JP2013225768A - 統合アンテナ - Google Patents

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佑一郎 山口
Takeshi Tokura
武 戸倉
Yasushi Nakamura
靖 中村
Yasushi Kan
寧 官
Hiroiku Tayama
博育 田山
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Abstract

【課題】伝播方向の異なる複数の電磁波に対して高い受信感度を有すると共に、製造が容易、且つ、取り扱いが容易な統合アンテナを実現する。
【解決手段】第1の平面110上に形成されたアンテナパターン110と、第2の平面120に形成されたアンテナパターン120であって、アンテナパターン110から孤立したアンテナパターン120とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のアンテナを搭載した統合アンテナに関する。
小型無線機器への搭載に適したアンテナとして、2次元的なアンテナパターンを有するものが広く用いられている。このようなアンテナは、通常、フレキシブルプリント基板上にアンテナパターンを形成することにより構成され、平面アンテナとして利用されることが多い。このような平面アンテナであれば、小型無線機器の筐体内に存在する僅かな隙間に実装することが可能である。
また、特許文献1には、フレキシブルプリント基板上にアンテナパターンを印刷することにより得られたアンテナをコア部材に巻装する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術を用いれば、実装容易性を損なうことなく、フレキシブルプリント基板上に印刷されたアンテナパターンに立体構造を持たせることが可能になる。
特許4643624号公報(発行日:2011年3月2日)
無線通信の用途拡大に伴い、種々の周波数帯域で動作するアンテナが求められている。例えば、車載用アンテナとしては、FM/AM放送、DAB(Digital Audio Broadcast)等の地上デジタル放送、3G(3rd Generation:第3世代携帯電話)、LTE(Long Term Evolution)、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム)、ETC(Electronic Toll Collection:電子料金徴収システム)等の周波数帯域で動作するアンテナが求められている。
従来、相異なる周波数帯域で動作するアンテナは、別体のアンテナとして実現されることが多かった。例えば、FM/AM放送用のアンテナは、ルーフトップに載せ置くホイップアンテナとして実現され、地上デジタル放送用のアンテナは、フロントガラスに貼り付けるフィルムアンテナとして実現されるといった具合である。
しかし、自動車においてアンテナを取り付け可能な部位は限られている。また、取り付けるアンテナの個数が増えると、意匠が損なわれたり、取り付けコストが増大したりするといった問題を生じる。このような問題を回避するためには、統合アンテナの使用が効果的である。ここで、統合アンテナとは、相異なる周波数帯域で動作する複数のアンテナを備えたアンテナ装置のことを指す。
しかしながら、複数のアンテナパターンの各々を異なるフレキシブルプリント基板上に形成した場合、これらのフレキシブルプリント基板を統合する必要が生じる。このため、統合アンテナの製造が困難になったり、取り扱いが困難になったりするという問題を生じる。一方、複数のアンテナパターンを1枚のフレキシブルプリント基板上に形成した場合、伝播方向の異なる複数の電磁波を感度良く受信することが困難になるという問題を生じる。なぜなら、第1のアンテナパターンが第1の電磁波の伝播方向と直交するようにフレキシブルプリント基板を配置すると、必然的に、第2のアンテナパターンが第2の電磁波の伝播方向と直交しなくなるためである。
なお、このような問題を解決するためには、特許文献1に記載の技術のようにフレキシブルプリント基板を折り曲げることが考えられるが、特許文献1に記載のアンテナは、単一のアンテナパターンを有するものであり、統合アンテナの実現に資するものではない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、伝播方向の異なる複数の電磁波に対して高い受信感度を有すると共に、製造が容易、且つ、取り扱いが容易な統合アンテナを実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る統合アンテナは、少なくとも2つの平面領域を含むフレキシブルプリント基板であって、第1の平面領域と第2の平面領域との成す角θが0°<θ<180°となるフレキシブルプリント基板と、上記第1の平面領域上に形成された第1のアンテナパターンと、上記第2の平面領域上に形成された第2のアンテナパターンであって、上記第1のアンテナパターンから孤立した第2のアンテナパターンと、を備えている。
上記の構成によれば、伝播方向の異なる(特に、伝播方向の成す角が180°−θとなる)第1の電磁波と第2の電磁波とに関して、第1のアンテナパターンが形成された第1の平面領域を第1の電磁波の伝播方向と直交させると共に、第2のアンテナパターンが形成された第2の平面領域を第2の電磁波の伝播方向と直交させることができる。したがって、上記の構成によれば、伝播方向の異なる第1の電磁波と第2の電磁波とに対して高い受信感度を有する統合アンテナを実現することができる。何故なら、平面上に形成されるアンテナパターンは、当該平面が電磁波の伝播方向と直交するときに高い受信感度を有するように設計されるのが通常だからである。
しかも、上記の構成によれば、このような統合アンテナを1枚のフレキシブルプリント基板によって構成することができる。すなわち、上記の構成によれば、伝播方向の異なる第1の電磁波と第2の電磁波とに対して高い受信感度を有すると共に、製造が容易、且つ、取り扱いが容易な統合アンテナを実現することができる。
上述した効果を奏する統合アンテナは、例えば、以下の機能的特徴によって特定することが可能である。すなわち、(1)0°<θ<180°としたときに得られる、第1の電磁波に対する上記第1のアンテナパターンの受信感度が、θ=180°としたときに得られる、上記第1の電磁波に対する上記第1のアンテナパターンの受信感度よりも高く、(2)0°<θ<180°としたときに得られる、伝播方向が上記第1の電磁波とは異なる第2の電磁波に対する上記第2のアンテナパターンの受信感度が、θ=180°としたときに得られる、上記第2の電磁波に対する上記第2のアンテナパターンの受信感度よりも高いという機能的特徴によって特定することが可能である。
なお、この機能的特徴は、特定の配位(統合アンテナの位置を決める3つの座標、及び、統合アンテナの向きを決める2つの角度により指定される状態)において実現されればよく、任意の配位において実現されることを要さない。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記第1のアンテナパターンは、衛星送信局から送信された第1の電磁波を受信するためのアンテナパターンであり、上記第2のアンテナパターンは、地上送信局から送信された第2の電磁波を受信するためのアンテナパターンである、ことが好ましい。
衛星送信局から送信された第1の電磁波は、地平と略垂直な方向に伝播し、地上送信局から送信された第2の電磁波は、地平と略平行な方向に伝播する。したがって、第1のアンテナパターンと第2のアンテナパターンとが同一の平面上に形成されている場合、当該平面を第1の電磁波の伝播方向に直交させると、当該平面が第2の電磁波の伝播方向と平行になってしまい、第2の電磁波に対する受信感度が著しく低下する。同様に、当該平面を第2の電磁波の伝播方向に直交させると、当該平面が第1の電磁波の伝播方向と平行になってしまい、第1の電磁波に対する受信感度が著しく低下する。
上記の構成によれば、このような受信感度の低下を抑えることができる。何故なら、第1の平面領域を第1の電磁波の伝播方向に直交させても、第2の平面領域を第2の電磁波の伝播方向と非平行にすることができ、また、第2の平面領域を第2の電磁波の伝播方向に直交させても、第1の平面領域を第1の電磁波の伝播方向と非平行にすることができるからである。特に、第1の平面領域と第2の平面領域との成す角θを90°とした場合、第1の平面領域を第1の伝播方向に直交させ、かつ、第2の平面領域を第2の電磁波の伝播方向に直交させることが可能になる。すなわち、第1の電磁波と第2の電磁波とに対する受信感度を最大化することが可能になる。
本発明に係る統合アンテナでは、上記フレキシブルプリント基板において、上記第2の平面領域は、上記第1の平面領域の第1の辺を介して上記第1の平面領域に隣接しており、上記フレキシブルプリント基板は、上記第1の平面領域の第2の辺を介して上記第1の平面領域に隣接する第3の平面領域であって、上記1の平面領域との成す角θ’が0°<θ’<180°となる第3の平面領域を更に含み、上記第3の平面領域には、上記第1のアンテナパターンからも、上記第2のアンテナパターンからも孤立した第3のアンテナパターンが形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第3の平面領域に直交する方向に伝播する第3の電磁波に対しても高い受信感度を有する統合アンテナを実現することができる。
本発明に係る統合アンテナでは、上記フレキシブルプリント基板において、上記第2の平面領域は、上記第1の平面領域の第1の辺を介して上記第1の平面領域に隣接しており、上記フレキシブルプリント基板は、上記第1の平面領域の第2の辺を介して上記第1の平面領域に隣接する第3の平面領域であって、上記1の平面領域との成す角θ’が0°<θ’<180°となる第3の平面領域を更に含み、上記第3の平面領域には、上記第1のアンテナパターンから孤立した第3のアンテナパターンであって、上記第1の平面領域上に形成された導電性経路を介して上記第2のアンテナパターンと接続された第3のアンテナパターンが形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第2の電磁波の伝播方向が一定でなく、第2の平面領域に直交する方向となったり、第3の平面領域に直交する方向となったりする場合であっても、第2の電磁波に対する受信感度を高く保つことができる。
このような統合アンテナは、例えば、自動車のルーフトップに載置する車載用アンテナに利用すると効果的である。何故なら、衛星送信局から送信された電磁波(例えば、GPS波)が車載用アンテナに到来する方向は、常にルーフトップに垂直な方向であるのに対し、地上送信局から送信された電磁波(例えば、3G波)が車載用アンテナに到来する方向は、車体の向きが変わるたびに、あるいは、通信相手となる基地局が変わるたびに、ルーフトップに平行な面内で変化するからである。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記フレキシブルプリント基板は、上記第2の平面領域と隣接する第4の平面領域であって、上記第1の平面領域に対向する第4の平面領域を更に備えており、上記第4の平面領域には、上記第1のアンテナパターンからも、上記第2のアンテナパターンからも、及び上記第3のアンテナパターンからも孤立した第4のアンテナパターンが形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第4の平面領域に直交する方向に伝播する第4の電磁波に対しても高い受信感度を有する統合アンテナを実現することができる。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記フレキシブルプリント基板は、上記第2の平面領域に隣接する第4の平面領域であって、上記第1の平面領域に対向する第4の平面領域を更に備えており、上記第3の平面領域の周囲には、上記第4の平面領域に貼着される貼代部が設けられている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第3の平面領域の周囲に設けられた貼代部を第4の平面領域に貼着するだけで、頑健な統合アンテナを製造することができる。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記フレキシブルプリント基板は、互いに隣接する平面領域間の境界が稜線となるように、1枚のフレキシブル基板を折り曲げることによって成形されたものである、ことが好ましい。
上記の構成によれば、1枚のフレキシブルプリント基板を折り曲げるだけで、統合アンテナを容易に製造することができる。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記フレキシブルプリント基板において、互いに隣接する平面領域同士の成す角が90°である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、伝播方向の成す角が90°となる第1の電磁波と第2の電磁波とに関して、高い受信感度を有する統合アンテナを実現することができる。例えば、衛星送信局から送信される第1の電磁波と地上送信局から送信される第2の電磁波とに関して、高い受信感度を有する統合アンテナを実現することができる。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記第1のアンテナパターンは、楕円上を通る放射素子と、上記楕円の内部に配置された短絡部であって、上記放射素子上の2点間を短絡する短絡部を備え、ループアンテナとして機能するアンテナパターンである、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記短絡部を設けたことによって、上記放射素子に新たな電流路が生じ、当該ループアンテナの共振周波数が変化する。また、上記短絡部を設けたことによって、当該ループアンテナの入力インピーダンスが変化する。すなわち、上記の構成によれば、短絡部の形状及び/又はサイズを適宜変更することによって、要求される周波数帯域において動作し、かつ、要求される周波数帯域におけるリターンロスの小さいループアンテナを実現することができる。
しかも、上記の構成によれば、上記短絡部を上記放射素子が通る楕円の内部に配置しているので、上記短絡部を設けたことに伴って上記ループアンテナのサイズが大きくなることがない。したがって、当該ループアンテナを統合アンテナ装置に搭載する場合、当該ループアンテナを統合アンテナ装置の台座と平行になるように配置すれば、台座と平行な方向に関する統合アンテナのサイズを小さく抑えることができる。
なお、上記「楕円」は、円を含まない狭義の楕円ではなく、円を含む広義の楕円を意味する。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記1のアンテナパターンは、第1の放射素子と第2の放射素子とを備え、ダイポールアンテナとして機能するアンテナパターンであって、上記第1の放射素子は、直線状であり、上記第2の放射素子は、上記第1の放射素子の周りを旋回する螺旋状である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記第1の放射素子の長さと上記第2の放射素子の長さとの和を、要求される周波数帯域において当該ダイポールアンテナを動作させるために必要な長さとしながらも、上記第1の放射素子と上記第2の放射素子とを、要求されるサイズを有する領域の中に配置することができる。したがって、当該ダイポールアンテナを統合アンテナ装置に搭載する場合、当該ダイポールアンテナを統合アンテナ装置の台座と平行になるように配置すれば、台座と平行な方向に関する統合アンテナのサイズを小さく抑えることができる。
本発明に係る統合アンテナにおいて、上記第2のアンテナパターンは、地板と放射素子と短絡部とを備え、逆Fアンテナとして機能するアンテナパターンであって、上記放射素子は、直線状であり、上記放射素子には、上記地板から引き出された同軸ケーブルと交差する分枝が設けられており、上記地板は、上記分枝の先端を通り上記放射素子に平行な直線と上記放射素子との間の領域に形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記分枝を設けたことによって、上記放射素子に新たな電流路が生じ、当該逆Fアンテナの共振周波数が変化する。また、上記分枝を上記同軸ケーブルと交差させたことによって、上記放射素子と上記同軸ケーブルの外側導体の間に電磁結合が生じ、当該逆Fアンテナの入力インピーダンスが変化する。すなわち、上記の構成によれば、分枝の形状、サイズ、本数等を適宜変更することによって、要求される周波数帯域において動作し、かつ、要求される周波数帯域におけるリターンロスの小さい逆Fアンテナを実現することができる。
しかも、上記の構成によれば、上記2次元面において上記放射素子と直交する方向に関する当該逆Fアンテナのサイズを、上記放射素子の幅と上記分枝の長さとの和と同程度に抑えることができる。したがって、当該逆Fアンテナを統合アンテナ装置に搭載する場合、当該逆Fアンテナを統合アンテナ装置の台座に垂直になるように配置すれば、台座と直交する方向に関する統合アンテナのサイズを小さく抑えることができる。
本発明によれば、伝播方向の異なる複数の電磁波に対して高い受信感度を有すると共に、製造が容易、且つ、取り扱いが容易な統合アンテナを実現することができる。
第1実施形態に係る統合アンテナの構成を示す展開図である。 第1実施形態に係る統合アンテナの構成を示す斜視図である。 第2実施形態に係る統合アンテナの構成を示す展開図である。 第2実施形態に係る統合アンテナの構成を示す斜視図である。 第3実施形態に係る統合アンテナの構成を示す展開図である。 第3実施形態に係る統合アンテナの構成を示す斜視図である。 第4実施形態に係る統合アンテナの構成を示す展開図である。 第4実施形態に係る統合アンテナの構成を示す斜視図である。 各実施形態において、第1の平面上に形成するアンテナパターンの具体例を示す平面図である。 各実施形態において第1の平面上に形成するアンテナパターンの他の具体例を示す平面図である。 各実施形態において第2の平面上に形成するアンテナパターンの具体例を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
初めに、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す展開図である。図2は、第1実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す斜視図である。
(統合アンテナ100の構成)
統合アンテナ100は、1枚のフレキシブルプリント基板により構成されている。例えば、統合アンテナ100は、ポリイミドフィルム等の誘電体層の表面にアンテナパターン(銅箔等の導体箔)を積層し、さらに、レジストを塗布することにより構成される。
統合アンテナ100は、複数の平面(平面領域)を組み合わせることにより構成されている。本実施形態の統合アンテナ100は、図1に示すように、第1の平面110、第2の平面120、および第3の平面130を含んでおり、これらの平面110,120,130は何れも矩形(長方形)である。
第1の平面110は、統合アンテナ100が推奨される設置方法に従って設置されたとき(例えば、当該統合アンテナ100が車載用のルーフアンテナであれば、ルーフトップに設置されたとき)に、地平面と平行になる。以下、この意味で、第1の平面110を水平面と記載することもある。
第1の平面110における第1の辺(図中y軸負方向側の辺)には、第2の平面120における上辺(図中y軸正方向側の辺であり、第2の平面120を折り曲げたときに上辺となる辺)が繋がっており、第1の平面110における第2の辺(図中x軸正方向側の辺)には、第3の平面130における上辺(図中x軸負方向側の辺であり、第3の平面130を折り曲げたときに上辺となる辺)が繋がっている。すなわち、本実施形態の統合アンテナ100において、これら各平面は、フレキシブルプリント基板を折り曲げることによって一体的に形成されている。
第1の平面110、第2の平面120、および第3の平面130の各々には、アンテナパターンが設けられている。第1の平面110には、アンテナパターン112が設けられている。第2の平面120には、アンテナパターン122が設けられている。第3の平面130には、アンテナパターン132が設けられている。
各アンテナパターンは、他の平面に設けられている他のアンテナパターンから孤立している。すなわち、各アンテナパターンは、他のアンテナパターンと電気的に接続されていない。また、各アンテナパターンは、他のアンテナパターンとは、受信する電磁波の種類が異なる。これにより、第1の平面110、第2の平面120、および第3の平面130の各々は、受信する電磁波の種類が他の平面アンテナとは異なる、孤立した平面アンテナとして機能する。すなわち、本実施形態の統合アンテナ100は、受信する電磁波の種類および設置面が互いに異なる3つの平面アンテナを備えた統合アンテナであるといえる。
ここで、第2の平面120は、第1の平面110に対し、境界線102を稜線として、折り曲げることが可能となっている。例えば、第2の平面120は、第1の平面110に対し、垂直に山折りされることにより、図2に示すように、統合アンテナ100における第1の側面(垂直面)となる。
第3の平面130は、第1の平面110に対し、境界線104を稜線として、折り曲げることが可能となっている。例えば、第3の平面130は、第1の平面110に対し、垂直に山折りされることにより、統合アンテナ100における第2の側面(垂直面)となる。なお、図2において、第3の平面130は、第1の平面110および第2の平面120の裏側に隠れているために図示されていないが、実際には当該裏側に存在していることは明らかである。
統合アンテナ100は、図1に示す展開された形態のフレキシブルプリント基板を折り曲げることによって、図2に示す立体的な形態となる。立体的な形態となった統合アンテナ100は、第1の平面110上に配置された1つの平面アンテナと、第2の平面120および第3の平面130上に配置された2つの平面アンテナとが統合された統合アンテナを構成する。この統合アンテナは、複数の平面が互いに支持しあう高強度の構造体となっている。
本実施形態の統合アンテナ100においては、地平と平行に配置されることが好ましいアンテナパターンを第1の平面110上に形成する。地平と平行に配置されることが好ましいアンテナパターンとしては、衛星送信局から送信された電磁波を受信するためのアンテナパターン(例えば、GPS(Global Positioning System)用のアンテナパターン)が挙げられる。ただし、平置用に設計されたアンテナパターンであれば、他のアンテナパターン(例えば、DTV用、DAB(Digital Audio Broadcast)用、SAT(Satellite Communication)用のアンテナパターン等)を第1の平面110上に形成しても構わない。
第1の平面110が地平と平行になるように統合アンテナ100を配置すれば、衛星送信局から送信された電磁波など、地平と垂直に伝播する電磁波を、第1の平面110上に形成されたアンテナパターン112に垂直に入射させることができる。したがって、このような電磁波に対する受信感度を高めることができる。
また、本実施形態の統合アンテナ100においては、地平と垂直に配置されることが好ましいアンテナパターンを第2の平面120及び第3の平面130上に形成する。地平と垂直に配置されることが好ましいアンテナパターンとしては、地上送信局から送信された電磁波を受信するためのアンテナパターン(例えば、3G(3rd Generation)/LTE(Long Term Evolution)用のアンテナパターン)が挙げられる。ただし、縦置用に設計されたアンテナパターンであれば、他のアンテナパターン(例えば、WLAN用、BlueTooth(登録商標)用のアンテナパターン等)を第2の平面120及び第3の平面130上に形成しても構わない。
第1の平面110が地平と平行になるように統合アンテナ100を配置すれば、地上送信局から送信された電磁波など、地平と平行に伝播する電磁波を、第2の平面120に形成されたアンテナパターン122又は第3の平面130に形成されたアンテナパターン132に垂直に入射させることができる。したがって、このような電磁波に対する受信感度を高めることができる。
なお、本実施形態においては、第1の平面110と第2の平面120との成す角θをθ=90°とする構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第1の平面110と第2の平面との成す角θは、0°<θ<180°となればよく、θ=90°であることを要さない。このような構成であっても、伝播角の成す角が180°−θとなる第1の電磁波と第2の電磁波とに対して高い受信感度を得ることができる。第1の平面110と第3の平面130との成す角θ’についても同様のことが言える。
〔第2実施形態〕
次に、図3および図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。図3は、第2実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す展開図である。図4は、第2実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す斜視図である。
以下、本実施形態の統合アンテナ100に関し、第1実施形態の統合アンテナ100からの変更点について説明する。
第1実施形態の統合アンテナ100においては、互いに孤立した2つのアンテナパターン122及び132が第2の平面120および第3の平面130の各々に形成されている。一方、第2実施形態の統合アンテナ100は、1つのアンテナパターンが第2の平面120および第3の平面130に亘って形成されている。
具体的には、図3に示すように、第2の平面120には、アンテナパターン300Aが設けられている。また、第3の平面130には、アンテナパターン300Bが設けられている。アンテナパターン300Aおよびアンテナパターン300Bは、接続部300Cによって電気的に接続されている。これにより、アンテナパターン300Aおよびアンテナパターン300Bは、1つのアンテナパターンを構成する。
ここで、接続部300Cは、第1の平面110の表面上を通過して、アンテナパターン300Aおよびアンテナパターン300Bを互いに接続している。これにより、図3に示すように、統合アンテナ100が展開された状態にあるときにも、アンテナパターン300Aおよびアンテナパターン300Bが互いに接続された状態となっている。このように、アンテナパターン300Aおよびアンテナパターン300Bとともに、接続部300Cを統合アンテナ100に形成しておけば、図4に示すように、各側面が折り曲げられたとしても、アンテナパターン300Aおよびアンテナパターン300Bは接続された状態が維持され、上記折り曲げ後に、アンテナパターン300Aおよびアンテナパターン300Bを互いに接続する必要が無くなるため、組み立て容易性の観点から、本構成は有効である。また、統合アンテナ100の製造時には、アンテナパターン300A〜Cを同一平面上に形成すればよいため、その製造も容易なものとなる。
上記アンテナパターン300A〜Cにより、第2の平面120および第3の平面130は、互いに一体となって一つのアンテナとして機能する。なお、このアンテナが第1の平面110に形成されたアンテナパターン112と孤立している点は、第1実施形態と同様である。
すなわち、本実施形態の統合アンテナ100は、図3に示すように展開された状態から、第2の平面120および第3の平面130の各々が、第1の平面110に対して折り曲げられることにより、第1の平面110上に形成されたアンテナパターン112と、第2の平面120および第3の平面130に亘って形成されたアンテナパターン300A〜Bとが統合された、立体的な統合アンテナ(すなわち、受信する電磁波の種類が互いに異なる2つのアンテナを備えた統合アンテナ)を構成する。
〔第3実施形態〕
次に、図5および図6を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、第3実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す展開図である。図6は、第3実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す斜視図である。
以下、本実施形態の統合アンテナ100に関し、第1実施形態の統合アンテナ100からの変更点について説明する。
第3実施形態の統合アンテナ100は、第4の平面140および第5の平面150をさらに備えている。
第1の平面110における第3の辺(図中y軸正方向側の辺)には、第4の平面140における上辺(図中y軸負方向側の辺であり、第4の平面140を折り曲げたときに上辺となる辺)が繋がっている。
また、第2の平面120における下辺(図中y軸負方向側の辺であり、第2の平面120を折り曲げたときに下辺となる辺)には、第5の平面140における第1の辺(図中y軸正方向側の辺)が繋がっている。
すなわち、本実施形態の統合アンテナ100においては、第1の平面110、第2の平面120、第3の平面130、第4の平面140、および第5の平面150が、1枚のフレキシブルプリント基板によって一体的に形成されている。
第4の平面140は、第1の平面110に対し、境界線106を稜線として、折り曲げることが可能となっている。例えば、第4の平面140は、第1の平面110に対し、垂直に山折りされることにより、図6に示すように、第2の平面120に対向する、統合アンテナ100における第3の側面(垂直面)となる。
第5の平面150は、第2の平面120に対し、境界線108を稜線として、折り曲げることが可能となっている。例えば、第5の平面150は、第2の平面120に対し、垂直に山折りされることにより、図6に示すように、第1の平面110に対向する、統合アンテナ100における下面(第2の水平面)となる。
すなわち、本実施形態の統合アンテナ100は、各平面が折り曲げられることにより、図6に示すような、上面(第1の平面110)、下面(第5の平面150)、および3つの側面(第2の平面120、第3の平面130、および第4の平面140)を有し、これら複数の平面が互いに支持しあう高強度かつ箱状の構造体となる。
第5の平面150の裏面には、アンテナパターン152が設けられている。第5の平面150の裏面とは、図5に示すように統合アンテナ100を展開したときに、第5の平面150の裏側(図5中z軸負方向側)となる面である。これにより、図6に示すように、本実施形態の統合アンテナ100において、各平面が折り曲げられることにより、第5の平面150の裏面は、第5の平面150における上側(z軸正方向側)の面となり、すなわち、アンテナパターン152は、第5の平面150における上側の面に配置された状態となる。
第4の平面140には、アンテナパターンが設けられていないが、アンテナパターンを設けることが可能である。第4の平面140は、アンテナパターンが設けられていなくとも、他の平面と同様に統合アンテナ100の壁面として、統合アンテナ100の強度向上に一役買っている。
この第3実施形態の統合アンテナ100においても、各アンテナパターンは、他の平面に設けられている他のアンテナパターンから孤立している。すなわち、各アンテナパターンは、他のアンテナパターンと電気的に接続されていない。また、各アンテナパターンは、他のアンテナパターンとは、受信する電磁波の種類が異なる。これにより、第1の平面110、第2の平面120、第3の平面130、および第5の平面150の各々は、受信する電磁波の種類が他の平面アンテナとは異なる、孤立した平面アンテナとして機能する。すなわち、本実施形態の統合アンテナ100は、受信する電磁波の種類および設置面が互いに異なる4つの平面アンテナを備えた統合アンテナであるといえる。
特に、本実施形態の統合アンテナ100は、第1実施形態の統合アンテナ100と同様に、地平面と平行に配置されることが好ましいアンテナパターンが、第1の平面110および第5の平面150上に形成されており、地平面と垂直に配置されることが好ましいアンテナパターンが、第2の平面120および第3の平面130上に形成されている。
〔第4実施形態〕
次に、図7および図8を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。図7は、第4実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す展開図である。図8は、第4実施形態に係る統合アンテナ100の構成を示す斜視図である。
以下、本実施形態の統合アンテナ100に関し、第3実施形態の統合アンテナ100からの変更点について説明する。
本実施形態の統合アンテナ100において、第5の平面150にアンテナパターン152が設けられていないが、これを設ける構成とすることも可能である。本実施形態の統合アンテナ100においては、第5の平面150のサイズが水平方向に拡大されている。当該第5の平面150を、統合アンテナ100を安定させるためのベースとして機能させるためである。
第5の平面150の裏面には、貼付け領域154、貼付け領域156、および、貼付け領域158が設けられている。第5の平面150の裏面とは、図7に示すように統合アンテナ100を展開したときに、第5の平面150の裏側となる面である。これにより、図8に示すように、本実施形態の統合アンテナ100において、各平面が折り曲げられることにより、第5の平面150の裏面は、第5の平面150における上側の面となり、すなわち、上記各貼付け領域は、第5の平面150における上側の面に配置された状態となる。
本実施形態の統合アンテナ100は、第6の平面160を、そのフレキシブル基板の一部として備えている。第6の平面160は、その上辺(図中x軸正方向側の辺であり、第6の平面160を折り曲げたときに上辺となる辺)において、第1の平面110における第4の辺(図中x軸負方向側下側の辺)に繋がっている。すなわち、本実施形態の統合アンテナ100においては、第1の平面110、第2の平面120、第3の平面130、第4の平面140、第5の平面150、および第6の平面が、1枚のフレキシブルプリント基板によって一体的に形成されている。
第6の平面160は、第1の平面110に対し、第1の平面110との境界線を稜線として、折り曲げることが可能となっている。例えば、第6の平面160は、第1の平面110に対し、垂直に山折りされることにより、図8に示すように、第3の平面130に対向する、統合アンテナ100における第4の側面(垂直面)となる。
すなわち、本実施形態の統合アンテナ100は、各平面が折り曲げられることにより、図8に示すような、上面(第1の平面110)、下面(第5の平面150)、および4つの側面(第2の平面120、第3の平面130、第4の平面140、および第6の平面160)を有し、かつ下面が上面よりも拡大されており、これら複数の平面が互いに支持しあう高強度かつ箱状の構造体となる。
第6の平面160には、アンテナパターンが設けられていないが、アンテナパターンを設けることが可能である。第6の平面160は、アンテナパターンが設けられていなくとも、他の平面と同様に統合アンテナ100の壁面として、統合アンテナ100の強度向上に一役買っている。
本実施形態の統合アンテナ100において、第3の平面130には、貼代134が設けられている。貼代134は、当該第3の平面130の下辺(図7におけるx軸正方向側の辺であり、第3の平面130が折り曲げられたときに下辺となる辺)に沿って、ある程度の幅(貼付けするのに十分な幅)を有して拡大された部分である。第3の平面130においては、その下辺を稜線(折り曲げ線)として、貼代134を折り曲げることが可能となっている。これにより、統合アンテナ100において、第3の平面130が折り曲げられて側面(垂直面)となったときに、貼代134を谷折りする(外側に折り曲げる)ことにより、当該貼代134を水平面とすることが可能となっている。そして、当該貼代134を、ちょうど対向する位置にある貼付け領域154に重ね合わせ、さらに、貼付剤(例えば、半田、接着剤、粘着テープ等)により、貼付け領域154に貼り付けることが可能となっている。
また、本実施形態の統合アンテナ100において、第4の平面140には、貼代144が設けられている。貼代134は、当該第4の平面140の下辺(図7における図中y軸正方向側の辺であり、第4の平面140が折り曲げられたときに下辺となる辺)に沿って、ある程度の幅(貼付けするのに十分な幅)を有して拡大された部分である。第4の平面140においては、その下辺を稜線(折り曲げ線)として、貼代144を折り曲げることが可能となっている。これにより、統合アンテナ100において、第4の平面140が折り曲げられて側面(垂直面)となったときに、貼代144を谷折りする(外側に折り曲げる)ことにより、当該貼代144を水平面とすることが可能となっている。そして、当該貼代144を、ちょうど対向する位置にある貼付け領域158に重ね合わせ、さらに、貼付剤により、貼付け領域158に貼り付けることが可能となっている。
第6の平面160には、貼代164が設けられている。貼代164は、当該第6の平面160の下辺(図7におけるx軸負方向側の辺であり、第6の平面160が折り曲げられたときに下辺となる辺)に沿って、ある程度の幅(貼付けするのに十分な幅)を有して拡大された部分である。第6の平面160においては、その下辺を稜線(折り曲げ線)として、貼代164を折り曲げることが可能となっている。これにより、統合アンテナ100において、第6の平面160が折り曲げられて側面(垂直面)となったときに、貼代164を谷折りする(外側に折り曲げる)ことにより、当該貼代164を水平面とすることが可能となっている。そして、当該貼代164を、ちょうど対向する位置にある貼付け領域156に重ね合わせ、さらに、貼付剤により、貼付け領域156に貼り付けることが可能となっている。
このように、本実施形態の統合アンテナ100は、貼代134,144,164の各々が下面(第5の平面150)に貼り付けられることにより、元々一の側面(第2の側面120)が下面(第5の平面150)に固定されているうえに、さらに、統合アンテナ100における他の3方の側面(第3の平面130、第4の平面140、および第6の平面160)の各々が下面(第5の平面150)に固定されるため、統合アンテナ100は、図8に示す状態を安定的に維持することができる、高強度かつ立体的な構造体となる。
〔アンテナパターン112の具体例〕
次に、第1実施形態〜第4実施形態において第1の平面110上に形成するアンテナパターン112の2つの具体例について、図9及び図10を参照して説明する。
なお、以下に説明する具体例(図9に示すアンテナパターン3、及び、図10に示すアンテナパターン2)は、何れも、第3実施形態および第4実施形態において第5の平面150上に形成されるアンテナパターン152としても利用することができる。第4実施形態においては、例えば、第1の平面110上に図9に示すアンテナパターン3を形成し、第5の平面150上に図10に示すアンテナパターン2を形成する適用例などが考えられる。
図9は、第1の平面110上に形成するアンテナパターン112として利用することができるアンテナパターン3の平面図である。このアンテナパターン3は、GPS用アンテナとして機能するアンテナパターンであり、その動作周波数としては、1575.42MHzが想定されている。
アンテナパターン3は、図9に示すように、放射素子31と、2つの短絡部32a〜32bと、無給電素子33とを備えたループアンテナである。
放射素子31は、線状又は帯状の導体により構成される。本具体例においては、短軸42mm、長軸70mmの楕円上を通る、最小幅2mm、最大幅5mmの帯状の導体箔(例えば、銅箔)を放射素子31として用いる。放射素子31の両端は、上記楕円の中心から見て6時方向に位置し、放射素子31の幅は、上記楕円の中心から見て0時方向及び6時方向において最小となり、3時方向及び9時方向において最大となる。
放射素子31の始端部(放射素子31を時計回りに辿ったときに始点となる端部)には、上記楕円の中心に向かって突出する第1突出部31aが形成されている。第1突出部31aは、L字状であり、放射素子31の始端部から上方に延伸する第1直線部と、この第1直線部の上端から右方に延伸する第2直線部とにより構成される。また、放射素子31の終端部(放射素子31を時計回りに辿ったときに終点となる端部)には、上記楕円の中心に向かって突出する第2突出部31bが形成されている。第2の突出部31bは、L字状であり、放射素子31の終端部から上方に延伸する第1直線部と、この第1直線部の上端から左方に延伸する第2直線部とにより構成される。第1突出部31aと第2突出部32bとは、第1突出部31aの第2直線部が、放射素子31の終端部と第2突出部31bの第2直線部との間に入り込むように組み合わせられる。
同軸ケーブル7の内側導体は、第1突出部31a(より具体的には、第1突出部31aの第2直線部)に接続される。同軸ケーブル7の内側導体が接続される第1突出部31a上の点3Pを、以下、第1の給電点と呼ぶ。一方、同軸ケーブル7の外側導体は、第2突出部31b(より具体的には上記第4の直線部)に接続される。同軸ケーブル7の外側導体が接続される第2突出部31b上の点3Qを、以下、第2の給電点と呼ぶ。第2の給電点3Qから上方に向かって引き出された同軸ケーブル7は、誘電体フィルム35の中央に設けられた貫通穴を通ってアンテナパターン3の裏面へと導かれ、3時方向に引き出される。
2つの短絡部32a〜32bは、アンテナパターン3の共振周波数を要求周波数にシフトさせると共に、インピーダンス整合を図るべく、アンテナパターン3の入力インピーダンスを変化させるための構成である。
第1短絡部32aは、線状又は帯状の導体により構成され、放射素子31上の相異なる2点を短絡する。具体的には、上記楕円の中心から見て0時方向に位置する放射素子31上の点(以下「0時点」と記載)と、上記楕円の中心から見て9時方向に位置する放射素子31上の点(以下「9時点」と記載)とを短絡する。本具体例においては、放射素子31の0時点から下方に延伸する第1直線部と、放射素子31の9時点から右方に延伸する第2直線部とを有する帯状の導体箔(例えば銅箔)を第1短絡部32aとして用いる。
第2短絡部32bは、線状又は帯状の導体により構成され、放射素子31上の相異なる2点を短絡する。具体的には、上記楕円の中心から見て6時方向に位置する放射素子31上の点(以下「6時点」とも記載)と、上記楕円の中心から見て3時方向に位置する放射素子31上の点(以下「3時点」とも記載)とを短絡する。本具体例においては、放射素子31の6時点から上方に延伸する第1直線部と、放射素子31の3時点から左方に延伸する第2直線部とを有する帯状の導体箔(例えば銅箔)を第2短絡部32bとして用いる。
無給電素子33は、インピーダンス整合を図るべく、アンテナパターン3の入力インピーダンスを変化させるための構成である。
無給電素子33は、放射素子31の外周に沿う外縁を有する面状の導体により構成される。本具体例においては、放射素子31の外周に沿う外縁の他に、誘電体フィルム35の外周に沿う外縁を有する略L字形の導体箔(例えば、銅箔)を無給電素子33として用いる。なお、無給電素子33は、放射素子31から離隔されており、無給電素子33と放射素子31との間には、直流的な導通がない。
なお、ループアンテナは、ゲインがアンテナ形成面の法線方向に集中した放射パターンを有しているため、GPS波の受信に適している。何故なら、アンテナ形成面を水平に保っておけば、天頂方向に位置する衛生から到来するGPS波を何時でも感度良く受信できるからである。しかしながら、このようなゲインの集中が極端になり過ぎると、衛星が天頂以外の方向に位置する場合や、アンテナ形成面を水平に保てなかった場合に、受信障害を生じる可能性がある。前述した無給電素子33は、インピーダンス整合を図る機能の他に、このようなゲインの集中を緩和する機能を有する。このため、無給電素子33をループアンテナに付加することによって、このような受信障害が生じる可能性を低減するという効果を奏する。
図10は、第1の平面110上に形成するアンテナパターン112として利用することができる他のアンテナパターン2の平面図である。このアンテナパターン2は、DAB用アンテナとして機能するアンテナパターンであり、その動作帯域としては、174MHZ以上240MHz以下の周波数帯域が想定されている。
アンテナパターン2は、第1の放射素子21と、第2の放射素子22とを備えたダイポールアンテナである。本具体例においては、これらを構成する導体箔を1対の誘電体フィルム25で挟み込む構成を採用している。
第1の放射素子21及び第2の放射素子22は、何れも、線状又は帯状の導体により構成される。本具体例においては、幅3.5mmの帯状の導体箔(例えば、銅箔)を第1の放射素子21として用い、幅1.0mmの帯状の導体箔(例えば、銅箔)を第2の放射素子22として用いる。
第1の放射素子21は、直線状であり、その長さは、32.5mmである。同軸ケーブル6の外側導体は、第1の放射素子21の右端部に接続される。同軸ケーブル6の外側導体が接続される第1の放射素子21上の点2Pを、以下、第1の給電点と呼ぶ。
第2の放射素子22は、第1の放射素子21の周りを旋回する螺旋状である。同軸ケーブル6の内側導体は、第2の放射素子22の最内周において、第1の放射素子21の右端部に対向する箇所に接続される。同軸ケーブル6の内側導体が接続される第2の放射素子22上の点2Qを、以下、第2の給電点と呼ぶ。
本具体例においては、第2の放射素子22の形状を、直線部と四分円部とを交互に連ねた、反時計周りに9×360°旋回する螺旋状としている。ここで、内周側の端部から数えて4k+1番目(k=0、1、…、8)の直線部は、第1の放射素子21の下方において第1の放射素子21の長手軸と平行に延在し、その長さは、31.5mm(k=0)又は33mm(k=1、2、…、8)である。また、内周側の端部から数えて4k+2番目(k=0、1、…、8)の直線部は、第1の放射素子21の右方において第1の直線部21の短手軸と平行に延在し、その長さは、3.5mmである。また、内周側の端部から数えて4k+3番目(k=0、1、…、8)の直線部は、第1の放射素子21の上方において第1の放射素子21の長手軸と平行に延在し、その長さは、33mmである。また、内周側の端部から数えて4k+4番目(k=0、1、…、8)の直線部は、第1の放射素子21の左方において第1の放射素子21の短手軸と平行に延在し、その長さは、6mmである。一方、四分円部の半径は、第2の放射素子22が螺旋を成すよう、最内周から遠ざかる(最外周に近づく)に従って次第に大きくなっている。なお、最内周の四分円部の外周半径は、2.5mmであり、最外周の四分円部の外周半径は、22.5mmである。
アンテナパターン2においては、要求帯域内に共振点を持たせるために、放射素子21〜22の全長(第1の放射素子21の長さと第2の放射素子22の長さとの和)を75cm(λ/2)程度にすることが求められる。前述したように第2の放射素子22の形状を螺旋状としているのは、この要求を満たす放射素子21〜22を50mm×80mmの領域内に収めるためである。
第2の放射素子22には、短絡部22a〜22bと接地部22c〜22dとが設けられている。短絡部22a〜22b及び接地部22c〜22dは、VSWRの値が規定値(例えば、2.5)を超える領域が要求帯域内に形成されることを防止するための構成である。
短絡部22a〜22bは、第2の放射素子22上の相異なる点同士を短絡する面状の導体である。より具体的に言うと、第1の短絡部22aは、第2の放射素子22を構成する直線部のうち、第1の放射素子21の下方に位置する2本の直線部(内周側から数えて3〜4番目の直線部)を短絡する長方形状の導体箔(例えばアルミ箔)である。また、第2の短絡部22bは、第2の放射素子22を構成する直線部のうち、第1の放射素子21の右方に位置する5本の直線部(内周側から数えて4〜8番目の直線部)を短絡する長方形状の導体箔(例えばアルミ箔)である。
接地部22c〜22dは、放射素子22の最外周上の点をグランドに接続する線状又は帯状の導体である。より具体的に言うと、第1の接地部22cは、第2の放射素子22の最外周を構成する四分円部のうち、第1の放射素子21の左上に位置する四分円部上の点をグランドに接続する帯状の導体箔(例えばアルミ箔)である。また、第2の接地部22dは、第2の放射素子22の最外周を構成する四分円部のうち、第1の放射素子21の左下に位置する四分円部上の点をグランドに接続する帯状の導体箔(例えばアルミ箔)である。
〔アンテナパターン122の具体例〕
次に、第1実施形態、第3実施形態〜第4実施形態において第2の平面120上に形成するアンテナパターン122の具体例について、図11を参照して説明する。
なお、以下に説明する具体例(図11に示すアンテナパターン1)は、第1実施形態、第3実施形態〜第4実施形態において第3の平面130上に形成するアンテナパターン132としても利用することができる。さらに、第2実施形態において第1の平面110、第2の平面120、および第3の平面130上に形成するアンテナパターン300A〜Cとしても利用することができる。
図11は、第2の平面120上に形成するアンテナパターン122として利用することのできるアンテナパターン1の平面図である。このアンテナパターン1は、3G/LTE用アンテナとして機能するアンテナパターンであり、その動作周波数としては、61MHz以上960MHz以下の周波数帯域(以下「低周波側要求帯域」と記載)、及び、1710MHz以上2130MHz以下の周波数帯域(以下「高周波側要求帯域」と記載)が想定されている。
アンテナパターン1は、地板11と放射素子12と短絡部13とを備えた逆F型アンテナである。本具体例においては、これらを構成する導体箔を1対の誘電体フィルム15で挟み込む構成を採用している。
地板11は、面状の導体により構成される。本具体例においては、2.0mm×2.0mmの正方形状の導体箔(例えば、銅箔)を地板11として用いる。同軸ケーブル5の外側導体は、地板11上の中央部に接続される。同軸ケーブル5の外側導体が接続される地板11上の点を、以下、第1の給電点1Pと呼ぶ。
放射素子12は、線状又は帯状の導体により構成される。本具体例においては、幅1.5mmの帯状の導体箔(例えば、銅箔)を放射素子12として用いる。放射素子12は、直線状であり、その長手軸が地板11の上辺と平行になるように配置される。同軸ケーブル5の内側導体は、放射素子12の右翼12c(後述)の左端部に接続される。同軸ケーブル5の内側導体が接続される放射素子12上の点を、以下、第2の給電点1Qと呼ぶ。
放射素子12には、幅3mm、深さ0.5mmの切欠12aが形成されている。切欠12aは、放射素子12の下縁から上縁に向かって掘り込まれており、地板11の上端部が、切欠12aに嵌入する。なお、本明細書においては、放射素子12のうち、図11において切欠12aよりも左側に位置している部分を左翼12bと呼び、図11において切欠12aよりも右側に位置している部分を右翼12cと呼ぶ。
放射素子12の左翼12bには、幅3mm、長さ7mmの分枝12dが形成されている。分枝12dは、放射素子12の左翼12bから下方へ引き出され、放射素子12の短手軸(長手軸と直交する軸)と平行に延在する。分枝12dを設けることによって、放射素子12に新たな電流路が生じる。その結果、アンテナパターン1の共振周波数がシフトする。
なお、アンテナパターン1においては、高周波側要求帯域内に共振点を設けるために、放射素子12の右翼12cの長さを33mmとし、低周波側要求帯域内に共振点を設けるために、放射素子12の左翼12bの長さを103mmとしている。したがって、放射素子12の全長は、切欠12aの幅3mmと合わせて139mmとなる。
短絡部13は、地板11と放射素子12とを短絡するためのものであり、線状又は帯状の導体により構成される。本具体例においては、幅0.5mmの帯状の導体箔(例えば、銅箔)を短絡部13として用いる。
本具体例においては、4つの直線部13a〜13dからなる帯状の導体箔を短絡部13として用いる。ここで、第1の直線部13aは、地板11の下端から右方へ引き出され、放射素子12の長手軸と平行に延在する。また、第2の直線部13bは、第1の直線部13aの右端から上方へ引き出され、放射素子12の短手軸と平行に延在する。また、第3の直線部13cは、第2の直線部13bの上端から左方へ引き出され、放射素子12の長手軸と平行に延在する。また、第4の直線部13dは、第3の直線部13cの左端から上方へ引き出され、放射素子12の短手軸と平行に延在する。そして、第4の直線部13dの上端は、放射素子12の右翼12cの左端に至る。
アンテナパターン1において注目すべき第1の点は、図11に示すように、地板11から引き出された同軸ケーブル5と放射素子12から引き出された分枝12dとを互いに交差させる構成を採用している点である。この構成により、放射素子12と同軸ケーブル5の外側導体との間に電磁結合が生じる。換言すれば、分枝12dが放射素子12と同軸ケーブル5の外側導体との間に介在するインダクタとして機能する。分枝12dの形状及び/又はサイズを変更すれば、この電磁結合の強さが変化し、その結果、アンテナパターン1の入力インピーダンスが変化する。すなわち、分枝12dを整合パターンとして機能させることができる。
なお、本具体例においては、1本の分枝12dを同軸ケーブル5と交差させる構成を採用しているが、これに限定されるものはない。すなわち、分枝12dと同様に構成された2本以上の分枝を同軸ケーブル5と交差させる構成を採用してもよい。この場合、各分枝の形状及び/又はサイズを変更することによっても、分枝の本数を変更することによっても、アンテナパターン1の入力インピーダンスを変化させることができる。このため、アンテナパターン1の入力インピーダンスをより広範囲に亘って変化させることが可能になる。
アンテナパターン1において注目すべき第2の点は、図11に示すように、分枝12bの先端を通る放射素子12(の長手軸)と平行な直線Mを引いたときに、この直線Mと放射素子12とに挟まれる領域の内部に、地板11を配置する構成を採用している点である。この構成により、アンテナパターン1の高さを、放射素子12の幅と分枝12dの長さとの和と同程度に抑えることができる。すなわち、アンテナパターン1の低姿勢化を図ることができる。
なお、上記の構成を実現し得るのは、地板11のサイズを小型化しているからである。図11に示すように、地板11の上部を切欠12aに嵌入させる構成を採用する場合には、放射素子12の短手方向に関する地板11のサイズを、分枝12dの長さと切欠12aの深さとの和よりも短くすることによって、上記の構成を実現することができる。また、地板11の上部を切欠12aに嵌入させない構成を採用する場合には、放射素子12の短手方向に関する地板11のサイズを、分枝12dの長さよりも短くすることによって、上記の構成を実現することができる。なお、このように地板11のサイズを小型化する場合、同軸ケーブル5をシャーシ等の導体面に沿って敷設することが好ましい。この場合、同軸ケーブル5の外側導体と結合(静電結合及び/又は電磁結合)したシャーシ等の導体面によって、地板11の機能を補完できるからである。
〔実施形態の補足説明〕
(接合部について)
各実施形態の統合アンテナ100において、各平面の折り曲げ線となる各境界線には、当該境界線に沿って、スリットや開口等の折り曲げを容易とするための構成を有していてもよい。
(側面の角度について)
各実施形態では、水平面となる平面(第1の平面)と側面となる平面(第2の平面および第3の平面)とがなす角度θが90°となるように、側面となる平面(第2の平面および第3の平面)を折り曲げることとしているが、上記角度θは、少なくとも0°<θ<180°を満たせばよく、90°以外であってもよい。例えば、上記角度θを、120°、135°、150°等としてもよい。この場合、統合アンテナ100に対して比較的斜め上方から到来してくる電磁波の受信感度を、上記角度θを90°としたり、当該平面アンテナを上記水平面上に設けたりするよりも、高めることができる。
(統合アンテナの各部の形状について)
各実施形態の統合アンテナ100において、統合アンテナ100の各部の形状は、適宜変更され得るものである。例えば、各実施形態の統合アンテナ100においては、統合アンテナ100の各平面の形状として長方形状を採用しているが、これ以外の形状を採用することも可能である。また、各実施形態の統合アンテナ100において、各アンテナパターンの形状や、各アンテナパターンの設置先も、適宜変更され得るものである。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、各種移動体または各種電子機器に搭載される統合アンテナとして、好適に利用することができる。上記移動体の例としては、自動車、鉄道車両、船舶等が挙げられる。上記電子機器の例としては、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット型端末、PDA(Personal Digital Assistance)等が挙げられる。
100 統合アンテナ
102 境界線(第1の辺)
104 境界線(第2の辺)
110 第1の平面(第1の平面領域)
112 アンテナパターン(第1のアンテナパターン)
120 第2の平面(第2の平面領域)
122 アンテナパターン(第2のアンテナパターン)
130 第3の平面(第3の平面領域)
132 アンテナパターン(第3のアンテナパターン)
134 貼代
140 第4の平面
144 貼代
150 第5の平面(第4の平面領域)
152 アンテナパターン
154 貼付け領域
156 貼付け領域
158 貼付け領域
160 第6の平面
164 貼代

Claims (12)

  1. 少なくとも2つの平面領域を含むフレキシブルプリント基板であって、第1の平面領域と第2の平面領域との成す角θが0°<θ<180°となるフレキシブルプリント基板と、
    上記第1の平面領域上に形成された第1のアンテナパターンと、
    上記第2の平面領域上に形成された第2のアンテナパターンであって、上記第1のアンテナパターンから孤立した第2のアンテナパターンと、を備えている、
    ことを特徴とする統合アンテナ。
  2. 0°<θ<180°としたときに得られる、第1の電磁波に対する上記第1のアンテナパターンの受信感度が、θ=180°としたときに得られる、上記第1の電磁波に対する上記第1のアンテナパターンの受信感度よりも高く、
    0°<θ<180°としたときに得られる、伝播方向が上記第1の電磁波とは異なる第2の電磁波に対する上記第2のアンテナパターンの受信感度が、θ=180°としたときに得られる、上記第2の電磁波に対する上記第2のアンテナパターンの受信感度よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の統合アンテナ。
  3. 上記第1のアンテナパターンは、衛星送信局から送信された第1の電磁波を受信するためのアンテナパターンであり、
    上記第2のアンテナパターンは、地上送信局から送信された第2の電磁波を受信するためのアンテナパターンである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の統合アンテナ。
  4. 上記フレキシブルプリント基板において、上記第2の平面領域は、上記第1の平面領域の第1の辺を介して上記第1の平面領域に隣接しており、
    上記フレキシブルプリント基板は、上記第1の平面領域の第2の辺を介して上記第1の平面領域に隣接する第3の平面領域であって、上記1の平面領域との成す角θ’が0°<θ’<180°となる第3の平面領域を更に含み、
    上記第3の平面領域には、上記第1のアンテナパターンからも、上記第2のアンテナパターンからも孤立した第3のアンテナパターンが形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の統合アンテナ。
  5. 上記フレキシブルプリント基板において、上記第2の平面領域は、上記第1の平面領域の第1の辺を介して上記第1の平面領域に隣接しており、
    上記フレキシブルプリント基板は、上記第1の平面領域の第2の辺を介して上記第1の平面領域に隣接する第3の平面領域であって、上記1の平面領域との成す角θ’が0°<θ’<180°となる第3の平面領域を更に含み、
    上記第3の平面領域には、上記第1のアンテナパターンから孤立した第3のアンテナパターンであって、上記第1の平面領域上に形成された導電性経路を介して上記第2のアンテナパターンと接続された第3のアンテナパターンが形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の統合アンテナ。
  6. 上記フレキシブルプリント基板は、上記第2の平面領域と隣接する第4の平面領域であって、上記第1の平面領域に対向する第4の平面領域を更に備えており、
    上記第4の平面領域には、上記第1のアンテナパターンからも、上記第2のアンテナパターンからも、及び上記第3のアンテナパターンからも孤立した第4のアンテナパターンが形成されている、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の統合アンテナ。
  7. 上記フレキシブルプリント基板は、上記第2の平面領域に隣接する第4の平面領域であって、上記第1の平面領域に対向する第4の平面領域を更に備えており、
    上記第3の平面領域の周囲には、上記第4の平面領域に貼着される貼代部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の統合アンテナ。
  8. 上記フレキシブルプリント基板は、互いに隣接する平面領域間の境界が稜線となるように、1枚のフレキシブル基板を折り曲げることによって成形されたものである、
    ことを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の統合アンテナ。
  9. 上記フレキシブルプリント基板において、互いに隣接する平面領域同士の成す角が90°である、
    ことを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の統合アンテナ。
  10. 上記第1のアンテナパターンは、楕円上を通る放射素子と、上記楕円の内部に配置された短絡部であって、上記放射素子上の2点間を短絡する短絡部を備え、ループアンテナとして機能するアンテナパターンである、
    ことを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載の統合アンテナ。
  11. 上記第1のアンテナパターンは、第1の放射素子と第2の放射素子とを備え、ダイポールアンテナとして機能するアンテナパターンであって、
    上記第1の放射素子は、直線状であり、上記第2の放射素子は、上記第1の放射素子の周りを旋回する螺旋状である、
    ことを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載の統合アンテナ。
  12. 上記第2のアンテナパターンは、地板と放射素子と短絡部とを備え、逆Fアンテナとして機能するアンテナパターンであって、
    上記放射素子は、直線状であり、上記放射素子には、上記地板から引き出された同軸ケーブルと交差する分枝が設けられており、上記地板は、上記分枝の先端を通り上記放射素子に平行な直線と上記放射素子との間の領域に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から11までの何れか1項に記載の統合アンテナ。
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