JP2013221135A - ポリシロキサン化合物および湿気硬化性樹脂組成物 - Google Patents

ポリシロキサン化合物および湿気硬化性樹脂組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性と粘着性とに優れた硬化物を得ることのできる硬化性樹脂組成物に有用なポリシロキサン化合物、およびそれを含有する湿気硬化性樹脂組成物を提供することにある。
【解決手段】下記一般式(1)で表されることを特徴とするポリシロキサン化合物。
Figure 2013221135

(式中、R〜Rは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R及びRは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、aは、一般式(1)で表される化合物の質量平均分子量を2000〜100万とする数を表し、bは0又は1を表す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、耐熱性、粘着性に優れた湿気硬化性樹脂組成物に有用なポリシロキサン化合物、および、それを含有する湿気硬化性樹脂組成物に関する。
分子末端に加水分解性シリル基を有する高分子化合物を含有する組成物は、大気中の水分等により常温でも硬化可能であり、特に主鎖がポリオキシアルキレン鎖やポリシロキサン鎖であるものは可撓性に優れることから、建築用のシール材、コーティング材、電気、電子部品の封止材料、ポッティング材料、自動車用、建築用、電気電子用の接着剤等の用途に広く使用されている(特許文献1〜2を参照)。
特開平05−279570号公報 特開平07−003159号公報
しかしながら、分子末端に加水分解性シリル基を有する高分子化合物のうち、ポリオキシアルキレンを主鎖とするものは、粘着性に優れるが、耐熱性が不十分であり、ポリシロキサンを主鎖とするものは、耐熱性に優れるが、粘着性が不十分という問題がある。
発熱体の周囲の接着やシーリングでは、耐熱性と粘着性の両方が要求されるが、従来知られた分子末端に加水分解性シリル基を有する高分子化合物を含有する組成物では、耐熱性と粘着性の両方が優れたものはなかった。
そこで本発明の目的は、耐熱性と粘着性とに優れた硬化物を得ることのできる硬化性樹脂組成物に有用なポリシロキサン化合物、およびそれを含有する湿気硬化性樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討を進めた結果、同一分子において末端のアルコキシ基の数が異なるポリシロキサン化合物を使用することにより、耐熱性と粘着性に優れた湿気硬化性樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明のポリシロキサン化合物は、下記一般式(1)で表されることを特徴とするものである。
Figure 2013221135
(式中、R〜Rは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R及びRは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、aは、一般式(1)で表される化合物の質量平均分子量を2000〜100万とする数を表し、bは0又は1を表す。)
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、(A)成分として前記一般式(1)で表されるシロキサン化合物、及び(B)成分として硬化触媒を含有することを特徴とするものである。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、更に、(C)成分として下記一般式(2)で表されるシロキサン化合物を含有することが好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R〜R10は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R11は炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、cは、一般式(2)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表し、d及びeは各々独立して0又は1を表す。)
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、更に、(D)成分として下記一般式(3)で表されるシロキサン化合物を含有することが好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R12〜R17は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R18は炭素数1〜4のアルキル基を表し、fは、一般式(3)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表し、g及びhは各々独立に0又は1を表す。)
本発明により、耐熱性と粘着性とに優れた湿気硬化性樹脂組成物に有用なポリシロキサン化合物、およびそれを含有する湿気硬化性樹脂組成物を提供することが可能となる。
本発明の前記一般式(1)で表されるポリシロキサン化合物は、分子の両末端にアルコキシ基を有し、末端のアルコキシ基の数が非対称であるところに特徴がある。以下、前記一般式(1)で表されるポリシロキサン化合物について説明する。
前記一般式(1)において、R〜Rは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第2ブチル、第3ブチル、イソブチル等が挙げられ、炭素数6〜10のアリール基としては、フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、ナフチル等が挙げられ、好ましくは炭素原子数1〜4のアルキル基で置換されたフェニル基又は無置換のフェニル基である。R及びRはそれぞれ、すべて同一の基でもよいし、異なる基の組合せでもよい。R及びRとしては、粘着性の点からは、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチルが更に好ましく、耐熱性の点からは炭素数6〜10のアリール基が好ましく、フェニルが更に好ましい。
及びRのうちの、アリール基の割合があまりに多い場合には、硬化物の粘着性が低下することから、R及びRは、炭素数1〜4のアルキル基と炭素数6〜10のアリール基の組合せであることが好ましく、R及びRのうち、炭素数6〜10のアリール基の割合は、1〜40モル%であることが好ましく、3〜30モル%であることが更に好ましく、10〜25モル%であることが最も好ましい。R及びRとしては、原料の入手が容易であり、原料の反応性も良好であることから、メチルが好ましい。
及びRは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基を表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第2ブチル、第3ブチル、イソブチル等が挙げられる。R及びRとしては加水分解反応が容易に起こることから、メチル、エチル、プロピルが好ましく、メチル、エチルが更に好ましい。
は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基としては、R及びRで例示した基が挙げられる。また、炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、第2ブトキシ、第3ブトキシ、イソブトキシ等が挙げられる。Xとしては、硬化物の粘着性が向上することから、炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましく、加水分解性が良好であることから、メトキシ、エトキシが更に好ましい。
一般式(1)において、aは、一般式(1)で表される化合物の質量平均分子量を2000〜100万とする数を表す。一般式(1)で表される化合物の質量平均分子量が2000よりも小さい場合には、得られる硬化物の粘着性が不十分となり、100万よりも大きい場合には高粘度になりハンドリング性が低下する。一般式(1)で表される化合物の質量平均分子量は、2500〜5万が好ましく、3000〜3万が更に好ましく、3500〜1万が最も好ましい。尚、本発明において、質量平均分子量とは、テトラヒドロフランを溶媒としてGPC(Gel Permeation Chromatography、ゲル浸透クロマトグラフィーともいう)分析を行った場合のポリスチレン換算の質量平均分子量をいう。bは0又は1を表し、製造が容易であることから、bは0が好ましい。
一般式(1)で表される化合物のうちbが0である化合物は、アルコール化合物を出発物質として、環状シロキサン化合物を、触媒を用いて開環重合して下記一般式(1a)で表される中間体ポリマーを合成し、この中間体ポリマーの末端にトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物を反応させることにより得ることができる。
Figure 2013221135
(式中、R、R、R及びaは、一般式(1)と同義である。)
上記一般式(1a)で表される化合物の出発物質としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、第2ブタノール、第3ブタノール、イソブタノール等の炭素数1〜4のアルコール化合物が挙げられる。
上記開環重合の触媒としては、硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、硫酸化ジルコニア等の酸触媒;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等の塩基触媒が挙げられ、分子量のコントロールが容易であることから塩基触媒が好ましく、工業的な入手の容易さから水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが更に好ましい。触媒に塩基触媒を用いる場合には、副生成物の含量が低減できることから、前記のアルコール化合物を、塩基触媒のアルコラートにしてから用いることが好ましい。
上記環状シロキサン化合物としては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、ヘキサエチルシクロトリシロキサン、ヘキサフェニルシクロトリシロキサン、2,4,6−トリメチル−2,4,6−トリフェニルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタエチルシクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラフェニルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、デカエチルシクロペンタシロキサン、デカフェニルシクロペンタシロキサン、2,4,6,8,10−ペンタメチル−2,4,6,8,10−ペンタフェニルシクロペンタシロキサン、ウンデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられ、工業的に入手が容易であることから、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタエチルシクロテトラシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサンが好ましい。
上記開環重合の反応温度は80〜250℃が好ましく、100〜200℃が更に好ましく、120〜180℃が最も好ましい。上記開環重合は、必要に応じて、ジブチルエーテル、トルエン、キシレン等を溶媒として使用してもよい。
前記中間体ポリマーに反応させるトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン等が挙げられる。
前記中間体ポリマーとトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物との反応では、触媒を用いることが好ましい。触媒としては、ジブチルスズジメトキサイド、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクテート、ジブチルスズジラウレート、ジメチルスズジメトキサイド、ジメチルスズアセテート等の有機スズ化合物;テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘキシルチタネート、ジメトキシチタンジアセチルアセトナート、ジイソプロポキシチタンジアセチルアセトナート等の有機チタン化合物;ヘキシルアミン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン等のアミン化合物又はその塩;ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸等の低級脂肪族カルボン酸;アセトンオキシム、メチルエチルケトンオキシム、シクロヘキサノンオキシム等のオキシム化合物;アルミニウムメトキシドジ(エチルアセトアセトナート)、アルミニウムイソプロポキシドジ(エチルアセトアセトナート)、アルミニウムトリ(エチルアセトアセトナート)等のアルミニウム錯体等が挙げられ、副反応が少ないことからアミン化合物又はその塩が好ましい。触媒の使用量は、前記中間体ポリマー100質量部に対して0.001〜5質量部以下が好ましく、0.005〜3質量部が更に好ましく、0.01〜1質量部が最も好ましい。反応温度は、触媒の種類や使用量によって変わるが、50〜150℃が好ましい。
一般式(1)で表される化合物のうちbが1である化合物は、前記一般式(1a)で表される中間体ポリマーに、下記一般式(1b)で表されるビニルクロロシラン化合物を反応させて、下記一般式(1c)で表される中間体ポリマーとし、下記一般式(1c)で表される中間体ポリマーのビニル基に、下記一般式(1d)で表されるシラン化合物をヒドロシリル化反応させる方法により得ることができる。
Figure 2013221135
(式中、R及びRは、一般式(1)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R〜R及びaは、一般式(1)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R及びXは、一般式(1)と同義である。)
前記一般式(1a)で表される中間体ポリマーと前記一般式(1b)で表されるビニルクロロシラン化合物との反応では、ピリジン、ピコリン等の塩基性有機溶媒の存在下に、前記一般式(1a)で表される中間体ポリマーの末端のシラノール基に前記一般式(1b)で表されるビニルクロロシラン化合物のクロロシリル基を反応させることにより、前記一般式(1c)で表される中間体ポリマーが得られる。前記一般式(1b)で表されるビニルクロロシラン化合物としては、ジメチルビニルクロロシラン、エチルメチルビニルクロロシラン、ジエチルビニルクロロシラン、メチルフェニルビニルクロロシラン、エチルフェニルビニルクロロシラン、ジフェニルビニルクロロシラン等が挙げられる。
前記一般式(1c)で表される中間体ポリマーと前記一般式(1d)で表されるシラン化合物のヒドロシリル化反応では、白金系触媒を用いることが好ましい。白金系触媒としては、例えば、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、白金−オレフィン錯体、白金−カルボニルビニルメチル錯体(Ossko触媒)、白金−ジビニルテトラメチルシロキサン錯体(KaRstedt触媒)、白金−シクロビニルメチルシロキサン錯体、白金−オクチルアルデヒド錯体、白金−ホスフィン錯体(例えば、Pt[P(C、PtCl[P(C、Pt[P(C]、白金−ホスファイト錯体(例えば、Pt[P(OC)、Pt[P(OC)、ジカルボニルジクロロ白金等が挙げられる。触媒の使用量は反応性の点から、各原料の合計量の5質量%以下が好ましく、0.0001〜1.0質量%が更に好ましく、0.001〜0.1質量%が最も好ましい。反応温度は、室温(25℃)〜130℃で行なうのが好ましく、反応時にトルエン、ヘキサン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の従来公知の溶媒を使用してもよい。
前記一般式(1d)で表されるシラン化合物としては、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、エチルジメトキシシラン、エチルジエトキシシラン、プロピルジメトキシシラン、ブチルジメトキシシラン、フェニルジメトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリプロポキシシラン、トリブトキシシラン等が挙げられる。
前記一般式(1)で表されるポリシロキサン化合物は、湿気硬化性樹脂組成物のベース樹脂として有用であり、(A)成分として前記一般式(1)で表されるシロキサン化合物、及び(B)成分として硬化触媒を含有する組成物は、湿気硬化性樹脂組成物として好適に使用できる。本発明の湿気硬化性樹脂組成物の(B)成分の硬化触媒としては、ジブチルスズジラウリレート、ジオクチルスズジマレート、ジブチルスズフタレート、オクチル酸第一スズ、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズ塩とオルトケイ酸エチルとの反応生成物等の有機スズ化合物;テトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタネート、トリエタノールアミンチタネート、チタニウムテトラキス(エチレングリコールモノメチルエーテル)、チタニウムテトラキス(エチレングリコールモノエチルエーテル)、チタニウムテトラキス(エチレングリコールモノブチルエーテル)等のチタン化合物;ジルコニウム(アセチルアセトン)、ジルコニウムトリス(アセチルアセトン)、ジルコニウムテトラキス(エチレングリコールモノメチルエーテル)、ジルコニウムテトラキス(エチレングリコールモノエチルエーテル)、ジルコニウムテトラキス(エチレングリコールモノブチルエーテル)などの有機ジルコニウム化合物;オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸コバルト等のカルボン酸金属塩;アルミニウムアセチルアセテート錯体等の金属アセチルアセテート錯体;バナジウムアセチルアセトナート錯体等の金属アセチルアセトナート錯体等が挙げられ、反応性に優れ、毒性も少ないことから、チタン化合物が好ましい。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物の(B)成分である硬化触媒の量があまりに少ない場合には、硬化不足になる場合があり、またあまりに多い場合は、配合量に見合う増量効果は得られないばかりか、却って耐熱性等の物性に悪影響を及ぼすことがあることから硬化触媒は、本発明の湿気硬化性樹脂組成物100質量部に対して0.005〜10質量が好ましく、0.01〜7質量部が更に好ましく、0.1〜5質量部が最も好ましい。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、硬化性が向上することから、更に、下記一般式(2)で表されるシロキサン化合物を含有することが好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R〜R10は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R11は炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、cは、一般式(2)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表し、d及びeは各々独立して0又は1を表す。)
前記一般式(2)において、R〜R10は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表す。炭素数1〜4のアルキル基及び又は炭素数6〜10のアリール基としては、前記一般式(1)のR及びRで例示した基等が挙げられる。R及びRはそれぞれ、すべて同一の基でもよいし、異なる基の組合せでもよい。粘着性の点からは、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチルが更に好ましく、耐熱性の点からは炭素数6〜10のアリール基が好ましく、フェニルが更に好ましい。R及びRのうちの、アリール基の割合があまりに多い場合には、硬化物の粘着性が低下することから、R及びRは、炭素数1〜4のアルキル基と炭素数6〜10のアリール基の組合せであることが好ましく、R及びRのうち、炭素数6〜10のアリール基の割合は、1〜40モル%であることが好ましく、3〜30モル%であることが更に好ましく、10〜25モル%であることが最も好ましい。R及びR10としては、原料の入手が容易であり、原料の反応性も良好であることから、メチルが好ましい。
11は炭素数1〜4のアルキル基を表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、前記一般式(1)のR及びRで例示した基等が挙げられる。R11としては、加水分解反応が容易に起こることから、メチル、エチル、プロピルが好ましく、メチル、エチルが更に好ましい。
は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表す。炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基及び炭素数1〜4のアルコキシ基としては、前記一般式(1)のXで例示した基等が挙げられる。Xとしては、加水分解性が良好であることから、メチル、エチル、メトキシ、エトキシが好ましく、本発明の湿気硬化性樹脂組成物の保存安定性が良好であることから、メチル、エチルが更に好ましい。
一般式(2)において、cは、一般式(2)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表す。一般式(2)で表される化合物の質量平均分子量が1000よりも小さい場合には、得られる硬化物の粘着性が不十分となり、100万よりも大きい場合には高粘度になりハンドリング性が低下する。一般式(2)で表される化合物の質量平均分子量は、1500〜5万が好ましく、2000〜3万が更に好ましく、2500〜1万が最も好ましい。d及びeは0又は1を表し、簡便な工程で製造できることからd及びeは0が好ましい。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物において、(C)成分の含量があまりに少ない場合は、十分な効果を発揮できず、またあまりに多い場合は、硬化物の粘着性が低下することがあることから、(C)成分の含量は(A)成分100質量部に対して、0.05〜15質量部が好ましく、0.2〜10質量部が更に好ましく、0.3〜5質量部が最も好ましい。
一般式(2)で表されるシロキサン化合物のうち、d及びeが0である化合物は、下記一般式(2a)で表される中間体ポリマーの末端のシラノール基にトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物を反応させることにより得ることができる。
Figure 2013221135
(式中、R、R及びcは、一般式(2)と同義である。)
一般式(2a)で表される中間体ポリマーとトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物との反応は、前述した一般式(1a)で表される中間体ポリマーとトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物との反応と同様に行えばよく、トリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物としては、一般式(1a)で表される中間体ポリマーとの反応で例示したトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物が挙げられる。
前記一般式(2a)で表される中間体ポリマーは、ジクロロシラン化合物又はジアルコキシシラン化合物の加水分解縮合、又は下記一般式(2b)で表される中間体ポリマーの末端のアルコキシ基を加水分解することにより得ることができる。
Figure 2013221135
(式中、R19は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R、R及びcは、一般式(2)と同義である。)
ジクロロシラン化合物又はジアルコキシシラン化合物の加水分解縮合に用いられる、好ましいジクロロシラン化合物としては、ジメチルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、ジプロピルジクロロシラン、メチルエチルジクロロシラン、メチルフェニルジクロロシラン、エチルフェニルジクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン等が挙げられ、好ましいジアルコキシシラン化合物としては、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、エチルフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、エチルフェニルジエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン等が挙げられる。
ジクロロシラン化合物又はジアルコキシシラン化合物の加水分解縮合は、水又は、水を含有する有機溶媒中で、ハロシラン基又はアルコキシシラン基が加水分解されてシラノール基(Si−OH基)を生成し、生成したシラノール基同士、又は、シラノール基とアルコキシシリル基が縮合することにより進行する。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。反応を促進するには、触媒を使用することが好ましく、具体的には、塩酸、リン酸、硫酸等の無機酸類;ギ酸、酢酸、シュウ酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、リン酸モノイソプロピル等の有機酸類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニア等の無機塩基類;トリメチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアミン化合物(有機塩基)類等が挙げられ、これらの1種を用いても、2種以上を併用してもよい。加水分解・縮合反応の温度は、溶媒の種類、触媒の種類及び量等により変わるが、0〜80℃が好ましく、5〜50℃が更に好ましく、8〜30℃が最も好ましい。
前記一般式(2b)で表される中間体ポリマーは、前記一般式(1a)で表される中間体ポリマーと同様の方法により得ることができる。前記一般式(2b)で表される中間体ポリマーの末端のアルコキシ基の加水分解は、塩酸、リン酸、硫酸等の無機酸類を触媒として行えばよい。
一般式(2)で表されるシロキサン化合物のうち、d及びeが1である化合物は、下記一般式(2c)で表される中間体ポリマーのビニル基に、下記一般式(2d)で表されるシラン化合物を反応させる方法、又は下記一般式(2e)で表される中間体ポリマーのSiH基に、下記一般式(2f)で表されるビニルシラン化合物を反応させる方法により得ることができ、工業的な原料の入手が容易であることから、前者が好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R〜R10及びcは、一般式(2)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R11及びXは、一般式(2)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R〜R10及びcは、一般式(2)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R11及びXは、一般式(2)と同義である。)
前記一般式(2c)で表される中間体ポリマーと前記一般式(2d)で表されるシラン化合物の反応、及び前記一般式(2e)で表される中間体ポリマーと前記一般式(2f)で表されるビニルシラン化合物のヒドロシリル化反応では、前記一般式(1c)で表される中間体ポリマーと前記一般式(1d)で表されるシラン化合物のヒドロシリル化反応の場合と同様の条件で反応させればよい。
前記一般式(2d)で表されるシラン化合物としては、前記一般式(1d)で表されるシラン化合物で例示した化合物等が挙げられる。
また、前記一般式(2f)で表されるビニルシラン化合物としては、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、エチルビニルジメトキシシラン、エチルビニルジエトキシシラン、プロピルビニルジメトキシシラン、ブチルビニルジメトキシシラン、フェニルビニルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルトリブトキシシラン等が挙げられる。
前記一般式(2c)で表される中間体ポリマーは、前記一般式(2a)で表される中間体ポリマーに下記一般式(2g)で表されるビニルクロロシラン化合物を反応させる方法、又は下記一般式(2h)で表されるジビニルシロキサン化合物に、環状シロキサン化合物を挿入付加させる方法により得ることができ、副反応が少なく、分子量の制御が容易であることから前者が好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R及びR10は、一般式(2)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R及びR10は、一般式(2)と同義である。)
上記一般式(2g)で表されるビニルクロロシラン化合物としては、ジメチルビニルクロロシラン、エチルメチルビニルクロロシラン、ジエチルビニルクロロシラン、メチルフェニルビニルクロロシラン、エチルフェニルビニルクロロシラン、ジフェニルビニルクロロシランが挙げられる。一般式(2a)で表される中間体ポリマーと一般式(2g)で表されるビニルクロロシラン化合物との反応は、ピリジン、ピコリン等の存在下に、反応温度40〜120℃、好ましくは60〜90℃で行えばよい。
上記一般式(2h)で表されるジビニルシロキサン化合物としては、1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジビニルシロキサン、1,1,3,3−テトラエチル−1,3−ジビニルシロキサン、1,3−ジメチル−1,3−ジフェニル−1,3−ジビニルシロキサン、1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ジビニルシロキサン等が挙げられ、環状シロキサン化合物としては、上記一般式(1a)で表される中間体ポリマーの合成で例示した環状シロキサン化合物が挙げられる。
上記一般式(2h)で表されるジビニルシロキサン化合物への環状シロキサン化合物の挿入付加反応には、酸触媒又は塩基触媒を用いる。酸触媒としては、硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、活性白土、硫酸化ジルコニア等が挙げられ、塩基触媒としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等の塩基触媒等が挙げられる。挿入付加反応の触媒としては、反応性が良好であることから、塩基触媒が好ましく、水酸化カリウムが更に好ましい。反応温度は80〜250℃が好ましく、100〜200℃が更に好ましく、120〜180℃が最も好ましい。上記開環重合は、必要に応じて、ジブチルエーテル、トルエン、キシレン等を溶媒として使用してもよい。
上記一般式(2e)で表される中間体ポリマーは、前記一般式(2a)で表される中間体ポリマーに下記一般式(2i)で表されるクロロシラン化合物を反応させる方法、又は下記一般式(2j)で表されるシロキサン化合物に、環状シロキサン化合物を挿入付加させる方法より得ることができ、副反応が少なく、分子量の制御が容易であることから前者が好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R及びR10は、一般式(2)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R及びR10は、一般式(2)と同義である。)
一般式(2i)で表されるクロロシラン化合物としては、ジメチルクロロシラン、エチルメチルクロロシラン、ジエチルクロロシラン、メチルフェニルクロロシラン、エチルフェニルクロロシラン、ジフェニルクロロシランが挙げられる。一般式(2a)で表される中間体ポリマーと一般式(2i)で表されるクロロシラン化合物との反応は、ピリジン、ピコリン等の存在下に、反応温度40〜120℃、好ましくは60〜90℃で行えばよい。
前記一般式(2j)で表されるシロキサン化合物としては、1,1,3,3−テトラメチルシロキサン、1,1,3,3−テトラエチルシロキサン、1,3−ジメチル−1,3−ジフェニルシロキサン、1,1,3,3−テトラフェニルシロキサン等が挙げられ、環状シロキサン化合物としては、下記一般式(1a)で表される中間体ポリマーの合成で例示した環状シロキサン化合物が挙げられる。
上記一般式(2h)で表されるシロキサン化合物への環状シロキサン化合物の挿入付加反応には、酸触媒を用いる。酸触媒としては、硫酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、活性白土、硫酸化ジルコニア等が挙げられる。挿入付加反応の触媒としては、反応性が良好であることから、メタンスルホン酸が好ましい。反応温度は80〜250℃が好ましく、100〜200℃が更に好ましく、120〜180℃が最も好ましい。上記開環重合は、必要に応じて、ジブチルエーテル、トルエン、キシレン等を溶媒として使用してもよい。
一般式(2)で表されるシロキサン化合物のうち、d及びeの一方が1であり、他方が0である化合物は、下記一般式(2k)で表されるビニルシラン化合物を出発物質として、環状シロキサン化合物を、触媒を用いて開環重合して下記一般式(2m)で表される中間体ポリマーを合成し、この中間体ポリマーのビニル末端に前記一般式(2d)で表されるシラン化合物を反応させ、シラノール末端にトリアルコキシシラン化合物又はテトラアルコキシシラン化合物を反応させることにより得ることができる。
Figure 2013221135
(式中、R〜R10及びcは、一般式(2)と同義である。)
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、粘着性が向上することから、更に、(D)成分として、下記一般式(3)で表されるシロキサン化合物を含有することが好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R12〜R17は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R18は炭素数1〜4のアルキル基を表し、fは、一般式(3)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表し、g及びhは各々独立に0又は1を表す。)
前記一般式(3)において、R12〜R17は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表す。炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基としては、前記一般式(1)のR及びRで例示した基等が挙げられる。R12及びR13はそれぞれ、すべて同一の基でもよいし、異なる基の組合せでもよい。粘着性の点からは、炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、メチルが更に好ましく、耐熱性の点からは炭素数6〜10のアリール基が好ましく、フェニルが更に好ましい。R12及びR13のうちの、アリール基の割合があまりに多い場合には、硬化物の粘着性が低下することから、R12及びR13は、炭素数1〜4のアルキル基と炭素数6〜10のアリール基の組合せであることが好ましく、R12及びR13のうち、炭素数6〜10のアリール基の割合は、1〜40モル%であることが好ましく、3〜30モル%であることが更に好ましく、10〜25モル%であることが最も好ましい。R14〜R17としては、原料の入手が容易であり、原料の反応性も良好であることから、メチルが好ましい。
18は炭素数1〜4のアルキル基を表す。炭素数1〜4のアルキル基としては、前記一般式(1)のRで例示した基等が挙げられる。R18としては、加水分解反応が容易に起こることから、メチル、エチル、プロピルが好ましく、メチル、エチルが更に好ましい。
一般式(3)において、fは、一般式(3)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表す。一般式(3)で表される化合物の質量平均分子量が1000よりも小さい場合には、得られる硬化物の粘着性が不十分となり、100万よりも大きい場合には高粘度になりハンドリング性が低下する。一般式(3)で表される化合物の質量平均分子量は、2000〜5万が好ましく、3000〜3万が更に好ましく、3500〜1万が最も好ましい。g及びhは各々独立に0又は1を表し、簡便な工程で製造できることから、g及びhは0が好ましい。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物において、前記一般式(3)で表されるシロキサン化合物の含量があまりに少ない場合は、十分な効果を発揮できず、またあまりに多い場合は、硬化物の硬化性に悪影響を及ぼすことがあることから、前記一般式(3)で表されるシロキサン化合物の含量は前記一般式(1)で表されるシロキサン化合物100質量部に対して、5〜200質量部が好ましく、10〜150質量部が更に好ましく、20〜120質量部が最も好ましい。
一般式(3)で表されるシロキサン化合物のうち、g及びhが0である化合物は、下記中間体ポリマー(3a)又は下記一般式(3b)で表される中間体ポリマーの末端のシラノール基を、オルトエステル化合物又はテトラアルコキシメタン化合物により、アルコキシシリル基にすることにより得ることができる。
Figure 2013221135
(式中、R12、R13、R16〜R18及びfは、一般式(3)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R12、R13、R16、R17及びfは、一般式(3)と同義である。)
一般式(3a)で表される中間体ポリマーは、前記一般式(1a)で表される中間体ポリマーと同様の方法により得ることができ、一般式(3b)で表される中間体ポリマーは、前記一般式(2a)で表される中間体ポリマーと同様の方法により得ることができる。
オルトエステル化合物としては、トリメトキシメタン、トリエトキシメタン、トリプロポキシメタン、トリイソプロポキシメタン、トリブトキシメタン、トリメトキシエタン、トリエトキシエタン、トリプロポキシエタン、トリイソプロポキシエタン、トリブトキシエタン等が挙げられ、テトラアルコキシメタン化合物としては、テトラメトキシメタン、テトラエトキシメタン、テトライソプロポキシメタンが挙げられる。これらの中でも、反応性が良好であることから、トリメトキシメタン、トリエトキシメタン、トリメトキシエタン、テトラメトキシメタンが好ましい。
シラノール基を、オルトエステル化合物又はテトラアルコキシメタン化合物により、アルコキシシリル基にする場合には、シラノール基に対して、過剰量のオルトエステル化合物又はテトラアルコキシメタン化合物を使用し、100〜150℃程度に加熱して反応させた後、未反応のオルトエステル化合物又はテトラアルコキシメタン化合物を除去すればよい。
一般式(3)で表されるシロキサン化合物のうち、g及びhが1である化合物は、下記一般式(3c)で表される中間体ポリマーのビニル基に、下記一般式(3d)で表されるシラン化合物を反応させる方法、又は下記一般式(3e)で表される中間体ポリマーに、下記一般式(3f)で表されるビニルシラン化合物を反応させる方法により得ることができ、工業的な原料の入手が容易であることから、前者が好ましい。
Figure 2013221135
(式中、R12〜R15、及びfは、一般式(3)と同義である。)
Figure 2013221135
(式中、R12〜R15、及びfは一般式(3)と同義である。)
前記一般式(3c)で表される中間体ポリマーと前記一般式(3d)で表されるシラン化合物の反応、及び前記一般式(3e)で表される中間体ポリマーと前記一般式(3f)で表されるビニルシラン化合物の反応は、前記一般式(2c)で表される中間体ポリマーと前記一般式(2d)で表されるシラン化合物の反応、及び前記一般式(2e)で表される中間体ポリマーと前記一般式(2f)で表されるビニルシラン化合物の反応と、同様の条件で反応すればよい。
前記一般式(3d)で表されるシラン化合物としては、ジメチルメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジエチルメトキシシラン、ジエチルエトキシシラン、ジプロピルメトキシシラン、ジブチルメトキシシラン、ジフェニルメトキシシラン、メチルエチルメトキシシラン、メチルエチルエトキシシラン、メチルプロピルメトキシシラン、メチルブチルメトキシシラン、メチルフェニルメトキシシラン等が挙げられる。
また、前記一般式(3f)で表されるビニルシラン化合物としては、ジメチルビニルメトキシシラン、ジメチルビニルエトキシシラン、ジエチルビニルメトキシシラン、ジエチルビニルエトキシシラン、ジプロピルビニルメトキシシラン、ジブチルビニルメトキシシラン、ジフェニルビニルメトキシシラン、メチルエチルビニルメトキシシラン、メチルエチルビニルエトキシシラン、メチルプロピルビニルメトキシシラン、メチルブチルビニルメトキシシラン、メチルフェニルビニルメトキシシラン等が挙げられる。
前記一般式(3c)で表される中間体ポリマーは、前記一般式(2c)で表される中間体ポリマーと同様の方法で得ることができ、前記一般式(3e)で表される中間体ポリマーは、前記一般式(2e)で表される中間体ポリマーと同様の方法で得ることができる。
一般式(3)で表されるシロキサン化合物のうち、g及びhの一方が1であり、他方が0である化合物は、下記一般式(3g)で表されるビニルシラン化合物を出発物質として、環状シロキサン化合物を、触媒を用いて開環重合して下記一般式(3h)で表される中間体ポリマーを合成し、この中間体ポリマーのビニル末端に前記一般式(3d)で表されるシラン化合物を反応させ、シラノール末端にオルトエステル化合物又はテトラアルコキシメタン化合物を反応させることにより得ることができる。
Figure 2013221135
(式中、R12〜R15、及びfは、一般式(3)と同義である。)
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、流動性やチクソトロピー性が改良されるとともに、本発明の硬化物の熱伝導性を改良し放熱性を付与することができることから、さらに、フィラーを含有することが好ましい。フィラーとしては、例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ベリリウム、炭化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機系フィラー;銀、銅、アルミニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、スズ等の金属系フィラー;カーボン、グラファイト等の炭素系フィラー等が挙げられる。高い電気絶縁性が要求される場合には、無機系フィラーのみを使用することが好ましい。前記フィラーは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、この他、必要に応じて、酸化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、防カビ剤、溶剤、香料、顔料、染料等を添加してもよい。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物では、アルコキシシリル基が加水分解されて、シラノール基とアルコールが生成し、シラノール基同士の脱水縮合により硬化が起こる。本発明の湿気硬化性樹脂組成物の硬化条件は、硬化触媒の種類や配合量によって変わり、特には限定されないが、温度25℃以上で、湿度50%であれば、10〜30時間で硬化を行うことができ、この後、生成したアルコールの除去とシラノール基同士の脱水縮合の促進を目的として、更に、100〜200℃で0.5〜3時間加熱することが好ましい。
本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、自動車、電器、土木用のシーラント又はシーリング材、接着剤、塗料、コーティング材、ポッティング材、成形物などに適用することができる。本発明の湿気硬化性樹脂組成物は、特に、耐熱性及び粘着性に優れることから、高温にさらされる機器のシーリング材、接着剤として好適に使用できる。特に、本発明の湿気硬化性樹脂組成物に熱伝導性の高いフィラーを配合したものは、電子機器の放熱シートに好適に使用できる。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。尚、特に限定のない限り、実施例中の「部」や「%」は質量基準によるものである。
[合成例1]中間体a1の合成
窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を備えたガラス製反応容器に、オクタフェニルテトラシロキサン872g(1.1mol)、オクタメチルテトラシロキサン1305g(4.4mol)、およびカリウムメトキシド70g(1mol)を仕込み、窒素雰囲気下、150℃で2時間攪拌して反応させた。冷却して、反応液をイオン交換水で水洗した後、100℃で水を減圧留去し、2033gの中間体a1を得た(収率92%)。中間体a1は、前記一般式(1a)おいてRがメチルである化合物、及び前記一般式(3a)おいてR18がメチルである化合物に、それぞれ相当する。
[合成例2]化合物A1の合成
窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を備えたガラス製反応容器に、中間体a1を500g、メチルトリメトキシシラン78g(0.5mol)、並びに触媒として酢酸0.6g(0.1mmol)を仕込み、窒素雰囲気下、90℃で2時間攪拌して反応させた。反応液を、90℃で減圧して、未反応のメチルトリメトキシシラン、酢酸及び生成したメタノールを除去し、ろ過した後、更に、薄膜蒸留装置を用いて低沸点成分を除去し、化合物A1を得た。化合物A1は、前記一般式(1)において、R、R及びXがメチル、R及びRがメチル及びフェニルの組合せでメチル/フェニル=4/1モル比、bが0の化合物である。また、化合物A1の質量平均分子量は4500であった。
[合成例3]化合物A2の合成
合成例2において、メチルトリメトキシシラン78g(0.5mol)の代わりに、テトラメトキシシラン76g(0.5mol)を使用した以外は、合成例2と同様の操作を行い、化合物A2を得た。化合物A2は、前記一般式(1)において、R及びRがメチル、Xがメトキシ、R及びRがメチル及びフェニルの組合せでメチル/フェニル=4/1モル比、bが0の化合物である。また、化合物A2の質量平均分子量は4500であった。
[合成例4]中間体a2の合成
窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を備えたガラス製反応容器に、中間体a1を200g、ジメチルビニルクロロシシラン78g(0.32mol)、及び溶媒としてピリジン100gを仕込み、窒素雰囲気下、90℃で2時間攪拌して反応させた。反応液を、90℃で減圧して、未反応のジメチルビニルクロロシシラン及びピリジンを除去した後、イオン交換水で水洗し、更に、100℃で減圧し、水を除去して中間体a2を得た。中間体a2は、前記一般式(1c)に相当する化合物である。
[合成例5]化合物A3の合成
中間体a2が入っているガラス製反応容器に、メチルジメトキシシラン36g(0.3mol)および触媒として白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(Karstedt触媒)20mg、溶媒としてトルエン100gを仕込み、60℃で15時間攪拌して反応させた。この後、100℃で、未反応のメチルジメトキシシラン及びトルエンを減圧留去し、ろ過した後、更に、薄膜蒸留装置を用いて低沸点成分を除去し、化合物A3を得た。化合物A3は、前記一般式(1)において、R〜R及びX1がメチル、R及びRがメチル及びフェニルの組合せでメチル/フェニル=4/1モル比、bが1の化合物である。また、化合物A3の質量平均分子量は4600であった。
[合成例6]中間体c1の合成
窒素ガス導入管、温度計、還流器及び攪拌装置を備えたガラス製反応容器に、中間体a1を500g、20%塩酸水溶液250g、溶媒としてトルエン250gを仕込み、100℃で、15時間撹拌した。反応液から、塩酸水溶液層を除去し、反応液をイオン交換水で水洗した後、100℃で減圧し、水及びトルエンを除去して480gの中間体c1を得た(収率96%)。中間体c1は、前記一般式(2a)で表される化合物に相当する。
[合成例7]化合物C1の合成
窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を備えたガラス製反応容器に、中間体c1を200g、メチルトリメトキシシラン44g(0.32mol)、並びに触媒として酢酸0.24g(0.4mmol)を仕込み、窒素雰囲気下、90℃で2時間攪拌して反応させた。反応液を、90℃で減圧して、未反応のメチルトリメトキシシラン、酢酸及び生成したメタノールを除去し、ろ過した後、更に、薄膜蒸留装置を用いて低沸点成分を除去し、化合物C1を得た。化合物C1は、前記一般式(2)において、R11及びXがメチル、R及びRがメチル及びフェニルの組合せでメチル/フェニル=4/1モル比、d及びeが0の化合物である。また、化合物C1の質量平均分子量は4200であった。
[合成例8]化合物C2の合成
合成例7において、メチルトリメトキシシラン44g(0.32mol)の代わりに、テトラメトキシシラン49g(0.32mol)を使用した以外は、合成例7と同様の操作を行い、化合物C2を得た。化合物C2は、前記一般式(2)において、R11がメチル、Xがメトキシ、R及びRがメチル及びフェニルの組合せでメチル/フェニル=4/1モル比、d及びeが0の化合物である。また、化合物C2の質量平均分子量は4200であった。
[合成例9]中間体c2の合成
窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を備えたガラス製反応容器に、中間体c1を200g、ジメチルビニルクロロシシラン78g(0.32mol)、及び溶媒としてピリジン100gを仕込み、窒素雰囲気下、90℃で2時間攪拌して反応させた。反応液を、90℃で減圧して、未反応のジメチルビニルクロロシシラン及びピリジンを除去した後、イオン交換水で水洗し、更に、100℃で減圧し、水を除去して中間体c2を得た。中間体c2は、前記一般式(2c)に相当する化合物である。
[合成例10]化合物C3の合成
中間体c2が入っているガラス製反応容器に、メチルジメトキシシラン36g(0.3mol)および触媒として白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体(Karstedt触媒)20mg、溶媒としてトルエン100gを仕込み、60℃で15時間攪拌して反応させた。この後、100℃で、未反応のメチルジメトキシシラン及びトルエンを減圧留去し、ろ過した後、更に、薄膜蒸留装置を用いて低沸点成分を除去し、化合物C3を得た。化合物C3は、前記一般式(2)において、R及びXがメチル、R及びRがメチル及びフェニルの組合せでメチル/フェニル=4/1モル比、R及びRが1の化合物である。また、化合物C3の質量平均分子量は4300であった。
[合成例11]化合物D1の合成
窒素ガス導入管、温度計及び攪拌装置を備えたガラス製反応容器に、中間体a1を300g、トリメトキシメタン53g(0.5mmol)を仕込み、窒素雰囲気下、100℃で6時間攪拌して反応させた。反応液を、100℃で減圧して、未反応のトリメトキシメタン、及び生成したギ酸メチルを除去し、ろ過した後、更に、薄膜蒸留装置を用いて低沸点成分を除去し、化合物D1を得た。化合物D1は、前記一般式(3)において、R18がメチル、R12、R13、R16及びR17がメチル及びフェニルの組合せでメチル/フェニル=4/1モル比、g及びhが0の化合物である。また、化合物D1の質量平均分子量は4500であった。
(湿気硬化性樹脂組成物の調製)
化合物A1、A2、A3、B1、C1、C2、C3、D1を用いて、表1に示す配合にて、実施例1〜15、比較例1〜6の湿気硬化性樹脂組成物を調製した。なお表中の( )内の数字は、各成分の質量比を表す。なお、化合物B1は、ジイソプロポキシチタンジアセチルアセトナートである。
実施例1〜15及び比較例1〜6の湿気硬化性樹脂組成物について、下記の方法により試験片を作製し、下記の評価を行った。結果を表1に示す。
[試験片の作成方法]
縦10cm、横10cmのガラス板に、厚さ0.1mmとなるように湿気硬化性樹脂組成物を塗布し、温度40℃、相対湿度50%の恒温恒湿槽で24時間保存した後、200℃の恒温槽で2時間加熱して試験片に用いた。
[ブリード試験]
試験片の表面に薬包紙を押し付け、薬包紙の濡れによりブリードの程度を以下の基準により判定した。
◎:薬包紙に濡れがなく、ブリードがみられない。
○:薬包紙にわずかに濡れがあり、わずかにブリードがみられない。
△:薬包紙にやや濡れがあり、ややブリードがみられる。
×:薬包紙に明らかに濡れがあり、ブリードが多い。
未硬化:硬化しておらず、ブリード試験未実施。
[粘着性試験]
水平に置いた試験片上に、直径1/4インチの鋼球をのせ、試験片の傾斜角を0°から次第に大きくした場合にボールが動き始める傾斜角を測定した。ボールが動き始める傾斜角が大きいほど粘着性が大きいことを示す。
Figure 2013221135
表1の結果から、本発明の硬化性樹脂組成物から得られる硬化物は、耐熱性および粘着性に優れていることがわかる。

Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されることを特徴とするポリシロキサン化合物。
    Figure 2013221135
    (式中、R〜Rは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R及びRは各々独立して炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、aは、一般式(1)で表される化合物の質量平均分子量を2000〜100万とする数を表し、bは0又は1を表す。)
  2. (A)成分として前記一般式(1)で表されるシロキサン化合物、及び(B)成分として硬化触媒を含有することを特徴とする湿気硬化性樹脂組成物。
  3. 更に、(C)成分として下記一般式(2)で表されるシロキサン化合物を含有する請求項2記載の湿気硬化性樹脂組成物。
    Figure 2013221135
    (式中、R〜R10は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R11は炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、cは、一般式(2)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表し、d及びeは各々独立して0又は1を表す。)
  4. 更に、(D)成分として下記一般式(3)で表されるシロキサン化合物を含有する請求項2または3記載の湿気硬化性樹脂組成物。
    Figure 2013221135
    (式中、R12〜R17は各々独立して炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基を表し、R18は炭素数1〜4のアルキル基を表し、fは、一般式(3)で表される化合物の質量平均分子量を1000〜100万とする数を表し、g及びhは各々独立に0又は1を表す。)
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