JP2013195910A - 画像形成装置および電子機器 - Google Patents

画像形成装置および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013195910A
JP2013195910A JP2012065377A JP2012065377A JP2013195910A JP 2013195910 A JP2013195910 A JP 2013195910A JP 2012065377 A JP2012065377 A JP 2012065377A JP 2012065377 A JP2012065377 A JP 2012065377A JP 2013195910 A JP2013195910 A JP 2013195910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
electrodes
forming apparatus
image forming
external pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012065377A
Other languages
English (en)
Inventor
Hayato Kurasawa
隼人 倉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Display West Inc
Original Assignee
Japan Display West Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Display West Inc filed Critical Japan Display West Inc
Priority to JP2012065377A priority Critical patent/JP2013195910A/ja
Publication of JP2013195910A publication Critical patent/JP2013195910A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】ユーザが入力した図形などの画像を形成して表示し、そのデータを外部に取り出すことができるようにする。
【解決手段】双安定性の液晶を第1および第2の電極で挟持した構成を有し、初期状態では、第1および第2の電極にリフレッシュ電圧を印加して液晶をフォーカルコニック状態にすることで、全体が一様に暗い画面になる。スタイラスペンで図形等を描画すると、その部分の液晶がフォーカルコニック状態からプレーナ状態に変化し、描画部分のみ反射率が高くなって明るく表示されるようになる。また、スタイラスペンで押下された位置では、凸部が押されて第1および第2の電極が接触することで、その接触位置の座標を出力することができる。そのとき、第1および第2の電極は、液晶がその分子配列状態を変えることができる液晶印加電圧範囲の下限閾値より低い電圧で駆動される。
【選択図】図2

Description

本開示は画像形成装置および電子機器に関し、特に、指またはスタイラスペンを使った手書きによる文字、図形などをメモ帳のように書き留めておくことができる感圧式の書き換え可能な画像形成装置および電子機器に関する。
電子ペーパーのような表示装置において、画像データに基づいて画像を表示させる機能のほかに、ユーザが描画した内容をも表示する機能を備えている(たとえば、特許文献1参照)。後者の機能は、ユーザが表示装置の表示領域の表面をスタイラスペンでなぞることによって、その表示領域に所望の文字、図形などが描き込まれるもので、その画像の情報が電力の供給なしに表示し続けることができる。
このような画像は、スタイラスペンがなぞった描画データをメモリに記憶し、元の画像に重ねて表示するようにしている。これにより、ユーザは、元の画像を自分が描いたメモと一緒に見ることができるようになる。
特開2009−123152号公報
しかしながら、従来の技術のものでは、ユーザが入力した図形などのデータを表示して残しておくことはできたが、そのデータを外部に取り出すことができないという問題点があった。
本開示はこのような点に鑑みてなされたものであり、ユーザが入力した図形などのデータを表示するとともに外部に取り出すことができる画像形成装置および電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、画像形成装置は、双安定性の液晶と、前記液晶を挟持する第1および第2の電極と、外圧を受けた位置の座標のデータを前記第1および第2の電極から取り出すデータ検出部と、を備え、前記データ検出部は、前記液晶がその分子配列状態を変えることができる液晶印加電圧範囲の下限閾値より低い電圧で前記第1および第2の電極を駆動する。
また、上記の課題を解決するために、電子機器は、双安定性の液晶と、前記液晶を挟持する第1および第2の電極と、外圧を受けた位置の座標のデータを前記第1および第2の電極から取り出すデータ検出部と、を備え、前記データ検出部は、前記液晶がその分子配列状態を変えることができる液晶印加電圧範囲の下限閾値より低い電圧で前記第1および第2の電極を駆動する画像形成装置を備えている。
上記構成の画像形成装置および電子機器は、ユーザが入力した図形などの画像のデータを表示するとともに外部に取り出すことができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置が外圧を受けたときの分子配列状態を示す断面図である。 液晶の双安定性を説明する図であって、(A)はプレーナ状態、(B)はフォーカルコニック状態、(C)はホメオトロピック状態を示している。 液晶の電圧−反射率特性を示す図である。 抵抗膜式タッチパネルの動作原理を説明する図であって、(A)は抵抗膜式タッチパネルの電気的な接続を示す図、(B)は抵抗膜式タッチパネルの電気的な等価回路図である。 画像形成装置の液晶の電圧−反射率特性を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置を有する電子機器の一例を示す外観図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の電極の構成を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の動作説明図であって、(A)は表示および検出時、(B)は表示再現時を示している。 液晶および電極への印加電圧の説明図である。 第3の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図であって、(A)は画像形成装置の初期状態、(B)は画像形成装置のデータ入力時、(C)は画像形成装置のデータ検出時を示している。 第3の実施の形態に係る画像形成装置の動作説明図であって、(A)はデータ入力時、(B)はデータ検出時、(C)は表示再現時を示している。
以下、本技術の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図、図2は第1の実施の形態に係る画像形成装置が外圧を受けたときの分子配列状態を示す断面図である。
本開示の第1の実施の形態に係る画像形成装置10は、図1に示したように、双安定性の液晶11を2つの導電性の電極12,13で挟持した積層構成を有し、液晶11を含む部分は、全体として板状の形状を有している。電極12のある側は、フィルム基材14が配置されており、そのフィルム基材14の液晶11側の面には、複数の凸部15が形成されている。電極12は、すべての凸部15を含むフィルム基材14の全面を覆うように形成されている。一方、電極13のある側は、フィルム基材16が配置されている。そのフィルム基材16の液晶11側の全面には、光吸収層17および電極13が積層して形成されている。
液晶11は、電極12および電極13と、電極12と電極13との間に配置されたシール材18とによって囲まれた空間に充填されており、電極12と電極13との間の間隔は、液晶11が充填される空間に配置されたセパレータ19によって一定に維持されている。電極12および電極13は、液晶11の分子配列状態を所定の状態に設定する電圧源20,21が接続されている。また、液晶11の分子配列状態が変化した部分を検出するときには、電圧源20,21に変えて、別の電圧源および座標検出器が接続される。なお、本実施の形態では、凸部15は、電極12の側に形成されているが、電極13の側に形成されていてもよいし、電極12および電極13の両方に形成されていてもよい。
液晶11は、双安定性またはメモリ性を有するもので、たとえばコレステリック液晶とすることができる。フィルム基材14,16は、可撓性を有するもので、たとえばPET(Polyethylene Terephthalate)とすることができる。電極12および電極13は、たとえばITO(Indium Tin Oxide)からなる透明導電膜である。凸部15は、フィルム基材14に接合されるか、またはフィルム基材14と一体に形成される。セパレータ19は、弾性樹脂玉によって形成されている。
この画像形成装置10は、液晶11の分子配列が、図1に示したように、フィルム基材14,16の面の方向に螺旋状になっている場合、外光22が液晶11の層を通過して光吸収層17に到達するので、一様に暗い画面表示となる。ここで、図2に示したように、たとえばスタイラスペン23の先端でフィルム基材14の表面を押下すると、外圧を受けた液晶11の部分は、液晶11の分子配列が変化し、その部分だけ外光22が反射して明るい画像が浮き上がったような画像を形成する。また、スタイラスペン23がフィルム基材14の表面を押下することで、その直下にある凸部15が電極13の側に移動し、電極13と接触する。この電極13と接触した凸部15の座標は、電極12および電極13に適当な電圧源と座標検出部とを接続することによって検出することができる。以下、この画像形成装置10が、画像を形成する原理および形成された画像の座標を検出する原理について説明する。
図3は液晶の双安定性を説明する図であって、(A)はプレーナ状態、(B)はフォーカルコニック状態、(C)はホメオトロピック状態を示しており、図4は液晶の電圧−反射率特性を示す図である。この図4において、横軸は、電極12,13へ印加する電圧を示し、縦軸は、印加電圧に対する反射率の変化を示している。
コレステリック液晶は、棒状の液晶分子がヘリカル軸を中心にして分子配列の方向を少しずつ同じ旋回方向に旋回しながら積み重ねた螺旋構造を有し、旋回のピッチにより、特定波長の光を反射することができる。
コレステリック液晶は、これを互いに平行な電極12,13で挟持すると、図3の(A)に示したように、ヘリカル軸が電極12,13の面に垂直な方向に向いたプレーナ状態になる。
ここで、電極12,13に電圧を印加すると、図3の(B)に示したように、コレステリック液晶は、プレーナ状態からフォーカルコニック状態に遷移する。たとえば、図4において、コレステリック液晶を駆動する最小の電圧(閾値)である20ボルトを印加すると、ヘリカル軸が電極12,13の面と平行になり、コレステリック液晶は、フォーカルコニック状態を示し、光を透過するようになる。このとき、画像形成装置10では、このフォーカルコニック状態のコレステリック液晶を透過した光が、電極13とフィルム基材16との間に配置された光吸収層17にて吸収されるので、暗い画像が生成され、表示されることになる。
電極12,13にさらに高い電圧、たとえば、30ボルトの電圧を印加すると、図3の(C)に示したように、電界方向に液晶分子が並び、コレステリック液晶は、ホメオトロピック状態を示す。
ここでコレステリック液晶がホメオトロピック状態にあるとき、電極12,13に印加する電圧を、低い電圧(たとえば20ボルト)にすると、フォーカルコニック状態に戻り、急激にゼロにすると、プレーナ状態に戻る。このフォーカルコニック状態は、画像形成装置10では、描いた画像をクリアするリフレッシュ動作に相当する。一方、プレーナ状態は、螺旋の方向と同じ円偏光のみが反射され、全体的に明るい画像が生成されることになる。
また、コレステリック液晶は、プレーナ状態およびフォーカルコニック状態ともに、電極12,13に印加する電圧をゼロにして電界を除去しても安定であり、それぞれプレーナ状態およびフォーカルコニック状態を保持する。すなわち、コレステリック液晶は、無電圧の印加時に2つの安定した状態の双安定性を有している。
さらに、コレステリック液晶は、無電圧の印加でフォーカルコニック状態にあるときに外部圧力を受けると、プレーナ状態に変化する。これが、図2に示したときのように、画像形成装置10の表面をスタイラスペン23でなぞったときに、なぞった位置の部分がフォーカルコニック状態からプレーナ状態に変化し、反射率が大きくなって、明るい線画の画像が生成される動作に相当する。
図5は抵抗膜式タッチパネルの動作原理を説明する図であって、(A)は抵抗膜式タッチパネルの電気的な接続を示す図、(B)は抵抗膜式タッチパネルの電気的な等価回路図であり、図6は画像形成装置の液晶の電圧−反射率特性を示す図である。
抵抗膜式タッチパネルは、液晶11を挟持している面の全面に形成された電極12,13を抵抗膜31,32で構成し、その抵抗膜31,32の抵抗を利用して、スタイラスペン23が押下した位置の座標を検出するものである。図5の(A)に示したように、抵抗膜31は、図の左右方向の両端に端子33,34を有し、スタイラスペン23が押下したタッチ位置の横座標を検出する。一方、抵抗膜32は、図の上下方向の両端に端子35,36を有し、スタイラスペン23が押下したタッチ位置の縦座標を検出する。
ここでは、説明を簡単にするため、スタイラスペン23の押下位置の縦座標を検出する場合について説明する。この縦座標の検出のとき、図5の(A)に示したように、抵抗膜31の端子33,34は一緒にして座標検出器37の一端に接続され、この座標検出器37の他端は、抵抗膜32の端子36に接続される。抵抗膜32の端子35は、電圧源38の正極端子に接続され、端子36は、電圧源38の負極端子に接続される。
ここで、スタイラスペン23の押下によりそのタッチ位置(A点とする)にある凸部15の位置の電極12が電極13に接触したとする。このとき、電気回路的には、図5の(B)に示したように、抵抗膜32については、その端子35と端子36との間に、A点を接続点とする直列接続の抵抗Rv1,Rv2が存在し、その直列接続の抵抗Rv1,Rv2の両端に電圧源38が接続される。抵抗膜31については、その端子33とA点との間の抵抗Rh1と端子34とA点との間の抵抗Rh2とが並列に接続され、並列接続されたA点とは反対側の接続点が座標検出器37に接続されている。
ここで、座標検出器37の入力インピーダンスが並列接続された抵抗Rh1および抵抗Rh2の最大値である(Rh1+Rh2)/2よりも十分大きいとすれば、抵抗Rh1および抵抗Rh2の値は、実質的に無視することができる。つまり、座標検出器37は、電圧源38の電圧を抵抗Rv1,Rv2によって分圧したA点の電位信号を直接計測することになる。このようにして、スタイラスペン23が押下したタッチ位置の縦座標が検出される。
同様の原理で、スタイラスペン23が押下したタッチ位置の横座標をも検出することができる。すなわち、横座標の検出は、電圧源38の給電を抵抗膜32から抵抗膜31に変更し、座標検出器37による検出は、抵抗膜31から抵抗膜32に変更する。そうすることによって、スタイラスペン23が押下したタッチ位置の横座標が検出される。以上の縦座標および横座標は、図示はしないが、抵抗膜31の端子33,34および抵抗膜32の端子35,36にそれぞれ半導体スイッチを設け、それらを適当な周期で切り換えることで連続して交互に検出することができる。
なお、電圧源38は、液晶11の分子配列状態を変化させるのに使用される電圧源20,21の電圧範囲とは異なる範囲の電圧が使用される。たとえば、図6に示したように、コレステリック液晶に印加する電圧範囲が20〜40ボルトであるとした場合、座標検出に使用する電圧源38は、液晶印加電圧範囲の下限閾値である20ボルトより低い5〜10ボルト程度のタッチ駆動電圧範囲を有している。好ましくは、電圧源38の電圧は、5ボルトとし、液晶11の動作に干渉することがないようにしている。
図7は第1の実施の形態に係る画像形成装置を有する電子機器の一例を示す外観図である。
この電子機器40は、図1に示す画像形成装置10を備えた板状の感圧式手書き用メモ帳である。電子機器40は、また、画像形成装置10に描かれた線画を消去するリフレッシュボタン41と、タッチパネルが検出した座標をスタイラスペン23による入力データとして取り出すかどうかを指示するデータボタン42とを備えている。入力データは、内蔵メモリに記憶され、さらに、好ましくは、内蔵の無線機能を利用したり、内蔵するメモリカードリーダライタを介してメモリカードに書き込んだりして、外部に取り出すことができる。
画像形成装置10は、その液晶11がリフレッシュ動作後のフォーカルコニック状態では、外光がほとんど反射することなく光吸収層17に吸収され、暗い表示をしている。画像形成装置10の表面にスタイラスペン23で手書き入力すると、その部分が圧力を感知して反射するようになり、その手書き入力したとおりの線画が明るく残って表示される。スタイラスペン23で入力された部分の座標データは、入力時に、逐次、内蔵のメモリに蓄えられ、データボタン42を押下することによって、たとえば、メモリカードのような表示記憶部、さらには、パーソナルコンピュータのような外部機器に出力される。
図8は第2の実施の形態に係る画像形成装置の電極の構成を示す図、図9は第2の実施の形態に係る画像形成装置の動作説明図であって、(A)は表示および検出時、(B)は表示再現時を示し、図10は液晶および電極への印加電圧の説明図である。
第2の実施の形態に係る画像形成装置は、第1の実施の形態に係る画像形成装置10と比較して、フィルム基材14,16に形成される電極12,13の構成を変更している。すなわち、電極12,13は、図8に示したように、それぞれ短冊状にパターン形成され、互いに長さ方向を直交させて設置されている。フィルム基材14の電極12では、1本のパターンに1行分の凸部15が配置され、フィルム基材16の電極13では、1本のパターンが、1列に並ぶ凸部15の配列に対応して配置されている。なお、図示の例では、短冊状にした電極12,13は、それらの本数を少なくして概念的に示してあるが、実際には、本数を多くして、描画される画像の解像力を高くしている。
電極12,13は、図8に示したように構成することで、マトリクススイッチのタッチパネルを構成することができる。このタッチパネルは、スタイラスペン23が押下したタッチ位置の座標をデータ検出部が直接検出できるので、座標検出器37のようにアナログ処理する回路が不要になり、検出した座標の位置情報を直接メモリに記憶させることができる。
この第2の実施の形態に係る画像形成装置は、電極12,13をマトリクススイッチ構成にしたことで、スタイラスペン23による画像の描画によるデータ入力に加えて、記憶した外部データを取り込んで表示する表示装置としても機能させることができる。
データ入力では、図9の(A)に示したように、第2の実施の形態に係る画像形成装置10aは、これに表示記憶部10bが接続されていて、入力されたデータを自身で表示および検出を行い、表示記憶部10bに記憶することができる。なお、表示記憶部10bは、ここでは、画像形成装置10aとは独立して設けられているが、画像形成装置10aに内蔵されていたり、画像形成装置10aに対し着脱自在になっていたりしてもよい。
画像形成装置10aによる入力されたデータの表示は、図2に示したように、スタイラスペン23の押下によりコレステリック液晶がフォーカルコニック状態からプレーナ状態に部分的に変化することで、その部分だけ反射率が変化することに相当する。また、画像形成装置10aに入力されたデータの検出は、スタイラスペン23の押下により、その位置の凸部15の電極12が対向する短冊状の電極13に接触して、その位置の座標を検出することに相当する。本実施の形態では、入力されたデータの表示と検出とが同時であるので、表示記憶部10bへの検出データの記憶も同時に行われる。
このようにして表示記憶部10bに記憶されたデータは、さらに外部機器45に転送して利用することができる。表示記憶部10bに記憶されているデータは、描画した画像の座標データであるので、外部機器45は、そのデータをベクトルデータとして取り込み、編集することが可能になる。
表示記憶部10bに記憶した画像を再現するには、図9の(B)に示したように、記憶したデータを画像形成装置10aに戻すことによって再現表示することができる。これは、記憶された座標に対応する座標の部分だけフォーカルコニック状態からプレーナ状態に変化させるように、電極12,13の該当するアドレスに所定の電圧を印加することによって実現される。
液晶11の分子配列状態は、図10に示したように、電極12,13のそれぞれに印加する電圧を変え、それによって液晶11に印加される電界を変えることによって変化される。すなわち、まず、画像形成装置10aを描画前の初期状態にするには、たとえば、電極12および電極13の一方に−10ボルトの電圧を印加しながら他方に20ボルト、10ボルトの電圧を印加し、その後、両方を0ボルトにする。これにより、液晶11は、ホメオトロピック状態、フォーカルコニック状態に順次変化し、そして、そのフォーカルコニック状態で安定し、全体として暗い表示に初期化される。
データ入力のときには、たとえば、電極12および電極13の一方に5ボルトの電圧を印加し、他方に10ボルトを印加して、液晶11には、その差電圧である5ボルトを印加する。この電圧は、液晶印加電圧範囲の下限の閾値電圧である20ボルトよりも十分に低い値であり、この電圧によって液晶11の分子配列状態が変化することはない。
表示記憶部10bに記憶した画像を再現するときには、電極12および電極13の一方の選択されたアドレスに−10ボルトの電圧を印加しながら他方の選択されたアドレスに20ボルトの電圧を印加し、その後、両方を0ボルトにする。これにより、液晶11は、30ボルトの差電圧が印加されることでホメオトロピック状態になってクリアされ、そして、差電圧が0ボルトになることでプレーナ状態で安定し、そのアドレスの座標部分が明表示となる。これを、電極12および電極13のすべてのアドレスに関して実行することで、表示記憶部10bに記憶された画像が画像形成装置10aに再現表示される。
図11は第3の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図であって、(A)は画像形成装置の初期状態、(B)は画像形成装置のデータ入力時、(C)は画像形成装置のデータ検出時を示している。図12は第3の実施の形態に係る画像形成装置の動作説明図であって、(A)はデータ入力時、(B)はデータ検出時、(C)は表示再現時を示している。
第3の実施の形態に係る画像形成装置50は、図11の(A)に示したように、双安定性の液晶51を2つの導電性の電極52,53で挟持した積層構成を有している。電極52は、フィルム基材54の液晶51側の面に形成され、電極53は、フィルム基材55の液晶51側の面に形成され、電極52,53は、図8に示したように短冊状になっていて互いに直交された配置になっている。
この画像形成装置50は、また、フィルム基材55と電極53との間に光吸収層56が形成されている。画像形成装置50は、さらに、電極52と電極53との間に液晶51を充填する密閉空間を形成するためのシール材57と、液晶51の厚さを一定に維持するためのセパレータ58とを備えている。なお、電極52,53には、画像形成装置50の画面をリフレッシュするための電圧源(図示しない)が接続され、スタイラスペン23が押下した位置の座標を検出するための、出力線59および電圧源60がスイッチ61,62を介して接続されている。
この画像形成装置50は、データ入力に関しては、第1および第2の実施の形態のものと同じであるが、データ検出に関しては、液晶51の分子配列状態が変化したときの容量の変化を検出する容量検出式のタッチパネルとしている。すなわち、画像形成装置50は、その初期状態では、図11の(A)に示したように、液晶51は、フォーカルコニック状態にある。これにより、画像形成装置50は、入射された外光をほとんど反射させることなく透過させて光吸収層56に吸収させ、暗い表示にしている。
スタイラスペン23で画像を描画すると、図11の(B)に示したように、スタイラスペン23によって押下された液晶51の対応部分は、フォーカルコニック状態からプレーナ状態に移行する。これにより、その対応部分は、入射された外光を反射させて明るくなり、画像形成装置50は、描画された画像を表示し、かつ、その表示を維持する。
描画された図形等のデータを検出するときは、図11の(C)に示したように、電極52,53に電圧源60の電圧を印加して交差位置における液晶51の誘電率を計測する。液晶51は、分子配向によって、誘電率(光に対しては屈折率になる)に異方性を示すので、その誘電率の違いによりフォーカルコニック状態であるかプレーナ状態であるかが区別される。誘電率の計測は、順次走査され、すべての交差位置におけるプレーナ状態が検出される。この誘電率を計測するのに使用される電圧源60は、液晶51がその分子配列状態を変えることができる液晶印加電圧範囲の下限閾値より低い電圧が使用される。
この第3の実施の形態に係る画像形成装置は、マトリクススイッチ構成の電極52,53であるので、スタイラスペン23による画像の描画によるデータ入力と、データ検出および記憶と、記憶したデータの再現表示との機能を有している。
データ入力では、図12の(A)に示したように、画像形成装置50は、ユーザがスタイラスペン23を用いて図形を描画することによりデータが入力され、同時に、その図形の画像を表示する。
入力されたデータの検出では、図12の(B)に示したように、画像形成装置50は、表示記憶部63が接続されていて、既に入力されたデータの検出を行い、表示記憶部63に記憶することができる。表示記憶部63に記憶されたデータは、さらに、外部機器64に転送することもできる。
表示記憶部63に記憶した画像を再現するには、図12の(C)に示したように、記憶したデータを画像形成装置50に戻すことによって再現表示することができる。これは、記憶された座標に対応する座標の部分だけフォーカルコニック状態からプレーナ状態に変化させるように、電極52,53の該当するアドレスに所定の電圧を印加する制御を行うことで実現される。
10……画像形成装置、10a……画像形成装置、10b……表示記憶部、11……液晶、12,13……電極、14……フィルム基材、15……凸部、16……フィルム基材、17……光吸収層、18……シール材、19……セパレータ、20,21……電圧源、22……外光、23……スタイラスペン、31,32……抵抗膜、33,34,35,36……端子、37……座標検出器、38……電圧源、40……電子機器、41……リフレッシュボタン、42……データボタン、45……外部機器、50……画像形成装置、51……液晶、52,53……電極、54,55……フィルム基材、56……光吸収層、57……シール材、58……セパレータ、59……出力線、60……電圧源、61,62……スイッチ、63……表示記憶部、64……外部機器

Claims (9)

  1. 双安定性の液晶と、
    前記液晶を挟持する第1および第2の電極と、
    外圧を受けた位置の座標のデータを前記第1および第2の電極から取り出すデータ検出部と、
    を備え、前記データ検出部は、前記液晶がその分子配列状態を変えることができる液晶印加電圧範囲の下限閾値より低い電圧で前記第1および第2の電極を駆動する画像形成装置。
  2. 前記液晶は、コレステリック液晶である請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記データ検出部は、前記第1および第2の電極として形成される第1および第2の抵抗膜と、外圧を受けた位置にて前記第1および第2の抵抗膜が部分的に接触することで検出される電位信号を基に外圧を受けた位置の座標を検出する座標検出器とを有している請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第1および第2の抵抗膜の少なくとも一方に配置されて外圧を受けた位置における前記第1および第2の抵抗膜の部分的な接触を確実にさせる複数の凸部を有している請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記第1および第2の抵抗膜は、前記液晶を挟持している面の全面に形成されている請求項3記載の画像形成装置。
  6. 前記第1および第2の電極は、前記液晶を挟持している各面に互いに直交する方向に短冊状に形成され、
    前記データ検出部は、前記第1および第2の電極のうち外圧を受けた交差位置の前記第1および第2の電極を検出して外圧を受けた位置の座標を検出する座標検出器を有している請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記第1および第2の電極の少なくとも一方にその長さ方向に配置されて外圧を受けた位置における前記第1および第2の電極の接触を確実にさせる複数の凸部を有している請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記第1および第2の電極は、前記液晶を挟持している各面に互いに直交する方向に短冊状に形成され、
    前記データ検出部は、前記第1および第2の電極を順次走査して前記第1および第2の電極の交差位置における前記液晶の誘電率を基に外圧を受けた位置の座標を検出する座標検出器を有している請求項1記載の画像形成装置。
  9. 双安定性の液晶と、
    前記液晶を挟持する第1および第2の電極と、
    外圧を受けた位置の座標のデータを前記第1および第2の電極から取り出すデータ検出部と、
    を備え、前記データ検出部は、前記液晶がその分子配列状態を変えることができる液晶印加電圧範囲の下限閾値より低い電圧で前記第1および第2の電極を駆動する画像形成装置を備えている電子機器。
JP2012065377A 2012-03-22 2012-03-22 画像形成装置および電子機器 Pending JP2013195910A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065377A JP2013195910A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 画像形成装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065377A JP2013195910A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 画像形成装置および電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013195910A true JP2013195910A (ja) 2013-09-30

Family

ID=49394883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012065377A Pending JP2013195910A (ja) 2012-03-22 2012-03-22 画像形成装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013195910A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017083832A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
CN109521588A (zh) * 2017-09-19 2019-03-26 虹彩光电股份有限公司 显示装置
WO2023070469A1 (zh) * 2021-10-28 2023-05-04 京东方科技集团股份有限公司 液晶手写面板、手写装置及其控制方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000172437A (ja) * 1998-12-07 2000-06-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd タッチパネル一体型液晶表示装置
JP2001075074A (ja) * 1999-08-18 2001-03-23 Internatl Business Mach Corp <Ibm> タッチセンサ一体型液晶表示素子
JP2001100916A (ja) * 1999-09-27 2001-04-13 Minolta Co Ltd 液晶タッチパネル
JP2003075872A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Optrex Corp 表示板装置
JP2007052369A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置
JP2007095044A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Samsung Electronics Co Ltd 表示パネル、これを具備した表示装置、及び表示装置のタッチ位置検出方法
JP2011076602A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Chi Mei Electronics Corp インセル式タッチ液晶表示装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000172437A (ja) * 1998-12-07 2000-06-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd タッチパネル一体型液晶表示装置
JP2001075074A (ja) * 1999-08-18 2001-03-23 Internatl Business Mach Corp <Ibm> タッチセンサ一体型液晶表示素子
JP2001100916A (ja) * 1999-09-27 2001-04-13 Minolta Co Ltd 液晶タッチパネル
JP2003075872A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Optrex Corp 表示板装置
JP2007052369A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置
JP2007095044A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Samsung Electronics Co Ltd 表示パネル、これを具備した表示装置、及び表示装置のタッチ位置検出方法
JP2011076602A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Chi Mei Electronics Corp インセル式タッチ液晶表示装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017083832A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US10007161B2 (en) 2015-10-26 2018-06-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
CN109521588A (zh) * 2017-09-19 2019-03-26 虹彩光电股份有限公司 显示装置
WO2023070469A1 (zh) * 2021-10-28 2023-05-04 京东方科技集团股份有限公司 液晶手写面板、手写装置及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220011616A1 (en) Liquid crystal writing device
US10444891B2 (en) Touch panel and display device including the same
KR100451773B1 (ko) 디지털 저항막 방식의 터치 패널
US8115744B2 (en) Multi-point touch-sensitive system
TWI719233B (zh) 含電阻式數化器並具有機械防止手掌誤觸的液晶電子手寫板系統
CN101963855B (zh) 用于触摸屏的多点触摸辨识方法
TWI566025B (zh) 電子書寫板
KR20120021314A (ko) 쓰기용 태블릿 정보 기록 장치
CN101950212B (zh) 用于触摸屏的多点辨识方法
US10545608B2 (en) Touch sensor electrode system and method
US8243012B2 (en) Color cholesteric liquid crystal display devices and driving methods thereof
EP3190494B1 (en) Touch screen panel, electronic notebook and mobile terminal
CN102141713B (zh) 电子纸装置
CN107066161B (zh) 电容屏、液晶手写装置、触控显示组件和智能终端
JP2013195910A (ja) 画像形成装置および電子機器
US20080122998A1 (en) Cholesteric liquid crystal display devices and driving methods thereof
CN102141853B (zh) 电子纸装置
TWM553011U (zh) 膽固醇液晶電子書寫板
CN104731391A (zh) 触控式键盘
US20050219224A1 (en) Electronic ink digitizer
JP3368810B2 (ja) 入出力装置
TWI300190B (ja)
CN215987265U (zh) 一种具有局部擦除功能的电子书写装置
JP2003075872A (ja) 表示板装置
JP2009204981A (ja) 液晶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140416

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150602