JP2013215914A - 記録装置、記録装置の駆動制御方法および記録装置の駆動制御プログラム - Google Patents

記録装置、記録装置の駆動制御方法および記録装置の駆動制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェットプリンターのスループット向上を図りつつ、消費電流を抑える。
【解決手段】用紙19にインク滴を吐出する記録ヘッド17を搭載したキャリッジ14を一方の方向に往復動させるためのCRモーター15と、一方の方向と直交する方向に用紙19を搬送するためのPFモーター22を備えたインクジェットプリンター11は、CRモーター15およびPFモーター22のそれぞれが駆動時に消費する消費電流値、および消費が許容される最大電流値をそれぞれ記憶するEEPROM64と、消費している電流値を計測する電流センサー81,82と、2つのモーターの駆動を指示する制御部7と、を備え、制御部7は、駆動を指示すべき2つのモーターの何れかの消費電流値をEEPROM64から取得し、消費電流値と電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超える場合、合算電流値が最大電流値以下になるのを待って駆動を指示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置、記録装置の駆動制御方法および記録装置の駆動制御プログラムに関する。
インクジェットプリンターは、下記特許文献1に示すように、インク滴を印刷用紙に選択的に噴射することで、所望の画像を印刷用紙に印刷する印刷装置である。
一般的に、インクジェットプリンターは、記録ヘッドを搭載したキャリッジを左右の方向(主走査方向)に往復動させるためのキャリッジモーターと、印刷用紙を主走査方向と直交する方向(副走査方向)に搬送するための紙送りモーターを備えている。
そして、印刷を行う場合には、キャリッジが主走査方向に移動しつつ、記録ヘッドが印刷用紙に向かってインク滴を吐出するが、記録ヘッドが印刷用紙にインク滴を吐出している間は、印刷用紙は副走査方向に搬送されることなく停止している。一方、印刷用紙上の印刷位置を変えるべく印刷用紙が副走査方向に搬送される間は、キャリッジが主走査方向に移動しながら記録ヘッドが印刷用紙に向かってインク滴を吐出することはない。
このように、インク滴を吐出するためのキャリッジの主走査方向への移動と、印刷用紙の副走査方向への搬送と、が排他的に実行される場合、キャリッジモーターと紙送りモーターに対して回転を指示する信号が同時に送られることはない。
ところで、近年、インクジェットプリンターはオフィス等でも多用されるため、連続して大量に印刷することが多く、印刷処理の高速化によるスループットの向上が要望されている。
従って、印刷処理のスループット向上を図るべく、次に印刷される印刷用紙が用紙ストックから抽出されて印刷開始位置まで搬送される前に、キャリッジが所定の待機位置から印刷開始位置までの移動を開始することがある。この場合、キャリッジモーターと紙送りモーターに対して回転を指示する信号が同期して送られ、キャリッジモーターと紙送りモーターは何れも加速状態となる場合がある。
特開2005−329556号公報
しかしながら、モーターが加速状態の場合には消費電流が著しく増加するため、増加する消費電流に対応すべく、インクジェットプリンターの電流容量を大きくする必要があるが、電源部品等の大型化、重量化を招くことから実現は難しく、消費電流を抑えて効率的に印刷処理のスループットを向上させることは困難であった。
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、インクジェットプリンターのスループット向上を図りつつ、消費電流を抑えることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかる記録装置は、記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを一方の方向に往復動させる第1のモーターと、前記一方の方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送する第2のモーターを備えた記録装置であって、前記第1のモーターおよび前記第2のモーターのそれぞれが駆動時に消費する消費電流値、および消費が許容される最大電流値を記憶する記憶部と、消費している電流値を計測する計測部と、前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの駆動を指示する制御部と、を備え、前記制御部は、駆動を指示すべき前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの何れかの前記消費電流値を前記記憶部から取得し、前記消費電流値と前記計測部が計測した前記電流値とを合算した合算電流値が前記最大電流値を超える場合、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるのを待って駆動を指示することを特徴とする。
このような構成によれば、第1のモーターおよび第2のモーターの何れかを駆動させる場合に、制御部は、駆動させるモーターが消費する消費電流値を取得し、現在消費している電流値と取得した消費電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超える場合、合算電流値が最大電流値以下になるのを待って駆動を指示する。従って、記録装置で消費する電流値が最大電流値を超えることを回避しつつ、電流値が最大電流値以下になるのを待って駆動を開始するため、記録装置の消費電流を効率的に抑制できる。
[適用例2]
上記適用例にかかる記録装置において、前記消費電流値は、前記第1のモーターおよび前記第2のモーターのそれぞれが駆動を開始して時間経過に伴い変化する電流値の情報を含み、前記制御部は、前記電流値の情報に基づいて待機すべき待機時間を決定し、決定した前記時間が経過した後に駆動を指示することを特徴とする。
このような構成によれば、時間経過に伴い変化する電流値の情報に基づいて待機すべき待機時間を決定するため、合算電流値を常に算出する必要がないため、処理が容易になる。
[適用例3]
上記適用例にかかる記録装置において、前記記録装置は原稿を光学的に走査して読み取る原稿読み取り部を備え、前記計測部は、前記第1のモーターおよび前記第2のモーターのそれぞれが消費している電流値に加え、前記読み取り部の走査に要する電流値を計測することを特徴とする。
このような構成によれば、原稿を光学的に走査して読み取る原稿読み取り部を備える記録装置に対しても、消費電流を効率的に抑制できる。
[適用例4]
本適用例にかかる記録装置の駆動制御方法は、記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを一方の方向に往復動させる第1のモーターと、前記一方の方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送する第2のモーターを備えた記録装置の駆動制御方法であって、消費している電流値を計測する工程と、駆動を指示すべき前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの何れかの前記消費電流値を取得する工程と、前記消費電流値と計測した前記電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超えるか、否かを判定する工程と、前記合算電流値が前記最大電流値を超える場合、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるまで駆動を待機し、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるのを待って前記駆動を指示するする工程と、を備えることを特徴とする。
このような方法によれば、第1のモーターおよび第2のモーターの何れかを駆動させる場合に、制御部は、駆動させるモーターが消費する消費電流値を取得し、現在消費している電流値と取得した消費電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超える場合、合算電流値が最大電流値以下になるのを待って駆動を指示する。従って、記録装置で消費する電流値が最大電流値を超えることを回避しつつ、電流値が最大電流値以下になるのを待って駆動を開始するため、記録装置の消費電流を効率的に抑制できる。
[適用例5]
本適用例にかかる記録装置の駆動制御プログラムは、記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを一方の方向に往復動させる第1のモーターと、前記一方の方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送する第2のモーターを備えた記録装置の駆動制御プログラムであって、消費している電流値を計測する機能と、駆動を指示すべき前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの何れかの前記消費電流値を取得する機能と、前記消費電流値と計測した前記電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超えるか、否かを判定する機能と、前記合算電流値が前記最大電流値を超える場合、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるまで駆動を待機し、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるのを待って前記駆動を指示する機能と、をコンピューターに実行させることを特徴とする。
このような機能によれば、第1のモーターおよび第2のモーターの何れかを駆動させる場合に、制御部は、駆動させるモーターが消費する消費電流値を取得し、現在消費している電流値と取得した消費電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超える場合、合算電流値が最大電流値以下になるのを待って駆動を指示する。従って、記録装置で消費する電流値が最大電流値を超えることを回避しつつ、電流値が最大電流値以下になるのを待って駆動を開始するため、記録装置の消費電流を効率的に抑制できる。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターの概略斜視図。 インクジェットプリンターの動作を制御する制御系のブロック図。 駆動制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート。 駆動制御プログラムによる電流センサーの計測結果の一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、記録装置の1つであるインクジェットプリンター11の概略斜視図である。このインクジェットプリンター11は、平面視矩形状をなす本体ケース12を備えている。この本体ケース12内には、ガイド軸13に案内されて主走査方向Xに往復動可能なキャリッジ14が設けられている。このキャリッジ14は、第1のモーターとしてのキャリッジモーター(以下、CRモーター15という)が駆動されることにより回転駆動される無端状のタイミングベルト16の一部に固定されており、CRモーター15の正逆転駆動により主走査方向Xに往復動する。
キャリッジ14の下部には、インクジェット方式の記録ヘッド17が設けられると共に、キャリッジ14の上部には、記録ヘッド17にインクを供給するためのインクカートリッジ18が着脱可能に装填されている。記録ヘッド17はその下面に開口する複数のノズルごとに吐出駆動素子を内蔵し、各吐出駆動素子が駆動されることでノズルから記録媒体としての用紙19に向かってインク滴の液体が噴射(吐出)される。なお、インク吐出駆動方式は、吐出駆動素子として圧電素子(ピエゾ素子)を用いてインク滴を噴射する圧電方式、静電駆動素子を用いてインク滴を噴射する静電方式、さらにはヒーターで加熱してノズル内のインク中に気泡を発生させてインク滴を噴射するサーマル方式でもよい。
キャリッジ14の下方には、記録ヘッド17と用紙19との間隔(ギャップ)を規定するプラテン20が配置されている。キャリッジ14が印字を行わない休止時の待機位置となるホームポジションの直下には、記録ヘッド17のクリーニング等を行うメンテナンス装置21が配設されている。
本体ケース12の背面下部には、第2のモーターとしての紙送りモーター(以下、PFモーター22という)が配設されている。用紙19は、PFモーター22により駆動される複数対の搬送ローラーによって、搬送方向(副走査方向Y下流側)へ搬送される。そして、キャリッジ14が記録ヘッド17からインク滴を噴射させながら主走査方向Xに一回移動する印字動作(記録動作)と、用紙19を次の印字位置まで所定ピッチだけ副走査方向Yへ搬送する搬送動作(紙送り動作)とが交互に行われることで、用紙19に印刷が施される。
また、本体ケース12内には、ガイド軸13に沿ってリニアエンコーダー24が設けられている。リニアエンコーダー24は、キャリッジ14の移動距離に比例する数のパルスを出力し、インクジェットプリンター11ではその出力パルスを検出して把握されるキャリッジ14の移動位置、移動速度及び移動方向に基づいて、キャリッジ14の速度制御及び位置制御が行われる。
尚、本実施形態では、キャリッジ14、ガイド軸13、タイミングベルト16及びCRモーター15等から構成されて記録ヘッド17を主走査方向Xへ移動させる機構と、搬送ローラー及びPFモーター22等から構成されて用紙19を副走査方向Yへ移動させる機構とにより、記録ヘッドと記録媒体とを相対移動させる移動手段が構成されている。そして、CRモーター15及びPFモーター22が、移動手段の動力源として機能する。
CRモーター15は、キャリッジ14の駆動源であり、CRモーター15の回転により、キャリッジ14(記録ヘッド17)が主走査方向Xに移動する。このキャリッジ14の主走査方向Xにおける位置は、リニアエンコーダー24により検出可能となっており、これにより制御部7(図2)は、キャリッジ14の位置、移動方向、移動速度などを検出可能となっている。
また、PFモーター22は、用紙を搬送するために設けられた各ローラー(図示は略す)の共通の駆動源であり、その回転量(回転ステップ数)や回転速度は、ロータリーエンコーダー73(図2)により検出されるようになっている。これにより制御部7は、用紙搬送経路中に設けられた各ローラーの回転量や回転速度を検出可能となっている。
図2は、インクジェットプリンター11の動作を制御する制御系のブロック図である。インクジェットプリンター11は制御部7を備え、制御部7が前記したCRモーター15及びPFモーター22の回転や、記録ヘッド17によるインク吐出等を制御する。
制御部7には、制御ASIC61、RAM62、ROM63、EEPROM64、CPU65が接続されている。CPU65には、制御ASIC61を介してリニアエンコーダー24、ロータリーエンコーダー73、用紙検出センサー74、PWセンサー75等の各センサー類やエンコーダーからの信号が入力される。
また、インクジェットプリンター11の電源をON/OFFするための電源ボタン、各種設定/実行ボタン、などの操作部および各種情報を表示する表示部などを備えた操作パネル78からの信号が入力される。
CPU65は、インクジェットプリンター11の各センサー類やエンコーダー等からの出力信号等に基づいて、インクジェットプリンター11の各種制御を実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM63には、CPU65によるインクジェットプリンター11の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納されており、記録制御プログラムの処理に必要で書き換えが生じる各種データ等はEEPROM64に記憶される。これらのROM63やEEPROM64は記憶部として機能する。RAM62は、CPU65の作業領域や記録データ等の一時格納領域として使用される。
制御部7は、DCモーターであるCRモーター15およびPFモーター22の回転制御並びに記録ヘッド17の駆動制御を行うための制御回路(CRモータードライバー68、PFモータードライバー69、ヘッドドライバー67)を有している。また、制御部7は、CRモーター15に流入する電流値を計測するための電流センサー81、およびPFモーター22に流入する電流値を計測するための電流センサー82を有している。電流センサー81および電流センサー82は計測部として機能し、これらが出力する電流値の情報は、それぞれ制御ASIC61を介してCPU65に入力される。尚、本実施形態では、電流値を取得するための手段として電流センサー81および電流センサー82を採用しているが、センサーには限定されず、例えば、電流検出手段として、PWM(Pulse Width Modulation)のデューティから電流値換算するハードウェアやソフトウェアであっても良い。
また、制御ASIC61は、CPU65から送られてくる制御命令、ロータリーエンコーダー73の出力信号、リニアエンコーダー24の出力信号、に基づいて、CRモーター15およびPFモーター22の回転制御を行うための各種演算を行い、その演算結果に基づくモーター制御信号をCRモータードライバー68やPFモータードライバー69へ送出する。
また、制御ASIC61は、CPU65から送出される記録データ等に基づいて、記録ヘッド17の制御信号を演算生成してヘッドドライバー67へ送出し、記録ヘッド42を駆動制御する。
本実施形態では、インクジェットプリンター11のスループットの向上を図るべく、新しい用紙19が用紙ストックから抽出されて給紙が完了する前に、キャリッジ14が待機位置から印刷開始位置まで移動を開始する。
このような場合には、CRモーター15およびPFモーター22の何れも加速の状態に遷移することがあり、加速状態では定速状態に比べて消費する電流値が散発的に著しく増加することがある。従って、本実施形態では、電流センサー82,82が計測するCRモーター15およびPFモーター22の電流値に基づいて、CRモーター15およびPFモーター22の何れもが加速の状態に遷移することを遅延させる駆動制御プログラムがROM63に予め記憶され、インクジェットプリンター11の起動と共にRAM62に展開されて実行される。
図3は、駆動制御プログラム(駆動制御方法)の処理の流れを示すフローチャートである。この駆動制御プログラムはROM63等に記憶されており、CRモーター15またはPFモーター22が駆動を開始する際に実行される。処理が開始されると、CPU65は、電流センサー82,82が計測した既に駆動中のモーターの電流値を取得する(ステップS100)。
次に、CPU65は、駆動開始対象のモーターが駆動する際に消費する電流値(消費電流値)を取得する(ステップS102)。この電流値は、最も消費が多くなる電流値、即ち、駆動を開始して加速する際の電流値であっても良い。また、駆動開始後の時間経過に伴い変化する電流値の情報を含んでも良い。また、駆動開始対象のモーターに関して過去の所定の期間において電流センサー82,82が計測し、EEPROM64に記憶した電流値の情報を加味しても良い。
次に、CPU65は、既に駆動中のモーターの電流値と、駆動開始対象のモーターの電流値とを合算し、駆動開始対象のモーターを駆動することで予想される予想電流値(合算電流値)を算出する(ステップS104)。
続いて、CPU65は、予想電流値が予め規定した許容電流値(最大電流値)を超えるか、否かを判定する(ステップS106)。
ここで、予想電流値が許容電流値を超えると判定した場合(ステップS106でYes)、ステップS108に進む。他方で、予想電流値が許容電流値を超えないと判定した場合(ステップS106でNo)、ステップS114に進む。
ステップS108では、CPU65は、駆動開始対象のモーターの駆動開始を遅らせる遅延時間(待機時間)を取得する。この遅延時間は、設計値として固定値であっても良く、また、EEPROM64に記憶した電流値の情報に基づいて、予想電流値が許容電流値以下になるまでに要する遅延時間を決定しても良い。また、過去の所定の期間において電流センサー81,82が計測した電流値の時間的な変動に基づいて遅延時間を決定しても良い。
次に、CPU65は、取得した遅延時間をタイマーに設定する(ステップS110)。そして、設定時間が経過したか、否かを判定し(ステップS112)、設定時間が経過しない場合(ステップS112でNo)、設定時間が経過するまでステップS112を繰り返す。また、設定時間が経過した場合(ステップS112でYes)、ステップS114に進む。
ステップS114では、CPU65は、駆動開始対象のモーターに回転を指示し、一連の処理を終了する。
図4は、上述の駆動制御プログラムによる電流センサー81,82の計測結果の一例を示す。この場合、計測を開始しておよそ0.12秒後にPFモーター22が駆動を開始し、駆動開始からおよそ40ミリ秒間は加速により電流値が増加し、最大で0.8A消費する。一方で、CRモーター15は計測を開始しておよそ0.12秒後、即ち、PFモーター22と略同時に駆動を試みるが、駆動制御プログラムの指示により駆動開始が46ミリ秒遅延する。CRモーター15は駆動開始からおよそ60ミリ秒間は加速により電流値が増加し、最大で0.65A消費する。
ここで、2つのモーターが同時に駆動を開始した場合、最大電流値は1.45Aとなるが、2つのモーターの最大電流値のピークは駆動制御プログラムによって時間的にシフトされるため、最大電流値は0.9A程度に収まる。
以上述べた実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)印刷のスループットを向上させるべくCRモーター15およびPFモーター22を同期して駆動させる場合、2つのモーターの消費電力が許容電流値を超えることは回避できるため、インクジェットプリンター11の想定される最大電流値を抑制できる。従って、設計段階において電流値の設定マージンを抑えることができるため、コンパクトな電源回路が実現でき、印刷スループットの向上を図りつつ、インクジェットプリンター11の小型化および軽量化を図れる。
(2)CRモーター15に流入する電流値を計測する電流センサー81、およびPFモーター22に流入する電流値を計測するための電流センサー82で電流値を測定するため、インクジェットプリンター11の紙送り機構部分や、キャリッジ14が往復動するための機構部分において、経時的もしくは一時的なイナーシャ特性の変動が生じた場合であっても、その状態に応じた電流値を測定して最大電流値を算出できる。従って、最大電流値を厳密に想定する必要がないことから、電源回路に対して必要なコストや手間を軽減できる。
以上、本発明を図示した実施形態に基づいて説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、以下に述べるような変形例も想定できる。
(1)本実施形態で採用した印刷装置は、印刷機能のみを具備する単能機を想定したが、印刷機能に加えてスキャナー機能(原稿読み取り部)を具備した複合機も想定できる。その場合、CRモーター15およびPFモーター22に加えて、自動原稿送り装置(ADF)やスキャナー走査用のモーターも電流測定の対象としても良い。更に、電流測定の対象はモーターに限定されず、同時に駆動することで許容電流値を超える可能性があるデバイス等を電流測定の対象として加えても良い。
7…制御部、11…インクジェットプリンター、12…本体ケース、13…ガイド軸、14…キャリッジ、15…CRモーター、16…タイミングベルト、17…記録ヘッド、18…インクカートリッジ、19…用紙、20…プラテン、21…メンテナンス装置、22…PFモーター、24…リニアエンコーダー、42…記録ヘッド、61…制御ASIC、62…RAM、63…ROM、64…EEPROM、65…CPU、67…ヘッドドライバー、68…CRモータードライバー、69…PFモータードライバー、73…ロータリーエンコーダー、74…用紙検出センサー、75…PWセンサー、78…操作パネル、81…電流センサー、82…電流センサー。

Claims (5)

  1. 記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを一方の方向に往復動させる第1のモーターと、前記一方の方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送する第2のモーターを備えた記録装置であって、
    前記第1のモーターおよび前記第2のモーターのそれぞれが駆動時に消費する消費電流値、および消費が許容される最大電流値を記憶する記憶部と、
    消費している電流値を計測する計測部と、
    前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの駆動を指示する制御部と、を備え、
    前記制御部は、駆動を指示すべき前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの何れかの前記消費電流値を前記記憶部から取得し、前記消費電流値と前記計測部が計測した前記電流値とを合算した合算電流値が前記最大電流値を超える場合、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるのを待って前記駆動を指示することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記消費電流値は、前記第1のモーターおよび前記第2のモーターのそれぞれが駆動を開始して時間経過に伴い変化する電流値の情報を含み、
    前記制御部は、前記電流値の情報に基づいて待機すべき待機時間を決定し、決定した前記待機時間が経過した後に駆動を指示することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1乃至2のいずれかに記載の記録装置において、
    前記記録装置は原稿を光学的に走査して読み取る原稿読み取り部を備え、
    前記計測部は、前記第1のモーターおよび前記第2のモーターのそれぞれが消費している電流値に加え、前記読み取り部の走査に要する電流値を計測することを特徴とする記録装置。
  4. 記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを一方の方向に往復動させる第1のモーターと、前記一方の方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送する第2のモーターを備えた記録装置の駆動制御方法であって、
    消費している電流値を計測する工程と、
    駆動を指示すべき前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの何れかの前記消費電流値を取得する工程と、
    前記消費電流値と計測した前記電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超えるか、否かを判定する工程と、
    前記合算電流値が前記最大電流値を超える場合、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるまで駆動を待機し、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるのを待って前記駆動を指示するする工程と、を備えることを特徴とする記録装置の駆動制御方法。
  5. 記録媒体に液体を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを一方の方向に往復動させる第1のモーターと、前記一方の方向と直交する方向に前記記録媒体を搬送する第2のモーターを備えた記録装置の駆動制御プログラムであって、
    消費している電流値を計測する機能と、
    駆動を指示すべき前記第1のモーターおよび前記第2のモーターの何れかの前記消費電流値を取得する機能と、
    前記消費電流値と計測した前記電流値とを合算した合算電流値が最大電流値を超えるか、否かを判定する機能と、
    前記合算電流値が前記最大電流値を超える場合、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるまで駆動を待機し、前記合算電流値が前記最大電流値以下になるのを待って前記駆動を指示する機能と、をコンピューターに実行させることを特徴とする記録装置の駆動制御プログラム。
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