JP2013200638A - 描画データ生成装置、描画データ生成方法、プログラム、および描画データ生成システム - Google Patents

描画データ生成装置、描画データ生成方法、プログラム、および描画データ生成システム Download PDF

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Abstract

【課題】 医療用画像を大きな画面で表示させ、スクロールさせながら医療用画像を観察する際にスクロール操作指示の負荷が大きく、ユーザーの負担になっていた。
【解決手段】 描画データ生成装置は画像情報取得手段と描画データ生成手段と操作位置取得手段と操作指示取得手段とスクロール手段とスクロール基準点設定手段とスクロール動作決定手段を有する。スクロール動作決定手段は、操作位置及びスクロール基準点の相対的な位置関係に基づいて、スクロール動作の移動速度及び移動方向を決定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像を観察する際の描画データ生成装置、描画データ生成方法、プログラム、および描画データ生成システムに関し、特に、画像のスクロールに関する。
従来、画像を表示する際のスクロール指示を行う様々な方法がある。例えば、画像中の任意の位置においてマウスのボタンを押下すると、押下中はマウスカーソルと押下された画像位置が連動するようになり、その状態でマウスカーソルを移動させると画像がマウスカーソルに併せて移動することでスクロールする方式がある。また、画面端部にスクロールバーを表示させ、スクロールバーをマウスの指定により移動させることにより表示画面をスクロールさせる方法がある。そして、画面サイズに対して大きな画像のスクロールを簡単な操作により行うために、画面内の特定位置に対する指示を行うことによりスクロールさせる方法が提案されている。(特許文献1)
特許文献1では、画像をスクロールさせる際に、表示領域中の端部領域を指定する指示を行うことによりスクロール指示を行う方法が開示されている。
特開平7−306636号公報
特許文献1では、画面内の周縁部を指定して画面をスクロールさせることにより、画面効率の低下を阻止しつつ、使用性の向上を図る方法が開示されている。しかし、近年ディスプレイデバイスの大型化や、表示される画像サイズの大型化、高解像度化が進んでいる。特に医用画像などでは大画面のディスプレイを用いて、高解像度で撮像された画像を観察して、診断を行う場合がある。このような場合に、特許文献1の方法を用いてスクロールを行うようにした場合、操作指示効率の低下を招くことがある。具体的には、スクロール方向を反転させる場合等において、画面を横切るように手やマウス等の指示デバイスを移動させる必要がある。このような操作は画面サイズが小さい場合には有効であるが、画面サイズが大きくなると、手の移動量等が大きくなり移動指示を与えるまでにかかる時間も増加する。また、繰り返しスクロールを行いながら画像を観察する場合には、手の移動量が大きくなるため、操作者の疲労も増大することになる可能性がある。
その課題を解決するために、本発明の一側面としての描画データ生成装置は、画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記画像の少なくとも一部の領域を表示する画像表示領域を含む描画データを生成する描画データ生成手段と、前記描画データ内の操作位置を取得する操作位置取得手段と、操作指示を取得する操作指示取得手段と、前記画像表示領域に表示される前記画像中の位置を変更するスクロール動作を行うスクロール手段と、前記操作位置、及び、前記操作指示に基づいて、前記スクロール動作における移動速度、及び、移動方向の基準となるスクロール基準点を設定、或いは、解除するスクロール基準点設定手段と、前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定するスクロール動作決定手段と、を有し、前記スクロール動作決定手段は前記操作位置、及び、前記スクロール基準点の相対的な位置関係に基づいて前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定することを特徴とする。
本発明のその他の側面については、以下で説明する実施の形態で明らかにする。
本発明の一側面としての描画データ作成装置によれば、操作量の少ない操作指示でスクロールを行うことが可能となるため、特に、大きな画像を大きな画面で表示させながら行う観察作業の効率を上げることが可能となる。
本発明に係る装置構成図 本発明に係るコンピュータの構成図 本発明に係る撮像対象のプレパラートの例 本発明に係る画像表示方法の機能ブロック図 本発明に係る画像表示方法の動作の流れを示すフローチャート 本発明に係る表示画面の例を示す図 本発明に係る表示画面の例を示す図 本発明に係る表示画面の例を示す図
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本発明は医療用画像の表示を行う際に、表示画像のスクロールを効率的に行うことを可能にするものである。以下、高解像度で静止画の撮像を行う顕微鏡等で撮像した医療用画像(病理画像)を想定し、以後の説明を行うものとする。
図1は本実施形態における装置構成を示している。図1中、100は静止画の撮像が可能な顕微鏡装置を示している。101は被写体となる試料が載せられたプレパラートであり、本実施例の説明において試料は透過物体であるものとして説明する。102はプレパラート101を載せるためのステージであり、撮像時に使う対物レンズ104の光軸方向に垂直な平面における位置の移動を行うことが可能である。また、ステージ102は撮像時の光軸方向に対しても移動可能であり、被写体の厚さ方向に対する位置(焦点位置)を変更することが可能である。103は光源、104は対物レンズであり、光源103からの光はプレパラート101を透過して対物レンズ104に入射する。105は撮像部であり、対物レンズ104が形成した被写体の像を撮像する。106はコントローラであり、ステージ102、光源103、撮像部105等の動作制御を行う。なお、対物レンズ104は、倍率が可変となるように、複数のレンズを切り替えられるようになっている、或いは、ズーム機構を備えているものであっても良い。この場合、レンズの切り替え、或いはズーム機能の制御はコントローラ106が行うようにすると良い。107は顕微鏡装置100に動作指示を送信するとともに、撮像された画像データを受信するための端末である。なお、コントローラ106の機能が端末107により実現されるような構成でも良い。
108は操作者に対して顕微鏡装置100の動作指示を指定するための画面、及び、撮像された医療用画像情報の表示を行うディスプレイである。109は操作者の操作指示を入力するためのキーボードである。110は操作者の操作指示を入力するためのマウスである。111はネットワークを介して端末107と接続されたサーバーであり、顕微鏡装置100で撮像された画像データを記録する。なお、サーバー111は顕微鏡装置100とネットワークを介して直接接続されていて、撮像された画像データが直接サーバー111に記録されるようにしても良い。
本実施形態の画像表示方法(描画データ生成方法)は、描画データ生成装置としての端末107により実行され、表示装置としてのディスプレイ108により表示されるものである。しかし、顕微鏡装置100が上述の構成に加えてディスプレイ及びボタン等の操作指示入力手段を有している構成にし、端末107の機能をコントローラ106に組み込むことで、本実施形態の画像表示方法をコントローラ106により実現しても良い。なお、本明細書では、描画データ生成装置と表示装置とで構成されるシステムを描画データ生成システムと呼ぶ。
図2は、本実施形態の画像表示を実行する端末(コンピュータ)107の内部構成、及び、外部機器との関係を示している。200はCPUであり、処理に必要な演算を行う。201はプログラムやデータを記憶するROMであり、記憶されているプログラムやデータを読み出すことが可能である。202はRAMであり、プログラムや処理に必要なデータの書き込み、或いは、読み出しが可能である。203はプログラムや画像データなどの書き込み、或いは、読み出しが可能なストレージであり、HDDやSSDなどから構成される。204はグラフィックボードであり、画面表示を行う際に使用する描画データの生成を行う。205はインターフェースであり、端末107が外部機器である顕微鏡装置100との通信を行う際にデータの送受信を行う。206はLANインターフェースであり、端末107がネットワークと接続するサーバー111との通信を行う際にデータの送受信を行う。
以下に説明する本実施形態は、CPU200によって実行されるプログラムにより実現されるものとする。
次に、図3を用いて本実施形態の撮像対象であるプレパラート101の例を説明する。なお、図3を用いて行う以下の説明では、本実施形態に関係するプレパラート作成工程のみ説明するものとし、その他は省略する。
図3は、本実施形態の撮像対象であるプレパラート101の一例を示しており、病理診断時において使用される組織細胞の診断(以下、組織診と呼ぶ)向けのプレパラートの作成例である。組織診用のプレパラートでは、検体の組織的な構造、及び個々の細胞の形態を観察する目的で作成される。
300はパラフィンブロックであり、手術で切り出した検体301を薄切するためにパラフィン302で埋包したものである。通常、病理診断向けのプレパラート作成時には、スライドガラスに載せる試料は細胞1つの厚さに対して十分薄く切断される。そのため、連続的に薄切した試料はほぼ同じ細胞に対する断面とみなすことが可能である。306〜308は、パラフィンブロック300における連続的な切断位置303〜305においてそれぞれ薄切した結果の試料である。309〜311はそれぞれ306〜308からパラフィンを除去し、スライドガラス上に載せて異なる染色、或いは蛍光剤の付与を行った後に、カバーガラスを載せてプレパラートを作成した結果である。そして、各プレパラートの試料に対して拡大、縮小させた像を観察することにより、診断に有用な様々な情報を得ることが可能となる。更に、309〜311に示したように、ほぼ同じ細胞の様子を異なる染色結果や蛍光を用いて比較観察することにより、診断に有用な異なる複数の情報を得ることが可能となる。以上のように、1つのプレパラート内における様々な位置で、試料を拡大、縮小させた結果の比較観察や、異なる作成方法で作成されたプレパラート間の比較観察は、病理診断時において有用な情報を得るために重要である。
以上説明した病理診断用のプレパラートの観察では、高い倍率の対物レンズを用いて該プレパラートを撮像した画像を生成して観察を行う必要がある。そのため、プレパラート1枚分の画像サイズは非常に大きなものとなり、画像を観察する際にはスクロールを繰り返しながら画像を観察する必要がある。このような大きな画像の観察には、ディスプレイ108の画面サイズが大きく、高解像度である方が好ましい。本実施形態はこのようにスクロールが必要とされる画像観察において、特に高解像度で画面サイズの大きなディスプレイを用いて画像表示を行う際のスクロール操作を容易に行うことを目的とする。
図4は本実施例における画像表示方法の機能ブロック図である。400はスクロール基準点の設定、或いは、削除の指示を入力するスクロール基準点指示入力端子(操作指示取得手段)である。401はスクロール基準点設定部であり、スクロール基準点指示入力端子400から入力された指示に基づいて、後述するスクロール基準点の設定、或いは、削除を行う。402はカーソル移動指示入力端子(操作位置取得手段)であり、マウス110等によるディスプレイ108上(描画データ内)での操作位置を示すカーソルの移動指示を入力する。403はスクロール動作決定部であり、スクロール基準点設定部401で設定されたスクロール基準点、及び、カーソル移動指示入力端子402から入力されたカーソルの移動指示内容に基づいてスクロール動作の内容を決定する。404は表示倍率入力端子であり画像表示の際の表示倍率を入力する。405は表示する画像情報を入力する画像入力端子(画像情報取得手段)である。406は表示範囲決定部であり、画像入力端子405から入力された画像情報、及び、スクロール動作決定部403で決定されたスクロール動作内容、及び、表示倍率入力端子404から入力された表示倍率に基づいて表示範囲を決定する。407は描画データ生成部であり、画像入力端子405から入力された画像情報、及び、表示範囲決定部406で決定された表示範囲に基づいてディスプレイ108で表示を行うための描画データを生成する。408は画像表示部であり、描画データ生成部407において生成した描画データを用いてディスプレイ108に表示を行う。
なお、表示倍率に応じてスクロール移動量を変更する等を行う場合には、スクロール動作決定部403が表示倍率入力端子404から入力された表示倍率も考慮してスクロール動作を決定するようにしても良い。
図5は本実施例における画像表示方法の動作フローを示すフローチャートである。処理が開始されるとまず、ステップ500において初期表示を行う画像データの取得が行われる。ステップ501では、ステップ500で取得された画像データ中の初期表示位置、及び、初期表示倍率を取得する。なお、前記初期表示位置、及び、前記初期表示倍率は予め定められた値を取得するようにするとよいが、ユーザーが指定するようにしても良い。ステップ502では、スクロール方向(移動方向)、及び、スクロール速度(移動速度)を管理する情報の初期化を行い、最初はスクロールさせないようにするためにスクロール速度として0を設定する。なお、初期状態ではスクロールしないようにするためスクロール方向は任意で構わないが、予め定められた所定方向を設定しておくと良い。ステップ503では、ステップ500において取得した画像データ、及び、ステップ501において取得された表示位置、及び、表示倍率に基づいて、医療用画像中の表示範囲を決定する。ステップ504では、ステップ500で取得した画像データ、及び、ステップ503で決定された表示範囲に基づいて、表示用描画データの生成を行う。ステップ505では、ステップ504で生成した表示用描画データに基づいて、ディスプレイ108に表示を行う。
ディスプレイ108に画像が表示されると、ステップ506において操作指示が入力されたか否かの判断が行われ、操作指示が入力されていなければ繰り返し操作指示の入力を待つ。ステップ506において操作指示が入力されたと判断されると処理はステップ507に移行し、操作指示がスクロール基準点の指定指示であったか否かが判定される。ステップ507において操作指示がスクロール基準点の指定指示であった場合、処理はステップ508に移行し、スクロール基準点が既に設定済みであるか否かが判定される。ステップ508においてスクロール基準点が設定されていないと判定されると、ステップ509においてスクロール基準点の設定が行われる。一方、ステップ508においてスクロール基準点が設定されていると判定されると、ステップ510において設定されていたスクロール基準点を解除し、更にステップ511においてスクロール速度を0にする。そして、ステップ509、或いは、ステップ511の処理が終了すると、処理はステップ503に戻って同様の処理が繰り返される。
ステップ507において操作指示がスクロール基準点の指定指示ではないと判定されると、処理はステップ512に移行して、操作指示がカーソルの移動指示であったか否かが判定される。ステップ512において操作指示がカーソル移動指示であると判定されると、処理はステップ513に移行する。ステップ513ではスクロール基準点が設定済みか否かの判定が行われ、スクロール基準点が設定済みと判断されるとステップ514に移行して、スクロール基準点の位置、及び、移動後のカーソル位置に基づいてスクロール方向と、スクロール速度を決定する。ステップ513においてスクロール基準点が設定されていないと判定された、或いは、ステップ514の処理が終了すると、処理はステップ503に戻って同様の処理が繰り返される。
ステップ512において操作指示がカーソルの移動指示ではないと判定されると、処理はステップ515に移行して、操作指示が表示倍率の変更指示であったか否かの判定が行われる。ステップ515において操作指示が表示倍率の変更指示であったと判定されると、処理はステップ516に移行し、表示倍率の変更指示内容に基づいて表示倍率の取得を行った後に、処理はステップ503に戻って同様の処理が繰り返される。
ステップ515において操作指示が表示倍率の変更指示ではないと判定されると、処理はステップ517に移行して、操作指示が表示画像の変更指示であったか否かの判定が行われる。ステップ517において操作指示が表示画像の変更指示であったと判定されると、処理はステップ518に移行し、表示画像の変更指示内容に基づいて表示画像データの取得を行った後に、処理はステップ501に戻って同様の処理が繰り返される。
ステップ517において操作指示が表示画像の変更指示ではないと判定されると、処理はステップ519に移行して、操作指示が終了指示であったか否かの判定が行われる。ステップ519において操作指示が終了指示ではないと判定されると、処理はステップ503に戻って同様の処理が繰り返される。一方、ステップ519において操作指示が終了指示であると判定されると、処理を終了させる。
次に、本実施形態の特徴であるスクロール基準点を用いたスクロール方法について、ディスプレイ108に表示される画面例を用いて説明する。図6は本実施形態のスクロールの様子を示す画面例である。図6(a)において、600はアプリケーションウィンドウを示している。601はアプリケーションウィンドウ内の画像表示領域を示している。602は表示画像であり、画像表示領域601中に画像の一部、或いは、全部が表示されている。603はカーソルであり、マウス110などの位置指定デバイスを使用して操作を行う際に画面中の指示位置を視覚的に示すためのものである。
図6(a)の状態において、画像をスクロールさせる場合には、まずスクロール基準点の設定が行われる。図6(b)はスクロール基準点が設定された際の画面の様子を示している。604はスクロール基準点を示しており、画像表示領域601内の任意の位置でマウスのボタンをクリックする等の操作を行うことにより、操作が行われた時点でカーソルが示していた位置に、スクロール基準点が設定される。そして、図6(c)は図6(b)の状態からマウスを動かし、カーソル位置を移動させた際の画面を示している。図6(c)ではカーソル603がスクロール基準点604の右側に移動しており、カーソル603とスクロール基準点604の相対的な位置関係に応じてスクロールが行われる。具体的にはスクロール基準点604に対してカーソル603を動かした方向に対してスクロールが行われる。その結果、図6(c)の表示画像602は図6(b)の表示画像602に比べ右側にスクロールされた状態で表示されている。なお、スクロール基準点604が表示されている間は、カーソル603の位置を移動させると、カーソル603とスクロール基準点604の相対的な位置関係に応じてスクロール方向が変更される。なお、スクロール速度は一定にしても良いが、カーソル603とスクロール基準点604の距離に応じた移動速度でスクロールするようにしても良い。次に、所望の画像位置が表示された後にスクロールを終了させる場合について説明する。スクロールを終了させる場合には、スクロール基準点が設定されている画像表示領域601内の任意の位置において、マウスのボタンをクリックする等の操作を行うことにより、スクロール基準点が解除され、スクロールも停止する。
本実施形態のようにすることで、スクロール基準点の周辺の狭い範囲でカーソルを移動させるだけでスクロール方向を容易に変更することが可能になる。また、スクロール基準点の設定後は、マウスのボタンのクリックを行うことなく、単にマウスの移動を行うだけでスクロールを行うことが可能になる。また、同じ方向に移動させ続ける場合には操作を行う必要が無く、ユーザーの操作負荷を低減させることが可能となる。
また、スクロール基準点は表示画面内の任意の位置に設定することが可能であるため、画像の表示状況や作業状況に応じてスクロール基準点を変更することにより、スクロール基準点604の表示が作業の邪魔をすることを防ぐことが可能となる。
なお、近年のマウスには、左右2つのボタンと1つの回転するホイールが少なくとも付いているものが多いため、例えば、左ボタンでスクロール基準点の設定・解除を行い、ホイールの回転で表示倍率の変更を行うようにする、などの割り当て例が挙げられる。このように割り当てることで、画像の表示位置の移動、及び、表示倍率の変更の基本的な画像観察操作を、ユーザーは片手で簡単に行うことが可能となる。
なお、本発明は上述の内容に限定されるものではなく、様々な応用例が考えられる。例えば、図7において、700は予め定められた無効範囲を有するスクロール基準点を示している。図6中のスクロール基準点604との相違点は、スクロール基準点の近傍にスクロールを行わない範囲を有している点であり、操作位置がスクロール基準点から所定以内の範囲にある場合にはスクロールを行わない点である。例えば、図7(a)のようにマウスカーソル603が無効範囲を有するスクロール基準点700の中心からは離れた位置にあるが、無効領域内に位置している場合には、スクロールを行わないようにする。一方、図7(b)のように無効範囲を有するスクロール基準点700からカーソル603が十分に離れた場合には、上述の方法と同様にスクロールを行うようにする。このようにすることで、スクロールさせることを意図していないわずかな手の動きが発生して多少のマウスの動きが発生しても、無駄にスクロールが実行されてしまうことを防止する効果がある。また、スクロール基準点を解除せずにスクロールを停止させたい場合、カーソルの位置をスクロール基準点に完全に一致させることは容易ではない。そのため、スクロールが停止するカーソル位置が点ではなくある程度の広さを有する範囲にすることで、スクロールを停止させやすくなる。図7に示すように、スクロール基準点に無効範囲を持たせることにより、スクロールの不実行を好適に制御することが可能となる。なお、無効範囲は必ずしも表示させなくても良いが、表示させることにより無効範囲が分かりやすくなるようにしても良い。なお、無効範囲は予め定められた固定値を用いるのみならず、予めユーザーが指定可能なようにしても良い。
また、上述の説明では、スクロール速度は一定、或いは、カーソル603とスクロール基準点604の距離に応じた移動速度でスクロールするものとして説明した。ここで、カーソル603とスクロール基準点604の距離に応じてスクロール速度を変化させる場合にも様々な例が挙げられる。例えば、単純に距離に比例させる、或いは、距離に応じて非線形な変化を行うなどが挙げられる。また、連続的に変化させるのみならず不連続な変化を行い、特定の距離ごとに段階的に高速にするなどを行っても良い。更に、表示領域601のアスペクト比を考慮して、短辺方向へのスクロールは長辺方向へのスクロールに比べて低速にする等を行っても良い。また、カーソル603が画面外に出たときに最高速度でスクロールするようにしても良い。また、カーソル603が画面内にあるときには速度を連続的に変化させる一方、画面外に出た場合には不連続に変化させるようにしても良い。或いは、カーソルが画面外に出た場合にはスクロールを停止させても良いし、更には、スクロール基準点を解除するようにしても良い。また、距離に応じて速度を変化させるのではなく加速度を変化させる等、上述した以外の様々な応用例が適用可能である。
なお、上述の説明ではスクロール基準点604の設定・解除は画像表示領域601内の任意の位置で行うとしてが、これに限るものではない。例えば、画像表示領域601内の任意の位置ではなく、アプリケーションウィンドウ600内の任意の位置であってもよい。また、アプリケーションウィンドウ600内の画像表示領域601以外の領域に、スクロール基準点604を設定可能な領域を設けるようにしても良い。或いは、画像表示領域601内において、例えば中央付近の領域以外の特定領域にのみスクロール基準点604を設定可能にする等、上述した以外の様々な応用例が適用可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば動的に生成したスクロール基準点からのカーソルの相対位置に応じてスクロールが行う。その結果、大きな画像を大きな画面のディスプレイで表示を行う場合に、操作量の少ない操作指示でスクロールを行うことが可能となる。その結果、スクロール指示に対するユーザーの指示負荷を低減させ観察作業の効率を上げることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
上述の実施例において説明したように、スクロール基準点604が設定されている間にはスクロールを行うことは可能であるが、スクロール基準点604が設定されていない場合にはスクロールは行われない。そこで、スクロール基準点の有無をアプリケーションの動作モードと連動させる方法が考えられる。例えば、スクロールが行われない画面においては、病理診断のために画像を観察している場合には、癌が表皮からどれだけ浸潤しているかの測定を行う、或いは、表示領域に対して診断時のコメントを付加する等、特別なツールを使用する作業が行われる場合がある。しかし、スクロールを行っている間は作業を行う領域を探しているため、上述したような作業は行われない。そこで、スクロールを行っている最中は余計な表示を行わないようにする一方、スクロールを行わずに表示領域に対して作業を行うようにする場合には、作業に必要なツールを選択するための表示を行うようにすることが考えられる。図8は上記の場合の画面例であり、図8(a)のに示すようにスクロール基準点604が表示されている間はツールを選択する表示は行わない。しかし、図8(b)に示すようにスクロール基準点604が解除され、スクロールが行われないようになった場合には、ツールを選択するための表示800を行うようにする。なお、図8(a)ではツールを選択するための表示800は表示されていないが、スクロール中にも実行可能な作業が存在する場合には対応するツールのみ選択的に表示させても良い。また、上述の例ではツールを選択するための表示800を切り替える例を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば座標値や状況を示すための情報の表示領域やその表示内容を切り替えるのでも良い。或いは、比較のための他の画像の表示をするか否かを切り替えても良い。更に、画像表示領域601の大きさを変更しても良いし、アプリケーションウィンドウ600内に表示されている表示レイアウト(描画レイアウト)をスクロール基準点の設定状況(例えば、スクロール基準点の有無)に応じて変更しても良い。
このように表示を切り替えることにより、スクロール実行可能な表示中にはスクロール実行中に好ましい表示を行う一方、スクロールが実行されない表示中にはスクロール中には行えない作業を行うために好ましい表示を行うことが可能となる。
また、他の応用例としては、アプリケーションウィンドウ600中に複数の画像表示領域が存在する場合が考えられる。このような場合、各表示画像に対する操作はなるべく独立している方が、混乱が生じにくくなる。そこで、複数の画像表示領域が存在する場合には、スクロール基準点の指定、及び、スクロールが行われるカーソル有効範囲を各画像表示領域内に限定すると良い。また、カーソルが画面外に出た場合には、スクロール基準点の解除を行うようにすると良い。或いは、カーソルが画面外に出た場合には、実施形態で説明した前述の様々な方法のいずれかを適用するが、カーソルがスクロール基準点を設定した画像表示領域以外の画像表示領域に移動した場合にはスクロール基準点の解除を行うようにしても良い。
このようにスクロール基準点、及び、カーソルの有効範囲を適用することにより、複数の画像が並列に表示される場合においても、各表示画像に対する操作が混乱することを抑制することが可能となる。
上記の実施例においては、カーソル位置の指定、及び、スクロール基準点の設定・解除の指示はマウス108を持いて行う例を説明したが、本発明はこれに限るものではない。位置の指定、及び、指示入力を行うことが可能なあらゆる方法を適用することが可能である。また、上記の実施例においてはスクロール基準点の設定指示、及び解除指示は同一の指示である例を説明したが、これに限るものではない。例えば、マウスの右クリックと左クリックに分ける、或いは、キーボードの異なるキーを割り当てる等のように、異なる指示として入力するようにしても良い。
なお、上述の実施例はCPU200によって実行されるプログラムにより実現されるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、上述の一部、或いは全部をハードウェアにより構成するようにしても良い。
更に、本発明はディスプレイ108が接続された端末107中で実施されるのみならず、ネットワークに接続された他の端末により描画データの生成を行うようにする。そして、ネットワークを介して送信された描画データがディスプレイ108に表示されるような構成であっても良い。つまり、描画データの生成と画像表示が行われるディスプレイが離れた位置にあるようなシステム構成においても適用可能である。
100 顕微鏡装置
101 プレパラート
102 ステージ
103 光源
104 対物レンズ
105 撮像部
106 コントローラ
107 端末
108 ディスプレイ
109 キーボード
110 マウス
111 サーバー
200 CPU
201 ROM
202 RAM
203 ストレージ
204 グラフィックボード
205 I/F
206 LAN I/F
300 パラフィンブロック
301 検体
302 パラフィン
306〜308 試料
309〜311 プレパラート

Claims (11)

  1. 医療用画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    前記医療用画像の少なくとも一部の領域を表示する画像表示領域を含む描画データを生成する描画データ生成手段と、
    前記描画データ内の操作位置を取得する操作位置取得手段と、
    操作指示を取得する操作指示取得手段と、
    前記画像表示領域に表示される前記医療用画像中の位置を変更するスクロール動作を行うスクロール手段と、
    前記操作位置、及び、前記操作指示に基づいて、前記スクロール動作における移動速度、及び、移動方向の基準となるスクロール基準点を設定、或いは、解除を行うスクロール基準点設定手段と、
    前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定するスクロール動作決定手段と、を有し、
    前記スクロール動作決定手段は、前記操作位置、及び、前記スクロール基準点の相対的な位置関係に基づいて前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定する
    ことを特徴とする描画データ生成装置。
  2. 前記スクロール基準点設定手段は前記スクロール基準点が設定されていない場合に、前記操作指示に基づいて、前記操作指示が取得された時点の前記操作位置に前記スクロール基準点を設定することを特徴とする請求項1記載の描画データ生成装置。
  3. 前記スクロール基準点設定手段は前記スクロール基準点が設定されている場合に、前記操作指示に基づいて前記スクロール基準点を解除することを特徴とする請求項1記載の描画データ生成装置。
  4. 前記スクロール動作決定手段は、前記操作位置が前記スクロール基準点から所定以内の範囲にある場合にはスクロールを行わないことを特徴とする請求項1記載の描画データ生成装置。
  5. 前記スクロール動作決定手段は、前記スクロール基準点と前記操作位置の距離に応じて前記スクロール動作の移動速度を決定することを特徴とする請求項1記載の描画データ生成装置。
  6. 前記スクロール動作決定手段は、前記スクロール基準点と前記操作位置の距離に応じて段階的に前記スクロール動作の移動速度を決定することを特徴とする請求項5記載の描画データ生成装置。
  7. 前記スクロール動作決定手段は、前記操作位置が画像表示領域以外になった場合には、前記スクロール基準点を解除し、スクロールを実行しないことを特徴とする請求項1記載の描画データ生成装置。
  8. 前記描画データ生成手段は、前記スクロール基準点の設定状況に応じて、描画レイアウトを変更することを特徴とする請求項1記載の描画データ生成装置。
  9. コンピュータが、医療用画像情報を取得する画像情報取得工程と、
    コンピュータが、前記医療用画像の少なくとも一部の領域を表示する画像表示領域を含む描画データを生成する描画データ生成工程と、
    コンピュータが、前記描画データ内の操作位置を取得する操作位置取得工程と、
    コンピュータが、操作指示を取得する操作指示取得工程と、
    コンピュータが、前記画像表示領域に表示される前記医療用画像中の位置を変更するスクロール動作を行うスクロール工程と、
    コンピュータが、前記操作位置、及び、前記操作指示に基づいて、前記スクロール動作における移動速度、及び、移動方向の基準となるスクロール基準点を設定、或いは、解除を行うスクロール基準点設定工程と、
    コンピュータが、前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定するスクロール動作決定工程と、を有し、
    前記スクロール動作決定工程では、前記操作位置、及び、前記スクロール基準点の相対的な位置関係に基づいて前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定する
    ことを特徴とする描画データ生成方法。
  10. 請求項9に記載の描画データ生成方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 描画データ生成装置と表示装置とを有する描画データ生成システムであって、
    医療用画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    前記医療用画像の少なくとも一部の領域を表示する画像表示領域を含む描画データを生成する描画データ生成手段と、
    前記描画データ内の操作位置を取得する操作位置取得手段と、
    操作指示を取得する操作指示取得手段と、
    前記画像表示領域に表示される前記医療用画像中の位置を変更するスクロール動作を行うスクロール手段と、
    前記操作位置、及び、前記操作指示に基づいて、前記スクロール動作における移動速度、及び、移動方向の基準となるスクロール基準点を設定、或いは、解除を行うスクロール基準点設定手段と、
    前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定するスクロール動作決定手段と、を有し、
    前記スクロール動作決定手段は、前記操作位置、及び、前記スクロール基準点の相対的な位置関係に基づいて前記スクロール動作の移動速度、及び、移動方向を決定する
    ことを特徴とする描画データ生成システム。
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