JP2013195130A - 検体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試薬容器が検体処理装置から離れた位置に設置された場合にも、新たな試薬容器への交換作業をより簡便に行うことができる検体処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理ユニットは、本体50と、タッチパネル式のディスプレイからなる表示入力部51と、ハンディタイプのバーコードリーダ52を備えている。また、表示入力部51には、本体50から出力される音声信号を出力するためのスピーカー51aが設置されている。台車C3の下部には、測定ユニット4の測定で用いられる試薬容器31〜36が収容されており、情報処理ユニットはこれら試薬の情報を管理している。操作者により新規の試薬容器からバーコード情報が読み取られると、試薬交換のための手順を含む音声ガイダンスがスピーカー51aから出力される。これにより、操作者は試薬容器の設置位置を離れることなく試薬交換作業を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、試薬を用いて血液や尿等の検体を処理する検体処理装置に関する。
血液や尿等の検体を処理する検体処理装置では、検体処理の際に複数の試薬が用いられる。試薬は、試薬容器に収容されており、小型の試薬容器は、検体処理装置の内部に設置される。大型の試薬容器は、検体処理装置の外部に設置され、送液チューブを介して検体処理装置に接続される。大型の試薬容器を交換する場合、新たな試薬容器に収容された試薬の識別情報や使用期限等の試薬情報を、検体処理装置の制御コンピュータに登録する必要がある。試薬情報は、ユーザが手入力することもできるが、より簡便な方法として、試薬容器に貼られたバーコードをバーコードリーダによって読み取ることで入力することも提案されている(たとえば特許文献1)。
特開2010−230541号公報
従来の装置では、バーコードリーダによってバーコードを読み取ると、読み取った情報が制御コンピュータの画面に表示される。ユーザは、表示された画面を見て、バーコードが正確に読み取れたか否か、読み取った試薬の種類に間違いはないか、使用期限が過ぎていないか等を確認する。読み取った情報に問題がなければ、ユーザは画面に表示されたOKボタンを押す。これにより、読み取った情報が制御コンピュータに登録される。
しかしながら、検体処理装置が大型化すると、大型の試薬容器が制御コンピュータから離れた位置に設置される場合がある。この場合、ユーザは、試薬容器のバーコードから読み取った情報に問題がないかを確認するために、試薬容器の設置位置から制御コンピュータまで移動しなければならない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、試薬容器が検体処理装置から離れた位置に設置された場合にも、新たな試薬容器への交換作業をより簡便に行うことができる検体処理装置を提供することを目的とする。
本発明の主たる態様は、試薬容器に収容された試薬を用いて検体を処理する検体処理装置に関する。この態様に係る検体処理装置は、試薬を用いて検体の処理を行う検体処理部と、試薬容器に付された当該試薬容器内の試薬に関する情報を取得するための取得装置と、音声を出力する音声出力部と、前記検体処理部および前記音声出力部を制御するとともに、前記検体処理部によって使用される状態にある試薬の情報を管理する制御装置と、を備える。ここで、前記制御装置は、前記検体処理部によって使用される状態にない試薬に関する新規の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、取得された試薬情報に関する音声案内を前記音声出力部から出力させる。
本態様に係る検体処理装置によれば、取得した試薬情報が音声案内によって通知されるため、ユーザは、試薬容器の設置位置を離れることなく、取得された試薬情報を確認することができる。よって、検体処理装置が大型化し、試薬容器が制御コンピュータから離れ
た位置に設置される場合にも、円滑に、試薬交換作業を進めることができる。
本態様に係る検体処理装置において、前記音声案内は、前記取得装置によって前記新規の試薬情報の取得に成功したことを示す音声を含むよう構成され得る。こうすると、ユーザは、試薬容器の設置位置を離れることなく、交換対象の新規の試薬に関する試薬情報が制御装置に適正に入力されたことを音声により確認することができる。
この場合に、前記音声は、前記新規の試薬情報に対応する試薬の種類を含むよう構成され得る。こうすると、交換しようとする新規の試薬が意図する試薬かを確認することができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記試薬情報は、少なくとも、試薬の使用期限を含み、前記制御装置は、前記取得装置によって取得された前記新規の試薬情報に含まれる使用期限が所定の時期的条件を満たさない場合、前記音声案内として、使用期限に関する警告を、前記音声出力部から出力させるよう構成され得る。こうすると、交換しようとする新規の試薬が、期限切れ等、所定の時期的条件を満たさない場合に、その旨をユーザに知らせることができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記制御装置は、試薬情報が前記取得装置によって取得された後、前記取得装置を用いた所定の操作が行われると、取得された前記試薬情報を管理対象として登録するように構成され得る。こうすると、取得した試薬情報を確認したうえで制御装置に登録することが要求される装置であっても、ユーザは、取得した試薬情報に問題ないことを音声案内によって確認し、制御装置に登録する一連の作業を、試薬容器の設置位置を離れることなく行うことができる。
この場合に、前記音声案内は、取得された試薬情報を前記制御装置に登録するために、前記所定の操作が要求されることを示す音声を含むように構成され得る。こうすると、ユーザは、所定の操作を行うことで、音声案内された試薬情報を登録できることを知ることができる。ゆえに、試薬交換に不慣れなユーザであっても、取扱説明書やチュートリアルを参照するために試薬容器の設置位置を離れる必要がない。
また、前記所定の操作は、試薬情報が取得された新規の試薬容器から、試薬情報を前記取得装置を用いて再度少なくとも1回取得する操作である構成とされ得る。こうすると、ユーザは、試薬の設置位置を離れずとも、新規の試薬容器の試薬情報を複数回、取得装置により取得するといった簡便な操作により、新規の試薬の試薬情報を登録することができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記制御装置は、取得された試薬情報が前記制御装置に登録された後、前記取得装置を用いた所定の操作が行われると、前記検体処理部に、試薬情報が取得された新規の試薬容器に対する試薬の交換動作を実行させる構成とされ得る。こうすると、試薬情報の登録だけでなく、試薬交換動作の指示までも、取得装置を操作するだけで行うことができる。
この場合に、前記制御装置は、取得された試薬情報が登録されると、前記試薬交換動作を実行させるために、前記所定の操作が要求されることを示す音声を、前記音声出力部に出力させる構成とされ得る。こうすると、試薬交換に不慣れなユーザであっても、チュートリアルを表示させて参照するために試薬容器の設置位置を離れる必要がない。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記制御装置は、前記検体処理部によって使用される状態にある試薬の情報を保持するデータベースを保持し、試薬情報を登録する
ための前記所定の操作が前記取得装置を用いて行われると、前記新規の試薬情報を、前記データベースに登録するよう構成され得る。こうすると、ユーザは、試薬の設置位置を離れずとも、取得装置を操作することにより、新規の試薬に関する試薬情報をデータベースに登録することができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記制御装置は、前記新規の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、前記検体処理部に対して、当該取得後に予定されている所定の処理順以降の検体に対する処理を中断させるよう構成され得る。こうすると、新規の試薬へと交換する際に、検体処理部の処理が中断されるため、ユーザは、送液チューブの接続等、試薬交換に伴う作業を円滑に進めることができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、所定の種類の第1試薬について前記音声案内が出力された後、同じ種類の第2試薬について、再度、前記検体処理部によって使用される状態にない試薬に関する新規の試薬情報が前記取得装置によって取得された場合、前記制御装置は、再び、前記第2試薬についての前記音声案内を、前記音声出力部から出力させるよう構成され得る。こうすると、交換を意図した新規の第1試薬が、使用期限までの期間が短い等、使用に好ましくないものであることが分かったような場合に、ユーザは、より好ましい別の新規の第2試薬の試薬情報を取得装置で取得することにより、当該第2試薬について再び音声案内を出力させることができる。これにより、試薬情報の登録をキャンセルするための煩雑な操作を行うことなく、次の試薬の試薬情報を音声で確認できる。
この場合に、前記音声案内は、交換対象とされる新規の試薬が変更されたことを示す音声を含むよう構成され得る。こうすると、ユーザは、交換を意図した新規の試薬が第1試薬から第2試薬に変更されたことを、再び出力される音声案内によって知ることができる。よって、交換対象を第1試薬から第2試薬に変更する意図が無かったにも拘わらず、誤って第2試薬の試薬情報を取得したような場合に、誤った取得操作を不意に行ったことを知ることができ、再度、交換対象の試薬を第1試薬に戻す等、適宜、所望する作業を行うことができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記制御装置は、前記検体処理部によって使用される状態にある試薬に関する既存の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、当該既存の試薬情報に対応する試薬を交換対象に設定し、交換対象に設定された試薬と同種の新規の試薬の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、前記音声案内を、前記音声出力部から出力させるよう構成され得る。こうすると、ユーザは、検体処理部によって使用される状態にある既存の試薬のうち交換しようとする試薬の試薬情報を取得装置で取得するだけで、当該既存の試薬を交換対象に設定することができる。
この場合に、前記制御装置は、前記既存の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、当該既存の試薬情報に対応する既存の試薬から新規の試薬への交換を、前記取得装置を用いて進めるための手順を示す第2音声案内を、前記音声出力部から出力させるよう構成され得る。こうすると、ユーザは、既存の試薬が交換対象に設定された後、当該既存の試薬を新規の試薬に交換するために必要な操作を、第2音声案内により知ることができる。よって、ユーザは、試薬の設置位置を離れずとも、第2音声案内によって示された手順に従って取得装置を操作することにより、新規の試薬への交換作業を円滑に進めることができる。
この場合に、前記第2音声案内は、新規の試薬容器から試薬情報を前記取得装置によって取得することを促す音声を含むよう構成され得る。こうすると、ユーザは、既存の試薬容器が交換対象に設定された後、新規の試薬容器の試薬情報を取得装置によって取得する
といった簡便な操作により、新規の試薬への交換を進めることができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記第2音声案内は、前記取得装置を介して前記既存の試薬情報が適正に入力されたことを示す音声を含むよう構成され得る。こうすると、ユーザは、試薬容器の設置位置を離れることなく、交換対象の既存の試薬に関する試薬情報が制御装置に適正に入力されたことを音声により確認することができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記第2音声案内は、交換対象に設定された前記既存の試薬の種類を示す音声を含むよう構成され得る。こうすると、交換しようとする既存の試薬が意図する試薬かを確認することができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記第2音声案内は、前記既存の試薬の残量を通知する音声を含むよう構成され得る。こうすると、ユーザは、交換対象の既存の試薬が交換されるべき状態にあるかを知ることができる。
この場合に、前記既存の試薬の残量は、当該既存の試薬を処理に使用可能な回数によって通知されるよう構成され得る。こうすると、ユーザは、交換対象の既存の試薬を用いてあと何回処理が可能かを知ることができ、当該既存の試薬の交換時期を適正に判定することができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記第2音声案内は、前記既存の試薬の使用期限に関する音声を含むよう構成され得る。こうすると、ユーザは、交換対象の既存の試薬が交換されるべき状態にあるかを知ることができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記制御装置は、画面を表示する表示部を備え、前記既存の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、当該既存の試薬情報に対応する試薬を交換するための操作画面を前記表示部に表示させるよう構成され得る。こうすると、ユーザは、音声案内のみならず、適宜、表示部に表示された操作画面に対する入力によっても、試薬交換を進めることができる。
また、本態様に係る検体処理装置において、前記制御装置は、交換対象に設定された前記既存試薬の試薬情報が、再び、前記取得装置によって取得されると、当該試薬を交換対象から解除するよう構成され得る。こうすると、ユーザは、誤って既存の試薬を交換対象に設定した場合に、再び、当該既存の試薬の試薬情報を取得装置により取得するといった簡便な操作により、既存の試薬に対する誤った設定を解除することができる。
以上のとおり、本発明によれば、試薬容器が検体処理装置から離れた位置に設置された場合にも、新たな試薬容器への交換作業をより簡便に行うことができる検体処理装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
実施の形態に係る検体処理システムを上側から見た場合の構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る検体処理システムを正面から見た場合の構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る測定ユニットに試薬容器が接続されている状態を示す図およびバーコードラベルの構成を示す図である。 実施の形態に係る測定ユニットおよび情報処理ユニットの構成を示す図である。 実施の形態に係る表示入力部に表示される情報処理ユニットのメニュー画面を示す図である。 実施の形態に係るヘルプダイアログが開かれている状態のメニュー画面を示す図である。 実施の形態に係る試薬交換ダイアログが開かれている状態のメニュー画面を示す図である。 実施の形態に係る試薬管理DBの構成を示す概念図である。 実施の形態に係る情報処理ユニットによる処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る情報処理ユニットによる処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係るスピーカーから出力される音声ガイダンス内容を示す図である。 実施の形態に係る試薬が受付待ちおよび受付済みとなっている場合の試薬交換ダイアログを示す図である。 実施の形態に係る情報処理ユニットによる測定中断処理および試薬交換ダイアログを閉じる処理を示すフローチャートである。
本実施の形態は、血液に関する検査および分析を行うための検体処理システムに本発明を適用したものである。以下、本実施の形態に係る検体処理システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、検体処理システム1を上側から見た場合の構成を模式的に示す図である。本実施の形態に係る検体処理システム1は、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、2台の搬送ユニット3と、血球分析装置6と、搬送コントローラ7から構成されている。血球分析装置6は、2台の測定ユニット4と、情報処理ユニット5から構成されている。また、本実施の形態の検体処理システム1は、通信ネットワークを介してホストコンピュータ8と通信可能に接続されている。
検体を収容した検体容器は、検体ラックに保持された状態で投入ユニット21にセットされ、投入ユニット21から、前処理ユニット22に搬送され、さらに、搬送ユニット3の供給ラインおよび測定ラインを介して、測定ユニット4に搬送される。測定ユニット4は、搬送された検体容器内の検体を処理する。その後、検体容器は、搬送ユニット3の回収ラインを介して回収ユニット23に回収される。
測定ユニット4は、測定ライン上の所定の位置(図中点線矢印近傍)において、検体ラックから検体容器を抜き出して、この検体容器に収容された検体を測定ユニット4内で測定する。測定が完了すると、この検体容器は再び元の検体ラックに戻される。また、測定ユニット4は、検体に対して光学測定を行うための光学検出器を有し、この光学検出器によって測定試料中の各血球から光学情報(側方蛍光信号、前方散乱光信号、側方散乱光信号)を検体のデータとして検出して情報処理ユニット5に出力する。
情報処理ユニット5は、2台の測定ユニット4と通信可能に接続されており、2台の測定ユニット4の動作を制御する。また、情報処理ユニット5は、ホストコンピュータ8と通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。情報処理ユニット5は、ホストコ
ンピュータ8に測定オーダの問い合わせを行い、問い合わせ結果に基づいて測定ユニット4へ測定指示を行い、測定ユニット4に検体の測定を実行させる。情報処理ユニット5は、2台の測定ユニット4から検体のデータを受信して解析し、赤血球数、白血球数等の解析結果をホストコンピュータ8に送信する。
搬送コントローラ7は、ホストコンピュータ8と通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。搬送コントローラ7は、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、2台の搬送ユニット3の搬送動作を制御する。
図2は、検体処理システム1を正面から見た場合の構成を模式的に示す図である。
情報処理ユニット5は、本体50と、タッチパネル式のディスプレイからなる表示入力部51と、ハンディタイプのバーコードリーダ52を備えている。また、表示入力部51の下部には、本体50から出力される音声信号を出力するためのスピーカー51aが設置されている。搬送コントローラ7は、本体70と、タッチパネル式のディスプレイからなる表示入力部71を備えている。操作者は、表示入力部51、71を操作することにより、それぞれ、本体50、70に対して指示を入力することができる。
投入ユニット21と、前処理ユニット22と、搬送ユニット3と、回収ユニット23は、それぞれ、台車C1〜C4の上部に設置されている。台車C1、C4内の下部には、それぞれ、情報処理ユニット5の本体50と、搬送コントローラ7の本体70が収納されている。測定ユニット4は、台車C3よりも後方に設置されており、情報処理ユニット5の表示入力部51と、搬送コントローラ7の表示入力部71は、それぞれ、台車C1、C4の後方側からアームにより支持されている。バーコードリーダ52は、本体50と十分に長いケーブルによって接続されており、操作者が取り出し易いよう表示入力部51の下方近傍に置かれている。
2台の台車C3内の下部には、試薬容器31〜36が収容されている。2台の測定ユニット4は、それぞれ、チューブ41(図3(a)参照)を介して、台車C3に収容されている試薬容器31〜36と接続されており、これら試薬を用いて測定を行う。試薬容器31〜36は、それぞれ、後述する所定の試薬を直接収容する容器である。試薬容器31〜36には、それぞれ、バーコードラベル31a〜36aが貼付されている。試薬の交換を行う場合、操作者は、新しい試薬容器に貼付されているバーコードラベルをバーコードリーダ52により読み取り、台車C3の前面の扉を開いて台車C3内に収容されている試薬容器を取り出し、新しい試薬容器を台車C3内に収容する。試薬交換については、追って図5以降を参照して説明する。
図3(a)は、測定ユニット4に試薬容器31が接続されている状態を示す図である。
試薬容器31に接続されているチューブ41の先端は、試薬容器31の底面付近まで引き込まれている。また、チューブ41には、測定ユニット4の内部において、プリズムセンサ42が設置されている。プリズムセンサ42は、チューブ41内に含まれている泡を検出するよう構成されている。プリズムセンサ42により泡が検出されると、試薬容器31内の試薬が所定量以下になっていると判断される。試薬容器31が交換される際には、チューブ41が試薬容器31から取り外され、新しい試薬容器31にチューブ41が接続される。
なお、図3(a)には、便宜上、試薬容器31のみが示されているが、測定ユニット4は、試薬容器32〜36に対応する5つのチューブ41と5つのプリズムセンサ42を備えており、試薬容器32〜36についても、同様にして測定ユニット4に接続される。
図3(b)は、バーコードラベル31aの構成を示す図である。
バーコードラベル31aのバーコードには、複数の数字からなるバーコード情報が記憶されており、バーコードラベル31aには、バーコード情報に対応する数字が併せて記載されている。バーコードラベル31aのバーコード情報がバーコードリーダ52により読み取られると、かかるバーコード情報は、バーコードリーダ52が接続されている情報処理ユニット5の本体50に出力される。バーコード情報は、試薬のロット番号と、試薬の使用期限と、試薬の種類と、試薬容器の容量と、シリアル番号等を含んでいる。情報処理ユニット5は、バーコード情報に含まれるこれらの情報を、受信したバーコード情報から取り出すことができる。
また、バーコードラベル32a〜36aも、バーコードラベル31aと同様の構成となっている。すなわち、バーコードラベル32a〜36aのバーコードにも、それぞれ、バーコード情報が記憶されており、バーコードラベル32a〜36aにも、それぞれバーコード情報に対応する数字が併せて記載されている。また、バーコードラベル32a〜36aのバーコード情報も、それぞれ、試薬のロット番号と、試薬の使用期限と、試薬の種類と、試薬容器の容量と、シリアル番号等を含んでいる。
図4は、測定ユニット4と情報処理ユニット5の構成を示す図である。なお、図4には、便宜上、測定ユニット4が1台のみ示されているが、他の測定ユニット4も同様に構成される。
測定ユニット4は、通信部401と、駆動部402と、センサ部403と、試料調製部404と、検出部405を備える。
通信部401は、情報処理ユニット5の通信部502と通信可能に接続されている。通信部401は、測定ユニット4の各部から出力される信号を情報処理ユニット5に送信し、情報処理ユニット5から受信する信号を測定ユニット4の各部に出力する。駆動部402は、検体の測定を行うための機構を含み、センサ部403は、測定ユニット4内の機構の位置や検体容器の位置を検出するためのセンサ等を含んでいる。試薬容器31〜36がそれぞれ接続されたチューブ41に、それぞれ設置されたプリズムセンサ42(図3(a)参照)は、センサ部403に含まれる。
試料調製部404は、測定ユニット4内で吸引された検体と、試薬容器31〜36から吸引された試薬とを適宜混合攪拌し、測定用の試料を調製する。検出部405は、試料調製部404により調製された試料を測定する。かかる測定により得られた検体のデータは、通信部401を介して情報処理ユニット5に送信される。
情報処理ユニット5は、図2に示したように、本体50と、表示入力部51と、バーコードリーダ52と、スピーカー51aを備える。本体50は、制御部501と、通信部502と、I/Oインターフェース503と、ハードディスク504と、音声インターフェース505を備える。
制御部501は、CPU501aとメモリ501bを含んでおり、ハードディスク504に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、情報処理ユニット5内の各部を制御する。また、制御部501には、情報処理ユニット5内の各部から出力される信号が入力される。通信部502は、2台の測定ユニット4の通信部401と通信可能に接続されている。通信部502は、制御部501から入力される信号を2台の測定ユニット4に送信し、2台の測定ユニット4から受信する信号を制御部501に出力する。
I/Oインターフェース503には、制御部501と、ハードディスク504と、表示入力部51と、バーコードリーダ52が接続されている。制御部501は、I/Oインターフェース503を介して、ハードディスク504からデータを読み出すと共にハードディスク504にデータを書き込む。また、制御部501は、I/Oインターフェース503を介して、表示入力部51に映像信号を出力し、バーコードリーダ52に信号を出力する。また、表示入力部51を介して操作者により入力された内容と、バーコードリーダ52により読み取られたバーコード情報は、I/Oインターフェース503を介して制御部501に入力される。
ハードディスク504には、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、制御部501に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。たとえば、ハードディスク504には、2台の測定ユニット4から受信した検体のデータを解析して赤血球数、白血球数等の測定結果を生成し、生成した測定結果に基づいて表示入力部51に表示を行うプログラムと、試薬交換を受け付けるためのプログラム等がインストールされている。
また、ハードディスク504には、2台の測定ユニット4にそれぞれ接続された試薬容器31〜36に関する情報を格納した「試薬管理DB(データベース)」が記憶されている。試薬管理DBには、測定ユニット4において使用中(接続中)である試薬容器についての情報等が、測定ユニット4ごとに記憶されている。試薬管理DBについては、追って図8(a)〜(d)を参照して説明する。
また、ハードディスク504には、試薬管理DBにおいて記憶されている使用中の試薬容器に対応付けて、これら試薬容器の残り使用回数が記憶されている。かかる使用回数は、試薬容器のバーコード情報から得られる試薬容器の容量と、測定に用いられた回数、1回の測定で使用される容量とに基づいて、測定毎に算出されて更新される。
音声インターフェース505は、音声出力端子を備えている。音声インターフェース505は、制御部501から入力された音声信号(デジタル)を変換して、音声出力端子から音声信号(アナログ)を出力する。音声インターフェース505の音声出力端子は、アナログ信号ケーブルを介してスピーカー51aに接続されている。スピーカー51aは、音声インターフェース505から入力される音声信号(アナログ)を音声として出力する。
図5は、表示入力部51に表示される情報処理ユニット5のメニュー画面A1を示す図である。なお、図5は、メニュー画面A1の初期状態を示している。
メニュー画面A1は、ツールバー領域A10と、メイン領域A20と、測定操作領域A30を含んでいる。ツールバー領域A10とメイン領域A20は、複数のボタンを含んでいる。操作者は、これらボタンをタッチして情報処理ユニット5に様々な指示を与えることができる。
測定操作領域A30は、右側の測定ユニット4と左側の測定ユニット4にそれぞれ対応した操作部M1、M2を含んでいる。操作部M1、M2は、同様に構成されており、ステータス通知部P11と、エラーメッセージ表示領域P12と、エラー警告を示すアイコンを含むエラーボタンP21と、操作部メニューボタンP22を含んでいる。
ステータス通知部P11は、対応する測定ユニット4が正常に動作している場合には緑
色に表示され、対応する測定ユニット4にエラーが発生している場合には、赤色に表示される。エラーメッセージ表示領域P12には、対応する測定ユニット4にエラーが発生したときにエラーメッセージが表示される。なお、図5では、エラーが発生していないため、ステータス通知部P11は緑色となっており、エラーメッセージ表示領域P12にはエラーメッセージが表示されていない。
エラーボタンP21は、対応する測定ユニット4にエラーが発生すると表示されるボタンである。エラーが発生すると、エラーボタンP21が表示されると共に、対応する操作部の上部にヘルプダイアログD1(図6参照)が表示される。なお、図5では、何れの測定ユニット4にもエラーが発生していないため、何れのエラーボタンP21も表示されていない。操作部メニューボタンP22は、種々の処理を指定可能な操作部メニュー画面(図示せず)を開くためのボタンである。
図6は、ヘルプダイアログD1が開かれている状態のメニュー画面A1を示す図である。図6は、左側の測定ユニット4において、試薬(セルパックDCL)切れが発生している状態を示している。
操作部M2のステータス通知部P11の色は、左側の測定ユニット4においてエラーが発生したことにより赤色となっている。また、エラーメッセージ表示領域P12には、エラーメッセージが表示されている。また、左側の測定ユニット4においてエラーが発生したことにより、操作部M2においてエラーボタンP21が表示され、操作部M2の上部にヘルプダイアログD1が表示されている。なお、右側の測定ユニット4において試薬切れが発生した場合も、同様のヘルプダイアログD1が操作部M1の上部に表示される。
ヘルプダイアログD1は、エラーメッセージリストD11と、実行ボタンD12と、閉じるボタンD13を含んでいる。エラーメッセージリストD11には、エラー内容が表示され、左側の測定ユニット4において複数のエラーが同時に発生している場合には、複数のエラー項目が表示される。図6に示すように、試薬切れによりエラーが発生した場合、操作者により実行ボタンD12がタッチされると、エラー発生の元となった左側の測定ユニット4の試薬を交換するための試薬交換ダイアログD2(図7参照)が表示される。
操作者により実行ボタンD12がタッチされると、ヘルプダイアログD1が閉じられて、替わりに試薬交換ダイアログD2(図7参照)が表示される。なお、右側の測定ユニット4において試薬切れが生じて、右側の測定ユニット4に対応するヘルプダイアログD1の実行ボタンD12がタッチされた場合も、同様の試薬交換ダイアログD2が操作部M1の上部に表示される。操作者により閉じるボタンD13がタッチされると、ヘルプダイアログD1が閉じられて、図5に示す状態となる。このとき、左側の測定ユニット4のエラーが解消していないと、図5において操作部M2のエラーボタンP21が表示された状態が維持される。
図7は、試薬交換ダイアログD2が開かれている状態のメニュー画面A1を示す図である。
試薬交換ダイアログD2は、実行ボタンD22と、キャンセルボタンD23を含んでいる。また、試薬交換ダイアログD2には、測定ユニット4にセットされている試薬の一覧が表示されており、各試薬に対応する表示領域には、試薬容器の試薬残量や試薬の使用期限を示す情報等が表示される。なお、試薬交換ダイアログD2に示す「セルパックDCL」、「スルホライザ」、「セルパックDFL」、「ライザセルWPC」、「ライザセルWNR」、「ライザセルWDF」は、それぞれ、図2に示した試薬容器31〜36に収容されている試薬に対応している。以下、試薬容器31〜36に収容されている試薬を、便宜
上、それぞれ試薬1〜試薬6と称する。
図7には、セルパックDCL(試薬1)に対応する表示領域に状態領域D21が表示されている。状態領域D21には、警告を示すアイコンと、試薬容器の交換が必要であることを示す「交換」が表示されている。このように、各試薬に対応する表示領域を確認することにより、操作者は各試薬の情報を確認すると共に、試薬容器の交換が必要であるかを確認することができる。
交換が必要な試薬容器に替えて新規の試薬容器が準備された状態で、操作者により実行ボタンD22がタッチされると、試薬容器31〜36のうち試薬交換の準備がなされた全ての試薬容器について試薬交換動作が開始される。操作者によりキャンセルボタンD23がタッチされると、試薬交換ダイアログD2が閉じられて、図5に示す状態となる。このとき、左側の測定ユニット4の試薬交換が完了していないと、図5において操作部M2のエラーボタンP21が表示された状態が維持される。
なお、図5の状態において、試薬の使用期限切れが生じた場合も、図6に示すようにヘルプダイアログD1が対応する操作部の上部に表示される。この場合、エラーメッセージリストD11とエラーメッセージ表示領域P12には使用期限切れが生じた試薬名と使用期限切れが生じたことが表示される。そして、ヘルプダイアログD1の実行ボタンD12がタッチされると、図7に示すように試薬交換ダイアログD2が表示され、試薬切れの場合と同様、対応する試薬の表示領域に状態領域D21が表示される。
また、試薬交換ダイアログD2は、上記のようにヘルプダイアログD1の実行ボタンD12により表示されるだけでなく、試薬切れや試薬の使用期限切れが生じていない場合でも表示することができる。すなわち、測定ユニット4にエラーが生じておらず、図5に示すようにメニュー画面A1が表示されている場合でも、操作者は、操作部メニューボタンP22をタッチすることにより表示される操作部メニュー画面(図示せず)を介して、試薬交換ダイアログD2を表示させることができる。
なお、このように、エラーが生じていないときに試薬交換ダイアログD2が表示される場合には、試薬交換ダイアログD2には状態領域D21は表示されていない。この場合、操作者は試薬交換ダイアログD2の各試薬に対応する表示領域を確認して、試薬残量が少ない試薬や使用期限が近付いている試薬を、事前に交換することができる。
ここで、試薬交換ダイアログD2を用いて試薬交換作業が行われる場合について説明する。ここでは、セルパックDCL(試薬1)の試薬容器31を交換する場合の手順について説明する。なお、試薬容器32〜36を交換する手順についても、試薬容器31を交換する手順と同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、操作者は、表示入力部51(図2参照)に、図7に示すように表示されている試薬交換ダイアログD2を参照して、セルパックDCL(試薬1)の試薬容器31の交換が必要であることを確認する。続いて操作者は、バーコードリーダ52(図2参照)を用いて、新規の試薬容器31に貼付されたバーコードラベル31aからバーコード情報を読み取る。このとき、操作者は、試薬交換ダイアログD2の試薬1に対応する表示領域を参照して、新規の試薬容器31の試薬残量や使用期限等から、この新規の試薬容器31が適正に使用できるか否かを確認する。続いて操作者は、試薬交換が必要な試薬容器31に接続されているチューブ41(図3(a)参照)を取り外し、バーコード情報を読み取った新規の試薬容器31に繋ぎ替える。
そして、操作者は、表示入力部51に表示されている実行ボタンD22をタッチして、
試薬容器31の試薬交換動作を開始させる。これにより、新規の試薬容器31からチューブ41を介して試薬1が吸引され、プリズムセンサ42の出力信号から、この試薬容器31が適正に接続されているかが判断される。こうして、新規の試薬容器31が使用可能な状態となり、試薬容器31の試薬交換動作が完了する。
しかしながら、このように試薬交換ダイアログD2を用いて試薬交換作業を行うと、操作者は、試薬容器の設置位置と表示入力部51との間を行き来して、バーコードリーダ52による試薬容器からのバーコード情報を読み取りと、試薬容器に対するチューブ41の付け替えと、表示入力部51への入力(タッチ動作)という一連の作業を行う必要がある。
具体的には、新規の試薬容器31〜36が予め試薬容器の設置位置近傍(たとえば、台車C3の後方側)に置かれている場合、操作者は、この位置で新規試薬のバーコード情報の読み取りを行うと、読み取りが行われた試薬容器の試薬残量や使用期限等の情報を確認するために、設置位置近傍から表示入力部51の前方まで移動する必要がある。また、操作者は、新規の試薬容器にチューブ41を繋ぎ替えた後、この試薬容器について試薬交換動作を開始させるために、台車C3近傍から表示入力部51の前方まで移動して表示入力部51に表示されている実行ボタンD22をタッチする必要がある。このように、操作者は、試薬交換のたびに、試薬容器31〜36の設置位置と表示入力部51との間を行き来する必要がある。
そこで、本実施の形態では、上述の試薬交換ダイアログD2を用いた試薬交換形態とは別に、音声ガイダンスによる試薬交換形態が準備されている。音声ガイダンスによる試薬交換形態では、以下に示すように構成された試薬管理DBと、バーコードリーダ52の読み取りと、スピーカー51aから出力される音声とにより、表示入力部51の参照が省略可能となり、また、表示入力部51への操作が省略可能となる。これにより、操作者は、試薬容器31〜36の設置位置と表示入力部51との間を行き来しなくても、上記と同様に試薬交換を行うことが可能となる。
音声ガイダンスによる試薬交換形態では、測定ユニット4に現在接続されている(既存の)試薬容器のバーコードラベルがバーコードリーダ52により読み取られることにより、この試薬容器が交換対象に設定される。操作者は、既存の試薬容器のうち、所望の試薬容器のバーコードラベルをバーコードリーダ52により読み取ることにより、その試薬容器を交換対象に設定することができる。こうして現在使用中の(既存の)試薬容器のバーコードラベルが読み取られると、この試薬容器を新たな試薬容器に交換するために必要な操作を示す音声ガイダンスが、スピーカー51aから出力される。この音声ガイダンスは、新しい試薬容器への交換を促す内容と、交換の準備が完了した後、新しい試薬容器のバーコードラベルを読み取ることを促す内容となっている。また、この音声ガイダンスは、交換対象に設定された既存の試薬容器内の試薬の状況(残量など)を示す内容を含んでいる。操作者は、この音声ガイダンスに従って、既存の試薬容器を新しい試薬容器に交換し、その後、新しい試薬容器のバーコードラベルをバーコードリーダ52によって読み取ることにより、新しい試薬容器への交換を行うことができる。こうして、操作者により新しい試薬容器への交換に必要な操作が行われると、新しい試薬容器に収容された試薬情報が試薬管理DBに登録され、測定ユニット4において、新しい試薬容器に収容された試薬を吸引する動作(試薬交換動作)が実行される。これにより、試薬の交換が完了する。
以上の試薬交換形態を実現するために試薬管理DBが準備され、試薬管理DBを用いた制御が行われる。以下、試薬管理DBの構成と、制御の流れを示すフローチャートについて説明する。
図8(a)〜(d)は、試薬管理DBの構成を示す概念図である。
試薬管理DBには、装置名項目と、試薬名項目と、使用状態項目と、使用バーコード項目と、受付状態項目と、受付バーコード項目が含まれている。装置名項目には、右側の測定ユニット4を表す「装置1」、または左側の測定ユニット4を表す「装置2」が設定される。以下、右側の測定ユニット4と左側の測定ユニット4を、それぞれ「装置1」と「装置2」と称する。
試薬名項目は、装置1、2に接続されている試薬容器の種類(名称)が設定される。本実施の形態では、装置1、2に接続されている試薬容器の種類は、上述したように何れも試薬1〜6である。
使用状態項目は、装置1、2に接続されている試薬容器の使用状態が設定される。具体的には、使用状態項目には、その試薬容器が問題なく使用中であることを示す「使用中」と、その試薬容器が試薬切れであることを示す「試薬切れ」と、その試薬容器が使用期限切れであることを示す「期限切れ」と、その試薬容器について試薬交換動作中であることを示す「交換中」の何れかが設定される。使用バーコード項目は、装置1、2に接続されている試薬容器のバーコード情報が設定される。
受付状態項目は、装置1、2に接続されている試薬容器を交換する際に、新規の試薬容器の受付の進捗に応じて、設定無し状態(リセット状態)を示す「−」と、「受付待ち」と、「受付済み」の何れかに設定される。「受付待ち」とは、測定ユニット4に現在接続されている既存の試薬が交換対象に設定された状態であり、「受付済み」とは、交換対象に設定された既存の試薬に対して新たな試薬が交換のために受け付けられた状態である。受付バーコード項目は、設定無し状態(リセット状態)を示す「−」と、新規の試薬容器に貼付されているバーコード情報の何れかが設定される。
図9、10は、情報処理ユニット5による処理を示すフローチャートである。なお、図9、10に示すフローチャートは、情報処理ユニット5の起動時に開始され、表示入力部51の表示内容にかかわらず(試薬切れや試薬の使用期限切れ等のエラーの有無にかかわらず)実行される。
図9を参照して、情報処理ユニット5の制御部501は、バーコードリーダ52によりバーコード情報が読み取られるまで処理を待機させる(S101)。すなわち、バーコードリーダ52によりバーコード情報が読み取られないと(S101:NO)、シャットダウンが行われない限り(S102:NO)、処理がS101に戻される。
バーコードリーダ52によりバーコード情報が読み取られると(S101:YES)、制御部501は、ハードディスク504に記憶している試薬管理DBを参照する(S103)。続いて、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報が、試薬管理DBの使用バーコード項目に存在するか(登録されているか)を判定する(S104)。すなわち、S101で読み取られたバーコード情報を有する試薬容器が、装置1、2の何れかに現在接続されている試薬容器(以下、「既存試薬容器」という)であるかが判定される。
S101で読み取られたバーコード情報が、既存試薬容器のバーコード情報でないと(S104:NO)、処理が結合子B(図10のS121)に進められる。他方、S101で読み取られたバーコード情報が、既存試薬容器のバーコード情報であると(S104:YES)、制御部501は、このバーコード情報の示す試薬の種類と同種の試薬について、受付状態項目が「受付待ち」または「受付済み」になっているかを判定する(S105
)。たとえば、試薬管理DBが図8(a)に示す状態のとき、S101で読み取られたバーコード情報が装置2に接続されている試薬1のバーコード情報である場合(装置2の試薬1の使用バーコード項目に一致する場合)、この試薬と同種の試薬、すなわち、装置1の試薬1の受付状態項目は「−」であるため、S105においてNOと判定される。なお、S105においてYESと判定される場合については追って説明する。
S105においてNOと判定されると、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の受付状態項目が「受付待ち」になっているかを判定する(S107)。たとえば、試薬管理DBが図8(a)に示す状態のとき、S101で読み取られたバーコード情報が装置2に接続されている試薬1のバーコード情報である場合、この試薬の受付状態項目は「−」であるため、S107においてNOと判定される。なお、S107においてYESと判定される場合については追って説明する。
S107においてNOと判定されると、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の受付状態項目を「受付待ち」に変更する(S109)。続いて、制御部501は、対応する試薬交換ダイアログD2が表示入力部51に表示されているかを判定する(S110)。対応する試薬交換ダイアログD2が表示されていない場合(S110:NO)、制御部501は、対応する試薬交換ダイアログD2を表示入力部51に表示する(S111)。
たとえば、表示入力部51の表示が図7に示す状態のとき、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬が装置2の試薬であると、既に対応する試薬交換ダイアログD2が表示されているため、S110においてYESと判定される。他方、この場合に、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬が装置1の試薬であると、対応する試薬交換ダイアログD2が操作部M1の上部に表示されていないため、S110においてNOと判定され、装置1の試薬交換ダイアログD2が表示される。
続いて、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報を有する既存試薬容器が、使用可能であるか、残量切れであるか、使用期限切れであるかを判定し(S112、S114)、対応する音声ガイダンスをスピーカー51aから出力する。
この既存試薬容器が使用可能、すなわち試薬切れでなく且つ使用期限切れでないと(S112:YES)、図11の番号1に示す音声ガイダンス1が出力される(S113)。この既存試薬容器が残量切れであると(S112:NO、S114:YES)、図11の番号2に示す音声ガイダンス2が出力される(S115)。この既存試薬容器が使用期限切れであると(S112:NO、S114:NO)、図11の番号3に示す音声ガイダンス3が出力される(S116)。これらの音声ガイダンスにより、操作者は、既存試薬容器が交換対象となったことと、既存試薬容器に収容された試薬の状態、および、新しい試薬容器への交換手順、既存試薬容器を交換対象から解除するための手順を知ることができる。
こうして、既存試薬容器が受付待ちに設定され、S113、S115、S116の処理が終わると、処理が結合子A(S101)に進められる。なお、既存試薬容器が受付待ちに設定されると、図12(a)に示すように、試薬交換ダイアログD2において、この既存試薬容器に対応する表示領域内に、試薬容器の交換が受け付けられたことを示す「受付待」の表示を含む状態領域D24が表示される。また、試薬管理DBの対応する試薬の受付状態項目が、「受付待ち」に更新される。たとえば、図8(a)に示す試薬管理DBの状態から、装置1の試薬3の既存試薬容器と、装置2の試薬1、2、6の既存試薬容器について、バーコード情報が連続的に読み取られると、図8(b)に示すように、これらの試薬に対応する受付状態項目が「受付待ち」となる。
次に、試薬管理DBの状態が図8(b)に示す状態のとき、装置1の試薬1の既存試薬容器からバーコード情報が読み取られた場合について説明する。この場合、S101、S104でYESと判定された後、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の種類と同種の試薬、すなわち、装置2の試薬1の受付状態項目が「受付待ち」となっているため、S105においてYESと判定される。また、後述するように装置2の試薬1の受付状態項目が「受付済み」となっている場合も(図8(c)参照)、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の種類と同種の試薬、すなわち、装置2の試薬1の受付状態項目が「受付済み」となっているため、S105においてYESと判定される。
このように、2つ以上の同種の試薬が、同時に受付待ちまたは受付済みとならないため、後述する試薬交換動作において、制御部501は、同種の試薬の何れに対して試薬交換動作を行うのかを特定することができ、処理が簡素になる。S105でYESと判定されると、制御部501は、図11の番号4に示す音声ガイダンス4をスピーカー51aから出力する(S106)。これにより、操作者は、装置1の試薬1の既存試薬容器は試薬交換の対象に設定できないことを知ることができる。
次に、試薬管理DBの状態が図8(b)に示す状態のとき、装置2の試薬1の既存試薬容器からバーコード情報が読み取られた場合について説明する。この場合、S101、S104でYESと判定され、S105においてNOと判定された後、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬、すなわち、装置2の試薬1の受付状態項目が「受付待ち」となっているため、S107においてYESと判定される。
このように、既に受付待ちとなっている既存試薬容器から再度バーコード情報が読み取られると(S107:YES)、制御部501は、この既存試薬容器の受付状態項目を解除(リセット状態)にする(S108)。これにより、この既存試薬容器は試薬交換の受付前の状態に戻ることになる。なお、このように受付待ち状態を解除するための手順は、S113、S115、S116で出力される音声ガイダンス1〜3において、予め操作者に報知されている。
なお、試薬管理DBの状態が図8(c)に示す場合のとき、装置2の試薬1の既存試薬容器からバーコード情報が読み取られた場合、装置2の試薬1の受付状態項目が「受付済み」となっているため、S105、S107においてNOと判定される。この場合、既に「受付済み」となっている試薬の受付状態項目は「受付待ち」に戻され、受付バーコードの項目はリセットされる。
次に、受付待ちに設定された既存試薬容器を交換する処理について説明する。
操作者は、上記のように、試薬交換を行いたい既存試薬容器のバーコード情報をバーコードリーダ52により読み込んだ後、これら既存試薬容器と同種の新しい試薬容器(以下、「新規試薬容器」という)のバーコード情報をバーコードリーダ52により読み込む。情報処理ユニット5の制御部501は、新規試薬容器からバーコード情報が読み取られると(S101:YES)、上記と同様に、試薬管理DBを参照して(S103)、読み取ったバーコード情報が試薬管理DBに登録されているかを判定する(S104)。S101で読み取られたバーコード情報が、既存試薬容器のものでないと(S104:NO)、処理が結合子B(図10のS121)に進められる。
図10を参照して、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の種類と同種の試薬が、試薬管理DBにおいて受付待ちとなっているかを判定する(S121)。たとえば、試薬管理DBが図8(b)に示す状態のとき、S101で読み取ら
れたバーコード情報の示す試薬の種類が「試薬1」である場合、装置2の試薬1が「受付待ち」となっているため、S121においてYESと判定される。
S121においてYESと判定されると、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報の示す使用期限に基づいて、この新規試薬容器が使用期限切れであるかを判定する(S122)。この新規試薬容器が使用期限切れであると(S122:YES)、制御部501は、図11の番号5に示す音声ガイダンス5をスピーカー51aから出力する(S123)。音声ガイダンス5に含まれる使用期限に関する警告により、操作者は、この新規試薬容器が交換に適さないことを知ることができる。他方、この新規試薬容器が使用期限切れでないと(S122:NO)、制御部501は、このバーコード情報を、試薬管理DBの対応する受付バーコード項目に記憶し(S124)、対応する試薬の受付状態項目を「受付済み」に変更する(S125)。
たとえば、試薬管理DBが図8(b)に示す状態のとき、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の種類が「試薬1」である場合、装置2の試薬1に対応する受付バーコード項目に、S101で読み取られたバーコード情報が記憶され、装置2の試薬1に対応する受付状態項目が「受付済み」となる。同様に、試薬2、3、6の新規試薬容器について、バーコード情報が連続的に読み取られると、図8(c)に示すように、読み取られた新規試薬容器のバーコード情報が対応する受付バーコード項目にバーコード情報が記憶され、読み取られた試薬に対応する受付状態項目が「受付済み」となる。
なお、既存試薬容器が受付待ちから受付済みに設定されると、図12(b)に示すように、試薬交換ダイアログD2において、この既存試薬容器に対応する表示領域内に、新規試薬容器が受け付けられたことを示す「受付済」の表示を含む状態領域D25が表示される。
そして、制御部501は、図11の番号6に示す音声ガイダンス6をスピーカー51aから出力する(S126)。これにより、操作者は、新規試薬容器に対する交換操作が受け付けられたこと、新規試薬容器に収容された試薬の状態、および、新規試薬容器への交換手順、他の既存試薬容器を交換対象に設定するための手順を知ることができる。その後、処理が結合子A(図9のS101)に戻され、再度バーコード情報の読み取られるまで処理が待機される。なお、S126において新規試薬容器の使用が可能であることがわかると、操作者は、この新規試薬容器と同種の既存試薬容器(交換対象に設定されている既存試薬容器)から図3(a)に示すチューブ41を取り外して新規試薬容器に接続する。
新規試薬容器からバーコード情報が読み取られ、図9のS101、103、S104から図10のS121へと処理が進んだ場合に、S121においてNOと判定されると、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の種類と同種の試薬が、試薬管理DBにおいて受付済みとなっているかを判定する(S127)。たとえば、試薬管理DBが図8(c)に示す状態のとき、S101で読み取られたバーコード情報の示す試薬の種類が「試薬1」である場合、装置2の試薬1が「受付済み」となっているため、S127においてYESと判定される。
S127においてYESと判定されると、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報が、S127において受付済みであると判定された試薬に対応する受付バーコード項目に記憶されているかを判定する(S128)。たとえば、試薬管理DBが図8(c)に示す状態のとき、S101で読み取られたバーコード情報が、装置2の試薬1に対応する受付バーコード項目の内容と一致する場合、S128においてYESと判定される。すなわち、同じ新規試薬容器に対して2回連続してバーコード情報が読み取られた場合、S128においてYESと判定され、今回バーコード情報を読み取った新規試薬容器
が、前回バーコード情報を読み取った新規試薬容器と異なっている場合には、S128においてNOと判定される。
S128においてYESと判定されると、制御部501は、図8(d)の装置2の試薬1に示すように、この新規試薬容器に対応する使用状態項目を「交換中」に変更し(S129)、測定ユニット4に接続されたこの新規試薬容器に対して試薬交換動作を実行する(S130)。具体的には、チューブ41を介してこの新規試薬容器から試薬が吸引され、プリズムセンサ42によりこの試薬容器に試薬の残量が十分であるか等が判定される。
試薬交換動作が終了すると(S131:YES)、制御部501は、この新規試薬容器を試薬管理DBに登録する(S132)。そして、制御部501は、試薬交換動作が行われた試薬に対応する使用状態項目を「使用中」に変更し、試薬交換動作が行われた試薬に対応する受付状態項目と受付バーコード項目をリセットする(S133)。たとえば、図8(d)に示すように、装置2の試薬1について試薬交換動作が実行されている場合、この試薬交換動作が終了すると、装置2の試薬1に対応する受付バーコード項目の内容が、装置2の試薬1に対応する使用バーコード項目に記憶される。また、装置2の試薬1に対応する使用状態項目が「使用中」に変更され、受付状態項目と受付バーコード項目が「−」となる。このようにして試薬の交換が終了する。
次に、試薬管理DBが図8(c)に示す状態のとき、別の新規試薬容器のバーコード情報が読み取られた場合について説明する。
S101でバーコード情報を読み取られた新規試薬容器の試薬が、既存の試薬1、2、3、6の何れかと同種の試薬であり、且つ、この新規試薬容器のバーコード情報が、同種である既存の試薬に対応する受付バーコード項目に既に記憶されているバーコード情報と異なる場合、S121においてNO、S127においてYES、S128においてNOと判定される。この場合、制御部501は、S101で読み取られたバーコード情報から、この新規試薬容器が使用期限切れであるかを判定する(S134)。この新規試薬容器が使用期限切れであると(S134:YES)、制御部501は、図11の番号5に示す音声ガイダンス5をスピーカー51aから出力する(S135)。
他方、この新規試薬容器が使用期限切れでないと(S134:NO)、制御部501は、装置2の試薬1の受付バーコード項目に既に記憶されているバーコード情報に替えて、S101で読み取られたバーコード情報を記憶し(S136)、図11の番号7に示す音声ガイダンス7をスピーカー51aから出力する(S137)。これにより、操作者は、音声ガイダンス6と同様の内容とともに、交換対象とされる新規試薬容器が変更されたことを知ることができる。
なお、新規試薬容器からバーコード情報が読み取られたときに、この新規試薬容器に対応する既存試薬容器が未だ受付待ちにも受付済みにも設定されていないような場合、すなわち、既存試薬容器からバーコード情報を読み取る前に、新規試薬容器からバーコード情報を読み取ったような場合、S127においてNOと判定され、制御部501は、図11の番号8に示す音声ガイダンス8をスピーカー51aから出力する(S138)。これにより、操作者は、試薬交換手順が適正でないことを知ることができる。また、S101で読み取られたバーコード情報から、この試薬容器に収容された試薬の種類が試薬管理DBに記憶されている試薬名に含まれないと判定された場合や、バーコード情報のフォーマットが不適合である場合も、S127においてNOと判定される。この場合も、制御部501は、図11の番号8に示す音声ガイダンス8をスピーカー51aから出力する(S138)。
図13(a)は、測定ユニット4について実行される測定中断処理を示すフローチャートである。測定中断処理は、2台の測定ユニット4に対してそれぞれ独立して実行される。以下では、便宜上、何れか一方の測定ユニット4において実行される場合のみについて説明する。
情報処理ユニット5の制御部501は、試薬容器31〜36に接続されたチューブ41に対応して設置されているプリズムセンサ42に基づいて、試薬容器31〜36の残量があるかを判定すると共に、試薬管理DBの使用バーコード項目に基づいて、この測定ユニット4に接続されている既存試薬容器が使用期限内であるかを判定している(S201)。
試薬切れまたは使用期限切れの既存試薬容器があると(S201:YES)、制御部501は、この測定ユニット4において次に測定が予定されている検体以降の測定を中断する(S203)。他方、試薬切れの既存試薬容器と使用期限切れの既存試薬容器がないと(S201:NO)、制御部501は、試薬管理DBを参照して、この測定ユニット4のうち、受付状態項目が「受付済み」となっている既存試薬容器があるかを判定する(S202)。
受付済みとなっている既存試薬容器があると(S202:YES)、制御部501は、S203と同様、次に測定が予定されている検体の測定を中断する(S203)。他方、受付済みとなっている既存試薬容器がないと(S202:NO)、シャットダウンが行われない限り(S204:NO)、処理がS201に戻される。
図13(b)は、測定ユニット4について実行される試薬交換ダイアログD2を閉じる処理を示すフローチャートである。試薬交換ダイアログD2を閉じる処理は、2台の測定ユニット4に対してそれぞれ独立して実行される。以下では、便宜上、何れか一方の測定ユニット4において実行される場合のみについて説明する。
情報処理ユニット5の制御部501は、この測定ユニット4に対応する試薬交換ダイアログD2が表示入力部51に表示されるまで処理を待機させる(S301)。すなわち、この測定ユニット4に対応する試薬交換ダイアログD2が表示されないと(S301:NO)、シャットダウンが行われない限り(S302:NO)、処理がS301に戻される。
この測定ユニット4に対応する試薬交換ダイアログD2が表示されると(S301:YES)、制御部501は、タイマーを起動し(S303)、この測定ユニット4に対応する試薬管理DBにおいて、試薬1〜6の何れかが新たに受付待ちになったかを判定する(S304)。
何れかの試薬が受付待ちになると(S304:YES)、制御部501は、S303で起動したタイマーのカウントをリセットする(S305)。何れの試薬も受付待ちになっていないと(S304:NO)、タイマーのカウントを継続し、処理がS306に進められる。
続いて、制御部501は、S303で起動したタイマーのカウントがTsよりも大きいかを判定する(S306)。タイマーのカウントがTsよりも大きいと(S306:YES)、制御部501は、この測定ユニット4に対応する試薬管理DBにおいて、受付済みの試薬があるかを判定する(S307)。タイマーのカウントがTs以下であるとき(S306:NO)と、受付済みの試薬があるとき(S307:YES)、処理がS304に戻される。
受付済みの試薬がないと(S307:NO)、制御部501は、この測定ユニット4に対応する全ての受付状態項目をリセットする(S308)。これにより、受付状態項目が「受付待ち」となっている試薬、すなわち、交換の対象に設定された試薬が残っている場合も、この試薬に対する試薬交換の受付が解除されることになる。そして、制御部501は、この測定ユニット4に対応する試薬交換ダイアログD2を閉じ(S309)、処理がS301に戻される。
以上、本実施の形態によれば、操作者は、試薬交換を行う場合に、まず交換したい既存試薬容器のバーコード情報を読み取らせ、続いて、新規試薬容器のバーコード情報を読み取らせる。その後、操作者が、この新規試薬容器のバーコード情報を再度読み取らせると、この新規試薬容器に対して試薬交換動作が開始される。また、これらの手順を示す音声ガイダンスが、進捗に応じてスピーカー51aから出力される。これにより、試薬の交換作業時に、操作者は、試薬容器の設置位置と表示入力部51との間を行き来する必要がなく、試薬交換動作を開始させることができる。よって、検体処理システム1が大型化し、試薬容器31〜36が表示入力部51から離れた位置に設置される場合にも、円滑に、試薬交換動作を開始させることができる。
また、本実施の形態によれば、受付状態項目が受付待ちとなった場合に音声ガイダンス1〜3が出力され、受付状態項目が受付済みとなった場合に音声ガイダンス6が出力される。これにより、操作者は、試薬容器の設置位置を離れることなく、既存試薬容器と新規試薬容器が情報処理ユニット5に適正に入力されたことを、音声ガイダンスにより確認することができる。
また、本実施の形態によれば、音声ガイダンス1〜3には、受付待ちとなった既存試薬容器の試薬名と試薬交換の手順が含まれ、音声ガイダンス6には、受付済みとなった新規試薬容器の試薬名と試薬交換の手順が含まれる。これにより、操作者は、交換しようとする既存試薬容器と新規試薬容器が意図する試薬かを確認すると共に、試薬交換作業を円滑に進めることができる。また、音声ガイダンス1〜3には、新規試薬容器のバーコード情報を読み取ることを促す旨が含まれている。これにより、操作者は、既存試薬容器が受付待ちに設定された後、新規試薬容器のバーコード情報を読み取るといった簡便な操作により、新規試薬容器への交換を進めることができる。
また、本実施の形態によれば、図10のS122、S134において、新規試薬情報の使用期限が切れているか判定され、使用期限切れである場合、音声ガイダンス5が出力される。これにより、操作者は、新規試薬容器の使用期限が切れていることを知ることができ、誤って試薬交換動作を開始することを回避できる。
また、本実施の形態によれば、受付済みとなった後、音声ガイダンス6に従って新規試薬容器のバーコード情報が再度読み取られると、試薬交換動作が開始されると共に、この新規試薬容器が試薬管理DBに登録される(図10のS132)。これにより、操作者は、試薬の設置位置を離れずとも、音声ガイダンスによって示された手順に従うだけで、新規試薬容器を試薬管理DBに登録することができる。
また、本実施の形態によれば、図13(a)に示すように、試薬切れの試薬と使用期限切れの試薬がある場合、および、受付済みの新規試薬容器がある場合、次に測定が予定されている検体以降の測定が中断される。これにより、操作者は、チューブ41の接続等、試薬交換に伴う作業を円滑に進めることができる。
また、本実施の形態によれば、受付済みの新規試薬容器の試薬の種類と同種で、この新
規試薬容器と異なる新規試薬容器のバーコード情報が読み取られると(図10のS128:NO)、既に受付バーコード項目に記憶されていたバーコード情報に替えて、この新規試薬容器のバーコード情報が記憶される。また、この場合に、受付済みの試薬が変更された旨を含む音声ガイダンス7が出力される。これにより、受付済みとなった新規試薬容器の使用期限までの期間が短い場合等に、操作者は、この新規試薬容器に替えて、より好ましい別の新規試薬容器を受付済みとすることができる。また、音声ガイダンス7には音声ガイダンス6と同様の内容が含まれるため、操作者は、音声ガイダンス7に従って、試薬交換作業を進めることができる。
この場合、受付済みとなった新規試薬容器を別の新規試薬容器に変更する意図が無かったにも拘わらず、誤って別の新規試薬容器のバーコード情報を読み取らせてしまった場合でも、操作者は、誤った読み取り操作を行ったことを知ることができ、当初受付済みとなっていた新規試薬容器を再度受付済みに戻す等、適宜、所望する作業を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、図10のS113において出力される音声ガイダンス1には、バーコード情報を読み取らせた既存試薬容器の残り使用回数と使用期限が含まれる。これにより、操作者は、既存試薬容器の交換時期を適正に判定することができると共に、この既存試薬容器が交換されるべき状態にあるかを知ることができる。
また、上記実施の形態によれば、図9のS111に示すように、操作者は、バーコードリーダ52の読み取り動作を行うだけで、ヘルプダイアログD1の実行ボタンD12をタッチすることなく、または、操作部メニューボタンP22をタッチすることなく、試薬交換ダイアログD2を表示入力部51に表示することができる。これにより、操作者は、音声ガイダンスに従うだけでなく、適宜、表示入力部51に表示された試薬交換ダイアログD2に対する入力によっても、試薬交換作業を進めることができる。
また、上記実施の形態によれば、受付待ちの既存試薬容器のバーコード情報が再度読み取られると(図10のS107:YES)、この既存試薬容器の受付待ちが解除される。これにより、操作者は、誤って既存試薬容器を受付待ちに設定した場合でも、再び、この既存試薬容器のバーコード情報を読み取らせるといった簡便な操作により、この既存試薬容器の受付待ちを解除することができる。
また、上記実施の形態によれば、試薬交換ダイアログD2に、「受付待」や「受付済」が表示されるため、操作者が試薬交換の一連の作業中に、表示入力部51を見て現在の試薬交換作業の進捗を確認することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態はこれらに限定されるものではない。
たとえば、上記実施の形態では、測定ユニット4の測定対象が血液である場合について例示したが、測定ユニット4の測定対象は尿であっても良い。すなわち、試薬を用いて尿を測定する測定ユニットを含む検体処理システムにも本発明を適用することができ、さらに、試薬を用いて他の臨床検体を測定する測定ユニットを含む臨床検体処理システムに本発明を適用することもできる。また、試薬を用いて検体の塗抹標本を作製する塗抹標本作製装置を含む検体処理システムにも本発明を適用することもできる。また、高濃度の試薬と水を混合して希釈試薬を調製する試薬調製装置にも、本発明を適用することができる。試薬調製装置に本発明が適用される場合、特許請求の範囲に示す「試薬容器」は、希釈される前の濃縮試薬が収容された試薬容器に対応する。
なお、測定対象が他の臨床検体である場合も、他の臨床検体を測定する測定ユニットは、上記実施の形態と同様に情報処理ユニット5に接続され、上記実施の形態と同様にしてバーコードリーダ52を用いて試薬の交換が行われる。また、塗抹標本作製装置により塗抹標本が作成される場合も、塗抹標本作製装置は、上記実施の形態と同様に情報処理ユニット5に接続され、上記実施の形態と同様にしてバーコードリーダ52を用いて試薬の交換が行われる。
また、上記実施の形態の検体処理システム1には、血球分析装置6のほか、投入ユニット21と、前処理ユニット22と、回収ユニット23と、2台の搬送ユニット3と、搬送を制御するための搬送コントローラ7が含まれた。しかしながら、これに限らず、検体処理システム1には、血球分析装置6と、2台の測定ユニット4の前方に検体ラックを振り分けるための搬送ユニットのみが含まれても良い。
また、上記実施の形態では、情報処理ユニット5の表示入力部51は、タッチパネル式のディスプレイにより構成されたが、これに替えて、マウスやキーボードからなる入力部と、ディスプレイからなる表示部とにより構成されても良い。また、音声ガイダンスは、表示入力部51と一体的に設置されたスピーカー51aから出力されたが、これに限らず、別途設けられたスピーカーから出力されても良い。
また、上記実施の形態では、バーコードリーダ52は、本体50と十分に長いケーブルによって接続されたが、これに替えて、本体50と無線によって通信可能に接続されても良い。
また、上記実施の形態では、既存試薬容器が適正に入力されると、図9のS113、S115、S116において、音声ガイダンス1〜3がスピーカー51aから出力されたが、これに替えて、単なる音がスピーカー51aから出力されても良い。また、新規試薬容器が適正に入力されると、図10のS126において、音声ガイダンス6がスピーカー51aから出力されたが、これに替えて、単なる音がスピーカー51aから出力されても良い。これにより、操作者は、既存試薬容器または新規試薬容器のバーコード情報が適正に入力されたことを知ることができる。なお、単なる音がスピーカー51aから出力される場合、この音に続いて、上記実施の形態のように、音声ガイダンスがスピーカー51aから出力されるようにするのが望ましい。
また、上記実施の形態では、新規試薬容器が使用可能である場合に、図10のS126において、新規試薬容器のバーコード情報に基づいて、この新規試薬容器に収容されている試薬の種類と使用期限を含む音声ガイダンス6がスピーカー51aから出力された。しかしながら、これに限らず、この新規試薬容器のロット番号やシリアル番号を含む音声ガイダンス6が出力されても良い。
また、上記実施の形態では、図10のS113において出力される音声ガイダンス1には、既存試薬容器の残り使用回数が含まれたが、これに替えて、または、これとともに、既存試薬容器の残量が含まれるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、試薬が受付待ちになった後で、この試薬と同種の新規試薬容器のバーコード情報が読み取られると、この試薬が受付済みになる。そして、再度この新規試薬容器のバーコード情報が読み取られたときに、この試薬についての試薬交換動作が開始される。このように、上記実施の形態では、受付済みとなった後、新規試薬容器のバーコード情報が再度1回読み取られることにより試薬交換動作が開始されたが、新規試薬容器に対するバーコード情報の読み取り回数はこれに限られない。たとえば、新規試薬容器のバーコード情報が再度読み取られると、バーコード情報の登録がなされるとともに
、もう1回バーコード情報が読み取られることにより試薬交換動作が開始される旨の音声ガイダンスが出力され、その後もう1回、バーコード情報が読み取られることにより試薬交換動作が開始されても良い。
また、上記実施の形態では、個々の試薬について、受付済みとなった後、新規試薬容器のバーコード情報が再度1回読み取られたときに試薬交換動作が開始されたが、受付済みとなっている全ての試薬について、新規試薬容器のバーコード情報がそれぞれ再度1回読み取られたときに、受付済みの全ての試薬について試薬交換動作が開始されても良い。また、受付済みとなっている何れかの試薬について、新規試薬容器のバーコード情報が再度1回読み取られたときに、受付済みの全ての試薬について試薬交換動作が開始されても良い。
また、上記実施の形態において、新規試薬容器が受付済みになると、「もう一度、この試薬のバーコードを読ませると、この試薬が試薬管理DBに登録されます」との文言を含む音声ガイダンスがスピーカー51aから出力されるようにしても良い。この場合、再度、新規試薬容器のバーコード情報が読み取られたときに、この新規試薬容器の登録を行って、続いて、音声ガイダンス6がスピーカー51aから出力されるようにしても良い。そして、再度、新規試薬容器のバーコード情報が読み取られたときに、試薬交換動作が開始されるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、図13(a)のS202、S203に示すように、試薬が受付済みになると測定が中断されたが、これに替えて、試薬が受付待ちになると測定が中断されるようにしても良い。また、上記実施の形態では、既存試薬容器が受付済みになると、次に測定が予定されている検体の測定が中断されたが、測定中断がなされるタイミングはこれに限られない。たとえば、既存試薬容器が受付済みになってから2回後に測定が予定されている検体の測定が中断されても良い。
また、上記実施の形態では、受付済みとなった新規試薬容器のバーコード情報が再度読み取られると、この新規試薬容器の試薬交換動作が開始されたが、これに替えて、たとえば、操作者を識別するためのIDカードがバーコードリーダ52により読み取られると、受付済みとなっている全ての新規試薬容器の試薬交換動作が開始されても良い。
また、上記実施の形態では、試薬容器31〜36にバーコードラベル31a〜36aが貼付されたが、これに限らず、2次元バーコードやRFID(Radio Frequency IDentification)タグが貼付されても良い。この場合、2次元バーコードやRFIDタグ等には、上記バーコード情報と同様、試薬に関する情報が格納される。そして、情報処理ユニット5の本体50には、バーコードリーダ52の替わりに、2次元バーコードから試薬に関する情報を読み取るためのリーダや、RFIDタグから試薬に関する情報を読み出すためのアンテナが接続される。
また、上記実施の形態では、バーコードラベル31a〜36aは、試薬を直接収容する試薬容器31〜36に貼付されたが、これに限らず、試薬容器31〜36を特定することが可能な部位に貼付されれば良い。たとえば、バーコードラベル31a〜36aは、試薬容器31〜36を外側から収容する容器や箱、すなわち、試薬容器が多重構造になっている場合に外側の容器や箱に貼付されても良い。また、バーコードラベル31a〜36aは、試薬容器31〜36に付けられたタグ(札)に貼付されても良い。また、試薬容器31〜36が運搬時にダンボール等の梱包材に梱包される場合、かかる梱包材に、バーコードラベル31a〜36aが貼付されていても良く、またはバーコードが直接印字されていても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 … 検体処理システム(検体処理装置)
31〜36 … 試薬容器
4 … 測定ユニット(検体処理部)
5 … 情報処理ユニット(制御装置)
51a … スピーカー(音声出力部)
52 … バーコードリーダ(取得装置)
6 … 血球分析装置(検体処理装置)

Claims (23)

  1. 試薬容器に収容された試薬を用いて検体を処理する検体処理装置であって、
    試薬を用いて検体の処理を行う検体処理部と、
    試薬容器に付された当該試薬容器内の試薬に関する情報を取得するための取得装置と、
    音声を出力する音声出力部と、
    前記検体処理部および前記音声出力部を制御するとともに、前記検体処理部によって使用される状態にある試薬の情報を管理する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記検体処理部によって使用される状態にない試薬に関する新規の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、取得された試薬情報に関する音声案内を前記音声出力部から出力させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  2. 請求項1に記載の検体処理装置において、
    前記音声案内は、前記取得装置によって前記新規の試薬情報の取得に成功したことを示す音声を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  3. 請求項2に記載の検体処理装置において、
    前記音声は、前記新規の試薬情報に対応する試薬の種類を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記試薬情報は、少なくとも、試薬の使用期限を含み、
    前記制御装置は、前記取得装置によって取得された前記新規の試薬情報に含まれる使用期限が所定の時期的条件を満たさない場合、前記音声案内として、使用期限に関する警告を、前記音声出力部から出力させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、試薬情報が前記取得装置によって取得された後、前記取得装置を用いた所定の操作が行われると、取得された前記試薬情報を管理対象として登録する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  6. 請求項5に記載の検体処理装置において、
    前記音声案内は、取得された試薬情報を前記制御装置に登録するために、前記所定の操作が要求されることを示す音声を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  7. 請求項5または6に記載の検体処理装置において、
    前記所定の操作は、試薬情報が取得された新規の試薬容器から、試薬情報を前記取得装置を用いて再度少なくとも1回取得する操作である、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、取得された試薬情報が前記制御装置に登録された後、前記取得装置を用いた所定の操作が行われると、前記検体処理部に、試薬情報が取得された新規の試薬容器に対する試薬の交換動作を実行させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  9. 請求項8に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、取得された試薬情報が登録されると、前記試薬交換動作を実行させるために、前記所定の操作が要求されることを示す音声を、前記音声出力部に出力させる、ことを特徴とする検体処理装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、前記検体処理部によって使用される状態にある試薬の情報を保持するデータベースを保持し、試薬情報を登録するための前記所定の操作が前記取得装置を用いて行われると、前記新規の試薬情報を、前記データベースに登録する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  11. 請求項1ないし10の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、前記新規の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、前記検体処理部に対して、当該取得後に予定されている所定の処理順以降の検体に対する処理を中断させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  12. 請求項1ないし11の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    所定の種類の第1試薬について前記音声案内が出力された後、同じ種類の第2試薬について、再度、前記検体処理部によって使用される状態にない試薬に関する新規の試薬情報が前記取得装置によって取得された場合、前記制御装置は、再び、前記第2試薬についての前記音声案内を、前記音声出力部から出力させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  13. 請求項12に記載の検体処理装置において、
    前記音声案内は、交換対象とされる新規の試薬が変更されたことを示す音声を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、前記検体処理部によって使用される状態にある試薬に関する既存の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、当該既存の試薬情報に対応する試薬を交換対象に設定し、交換対象に設定された試薬と同種の新規の試薬の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、前記音声案内を、前記音声出力部から出力させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  15. 請求項14に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、前記既存の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、当該既存の試薬情報に対応する既存の試薬から新規の試薬への交換を、前記取得装置を用いて進めるための手順を示す第2音声案内を、前記音声出力部から出力させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  16. 請求項15に記載の検体処理装置において、
    前記第2音声案内は、新規の試薬容器から試薬情報を前記取得装置によって取得することを促す音声を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  17. 請求項15または16に記載の検体処理装置において、
    前記第2音声案内は、前記取得装置を介して前記既存の試薬情報が適正に入力されたことを示す音声を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  18. 請求項15ないし17の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記第2音声案内は、交換対象に設定された前記既存の試薬の種類を示す音声を含む、ことを特徴とする検体処理装置。
  19. 請求項15ないし18の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記第2音声案内は、前記既存の試薬の残量を通知する音声を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  20. 請求項19に記載の検体処理装置において、
    前記既存の試薬の残量は、当該既存の試薬を処理に使用可能な回数によって通知される、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  21. 請求項15ないし20に記載の検体処理装置において、
    前記第2音声案内は、前記既存の試薬の使用期限に関する音声を含む、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  22. 請求項14ないし21の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、画面を表示する表示部を備え、前記既存の試薬情報が前記取得装置によって取得されると、当該既存の試薬情報に対応する試薬を交換するための操作画面を前記表示部に表示させる、
    ことを特徴とする検体処理装置。
  23. 請求項14ないし22の何れか一項に記載の検体処理装置において、
    前記制御装置は、交換対象に設定された前記既存試薬の試薬情報が、再び、前記取得装置によって取得されると、当該試薬を交換対象から解除する、
    ことを特徴とする検体処理装置。
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