようにしたものである。
また、前記第一金型5には、液状のウレタン樹脂を注入する注入孔7と、前記第二金型6における前記第二部材3を形成可能な空間61の空気を脱気する脱気孔8を形成し、前記第一部材2の一端部分及び他端部分には、前記第一金型5に形成した前記注入孔7及び前記脱気孔8に連通する孔をそれぞれ形成している。
そして、前記第二金型6に予め形成した前記第一部材2を固定するとともに、前記第二金型6を下側金型として下方に配置し、前記第一金型5を上側金型として前記第二金型6に合わせてその上方に配置するのである。
次に、前記第一金型5の上方一端部51から前記第二部材3を形成可能な空間61の一端62に前記注入孔7から液状のウレタン樹脂を注入し、前記第二部材3を形成可能な空間61の他端63からの脱気を前記脱気孔8を介して前記第一金型5の上方他端部52から開放するようにしている。
注入する前記ウレタン樹脂の配合は、硬化後の前記第二部材3のショアA硬度が75となるようするのである。
前記第二金型6を下側金型とし、前記第一金型5を上側金型とすることにより、空気が金型内に残って前記第二部材3に巣(空所)ができるおそれがないようにしている。
2つの金型を逆にして、前記第一金型5に前記第一部材2を固定して下側金型とし、前記第二金型6を上側金型とすると、前記第二部材3の前記凸部32が上向きとなって、空気のポケットができ脱気が不十分となるおそれが生ずるのである。
以上の第一の実施の形態による手摺を階段に設置した参考例を図7に基づいて説明する。
前記手摺1は、前記両端部21、22を壁面9に固定したブラケット91により、階段92の傾斜と同じ傾斜で取付けている。
また、前記手摺1は、前記第一部材2が上側に位置し、前記第二部材3が下側に位置するようにしており、前記階段92を降りる時に手の滑りを良くし、前記階段92を上がる時に滑りにくく握り易くしている。
次に、本発明の第二〜第四の実施の形態に係る手摺を図8及び図9に基づいて説明する。
なお、図8は手摺1の長手方向の断面を示しており、C−C断面は円状又は楕円状である。
第二の実施の形態は、第一の実施の形態における前記第一部材2の前記中間部分23の下方を前記平坦面23としたのに対し、平坦面に替えて図9(a)の断面に示すように、下側に膨らんだ緩やかな曲面25とし、前記凹部31の前記ウレタン樹脂は、前記曲面25の曲がりに沿って薄肉33を形成するようにしたものである。
また、第三の実施の形態は、第一及び第二の実施の形態における前記手摺1の断面が円状であったのに対し、円状に替えて図9(b)の断面に示すように、長軸が水平方向の楕円状にするとともに、前記第一部材2の前記中間部分23の下方を第二の実施の形態と同様に下側に膨らんだ緩やかな曲面26とし、前記凹部31の前記ウレタン樹脂は、前記曲面26の曲がりに沿って薄肉34を形成するようにしたものである。
第四の実施の形態は、図9(c)の断面に示すように、第三の実施の形態と同様に前記手摺1を長軸が水平方向の楕円状にするとともに、前記第一部材2の前記中間部分23の下方を第一の実施の形態と同様に平坦面27とし、前記凹部31の前記ウレタン樹脂は、前記平坦面27に平行な薄肉35を形成するようにしたものである。
第三及び第四の実施の形態は、長軸が水平方向の楕円状とすることにより、手のひらで前記手摺1を上方から押えるときには、広い面で接触できて安定して手を滑らせることができ、前記手摺1を握るときには、前記長軸を径とした円状に比べて実質的に小径であるので握りやすくできるのである。
以上の第一〜第四の実施の形態では、第一部材2として、自然木を用いたが、自然木に替えて集成材、MDF(中密度繊維板)、パーティクルボードなどの木質材製を用いることができる。
また、以上の第一〜第四の実施の形態では、第一部材2の両端部分21、22には第二部材3を形成せずに断面円状又は長軸が水平方向の楕円状としたが、第二部材を設けない両端部分をなくして第一部材の全長に亘って第二部材を形成してもよい。
さらに、以上の第一〜第四の実施の形態では、第一部材2として、自然木を用いたが、中空の硬質合成樹脂材製や、ステンレススチール材、アルミニューム材等からなる中空の金属材製としてもよい。
中空の硬質合成樹脂材製、中空の金属材製の第一部材の場合、押出し成形で製作したり、円筒の金属材製をプレス加工で製作してもよく、第二部材を設けない両端部分をなくして第一部材の全長に亘って第二部材を形成するのである。
以上の第一〜第四の実施の形態では、第二部材3のショアA硬度を75としたが、60〜90の範囲であればよい。
また、以上の第一〜第四の実施の形態では、第二部材3における凹凸のピッチを21mmとしたが、15mm〜27mmの範囲であればよい。
また、以上の第一〜第四の実施の形態では、各構成部材の寸法を一例として示したが、本発明の技術的思想に沿って適宜変更をすることができることはもちろんである。
以上の第一〜第四の実施の形態では、第二部材3をウレタン樹脂製としたが、硬化後のショアA硬度が60〜90となる各種の合成樹脂材を用いることができる。
以上の第一の実施の形態における手摺1の製造方法では、第二金型6を下側金型とし、第一金型5を上側金型とすることにより、空気が金型内に残って第二部材3に巣(空所)ができるおそれがないようにしたが、2つの金型を逆にして、第一金型に第一部材を固定して下側金型とし、第二金型を上側金型とすることもできる。
この場合、注入する合成樹脂の粘度や注入速度を加減して脱気が不十分とならないようにするのである。
1 手摺
2 第一部材
3 第二部材
5 第一金型
6 第二金型
21、22 両端部分
23 中間部分
31 凹部
32 凸部
51 上方一端部
52 上方他端部
61 第二部材を形成可能な空間
62 一端
63 他端

Claims (5)

  1. 棒状の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に密着された第二部材とからなる手摺であって、
    前記第一部材は、木質材製、硬質合成樹脂材製又は金属材製であり、
    前記第二部材は、前記第一部材とは異なる材質からなり、ショアA硬度が60〜90の合成樹脂製であり、長手方向に交互に上方に窪む凹部と隣合う凹部により形成される凸部とからなる凹凸が15mm〜27mmのピッチで形成され、
    前記第二部材に形成された前記凹部は長手方向の断面が円弧状であり、
    前記凸部の下端における手摺の断面は、円状又は長軸が水平方向の楕円状であることを特徴とする手摺。
  2. 前記凸部の下端における手摺の断面が円状であり、前記第一部材は木質材製であってその両端部分には前記第二部材を形成せずに断面円状であり、前記第二部材はウレタン樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の手摺。
  3. 木質材製、硬質合成樹脂材製又は金属材製の棒状の第一部材と、前記第一部材の下方外周に成形により一体に密着された第二部材とからなり、前記第二部材は前記第一部材とは異なる材質で、硬化後のショアA硬度が60〜90の合成樹脂製であり、断面が円状又は水平方向が長軸の楕円状の手摺の製造方法であって、
    前記第一部材の上方部を受入れる空間を形成した第一金型と、前記第一部材の下方部を受入れる空間及び前記第二部材を形成可能な空間を形成した第二金型とを備え、
    前記第二金型における前記第二部材を形成可能な空間は、成形された第二部材の形状が、長手方向に交互に上方に窪む凹部と隣合う凹部により形成される凸部とからなる凹凸が15mm〜27mmのピッチで形成されるとともに、前記第二部材に形成された前記凹部における長手方向の断面が円弧状であり、前記凸部の下端における手摺の断面が円状又は長軸が水平方向の楕円状であり、
    前記第一金型及び前記第二金型の一方に、予め形成した前記第一部材を固定するとともに、他方の金型を合わせて、前記第二部材を形成可能な空間の一端から液状の合成樹脂を注入し他端から脱気させて注入した合成樹脂を硬化させることにより、前記第二部材を前記第一部材に一体に密着成形させたことを特徴とする手摺の製造方法。
  4. 前記第二金型に前記第一部材を固定して下方に配置するとともに、前記第一金型を上方に配置し、前記第一金型の上方一端部から前記第二部材を形成可能な空間の一端に液状の合成樹脂を注入し他端からの脱気を前記第一金型の上方他端部から開放するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の手摺の製造方法。
  5. 前記凸部の下端における手摺の断面が円状であり、前記第一部材は木質材製であってその両端部分には前記第二部材を形成せずに断面円状であり、前記第二部材はウレタン樹脂製であり、液状のウレタン樹脂の注入は前記第一金型及び前記第一部材に注入孔を備えており、前記脱気は前記第一部材及び前記第一金型に脱気孔を備えていることを特徴とする請求項4に記載の手摺の製造方法。
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