JP2013205731A - 画像処理装置、画像処理装置の表示制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の表示制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】描画処理を伴うアプリケーションにおいて入力操作に応じた画像の高速表示が可能な汎用性の高い画像処理装置等を提供すること。
【解決手段】画像処理装置1は、電子ペーパー52を備えた表示部50、フレームバッファー36を含む記憶部30、フレームバッファー36に書き込まれた画像データに対応する画像を電子ペーパー52に表示させる制御を行う表示制御部40、入力操作を検出する入力操作検出処理部12、アプリケーションプログラム32に基づいて動作するアプリケーション処理部14、プログラムに基づいて動作する描画処理部16を含む。アプリケーション処理部は、入力操作に基づく所定のイベントに応じて、フレームバッファーに画像データを書き込み、キャッシュ情報の更新要求を行う。描画処理部は、更新要求に応じて、フレームバッファーに書き込まれた画像データに基づいてキャッシュ情報を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理装置の表示制御方法、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
近年、視認性に優れ、消費電力が小さい等の利点をもつ電子ペーパーの需要が増しており、電子書籍リーダー(電子ブックリーダー)、電子看板(デジタルサイネージ)、一部の携帯電話機等に利用されている。
これらの電子機器において電子ペーパーに表示する画像を生成するアプリケーションは多様かつ複雑なものとなっており、その開発を容易にするために、あらかじめデータ構造やライブラリー関数が定義されたアプリケーションフレームワーク(「GUIツールキット」とも呼ばれる)が利用される。このアプリケーションフレームワークは、電子機器のメモリーに格納され、組み込みのOS上でGUI(Graphical User Interface)システム(「グラフィックシステム」とも呼ばれる)として動作する。
GUIシステムにおけるアプリケーションの描画は、GUIシステムから描画イベントが通知された時に当該描画イベントのハンドラー内で完了することが基本かつ必須とされている。これにより、描画処理の管理をGUIシステムに任せることができるので、アプリケーションが描画処理を詳細に管理しなくて済む。しかし、その代償として、GUIシステムと電子ペーパーの表示コントローラー及びそのフレームバッファーとの関係がGUIシステムによって隠蔽されてしまうため、表示コントローラーのアーキテクチャーに最適な描画タイミングをアプリケーションから制御することができない。GUIシステムの仲介によりGUIシステムの都合に応じた断片的な描画処理が行われるため、画像が表示されるまでに、GUIシステム自身のオーバーヘッド、他のタスクやスレッドの影響による遅延が発生するという問題がある。また、速い一括書き込みによって高速な表示が可能なアーキテクチャーをもつ電子パーパー用表示コントローラーの本来のパフォーマンスを十分に発揮させることができないという問題もある。
電子ペーパーに関するものではないが、例えば、特許文献1や特許文献2において描画速度を向上させる手法が提案されている。
特開平5−128264号広報 特開2005−275028号広報
しかしながら、特許文献1の手法は、アプリケーションにおいて全ての種類の描画図形に共通に指定される可能性がある属性データの処理を行うための専用のハードウェアを設けることで描画速度を向上させるものであり、任意のアプリケーションに適用できるものではなく、汎用性に欠けている。また、特許文献2の手法は、アプリケーションの種類に応じて高速描画と通常の描画を使い分けることで描画速度を全体として向上させるものであり、任意のアプリケーションの描画処理を高速化できるわけではなく、やはり汎用性に欠けている。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、描画処理を伴うアプリケーションにおいて入力操作に応じた画像の高速表示が可能な汎用性の高い画像処理装置、画像処理装置の表示制御方法、プログラム及び情報記憶媒体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る画像処理装置は、電子ペーパーを備えた表示部と、画像データを格納するためのフレームバッファーを含む記憶部と、前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに対応する画像を前記表示部の前記電子ペーパーに表示させる制御を行う表示制御部と、入力操作を検出する入力操作検出処理部と、アプリケーションプログラムに基づいて動作し、前記入力操作に応じた処理を行うアプリケーション処理部と、プログラムに基づいて動作し、前記フレームバッファー用のキャッシュ情報を用いて、描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込む処理を行う描画処理部と、を含み、前記アプリケーション処理部は、前記入力操作に基づく所定のイベントに応じて、前記フレームバッファーに画像データを書き込み、前記キャッシュ情報の更新要求を行い、前記描画処理部は、前記更新要求に応じて、前記アプリケーション処理部により前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに基づいて前記キャッシュ情報を更新する。
本適用例に係る画像処理装置によれば、アプリケーション処理部が、入力操作に基づく所定のイベントに応じて、描画処理部を介さずに、直接、フレームバッファーに画像データを書き込むことで、電子ペーパーへの描画を高速化することができる。また、アプリケーション処理部がキャッシュ情報の更新要求を行い、描画処理部がフレームバッファーに書き込まれた画像データに基づいてキャッシュ情報を更新することで、フレームバッファーの内容とキャッシュ情報との整合性を維持することができる。
従って、本適用例に係る画像処理装置によれば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)と比較して表示速度で劣る電子ペーパーの欠点を補い、操作性に優れた画像処理装置を実現することができる。
また、本適用例に係る画像処理装置によれば、描画処理部のオーバーヘッドによる性能低下を避けながら、描画処理部が持つアプリケーションの開発・実行環境の高い互換性を維持することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る画像処理装置において、前記アプリケーション処理部は、前記更新要求として、前記フレームバッファーに書き込んだ画像データと同じ画像データを生成させるための前記描画要求を行うようにしてもよい。
本適用例に係る画像処理装置によれば、描画処理部が描画を行わずにキャッシュ情報の更新のみを行うことができない場合であっても、アプリケーション処理部が描画処理部に対して描画要求を行うことで確実かつ容易にキャッシュ情報を更新することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る画像処理装置において、前記フレームバッファーに書き込まれた画像データを前記表示制御部に転送する処理を行う画像データ転送処理部をさらに含み、前記アプリケーション処理部は、前記フレームバッファーに画像データを書き込む毎に、当該画像データを前記表示制御部に転送するための転送要求を行い、前記画像データ転送処理部は、前記転送要求に応じて、前記フレームバッファーに書き込まれた画像データを前記表示制御部に転送するようにしてもよい。
本適用例に係る画像処理装置によれば、アプリケーション処理部がフレームバッファーに画像データを書き込む毎に、当該画像データが表示制御部に転送されるので、入力操作に追従してすぐに画像表示が更新されるので、操作性を向上させることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る画像処理装置において、前記アプリケーション処理部は、前記入力操作検出処理部の検出結果に基づいて前記入力操作が途切れたタイミングを検出し、当該入力操作が途切れたタイミングで前記更新要求を行うようにしてもよい。
本適用例に係る画像処理装置によれば、一連の入力操作が終了してから、当該入力操作に応じてフレームバッファーに書き込まれた画像データに基づいてキャッシュ情報を一度に更新することができるので、描画処理部の負荷を低減することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る画像処理装置において、前記アプリケーション処理部は、前記フレームバッファーに書き込んだ画像データの更新を伴うイベントを検出し、当該画像データが更新される前に前記更新要求を行うようにしてもよい。
本適用例に係る画像処理装置によれば、入力操作中にフレームバッファーの更新を伴うイベントが発生しても、フレームバッファーの内容とキャッシュ情報との整合性を維持することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る画像処理装置において、前記表示部は、前記電子ペーパーに対する接触位置を検出する接触位置検出部をさらに備え、前記入力操作検出処理部は、前記接触位置検出部の検出結果に基づいて、前記電子ペーパーに対する前記入力操作を検出し、前記アプリケーション処理部は、前記電子ペーパーに対する前記入力操作が検出された場合、前記接触位置検出部が検出した接触位置の情報に基づいて、前記入力操作が行われた軌跡を表す画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込むようにしてもよい。
本適用例に係る画像処理装置によれば、ペン入力等による手書きの文字や図形等を電子ペーパーに高速描画することができるので、操作性を向上させ、ユーザーの使い勝手のよい画像処理装置を提供することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る画像処理装置において、前記表示制御部は、前記表示部の前記電子ペーパーに表示させた画像に対応する画像データの履歴情報を記憶し、当該履歴情報に基づき、前記電子ペーパーの表示特性に応じて、次の画像データに対応する画像を前記電子ペーパーに表示させる制御を行うようにしてもよい。
本適用例に係る画像処理装置によれば、表示制御部が、電子ペーパーの特性に応じた駆動パルスの印加回数の制御など複雑な表示制御を行うので、アプリケーションプログラムの開発が容易になるとともに、アプリケーション処理部や描画処理部の負荷を低減させることができる。特に、表示制御部をハードウェアで実装することで、高速描画を実現することが可能になる。
[適用例8]
上記適用例に係る画像処理装置において、前記表示部の前記電子ペーパーは、電気泳動方式により画像を表示するようにしてもよい。
[適用例9]
本適用例に係る画像処理装置の表示制御方法は、入力操作を検出する入力操作検出処理部と、電子ペーパーを備えた表示部と、画像データを格納するためのフレームバッファーを含む記憶部と、を含む画像処理装置の表示制御方法であって、アプリケーションプログラムに基づいて、前記入力操作に応じた処理を行うアプリケーション処理ステップと、プログラムに基づいて、前記フレームバッファー用のキャッシュ情報を用いて、描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込む描画処理ステップと、前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに対応する画像を前記表示部の前記電子ペーパーに表示させる制御を行う表示制御ステップと、を含み、前記アプリケーション処理ステップにおいて、前記入力操作に基づく所定のイベントに応じて、前記フレームバッファーに画像データを書き込み、前記キャッシュ情報の更新要求を行い、前記描画処理ステップにおいて、前記アプリケーション処理ステップで前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに基づいて前記キャッシュ情報を更新する。
[適用例10]
本適用例に係るプログラムは、入力操作を検出する入力操作検出処理部と、電子ペーパーを備えた表示部と、画像データを格納するためのフレームバッファーを含む記憶部と、前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに対応する画像を前記表示部の前記電子ペーパーに表示させる制御を行う表示制御部と、プログラムに基づいて動作し、前記フレームバッファー用のキャッシュ情報を用いて、描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込む処理を行う描画処理部と、を含む画像処理装置において実行されるプログラムであって、アプリケーションプログラムに基づいて動作し、前記入力操作に応じた処理を行うアプリケーション処理部としてコンピューターを機能させ、前記アプリケーション処理部は、前記入力操作に基づく所定のイベントに応じて、前記フレームバッファーに画像データを書き込み、前記描画処理部に対して前記キャッシュ情報の更新要求を行う。
[適用例11]
本適用例に係る情報記憶媒体は、上記適用例に係るプログラムが記憶されている、コンピューター読み取り可能な情報記憶媒体である。
本実施形態の画像処理装置の構成例を示す図。 本実施形態における描画処理のフローチャートの一例を示す図。 本実施形態における描画処理のフローチャートの一例を示す図。 本実施形態の電子書籍端末の外観図。 本実施形態の電子書籍端末内部のハードウェア構成例を示す図。 本実施形態における電気泳動表示装置のブロック図。 本実施形態における電気泳動表示装置の画素の構成例を示す図。 図8(A)は電気泳動素子の構成例を示す図であり、図8(B)及び図8(C)は電気泳動素子の動作の説明図。 本実施形態における手書き処理の概要についての説明図。 本実施形態におけるハードウェア/ソフトウェア階層及びデータの流れを示す図。 本実施形態における手書き処理のフローチャートを示す図。 手書き処理が行われる前にフレームバッファーに格納されている画像データの一例を示す図。 手書き処理が行われる前にキャッシュに記憶されている画像データの一例を示す図。 ペンタッチイベントハンドラーの処理のフローチャートの一例を示す図。 ペン移動イベントハンドラーの処理のフローチャートの一例を示す図。 ペンリリースイベントハンドラーの処理のフローチャートの一例を示す図。 直接描画処理のフローチャートの一例を示す図。 直接描画処理によってフレームバッファーに格納される画像データが変化する様子の一例を示す図。 描画イベントハンドラーの処理のフローチャートの一例を示す図。 間接描画処理のフローチャートの一例を示す図。 間接描画処理によりキャッシュに保存される画像データの一例を示す図。 本実施形態の画像処理装置の一例を示す図。 変形例におけるペン移動イベントハンドラーの処理のフローチャートの一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.画像処理装置
1−1.構成
図1は、本実施形態の画像処理装置の構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の画像処理装置1は、処理部(CPU)10、操作部20、記憶部30、表示制御部40、表示部50、音出力部60、通信部70を含んで構成されている。本実施形態の画像処理装置1は、図1の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
操作部20は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号を処理部(CPU)10に出力する。
記憶部30は、処理部(CPU)10が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。特に、本実施形態では、記憶部30は、表示部50に対する描画要求を伴う種々のアプリケーションプログラム32、画像データ等が格納されたデータファイル34等が記憶されている。
また、記憶部30は、処理部(CPU)10の作業領域としても用いられ、特に、本実施形態では、記憶領域の一部に、フレームバッファー36とフレームバッファー36用のキャッシュ38が設けられている。
フレームバッファー36は、データファイル34に含まれる画像データやユーザーによる所定の入力操作に応じて作成された画像データ等を格納する記憶領域である。
キャッシュ38は、後述する描画処理部16によるフレームバッファー36への画像データの書き込み処理を高速化するための情報(以下、「キャッシュ情報」という)を記憶する記憶領域である。キャッシュ情報は、例えば、フレームバッファー36に前回格納されていた画像データや参照回数の多い画像データ等の情報である。
音出力部60は、スピーカー等の音を出力する装置であり、処理部(CPU)10から入力される信号に基づいて各種の音(音声も含む)を出力する。
通信部70は、処理部(CPU)10の制御により、有線又は無線の通信ネットワークに接続された他の装置とのデータ通信を行うためのものである。
表示部50は、電子ペーパー52を備えて構成される表示装置であり、電子ペーパー52には、フレームバッファー36に格納されている画像データに対応する画像が表示される。電子ペーパー52としては、種々の方式のものを用いることができる。例えば、帯電された粒子を移動させて表示を切り替える電気泳動方式のもの、帯電された粒子を回転させて表示を切り替える粒子回転方式のもの、磁気により粒子を移動させて表示を切り替える磁気泳動方式のもの、小型バッテリー駆動の薄型の液晶やEL素子による表示方式のもの、強誘電液晶に代表されるメモリー性のある液晶による表示方式のものなどを適宜電子ペーパー52として採用することができる。
表示部50は、接触位置検出部54を含んでいてもよい。接触位置検出部54は、電子ペーパー52に対する接触位置を検出し、接触位置の情報を出力する。
表示制御部40は、フレームバッファー36に書き込まれた画像データに対応する画像を表示部50の電子ペーパー52に表示させる制御を行う。表示制御部40は、電子ペーパー42に表示させた画像に対応する画像データの履歴情報42を記憶し、履歴情報42に基づき、電子ペーパー52の表示特性に応じて、次の画像データに対応する画像を電子ペーパー52に表示させる制御を行うようにしてもよい。
処理部(CPU)10は、記憶部30に記憶されている各種のプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。特に、本実施形態では、処理部(CPU)10は、入力操作検出処理部12、アプリケーション処理部14、描画処理部16、画像データ転送処理部18を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)10は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更したり、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
入力操作検出処理部12は、操作部20からの操作信号等に基づいてユーザーによる入力操作を検出する処理を行う。また、入力操作検出処理部12は、接触位置検出部54の検出結果に基づいて、電子ペーパー52に対するユーザーの入力操作を検出してもよい。
アプリケーション処理部14は、アプリケーションプログラム32に基づいて動作し、入力操作検出処理部12により検出された入力操作に応じた処理を行う。すなわち、処理部(CPU)10は、アプリケーションプログラム32を実行することで、アプリケーション処理部14として機能する。
描画処理部16は、所与のプログラムに基づいて動作し、キャッシュ情報を用いて、アプリケーション処理部14等からの描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データをフレームバッファー36に書き込み、キャッシュ情報を更新する処理を行う。
なお、アプリケーションプログラム32やデータファイル34は、最初から記憶部30に記憶されていてもよいが、処理部(CPU)10が、コンピューター読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されているアプリケーションプログラム32やデータファイル34を読み出して、記憶部30にダウンロードしてもよい。コンピューター読み取り可能な情報記憶媒体とは、例えば、光ディスク(コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(BD)、レーザーディスク(登録商標)(LD)等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク(ハードディスクドライブ(HDD)、フレキシブルディスク(FD)等)、磁気テープ(デジタルデータストレージ(DDS)等)、メモリー(フラッシュメモリー、メモリーカード、USBメモリー等)等である。
あるいは、処理部(CPU)10が、通信部70を介して、パーソナルコンピューター(サーバー)等の装置に記憶されているアプリケーションプログラム32やデータファイル34を受信して記憶部30にダウンロードしてもよい。
1−2.描画処理
図2は、本実施形態の画像処理装置による描画処理のフローチャートの一例を示す図である。
電子ペーパー52の表示画像の更新イベントが発生した場合(S10のY)、当該イベントがユーザーの入力操作に基づく所定のイベントでなければ(S12のN)、アプリケーション処理部14が、発生したイベントに応じて、描画処理部16に画像データの描画要求を行う(S14)。
次に、描画要求に対して、描画処理部16が、フレームバッファー36用のキャッシュ情報を用いて、アプリケーション処理部14からの描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データをフレームバッファー36に書き込む(S16)。
一方、発生したイベントが所定のイベントであれば(S12のY)、アプリケーション処理部14が、発生したイベントに応じて、フレームバッファー36に画像データを書き込み、描画処理部16にキャッシュ情報の更新要求を行う(S18)。例えば、アプリケーション処理部14は、電子ペーパー52に対する入力操作が検出された場合、接触位置検出部54が検出した接触位置の情報に基づいて、入力操作が行われた軌跡を表す画像データを生成し、当該画像データをフレームバッファー36に書き込み、描画処理部16に対してキャッシュ情報の更新要求を行うようにしてもよい。
次に、キャッシュ情報の更新要求に対して、描画処理部16が、アプリケーション処理部14によりフレームバッファー36に書き込まれた画像データに基づいて、キャッシュ情報を更新する(S20)。
次に、画像データ転送処理部18が、ステップS16又はS18でフレームバッファー36に書き込まれた画像データを表示制御部40に転送する(S22)。
次に、表示制御部40が、ステップS22で転送された画像データに対応する画像を表示部50の電子ペーパー52に表示させる制御を行う(S24)。
なお、ステップS22及びS24の処理は、ステップS20の処理と並行して行われる。
そして、画像処理装置1は、アプリケーションの終了イベントが発生するまで(S26のN)、ステップS10〜S24の処理を繰り返し行う。
なお、アプリケーション処理部14は、入力操作検出処理部12の検出結果に基づいてユーザーによる入力操作が途切れたタイミングを検出し、当該入力操作が途切れたタイミングで、描画処理部16に対してキャッシュ情報の更新要求を行うようにしてもよい。
また、例えば、アプリケーション処理部14は、フレームバッファー36に書き込んだ画像データの更新を伴うイベントを検出し、当該画像データが更新される前に前記更新要求を行うようにしてもよい。描画処理部16は、当該更新要求に応じて、アプリケーション処理部14によりフレームバッファー36に書き込まれた画像データが更新される前に、当該画像データに基づいてキャッシュ情報を更新する。
また、アプリケーション処理部14は、1つのイベントに対して、画像データを複数回に分けてフレームバッファー36に書き込む場合は、フレームバッファー36に画像データを書き込む毎に、画像データ転送処理部18に対して、当該画像データを表示制御部40に転送するための転送要求を行うようにしてもよい。画像データ転送処理部18は、当該転送要求に応じて、フレームバッファー36に書き込まれた各画像データを順番に表示制御部40に転送する。
アプリケーション処理部14は、キャッシュ情報の更新要求として、フレームバッファー36に書き込んだ画像データと同じ画像データを生成させるための描画要求を行うようにしてもよい。描画処理部16は、当該描画要求に応じて、当該画像データを生成してフレームバッファー36に書き込み、キャッシュ情報を更新する。
図3は、アプリケーション処理部14が更新要求として描画要求を行う場合(描画要求が更新要求を兼ねる場合)の描画処理のフローチャートの一例を示す図である。
電子ペーパー52の表示画像の更新イベントが発生した場合(S30のY)、当該イベントがユーザーの入力操作に基づく所定のイベントでなければ(S32のN)、アプリケーション処理部14が、発生したイベントに応じて、描画処理部16に画像データの描画要求を行う(S34)。
一方、発生したイベントが所定のイベントであれば(S32のY)、アプリケーション処理部14が、発生したイベントに応じて、フレームバッファーに画像データの少なくとも一部を書き込み、描画処理部に当該画像データの描画要求を行う(S36)。
次に、画像データ転送処理部18が、ステップS36でフレームバッファー36に書き込まれた画像データを表示制御部40に転送する(S38)。
次に、表示制御部40が、ステップS38で転送された画像データに対応する画像を表示部50の電子ペーパー52に表示させる制御を行う(S40)。
次に、ステップS34又はS36の描画要求に対して、描画処理部16が、キャッシュ情報を用いて、アプリケーション処理部14からの描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データをフレームバッファー36に書き込み、キャッシュ情報を更新する(S42)。このステップS42の処理は、ステップS38及びS40の処理と並行して行われる。
次に、画像データ転送処理部18が、ステップS42でフレームバッファー36に書き込まれた画像データを表示制御部40に転送する(S44)。
次に、表示制御部40が、ステップS44で転送された画像データに対応する画像を表示部50の電子ペーパー52に表示させる制御を行う(S46)。
そして、画像処理装置1は、アプリケーションの終了イベントが発生するまで(S48のN)、ステップS30〜S46の処理を繰り返し行う。
このような処理を行う本実施形態の画像処理装置としては、電子ペーパーを用いた任意の電子機器が考えられるが、以下では、電子書籍端末を例に挙げ、より詳細に説明する。
2.電子書籍端末
2−1.電子書籍端末の構成
図4は、本実施形態の電子書籍端末の外観図であり、図5は、本実施形態の電子書籍端末内部のハードウェア構成例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態の電子書籍端末100は、CPU110、入力ボタン120、内部メモリー130、EPDコントローラー140、ディスプレイ150、スピーカー160、USBインターフェース170等の構成要素を含んで構成されており、これらの構成要素は、バス180を介して、各種データの受け渡しができるようになっている。本実施形態の電子書籍端末100は、図5の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
入力ボタン120は、ユーザーによる入力操作に用いられ、各種のハードボタン120aや各種のソフトボタン120b等(図4参照)により構成される。なお、入力ボタン120は、図1の操作部20に相当する。
内部メモリー130は、CPU110が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。内部メモリー130には、ファイル操作等の基本処理やハードウェアとのインターフェース処理などを行うオペレーティングシステム131と、描画用のデータ構造(クラス)や種々のライブラリー関数を有し汎用的な描画処理を行うグラフィックシステム132がインストールされている。グラフィックシステム132が組み込まれていることで、描画を伴う種々のアプリケーションを、各種のデータ構造(クラス)やライブラリー関数を利用して開発することができるので、開発コストやバグの混入を低減させることができる等の利点がある。
また、内部メモリー130は、ディスプレイ150に表示されたページに対してペン入力により手書きの文字や図形等を書き込む(追加する)ための手書きアプリケーション133が記憶されている。この手書きアプリケーション133は最初からインストールされていてもよいし、例えば、USBインターフェース170を介して、パーソナルコンピューター等からインストールしてもよい。
また、内部メモリー130は、電子書籍(コンテンツ)の各ページの画像データ等が格納されたコンテンツファイル134が記憶されている。このコンテンツファイル134は、最初から内部メモリー130に保存されていてもよいし、例えば、USBインターフェース170を介して、パーソナルコンピューターやUSBメモリー等からダウンロードしてもよい。
内部メモリー130は、CPU110の作業領域も含み、特に、本実施形態では、記憶領域の一部に、コンテンツファイル134に含まれる画像データやユーザーによる所定の入力操作に応じて作成された画像データ等を格納するフレームバッファー135、及び、フレームバッファー135への画像データの書き込み処理を高速化するためのキャッシュ情報を記憶するキャッシュ136が設けられている。
一般に、内部メモリー130は、用途毎に最適な、物理的に分離された複数のメモリーにより構成される。なお、内部メモリー130は、図1の記憶部30に相当する。また、手書きアプリケーション133とコンテンツファイル134は、それぞれ、図1のアプリケーションプログラム32とデータファイル34に相当する。また、フレームバッファー135とキャッシュ136は、それぞれ、図1のフレームバッファー36とキャッシュ38に相当する。
スピーカー160は、CPU110の制御により、各種の音や音声を出力する。なお、スピーカー160は、図1の音出力部60に相当する。
USBインターフェース170は、USBケーブルやUSBメモリー等が接続され、CPU110の制御により、パーソナルコンピューターやUSBメモリー等とデータ通信を行う。なお、USBインターフェース170は、図1の通信部70に相当する。
ディスプレイ150は、EPDパネル152を備え、EPDパネル152の表面には、フレームバッファー135に格納されている画像データに対応する画像が表示される。
図6は、ディスプレイ150の構成例を示す図である。図6の例は、アクティブマトリックス方式の電気泳動表示装置(EPD:Electrophoretic Display)である。なお、図6においてデジタイザー154は図示を省略している。
図6に示すように、ディスプレイ150は、EPDパネル152、走査線駆動回路221、データ線駆動回路222、共通電源変調回路224を含む。
走査線駆動回路221、データ線駆動回路222、共通電源変調回路224は、それぞれEPDコントローラー140(図6では不図示)と接続されている。
EPDパネル152には、走査線駆動回路221から延びる複数の走査線226と、データ線駆動回路222から延びる複数のデータ線228とが形成されており、これらの交差位置に対応して複数の画素200が設けられている。
走査線駆動回路221は、j本の走査線226(Y1、Y2、・・・、Yj)により各画素200に接続されている。走査線駆動回路221は、EPDコントローラー140の制御に従って1行目からj行目までの走査線226を順次選択することで、画素200に設けられた駆動用TFT(Thin Film Transistor)208(図7参照)のオンタイミングを規定する選択信号を供給する。
データ線駆動回路222は、k本のデータ線228(X1、X2、・・・、Xk)により各画素200に接続されている。データ線駆動回路222は、転送データに基づくEPDコントローラー140の制御に従って、画素200の各々に1ビットの画像信号を供給する。なお、本実施形態では、画素データ「0」を規定する場合には、ローレベルの画像信号を画素200に供給し、画素データ「1」を規定する場合には、ハイレベルの画像信号を画素200に供給するものとする。
EPDパネル152には、また、共通電源変調回路224から延びる低電位電源線209(Vss)、高電位電源線210(Vdd)、共通電極配線215(Vcom)、第1のパルス信号線251(S)、第2のパルス信号線252(S)が設けられており、それぞれの配線は画素200と接続されている。共通電源変調回路224は、EPDコントローラー140の制御に従って上記配線のそれぞれに供給する各種信号を生成する一方、これら各配線の電気的な接続及び切断(ハイインピーダンス化、Hi−Z)を行う。
図7は、図6の画素200の回路構成図である。図7において、図6と同じ配線には同じ番号を付しており、説明は省略する。また、図7において、全画素に共通の共通電極配線215は図示を省略している。
図7に示すように、画素200には、駆動用TFT208、ラッチ回路230、スイッチ回路240が設けられている。画素200は、ラッチ回路230により画像信号を電位として保持するSRAM(Static Random Access Memory)方式の構成をとる。
駆動用TFT208は、N−MOSトランジスターからなる画素スイッチング素子である。駆動用TFT208のゲート端子は走査線226に接続され、ソース端子はデータ線228に接続され、ドレイン端子はラッチ回路230のデータ入力端子に接続されている。ラッチ回路230は転送インバーター230tと帰還インバーター230fとを備えている。インバーター230t、230fには、低電位電源線209(Vss)と高電位電源線210(Vdd)から電源電圧が供給される。
スイッチ回路240は、トランスミッションゲートTG1、TG2からなり、ラッチ回路230に記憶された画素データのレベルに応じて、画素電極195(図8(B)、図8(C)参照)に信号を出力する。なお、Vaは、1つの画素200の画素電極へ印加する電位を意味する。
ラッチ回路230に画素データ「1」(ハイレベルの画像信号)が記憶されて、トランスミッションゲートTG1がオン状態となると、スイッチ回路240はVaとしてパルス信号(駆動パルス)Sを供給する。一方、ラッチ回路230に画素データ「0」(ローレベルの画像信号)が記憶されて、トランスミッションゲートTG2がオン状態となると、スイッチ回路240はVaとしてパルス信号(駆動パルス)Sを供給する。このような回路構成により、制御部によって、それぞれの画素200の画素電極に対して印加する電位を制御することが可能である。
本実施形態のEPDパネル152は、例えば、二粒子系マイクロカプセル型の電気泳動方式のEPDパネルであってもよい。分散液は無色透明、電気泳動粒子は白色又は黒色のものであるとすると、白色又は黒色の2色を基本色として少なくとも2色を表示できる。
図8(A)は、電気泳動素子262の構成例を示す図である。電気泳動素子272は素子基板270と対向基板271(図8(B)、図8(C)参照)との間に挟まれている。電気泳動素子272は、複数のマイクロカプセル260を配列して構成される。マイクロカプセル260は、例えば無色透明な分散液と、複数の白色粒子(電気泳動粒子)267と、複数の黒色粒子(電気泳動粒子)266とを封入している。本実施形態では、例えば白色粒子267は負に帯電しており、黒色粒子266は正に帯電しているとする。
図8(B)は、EPDパネル152の部分断面図である。素子基板270と対向基板271は、マイクロカプセル260を配列してなる電気泳動素子272を狭持している。EPDパネル152は、素子基板270の電気泳動素子272側に、複数の画素電極195が形成された駆動電極層280を含む。図8(B)では、画素電極195として画素電極195Aと画素電極195Bが示されている。画素電極195により、画素ごとに電位を供給することが可能である(例えば、Va、Vb)。ここで、画素電極195Aを有する画素を画素200Aとし、画素電極195Bを有する画素を画素200Bとする。画素200A、画素200Bは画素200(図6、図7参照)に対応する2つの画素である。
一方、対向基板271は透明基板であり、表示部において対向基板271側に画像表示がなされる。EPDパネル152は、対向基板271の電気泳動素子272側に、平面形状の共通電極197が形成された共通電極層282を含む。なお、共通電極197は透明電極である。共通電極197は、画素電極195と異なり全画素に共通の電極であり、電位Vcomが印加される。
共通電極層282と駆動電極層280との間に設けられた電気泳動表示層290に電気泳動素子272が配置されており、電気泳動表示層290が表示領域となる。共通電極197と画素電極(例えば、195A、195B)との間の電位差に応じて、画素毎に所望の表示色を表示させることができる。
図8(B)では、共通電極側電位Vcomが画素200Aの画素電極の電位Vaよりも高電位である。このとき、負に帯電した白色粒子267が共通電極197側に引き寄せられ、正に帯電した黒色粒子266が画素電極195A側に引き寄せられるため、画素200Aは白色を表示していると視認される。
図8(C)では、共通電極側電位Vcomが画素200Aの画素電極の電位Vaよりも低電位である。このときは逆に、正に帯電した黒色粒子266が共通電極197側に引き寄せられ、負に帯電した白色粒子267が画素電極195A側に引き寄せられるため、画素200Aは黒色を表示していると視認される。なお、図8(C)の構成は図8(B)と同様であり説明は省略する。また、図8(B)、図8(C)ではVa、Vb、Vcomを固定された電位として説明したが、実際にはVa、Vb、Vcomは時間とともに電位が変化する。
ここで、図8(B)、図8(C)の画素200Aの例では、それぞれ、白色粒子267、黒色粒子266が全て共通電極197側に引き寄せられている状態(いわゆる飽和状態)を表している。しかし、飽和状態にして基本色(白色、黒色)を表示するだけでなく、例えば反対方向の電界を適当な時間だけ印加することで中間色(ライトグレー、ダークグレー)を表示することも可能である。
図5に戻り、ディスプレイ150は、さらにデジタイザー154を備えている。デジタイザー154は、EPDパネル152の裏面に対向して設けられ、入力用のタッチペン(以下、単に「ペン」という)やユーザーの指等がEPDパネル152に接触した位置を検出し、接触位置の情報を出力する。例えば、ユーザーがペンを用いて文字や図形等を入力する操作や、指をスライドさせてページ送りやページ戻し、ページの拡大や縮小等のページ操作を行った場合、デジタイザー154は、これらの操作が行われた際の接触位置の情報を出力する。
なお、ディスプレイ150は、図1の表示部50に相当する。また、EPDパネル152とデジタイザー154は、それぞれ、図1の電子ペーパー52と接触位置検出部54に相当する。
EPDコントローラー140は、フレームバッファー135に書き込まれた画像データに対応する画像をディスプレイ150のEPDパネル152に表示させる制御を行う。EPDコントローラー140には、EPDパネル152に表示させた画像に対応する画像データの履歴を管理するためのメモリーパイプライン142が設けられている。このメモリーパイプライン142は、EPDパネル152に表示させた画像に対応する画像データ(フレームバッファー135に書き込まれた画像データ)の履歴情報を時系列に保持する。EPDコントローラー140は、次に表示する画像の特性情報(各画素の色や明るさ等)とメモリーパイプライン142に保持されている履歴情報に基づき、EPDパネル152の表示特性を考慮した最適な回数や間隔で駆動パルスを発生させ、次の画像をEPDパネル152に表示させる制御を行う。
なお、EPDコントローラー140は、図1の表示制御部40に相当する。また、メモリーパイプライン142に保持される履歴情報は、図1の履歴情報42に相当する。
CPU110は、オペレーティングシステム131、グラフィックシステム132、手書きアプリケーション133の各種処理を行う。特に、本実施形態では、CPU110は、入力ボタン120やEPDパネル152に対して所定の入力操作が行われた場合、当該入力操作に応じた操作信号(ページ送りやページ戻し等の操作信号)や、デジタイザー154から接触位置(ペン入力位置や指の接触位置等)の情報を受け取り、EPDパネル152に表示する少なくとも一部の画像の描画処理を高速に行う。なお、CPU110は、図1の処理部(CPU)10に相当する。
次に、EPDパネル152の表示画像の上にペン入力による手書きの文字や図形等を描画する処理(以下、「手書き処理」という)を例に挙げ、本実施形態における高速描画処理の手法について説明する。
2−2.手書き処理
2−2−1.手書き処理の概要
図9は、本実施形態における手書き処理の概要についての説明図である。図9に示すように、電子書籍端末100のディスプレイ150(EPDパネル152)にページ画像と入力ボタン120bからなる画像Pが表示されている状態で、ユーザーがペン122をEPDパネル152の表面に接触させながら曲線Pを書き込む動作を行うとする。この様な動作が行われると、CPU110は、まず、EPDパネル152のペン入力領域を検出する。次に、CPU110は、手書きアプリケーション133により、フレームバッファー135のペン入力領域に対応する記憶領域に曲線Pに対応する軌跡の画像データ(以下、「軌跡画像データ」という)PDを上書きする。これにより、EPDパネル152に表示されている画像Q(ページ画像と入力ボタン120bからなる画像)に対応してフレームバッファー135に格納されている画像データQDの一部に軌跡画像データPDが上書きされる。フレームバッファー135に書き込まれた軌跡画像データPDは、EPDコントローラー140のメモリーパイプライン142に投入され、EPDコントローラー140の制御により、メモリーパイプライン142の入力側から出力側まで伝搬し、EPDパネル152に曲線Pが表示される。図9において、太い方の線がこの手書きアプリケーション133による直接描画のデータの流れを示している。
本実施形態では、CPU110は、手書きアプリケーション133による直接描画と並行して、グラフィックシステム132を介した間接描画も行う。具体的には、CPU110は、手書きアプリケーション133により、グラフィックシステム132のライブラリー関数を介して入力ボタン120bの再描画とペン入力領域に対する曲線Pの描画を要求する。次に、CPU110は、グラフィックシステム132により、入力ボタン102bの画像データと曲線Pに対応する軌跡画像データPDを作成し、これらのデータをフレームバッファー135の対応する記憶領域に書き込む。フレームバッファー135に書き込まれた入力ボタン102bの画像データと軌跡画像データPDは、EPDコントローラー140のメモリーパイプライン142に投入され、EPDコントローラー140の制御により、メモリーパイプライン142の入力側から出力側まで伝搬する。これにより、EPDパネル152に入力ボタン102bの画像が再表示されるとともに曲線Pが表示される。図9において、細い方の線がこのグラフィックシステム132を介した間接描画のデータの流れを示している。
このように、本実施形態では、処理の遅いグラフィックシステム132を介さない直接描画を行うことにより、EPDパネル152に手書きの軌跡が高速に描画され、操作性を向上さている。一方、グラフィックシステム132を介する間接描画を行うことにより、グラフィックシステム132がキャッシュ136に記憶されているキャッシュ情報を更新するので、フレームバッファー135の内容とキャッシュ136の内容の整合性を維持することができる。なお、この間接描画により、EPDパネル152に手書きの軌跡が同じ位置に二度書きされることになるが、ユーザーからは二度書きされたことが視認できないので特に問題は生じない。
2−2−2.ハードウェア/ソフトウェア階層
図10は、本実施形態におけるハードウェア/ソフトウェア階層及びペン入力されたデータの流れを示す図である。
本実施形態では、CPU110が実行するソフトウェアは、最下層から順にオペレーティングシステム131、グラフィックシステム132、手書きアプリケーション133の順に階層化されている。ハードウェアとのインターフェースはオペレーティングシステム131が行う。グラフィックシステム132は、オペレーティングシステム131と手書きアプリケーション133の間のデータの受け渡しを仲介する。
ユーザーがEPDパネル152に対してペン入力(タッチペンによる手書き)を行うと、デジタイザー154がペン動作のxy座標を検出し、オペレーティングシステム131のデジタイザードライバー131aに当該xy座標を送る。
デジタイザードライバー131aは、ペン動作のxy座標を受け取り、ペン動作を解析し、グラフィックシステム132にペン動作情報とxy座標を送る。
グラフィックシステム132は、ペン動作情報とxy座標を受け取り、ペン動作イベント(ペンタッチ、ペン移動、ペンリリースの各イベント)を発生させ、手書きアプリケーション133にペン動作イベントとxy座標を送る。
手書きアプリケーション133は、ペン動作イベントとxy座標を受け取り、ペン入力の軌跡情報(手書き情報)を直線近似される部分に分けて各直線の座標(始点と終点の各座標)を計算し、内部メモリー130の手書き軌跡データに保存する。
手書きアプリケーション133は、内部メモリー130に保存済みの手書き軌跡データから各直線の座標を順番に読み出し、各直線の画像データを作成し、グラフィックシステム132を介さずに、フレームバッファー135に直接描画する。
さらに、手書きアプリケーション133は、グラフィックシステム132を介して、フレームバッファードライバー131bに対して、各直線の画像データをEPDコントローラー140に転送するための転送命令を発行する。この転送命令を受けて、フレームバッファードライバー131bは、フレームバッファー135に描画された各直線の画像データを最優先にEPDコントローラー140に送る。そして、EPDコントローラー140の制御により、各直線の画像が順次EPDパネル152に表示される。
このようなデータの流れにより、手書き軌跡の高速表示が実現される。
一方、手書きアプリケーション133は、ペン動作イベントに基づきユーザーによるペン入力の終了を検出すると、内部メモリー130に保存されている手書き軌跡データから各直線の座標を順番に読み出し、グラフィックシステム132が用意している描画関数を呼び出すことで、グラフィックシステム132に対して各直線の描画を要求する。
グラフィックシステム132は、この描画要求に応じて、各直線の画像データを作成し、オペレーティングシステム131のフレームバッファードライバー131bを介して、フレームバッファー135に描画する。
フレームバッファー135に描画された各直線の画像データはEPDコントローラー140に順番に送られ、EPDコントローラー140の制御により、各直線の画像が順次EPDパネル152に表示される。
このようなデータの流れにより、EPDパネル152に対して手書き軌跡が二度書きされるものの、キャッシュ136が更新され、フレームバッファー135の内容とキャッシュ136の内容の整合性が維持される。
なお、オペレーティングシステム131(特に、デジタイザードライバー131a)は、図1の入力操作検出処理部12に相当する。また、手書きアプリケーション133は、図1のアプリケーション処理部14に相当する。また、グラフィックシステム132は、図1の描画処理部16に相当する。また、フレームバッファードライバー131bは、図1の画像データ転送処理部18に相当する。
2−2−3.手書き処理のフローチャート
図11は、CPU110(手書きアプリケーション133)による手書き処理のフローチャートを示す図である。図11に示すように、CPU110は、手書きアプリケーション133の制御として、グラフィックシステム132からペン動作イベントあるいは手書き軌跡の描画を許可する描画イベントを受け取り、各イベントに応じた処理を行う。
本実施形態では、グラフィックシステム132は、ペン動作情報とxy座標に基づき、3種類のペン動作イベントを発生させる。すなわち、グラフィックシステム132は、ペン122がEPDパネル152の表面に接触した瞬間を検出した場合はペンタッチイベントを発生させ、ペン122がEPDパネル152の表面に接触した状態で移動した瞬間を検出した場合はペン移動イベントを発生させ、ペン122がEPDパネル152の表面から離れた瞬間を検出した場合、ペンリリースイベントを発生させる。
CPU110(手書きアプリケーション133)は、ペンタッチイベントが発生した場合(S100のY)はペンタッチイベントハンドラーの処理を行い(S102)、ペン移動イベントが発生した場合(S104のY)はペン移動イベントハンドラーの処理を行い(S106)、ペンリリースイベントが発生した場合(S108のY)はペンリリースイベントハンドラーの処理を行う(S110)。
また、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画イベントが発生した場合(S112のY)は描画イベントハンドラーの処理を行う(S114)。
そして、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ユーザーの入力操作等によりアプリケーションの終了イベントが発生するまで(S116のY)、各イベントが発生する毎に発生したイベントに応じた処理を繰り返し行う。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)による、ペンタッチイベントハンドラーの処理(S102)、ペン移動イベントハンドラーの処理(S106)、ペンリリースイベントハンドラーの処理(S110)、描画イベントハンドラーの処理(S114)の詳細について、順番に説明する。以下の説明において、ペンタッチイベントが発生する前は、図12に示すように、フレームバッファー135に画像データQDが格納されており、図13に示すように、キャッシュ136のいずれかの記憶領域にも同じ画像データQDが記憶されているものとする。
図14は、CPU110(手書きアプリケーション133)によるペンタッチイベントハンドラーの処理(図11のステップS102の処理)のフローチャートの一例を示す図である。
図14に示すように、CPU110(手書きアプリケーション133)は、まず、グラフィックシステム132からペンタッチイベントとともに受け取ったペンの接触位置のxy座標に基づき、xy座標の領域判定・補正処理を行う(S200)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、手書きの座標か否かを判定する(S202)。CPU110(手書きアプリケーション133)は、手書きのxy座標だけでなく、例えば、ページ操作(ページ送り、ページ戻し、ページの拡大や縮小等)のxy座標も受け取るので、手書きの座標か否かを判定する必要がある。ユーザーが入力ボタン102等を操作してあらかじめ手書きモードかページ操作モードかを選択しているので、CPU110(手書きアプリケーション133)は、現在のモード情報から、受け取ったxy座標が手書きの座標か否かを判定することができる。
手書きの座標であれば(S202のY)、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ペン122の現在のxy座標を手書き始点として記憶し(S204)、ハンドラーの処理を終了してアプリケーション133からグラフィックシステム132へ制御を戻す(S206)。
一方、手書きの座標でなければ(S202のN)、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ステップS204の処理を行わずに、ハンドラーの処理を終了して手書きアプリケーション133からグラフィックシステム132へ制御を戻す(S206)。
図15は、CPU110(手書きアプリケーション133)によるペン移動イベントハンドラーの処理(図11のステップS106の処理)のフローチャートの一例を示す図である。
図15に示すように、CPU110(手書きアプリケーション133)は、まず、グラフィックシステム132からペン移動イベントとともに受け取ったペンの接触位置のxy座標に基づき、xy座標の領域判定・補正処理を行う(S300)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、手書きの座標か否かを判定し(S302)、手書きの座標であれば(S302のY)、ペン122の現在のxy座標を手書き終点として記憶する(S304)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ペン122の前のxy座標を始点、現在のxy座標を終点とする直線をフレームバッファー135に書き込む(S306、直接描画処理)。
そして、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ペンリリースイベントが発生するまで(S308のN)、直線単位でS304及びS306の処理を繰り返し行い、ペンリリースイベントが発生すると(S308のY)、ハンドラーの処理を終了して手書きアプリケーション133からグラフィックシステム132へ制御を戻す(S310)。
一方、手書きの座標でなければ(S302のN)、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ステップS304〜S308の処理を行わずに、ハンドラーの処理を終了して手書きアプリケーション133からグラフィックシステム132へ制御を戻す(S310)。
図16は、CPU110(手書きアプリケーション133)によるペンリリースイベントハンドラーの処理(図11のステップS110の処理)のフローチャートの一例を示す図である。
図16に示すように、CPU110(手書きアプリケーション133)は、まず、グラフィックシステム132からペンリリースイベントとともに受け取ったペンの接触位置のxy座標に基づき、xy座標の領域判定・補正処理を行う(S400)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、手書きの座標か否かを判定し(S402)、手書きの座標であれば(S402のY)、ペン122の現在のxy座標を手書き終点として記憶する(S404)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ペン122の前のxy座標を始点、現在のxy座標を終点とする直線をフレームバッファー135に書き込む(S406、直接描画処理)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、対象ページの手書きデータに最新の軌跡ストロークとして追加する(S408)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、グラフィックシステム132に描画領域の更新イベントの発生を依頼する(S410)。グラフィックシステム132は、この依頼を受けて、手書き軌跡の描画処理が可能になった時点で、手書きアプリケーション133に対して描画イベントを発生させる。
そして、CPU110は、ハンドラーの処理を終了して手書きアプリケーション133からグラフィックシステム132へ制御を戻す(S412)。
図17は、CPU110(手書きアプリケーション133)による直接描画処理(図15のステップS306の処理及び図16のステップS406の処理)のフローチャートの一例を示す図である。
図17に示すように、CPU110(手書きアプリケーション133)は、まず、フレームバッファードライバー135から更新用バッファーのアドレスを取得する(S500)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、直線の始点(xs,ys)と終点(xe,ye)からx方向の距離の絶対値(dx)、y方向の距離の絶対値(dy)、x方向の符号(sx)、y方向の符号(sy)を計算する(S502)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画対象点を、x座標tx=xs,y座標ty=ysに初期化する(S504)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、dxとdyの大小を判定し(S506)、dx≦dyであれば(S506のN)、フレームバッファー更新用バッファーの座標(tx,ty)の該当位置に指定色と指定の太さの点を書き込み(S508)、描画点のy座標tyが終点のy座標yeと一致するか否かを判定する(S510)。
描画点のy座標tyが終点のy座標yeと一致しなければ(S510のN)、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のy座標tyをty=ty+syに更新する(S512)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のy座標tyに対する描画点のx座標txの更新判別値を直線の傾き増分から計算する(S514)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のx座標も更新が必要であれば(S516のY)、描画点のx座標txをtx=tx+sxに更新する(S518)。
そして、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のy座標tyが終点のy座標yeと一致するまで(S510のN)ステップS508〜S518の処理を繰り返し行い、一致すると(S510のY)直接描画処理を終了する。
一方、dxとdyの大小判定(S506)の結果、dx>dyであれば(S506のY)、CPU110(手書きアプリケーション133)は、フレームバッファー更新用バッファーの座標(tx,ty)の該当位置に指定色と指定の太さの点を書き込み(S520)、描画点のx座標txが終点のx座標xeと一致するか否かを判定する(S522)。
描画点のx座標txが終点のx座標xeと一致しなければ(S522のN)、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のx座標txをtx=tx+sxに更新する(S524)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のx座標txに対する描画点のy座標tyの更新判別値を直線の傾き増分から計算する(S526)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のy座標も更新が必要であれば(S528のY)、描画点のy座標tyをty=ty+syに更新する(S530)。
そして、CPU110(手書きアプリケーション133)は、描画点のx座標txが終点のx座標xeと一致するまで(S522のN)ステップS520〜S530の処理を繰り返し行い、一致すると(S522のY)直接描画処理を終了する。
図18(A)〜図18(C)に、CPU110(手書きアプリケーション133)の直接描画処理によってフレームバッファー135に格納される画像データが変化する様子の一例を示す。図18(A)は、図15のステップS306の直接描画処理により、フレームバッファー135に、手書き軌跡Pの最初のいくつかの直線部分(直線近似される部分)が書き込まれた後の画像データを示している。図18(B)は、図15のステップS306の直接描画処理により、フレームバッファー135に、手書き軌跡Pの次のいくつかの直線部分(直線近似される部分)がさらに書き込まれた後の画像データを示している。図18(C)は、図16のステップS406の直接描画処理により、フレームバッファー135に、手書き軌跡Pの最後の直線部分(直線近似される部分)が書き込まれた後の画像データを示している。
図19は、CPU110(手書きアプリケーション133)による描画イベントハンドラーの処理(図11のステップS114の処理)のフローチャートの一例を示す図である。描画イベントとしては、図16のステップS410の処理によりグラフィックシステム132が発生させる描画イベントの他、ページ送りやページ戻し、ページの拡大や縮小、画像の消去等の入力操作に応じてグラフィックシステム132が発生させる描画イベントもある。
図19に示すように、CPU110(手書きアプリケーション133)は、まず、グラフィックシステム132標準の関数呼び出しで手書き以外のグラフィック部品(入力ボタン102等)を描画する(S600)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、内部メモリー130から対象ページの手書き軌跡データを読み出す(S602)。
そして、CPU110(手書きアプリケーション133)は、グラフィックシステム132標準の関数呼び出しで対象ページのすべての手書き軌跡を描画し(S604、間接描画処理)、ハンドラーの処理を終了して手書きアプリケーション133からグラフィックシステム132へ制御を戻す(S606)。
図20は、CPU110(手書きアプリケーション133)による間接描画処理(図19のステップS604の処理)のフローチャートの一例を示す図である。
図20に示すように、CPU110(手書きアプリケーション133)は、まず、最初の手書きストロークで直線の始点・終点を初期化する(S700)。
次に、CPU110(手書きアプリケーション133)は、グラフィックシステム132の直線描画用関数を呼び出して現在の座標、色、線の太さで描画する(S702)。
そして、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ステップS702で描画した手書きストロークが最終の手書きストロークでなければ(S704のN)、座標値を次の手書きストロークに更新して(S706)ステップS702の処理を行い、最終の手書きストロークであれば(S704のY)、処理を終了する。
図21に、図19のステップS604の間接描画処理によりキャッシュ136に保存される画像データの一例を示す。
本実施形態では、フレームバッファー135の画像データが図18(A)から図18(C)まで変化している間、キャッシュ136の画像データは変化せず、図13に示した画像データのままである。従って、フレームバッファー135の内容とキャッシュ136の内容の整合性が一時的に崩れるが、線分単位でキャッシュ136を書き換える処理が無いのでCPU110の負荷を低減することができる。手書きアプリケーション133は、ペンリリースイベントの発生により、すなわち、手書き操作が途切れたタイミングでグラフィックシステム132に対して手書き軌跡データの一括描画を要求し、これに応じた間接描画処理が行われることで、キャッシュ136の画像データ(図21)がフレームバッファー135の画像データ(図18(C))と一致し、整合性が回復する。
以上に説明したように、本実施形態の電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、手書きアプリケーション133が、入力操作に基づく所定のイベントに応じて、直接描画処理により、グラフィックシステム132を介さずにフレームバッファー135に画像データを書き込むことで、電子ペーパー52への描画を高速化することができる。従って、本実施形態によれば、液晶ディスプレイ(LCD)と比較して表示速度で劣る電子ペーパーの欠点を補い、操作性に優れたユーザーの使い勝手のよい電子書籍端末100(画像処理装置1)を提供することができる。
また、本実施形態の電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、手書きアプリケーション133が、間接描画処理を行うことで、グラフィックシステム132がキャッシュ136を更新するので、フレームバッファー135とキャッシュ136の整合性を維持することができる。
また、本実施形態に係る電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、手書き軌跡の直線単位の描画をグラフィックシステム132で行う必要がなく、CPU110による重い処理を避けることができるので、消費電力を低減させることができる。
また、本実施形態に係る電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、グラフィックシステム132のオーバーヘッドによる性能低下を避けながら、グラフィックシステム132が持つアプリケーションの開発・実行環境の高い互換性を維持することができる。
また、本実施形態に係る電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、グラフィックシステム132に、描画を行わずにキャッシュ136の更新のみを行う関数が用意されていない場合であっても、手書きアプリケーション133が描画用の関数を呼び出すことで確実かつ容易にキャッシュ136を更新することができる。
また、本実施形態に係る電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、手書きアプリケーション133がフレームバッファー135に画像データを書き込む毎に、当該画像データがEPDコントローラー140に転送されるので、手書き入力操作に追従してすぐに手書き軌跡が表示されるので、操作性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、一連の手書き入力操作が終了してから、グラフィックシステム132によるキャッシュ136の更新を一度だけ行えばよいので、CPU110の負荷を低減することができる。
また、本実施形態に係る電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、グラフィックシステム132を最適化せずに描画の高速化とEPDコントローラー140に合わせた最適化が可能になる。特に、本実施形態に係る電子書籍端末100(画像処理装置1)によれば、EPDコントローラー140がメモリーパイプライン142によって履歴情報を管理することで、電子ペーパー152の特性に応じた駆動パルスの印加回数の制御など複雑な表示制御を高速に行うことができるとともに、CPU110の負荷を低減させることができる。また、手書きアプリケーション133が、直接描画処理において表示制御を意識する必要がないので、アプリケーションプログラムの開発が容易になる。
3.その他の画像処理装置
図22(A)及び図22(B)に、電子書籍端末100以外の本実施形態の画像処理装置1の例を示す。
図22(A)は、スマートフォン500の外観図である。スマートフォン500は、ケース502を備える。ケース502の前面には、3つの操作ボタン511,512,513が設けられている。また、ケース502の前面には、EPDパネル等の電子ペーパーを備えた表示部504が設けられ、電子ペーパーの表面に各種の情報(画像)が表示される。不図示のペンや操作ボタン511,512,513等による所定の操作に応じて、内蔵されたCPU(アプリケーション)からフレームバッファーへの直接描画処理が行われ、表示部504の電子ペーパーの表面に、各操作に応じた画像が高速表示される。
図22(B)は、腕時計600の外観図である。腕時計600は、ケース602と、ケース602に連結された一対のバンド603とを備える。ケース602の側面には、2つの操作ボタン611,61が設けられている。また、ケース602の前面には、EPDパネル等の電子ペーパーを備えた表示部604が設けられ、電子ペーパーの表面に時刻の他、各種の情報(画像)が表示される。不図示のペンや操作ボタン611,612等による所定の操作に応じて、内蔵されたCPU(アプリケーション)からフレームバッファーへの直接描画処理が行われ、表示部604の電子ペーパーの表面に、各操作に応じた画像が高速表示される。
なお、本実施形態の画像処理装置1としては、この他にも、例えば、電子看板(デジタルサイネージ)、パーソナルコンピューター、携帯電話機、ディジタルスチールカメラ、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、電子手帳、電子ゲーム機器等が挙げられる。
4.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
[変形例1]
本実施形態では、手書きアプリケーション133の処理において、ペンリリースイベントが発生するまで待ってキャッシュ136のデータを更新しているが、システムによっては、ペンタッチイベントが発生してからペンリリースイベントが発生するまでの間に、他のタスクによってフレームバッファーが更新される可能性もある。そこで、ペン移動イベントハンドラーの処理において、フレームバッファー135の更新を伴うイベントを検出し、フレームバッファー135が更新される前に、グラフィックシステム132に対してキャッシュ情報の更新を要求するように変形してもよい。
図23は、本変形例1におけるCPU110(手書きアプリケーション133)によるペン移動イベントハンドラーの処理(図11のステップS106の処理)のフローチャートの一例を示す図である。図23において、図15と同じ処理には同じ符号を付しており、その説明を省略する。
図23に示すように、CPU110(手書きアプリケーション133)は、ステップS306の直接描画処理を行った後、フレームバッファー135の更新を伴うイベントが発生したか否かを判定する(S307a)。
そして、CPU110(手書きアプリケーション133)は、フレームバッファー135の更新を伴うイベントが発生した場合(S307aのY)、グラフィックシステム132に描画領域の更新イベントの発生を依頼する。グラフィックシステム132は、この依頼を受けて、手書き軌跡の描画処理が可能になった時点で、手書きアプリケーション133に対して描画イベントを発生させる。
CPU110(手書きアプリケーション133)は、この描画イベントを受け取って、図19に示した描画イベントハンドラーの処理におけるステップS604の間接描画処理を行うことで、キャッシュ136の画像データが更新される。
このようにすれば、手書き操作が行われている間にフレームバッファー135の更新を伴うイベントが発生しても、フレームバッファー135の内容とキャッシュ136の内容の一貫性を維持することができる。
なお、CPU110(手書きアプリケーション133)は、フレームバッファー135の更新を伴うイベントを検出した場合、グラフィックシステム132に対してできるだけ早く更新要求(描画領域の更新イベントの発生の依頼)を行ったほうがよいので、例えば、この更新要求を割り込み処理により行うようにしてもよい。
[変形例2]
本実施形態では、手書きの軌跡を直線単位のデータに分割して直線単位毎に直接描画処理を行っているが、例えば、手書きの軌跡を一定時間ごとに分割し、一定時間毎に直接描画処理を行うように変形してもよい。
[変形例3]
本実施形態では、手書き処理を例に挙げて本発明の高速描画手法を説明したが、本発明は、手書き処理に限らず、ページ送りやページ戻し、ページの拡大や縮小、オブジェクトの表示や消去等の種々の処理に適用することができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 画像処理装置、10 処理部(CPU)、12 入力操作検出処理部、14 アプリケーション処理部、16 描画処理部、18 画像データ転送処理部、20 操作部、30 記憶部、32 アプリケーションプログラム、34 データファイル、36 フレームバッファー、38 キャッシュ、40 表示制御部、42 履歴情報、50 表示部、52 電子ペーパー、54 接触位置検出部、60 音出力部、70 通信部、100 電子書籍端末、110 CPU、120,120a,120b 入力ボタン、130 内部メモリー、131 オペレーティングシステム、131a デジタイザードライバー、131b フレームバッファードライバー、132 グラフィックシステム、133 手書きアプリケーション、134 コンテンツファイル、135 フレームバッファー、136 キャッシュ、140 EPDコントローラー、142 メモリーパイプライン、150 ディスプレイ、152 EPDパネル、154 デジタイザー、160 スピーカー、170 USBインターフェース、195,195A,195B 画素電極、197 共通電極、200,200A,200B 画素、208 駆動用TFT、209 低電位電源線(Vss)、210 高電位電源線(Vdd)、215 共通電極配線(Vcom)、221 走査線駆動回路、222 データ線駆動回路、224 共通電源変調回路、226 走査線、228 データ線、230 ラッチ回路、240 スイッチ回路、251 第1のパルス信号線(S)、252 第2のパルス信号線(S)、260 マイクロカプセル、266 黒色粒子、267 白色粒子、270 素子基板、271 対向基板、272 電気泳動素子、280 駆動電極層、282 共通電極層、290 電気泳動表示層、500 スマートフォン、502 ケース、504 表示部、511,512,513 操作ボタン、600 腕時計、602 ケース、603 バンド、604 表示部、611,612 操作ボタン

Claims (11)

  1. 電子ペーパーを備えた表示部と、
    画像データを格納するためのフレームバッファーを含む記憶部と、
    前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに対応する画像を前記表示部の前記電子ペーパーに表示させる制御を行う表示制御部と、
    入力操作を検出する入力操作検出処理部と、
    アプリケーションプログラムに基づいて動作し、前記入力操作に応じた処理を行うアプリケーション処理部と、
    プログラムに基づいて動作し、前記フレームバッファー用のキャッシュ情報を用いて、描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込む処理を行う描画処理部と、を含み、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記入力操作に基づく所定のイベントに応じて、前記フレームバッファーに画像データを書き込み、前記キャッシュ情報の更新要求を行い、
    前記描画処理部は、
    前記更新要求に応じて、前記アプリケーション処理部により前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに基づいて前記キャッシュ情報を更新する、画像処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記更新要求として、前記フレームバッファーに書き込んだ画像データと同じ画像データを生成させるための前記描画要求を行う、画像処理装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記フレームバッファーに書き込まれた画像データを前記表示制御部に転送する処理を行う画像データ転送処理部をさらに含み、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記フレームバッファーに画像データを書き込む毎に、当該画像データを前記表示制御部に転送するための転送要求を行い、
    前記画像データ転送処理部は、
    前記転送要求に応じて、前記フレームバッファーに書き込まれた画像データを前記表示制御部に転送する、画像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記入力操作検出処理部の検出結果に基づいて前記入力操作が途切れたタイミングを検出し、当該入力操作が途切れたタイミングで前記更新要求を行う、画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記フレームバッファーに書き込んだ画像データの更新を伴うイベントを検出し、当該画像データが更新される前に前記更新要求を行う、画像処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記表示部は
    前記電子ペーパーに対する接触位置を検出する接触位置検出部をさらに備え、
    前記入力操作検出処理部は、
    前記接触位置検出部の検出結果に基づいて、前記電子ペーパーに対する前記入力操作を検出し、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記電子ペーパーに対する前記入力操作が検出された場合、前記接触位置検出部が検出した接触位置の情報に基づいて、前記入力操作が行われた軌跡を表す画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込む、画像処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項において、
    前記表示制御部は、
    前記表示部の前記電子ペーパーに表示させた画像に対応する画像データの履歴情報を記憶し、当該履歴情報に基づき、前記電子ペーパーの表示特性に応じて、次の画像データに対応する画像を前記電子ペーパーに表示させる制御を行う、画像処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項において、
    前記表示部の前記電子ペーパーは、電気泳動方式により画像を表示する、画像処理装置。
  9. 入力操作を検出する入力操作検出処理部と、電子ペーパーを備えた表示部と、画像データを格納するためのフレームバッファーを含む記憶部と、を含む画像処理装置の表示制御方法であって、
    アプリケーションプログラムに基づいて、前記入力操作に応じた処理を行うアプリケーション処理ステップと、
    プログラムに基づいて、前記フレームバッファー用のキャッシュ情報を用いて、描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込む描画処理ステップと、
    前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに対応する画像を前記表示部の前記電子ペーパーに表示させる制御を行う表示制御ステップと、を含み、
    前記アプリケーション処理ステップにおいて、
    前記入力操作に基づく所定のイベントに応じて、前記フレームバッファーに画像データを書き込み、前記キャッシュ情報の更新要求を行い、
    前記描画処理ステップにおいて、
    前記アプリケーション処理ステップで前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに基づいて前記キャッシュ情報を更新する、画像処理装置の表示制御方法。
  10. 入力操作を検出する入力操作検出処理部と、電子ペーパーを備えた表示部と、画像データを格納するためのフレームバッファーを含む記憶部と、前記フレームバッファーに書き込まれた画像データに対応する画像を前記表示部の前記電子ペーパーに表示させる制御を行う表示制御部と、プログラムに基づいて動作し、前記フレームバッファー用のキャッシュ情報を用いて、描画要求に応じた画像データを生成し、当該画像データを前記フレームバッファーに書き込む処理を行う描画処理部と、を含む画像処理装置において実行されるプログラムであって、
    アプリケーションプログラムに基づいて動作し、前記入力操作に応じた処理を行うアプリケーション処理部としてコンピューターを機能させ、
    前記アプリケーション処理部は、
    前記入力操作に基づく所定のイベントに応じて、前記フレームバッファーに画像データを書き込み、前記描画処理部に対して前記キャッシュ情報の更新要求を行う、プログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムが記憶されている、コンピューター読み取り可能な情報記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015197586A (ja) * 2014-04-01 2015-11-09 セイコーエプソン株式会社 双方向表示方法および双方向表示装置
CN114442845A (zh) * 2021-12-24 2022-05-06 锐捷网络股份有限公司 书写轨迹渲染方法、装置、书写屏设备及存储介质

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