JP2013201068A - トンネル用照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成により、簡単な構造で、LEDを用いたトンネル用照明装置の配光特性を向上させ、トンネル内の取付け面も照明可能な配光パターンを得ることができるようにする。
【解決手段】器具容器(14)と、前方を覆うレンズ素子部(17)を設けた透光性カバー(12)と、両者で形成される内部空間(18)と、LED光源ユニット(11)とを備える。透光性カバーは底部(121)と筒部(122)からなり、底部(121)の中央領域の内面には断面三角状のプリズム群(6)を構成し、外側面に凸状プリズム(8)を構成する。筒部近傍には、内面反射部(123)を設ける。内面反射部はLED光源ユニットからの照射光を筒部を通して照明装置を取り付けた接地面に向かって反射させる。これにより、積極的に反射鏡を設けなくても、明るさムラを低減した配光パターンを得ることができ、また、設置面も照らすトンネル用照明装置を提供する。
【選択図】図3

Description

この発明は、トンネル内にて路面を照らす照明装置、特に地下水路、電気・電話の配線用洞道、地下鉄等の洞道照明灯に関するものである。
従来から高速道路、一般道路、地下水路、電気・電話の配線用洞道、地下鉄等のトンネル内にはトンネル内を照らす照明装置が設置されている。近年では光源として蛍光灯光源のみでなくLED(発光ダイオード)を用いたトンネル用照明装置も提案されている。特許文献1は複数個の発光ダイオードを配設した樹脂板上を金属ケース内部に固定し、それを覆う透明カバーと透明カバー上部に設けた反射板を設けた照明装置をトンネル内壁に設けている。しかし多数のLEDを平板上にマトリクス状に配置したLEDユニットから照射される配光特性をそのまま利用したものに過ぎず、多数のLEDを使用しなければならなかった。
上記問題を解決するために出願人は特許文献2を提案した。特許文献2は、器具容器と、前方を覆うレンズ素子部を設けた透光性カバーと、両者で形成される内部空間とを有し、内部空間内にはLED光源ユニットを備え、LED光源ユニットは複数のLED素子が非ドットマトリクス状に点在して配置され、入射側レンズカットは平行な断面三角状のプリズム群を構成し、出射側レンズカットは凸状プリズムを構成し、断面三角状のプリズム群は、基準平面に対し実質的に同一の鋭角となる平面としたトンネル用照明装置である。これにより、積極的に反射鏡を設けなくても、明るさムラを低減した配光パターンを得ることができる。
特開2002−324408号公報 特開2010−262818号公報
しかしながら、特許文献2に記載のトンネル用照明装置では、透光性カバーの正面方向への光照射とする配光パターンとしたため、トンネル用照明装置を取り付けた壁面が暗くトンネル用照明装置を取り付けた壁面の状態を確認できないという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、LED光源を用いたトンネル用照明装置の取り付け面の照明も可能とし、配光特性を向上したトンネル用照明装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るトンネル用照明装置は、
器具容器と、器具容器の前方を覆う透光性カバーと、器具容器と透光性カバーとで形成される内部空間内に配置されるLED光源ユニットとを備え、
前記透光性カバーは、器具容器の開口縁部に取り付けられ器具容器前方側に伸びる筒部と、透光性カバー底部からなる器具方向前方に向かって凸とした有底筒形状とされ、
前記LED光源ユニットは、前記透光性カバー底部の内面に対向する基板表面上に複数のLED素子が実装されており、
前記透光性カバー底部の前記LED素子の光軸前方には、空気層を介して入射側レンズカットおよび出射側レンズカットを備えたレンズ素子部と、
前記LED光源ユニットに搭載された複数のLED素子の中で、前記透光性カバーの筒部に近いLED素子の光軸と、当該LED素子と筒部との間に位置する透光性カバー底部には、当該筒部に向かって反射する内面反射部とが形成されている、ことを特徴とする。
さらに、前記内面反射部は、前記透光性カバー底部の内面に設けた断面三角状のプリズムカットの前記LED素子に対向する入射面と、前記透光性カバー底部の外側に位置する反射面を備え、当該入射面から入射して当該反射面にて反射した光が、前記筒部を通って器具容器後方側に向かって斜めに反射することをことを特徴とする。
さらに、前記入射側レンズカットは、他のLED素子前方に位置する入射側レンズカットと平行な断面三角状のプリズム群を構成し、前記出射側レンズカットは、対応する入射側レンズカットの前記プリズム群に対応する範囲内に連続曲面からなる凹凸プリズムを構成し、前記レンズ素子部は、入射側レンズカットおよび出射側レンズカットが透光性樹脂により一体に形成されており、前記入射側レンズカットの断面三角状のプリズム群は、入射側レンズカットと出射側レンズカットの間の基準平面に対し実質的に同一の鋭角となる平面と、前記基準平面と直交する平面に対し前記LED素子から離れるに従って大きくなる鋭角となる平面を有していることを特徴とする
本発明のトンネル用照明装置は、簡単な構造で、LEDを用いたトンネル用照明装置の配光特性を向上したトンネル用照明装置に適した配光パターンを得ることができる、という利点がある。
また、請求項2に記載の発明によれば、簡単な構造で照明装置を取り付けたトンネル内壁の取付け面を、LEDからの出射光のうち輝度の低い光を用いて照射することができる、という利点がある。
請求項3に記載の発明によれば、入射側レンズカットによる光束損失を低減して、LEDからの光の利用効率を高めたトンネル用照明装置を得ることができるという利点がある。
図1は本実施形態のトンネル用照明装置の一例を示す側面図である。 図2は図1の照明装置をトンネル天井に設置した状態における垂直平面断面図である。 図3は図2のB部を拡大して示す断面図である。 図4は図3のトンネル用照明装置のLED素子およびレンズ素子部を模式的に拡大して示す断面図である。 図5は図3のトンネル用照明装置のトンネル内に設置した場合における通路の配光特性を示す説明図である。 図6は図3のトンネル用照明装置をトンネル内に設置した状態における配光特性を示す説明図である。 図7はLED光源ユニット11のLED素子1と重ね合わせてプリズム群6,7の設定範囲を示したものである 図8は入射側レンズカットの設計手順を説明するための模式的な断面図である。 図9は出射側レンズカットの設計手順を説明するための模式的な断面図である。
以下、本発明の一実施形態である電気・電話等の配線用洞道に設けるトンネル用照明装置について図1〜図9を参照しながら説明する。
図1は本実施形態のトンネル用照明装置の一例を示す側面図、図2は図1の照明装置をトンネル天井に設置した状態における垂直平面断面図、図3は図2のB部を拡大して示す断面図である。
トンネル用照明装置10(以下、単に照明装置と略する)は、照射方向前方が開放した器具容器14と、当該器具容器14内に配設したLED光源ユニット11と、器具容器14の前方開口部を覆う透光性カバー12とを備え、透光性カバー12のLED光源ユニット11と対向する位置にはレンズ素子部17が設けられている。また、器具容器14の内面でLED光源ユニット11の背面側には点灯制御装置19が設けられている。トンネルは、高湿度環境や高温環境の場所に設けられたり、冠水することもあり得るため、使用する照明灯もそれらに耐える様、強度、防水性に優れたものとすることが好ましく、LED光源ユニット11および点灯制御装置19を防水ケース内に収めらた防浸型照明灯とすることが好適である。
LED光源ユニット11が点灯すると、該ユニット11から放射された光はレンズ素子部17に入射し、レンズ素子部17にて屈折されて図6に示すような略楕円状の配光パターン86をなす。ここで、略楕円状の配光パターンとは、トンネル内の被照射物である通路に沿ったトンネルの長さ方向が長い配光パターンをいう。略楕円状の配光パターンとすることで円形の配光パターンに比べて通路以外の不要な部位への照射が低減され、発光の利用効率が改善されている。図4は図3の照明装置のLED素子およびレンズ素子部を模式的に拡大して示す断面図、図5は図3の照明装置のトンネル内に設置した場合における通路の配光特性を示す説明図、図6は図3の照明装置をトンネル内に設置した状態における配光特性を示す説明図である。また、図7はLED光源ユニット11のLED素子1と重ね合わせてプリズム群6,7の設定範囲を示したものである。
器具容器14は、金属からなり、照射方向前方が開放した函状もしくは板状とされ、当該容器に取付ける透光性カバーとで内部空間18を形成する。器具容器14の裏面側は、トンネルの壁面31に取付けた取り付け具81に図示しないネジ等の公知の手段で取り付け可能とされている。図1の例では、器具容器14を函形状とし、周囲に断面U字状としたシール溝14aを設けている。
透光性カバー12は、アクリル、ポリカーボネートなどの透明樹脂からなり、周縁が器具容器14と気密的に結合される。透光性カバー12はトンネル天井に照明装置10を取付けた状態においてカップ形状となる有底筒形状に成形し、開口側端部となる周縁にシール脚12aを設ける。前記シール溝14a内にホットメルト等の接着剤を供給した後に、シール脚12aを圧入して接着固定する。接着剤を用いる代わりにゴムパッキン等を介して両者を嵌合させ、金属クリップなどで器具容器14と透光性カバー12を挟むことで気密的に結合するものでも良い。シール脚12aは筒部122の先端側に一体に形成し、透光性カバー底部121には設けない。
LED光源ユニット11は前記内部空間18に配設される。図5はLED光源ユニット11を模式的に示す平面図である。図4は図のCC線断面に対応する。LED光源ユニット11は、給電用の配線パターンを形成したガラスエポキシ基板もしくはセラミック基板または金属基板等からなるLED搭載基板2と、当該基板上に電気的および機械的に接続した複数のLED素子1からなる。LED搭載基板2は熱伝導性および表面高反射率のものが好適である。LED光源ユニット11の放熱性を高められ、また透光性カバー12からの内面反射などによる設計外の光をも有効に利用するためである。LED素子1は、例えば表面実装タイプのものとされ、その光軸Aが照明装置10の照射方向、すなわち図1および図2においては紙面下側を向くように設置される。
LED素子1は、半値全幅90°から170°のランバーシアン特性を示す矩形の表面実装タイプ、特にLEDチップの周囲に出射側に拡開するものが好適である。半値全幅が90°より小さいとLED素子1から斜め方向に向かう光束が少ないため後述するレンズ素子部17の屈折を大きくしなければならずレンズ素子部の形成が困難になるからである。また、半値全幅が170°より大きいとLED素子1直下、すなわち光軸上の輝度が相対的に低くなるからである。好適には半値全幅が100°から140°のものを用いると後述する内面反射部123により照明装置10を取り付けたトンネル内面を照明することができる。また、各々のLED素子1は非ドットマトリクス状に点在して配置する。点在して設けることでLED素子の使用数を低減することができる。
次にLED光源ユニット11から照射される光を所定の配光とするためのレンズ素子部17および内面反射部123について説明する。
最初に内面反射部123から説明する。内面反射部123は、筒部122近傍の透光性カバー底部121に設ける。具体的には、図3に示したように筒部122と、その筒部122にもっとも近いLED素子11aの光軸Aaとの間に位置する透光性カバー底部121に透光性カバーと一体に形成する。
内面反射部123は、図3に示すように透光性カバー底部121の内面に設けた複数の断面三角状のプリズムカット123aと透光性カバー底部121の外側の反射面123bとで構成される。プリズムカット123aは、LED素子11aから出射した光軸Aaから離れた斜め方向に出射する光の一部(光線L2,L3)を、透光性カバー底部121の内部に入射しやすくするために入射角を臨界角よりも小さくするために設ける。すなわち、プリズムカット123aのLED素子11a側の入射面123a1がLED素子11aに向かって起き上がるようにする。また他方の辺123bは隣接するプリズムカット123の影になるようにする。このようにすることでLED素子11aからの直射光を表面123bにて反射することがなくなるからである。
内面反射部123の透光性カバー底部外側の反射面123bは、プリズムカットのLED素子側入射面123a1から、透光性カバー底部121内部に入射した光線L2およびL3が、透光性カバー底部外側の反射面123bと空気との界面において反射光成分が多く生じる反射面である。界面反射した光は筒部122に向かって、より具体的には筒部122に通って器具容器後方側に向かうように斜め上方に反射するように進行する。なお、本実施の形態においては筒部122の外面に凹凸を設けた外側拡散面122aとしている。拡散面とすることで、筒部外側拡散面122aから空気中に向かう光は拡散して進行する。これにより、筒部122およびその上方に位置するトンネル内の照明装置を取り付けた面を照明することができる。なお、筒部122に外側拡散面122aを設けずに素通し面としても良い。
主配向形成用領域124について説明する。主配向形成用領域124は、LED光源ユニット11と対向している領域で、内面反射部123よりも透光性カバー底部121の中央よりの位置に設ける。なお、本実施形態においては透光性カバー12と一体に形成したレンズ素子部17が主配向形成用領域124となる。
レンズ素子部17は、LED光源ユニット11と対向する面側に入射側レンズカット5と、これと反対側の面に設けた出射側レンズカット7とが同一材料にて一体に形成されている。これにより入射側レンズカット5から入射した光が出射側レンズカット7から出射するまでの間の光の減衰を抑制することができる。また、レンズ素子部17を多くの段差を有する入射側レンズカット5と曲面状の出射側レンズカット7という、異なる性質を持ったレンズカットの組み合わせとすることで、LED光源ユニット11を直視にて観察しにくいものとすることができ、LED素子1のギラツキ感を抑制することができる。
入射側レンズカット5は、レンズ素子部17の前記内部空間18側表面に多数形成され、LED光源ユニット11との間に空気層15が存在する。また、断面三角状の入射側プリズム群6を構成する。プリズム6L1、6L2、6L3、6R1、6R2、6R3の各々が断面三角状となる三角柱とされ、前記したトンネル80内の被照射物である通路82の長さ方向L、すなわち、トンネルの長さ方向に連続して並設している。図4における符号Lが、図5における通路の長さ方向Lに対応する。また、光軸Aの左側の三角状プリズム6L1、6L2および6L3と、右側の三角状プリズム6R1、6R2および6R3とは、光軸Aを通り長さ方向Lと直交する平面を基準として鏡面対象の形状とされている。鏡面対象とすることで通路長さ方向における配光パターンの均一性を容易に高めることができる。
出射側レンズカット7は、前記内部空間18と反対側となるレンズ素子部17の表面に多数形成され、出射側プリズム群8を構成する。プリズム7L1および7R1の各々は凸形状のプリズムとされる。また、光軸Aと交差する点がプリズム7L1とプリズム7R1の境界となり、凹部7cとされる。これにより出射側プリズム群8は連続曲面からなる凹凸面の表面とされる。さらに、出射側プリズム群8の面積は、これに対応する入射側プリズム群6よりも広い面積とされる。出射側プリズム群8の面積を大きくすることで、入射側プリズム群に入射した光をより効率よく外部に取り出すことが可能となる。
入射側プリズム群6および出射側プリズム群8を設ける領域は、各LED素子1の光軸上およびこれを中心とした所定の角度範囲、具体的には少なくともLED素子1の半値全幅に対応する範囲内に設ける。図7はLED光源ユニット11のLED素子1と重ね合わせてプリズム群6,7の設定範囲を示したものである。図7における符号6Eは入射側プリズム群6の各々の三角柱形状の入射側レンズカット5の稜線であり、通路82の長さ方向Lと直交する。
また、出射側プリズム群8は、入射側プリズム群6を設ける領域と同一もしくはこれよりも広い面積とする。入射側プリズム群よりも広い面積に設けることで、配光パターンの明るさムラを低減することができるからである。
入射側レンズカット5の詳細について図8および図9を参照して設計手順に沿って説明する。
最初に、LED素子1のLED発光部1Hの最表面との距離D、LED素子1の中心を通る光軸Aを設定する。LED素子1の発光特性、距離D、レンズカットを設ける領域の広さおよび加工精度を考慮してカット数およびピッチを設定する。この例では光軸Aに対して左側のプリズム6L1、6L2、6L3、・・6L10の計10個のプリズム、右側にプリズム6R1、6R2、6R3、・・6R10の計10個のプリズムを同一ピッチにて設ける。LED素子発光部1Hの最表面の左側端部をHL、右側端部をHRとする。
各プリズム6L1、6L2、6L3等のピッチはLED発光部1Hの幅と略同一とする。具体的には、LED発光部1Hの幅に対して2倍を超えるピッチとすると入射側レンズカット5の各々の大きさが大きくなり、明るさのムラが目立ち易くなる。同様に0.4倍よりも小さくなると、各々のプリズムが小さくなり精密なプリズムを作成するために製造コストが高くなるからである。さらに好ましくは、LED発光部1Hの幅に対して0.8倍から1.2倍の範囲の大きさとすると良い。この範囲の場合にはLED素子および各プリズム群の加工をコストを上げることなく実施できるからである。
各々のプリズムは次のようにする。なお、光軸Aを中心として左右対称に設計するので、以下の説明では左側のみ説明する。
各々のプリズム6L1、6L2、6L3、・・6L10は通路の長さ方向L(基準平面)に沿った断面が三角形状となる三角柱状カットとする。各々の稜線6Eを中心にして左側の斜面5aと右側の斜面5bを備える。図8においては左側10個目のプリズム6L10についてのみ符号を付してある。左側斜面5aはHLと各々の稜線6Eとを結んだ各々の光路と略並行となるように設定することが好適である。図8においては6L3、6L4,6L5のプリズムの各々の左側斜面5aはそれぞれ光路B3,B4,B5と略並行とした状態を示す。従って、LED素子1から離れるに従って、プリズムの斜面の角度カバー12表面と平行、すなわちL(基準平面)に近ずく。一方、右側斜面5bは一定、例えばLに対して15度とする。
このようにすることで、断面三角状の入射側プリズム群6は、入射側レンズカットと出射側レンズカットの間の基準平面に対し実質的に同一の鋭角となる平面、すなわち右側斜面5b(光軸Aの右側においては左側斜面)と、前記基準平面と直交する平面(光軸Aと平行は平面)に対し前記LED素子から離れるに従って大きくなる鋭角平面、すなわち左側斜面5a(光軸Aの右側においては右側斜面)を備える。これにより、容易にプリズム接続面の光束損失を防ぐことができる。
次に出射側レンズカット7を設計する。出射側レンズカット7は、左側1個目から10個目までの領域に対応する範囲にわたって曲面プリズムカット7L1とし、右側1個目から10個目までの領域に対応する範囲にわたって曲面プリズムカット7R1を設ける。
左側端部をHLから出射する光線および右側端部をHRから出射する光線の双方について上記入射側レンズカット5に入射したときの光路を検討し、各々の左側の入射側プリズム6L1、6L2、6L3、・・6L10の配光パターンが図9に示すように一部が重なるように曲率を設定する。また、この曲率を基準として滑らかな表面となるようにする。これにより連続曲面とし、明るさムラを低減した凸状プリズムを形成することが出来る。
上述のように設計することで、入射側プリズム群6においてはプリズム接続面の光束損失を防ぐことができる。また、出射側プリズム群8においては光源直下で凹状の曲線部、光源より最も遠い部位で、レンズ基本肉厚につながる凹状の曲線部を形成し、なめらかな照射パターンを生じる。この凸状のプリズムは、連続曲面とし、明るさムラの無い配光パターンを実現することができる。
このようにして、本発明によれば各LED素子1に積極的に反射鏡を設けなくても、明るさムラを低減したLED照明装置を得ることができ、トンネル内を効率良く照射することができる。また、照明装置は、LEDの長寿命を活かし、メンテナンスが不要な照明灯とすることにより、光源交換が不要なため、構造が簡単に出来るメリットがある。また、光源が点光源に近いため、蛍光灯で実現出来なかった、レンズカットに拠る照明装置に適した配光パターンに制御することができる、という利点がある。
また、内面反射部も透光性カバーに設けたレンズカットにより形成することで、追加の部品を設けることなく照明装置取付け面への照射を図ることができ、コストアップを抑制することができる。
なお、この発明は前述した実施形態に限られるものではない。例えば、LED素子1を複数個密接配置したものを光源として用いたり、出射側レンズカット7を入射側レンズカット5を設けた領域に対し複数のカットを設ける場合や、筒部に拡散面を設けない場合等も本発明に包含される。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
本発明によれば、例えば地下水路、電気・電話の配線用洞道、地下鉄等の洞道照明灯を含むトンネル通路照明灯に適用できる。
1 LED素子
2 LED搭載基板
5 入射側レンズカット
6 入射側プリズム群
7 出射側レンズカット
8 出射側プリズム群
10 トンネル用照明装置
11 LED光源ユニット
12 透光性カバー
14 器具容器
15 空気層
17 レンズ素子部
18 内部空間
19 点灯制御装置
80 トンネル
81 取付け具
82 通路
83 壁面
84,86 配光パターン
121 透光性カバー底部
122 筒部
123 内面反射部
124 主配光形成用領域

Claims (3)

  1. 器具容器と、器具容器の前方を覆う透光性カバーと、器具容器と透光性カバーとで形成される内部空間内に配置されるLED光源ユニットとを備え、
    前記透光性カバーは、器具容器の開口縁部に取り付けられ器具容器前方側に伸びる筒部と、透光性カバー底部からなる器具方向前方に向かって凸とした有底筒形状とされ、
    前記LED光源ユニットは、前記透光性カバー底部の内面に対向する基板表面上に複数のLED素子が実装されており、
    前記透光性カバー底部の前記LED素子の光軸前方には、空気層を介して入射側レンズカットおよび出射側レンズカットを備えたレンズ素子部と、
    前記LED光源ユニットに搭載された複数のLED素子の中で、前記透光性カバーの筒部に近いLED素子の光軸と、当該LED素子と筒部との間に位置する透光性カバー底部には、当該筒部に向かって反射する内面反射部とが形成されている、ことを特徴とするトンネル用照明装置。
  2. 前記内面反射部は、前記透光性カバー底部の内面に設けた断面三角状のプリズムカットの前記LED素子に対向する入射面と、前記透光性カバー底部の外側に位置する反射面を備え、当該入射面から入射して当該反射面にて反射した光が、前記筒部を通って器具容器後方側に向かって斜めに反射することをことを特徴とする請求項1に記載のトンネル用照明装置。
  3. 前記入射側レンズカットは、他のLED素子前方に位置する入射側レンズカットと平行な断面三角状のプリズム群を構成し、
    前記出射側レンズカットは、対応する入射側レンズカットの前記プリズム群に対応する範囲内に連続曲面からなる凹凸プリズムを構成し、
    前記レンズ素子部は、入射側レンズカットおよび出射側レンズカットが透光性樹脂により一体に形成されており、
    前記入射側レンズカットの断面三角状のプリズム群は、入射側レンズカットと出射側レンズカットの間の基準平面に対し実質的に同一の鋭角となる平面と、前記基準平面と直交する平面に対し前記LED素子から離れるに従って大きくなる鋭角となる平面を有していることを特徴とする請求項2に記載のトンネル用照明装置。
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