JP2013202695A - 研磨装置 - Google Patents

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Tsutomu Nagayama
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Abstract

【課題】シート状基材の表面に無端帯状の研磨布を循環回転させながら接触させて、高速で走行させることにより研磨を行う研磨装置において、研磨後のシート状製品の仕上がり厚みの斑を低減できる研磨装置を提供することを目的とする。
【解決手段】シート状基材の表面を研磨するための研磨装置であって、互いに平行に離間されて配置されるコンタクトロール及び駆動ロールと、該駆動ロールを回転駆動させる駆動装置と、コンタクトロール及び駆動ロールに掛け渡されて循環回転される無端帯状の研磨布と、研磨布を介してコンタクトロールに平行に対向配置されるバックロールと、を備え、シート状基材は、研磨布とバックロールとの間に形成されるクリアランスを通過し、コンタクトロールを冷却するための温調手段をさらに備える研磨装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート状基材の研磨加工に用いられる研磨装置に関する。
従来、基材の表面を研磨したり研削したりするための研磨装置として、基材の表面に無端帯状の研磨布を循環回転させながら接触させることにより研削や研磨を行う研磨装置が知られている。
例えば、下記特許文献1は、無端帯状の研磨布を回転させながら樹脂成形品に接触させて高速で走行させることにより、樹脂成形品の研削や研磨を行う研磨装置において、樹脂成形品を研削する際に、研磨布の表面に樹脂の切子が目詰まりすることにより、研削効率が低下することを抑制したり、研磨布の寿命を長くしたりすることを目的として、回転する無端帯状の研磨布の表面に、空気噴射ノズルから圧縮空気を噴射することにより、樹脂の切子を吹き飛ばし、また、樹脂を冷却することにより溶融して研磨布の表面に付着しにくくする技術を開示する。
特開2011−93005号公報
基材の表面に無端帯状の研磨布を循環回転させながら接触させることにより研削や研磨を行う研磨装置は、例えば、数十メートルまたは数百メートルのような長尺のロール原反から引き出されたシート状基材の表面をロールトゥロールで連続して研磨する際に用いられることがある。
図8を参照してこのような研磨工程を説明する。図8中、6はシート状基材、16はシート状基材6の送り出しロール、12a〜12fはガイドロール、100は無端帯状の研磨布3をコンタクトロール1及び駆動ロール2に掛け渡し、図略のモータで研磨布3を循環回転させてシート状基材6を研磨する研磨装置、5はシート状基材6を研磨布3に押し当てるバックロール、15は図略のエア吸引装置に接続された集塵ダクト、126は研磨後のシートの巻き取りロールである。
図8に示すようなロールトゥロールの工程で研磨加工する場合においては、送り出しロール16から巻き取りロール126までガイドロール12a〜12fで案内しながらシート状基材6を連続して搬送し、その途中に配設された研磨装置100でシート状基材6の表面を連続的に研磨する。
本発明者らは、このようなロールトゥロールの研磨工程により、シート状基材の表面を連続研磨加工した場合、得られるシート状製品の仕上がり厚みにばらつきが生じ、厚み斑が生じて歩留まりを低下させるという問題を抱えていた。
本発明は、シート状基材の表面に無端帯状の研磨布を循環回転させながら接触させて研磨を行う研磨装置において、研磨後のシート状製品の厚みを高精度に仕上げることができる研磨装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上述したようなロールトゥロールの研磨工程において生じるシート状製品の厚み斑の発生原因を検討したところ、次のような原因により仕上がり厚みに斑が発生することを突き止めた。
上述したような研磨装置でシート状基材を連続して研磨加工した場合、詳細に検討してみると、幅方向に対して中央部の厚みが常に薄くなる傾向があることに気付いた。具体的には、例えば、図9に示すように、幅140cmのポリエステル製の不織布を仕上がり厚み0.37mmを目標にして約300m連続して研磨した場合、その中央部の厚みがその周囲の厚みに比べて薄くなっていることに気付いた。さらに検討を進めた結果、研磨装置の無端帯状の研磨布を掛け渡すロールのうち、シート状基材に研磨布を接触させるためのコンタクトロールの材質や形状を種々検討した結果、その材質の放熱性が低かったり、L/Dが高かったりした場合には、より仕上がり厚みの斑が大きくなることに気付いた。また、連続処理量が長くなればなるほど、厚みの斑が大きくなっていることに気付いた。そして、上述したような研磨工程において生じる厚みの斑の発生原因を次のように特定した。
すなわち、ロールトゥロールの研磨工程に配設される研磨装置の、研磨布を回転させながらシート状基材に接触させるコンタクトロールは、シート状基材の全幅を均一に研磨するために、コンタクトロールの長手方向(幅)をシート状基材の幅よりも長くする必要がある。この場合、コンタクトロールの長手方向の長さ(L)がコンタクトロールの断面径(D)に比べて長い、すなわち、L/Dが高くなる。
研磨加工において発生する摩擦熱はコンタクトロールに伝熱して、その両端断面から優先的に放出されるために、L/Dが高い場合にはコンタクトロールの両端に近い部分は熱を放出しやすく、コンタクトロールの中央部は熱を放出しにくい。そのために、研磨の連続処理時間が長くなればなるほど、中央部の温度が両端部の温度に比べて高くなっていることに気付いた。そして、このような場合には、コンタクトロールの幅方向中央部の熱膨張量がその両端部の熱膨張量よりも大きくなり、そのために研磨布とバックロールとの間のクリアランス量が中央部において狭くなり、その結果、図9に示すように、シート状基材の幅方向中央部がより深く研磨されて厚みが薄くなっていることに気付いた。そして、さらに鋭意検討した結果、本発明に想到するに至った。
すなわち、本発明の一局面は、シート状基材の表面を研磨するための研磨装置であって、互いに平行に離間されて配置されるコンタクトロール及び駆動ロールと、該駆動ロールを回転駆動させる駆動装置と、コンタクトロール及び駆動ロールに掛け渡されて循環回転される無端帯状の研磨布と、研磨布を介してコンタクトロールに平行に対向配置されるバックロールと、を備え、シート状基材は、研磨布とバックロールとの間に形成されるクリアランスを通過し、コンタクトロールを冷却するための温調手段をさらに備える研磨装置である。このような構成の研磨装置においては、研磨の際の摩擦熱を蓄熱するコンタクトロールを冷却または加熱することによりその温度を均質化させることができる。その結果、ロールの全体において熱膨張量を均質化させることができるために、コンタクトロールとバックロールとの間のクリアランスを幅方向において均一化することができ、得られるシート製品の仕上がり厚みを均一化することができる。
このような研磨装置は、ロール状のシート原反から引き出されるシート状基材を連続的に研磨加工するロールトゥロールの研磨工程に配設された場合には、厚み斑を抑制する効果がより顕著に奏される。特に、L/Dが6以上であるようなコンタクトロールを備えている場合には、その中央部と両端部との温度差が大きくなりやすいために、本発明のより高い効果が奏される。また、コンタクトロールが樹脂ロールの場合にも、特に熱膨張量が大きくなるために本発明のより高い効果が奏される。
温調手段は、コンタクトロールの中央領域を局所的に冷却する送風器であることが好ましい。摩擦熱を放出しにくい中央領域に局所的に風を当てて冷却することにより、コンタクトロールの中央領域が大きく熱膨張することを抑制できる。
また温調手段としては、ロールの内部に冷媒を送液する手段を採用することもできる。
また、コンタクトロールは、少なくとも2点の温度を測定するための温度センサを備え、温度センサにより測定された少なくとも2点の温度の差を小さくするように温調手段を制御する制御装置を備える場合には、より精密な温度コントロールを行うことにより、より厚み斑を抑制することができる。
本発明によれば、無端帯状の研磨布を循環回転させながらシート状基材の表面に接触させる研磨装置で研磨する場合に、研磨後のシート製品の厚み斑を低減することができる。
図1は、第1実施形態のロールトゥロールの研磨工程において、研磨装置10でシート状基材6を研磨するための工程の構成を説明する模式図である。 図2は、研磨装置10の模式図である。 図3は、研磨装置10に備えられた、温調手段である送風配管4がコンタクトロール1の中央部を冷却する様子を模式的に説明する説明図である。 図4は、第1実施形態の研磨装置10の送風配管4を温度センサからの温度データに基づいて制御する構成を模式的に説明する説明図である。 図5は、第2実施形態の研磨装置20の、内部に冷媒を送液される配管を備えたコンタクトロール11を模式的に説明する説明図である。 図6は、第3実施形態の研磨装置30の、温調手段である送風配管14がコンタクトロール1の中央部を除く部分を加熱するときの様子を模式的に説明する説明図である。 図7は、実施例及び比較例の研磨において得られた不織布の幅方向の厚み分布を示すグラフである。 図8は、従来のロールトゥロールの研磨工程において、研磨装置100でシート状基材6を研磨する工程を説明する模式図である。 図9は、従来のロールトゥロールの研磨工程において発生した不織布の仕上がり厚み斑の一例を示すグラフである。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る一実施形態の研磨装置について説明する。
図1は、本実施形態の研磨装置10が配設されたロールトゥロールの研磨工程において、シート状基材6を研磨する工程を説明する模式図である。また、図2は、図1中の研磨装置10の斜視模式図である。図1中、6は矢印方向に連続的に搬送されるシート状基材、16はシート状基材6の送り出しロール、12a〜12fはガイドロール、10は無端帯状の研磨布3をコンタクトロール1及び駆動ロール2に掛け渡し、図略のモータで研磨布3を循環回転させてシート状基材6を研磨する研磨装置、4は幅方向の中央部に複数の送風孔を備えた送風配管、5はシート状基材6を研磨布3に押し当てるバックロール、15は図略のエア吸引装置に接続された集塵ダクト、26は研磨後のシート状基材6の巻き取りロールである。また、図2に示すように、駆動ロール2は駆動装置であるモータ2aに接続されて回転駆動される。
図1に示したようなロールトゥロールの工程で研磨加工する場合、送り出しロール16から巻き取りロール26までシート状基材6をガイドロール12a〜12fで案内しながら連続して一方向に搬送し、その途中に配設された研磨装置10でシート状基材6の表面を連続的に研磨する。そして、研磨により発生した切子は集塵ダクト15で吸引除去される。
研磨装置10においては、搬送されるシート状基材6が連続的に研磨布3とバックロール5との間に形成されるクリアランスを通過してその表面が研磨される。そして、シート状基材6が研磨されるときに研磨布3に摩擦熱が発生し、その摩擦熱がコンタクトロール1に伝熱され、コンタクトロール1に徐々に蓄熱される。
すなわち、図1に示すようにロールトゥロールでシート状基材の表面を連続的に研磨または研削する場合、連続研磨時間の経過とともにコンタクトロール1に伝熱される熱が徐々に増加していき、コンタクトロール1が蓄熱する。そして、コンタクトロール1に蓄熱された熱は主としてコンタクトロール1の端面の断面から放出される。従って、コンタクトロール1は、長手方向(幅方向)の中央部の温度がその周囲よりも高くなる。その結果、熱膨張により、コンタクトロール1の中央部の径がその周囲の径よりも大きくなる。そして、一度中央部の径がその周囲の径よりも大きくなると、その中央部ではその周囲よりも摩擦熱が発生しやすくなり、ますます中央部に熱を偏らせ、熱膨張させる。
本実施形態における研磨装置10は、図2に示すようにコンタクトロール1の中央部を局所的に冷却するための送風配管4を備える。研磨装置10がこのような送風配管4を備えることにより、コンタクトロール1の幅方向の中央部に局所的に送風することにより、その中央部の放熱を助け、コンタクトロール1の温度を均質化することができる。
図3は、研磨装置10に備えられた、送風配管4がコンタクトロール1の中央部を冷却するときの様子を模式的に説明する模式図である。
図3に示すように、研磨装置10においては、回転するコンタクトロール1の中央部は、送風配管4に設けられた通風孔4aから噴出される風を当てられて冷却される。なお、送風配管4は、例えば、圧縮空気を蓄積するコンプレッサタンク7に配管9を介して接続されており、バルブ8の開閉度の調整により送風配管4に所定の流量の空気が送られる。このようにして、コンタクトロール1の中央部を冷却することにより、コンタクトロール1の長手方向(幅方向)の熱勾配を小さくし、その熱膨張の量の均一化を図ることができる。その結果、コンタクトロールとバックロールとの間のクリアランスを幅方向において均一化することができ、得られるシート状製品の仕上がり厚みを均一化することができる。
バルブ8は手動で開閉度を調整するバルブであっても、電子制御によりその開閉度が調整される電磁バルブであってもよい。また、その開閉度は、予め測定しておいた温度データや厚みデータに基づいて制御しても、例えば、非接触の温度計でロール表面の温度を随時モニターし、その温度データに基づいてフィードバック制御してもよい。
図4は、研磨装置10において、コンタクトロール1の中央部の表面温度を測定する温度センサ21及びコンタクトロール1の端部の表面温度を測定する温度センサ22と、温度センサ21,22により測定された2点の温度データの入力を受けてバルブ8の開閉を制御する制御装置23を設けた装置構成を示す。制御装置23は図略のRAM等の記憶装置とCPU等の演算装置等を備える。制御装置23は温度センサ21,22により定期的に測定された温度データの入力を受けて記憶し、2点の温度差が予め設定された閾値以上になった場合に、バルブ8に所定の流量で空気を送るように信号を送信する。そして、バルブ8はバルブを「開」にする信号を受けて、バルブを開くことにより送風配管4に空気が送られる。さらに、温度センサ21,22は2点の温度データを集め、送風配管4から送られた空気によりコンタクトロール1が冷却され、2点の温度差が予め設定された閾値未満になった場合には、バルブ8を「閉」にする信号を送信する。そして、バルブ8はバルブを「閉」にする信号を受けて、バルブを閉じることにより送風配管4への空気が遮断される。このようなフィードバック制御によればより精密にシート状基材6の研磨による厚み斑の発生を高精度に抑制することができる。閾値温度の範囲は特に限定されないが、例えば、5℃以下、さらには3℃以下に設定される。温度センサ21,22の種類は、コンタクトロール1の回転に影響を与えないものであれば特に限定なく用いられ、例えば、非接触型の温度センサが用いられる。
ロールトゥロールの研磨工程に配設される研磨装置10の研磨布3は、シート状基材6を均一に研磨するために、通常、シート状基材6の幅よりも大きい幅を有する。従って、研磨布3を掛け渡すコンタクトロール1の長手方向の長さ(L)はそのロール径(D)よりも大幅に長い。このようなコンタクトロールのL/Dは6以上、さらには6〜9、特には7〜8であることが好ましい。
また、コンタクトロール1は、ゴムロール等の樹脂ロールであっても金属ロールであってもよいが、シート状基材6との接触面積を大きくして研磨効率を高めるためにはゴムロール等の樹脂ロールであることが好ましい。しかし、樹脂ロールは金属ロールに比べて線膨張率が高く、熱膨張の量も著しく大きくなる。このように熱膨張の量の大きい樹脂ロールをコンタクトロールとして用いる場合に、送風配管4によるコンタクトロール1の局所的な冷却による効果が特に高くなる。
研磨布3の種類は、シート状基材6の表面を目的とする仕上げに応じて適宜選択することができ、例えば、研削加工するための表面に砥粒が固着されたサンドペーパーや、研磨加工するためのフェルトや軟らかい布、ポリッシングパッド、フラップバフ加工用パッドなどのバフ研磨用のパッドなど特に限定されない。
処理に供されるシート状基材6の種類も特に限定されないが、特には、ロールトゥロールで連続して搬送されて研磨加工されるようなシート状基材が好ましい。このようなシート状基材の具体例としては、不織布、織布、人工皮革、天然皮革、樹脂シート、フレキシブル回路基板等が挙げられる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る他の実施形態の研磨装置20について図5を参照して説明する。なお、第1実施形態で説明した研磨装置10と同じ要素については同様の符号を付し、また、説明の簡略のために、同様の要素についての詳しい説明は省略する。
本実施形態の研磨装置20は、温調手段である送風配管4及びコンタクトロール1を用いる代わりに、温調手段であるコンタクトロール内部に冷媒が送液される冷媒配管11aを備える、コンタクトロール11を用い、コンタクトロールをその内部から冷却する構成を備える以外は研磨装置10と同様の構成を有する。
図4は、研磨装置20に備えられた、冷媒配管11aを内部に備えるコンタクトロール11に冷媒タンク17から冷媒を供給する構成を模式的に説明する模式図である。
図4に示すように、研磨装置20においては、コンタクトロール11は冷媒を循環させる冷媒配管11aを備える。そして、冷媒配管11aは、冷媒タンク17と配管19を介して接続されている。冷媒配管11aは、コンタクトロール11の中央部において熱交換量がより多くなるように設計されていることが好ましい。
冷媒配管11aは、冷却水を循環させる冷媒タンク17に配管19を介して接続されており、バルブ18の開閉により冷媒配管11aに例えば冷媒として水が送られる。そして、冷媒配管11aに送られた水により、コンタクトロール11が冷却される。その結果、コンタクトロール11の長手方向(幅方向)の熱勾配を小さくし、その熱膨張の量の均一化を図ることができる。そして、コンタクトロールとバックロールとの間のクリアランスを幅方向において均一化することができ、得られるシート製品の仕上がり厚みを均一化することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る他の実施形態の研磨装置30について、図6を参照して説明する。なお、第1実施形態で説明した研磨装置10と同じ要素については同様の符号を付し、また、説明の簡略のために、同様の要素については詳しい説明を省略する。
本実施形態の研磨装置30は、中央部に複数の通風孔4aを備えた送風配管4を用いてコンタクトロール1の中央部に冷風を当てて冷却する代わりに、中央部を除いた端部に近い部分に複数の通風孔14aを備えた送風配管14を用いてコンタクトロール1の中央部を除いた端部に近い部分に熱風を当てて加熱する以外は研磨装置10と同様の構成を有する。
図6は、研磨装置30に備えられた、送風配管14がコンタクトロール1の中央部を除いた、端部に近い部分に熱風を接触させて加熱するときの様子を模式的に説明する模式図である。
図6に示すように、研磨装置30においては、回転するコンタクトロール1の中央部を除いた端部に近い部分に向けて、送風配管14に設けられた通風孔14aから熱風が噴射されて加熱される。なお、送風配管14は、例えば、圧縮空気を蓄積するコンプレッサタンク7に配管29を介して接続されており、バルブ28の開閉により送風配管14に空気が送られる。その配管29の経路において、熱風がヒータHにより加熱される。このようにして、コンタクトロール1の中央部を除いた端部に近い部分を加熱することにより、コンタクトロール1の長手方向(幅方向)の熱勾配を小さくし、その熱膨張の量の均一化を図ることができる。その結果、コンタクトロールとバックロールとの間のクリアランスを幅方向において均一化することができ、得られるシート製品の仕上がり厚みを均一化することができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
実施例として、図1に示したようなロールトゥロールの研磨工程を用いて、ポリエステルの極細繊維からなる見かけ密度0.480g/cm3の不織布のバフ処理を行った。研磨装置としては、図2に示したような研磨装置を用い、そのコンタクトロールは表層に厚み15mmのゴム層を備え、幅(L)1710mm、直径(D)235mmのL/D=7.3であり、研磨布の番手は#120であった。また、研磨装置は、コンタクトロールを冷却するための直径21mmの送風配管を備え、送風配管はコンタクトロールの幅方向の中心を中央として、10cm間隔で設けられた7つの直径3mmの送風孔を備え、送風配管を圧縮空気タンクに接続して0.16m3/分の風量でコンタクトロールに空気を吹き付けた。また、研磨は、研磨布速度550m/分、不織布の搬送スピード2m/分の条件で研磨を行った。
また、絡合不織布の原反は、幅1400mm、長さ500m、処理前厚み約0.50mmであり、研磨後の目標厚み0.37mmと設定して研磨を行った。
そして、研磨開始から200m、400mの時点における、コンタクトロールの中央部とその両端からそれぞれ200mmの部分の端部A及び端部Bの温度及び研磨後の不織布厚みを測定した。
比較例として、送風配管を備えない以外は実施例と同様の研磨装置を用いて、実施例と同様にして研磨を行い、評価した。結果を表1に示す。また、図7に実施例及び比較例で研磨された不織布の厚み分布を示す。
Figure 2013202695
表1及び図7の結果から、本発明に係る実施例の研磨装置で研磨した不織布は200m、400m連続研磨しても端部と中央部の厚み差は小さかったが、冷却部を有しない研磨装置を用いた比較例の研磨装置で研磨した不織布は200m、400mと連続研磨するにつれても端部と中央部の厚み差が拡大していくことがわかる。また、実施例においては、コンタクトロールの端部と中央部の温度差が小さかったが、比較例においては、コンタクトロールの端部と中央部の温度差が大きく、また、研磨を進めるにつれて温度差が拡大していることがわかる。
本発明に係る研磨装置は、ロールトゥロールの研磨工程を用いて連続してシート状基材を研磨するような工程における研磨に好ましく用いられる。
1,11 コンタクトロール
2 駆動ロール
2a モータ
3 研磨布
4,14 送風配管
4a,14a 通風孔
5 バックロール
6 シート状基材
7 コンプレッサタンク
8,18,28 バルブ
9,19 配管
10,20,30 研磨装置
11a 冷媒配管
11b 冷媒溜り部
12a ガイドロール
15 集塵ダクト
16 送りロール
17 冷媒タンク
21,22 温度センサ
23 制御装置
26 巻き取りロール
H ヒータ

Claims (7)

  1. シート状基材の表面を研磨するための研磨装置であって、
    互いに平行に離間されて配置されるコンタクトロール及び駆動ロールと、該駆動ロールを回転駆動させる駆動装置と、
    前記コンタクトロール及び前記駆動ロールに掛け渡されて循環回転される無端帯状の研磨布と、
    前記研磨布を介して前記コンタクトロールに平行に対向配置されるバックロールと、を備え、
    前記シート状基材は、前記研磨布と前記バックロールとの間に形成されるクリアランスを通過し、
    前記コンタクトロールを冷却するための温調手段をさらに備えることを特徴とする研磨装置。
  2. ロールトゥロールの研磨工程に配設される請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記温調手段は、前記コンタクトロールの中央領域を局所的に冷却する送風器である請求項1または2に記載の研磨装置。
  4. 前記コンタクトロールは、その内部に、前記温調手段である冷媒を送液される配管を備える請求項1または2に記載の研磨装置。
  5. 前記コンタクトロールはL/Dが6以上である請求項1〜4の何れか1項に記載の研磨装置。
  6. 前記コンタクトロールは樹脂ロールである請求項1〜5の何れか1項に記載の研磨装置。
  7. 前記コンタクトロールは、少なくとも2点の温度を測定するための温度センサを備え、前記温度センサにより測定された少なくとも2点の温度の差を小さくするように前記温調部を制御する制御装置を備える請求項1〜6の何れか1項に記載の研磨装置。
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