JP2013206914A - 力検出素子、力検出モジュール及びロボット - Google Patents

力検出素子、力検出モジュール及びロボット Download PDF

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宏紀 河合
Toshiyuki Kamiya
俊幸 神谷
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Abstract

【課題】力が加えられることで変位する圧電基板の電荷を取り出す配線の接続が容易な力検出素子と、力検出モジュール及びこれを搭載したロボットとを提供する。
【解決手段】圧電基板と、圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と第2電極部と、第1電極部と第2電極部とは、圧電基板と、第1電極部と第2電極部とが積層された方向より平面視した場合に、第1電極部と第2電極部との一部が重ならない位置に積層されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、力検出素子、力検出モジュール及びロボットに関するものである。
圧電基板を用いた力検出素子として、加えられる力によって圧電基板の電荷の変位を電極部で捕捉し、電極部の端子に配線を接続して電荷を取り出す構造の力検出素子が知られている。
特許文献1には、圧電基板を電極部で挟持し、その電極部の端面である端子に外部端子を接合し、その外部端子に圧電基板の電荷の変位を取り出す配線が設けられた力検出素子が開示されている。
特開平5−121792号公報
しかしながら、力検出素子を圧電基板と電極部とが挟持(積層)された方向より平面視した場合に、電極部を視認することが容易でないため力検出素子がパッケージに収容された場合に、電極部と、パッケージに設けられた配線電極部とを配線によって接続する器具、例えばワイヤーボンディングツール等を用いることが困難であった。また、圧電基板を挟持する電極部の端面に配線や端子を接続する場合には、力検出素子に加えられる力等による振動によって接続された配線が切断される虞れがあった。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係る力検出素子は、圧電基板と、圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と第2電極部と、第1電極部と第2電極部とは、圧電基板と、第1電極部と第2電極部とが積層された方向より平面視した場合に、第1電極部と第2電極部との一部が重ならない位置に積層されていることを特徴とする。
このような力検出素子によれば、第1電極部と第2電極部は、圧電基板と第1電極部と第2電極部とが積層された方向より平面視した場合に、第1電極部と第2電極部との一部が重ならない位置に積層されている。これにより、圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と、第2電極部との一部を視認することができる。従って、圧電基板と第1電極部及び第2電極部とが積層された方向より配線器具を挿入し、視認できる第1電極部及び第2電極部の一部の領域に配線を接続することができる。また、配線器具を挿入して配線を接続できるため、力検出素子に加えられる振動等によって接続部分が断線することを抑制することができる。
(適用例2)上記適用例に係る力検出素子において、第1電極部または第2電極部のいずれか1つが、圧電基板に設けられていることが好ましい。
このような力検出素子によれば、第1電極部または第2電極部のいずれか1つが圧電基板に設けられているため、複数の圧電基板と電極部とが積層される場合に、圧電基板と電極部とがずれることを抑制することができる。これにより、圧電基板で生じた電荷の検出誤差を抑制することができる。
(適用例3)本適用例に係る力検出素子は、第1圧電基板と第2圧電基板と第3圧電基板と第4圧電基板と第5圧電基板と第6圧電基板と、第1電極部と第2電極部と第3電極部と第4電極部と第5電極部と第6電極部と第7電極部と、を備え、第1電極部には第1圧電基板が積層され、第1圧電基板の前記第1電極部と対向する面と反対側には前記第2電極部が積層され、第2電極部には前記第2圧電基板が積層され、第2圧電基板の第2電極部と対向する面と反対側には第3電極部が積層され、第3電極部には第3圧電基板が積層され、第3圧電基板の第3電極部と対向する面と反対側には、第4電極部が積層され、第4電極部には第4圧電基板が積層され、第4圧電基板の第4電極部と対向する面と反対側には、第5電極部が積層され、第5電極部には第5圧電基板が積層され、第5圧電基板の第5電極部と対向する面と反対側には、第6電極部が積層され、第6電極部には第6圧電基板が積層され、第6圧電基板の第5電極部と対向する面と反対側には、第7電極部が積層され、第1電極部乃至第7電極部は、当該積層方向より平面視した場合に、第1電極部乃至第7電極部の一部が重ならない位置に積層されていることを特徴とする。
(適用例4)上記適用例に係る力検出素子において、前記積層方向と直交する第1方向に、第2電極部乃至第7電極部の一部が重ならない第1領域を有し、第1領域を有する方向を第1方向の正方向とし、第2電極部には、第1方向の正方向の反対方向となる第1方向の負方向に、第7電極部の一部が重ならない第2領域を有し、第3電極部には、当該積層方向と第1方向とに直交する第2方向に、第5電極部の一部が重ならない第3領域を有し、第3領域を有する方向を第2方向の正方向とし、第4電極部には、第2方向の正方向と反対方向となる第2方向の負方向に、第6電極部の一部が重ならない第4領域を有し、第5電極部には、第2方向の正方向に、第3電極部の一部が重ならない第5領域を有し、第6電極部には、第2方向の負方向に、第4電極部の一部が重ならない第6領域を有し、第7電極部には、第1方向の負方向に、第2電極部の一部が重ならない第7領域を有し、第1電極部乃至第7電極部は、当該積層方向から平面視した場合に、第1電極部乃至第7電極部に有する第1領域乃至第7領域の一部が重ならない位置に積層されていることが好ましい。
このような力検出素子によれば、第1電極部乃至第7電極部と、第1圧電基板乃至第6圧電基板とは、電極部と圧電基板とが交互に積層され、その積層方向より平面視した場合に、第1電極部乃至第7電極部の一部が重ならない位置に積層されている。このことで、当該積層方向より第1電極部乃至第7電極部を平面視した場合に、第1電極部乃至第7電極部の重ならない第1領域乃至第7領域を視認することができる。従って、第1電極部乃至第7電極部と、第1圧電基板乃至第6圧電基板とが積層される方向から配線器具を挿入し、第1電極部乃至第7電極部が重ならない第1領域乃至第7領域に配線を接続することができる。また、配線器具を挿入して配線を接続できるため、力検出素子に加えられる振動等によって接続部分が断線することを抑制することができる。
(適用例5)本適用例に係る力検出素子は、第1圧電基板と第2圧電基板と第3圧電基板と第4圧電基板と第5圧電基板と第6圧電基板と、第1電極部と第2電極部と第3電極部と第4電極部と第5電極部と第6電極部と第7電極部とを備え、第1電極部には第1前記圧電基板が積層され、第1圧電基板の第1電極部と対向する面と反対側には第2電極部が設けられ、第2電極部には第2圧電基板が積層され、第2圧電基板の第2電極部と対向する面と反対側には第3電極部が設けられ、第3電極部には第3圧電基板が積層され、第3圧電基板の第3電極部と対向する面と反対側には第4電極部が設けられ、第4電極部には第4圧電基板が積層され、第4圧電基板の第4電極部と対向する面と反対側には第5電極部が設けられ、第5電極部には第5圧電基板が積層され、第5圧電基板の第5電極部と対向する面と反対側には第6電極部が設けられ、第6電極部には第6圧電基板が積層され、第6圧電基板の第6電極部と対向する面と反対側には第7電極部が設けられ、第1電極部乃至第7電極部は、当該積層方向より平面視した場合に、第1電極部乃至第7電極部の一部が重ならない位置に積層されていることを特徴とする。
(適用例6)上記適用例に係る力検出素子において、第1電極部には、前記積層方向と直交する第1方向に、第2電極部と第6電極部と一部が重ならない第1領域を有し、第1領域を有する方向を第1方向の正方向とし、第2電極部には、第1方向の正方向に、第1電極部と第6電極部との一部と重ならない第2領域を有し、第3電極部には、第1方向の正方向と反対方向となる第1方向の負方向に第7電極部の一部と重ならない第3領域を有し、第4電極部には当該積層方向と前記第1方向と直交する第2方向に前記第2電極部の一部と重ならない第4領域を有し、第4領域を有する方向を前記第2方向の負方向とし、第5電極部には第2方向の負方向と反対方向となる第2方向の正方向に第3電極部の一部と重ならない第5領域を有し、第6電極部には、第1方向の正方向に、第1電極部と第2電極部との一部が重ならない第6領域を有し、第7電極部には、第1方向の負方向に、第3電極部の一部と重ならない第7領域を有し、第1電極部乃至第7電極部は、第1圧電基板乃至第6圧電基板と、第1電極部乃至第7電極部との当該積層方向より平面視した場合に、第1電極部乃至第7電極部に有する第1領域乃至第7領域の一部が重ならない位置に積層されていることが好ましい。
このような力検出素子によれば、第1圧電基板乃至第6圧電基板に対応して、第2電極部乃至第7電極部が第1圧電基板乃至第6圧電基板に設けられている。第1電極部と、第1圧電基板乃至第6圧電基板に設けられた第2電極部乃至第7電極部とは、その一部が重ならないように第1圧電基板乃至第6圧電基板が積層されている。これにより、第1圧電基板乃至第6圧電基板が積層された方向より第1電極部乃至第7電極部を平面視した場合に、第1電極部乃至第7電極部の重ならない第1領域乃至第7領域を視認することができる。従って、第1圧電基板乃至第6圧電基板が積層される方向から配線器具を挿入し、第1電極部乃至第7電極部が重ならない領域である第1領域乃至第7領域に配線を接続することができる。また、配線器具を挿入して配線を接続できるため、力検出素子に加えられる振動等によって接続部分が断線することを抑制することができる。
(適用例7)上記適用例に係る力検出素子において、圧電基板が水晶であることが好ましい。
このような力検出素子によれば、圧電基板には、結晶方位を有する水晶を用いている。また、圧電基板は、結晶方位の異なる水晶で構成されている。これにより、力検出素子に加えられる特定の方向の力に対して圧電基板は、その圧電基板を構成する水晶の結晶方位に応じた電荷が発生する。従って、このような力検出素子は、圧電基板を構成する水晶の結晶方位を異ならせることで、加えられる力の方向と、大きさとを結晶方位を異ならせた複数の圧電基板で検出することができる。
(適用例8)本適用例に係る力検出モジュールは、圧電基板と、圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と第2電極部と、圧電基板と、第1電極部と第2電極部とが収容されるパッケージとを備え、第1電極部と第2電極部とは、圧電基板と、第1電極部と第2電極部とが積層された方向から平面視した場合に、第1電極部と第2電極部との一部が重ならない位置に設けられていることを特徴とする。
このような力検出モジュールによれば、パッケージに収容される圧電基板と、第1電極部と第2電極部とが積層された方向から平面視した場合に、第1電極部と第2電極部との一部が重ならない位置に積層されている。これにより、パッケージに収容された圧電基板を挟んで設けられた第1電極部の一部と、第2電極部との一部の領域を視認することができる。従って、このような力検出モジュールは、圧電基板と、第1電極部と第2電極部とが積層された後においても、パッケージと、圧電基板及び第1電極部と第2電極部との間に配線器具を挿入し、第1電極部と第2電極部との一部の領域に配線を容易に接続することができる。
(適用例9)上記適用例に係る力検出モジュールにおいて、第1電極部または第2電極部のいずれか1つが、圧電基板に設けられていることが好ましい。
このような力検出モジュールによれば、第1電極部または第2電極部のいずれか1つが圧電基板に設けられているため、複数の圧電基板と電極部とが積層される場合に、圧電基板と電極部とがずれることを抑制することができる。これにより、複数の圧電基板で生じた電荷の検出誤差を抑制することができる。
(適用例10)本適用例に係るロボットは、圧電基板と、圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と第2電極部と、圧電基板と、第1電極部及び第2電極部とが収容されるパッケージと、回動可能な関節を含むアーム部とを備え、第1電極部と第2電極部とは、圧電基板と、第1電極部と第2電極部とが積層された方向から平面視した場合に、第1電極部と第2電極部との一部が重ならない位置に設けられていることを特徴とする。
このようなロボットによれば、上述した力検出モジュールが搭載されることで、当該ロボットの動作に伴う振動等によって、各電極部とパッケージとを接続する配線が断線することを抑制し、安定してロボットに加えられる力の検出をすることができる。従って、ロボットは、障害物などとの接触を速やかに検出して障害物回避動作等を実行し、安全性を高めた動作をすることができる。
第1実施形態に係る力検出素子の概略構成を示す模式図。 第1実施形態に係る力検出素子の概略構成を示す斜視図。 第2実施形態に係る力検出素子の概略構成を示す模式図。 第2実施形態に係る力検出素子の概略構成を示す斜視図。 第2実施形態に係る力検出素子を構成する圧電基板を示す平面図。 第3実施形態に係る力検出モジュールの概略構成を示す模式図。 第4実施形態に係る力検出モジュールの概略構成を示す模式図。 第5実施形態に係るロボットの概略構成を示す模式図。 第5実施形態に係るロボットの概略構成を示す模式図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明をする。なお、以下に示す各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際の構成要素とは適宜に異ならせて記載をしている。また、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照し、各部の位置関係について説明する。鉛直面内における所定方向をX軸方向、鉛直面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向をZ軸方向とする。また、重力方向を基準として、重力方向を下方向、逆方向を上方向とする。
本願の力検出素子は、圧電基板に力を加えることで圧電基板に発生する電荷の変位を電極部で捕捉し、その力を検出するものである。以下、力検出素子、力検出モジュール及び力検出モジュールを搭載したロボットの実施形態について説明をする。
(第1実施形態)
本実施形態の力検出素子の概略構成を図1に示す。図1(a)は、力検出素子1を平面視(Z方向)した場合の模式図である。図1(b)は、図1(a)で平面視した力検出素子を側面視した側面図(Y方向)である。また、図1(c)は、図1(b)で側面視したY方向と直交するX方向より側面視した側面図である。また、図2は、図1(b),(c)で表された側面より力検出素子1を斜視した斜視図である。なお、図1及び図2において、説明の便宜のため電極部20及び端子20tには網点を付している。
(力検出素子の構成)
力検出素子1には、圧電基板10と、電極部20とが備えられている。
力検出素子1は、圧電基板10に単結晶の水晶基材が用いられている。力検出素子1は、圧電基板10を構成する水晶の結晶方位の異方性によって3方向に分けて加えられる力を検出する。そこで、力検出素子1は、力を検出する方向毎に1つの検出素子が構成され、その検出素子は、2つの圧電基板10と、3つの電極部20とを組み合わせて構成されている。一つの検出素子は、検出電極部となる一つの電極部20の両面に対面させて接地電極部となる電極部20をそれぞれ配置し、圧電基板10が検出電極部と接地電極部とに挟持されている。すなわち、Z軸上方向に向かってに、接地電極部(いずれかの電極部20)、圧電基板10、検出電極部(いずれかの電極部20)、圧電基板10、接地電極部(いずれかの電極部20)の順に積層されて1つの検出素子が構成されている。
本実施形態の力検出素子1は、3つの検出素子を積層して構成されている。なお、力検出素子1において積層される検出素子は、3つに限定されることなく、力の検出を欲する方向に応じた数の検出素子を積層すれば良い。
力検出素子1は、後述する第1検出素子11e,第2検出素子12e,第3検出素子13eで構成されている。特に説明が無い限り力検出素子1には、第1検出素子11e乃至第3検出素子13eまでを含むものとし、検出素子として説明する場合もある。また、力検出素子1には、第1圧電基板乃至第6圧電基板としての圧電基板11乃至圧電基板16、及び第1電極部乃至第7電極部としての電極部21乃至電極部27が設けられている。特に説明が無い限り、圧電基板10には、圧電基板11乃至圧電基板16までを含むものとして説明する。また、電極部20には、電極部21乃至電極部27までを含むものとして説明する。また、電極部20には端子20tを有し、電極部21乃至電極部27が積層された際に、その積層された電極部21の方向より視認できる領域を端子20tとする。よって、電極部20には電極部21乃至電極部27に対応して端子21t乃至端子27tを有する。特に説明の無い限り端子20tには、端子21t乃至27tまでを含むものとして説明をする。
圧電基板10には、3方晶系の単結晶の水晶基材が用いられている。3方晶系の単結晶とは、長さの等しい3本の対称軸が120°の角度で交わり、その交点に1本の垂直な軸が交わる結晶軸を持つものを言う。本実施形態では、力検出素子1に加えられる力によって、圧電基板10に生じる僅かな歪みであっても多くの電荷を発生させることができ、さらに容易に単結晶が得られ、加工性、品質安定性に優れる水晶基材を用いることとして説明をする。力検出素子1は、水晶の結晶方位が異なる物を力の検出を欲する方向に応じて圧電基板10に用いて構成されている。なお、本実施形態の圧電基板10は水晶基材を用いているが、3方晶系の単結晶であれば水晶に限定されることはなく他の基材を用いても良い。
電極部20には、耐食性や、力検出素子1に加えられる力に対する耐久性に優れるためステンレススチールを用いた。本実施形態では、電極部20にはステンレススチールを用いたが、これに限定されることなく金、アルミニウム、銅、鉄などの導電性材料を用いることができる。
電極部20は、積層される圧電基板10と略等しい面積を有している。また、電極部20には、端子20tを有する。端子20tは、電極部20の外周縁から突出させて設けられている。なお、圧電基板10と電極部20とは、ほぼ等しい面積を有する矩形であるが、矩形に限定されることなく圧電基板10と電極部20とがほぼ等しい形状及び面積であれば、円形などの形状を有しても良い。
(圧電基板と電極部との配置)
図1及び図2を参照して、力検出素子1を構成する検出素子及び検出素子を構成する圧電基板10と、電極部20との配置について説明をする。
第1検出素子11eは、検出電極部となる電極部22の一方の面(下方向)に接地電極部となる電極部21が対面して設けられている。第1検出素子11eは、圧電基板11を電極部21と電極部22との間に挟持されるように設けられている。また、第1検出素子11eは、電極部22の他方の面(上方向)に接地電極部となる電極部23が対面して設けられ、圧電基板12を電極部21と電極部23との間に挟持されるように設けられている。
第2検出素子12eは、検出電極部となる電極部24の一方の面(下方向)に接地電極部となる電極部23が対面して設けられている。第2検出素子12eは、圧電基板13を電極部23と電極部24との間に挟持されるように設けられている。また、第2検出素子12eは、電極部24の他方の面(上方向)に接地電極部となる電極部25が対面して設けられ、圧電基板14を電極部24と電極部25との間に挟持される様に設けられている。なお、電極部23は、第1検出素子11eの接地電極部として共用される。また、電極部25は、後述する第3検出素子13eと接地電極部として共用される。
第3検出素子13eは、検出電極部となる電極部26の一方の面(下方向)に接地電極部となる電極部25が対面して設けられている。第3検出素子13eは、圧電基板15を電極部25と電極部26との間に挟持されるように設けられている。また、第3検出素子13eは、電極部26の他方の面(上方向)に接地電極部となる電極部27が対面して設けられ、圧電基板16を電極部26と電極部27との間に挟持されるように設けられている。
力検出素子1は、第1検出素子11eを構成する電極部21を底として、第1検出素子11e、第2検出素子12e、第3検出素子13eの順に配置(積層)される。
力検出素子1は図1(a)に示す力検出素子1を平面視した際に、端子20tが視認できるように電極部20に有している。電極部20における端子20tの配置は、図1(a)に示す電極部20の頂点a乃至頂点dを結ぶ、電極部20の外周縁となる辺ab、辺bd、辺cd、辺acに沿って成される。なお、圧電基板10と電極部20との積層方向と直交する第1方向の正方向を辺cdとし、その反対となる第1方向の負方向を辺abとする。また、当該積層方向と第1方向とに直交する第2方向の正方向を辺acとし、その反対となる第2方向の負方向を辺bdとして説明する。
図1に示す本実施形態の力検出素子1は、最下部(Z軸方向)より順に電極部21乃至電極部27と、圧電基板11乃至圧電基板16とが交互に積層されている。
力検出素子1には、電極部21の外周縁に沿って圧電基板11が積層される。電極部21に有する端子21tは、辺cdに沿って頂点d付近に配置されている。
次に力検出素子1には、圧電基板11の外周縁に沿って電極部22が積層される。電極部22に有する端子22tは、図1(a)に示す辺abに沿って頂点a付近に設けられている。
次に力検出素子1には、電極部22の外周縁に沿って圧電基板12と、圧電基板12の外周縁に沿って電極部23とが積層される。電極部23に有する端子23tは、図1(a)に示す辺acに沿って頂点c付近に配置されている。
次に力検出素子1には、電極部23の外周縁に沿って圧電基板13と、圧電基板13の外周縁に沿って電極部24とが積層される。電極部24に有する端子24tは、図1(a)に示す辺acに沿って頂点b付近に配置されている。
次に力検出素子1には、電極部24の外周縁に沿って圧電基板14と、圧電基板14の外周縁に沿って電極部25とが積層される。電極部25に有する端子25tは、図1(a)に示す辺acに沿って頂点a付近に配置されている。
次に力検出素子1には、電極部25の外周縁に沿って圧電基板15と、圧電基板15の外周縁に沿って電極部26とが積層される。電極部26に有する端子26tは、図1(a)に示す辺bdに沿って頂点d付近に配置されている。
次に力検出素子1には、電極部26の外周縁に沿って圧電基板16と、圧電基板16の外周縁に沿って電極部27とが積層される。電極部27に有する端子27tは、図1(a)に示す辺abに沿って頂点b付近に配置されている。
力検出素子1は、上述した電極部20と圧電基板10との積層、及び端子20tの配置によって、図1(a)に示すように力検出素子1を平面視した場合に、圧電基板10と、電極部20とが重なり、かつ端子20tが視認できる、即ち、端子20t相互が重ならない配置構成となる。なお、本実施形態では、端子20t相互が重ならない実施例を説明したが、端子20tに配線を接合できる程度に端子20t相互が重なっても良い。即ち、配線を接合できる程度に端子20tが視認できれば良い。また、積層された圧電基板10と電極部20とは、側面が弾性を有する接着剤等で接着される。
(力検出素子の動作)
力検出素子1の動作について説明をする。
力検出素子1を構成する圧電基板10は、力検出素子1に加えられる力などを受けることで歪みが生じ、電荷が発生する。接地電極部(電極部20)と、検出電極部(電極部20)とに挟持される圧電基板10において電荷は、プラスの電荷が検出電極部側に、マイナスの電荷が接地電極部側に発生し、それぞれの電極部20に捕捉される。
力検出素子1に対して特定の方向に加えられた力によって発生する電荷量は、圧電基板10を形成する単結晶の結晶軸の角度(方位)によって異なる。本実施形態において圧電基板10は、第1検出素子11e乃至第3検出素子13eにおいて構成する圧電基板10の結晶軸の角度が異ならせている。よって、特定の方向に力が加えられた時には、第1検出素子11e乃至第3検出素子13eには、結晶軸の角度の違いに応じた電荷が発生する。
また、本実施形態において、例えば第1検出素子11eは、力検出素子1に加えられた力に応じて検出電極部となる電極部22と、接地電極部となる電極部21及び電極部23との間に挟持される圧電基板11,12が歪み、電荷が発生する。電荷は、プラスの電荷が電極部22側に発生し、マイナスの電荷が電極部21及び電極部23に発生する。発生した電荷は、電極部22(検出電極部)と、電極部21及び電極部23(接地電極部)とに捕捉され端子21t及び端子23tへ伝達される。図1において図示しない配線が端子21t及び端子23tに接合され、図示しない演算装置へ伝達され、得られた電荷量に応じて加えられた力が演算される。
力検出素子1は、積層された圧電基板10と電極部20とさせて突出して端子20tを有することで、端子20tに圧電基板10で発生した電荷を取り出す配線を接合(接続)することが容易な構造となっている。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
このような力検出素子1によれば、電極部21乃至電極部27は、圧電基板11乃至圧電基板16と、電極部21乃至電極部27との積層方向から平面視した場合に、電極部21乃至電極部27の一部が重ならない位置に積層されている。これにより、電極部21乃至電極部27に有する端子21t乃至端子27tを視認することができる。従って、視認できる端子21t乃至端子27tに、当該積層方向から配線器具を挿入して配線を接続することができる。また、配線器具を挿入して配線を接続できるため、配線の接続強度を高め、力検出素子1に加えられる振動等によって接続部が断線することを抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態にかかる力検出素子は、電極部と、端子とが圧電基板に形成されていることが、第1実施形態で説明をした力検出素子1とは異なる。
その他の構成は、第1実施形態と同様であるため、同様の構成には同様の符号を付して説明は簡略または省略として本実施形態の力検出素子2について説明をする。
本実施形態の力検出素子の概略構成を図3に示す。また、力検出素子の概略構成を示す斜視図を図4に示す。図3(a)は、力検出素子2を平面視(Z方向)した場合の模式図である。図3(b)は、図3(a)で平面視した力検出素子の側面図(Y方向)である。図3(c)は、図3(b)で側面視した側面(Y方向)と直交する側面(X方向)を側面視した側面図である。また、図4は、図3(b),(c)で表された側面より力検出素子2を斜視した斜視図である。図5(a)乃至(f)は、力検出素子2を構成する電極部120と端子120tとが形成された圧電基板100を平面視した模式図である。なお、図4及び図5において、説明の便宜のため電極部120及び端子120tには網点を付している。以下、図3乃至図5を用いて力検出素子2について説明をする。
(力検出素子の構成)
力検出素子2には、圧電基板110と、圧電基板100に電極部120が設けられている。また、電極部120には端子120tを有する。
力検出素子2は、第1実施形態で説明をした力検出素子1と同様に圧電基板100に単結晶の水晶基材が用いられている。力検出素子2は、圧電基板110を構成する水晶の結晶方位の異方性によって3方向に分けて加えられる力を検出する。そこで、力検出素子2は、力を検出する方向毎に1つの検出素子が構成され、その検出素子Eは、2つの圧電基板110を組み合わせて構成されている。本実施形態の力検出素子2は、3つの検出素子Eが積層されて構成されている。なお、力検出素子2において積層される検出素子Eは、3つに限定されることなく、検出を欲する力の方向の数に応じた検出素子Eを積層すれば良い。
力検出素子2は、第1検出素子111e,第2検出素子112e,第3検出素子113eで構成されている。特に説明が無い限り力検出素子2には、第1検出素子111e乃至第3検出素子113eまでを含むものとし、検出素子Eと説明する場合もある。また、力検出素子2には、第1圧電基板乃至第6圧電基板として圧電基板111乃至圧電基板116が設けられ、これに対応して第2電極部乃至第7電極部として電極部122乃至電極部127が圧電基板111乃至圧電基板116に設けられている。また、電極部112乃至電極部117には、端子121t乃至端子127tとを有する。また第1電極部としての電極部121が設けられ、電極部121には端子121tを有する。特に説明が無い限り、圧電基板110には、圧電基板111乃至116までを含むものとして説明する。また、電極部120には、電極部122乃至127までを含むものとして説明する。また、端子120tには、端子121t乃至端子127tまでを含むものとして説明をする。
圧電基板110には、その材料として第1実施形態の圧電基板10と同様に3方晶系の単結晶を有する水晶基材を用いている。圧電基板110は、3方晶系の単結晶であれば水晶に限定されることなく他の基材を用いても良い。
電極部120は、圧電基板110の一方の表面に設けられている。本実施形態では、電極部120を形成する材料として金を用いた。また、電極部120の形成は、蒸着法によって金を圧電基板110に蒸着させて行った。電極部120、これらの材料及び方法に限定されることなく圧電基板110に電極部120を形成できれば、他の導電性材料を用いた他の方法によって形成しても良い。
電極部120は、積層される圧電基板110相互において略等しい面積を有している。また、電極部120には、端子120tを有している。端子120tは、電極部120の外周縁から突出させて圧電基板110に有している。圧電基板110に形成された電極部120は、矩形を有しているが矩形に限定されるものでなく円形等でも良い。電極部120は、圧電基板110が積層された際に、電極部120の外周縁が平面視して重なっていれば良い。また、電極部120に有する端子120tは、電極部120の形状に拘わらず電極部120の外周縁から突出して、圧電基板100が積層される方向から視認できれば良い。
(圧電基板と電極部との配置)
図3及び図4を参照して、力検出素子2を構成する検出素子E及び検出素子Eを構成する圧電基板100と、電極部120との配置について説明をする。
第1検出素子111eは、電極部122が設けられた圧電基板111と、圧電基板111に積層される電極部123が設けられた圧電基板112とで構成されている。第1検出素子111eは、電極部122を圧電基板111と圧電基板112とに生じるプラスの電荷が伝達される検出電極とする。また、圧電基板111に生じるマイナスの電荷は、第1電極部121と、電極部123とを圧電基板112に生じるマイナスの電荷が捕捉される接地電極とする。
第2検出素子112eは、第1検出素子111eを構成する圧電基板112に積層される電極部124及び端子124tが形成された圧電基板113と、圧電基板113に積層される電極部125及び端子125tが形成された圧電基板114とで構成されている。
第2検出素子112eは、電極部124を圧電基板113と圧電基板114とに生じるプラスの電荷が捕捉される検出電極とする。また、第2検出素子112eは、前述の第1検出素子111eを構成する圧電基板112に形成された電極部123を圧電基板113に生じるマイナスの電荷が捕捉される接地電極として共用される。また、第2検出素子112eは、電極部124を圧電基板114に生じるマイナスの電荷が捕捉される接地電極とする。
第3検出素子113eは、第2検出素子112eを構成する圧電基板114に積層される電極部126及び端子126tが形成された圧電基板115と、圧電基板115に積層される電極部127及び端子127tが形成された圧電基板116とで構成されている。
第3検出素子113eは、電極部126を圧電基板115と圧電基板116とに生じるプラスの電荷が捕捉される検出電極とする。また、第3検出素子113eは、前述の第2検出素子112eを構成する圧電基板114に形成された電極部125を圧電基板115に生じるマイナスの電荷が捕捉される接地電極として共用される。また、第3検出素子113eは、電極部127を圧電基板116に生じるマイナスの電荷が捕捉される接地電極とする。
力検出素子2は、第1検出素子111eを構成する圧電基板111の電極部122が設けられた面とは反対の面を底として、第1検出素子111e、第2検出素子112e、第3検出素子113eの順に配置(積層)される。
力検出素子2は、第1電極部121(図5において不図示)へ図5に示す圧電基板110に端子120tを有する電極部120が設けられた面を上方向に向けて圧電基板111より順番に積層される。積層される圧電基板110と、圧電基板110に設けられた電極部120相互の重なりについて説明をする。
なお、圧電基板110が積層される方向と直交する第1方向の正方向を辺cdとし、その反対となる第1方向の負方向を辺abとする。また、当該積層方向と第1方向とに直交する第2方向の正方向を辺acとし、その反対となる第2方向の負方向を辺bdとして説明する。
図5(a)に示す圧電基板111は、積層される圧電基板110の内、最も底部(下方向)に設けられる。圧電基板111の一方の面には、電極部122と、電極部122に有する端子122tが配置されている。端子122tは、電極部122の頂点d付近の電極部122の外周縁から突出させて配置されている。
図5(b)に示す圧電基板112は、圧電基板111において電極部122が設けられた面に積層される。圧電基板112の一方の面には、電極部123と、電極部123に有する端子123tが配置されている。圧電基板112は、電極部123の頂点d,c,b,aを、前述の電極部122の頂点a,b,c,dに対応させて、電極部122と電極部123との外周縁が重なる様に積層される。また、端子123tは、電極部123の頂点d付近の電極部123の外周縁から突出させて配置されている。
なお、図5(a),(b)に示す圧電基板111と圧電基板112とは、積層(配置)される方向が異なるだけで、略同一形状の圧電基板110に電極部120が設けられ端子120tを有している。
図5(c)に示す圧電基板113は、圧電基板112において電極部123が設けられた面に積層される。圧電基板113の一方の面には、電極部124と、電極部124に有する端子124tが配置されている。圧電基板113は、電極部124の頂点a,b,c,dを、前述の電極部123の頂点d,c,b,aに対応させて、電極部123と電極部124との外周縁が重なる様に積層される。また、端子124tは、電極部124の外周縁を構成する辺bdに沿って突出させて配置されている。
図5(d)に示す圧電基板114は、圧電基板113において電極部124が設けられた面に積層される。圧電基板114の一方の面には、電極部125と、電極部125に有する端子125tが配置されている。圧電基板114は、電極部125の頂点d,c,b,aを、前述の電極部124の頂点a,b,c,dに対応させて、電極部124と電極部125との外周縁が重なる様に積層される。また、端子125tは、電極部125の外周縁を構成する辺bdに沿って突出させて配置されている。
図5(e)に示す圧電基板115は、圧電基板114において電極部125が設けられた面に積層される。圧電基板115の一方の面には、電極部126と、電極部126に有する端子126tが配置されている。圧電基板115は、電極部126の頂点c,a,d,bを、前述の電極部125の頂点d,c,b,aに対応させて、電極部125と電極部126との外周縁が重なる様に積層される。また、端子126tは、電極部126の外周縁を構成する辺bdに沿って突出させて配置されている。
図5(f)に示す圧電基板116は、圧電基板115において電極部126が設けられた面に積層される。圧電基板116の一方の面には、電極部127と、電極部127に有する端子127tが配置されている。圧電基板116は、電極部127の頂点b,d,a,cを、前述の電極部126の頂点c,a,d,bに対応させて、電極部126と電極部127との外周縁が重なる様に積層される。また、端子127tは、電極部127の外周縁を構成する辺bdに沿って突出させて配置されている。
なお、図5(c)乃至(f)に示す圧電基板113乃至圧電基板116は、その積層(配置)される方向が異なるだけで、略同一形状の圧電基板110に電極部120が設けられ端子120tを有している。
力検出素子2は、上述した圧電基板110と、圧電基板110に形成された電極部120の積層によって、図3(a)に示すように力検出素子2を平面視した場合に、圧電基板10と、電極部120とが重なり、かつ電極部120の一部を視認できる構成となる。即ち、端子120tを視認することができる配置構成となる。なお、本実施形態では、端子120t相互が重ならない実施例を説明したが、端子120tに配線を接合できる程度に端子120t相互が重なっても良い。即ち、配線を接合できる程度に端子120tが視認できれば良い。また、積層された圧電基板110相互は、側面が弾性を有する接着剤等で接着される。
(力検出素子の動作)
力検出素子2の動作について説明をする。
力検出素子2を構成する圧電基板110は、力検出素子1に加えられる力などを受けることで歪みが生じ、電荷が発生する。接地電極部(電極部120)と、検出電極部(電極部120)とに挟持される圧電基板110において電荷は、プラスの電荷が検出電極部側に、マイナスの電荷が接地電極部側に発生し、それぞれの電極部120に捕捉される。
力検出素子2に対して特定の方向に加えられた力によって発生する電荷量は、圧電基板110を形成する単結晶の結晶軸の角度(方位)によって異なる。本実施形態において圧電基板110は、第1検出素子111e乃至第3検出素子113eにおいて構成する圧電基板110の結晶軸の角度が異ならせている。よって、特定の方向に力が加えられた時には、第1検出素子111e乃至第3検出素子113eは、結晶軸の角度の違いに応じた電荷が発生する。
また、本実施形態において、例えば第3検出素子113eは、力検出素子2に加えられた力に応じて検出電極部となる電極部126と、接地電極部となる電極部125及び電極部127との間に挟持される圧電基板115、116が歪み、電荷が発生する。発生した電荷は、プラスの電荷が電極部126側に発生し、マイナスの電荷が電極部125及び電極部127に発生する。発生した電荷は、電極部126(検出電極部)と、電極部125及び電極部127(接地電極部)とに捕捉され端子125t及び端子127t(接地電極部)へ伝達される。図3及び図4において図示しない配線が端子125t及び端子127tに接合され、図示しない演算装置へ伝達され、得られた電荷量に応じて加えられた力が演算される。
力検出素子2は、積層された圧電基板110と電極部120とより端子120tが突出して配置されていることで、端子120tに圧電基板110で発生した電荷を取り出す配線を接合(接続)することが容易な構造となっている。また、圧電基板110に電極部120と端子120tとが配置されているため、圧電基板110を積層する際の積層位置の調整が簡便な構造となっている。
上述した第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
このような力検出素子2によれば、圧電基板111乃至圧電基板116に対応して、電極部122乃至電極部127が圧電基板111乃至圧電基板116に設けられている。電極部121と、圧電基板111乃至圧電基板116に設けられた電極部122乃至電極部127とは、その一部が重ならないように圧電基板111乃至圧電基板116が積層されている。これにより、圧電基板111乃至圧電基板116が積層された方向より電極部121乃至電極部127を平面視した場合に、電極部121乃至電極部127の重ならない第1領域乃至第7領域としての端子121t乃至端子127tを視認することができる。
従って、圧電基板111乃至圧電基板116が積層される方向から配線器具を挿入し、当該積層される方向から視認できる端子121t乃至端子127tに配線を接続することができる。また、配線器具を挿入して配線を接続できるため、力検出素子2に加えられる振動等によって接続部分が断線することを抑制することができる。
また、このような力検出素子2は、端子120tを有する電極部120が圧電基板110に設けられていることで、圧電基板110と電極部120とがずれることを抑制することができる。これにより、力検出素子2は、積層された圧電基板110相互において、特定の方向に加えられた力によって生じる電荷を電極部120のズレによる検出誤差を抑制して電荷を捕捉することができる。従って、このような力検出素子2は、高精度な力検出を行うことができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る力検出モジュールは、第1実施形態で説明した力検出素子1をパッケージに収容したものである。収容される力検出素子1の構成は、第1実施形態と同様であるため、同様の構成には同様の符号を付して説明は簡略又は省略として本実施形態の力検出モジュールについて説明する。
本実施形態の力検出モジュールの概略構成を図6に示す。
図6に示す力検出モジュール3は、力検出モジュール3を側面視(Y方向)するものである。なお、図6においては、説明の便宜のためパッケージ40の側面41と、パッケージ40の蓋部(受圧部)の図示を省略した状態を示している。
力検出モジュール3は、力検出素子1と、パッケージ40とを備える。パッケージ40は、力検出素子1が収容される空間43を有する。また、パッケージ40には、力検出素子1で生じる電荷をパッケージの外部へ伝達するため配線電極部20pが設けられている。配線電極部20pは、図示を省略するパッケージ外部端子とパッケージ内部配線で接続され導通されている。
力検出モジュール3は、空間43に力検出素子1を収容し、力検出素子1を構成する電極部21がパッケージ40の底面42に固着される。
図6において力検出素子1には、側面より視認ができる配線電極部21p,22p,27p及び配線21w,22w,27wが示されているが、力検出素子1に備える端子21t乃至端子27tに対応して、配線電極部21p乃至配線電極部27p及び配線21w乃至配線27wがすべては図示されていないが備えられている。なお、本実施形態の説明において、配線電極部20pには、特に説明の無い限り配線電極部21p乃至配線電極部27pが含まれているものとして説明する。また、配線20wには、特に説明の無い限り配線21w乃至配線27wが含まれているものとして説明する。
力検出モジュール3は、そのパッケージ40には、力検出素子1とパッケージ40の側面41との間に配線電極部20pが配置されている。配線電極部20pには、力検出素子1で検出した力によって生じる電荷の変化をパッケージ外部端子に伝達するため、端子20tとの間を接続する配線20wが接続されている。例えば、圧電基板11に発生する電荷は、端子21tと配線電極部21pとの間を配線21w、及び端子22tと配線電極部22pとの間を配線22wによって接続され、外部端子に伝達される。説明及び図示は省略するが、その他の端子23t乃至端子27tと、配線電極部23p乃至配線電極部27pとの間も配線23w乃至配線27wで接続されている。
力検出モジュール3は、図6に示す方向より力Fが加えられ、加えられた力によって圧電基板10が歪むことで電荷が発生し、その電荷の変位を電極部20、端子20t、配線20w、配線電極部20p等を通じて取り出し力を検出することができる。また、端子20tが積層された圧電基板10と電極部20とから突出させて配置されているため、配線電極部20pとの配線20wの接合をワイヤーボンディング法などを用いて容易にすることができる。
上述した第3実施形態によれば、以下の効果が得られる。
このような力検出モジュール3によれば、パッケージ40に収容される電極部20の一部が力検出モジュール3を平面視して重ならない様に圧電基板10と電極部20とが積層されている。よって、電極部20が重ならない領域に有する端子20tは、力検出モジュール3を平面視した場合に視認することができる。これにより、力検出モジュール3は、圧電基板10と電極部20とが積層された後においても、端子20tとパッケージ40に配置される配線電極部20pとを接続する配線20wの接合をする配線器具(例えば、ワイヤーボンディングツール等)の挿入が容易となり、配線20wと、端子20t及び配線電極部20pとの接合強度を高めることができる。
従って、このような力検出モジュール3は、加えられる力等による振動によって接合された配線20wが切断されることを抑制することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る力検出モジュールは、第2実施形態で説明した力検出素子2をパッケージに収容したものである。収容される力検出素子2の構成は、第2実施形態と同様であるため、同様の構成には同様の符号を付して説明は簡略又は省略として本実施形態の力検出モジュールについて説明する。
本実施形態の力検出モジュール4の概略構成を図7に示す。
図7に示す力検出モジュール4は、力検出モジュール4を平面視(Z方向)するものである。なお、図7においては、説明の便宜のためパッケージ140の蓋部(受圧部)の図示を省略した状態を示している。なお、図7において、説明の便宜のため電極部120及び端子120tには網点を付している。
(モジュールの構成)
力検出モジュール4は、力検出素子2と、パッケージ140とを備える。パッケージ140には、力検出素子2が収容される空間143を有する。また、パッケージ140には、力検出素子2で生じる電荷をパッケージの外部へ伝達するため配線電極部120pとが設けられている。配線電極部120pは、図示を省略するがパッケージ外部端子とパッケージ内部配線とで接続され、導通されている。
力検出モジュール4は、空間143に力検出素子2を収容し、力検出素子2を構成する圧電基板111がパッケージ140の底面142に配置された接地電極部と固着される。パッケージ140には、力検出素子2が収容された後に生じる位置ズレや、力検出素子2が収容される際の案内面を備える突起141a,141bが配置されている。力検出モジュール4は、力検出素子2が収容される際に圧電基板114と圧電基板115とが直交する角部を突起141aに沿わせて収容される。また、力検出モジュール4は、力検出素子2が収容される際に圧電基板113と圧電基板116とが直交する角部を突起141bに沿わせて収容される。
力検出モジュール4は、力検出素子2に備える端子121t乃至端子127tに対応して、配線電極部121p乃至配線電極部127p、及び配線121w乃至配線127wが配置される。なお、本実施形態の説明において、配線電極部120pには、特に説明の無い限り配線電極部121p乃至配線電極部127pが含まれているものとして説明する。また、配線120wには、特に説明の無い限り配線121w乃至配線127wが含まれているものとして説明する。
力検出モジュール4は、力検出素子2で検出した力によって生じる電荷をパッケージ140の外部に伝達するため、力検出素子2と、パッケージ140の側面141との間に配線電極部120pが配置されている。配線電極部120pには、力検出素子2で検出した力によって生じる電荷の変化をパッケージ外部端子に伝達するため、端子120tとの間を接続する配線120wが接続されている。
力検出モジュール4は、力検出素子2で検出された圧電基板110の電荷が電極部120で捕捉され、端子120tと配線電極部120pとの間が配線120wで配線されている。
力検出モジュール4において圧電基板111の電荷の変化は、電極部121(不図示)と、圧電基板111に有する電極部122とによって捕捉され、接地電極部に接続されるパッケージ配線(不図示)と、電極部122の端子122tと配線電極部122pとの間に配線122wが接続されパッケージ140の外部に取り出される。
また、圧電基板112の電荷の変化は、圧電基板111に配置された端子122t及び圧電基板112に有する端子123tと、配線電極部122p及び123pとを対応させて配線122w及び123wで接続し、パッケージ140の外部に取り出される。
また、圧電基板113の電荷の変化は、圧電基板112に配置された端子123t及び圧電基板113に有する端子124tと、配線電極部123p及び124pとを対応させて配線123w及び124wで接続し、パッケージ140の外部に取り出される。
また、圧電基板114の電荷の変化は、圧電基板113に配置された端子124t及び圧電基板114に有する端子125tと、配線電極部124p及び125pとを対応させて配線124w及び125wで接続し、パッケージ140の外部に取り出される。
また、圧電基板115の電荷の変化は、圧電基板114に配置された端子125t及び圧電基板115に有する端子126tと、配線電極部125p及び126pとを対応させて配線125w及び126wで接続し、パッケージ140の外部に取り出される。
また、圧電基板116の電荷の変化は、圧電基板115に配置された端子126t及び圧電基板116に有する端子127tと、配線電極部126p及び127pとを対応させて配線126w及び127wで接続し、パッケージ140の外部に取り出される。
力検出モジュール4は、図7におけるZ方向より力が加えられ、加えられた力によって圧電基板110が歪むことで電荷が発生し、その電荷の変位を電極部120、端子120t、配線120w、配線電極部120p等を通じて取り出し力を検出することができる。また、圧電基板110に電極部120及び端子120tが配置されているため、圧電基板110が積層された際に電極部120等がずれることを抑制し、圧電基板110の積層を容易にすることができる。
上述した第4実施形態によれば、以下の効果が得られる。
このような力検出モジュール4によれば、パッケージ140に収容される圧電基板111乃至圧電基板116に対応して電極部122乃至電極部127が圧電基板111乃至圧電基板116に設けられている。電極部121と、圧電基板111乃至圧電基板116に設けられた電極部122乃至電極部127とは、その一部が重ならないように圧電基板111乃至圧電基板116が積層されている。これにより、圧電基板111乃至圧電基板116が積層された方向より電極部121乃至電極部127を平面視した場合に、電極部121乃至電極部127の重ならない第1領域乃至第7領域としての端子121t乃至端子127tを視認することができる。
従って、パッケージ140に収容された圧電基板111より圧電基板116の積層された方向から配線器具を挿入し、当該積層された方向から視認できる端子121t乃至端子127tに配線120wを接続することができる。また、配線器具(例えば、ワイヤーボンディングツール等)を挿入して配線120wを接続できるため、力検出素子2に加えられる振動等によって接続部分が断線することを抑制することができる。
また、このような力検出モジュール4は、端子120tを有する電極部120が圧電基板110に設けられていることで、圧電基板110と電極部120とがずれることを抑制することができる。これにより、力検出モジュール4は、積層された圧電基板110相互において、特定の方向に加えられた力によって生じる電荷を電極部120がずれることによる誤差を抑制して捕捉することができる。従って、このような力検出モジュール4は、高精度な力検出を行うことができる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係るロボット400及び401は、上述した力検出モジュール3または4、もしくは力検出モジュール3および4が搭載されている。本実施形態にかかるロボット400を図8に示す。また、本実施形態にかかるロボット401を図9に示す。
図8に示すロボット400は、本体部410、演算制御部411、アーム部420、ロボットハンド部430などで構成されている。本体部410は、例えば床、壁、天井、移動可能な台車の上等に固定される。アーム部420は、本体部410に対して回動可能となるように設けられており、本体部410にはアーム部420を回転させるための動力を発生するアクチュエーター(不図示)や、アクチュエーターを制御する演算制御部411が設けられている。
アーム部420は、第1フレーム421、第2フレーム422、第3フレーム423、第4フレーム424、第5フレーム425で構成されている。第1フレーム421は、回転屈曲軸を介して、本体部410に回動可能または屈曲可能となるように接続されている。第2フレーム422は、回転屈曲軸を介して、第1フレーム421及び第3フレーム423に接続されている。第3フレーム423は、回転屈曲軸を介して、第2フレーム422及び第4フレーム424に接続されている。第4フレーム424は、回転屈曲軸を介して、第3フレーム423及び第5フレーム425に接続されている。第5フレーム425は、回転屈曲軸を介して、第4フレーム424に接続されている。アーム部420は、制御部の制御によって、各フレームが各回転屈曲軸を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第5フレーム425の先端には、ロボットハンド部430が取り付けられており、当該ロボット400で処理を行う対象物を把握することができるロボットハンド431が、回転動作させるモーター(不図示)を内蔵するロボットハンド接続部432を介して第5フレーム425に接続されている。
ロボットハンド接続部432には、モーターに加えて第2,第3実施形態で詳述した力検出モジュール3,4(図8では不図示)が内蔵されている。ロボット400は、ロボットハンド部430が制御部の制御によって所定の動作位置まで移動したとき、障害物との接触、あるいは所定位置を越えての動作命令による対象物との接触、などを力検出モジュール3,4によって力として検出し、ロボット400の演算制御部411へフィードバックし、回避動作を実行することができる。なお、上述したロボット400に限定されず、アーム部420を複数備えるロボット401(双腕ロボット)にも適用することができる。
図9に示すロボット401は、本体部410、演算制御部411、胴体部412、頭部413、アーム部420a,420b、ロボットハンド部430a、430bなどで構成されている。本体部410は、ロボット401を自在に走行させるため走行部440が設けられている。アーム部420a,420bは、胴体部412に対して回動可能となるように設けられており、胴体部412にはアーム部420a,420bを回転させるための動力を発生するアクチュエーター(不図示)や、アクチュエーターを制御する演算制御部411等が内蔵されている。
ロボット401の詳細について、アーム部420a及びロボットハンド部430aを代表して説明する。
アーム部420aは、第1フレーム421a、第2フレーム422aで構成されている。第1フレーム421aは、回転屈曲軸を介して、胴体部412に回転可能または屈曲可能となるように接続されている。第2フレーム422aは、回転屈曲軸を介して、第1フレーム421a及びロボットハンド部430aに接続されている。アーム部420aは、制御部の制御によって、各フレームが各回転屈曲軸を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第2フレーム422aは、第1フレーム421aと接続された反対側の先端に、ロボットハンド部430aが取り付けられている。当該ロボット401で処理を行う対象物を把握することができるロボットハンド431aは、回転動作させるモーター(不図示)を内蔵するロボットハンド接続部432aを介して第2フレーム422aに接続されている。
ロボットハンド接続部432aには、モーターに加えて第2,第3実施形態で詳述した力検出モジュール3,4(図9では不図示)が内蔵されている。ロボット401は、ロボットハンド部430aが制御部の制御によって所定の動作位置まで移動させたとき、障害物への接触、あるいは所定位置を越えての動作命令による対象物との接触、などを力検出モジュール3,4によって力として検出し、ロボット401の演算制御部411へフィードバックし、回避動作を実行することができる。また、ロボット401には、頭部413にカメラ600が備えられている。ロボット401は、例えばカメラ600に撮像された障害物と、力検出モジュール3,4で検出された障害物に接触をしたときに受けた力とを演算制御部411で処理することで、障害物の大きさ、硬さ、位置等を推定し、予め衝突を回避する動作を行うことができる。
なお、アーム部420b及びロボットハンド部430bの構成等は、上述したアーム部420a及びロボットハンド部430aと同様である。
上述した第5実施形態によれば、以下の効果が得られる。
このようなロボット400,401によれば、上述した力検出モジュールが搭載されることで、小さな力がロボットに加えられた場合も高精度にその力の検出をすることができる。ロボット400,401は、小さな力を高精度に検出できることで障害物などとの接触を速やかに検出して従来の位置制御では対処することが困難であった、障害物回避動作、対象物損傷回避動作などを容易に行い、安全かつ細やかな作業を実現することができる。また、ロボット401は、複数の腕(アーム部及びロボットハンド部)を備えることで、一つの腕では困難であった大型の対象物を取り扱うことを実現することができる。
1,2…力検出素子、3,4…力検出モジュール、10,110…圧電基板、11e,110e…第1検出素子、12e,120e…第2検出素子、13e,130e…第3検出素子、20,120…電極部、20p,120p…配線電極部、20t,120t…端子、20w,120w…配線、40,140…パッケージ、41,141…側面、42,142…底面、43,143…空間、400,401…ロボット、410…本体部、411…演算制御部、412…胴体部、413…頭部、420…アーム部、421…第1フレーム422…第2フレーム、423…第3フレーム、424…第4フレーム、425…第5フレーム、430…ハンド部、440…走行部、600…カメラ。

Claims (10)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と第2電極部と、
    前記第1電極部と前記第2電極部とは、前記圧電基板と、前記第1電極部と前記第2電極部とが積層された方向より平面視した場合に、前記第1電極部と前記第2電極部との一部が重ならない位置に積層されていること、を特徴とする力検出素子。
  2. 請求項1に記載の力検出素子において、
    前記第1電極部または前記第2電極部のいずれか1つが、前記圧電基板に設けられていること、を特徴とする力検出素子。
  3. 第1圧電基板と第2圧電基板と第3圧電基板と第4圧電基板と第5圧電基板と第6圧電基板と、
    第1電極部と第2電極部と第3電極部と第4電極部と第5電極部と第6電極部と第7電極部と、を備え、
    前記第1電極部には、前記第1圧電基板が積層され、
    前記第1圧電基板の、前記第1電極部と対向する面と反対側には、前記第2電極部が積層され、
    前記第2電極部には、前記第2圧電基板が積層され、
    前記第2圧電基板の、前記第2電極部と対向する面と反対側には、前記第3電極部が積層され、
    前記第3電極部には、前記第3圧電基板が積層され、
    前記第3圧電基板の、前記第3電極部と対向する面と反対側には、前記第4電極部が積層され、
    前記第4電極部には、前記第4圧電基板が積層され、
    前記第4圧電基板の、前記第4電極部と対向する面と反対側には、前記第5電極部が積層され、
    前記第5電極部には、前記第5圧電基板が積層され、
    前記第5圧電基板の、前記第5電極部と対向する面と反対側には、前記第6電極部が積層され、
    前記第6電極部には、前記第6圧電基板が積層され、
    前記第6圧電基板の、前記第5電極部と対向する面と反対側には、前記第7電極部が積層され、
    前記第1電極部乃至前記第7電極部は、前記積層方向より平面視した場合に、前記第1電極部乃至前記第7電極部の一部が重ならない位置に積層されていること、を特徴とする力検出素子。
  4. 請求項3に記載の力検出素子において、
    前記第1電極部には、前記積層方向と直交する第1方向に、前記第2電極部乃至前記第7電極部の一部が重ならない第1領域を有し
    前記第1領域を有する方向を前記第1方向の正方向とし、
    前記第2電極部には、前記第1方向の正方向の反対方向となる前記第1方向の負方向に、前記第7電極部の一部が重ならない第2領域を有し、
    前記第3電極部には、前記積層方向と前記第1方向とに直交する第2方向に、前記第5電極部の一部が重ならない第3領域を有し、
    前記第3領域を有する方向を前記第2方向の正方向とし、
    前記第4電極部には、前記第2方向の正方向と反対方向となる前記第2方向の負方向に、前記第6電極部の一部が重ならない第4領域を有し、
    前記第5電極部には、前記第2方向の正方向に、前記第3電極部の一部が重ならない第5領域を有し、
    前記第6電極部には、前記第2方向の負方向に、前記第4電極部の一部が重ならない第6領域を有し、
    前記第7電極部には、前記第1方向の負方向に、前記第2電極部の一部が重ならない第7領域を有し、
    前記第1電極部乃至前記第7電極部は、前記積層方向より平面視した場合に、前記第1電極部乃至前記第7電極部に有する前記第1領域乃至前記第7領域の一部が重ならない位置に積層されていること、を特徴とする力検出素子。
  5. 第1圧電基板と第2圧電基板と第3圧電基板と第4圧電基板と第5圧電基板と第6圧電基板と、
    第1電極部と第2電極部と第3電極部と第4電極部と第5電極部と第6電極部と第7電極部と、を備え、
    前記第1電極部には、前記第1前記圧電基板が積層され、
    前記第1圧電基板の、前記第1電極部と対向する面と反対側には、前記第2電極部が設けられ、
    前記第2電極部には、前記第2圧電基板が積層され、
    前記第2圧電基板の、前記第2電極部と対向する面と反対側には、前記第3電極部が設けられ、
    前記第3電極部には、前記第3圧電基板が積層され、
    前記第3圧電基板の、前記第3電極部と対向する面と反対側には、前記第4電極部が設けられ、
    前記第4電極部には、前記第4圧電基板が積層され、
    前記第4圧電基板の、前記第4電極部と対向する面と反対側には、前記第5電極部が設けられ、
    前記第5電極部には、前記第5圧電基板が積層され、
    前記第5圧電基板の、前記第5電極部と対向する面と反対側には、前記第6電極部が設けられ、
    前記第6電極部には、前記第6圧電基板が積層され、
    前記第6圧電基板の、前記第6電極部と対向する面と反対側には、前記第7電極部が設けられ、
    前記第1電極部乃至前記第7電極部は、前記積層方向より平面視した場合に、前記第1電極部乃至前記第7電極部の一部が重ならない位置に積層されていること、を特徴とする力検出素子。
  6. 請求項5に記載の力検出素子において、
    前記第1電極部には、前記積層方向と直交する第1方向に、前記第2電極部と前記第6電極部と一部が重ならない第1領域を有し、
    前記第1領域を有する方向を前記第1方向の正方向とし、
    前記第2電極部には、前記第1方向の正方向に、前記第1電極部と前記第6電極部との一部と重ならない第2領域を有し、
    前記第3電極部には、前記第1方向の正方向と反対方向となる前記第1方向の負方向に、前記第7電極部の一部と重ならない第3領域を有し、
    前記第4電極部には、前記積層方向と前記第1方向と直交する第2方向に、前記第2電極部の一部と重ならない第4領域を有し、
    前記第4領域を有する方向を前記第2方向の負方向とし、
    前記第5電極部には、前記第2方向の負方向と反対方向となる前記第2方向の正方向に前記第3電極部の一部と重ならない第5領域を有し、
    前記第6電極部には、前記第1方向の正方向に、前記第1電極部と前記第2電極部との一部が重ならない第6領域を有し、前記第7電極部には、前記第1方向の負方向に、前記第3電極部の一部と重ならない第7領域を有し、
    前記積層方向より平面視した場合に、前記第1電極部乃至前記第7電極部に有する前記第1領域乃至前記第7領域の一部が重ならない位置に積層されていること、を特徴とする力検出素子。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の力検出素子において、
    前記圧電基板は、水晶であること、を特徴とする力検出素子。
  8. 圧電基板と、
    前記圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と第2電極部と、
    前記圧電基板と、前記第1電極部及び前記第2電極部とが収容されるパッケージと、を備え、
    前記第1電極部と前記第2電極部とは、前記圧電基板と、前記第1電極部と前記第2電極部とが積層された方向より平面視した場合に、前記第1電極部と前記第2電極部との一部が重ならない位置に設けられていること、
    を特徴とする力検出モジュール。
  9. 請求項8に記載の力検出モジュールにおいて、
    前記第1電極部または前記第2電極部のいずれか1つが、前記圧電基板に設けられていること、を特徴とする力検出モジュール。
  10. 圧電基板と、
    前記圧電基板を挟んで設けられた第1電極部と第2電極部と、
    前記圧電基板と、前記第1電極部と前記第2電極部とが収容されるパッケージと、
    回動可能な関節を含むアーム部と、を備え、
    前記第1電極部と前記第2電極部とは、前記圧電基板と、前記第1電極部と前記第2電極部とが積層された方向より平面視した場合に、前記第1電極部と前記第2電極部との一部が重ならない位置に設けられていること、
    を特徴とするロボット。
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