JP2013213983A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の複雑化を防止しつつ、シート状の基板に効率的に露光できる露光装置を提供する。
【解決手段】マスクDMに形成されたパターンをシート状の基板Pに転写する。円筒状に形成され第1円筒面に沿ってマスクを保持して所定の軸線AX1周りに回転可能なマスク保持部12と、円筒状に形成され第2円筒面に沿って基板を保持して所定の軸線AX2周りに回転可能な基板保持部22と、パターンの像を基板に所定倍率で投影する投影光学系PL1〜PL3と、マスク保持部及び基板保持部を一体的に回転駆動する駆動装置と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置及びデバイス製造方法に関するものである。
露光装置等の基板処理装置は、例えば下記の特許文献1に記載されているように、各種デバイスの製造に利用されている。基板処理装置は、照明領域に配置されたマスクMに形成されているパターンの像を、投影領域に配置されている基板等に投影することができる。基板処理装置に用いられるマスクMは、平面状のもの、円筒状のもの等がある。円筒状のマスクを用いた場合には、ステージを往復運動させたり、マスクを保持する複数のステージを用いたりする必要が無く、コストを低減することができる。
また、デバイスを製造する手法の1つとして、例えば下記の特許文献2に記載されているようなロール・ツー・ロール方式が知られている。ロール・ツー・ロール方式は、送出用のロールから回収用のロールへフィルム等の基板を搬送しながら、搬送経路上において基板に各種処理を行う方式である。基板は、例えば搬送ローラーの間等において、実質的に平面である状態で処理が施されることがある。また、基板は、例えばローラーの表面上等において、湾曲している状態で処理が施されることもある。
特開2007−299918号公報 国際公開第2008/129819号
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
円筒状マスクの回転と、基板を湾曲させて保持する搬送ローラーの回転とを高精度に同期させる必要があり、これを実現するためには構造が複雑になるという問題が生じる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、構造の複雑化を防止しつつ、シート状の基板に効率的に露光できる露光装置及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、マスクに形成されたパターンをシート状の基板に転写する露光装置であって、円筒状に形成され第1円筒面に沿ってマスクを保持して所定の軸線周りに回転可能なマスク保持部と、円筒状に形成され第2円筒面に沿って基板を保持して所定の軸線周りに回転可能な基板保持部と、パターンの像を基板に所定倍率で投影する投影光学系と、マスク保持部及び基板保持部を一体的に回転駆動する駆動装置と、を備える露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、基板を処理してデバイスを製造するデバイス製造方法であって、本発明の第1の態様の露光装置を用いて、基板にパターンを転写することと、パターンが転写された基板をパターンに基づいて加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明では、構造の複雑化を防止しつつ、シート状の基板に効率的に露光処理を実施することが可能になる。
第1実施形態に係る露光装置EXの概略的な構成図。 露光装置EXを+Y側から視た概略的な側面図。 マスク保持部12及び円筒マスクDMの展開図。 基板保持部22の展開図。 第2実施形態に係る露光装置EXの概略的な構成図。 第2実施形態に係るマスク保持部及び円筒マスクの展開図。 第2実施形態に係る基板保持部22の展開図。 第3実施形態に係る露光装置EXの概略構成図。 同露光装置を構成する投影光学系の一例を示す図。 本実施形態のデバイス製造方法を示すフローチャートである。 別の実施形態に係る露光装置EXの概略構成図。
以下、本発明の露光装置及びデバイス製造方法の実施の形態を、図1ないし図11を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る露光装置EXの概略的な構成図であり、図2は図1に示す露光装置EXを+Y側から視た概略的な側面図である。
露光装置EXは、いわゆる走査露光装置であり、円筒マスク(マスク)DMの回転と可撓性の基板Pの送りとを同期駆動させつつ、照明光学系IL1〜IL3からの照明光で照明された円筒マスクDMに形成されているパターンの像を、正立等倍の投影光学系PL(PL1〜PL3)を介して基板Pに投影する。なお、図1乃至図11において、直交座標系XYZのY軸を円筒状の円筒マスクDMの回転中心線AXと平行に設定し、Z軸を走査露光の方向、即ち、露光位置での基板Pの搬送方向に設定する。
本実施形態において、基板Pは、いわゆるフレキシブル基板等のような可撓性(フレキシビリティ)を有する基板である。本実施形態の露光装置EXは、可撓性を有する基板Pによって、可撓性を有するデバイスを製造することができる。基板Pは、露光装置EXにおいて屈曲した場合に、破断しない程度の可撓性を有するように選択される。
なお、露光処理時における基板Pの可撓性は、例えば、基板Pの材質、大きさ、厚さ等によって調整することができ、また露光処理時の湿度、温度等の環境条件等によって調整することもできる。
可撓性を有する基板Pは、例えば、樹脂フィルム、ステンレス鋼等の金属又は合金からなる箔(フォイル)等である。樹脂フィルムの材質は、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、エチレンビニル共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂のうち1又は2以上を含む。
基板Pは、例えば、基板Pに施される各種処理において受ける熱による変形量が実質的に無視できるように、熱膨張係数等の特性が設定される。熱膨張係数は、例えば、無機フィラーを樹脂フィルムに混合することによって、プロセス温度等に応じた閾値よりも小さく設定されていてもよい。無機フィラーは、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、酸化ケイ素等でもよい。また、基板Pは、フロート法等で製造された厚さ100μm程度の極薄ガラスの単層体であってもよいし、この極薄ガラスに上記の樹脂フィルム、箔等を貼り合わせた積層体であってもよい。
円筒マスクDMは、マスク保持部(第1円筒体)12に保持される。マスク保持部12は、その外周面で円筒マスクDMを円筒状に保持して、Y方向に延在する第1回転軸AX1周りに回転する。円筒マスクDMは、例えば平坦性の良い短冊状の極薄ガラス板(例えば厚さ100〜500μm)の一方の面にクロム等の遮光層でパターンを形成した透過型の平面状シートマスクとして作成され、それをマスク保持部12の外周面に倣って湾曲させ、この外周面に巻き付けた(貼り付けた)状態で使用される。なお、円筒マスクDMとしては、透明円筒母材によるマスク保持部12の外周面に直接クロム等の遮光層によるマスクパターンを描画形成して一体化してもよい。この場合も、マスク保持部が円筒マスクDMの支持部材として機能する。
基板Pは、供給ロール(不図示)から引き出されて基板保持部(第2円筒体)22に保持され、露光処理が施された後に、不図示の回収ロールに巻き上げられる。
基板保持部22は、外周面の一部で基板Pを円筒状に保持して、Y方向に延在する第2回転軸AX2周りに回転する。第2回転軸AX2は、第1回転軸AX1と同軸に、且つ結合部材(接続装置)14により一体的に回転可能及び着脱自在に接続されている。マスク保持部12の半径、及び基板保持部22の半径は、マスク保持部12に保持された円筒マスクDMにおけるパターン面と、基板保持部22に保持された基板Pの露光面とが同一半径、すなわち同一の周速度(回転速度)となる値に設定されている。本実施形態において、マスク保持部12及び基板保持部22は、電動モーター等のアクチュエータを含む駆動部(不図示)から、第1、第2回転軸AX1、AX2を介して供給されるトルクによって回転する。
照明光学系IL1〜IL3は、マスク保持部12に保持された円筒マスクDMの一部(照明領域IR1〜IR3)をパターン領域として、図2に示すように、第1回転軸AX1周り方向に離間した位置で均一な明るさで照明する。照明光の光源としては、例えばランプ光源から射出される輝線(g線、h線、i線)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)等である。
図3は、マスク保持部12及び円筒マスクDMの展開図である。図3中の符号Xsは、マスク保持部12及びは円筒マスクDMの移動方向(回転方向)を示す。
図3に示すように、照明領域IR1〜IR3のそれぞれはY方向で隣り合う台形状の照明領域の斜辺部の三角部が重なるように(オーバーラップするように)配置されている。そのため、例えば、マスク保持部12の回転によって照明領域IR1を通過する円筒マスクDM上の領域は、マスク保持部12の回転によって照明領域IR2を通過する円筒マスクDM上の領域と一部重複する。
本実施形態において、円筒マスクDMのパターン形成領域MAは、マスク保持部12の回転に伴って方向Xsに移動し、パターン形成領域のうちのY軸方向の各部分領域は、照明領域IR1〜IR3のいずれかを通過する。換言すると、照明領域IR1〜IR3は、パターン形成領域のY軸方向の全幅をカバーするように、配置されている。
各投影光学系PL1〜PL3は、照明光学系IL1〜IL3のそれぞれに対応し、各照明光学系IL1〜IL3によって照明される照明領域IR1〜IR3における円筒マスクDMのパターンの像を、図4に示すように、基板P上で対応する投影領域PA1〜PA3に正立等倍で投影する。各投影光学系PL1〜PL3は、円筒マスクDMの照明領域IR1〜IR3と対向配置された第1投影モジュールPL11〜PL13、投影領域PA1〜PA3と対向する位置に配置された第2投影モジュールPL21〜PL23、各投影モジュール間に配置された反射部材RF11〜RF13、RF21〜RF23を備えている。
投影領域PA1〜PA3のそれぞれは、第2回転軸AX2周りの周方向に沿ってみた場合に、第2回転軸AX2方向において隣り合う投影領域と、端部(台形の三角部分)が重なるように配置されている。そのため、例えば、基板保持部22の回転によって投影領域PA1を通過する基板P上の領域は、基板保持部22の回転によって投影領域PA2を通過する基板P上の領域と一部重複する。投影領域PA1と投影領域PA2は、周方向で重複する領域での露光量が、重複しない領域の露光量と実質的に同じになるように、それぞれの形状等が設定されている。
上記構成の露光装置EXにおいては、駆動部により第1回転軸AX1及び第2回転軸AX2が回転駆動されることにより、マスク保持部12及び基板保持部22が一体的に回転する。そして、マスク保持部12に保持された円筒マスクDMは、照明光学系IL1〜IL3からの照明光で照明され、各照明領域IR1〜IR3における円筒マスクDMのパターンの像は、投影光学系PLを介して基板P上の投影領域PA1〜PA3に正立等倍で投影される。
このとき、マスク保持部12及び基板保持部22は、第1回転軸AX1及び第2回転軸AX2が一体的に接続・結合されていることから、同一の角速度で回転することになる。また、円筒マスクDMのパターン面と基板Pの感光面とが同一の半径上にあることから、各面は同一の周速度で回転した状態で露光処理が行われ、基板Pには3つの投影領域PA1〜PA3に投影された像が合成されたパターンが形成される。
なお、本実施形態では、円筒マスクDMを交換する際には、結合部材14による第1回転軸AX1と第2回転軸AX2との結合を解除した後に、第1回転軸AX1、マスク保持部12、円筒マスクDMを一体的に交換すればよい。
以上説明したように、本実施形態では、第1回転軸AX1及び第2回転軸AX2が結合され、マスク保持部12及び基板保持部22が一体的に回転駆動されるため、マスク保持部12及び基板保持部22、すなわち円筒マスクDM及び基板Pを同期させるための機構を別途設けることなく円筒マスクDMのパターンを連続的に基板Pに露光することが可能となり、構造の複雑化を防止しつつ、円筒マスクDMのパターンを効率的に基板Pに形成することができる。
また、本実施形態では、第1回転軸AX1及び第2回転軸AX2が結合部材14により着脱自在に接続されているため、予め別のマスク保持部に保持させておいた円筒マスクDMに容易に交換することが可能になる。
(第2実施形態)
次に、露光装置EXの第2実施形態について、図5乃至図7を参照して説明する。
この図において、図1乃至図4に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
上記第1実施形態では、一つの円筒マスクDMのパターンを基板Pに露光する構成としたが、本実施形態では複数(ここでは2つ)の円筒マスクを用い、より大きなパターンを基板Pに露光する場合について説明する。
図5は、第2実施形態に係る露光装置EXの概略的な構成図である。
本実施形態の露光装置EXには、基板保持部22を挟んだY方向の両側にマスク保持部12A、12Bが配設され、マスク保持部12Aに対応して投影光学系PL1A〜PL2Aが設けられ、マスク保持部12Bに対応して投影光学系PL1B〜PL2Bが設けられている。
マスク保持部12Aは、その外周面で円筒マスクDMAを円筒状に保持して、Y方向に延在する第1回転軸AX1A周りに回転する。同様に、マスク保持部12Bは、その外周面で円筒マスクDMBを円筒状に保持して、Y方向に延在する第1回転軸AX1B周りに回転する。基板Pは、Y方向の幅が円筒マスクDMA、DMBの二倍程度(円筒マスクDMA、DMBの幅の合計幅程度)に設定されている。
第2回転軸AX2は、第1回転軸AX1Aと同軸に、且つ結合部材(接続装置)14Aにより一体的に回転可能及び着脱自在に接続されるとともに、第1回転軸AX1Bと同軸に、且つ結合部材(接続装置)14Bにより一体的に回転可能及び着脱自在に接続される。
円筒マスクDMAは、図6に示すように、照明領域IR1A、IR2Aを有する照明光学系からの照明光で照明される。2つの照明領域IR1A、IR2Aは、Y方向で隣り合う台形状の照明領域の斜辺部の三角部が周方向で重なるように(オーバーラップするように)、周方向で離間して配置されている。同様に、円筒マスクDMBは、照明領域IR1B、IR2Bを有する照明光学系からの照明光で照明される。2つの照明領域IR1B、IR2Bは、Y方向で隣り合う台形状の照明領域の斜辺部の三角部が周方向で重なるように(オーバーラップするように)、周方向で離間して配置されている。
投影光学系PL1Aは、照明領域IR1Aにおける円筒マスクDMAのパターンの像を、図7に示すように、基板P上で対応する投影領域PA1Aに正立等倍で投影する。投影光学系PL2Aは、照明領域IR2Aにおける円筒マスクDMAのパターンの像を基板P上で対応する投影領域PA2Aに正立等倍で投影する。同様に、投影光学系PL1Bは、照明領域IR1Bにおける円筒マスクDMBのパターンの像を基板P上で対応する投影領域PA1Bに正立等倍で投影し、投影光学系PL2Bは、照明領域IR2Bにおける円筒マスクDMBのパターンの像を基板P上で対応する投影領域PA2Bに正立等倍で投影する。
上記投影領域PA1A〜PA2Bのそれぞれは、第2回転軸AX2周りの周方向に沿ってみた場合に、第2回転軸AX2方向において隣り合う投影領域と、端部(台形の三角部分)が重なるように配置されている。そのため、投影領域PA1A〜PA2Bのおいては、周方向で重複する領域での露光量が、重複しない領域の露光量と実質的に同じとなっている。
従って、本実施形態では、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、基板P上には、円筒マスクDMAのパターンと円筒マスクDMBのパターンとが合成されて転写されることになり、構造の複雑化を防止しつつ、より大面積のパターンを効率的に基板Pに形成することができる。
(第3実施形態)
次に、露光装置EXの第3実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。
これらの図において、図1乃至図7に示す第1、第2実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
上記第1、第2実施形態では、マスク保持部12と基板保持部22とをそれぞれ個別に設ける構成としたが、第3実施形態ではマスク保持部12と基板保持部22とが一つの円筒部材にて構成される例について説明する。
図8(a)は、露光装置EXをY方向からみた概略図、図8(b)はZ方向からみた概略図、図9は露光装置EXを構成する投影光学系の概略構成図である。
本実施形態における露光装置EXにおいては、円筒マスクDMを保持するマスク保持部12が基板保持部22を構成している。
すなわち、マスク保持部12は、−X側の円筒面(外周面)の一部領域が、巻き付けられた基板Pを押さえロッド19との間で保持する基板保持部22を構成している。マスク保持部12の+X側の基板Pが保持されていない領域には照明光学系ILが対向配置され、照明光学系ILの照明領域IRにおける円筒マスクDMのパターンの像は、投影光学系PLを介して、基板保持部22に保持された基板Pに等倍倒立像として投影される。
投影光学系PLは、照明光学系ILで照明された円筒マスクDMのパターン像を受光する第1部分光学系PP1、円筒マスクDMのパターン像を基板Pに投影する第2部分光学系PP2、これらの間に配置された第3部分光学系PP3を備える。図9に、第1、第2部分光学系PP1、PP2の一例を示す。第1、第2部分光学系PP1、PP2は、ほぼ同様の構成を有しているため、図9では、円筒マスクDMからのパターン像を受光する側を第1部分光学系PP1とし、基板Pにパターン像を投影する側を第2部分光学系PP2とする。
第1部分光学系PP1は、円筒マスクDMから入射し、X方向と平行な第1光軸AX11に沿って進む光束を第1光軸AXと平行な第2光軸AX12に折り返す凹面鏡等を有し、第3部分光学系PP3との間の像面位置MI1に第1中間像を形成する。第3部分光学系PP3は、第1部分光学系PP1を介した光束が入射し、第2部分光学系PP2との間の像面位置MI2に第2中間像を形成する。第2部分光学系PP2は、第3部分光学系PP3を介した光束が第2光軸AX12に沿って入射し、凹面鏡等により第1光軸AX1に沿った光束に折り返し、基板Pにパターン像を投影する。
上記構成の露光装置EXでは、照明光学系ILで照明されたマスク保持部12に保持された円筒マスクDMのパターン像は、投影光学系PLを介して、マスク保持部12に保持された基板Pに投影される。従って、本実施形態では、上記実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、基板Pを保持するためのドラムを別途設ける必要がなくなり、装置の小型化、低価格化に寄与することができる。
また、本実施形態では、第1部分光学系PP1及び第2部分光学系PP2における光軸AX11は同軸であり、また第1回転軸AX1を挟んで第1部分光学系PP1及び第2部分光学系PP2が同一距離で対向配置されることにより、例えば、マスク保持部12がX方向に変位した場合であっても、マスク保持部12の変位による像面側と物体側との結像位置の変化が同一となってキャンセル(相殺)されることになり、マスク保持部12の変位による露光精度の低下を未然に回避することが可能である。
(デバイス製造方法)
次に、デバイス製造方法について説明する。図10は、本実施形態のデバイス製造方法を示すフローチャートである。
図10に示すデバイス製造方法では、まず、例えば有機EL表示パネル等のデバイスの機能・性能設計を行う(ステップ201)。次いで、デバイスの設計に基づいて、円筒マスクDMを製作する(ステップ202)。また、デバイスの基材である透明フィルムやシート、或いは極薄の金属箔等の基板を、購入や製造等によって準備しておく(ステップ203)。
次いで、準備した基板をロール式、パッチ式の製造ラインに投入し、その基板上にデバイスを構成する電極や配線、絶縁膜、半導体膜等のTFTバックプレーン層や、画素部となる有機EL発光層を形成する(ステップ204)。ステップ204には、典型的には、基板上の膜の上にレジストパターンを形成する工程と、このレジストパターンをマスクにして上記膜をエッチングする工程とが含まれる。レジストパターンの形成には、レジスト膜を基板表面に一様に形成する工程、上記の各実施形態に従って、円筒マスクDMを経由してパターン化された露光光で基板のレジスト膜を露光する工程、その露光によってマスクパターンの潜像が形成されたレジスト膜を現像する工程、が実施される。
印刷技術等を併用したフレキシブル・デバイス製造の場合は、基板表面に機能性感光層(感光性シランカップリング材等)を塗布式により形成する工程、上記の各実施形態に従って、円筒マスクDMを経由してパターン化された露光光を機能性感光層に照射し、機能性感光層にパターン形状に応じて親水化した部分と撥水化した部分を形成する工程、機能性感光層の親水性の高い部分にメッキ下地液等を塗工し、無電解メッキにより金属性のパターンを析出形成する工程、等が実施される。
次いで、製造するデバイスに応じて、例えば、基板をダイシング、或いはカットすることや、別工程で製造された他の基板、例えば封止機能を持ったシート状のカラーフィルターや薄いガラス基板等を貼り合せる工程が実施され、デバイスを組み立てる(ステップ205)。次いで、デバイスに検査等の後処理を行う(ステップ206)。以上のようにして、デバイスを製造することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記第3実施形態では、一つの回転ドラムがマスク保持部12及び基板保持部22を備える構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば図11に示すように、マスク保持部12と基板保持部22とがY方向に離間して設けられ、第1回転軸AX1と第2回転軸AX2とが結合部材14で接続される構成にも適用可能である。
この構成では、第1投影光学系PL1を形成する、第1照明領域IR1で照明された円筒マスクDMのパターン像が入射する第1倒立等倍投影光学系PP11と、第1照明領域IR1で照明された円筒マスクDMのパターン像を基板Pの第1投影領域PA1に投影する第2倒立等倍投影光学系PP12とを回転軸AX1、AX2を挟んで逆側の位置に設け、第2投影光学系PL2を形成する、第2照明領域IR2で照明された円筒マスクDMのパターン像が入射する第3倒立等倍投影光学系PP21と、第2照明領域IR2で照明された円筒マスクDMのパターン像を基板Pの第2投影領域PA2に投影する第4倒立等倍投影光学系PP22とを回転軸AX1、AX2を挟んで逆側の位置に設ければよい。
また、上記実施形態では、マスク保持部12に保持された円筒マスクDMのパターンの像を、基板保持部22に保持された基板Pに等倍で投影する構成としたが、これに限定されるものではなく、拡大像あるいは縮小像を投影する構成であってもよい。例えば投影光学系の投影倍率をβ、円筒マスクDMの半径をr、基板保持部22の半径をRとすると、
R=β×r
を満たすように、各半径を設定すればよい。
12、12A、12B…マスク保持部(第1円筒体)、 14、14A、14B結合部材(接続装置)、 22…基板保持部(第2円筒体)、 AX1、AX1A、AX1B…第1回転軸、 AX2…第2回転軸、 DM、DMA、DMB…円筒マスク(マスク)、 EX…露光装置、 P…基板、 PL、PL1、PL2…投影光学系、 PP1…第1部分光学系、 PP2…第2部分光学系

Claims (10)

  1. マスクに形成されたパターンをシート状の基板に転写する露光装置であって、
    円筒状に形成され第1円筒面に沿って前記マスクを保持して所定の軸線周りに回転可能なマスク保持部と、
    円筒状に形成され第2円筒面に沿って前記基板を保持して前記所定の軸線周りに回転可能な基板保持部と、
    前記パターンの像を前記基板に所定倍率で投影する投影光学系と、
    前記マスク保持部及び前記基板保持部を一体的に回転駆動する駆動装置と、
    を備える露光装置。
  2. 前記マスク保持部は、第1回転軸線周りに回転可能な第1円筒体に設けられ、
    前記基板保持部は、前記第1回転軸線と同一軸線上に配置された第2回転軸線周りに回転可能、且つ前記第1円筒体に対して前記第1回転軸線方向に離間して配置された第2円筒体に設けられる請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記第1円筒面の前記第1回転軸線を中心とする半径に対する前記第2円筒面の前記第2回転軸線を中心とする半径の比は、前記所定倍率に対応する大きさである請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記第1円筒体と前記第2円筒体とを着脱自在に接続する接続装置を有する請求項2または3に記載の露光装置。
  5. 前記マスク保持部は、所定の回転軸線周りに回転可能な円筒体の円筒面に設けられ、
    前記基板保持部は、前記マスク保持部が設けられた円筒面のうち、前記パターンを照明する照明領域とは異なる領域に設けられる請求項1に記載の露光装置。
  6. 前記投影光学系は、
    前記パターンから発した光を受光する第1部分光学系と、
    前記第1部分光学系を介した光を前記基板に投影する第2部分光学系とを備え、
    前記第1部分光学系と前記第2部分光学系とは、前記マスク保持部及び前記基板保持部を挟んで対向配置され、
    前記第1部分光学系の光軸と前記第2部分光学系の光軸とは互いに平行に、且つ前記所定の軸線からの距離が同一に配置される請求項1から5のいずれか一項に記載の露光装置。
  7. 前記マスクは、前記所定の軸線方向に沿って複数のパターン領域を有し、
    前記投影光学系は、前記複数のパターン領域毎に複数設けられる請求項1から6のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 前記複数の投影光学系は、前記複数のパターン領域にそれぞれ位置するパターンの像を前記基板上に前記所定の軸線方向に沿ってそれぞれ投影する請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記複数の投影光学系は、前記所定の軸線周り方向で互いにずれた位置に配置される請求項7または8に記載の露光装置。
  10. 基板を処理してデバイスを製造するデバイス製造方法であって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の露光装置を用いて、前記基板にパターンを転写することと、
    前記パターンが転写された前記基板を該パターンに基づいて加工することと、
    を含むデバイス製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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