JP2013190622A - 焦点調節装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】焦点調節の高速化に有利な焦点調節装置を提供する。
【解決手段】フォーカスレンズを含む撮影光学系(100)と、前記撮影光学系の瞳の異なる領域を通過した光束により形成される少なくとも一対の光学像を光電変換して少なくとも一対の像信号を出力する光電変換手段(122)と、前記光電変換手段が出力する前記一対の像信号の位相差を検出する位相差検出手段(129)と、前記フォーカスレンズが第1の位置および第2の位置にあるときの前記位相差検出手段の位相差検出結果に対応した第1のフォーカスレンズ位置情報および第2のフォーカスレンズ位置情報と、当該第1の位置と第2の位置との関係に応じて、前記位相差に基づいて算出されたフォーカスレンズの駆動量を変える駆動量算出手段(129)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等に設けられる焦点調節装置に関するものである。
撮影レンズの焦点状態を検出する方式の一つとして、センサの各画素にマイクロレンズが形成された2次元のセンサを用いて瞳分割方式の焦点検出を行う装置が特許文献1に開示されている。この装置では、センサを構成する各画素の光電変換部が複数に分割されており、分割された光電変換部がマイクロレンズを介して撮影レンズの瞳の異なる領域を受光するように構成している。この撮影レンズの瞳の異なる領域を受光した光電変換部の1対の出力波形に対して、相関演算を行い、その位相差からデフォーカス量を算出することができる。
ところで、このようなマイクロレンズを介して、撮影レンズの瞳の異なる領域を受光する焦点検出方法では、マイクロレンズの光学性能により、撮影レンズによるケラレの影響を受けやすい。撮影レンズによるケラレが発生すると、相関演算を行う1対の出力波形の形状に差が発生し、算出されるデフォーカス量に含まれる誤差が大きくなってしまう。また、撮影レンズのケラレは、製造誤差、装置のガタ、経時変化などにより状況が変わるため、製造時にケラレに関する調整を行うだけでは、ケラレによる焦点検出への悪影響を排除することは難しい。
このようなケラレの悪影響に対して、撮影レンズの異なる絞り開口径で得られたデフォーカス量を用いて、最終的なデフォーカス量を算出する焦点調節装置が特許文献1に開示されている。特許文献1では、ある絞り開口径で得られた出力信号から、複数のデフォーカス量の候補が得られた場合に、異なる絞り開口径で、再度受光し、得られた出力信号からデフォーカス量を算出する。1回目に算出されたデフォーカス量候補と2回目に算出されたデフォーカス量候補を比較し、略一致するデフォーカス量を正しいデフォーカス量として採用する。このように、複数の絞り開口径で得られるデフォーカス量から、デフォーカス量の信頼性を判定している。
一方で、一般に、算出されるデフォーカス量が大きいほど検出誤差が大きくなることが知られている。そのため、検出されたデフォーカス量が大きい場合は、検出誤差の影響を考え、検出されたデフォーカス量に対応するレンズ駆動量より、少なめにレンズ駆動を行い、再度焦点検出を行う方法が知られている。これは、徐々に、合焦位置に近づいていくことで、検出誤差の影響を低減するものである。
特開2008−52009号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、信頼性の高いデフォーカス量を得るために、複数回の受光からデフォーカス量算出までの工程が必要となり、焦点調節動作の完了までにかかる時間を多く必要とする。
また、上述のような検出されたデフォーカス量に対応するレンズ駆動量に対して、少なめにレンズ駆動を行うような制御を行った場合、デフォーカス検出の回数が増え、焦点調節時間が長くなってしまうという問題がある。この問題は、検出したデフォーカス量の信頼性を判断することができれば解決できるが、特許文献1に開示された従来技術で、合焦状態に至るまで焦点調節を行うと、さらに多くの時間が必要となる。
そこで、本発明の目的は、焦点調節の高速化に有利な焦点調節装置を提供することである。
本発明の一側面としての焦点調節装置は、フォーカスレンズを含む撮影光学系と、前記撮影光学系の瞳の異なる領域を通過した光束により形成される少なくとも一対の光学像を光電変換して少なくとも一対の像信号を出力する光電変換手段と、前記光電変換手段が出力する前記一対の像信号の位相差を検出する位相差検出手段と、前記フォーカスレンズが第1の位置および第2の位置にあるときの前記位相差検出手段の位相差検出結果に対応した第1のフォーカスレンズ位置情報および第2のフォーカスレンズ位置情報と、当該第1の位置と第2の位置との関係に応じて、前記位相差に基づいて算出されたフォーカスレンズの駆動量を変える駆動量算出手段と、を有する。
本発明によれば、焦点調節の高速化に有利な焦点調節装置を提供することができる。
第1の実施形態における焦点調節サブルーチンのフロー図である。 本発明のデジタルカメラのブロック図である。 受光画素をレンズユニット100側からみた平面図である。 撮像素子の撮像用画素の構造を説明する図である。 撮像素子の焦点検出用画素の構造を説明する図である。 AF部へ送られる対の焦点検出用信号及び撮影範囲内の焦点検出領域を示す図である。 デジタルカメラの撮影工程のメインフローである。 第1の実施形態におけるフォーカスレンズ位置とAF結果の関係を示す図である。 第2の実施形態における焦点調節サブルーチンのフロー図である。 第2の実施形態におけるフォーカスレンズ位置とAF結果の関係を示す図である。 レンズ駆動量係数を場合分けした場合の設定値を示す表である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の第1の実施例による焦点調節装置を、レンズ交換可能な一眼レフタイプのデジタルカメラに適用した例について説明する。
図2は、本実施例のデジタルカメラのブロック図である。本実施例のデジタルカメラは交換レンズ式一眼レフカメラ(カメラシステム)であり、レンズユニット(レンズ装置)100とカメラ本体(撮像装置)120とを有する。レンズユニット100は図中央の点線で示されるマウントMを介して、カメラ本体120と接続される。
レンズユニット100は、第1レンズ群101、絞り兼用シャッタ102、第2レンズ群103、フォーカスレンズ群(以下、単に「フォーカスレンズ」という)104、及び、駆動/制御系を有する。このようにレンズユニット100は、フォーカスレンズ104を含むと共に被写体の像を形成する撮影レンズとを有する。
第1レンズ群101は、レンズユニット100の先端に配置され、光軸方向OAに進退可能に保持される。絞り兼用シャッタ102は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行う他、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッタとして機能する。絞り兼用シャッタ102及び第2レンズ群103は一体として光軸方向OAに進退し、第1レンズ群101の進退動作との連動によりズーム機能を実現する。フォーカスレンズ104は、光軸方向OAの進退により焦点調節を行う。
駆動/制御系は、ズームアクチュエータ111、絞りシャッタアクチュエータ112、フォーカスアクチュエータ113、ズーム駆動回路114、絞りシャッタ駆動回路115、フォーカス駆動回路116、レンズMPU117、レンズメモリ118を有する。
ズームアクチュエータ111は、第1レンズ群101や第3レンズ群103を光軸方向OAに進退駆動し、ズーム操作を行なう。絞りシャッタアクチュエータ112は、絞り兼用シャッタ102の開口径を制御して撮影光量を調節すると共に、静止画撮影時の露光時間制御を行なう。
フォーカスアクチュエータ113は、フォーカスレンズ104を光軸方向OAに進退駆動して焦点調節を行なう。フォーカスアクチュエータ113は、フォーカスレンズ104の現在位置を検出する位置検出部としての機能が備わっている。
ズーム駆動回路114は、撮影者のズーム操作に応じてズームアクチュエータ111を駆動する。絞りシャッタ駆動回路115は、絞りシャッタアクチュエータ112を駆動制御して絞り兼用シャッタ102の開口を制御する。
フォーカス駆動回路116は、焦点検出結果に基づいてフォーカスアクチュエータ113を駆動制御し、フォーカスレンズ104を光軸方向OAに進退駆動して焦点調節を行なう。
レンズMPU117は、撮影レンズに係る全ての演算、制御を行い、ズーム駆動回路114、絞りシャッタ駆動回路115、フォーカス駆動回路116、レンズメモリ118を制御する。また、レンズMPU117は、現在のレンズ位置を検出し、カメラMPU125からの要求に対してレンズ位置情報を通知する。レンズメモリ118には自動焦点調節に必要な光学情報を記憶する。
カメラ本体120は、光学的ローパスフィルタ121、撮像素子(光電変換手段)122、駆動/制御系を有する。
光学的ローパスフィルタ121と撮像素子122はレンズユニット100からの光束によって被写体像を形成する撮像系として機能する。本実施例では、第1レンズ群101、絞り兼用シャッタ102、第2レンズ群103、フォーカスレンズ104、光学的ローパスフィルタ121は、請求項中の撮影光学系と対応している。また、撮像素子122は、請求項中の光電変換手段と対応している。また、焦点調節のために撮影光学系の一部を駆動する必要があるが、本実施例では、フォーカスレンズ104を駆動しており、フォーカスアクチュエータ113が、請求項中の駆動手段と対応している。しかし、撮像素子122を駆動して、焦点調節を行っても問題ない。
光学的ローパスフィルタ121は、撮影画像の偽色やモアレを軽減する。撮像素子122はC−MOSセンサとその周辺回路で構成され、横方向m画素、縦方向n画素の受光ピクセル上に1つの光電変換素子が配置される。撮像素子122は、全画素独立出力が可能なように構成されている。また撮影用画素とは別に、一部の画素が焦点検出用画素となっており、撮像面で位相差検出方式の焦点検出(撮像面位相差AF)が可能となっている。
より具体的には、撮像素子122は、被写体の像を形成する撮影光学系の射出瞳の全域を通る光を各々が受光して被写体の像を生成する複数の撮影用画素を有する。また、撮像素子122は、各々が撮影光学系の射出瞳の一部の領域(言い換えれば、射出瞳の異なる領域)を通る光を受光する複数の焦点検出用画素を更に有する。複数の焦点検出用画素は全体として撮影レンズの射出瞳の全域を通る光を受光することができる。例えば、撮像素子122は、2行×2列の画素のうち、対角に配置される一対のG画素は撮影用画素として残し、R画素とB画素を焦点検出用画素に置き換える。このように、本実施例の撮像素子122は、撮影光学系の瞳の異なる領域を通過した光束により形成される少なくとも一対の光学像を光電変換して少なくとも一対の像信号を出力することができる。
駆動/制御系は、撮像素子駆動回路123、画像処理回路124、カメラMPU125、表示器126、操作スイッチ群(操作SW)127、メモリ128、撮像面位相差焦点検出部129、TVAF焦点検出部130を有する。
撮像素子駆動回路123は、撮像素子122の動作を制御するとともに、取得した画像信号をA/D変換してカメラMPU125に送信する。画像処理回路124は、撮像素子122が取得した画像のγ変換、カラー補間、JPEG圧縮などを行う。
カメラMPU(プロセッサ)125は、カメラ本体120に係る全ての演算、制御を行い、撮像素子駆動回路123、画像処理回路124、表示器126、操作SW127、メモリ128、撮像面位相差焦点検出部129、TVAF焦点検出部130を制御する。カメラMPU125はマウントMの信号線を介してレンズMPU117と接続され、レンズMPU117に対してレンズ位置の取得や所定の駆動量でのレンズ駆動要求を発行したり、レンズユニット100に固有の光学情報を取得したりする。カメラMPU125には、カメラ動作を制御するプログラムを格納したROM125a、変数を記憶するRAM125b、諸パラメータを記憶するEEPROM125cが内蔵されている。
更に、カメラMPU125は、ROM125aに格納したプログラムにより焦点検出処理を実行する。焦点検出処理の詳細は後述する。また、カメラMPU125は、撮像面位相差AFにおいて、焦点検出位置の像高が大きい時にケラレの影響が大きく信頼度が低下するため、その補正も行う。
表示器126はLCDなどから構成され、カメラの撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像と撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態表示画像などを表示する。操作スイッチ群127は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチ等で構成される。本実施例のメモリ128は、着脱可能なフラッシュメモリで、撮影済み画像を記録する。
撮像面位相差焦点検出部129は、撮像素子122に埋め込まれた焦点検出用画素の像信号により位相差検出方式での焦点検出処理を行う。より具体的には、撮像面位相差焦点検出部129は、撮像光学系の一対の瞳領域を通過する光束により焦点検出用画素に形成される一対の像のずれ量に基づいて撮像面位相差AFを行う。撮像面位相差AFの方法については、後に詳細に説明する。撮像面位相差焦点検出部129は、請求項中の位相差検出手段と対応する。
TVAF焦点検出部130は、画像処理回路124にて得られた画像情報のコントラスト成分によりコントラスト方式の焦点検出処理を行う。コントラスト方式の焦点検出処理は、フォーカスレンズ104を移動してコントラスト評価値がピークとなるフォーカスレンズ位置を検出する。
このように、本実施例は撮像面位相差AFとTVAFを組み合わせており、状況に応じて、選択的に使用したり、組み合わせて使用したりすることができる。
次に、撮像素子122からなる焦点検出手段について詳細を説明する。図3は、図2のデジタルカメラのブロック図における撮像素子122のうち被写体像が形成される受光画素をレンズユニット100側からみた平面図である。400は、撮像素子122上に横方向m画素、縦方向n画素で形成される画素全体からなる撮影範囲で、401は、そのうちの1つの画素部を示す。各画素部にはオンチップでベイヤー配列の原色カラーフィルタが形成され、2行×2列の4画素周期で並んでいる。図3においては煩雑さをなくすため、画素部としては左上側の10画素×10画素のみを表示し、その他の画素部は省略している。
図4と図5は、図3における画素部のうち撮像用画素と焦点検出用画素の構造を説明する図で、それらの図の(b)は図1におけるレンズユニット100と撮像素子122を図2中で上側からみた光学断面図である。ここでは、レンズユニット100は、仮想的な1枚のレンズとして図示している。なお、説明に不要な部材については省略してある。本実施例では、2行×2列の4画素のうち、対角2画素にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2画素にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置したベイヤー配列が採用されている。このベイヤー配列の間に、後述する構造の焦点検出用画素が配置される。
図4に撮像用画素の配置と構造を示す。図4(a)は2行×2列の撮像用画素の平面図である。ベイヤー配列では、対角方向にG画素が、他の2画素にRとBの画素が配置される。そして、2行×2列の構造が繰り返し配置される。図4(a)のA−A断面図である図4(b)において、MLは各画素の最前面に配置されたオンチップマイクロレンズ、CFはR(赤色)のカラーフィルタ、CFはG(緑色)のカラーフィルタである。PD(Photo Diode)は、CMOSイメージセンサの光電変換素子を模式的に示したものである。CL(Contact Layer)は、CMOSイメージセンサ内の各種信号を伝達する信号線を形成するための配線層である。図4は、撮像素子122のうち中心付近の画素、すなわちレンズユニット100の光軸OA上付近の画素構造を示す図である。
ここで、撮像用画素のオンチップマイクロレンズMLと光電変換素子PDは、レンズユニット100を通過した光束を可能な限り有効に取り込む様に構成されている。換言すると、レンズユニット100の射出瞳(Exit Pupil)411と光電変換素子PDは、マイクロレンズMLにより共役関係にあり、かつ光電変換素子の有効面積は大面積に設計される。図4(b)における光束410はその様子を示し、射出瞳411の全領域が光電変換素子PDに取り込まれている。図4(b)ではR画素の入射光束について説明したが、G画素及びB(青色)画素も同一の構造となっている。また、マイクロレンズMLまわりの部材は、説明を理解し易くするために拡大して表示してあるが、実際はミクロンオーダーの形状である。
図5は、レンズユニット100の水平方向(横方向)に瞳分割を行なうための焦点検出用画素の配置と構造を示す。ここで水平方向とは、図3で示す撮像素子122の長手方向を示す。図5(a)は、焦点検出用画素を含む2行×2列の画素の平面図である。記録又は観賞のための画像信号を得る場合、G画素で輝度情報の主成分を取得する。人間の画像認識特性は輝度情報に敏感であるため、G画素が欠損すると画質劣化が認知されやすい。一方で、R画素又はB画素は、色情報(色差情報)を取得する画素であるが、人間の視覚特性は色情報には鈍感であるため、色情報を取得する画素は多少の欠損が生じても画質劣化は認識され難い。そこで本実施例においては、2行×2列の画素のうち、G画素は撮像用画素として残し、R画素とB画素を焦点検出用画素に置き換える。この焦点検出用画素を図5(a)においてSHA及びSHBと示す。
図5(a)におけるA−A断面図を図5(b)に示す。マイクロレンズMLと、光電変換素子PDは図4(b)に示した撮像用画素と同一構造である。そして、撮像素子122のうち中心付近の画素、すなわちレンズユニット100の光軸OA上付近の画素構造を示す図である。本実施例では、焦点検出用画素の信号は画像生成には用いないため、色分離用カラーフィルタの代わりに透明膜CF(白色)が配置される。また、撮像素子で射出瞳411を分割するため、配線層CLの開口部はマイクロレンズMLの中心線に対して一方向に偏心している。具体的には、画素SHA及の開口部OPHAはマイクロレンズMLの中心線に対して右側に421HAだけ偏心しているため、レンズ311の光軸OAを挟んで左側の射出瞳領域422HAを通過した光束420HAを受光する。同様に、画素SHBの開口部OPHBはマイクロレンズMLの中心線に対して左側に421HBだけ偏心しているため、レンズユニット100の光軸OAを挟んで右側の射出瞳領域422HBを通過した光束420HBを受光する。そして、図から明らかな様に、偏心量421HAは偏心量421HBに等しい。この様に、マイクロレンズMLと開口部OPの偏心により撮影レンズであるレンズユニット100の異なる瞳領域を通過する光束420を取り出すことが可能となっている。
以上の様な構成で、画素SHAを水平方向に複数配列し、これらの画素群で取得した被写体像をA像とする。また、画素SHBも水平方向に配列し、これらの画素群で取得した被写体像をB像とすると、A像とB像の相対位置を検出することで、被写体像のピントずれ量(デフォーカス量)が検出できる。従って、撮像素子122は焦点検出手段としての機能を備えることとなる。
なお、図5は撮像素子122の中央付近の焦点検出用画素についての説明であるが、中央以外では、マイクロレンズMLと配線層CLの開口部OPHA、OPHBを図5(b)とは異なる状態で偏心させることにより射出瞳411を分割することができる。具体的には、開口部OPHAの方を例にとって説明すると、開口部OPHAの中心と射出瞳領域中心を結ぶ線上に略球状のマイクロレンズMLの球芯を合わせるよう偏心させる。これにより、撮像素子122の周辺部においても、図5で示した中央付近の焦点検出用画素とほぼ同等の瞳分割を行うことができる。
ところで、上記画素SHA、SHBでは、撮影画面の横方向に輝度分布を有した被写体、例えば縦線に対しては焦点検出可能であるが、縦方向に輝度分布を有する横線は焦点検出不能である。撮影画面の縦方向に輝度分布を有した被写体の焦点検出を行うためには、撮影光学系の垂直方向(縦方向)にも瞳分割を行なう画素も備えるよう構成すればよい。本実施例では、縦横両方向に焦点検出用の画素構造を備える構成としている。また、上記焦点検出用画素は本来の色情報を有さないため、撮影画像形成にあたっては周辺部の画素信号から補間演算することによって信号を作成する。従って、撮像素子122に焦点検出用画素を連続的に並べるのではなく離散的に並べる。これにより、撮影画像の画質を低減させることもない。
以上図3、図4、図5で説明した様に、撮像素子122は撮像のみの機能だけではなく焦点検出手段としての機能も有している。また、焦点検出方法としては、射出瞳411を分割した光束を受光する焦点検出用画素を備えているため、位相差検出方式AFを行うことが可能である。
図6(a)は、撮像素子122で光電変換され、画像処理回路124で各種補正を行った後、撮像面位相差焦点検出部129へ送られる対の焦点検出用信号を示す。図6(a)において、横軸は連結された信号の画素並び方向を示し、縦軸は信号の強度である。焦点検出用信号430aと焦点検出用信号430bは、焦点検出用画素SHAと焦点検出用画素SHBで夫々形成される信号である。そして、レンズユニット100が撮像素子122に対してデフォーカスした状態であるため、焦点検出用信号430aは左側に、焦点検出用信号430bは右側にずれた状態となっている。この焦点検出用信号430a、430bのずれ量を撮像面位相差焦点検出部129では周知の相関演算などによって算出することにより、レンズユニット100がどれだけデフォーカスしているかを知ることができる。カメラMPU125は、レンズMPU117から送信されたフォーカスレンズ位置情報と撮像面位相差焦点検出部129から得られるデフォーカス量から、フォーカスレンズ駆動量を算出する。その後、カメラMPU125は、フォーカスレンズ位置情報を鑑みて、レンズMPU117に、フォーカスレンズ104を駆動するべき位置情報を送信する。それにより、焦点調節手段(フォーカスアクチュエータ113等)による焦点合わせを行うことが可能となる。
図6(b)は、撮影範囲内における焦点検出領域を示す図で、この焦点検出領域内で撮像素子122による位相差検出方式AFが行われる。図6(b)の焦点検出領域は、図5(b)に示す撮影レンズの水平方向(横方向)に瞳分割を行なう画素を含む焦点検出部に加え、撮影レンズの垂直方向(縦方向)に瞳分割を行なう画素を含む焦点検出部も備えている。図6(b)において、点線で示す長方形217は撮像素子122の画素が形成された撮影範囲を示す。撮影範囲内には夫々3つの縦横方向の焦点検出領域218ah、218bh、218ch、218av、218bv、218cvが形成されている。そして、縦横の焦点検出領域は互いに交わる様に配置され、所謂クロス型の焦点検出領域となっている。本実施例では、クロス型の焦点検出領域を図の様に撮影範囲217の中央部と左右2箇所の計3箇所を備える構成とした。
次に、図1、図7、図8を用いて、本実施例に関わるカメラの焦点調節及び撮影工程を説明する。
図7は、本発明のデジタルカメラの撮影工程のメインフローである。ステップS101で撮影者がカメラの電源スイッチをオン操作すると、ステップS102において、カメラMPU125は、カメラ内の各アクチュエータや撮像素子の動作確認を行い、メモリ内容や実行プログラムの初期化を行うと共に、撮影準備動作を実行する。
ステップS103では、撮像素子122の撮像動作を開始し、プレビュー用の低画素動画像を出力する。ステップS104では読み出した動画像を、カメラ本体120に設けられた表示器126に表示し、撮影者は、表示されたプレビュー画像を目視して撮影時の構図決定を行う。
ステップS105では、撮像面位相差AFを行うか否かを判定する。撮像面位相差AFを行わない場合は、撮像面位相差AF開始を待機する。撮像面位相差AFを行う場合は、ステップS106に進み、プレビュー用動画像を用いて被写体認識を行う。ここで被写体とは、人物、動物の顔などカメラで被写体の種別を認識できるもので、事前にカメラに登録されたものも含む。ステップS107では、被写体が認識されたか否かの判定を行う。被写体が認識された場合は、ステップS108に進み、焦点調節モードを被写体AFモードに設定する。ここで、被写体AFモードとは、撮影領域内の認識した被写体を焦点検出領域として、焦点を合わせるAFモードを指す。一方、被写体が認識されていない場合は、ステップS109に進み、焦点調節モードを多点AFモードに設定する。ここで、多点AFモードとは、図6(b)に示したように、構図上、被写体が存在する確率が高い領域を焦点検出領域として設定し、焦点検出領域内の被写体に焦点を合わせるAFモードを指す。
ステップS108もしくはS109でAFモードを設定し終えると、ステップS110に進み焦点検出領域を決定する。ステップS111では、撮影準備スイッチがオン操作されたか否かを判別し、オン操作されていなければステップS106に戻り、処理を繰り返し実行する。ステップS111で撮影準備動作スイッチがオン操作されると、ステップS112に進み、AF結果信頼性評価値をリセットし、ステップS113の焦点調節サブルーチンに進む。AF結果信頼性評価値や焦点調節サブルーチンについては、後程、説明する。
焦点調節サブルーチンの処理を終えると合焦状態になっているため、ステップS114で合焦表示を行い、ステップS115に進む。ステップS115では、撮影開始スイッチがオン操作されたか否かを判別し、オン操作されていなければ、ステップS111に戻り、処理を続行する。ステップS115で撮影開始スイッチがオン操作されると、ステップS116に進み、撮影サブルーチンを実行する。撮影サブルーチンの詳細については、後程説明する。ステップS116で撮影サブルーチンを終えると、ステップS117にて、一連の撮影動作を終了する。
次に、図7のステップS113の焦点調節サブルーチンについて説明する。図1は、焦点調節サブルーチンのフロー図である。メインルーチンから当サブルーチンのステップS113に進むと、次のステップS301では、ステップS110で決定した焦点検出領域に含まれる焦点検出用画素の出力を読み出す。次に、ステップS302では、焦点検出用画素であって欠陥画素である画素の処理を行う。例えば、周囲の画素の値から補完するなどを行う。ステップS303では、ステップS302で補正された信号から、相関演算を行うべき1対の像信号を抽出する。ステップS304では得られた2つの像信号の相関演算を行い、2像の相対的な位置ずれ量を計算する。
次に、ステップS305では、相関演算結果の信頼性を判定する。ここで相関演算結果の信頼性とは、2像の一致度を指し、2像の一致度が良い場合は、一般的に焦点検出結果の信頼性が高い。そこで、複数の焦点検出領域が選択されている場合には、信頼性の高い情報を優先的に使用する。ステップS306では、ステップS305で判定された信頼性の高い検出結果と像ずれ量をデフォーカス量に換算する換算係数からデフォーカス量を演算する。ステップS307では、ステップS306で検出されたデフォーカス量が、合焦と判定できるか否かを判定する。デフォーカス量が十分に小さく、合焦と判定できる場合には、ステップS315に進み、焦点調節サブルーチンを終える。
ステップS307で合焦していないと判定された場合、ステップS308に進み、検出したデフォーカス量(AF結果)の信頼性を評価できるか否かを判定する。AF結果の信頼性は、後述するが、複数回検出したデフォーカス量と焦点検出を行ったフォーカスレンズ位置で評価値を算出する。ステップS308では、まず、直前のAF結果およびフォーカスレンズ位置を取得、記憶する。そして、AF結果、およびフォーカスレンズ位置が複数回分、記憶されているか否かを判断し、記憶されている場合は、AF結果信頼性評価が可能と判断し、記憶されていない場合は、AF結果信頼性評価が不可能と判断する。ステップS308でAF結果信頼性評価が可能と判断された場合に、ステップS310に進み、撮像面位相差焦点検出部129は、AF結果信頼性評価値を算出する。撮像面位相差焦点検出部129は、請求項中の信頼性判定手段と対応する。
図8を用いて、AF結果信頼性評価値について説明する。図8(a)、図8(b)は、フォーカスレンズ位置とAF結果の関係を示している。横軸は、フォーカスレンズ104の位置を合焦位置を原点として示している。縦軸は、各々のフォーカスレンズ位置で、撮像面位相差焦点検出部129が検出したデフォーカス量(AF結果)から算出されるフォーカスレンズ位置を示している。
図中の実線501は、上述の撮像面位相差AFを行った場合の例、言い換えると焦点検出誤差がある場合のフォーカスレンズ位置とAF結果の関係の例を示している。また、図中の破線502は、焦点検出誤差が全く無い場合のフォーカスレンズ位置とAF結果の関係を示している。図中で、フォーカスレンズ位置が原点である合焦位置から離れるに従い、実線501と破線502の乖離がみられる。これは、デフォーカス量が大きくなるにつれて、AF結果に含まれる誤差が大きくなっていることを示している。図8(a)は、フォーカスレンズ位置が原点から離れるに従い、AF結果から算出されるフォーカスレンズ駆動量の絶対値が大きくなる方向に検出誤差が発生した場合を示している。図8(b)は、フォーカスレンズ位置が原点から離れるに従い、AF結果から算出されるフォーカスレンズ駆動量の絶対値が小さくなる方向に検出誤差が発生した場合を示している。
一般に、デフォーカス量が大きくなるにつれて、AF結果が含む検出誤差は大きくなる。検出誤差が大きくなる第1の要因は、デフォーカス量が大きいほど、得られる被写体像そのものがボケてしまい像信号のコントラストが失われてしまうことである。第2の要因は、デフォーカス量が大きいほど、像ずれ量も大きくなるので得られる被写体像の一部は焦点検出領域からはみ出すことがあり、2つの像信号の一致度を下げてしまうことである。これらの要因は、信号出力の補正や焦点検出領域の変更などで、ある程度は改善することができるが、完全に影響を排除することは困難である。
そこで本実施例では、複数回の焦点検出を行いながら、検出したデフォーカス量の信頼性の判定を行っている。該判定を行うことで、より合焦位置から離れた位置で、すなわち、より早期に、信頼性の高い焦点検出結果を認識し、検出したデフォーカス量に基づき合焦位置にフォーカスレンズ104を移動させることで、焦点調節時間の高速化を実現する。
図8(a)でP1からP5は、焦点検出を行った際のフォーカスレンズ位置を示しており、AF1からAF5は、焦点検出を行った際のAF結果から算出されるフォーカスレンズ位置(第1〜5のフォーカスレンズ位置情報)を示している。図8(b)も同様に、P1からP8とAF1からAF8が対応している。図8(b)のAF1からAF3については、図の煩雑化を避けるため不図示としている。
図1のステップS310で算出するAF結果信頼性評価値Eは、下記の式に基づき算出される。
E=(AF(n+1)−AF(n))−(P(n+1)−P(n)) (式1)
式1において、AF(n)は、焦点検出を行った際のAF結果であるAF1、AF2・・・を示しており、P(n)は、焦点検出を行った際のフォーカスレンズ位置であるP1、P2・・・を示している。ここで算出されるAF結果信頼性評価値Eは、2回の焦点検出を行った際のAF結果の差分とフォーカスレンズ位置の差分の差である。式1によりAF結果信頼性が評価できる理由については、後程説明する。式1で、P(n)は、第1の焦点調節状態(フォーカスレンズが第1の位置にある状態)と対応し、P(n+1)は、第2の焦点調節状態(フォーカスレンズが第2の位置にある状態)と対応している。また、AF(n)は、第1の位相差検出結果(第1のフォーカスレンズ位置情報)と対応し、AF(n+1)は、第2の位相差検出結果(第2のフォーカスレンズ位置情報)と対応している。
図1のフローチャートに戻り、ステップS310でAF結果信頼性評価値の算出を終えると、ステップS311に進み、AF結果信頼性評価値の絶対値が、所定の閾値(第1の値)(A)以下であるかどうかを判定する。AF結果信頼性評価値の絶対値がA以下の場合(AF結果の信頼性が高い判定結果の場合)、ステップS312に進み、レンズ駆動量係数として、K1を設定する。AF結果信頼性評価値の絶対値がAを超える場合(AF結果の信頼性が低い判定結果の場合)には、ステップS309に進み、レンズ駆動量係数としてK2を設定する。また、ステップS308で、AF結果信頼性評価が不可能と判断された場合も、ステップS309に進み、レンズ駆動量係数としてK2を設定する。ここで、設定するレンズ駆動量係数とは、AF結果から得られるレンズ駆動量に対して、係数を乗じて、最終的なレンズ駆動量を算出するためのパラメータである。ステップS312では、AF結果の信頼性が高いと判断されているので、K1として1を設定し、AF結果から得られるレンズ駆動量を、そのまま最終的なレンズ駆動量として設定する。ここで、レンズ駆動量係数K1は、1に完全に一致する場合と、許容誤差の範囲内で完全一致からずれている略一致(すなわち、略1)の場合とを含む意味である。一方で、ステップS309では、AF結果の信頼性が低い、もしくは、AF結果信頼性評価が不可能と判断されているので、K2として、0.25を設定し、AF結果から得られるレンズ駆動量を、0.25倍にしてレンズ駆動を行う。これにより、AF結果の信頼性が高いと判断されていない時には、レンズ駆動量を減じるため、合焦位置を通り過ぎる状況、いわゆるハンチングの発生を防ぐことができる。
ステップS313では、事前に設定されたレンズ駆動量係数と、AF結果から算出されるレンズ駆動量を用いて、実際に行うレンズ駆動量を算出し、フォーカスレンズ104の駆動を行う。撮像面位相差焦点検出部129は、フォーカスレンズ104の駆動量の計算も行い、請求項中の駆動量算出手段と対応している。その後、ステップS301に戻り、焦点調節サブルーチンを継続する。
図8を用いて、図1のフローにのっとり、焦点調節を行った場合の焦点検出とレンズ駆動の例を説明する。図8(a)では、まず、1回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P1で行い、AF結果としてAF1を得る(S301からS306)。ここでは、AF1は値が大きく、合焦とは判断できない(S307でNo)。また、この際には、まだAF結果が複数回分、記憶されていないため、AF結果信頼性評価が不可能と判断され(S308でNo)、レンズ駆動量係数としてK2=0.25が設定される(S309)。その後、AF1に対して、K2倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S313)。
続いて、2回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P2で行い、AF結果としてAF2を得る。ここで焦点検出を行うフォーカスレンズ位置P2と前回焦点検出を行ったフォーカスレンズ位置P1の差分は、AF結果であるAF1のK2(0.25)倍と対応している。
AF2も値が大きく合焦とは判断できないが(S307でNo)、AF結果AF1、AF2やフォーカスレンズ位置P1、P2が記憶されているため、AF結果信頼性評価を行うことができる。(S308でYes)続いて、AF結果信頼性評価値Eを、上述の式1に基づき算出する。図8(a)で示す通り、AF2−AF1に対して、P2−P1は小さいため、AF結果信頼性評価値は、正の値となる。次に、算出されたAF結果信頼性評価値の絶対値は、閾値Aより大きいと判断され(S311でNo)、レンズ駆動量係数としてK2=0.25が設定される(S309)。その後、AF2に対して、K2倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S313)。
同様にして、3回目の焦点検出も終え、4回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P4で行い、AF結果としてAF4を得る(S301からS306)。ここでは、AF4は値が大きく、合焦とは判断できない(S307でNo)。次に、2回目、3回目の焦点検出と同様に、AF結果信頼性評価値を算出する(S310)。AF4−AF3に対して、P4−P3は、ほぼ等しく、Eは0に近い値となる。言い換えると、図8(a)に示す通り、3回目と4回目の焦点検出を示す白丸は、いずれも破線502上に存在する。これは、焦点検出誤差を含まない焦点検出結果が得られたことを示しており、式1によりAF結果信頼性が評価できることが理解できる。2回続けて、焦点検出誤差を含まない焦点検出結果が得られた場合(ここでは、AF3、AF4)、フォーカスレンズの駆動量(ここでは、P4−P3)は、焦点検出結果の差と等しくなる。このことを利用して、式1では、AF結果信頼性を評価している。
AF結果信頼性評価値は、2回の焦点検出を行った際のAF結果の差分とフォーカスレンズ位置の差分の値の等しさが、AF結果信頼性を示すため、式1のように両者の差分で求めることもできるが、両者の比でも求めることができる。つまり、2回の焦点検出を行った際のAF結果の差分をフォーカスレンズ位置の差分で割った値と1との差分と、閾値Aとを比較することでAF結果信頼性を評価することができる。
その後、AF結果信頼性評価値が、閾値Aより小さいと判断され(S311でYes)、レンズ駆動量係数としてK1=1が設定される(S312)。その後、AF4に対して、K1倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S313)。
次に、5回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P5で行い、AF結果としてAF5を得る(S301からS306)。ここでは、AF5は値が十分に小さく、合焦と判断する(S307でYes)。これにより、焦点調節サブルーチンを終える。
図8(b)の場合も図8(a)の場合と同様に、P1からP6までは、合焦ではなく(S307でNo)、AF結果信頼性評価が不可能(S308でNo)、もしくは、AF結果信頼性評価値の絶対値がAを上回る(S311でNo)と判断される。したがって、レンズ駆動量係数としてK2=0.25が設定され、レンズ駆動が行われる。7回目の焦点検出を、P7で行い、AF結果として、AF7を得ると、記憶しているフォーカスレンズ位置P6と6回目のAF結果であるAF6から算出されるAF結果信頼性評価値が、閾値Aより小さいと判断される(S311でYes)。したがって、レンズ駆動量係数としてK1=1が設定される。その後、8回目の焦点検出で検出されるAF結果(AF8)が、合焦と判定され、焦点調節サブルーチンを終える。
このように、焦点検出結果の信頼性を常に評価しながら、焦点検出を行うため、高速に焦点調節を行うことができる。例えば、図8(a)では、フォーカスレンズ位置P4、図8(b)では、フォーカスレンズ位置P7で、それぞれ、焦点検出結果の信頼性が高いと判断し、一気に合焦位置にフォーカスレンズを駆動することができる。焦点検出結果の信頼性が判断できないと、この間にも、何回かの焦点検出を行う必要が発生し、焦点調節を終えるまで、より多くの時間が必要となる。
また、本実施形態では、焦点検出結果の信頼性がない場合のレンズ駆動量係数を一律に設定したが、その必要はない。検出されたデフォーカス量の閾値を設け、閾値より大きい場合は、レンズ駆動量係数を小さめにし、閾値より小さい場合は、レンズ駆動量係数を大きくすることが考えられる。これにより、デフォーカス量が小さい場合のレンズ駆動量を大きくすることができ、焦点検出の回数を減らすことができる。このことは、デフォーカス量が小さくなるにつれ、上述の通り、焦点検出誤差が小さくなると考えられることを利用している。
また、本実施形態は、撮像面上に設けられた焦点検出用画素を用いて焦点検出を行う構成としたが、焦点検出の構成はこれに限らない。撮影レンズを透過した光束を2次結像し、焦点検出を行うような焦点検出装置を用いた場合でも適用できる。
以下、図9から図11を参照して、本発明の第2の実施例による、焦点調節装置について説明する。第2の実施形態と第1の実施形態の違いは、AF結果の信頼性評価を行う際の評価値の大小に応じて、レンズ駆動量係数を変更することである。これにより、特に焦点検出誤差により、焦点検出結果が小さめに算出された場合に、焦点検出回数を減らすことができ、より高速な焦点調節を行うことができる。
なお、第1の実施例における焦点調節装置を有するデジタルカメラのブロック図(図2)、焦点検出手段を説明する図(図3〜図6)、デジタルカメラの撮影工程のメインフロー(図7)に関しては、第2の実施形態においても同様の構成のものを使用している。そのため説明に関しては省略する。
図9は、図7のステップS113の焦点調節サブルーチンのフロー図を示している。メインルーチンから当サブルーチンのステップS113に進むと、S301からS306までの処理を行う。この処理は、第1の実施例と同様のため、説明は省略する。ステップS307では、ステップS306で検出されたデフォーカス量が、合焦と判定できるか否かを判定する。デフォーカス量が十分に小さく、合焦と判定できる場合には、S315に進み、焦点調節サブルーチンを終える。
ステップS307で合焦していないと判定された場合、ステップS401に進み、検出したデフォーカス量(AF結果)の信頼性を評価できるか否かを判定する。AF結果の信頼性は、上述の通り、複数回検出したデフォーカス量と焦点検出を行ったフォーカスレンズ位置で評価値を算出する。ステップS401では、まず、直前のAF結果およびフォーカスレンズ位置を取得、記憶する。そして、AF結果、およびフォーカスレンズ位置が複数回分、記憶されているか否かを判断し、記憶されている場合は、AF結果信頼性評価が可能と判断し、記憶されていない場合は、AF結果信頼性評価が不可能と判断する。ステップS401でAF結果信頼性評価が可能と判断された場合に、ステップS402に進み、AF結果信頼性評価値を算出する。
AF結果信頼性評価値の算出を終えると、ステップS403に進み、AF結果信頼性評価値の絶対値が、所定の閾値(A)以下であるかどうかを判定する。AF結果信頼性評価値の絶対値がA以下の場合、ステップS405に進み、レンズ駆動量係数として、K1を設定する。AF結果信頼性評価値の絶対値がAを超える場合には、ステップS404に進み、AF結果信頼性の正負を判定する。負である場合、ステップS406に進み、レンズ駆動量係数としてK2を設定する。また、ステップS404で、AF結果信頼性評価が正である場合、また、ステップS401で、AF結果信頼性評価が不可能と判断された場合も、ステップS407に進み、レンズ駆動量係数としてK3を設定する。ここで、設定するレンズ駆動量係数とは、AF結果から得られるレンズ駆動量に対して、係数を乗じて、最終的なレンズ駆動量を算出するためのパラメータである。ステップS405では、AF結果の信頼性が高いと判断されているので、K1として1を設定し、AF結果から得られるレンズ駆動量を、そのまま最終的なレンズ駆動量として設定する。一方で、ステップS403で、AF結果の信頼性が低いと判断され、かつ、AF結果信頼性評価値が負の場合は、K2=0.75を設定し、その他の場合は、K3として、0.25を設定する。これにより、AF結果の信頼性が高いと判断されていない時には、レンズ駆動量を減じるため、合焦位置を通り過ぎる状況、いわゆるハンチングの発生を防ぐことができる。さらに、AF結果信頼性評価値が負の場合のレンズ駆動量係数K2の方が、AF結果信頼性評価値が正の場合のレンズ駆動量係数K3より大きくなるように設定している。その理由は、後述する。
ステップS408では、事前に設定されたレンズ駆動量係数と、AF結果から算出されるレンズ駆動量を用いて、実際に行うレンズ駆動量を算出し、フォーカスレンズ104の駆動を行う。その後、ステップS301に戻り、焦点調節サブルーチンを継続する。
図10を用いて、図9のフローにのっとり、焦点調節を行った場合の焦点検出とレンズ駆動の例を説明する。図10の軸の設定や、レンズ位置P1、P2・・・、AF結果AF1、AF2・・・については、第1の実施例と同様のため、説明は省略する。
図10(a)では、まず、1回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P1で行い、AF結果としてAF1を得る(S301からS306)。ここでは、AF1は値が大きく、合焦とは判断できない(S307でNo)。また、この際には、まだAF結果が複数回分、記憶されていないため、AF結果信頼性評価が不可能と判断され(S401でNo)、レンズ駆動量係数としてK3=0.25が設定される(S407)。その後、AF1に対して、K3倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S408)。
続いて、2回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P2で行い、AF結果としてAF2を得る。ここで焦点検出を行うフォーカスレンズ位置P2と前回焦点検出を行ったフォーカスレンズ位置P1の差分は、AF結果であるAF1のK3(0.25)倍と対応している。
AF2も値が大きく合焦とは判断できないが(S307でNo)、AF結果AF1、AF2やフォーカスレンズ位置P1、P2が記憶されているため、AF結果信頼性評価を行うことができる(S401でYes)。続いて、AF結果信頼性評価値Eを、上述の式1に基づき算出する。図10(a)で示す通り、AF2−AF1に対して、P2−P1は小さいため、AF結果信頼性評価値は、正の値となる。次に、算出されたAF結果信頼性評価値の絶対値は、閾値Aより大きいと判断され(S403でNo)、AF結果信頼性評価値は正の値であるため(S404でNo)、レンズ駆動量係数としてK3=0.25が設定される(S407)。その後、AF2に対して、K3倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S408)。
同様にして、3回目の焦点検出も終え、4回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P4で行い、AF結果としてAF4を得る(S301からS306)。ここでは、AF4は値が大きく、合焦とは判断できない(S307でNo)。次に、2回目、3回目の焦点検出と同様に、AF結果信頼性評価値を算出する(S402)。AF4−AF3に対して、P4−P3は、ほぼ等しく、Eは0に近い値となる。言い換えると、図10(a)に示す通り、3回目と4回目の焦点検出を示す白丸は、いずれも破線502上に存在する。これは、焦点検出誤差を含まない焦点検出結果が得られたことを示している。
その後、AF結果信頼性評価値が、閾値Aより小さいと判断され(S403でYes)、レンズ駆動量係数としてK1=1が設定される(S405)。その後、AF4に対して、K1倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S408)。
次に、5回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P5で行い、AF結果としてAF5を得る(S301からS306)。ここでは、AF5は値が十分に小さく、合焦と判断する(S307でYes)。これにより、焦点調節サブルーチンを終える。
図10(b)の場合も図10(a)の場合と同様に、まず、1回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P1で行い、AF結果としてAF1を得る(S301からS306)。ここでは、AF1は値が大きく、合焦とは判断できない(S307でNo)。また、この際には、まだAF結果が複数回分、記憶されていないため、AF結果信頼性評価が不可能と判断され(S401でNo)、レンズ駆動量係数としてK3=0.25が設定される(S407)。その後、AF1に対して、K3倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S408)。
続いて、2回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P2で行い、AF結果としてAF2を得る。ここで焦点検出を行うフォーカスレンズ位置P2と前回焦点検出を行ったフォーカスレンズ位置P1の差分は、AF結果であるAF1のK3(0.25)倍と対応している。
AF2も値が大きく合焦とは判断できないが(S307でNo)、AF結果AF1、AF2やフォーカスレンズ位置P1、P2が記憶されているため、AF結果信頼性評価を行うことができる(S401でYes)。続いて、AF結果信頼性評価値Eを、上述の式1に基づき算出する。図10(b)で示す通り、AF2−AF1が負の値であるのに対して、P2−P1は正の値であるため、AF結果信頼性評価値は、負の値となる。次に、算出されたAF結果信頼性評価値の絶対値は、閾値Aより大きいと判断され(S403でNo)、AF結果信頼性評価値は負の値であるため(S404でYes)、レンズ駆動量係数としてK2=0.75が設定される(S406)。その後、AF2に対して、K2倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S408)。
同様にして、3回目の焦点検出も終え、4回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P4で行い、AF結果としてAF4を得る(S301からS306)。ここでは、AF4は値が大きく、合焦とは判断できない(S307でNo)。次に、2回目、3回目の焦点検出と同様に、AF結果信頼性評価値を算出する(S402)。AF4−AF3に対して、P4−P3は、ほぼ等しく、Eは0に近い値となる。言い換えると、図10(b)に示す通り、3回目と4回目の焦点検出を示す白丸は、いずれも破線502上に存在する。これは、焦点検出誤差を含まない焦点検出結果が得られたことを示している。
その後、AF結果信頼性評価値が、閾値Aより小さいと判断され(S403でYes)、レンズ駆動量係数としてK1=1が設定される(S405)。その後、AF4に対して、K1倍した量をレンズ駆動量として設定し、フォーカスレンズ駆動を行う(S408)。
次に、5回目の焦点検出をフォーカスレンズ位置P5で行い、AF結果としてAF5を得る(S301からS306)。ここでは、AF5は値が十分に小さく、合焦と判断する(S307でYes)。これにより、焦点調節サブルーチンを終える。
このように、AF結果信頼性評価値が正の場合は、検出誤差により焦点検出結果が大きめに算出されている場合となり、AF結果信頼性評価値が負の場合は、検出誤差により焦点検出結果が小さめに算出されている場合となる。焦点検出結果が大きめの場合には、レンズ駆動量係数をより小さい値として設定することにより、ハンチングを防ぐことができる。また、焦点検出結果が小さめの場合には、レンズ駆動量係数をより大きい値として設定することにより、焦点検出回数を減らすことができ、より高速に焦点調節を行うことができる。
また、図9のステップS406、S407でレンズ駆動量係数を設定する際に、AF結果信頼性評価値の大小により、設定する値を変更してもよい。図11を用いて、AF結果信頼性評価値の大小により、設定する値を変更する方法を説明する。
図11は、AF結果信頼性評価値の絶対値|E|の値の大小によって、レンズ駆動量係数K2、K3を場合分けした場合の設定値を示している。レンズ駆動量係数K2、K3として、1以外の値が設定されている。例えば、AF結果信頼性評価値の絶対値が、所定の閾値BとCの間にあり、レンズ駆動量係数K2を設定する場合は、0.9となる。
レンズ駆動量係数K2は、AF結果信頼性評価値の絶対値が、小さくなるにつれ、徐々に値が小さくなるように設定している。これは、AF結果信頼性の評価値の絶対値が大きい場合、つまり、CからDの間に含まれる場合は、焦点検出結果に含まれる誤差が大きく、また、誤差により焦点検出結果が、より小さく検出されていると判断されるためである。したがって、検出した焦点検出結果から算出されるレンズ駆動量を水増しして、駆動しても合焦位置を通り過ぎることはないと判断できる。図11において、AF結果信頼性評価値の絶対値が、所定の閾値(第2の値)CとDの間にあり、レンズ駆動量係数K2を設定する場合は、1.2となり、レンズ駆動量係数K2は1よりも大きな値となる。同様に、AF結果信頼性の評価値の絶対値が小さくなるにつれ、焦点検出結果に含まれる誤差が小さくなるため、レンズ駆動量係数を小さくなるように設定し、レンズ駆動時に、合焦位置を通り過ぎないように設定している。
一方で、レンズ駆動量係数K3は、AF結果信頼性評価値の絶対値が、小さくなるにつれ、徐々に値が大きくなるように設定している。これは、AF結果信頼性の評価値の絶対値が大きい場合、つまり、CからDの間に含まれる場合は、焦点検出結果に含まれる誤差が大きく、また、誤差により焦点検出結果が、より大きく検出されていると判断されるためである。したがって、検出した焦点検出結果から算出されるレンズ駆動量をより小さくし、駆動しても合焦位置を通り過ぎることはないようにする。同様に、AF結果信頼性の評価値の絶対値が小さくなるにつれ、焦点検出結果に含まれる誤差が小さくなるため、レンズ駆動量係数を大きくなるように設定し、レンズ駆動時に、合焦位置を通り過ぎない範囲で、より多くのレンズ駆動量を稼げるように設定している。
これにより、さらに、焦点検出を行う回数を減らすことができ、焦点調節の高速化を実現することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の焦点検出装置は、ビデオカメラ、コンパクトカメラあるいは一眼レフカメラなどの撮像装置に好適に利用できる。
100 レンズユニット
104 フォーカスレンズ
113 フォーカスアクチュエータ
120 カメラ本体
122 撮像素子
129 撮像面位相差焦点検出部

Claims (7)

  1. フォーカスレンズを含む撮影光学系と、
    前記撮影光学系の瞳の異なる領域を通過した光束により形成される少なくとも一対の光学像を光電変換して少なくとも一対の像信号を出力する光電変換手段と、
    前記光電変換手段が出力する前記一対の像信号の位相差を検出する位相差検出手段と、
    前記フォーカスレンズが第1の位置および第2の位置にあるときの前記位相差検出手段の位相差検出結果に対応した第1のフォーカスレンズ位置情報および第2のフォーカスレンズ位置情報と、当該第1の位置と第2の位置との関係に応じて、前記位相差に基づいて算出されたフォーカスレンズの駆動量を変える駆動量算出手段と、を有することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記位相差検出手段の位相差検出結果の信頼性を判定する信頼性判定手段を更に有し、
    前記信頼性判定手段は、前記第1のフォーカスレンズ位置情報と前記第2のフォーカスレンズ位置情報との差分と、前記フォーカスレンズの前記第1の位置と前記第2の位置との差分との差の絶対値が、第1の値より小さい場合に、前記位相差検出結果の信頼性が高いと判定し、
    前記駆動量算出手段は、前記信頼性判定手段の判定結果に応じて、前記フォーカスレンズの駆動量を変えることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記位相差検出手段の位相差検出結果の信頼性を判定する信頼性判定手段を更に有し、
    前記信頼性判定手段は、前記第1のフォーカスレンズ位置情報と前記第2のフォーカスレンズ位置情報との差分と、前記フォーカスレンズの前記第1の位置と前記第2の位置との差分の比と1との差分が、第1の値より小さい場合に、前記位相差検出結果の信頼性が高いと判定し、
    前記駆動量算出手段は、前記信頼性判定手段の判定結果に応じて、前記フォーカスレンズの駆動量を変えることを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  4. 前記駆動量算出手段は、前記位相差に基づいて算出されたデフォーカス量にレンズ駆動量係数をかけて前記フォーカスレンズの駆動量を算出し、前記信頼性判定手段により前記信頼性が高いと判定された場合は、前記信頼性が低いと判定された場合よりも、前記レンズ駆動量係数を大きくすることを特徴とする請求項2又は3に記載の焦点調節装置。
  5. 前記駆動量算出手段は、前記位相差に基づいて算出されたデフォーカス量にレンズ駆動量係数をかけて前記フォーカスレンズの駆動量を算出し、前記第1のフォーカスレンズ位置情報と前記第2のフォーカスレンズ位置情報との差分から、前記フォーカスレンズの前記第1の位置と前記第2の位置との差分を差し引いた値が、負の値である場合に、正の値である場合よりも、前記レンズ駆動量係数を大きくすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  6. 前記駆動量算出手段は、前記位相差に基づいて算出されたデフォーカス量にレンズ駆動量係数をかけて前記フォーカスレンズの駆動量を算出し、前記第1のフォーカスレンズ位置情報と前記第2のフォーカスレンズ位置情報との差分から、前記フォーカスレンズの前記第1の位置と前記第2の位置との差分を差し引いた値が、負の値である場合に、該差し引いた値の絶対値が第2の値より大きい場合は、前記レンズ駆動量係数を1よりも大きくすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の焦点調節装置を有することを特徴とする撮像装置。
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