JP2013192535A

JP2013192535A - ジグザグ蔓の手

Info

Publication number: JP2013192535A
Application number: JP2012065075A
Authority: JP
Inventors: Masao Murakami; 正男村上
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2012-03-22
Filing date: 2012-03-22
Publication date: 2013-09-30

Abstract

【課題】蔓植物をジグザグに這わせて低位置で管理栽培することが可能となりまた遮光と目隠しに有効な密度の濃い緑のカーテンを効果的な高さに設定することができる栽培手段を提供する。
【解決手段】左右の支柱３の上下に梁１を渡して固定し、上段の梁１には滑車２を取り付け、この滑車２に蔓植物を誘引する網４を巻いたロールを取り付けるとともに、網４を巻いたロール先端を垂らし、蔓植物の成長と共に網４を巻いたロールを横に倒して支柱３に備え付けられた引っ掛け針６、７、８に引っ掛ける作業を繰り返すことでジグザグに管理栽培することを可能たらしめる構造のジグザグ蔓の手。
【選択図】図１

Description

本発明は、高く伸びる蔓植物を低い位置で管理することによって、目の高さでの緑や花、果実の鑑賞、及び手の届く範囲での人工授粉や摘芯、果実の収穫作業を可能にし、日除けや目隠し効果を高めるジグザグ蔓の手に関するものである。

従来、蔓植物の管理は地を這わせるか、垂直に立てられた手、屋根状やトンネル状の形態をした手に這い上がらせる方法等で行われてきた。支柱に掛けられるネットは菱形の網のものも見受けられ、素朴な枝付きの竹の手と同様、放射状に脇芽を育てる効果を挙げていた。

特開２０１１−１７７１０２号公報実用新案登録第３１５０４３７号

蔓植物は高く伸びてしまうと花や緑、果実を目の高さで鑑賞できなくなったり、人工授粉や摘芯、果実の収穫作業を手の届く範囲でできなくなったり、日除けや目隠し効果の高い脇芽が繁茂した緑の密度の濃い部分が高い位置になったりするので、従来の支柱やネットによる手は蔓植物の管理上、必ずしも十分に効果を上げているとは言い難かった。

本発明は、以上の問題点を解決するものである。

左右の支柱の上下に梁を渡して固定し、全体として四角い枠をつくり、その上段の梁に蔓植物の手となる網を巻きつけた網巻ロールを取り付けて、その網の先端を垂らして蔓植物の手としたものである。このようなジグザグ蔓の手であれば、蔓植物の成長と共に網を横に倒して支柱に備え付けられた引っ掛け針に引っ掛け、蔓植物の生育をジグザグに管理して占有面積を少なくした状態で栽培管理することができるものである。

本発明は、蔓植物をジグザグに這わせて低位置で管理栽培することを目的としているので人工授粉や摘芯、果実の収穫などの作業が手の届く範囲でできる、日常生活における視界内で緑や花、果実の鑑賞ができる、主幹が横に寝かされることで脇芽が繁茂し遮光と目隠しに有効な密度の濃い緑のカーテンを効果的な高さに設定することができるなどの効果が期待できる。

本発明の使用状態を示す斜視図本発明の要部拡大図同じく本発明の要部拡大図同じく本発明の要部拡大図同じく本発明の要部拡大図

以下、本発明の実施の形態をゴーヤの栽培を例に詳しく説明する。

２階ベランダまでの高さを想定した長さ３ｍ程度の左右２本の支柱（３）には、上部先端に建物損傷防止用のゴム（１１）を設け、下部先端は鋭利に尖らせ、上部と下部には梁固定釘（１２）を、中間部には３０ｃｍ間隔で網（４）を引っ掛ける引っ掛け針（６、７、８、………）を設ける。長さ２ｍ程度の上下２枚の梁（１）の左右には梁固定釘受け穴（１３）を、下部の梁（１）の中央には幅３０ｃｍ、長さ２５メートル程度に及ぶ網（４）を最初に引っ掛ける引っ掛け針Ａ（５）を、上部の梁（１）の中央には網（４）が垂れてこないように固定する引っ掛け針Ｅ（１０）を設ける。引っ掛け針Ｅ（１０）に網（４）を掛けたり外したりする網操作棒（９）は先端をＳ字形に曲げる。滑車（２）はボルト受け穴（１５）を備えた腕（１４）及び、網止め針（１７）、ボルト（１８）、ナット（１９）を備えた網巻ロール（１６）から成る。

本発明は、以上のような構造である。

本発明を使用するときは、ゴーヤの手となる網（４）を網巻きロール（１６）に設けられた網止め針（１７）に止めてから網巻きロール（１６）に巻きつける。次に腕（１４）の両端を少し開いてボルト受け穴（１５）をボルト（１８）にはめてナット（１９）で止め、滑車（２）を組み立てる。滑車（２）を上段の梁（１）に通してから、左右の支柱（３）の梁固定釘（１２）を梁（１）の梁固定釘受け穴（１３）に通して上下段の梁（１）を支柱（３）に固定する。支柱（３）を地面に突き刺して滑車（２）の網（４）を網操作棒（９）で引きずり下ろし、下段の梁（１）に取り付けられた引っ掛け針Ａ（５）に引っ掛ける。ゴーヤが網（４）に巻きついてある程度伸びたら支柱（３）に取り付けられた引っ掛け針Ｂ（６）、更にその上の引っ掛け針Ｃ（７）に網（４）を引っ掛ける。そして網（４）が弛まないようにその上部を網操作棒（９）で上段の梁（１）に取り付けられた引っ掛け針Ｅ（１０）に引っ掛けて固定する。ゴーヤが更に伸びたら網操作棒（９）で網（４）を引っ掛け針Ｅ（１０）から外し、梁（１）の長さ分引きずりおろして横に倒し、引っ掛け針Ｄ（８）に引っ掛け、網操作棒（９）で網（４）の上部を上段の梁（１）の引っ掛け針Ｅ（１０）に再度引っ掛けて固定する。この操作を繰り返すことでゴーヤを２ｍ幅でジグザグに這わせながら低い位置で管理栽培することができ、併せて上に伸びようとするゴーヤの性質上、脇芽の繁茂が旺盛になり密度の濃い緑のカーテンの実現が可能となる。本発明を建物の壁などに立て掛けて使用する時はゴム（１１）が建物を損傷から守る上で有効となる。

１梁
２滑車
３支柱
４網
５引っ掛け針Ａ
６引っ掛け針Ｂ
７引っ掛け針Ｃ
８引っ掛け針Ｄ
９網操作棒
１０引っ掛け針Ｅ
１１ゴム
１２梁固定釘
１３梁固定釘受け穴
１４腕
１５ボルト受け穴
１６網巻ロール
１７網止め針
１８ボルト
１９ナット

Claims

左右の支柱に梁固定釘を設けるとともに、上下２本の梁には前記固定釘を受け止める受け穴を設け、上段の梁には滑車を取り付け、この滑車に蔓植物をジグザグ状に誘引する網を巻いたロールを取り付けるとともに、左右の支柱と上下の梁のそれぞれに網をジグザグ状に固定する引っ掛け針を設け、前記滑車に取り付けられた高位置の網を操作する網操作棒を備えたジグザグ蔓の手。