JP2013216388A - ガラス板の梱包体の搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送車両の積載限界幅に制限された状況下において大サイズのガラス板を収容でき、かつガラス板の保管効率を向上させる。
【解決手段】本発明のガラス板の梱包体によれば、ガラス板Gのヤング率をE、厚さをTとすると、ロール10に巻き付けるときに発生する、ガラス板Gの許容される引張応力の最大値(σmax)が50MPaとなるように、ロール10の半径Rを式(1):R>T・E/2σmax、式(2):0.15≦T≦0.7mm、により算定し、その半径Rのロール10上にガラス板Gを連続的に巻き付けて収容する。この梱包体によれば、ガラス板を積載限界幅に応じた大きさに切断する必要がないため、輸送車両の積載限界幅に制限されつつも大サイズのガラス板を収容できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板の梱包体の搬送方法に関する。特に、液晶ディスプレイや有機EL素子等のフラットパネルディスプレイに用いられる、薄板のガラス基板の中間ガラス製品を収容するガラス板の梱包体の搬送方法に関する。
近年、液晶ディスプレイや有機EL素子のガラス基板に使用される、厚み1mm以下の大型マザーガラス基板のニーズが高まっている。その外形サイズとしては、一辺が2800mm以上、3100mm以上、3300mm以上、3600mm以上のものが知られている。
一般的に、マザーガラス基板は、ガラス板の製造工場で製造され、その後、所定の梱包体として収容され、輸送車両に積み込まれ、ディスプレイパネルの製造工場まで輸送される。あるいは、ガラス板の製造工場と、ディスプレイパネルの製造工場と近接して設置し、両工場の間を直送する方法も検討されている。
そのような際、一定枚数の大型マザーガラス板を平積み容器で収容しようとすると、その容器の幅が輸送車両の積載限界幅(2500mm(有効内寸法:約2380mm):(車両制限令第3条第1項))を超えるため、輸送車両の荷台に搭載することができない。また、その幅自体のサイズが障害となり、搬送が困難となる。
そこで、このような大型のガラス板を収容する容器として、特許文献1に開示された収容容器が知られている。
特許文献1の収容容器は、凹状の湾曲面が形成された基台を備え、この基台の湾曲面上に複数枚のガラス板を平積みするものである。これにより、ガラス板は前記湾曲面に倣って湾曲した状態で積層される。そのため、湾曲方向におけるガラス板の直線寸法が短くなり、収容容器全体の幅寸法を短くできる。したがって、特許文献1の収容容器を使用することにより、輸送車両の積載限界幅を超える幅寸法を有するガラス板であっても、輸送車両への搭載、輸送が可能となる。
特開2007−106419号公報
しかしながら、特許文献1の収容容器は、基台の湾曲面にガラス板を平積みするものなので、前述した積載限界幅に応じた大きさにガラス板を切断して収容しなければならず、それ以上の大サイズのガラス板を収容して搬送することができないという欠点があった。
また、ガラス板を特許文献1の収容容器で保管する場合も、一台の収容容器に積載されるガラス板の枚数にも限界があるため、ガラス板の保管効率を上げることができないという欠点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、輸送車両の積載限界幅に制限された状況下において大サイズのガラス板を収容でき、かつガラス板の保管効率を上げることができるガラス板の梱包体の搬送方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の態様1は、半径R(mm)の円筒体に厚さT(mm)のガラス板が巻き付けられ、前記ガラス板のヤング率をE(MPa)、前記ガラス板の許容される引張応力の最大値をσmax(MPa)とすると、下記式1、式2及び式3を満足するガラス板の梱包体の搬送方法において、前記ガラス板の梱包体を、輸送手段の内部に収容し、搬送するとともに、前記ガラス板の梱包体の円筒体とガラス板の巻き付け後の側面部が、前記輸送手段の進行方向に対して垂直又は平行となる位置に、前記ガラス板の梱包体が前記輸送手段に積み込まれることを特徴とするガラス板の梱包体の搬送方法を提供する。
R≧T・E/2σmax ・・・ (1)
0.15≦T≦0.7mm ・・・ (2)
σmax=50MPa ・・・ (3)
態様2は、T≦0.3mmである態様1に記載のガラス板の梱包体の搬送方法を提供する。
態様3は、円筒体に巻き付けられたガラス板を伸展した場合の、ガラス板の長尺方向の長さLが500m以上である請求項1または2に記載のガラス板の梱包体の搬送方法を提供する。
態様4は、ガラス板の円筒体の軸方向における幅Wが、0.3m以上である態様1、2または3に記載のガラス板の梱包体の搬送方法を提供する。
態様5は、ガラス板が無アルカリガラスである態様1、2、3または4に記載のガラス板の梱包体の搬送方法を提供する。
態様6は、巻き付けられたガラス板の間に合紙が介在されてなる態様1〜5のいずれかに記載のガラス板の梱包体の搬送方法を提供する。
態様7は、円筒体は楕円形状であり、円筒体の長径側の曲率半径が前記Rに設定され、円筒体に対してガラス板が短径の延長上の位置から巻き付けられた請求項1〜6のいずれかに記載のガラス板の梱包体の搬送方法を提供する。
本発明において、態様1によれば、ガラス板を破損することなく、効率良く梱包し、搬送することができる。すなわち、長尺のガラス板を巻き付けることができる円筒体(円柱体でもよい)の半径を所定の寸法に設定し、その円筒体にガラス板を巻き付けて収容する。
この梱包体によれば、特許文献1のようにガラス板を積載限界幅に応じた大きさに切断する必要がないため、輸送車両の積載限界幅に制限されつつも大サイズのガラス板を収容できる。
また、この梱包体によれば、引張応力の最大値(σmax)を50MPaに設定しているので、十分な安全率を確保し、ある地点から他の地点まで、中間製品であるガラス板を搬送することができる。
態様2においては、超極薄板のガラス板を、容易に取り扱うことができる。態様3においては、長尺のガラス板を容易に梱包することができる。態様4においては、所定の幅以上のサイズのガラス板を取り扱うことができる。
態様5においては、表面品質が求められる高基準の用途に好適な梱包体を提供することができる。
態様6においては、梱包体として、合紙をガラス板間に介在させることで、保管または搬送中における割れを防止し、かつ表面に欠陥の少ないガラス板を提供することができる。合紙とは、紙製の他、樹脂製フィルムも含むものとする。
態様7においては、円筒体を楕円形状とし、この円筒体の長径側の曲率半径を前記Rに設定し、この円筒体に対してガラス板を短径の延長上のポイントから巻き付けることにより、ガラス板の端縁の欠点に起因するガラス板の破損を防止することができる。
態様1においては、従来に比べて、収容と開梱の作業効率が良く、取り扱いが極めて楽な搬送方法を提供することができる。
本発明に用いるガラス板は、通常の板ガラスとして製造されるものである。ガラス板の製造法としてフロート法が知られているが、他の製法、例えば、リドロー法、スロティッド・ダウンドロー法、オーバーフローダウンドロー法等によって、所望の板厚のガラス板を、連続的に供給するようにしてもよい。
ガラス板の板厚が薄くなる場合、例えば、T≦0.3mm、特に、T≦0.1mmとなる超極薄のガラス板は、ダウンドロー法を用いて連続的に製造される。
本発明は、極薄のガラス板、T≦0.7mm、T≦0.5mm、T≦0.3mmの場合に好適である。特に、T=0.15mmの超極薄のガラス板に好適である。
ここで簡単な例を用いて説明すると、
T=0.5mm
σ=50MPa
E=7.55×104MPaとした場合
円筒体の半径Rは約380mmとなる。
よって、直径760mmの円筒体において、帯状のガラス板を直径2380mm(輸送車両の積載限界幅)となるまで巻き付けて収容できる。この場合、ガラス板の幅の上限を輸送車両の荷台の長さとすることができる。
また、円筒体にはガラス板が約1620周巻き付けられるため、単純計算でもガラス板の長さは7900m以上となる。したがって、輸送車両の荷台の長さを5mとすると、5m×4300mサイズの大型ガラス板を円筒体に巻き付けて収容できる。よって、本発明のガラス板の梱包体によれば、輸送車両の積載限界幅に制限された状況下において大サイズのガラス板を収容でき、かつガラス板の保管効率を上げることができる。
ガラス板の梱包体によれば、厚さTのガラス板を円筒体に巻き付けるときに発生する、ガラス板の許容される引張応力の最大値(σmax)が50MPaとなる円筒体の半径Rを上記の式1により演算し、その半径Rの円筒体上にガラス板を連続的に巻き付けて収容するので、輸送車両の積載限界幅に制限された状況下において大サイズのガラス板を収容でき、かつガラス板の保管効率を上げることができる。
本発明に係るガラス板の梱包体の搬送方法によれば、輸送車両の積載限界幅に制限された状況下において大サイズのガラス板を収容でき、かつガラス板の保管効率を上げることができる。
ガラス板の巻付装置の概略図 ガラス板の梱包体をトラックで輸送する状態を示す模式図 ガラス板の楕円巻きの例を示した説明図
以下、図面に従って本発明に係るガラス板の梱包体の搬送方法の好ましい実施の形態について説明する。
図1には、ガラス板Gを略真円のロール(円筒体)10に巻き付けるとともに、ガラス板Gとガラス板Gとの間に合紙12が介在するように合紙12を供給しながら、ガラス板Gと合紙12とをロール10に連続的に巻き付けるガラス板Gの巻付装置14が示されている。
ガラス板Gは、薄板のガラス板製造装置であるフロート窯(不図示)によって製造された無アルカリガラスであり、フロート窯の後段に設置された徐冷炉(不図示)から連続的に送り出されている。また、ガラス板Gは、ガラス板Gの搬送速度と、その周速度とが同速度になるように駆動部(不図示)により制御されたロール10によって巻き取られている。
一方で、合紙12は、合紙ロール16に巻回されており、合紙ロール16から引き出された合紙12がガラス板Gとガラス板Gとの間に挟まれ、その摩擦抵抗により合紙ロール16が従動されて合紙12がガラス板Gとガラス板Gとの間に供給されるようになっている。
また、合紙12は平滑度18秒以下(JIS P 8119,1976)の粗面を有し、接触面積を小さくして合紙12の樹脂分がガラス板Gに転写されてガラス面に紙肌模様、焼け、汚れ等が生じないような紙質が選択されて使用されている。
また、本発明においては、ガラス板Gにかかる圧力が、従来に比して高くなるため、合紙12を使用することが好ましい。更に、合紙12に含有される粘着性の異物は、単位面積あたりの個数が極力少ないことが好ましい。
ところで、実施の形態のガラス板Gの梱包体では、厚さTのガラス板Gをロール10に巻き付けるときに発生する、ガラス板Gの引張応力σが許容応力以下となるロール10の半径Rを式1により演算し、その半径Rのロール10上にガラス板Gを連続的に巻き付けて収容する。
すなわち、実施の形態の梱包体は、ガラス板Gを破損することなく巻き付け可能なロール10の半径Rを上記の式1〜3により算定し、その半径Rを有するロール10にガラス板Gを巻き付けて収容する。この梱包体によれば、特許文献1のようにガラス板を積載限界幅に応じた大きさに切断する必要がないため、輸送車両の積載限界幅に制限されつつも、大サイズのガラス板を収容できる。
ここで、ロール10の半径Rの求め方について説明する。
半径Rのロール10に厚さTのガラス板Gを一周だけ巻き付ける(R>>T)。この場合、中立線はガラス板Gの中心なので、中立線長さは、巻き付ける前のガラス板Gの長さL0=(R+T/2)2πと等しい。そして、巻き付けたときに最大引張応力がかかるのは最外周であり、最外周の長さL1は、L1=(R+T)・2πとなる。
よって、
Δ=L1−L0=π・T
ε=Δ/L=π・T/((R+T/2)2π)
=(T/2R)(1+T/2R)-1
ε=σ/E
E・T/2R=σ(1+T/2R)
E・T=2R・σ(1+T/2R)
=2R・σ+σ・T
σ=E・T/(2R+T)
R=T(E−σ)/2σ
となる。
要するに、半径Rは厚さTとヤング率Eに比例し、許容される引張応力の最大値(σmax)に反比例する。
〔実施例〕
表1及び表2には、厚さTが0.7mmと0.5mmのガラス板G(E=7.55×104MPa)を半径600mm、700mm、800mm、900mm、1000mm、1200mmのロール10にそれぞれ巻き付けたときに発生するガラス板Gの引張応力(σ)が示されている。
Figure 2013216388
Figure 2013216388
上記の表1によれば、
・厚さTが0.7mmのガラス板Gを半径600mmのロール10に巻き付けた場合のσは44.9MPaである。
・厚さTが0.7mmのガラス板Gを半径700mmのロール10に巻き付けた場合のσは38.5MPaである。
・厚さTが0.7mmのガラス板Gを半径800mmのロール10に巻き付けた場合のσは33.7MPaである。
・厚さTが0.7mmのガラス板Gを半径900mmのロール10に巻き付けた場合のσは29.9MPaである。
・厚さTが0.7mmのガラス板Gを半径1000mmのロール10に巻き付けた場合のσは26.9MPaである。
・厚さTが0.7mmのガラス板Gを半径1200mmのロール10に巻き付けた場合のσは22.5MPaである。
・厚さTが0.7mmのガラス板Gを半径500mmのロール10に巻き付けた場合のσは52.8MPa(比較例)である。
一方、表2によれば、
・厚さTが0.5mmのガラス板Gを半径600mmのロール10に巻き付けた場合のσは32.1MPaである。
・厚さTが0.5mmのガラス板Gを半径700mmのロール10に巻き付けた場合のσは27.5MPaである。
・厚さTが0.5mmのガラス板Gを半径800mmのロール10に巻き付けた場合のσは24.1MPaである。
・厚さTが0.5mmのガラス板Gを半径900mmのロール10に巻き付けた場合のσは21.4MPaである。
・厚さTが0.5mmのガラス板Gを半径1000mmのロール10に巻き付けた場合のσは19.2MPaである。
・厚さTが0.5mmのガラス板Gを半径1200mmのロール10に巻き付けた場合のσは16.0MPaである。
・厚さTが0.5mmのガラス板Gを半径300mmのロール10に巻き付けた場合のσは62.9MPa(比較例)である。
ここで、比較例で示したように、ガラス板Gの引張応力が50MPaを超えると、ロール10への巻き付け中にガラス板Gが破損する場合があるため、引張応力σの最大値(σmax)を50MPaに設定することが好ましい。40MPaに設定することがより好ましく、30MPaに設定することが特に好ましい。
よって、厚さTが0.7mmのガラス板G(E=7.55×104MPa)の場合には、半径Rが600mm以上のロール10であれば、ガラス板Gを破損させることなく、ロール10に安全に巻き付けることができる。
また、厚さTが0.5mmのガラス板G(E=7.55×104MPa)の場合には、半径Rが380mm以上のロール10であれば、ガラス板Gを破損させることなく、ロール10に安全に巻き付けることができる。
ここで簡単な例を用いて説明すると、
T=0.5mm
σ=50MPa
E=7.55×104MPa
R=1000mm
合紙の厚さtp=0.3mm
とした場合、ガラス板Gはロール10に対し、ロール10全体の直径が2380mm(輸送車両の積載限界幅)となるまで巻き付け可能である。
この場合、ガラス板Gの幅の上限を輸送車両の荷台の長さとすることができ、また、ロール10にはガラス板Gが約240周巻き付けられることになるので、単純計算でもガラス板Gの長さは約1400mになる。したがって、輸送車両の荷台の長さを5mとすると、5m×1400mサイズの大型ガラス板Gをロール10に巻き付けて収容できるとともに保管することができる。
よって、実施の形態のガラス板Gの梱包体によれば、輸送車両の積載限界幅に制限された状況下において大サイズのガラス板Gを収容でき、かつガラス板Gの保管効率を上げることができる。なお、ガラス板Gの長さが500m以上であれば、ガラス板Gの保管効率が向上する。
図2は、本発明によるガラス板の搬送方法を示す概略図である。陸送用のトラックの断面を示しており、本図においては、トラックの進行方法に対してロール10が垂直となる位置に、梱包体20が積み込まれている。これとは90度異なり、進行方向に対して、ロール10とガラス板Gの巻き付け後の側面部が、略平行になるように、梱包体20を積み込むこともできる。また、一台のトラックに複数セットの梱包体を収容し、搬送することができる。
本発明の搬送方法においては、従来に比べて、ガラス板Gが高密度に収容されているので、所定の体積空間の中において、収容効率が高くなる。また、適切な合紙12を介在させて梱包した場合、搬送の際のズレや、ガタツキに強く、表面の疵を発生しにくいという効果もある。
図3は、楕円状のロール(円筒体)30に沿ってガラス板Gを楕円状に巻き付けた模式図である。
このロール30の長径L1側の曲率半径R1が、前述したロール10の半径Rに相当する。このロール30に対してガラス板Gは、曲率半径の最も大きい位置である短径L2の延長上の位置Pから巻き付けられる。ガラス板Gの端縁は、切断装置によって切断された際にバリ等の欠陥が存在しており、このようなガラス板を半径Rのロール10に直接巻き付けようとすると、前記欠陥に起因してガラス板Gが損傷する場合がある。これに対して、楕円状ロール30の位置Pの位置からガラス板Gを巻き付けると、その位置の曲率半径は半径Rよりも大きいため、ガラス板Gの端縁に無理な力は加わらず、よって、巻き付け時に発生するガラス板Gの破損を防止することができる。なお、この場合も合紙を介在させてガラス板Gをロール30に巻き付ける。
本発明の利用例としてガラス板Gを例示したが、ガラス板Gのみならず、湾曲可能な板状体であれば、樹脂板、金属板等の板状体についても本発明の梱包体を適用することができる。
大型で薄い板状体を安定して効率よく輸送できることを考慮すると、大判サイズからマルチ取りをして生産する、薄板タイプのガラス板に特に有効である。
例えば、LCDや有機EL素子(照明用途やディスプレイ)のガラス基板に用いることができる。また、ディスプレイ以外の用途として、太陽電池用基板に用いることもできる。
G…ガラス板、10…ロール、12…合紙、14…巻付装置、16…合紙ロール、20…梱包体、30…楕円状ロール

Claims (7)

  1. 半径R(mm)の円筒体に厚さT(mm)のガラス板が巻き付けられ、前記ガラス板のヤング率をE(MPa)、前記ガラス板の許容される引張応力の最大値をσmax(MPa)とすると、下記式1、式2及び式3を満足するガラス板の梱包体の搬送方法において、
    前記ガラス板の梱包体を、輸送手段の内部に収容し、搬送するとともに、前記ガラス板の梱包体の円筒体とガラス板の巻き付け後の側面部が、前記輸送手段の進行方向に対して垂直又は平行となる位置に、前記ガラス板の梱包体が前記輸送手段に積み込まれることを特徴とするガラス板の梱包体の搬送方法。
    R≧T・E/2σmax ・・・ (1)
    0.15≦T≦0.7mm ・・・ (2)
    σmax=50MPa ・・・ (3)
  2. T≦0.3mmである請求項1に記載のガラス板の梱包体の搬送方法。
  3. 前記円筒体に巻き付けられたガラス板を伸展した場合の、ガラス板の長尺方向の長さLが500m以上である請求項1または2に記載のガラス板の梱包体の搬送方法。
  4. ガラス板の前記円筒体の軸方向における幅Wが0.3m以上である請求項1、2または3に記載のガラス板の梱包体の搬送方法。
  5. ガラス板が無アルカリガラスである請求項1、2、3または4に記載のガラス板の梱包体の搬送方法。
  6. 前記円筒体に巻き付けられたガラス板の間に合紙が介在されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載のガラス板の梱包体の搬送方法。
  7. 前記円筒体は楕円形状であり、該円筒体の長径側の曲率半径が前記Rに設定され、該円筒体に対してガラス板が短径の延長上の位置から巻き付けられた請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラス板の梱包体の搬送方法。
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