JP2013191916A - 携帯端末及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末が画面ロック状態などの機能利用不可状態である場合に、他人が容易に当該機能利用不可状態を解除することを防止する携帯端末及びその制御方法を提供する。
【解決手段】表示装置を備える携帯端末1であって、携帯端末1の傾きを検知する傾き検知手段と、携帯端末1の所定の機能が利用不可能である機能利用不可状態において表示装置上にポインタ30を表示する表示手段と、機能利用不可状態において前記傾き検知手段が検知した携帯端末1の傾きに従ってポインタ30を遷移させる遷移手段と、ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡が予め登録された条件を満たすか判断する判断手段と、判断手段により軌跡が条件を満たすと判断された場合に所定の機能を利用可能とする利用不可状態解除手段と、を備える携帯端末1を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】表示装置を備える携帯端末1であって、携帯端末1の傾きを検知する傾き検知手段と、携帯端末1の所定の機能が利用不可能である機能利用不可状態において表示装置上にポインタ30を表示する表示手段と、機能利用不可状態において前記傾き検知手段が検知した携帯端末1の傾きに従ってポインタ30を遷移させる遷移手段と、ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡が予め登録された条件を満たすか判断する判断手段と、判断手段により軌跡が条件を満たすと判断された場合に所定の機能を利用可能とする利用不可状態解除手段と、を備える携帯端末1を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯端末及びその制御方法に関する。
液晶ディスプレイを備えた携帯端末は、消費電力の低減のため、一定時間操作されなかった場合やユーザが指定ボタンを押下した場合には、ディスプレイを消灯して休止モードに入る。休止モードから復帰する際は、セキュリティ確保のため通常は画面ロックを設定しており、ユーザは端末使用の都度画面ロックを解除する必要がある。
タッチパネル搭載型携帯端末のロック解除を簡単に行う方法として、タッチパネル上の複数の点(マス)を一筆書きになるように指でなぞり、当該指でなぞることにより描いた軌跡生成されたデータと、予めメモリ部に登録された軌跡(データ)とを比較して、一致した場合にロック状態を解除する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、従来の方法は、ロック解除を行うために毎回同じ軌跡をタッチパネル上でなぞるため、当該なぞった軌跡がタッチパネル上に残ってしまう場合がある。その場合、画面上の軌跡を見て、他人が簡単に登録パターンを類推し画面ロックを解除することが可能となってしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、携帯端末が画面ロック状態などの機能利用不可状態である場合に、他人が容易に当該機能利用不可状態を解除することを防止する携帯端末及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る携帯端末は、表示装置を備える携帯端末であって、携帯端末の傾きを検知する傾き検知手段と、携帯端末の所定の機能が利用不可能である機能利用不可状態において表示装置上にポインタを表示する表示手段と、機能利用不可状態において傾き検知手段が検知した携帯端末の傾きに従ってポインタを遷移させる遷移手段と、ポインタが遷移することにより描いた軌跡が予め登録された条件を満たすか判断する判断手段と、判断手段により軌跡が条件を満たすと判断された場合に所定の機能を利用可能とする利用不可状態解除手段と、を備える。
この携帯端末では、ユーザが携帯端末を傾けた場合に、傾き検知手段が傾きを検知し、遷移手段が当該傾きに従って端末画面上のポインタを遷移させることができる。ポインタが遷移することによって描いた軌跡は、予め登録している条件と比較され、その結果、ポインタが描いた軌跡と条件が一致すれば、携帯端末の利用不可状態は解除され、ユーザは、当該利用不可状態が解除された機能を利用することができる。ユーザは、機能の利用不可状態が解除される一連の作業を、一度もタッチパネル等の表示装置に触れずに行うことができる。
ユーザがタッチパネル等の表示装置に触れることなく利用不可状態を解除できるため、表示装置上に指でなぞった軌跡が残ることがない。このことにより、画面上の軌跡から他人に登録パターンを類推されるといった問題は発生しえない。以上より、本発明によれば、携帯端末が画面ロック状態などの機能利用不可状態である場合に、他人が容易に当該機能利用不可状態を解除することを防止する携帯端末を提供することができる。
また、本発明に係る携帯端末において、遷移手段が、携帯端末の傾きが一定角度以上である場合に限りポインタを遷移させることが好ましい。携帯端末の傾きは、ユーザが意図していない場合にも生じうるところ、一定角度以上という閾値を設けることによって、ユーザがポインタの遷移を意図していないであろうと想定される携帯端末のわずかな傾きに対しては、ポインタを遷移させないという制御が可能となる。当該制御によって、誤操作を防止し、ユーザの操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る携帯端末において、表示手段が、ポインタが遷移できる複数の相互に重複しないマスを表示し、判断手段が条件としてマスの遷移順序を保持していることが好ましい。マスを設けることによって、後述する遷移手段によるポインタ遷移制御や判断手段による軌跡比較が可能となり、ユーザビリティの向上が図れる。また、マスがあることにより、判断手段が予め登録された条件として遷移順序を保持しやすくなり、本発明の簡易な実施が可能となる。
また、本発明に係る携帯端末において、遷移手段が、ポインタを異なるマスに遷移させた場合は、遷移後一定時間ポインタを遷移させないことが好ましい。遷移手段が、傾き検知手段が検知した傾きに従って無条件にポインタを遷移させることとすると、ユーザは、携帯端末を傾けてポインタを遷移させた後、当該傾きを即時に修正しなければ、当該傾きに従って、ユーザが意図した遷移を超えてポインタを遷移させてしまう恐れがある。即ち、ユーザ操作の難易度が高くなってしまう。遷移後一定時間ポインタを遷移させないという制御をすることにより、ポインタ遷移後、傾きを修正する時間を十分にとることができ、ユーザの操作難易度を低くすることができる。
また、本発明に係る携帯端末において、判断手段が、遷移手段によってポインタが条件を満たす軌跡を描くために必要な遷移数以上遷移させられた場合に、該ポインタが遷移することにより描いた軌跡が条件を満たすか判断することが好ましい。予め登録された条件と一致する軌跡を描くために必要な遷移数を満たしている場合に限り、描いた軌跡と予め登録された条件とを比較することによって、ポインタの遷移が完了する前に判断手段によって軌跡比較がされることを防止し、ユーザが意図したタイミングで軌跡比較を実施することができる。
また、本発明に係る携帯端末において、判断手段が、ポインタの遷移が開始された後に該ポインタが任意のマスに一定時間以上留まった場合に該ポインタが遷移することにより描いた軌跡が条件を満たすか判断することが好ましい。ポインタの遷移が一定時間されず、ユーザの操作が完了したと想定された後に軌跡比較を行うことにより、ユーザが意図したタイミングで軌跡比較を実施することができる。
また、本発明に係る制御方法は、表示装置を備える携帯端末による制御方法であって、携帯端末の傾きを検知する傾き検知ステップと、携帯端末の所定の機能が利用不可能である機能利用不可状態において表示装置上にポインタを表示する表示ステップと、機能利用不可状態において傾き検知ステップにおいて検知された携帯端末の傾きに従ってポインタを遷移させる遷移ステップと、ポインタが遷移することにより描いた軌跡が予め登録された条件を満たすか判断する判断ステップと、判断ステップにおいて軌跡が条件を満たすと判断された場合に所定の機能を利用可能とする利用不可状態解除ステップと、を含む。この制御方法は、上述の携帯端末と同様な効果を奏することができる。
本発明によれば、携帯端末が画面ロック状態などの機能利用不可状態である場合に、他人が容易に当該機能利用不可状態を解除することを防止する携帯端末及びその制御方法を提供することができる。
以下、図面と共に本発明に係る携帯端末及びその制御方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画面ロック解除の概要を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末の画面ロック解除イメージを示す図である。液晶ディスプレイを備えた携帯端末1は、消費電力の低減のため、一定時間操作されなかった場合には休止モードに入り、画面ロック状態となる。休止モードとは、液晶ディスプレイでの画面表示を行わず消費電力を抑えるモードである。なお、休止モードにおいてもメモリには電力が供給されるため、休止中も、休止モードとなる前に実行中であったデータが保持される。画面ロック状態とは、携帯端末1の所定の機能が利用不可能である機能利用不可状態である。所定の機能とは、例えば、タッチパネル11から入力を行う機能である。即ち、画面ロック状態とは、タッチパネル11をタップすることにより利用する各種機能(画面ロックを解除する機能を除く)が利用不可となっている状態である。画面ロック状態においては、タッチパネル11をタップする一切の操作(画面ロックを解除するための操作を除く)は無効とされる。休止モードから復帰する際には、セキュリティ確保の観点から、一般的に画面ロック状態に設定する。
本発明の実施形態に係る携帯端末1では、ユーザが画面ロックを解除するために、携帯端末1のハードキーを押下(もしくはタッチパネル11をタップ)すると、図1(a)に示すように、タッチパネル11上に画面ロック解除のためのポインタ30が表示される。なお、ハードキーとは携帯端末1に物理的に備えられたボタン等をいう。本実施形態に係る携帯端末1では、図1(b)に示すように、ユーザが携帯端末1を傾けて画面上のポインタ30を予め登録された画面ロック解除パターンとなるように遷移させ、その結果、ポインタ30の遷移が予め登録された画面ロック解除パターンと一致したと判断された場合には、図1(c)に示すように画面ロックが解除される。
図2は、本発明の実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを示す図である。図2に示すように、本実施形態に係る携帯端末1は、タッチパネル11と、傾き検知部12と、表示部13と、遷移部14と、判断部15と、利用不可状態解除部16とを備えて構成される。携帯端末1としては、例えば携帯電話機やタブレット型コンピュータなどの携帯通信機器を用いることができる。携帯端末1が携帯電話機である場合には、上記の構成要素以外に通話機能なども備えている。
タッチパネル11は、表示装置であると共に入力装置である。タッチパネル11は、ユーザの指などが接触又は近づくことによる静電容量や電圧の変化を検知し、これらの変化を出力信号として、機器を操作する。機器の操作として、具体的には、文字の入力や、範囲の選択などが可能である。
傾き検知部12は、携帯端末1の傾きを検知する傾き検知手段である。傾き検知手段は、傾き方向と、傾き角度を検知する。傾き方向とは、携帯端末1が傾いている方向であり、タッチパネル11の表示面の内、重力方向と垂直に交わる面である水平面に対して(端末本体(のタッチパネルの表示面)を水平に維持した状態を基準とし)下がった状態となっている方向をいう。例えば図5(a)において、携帯端末1を左手方向に傾ける(即ち端末右部を持ち上げる)とは、1、4、7の数字が記載されたマス40が水平面に対して下がった状態となるように携帯端末1を傾けることをいう。傾き角度とは、携帯端末1の、重力方向と垂直に交わる面である水平面に対する角度をいう。即ち、水平面は傾き角度が0と判断される。傾き検知部12としては、例えば、従来からある、重力加速度を利用して傾きを検知する加速度センサなどを用いることができる。
表示部13は、携帯端末1のタッチパネル11上の各種表示を制御するものであり、画面ロック状態である場合には、タッチパネル11上にポインタ30及び該ポインタ30が遷移できる複数(例えば9個)のマス(点)40を表示する表示手段である。当該マス40は、それぞれに数字が割り振らており、また、ポインタ30が縦・横・斜めの隣接するマス40に移動できるよう、相互に表示位置が重複しないように格子状等の一定間隔で表示される。表示部13がポインタ30及びマス40を表示するタイミングは、画面ロック状態においてユーザが携帯端末1のハードキーを押下、またはタッチパネル11をタップしたタイミングである。なお、ポインタ30の初期位置(ポインタ30が初期状態で位置するマス40)は、画面ロック解除パターンの始点、即ち、画面ロック解除パターンの1桁目の番号が割り振られたマス40である。また、ポインタ30の初期位置(即ち、ロック解除パターンの始点)は予め固定的に設定されたマス40でもよい。
遷移部14は、画面ロック状態である場合において、傾き検知部12が検知した携帯端末1の傾きに従ってポインタ30を遷移させる遷移手段である。携帯端末1の傾きに従ってポインタ30を遷移させる、とは例えば携帯端末1がタッチパネルの表示面に向かって左手に、水平面に対して傾けられた場合には、現在ポインタ30が存在するマス40と隣接する左側のマス40に、ポインタ30を遷移させることをいう。遷移部14は、携帯端末1が左手に傾けられると、ポインタ30を、左に落ちていくように移動させる。
この遷移部14は、携帯端末1の傾きが水平面に対して一定角度以上である場合に限り、ポインタ30を遷移させるようにし、傾きが一定の角度になるまではマス40に留まっているようにする。また、一度動きだした場合には、加速しながら隣接のマス40に遷移するようにする。この遷移部14は、ポインタ30を異なるマス40に遷移させた場合は、遷移後一定時間ポインタ30を遷移させない制御を行う。ここで、一定時間とは、操作時に過度な操作遅延を招くものではなく、例えば数10m秒〜数100m秒程度の時間とする。
判断部15は、ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡が、予め登録された条件を満たすかを判断する判断手段である。本実施形態において予め登録された条件とは、予め登録された画面ロック解除パターンをいい、画面ロック解除パターンは、マス40に割り振られた番号とその桁数により特定される。例えば「8→9→6→3」の順にポインタ30が遷移する軌跡がユーザによって登録されている場合、1桁目のマス40の番号は8であり、2桁目のマス40の番号は9であり、3桁目のマス40の番号は6であり、4桁目のマス40の番号は3である。そして、この場合の画面ロック解除パターンは「8963」であると特定される。なお、解除パターンは一筆書きが可能な軌跡とする。
この判断部15は、遷移部14によってポインタ30が予め登録された条件、即ち画面ロック解除パターンを満たす軌跡を描くために必要な遷移数(即ち画面ロック解除パターンの桁数より1少ない回数)以上遷移させられた場合に、該ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡、即ちポインタ30の遷移により通過したマス40に割り振られた各数字、が前記条件を満たすか判断する。また、この判断部15は、ポインタ30の遷移が開始された後に、該ポインタ30が任意のマス40に一定時間以上留まった場合に、該ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡が画面ロック解除パターンを満たすかを判断する。ここでの一定時間は、遷移部14によってポインタ30をマスに留まらせる時間よりも長いものとし、例えば、数100m秒〜数秒程度の時間とする。
利用不可状態解除部16は、判断部15によりポインタ30の軌跡が画面ロック解除パターンを満たすと判断された場合に、当該携帯端末1の画面ロックを解除する、利用不可状態解除手段である。利用不可状態解除部16によって画面ロックが解除された場合には、解除前に無効とさえていたタッチパネル11を使った操作が有効となる。なお、図示しないが、携帯端末1は上述したように携帯端末1が一定時間操作されなかったことを検出して、あるいは、ユーザがタッチパネル11又はハードキーの指定ボタンを押下したことによる入力を受け付けて、携帯端末1をロック状態(休止モード)に設定する機能手段を備えている。
図3は、本発明の実施形態に係る携帯端末1のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、本実施形態に係る携帯端末1は、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(RandomAccess Memory)102及びROM103(Read Only Memory)、タッチパネル11、加速度センサ104、通信モジュール105、補助記憶装置106、アンテナ107等のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、上述した携帯端末1の各機能が発揮される。以上が携帯端末1の構成である。
引き続いて、図4のフローチャートを用いて、本発明の実施形態に係る携帯端末1の画面ロック解除処理を説明する。本処理は、携帯端末1の画面ロックを解除する際に実行される。
なお、当該処理の前段階として、ユーザは画面ロック解除パターンを登録するモード(解除軌跡登録モード)で、一定個数以上のマス40を遷移する軌跡(画面ロック解除パターン)を登録しておく必要がある。当該画面ロック解除パターン(マス40に割り振られた番号と桁数)は、判断部15に登録される。画面ロック解除パターンは、携帯端末1を傾けることによりポインタ30が通過したマス40の数字を登録しても良いし、タッチパネル11やテンキーの入力によってマス40の数字を入力することにより登録してもよい。
携帯端末1では、画面ロック状態において、携帯端末1のハードキーを押下(もしくはタッチパネル11をタップ)すると、表示部13によって、タッチパネル11上に、数字が記載された複数のマス40と、当該いずれかのマス40に位置するポインタ30が表示された、画面ロック解除初期画面が表示される(S01、表示ステップ)。この際のポインタ30の初期表示位置は、ユーザが予め登録した画面ロック解除パターンの始点、即ち、画面ロック解除パターンの1桁目の番号のマス40となる。いま、図5(a)のように画面ロック解除パターンが「578963」である場合、画面ロック解除初期画面におけるポインタ30の初期表示位置は、5の数字が記載されたマス40であり、図5(b)に示したようになる。
携帯端末1では、傾き検知部12によって、携帯端末の水平面に対しての傾きが検知される(S02、傾き検知ステップ)。傾き検知部12によって検知された携帯端末1の傾きは、遷移部14によって、当該傾きが閾値以上であるか否かが判定される(S03、遷移ステップ)。傾きの閾値は任意に設定が可能である。本実施形態では、閾値として、30度が設定されていたとする。携帯端末1の傾きが水平面に対して30度未満である場合には、遷移部14によって、当該傾きは、後述するポインタ30を遷移させる傾きではないと判断される。この場合、再度、S02の傾き検知部12による傾き検知が行われる。
一方で、上述した傾きの閾値が水平面に対して30度である場合において、傾きが水平面に対して30度以上である場合には、遷移部14によって、当該傾きに従いポインタ30が遷移させられる。具体的には、ポインタ30が、携帯端末1の傾き方向の隣接するマス40に移動させられる(S04、遷移ステップ)。いま、図5(b)に示したようにポインタ30の初期表示位置が5の数字が記載されたマス40であった場合に、携帯端末1をタッチパネル11の表示面に向かって左下の方向に、水平面に対して30度以上傾けた場合、図5(c)に示すように、タッチパネル上に表示された5の数字が記載されたマス40から、タッチパネルに向かって左下方向に隣接する7の数字が記載されたマス40にポインタ30が移動する(S04、遷移ステップ)。
S04においてポインタ30が携帯端末1の傾き方向の隣接するマス40へ移動した際、判断部15によって、当該マス40移動により、画面ロック解除パターンを満たす軌跡を描くために必要な遷移数(即ち画面ロック解除パターンの桁数より1少ない回数)以上、マス40移動がすでにされたこととなるか否かを判断される(S05、判断ステップ)。いま、図5(a)に示したように、「5→7→8→9→6→3」という画面ロック解除パターンを登録していたとすると、画面ロック解除パターンの桁数は6である。よって、当該桁数より1少ない数は5である。図5(c)に示す場合では、ポインタ30が5の数字が記載されたマス40から7の数字が記載されたマス40に移動しているが、本移動が1回目の移動である。よって、画面ロック解除パターンを満たす軌跡を描くために必要な遷移数分マス40移動がすでにされたこととならず、この場合には、再度、S02の傾き検知部12による傾き検知が行われる。
S05において、判断部15が、画面ロック解除パターンを満たす軌跡を描くために必要な遷移数分マス40移動がすでにされたと判断した場合には、次に、遷移部14によって、ポインタ30が一定時間以上同一マス40に留まっているか否かが判断される(S06、遷移ステップ)。
S06において、遷移部14によって、ポインタ30が一定時間以上同一マス40に留まっていると判断された場合には、次に、判断部15によって、予め登録された画面ロック解除パターンと、ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡とが一致するか否かが判断される。具体的には、画面ロック解除パターンの各桁の数字と、ポインタ30の遷移により通過したマス40の各数字とが一致するか否かが判断される(S07、判断ステップ)。
S07において、判断部15によって、画面ロック解除パターンの各桁の数字と、ポインタ30の遷移により通過したマス40の各数字とが一致すると判断された場合には、利用不可状態解除部16は、画面ロックを解除する(S08、利用不可状態解除ステップ)。いま、画面ロック解除パターンが図5(a)に示したとおりであって、ポインタ30の遷移により通過したマス40の数字が図5(d)に示したようになった場合には、画面ロック解除パターンと、ポインタ30の遷移により通過したマス40の数字とが「578963」で一致するため、利用不可状態解除部16によって、携帯端末1の画面ロックは解除される。
一方、画面ロック解除パターンと、ポインタ30の遷移により通過したマス40の数字とが一致しない場合には、登録されたパターンと不一致のため画面ロックを解除できない旨がタッチパネル11に表示され(S09)、再度、表示部13によって画面ロック解除初期画面が表示される。
なお、画面ロック解除に一定回数失敗した場合は、判断部15によって、端末に登録されたパスワードでの解除モードに移行されたり、一定時間ロック解除にトライすることができないようにされたり、等の対処が行われ、他人が何度もロック解除を試みることが防止される。
次に、本実施形態に係る携帯端末1の作用・効果について説明する。
この携帯端末1では、ユーザが携帯端末1を傾けた場合に、傾き検知部12が傾きを検知し、遷移部14が当該傾きに従って携帯端末1画面上のポインタ30を遷移させることができる。ポインタ30が遷移することによって描いた軌跡は、予め登録している条件と比較され、その結果、ポインタ30が描いた軌跡と条件が一致すれば、携帯端末1の利用不可状態は解除され、ユーザは、当該利用不可状態が解除された機能を利用することができる。画面ロックを解除した場合にあっては、画面ロック状態で無効とされていたタッチパネル11の操作が有効になる。ユーザは、当該機能の利用不可状態が解除される一連の作業を、一度もタッチパネル11に触れずに行うことができる。
ユーザがタッチパネル11等の表示装置に触れることなく利用不可状態を解除できるため、表示装置上に指でなぞった軌跡が残ることがない。このことにより、画面上の軌跡から他人に登録パターンを類推されるといった問題は発生しえない。以上より、本発明によれば、携帯端末1が画面ロック状態などの機能利用不可状態である場合に、他人が容易に当該機能利用不可状態を解除することを防止する携帯端末1を提供することができる。
また、本実施形態に係る携帯端末1において、遷移部14が、携帯端末1の傾きが一定角度以上である場合に限りポインタ30を遷移させる制御を行うことにより、ユーザがポインタ30の遷移を意図していないと想定される携帯端末1のわずかな傾きに対しては、ポインタ30を遷移させないことが可能となる。当該制御によって、誤操作を防止し、ユーザの操作性を向上させることができる。
また、表示部13が、ポインタ30が遷移できる複数の相互に重複しないマス40を表示し、判断部15が条件としてマス40の遷移順序を保持していることにより、後述する遷移部14によるポインタ30遷移制御や判断部15による軌跡比較が可能となり、ユーザビリティの向上が図れる。また、マス40があることにより、判断手段が予め登録された条件として遷移順序を保持しやすくなり、本発明の簡易な実施が可能となる。例えば、本実施形態の携帯端末1において画面ロック解除パターンが「578963」である場合には、判断手段は予め登録された条件として数字「578963」を保持すればよく、ポインタ30の遷移による軌跡との比較のために、座標などの複雑なパラメータを保持する必要がない。このことによって、軌跡比較のための複雑な判断ロジックは不要となり、携帯端末1をシンプルな構成とすることができる。
また、本実施形態に係る携帯端末1において、遷移部14が、ポインタ30を異なるマス40に遷移させた場合は、遷移後一定時間ポインタ30を遷移させないことが好ましい。遷移部14が、傾き検知部12が検知した傾きに従って無条件にポインタ30を遷移させることとすると、ユーザは、携帯端末1を傾けてポインタ30を遷移させた後、当該傾きを即時に修正しなければ、当該傾きに従って、ユーザが意図した遷移を超えてポインタ30を遷移させてしまう恐れがある。即ち、ユーザ操作の難易度が高くなってしまう。遷移後一定時間ポインタ30を遷移させないという制御をすることにより、ポインタ30遷移後、傾きを修正する時間を十分にとることができ、ユーザの操作難易度を低くすることができる。
また、本発明に係る携帯端末1において、判断部15が、遷移部14によってポインタ30が条件を満たす軌跡を描くために通過するマス40の数より1少ない回数以上遷移させられた場合に、該ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡が条件を満たすか判断することが好ましい。予め登録された条件と一致する軌跡を描くために必要な遷移数を満たしている場合に限り、描いた軌跡と予め登録された条件とを比較することによって、ポインタ30の遷移が完了する前に判断部15によって軌跡比較がされることを防止し、ユーザが意図したタイミングで軌跡比較を実施することができる。
また、本発明に係る携帯端末1において、判断部15が、ポインタ30の遷移が開始された後に該ポインタ30が任意のマス40に一定時間以上留まった場合に該ポインタ30が遷移することにより描いた軌跡が条件を満たすか判断することが好ましい。ポインタ30の遷移が一定時間されず、ユーザの操作が完了したと想定された後に軌跡比較を行うことにより、ユーザが意図したタイミングで軌跡比較を実施することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、表示装置としてタッチパネル11を例示したが、これに限定されるものではなく、ポインタ30の遷移を視認できる表示装置全般に応用できる。
また、判断部15における、画面ロック解除パターンと描いた軌跡との一致判断の際には、マスに割り振られた数字を比較すると記載したが、これに限定されるものではなく、例えば座標比較などを行ってもよい。
また、機能利用不可状態として、休止モード中の画面ロックを例示したが、これに限定されるものではなく、特定の機能を利用できる状態とするための前段階の状態全般を含むものであり、例えば特定のアプリケーション利用開始時に入力が必要となる暗証番号入力待ち状態等も当該機能利用不可状態に含まれる。
1…携帯端末、11…タッチパネル、12…傾き検知部、13…表示部、14…遷移部、15…判断部、16…利用不可状態解除部、30…ポインタ、40…マス。
Claims (7)
- 表示装置を備える携帯端末であって、
前記携帯端末の傾きを検知する傾き検知手段と、
前記携帯端末の所定の機能が利用不可能である機能利用不可状態において前記表示装置上にポインタを表示する表示手段と、
前記機能利用不可状態において前記傾き検知手段が検知した前記携帯端末の傾きに従って前記ポインタを遷移させる遷移手段と、
前記ポインタが遷移することにより描いた軌跡が予め登録された条件を満たすか判断する判断手段と、
前記判断手段により前記軌跡が前記条件を満たすと判断された場合に前記所定の機能を利用可能とする利用不可状態解除手段と、
を備える携帯端末。 - 前記遷移手段が、前記携帯端末の傾きが一定角度以上である場合に限りポインタを遷移させる請求項1に記載の携帯端末。
- 前記表示手段が、ポインタが遷移できる複数の相互に重複しないマスを表示し、
前記判断手段が、前記条件としてマスの遷移順序を保持している、請求項1又は2に記載の携帯端末。 - 前記遷移手段が、ポインタを異なるマスに遷移させた場合は、遷移後一定時間ポインタを遷移させない請求項3に記載の携帯端末。
- 前記判断手段が、前記遷移手段によってポインタが前記条件を満たす軌跡を描くために必要な遷移数以上遷移させられた場合に、該ポインタが遷移することにより描いた軌跡が前記条件を満たすか判断する請求項3又は4に記載の携帯端末。
- 前記判断手段が、ポインタの遷移が開始された後に、該ポインタが任意のマスに一定時間以上留まった場合に、該ポインタが遷移することにより描いた軌跡が前記条件を満たすか判断する請求項3〜5のいずれか一項に記載の携帯端末。
- 表示装置を備える携帯端末による制御方法であって、
前記携帯端末の傾きを検知する傾き検知ステップと、
前記携帯端末の所定の機能が利用不可能である機能利用不可状態において前記表示装置上にポインタを表示する表示ステップと、
前記機能利用不可状態において前記傾き検知ステップにおいて検知された前記携帯端末の傾きに従って前記ポインタを遷移させる遷移ステップと、
前記ポインタが遷移することにより描いた軌跡が予め登録された条件を満たすか判断する判断ステップと、
前記判断ステップにおいて前記軌跡が前記条件を満たすと判断された場合に前記所定の機能を利用可能とする利用不可状態解除ステップと、
を含む制御方法。
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JP2019179553A (ja) * | 2019-04-24 | 2019-10-17 | 株式会社三菱Ufj銀行 | 携帯端末および情報提供装置 |
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2012
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