JP2013189809A - 長尺材への取着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付け作業時に用いる部材を少なくし、尚且つ、容易迅速に長尺材へ固定することができる取着具を提供する。
【解決手段】
本発明の長尺材への取着具100は、長尺材を包囲する包囲部110を備え、当該包囲部110は、一方側分割体130と他方側分割体140とを互いに係合させることにより、長尺材Oの周方向に包囲可能に配設され、一方側分割体130は、その両端に他方側分割体140に設けられた被係合部144に係合する係合部134が設けられているとともに、この両端の近接又は離隔方向への弾性復元力を有しており、両端の係合部134を近接又は離隔させて弾性変形させた際の一方側分割体130の弾性復元力により、一方側分割体130の係合部134と他方側分割体140の被係合部144とが係合し、一方側分割体130と他方側分割体140とで長尺材Oを挟持する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、長尺状の構造物や配線・配管材の保護ダクト等(以下、長尺材と呼ぶ。)に、配線・配管材や器具等を取り付けたり、自身が長尺材に取り付けられる取着具に関する。
従来、家屋等の天井に敷設されている長尺材(例えば、形鋼材やケーブルラックなど)に対して配線・配管材や器具等を取り付ける際、配線・配管材や器具等を取り付けるための取着具が用いられてきた。これら種々の取着具の一つとして、当該取着具をビスやボルト・ナット等を用いて長尺材に固定することにより、当該取着具を介して長尺材に配線・配管材や器具等を取り付けるものがある。
例えば、特許文献1には、図10(a)に示す角形鋼用吊金具Xが開示されている。この角形鋼用吊金具Xは、断面コ字状の嵌挿部1を備えている。この嵌挿部1を断面矩形の角形鋼Yに嵌め合わせ、嵌挿部1及び角形鋼Yを貫通するように複数のビス4を打ち込むことで、角形鋼用吊金具Xは角形鋼Yに固定される。そして、嵌挿部1と一体形成された支持部2に吊ボルト3が取り付けられ、この吊ボルト3を介して、配線・配管材や器具等を取り付けることができる。
また、図10(b)に示す照明・配線器具支持金具XA(非特許文献1参照)は、上方の挟持片1Aaと下方の挟持片1Abを備えている。この金具XAを角形鋼Yへ取り付けるためには、まず挟持片1Aaと挟持片1Abとを両端のボルト3Aにより連結させ、角形鋼Yの上下に位置させる。さらに、ボルト3Aの両先端からナット4Aを螺合させて締め付けることで、挟持片1Aaと挟持片1Abとで角形鋼Yを上下から挟持し、照明・配線器具支持金具XAは角形鋼Yに固定される。そして、挟持片1Abに配線器具M1を取り付けることができる。
特開2010−189958号公報
「「未来工業 電材カタログ 工場、オフィス部材 2011−2012」、未来工業株式会社、2011年、P224」
しかしながら、前述の角形鋼用吊金具Xを角形鋼Yに取り付けるためには、その取り付け作業時に、複数のビス4を角形鋼用吊金具Xの嵌挿部1及び角形鋼Yに貫通させて、打ち込まなければならない。また、照明・配線器具支持金具XAを角形鋼Yへ取り付ける作業も同様に、複数種類の部材(ボルト3A、ナット4A)を用い、かつ、複数個所でボルト3Aとナット4Aとを螺合させて締め付ける必要がある。つまり、吊金具X又は支持金具XAの取り付け作業時に用いる部材が複数種類、或いは多数個あるため、これら多数個の部材の取り付け作業が極めて面倒で、かつ時間がかかり、また、ビス4の打ち込み作業や、ボルト3Aとナット4Aの螺合作業に失敗して、これらビスやボルト・ナット、更には金具自体を落としてしまうケースが度々、発生するという問題があった。特に、角形鋼Y等の長尺材は家屋等の天井に敷設されており、設置作業は高所で行う場合が多いため、部材を落とした際に周囲に及ぶ危険性は極めて高い。
したがって、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、取り付け作業時に用いる部材を少なくし、尚且つ、容易迅速に長尺材へ固定することができる取着具を提供することにある。
請求項1に記載の長尺材への取着具は、長尺材を包囲する包囲部を備えた長尺材への取着具であって、包囲部は、一方側分割体と他方側分割体とを互いに係合させることにより、長尺材の周方向に包囲可能に配設され、一方側分割体は、その両端に他方側分割体に設けられた被係合部に係合する係合部が設けられているとともに、この両端の近接又は離隔方向への弾性復元力を有しており、両端の係合部を近接又は離隔させて弾性変形させた際の一方側分割体の弾性復元力により、一方側分割体の係合部と他方側分割体の被係合部とが係合し、一方側分割体と他方側分割体とで長尺材を挟持することを特徴とする。
請求項2に記載の長尺材への取着具は、長尺材を包囲する包囲部を備えた長尺材への取着具であって、包囲部は、一方側分割体と他方側分割体とを互いに係合させることにより、長尺材の周方向に包囲可能に配設され、一方側分割体は、その両端のうちの一方端に他方側分割体に設けられた被係合部に係合する係合部が設けられているとともに、この両端の近接又は離隔方向への弾性復元力を有しており、一方端の係合部を、一方側分割体の他方端に近接又は離隔させて弾性変形させた際の一方側分割体の弾性復元力により、一方側分割体の係合部と他方側分割体の被係合部とが係合し、一方側分割体と他方側分割体とで長尺材を挟持することを特徴とする。
請求項3に記載の長尺材への取着具は、請求項1又は2に記載の長尺材への取着具において、一方側分割体は、前記長尺材の周方向半分以上を取り囲む長さを備えると共に、当該一方側分割体単独で、前記長尺材への仮止めが可能な仮固定手段を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の長尺材への取着具は、請求項3に記載の長尺材への取着具において、仮固定手段は、長尺材方向に付勢された弾性力からなることを特徴とする。
請求項5に記載の長尺材への取着具は、請求項1から4のいずれかに記載の長尺材への取着具において、一方側分割体の係合部は略T字状をしており、他方側分割体の被係合部は、係合部の先端を挿通し、かつ係合可能な貫通孔からなることを特徴とする。
請求項6に記載の長尺材への取着具は、請求項1から5のいずれかに記載の長尺材への取着具において、一方側分割体と他方側分割体は、共に略コ字状であることを特徴とする。
請求項7に記載の長尺材への取着具は、請求項1から6のいずれかに記載の長尺材への取着具において、配線・配管材や器具が取り付けられる取付部が、他方側分割体の一方の被係合部側から、長尺材と離隔する方向に延出していることを特徴とする。
請求項1に記載の長尺材への取着具によれば、長尺材を包囲する包囲部を備え、当該包囲部を構成する一方側分割体と他方側分割体とを互いに係合させることで、長尺材の周方向に包囲可能であり、さらに、一方側分割体の弾性復元力を利用して、一方側分割体と他方側分割体とで前記長尺材を挟持し、取着具を長尺材へ固定することができる。つまり、作業者は一方側分割体の両端の両係合部を近接又は離隔させた状態で、前記他方側分割体の両被係合部に位置せしめれば、後は両端の両係合部は弾性復元力により離隔又は近接方向へ復帰するので、前記係合部と前記被係合部とが互いに係合して、前記一方側分割体と前記他方側分割体とで前記長尺材を挟持することになる。従って、取着具を長尺材へ取り付ける作業時に、多数のヶ所でビスを打ち込んだり、ボルトとナットを螺合させる作業が不要となり、非常に簡単に且つ迅速に取着具を長尺材へと設置固定することができ、尚且つ、取り付け作業時に用いる部材も一方側分割体と前記他方側分割体のみと少ないので部材を落とす危険が軽減される。
請求項2に記載の長尺材への取着具によれば、長尺材を包囲する包囲部を備え、当該包囲部を構成する一方側分割体と他方側分割体とを互いに係合させることで、長尺材の周方向に包囲可能であり、さらに、一方側分割体の一方端の係合部を、その他方端に近接又は離隔させて弾性変形させ、その弾性復元力を利用して、他方側分割体の被係合部に係合させ、一方側分割体と他方側分割体とで前記長尺材を挟持し、取着具を長尺材へ固定することができる。つまり、請求項1の弾性復元力を利用した弾性復帰による両端の係合部の係合を、片端のみで行わせるものであり、一方側分割体の一方端の係合部のみを他方側分割体の被係合部に係合させればよい点で、より一層簡単、且つ迅速に取り付け作業ができる。
請求項3に記載の長尺材への取着具によれば、請求項1又は2の長尺材への取着具の効果に加えて、一方側分割体の仮固定手段は、長尺材の周方向半分以上を取り囲む長さを備えると共に、一方側分割体単独で、長尺材への仮止めが可能なため、取着具の設置作業中に、一方側分割体が自重により落下したり、長尺材から外れたりすることを防ぐことができ、取着具の設置作業がより容易になる。また、長尺材の左右方向へのぶれを防止して、確実に固定できる。
請求項4に記載の長尺材への取着具によれば、請求項3の長尺材への取着具の効果に加えて、仮固定手段が長尺材方向に付勢された弾性力からなり、この弾性力により仮止めされた状態を維持するので、取着具の設置作業がより容易になると共に、別途、他の仮止め部材を設ける必要がなく、製造工程、製造時間、コストを削減できる。
請求項5に記載の長尺材への取着具によれば、請求項1から4の長尺材への取着具の効果に加えて、一方側分割体の係合部は略T字状をしており、他方側分割体の被係合部は、一方側分割体の係合部の先端を挿通し、かつ係合可能な貫通孔からなるため、一方側分割体と他方側分割体とを係合させるのが容易である。つまり、一方側分割体と他方側分割体とを係合させるには、作業者は、略T字状をした係合部を被係合部である貫通孔に挿通させて係合させるのみでよい。
請求項6に記載の長尺材への取着具によれば、請求項1から5の長尺材への取着具の効果に加えて、一方側分割体と他方側分割体は共に略コ字状であるので、矩形断面を有する長尺材の場合に、その断面形状と、一方側分割体と他方側分割体の包囲部の形状とが近似し、設置作業時に一方側分割体と他方側分割体を長尺材へ取り付けやすくなり、また挟持姿勢がより安定する。
請求項7に記載の長尺材への取着具によれば、請求項1から6の長尺材への取着具の効果に加えて、取付部は、他方側分割体の一方の被係合部側から、前記長尺材と離隔する方向に延出しているので、作業者は、取付部を持って設置作業をすることができる。つまり、長尺材に他方側分割体をあてがう際に、他方側分割体を把持する手や指が邪魔となって、作業するのが困難な場合に、作業者は取付部を持って容易に作業することができると共に、他の関連部材や器具の設置場所として活用できる。
(a)は、本発明の一実施形態における長尺材への取着具を長尺材へ設置した斜視図、(b)は側面図である。 (a)は、図1の長尺材への取着具の一方側分割体の斜視図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 (a)は、図1の長尺材への取着具の他方側分割体の斜視図、(b)は側面図、(c)は平面図である。 図1の長尺材への取着具の一方側分割体と他方側分割体が係合する態様を示す概念図であって、(a)及び(b)は他方側分割体の貫通孔周辺、及び一方側分割体の端部周辺の拡大斜視図である。 (a)〜(c)は、図1の長尺材への取着具の一方側分割体と他方側分割体とが長尺材を挟持する態様を示す概念図である。 (a)〜(d)は、本発明の一実施形態における長尺材への取着具の一方側分割体と他方側分割体が長尺材を挟持する態様を示すである。 (a)〜(c)は、本発明の一変形例の長尺材への取着具を示す側面図である。 (a)及び(b)は、本発明の一変形例の長尺材への取着具を示す側面図である。 本発明の一変形例の長尺材への取着具を示す側面図である。 (a)及び(b)は本発明の従来技術を示した斜視図である。
以下に、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
図1(a)は、本発明の一実施形態としての長尺材への取着具100を長尺材Oへ設置した斜視図、(b)は側面図である。長尺材Oは、断面四角形形状の形鋼材である。取着具100は、長尺材Oを周方向に包囲する包囲部110と、長尺材Oと離隔する方向に延出した取付部120を備える。この包囲部110は、一方側分割体130と他方側分割体140とを互いに係合させることで、長尺材Oを周方向に包囲している。また、器具Mは、取付部120の螺孔C2にネジPを螺合して固定してある。長尺材O上には複数の配線Wが這わせてあり、他方側分割体140上で留め具Fにより束ねて固定され、配線Wの一部が引込穴C1を通り器具Mに引き込まれている。なお、取付部120には、器具Mの他に、多種多様な配線・配管材や器具等を取り付けることができる。
次に、図2(a)〜(c)を参照して、一方側分割体130の構成について詳しく述べる。図2(a)は、一方側分割体130の斜視図である。図2(a)に示すとおり、一方側分割体130は、基部131と側部132と端部133とからなる。また、基部131と側部132とが仮固定手段135を構成する。端部133の先端には、他方側分割体140の貫通孔144と係合する係合部134がある。この係合部134は略T字状をしており、係止爪136及び頭部137を備えている。また、一方側分割体130の基部131、側部132、及び端部133は、一枚の金属板を屈曲させて一体形成したものであり、外力に対して、その形成された形状を弾性的に維持しようとする。なお、一方側分割体130は、基部131、側部132及び端部133の各部材を別個に形成し、これらを組み付けて構成してもよい。さらに、一方側分割体130の材質は、形成された形状を弾性的に維持することができれば、例えば、合成樹脂(プラスチック)、その他、長尺材に固定可能な材質であればよい。
図2(b)は、一方側分割体130の側面図である。図2(b)に示すとおり、一方側分割体130は、略コ字状をしている。また、側部132は、基部131の両端からほぼ直角に屈曲しており、所定角度α(本実施例では、約5度)だけ内側に傾斜している。そのため、側部132を外側へ曲げようとすると、内側へ戻ろうとする弾性力が働く。また、基部131は、中央がわずかに内側へ反っている。そのため、基部131を外側へ押すと、内側へ戻ろうとする弾性力が働く。このようにして、基部131と側部132とからなる仮固定手段135には、その内側に包囲される長尺材方向に向けて弾性力が付勢されることになる。また、端部133は側部132の先端から所定角度β(本実施例では、約15度)だけ外側に屈曲している。そのため、端部133の先端側の係合部134を内側に変形させると元の状態に復帰しようとして、外側へ向かう弾性復元力が働く。
図2(c)に示す係合部134間の開口幅は、長尺材Oに取り付けられていない状態で、L0となっている。また、側部132の先端間の開口幅は、長尺材Oに取り付けられていない状態で、L1となっている。
次に、図3(a)〜(c)を参照して、他方側分割体140の構成について詳しく述べる。図3(a)は、他方側分割体140の斜視図である。図3(a)に示すとおり、他方側分割体140は、基部141、側部142、及び端部143から構成される。側部142及び端部143には、一方側分割体130の係合部134と係合する被係合部として貫通孔144が設けてある。基部141には、留め具Fを固定する固定台148や、器具M等を取り付け可能な取付台149が設けてある。また、端部143から延出した取付部120には、器具M等を取り付けるための螺孔C2や、配線Wを器具Mへ引き込むための引込穴C1が設けてある。
図3(b)は、他方側分割体140の側面図である。図3(b)に示すとおり、側部142は、基部141の両端からほぼ直角に屈曲している。従って、他方側分割体140の形状は、略コ字状となる。さらに、端部143は、側部142の先端からほぼ直角に屈曲して、水平方向へ延出している。
図3(c)は、他方側分割体140の平面図である。他方側分割体140の両端には貫通孔144が設けられ、当該貫通孔144は、内側に開口幅の広い広幅部145を、外側に広幅部145に比べて開口幅が狭い狭幅部146を備えている。したがって、左側の貫通孔144と右側の貫通孔144は、互いに左右対称の形状をしている。この両端の広幅部145は、互いにL2の間隔を隔てて配置してある。また、広幅部145と狭幅部146の端部までの幅は、L3となっている。
なお、他方側分割体140は、一枚の長尺状の金属板をプレス成形により一体形成しているが、基部141、側部142、及び端部143の各部材を別個に形成し、これらを組み付けて構成してもよい。さらに、他方側分割体140の材質は、金属に限定されず、例えば、プラスチック等でもよい。
次に、図4(a)および(b)を参照して、本発明の一実施形態としての一方側分割体130と他方側分割体140が係合する態様を説明する。図4(a)は、他方側分割体140の貫通孔144周辺、及び一方側分割体130の端部133周辺の拡大図を示しており、一方側分割体130の端部133には、係止爪136及び頭部137を備える略T字状の係合部134が形成してある。係合部134の幅は、頭部137で最も広く、係止爪136で最も狭くなる。一方、貫通孔144の広幅部145は、側部142に設けてあり、頭部137を挿通可能な幅を有している。また、貫通孔144の狭幅部146は、端部143に設けてあり、狭幅部146の周縁に係止爪136が係合可能な幅を有している。したがって、狭幅部146の幅は、広幅部145の幅より狭くなる。
図4(b)は、他方側分割体140の貫通孔144に一方側分割体130の係合部134が係合した状態を示している。係合部134の頭部137は、貫通孔144の広幅部145へ挿通し、係合部134の係止爪136が狭幅部146の周縁に係合する。また、係合した状態で係合部134は、係止爪136が狭幅部146の周縁に係合可能な範囲L3内で、移動可能である。さらに、突起147が狭幅部146の周縁の端部に設けてあるので、係合部134が端部まで移動しても外れにくく、係合状態を維持しやすくなっている。なお、図4(a)及び(b)では、他方側分割体140の一方の貫通孔144周辺(図3(c)の左側の貫通孔144の周辺)のみ示しているが、他方の貫通孔144(図3(c)の右側の貫通孔144の周辺)も同様の構成となっており、他方の貫通孔144に、係合部134が、上記のように係合することはいうまでもない。
次に、図5(a)〜(c)の概念図を参照して、本発明の一実施形態としての取着具100の一方側分割体130と他方側分割体140とが長尺材Oを挟持する仕組みについて説明する。
まず、取着具100を長尺材Oへ固定するには、図5(a)のように、長尺材Oに一方側分割体130を仮止めする。長尺材Oに取り付ける前の側部132の両端の開口幅L1(図2(b)参照)は、長尺材Oの幅L5よりも狭くしてある。そのため、一方側分割体130を長尺材Oに取り付けると、側部132は外側に広げられ、長尺材O方向に付勢された弾性力によって内側へ戻ろうとする力が働く。すると、両側の側部132は、挟みこむように長尺材Oに押接する。さらに、仮固定手段135の基部131及び側部132は、長尺材Oの周方向の下方半分以上を取り囲んでいる。したがって、一方側分割体130は、長尺材Oから外れにくく、また、自重によって落下することもない。尚、弾性力は、仮固定可能であれば、どのような程度、度合いでもよく、例えば、挟み込んだ部位が自重で下方にズレ下がっても、長尺材から落下しなければよい。また、係合部134の係止爪136と、一方側分割体130の基部131の距離はH1、側部132の先端Nと係止爪136の距離はRとなっている。
さて、一方側分割体130を長尺材Oに取り付けると、両端の側部132は外側に広がるので(水平方向へdだけ広がるとする。)、それに伴い、側部132の先端に設けられた端部133も外側に広がる。すると、係合部134間の開口幅は、(L0+d)となる。この時、係合部134間の開口幅(L0+d)は、他方側分割体140の貫通孔144の広幅部145間の幅L2(図3(b)参照)より広くなるようにする。なお、長尺材Oに取り付けられていない状態で、側部132の両端の開口幅L1(図2(b)参照)が、長尺材Oの幅L5以下となっているために、側部132が外側に広がらない場合は、係合部134間の開口幅L0が、広幅部145間の幅L2より広くなるようにする。
次に、図5(b)に示すように、両端の係合部134を貫通孔144に係合させるためには、まず、両端の係合部134の頭部137が、両端の貫通孔144の広幅部145を挿通しなければならない(図4(a)参照)。したがって、両端の係合部134を互いに近接するように弾性変形させて(たまわせて)、係合部134間の開口幅を、他方側分割体140の貫通孔144の広幅部145間の幅L2と等しくする。すると、両端の係合部134を両端の貫通孔144に挿通させることができる。なお、この状態を挿通状態、係止爪136と貫通孔144とが接触している個所を接触点Iとする。両係合部134を互いに近接させると、係止爪136は、Nを支点として半径Rの円弧を描いて内側に移動するので、係止爪136と一方側分割体130の基部131の距離H2は、H1より大きくなる(H2>H1)。
さらに、図5(c)に示すように、内側へ弾性変形させた両係合部134は、元の状態へ復帰しようと外側へ、つまり両係合部134が離隔する方向へ弾性復元力が働く。そのため、両係合部134は離隔する方向へ復帰して、図4(b)に示すように、係合部134の係止爪136が狭幅部146の周縁に係合し、その結果、両係合部134が両貫通孔144に係合することになる(この状態を係合状態とする。)。すると、両係止爪136は、Nを支点として半径Rの円弧を描いて外側に移動する。したがって、係止爪136と、一方側分割体130の基部131の距離H3は、H2より小さくなる(H2>H3)。この時、接触点Iは、外側へ水平にL6、挟持方向である垂直方向へ(H2−H3)だけ移動することになる。なお、接触点Iの水平方向の移動最大幅は、係止爪136が貫通孔144の狭幅部146の周縁と係合可能な範囲L3(図4(b)参照)となる。
ここで、他方側分割体140は、係合部134の弾性復元力では変形しない剛性にしてある。そのため、係合部134が復帰するとともに接触点Iが挟持方向である垂直方向へ(H2−H3)だけ移動すると、他方側分割体140も長尺材Oに向かって引っ張られるように、(H2−H3)だけ移動する。その結果、他方側分割体140と一方側分割体130が互いに近接して、長尺材Oを挟持することになる。
また、一方側分割体130及び他方側分割体140は共に、略コ字状をしており、長尺材Oの矩形断面の上下部分と近似している。そのため、他方側分割体140の両方の側部142が、それぞれ側部面O1及びO2に当接し、一方側分割体130の両方の側部132が、それぞれ側部面O1及びO2に当接している。したがって、設置後の取着具100の挟持姿勢が安定し、取着具100が長尺材Oの周方向に回転することがない。また、取着具100を長尺材Oに取り付ける過程においても、一方側分割体130及び他方側分割体140は、長尺材に対して回転することなく姿勢が安定し、取付作業が容易になる。なお、一方側分割体130及び他方側分割体140は共に、略コ字状でなくても、一方側分割体130と他方側分割体140のそれぞれの一部が長尺材Oに当接して挟持できれば、直線状であってもよく、当業者が考え得る限り、どのような形状をとってもよい。
以下、本発明の一実施形態の長尺材への取着具100の作用効果について説明する。
本実施形態の長尺材への取着具100では、一方側分割体130の両端の両係合部134を近接又は離隔させた状態で当該両係合部134を他方側分割体140の被係合部である貫通孔144に挿通させると、両端の両係合部134が復帰するとともに、一方側分割体130と他方側分割体140とが互いに係合し、長尺材Oを挟持している。そのため、長尺材Oに取着具100を固定するためには、作業者は、一方側分割体130の両端の両係合部134を互いに近接又は離隔させた状態で両係合部134を他方側分割体140の被係合部である貫通孔144に挿通させさえすればよく、非常に作業が簡単である。特に、長尺材Oが敷設されている高所での作業においては、取着具100の取付作業が簡単であることは、有益である。
また、本実施形態の長尺材への取着具100の一方側分割体130は、長尺材方向に付勢された弾性力からからなる仮固定手段135を備え、当該仮固定手段135は長尺材Oの周方向半分以上を取り囲んでいる。従って、仮固定手段135に外力が加わっても、長尺材方向に付勢された弾性力によって仮止めされた状態を維持するので、一方側分割体130は長尺材Oから外れにくい。そのため、長尺材Oに一方側分割体130を仮止めしておけば、一方側分割体130が長尺材Oから外れたり、自重により落下したりすることがないので、作業者は一方側分割体130から手を離して作業でき、取着具100の設置作業がより容易になる。
さらに、本実施形態の長尺材への取着具100の他方側分割体140は、貫通孔144の狭幅部146の周縁の端部に突起147を備えている。従って、貫通孔144に係合した一方側分割体130の係合部134が、貫通孔144から外れにくくなるので、取着具100の設置作業がより容易になる。
また、一方側分割体130の仮固定手段135及び弾性復元力を有する端部133は、一枚の金属板を屈曲させて簡単に形成することができ、さらに、屈曲の所定角度(α又はβ)を変更することで、仮固定手段135の長尺材Oに対する固定力や端部133の弾性復元力の強さを、適宜調節することができる。
また、基部131は中央がわずかに内側へ反っているので、基部131の中央が長尺材Oにより外側に押されると、長尺材方向に付勢された弾性力により基部131には、内側へ押し返す力が働く。そのため、より強力に一方側分割体130と他方側分割体140とが長尺材Oを挟持することになる。
また、取付部120は、他方側分割体140の一方の貫通孔144側から、長尺材Oと離隔する方向に延出している。そのため、取着具100を長尺材Oへ取り付ける際、作業者は、長尺材Oを包囲する他方側分割体140を、直接手で持つ必要がない。したがって、作業者は取付部120を持って作業すれば、他方側分割体140と長尺材Oとの間に指を挟んだりすることがなく、容易に作業ができる。また、長尺材O上方に他方側分割体140を手で持って作業できるだけの空間が確保できない場合であっても、作業者は、長尺材Oと離隔する方向に延出した取付部120を使って作業をすることができる。
次に、本発明の変形例を一実施形態の長尺材への取着具100と対比しつつ説明するが、一実施形態と共通する構成については説明を省略する。
(変形例1)
一実施形態の取着具100では、両係合部134が弾性復元力により互いに離隔することにより、長尺材Oを挟持していたが、本発明は、これに限定されない。例えば、図6(a)に示すように、両係合部234が弾性復元力により互いに近接することにより、長尺材Oを挟持してもよい。図6(a)に示す長尺材Oに仮止めした一方側分割体230では、両方の端部233及び係合部234が内側へ傾斜している。そのため、端部233の先端側の係合部234を外側に変形させると元の状態に復帰しようとして、内側へ向かう弾性復元力が働く。また、係合部234の係止爪236と、一方側分割体230の基部231の距離はH4となっている。一方、図6(b)に示すように、他方側分割体240の貫通孔244は、広幅部245と狭幅部246を備えている。
次に、図6(c)に示すように、両端の係合部234を他方側分割体240の両端の貫通孔244に係合させるためには、まず、両端の係合部234の頭部237が、両端の貫通孔244の広幅部245を挿通しなければならない(図6(b)参照)。したがって、両係合部234を互いに離隔するように弾性変形させて、係合部234間の開口幅を、他方側分割体240の貫通孔244の広幅部245間の幅L2´と等しくする。すると、両端の係合部234を貫通孔244に挿通させることができる。この状態を挿通状態、係止爪236と貫通孔244とが接触している個所を接触点Iとする。両係合部234を互いに離隔させると、係止爪236は、側部232の先端Nを支点として半径Rの円弧を描いて外側に移動するので、係止爪236と一方側分割体230の基部231の距離H5は、H4より大きくなる(H5>H4)。
さらに、図6(d)に示すように、外側へ弾性変形させた両係合部234は、元の状態へ復帰しようと内側へ、つまり両係合部234が近接する方向へ弾性復元力が働く。そのため、両係合部234は近接する方向へ復帰して、両係合部234が両貫通孔244に係合することになる(この状態を係合状態とする)。すると、両係止爪236は、Nを支点として半径Rの円弧を描いて内側に移動する。したがって、係止爪236と、一方側分割体230の基部231の距離H6は、H5より小さくなる(H5>H6)。この時、接触点Iは、内側へ水平にL6´、挟持方向である垂直方向へ(H5−H6)だけ移動することになる。このように、係合部234が復帰するとともに接触点Iが挟持方向である垂直方向へ(H5−H6)だけ移動すると、他方側分割体240も長尺材Oに向かって引っ張られるように、(H5−H6)だけ移動する。その結果、他方側分割体240と一方側分割体230が互いに近接して、取着具200が長尺材Oを挟持することになる。また、接触点Iの水平方向の移動最大幅は、係止爪236が貫通孔244の狭幅部246の周縁と係合可能な範囲L3´(図6(b)参照)となる。
なお、図5及び図6を参酌して説明した構造に限定されることはなく、両係合部を互いに近接又は離隔させ、両係合部を他方側分割体の貫通孔に挿通させた挿通状態から、両係合部が復帰するとともに、挟持方向へ接触点が移動し、他方側分割体と一方側分割体が互いに係合する係合状態へ移行し、長尺材を狭持できる他の構造も任意に選択可能である。
(変形例2)
一実施形態の取着具100では、取付部120を他方側分割体140から延出させていたが、本発明は、これに限定されない。例えば、図7の(a)のように、器具Mを取り付ける取付部が、他方側分割体340の基部341と一体となっていてもよい。この場合は、器具Mを下方へ向けたいので、一方側分割体330を断面I形形状の長尺材O1の上端O2側へ、他方側分割体340を長尺材O1の下端O3側へ取り付ける。基部331及び側部332からなる仮固定手段335は、長尺材O1の上端O2を、周方向に取り囲んでいる。さらに、基部331及び側部332には長尺材の上端O2方向に付勢された弾性力が付与されているので、仮固定手段335が上下左右に引っ張られても、上端O2から仮固定手段335が外れにくい。そのため、一方側分割体330を長尺材O1に確実に仮止めできる。また、一方側分割体330を長尺材O1の下端O3に仮止めしても、一方側分割体330の自重により、落下することはない。
(変形例3)
一実施形態の取着具100では、一方側分割体130が略コ字状であるが、本発明は、これに限定されない。例えば、図7の(b)のように、一方側分割体430を逆略Ω状とすることも可能である。この実施例の場合、仮固定手段435は、円弧状の基部431及び側部432からなり、長尺材O4方向に付勢された弾性力が付与されている。なお、図7(b)では、他方側分割体440の基部441の形状は直線状であるが、基部441が長尺材O4に接触できれば、長尺材O4の形状に合わせて円弧状にすることできる。
(変形例4)
一実施形態の取着具100では、一方側分割体130には長尺材方向に付勢された弾性力が付与されていたが、本発明は、これに限定されない。例えば、図7の(c)のように、長尺材O5が金属性の材質であれば、仮固定手段535の少なくとも基部531または側部532のいずれかに磁性を持たせる構成としてもよく、これにより、一方側分割体530は長尺材O5に磁力により仮止めされる。その他、長尺材に一方側分割体を仮止めできる手段であれば、例えば、仮固定手段535の少なくとも基部531または側部532のいずれかに両面テープを用いるなど、当業者が考え得る限り、どのような構成をとってもよい。
(変形例5)
一実施形態の取着具100では、一方側分割体130の両端に係合部134を設けていたが、本発明は、これに限定されない。例えば、図8(a)に示す取着具600のように、一方側分割体630の両端のうち一方の端部633aに係合部634を設けてもよい。この取着具600の一方側分割体630と他方側分割体640とは、それぞれの端部において、ボルト651とナット652とからなる連結部材650によりあらかじめ連結されている。具体的には、他方側分割体640の片端部643bと、一方側分割体630の他方の端部633bとに1本のボルト651が貫装され、ナット652で封止されている。そして、この連結された状態で、図8(a)に示すように、長尺材O6に一方側分割体630を仮止めする。なお、仮止めの邪魔にならないように他方側分割体640は、長尺材O6の側方へ片端部643bを支点として回転移動しておく。
次に、図8(b)に示すように、他方側分割体640を長尺材O6の上方に位置するように、ボルト651中心に回転させる。そして、一方側分割体630の両端の端部633aと633bとが近接する方向へ、つまり係合部634を備えた端部633aを内側へ向けて弾性変形させて、先端の係合部634を貫通孔644へ挿通させる。さらに、弾性変形させた端部633aは元の状態へ復帰しようと外側へ、つまり両端の端部633aと633bとが離間する方向へ向けて弾性復元力が働く。すると、係合部634が貫通孔644に係合し、一方側分割体630と他方側分割体640とで長尺材O6を挟持することになる。なお、長尺材O6を挟持した後にナット652を締め付けることで、さらに強固に長尺材O6を挟持することができる。このように、取着具600によれば、一方側分割体630と他方側分割体640の一端側(図面において左端側)のみ予め連結させておき、長尺材O6へ挟持固定する際に、一方側分割体630と他方側分割体640の他端側(図面において右端側)を係合させる。
また、上記変形例5の取着具600では、一方側分割体630と他方側分割体640とを連結部材650により連結していたが、これに限定されない。例えば、図9に示す取着具700のように、一方側分割体730の端部733bと、他方側分割体740の端部743bとを、バネ部材750により連結してもよい。このバネ部材750によれば、長尺材O6に一方側分割体730を仮止めする際に、邪魔にならないように他方側分割体740を側方等へ位置させることができる。さらに、取着具700が長尺材O6に取り付けられた状態で、バネ部材750は引き伸ばされるので、その弾性復元力によって、一方側分割体730と他方側分割体740とで長尺材O6をさらに強固に挟持することができる。なお、長尺材に一方側分割体を仮止めする前に、予め一方側分割体と他方側分割体とを片端で連結しておくための手段は、上記の他に、例えば、当該片端を金リング(金輪)でつないだ構成、或いは一方側分割体の片端部をフック部とし、他方側分割体の片端部に設けた***に引っ掛ける構成、その他、当業者が考え得る限り、どのような構成をとってもよい。
なお、本願発明の長尺材への取着具は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。
100 取着具
110 包囲部
120 取付部
130 一方側分割体
134 係合部
135 仮固定手段
140 他方側分割体
144 貫通孔(被係合部)
O 長尺材
M 器具

Claims (7)

  1. 長尺材を包囲する包囲部を備えた長尺材への取着具であって、
    前記包囲部は、一方側分割体と他方側分割体とを互いに係合させることにより、長尺材の周方向に包囲可能に配設され、
    前記一方側分割体は、その両端に前記他方側分割体に設けられた被係合部に係合する係合部が設けられているとともに、この両端の近接又は離隔方向への弾性復元力を有しており、
    前記両端の係合部を近接又は離隔させて弾性変形させた際の前記一方側分割体の弾性復元力により、前記一方側分割体の係合部と前記他方側分割体の被係合部とが係合し、前記一方側分割体と前記他方側分割体とで前記長尺材を挟持することを特徴とする長尺材への取着具。
  2. 長尺材を包囲する包囲部を備えた長尺材への取着具であって、
    前記包囲部は、一方側分割体と他方側分割体とを互いに係合させることにより、長尺材の周方向に包囲可能に配設され、
    前記一方側分割体は、その両端のうちの一方端に前記他方側分割体に設けられた被係合部に係合する係合部が設けられているとともに、この両端の近接又は離隔方向への弾性復元力を有しており、
    前記一方端の係合部を、前記一方側分割体の他方端に近接又は離隔させて弾性変形させた際の前記一方側分割体の弾性復元力により、前記一方側分割体の係合部と前記他方側分割体の被係合部とが係合し、前記一方側分割体と前記他方側分割体とで前記長尺材を挟持することを特徴とする長尺材への取着具。
  3. 前記一方側分割体は、前記長尺材の周方向半分以上を取り囲む長さを備えると共に、
    当該一方側分割体単独で、前記長尺材への仮止めが可能な仮固定手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺材への取着具。
  4. 前記仮固定手段は、前記長尺材方向に付勢された弾性力からなることを特徴とする請求項3に記載の長尺材への取着具。
  5. 前記一方側分割体の係合部は略T字状をしており、
    前記他方側分割体の被係合部は、前記係合部の先端を挿通し、かつ係合可能な貫通孔からなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の長尺材への取着具。
  6. 前記一方側分割体と前記他方側分割体は、共に略コ字状であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の長尺材への取着具。
  7. 配線・配管材や器具が取り付けられる取付部が、前記他方側分割体の一方の被係合部側から、前記長尺材と離隔する方向に延出していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の長尺材への取着具。
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