JP2013193774A - 容器蓋シール装置に用いるリテーナー - Google Patents

容器蓋シール装置に用いるリテーナー Download PDF

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Abstract

【課題】容器首下部の外径がリテーナー開口部の内径より小さい場合や、容器首下部の外径のばらつきが大きい場合でも、容器をリテーナー開口部の中央に位置決めし、蓋材の全周に渡ってシール強度を一定にできるリテーナーを提供する。
【解決手段】容器のフランジに蓋を熱融着する装置に用いられ、容器のフランジを保持するリテーナーであって、容器の胴部を収納するための開口部とフランジの下面を支持する天面とを有するリテーナー本体と、リテーナー本体の天面から突出するように設けられ、リテーナー本体の開口部に挿入された容器のフランジ外縁部に接して、容器を開口部の中央に位置決めする位置決め部材とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、天部に設けられた鍔状構造(以下、「フランジ」という)に蓋を熱融着する際に、容器を支持する容器受け台(以下、「リテーナー」という)に関するものである。
フランジを有する容器に、内容物を充填し蓋を熱融着する場合、リテーナーの開口部に容器を投入し、その後容器内に内容物を充填し、容器のフランジをリテーナーで支えた状態で蓋のシール(熱融着)がなされる。
特開昭59−1312号公報
リテーナー開口部に容器を投入し、蓋をシールする包装装置において、蓋のシール強度は重要な管理項目である。シール強度を一定の範囲以内にコントロールしないと、シール強度が強すぎれば手開封が不能となり、一方シール強度が弱すぎればシール部剥離等による、内容物の漏洩等の不具合が発生する。
蓋のシール強度(開封強度)を決定する要素としては、シール温度と、シール時間と、シール圧力とがあり、通常の蓋を熱溶着する装置において、上述の三要素は電気的および機械的に一定に保つことが出来る。しかし、シール圧力、すなわち、シール金型が下降する力を一定に保つことは出来るが、シール圧力を一定に管理してもシール強度が蓋の全周にわたって一定にならない場合がある。この点について説明する。
図1に容器首下部(フランジの付け根付近)の外径がリテーナー開口部の内径に一致している状態を示し、また、図2に容器首下部の外径がリテーナー開口部の内径に一致していない状態を示す。リテーナー7の開口部の内径1と容器首下部の外径4が一致する場合、容器6はリテーナー7の開口部の中央に位置するように投入される。図1の状態では、フランジ2のうち、シール圧力が掛かる領域の幅8は、フランジ2全周に亘って一定となる。
ところが、一般に蓋を熱溶着する装置では、容器のリテーナー開口部への投入、リテーナー開口部からの取り出しを容易にする為、あるいは容器寸法のばらつきを考慮し、リテーナー開口部の内径が容器首下部の外径より大きくなるように設定されている。この場合、図2に示すように、容器6がリテーナー7の開口部の中央に位置決めされずに偏芯した状態が発生する。容器6がリテーナー7の開口部の中央に位置決めされず、リテーナー7の開口部に対して偏芯している場合には、フランジ2のシール圧力が掛かる領域の幅8は全周に亘って一定とはならない。
したがって、シール強度もフランジ2の全周に亘って一定にすることが出来ず、蓋の開封開始部分によって開封強度が変わってしまう。最もシール強度が大きい部分で開封する事が出来ても、内容物をホット充填したり、内容物を充填し蓋を熱溶着した後にボイルやレトルト処理したりする容器包装にあっては、シール強度の弱い部分ではシール剥離を起こし、内容物の漏洩につながるような状態も起こり得る。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、容器首下部の外径がリテーナー開口部の内径より小さい場合や、容器首下部の外径のばらつきが大きい場合でも、容器をリテーナー開口部の中央に位置決めし、蓋材の全周に渡ってシール強度を一定にできるリテーナーを提供する事を目的とする。
本発明に係る容器のフランジに蓋を熱融着する装置に用いられ、容器のフランジを保持するリテーナーであって、容器の胴部を収納するための開口部とフランジの下面を支持する天面とを有するリテーナー本体と、リテーナー本体の天面から突出するように設けられ、リテーナー本体の開口部に挿入された容器のフランジ外縁部に接して、容器を開口部の中央に位置決めする位置決め部材とを備える。
位置決め部材は、3個以上の突起物であり、突起物は、リテーナー本体の天面に設けられた孔に挿入されており、シール金型が下降するのに伴って突起物が孔に収納され、シール金型が上昇するのに伴って突起物が天面から突出するように、突起物を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする。
また、位置決め部材は、環状の枠体であり、枠体はリテーナー本体の天面に設けられた環状の孔に挿入されており、シール金型が下降するのに伴って枠体が孔に収納され、シール金型が上昇するのに伴って枠体が天面から突出するように、枠体を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする。
さらに、位置決め部材は、開口部に近づくにつれて下降する傾斜面を有することを特徴とする。
容器のフランジに蓋を熱融着する装置に用いられ、容器のフランジを保持するリテーナーであって、容器の胴部を収納するための開口部とフランジの下面を支持する天面とを有するリテーナー本体と、リテーナー本体の開口部に挿入された容器の胴部の外面に接して、容器を開口部の中央に位置決めする位置決め部材とを備える。
位置決め部材は、端部がリテーナー本体の開口部内に位置する3個以上の支持体であり、支持体が容器から所定の大きさの荷重を受けているときに支持体を下降させ、支持体が容器から受ける荷重が所定の大きさより小さいときに支持体を上昇させるように、支持体を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする。
位置決め部材は、内周縁がリテーナーの開口部内に位置する環状の支持枠であり、支持枠が容器から所定の大きさの荷重を受けているときに支持枠を下降させ、支持枠が容器から受ける荷重が所定の大きさより小さいときに支持枠を上昇させるように、支持枠を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする。
位置決め部材は、端部がリテーナーの開口部内に位置し、縁直面内で回転可能に支持される3個以上の支持体であり、支持体の端部が容器から所定の大きさの荷重を受けているときに支持体の端部を下降させ、支持体が容器から受ける荷重が所定の大きさより小さいときに端部を上昇させるように、支持体を回転させる回転機構をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係るリテーナーを用いると、リテーナー開口部の内径に対して、容器首下部の外径が違う場合や、ばらつきが大きい場合でも、蓋をシールした容器のフランジ全周に亘り、シール幅を一定とすることができ、この結果、容器のフランジ全周のシール強度を一定とすることができる。
容器首下部の外径がリテーナー穴径と一致している状態の説明図 容器首下部の外径がリテーナー穴径と一致していない状態の説明図 突起物が付いたリテーナーの説明図 リテーナーに突起物を付けた構造の一例を示す説明図 フランジ外縁を規制する枠が付いたリテーナーの説明図 フランジ外縁を規制する枠が付いたリテーナー構造の一例を表す断面図 回転支持体を有した構造を持ったリテーナーの一例を表す説明図 上下可動する支持体を有した構造を持ったリテーナーの一例を表す説明図 上下可動する支持枠を有した構造を持ったリテーナーの一例を表す説明図
フランジを有する容器に内容物を充填し、蓋を熱融着する装置では、蓋を熱融着する際、リテーナーでフランジを支える事で、シール金型から蓋へとシール圧力を加える構成が広く採用されている。しかし、容器の胴部が挿入されるリテーナー開口部の内径は通常容器首下部の外径より大きく設計されるため、容器はリテーナー開口部を水平方向に移動することが可能である。したがって、シール金型とリテーナーとの間に蓋を挟んで蓋及び容器に圧力が掛かっているときには、リテーナー開口部に対して容器が偏芯している事がある。リテーナー開口部に対して容器が偏芯している場合、図2に示すように、容器のフランジとリテーナー天面との重なり幅が部位によって異なる。この状態で蓋が容器にシールされると、フランジの部位毎にシール幅が変わるため、フランジの部位毎にシール強度(開封強度)が変わってしまう。本発明は、この様な状態になる虞のある容器を、常にリテーナー開口部の中央に位置させる構造を有するリテーナーを提供する。
(実施の形態1)
図3に、実施の形態1に係るリテーナーを示し、図4は、図3に示すリテーナーに対する容器の位置決めを説明するための図である。尚、図4は、説明を容易にするために、一対の突起物を容器の両サイドに配置した状態を図示しており、図3のリテーナー開口部の直径方向の断面とは一致していない。
リテーナー11は、リテーナー本体9と、リテーナー本体9の開口部の外側に配置され、容器6のフランジ2の位置を規制する複数の突起物10を備える。突起物10は、リテーナー本体9の天面23より上方に突出するように設けられている。突起物10は、リテーナー開口部に近づくにつれて下降する傾斜面24を有する。突起物10の各々は、容器をリテーナー本体9開口部の中央に位置させることができる位置関係に配置されている。より詳細には、リテーナー本体9の開口部の中心軸から傾斜面24の上端までの距離D1は、容器6の中心軸からフランジ2及び突起物10の接触箇所までの距離D2より大きく、かつ、リテーナー本体9の開口部の中心軸から傾斜面24の下端までの距離D3は、容器6の中心軸からフランジ2及び突起物10の接触箇所までの距離D2とほぼ一致するように設定される。したがって、リテーナー本体9に容器6を投入すると、フランジ2が突起物10の傾斜面24に接触しつつ容器6がリテーナー本体9の開口部に侵入するので、容器6の中心軸とリテーナー本体9の開口部の中心軸とが一致する位置に容器6がガイドされる。
また、シール金型とリテーナー本体9との間でフランジ2をプレスする際にシール金型と干渉する場合は、シール処理の妨げにならないように、突起物10はシール金型と共に下降してリテーナー本体9の内部に挿入される構造とする。図3及び4の例では、突起物10は、リテーナー本体9の天面23に設けられた孔に挿通され、バネ12によって上方に付勢されている。したがって、シール金型(図示せず)が突起物10と接触して下降する際、突起物10は、バネ12の付勢力に抗してリテーナー本体9内部に収納され、シール後にシール金型が上昇すると、バネ12の付勢力によってリテーナー本体9の天面23から突出した状態に復帰する。このように構成すれば、シール金型の外寸にかかわらず、突起物10を設けたことによる蓋シール処理への影響を回避できる。尚、図4に示すように、突起物10の下端には、バネ12によって押し上げられた際にリテーナー本体9からの抜け出しを防止するためのフランジ状のストッパー25が形成されており、リテーナー本体9からの突起部10の脱落が防止されている。一方、シール金型の外寸が十分に小さく、フランジ2のプレス時に突起物10と干渉する虞がない場合には、突起物10は必ずしも上下動自在である必要はなく、リテーナー本体9の天面23から突出した状態に固定されていても良い。
突起物10の数は、3以上である。例えば、容器の外形が円形である場合は、突起物10を3以上設ける必要があり、容器の外形が矩形状であれば突起物10を4以上設ける必要がある。尚、容器の外形としては、三角形や六角形など、円形及び矩形以外の形状もあり得るが、突起物10は、容器6のフランジ2に当接して、容器の水平方向へのずれを抑制できる数及び配置で設ければ良く、容器の形状に応じて適宜設定することができる。尚、突起物10は、円柱状や角柱状の部材によって形成することができる。
突起物10の材質として、アルミ合金等の軽金属やプラスチックを使用できる。突起物10の材質は特に限定されない。金属を使用する場合は、蓋を熱溶着する装置内をリテーナー本体9が移動することを考慮し、軽量の金属材料が好ましく、例えばアルミ合金を好適に使用できる。また、蓋材のシーラント(熱融着層)が加熱溶融されて接触する為、突起物10には、フッ素系樹脂等の焼付け加工等により、樹脂の付着防止と耐熱性とを付与することが好ましい。また、突起物10の材質としてプラスチックを使用する際は、シール金型の熱に対する耐熱性と、蓋材シーラント樹脂の溶融物が付着しない材質を選定する。容器の材質により、蓋のシーラント材や、シール金型の温度が変わるため、例えば、耐熱性があり、溶融シーラント材の非付着性がある、フッ素系樹脂等が好適に使用される。
尚、図3及び4の例では、リテーナー本体9に突起物10を上下動自在に設けているが、上下動の代わりに、突起物10が水平方向に可動できる構造を採用しても良い。すなわち、突起物10をリテーナー本体9の天面23から突出させたまま、突起物10が、第1の位置と第1の位置より外側の第2の位置との間を、開口部の中心軸と直交する方向に水平移動できるようにし、容器6がリテーナー本体9開口部に投入される時点では、外側の第2の位置に突起物10を位置させ、蓋がシールされる前に突起物10を内方の第1の位置に移動させ、容器6をリテーナー本体9開口部の中央に位置決めする。シール時には突起物10を再度外方に移動させても良いし、図3及び4で示した例と同様にシール金型の下降と共に下降させてもよい。
(実施の形態2)
図5に、実施の形態2に係るリテーナーを示し、図6に、図5に示すリテーナーの断面図を示す。図5に示すように、リテーナー21は、リテーナー本体9と、リテーナー本体9の開口部を取り囲むように配置され、容器6のフランジ2の位置を規制する環状の枠13を有する。枠13は、容器6のフランジ2に接して、容器6をリテーナー本体9開口部の中央に位置決めする。枠13の内周壁には、リテーナー本体9開口部に近づくにつれて下降するように傾斜する周面26が設けられている。この周面26の上端縁形状及び下端縁形状は容器のフランジ2の外縁形状と相似形をなし、周面26の上端縁で形成される形状の寸法は、フランジ2の外縁で形成される形状の寸法より大きく、周面26の下端縁で形成される形状の寸法は、フランジ2の外縁で形成される形状の寸法とほぼ一致するように設定されている。リテーナー本体9に設けた枠13に容器6が投入されると、容器6はフランジ2外縁が枠13の周面26に接触しつつリテーナー本体9開口部に侵入し、容器6の中心軸とリテーナー本体9開口部の中心軸とが一致する位置に容器6がガイドされる。
また、シール金型とリテーナー本体9との間でフランジ2をプレスする際にシール金型と干渉する場合は、シール処理の妨げにならないように、枠13はシール金型と共に下降してリテーナー本体9の内部に挿入される構造とする。図5及び6の例では、枠13は、リテーナー本体9に設けられた環状の孔に挿通され、バネ12によって上方に付勢されている。したがって、シール金型が枠13と接触して下降する際、枠13は、バネ12の付勢力に抗してリテーナー本体9内部に収納され、シール後にシール金型が上昇すると、バネ12の付勢力によってリテーナー本体9の天面23から突出した状態に復帰する。このように構成すれば、シール金型の外寸にかかわらず、枠13を設けたことによる蓋シール処理への影響を回避できる。尚、図6に示すように、枠13の下端部には、バネ12によって押し上げられた際にリテーナー本体9からの抜け出しを防止するためのフランジ状のストッパー25が形成されており、リテーナー本体9からの枠13の脱落が防止されている。使用するバネ12の本数は、円形フランジを有する容器では3本でよいが、通常4本以上とし均一に枠13を押し上げる位置に設置する。バネ12が水平方向にずれないようにする為、バネ12上端が接触する枠13下面と、バネ12下端が接触するリテーナー本体9内部に、バネ外径に合わせた浅い円柱状の凹みを付ける事も必要に応じ実施してもよい。一方、シール金型の外寸が十分に小さく、フランジ2のプレス時に枠13と干渉する虞がない場合には、枠13は必ずしも上下動自在である必要はなく、リテーナー本体9の天面23から突出した状態に固定されていても良い。
枠13の材質として、アルミ合金等の軽金属やプラスチックを使用できる。枠13の材質は特に限定されない。金属を使用する場合は、蓋を熱溶着する装置内をリテーナー本体9が移動することを考慮し、軽量の金属材料が好ましく、例えばアルミ合金を好適に使用できる。また、蓋材のシーラント(熱融着層)が加熱溶融されて接触する為、枠13には、フッ素系樹脂等の焼付け加工等により、樹脂の付着防止と耐熱性とを付与することが好ましい。また、枠13の材質としてプラスチックを使用する際は、シール金型の熱に対する耐熱性と、蓋材シーラント樹脂の溶融物が付着しない材質を選定する。容器の材質により、蓋のシーラント材や、シール金型の温度が変わるため、例えば、耐熱性があり、溶融シーラント材の非付着性がある、フッ素系樹脂等が好適に使用される。
(実施の形態3)
容器6をリテーナー本体9の開口部の中央にガイドする方法として、容器6胴部に接触する支持体を設ける方法もある。図7に、実施の形態3に係るリテーナー14を示す。リテーナー14は、リテーナー本体9の開口部の内周壁部分にリテーナー本体9の開口部内へと突出するように設けられ、容器6胴部に接触することによって、容器6をリテーナー本体9開口部の中央に位置させる複数の回転支持体15を備える。回転支持体15は、鉛直面内で回転自在となるように支持されており、回転することによって、回転支持体15の内方端部27の容器支持点を下降させる。回転支持体15の外方端部28にはバネ17が接続されており、回転支持体15の内方端部27がバネ17によって上方に付勢されている。回転支持体15の外方端部28にバネ17を接続する代わりに、錘等で外方端部28に荷重を加えることにより、内方端部27を上方に付勢しても良い。容器位置を適当な位置に留め置く為、回転支持体15の回転軸より外方端部28側にはストッパー16が設けられている。また、容器支持点を下降するのに要するバネ17の付勢力が、容器重量により回転支持体15の内方端部27が下降する程度の大きさ、もしくは、容器重量と内容物重量で回転支持体15の内方端部27が下降する程度の大きさ、あるいは、シール金型が下降した際の押圧力(シール圧力)で回転支持体15の内方端部27が下降する程度の大きさとなるよう、バネ17のバネ定数等を設定するとよい。しかし、回転支持体15が容器6を支持する力で容器6胴部を変形させるほど強い力であってはならない。つまり、バネ定数等は容器6胴部の材質と容器重量、内容物重量により設定を変えるとよい。また、容器6を支える作用点は、容器6を安定して支持できるように、容器6の重心位置より上方に位置させることが好ましい。
容器6の胴部の断面形状が例えば円形の場合は、回転支持体15の数は3以上であれば良く、容器6の胴部の断面形状が例えば矩形の場合は、回転支持体15の数は4以上であれば良い。回転支持体15は、容器の胴部の断面形状が円形であれば周方向に等間隔に配置し、容器6の胴部の断面形状が円形以外の形状であれば回転支持体15に掛かる荷重が均等になるよう配置する。
回転支持体15の材質は一定の耐久性があれば、金属あるいはプラスチックを使用できるが、容器胴部表面との滑り性がよい材質を使用するのが好ましい。容器胴部表面との滑り性が悪い材質を使用する場合、回転支持体15への表面加工等で、容器胴部表面との滑り性を向上させて使用するのが好ましい。
(実施の形態4)
図8に、実施の形態4に係るリテーナー18を示す。図8(a)は、リテーナー18に対する容器の位置決めを説明するための図であり、説明を容易にするために、一対の支持体を容器の両サイドに配置した状態を図示している。また、図8(b)は、リテーナー18の概観図を示す。リテーナー18は、リテーナー本体9の開口部の内周壁部分にリテーナー本体9の開口部内へと突出するように設けられ、容器6胴部に接触することによって、容器6をリテーナー本体9開口部の中央に位置させる複数の支持体19を備える。支持体19は、上下動自在に支持され、バネ17によって上方に付勢されている。支持体19に容器6が保持されている状態では、容器6のフランジ2の下面はリテーナー本体9の天面23に軽く触れるか、少し離れた状態となるように、支持体19を付勢するバネ17の力を調節する。具体的には、容器支持点を下降するのに要するバネ17の付勢力が、容器重量により支持体19が下降する程度の大きさ、もしくは、容器重量と内容物重量で支持体19が下降する程度の大きさ、あるいは、シール金型が下降した際の押圧力(シール圧力)で支持体19が下降する程度の大きさとなるよう、バネ17のバネ定数等を設定するとよい。しかし、支持体19が容器6を支持する力で容器6胴部を変形させるほど強い力であってはならない。つまり、バネ定数他は容器6胴部の材質と容器重量、内容物重量により設定を変えるとよい。また、容器6を支える作用点は、容器6を安定して保持できるように、容器6の重心位置より上方に位置させることが好ましい。
容器6の胴部の断面形状が例えば円形の場合は、支持体19の数は3以上であれば良く、容器6の胴部の断面形状が例えば矩形の場合は、支持体19の数は4以上であれば良い。支持体19は、容器6の胴部の断面形状が円形であれば周方向に等間隔に配置し、容器の胴部の断面形状が円形以外の形状であれば支持体19に掛かる荷重が均等になるよう配置する。
支持体19の材質は、金属あるいはプラスチックを使用できるが、容器胴部表面との滑り性がよい材質を使用するのが好ましい。容器胴部表面との滑り性が悪い材質を使用する場合、支持体19への表面加工等で、容器胴部表面との滑り性を向上させて使用するのが好ましい。アルミ合金の表面にフッ素系の樹脂を焼き付け加工したものと、プラスチックではフッ素系の樹脂とが、支持体19の材質として好適に使用される。
(実施の形態5)
図9に、本実施の形態に係るリテーナー22を示す。図9(a)は、リテーナー22の断面図を示し、図9(b)はリテーナー22の概観図を示す。リテーナー22はリテーナー本体9の開口部の内周壁全周にわたって、リテーナー本体9の開口部内側へと突出するように設けられ、容器6胴部に接触することによって、容器6をリテーナー本体9開口部の中央に位置させる環状の支持枠20を備える。支持枠20は、上下動自在に支持され、バネ17によって上方に付勢されている。容器6のフランジ2下面がリテーナー本体9の天面23に接触するように、容器支持点を下降するのに要するバネ17の付勢力が、容器重量により支持枠20が下降する程度の大きさ、もしくは、容器重量と内容物重量で支持枠20が下降する程度の大きさ、あるいは、シール金型が下降した際の押圧力(シール圧力)で支持枠20が下降する程度の大きさとなるよう、バネ17の本数やバネ定数等を設定するとよい。しかし、支持枠20が容器6を支持する力で容器6胴部を変形させるほど強い力であってはならない。つまり、バネ17の本数やバネ定数等は容器6胴部の材質と容器重量、内容物重量により設定を変えるとよい。また、バネ17が水平方向にずれないようにするため、バネ17上端が接触する支持枠20下面と、バネ17下端が接触するリテーナー本体9の内部に、バネ外径に合わせた浅い円柱状の凹みを付ける事も必要に応じ実施してもよい。また、容器6を支える作用点は、容器6を安定して保持できるように、容器6の重心位置より上方に位置させることが好ましい。
支持枠20の材質は、金属あるいはプラスチックを使用できるが、容器胴部表面との滑り性がよい材質を使用するのが好ましい。容器胴部表面との滑り性が悪い材質を使用する場合、支持枠20への表面加工等で、容器胴部表面との滑り性を向上させて使用するのが好ましい。アルミ合金の表面にフッ素系の樹脂を焼き付け加工したものと、プラスチックではフッ素系の樹脂とが、支持枠20の材質として好適に使用される。
本発明に係る各実施例のリテーナーを用いて蓋をシールされた容器では、容器のフランジ全周に亘りシール圧力が一定となるため、フランジのどの部位から開封されても、開封強度は一定となり、誰でも開封できる強度に設定が可能である。
容器のフランジ外縁部を規制する構造は、同時に枚葉蓋の規制装置として使用できる可能性がある。蓋の外寸は容器のフランジの外寸と同じとなるが、蓋の開封用つまみ部は突起物の無い部分に位置させ、枠体については一部を切り欠き、つまみ部が位置するようにする。蓋が容器フランジ外側にはみ出すことがない為、後工程で容器の取り扱いが楽になる。
容器胴部を保持する物では、構造中に圧電素子等を組み込む事で、オンタイムで容器重量、容器重量と内容物重量、容器重量と内容物重量に蓋を加えた重量が計測できる。また蓋シール工程では、シール金型から容器胴部へ伝わる力も検知でき、シール不良の判定ができる可能性があり、品質管理やロス削減に効果を得られる。
本発明に係るリテーナーは、容器のフランジ全周に亘り開封強度が一定にすることができ、蓋を容器に熱溶着する装置等に有用である。
1 リテーナー開口部の内径
2 フランジ
4 容器首下部の外径
5 シール金型
6 フランジを有する容器
7 従来のリテーナー
8 シール圧力が掛かる範囲
9 リテーナー本体
10 突起物
11 突起物を有するリテーナー
12 バネ
13 フランジ外縁規制枠
14 回転支持体を有するリテーナー
15 回転支持体
16 ストッパー
17 バネ
18 上下可動する支持体を有するリテーナー
19 上下可動する支持体
20 上下可動する支持枠
21 フランジ外縁規制枠を有するリテーナー
22 上下可動する支持枠を有するリテーナー
23 リテーナーの天面
24 傾斜面
25 フランジ状のストッパー
26 周面
27 内方端部
28 外方端部

Claims (8)

  1. 容器のフランジに蓋を熱融着する装置に用いられ、前記容器のフランジを保持するリテーナーであって、
    前記容器の胴部を収納するための開口部と前記フランジの下面を支持する天面とを有するリテーナー本体と、
    前記リテーナー本体の天面から突出するように設けられ、前記リテーナー本体の前記開口部に挿入された前記容器のフランジ外縁部に接して、前記容器を前記開口部の中央に位置決めする位置決め部材とを備える、リテーナー。
  2. 前記位置決め部材は、3個以上の突起物であり、
    前記突起物は、前記リテーナー本体の前記天面に設けられた孔に挿入されており、
    シール金型が下降するのに伴って前記突起物が前記孔に収納され、前記シール金型が上昇するのに伴って前記突起物が前記天面から突出するように、前記突起物を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のリテーナー。
  3. 前記位置決め部材は、環状の枠体であり、
    前記枠体は前記リテーナー本体の前記天面に設けられた環状の孔に挿入されており、
    シール金型が下降するのに伴って前記枠体が前記孔に収納され、前記シール金型が上昇するのに伴って前記枠体が前記天面から突出するように、前記枠体を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のリテーナー。
  4. 前記位置決め部材は、前記開口部に近づくにつれて下降する傾斜面を有することを特徴とする、請求項2または3に記載のリテーナー。
  5. 容器のフランジに蓋を熱融着する装置に用いられ、前記容器のフランジを保持するリテーナーであって、
    前記容器の胴部を収納するための開口部と前記フランジの下面を支持する天面とを有するリテーナー本体と、
    前記リテーナー本体の前記開口部に挿入された前記容器の前記胴部の外面に接して、前記容器を前記開口部の中央に位置決めする位置決め部材とを備える、リテーナー。
  6. 前記位置決め部材は、端部が前記リテーナー本体の前記開口部内に位置する3個以上の支持体であり、
    前記支持体が前記容器から所定の大きさの荷重を受けているときに前記支持体を下降させ、前記支持体が前記容器から受ける荷重が前記所定の大きさより小さいときに前記支持体を上昇させるように、前記支持体を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載のリテーナー。
  7. 前記位置決め部材は、内周縁が前記リテーナーの前記開口部内に位置する環状の支持枠であり、
    前記支持枠が前記容器から所定の大きさの荷重を受けているときに前記支持枠を下降させ、前記支持枠が前記容器から受ける荷重が前記所定の大きさより小さいときに前記支持枠を上昇させるように、前記支持枠を昇降させる昇降機構をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載のリテーナー。
  8. 前記位置決め部材は、端部が前記リテーナーの開口部内に位置し、縁直面内で回転可能に支持される3個以上の支持体であり、
    前記支持体の前記端部が前記容器から所定の大きさの荷重を受けているときに前記支持体の前記端部を下降させ、前記支持体が前記容器から受ける荷重が前記所定の大きさより小さいときに前記端部を上昇させるように、前記支持体を回転させる回転機構をさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載のリテーナー。
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