JP2013216055A - 段ボール箱用カット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボール箱の側壁の4つのコーナ部に、簡便に切れ目を入れることが可能な段ボール箱用カット装置を提供すること。
【解決手段】段ボール箱用カット装置Sは、段ボール箱DBを保持する箱保持部3と、段ボール箱DBにおける側壁SWの四隅の切れ目をそれぞれ形成可能なカッタを有した4つのカッタ部53と、待機位置WPに4つのカッタ部53を配置させるとともに、側壁SWにおける四隅の各切れ目を付ける切断完了位置まで、4つのカッタ部53を、箱保持部3に保持された段ボール箱DBの底壁と直交する方向に略沿って移動可能に保持するカッタ部保持機構13と、を備える。
【選択図】図14

Description

本発明は、段ボール箱の底壁の外周縁から延びる側壁の高さを変更して使用可能に、側壁の四隅のコーナ部に、それぞれ、高さ方向に沿って切れ目を入れることが可能な段ボール箱用カット装置に関する。
通常、物品を輸送する際には、段ボール箱に入れた状態で輸送されるが、箱の中で内容物との間に隙間が生じる場合、緩衝材を入れて保護する必要が生ずることから、内容物に合った大きさの箱を使用することが望ましい。そのため、従来では、4つの側壁に、水平方向(底壁)に沿った複数の折目を予め形成しておき、四隅のコーナ部に、任意の折目まで切れ目を入れることによって、折目で側壁を折り曲げ、高さ寸法を変更して使用可能とされる段ボール箱があった(例えば、特許文献1,2参照)。
また、収納物を取り出しやすくするために、段ボール箱の側壁の四隅のコーナ部に切れ目を入れるためのカット装置もあった(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−313991公報 実用新案登録第3124190号公報 特開2001−62774公報
しかし、上記特許文献1,2に記載の段ボール箱では、段ボール箱自体に、あらかじめ、折目を形成しておく必要があることから、既存の段ボール箱に使用できなかった。また、上記特許文献3に記載のカット装置は、4つのコーナ部に一つずつ手作業で切れ目を入れる必要があって、手間がかかっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、段ボール箱の側壁の4つのコーナ部に、簡便に切れ目を入れることが可能な段ボール箱用カット装置を提供することを目的とする。
本発明に係る段ボール箱用カット装置は、段ボール箱の底壁の外周縁から延びる側壁の高さを変更して使用可能に、側壁の四隅のコーナ部に、それぞれ、高さ方向に沿って切れ目を入れることが可能な段ボール箱用カット装置であって、
段ボール箱を保持する箱保持部と、
段ボール箱における側壁の四隅の切れ目をそれぞれ形成可能なカッタを有した4つのカッタ部と、
保持部に保持された段ボール箱における側壁の四隅の各切れ目形成箇所から側壁に沿った方向側で離れた待機位置に、4つのカッタ部を配置させるとともに、側壁における四隅の各切れ目を付ける切断完了位置まで、4つのカッタ部を、保持部に保持された段ボール箱の底壁と直交する方向に略沿って移動可能に保持するカッタ部保持機構と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明の段ボール箱用カット装置では、段ボール箱における側壁の四隅の切れ目をそれぞれ形成可能な4つのカッタ部を備えており、段ボール箱を、箱保持部に保持させるようにしてセットし、待機位置に配置されているカッタ部を、それぞれ、カッタ部保持機構によって、段ボール箱の底壁と直交する方向(側壁に沿った方向)に略沿って、切断完了位置まで移動させれば、段ボール箱の側壁の四隅のコーナ部に切れ目を入れることができる。そのため、4つの切れ目を、安定して迅速に形成することができることから、段ボール箱を把持しつつ、手作業でカッタを用いて四隅の各コーナ部に切れ目を入れる場合と比較して、作業が簡便であり、作業工数を低減させることができる。
したがって、本発明の段ボール箱用カット装置では、段ボール箱の側壁の4つのコーナ部に、簡便に切れ目を入れることができる。
また、本発明の段ボール箱用カット装置において、箱保持部を、段ボール箱の底壁を載置可能な載置部と、段ボール箱の対向する一対の側壁相互を挟持して保持可能なクランプ部と、を備える構成とし、
カッタ部保持機構を、
載置部から上方に延びるように配置される支柱部と、
支柱部に対して上下方向に沿ってスライド可能に支持されるとともに、4つのカッタ部を保持する支持部材と、
を備え、
支持部材を、保持部に保持させる段ボール箱の前後左右のサイズに応じて、底壁に沿った方向でカッタ部を移動させて保持可能に構成することが好ましい。
上記構成の段ボール箱用カット装置では、4つのカッタ部が、1つの支持部材に保持される構成として、支持部材は、段ボール箱のサイズに応じて、各カッタ部を移動させて保持可能な構成としていることから、段ボール箱をクランプ部により保持させるようにして、底壁を載置部に載置させた状態で、段ボール箱のサイズに応じてカッタ部を移動させた状態の支持部材を、支柱部に沿って下降移動させるようにスライドさせれば、各カッタ部のカッタによって、段ボール箱の4つのコーナ部に、同一深さの切れ目を、同時に形成することができる。
さらに、上記構成の段ボール箱用カット装置において、支持部材を、4つのカッタ部の内、1つを固定カッタ部として保持し、残り3つを可動カッタ部として移動可能に保持する構成として、
クランプ部を、
上方から見た状態で固定カッタ部近傍に配置されて、載置部に固定される固定片と、
固定片と対向するように配置されて、固定片との離隔距離を変更可能に載置部に取付固定される可動片と、
を備える構成とすることが好ましい。
上記構成の段ボール箱用カット装置では、カッタ部のうち、1つを固定カッタ部としていることから、この固定カッタ部を基準として、残りの3つの可動カッタ部の位置を調整すればよく、また、クランプ部が、固定カッタ部近傍に配置される固定片と、固定片と対向する可動片と、を有する構成であることから、側壁を固定片に当接させるようにして、段ボール箱を載置部に載置させることにより、段ボール箱のカッタ部に対する位置決めも容易となる。
さらにまた、上記構成の段ボール箱用カット装置において、クランプ部に、上方から見た状態で固定カッタ部の近傍となる位置において、固定片と当接する段ボール箱の側壁に隣接する側壁に当接可能に、固定片と略直交するように配置されて、載置部に対して固定される補助固定片を、配設させる構成とすれば、固定片と補助固定片とにそれぞれ側壁を当接させるようにして、段ボール箱を載置部に載置させるだけで、カッタ部に対する段ボール箱の位置合わせをすることができ、段ボール箱のカッタ部に対する位置決めが一層容易となって、好ましい。
さらにまた、上記構成の段ボール箱用カット装置において、カッタ部を、断面略L字形状として上下方向に略沿って配置されて、下降移動時に、段ボール箱の外周側を覆うように、段ボール箱のコーナ部に近接して配置されるガイド部材を有する構成として、カッタを、ガイド部材の下端近傍において、ガイド部材における角部の下端側から上方に向かって切り欠くようにして設けられるスリットから、内方に突出するように配置させる構成とすれば、カッタが、外周側をガイド部材によって覆われることから、外部に露出せず、安全性を高められた状態で使用することができる。また、カッタによるコーナ部の切断作業時に、コーナ部周縁の部位の外周側を、ガイド部材により押えることができることから、カッタによって切れ目を入れる際に、コーナ部の位置ずれを防止することができる。さらには、ガイド部材によって、切れ目を入れられて分離される側壁の一部が、相互に離隔するように開くことを抑制できて、側壁の鉛直に略沿うように立った状態を維持できることから、カッタにより、安定して一層迅速に、コーナ部に切れ目を入れることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成の段ボール箱用カット装置において、支持部材の操作時の補助機構を、配設させ、
補助機構を、
支持部材と4つのカッタ部との重量に対応する質量体と、
支持部材に質量体を連結する紐材と、
支柱部において、待機位置に配置される支持部材より上方となる位置に配置されて、紐材を架けられる回動自在なローラ部材と、
を備える構成とすることが好ましい。
段ボール箱用カット装置を、上記構成とすれば、作業時に、支持部材が急激に下降移動することを抑制して、作動荷重も小さくなることから、作業者が小さな力で安全に取り扱うことができる。また、支持部材を、待機位置に安定して配置させておくことができることから、段ボール箱の箱保持部へのセット作業や取り外し作業も、安全に行なうことができる。
本発明の一実施形態である段ボール箱用カット装置の正面図である。 図1の段ボール箱用カット装置の右側面図である。 図1の段ボール箱用カット装置の平面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、支柱部における調節柱と補助機構とを示す概略右側面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、支持部材の部位の部分拡大正面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、右側の連結杆をスライド移動させた状態を示す部分拡大正面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、カッタ部を示す部分拡大平面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、カッタ部を示す部分拡大正面図である。 カッタ部を、図7におけるIX側から見た状態の図である。 カッタ部に使用されるカッタの縦断面図である。 カッタ部の断面図であり、図9のXI−XI部位を示す。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、支持部材を下限まで押し下げた状態を示す正面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、支持部材を下限まで押し下げた状態を示す右側面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、段ボール箱をセットした状態の正面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、段ボール箱をセットした状態の部分拡大平面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、可動カッタ部と、クランプ部の可動片と、を移動させた状態で、段ボール箱をセットした状態の部分拡大平面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、段ボール箱をセットした状態の部分拡大右側面図である。 実施形態の段ボール箱用カット装置において、可動カッタ部と、クランプ部の可動片と、を移動させた状態で、段ボール箱をセットした状態の部分拡大右側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の段ボール箱用カット装置(以下、単に「カット装置」と省略する)Sは、図1,2に示すように、水平方向に略沿った設置面Gに設置して使用される。なお、実施形態では、特に断らない限り、左右の方向を、作業時における作業者の左右の方向と一致させ、前後の方向を、作業者側を前方として、説明する。
カット装置Sは、図1〜3に示すように、段ボール箱DBを保持させる箱保持部3と、箱保持部3に保持させた段ボール箱DBの側壁SWの四隅のコーナ部DCに切れ目を形成可能なカッタ58を有した4つのカッタ部53と、4つのカッタ部53を保持するカッタ部保持機構13と、を備えている。
実施形態のカット装置Sは、図1,2に示すように、金属製の角パイプ材から形成されるとともに、下端側の四方に、4つのキャスタ1aを設けた台座部1を有しており、板金素材から構成される台座部1の上面1bを、水平面(設置面G)に略沿わせるように構成して、この上面1bを、段ボール箱DBを載置させる載置部4としている。また、台座部1の上端側における前後両側には、カット装置Sを移動させる際に把持する把手1c,1cが、形成されている。なお、キャスタ1aとしては、実施形態の場合、前側に、ストッパを有する自在キャスタが配置され、後側に、ストッパを備えていない固定キャスタが配置されている(図1,2参照)。
箱保持部3は、台座部1の上面1bを構成して段ボール箱DBの底壁BWを載置可能とされる平板状の載置部4と、載置部4に設けられるクランプ部6と、を備えている。
クランプ部6は、載置部4に底壁BWを載置させた状態の段ボール箱DBの側壁SWを挟持して保持するためのもので、図3に示すように、載置部4に対して固定される固定片7及び補助固定片8と、載置部4に対してスライド移動可能に取り付けられる可動片9と、を備えている。実施形態のカット装置Sでは、4つのカッタ部53のうち、左後側に位置する左後カッタ部53LBを固定カッタ部FCとしている。そして、固定片7は、カット装置Sを上方から見た状態で、左後側に配置される固定カッタ部FCの近傍であって、固定カッタ部FCの右側となる位置に、配置されている。固定片7は、断面略L字状に屈曲した板金素材から構成されるもので、載置部4から上方に突出するように、左右方向に略沿って配置されて、下端から後方に延びる取付部7aの部位で、載置部4にボルト(図符号省略)止めされて、載置部4に固定されている。補助固定片8は、カット装置Sを上方から見た状態で、固定カッタ部FCの近傍であって、固定カッタ部FCの前側となる位置に、配置されている。補助固定片8は、固定片7と同様に、断面略L字状に屈曲した板金素材から構成されるもので、載置部4から上方に突出するように、前後方向に略沿って配置されて、下端から左方に延びる取付部8aの部位で、載置部4にボルト(図符号省略)止めされて、載置部4に固定されている。すなわち、固定片7と補助固定片8とは、カット装置Sを上方から見た状態で、固定カッタ部FCを間にするように配設されており(図3参照)、補助固定片8は、図15,16に示すように、固定片7と当接する段ボール箱DBの側壁SWaに隣接する側壁SWbに当接可能に、固定片7と略直交するように、配置されている。さらに詳細には、実施形態の場合、固定片7は、カット装置Sを上方から見た状態で、固定カッタ部FCの後述するガイド部材55よりも僅かに内方(前方)に位置するように、配置され、補助固定片8も、ガイド部材55より僅かに内方(右方)に位置するように、配置されている(図15,16参照)。
可動片9は、図3に示すように、固定片7と前後で対向するように、固定片7の前方に配置されるもので、固定片7及び補助固定片8と同様に、断面略L字状に屈曲した板金素材から構成されて、固定片7の前方において、載置部4から上方に突出するように、左右方向に略沿って配置されて、下端から前方に延びる取付部9aの部位を、クランプレバー10により、載置部4に取り付けられている。クランプレバー10は、載置部4に前後方向に沿って形成されるガイド溝4aに、挿通されており、緩めた状態で、可動片9を、ガイド溝4aに沿って前後方向にスライド移動可能とし、締めた状態で、可動片9を、前後への移動を規制して、載置部4に取り付ける構成である。すなわち、可動片9は、ガイド溝4aに沿って、固定片7との離隔距離を変更可能に、前後にスライド可能とされている。また、実施形態の場合、固定片7、補助固定片8、及び、可動片9において、段ボール箱DBの側壁SWと接触する面には、滑り止め用に、ゴムシート7b,8b,9bが、略全面にわたって貼着されている。
そして、実施形態のカット装置Sでは、段ボール箱DBを、隣り合う側壁SWa,SWbをそれぞれ固定片7及び補助固定片8に当接させるようにして、底壁BWを載置部4に載置させた状態で、可動片9を、クランプレバー10を緩めた状態で、側壁SWaに対向する側壁SWcに当接させるまで、ガイド溝4aに沿ってスライド移動させ、クランプレバー10を閉めることにより載置部4に固定させれば、固定片7と可動片9とによって、段ボール箱DBの対向する側壁SWa,SWc相互を挟持して、保持することができる(図15,16参照)。
カッタ部保持機構13は、載置部4から上方に延びるように配置される支柱部14と、4つのカッタ部53を保持するとともに支柱部14に対して上下方向に沿ってスライド可能に支持される支持部材35と、支持部材35のスライド移動を補助する補助機構28と、を備えている。
支柱部14は、実施形態の場合、載置部4の後縁側に配置されるもので、載置部4の左右両端側から上方に向かって延びるように上下方向に沿って配置される縦フレーム15と、縦フレーム15の上端側と下端側とにおいて左右方向に略沿って配置される横フレーム17と、を備え、縦フレーム15の前面側に、支持部材35に設けられるガイドブロック38をスライド可能なガイドレール部16を、配置させている(図2〜4,14参照)。
また、支柱部14において、左右の略中央となる位置には、作業時における支持部材35の下降移動量(カッタ部53のカッタ58によって段ボール箱DBの四隅のコーナ部DCに形成される切れ目の深さ量)を調節可能な調節柱19が、上下方向に沿って形成されている(図1,4参照)。この調節柱19は、略四角柱状として、図4に示すように、前後方向の幅寸法を、縦フレーム15の前後の幅寸法の半分程度として、前面を縦フレーム15の前面と略一致させるように配置されるとともに、後面側を、左右方向に沿って配置される補強部材25にボルト止めされ、この補強部材25の左右両端側を、縦フレーム15に連結させることにより、補強部材25を介して左右の縦フレーム15に連結されている。実施形態の場合、調節柱19は、図4に示すように、右側面側に、目盛を記した帯状の目盛スケール20を、貼着させている。また、調節柱19の前面側には、調節柱19に上下方向に沿って形成されるスライド溝19a(図1参照)に対して、上下にスライド移動可能に取り付けられて、作業時に、支持部材35の下降移動を停止させる切れ目深さ調整用ストッパ21が、前方に突出するように、形成されている。この切れ目深さ調整用ストッパ21は、支持部材35におけるスライダ37から後方に突出するように配置される係止片39に当接して、支持部材35の下降移動を停止させるもので、作業時における支持部材35の下降移動量を調整して、段ボール箱DBの各コーナ部DCに形成される切れ目の深さ量を調整するためのものであり、載置部4からの高さ位置を、目盛スケール20に記されている目盛を目安として調節することにより、切れ目の深さ量を調整することができる。実施形態では、切れ目深さ調整用ストッパ21は、係止片39と当接する上面側に、ウレタン製の緩衝材(図符号省略)を配置させている。なお、実施形態の場合、切れ目深さ調整用ストッパ21は、最下方に位置させた状態においても、係止片39を当接させた際に、カッタ部53を含めた支持部材35全体を、載置部4に接触させないように、構成されている(図12,13参照)。
また、調節柱19の上端側における前面側には、支持部材35の係止片39を係止して、支持部材35の配置位置の上限を位置規制する上側ストッパ22が、前方に突出するように配置されている。この上側ストッパ22は、係止片39と当接する下面側に、ウレタン製の緩衝材(図符号省略)を配置させている。そして、実施形態の場合、支持部材35は、係止片39を上側ストッパ22に当接させた状態を、不使用時の待機位置WPとされている。
補助機構28は、図4に示すように、支持部材35と4つのカッタ部53との重量に対応する質量体としてのバランサ31と、支持部材35にバランサ31を連結する紐材としてのチェーン30と、チェーン30を架けられるローラ部材としてのスプロケット29と、を備えている。
ローラ部材としてのスプロケット29は、支柱部14において、待機位置WPに配置される支持部材35より上方となる位置に配置されている。実施形態の場合、スプロケット29は、図4に示すように、支柱部14における上側の横フレーム17の左右の中央(調節柱19の直上)となる位置に配置されるもので、横フレーム17の左右の中央から上方に突出するホルダ(図符号省略)に取り付けられて、左右方向に沿って配置される回動軸に軸支されている。紐材としてのチェーン30は、支持部材35における後述するスライダ37の上端付近に配置される連結部位37aに連結されて、スプロケット29に巻き掛けられるとともに、先端側を、支柱部14の後面側に配置されるバランサ31に連結されている。質量体としてのバランサ31は、実施形態の場合、図1に示すように、左右に幅広の略直方体状として、構成されている。バランサ31の左右両端近傍には、上下方向に沿って配置されるとともに、上下両端側を、支柱部14の上下の横フレーム17,17に連結されるガイドロッド32,32が、貫通して配置されている。このガイドロッド32は、支持部材35のスライド移動時に伴って上下方向に沿って移動するバランサ31をガイドして、円滑に上下動させるために、配置されるものである。そして、バランサ31は、実施形態の場合、4つのカッタ部53を含めた支持部材35全体の重量より、重量を若干大きく設定されて、不使用時に、カッタ部53を支持させた支持部材35を、支柱部14の上端側の待機位置WPに、安定して配置可能で、かつ、作業時には、支持部材35を作業者の手により容易に押し下げ可能に、構成されている。
支持部材35は、図1〜3,5に示すように、略四角環状の支持枠41と、支持枠41の後端側に配置されるスライダ37と、カッタ部53を保持させて支持枠41に連結される連結杆48と、を備えている。
スライダ37は、図1,3,5に示すように、左右方向側の幅寸法を支柱部14の左右の幅寸法より大きく設定される左右に幅広の長方形板状として、周縁と左右の中央とを除いた領域に、軽量化のための2つの開口(図符号省略)を有している。スライダ37は、左右両縁側における後面側に、ガイドレール部16を嵌合可能なガイドブロック38を、配設させている(図2,3参照)。ガイドブロック38は、実施形態の場合、スライダ37の四隅付近となる4箇所に、配設されている。また、スライダ37は、図4に示すように、左右の略中央において上端近傍に位置する連結部位37aで、補助機構28のチェーン30に連結されている。また、スライダ37において、中心よりやや下方となる部位(チェーン30との連結部位37aの直下となる部位)には、調節柱19に設けられる切れ目深さ調整用ストッパ21及び上側ストッパ22に当接可能な係止片39が、後方に突出するように、配置されている。
支持枠41は、アルミニウムやアルミニウム合金等からなる型抜材から構成されて、スライダ37の下端近傍から前方に突出して水平面に略沿って配置されるもので、実施形態の場合、左右方向側の幅寸法を、支柱部14の左右方向側の幅寸法と略一致させて構成されている。詳細には、支持枠41は、図2,3に示すように、スライダ37の下端近傍において、カット装置Sを前方から見た際にガイドレール部16(支柱部14の縦フレーム15)と左右を略一致させた位置から前方に突出するように前後方向に沿って配置される前後連結枠42と、前後連結枠42の前後両端側をそれぞれ連結するように左右方向に沿って配置される左右連結枠43と、を備えている。また、支持枠41の左右の側面には、後端側をスライダ37に連結される略三角板状の板金製の補強プレート45が、配置されている。さらに、支持枠41の左右の側面において補強プレート45の前側となる位置と、前面側における左右両端近傍となる位置と、には、作業時に把持可能な把手46が、配置されている。
また、実施形態の場合、支持枠41において前側に配置される左右連結枠43の前面における右側の領域には、目盛を記した帯状の目盛スケール44が、貼着されている(図1,5参照)。この目盛スケール44は、右前カッタ部53RFと右後カッタ部53RBとを支持させた右側の連結杆48Rを、図6に示すように、左右方向側でスライドさせる際のスライド量を計測するためのものである。
カッタ部53を支持させる連結杆48は、支持枠41の左右両端近傍において、前後両端側を左右連結枠43に取り付けられるように、前後方向に沿って配置されるもので、実施形態の場合、左右連結枠43上に載置させるようにして、左右に延びる連結片48aを、それぞれ、左右連結枠43に連結させて、左右連結枠43に取り付けられている。そして、実施形態の場合、右側の連結杆48Rは、各連結片48aを、クランプレバー49を利用して、左右連結枠43に連結されており、このクランプレバー49を、前後の左右連結枠43に形成される図示しないガイド溝に挿通させることにより、左右連結枠43に対して、左右にスライド可能に取り付けられている。具体的には、連結杆48Rは、前後両端側に2箇所ずつ配置される各クランプレバー49を緩めて、クランプレバー49を前後の左右連結枠43の図示しないガイド溝に沿って移動させるようにして、左右連結枠43に沿って左右にスライドさせることができ、スライド後に、各クランプレバー49を締めれば、左右連結枠43に対して固定させることができる。なお、左側の連結杆48Lは、ボルト等を用いて左右連結枠43に固着されている。また、左右の連結杆48L,48Rの上面における前側の領域には、図3に示すように、それぞれ、目盛を記した帯状の目盛スケール50が、貼着されている。この目盛スケール50は、図16,18に示すように、左前と右前とに配置される左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFを、それぞれ、連結杆48L,48Rに対して前後でスライドさせる際のスライド量を計測するためのものである。
4つのカッタ部53は、連結杆48L,48Rの前端近傍と後端近傍とに配置されるもので、カッタ58と、ガイド部材55と、カッタ58及びガイド部材55を連結杆48に取り付ける取付ブラケット62と、を備えている。なお、図7〜11では、左前に配置される左前カッタ部53LFを例に採り、説明している。実施形態では、4つのカッタ部53(左後カッタ部53LB,右後カッタ部53RB,左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RF)は、前後左右で対称となるように、構成されている。
ガイド部材55は、板金素材から構成されて、断面略L字形状の長尺状とされるもので、作業時における支持部材35の下降移動時に、角部55aを段ボール箱DBのコーナ部DC近傍に位置させて、段ボール箱DBのコーナ部DC付近の外周側を覆うように配置されている。ガイド部材55の下端近傍には、図8,9,11に示すように、角部55aを下端側から上方に向かって切り欠くようにして設けられるスリット56が、形成されている。このスリット56は、カッタ58の先端58a側を挿通させるためのものである。このガイド部材55は、連結杆48よりも上下に突出し、実施形態の場合、特に、上方側への突出量を大きくして、構成されている。ガイド部材55の連結杆48からの下方への突出量は、カッタ58の外周側を覆って、かつ、下端をカッタ58における切刃本体59の先端59aよりも下方に位置させるように、設定されている。ガイド部材55の連結杆からの上方への突出量は、下方への突出量よりも大きく設定されている(実施形態の場合、2倍強)。
このガイド部材55は、カッタ58の外周側を覆うとともに、カッタ58によるコーナ部DCの切断作業時に、段ボール箱DBのコーナ部DC近傍の部位の外周側を押えるために、配設されるものである。また、このガイド部材55における連結杆より上方に位置する上側部位55bは、カッタ58により段ボール箱DBのコーナ部DCに切れ目を入れた後、切れ目を入れられて分離される側壁SWの一部の相互に離隔するような開きを抑制することができる。すなわち、支持部材35の下降移動後に、切れ目により切り離された状態の側壁SWの外側を、ガイド部材55の上側部位55bによって、上下の広い範囲にわたって押えることができることから、この側壁SWの部位が外方に向かって開くことを抑制できる。そのため、実施形態のカット装置Sでは、作業後において、カッタ58を段ボール箱DBから抜くように、支持部材35を上昇移動させる際に、段ボール箱DBの側壁SWや天井壁CWが支持枠41や連結杆48と大きく干渉することを抑制されて、支持部材35を円滑に上昇移動させることができる。
カッタ58は、図7〜11に示すように、切刃本体59とホルダ60とを有して、切刃本体59の表裏を、先端59a側を除いて略全域にわたって覆うホルダ60により挟持された状態で、取付ブラケット62に取り付けられている。実施形態の場合、カッタ58は、短手方向側を鉛直方向に略沿わせた状態で、切刃本体59の先端59aを下方に向けるように、長手方向を水平面に対して傾斜させ(図8,9参照)、かつ、切刃本体59の先端59aを内方(載置部4の中央側)に向けるように、長手方向を左右方向(前後方向)に対して傾斜させるようにして(図7参照)、取付ブラケット62の固定板部63に取り付けられている。実施形態の場合、カッタ58は、水平面に対する傾斜角度を、30°程度とし、前後方向に対する傾斜角度を45°程度として、先端58a側をガイド部材55のスリット56に挿通させてスリット56から内方に突出させるようにして、取付ブラケット62に取り付けられている。また、ホルダ60は、ガイド部材55のスリット56に挿通される先端側の部位のみを薄肉として、構成されている(図10,11参照)。
取付ブラケット62は、図7〜9に示すように、連結杆48の下側に配置されてカッタ58を固定させる固定板部63と、固定板部63の上端から連結杆48の下面に沿って延びる受板部64と、受板部64における左右方向の外方側の縁部から連結杆48の左右の外側面に沿って上方に延びて連結杆48に取り付けられる取付片部65と、を備えている。
固定板部63は、上下方向側の幅寸法を若干大きくした略長方形板状として、長手方向側を鉛直方向に略沿わせた状態で、短手方向側を左右方向(前後方向)に対して、傾斜角度略45°の角度で傾斜させるように配置されるもので、前後方向側の外方の面(図7では前面)側に、ボルト等の固定手段を利用して、カッタ58を取り付けている。
受板部64は、固定板部63の上端から前後方向の内方側(図7では後方側)に向かって延びるように構成されて、実施形態の場合、図7に示すように、上方から見て略台形とした板状とされている。この受板部64は、図8に示すように、ガイド部材55から延びる連結片71との間で、連結杆48を挟んでいる。取付片部65は、受板部64における左右方向の外方側の縁部(図7では左縁)から、上方に延びて、連結杆48の左右の外側面(図7では左側面)に沿うように、構成されている。この取付片部65は、長方形板状として、前後で2個配置されるクランプレバー67(図7参照)によって、連結杆48に取り付けられる構成である。実施形態の取付ブラケット62では、受板部64と取付片部65とは一体として構成されている。また、実施形態の取付ブラケット62には、上下方向に沿って配置されるとともに、前後方向に対して傾斜して配置される補強板部66が、固定板部63と受板部64とを連結するように、配置されている(図7〜9参照)。
また、ガイド部材55は、図7〜9に示すように、固定板部63から延びてスリット56の上方となる位置に固着される連結片69と、受板部64の前後方向側の端部近傍の下面側から延びる連結片70と、により、取付ブラケット62に連結されるとともに、連結片70の直上に配置される連結片71の部位で、クランプレバー72により、連結杆48に取り付けられている。
なお、実施形態では、図15,16に示すように、左後に配置される左後カッタ部53LBを、固定カッタ部FCとし、残りの右後、左前、及び、右前に配置される右後カッタ部53RB,左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFを、可動カッタ部MCとして、固定カッタ部FC(左後カッタ部53LB)に対して移動可能な構成としている。
そして、実施形態の場合、左前カッタ部53LFと右前カッタ部53RFとが、図16,18に示すように、連結杆48L,48Rに対して、それぞれ、前後にスライド可能に構成されている。具体的には、各左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFは、連結杆48L,48Rの左右の外側面に形成される図示しないガイド溝にクランプレバー67を挿通させ、連結杆48L,48Rの上面に形成される図示しないガイド溝にクランプレバー72を挿通させることにより、連結杆48L,48Rに対して、前後にスライド可能に取り付けられている。取付片部65を取り付けているクランプレバー67と、連結片71を取り付けているクランプレバー72と、を、緩めれば、図示しないガイド溝にクランプレバー67,72を沿わせて移動させるようにして、左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFを、連結杆48L,48Rに沿ってスライドさせることができ、スライド後に、各クランプレバー67,72を締めれば、左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFを、連結杆48L,48Rに対して固定させることができる。なお、左後カッタ部53LB及び右後カッタ部53RBは、クランプレバーの代わりにボルトを利用して、連結杆48L,48Rに固着されている。
次に、実施形態のカット装置Sの使用について説明をする。実施形態では、右後カッタ部53RB,右前カッタ部53RFを支持させた連結杆48Rが、支持枠41に対して左右にスライド移動可能であり、また、左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFが、それぞれ、連結杆48L,48Rに対して前後にスライド移動可能であり、作業する段ボール箱DBの前後左右の大きさに合わせて、可動カッタ部MCである左前カッタ部53LF,右後カッタ部53RB,右前カッタ部53RFを、予め移動させておく。また、調節柱19に設けられる切れ目深さ調整用ストッパ21も、段ボール箱DBのコーナ部DCに形成する切れ目の深さに合わせて、予め移動させておく。
段ボール箱DBを、図14〜18に示すように、隣り合う側壁SWa,SWbを固定片7と補助固定片8とに当接させるようにして、載置部4に載置させ、可動片9を、段ボール箱DBの側壁SWcに当接するまでスライド移動させた後、クランプレバー10を締めて載置部4に固定させ、段ボール箱DBを、天井壁CWを開いて上方側を開口させた状態で、箱保持部3に保持させるようにセットする。その後、待機位置WPに配置される支持部材35を、作業者が、把手46を把持しつつ、手で押し下げるようにして、係止片39を切れ目深さ調整用ストッパ21に当接させるまで下降移動させれば、各カッタ部53のカッタ58により、段ボール箱DBの側壁SWの四隅のコーナ部DCに、切れ目を入れることができる。そして、作業者が、把手46を把持しつつ、手で支持部材35を押し上げれば、バランサ31が自重によって下降移動することにより、支持部材35が待機位置WPまで復帰することとなり、支持部材35を待機位置WPに復帰させた後、クランプレバー10を緩めて可動片9を移動させれば、段ボール箱DBを箱保持部3から取り外すことができる。
そして、実施形態のカット装置Sでは、段ボール箱DBにおける側壁SWの四隅の切れ目をそれぞれ形成可能な4つのカッタ部53を備えており、段ボール箱DBを、箱保持部3に保持させるようにしてセットし、待機位置WPに配置されているカッタ部53を、それぞれ、カッタ部保持機構13によって、段ボール箱DBの底壁BWと直交する方向(側壁SWに沿った方向)に略沿って、切断完了位置まで、実施形態の場合、係止片39を切れ目深さ調節用ストッパ21に当接させるまで、移動させれば、段ボール箱DBの側壁SWの四隅のコーナ部DCに切れ目を入れることができる。そのため、4つの切れ目を、安定して迅速に形成することができることから、段ボール箱を把持しつつ、手作業でカッタを用いて四隅の各コーナ部に切れ目を入れる場合と比較して、作業が簡便であり、作業工数を低減させることができる。
したがって、実施形態のカット装置Sでは、段ボール箱DBの側壁SWの4つのコーナ部DCに、簡便に切れ目を入れることができる。
また、実施形態のカット装置Sでは、4つのカッタ部53が、1つの支持部材35に保持される構成として、支持部材35は、段ボール箱DBのサイズに応じて、各カッタ部53を移動させて保持可能な構成としていることから、段ボール箱DBをクランプ部6により保持させるようにして、底壁BWを載置部4に載置させた状態で、段ボール箱DBのサイズに応じてカッタ部53を移動させた状態の支持部材35を、支柱部14に沿って下降移動させるようにスライドさせれば、各カッタ部53のカッタ58によって、段ボール箱DBの4つのコーナ部DCに、同一深さの切れ目を、同時に形成することができる。なお、このような点を考慮しなければ、全てのカッタ部を1つの支持部材に支持させる構成としなくともよく、別々の支持部材に支持させて、一度に1〜3個のカッタ部をスライドさせて、段ボール箱のコーナ部に切れ目を入れる構成としてもよい。また、カッタ部を支持させる支持部材のスライド方向も上下方向に限られるものではなく、カット装置として、たとえば、段ボール箱を、底壁を上下方向に略沿わせるように横倒しにした状態で、保持部に保持させ、カッタ部を保持させた支持部材を、側壁に沿った方向となる左右方向側で離れた待機位置から、左右方向に沿ってスライドさせて、側壁の四隅のコーナ部に、切れ目を形成するような構成のものを使用してもよい。
さらに、実施形態のカット装置Sでは、支持部材35を、4つのカッタ部53の内、1つを固定カッタ部FCとして保持し、残り3つを可動カッタ部MCとして移動可能に保持する構成として、クランプ部6を、上方から見た状態で固定カッタ部FC(左後カッタ部53LB)近傍に配置される固定片7と、固定片7と対向するように配置されて固定片7との離隔距離を変更可能に載置部4に取付固定される可動片9と、を備える構成としている。すなわち、実施形態のカット装置Sでは、カッタ部53のうち、1つを固定カッタ部FCとしていることから、この固定カッタ部FC(左後カッタ部53LB)を基準として、残りの3つの可動カッタ部MC(左前カッタ部53LF,右後カッタ部53RB,右前カッタ部53RF)の位置を調整すればよく、また、クランプ部6が、固定カッタ部FC近傍に配置される固定片7と、固定片7と対向する可動片9と、を有する構成であることから、側壁SWaを固定片7に当接させるようにして、段ボール箱DBを載置部4に載置させることにより、段ボール箱DBのカッタ部53に対する位置決めも容易となる。勿論、このような点を考慮しなければ、全てのカッタ部を支持部材に対してスライド可能に取り付けてもよく、また、クランプ部も、一方を固定片とせず、対向するように配置される2つの可動片から構成してもよい。
特に、実施形態のカット装置Sでは、可動カッタ部MCである右後カッタ部53RBと右前カッタ部53RFとを、前後方向に沿って配置される連結杆48Rに支持させ、連結杆48Rを支持枠41の左右連結枠43に対して左右にスライドさせることにより、同時に左右方向に沿って移動させる構成である。そのため、3つの可動カッタ部を独立して移動させる場合と比較して、可動カッタ部の移動作業が容易である。
また、実施形態のカット装置Sでは、連結杆48Rをスライド移動させる左右連結枠43と、左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFをスライド移動させる連結杆48L,48Rと、に、目盛スケール44,50が貼着されていることから、作業する段ボール箱DBのサイズに応じて、連結杆48Rの位置(右後カッタ部53RB,右前カッタ部53RFの左右の位置)と、左前カッタ部53LF,右前カッタ部53RFの前後の位置と、を容易に微調整することができる。さらに、実施形態のカット装置Sでは、支持部材35の下降移動を停止させる切れ目深さ調整用ストッパ21を取り付ける調節柱19にも、目盛スケール20が貼着されていることから、切れ目深さ調整用ストッパ21の高さ位置(切断完了位置)を容易に微調整することができて、支持部材35の下降移動量(カッタ58によるコーナ部DCへの切り込み量)も、容易に微調整することができる。
さらにまた、実施形態のカット装置Sでは、クランプ部6に、上方から見た状態で固定カッタ部FC(左後カッタ部53LB)の近傍となる位置において、固定片7と当接する段ボール箱DBの側壁SWaに隣接する側壁SWbに当接可能な補助固定片8を、配設させていることから、固定片7と補助固定片8とにそれぞれ側壁SWa,SWbを当接させるようにして、段ボール箱DBを載置部4に載置させるだけで、カッタ部53に対する段ボール箱DBの位置合わせをすることができ、段ボール箱DBのカッタ部53に対する位置決めが容易である。勿論、このような点を考慮しなければ、クランプ部を、補助固定片を備えない構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のカット装置Sでは、カッタ部53を、ガイド部材55を有する構成として、カッタ58を、ガイド部材55の角部の下端側から上方に向かって切り欠くようにして設けられるスリット56から、内方に突出するように配置させる構成としていることから、カッタ58が、外周側をガイド部材55によって覆われることとなって、外部に露出せず、安全性を高められた状態で使用することができる。また、カッタ58によるコーナ部DCの切断作業時に、コーナ部DC周縁の部位の外周側を、ガイド部材55により押えることができることから、カッタ58によって切れ目を入れる際に、コーナ部DCの位置ずれを防止することができる。さらには、カッタ58によるコーナ部DCの切断作業時に、切れ目を入れられて分離される側壁SWの一部が、相互に離隔するように開くことを抑制でき、カッタ58により安定して一層迅速に切れ目を入れることができて、好ましい。勿論このような点を考慮しなければ、カッタ部として、ガイド部材を備えない構成のものを使用してもよい。
さらにまた、実施形態のカット装置Sでは、支持部材35の操作時の補助機構28を、配設させていることから、作業時に、支持部材35が急激に下降移動することを抑制して、作業荷重も小さくなることから、作業者が小さな力で、安全に取り扱うことができる。また、支持部材35を、待機位置WPに安定して配置させておくことができることから、段ボール箱DBの箱保持部3へのセット作業や取り外し作業も、安全に行なうことができる。勿論、このような点を考慮しなければ、カット装置として、補助機構を備えない構成のものを使用してもよい。
なお、実施形態では、カット装置Sとして、カッタ部53を保持させた支持部材35を、作業者が手で押し下げる構成のものを例に採り説明したが、カット装置を、駆動源を用いて、自動で駆動するように構成してもよい。また、実施形態では、段ボール箱DBを、天井壁CWを開いて上方側を開口させた状態でコーナ部DCに切れ目を入れる場合を例に採り説明しているが、実施形態のカット装置Sは、天井壁CWを閉じた状態の段ボール箱DBのコーナ部DCにも、切れ目を入れることができる。
3…箱保持部、4…載置部、6…クランプ部、7…固定片、8…補助固定片、9…可動片、13…カッタ部保持機構、14…支柱部、28…補助機構、29…スプロケット(ローラ部材)、30…チェーン(紐材)、31…バランサ(質量体)、35…支持部材、53…カッタ部、55…ガイド部材、56…スリット、58…カッタ、58a…先端、DB…段ボール箱、BW…底壁、SW(SWa,SWb,SWc)…側壁、コーナ部DC、FC…固定カッタ部、MC…可動カッタ部、WP…待機位置、S…段ボール箱用カット装置。

Claims (6)

  1. 段ボール箱の底壁の外周縁から延びる側壁の高さを変更して使用可能に、前記側壁の四隅のコーナ部に、それぞれ、高さ方向に沿って切れ目を入れることが可能な段ボール箱用カット装置であって、
    前記段ボール箱を保持する箱保持部と、
    前記段ボール箱における前記側壁の四隅の切れ目をそれぞれ形成可能なカッタを有した4つのカッタ部と、
    前記箱保持部に保持された前記段ボール箱における前記側壁の四隅の各切れ目形成箇所から前記側壁に沿った方向側で離れた待機位置に、前記4つのカッタ部を配置させるとともに、前記側壁における四隅の各切れ目を付ける切断完了位置まで、前記4つのカッタ部を、前記箱保持部に保持された前記段ボール箱の前記底壁と直交する方向に略沿って移動可能に保持するカッタ部保持機構と、
    を備えて構成されていることを特徴とする段ボール箱用カット装置。
  2. 前記箱保持部が、前記段ボール箱の前記底壁を載置可能な載置部と、前記段ボール箱の対向する一対の側壁相互を挟持して保持可能なクランプ部と、を備え、
    前記カッタ部保持機構が、
    前記載置部から上方に延びるように配置される支柱部と、
    該支柱部に対して上下方向に沿ってスライド可能に支持されるとともに、4つの前記カッタ部を保持する支持部材と、
    を備え、
    前記支持部材が、前記箱保持部に保持させる前記段ボール箱の前後左右のサイズに応じて、前記底壁に沿った方向で前記カッタ部を移動させて保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の段ボール箱用カット装置。
  3. 前記支持部材が、4つの前記カッタ部の内、1つを固定カッタ部として保持し、残り3つを可動カッタ部として移動可能に保持する構成として、
    前記クランプ部が、
    上方から見た状態で前記固定カッタ部近傍に配置されて、前記載置部に固定される固定片と、
    該固定片と対向するように配置されて、前記固定片との離隔距離を変更可能に前記載置部に取付固定される可動片と、
    を備える構成とされていることを特徴とする請求項2に記載の段ボール箱用カット装置。
  4. 前記クランプ部が、上方から見た状態で前記固定カッタ部の近傍となる位置において、前記固定片と当接する前記段ボール箱の側壁に隣接する側壁に当接可能に、前記固定片と略直交するように配置されて、前記載置部に対して固定される補助固定片を、備える構成とされていることを特徴とする請求項3に記載の段ボール箱用カット装置。
  5. 前記各カッタ部が、断面略L字形状として上下方向に略沿って配置されて、下降移動時に、前記段ボール箱の外周側を覆うように、前記段ボール箱のコーナ部に近接して配置されるガイド部材を備えて、前記カッタを、前記ガイド部材の下端近傍において、前記ガイド部材における角部の下端側から上方に向かって切り欠くようにして設けられるスリットから、内方に突出するように配置させる構成とされることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の段ボール箱用カット装置。
  6. 前記支持部材の操作時の補助機構が、配設され、
    該補助機構が、
    前記支持部材と4つの前記カッタ部との重量に対応する質量体と、
    前記支持部材に前記質量体を連結する紐材と、
    前記支柱部において、待機位置に配置される前記支持部材より上方となる位置に配置されて、前記紐材を架けられる回動自在なローラ部材と、
    を備えていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の段ボール箱用カット装置。
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