JP2013192513A - ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物含有飲食物並びにブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法 - Google Patents

ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物含有飲食物並びにブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブラックジンジャー抽出物が有する苦味、渋味、甘味、後味等の呈味を改善することができるだけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも低減することができ、繰返し飲みたくなる程度に総合的な美味しさを備えた、ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物含有飲食物並びにブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法の提供。
【解決手段】本発明のブラックジンジャー抽出物組成物は、糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかである化合物とブラックジンジャー抽出物とを含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物含有飲食物並びにブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法に関する。
ブラックジンジャー(黒ショウガ)は、ショウガ科バンウコン属の植物であって、学名は、ケンペリア・パルウィフローラ(Kaempferia parviflora)であり、東南アジアのタイ等に分布しており、この地域から容易に入手可能である。
このブラックジンジャーの抽出物は、本出願人の鋭意研究により、優れた抗酸化作用、抗老化作用、抗炎症作用、育毛作用、抗肥満作用、美白作用等を有することが既に知見されている(特許文献1参照)。そこで、ブラックジンジャーから有効成分を抽出し、活性の強いブラックジンジャー抽出物を飲食物に添加して摂取することが試みられている。
しかし、ブラックジンジャー抽出物は、甘味がなく、苦味、渋味等の非嗜好性の呈味を有するだけでなく、ブッラクジンジャー特有の匂いのために、後味が悪く、繰返して飲み難いという問題がある。
したがって、ブラックジンジャー抽出物が有する苦味、渋味、甘味、後味等の呈味を改善することができるだけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも低減することができ、繰返し飲みたくなる程度に総合的な美味しさを備えた、ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物含有飲食物並びにブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法の開発が強く望まれているのが現状である。
特開2009−051790号公報
本発明は、前記従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、ブラックジンジャー抽出物が有する苦味、渋味、甘味、後味等の呈味を改善することができるだけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも低減することができ、繰返し飲みたくなる程度に総合的な美味しさを備えた、ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物含有飲食物並びにブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、ブラックジンジャー抽出物の有する特有の匂い、苦味、渋味等の不快な呈味を、糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかである化合物を配合することにより、効果的に抑えることができると共に、ブラックジンジャー抽出物の有効成分に何ら影響を与えることなく、簡便な操作で安価に、しかも、後味が良く、総合的な美味しさと、繰返して飲みたいという優れた特性を有するブラックジンジャー抽出物組成物が得られ、この組成物を飲食物に添加しても、飲食物本来の風味を損うことがなく、また味の調和をとることが容易なので、ブラックジンジャー抽出物を必要とする幅広い消費者、特に、匂い、苦味、渋味等に敏感な女性などにも安心して気軽に摂取してもらえるブラックジンジャー抽出物組成物が得られることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかである化合物と、ブラックジンジャー抽出物と、を含有することを特徴とする呈味良好なブラックジンジャー抽出物組成物である。
<2> 糖が、ラクトース、マルトース、及びパラチノースの少なくともいずれかであり、糖アルコールが、マルチトール、キシリトール、及びエリスリトールの少なくともいずれかであり、可食性酸類が、アスコルビン酸、及びクエン酸の少なくともいずれかであり、人工甘味料が、アセスルファムカリウムである前記<1>に記載のブッラクジンジャー抽出物組成物である。
<3> 糖の配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.1質量部〜10質量部であり、糖アルコールの配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.1質量部〜50質量部であり、可食性酸類の配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.05質量部〜1質量部であり、人工甘味料の配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.001質量部〜0.05質量部である前記<1>から<2>のいずれかに記載のブラックジンジャー抽出物組成物である。
<4> ブラックジンジャー抽出物が、ブラックジンジャー(Kaempferia parviflora)の根茎部を水、親水性有機溶媒及びこれらの混合溶媒のいずれかを用いて抽出処理して得られた抽出物である前記<1>から<3>のいずれかに記載のブラックジンジャー抽出物組成物である。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のブラックジンジャー抽出物組成物を飲食物に添加してなることを特徴とするブラックジンジャー抽出物含有飲食物である。
<6> 糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかの化合物をブラックジンジャー抽出物に対して添加することにより、ブラックジンジャー抽出物の匂い、後味、苦味、及び渋味が改善されることを特徴とするブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決することができ、ブラックジンジャー抽出物が有する苦味、渋味、甘味、後味等の呈味を改善することができるだけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも低減することができ、繰返し飲みたくなる程度に総合的な美味しさを備えた、ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物含有飲食物並びにブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法を提供することができる。
図1Aは、実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図1Bは、実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図1Cは、実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図1Dは、実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図1Eは、実施例1及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図2Aは、実施例2及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図2Bは、実施例2及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図2Cは、実施例2及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図3Aは、実施例3及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図3Bは、実施例3及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図3Cは、実施例3及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図4Aは、実施例4及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図4Bは、実施例4及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図4Cは、実施例4及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図4Dは、実施例4及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図4Eは、実施例4及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図4Fは、実施例4及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図5Aは、実施例5及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図5Bは、実施例5及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図5Cは、実施例5及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図6Aは、実施例6及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図6Bは、実施例6及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図6Cは、実施例6及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図7Aは、実施例7及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図7Bは、実施例7及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図7Cは、実施例7及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図7Dは、実施例7及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図8Aは、実施例8及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図8Bは、実施例8及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図8Cは、実施例8及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図8Dは、実施例8及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図9Aは、実施例9及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図9Bは、実施例9及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図9Cは、実施例9及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。 図9Dは、実施例9及び比較例1の呈味評価の結果を示す図である。
(ブラックジンジャー抽出物組成物及びブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法)
本発明のブラックジンジャーの抽出物組成物は、糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかである化合物と、ブラックジンジャー抽出物とを含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。
本発明のブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法は、糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかの化合物をブラックジンジャー抽出物に対して添加することにより、ブラックジンジャー抽出物の匂い、後味、苦味、及び渋味が改善され、ブラックジンジャー抽出物の甘味が増える呈味改善方法である。
<ブラックジンジャー抽出物>
前記ブラックジンジャー(黒ショウガ)は、ショウガ科バンウコン属の植物であって、学名は、ケンペリア・パルウィフローラ(Kaempferia parviflora)であり、東南アジアのタイ等に分布しており、この地域から容易に入手可能である。
前記ブラックジンジャーの抽出物は、植物の抽出に一般に用いられている方法により容易に得ることができ、例えば、ブラックジンジャーの根茎部を水、親水性有機溶媒及びこれらの混合溶媒のいずれかを用いて抽出処理して得られた抽出物(抽出液)などが挙げられ、前記抽出液の希釈液、濃縮液、又は前記抽出液の乾燥物としてもよい。
前記ブラックジンジャー抽出物の抽出部位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、葉部、花部、根茎部などが挙げられるが、これらの中でも、根茎部が好ましい。
前記ブラックジンジャー抽出物の抽出部位の調製方法としては、各部位を乾燥させた後、そのまま又は粗砕機を用い粉砕して溶媒抽出に供することにより得ることができる。前記乾燥は、天日で行ってもよいし、通常使用されている乾燥機を用いて行ってもよい。
前記ブラックジンジャー抽出物の抽出溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等の水;炭素数1〜5の低級アルコール、低級脂肪族ケトン、炭素数2〜5の多価アルコール等の親水性溶媒;又はこれらの混合溶媒などが挙げられる。
前記ブラックジンジャー抽出物の抽出条件(抽出時間及び抽出温度)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50℃〜95℃にて1時間〜4時間程度であり、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40℃〜80℃にて30分間〜4時間程度である。
前記ブラックジンジャー抽出物は精製してもよく、該精製する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離などの精製方法が挙げられる。
<糖>
前記糖は、前記ブラックジンジャー抽出物の呈味を改善する成分である。
前記糖としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グルコース、アロース、アルトロース、マンノース、グロース、イドース、ガラクトース等の単糖類;タロースラクトース、マルトース、パラチノース等の二糖類;ラフィノース、パノース、マルトトリオース、メレジトース、ゲンチアノース等の三糖類;スタキオース等の四糖類などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ブラックジンジャーの苦味、渋味、甘味、及び後味だけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも改善することができる点で、ラクトース、マルトース、パラチノース等の二糖類がより好ましい。
−ラクトース−
前記ラクトース(乳糖)(化学式:C122211;分子量:342.3)は、下記構造式(1)で表され、D−ガラクトースとD−グルコースとがβ−1,4ガラクシド結合した二糖類である。前記ラクトースとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、ラクトース(製品名「ラクトース」、和光純薬工業社製)などが挙げられる。
−マルトース−
前記マルトース(麦芽糖)(化学式:C122211;分子量:342.3)は、下記構造式(2)で表され、α−グルコース2分子がα−1,4グリコシド結合した還元性の二糖類である。前記マルトースとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、マルトース(製品名「マルトース」、和光純薬工業社製)などが挙げられる。
−パラチノース−
前記パラチノース(化学式:C122211;分子量:342.3)は、下記構造式(3)で表され、スクロースに転移酵素を作用させて結合の仕方を変えた二糖類である。前記パラチノースとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、パラチノース(製品名「パラチノース一水和物」、和光純薬工業株式会社製)などが挙げられる。
前記糖の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ブラックジンジャー抽出物の特有の匂い、後味、苦味、渋味、甘味等の呈味を容易に改善することができる点で、前記ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、0.1質量部〜10質量部が好ましく、1質量部〜10質量部がより好ましい。
前記糖を前記ブラックジンジャー抽出物に対して添加する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、糖の粉末を添加する方法、糖の濃縮溶液を添加する方法、糖のシロップを添加する方法などが挙げられる。
<糖アルコール>
前記糖アルコールは、前記ブラックジンジャー抽出物の呈味を改善する成分である。
前記糖アルコールは、カルボニル基が還元されて生成する糖の一種であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ソルビトール、イソマルト、ラクチトール、スクロース、グリセリンなどが挙げられる。これらの中でも、ブラックジンジャーの苦味、渋味、甘味、及び後味だけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも改善することができる点で、マルチトール、キシリトール、エリスリトールが好ましい。
−マルチトール−
前記マルチトール(化学式:C122411;分子量:344.31)は、下記構造式(4)で表され、酵素糖化法によって澱粉からつくられるマルトースを原料として高圧下で接触還元して得られる糖アルコールの一種である。前記マルチトールとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、マルチトース(製品名「マルチトース」、和光純薬工業株式会社製)などが挙げられる。
−キシリトール−
前記キシリトール(化学式:C12;分子量:152.15)は、下記構造式(5)で表され、キシロースから合成される糖アルコールの一種である。前記キシリトールとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、キシリトール(製品名「キシリトール」、和光純薬工業株式会社製)などが挙げられる。
−エリスリトール−
前記エリスリトール(化学式:C10;分子量:122.12)は、下記構造式(6)で表され、メロン、ブドウ、梨等の果実;醤油、味噌、清酒等の発酵食品に含まれている天然の糖アルコールである。前記エリスリトールとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、エリスリトール(製品名「ジペンタエリスリトール」、和光純薬工業株式会社製)などが挙げられる。
前記糖アルコールの配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ブラックジンジャー抽出物の特有の匂い、後味、苦味、渋味、甘味等の呈味を容易に改善することができる点で、前記ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、0.1質量部〜50質量部が好ましく、前記マルチトールの場合、5質量部〜50質量部がより好ましく、前記キシリトールの場合、0.1質量部〜10質量部がより好ましく、前記エリスリトールの場合、0.5質量部〜50質量部がより好ましい。
前記糖アルコールを前記ブラックジンジャー抽出物に対して添加する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、糖アルコールの粉末を添加する方法、糖アルコールの濃縮溶液を添加する方法、糖アルコールのシロップを添加する方法などが挙げられる。
<可食性酸類>
前記可食性酸類は、前記ブラックジンジャー抽出物の呈味を改善する成分である。
前記可食性酸類は、酸を有する有機化合物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、蟻酸、酢酸、シュウ酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸などが挙げられる。これらの中でも、ブラックジンジャーの苦味、渋味、甘味、及び後味だけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも改善することができる点で、アスコルビン酸、クエン酸が好ましい。
−アスコルビン酸−
前記アスコルビン酸(化学式:C;分子量176.13)は、下記構造式(7)で表され、ラクトン構造を持つ有機化合物の一種である。前記アスコルビン酸としては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、アスコルビン酸(製品名「L(+)−アスコルビン酸」、和光純薬工業株式会社製)などが挙げられる。
−クエン酸−
前記クエン酸(化学式:C;分子量192.13)は、下記構造式(8)で表され、ヒドロキシ酸を有する有機化合物の一種である。前記クエン酸としては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、クエン酸(製品名「クエン酸」,和光純薬工業株式会社製)などが挙げられる。
前記可食性酸類の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ブラックジンジャー抽出物の特有の匂い、後味、苦味、渋味、甘味等の呈味を容易に改善することができる点で、前記ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、0.05質量部〜1質量部が好ましく、0.5質量部〜1質量部より好ましい。
前記可食性酸類を前記ブラックジンジャー抽出物に対して添加する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、可食性酸類の粉末を添加する方法、可食性酸類の濃縮溶液を添加する方法、可食性酸類のシロップを添加する方法などが挙げられる。
<人工甘味料>
前記人工甘味料は、前記ブラックジンジャー抽出物の呈味を改善する成分である。
前記人工甘味料としては、食品に存在しない甘み成分を人工的に合成したものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロース、サッカリンなどが挙げられる。これらの中でも、ブラックジンジャーの苦味、渋味、甘味、及び後味だけでなく、ブラックジンジャー特有の匂いをも改善することができる点で、アセスルファムカリウムが好ましい。
−アセスルファムカリウム−
前記アセスルファムカリウム(化学式:CKNOS;分子量:201.24)は、下記構造式(9)で表され、ジケテンとスルファミン酸とを反応させ、これに三酸化硫黄を反応させることによりアセスルファム環を作った後、水酸化カリウムで中和することにより得られる人工甘味料の一種である。前記アセスルファムカリウムとしては、特に制限はなく、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、アセスルファムカリウム(製品名「サネット」、キリン協和フーズ株式会社製)などが挙げられる。
前記人工甘味料の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記ブラックジンジャー抽出物の特有の匂い、後味、苦味、渋味、甘味等の呈味を容易に改善することができる点で、前記ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、0.001質量部〜0.05質量部が好ましく、0.01質量部〜0.05質量部がより好ましい。
前記人工甘味料を前記ブラックジンジャー抽出物に対して添加する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、人工甘味料の粉末を添加する方法、人工甘味料の濃縮溶液を添加する方法、人工甘味料のシロップを添加する方法などが挙げられる。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、賦形剤、防湿剤、防腐剤、強化剤、乳化剤、酸化防止剤、調味料、着色料、香料、保湿剤、油性成分、紫外線吸収剤、増粘剤、粉末成分、色剤、水性成分、水、皮膚栄養剤、収斂剤、殺菌剤、抗菌剤、保湿剤、細胞賦活剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類などが挙げられる。
<配合の組合せ>
前記ブラックジンジャー抽出物組成物における呈味改善に寄与する化合物を1種以上組合せた例としては、例えば、ブラックジンジャー抽出物とラクトースとを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物、ブラックジンジャー抽出物とマルトースとを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物、ブラックジンジャー抽出物とパラチノースとを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物、ブラックジンジャー抽出物とマルチトールとを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物、ブラックジンジャー抽出物とキシリトールとを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物、ブラックジンジャー抽出物とエリスリトールとを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物、ブラックジンジャー抽出物とアスコルビン酸とを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物、ブラックジンジャー抽出物とクエン酸とを配合してなるブラックジンジャー抽出物組成物などが好適である。
<効果>
本発明のブラックジンジャー抽出物組成物は、ブラックジンジャー抽出物特有の匂い、後味、苦味、渋味等の呈味を容易に改善することができ、ブラックジンジャー抽出物の甘味が増え、総合的な美味しさを備えており、繰返して飲みたいという評価が得られるものであり、粉末、顆粒、キューブ、ペースト、液体などいずれの形態でもよく、製剤化に際しては、必要に応じて更に分散剤、賦形剤等の任意の助剤を配合することができる。
(ブラックジンジャー抽出物含有飲食物)
本発明のブラックジンジャー抽出物含有飲食物は、本発明のブラックジンジャー抽出物組成物を飲食物に添加してなる。この場合、ブラックジンジャー抽出物組成物の飲食物への添加量は、飲食物の種類に応じて異なり一概に規定することはできないが、ブラックジンジャー抽出物組成物として飲食物全体の0.1質量%〜50質量%の添加が好ましく、場合によっては50質量%を超えても使用可能である。また、前記ブラックジンジャー抽出物として1日あたり10mg〜1,000mgの摂取量で有効な結果が得られる。
前記ブラックジンジャー抽出物組成物が適用できる飲食物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料、アルコール飲料、コーヒー飲料、コーヒー入り清涼飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;種々の形態の健康・栄養補助食品;その他スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物などが挙げられる。更に、本発明組成物は、上記飲食物以外にも経口摂取する、錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、トローチ、うがい薬等の医薬品、医薬部外品等、口中清涼剤、口臭防止剤等の口腔内で使用する口腔清涼剤、歯磨剤などに添加して用いることができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
(製造例1)
−ブラックジンジャーの50質量%含水エタノール抽出物の製造−
抽出原料としてブラックジンジャーの根茎部の粉砕物100gを、50質量%エタノール(水とエタノールとの質量比1:1)1,000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら2時間、80℃に保った後、濾過した。濾液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して、抽出物(粉末状:収率11.7%)を得た。
(製造例2)
−ブラックジンジャーのエタノール抽出物の製造−
抽出原料としてブラックジンジャーの根茎部の粉砕物100gを、エタノール1,000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら2時間、80℃に保った後、濾過した。濾液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して、抽出物(粉末状:収率3.3%)を得た。
(製造例3)
−ブラックジンジャーの水抽出物の製造−
抽出原料としてブラックジンジャーの根茎部の粉砕物100gを、水1,000mLに投入し、穏やかに攪拌しながら2時間、80℃に保った後、濾過した。濾液を40℃で減圧下に濃縮し、更に減圧乾燥機で乾燥して、抽出物(粉末状:収率9.3%)を得た。
(実施例1)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(糖)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、ラクトース(製品名「pharmatose200M」,DMV international社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図1に示す。
(実施例2)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(糖)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、マルトース(製品名「サンマルト」,株式会社林原製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図2に示す。
(実施例3)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(糖)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、パラチノース(製品名「結晶パラチノースIC」,三井製糖株式会社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図3に示す。
(実施例4)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(糖アルコール)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、マルチトール(製品名「マルビット」,物産フードサイエンス株式会社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図4に示す。
(実施例5)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(糖アルコール)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、キシリトール(製品名「キシリトール50M」,物産フードサイエンス株式会社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図5に示す。
(実施例6)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(糖アルコール)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、エリスリトール(製品名「エリスリトール」,三菱化学フーズ株式会社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図6に示す。
(実施例7)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(可食性酸類)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、アスコルビン酸(製品名「アスコルビン酸(L−アスコルビン酸)微粉末」,DSMニュートリションジャパン社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図7に示す。
(実施例8)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(可食性酸類)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、クエン酸(製品名「クエン酸(結晶物)」,和光純薬株式会社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図8に示す。
(実施例9)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(人工甘味料)−
製造例1のブラックジンジャー抽出物1質量部に対して、アセスルファムカリウム(製品名「サネット」、キリン協和フーズ株式会社製)を表1に示す配合量となるよう添加して、粉砕機で粉砕して均一な混合物とし、呈味の改善されたブラックジンジャー抽出物組成物を製造した。得られた各ブラックジンジャー抽出物組成物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物組成物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図9に示す。
(比較例1)
−ブラックジンジャーの呈味改善試験(抽出物のみ)−
呈味改善剤を使用せず、製造例1のブラックジンジャー抽出物と水とを混合して、製造例1のブラックジンジャー抽出物の水溶液における濃度が0.5質量%となるよう、ブラックジンジャー抽出物の水溶液を調製し、下記評価方法にしたがって呈味の評価を行った。結果を表1及び図1〜9に示す。
(評価)
呈味の評価は、成人パネラー17名(男性:9名、女性:8名)で行い、各実施例及び比較例で得られたブラックジンジャー抽出物を含有する水溶液を試飲した後、アンケート用紙に回答することで行った。アンケートの評価方法は、パネラーに下記各評価項目について各5段階に分けて判定した。なお、検体の提供はダブルブラインドで行い、パネラー同士は隔離した状態で評価を行った。得られたパネラーの評価結果を平均値化し、レーダーチャートで表現した。結果を表1及び図1〜9に示す。
−総合的な美味しさ−
5:非常によい
4:比較的よい
3:許容範囲
2:比較的悪い
1:非常に悪い
−甘味−
5:非常に甘い
4:比較的甘い
3:許容範囲
2:比較的甘味がない
1:非常に甘味がない
−苦味・渋味−
5:非常に苦味・渋味がない
4:比較的苦味・渋味がない
3:許容範囲
2:比較的苦味・渋味がある
1:非常に苦味・渋味がある
−後味−
5:非常によい
4:比較的よい
3:許容範囲
2:比較的悪い
1:非常に悪い
−匂い−
5:非常によい
4:比較的よい
3:許容範囲
2:比較的悪い
1:非常に悪い
−繰返して飲みたいか−
5:非常に繰返して飲みたい
4:比較的繰返して飲みたい
3:許容範囲
2:比較的繰返して飲みたくない
1:非常に繰返して飲みたくない
以上により、本発明のブラックジンジャー抽出物組成物は、ブラックジンジャー特有の匂い、後味、苦味、渋味等の呈味を容易に改善することができ、ブラックジンジャーの甘味が増え、繰返し飲食できる程度に美味しさが増すことがわかった。
(配合例1:ビスケット)
小麦粉1,000質量部、コーンスターチ100質量部、マルトース250質量部、マーガリン125質量部、食塩5質量部、炭酸ソーダ25質量部、炭酸アンモニウム9質量部、レシチン6質量部、全卵75質量部、乳酸カルシウム50質量部、製造例1のブラックジンジャー抽出物(粉末)2質量部、及び水350質量部を用いてドウを作成し、延展後、これを成形してばい焼し、呈味の良好なビスケットを製造した。
(配合例2:グミキャンディー)
パラチノース330質量部、ソルビトール140質量部、及び水270質量部を混合して加熱し、そこにゼラチン80質量部及び製造例1のブラックジンジャー抽出物(粉末)10質量部を水150質量部に溶かした溶液と、50質量%リン酸水溶液8質量部とを混合し、型に流し込んで冷却することにより、呈味の良好なグミキャンディーを得た。
(配合例3:チューインガム)
チューインガム試作用ミキサーにガムベース25質量部、及びパラチニットシロップ14質量部を加え混合した。更に粉末キシリトール35質量部、粉末マルチトール25質量部、製造例1のブラックジンジャー抽出物(粉末)14質量部、及びステビア(丸善製薬株式会社製、商品名:マルミロン50)0.4質量部を予め混合したものを数回に分けて加え、よく練り合わせた。次いで、グリセリンを1質量部加えて充分混合した後、ミキサーから取り出し、ローラーで圧延することによって呈味の良好なチューインガムを製造した。
(配合例4:マウスウオッシュ)
常法により下記組成のマウスウオッシュを調製した。
・ エタノール 15質量部
・ ソルビトール 10質量部
・ クエン酸 0.05質量部
・ クエン酸ナトリウム 0.2質量部
・ 安息香酸ナトリウム 0.2質量部
・ ラウリル硫酸ナトリウム 0.2質量部
・ サッカリンナトリウム 0.05質量部
・ 製造例1のブッラクジンジャー抽出物 0.4質量部
・ l−メントール 0.05質量部
・ 精製水 残部
合計 100質量部
調製されたマウスウオッシュは、呈味の良好なものであった。
(配合例5:錠剤)
常法により下記組成の錠剤を調製した。
・ 製造例1のブッラクジンジャー抽出物 20質量部
・ マルチトール 72質量部
・ 乳糖 100質量部
・ グリセリン脂肪酸エステル 8質量部
原料の混合と打錠が容易であり、呈味の良好な錠剤が得られた。
(配合例6:カクテル)
常法により下記組成のカクテルを調製した。
・ 製造例1のブッラクジンジャー抽出物 1質量部
・ 日本酒 98.9質量部
・ マルトース 0.1質量部
調製されたカクテルは、呈味の良好なものであった。
(配合例7:インスタントティー)
常法により下記組成のインスタントティーを調製した。
・ 製造例1のブラックジンジャー抽出物 20質量部
・ エリスリトール 40質量部
・ クエン酸 50質量部
・ ラクチュロース 50質量部
・ デキストリン 810質量部
原料の混合及び流動層造粒機による顆粒化が容易であり、呈味の良好なインスタントティー(顆粒)が得られた。
(配合例8:コーヒー飲料)
常法により下記組成のコーヒー飲料を調製した。
・ ブラックジンジャー抽出物 1質量部
・ コーヒー抽出液(L(明度)=20、Brix=3) 40質量部
・ マルチトール 2質量部
・ 香料 適量
・ 水 残部
調製されたコーヒー飲料は、呈味の良好なものであった。
本発明のブラックジンジャー抽出物組成物は、苦味、渋味、甘味、後味等の呈味が改善され、かつ、ブラックジンジャー特有の匂いをも低減されるため、繰返し飲みたくなる程度に総合的な美味しさを有し、ブラックジンジャーを含有する飲食品、医薬品等に好適に利用することができ、化粧品等にも利用することができる。

Claims (6)

  1. 糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかである化合物と、
    ブラックジンジャー抽出物と、を含有することを特徴とする呈味良好なブラックジンジャー抽出物組成物。
  2. 糖が、ラクトース、マルトース、及びパラチノースの少なくともいずれかであり、
    糖アルコールが、マルチトール、キシリトール、及びエリスリトールの少なくともいずれかであり、
    可食性酸類が、アスコルビン酸、及びクエン酸の少なくともいずれかであり、
    人工甘味料が、アセスルファムカリウムである請求項1に記載のブッラクジンジャー抽出物組成物。
  3. 糖の配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.1質量部〜10質量部であり、
    糖アルコールの配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.1質量部〜50質量部であり、
    可食性酸類の配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.05質量部〜1質量部であり、
    人工甘味料の配合量が、ブラックジンジャー抽出物1質量部に対して0.001質量部〜0.05質量部である請求項1から2のいずれかに記載のブラックジンジャー抽出物組成物。
  4. ブラックジンジャー抽出物が、ブラックジンジャー(Kaempferia parviflora)の根茎部を水、親水性有機溶媒及びこれらの混合溶媒のいずれかを用いて抽出処理して得られた抽出物である請求項1から3のいずれかに記載のブラックジンジャー抽出物組成物。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のブラックジンジャー抽出物組成物を飲食物に添加してなることを特徴とするブラックジンジャー抽出物含有飲食物。
  6. 糖、糖アルコール、可食性酸類、及び人工甘味料の少なくともいずれかの化合物をブラックジンジャー抽出物に対して添加することにより、ブラックジンジャー抽出物の匂い、後味、苦味、及び渋味が改善されることを特徴とするブラックジンジャー抽出物の呈味改善方法。
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