JP2013193742A - 梱包部材および梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】被梱包物を梱包または開梱する際に、被梱包物が意図せず被梱包物の収納部から外れることなく、これにより梱包部材に対して被梱包物の位置ずれを防止することができる。梱包部材を提供する。
【解決手段】
梱包部材10は、底板部11と、一対の側板部12A,12Bと、前記被梱包物の上部を収納する上部収納部が形成された天板部13と、備えている。底板部11と各側板部12とは、第1のヒンジ部15を介して、側板部12Aと天板部13とは、第2のヒンジ部17を介して連結されている。第2のヒンジ部17には、天板部13の側辺部13dに沿った方向において天板部13および側板部12が連結状態となり、その中央において天板部13および側板部12が非連結状態となるように、天板部13の側辺部13dに沿って切り欠き部17cが形成されている。
【選択図】図4
【解決手段】
梱包部材10は、底板部11と、一対の側板部12A,12Bと、前記被梱包物の上部を収納する上部収納部が形成された天板部13と、備えている。底板部11と各側板部12とは、第1のヒンジ部15を介して、側板部12Aと天板部13とは、第2のヒンジ部17を介して連結されている。第2のヒンジ部17には、天板部13の側辺部13dに沿った方向において天板部13および側板部12が連結状態となり、その中央において天板部13および側板部12が非連結状態となるように、天板部13の側辺部13dに沿って切り欠き部17cが形成されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、筐体内部において前記被梱包物を梱包するための梱包部材に係り、特に、被梱包物を支持した状態で梱包および開梱するに好適な梱包部材に関する。
従来から、被梱包物を梱包する際には、梱包部材により被梱包物を梱包した状態で、筐体内に収納されることが一般的である。具体的には、梱包部材は、合成樹脂の発泡シートまたは非発泡シートから一体形成され、それぞれ支持用凸部により画された溝状の収納部を有する底板部と、その両側に連設された折曲起立自在な側板部とからなる梱包部本体(支持枠体)を備えている。
収納部本体により被梱包物は相互に接触させないように支持され、これを段ボール箱等の筐体に収容して梱包される。さらに、梱包部材は、底板や側板からなる本体とは別に、蓋としての天板を備えており、該天板により収納された被梱包物の上部を被うようにしている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような梱包部材は、梱包部本体(支持枠体)と、天板とが、別体となっているため、梱包時には、これらを個別に管理しなければならず、梱包部本体(支持枠体)と天板とが係合するように、天板の配置方向を考慮して梱包しなければならなかった。
このことを鑑みて、例えば、梱包部本体(支持枠体)と天板とを一体成形した梱包部材が提案されている(例えば非特許文献1参照)。具体的には、図8に示す梱包部材9は、複数の被梱包物Pが互いに干渉しないように支持しながら、これらを並列して梱包するものである。梱包部材9は、図9に示す板状の被梱包物Pの下部Pbを収納して、被梱包物Pを支持する下部収納部91aが形成された底板部91と、被梱包物Pの側部Psを収納する側部収納部92aが形成された一対の側板部92A,92Bと、被梱包物Pの上部Ptを収納する上部収納部93aが形成された天板部93と、を少なくとも備えた構造となっている。
底板部91と隣接する各側板部92A,29Bとは、第1のヒンジ部95を介して連結されており、一対の側板部92A,92Bのうち一方側の側板部92Aと天板部93とは、第2のヒンジ部96を介して連結されている。そして、図10に示すように、筐体98の内部において被梱包物Pの周回を囲繞し、これを支持した状態で、被梱包物Pは梱包される。
意匠登録第966648号公報
ここで、図8に示す梱包部材9を用いた場合には、図10に示すように、筐体98の蓋部99を回動させた状態を維持しつつ、その後、天板部93をさらに外側に向かって回動させた状態で、被梱包物Pを梱包または開梱することになる。
このような梱包時または開梱時には、梱包部材9の天板部93の長手方向中央を、作業者が外側に(矢印方向に)押し広げようとするため、このような作業者の外力により、天板部93と共にこれに連結された側板部92Aが、隣接する中央部において外側に広がろうと変形する。この変形により、筐体98そのものも変形してしまい、被梱包物Pの側部Psが、側板部92Aの側部収納部92aから意図せず外れてしまい、被梱包物Pが位置ずれを起こしてしまうことがあった。これにより、再度、梱包する際には、天板部93の上部収納部93aに、被梱包物Pが納まらないことがあり、これを無理に納めようと天板部93を押さえつけると、被梱包物Pが損傷するおそれもあった。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、梱包部材により梱包された被梱包物を梱包または開梱する際に、被梱包物が意図せず被梱包物の収納部から外れることなく、これにより梱包部材に対して被梱包物の位置ずれを防止することができる梱包部材を提供することにある。
前記課題を解決すべく、本発明に係る梱包部材は、被梱包物の下部を収納して、該被梱包物を支持する下部収納部が形成された底板部と、前記被梱包物の側部を収納する側部収納部が形成された一対の側板部と、前記被梱包物の上部を収納する上部収納部が形成された天板部と、を少なくとも備え、前記底板部と隣接する前記各側板部とは、第1のヒンジ部を介して連結されており、前記一対の側板部のうち一方側の側板部と前記天板部とは、第2のヒンジ部を介して連結されており、筐体内部において前記被梱包物を支持した状態で該被梱包物を梱包するための梱包部材であって、前記第2のヒンジ部には、前記側板部に対向する前記天板部の側辺部に沿った方向の少なくとも一方端側において前記天板部および前記側板部が連結状態となり、前記天板部の前記側辺部に沿った方向の少なくとも中央において前記天板部および前記側板部が非連結状態となるように、前記天板部の前記側辺部に沿った方向に切り欠き部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、筐体内部において、底板部を筐体の内部底面に配置し、一対の側板部をそれぞれ、第1のヒンジ部により屈曲起立させた状態で、筐体内に収納することができる。この際に、一方側の側板部と連結された天板部を、外側に向かって開いた状態にし、この状態を維持して、被梱包物を梱包することができる。具体的には、底板部の下部収納部に被梱包物の底部を収納して、該被梱包物を支持し、さらに、一対の側板部に形成された側部収納部に、被梱包物の側部を収納することができる。
この梱包作業の際に、天板部が外側に向かって開いた状態であっても、天板部の側辺部に沿った方向の少なくとも中央において天板部および側板部が非連結状態となるように切り欠き部が形成されているので、梱包部材の天板部の長手方向中央を、作業者が外側に押し広げようとしても、天板部からの外力が側板部の中央に作用することない。これにより、天板部からの外力を切り欠き部で逃がすことができるので、天板部への外力で側板部はほとんど変形せず、天板部と共にこれに連結した側板部が外側に広がろうとすることを抑制することができる。
この結果、被梱包物が、側板部の側部収納部から意図せず外れることなく、被梱包物が梱包部材に対して位置ずれを起こすことを抑えることができる。そして、梱包時する際には、天板部の上部収納部に被梱包物の上部を好適に収納して、これを梱包体とすることができる。
そして、梱包体を開梱する際には、筐体の蓋部を回動させ、さらに天板部を回動させて、上部収納部から被梱包物を取り外す。この際に、天板部を外側に向かって開いた状態であっても、上述した効果と同様の効果を期待することができる。すなわち、作業者が外側に天板部を押し広げようとしても、天板部からの外力が側板部の中央に作用することなく、この切り欠き部で逃がすことができるので、天板部への外力で側板部はほとんど変形しない。これにより、被梱包物を梱包部材から取り外す際に、被梱包物の側部が側板部の側部収納凹部から意図せず外れることがない。
より好ましい態様としては、前記側板部に対して前記天板部を相対的に回動させたときに、前記天板部の前記側辺部に沿った方向における前記切り欠き部の対向する長辺縁部同士が、非接触となるように前記切り欠き部が形成されている。
この態様によれば、前記側板部に対して前記天板部を相対的に回動させたときに、天板部の側辺部に沿った方向における切り欠き部の対向する長辺縁部同士が接触しないので、天板部の回動により側板部が長辺縁部同士の引っかかりにより開くことなく、天板部を円滑に回動させることができる。
さらに、前記天板部の側辺部に沿った方向における前記切り欠き部の長さは、前記天板部の側辺部の長さに対して、40%以上であることがより好ましい。本発明によれば、切り欠き部の長さを、天板部の側辺部の長さに対して、40%以上にすることにより、天板部を押し広げようとしても、切り欠き部により側板部への外力を逃がすことができる。ここで、側辺部の長さに対して40%未満の場合には、上述した効果を十分に得ることができない。
さらに好ましくは、前記第1のヒンジ部には、前記一方側の側板部の側辺部に沿って、断続的に貫通した貫通部が形成されている。本発明によれば、このような貫通部を設けることにより、第1のヒンジ部が曲がり易くなり、天板部の回動させた場合であっても、底板部に対して側板部を屈曲起立させた状態を維持し易くなる。
本発明によれば、梱包部材により梱包された被梱包物を梱包または開梱する際に、被梱包物が意図せず被梱包物の収納部から外れることなく、これにより梱包部材に対して被梱包物の位置ずれを防止することができる。
〔第1実施形態〕
以下に、図面に基づき、本発明に係る梱包部材の2つの実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る梱包部材を説明するための模式的平面図である。図2は、図1に示す梱包部材のA−A線矢印断面図である。図3は、(a)は、図1に示す梱包部材の天板部のB−B線矢印断面図、(b)は、図1に示す梱包部材の側板部のC−C線矢印断面図、(c)は、図1に示す梱包部材の底板部のD−D線矢印断面図、(d)は、図1に示す梱包部材の側板部のE−E線矢印断面図である。
以下に、図面に基づき、本発明に係る梱包部材の2つの実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る梱包部材を説明するための模式的平面図である。図2は、図1に示す梱包部材のA−A線矢印断面図である。図3は、(a)は、図1に示す梱包部材の天板部のB−B線矢印断面図、(b)は、図1に示す梱包部材の側板部のC−C線矢印断面図、(c)は、図1に示す梱包部材の底板部のD−D線矢印断面図、(d)は、図1に示す梱包部材の側板部のE−E線矢印断面図である。
図4は、(a)は、図1に示す梱包部材を用いた梱包体の梱包状態を示した模式的断面図であり、(b)は、(a)に示す梱包体の開梱または梱包時の状態を示した模式的断面図である。図5は、図4(b)に示す梱包体の切り欠き部近傍の模式的斜視図である。
図1に示す梱包部材10は、上述した図9に示す板状の被梱包物Pを、筐体内部において支持した状態で梱包するための梱包部材(梱包用支持枠体)である。梱包部材10は、適度の剛性と弾性を有し比較的曲げ強度のある合成樹脂のシート材、特に好ましくは後述するように、合成樹脂の発泡シートから真空成形、圧空成形等の成形加工の手段により一体に展開状態に成形されてなる。
素材としては、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等のポリオレフィン系樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)等のポリスチレン(PS)系樹脂、若しくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂からなる発泡材、又は非発泡材からなるシート状の樹脂を挙げることができ、熱成形が可能な樹脂であれば、素材は特に限定されない。
図1〜3に示すように、成形された梱包部材10は、底板部11と、一対の側板部12A,12Bと、天板部13と、を備えている。底板部11と、底板部11の両側において隣接する各側板部12A,12Bとは、第1のヒンジ部15を介して連結されている。
一対の側板部12A,12Bのうち一方側の側板部12Aと天板部13とは、第2のヒンジ部17を介して連結されている。第1および2のヒンジ部15,17は、加熱押圧によるV溝状の折曲部が形成されており、第2のヒンジ部17は側板部12A,12Bを折曲起立可能に連結している。
第1のヒンジ部15,15のうち、一方側の側板部12Aを連結するためのヒンジ部15は、一方側の側板部12Aの側辺部12dに沿って(上述した折曲部上に)、断続的に貫通した貫通部(いわゆるミシン目の抜き加工をしたミシン線)が形成されている。
上述した底板部11には、膨出部分11aが形成されており、膨出部分11aには、被梱包物Pの下部Pbを収納して、被梱包物Pを支持する下部収納部11bが複数並んで形成されている。下部収納部11bは、被梱包物Pの厚みに応じて設定される幅の左右方向に延在した溝形状である。さらに、下部収納部11bは、表面(内面)側に膨出形成された仕切兼用の支持用凸部11cにより区画されており、複数の下部収納部11bは、前後方向つまり第2のヒンジ部17の延在方向(底板部11の側辺部11dに沿った方向)に、被梱包物Pの突出部Pfが収納可能なように、一定間隔に並設されている。すなわち、下部収納部11bとこれを画する支持用凸部11cとが交互に並列している。
各下部収納部11b及び各支持用凸部11cは、左右方向に連続状をなすもののほか、被梱包物Pの形状に応じて、左右方向の中央部等の1個所もしくは複数個所に凹部を残存させて非連続状に形成することもできる。
側板部12A,12Bには、膨出部分12aが形成されている。それぞれの膨出部分12aには、第2のヒンジ部17の延在方向(すなわち、底板部11の側辺部11d(または、側板部12A,12Bの側辺部12d)に沿った方向)に、底板部11の下部収納部11b及び支持用凸部11cと同列、同間隔に溝状の、被梱包物Pの側部Psを収納する側部収納部12b及び支持用凸部12cが交互に並設されている。この側板部12の各側部収納部12b及び各支持用凸部12cについても、左右方向つまり側板部12A,12Bの起立時の上下方向に連続状をなしている。
側板部12A,12Bの起立状態における支持用凸部12cの下端部12fと、底板部11の支持用凸部11cの両側端部11fとは、側板部12A,12Bの折曲起立状態において弾力的に当接するように傾斜状に形成され、側板部12A,12Bが一定以上内方には傾倒しないようになっている。
側板部12A,12Bの起立状態における支持用凸部12cの上端部12gは、天板部13に支持用凸部13cに対して、下端部12fと同様に傾斜状に形成して、天板の支持用凸部13cを当接させて支持するように形成されている。
さらに、天板部13にも、膨出部分13aが形成されている。膨出部分13aには、第2のヒンジ部17の延在方向(すなわち、側板部12Aの側辺部12d(または、天板部13の側辺部13d)に沿った方向)に、側板部12Aの側部収納部12b及び支持用凸部12cと同列、同間隔に溝状の被梱包物Pの上部Ptを収納する上部収納部13b及び支持用凸部13cが交互に並設されている。この天板部13の上部収納部13b及び各支持用凸部13cについても、左右方向に連続状をなしている。
このような梱包部材10において、第2のヒンジ部17には、切り欠き部17cが形成されている。切り欠き部17cは、一方側の側板部12Aに対向する天板部13の側辺部13dに沿った方向の両端側において、天板部13および側板部12Aが連結状態となり、かつ、天板部13の側辺部13dに沿った方向の中央において天板部13および側板部12Aが非連結状態となるように、天板部13の側辺部13dに沿った方向に形成されている。本実施形態では、一方側の側板部12Aに対向する天板部13の側辺部13dに沿った方向の両端側において、天板部13および側板部12Aが連結状態となっているが、少なくとも一方側が連結状態であればよい。
切り欠き部17cは、側板部12Aに対して天板部13を相対的に回動させたときに、天板部13の側辺部13dに沿った方向における切り欠き部17cの対向する長辺縁部17d,17d同士が非接触となるように、形成されている(図5参照)。さらに、切り欠き部17cの端部は、R形状となっている。
このような天板部13の側辺部13dに沿った方向の切り欠き部17cの長さは、たとえば、天板部13の側辺部13dの長さに対して、40%以上であることが好ましい。例えば、その一例を例示すると、天板部13の側辺部13dの長さが1100mmに対して、切り欠き部の長さは、440mm以上であり、切り欠きの幅は、1mm以上、好ましくは、7mm程度が好ましい。また、天板部13および側板部12Aが連結状態となる実質的な第2のヒンジ部17そのものの長さは、5〜500mm程度が好ましい。5mm未満の場合には、この部分が破損して、天板と側板とが分離する可能性がある。
本実施形態によれば、図4(a),(b)に示すように、筐体40の蓋部41を開き、筐体40の内部において、底板部11を筐体40の内部底面42に配置し、一対の側板部12A,12Bをそれぞれ、第1のヒンジ部15により屈曲起立させた状態で、筐体40内に収納することができる。
この際に、一方側の側板部12Aと連結された天板部13を、外側に向かって開いた状態にし、この状態を維持して、被梱包物Pを梱包することができる。具体的には、底板部11の下部収納部11bに被梱包物Pの下部Pbを収納して、被梱包物Pを支持し、さらに、一対の側板部12A,12Bに形成された側部収納部12bに、被梱包物Pの側部Psを収納することができる。
この梱包作業の際に、図5に示すように、天板部13を外側に向かって開いた状態であっても、天板部13の側辺部13dに沿った方向の少なくとも中央において、天板部13および側板部12Aが非連結状態となるように切り欠き部17cが形成されているので、梱包部材10の天板部13の長手方向中央を、作業者が外側に押し広げようとしても、切り欠き部17cが変形し、天板部13からの外力が側板部の中央に作用することながない。
すなわち、この切り欠き部17cが変形することにより、天板部13からの外力を逃がすことができ、天板部13への外力が作用しても、側板部12Aはほとんど変形しない。これにより、天板部13と共にこれに連結した側板部12Aが外側に広がろうとすることを抑制することができる。
この結果、被梱包物Pが、側板部12Aの側部収納部12bから意図せず外れることなく、被梱包物Pが梱包部材10に対して位置ずれを起こすことはほとんどない。そして、梱包時する際には、天板部13の上部収納部13bに被梱包物Pの上部Ptを好適に収納して、これを梱包体とすることができる。
そして、梱包体を開梱する際には、筐体40の蓋部41を回動させて開き、さらに天板部13を回動させて、上部収納部13bから被梱包物Pを取り外す。この際に、天板部13を外側に向かって開いた状態であっても、上述したのと同様の効果を期待することができる。
すなわち、作業者が外側に天板部13を押し広げようとしても、天板部13からの外力が側板部12の中央に作用することなく、この切り欠き部が変形することにより、この外力を逃がすことができる。これにより、天板部13への外力で側板部12Aはほとんど変形しない。このような結果、被梱包物Pを梱包部材10から取り外す際に、被梱包物Pの側部Psが側板部12Aの側部収納部12bから意図せず外れることがない。
さらに、側板部12Aに対して天板部13を相対的に回動させたときに、天板部13の側辺部13dに沿った方向における切り欠き部17cの対向する長辺縁部17d,17d同士が非接触となる。これにより、天板部13の回動により側板部12Aが長辺縁部17d,17d同士の引っかかりにより外側に開くことなく、天板部を円滑に回動させることができる。
天板部13の回動により側板部12Aが、側板部12Aの側辺部12dに引っかかって開くことなく、天板部13を円滑に回動させることができる。
さらに、第1のヒンジ部15に、貫通部を設けることにより、第1のヒンジ部15が曲がり易くなり、天板部13の回動させた場合であっても、底板部11に対して側板部12Aを屈曲起立させた状態を維持し易くなる。これにより、被梱包物Pの側部Psが側板部12Aの側部収納部12bから意図せず外れることをさらに抑えることができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態に係る梱包部材を説明するための模式的平面図である。図7は、図6に示す梱包部材を用いた梱包体の梱包状態を示した模式的断面図である。第2実施形態は、1つの梱包部材に対して、底板部、一対の側板部、および天板部を2組設けた天である。従って、第1実施形態と同じ部分には、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る梱包部材を説明するための模式的平面図である。図7は、図6に示す梱包部材を用いた梱包体の梱包状態を示した模式的断面図である。第2実施形態は、1つの梱包部材に対して、底板部、一対の側板部、および天板部を2組設けた天である。従って、第1実施形態と同じ部分には、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施系形態の梱包部材10は、中心線CLに沿って線対称の形状をしており、中心線CLを挟んで、両側に、側板部12B、底板部11,側板部12A,天板部13が順次形成されている。また、中心線CLを挟んで側板部同士12B,12Bは、第1のヒンジ部と同様のヒンジ部19により連結されている。
図7に示すように、このような梱包部材10は、側板部同士12B,12Bを背面において接触するように、中心線CL同士を山折にして、底板部同士11,11を隣接させる。そして、外側に位置するそれぞれの側板部12Bを第1のヒンジ部15により屈曲起立させた状態で、筐体40内に収納することができる。
このとき、各側板部12Aと連結された天板部13を、外側に向かって開いた状態にし、この状態を維持して、被梱包物Pを梱包することができる。さらに、図7に示すように、この被梱包材10は2段積みされる。
本実施形態の場合も同様に、天板部13の側辺部13dに沿った方向の少なくとも中央において天板部13および側板部12Aが非連結状態となるように切り欠き部17cが形成されている。これにより、この梱包作業の際に、各天板部13を外側に向かって開いた状態であっても、両側に位置する天板部13からの外力が側板部12Aの中央に作用することなく、この切り欠き部で逃がすことができるので、天板部13への外力で側板部12Aはほとんど変形しない。これにより、天板部13と共にこれに連結した側板部12Aが外側に広がろうとすることを抑制することができる。
この結果、被梱包物Pが、各側板部12Aの側部収納部12bから意図せず外れることなく、被梱包物Pが梱包部材10に対して位置ずれを起こすことはほとんどなく、梱包体とすることができる。
そして、梱包体を開梱する際にも同様に、作業者が外側に天板部13を押し広げようとしても、天板部13からの外力が側板部の中央に作用することなく、この切り欠き部で逃がすことができるので、天板部13への外力で側板部はほとんど変形しない。これにより、被梱包物Pを梱包部材10から取り外す際に、被梱包物Pの側部Psが側板部12Aの側部収納凹部から意図せず外れることがない。
10:梱包部材、11:底板部、11a:膨出部分、11b:下部収納部、11c:支持用凸部、11d:側辺部、11f:側端部、12A,12B:側板部、12a:膨出部分、12b:側部収納部、12c:支持用凸部、12d:側辺部、12f:下端部、12g:上端部、13:天板部、13a:膨出部分、13b:上部収納部、13c:支持用凸部、13d:側辺部、15:第1のヒンジ部、17:第2のヒンジ部、17c:切り欠き部、17d:長辺縁部、40:筐体、41:蓋部、P:被梱包物、Ps:側部、Pt:上部、Pb:下部、CL:中心線
Claims (5)
- 被梱包物の下部を収納して、該被梱包物を支持する下部収納部が形成された底板部と、前記被梱包物の側部を収納する側部収納部が形成された一対の側板部と、前記被梱包物の上部を収納する上部収納部が形成された天板部と、を少なくとも備え、
前記底板部と隣接する前記各側板部とは、第1のヒンジ部を介して連結されており、前記一対の側板部のうち一方側の側板部と前記天板部とは、第2のヒンジ部を介して連結されており、筐体内部において前記被梱包物を支持した状態で該被梱包物を梱包するための梱包部材であって、
前記第2のヒンジ部には、前記側板部に対向する前記天板部の側辺部に沿った方向の少なくとも一方端側において前記天板部および前記側板部が連結状態となり、前記天板部の前記側辺部に沿った方向の少なくとも中央において前記天板部および前記側板部が非連結状態となるように、前記天板部の前記側辺部に沿った方向に切り欠き部が形成されていることを特徴とする梱包部材。 - 前記側板部に対して前記天板部を相対的に回動させたときに、前記天板部の前記側辺部に沿った方向における前記切り欠き部の対向する長辺縁部同士が、非接触となるように前記切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包部材。
- 前記天板部の側辺部に沿った方向における前記切り欠き部の長さは、前記天板部の側辺部の長さに対して、40%以上であることを特徴とする請求項2に記載の梱包部材。
- 前記第1のヒンジ部には、前記一方側の側板部の側辺部に沿って、断続的に貫通した貫通部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梱包部材。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の梱包部材を前記筐体内に収容し、前記梱包部材により前記被梱包物が梱包された梱包体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012059374A JP2013193742A (ja) | 2012-03-15 | 2012-03-15 | 梱包部材および梱包体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012059374A JP2013193742A (ja) | 2012-03-15 | 2012-03-15 | 梱包部材および梱包体 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110668009A (zh) * | 2019-08-29 | 2020-01-10 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种缓冲衬垫及具有其的包装结构 |
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2012
- 2012-03-15 JP JP2012059374A patent/JP2013193742A/ja active Pending
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