JP2013223209A - 撮像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】演算量ならびに回路規模を削減しながら、光量を確保しS/Nを改善しつつ、色にじみの発生を低減した画像を得る。
【解決手段】単板カラー撮像素子の奇数ラインでは第1色画素および第2色画素が交互に配列され、偶数ラインでは第1色画素および第3色画素が交互に配列される。同一ラインに設けられた複数の第1色画素からは、配列された順序にしたがって交互に第1露光時間、および第1露光時間よりも長い第2露光時間で画素値を読み出す。同一ラインに設けられた複数の第2色画素からは、配列された順序にしたがって交互に第1および第2露光時間で画素値を読み出す。同一ラインに設けられた複数の第3色画素からは、配列された順序にしたがって交互に第1および第2露光時間で画素値を読み出。画像処理部は、第1および第2露光時間で読み出された各画素値に基づいて、所定のフレームレートの新たな動画像を生成する。
【選択図】図3

Description

本願は、動画像を生成する撮像処理装置および撮像処理方法に関する。
従来の撮像処理装置においては、高解像度化を図る目的で撮像素子の画素数が増加する傾向にあった。撮像素子全体のサイズを大きくするには限界があるため、各画素を小型化せざるを得ない。その一方、画素寸法が小型化されるほど、撮像素子の1画素に入射する光量が減少していた。その結果、各画素の信号対雑音比(S/N)の低下につながり、画質を維持することが困難であった。
特許文献1は、赤、緑、青のそれぞれ光を検出する3枚の撮像素子を利用し、露光時間を制御して得られる信号を処理することによって、高解像度で高フレームレートかつ高感度の画像の復元を実現することを開示している。この技術では、2種類の解像度の撮像素子が用いられている。一方の高解像度の画像を生成する撮像素子からは長時間露光で画素信号が読み出され、他方の低解像度の画像を生成する撮像素子は短時間露光で画素信号が読み出される。これにより、光量が確保されていた。
さらに、特許文献2は、特許文献1の手法を単板カメラに拡張し、単板カメラであっても各画素の信号対雑音比(S/N)の低下を抑えながら、画質の維持を実現することを開示している。
特開2009−105992号公報 特許第4598162号明細書
特許文献1および2の技術は、演算量ならびに回路規模が比較的多かった。そのため、演算量がより少なく、回路規模が小さい装置の開発が求められていた。
本願の、限定的ではない例示的なある実施形態は、演算量ならびに回路規模を削減しながら、光量を確保しS/Nを改善しつつ、色にじみの発生を低減することができる撮像処理の技術を提供する。
本発明のある実施形態による撮像処理装置は、単板カラー撮像素子と画像処理部とを備えている。前記単板カラー撮像素子の奇数ラインでは第1色画素および第2色画素が交互に配列され、偶数ラインでは前記第1色画素および第3色画素が交互に配列され、同一ラインに設けられた複数の前記第1色画素からは、配列された順序にしたがって交互に第1露光時間、および前記第1露光時間よりも長い第2露光時間で画素値を読み出すことが可能であり、同一ラインに設けられた複数の前記第2色画素からは、配列された順序にしたがって交互に前記第1露光時間および前記第2露光時間で画素値を読み出すことが可能であり、同一ラインに設けられた複数の前記第3色画素からは、配列された順序にしたがって交互に前記第1露光時間および前記第2露光時間で画素値を読み出すことが可能であり、前記画像処理部は、前記第1露光時間で読み出された画素値と、前記第2露光時間で読み出された画素値とに基づいて、前記所定のフレームレートの新たな動画像を生成する。
前記画像処理部は、前記第1露光時間で読み出された画素値と、前記第2露光時間で読み出された画素値とに基づいて得られた、被写体の前記第1色成分の動画像、前記第2色成分の動画像、および前記第3色成分の動画像を受け取り、(a)前記第1露光時間で読み出された前記第1色成分、前記第2色成分および前記第3色成分の各動画像と、前記新たな動画像を前記第1露光時間でサンプリングして得られた動画像との第1の差、および(b)前記第2露光時間で読み出された前記第1色成分、前記第2色成分および前記第3色成分の各動画像と、前記新たな動画像を前記第2露光時間でサンプリングして得られた動画像との第2の差を含む評価式を設定し、前記評価式を予め定められた所定の条件で満足する動画像を、前記新たな動画像として求めてもよい。
前記画像処理部は、前記評価式を最小化する動画像を、前記新たな動画像として求めてもよい。
前記画像処理部は、前記第1露光時間で読み出された前記第1色成分、前記第2色成分、および前記第3色成分の各動画像を利用して、前記被写体の動きを検出する動き検出部と、前記動きの検出結果を利用して前記新たな動画像の動きの分布に関する拘束条件項を設定し、前記動きの分布に関する拘束条件項をさらに含む前記評価式を最小化する動画像を、前記新たな動画像として求める画像生成部とを備えていてもよい。
前記画像処理部は、前記新たな動画像の画素値の分布の変化が少なくなるよう、または、前記新たな動画像の画素値の変化が一定になるよう、拘束条件項を設定し、前記拘束条件項をさらに含む前記評価式を最小化する動画像を、前記新たな動画像として求めてもよい。
前記画像処理部は、前記画素値の分布に関する拘束条件を画像の一方向に設定してもよい。
前記画像処理部は、前記単板カラー撮像素子から1ラインごとに前記画素値を取得し、取得した1ラインごとに前記画素値の分布に関する拘束条件を設定してもよい。
撮像処理装置は、前記第1露光時間で読み出された画素信号に基づいて得られた前記第1色成分の動画像、前記第2色成分の動画像および前記第3色成分の動画像に、表示のために予め定められた画像処理を施す表示制御部と、前記表示制御部によって画像処理された前記第1動画像、前記第2動画像および前記第3動画像を表示する表示部とをさらに備えていてもよい。
本発明のある例示的な実施形態によれば、撮像処理装置は、演算量ならびに回路規模を削減しながら、光量を確保しS/Nを改善しつつ、色にじみの発生を低減した画像を生成することができる。
本発明の例示的な一実施形態による撮像処理装置100の構成を示すブロック図である。 単板カラー撮像素子102の一例を示す図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の例を示す図である。 x−y方向に広がるフレーム画像を構成する各画素の露光時間(読み出しタイミング)を、複数のフレーム画像について示す鳥瞰図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の別の例を示す図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の別の例を示す図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の別の例を示す図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の別の例を示す図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の別の例を示す図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の別の例を示す図である。 単時間露光画素と長時間露光画素の配置の別の例を示す図である。 画像処理部105の詳細な構成の一例を示す図である。 撮像処理装置100の処理の手順を示すフローチャートである。 (a)および(b)は、ブロックマッチングによって動き検出を行うときの基準フレームと参照フレームとを示す図である。 共役勾配法の処理手順を示す図である。 図9に示す処理を行うための画像生成部202の構成例を示す図である。 準ニュートン法の処理手順を示す図である。 動画像の各画素値を要素とする縦ベクトルを説明するための模式図である。 動き検出部201を含まない画像処理部105を有する撮像処理装置200の構成を示すブロック図である。 本発明の他の例示的な一実施形態による撮像処理装置400の構成を示すブロック図である。 短時間露光画像を構成するR,G,およびBの各色画像に補間処理を行い、その後、各色画像を縮小して表示部802に表示するための各色画像を生成する処理の概念図である。 短時間露光画像を構成するR,G,およびBの各色画像に補間処理およびアスペクト比の変更処理を行って表示部802に表示するための各色画像を生成する処理の概念図である。
まず、上述の特許文献1および2に関して、発明者が見出した先行技術の問題点を説明する。
上述の特許文献1および2においては、いずれも滑らかさの拘束として、x方向とy方向の2方向の拘束条件を利用していた。これは、画像に関して2次元的なメモリアクセスが必要となる。これにより、特許文献1および2では、演算量ならびに回路規模が増大していた。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態にかかる撮像処理装置等を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態における撮像処理装置100の構成を示すブロック図である。撮像処理装置100は、光学系101と、単板カラー撮像素子102と、読み出し制御部103と、制御部104と、画像処理部105とを備えている。以下、撮像処理装置100の各構成要素を詳細に説明する。
光学系101は、例えば、カメラレンズであり、被写体の像を撮像素子の像面に結像する。
単板カラー撮像素子102は、赤(R),緑(G),青(B)のカラーフィルタアレイが各画素に装着された撮像素子である。図2は、単板カラー撮像素子102の一例を示す。単板撮像素子の各画素(フォトダイオード)に対応して、ベイヤ配列と呼ばれる配列のカラーフィルタアレイが装着されている。図中の「R」、「G」、「B」はそれぞれ「赤」、「緑」、「青」のフィルタを示している。
単板カラー撮像素子102の各画素は、光学系101によって結ばれた光(光学像)を、それぞれに対応して設けられた赤、緑または青のフィルタを通して受け取る。各画素は、画素単位で光電変換を行い、各画素に入射した光の量に応じた画素値(画素信号)を出力する。同じフレーム時刻に撮影された、同じ色成分の画素信号により、その色成分ごとの画像が得られる。全ての色成分の画像により、カラー画像が得られる。
以下、本明細書および図面において、赤、緑、青の光を検出する画素を、それぞれ「R」、「G」、「B」によって表すとする。撮像素子の各画素から出力される画素信号は、R,G,Bいずれかの色に関する画素値を持つ。
この説明から明らかな通り、撮像素子の各画素は、各色のカラーフィルタを透過した光を受け、受けた光の強さに応じた信号を出力する撮像素子の1単位である。
読み出し制御部103は、図2に示す配列の単板カラー撮像素子102から所定の露光時間毎に画像信号を読み出して動画像として取得する。読み出し方法は以下に詳細に説明するとおりである。読み出し制御部103の読み出し動作は、制御部104による制御に基づいて実行される。
図3は、短時間露光画像と長時間露光画像の配置の例を示している。画素信号の読み出しは、1ライン単位で行われる。図3において、R,G,Bの添え字Sは短時間露光を示し、添え字Lは長時間露光を示す。また、本明細書および図面では、下付文字の「S」によって短時間(Short)露光を表し、下付文字の「L」によって長時間(Long)露光を表すこともある。
本願明細書では、「短時間露光」とは、一般的な動画撮影時の1フレームの時間だけ露光することを意味する。例えば「短時間露光」とは、フレームレートが30フレーム/秒(30fps)の場合には1/30秒の露光時間で露光することに相当する。フレームレートが60フレーム/秒(60fps)の場合には1/60秒である。一方、長時間露光とは、1フレームの露光に要する時間よりも長い時間、例えば2フレームから10フレーム程度、露光をすることを意味する。
図3に示されている構成によれば、以下の(a)および(b)が理解される。すなわち、(a)奇数ラインに着目するとGとRとが交互に配列されており、偶数ラインに着目するとGとBとが交互に配列されている。そして(b)x軸に平行な一ライン上の、同一の色画素(R画素、G画素またはB画素)に注目すると、露光時間(または読み出し時間)が「短」→「長」→「短」→「長」・・・と交互に異なっている。
図4は、図3の各画素の露光時間を模式的に示している。図面の左右方向が時間軸tである。長時間露光画像は、R/G/Bそれぞれの画素の半分である。また、2ラインごとに、G画素とR画素のライン、B画素とG画素のラインが繰り返されている例である。
読み出し制御部103は、制御部104の制御信号に基づいて単板カラー撮像素子102の各画素に対する読み出しパルス信号、リセット信号を制御することで、画素毎に露光時間を切り替える。短時間露光時には、読み出し制御部103は1フレーム時間ごとに画素値を読み出し、1フレーム画像の画素信号を読み出す。また長時間露光時には、読み出し制御部103は、複数フレーム時間にわたって、単板カラー撮像素子102を露光し、露光期間が終了した後、画素信号を読み出す。
なお、読み出し制御部103は、素子から画素信号を読み出した後でそれらを加算してもよい。具体的には、読み出し制御部103は1フレーム期間ごとに全ての画素ラインから画素信号を読み出す。そしてある画素については、連続する複数フレーム分の画素信号が得られた後に、それらを加算する。このとき、複数フレームの同じ画素座標値の画素信号同士が加算される。この結果、画素信号が加算された画素については、読み出し制御部103は、複数フレーム期間にわたって露光された画素の画素信号と実質的に同じ画素信号を出力することができる。
なお、長時間露光画素の露光時間であるフレーム期間に関しては、予め定めておく。
また、本願の撮像処理装置における画素配置は図3に限られない。たとえば、図5A〜5Gに示したような画素配置および露光時間(または読み出し時間)を採用してもよい。この画素配置に関しては、後述する。
再び図1を参照する。
画像処理部105は、画素ごとに異なる露光時間で撮影された動画像データを受け取り、これらに画像処理を行うことによって、各画素における画素値(例えば、R,G,Bの画素値)を推定し、高解像度カラー動画像を生成する。
図6は、画像処理部105の詳細な構成の一例を示す。画像処理部105は、動き検出部201および画像生成部202を有する。
図7は、撮像処理装置100の処理の手順を示すフローチャートである。まず概要を説明する。
ステップS401において、画像処理部105は、フレームレートが画素ごとに異なる動画像をそれぞれ読み出し制御部103から取得する。
ステップS402において、画像処理部105の動き検出部201は、取得した画像のうちの短時間露光画像を用いて生成画像の画素毎の動きを検出する。
ステップS403およびS404において、画像生成部202は、動き拘束条件を設定し、滑らかさ拘束を設定する。
ステップS405において画像生成部202は、高フレームレートカラー画像を生成する。
ステップS406において、画像生成部202は生成したRGB画像を利用し、公知のデモザイキング処理を行なうことにより、カラー画像を生成する。
ステップS407において、画像生成部202は生成した動画像を出力する。
以下、上述した各ステップの詳細を説明する。
動き検出部201は、1フレーム期間露光されて得られた画素信号によって形成される画像(短時間露光画像)を受け取る。動き検出部201は短時間露光画像を利用して、ブロックマッチング、勾配法、位相相関法等の既存の公知技術によって、短時間露光で撮影された画素値から動き(オプティカルフロー)を検出する。公知技術として、例えばP. Anandan. “Computational framework and an algorithm for the measurement of visual motion”, International Journal of Computer Vision, Vol. 2, pp. 283−310, 1989が知られている。
図8(a)および(b)は、ブロックマッチングによって動き検出を行うときの基準フレームと参照フレームとを示している。動き検出部201は、基準とするフレーム(動きを求めるべく着目している時刻tにおける画像)内に、図8(a)に示す窓領域Aを設定し、窓領域内のパターンと類似するパターンを参照フレーム内で探索する。参照フレームとして、例えば着目フレームの次のフレームが利用されることが多い。
探索範囲は、図8(b)に示すように、通常、移動量ゼロの位置Bを基準に予め一定の範囲Cが設定される。また、パターンの類似の度合い(程度)は、(数1)に示す残差平方和(SSD:Sum of Square Differrences)や、(数2)に示す残差絶対値和(SAD:Sum of Absoluted Differences)を評価値として計算することによって評価する。
Figure 2013223209
Figure 2013223209
(数1)および(数2)において、I(x、y、t)は画像すなわち画素値の時空間的な分布であり、x,y∈Wは、基準フレームの窓領域内に含まれる画素の座標値を意味する。本実施形態では、図3において短時間露光で撮影した画像の画素値を利用して、その画像をRGBの各色毎に補間拡大した後、下記数3によって輝度成分を求め、動き検出を行う。
Figure 2013223209
なお、I(x,y,t)は、(数3)に限らず、単純なRGB値の加算等にしてもよい。
動き検出部201は、探索範囲内で(u,v)を変化させることにより、上記評価値を最小とする(u,v)の組を探索し、これをフレーム間での動きベクトルとする。具体的には、窓領域の設定位置を順次シフトさせることによって、動きを画素毎もしくはブロック毎(例えば8画素×8画素)に求め、動きベクトルを生成する。
上記の様にして得られた(数1)または(数2)を最小にする(u,v)の近傍での(u,v)の値の分布に対して、1次ないし2次関数を当てはめる(等角フィッテング法やパラボラフィッティング法として知られる公知の技術)ことによって、サブピクセル精度の動き検出を行う。
<各画素におけるR,G,Bの画素値の生成処理>
画像生成部202は、次式で表される評価関数J(評価式)を最小化して、各画素におけるR,G,Bの画素値を計算する。
Figure 2013223209
ここで、H1は長時間露光のサンプリング過程、H2は短時間露光のサンプリング過程、fは新たに生成すべき高空間解像度かつ高時間解像度のRGB画像である。また、λLおよびλSは重みである。単板カラー撮像素子102によって撮像されたRGBの画像のうち、長時間露光で撮像したものをgL、短時間露光で撮像したものをgSとする。Mはべき指数、Qは生成すべき画像fが満たすべき条件、すなわち拘束条件である。
(数4)のべき指数Mの値は、特に限定するものではないが、演算量の観点から、1または2が好ましい。
(数4)の第1項は、生成すべき高空間解像度かつ高時間解像度のRGB画像fを、長時間露光のサンプリング過程H1によってサンプリングして得られた画像と、実際に長時間露光画像として得られた、gLとの差の演算を意味する。長時間露光のサンプリング過程H1を予め定めておき、この差分を最小化するfを求めると、そのfは、長時間露光によって得られたgLと最もよく整合するといえる。第2項についても同様に、差分を最小化するfは、短時間露光によって得られたgSと最もよく整合するといえる。また、第3項は、解fを一意に決定するための拘束条件項である。
そして、(数4)の評価関数Jを最小化するRGB画像fは、長時間露光および短時間露光によって得られたgLおよびgSの両方を総合的によく満足するといえる。画像生成部202は、(数4)を最小化するRGB画像fを計算することで、S/Nが改善されたRGB画像の画素値を生成する。
(数4)のJの最小化は、∂J/∂f=0となるRGB画像fを求めることによって行う。この計算は、(数4)においてM=2でかつ、Qがfの2次形式の場合には、上述のJのfによる偏微分∂J/∂fがfの1次式になるため、線形最適化問題となり連立方程式Af=bの計算に帰着する。すなわち、(数4)をfで偏微分すると、以下のとおりである。
Figure 2013223209
1はQがfの2次形式の場合、定数マトリックス(fを含まないマトリックス)である。
この式を変形して以下の連立方程式を解くことにより、RGB画像fを計算する。
Figure 2013223209
一方、M=1の場合や、M=3以上の整数の場合、また、Mが整数でない場合には、非線形最適化問題となる。
計算が線形最適化問題になる場合、図9に示す共役勾配法の手順により評価関数Jを最小にするRGB画像fを計算することができる。図10は、図9に示す処理を行うための画像生成部202の構成例を示す。画像生成部202は、係数演算部501と、ベクトル演算部502と、演算部503とを有している。
係数演算部501は、係数行列Aを計算する。ベクトル演算部502は、定数ベクトルbを計算する。演算部503は、演算によって得られた行列Aおよびベクトルbを用いて、Af=bの連立方程式を解く。図9に示す処理は、主として演算部503の処理である。行列Aおよびベクトルbが求まり、制御部104から初期値および終了条件が与えられると図9の処理が開始される。図9の終了条件は、図9に示すk+1ステップ目での残差rk+1が十分小さくなったときである。
これにより、評価関数Jを最小化するG画像fを求めることができる。なお、図9に示すアルゴリズムは公知であるため、詳細な説明は省略する。
一方、計算が非線形最適化問題となる場合には、図11に示す準ニュートン法の手順により、Jを最小にするfを計算することができる。この手法によるJの最小化、極小化は、fの初期解から始めて、Jのfに関する勾配を用いて、よりJを小さくする様に、反復計算により解fを更新する。図11においてKkは、sk≡fk+1−fk、yk=∇J(fk)とおき、準ニュートン法のなかのDFP法では、以下のように計算する。
Figure 2013223209
また、準ニュートン法のなかのBFGS法では以下のように計算する。
Figure 2013223209
以下、(数4)に関してより詳しく説明する。
画像f、gLおよびgSは、動画像の各画素値を要素とする縦ベクトルである。以下では、画像についてベクトル表記は、画素値をRGBごとに図12のようにラインごと、RGBごとに並べた縦ベクトルを意味し、関数表記は、画素値の時空間的分布を意味する。画素値としては、輝度値の場合は、1画素につき1個の値を考えればよい。fの要素数は、例えば、生成すべき動画像を横2000画素、縦1000画素、30フレームとすると、2000×1000×30=60000000となる。
画像fの縦横の画素数および信号処理に用いるフレーム数は、画像処理部105によって設定される。
長時間露光のサンプリング過程H1は、行数がgLの要素数と等しく、列数がfの要素数と等しい行列である。また、短時間露光サンプリング過程H2は、行数がgSの要素数と等しく、列数がfの要素数と等しい行列である。
現在一般に普及しているコンピュータでは、動画像の画素数(例えば幅2000画素×高さ1000画素)とフレーム数(例えば30フレーム)に関する情報量が多すぎるため、(数4)を最小化するfを単一の処理で求めることはできない。本願の撮像処理装置では、後述するように、RGBそれぞれの色をラインごと(例えば幅1000画素×高さ1画素)のみで処理を行なうことが可能なため、メモリアクセスを大幅に削減することができる。
このように、時間的、空間的な部分領域についてfの一部を求める処理を繰り返すことにより、生成すべき動画像fを計算することができる。
次に、長時間露光のサンプリング過程H1の定式化を簡単な例を用いて説明する。以下では、幅4画素(x=1,2,3,4)、高さ2画素(y=1,2)、2フレーム(t=1,2)の画像をベイヤ配列の単板カラー撮像素子102で撮像し、y=1のラインにおいて2フレーム分時間加算する場合のgLの撮像過程について考える。ここでは、例えば図3の最も左上の4画素x2画素に対応して、y=2である2つの画素(x,y)=(2,2)、および、(4,2)におけるGLのt=1,2を想定している。
得られるG画像fの要素は、t=1、2を含めて以下の(数9)のように表される。
Figure 2013223209
(数9)において、G111〜G312、R211〜R422、B121〜B322は各画素におけるR、G、Bの画素値を示し、3個の添字は順にx、y、tの値を示す。
上記(数9)のうち、長時間露光を求めるために必要なのは、位置(2,1)についてはR211およびR212、位置(3,1)についてはG311およびG312、位置(1,2)についてはB121およびB122、位置(2,2)についてはG221およびG222である。そこで、それらの画素値のみを抽出するための行列を以下のように定義することができる。
Figure 2013223209
行列H1は、長時間露光のサンプリング過程であることを考慮して設定される。すなわち、y=1および2のラインにおける長時間露光の画素を得るためには、(x,y)=(2,1)および(3,1)の位置におけるt=1、2の各画素値を加算し、また(x,y)=(1,2)および(2,2)の位置におけるt=1、2の各画素値を加算する必要がある。これらによれば、長時間露光画像の撮像過程は以下のように定式化される。
Figure 2013223209
次に、短時間露光のサンプリング過程H2の定式化を簡単な例を用いて説明する。先の例と同様に、幅4画素(x=1,2,3,4)、高さ2画素(y=1,2)、2フレーム(t=1、2)の画像をベイヤ配列の撮像素子で撮像する場合について考える。
先のサンプリング過程H1の例と同様、この例もまた、図3の最も左上の4画素x2画素を想定する。ただし短時間露光であるため、図3のy=1,2における短時間露光画素の画素値が、t=1および2について必要となる。すなわち、画素(x,y)=(1,1)におけるGsの画素値、および、(4,1)におけるRsの画素値、および、(3,2)におけるBsの画素値、および、(4,2)におけるGsの画素値が、t=1および2について必要となる。なお、得られるRGB画像fの要素は、(数9)の通りである。
上記(数9)のうち、短時間露光を求めるために必要なのは、位置(1,1)についてはG111およびG112、位置(4,1)についてはR411およびR412、位置(3,2)についてはB321およびB322、位置(4,2)についてはG421およびG422である。そこで、それらの画素値のみを抽出するための行列を以下のように定義することができる。
Figure 2013223209
(数12)の第1〜4行が時刻t=1に関し、第5〜8行が時刻t=2に関している。これらによれば、短時間露光ラインの撮像過程は以下のように定式化される。
Figure 2013223209
(数11)や(数13)は、RGB画像fをベイヤ配列の単板撮像素子により露光時間を変えて撮像し、gL、gSを得る過程を示す。逆に、gL、gSからfを生成する問題は、一般に逆問題といわれる。拘束条件Qのない場合、下記(数14)を最小化するfは無数に存在する。
Figure 2013223209
このことは、サンプリングされない画素値に任意の値を入れても(数14)が成り立つことから、容易に説明できる。そのため、(数14)の最小化によってRGB画像fを一意に解くことはできない。
そこで、RGB画像fについての一意な解を得るために、拘束条件Qを導入する。Qとして、画素値fの分布に関する滑らかさの拘束や、fから得られる画像の動きの分布に関する滑らかさの拘束を与える。以下、それぞれの拘束の与え方を説明する。
まず、RGB画像fを1ライン目のG(以下、Grと記載)とR、2ライン目のBとG(以下、Gbと記載)ごとの画素値の分布に関する滑らかさの拘束としては、(数15)もしくは(数16)の拘束式を用いる。
Figure 2013223209
Figure 2013223209
ここで、λCR、λCGr、λCGb、および、λCBはR,G,Bの滑らかさの拘束の重みであり、3板撮影等で全画素読み出しした画素値が事前に用意できる場合には、生成画像のPSNR(Peak Signal to Noise Ratio)が最良となるように決めればよい。
なお、PSNRは(数17)で定義される。
Figure 2013223209
ここで、fmaxは画素値の最大値(例えば、8ビット時255、10ビット時1023)であり、σは正解画像と生成画像との差の標準偏差である。
一方、そうでない場合には、上記の値をもとにマニュアル操作で新たに生成した画質をみながらλλCR、λCGr、λCGb、および、λCBを決めればよい。(数4)に示す通り、拘束条件Qも評価関数Jの一部を構成する。したがって、評価関数Jの値をできるだけ小さくするためには、拘束条件Qも小さい方が好ましい。
(数15)に関しては、画素値fの分布の変化が少ないほど、Qの値は小さくなる。(数16)に関しては、画素値fの分布の変化が一定であるほど、Qの値は小さくなる。これらが、画素値fの分布に関する滑らかさの拘束条件となる。
また、(数14)で||はベクトルのノルムを表す。べき指数mの値は、(数4)、(数14)におけるべき指数Mと同様に、演算量の観点から1または2が望ましい。
なお、上記の偏微分値∂/∂x、∂2/∂x2は、着目画素近傍の画素値による差分展開により、例えば(数18)により近似計算できる。
Figure 2013223209
差分展開は上記(数18)に限らず、例えば(数19)の様に、近傍の他の画素を参照するようにしてもよい。
Figure 2013223209
(数19)は(数18)による計算値に対して、近傍で平均化することになる。これにより、空間解像度は低下するが、ノイズの影響を受けにくくできる。さらに、両者の中間的なものとして、0≦α≦1の範囲のαで重み付けをして、以下の式を採用してもよい。
Figure 2013223209
差分展開の計算方法は、処理結果の画質がより改善されるようにノイズレベルに応じてαを予め決めて行ってもよいし、もしくは、演算量や回路規模を少しでも小さくするために、(数18)を用いてもよい。
(数15)、(数16)に示したような、動画像fの画素値の分布に関する滑らかさの拘束を導入して(数4)を解く問題に対しては、公知の解法、例えば有限要素法等の変分問題の解法を用いて計算することができる。
また、以上のように、RGB画像fを1ライン目のG(以下、Grと記載)とR、2ライン目のBとG(以下、Gbと記載)を独立に計算することが可能なため、1次元上でのメモリアクセスのみで処理を行なうことができ、演算量ならびに回路規模を削減することができる。例えば、生成すべき動画像を横2000画素、縦1000画素とすると、Gr/R/B/Gbそれぞれを、幅1000画素×高さ1画素ごとに処理することが可能である。そのため、メモリアクセスを大幅に削減することができる。
次に、RGB画像fに含まれる画像の動きの分布に関する滑らかさの拘束を説明する。
RGB画像fに含まれる画像の動きの分布に関する滑らかさの拘束としては、下記(数21)または(数22)を用いる。
Figure 2013223209
Figure 2013223209
ここで、uは動画像fから得られる各画素についての動きベクトルのx方向の成分を要素とする縦ベクトル、vは動画像fから得られる各画素についての動きベクトルのy方向の成分を要素とする縦ベクトルである。
fから得られる画像の動きの分布に関する滑らかさの拘束としては、(数21)、(数22)に限らず、例えば(数23)、(数24)に示す1階または2階の方向微分としてもよい。
Figure 2013223209
Figure 2013223209
さらに、(数25)〜(数28)に示すように、(数21)〜(数24)の拘束条件を、fの画素値のこう配に応じて適応的に変化させてもよい。これにより、画像内のエッジ(輝度変化が不連続な境界)部分に対する滑らかさ拘束の影響を、画像の平坦部分と比べて小さくすることができるため、画像内のエッジをより鮮明に再現することができる。
Figure 2013223209
Figure 2013223209
Figure 2013223209
Figure 2013223209
ここで、w(x,y)は、fの画素値のこう配に関する重み関数であり、(数29)に示す画素値のこう配の成分の、べき乗和によって定義される。
Figure 2013223209
また、(数29)に示す輝度こう配の成分の2乗和の代わりに、(数30)に示す方向微分の、べき乗の大小によって、重み関数w(x,y)を定義してもよい。
Figure 2013223209
ここで、ベクトルnmaxおよび角度θは方向微分が最大になる方向であり、下記(数31)によって与えられる。
Figure 2013223209
このような重み関数を導入することにより、fの動き情報が必要以上に平滑化されることを防ぐことができ、その結果、新たに生成される画像fが必要以上に平滑化されることを防ぐことができる。
(数21)〜(数28)に示したような、画像fから得られる動きの分布に関する滑らかさの拘束を導入して(数4)を解く問題に関しては、fについての滑らかさの拘束を用いる場合と比較して複雑な計算が必要となる。新たに生成すべき画像fと動き情報(u,v)が相互に依存するためである。
この問題に対しては、公知の解法、例えばEMアルゴリズム等を用いた変分問題の解法を用いて計算することができる。その際、繰り返し計算に、新たに生成すべき画像fと動き情報(u,v)の初期値が必要になる。
fの初期値としては、入力画像の補間拡大画像を用いればよい。一方、動き情報(u,v)としては、動き検出部201において(数1)ないし(数2)を計算して求めた動き情報を用いる。その結果、画像処理部105が、上述のごとく、(数21)〜(数28)に示したような、画像fから得られる動きの分布に関する滑らかさの拘束を導入して(数4)を解くことにより、処理結果の画質を向上させることができる。
画像処理部105における処理は、(数15)、(数16)に示した画素値の分布に関する滑らかさの拘束のいずれかと、(数21)〜(数28)に示した動きの分布に関する滑らかさの拘束のいずれかの両方を組み合わせて、(数32)のように同時に用いてもよい。
Figure 2013223209
ここで、Qfはfの画素値のこう配に関する滑らかさの拘束、Quvはfから得られる画像の動きの分布に関する滑らかさの拘束、λ1およびλ2はQfとQuvの拘束に関する重みである。
なお、ここでは複数の拘束条件の式について説明したが、これらの最適な組み合わせは、コスト、演算規模、回路規模等の装置の状況に応じて決定すればよい。例えば、画質が最もよくなるものを選択するようにすればよい。「画質が最もよくなる」とは、例えばその映像を確認する者の主観に基づいて決定することができる。
画素値の分布に関する滑らかさの拘束と、画像の動きの分布に関する滑らかさの拘束の両方を導入して(数4)を解く問題も、公知の解法(例えばEMアルゴリズム等を用いた変分問題の解法)を利用することができる。
また、動きに関する拘束は、(数21)〜(数28)に示した動きベクトルの分布の滑らかさに関するものに限らず、対応点間の残差(動きベクトルの始点と終点間における画素値の差)を評価値として、これを小さくするようにしてもよい。対応点間の残差は、fを関数f(x,y,t)として表すと、(数33)のように表すことができる。
Figure 2013223209
fをベクトルとして、画像全体について考えると、各画素における残差は下記(数34)に示すようにベクトル表現することができる。
Figure 2013223209
残差の平方和は下記(数35)に示すように表すことができる。
Figure 2013223209
(数34)、(数35)において、Hmはベクトルfの要素数(時空間の総画素数)×fの要素数の行列である。Hmでは、各行において、動きベクトルの視点と終点に相当する要素だけが0でない値を持ち、それ以外の要素は0の値を持つ。動きベクトルが整数精度の場合、視点と終点に相当する要素が、それぞれ、−1と1の値を持ち、他の要素は0である。
動きベクトルがサブピクセル精度の場合には、動きベクトルのサブピクセル成分の値に応じて、終点近傍の複数の画素に相当する複数の要素が値を持つことになる。
(数35)をQmとおき、拘束条件を(数36)のようにしてもよい。
Figure 2013223209
ここで、λ3は拘束条件Qmに関する重みである。
以上述べた方法により、動き検出部201でGSとRSとBSの短時間露光画像から抽出した動き情報を用いることにより、ベイヤ配列の撮像素子によって撮像されたRGB動画像を画像処理部105で信号対雑音比(S/N)を向上させ、色にじみの少ない新たな動画像を生成することができる。
さらに、こうして生成したRGB画像を利用し、公知のデモザイキング処理を行なうことにより、画像処理部105は信号対雑音比(S/N)を向上させ、色にじみの少ない新たな動画像を生成することができる。本願の撮像処理装置は、1ラインごとに処理を行なうため、1次元上でのメモリアクセスのみで処理を行なうことができ、演算量ならびに回路規模を削減することができる。
また、本願の撮像処理装置は、ベイヤ配列におけるRGB画素位置の画像のみを生成し、生成した画像に対してデモザイキング処理によりカラー画像を生成するため、すべての画素で画像生成を行なう場合に比べ、1/3の演算量で行なうことができるため、演算量ならびに回路規模を削減しながら、色ずれを生じさせることなく、S/Nをより改善することができる。
なお、上述した画像処理部105におけるR,G,Bの画素値の計算方法は一例であり、他の計算方法を採用してもよい。
他の方法として、例えば最急勾配法などの反復演算型の最適化手法を用いて望ましい目的画像を求めてもよい。
以上説明したように、実施形態1によれば、単板撮像素子に時間加算の機能を付加し、1ラインごとに時間加算された入力画像から新たな画像を生成することによって、撮像時に光量を確保しつつ高解像度かつ高フレームレートで、色にじみの少ない画像(時間加算を行なわずに全画素を読み出した画像)を推定し生成することができる。
(実施形態1の変形例)
実施形態1では、画像処理部105における処理に、(数10)や(数12)を用いた劣化拘束、動き検出を用いた動き拘束、画素値の分布に関する滑らかさ拘束の全てを用いる場合を主に述べた。
種々の拘束のうち、特に動き拘束については演算量が多く、装置の計算機資源を必要とする。そこで本変形例においては、これらの拘束のうち動き拘束を用いない処理を説明する。
図13は、動き検出部201を含まない画像処理部105を有する撮像処理装置200の構成を示すブロック図である。画像処理部105の画像生成部111は、動き拘束を用いることなく、新たな画像を生成する。
図13において、図1および図6と同じ動作をする構成要素には、図1および図6と同一の符号を付し、説明を省略する。
従来の技術では、動き拘束を用いない場合、処理結果に明らかな画質の低下が生じる。
しかしながら、本発明では顕著な画質低下を生じさせずに動き拘束を省くことができる。その理由は、図3に示した画素配置にある。この画素配置では、RGB画像を生成する際、1ライン単位で横方向にスキャンすることにより、単板カラー撮像素子102の長時間露光および短時間露光を行うそれぞれの色成分の画素が、順番に混在している。そのため、短時間露光によって撮影された画素と長時間露光によって撮影された画素が順番に混在し、動き拘束を用いずに画像を生成した際に、短時間露光によって撮影された画素値が色にじみの発生を抑える効果がある。さらに、動き拘束条件を課すことなく新たな動画像を生成するため、演算量ならびに回路規模を低減することができる。
以下に、画像生成部111による高画質化処理を説明する。
(数4)においてM=2とし、Qとして(数15)ないし(数16)を用い、これらの式におけるmを2とする。そして、1階微分、2階微分の差分展開として(数18)、(数19)、(数20)のいずれかを用いると、評価式Jはfの2次式となる。評価式を最小化するfの計算は、(数37)により、fについての連立方程式の計算に帰着する。
Figure 2013223209
ここで、解くべき連立方程式を(数38)のようにおく。
Figure 2013223209
(数38)において、fは生成する画素数(1フレームの画素数×処理するフレーム数)分の要素を持つため、(数38)の計算量は通常、非常に大規模になる。しかし、本願の撮像処理装置では、前述のとおり、Gr/R/B/Gbそれぞれを1ラインごと(例えば幅1000画素×高さ1画素×処理するフレーム数)のみで処理を行なうことが可能なため、メモリアクセスを大幅に削減し、演算量ならびに回路規模を削減することができる。
このような連立方程式の解法として、共役勾配法や最急降下法等の繰り返し計算により解fを収束させる方法(繰り返し法)が一般的に用いられる。
動き拘束を用いずにfを求める際には、評価関数が劣化拘束項と滑らかさ拘束項だけになるため、処理がコンテンツに依存しなくなる。このことを利用すると、連立方程式(数38)の係数行列Aの逆行列をあらかじめ計算でき、これを用いることで直接法により画像処理を行うようにできる。
(数18)に示す滑らかさ拘束を用いる場合、x方向の2階偏微分は、例えば、(数18)に示すように1,−2,1の3つの係数のフィルタとなり、その2乗は1,−4,6,−4,1の5つの係数のフィルタとなる。これらの係数は、水平方向のフーリエ変換と逆変換とで係数行列を挟むことにより、対角化することができる。同様に、長時間露光の劣化拘束も、時間方向のフーリエ変換と逆フーリエ変換とで係数行列を挟むことにより、対角化することができる。すなわち、(数39)のように行列をΛと置くことができる。
Figure 2013223209
これにより、1行あたりのノンゼロ係数の数を係数行列Aと比べて低減させることができる。その結果、Λの逆行列Λ-1の計算が容易になる。そして、(数40)および(数41)により、fを直接法により、繰り返し計算を行わずに、より少ない演算量と回路規模で求めることができる。
Figure 2013223209
Figure 2013223209
また、滑らかさの拘束として(数14)を利用することにより、奇数行目のG画素Gr、奇数行目のR画素、偶数行目のB画素、偶数行目のG画素Gbを独立に計算することができるため、メモリアクセスを削減し、演算量ならびに回路規模を削減しながら、色ずれを生じさせることなく、S/Nをより改善することができる。この場合、本願の撮像処理装置では、1ラインごとの各色の画素(例えば幅1000画素×高さ1画素×処理するフレーム数)のみで処理を行なうことが可能なため、メモリアクセスを大幅に削減し、演算量ならびに回路規模を削減することができる。
また、本願の撮像処理装置における画素配置は、図3に限ったものではなく、図5A〜5Gのいずれでも構わない。前述のとおり、本願の撮像処理装置においては、単板カラー撮像素子102の各色画素において、x方向に長時間露光および短時間露光を行うそれぞれの画素が、順番に混在している必要がある。図5A〜5Gはいずれもこの条件を満たす。
(実施形態2)
近年、多くの機器において電子式ビューファインダが利用され始めている。しかしながら、特許文献1に記載の技術によってそのような電子式ビューファインダを実現しようとすると、撮影時にビューファインダに色にじみや遅延のない映像を表示することが困難であった。その理由は、ある1つの色について全画素で長時間露光をしているためである。
これに対して、本発明の実施形態2では、第1色から第3色までのすべてで、一部またはすべての画素を短時間露光で撮影している。そのため、本実施形態では、短時間露光で撮影された画素の情報をビューファインダに表示することにより、遅延や色にじみのない映像を撮影者に提示する。
図14は、本実施形態における撮像処理装置400の構成を示すブロック図である。図14において、図1と同一の動作をするものについては、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。
撮像処理装置400は、光学系101と、単板カラー撮像素子102と、読み出し制御部103と、制御部104と、画像処理部105と、表示制御部801と、表示部802とを備えている。
単板カラー撮像素子102によって短時間露光撮影された画素信号は、表示制御部801に入力される。
表示制御部801は、入力された短時間露光画像の画素信号に表示のための処理を施す。たとえば表示制御部801は、簡単な補間処理によって、RGB各色のサンプリング位置を揃え、また、アスペクト比を調整する。本願の撮像処理装置では、RGGB4画素のうち、RGB3画素を短時間露光で撮影する。そのため、表示制御部801は、これらの短時間露光画素を補間処理することで、表示のための処理を行なう。
一例として、図15は、短時間露光画像を構成するR,G,およびBの各色画像に補間処理を行い、その後、各色画像を縮小して表示部802に表示するための各色画像を生成する処理の概念図である。他の例として、図16は、短時間露光画像を構成するR,G,およびBの各色画像に補間処理およびアスペクト比の変更処理を行って表示部802に表示するための各色画像を生成する処理の概念図である。表示制御部801は、図15および図16に示すような処理を行った後、各色画像に、サンプリング位置を揃えるための位置合わせ処理を行い、表示部802に表示する。
撮影者は、表示された画像を見ることで、構図やフォーカス調整を行うことができる。
以上述べたように、本発明にかかる撮像処理装置は、光学系、撮像素子、読み出し制御部、画像処理部を有し、小型撮像素子による高解像度かつ高感度撮影向けの技術として有用である。
なお、上述の実施形態では、読み出し制御部103、制御部104、画像処理部105、表示制御部801は異なる構成要素として図示し、説明した。これらは各々が別個のプロセッサによって実現され得る。しかしながらその構成は一例である。2以上の構成要素の機能を、1つのプロセッサによって実現してもよい。もちろん、全ての構成要素の機能を、1つのプロセッサによって実現してもよい。その場合には、たとえば上述した各構成要素の動作に対応する動作を行うためのプログラムモジュールを用意しておき、当該プロセッサがある時点においていずれか1つのまたは複数のプログラムモジュールを実行すればよい。これにより、上述した各構成要素の動作が1つプロセッサによって実現されることになる。
上述したある例示的な実施形態によれば、撮像処理装置の単板カラー撮像素子は、所定のフレームレートに対応する露光時間で露光して得られた画素信号が読み出される複数の第1画素(短時間露光画素)および当該所定のフレームレートよりも長い露光時間で露光して得られた画素信号が読み出される複数の第2画素(長時間露光画素)を有している。この単板カラー撮像素子は、第1色成分、第2色成分および第3色成分の光を第1画素および第2画素の各々で検出する画素が複数設けられている。この単板カラー撮像素子を用いることで、1ラインごとに各色成分について、あるフレームレートで動画像の画素信号と、当該フレームレートよりも長い露光時間で撮影された動画像の画素信号とが得られる。これにより、第1色成分、第2色成分および第3色成分の動画像を常に長時間露光によって撮影した場合と比較して、被写体の動きに起因する色にじみを抑制した画像信号を得ることができる。
本願の他の例示的な実施形態によれば、撮像処理装置は、すべての画素を、2種類の画素、すなわち長時間露光の画素と、短時間露光の画素と、2通り、各種類の画素から信号を読み出す。この際、各色成分において長時間露光の画素と、短時間露光の画素は読み出し方向に対して順番に撮影するように画素を配置する。このような画素配置における読み出し信号に対して、画像復元処理を行うことにより、全て長時間露光のみによって画像信号を得た場合と比較して被写体の動きに起因する色にじみを抑制した画像信号を得ることができる。
なお、本明細書における画像処理部105は装置として実現されなくてもよい。例えば、コンピュータである汎用のプロセッサがコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した画像処理部105の動作を行ってもよい。そのようなコンピュータプログラムは、たとえば図7のフローチャートによって実現される処理をコンピュータに実行させるための命令群を含んでいる。コンピュータプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録されて製品として市場に流通され、または、インターネット等の電気通信回線を通じて伝送される。
上述の実施形態においては、R,GおよびBの3色でカラー動画像を撮影し、Gのみ短時間露光と長時間露光の両方で撮像するとして説明した。しかしながら、これらの色成分の分け方は一例である。例えば、シアン、マゼンタ、イエローの3色のカラーフィルタを用いてもよい。また、3色ではなく、2色または4色以上のフィルタを用いてもよい。
本発明の撮像装置および処理装置は、低光量時の高解像度撮影や小型画素による撮像に有用である。また、プログラムとしても適用が可能である。
100 撮像処理装置
101 光学系
102 単板カラー撮像素子
103 読み出し制御部
104 制御部
105 画像処理部

Claims (8)

  1. 単板カラー撮像素子と画像処理部とを備えた撮像処理装置であって、
    前記単板カラー撮像素子の奇数ラインでは第1色画素および第2色画素が交互に配列され、偶数ラインでは前記第1色画素および第3色画素が交互に配列され、
    同一ラインに設けられた複数の前記第1色画素からは、配列された順序にしたがって交互に第1露光時間、および前記第1露光時間よりも長い第2露光時間で画素値を読み出すことが可能であり、
    同一ラインに設けられた複数の前記第2色画素からは、配列された順序にしたがって交互に前記第1露光時間および前記第2露光時間で画素値を読み出すことが可能であり、
    同一ラインに設けられた複数の前記第3色画素からは、配列された順序にしたがって交互に前記第1露光時間および前記第2露光時間で画素値を読み出すことが可能であり、
    前記画像処理部は、前記第1露光時間で読み出された画素値と、前記第2露光時間で読み出された画素値とに基づいて、前記所定のフレームレートの新たな動画像を生成する、撮像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、
    前記第1露光時間で読み出された画素値と、前記第2露光時間で読み出された画素値とに基づいて得られた、被写体の前記第1色成分の動画像、前記第2色成分の動画像、および前記第3色成分の動画像を受け取り、
    (a)前記第1露光時間で読み出された前記第1色成分、前記第2色成分および前記第3色成分の各動画像と、前記新たな動画像を前記第1露光時間でサンプリングして得られた動画像との第1の差、および
    (b)前記第2露光時間で読み出された前記第1色成分、前記第2色成分および前記第3色成分の各動画像と、前記新たな動画像を前記第2露光時間でサンプリングして得られた動画像との第2の差
    を含む評価式を設定し、前記評価式を予め定められた所定の条件で満足する動画像を、前記新たな動画像として求める、請求項1に記載の撮像処理装置。
  3. 前記画像処理部は、前記評価式を最小化する動画像を、前記新たな動画像として求める、請求項2に記載の撮像処理装置。
  4. 前記画像処理部は、
    前記第1露光時間で読み出された前記第1色成分、前記第2色成分、および前記第3色成分の各動画像を利用して、前記被写体の動きを検出する動き検出部と、
    前記動きの検出結果を利用して前記新たな動画像の動きの分布に関する拘束条件項を設定し、前記動きの分布に関する拘束条件項をさらに含む前記評価式を最小化する動画像を、前記新たな動画像として求める画像生成部と
    を備えた、請求項3に記載の撮像処理装置。
  5. 前記画像処理部は、前記新たな動画像の画素値の分布の変化が少なくなるよう、または、前記新たな動画像の画素値の変化が一定になるよう、拘束条件項を設定し、前記拘束条件項をさらに含む前記評価式を最小化する動画像を、前記新たな動画像として求める、請求項2から4のいずれかに記載の撮像処理装置。
  6. 前記画像処理部は、前記画素値の分布に関する拘束条件を画像の一方向に設定する、請求項5に記載の撮像処理装置。
  7. 前記画像処理部は、前記単板カラー撮像素子から1ラインごとに前記画素値を取得し、取得した1ラインごとに前記画素値の分布に関する拘束条件を設定する、請求項6に記載の撮像処理装置。
  8. 前記第1露光時間で読み出された画素信号に基づいて得られた前記第1色成分の動画像、前記第2色成分の動画像および前記第3色成分の動画像に、表示のために予め定められた画像処理を施す表示制御部と、
    前記表示制御部によって画像処理された前記第1動画像、前記第2動画像および前記第3動画像を表示する表示部と
    をさらに備えた、請求項7に記載の撮像処理装置。
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