JP2013187505A - 照明装置、照明システム、露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

照明装置、照明システム、露光装置、露光方法及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露光光に発光素子から出射された光束を用いた場合に適した照明装置、照明システム、露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供すること。
【解決手段】発光素子から出力される光束を複数に分岐させて、分岐した光束をそれぞれ案内し、前記分岐した光束を集合させ光束を出力する光分岐・集合系と、光分岐・集合系から出力された光束を案内し、被照射面の視野領域に照射させる照明光学系と、を備える。光分岐・集合系は、発光素子から出力される光束を複数に分岐させる光分岐装置と、光分岐装置で分岐された光束を案内する導光ファイバを分岐された光束毎に備える導光ファイバ群と、導光ファイバ群から出射された光束をそれぞれ平行光とするコリメータレンズユニット、及び、その光束を回折させる回折光学素子ユニットを含む光集合装置と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、マスクに形成されたパターンを感光基板の表面に投影露光する技術に関する。
近年、情報表示装置として、液晶又は有機EL(Electro Luminescence)等の素子を用いた薄型の表示パネルが多用されている。これらの表示パネルは、薄いガラス基板に透明薄膜電極をフォトリソグラフィ手法でパターンニングすることにより製造されている。このフォトリソグラフィ手法において、マスクに形成されたパターンを感光基板(以下、基板ともいう)に投影露光する装置がある(例えば、特許文献1)。この露光装置としては、特許文献1に記載されているような、投影光学系に対して、マスク及び感光基板を移動させつつ、マスクパターンを感光基板上に投影露光する走査型投影露光装置や、露光時にマスク及びプレートを固定し、当該領域への露光が終了したら、マスクに対してプレートをステップして再び露光を行うステップアンドリピート型露光装置がある。
特開2001−337462号公報
露光装置には、露光光の光源として高圧水銀ランプ又はキセノンランプ等のランプが用いられる。ここで、光を出力する光源としては、LED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)、特に高輝度LED等の発光素子(LED素子)がある。LED素子は、1つの素子から出力される光量が高圧水銀ランプ又はキセノンランプよりも少ない。このため、露光装置は、光源にLED素子を用いる場合、複数のLED素子を組み合わせることで、露光に必要な光量を確保する必要がある。また、露光装置は、光源にLED素子を用いる場合も、露光光の照度均一性、テレセン性など、露光光の性能を高くすることが要望されている。
本発明の態様は、露光光にLED素子等の発光素子から出射された光束を用いた場合に適した照明装置、照明システム、露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、複数の発光素子から出力された光束を被照射面の視野領域に照射させる照明装置であって、前記発光素子から出力される光束を複数に分岐させて、分岐した光束をそれぞれ案内し、前記分岐した光束を集合させ光束を出力する光分岐・集合系と、前記光分岐・集合系から出力された光束を案内し、前記被照射面の前記視野領域に照射させる照明光学系と、を備え、前記光分岐・集合系は、前記発光素子から出力される光束を複数に分岐させる光分岐装置と、前記光分岐装置で分岐された光束を案内する導光ファイバを分岐された光束毎に備え、複数の前記導光ファイバの出射面が隣接して配置された導光ファイバ群と、前記導光ファイバの出射面から出力された光束を平行光とするコリメータレンズが前記導光ファイバの出射面から出力された光束に対応して配置されたコリメータレンズユニット、及び、前記コリメータレンズユニットから出射した光束を回折させて出力する回折光学素子を前記コリメータレンズから出射された光束毎に備える回折光学素子ユニットを含む光集合装置と、を有することを特徴とする照明装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、本発明の第1の態様に従う照明装置と、前記発光素子を複数備え、前記発光素子から前記照明装置に前記光束を出力する光源と、を有することを特徴とする照明システムが提供される。
本発明の第3の態様に従えば、本発明の第1の態様に従う照明装置と、前記照明装置から照射された光が照射されるマスクを支持するマスクステージと、前記マスクに形成されたパターンと同形状のパターンが露光されるプレートを支持するプレートステージと、を有することを特徴とする露光装置が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、マスクに形成されたパターンを光束で照射し、前記マスクと基板を支持する基板ステージとの間に配置された投影光学系を介して前記基板に照射して露光する露光方法において、複数の発光素子からの光束を波長毎に複数に分岐して導光ファイバに入射させ、規則的に配列した前記導光ファイバの出射面から分岐した前記光束を出射させる分岐・集合工程と、それぞれの前記導光ファイバから出射された光束をそれぞれ回折させた後、照明光学系を通過させることで、前記光束を前記マスクに照射する照射工程と、を含むことを特徴とする露光方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、本発明の第4の態様に従う露光方法を用いて前記基板を露光する工程と、露光された前記基板を現像して、転写された前記パターンに対応する露光パターン層を形成する工程と、前記露光パターン層を介して複数の前記基板を加工する工程と、を含むことを特徴とするデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、露光光にLED素子等の発光素子から出射された光束を用いた場合に適した照明装置、照明システム、露光装置、露光方法及びデバイス製造方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る露光装置の斜視図である。 図2は、本実施形態に係る露光装置を走査方向側から見た図である。 図3は、本実施形態に係る露光装置の側面図である。 図4は、本実施形態に係る露光装置が備える照明システムの概要を示す模式図である。 図5は、本実施形態に係る露光装置が備える照明システムの構造を示す図である。 図6は、本実施形態に係る露光装置が備える照明装置の構造を示す図である。 図7は、本実施形態に係る照明装置が有する光集合装置の正面図である。 図8は、図7のA−A断面図である。 図9は、変形例に係る照明システムの一部を示す上面図である。 図10は、変形例に係る照明システムの一部を示す側面図である。 図11は、変形例に係る照明システムの一部を示す正面図である。 図12は、変形例に係る露光装置が備える照明装置の構造を示す図である。 図13は、補正フィルタの一例を示す正面図である。 図14は、補正フィルタの一例を示す正面図である。 図15は、補正フィルタの一例を示す正面図である。 図16は、本実施形態に係るデバイス製造方法の手順を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下に記載の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。
以下においては、適宜図に示すようにX軸、Y軸、及びZ軸を設定し、この3軸からなるXYZ直交座標系を参照しつつ説明する。X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転(傾斜)方向は、それぞれ、θX方向、θY方向及びθZ方向と表現する。
<露光装置>
図1は、本実施形態に係る露光装置EXの斜視図である。図2は、本実施形態に係る露光装置EXを走査方向側から見た図である。図3は、本実施形態に係る露光装置EXの側面図である。露光装置EXは、マスクステージ1と、基板ステージ2と、マスクステージ駆動システム3と、基板ステージ駆動システム4と、照明システムISと、投影システムPSと、制御装置5とを備えている。また、露光装置EXは、ボディ13を備えている。ボディ13は、ベースプレート10と、第1コラム11と、第2コラム12とを有する。ベースプレート10は、例えばクリーンルーム内の支持面(例えば床面)FL上に防振台BLを介して配置される。第1コラム11は、ベースプレート10上に配置される。第2コラム12は、第1コラム11上に配置される。ボディ13は、投影システムPS、マスクステージ1及び基板ステージ2のそれぞれを支持する。投影システムPSは、定盤14を介して第1コラム11に支持される。マスクステージ1は、第2コラム12に対して移動可能に支持される。基板ステージ2は、ベースプレート10に対して移動可能に支持される。
本実施形態において、露光装置EXは、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを介した露光光ELで基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)である。露光装置EXはこのようなものに限定されず、例えば、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)であってもよい。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスのパターンが形成されたレチクルを含む。基板Pは、基材と、その基材の表面に形成された感光膜(塗布された感光剤)とを含む。基材は、大型のガラスプレートを含み、その一辺の長さ又は対角長(対角線の長さ)は、例えば500mm以上(つまり外径が500mm以上)である。本実施形態においては、基板Pの基材として、一辺が約3000mmの矩形形状のガラスプレートを用いる。
露光装置EXは、複数個(本実施形態では7個)の光源20と、複数個(本実施形態では7個)の照明装置IL1〜IL7(以下、特定しない場合、照明装置ILという。)とを有する照明システムISを備える。照明システムISは、1つの光源20に対して1つの照明装置ILが配置されている。つまり光源20と照明装置ILとは、一対一の関係で配置されている。照明装置ILは、照明光学系を備える。また、露光装置EXは、複数個(本実施形態では7個)の投影光学系PL1〜PL7を有する投影システムPSを備える。なお、光源20、照明装置IL及び投影光学系PLの数は7個に限定されず、例えば、照明システムISが光源を11個有し、照明装置ILを11個有し、投影システムPSが投影光学系を11個有してもよい。以下においては、適宜、照明装置IL1〜IL7を第1〜第7照明装置IL1〜IL7といい、投影光学系PL1〜PL7を第1〜第7投影光学系PL1〜PL7という。
照明システムISは、マスクMを露光光ELで照射するシステムである。照明システムISが有する第1〜第7照明装置IL1〜IL7は、7個の照明領域(照明視野)IR1〜IR7のそれぞれに配置されるマスクMの部分的領域を、ほぼ均一な照度分布の露光光ELで照射する。本実施形態において、照明システムISから射出される露光光ELは、光源20が有する複数の発光素子から出射される光束が用いられる。照明システムISの詳細な構造は後述する。
投影システムPSは、露光光ELで照射されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影するシステムである。投影システムPSは、所定の投影領域PR1〜PR7にそれぞれ所定の倍率でパターンの像を投影する複数の投影光学系PL1〜PL7を有する。投影領域PR1〜PR7は、各投影光学系PL1〜PL7から射出された露光光ELが照射される領域である。投影システムPSは、異なる7つの投影領域PR1〜PR7にそれぞれマスクパターンの像を投影する。投影システムPSは、基板Pのうち投影領域PR1〜PR7に配置された部分に、マスクパターンの像を所定の投影倍率で投影する。
第1投影光学系PL1は、図3に示すように、像面調整部33と、シフト調整部34と、2組の反射屈折型光学系31、32と、視野絞り35と、スケーリング調整部36とを備えている。
照明領域IR1に照射され、マスクMを通過した露光光ELは、像面調整部33に入射する。像面調整部33は、第1投影光学系PL1の像面の位置(Z軸、θX及びθY方向に関する位置)を調整することができる。像面調整部33は、マスクM及び基板Pに対して光学的にほぼ共役な位置に配置されている。像面調整部33は、第1光学部材33A及び第2光学部材33Bと、第2光学部材33Bに対して第1光学部材33Aを移動させることができる光学系駆動装置とを備えている。
第1光学部材33Aと第2光学部材33Bとは、気体軸受により、所定のギャップを介して対向する。第1光学部材33A及び第2光学部材33Bは、露光光ELを透過するガラス板であり、それぞれくさび形状を有する。図1に示す制御装置5は、光学系駆動装置を動作させて、第1光学部材33Aと第2光学部材33Bとの位置関係を調整することにより、第1投影光学系PL1の像面の位置を調整することができる。像面調整部33を通過した露光光ELは、シフト調整部34に入射する。
シフト調整部34は、基板Pの表面におけるマスクMのパターンの像をX軸方向及びY軸方向にシフトさせることができる。シフト調整部34を透過した露光光ELは、1組目の反射屈折型光学系31に入射する。反射屈折型光学系31は、マスクMのパターンの中間像を形成する。反射屈折型光学系31から射出された露光光ELは、視野絞り35に入射する。視野絞り35は、反射屈折型光学系31により形成されるマスクパターンの中間像の位置に配置されている。視野絞り35は、投影領域PR1を規定する。本実施形態において、視野絞り35は、基板P上における投影領域PR1を台形状に規定する。視野絞り35を通過した露光光ELは、2組目の反射屈折型光学系32に入射する。
反射屈折型光学系32は、反射屈折型光学系31と同様の構造である。反射屈折型光学系32から射出された露光光ELは、スケーリング調整部36に入射する。スケーリング調整部36は、マスクパターンの像の倍率(スケーリング)を調整することができる。スケーリング調整部36を介した露光光ELは、基板Pに照射される。本実施形態において、第1投影光学系PL1は、マスクパターンの像を、基板P上に正立等倍で投影するが、これに限定されるものではない。例えば、第1投影光学系PL1は、マスクパターンの像を拡大又は縮小したり、倒立で投影したりしてもよい。投影光学系PL1〜PL7は、いずれも同等の構造である。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、照明領域IR1〜IR7に対して移動させる装置である。マスクステージ1は、マスクMを保持可能なマスク保持部15を有する。マスク保持部15は、マスクMを真空吸着可能なチャック機構を含み、マスクMを脱着できる。マスク保持部15は、マスクMの投影システムPS側の面(パターン形成面)とX軸及びY軸を含むXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。
マスクステージ駆動システム3は、マスクステージ1を移動させるシステムである。マスクステージ駆動システム3は、例えばリニアモータを含み、第2コラム12のガイド面12G上においてマスクステージ1を移動可能である。マスクステージ1は、マスクステージ駆動システム3の作動により、マスク保持部15でマスクMを保持した状態で、ガイド面12G上を、X軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。
基板ステージ2は、基板Pを保持するとともに、パターン転写装置としての照明システムIS及び投影システムPSから照射される露光光ELの投影領域PR1〜PR7に対して基板Pを走査方向(X軸方向)に移動させる。基板ステージ2は、基板Pを保持可能な基板保持部16を有する。基板保持部16は、基板Pを真空吸着可能なチャック機構を含み、基板Pが脱着できるようになっている。基板保持部16は、基板Pの表面(露光面)とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。
基板ステージ駆動システム4は、基板ステージ2を移動させるシステムである。基板ステージ駆動システム4は、例えばリニアモータを含み、ベースプレート10のガイド面10G上において基板ステージ2を移動可能である。基板ステージ2は、基板ステージ駆動システム4が動作することにより、基板保持部16で基板Pを保持した状態で、ガイド面10G上を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6方向に移動可能である。
図3に示すように、基板保持部16に対して−X側の基板ステージ2の投影システムPS側における表面には、基準部材43が配置されている。基準部材43の投影システムPS側における表面44は、基板保持部16に保持された基板Pの表面とほぼ同一の平面内に配置される。また、基準部材43の表面44に、露光光ELを透過可能な透過部45が配置されている。基準部材43の下方(基板ステージ2の内部側)には、透過部45を透過した光を受光可能な受光装置46が配置されている。受光装置46は、透過部45を介した光が入射するレンズ系47と、レンズ系47を介した光を受光する光センサ48とを有する。本実施形態において、光センサ48は、撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)を含む。光センサ48は、受光した光に応じた信号を制御装置5に出力する。
図1及び図2に示すように、干渉計システム6は、マスクステージ1の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット6Aと、基板ステージ2の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット6Bとを有する。レーザ干渉計ユニット6Aは、マスクステージ1に配置された計測ミラー1Rを用いて、マスクステージ1の位置情報を計測可能である。レーザ干渉計ユニット6Bは、基板ステージ2に配置された計測ミラー2Rを用いて、基板ステージ2の位置情報を計測可能である。本実施形態において、干渉計システム6は、レーザ干渉計ユニット6A、6Bを用いて、X軸、Y軸及びθX方向に関するマスクステージ1及び基板ステージ2それぞれの位置を計測可能である。
第1検出システム7は、マスクMの投影システムPS側における面(パターン形成面)のZ軸方向の位置を検出する。第1検出システム7は、いわゆる斜入射方式の多点フォーカス・レベリング検出システムであり、図3に示すように、マスクステージ1に保持されたマスクMの投影システムPS側の面と対向配置される複数の検出器7A〜7Fを有する。検出器7A〜7Fのそれぞれは、検出領域MZ1〜MZ6に検出光を照射する投射部と、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面(投影システムPS側における表面)からの検出光を受光可能な受光部とを有する。第1検出システム7は、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面におけるZ軸方向の位置が変化した場合、そのマスクMの下面のZ軸方向における変位量に応じて、受光部に対する検出光の入射位置が変位する。検出器7A〜7Fのそれぞれは、その受光部に対する検出光の入射位置の変位量に対応する信号を制御装置5に出力する。制御装置5は、検出器7A〜7Fのそれぞれの受光部からの信号に基づいて、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面のZ軸方向における位置を求めることができる。
第2検出システム8は、基板Pの表面(露光面)におけるZ軸方向の位置を検出する。第2検出システム8は、いわゆる斜入射方式の多点フォーカス・レベリング検出システムであり、図3に示すように、基板ステージ2に保持された基板Pの表面と対向配置される複数の検出器8A〜8Hを有する。検出器8A〜8Hのそれぞれは、検出領域PZ1〜PZ8に検出光を照射する投射部と、検出領域PZ1〜PZ8に配置された基板Pの表面からの検出光を受光可能な受光部とを有する。第2検出システム8は、検出領域PZ1〜PZ8に配置された基板Pの表面におけるZ軸方向の位置が変化した場合、その基板Pの表面のZ軸方向における変位量に応じて、受光部に対する検出光の入射位置が変位する。検出器8A〜8Hのそれぞれは、その受光部に対する検出光の入射位置の変位量に対応する信号を制御装置5に出力する。制御装置5は、検出器8A〜8Hのそれぞれの受光部からの信号に基づいて、検出領域PZ1〜PZ8に配置された基板Pの表面のZ軸方向における位置を求めることができる。
アライメントシステム9は、基板Pに設けられた位置マークとしてのアライメントマークを検出し、その位置を計測する。アライメントマークの位置は、例えば、露光装置EXのXY座標系における位置である。アライメントマークは、露光によって基板Pに転写されて、基板Pの表面に設けられる。本実施形態において、アライメントシステム9は、投影システムPSに対してX軸方向(走査方向)の−X側に配置されている。
アライメントシステム9は、いわゆるオフアクシス方式のアライメントシステムである。図3に示すように、アライメントシステム9は、基板ステージ2に保持された基板Pの表面と対向配置される複数(本実施形態では6個)の検出器9A〜9Fを有する。検出器9A〜9Fのそれぞれは、検出領域SA1〜SA6に検出光を照射する投射部と、検出領域SA1〜SA6に配置されたアライメントマークの光学像を取得する顕微鏡及び受光部とを有する。検出器9A〜9F及び検出領域SA1〜SA6は、走査方向と直交する方向、すなわちY軸の方向に沿って配列されている。
次に、制御装置5について説明する。制御装置5は、露光装置EXの動作を制御するとともに、本実施形態に係る露光方法を実行する。制御装置5は、例えば、コンピュータであり、処理部と、記憶部と、入出力部とを有する。処理部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。記憶部は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)若しくはハードディスク装置又はこれらを組み合わせたものである。入出力部は、照明システムIS、投影システムPS、干渉計システム6、アライメントシステム9、マスクステージ駆動システム3及び基板ステージ駆動システム4等の機器類と接続するためのインターフェース、入力ポート及び出力ポート等を備えている。処理部は、入出力部を介して露光装置EXの機器類の動作を制御したり、機器類の状態に関する情報又は機器類が検出した検出値等を取得したりする。
<照明システム>
図4は、本実施形態に係る露光装置EXが備える照明システムISの概要を示す模式図である。図5は、本実施形態に係る露光装置EXが備える照明システムISの構造を示す図である。図6は、本実施形態に係る露光装置EXが備える照明装置ILの構造を示す図である。図7は、本実施形態に係る照明装置ILが有する光集合装置の正面図である。図8は、図7のA−A断面図である。図1、2及び4に示すように、照明システムISは、露光光ELの7つの光源20と、当該光源20のそれぞれに対応する7つの照明装置IL(第1〜第7照明装置IL1〜IL7)と、を有する。
光源20は、露光光ELの光源としての発光素子101A、101B、101C、101D(以下、特に区別しない場合、発光素子101という。)を有する。ここで、図4及び図5では、4つの発光素子101A、101B、101C、101Dのみを示す本実施形態の光源20は、発光素子101を70個備えている。発光素子101は、発光ダイオード(Light Emitting Diode)が用いられる。光源20は、発光素子101から所定波長の光束を出力する。本実施形態の光源20は、発光素子101として、1つあたりの出力が1Wで、発光面の大きさが1mm×1mmで、390nmから410nmの波長の光を出力する発光ダイオードを用いる。本実施形態の光源20は、同じ種類の70個の発光ダイオードを発光素子101として用いる。光源20は、発光素子101として用いる発光ダイオードの数や、種類はこれに限定されない。
照明装置ILは、光分岐・集合系21と、照明光学系22と、を有する。光分岐・集合系21は、光源20の各発光素子101から出力された光束を分岐させた後、集合させる。照明光学系22は、光分岐・集合系21で集合された光束を案内しつつ、各種加工を行い露光光としてマスクMに照射する。
光分岐・集合系21は、図4に示すように、発光素子101A、101B、101C、101Dから出力された光束をそれぞれ複数に分岐する光分岐装置102A、102B、102C、102D(以下、特に区別しない場合、光分岐装置102という。)と、導光ファイバ群FGと、光集合装置103と、を有する。光分岐装置102A、102B、102C、102Dは、発光素子101A、101B、101C、101Dから出力された光束をそれぞれ複数に分岐する。導光ファイバ群FGは、導光経路としての導光ファイバF11〜F42を有し、光分岐装置102A、102B、102C、102Dと、分岐された光束を案内する。光集合装置103は、各導光ファイバF11〜F42から出射された光束をコリメートした後、回折させることで、1つの光束に集合させ、集合させた1つの光束を露光光ELとして、照明光学系22に出力する。
それぞれの発光素子101A、101B、101C、101Dからの光束は、それぞれの光分岐装置102A、102B、102C、102D及び光分岐装置102A、102B、102C、102Dにそれぞれ対応した導光ファイバF11、F12、F21、F22、F31、F32、F41、F42を介して光集合装置103に照射される。導光ファイバF11、F12は、光分岐装置102Aに対応している。導光ファイバF21、F22は、光分岐装置102Bに対応している。導光ファイバF31、F32は、光分岐装置102Cに対応している。導光ファイバF41、F42は、光分岐装置102Dに対応している。光集合装置103を通過した光束は、照明光学系22を通過した後、露光光ELとしてマスクMの表面に照射される。なお、光分岐・集合系21は、図4及び図5に4つの発光素子101A、101B、101C、101Dに対応する構成のみを示しているが、光分岐装置102A、102B、102C、102Dと、導光ファイバ群FGと、は、発光素子101に対応してそれぞれ設けられている。つまり、本実施形態の光分岐・集合系21は、70個の発光素子101に対応して70個の光分岐装置102が設けられている。また、導光ファイバ群FGを構成する導光ファイバも70個の光分岐装置102に対応して設けられている。具体的には、導光ファイバ群FGは、1つの光分岐装置102に対し2つの導光ファイバを備えているため、140本の導光ファイバで構成される。また、光集合装置103も、導光ファイバ群FGを構成する導光ファイバの数に対応する数の部品を各部に備えている。
以下、図4から図8を用いて、光分岐・集合系21の各部について詳細に説明する。導光経路としての導光ファイバF11〜F41(以下、特に区別しない場合、導光ファイバF1という。)、F12〜F42(以下、特に区別しない場合、導光ファイバF2という。)は、発光素子101からの光束が入射する入射部、入射部から入射した光束を通過させる導光部及び導光部を通過した前記光束が出射する出射部を有する。導光ファイバF11〜F41、F12〜F42は、いずれも同一の構造である。以下においては、特に断りがない限り導光ファイバF1、F2を例として説明する。導光ファイバ群FGは、導光ファイバF1、F2の入射面が光分岐装置102に対応する位置に配置され、出射面が光集合装置103に対応する位置に配置されている。ここで、導光ファイバ群FGは、導光ファイバF1、F2の出射面が一面上に配置されており、導光ファイバF1、F2の出射面は、他の導光ファイバF1、F2の出射面に隣接している。つまり、導光ファイバ群FGは、複数の導光ファイバF1、F2の出射面を隣接させ集合させることで、1つの大きな出射面を形成する。光集合装置103は、導光ファイバ群FGの出射面と対面する位置に配置されている。本実施形態において、導光ファイバF1、F2は、単一素線φ0.2mmの石英ファイバを複数本束ねたバンドルであり、ファイバ入射面サイズが3mm×3mmとなる。なお、導光ファイバF1、F2は、このような仕様のものに限定されない。
それぞれの光分岐装置102A、102B、102C、102Dは、図4及び図5に示すように、それぞれ、集光レンズ111と、ダイクロイックミラー112と、を有する。集光レンズ111は、発光素子101から出射された光束を拡大する光学素子である。本実施形態の集光レンズ111は、発光素子101から出力された光束を3倍に拡大する。発光素子101から出力された光束は、集光レンズ111で拡大されることで、NAが1/3になる。
ダイクロイックミラー112は、発光素子101からの光束を複数の系統(本実施形態では2系統)に分岐させて、導光ファイバF11、F12の入射部へ入射させる。ダイクロイックミラー112は、光束の一部を反射し、残りの波長を通過させる光学素子である。ダイクロイックミラー112は、集光レンズ111で拡大された光束の光路上に配置されており、発光素子101から出力され、集光レンズ111で拡大された光束の一部の波長帯域(λ1)の成分で構成される光束を反射し、残りの波長帯域(λ2)の成分で構成される光束を通過させる。本実施形態のダイクロイックミラー112は、発光素子101から出力された波長390nmから410nmの成分で構成される光束のうち、波長帯域λ1=390nmから400nmの成分で構成される光束を反射し、波長帯域λ1=400nmから410nmの成分で構成される成分を通過させる。ダイクロイックミラー112は、反射させたλ1の成分で構成される光束を導光ファイバF1に入射させ、通過させたλ2の成分で構成される光束を導光ファイバF2に入射させる。つまり、光分岐・集合系21は、ダイクロイックミラー112で反射された光束の焦点位置に導光ファイバF1の入射面が配置され、ダイクロイックミラー112を通過した光束の焦点位置に導光ファイバF2の入射面が配置されている。
このような構造により、光分岐装置102は、発光素子101からの光束を拡大させた後、2系統に分岐することができる。また、光分岐装置102は、分岐した波長が異なる光束をそれぞれ導光ファイバF1、F2に入射させる。
光集合装置103は、図6に示すように、導光ファイバ群FGの出射面に対面して配置されている。光集合装置103は、図7及び図8に示すように、コリメータレンズユニット121と、回折光学素子ユニット(以下、DOEユニットともいう。)122と、を有する。なお、図6から図8では、光集合装置103の構成を見やすくするため、光集合装置103のコリメータレンズユニット121の構成部材と、DOEユニット122の構成部材と、を本実施形態の実際の数よりも少なくして示している。
コリメータレンズユニット121は、導光ファイバF1、F2に対応する位置にそれぞれコリメータレンズが配置されたユニットである。ここで、上述したように、導光ファイバF1、F2が出射面が隣接して配置されてるため、コリメータレンズユニット121は、コリメータレンズが隣接して配置されている。コリメータレンズユニット121は、フライアイレンズと同等の構成といえる。つまりコリメータレンズユニット121は、1つの面上において複数のコリメータレンズがマトリックス状(縦横のそれぞれ)に連結した1つの部材である。コリメータレンズユニット121のコリメータレンズは、対応する位置に配置された導光ファイバF1又は導光ファイバF2から出射された光束を平行光とする。ここで、本実施形態では、導光ファイバ群FGが導光ファイバF1と導光ファイバF2とをそれぞれ70本備える。したがって、コリメータレンズユニット121は、140個のコリメータレンズが配置されている。なお、図7では、140個のコリメータレンズのうち、37個のコリメータレンズのみを示している。本実施形態のコリメータレンズユニット121は、1つのコリメータレンズの形状(1つのエレメントサイズ)が7.4mm×7.4mmであり、焦点距離が10mmである。なお、コリメータレンズユニット121を構成する1つのコリメータレンズの大きさは、導光ファイバF1、F2の射出径(本実施形態ではφ3.4mm)と、コリメータレンズの焦点距離で基本的な大きさが決定する。
DOEユニット122は、基板123と複数の回折光学素子(以下DOEともいう。)124A、124Bと、を有する。DOEユニット122は、コリメータレンズユニット121と対面し、コリメータレンズユニット121を通過した光束が通過する位置に基板123が配置されている。基板123は、透明な材料で形成されている。DOEユニット122は、基板123上の、導光ファイバF1、F2に対応する位置にそれぞれ回折光学素子(以下DOEともいう。)124A、124Bが配置されている。ここで、DOE124A、124Bも隣接して配置されている。また、DOEユニット122は、導光ファイバF1に対応する位置にDOE124Aが配置されており、導光ファイバF1から出力された光束は、コリメータレンズで平行光とされた後、DOE124Aで回折される。同様に、DOEユニット122は、導光ファイバF2に対応する位置にDOE124Bが配置されており、導光ファイバF2から出力された光束は、コリメータレンズで平行光とされた後、DOE124Bで回折される。DOE124A、124Bで回折した光束は、ファーフィールドで観察すると、それぞれ台形の照射領域となる。
本実施形態では、導光ファイバ群FGが導光ファイバF1と導光ファイバF2とをそれぞれ70本備える。したがって、DOEユニット122は、70個のDOE124Aが配置され、70個のDOE124Bが配置されている。なお、図7では、合計140個のDOEのうち、37個のDOE124A、124Bのみを示している。本実施形態のDOEユニット122は、1つのコリメータレンズの形状(1つのエレメントサイズ)が、7.4mm×7.4mmである。また、DOE124Aは、λ1の波長帯域、つまり390nmから400nmの波長の光を回折できるように設計された光学素子である。DOE124Bは、λ2の波長帯域、つまり400nmから410nmの波長の光を回折できるように設計された光学素子である。
DOEユニット122は、φ100mm程度の石英ガラス基板に、所望の回折パターンが発生する格子をエッチング技術等で形成することで作成される。このように、DOEユニット122は、一体のガラス基板である。したがって、光集合装置103は、板状のコリメータレンズユニット121と板状のDOEユニット122とを相対移動させて位置合わせすることで、各DOE124A、124Bと、コリメータレンズとの位置合わせを行うことができる。
次に、DOE124AとDOE124Bとの配置と導光ファイバF1、F2との配置位置ついて説明する。なお、上述したように、光分岐・集合系21は、DOE124Aと導光ファイバF1とが対応付けられ、DOE124Bと導光ファイバF2とが対応付けられている。このため、DOE124A、124Bの配置パターンと、導光ファイバF1、F2の配置パターンとは、同一の配置パターンになる。そこで、以下は、代表して、DOE124A、124Bの配置パターンを説明する。
図7及び図8に示すように、DOEユニット122は、DOE124AとDOE124Bとが交互に配置されている。ここで、図7及び図8では、DOE124AとDOE124Bとを異なるハッチングで示している。DOE124Aは、最も近接している位置(本実施形態では、図7中上下左右方向)にDOE124Bが配置されている。同様にDOE124Bは、最も近接している位置(本実施形態では、図7中上下左右方向)にDOE124Aが配置されている。なお、上述したように、DOEユニット122と、コリメータレンズユニット121を介して対面している導光ファイバF1、F2の出射面の配置パターンも同様である。したがって、導光ファイバ群FGは、導光ファイバF1、F2の出射面が交互に配置されており、導光ファイバ群FGの出射面において出射される光束の波長が交互に切り替わる。以上より、DOEユニット122は、DOE124AとDOE124Bとを交互に配置することで、DOEユニット122の出射面において、波長の異なる光束が出射される領域を均一に分散させることができる。このように、波長の異なる光束が出射される領域を均一に分散させることで、照明NAに対する波長の特定を平均化することができる。
光集合装置103は、導光ファイバ群FGの出射面から出力された光束をコリメータレンズユニット121で平行光とした後、DOEユニット122で回折して出射させる。本実施形態において、光集合装置103から出射された光束は、照明光学系22に入射してから露光光ELとしてマスクMの表面に照射される。
以上のように、光分岐・集合系21は、複数の発光素子101から出力された光束を光分岐装置102で所定倍率に拡大しつつ、波長領域毎に複数に分岐する。光分岐・集合系21は、所定倍率に拡大しつつ、波長領域毎に複数に分岐した光束を導光ファイバ群FGの別々の導光ファイバF1、F2に入射させる。光分岐・集合系21は、導光ファイバFGの導光ファイバF1、F2の出射面を交互に配置し、当該導光ファイバF1、F2の出射面からそれぞれの波長帯域の光束を出射させる。光分岐・集合系21は、導光ファイバF1、F2から出射されたそれぞれの波長帯域の光束をコリメータレンズユニット121の対応するコリメータレンズで平行光とした後、光束の波長帯域に対応するDOE124A、124Bが配置されたDOEユニット122で回折させる。これにより、光分岐・集合系21は、光源20の発光素子101から出射された光束が均一に分散された光束を照明光学系22に入射させることができる。
光分岐・集合系21は、発光素子101から出射された光束を光分岐装置102で波長帯域別に分離することで、DOEユニット122で光束をより適切に回折させることがでいる。ここで、DOE124A、124Bは、対象の波長の光束が入射したとき、DOE124A、124Bを透過(通過)した光束が回折し、その回折角に対する強度分布が所望の条件を満たすように設計された光学素子である。本実施形態のDOE124A、124Bは、上述したように帯域幅が各々10nmである。光分岐・集合系21は、光分岐装置102で波長帯域毎に分離された光束をDOE124A、124Bに入射させることで、光束を適切に回折することができる。
次に、照明光学系22について説明する。図6に示すように、照明光学系22は、開口絞り(σ絞り)130と、コンデンサレンズ131と、視野絞り132と、リレーレンズ133と、リレーレンズ134と、を含む。これらは、光分岐・集合系21(DOEユニット122の光束を出射する側)から基板ステージ2に向かって、この順で配置される。DOEユニット122から出射された光束は、開口絞り130を通過し光束径が制限された後、コンデンサレンズ131を通過し、視野絞り132の位置で本実施形態の視野の形状(台形)とされる。その後、光束は、リレーレンズ133、134を通過して、マスクMを照射する。ここで、コンデンサレンズ131は、焦点距離が445mmであり、照明領域サイズは、100mm×10mmである。開口絞り(σ絞り)130は、照明NAは0.11となるように、開口径をφ100として、光束を制限する。また、照明光学系22は、リレーレンズ133とリレーレンズ134とが等倍のリレーレンズ光学系を構成し、当該リレーレンズ光学系の入射側の結像位置に視野絞り132が配置され、出射側の結像位置にマスクMが配置されている。
本実施形態の照明システムIS及び照明装置ILは、導光ファイバF1又はF2とコリメータレンズ及びDOE124A又は124Bを一組と数えると、140組の導光ファイバF1又はF2とコリメータレンズ及びDOE124A又は124Bを有する。1つのDOE124A又は124Bから出射された光束が1つの台形照野を形成し、140個の照野が重なり合い、照野における照度分布は平均化され、均一な強度分布となる。
ここで、一例として、発光素子101の1個あたりの発光出力を1Wとして、70個の発光素子101を使用したときのマスク面照度[mW/cm]を算出する。本演算においては、光束の導光ファイバF1又はF2の出射面までの導光時の損失を、発光素子101の発光角のうち取り込めない損失が25%であり、導光ファイバF1,F2の透過によるロスが30%であるとする。よって、発光素子101の発光出力70[W]のうち、36[W]程度が導光ファイバF1、F2の射出面から出力される光束の総光エネルギーとなる。また、本演算においては、導光ファイバの出射面からマスクMまでの導光時の損失を、開口絞り130による遮光も含めた、光学系を透過することで生じる光量ロスを20%であるとし、DOE124A又は124Bでの損失を15%程度であるとする。以上の条件とすると、照明システムIS及び照明装置ILは、マスクMに照射される露光光の照度が2448[mW/cm]となる。
露光装置EX、照明システムIS及び照明装置ILは、上述したような構成とすることで、光源20に複数の発光素子101を用いた場合でも好適な露光光EL(照明光)をマスクM(被照射面)に照射することができる。
また、光源20として発光素子101を用いることで、出力された光束を効率よく利用することができる。具体的には、発光素子101は、露光に必要な波長帯域の光を出射できるため、広帯域な光が出射される水銀ランプ等に比べて、照明光学系22に向けて効率よく光を出力させることができる。
また、光源20に発光素子101を用いることで、間歇露光の際に、光源20を一旦消灯することができる。具体的には、発光素子101は起動されてから所定の光束が出射されるまでに必要な時間が水銀ランプよりも短い。このため、発光素子101を用いる光源20は、点灯と消灯とを短時間で切り替えることができる。このように、光源20を消灯できることで、使用時の消費電力を低減することができる。また、露光を実行しない間も照明を点灯させることで不要な熱が発生することを抑制することができる。また、短時間で露光可能な状態とすることができるため、効率よく露光を実行できる。
また、光源20として複数の発光素子101を用いることで、水銀ランプ等よりも光源20の寿命を長くすることができる。また、本実施形態では、光源20を構成する発光素子101を増加することで光量を増加させることができる。これにより、装置の大型化、高コスト化を抑制しつつ、光量を増加させることができる。これにより、露光装置EXで製造する商品の製造コストを低減することができる。
また、本実施形態は、光源20の発光素子101から出力され、分岐された光束を導光ファイバ群F1、F2で導光することで、つまり光束の導光に光ファイバを用いることで、照明システムIS及び照明装置ILの配置の自由度を向上させることができる。例えば、光源20の発光素子101を、照明装置ILの近傍以外に配置することができる。これにより、露光装置EX、照明システムIS及び照明装置ILのスペースを効率よく利用することができ、各部を効率よく配置できるため、装置を小型化することができる。また、光源20を配置できる空間がより大きくなるため、光源20を大型化しやすく、光量を増加させやすい。
また、本実施形態は、発光素子101から出力された光束を集光レンズ111で集光することで、光束のNAを小さくすることができ、発光素子101から出力された光束のうち、導光ファイバF1又はF2に入射される光束の割合をより多くすることができる。
<照明システムの変形例>
図9から図11は、本実施形態に係る照明システムによって実現できる変形照明の例を示す模式図である。図9は、変形例に係る照明システムの一部を示す上面図である。図10は、変形例に係る照明システムの一部を示す側面図である。図11は、変形例に係る照明システムの一部を示す正面図である。図9から図11に示す変形例の照明システムは、光源20の発光素子101を冷却する冷却装置を備えている。なお、変形例の照明システムは、冷却装置を備えている以外は、上述した本実施形態の照明システムISと同様の構成である。なお、図9から図11では、多数の発光素子101のうち、5つの発光素子101を2列分配置している状態を示している。なお、発光素子101に対応する光分岐装置102、導光ファイバF1、F2も同じく5組×2列分表示している。なお、図9から図11は、光源20の一部を示しており、同様の構成が複数配置される。
冷却装置150は、図9から図11に示すように冷媒循環部151と、冷媒配管152と、を有する。冷媒循環部151は、冷媒配管152に冷媒を供給し、冷媒配管152を冷却する。冷媒循環部151は、冷媒配管152内への冷媒の流通を制御し、さらに冷媒の冷却も行う。冷媒配管152は、両端が冷媒循環部151に接続されている。冷却装置150は、冷媒配管152を3本備え、発光素子101の列方向と平行な方向に延在し、発光素子101の2つの列の間と、それぞれの列の外側に配置されている。冷媒配管152は、発光素子101の近傍に配置されている。冷媒配管152は、両端が冷媒循環部151に接続されているため、冷媒循環部151から供給された冷媒が管路内を流れた後、冷媒循環部151に戻される。
冷却装置150は、冷媒循環部151で冷媒配管152に冷媒を一方向に流すことで冷媒配管152を冷却する。これにより、冷却装置150は、冷媒配管152で挟み込んだ発光素子101で発生する熱を吸収することができ、発光素子101を冷却することができる。
本変形例のように、発光素子101を冷却する冷却装置150を設けることで、発光素子101を冷却することができる。また、冷却装置150を冷媒を循環させる機構とすることで、発光素子101を連続的に冷却することができる。また、冷媒配管152を発光素子101の配列方向に延在して配置し、一本の冷媒配管152が複数の発光素子101の近傍を通過するように配置することで、冷却装置150の構造を簡単にすることができ、効率よく冷却を行うことができる。
冷却装置150を設け、発光素子101を冷却することで、発光素子101に温度変化が生じることを抑制することができ、温度変化による光束の光路の変化、出力される光束の波長の変化及び光量の変化が生じることを抑制することができる。これにより、露光時に照射される露光光が変化することを抑制することができ、より高い精度で露光を行うことができる。なお、発光素子101としてLED、特に高輝度LEDを用いる場合、発熱量が多くなるため、冷却装置150を設けることで、上記効果をより好適に得ることができる。
(照明装置の変形例)
次に、図12から図15を用いて、照明装置の変形例について説明する。図12は、変形例に係る露光装置が備える照明装置の構造を示す図である。図13は、補正フィルタの一例を示す正面図である。図14は、補正フィルタの一例を示す正面図である。図15は、補正フィルタの一例を示す正面図である。図12に示す照明装置ILaは、上述した照明装置ILの構成に加え、補正フィルタ235と、補正フィルタ236と、照度ムラ調整機構240と、テレセン調整機構250と、を有する。
補正フィルタ235は、照明光学系22のリレーレンズ134よりもマスクM側に配置されている。つまり、照明光学系22のリレーレンズ134を通過した光束は、補正フィルタ235を通過する。補正フィルタ235は、光軸対称な照度ムラを補正するフィルタであり、平面ガラス板に、クロム膜等で所定の透過率分布のパターンが形成されている。つまり補正フィルタ235は、平面ガラス板状に形成するクロム膜の厚みや形成領域を位置に応じて変化させることで、所定の透過率分布のパターンが形成されている。
ここで、図13及び図14に、補正フィルタ235の一例を示す。図13に示す補正フィルタ235Aは、照明領域IRの形状の短辺方向において、照明領域IRの中心から周辺に向かうに従って、つまり照明領域IRの中心から離れるに従って透過率が低くなるパターンである。照明装置ILaは、補正フィルタ235Aを用いて、光束の照度分布を補正することで、照明領域IRの中心よりも周辺の照度を下げることができる。
図14に示す補正フィルタ235Bは、照明領域IRの形状の短辺方向において、照明領域IRの中心から周辺に向かうに従って、つまり照明領域IRの中心から離れるに従って透過率が高くなるパターンである。照明装置ILaは、補正フィルタ235Bを用いて、光束の照度分布を補正することで、照明領域IRの中心よりも周辺の照度を上げることができる。
補正フィルタ236は、補正フィルタ235と同様に照明光学系22のリレーレンズ134よりもマスクM側に配置されている。つまり、照明光学系22のリレーレンズ134を通過した光束は、補正フィルタ236を通過する。なお、補正フィルタ235と補正フィルタ236との光路上における配置の位置の前後関係は特に限定されない。また、補正フィルタ235、236は、視野絞り132とリレーレンズ133との間に配置してもよい。補正フィルタ236は、光軸に対して傾斜した照度ムラを補正するフィルタであり、平面ガラス板に、クロム膜等で所定の透過率分布のパターンが形成されている。つまり補正フィルタ236も、平面ガラス板状に形成するクロム膜の厚みや形成領域を位置に応じて変化させることで、所定の透過率分布のパターンが形成されている。
ここで、図15に、補正フィルタ236の一例を示す。図15に示す補正フィルタ236は、照明領域IRの形状の長辺方向において、照明領域の一方の端部から他方(本実施形態では図中右から左)に向かうに従って透過率が低くなるパターンである。照明装置ILaは、補正フィルタ236を用いて、光束の照度分布を補正することで、照明領域IRの一方の端部から他方の端部に向かって徐々に照度を上げることができる。
照度ムラ調整機構240は、補正フィルタ235、236の位置を調整したり、配置する補正フィルタ235、236を交換する機構である。照度ムラ調整機構240は、補正フィルタ235、236を調整することで、照明領域IRの照度分布をより均一にすることができる。例えば、照度ムラ調整機構240は、補正フィルタ235、236をZ方向の位置を調整したり、XY平面において回転させたり、移動させたりすることで、照明領域IRの照度分布を調整(補正)する。
ここで、本実施形態の照明装置ILaは、照度ムラ調整機構240を設け、補正フィルタ235、236を調整可能としたが、製造時に補正フィルタ235、236を設置し、固定してもよい。この場合、照明装置ILaの補正フィルタ235、236を設置していない状態での照明領域IRの照度分布を計測し、計測結果に基づいて、対応する補正フィルタ235、236を配置すればよい。また、補正フィルタ235は、計測結果に基づいて、補正フィルタ235A、235Bの一方の特性のフィルタを配置すればよい。また、照明装置ILaは、補正フィルタ235、補正フィルタ236の一方のみを備えていてもよい。
テレセン調整機構250は、照明装置ILaの照明領域(照明視野)IR内のテレセントリシティーを調整する機構である。テレセン調整機構250は、支持部252と当該支持部252を移動させる駆動部254とを有する。支持部252は、導光ファイバF1、F2の出射面、光集合装置103、開口絞り130を支持している。支持部252は、導光ファイバF1、F2の出射面、光集合装置103、開口絞り130の各部の相対位置を固定している。駆動部254は、Z方向、つまり矢印256の方向や、X方向、つまり矢印257の方向や、Y方向、つまりY軸に平行な矢印259の方向に、支持部252を移動させる移動機構である。
テレセン調整機構250は、駆動部254により支持部252を矢印256、257、259のそれぞれの方向に移動させることで、照明光学系22のコンデンサレンズ131に対する位置を変化させることができる。これにより、コンデンサレンズ131に入射させる光束の向きを調整することができる。例えば、テレセン調整機構250は、支持部252を矢印256の方向(光軸方向)に移動させ、支持部252の各部を移動させることで、倍率テレセン、つまり光軸に対称なテレセン性(テレセントリシティ)を調整することができる。テレセン調整機構250は、支持部252を矢印258や矢印259の方向(偏心方向)に移動させることで、傾斜テレセン、つまり視野内で一律なテレセン性を調整することができる。
照明装置ILaは、補正フィルタ235、236、照度ムラ調整機構240を設けることで、照明領域IRの照度分布をより均一にすることができる。また、照明装置ILaは、テレセン調整機構250を設けることで、露光光のテレセントリシティーを向上させることができる。
(露光方法)
次に、本実施形態に係る露光方法を説明する。本実施形態に係る露光方法は、マスクMに形成されたパターンを光束で照射し、マスクMと基板Pを支持する基板ステージ2との間に配置された投影光学系PL1〜PL7を介して基板Pに照射して露光する露光方法であって、上述した露光装置EXが実現する。まず、露光装置EXの光分岐装置102は、複数の発光素子からの光束を波長毎に複数に分岐して導光ファイバF1、F2に入射させ、規則的に配列した導光ファイバF1、F2の出射面から分岐した光束を出射させる分岐・集合工程を実行する。なお、露光装置EXは、光束を波長帯域毎に分岐させる。
次に、露光装置EXは、それぞれの導光ファイバF1、F2等を通過した光束を、それぞれ回折させた後、照明光学系22を通過させることで、光束で構成される露光光をマスクMに照射する照射工程を実行する。
(デバイス製造方法)
図16は、本実施形態に係るデバイス製造方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態に係るデバイス製造方法は、半導体デバイス等のデバイスを製造する際に用いられる。本実施形態に係るデバイス製造方法では、まず、デバイスの機能・性能設計が行われる(ステップS101)。次に、設計に基づいたマスク(レチクル)が製作される(ステップS102)、次に、デバイスの基材である基板が製造される(ステップS103)。次に、上記実施形態に係る露光方法を用いて、マスクパターンを露光光で基板を露光してマスクパターンを基板に転写する工程と、露光された基板(感光剤)を現像して、転写されたアライメントマークを含むパターンに対応する露光パターン層(現像された感光剤の層)を形成し、この露光パターン層を介して基板を加工する工程とを含む基板処理(露光処理)が実行される(ステップS104)。加工された基板が、ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程等の加工プロセスを含むデバイス組立て工程(ステップS105)及び検査(ステップS106)等を経ることにより、デバイスが製造される。
上記の実施形態の露光装置EXの照明装置ILは、光束を波長帯域に基づいて2つの光束に分岐したがこれに限定されない。照明装置ILは、光束を波長帯域に基づいて3つの光束に分岐してもよい。照明装置ILは、発光素子から出力される光束の波長帯域とDOEで好適に回折できる波長帯域の長さに基づいて、光束を分岐する数を決定すればよい。
上記の実施形態の露光装置EXの照明装置ILは、導光ファイバの配置パターン、DOEユニットを構成するDOEの配置パターンを、種々のパターンとすることができる。上述したように、出射面において、各波長帯域の光の配置バランスをより均一にすることが好ましいが、同じ波長領域の光束を射出する導光ファイバ、DOEが隣接するように配置してもよい。
また、照明装置ILは、より効率がよく照度の高い露光光を照射するために、ダイクロイックミラーを用いて、発光素子から出力された光束を波長帯域毎に分岐することが好ましいが、これに限定されない。照明装置ILは、発光素子から出力された光束をそのまま複数に分岐してもよい。
上記実施形態の露光装置EXの投影システムPSは、投影倍率を1として投影する場合として説明したがこれに限定されない。露光装置EXは、投影システムPSの光学系を構成するレンズの配置や焦点位置を変更することで、投影倍率を任意の倍率とすることができる。露光装置EXは、投影倍率を1未満とし、マスクMのパターンの線幅を投影倍率分縮小して、基板Pで結像される構成、つまり、マスクMのパターンの線幅が基板Pで結像されるパターンの線幅の数倍(2倍、3倍)の大きさとなる構成としてもよい。また、露光装置EXは、投影倍率を1より大きくし、マスクMのパターンの線幅を投影倍率分拡大して、基板Pで結像される構成、つまり、マスクMのパターンの線幅が基板Pで結像されるパターンの線幅の数分の1(1/2、1/3)の大きさとなる構成としてもよい。
露光装置EXは、投影倍率、つまりマスクMから基板Pの間に配置されている光学系の倍率に関わらず、マスクMのパターンの線幅を、投影倍率にターゲット線幅を乗じた値よりも大きい値とすることが好ましい。これにより、露光量をより少なくすることができる。
上述の実施形態の基板としては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を適用することができる。
なお、露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを介した露光光で基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。また、露光装置EXは、投影光学系を複数備え、複数の投影光学系でマスクのそれぞれの領域に露光光を照射する構成としたが、1つの投影光学系でマスクの全域に露光光を照射する構成としてもよい。
また、本実施形態は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に記載されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、本実施形態は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することができる。
また、露光装置EXの種類としては、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置に限られず、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、レチクル又はマスク等を製造するための露光装置等にも広く適用できる。
また、上記実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に記載されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度及び光学的精度を保つように、組立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、露光装置EXの組立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組立て工程は、各種サブシステム相互の機械的接続、電気回路の配線接続及び気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組立て工程の前に、各サブシステム個々の組立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置EXの製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
また、上記実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態で引用した露光装置等に関するすべての公開公報及び米国特許の記載を援用して本明細書の記載の一部とする。このように、上記実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態及び運用技術等は、すべて本発明の範囲に含まれる。
1 マスクステージ
2 基板ステージ
5 制御装置
6 干渉計システム
7 第1検出システム
8 第2検出システム
9 アライメントシステム
10 ベースプレート
15 マスク保持部
16 基板保持部
20 光源
21 光分岐・集合系
22 照明光学系
101、101A、101B、101C、101D 発光素子
102、102A、102B、102C、102D 光分岐装置
103 光集合装置
111 集光レンズ
112 ダイクロイックミラー
121 コリメータレンズユニット
122 回折光学素子ユニット(DOEユニット)
123 基板
124A、124B 回折光学素子
130 開口絞り(σ絞り)
131 コンデンサレンズ
132 視野絞り
133、134 リレーレンズ
150 冷却装置
151 冷媒循環部
152 冷媒配管
235、235A、235B、236 補正フィルタ
EL 露光光
EX 露光装置
F1〜F42 導光ファイバ
FG 導光ファイバ群
IL 照明装置
IL1〜IL7 第1〜第7照明装置
IR1〜IR7 照明領域
IS 照明システム
M マスク
P 基板
PL1〜PL7 投影光学系
PS 投影システム


Claims (15)

  1. 複数の発光素子から出力された光束を被照射面の視野領域に照射させる照明装置であって、
    前記発光素子から出力される光束を複数に分岐させて、分岐した光束をそれぞれ案内し、前記分岐した光束を集合させ光束を出力する光分岐・集合系と、
    前記光分岐・集合系から出力された光束を案内し、前記被照射面の前記視野領域に照射させる照明光学系と、を備え、
    前記光分岐・集合系は、前記発光素子から出力される光束を複数に分岐させる光分岐装置と、
    前記光分岐装置で分岐された光束を案内する導光ファイバを分岐された光束毎に備え、複数の前記導光ファイバの出射面が隣接して配置された導光ファイバ群と、
    前記導光ファイバの出射面から出力された光束を平行光とするコリメータレンズが前記導光ファイバの出射面から出力された光束に対応して配置されたコリメータレンズユニット、及び、前記コリメータレンズユニットから出射した光束を回折させて出力する回折光学素子を前記コリメータレンズから出射された光束毎に備える回折光学素子ユニットを含む光集合装置と、を有することを特徴とする照明装置。
  2. 前記光分岐装置は、前記発光素子から出力された光束を波長領域で複数に分割するダイクロイックミラーを有し、
    前記回折光学素子ユニットは、前記回折光学素子が前記光分岐装置で分割する数と同じ数の種類を有し、前記導光ファイバから出射される光束の波長の配置パターンと一致した配置パターンで前記回折光学素子が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記導光ファイバ群は、異なる波長の光束を導光する導光ファイバが隣接していることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記照明光学系は、照明領域の短辺方向において、中心からの距離に応じて透過率が増加又は低減する透過率分布を有する補正フィルタを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記照明光学系は、照明領域の長辺方向において、一方から他方に向かって透過率が増加又は低減する透過率分布を有する補正フィルタを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の照明装置。
  6. 前記照明領域の照度分布に基づいて、前記補正フィルタの位置を調整する照度ムラ調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の照明装置。
  7. 前記照明領域のテレセントリシティに基づいて、前記導光ファイバ群の出射面の位置及び光分岐装置の位置を調整するテレセン調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の照明装置。
  8. 前記光分岐装置は、前記発光素子から出力される光束を拡大して前記導光ファイバに入射させる集光レンズを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の照明装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記発光素子を複数備え、前記発光素子から前記照明装置に前記光束を出力する光源と、を有することを特徴とする照明システム。
  10. 前記発光素子は、発光ダイオードであることを特徴とする請求項9に記載の照明システム。
  11. 前記発光素子の配列方向に沿って延在し、前記発光素子の近傍に配置された冷媒配管及び前記冷媒配管に冷媒を循環させる冷媒循環部を有する冷却装置を備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の照明システム。
  12. 請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から照射された光が照射されるマスクを支持するマスクステージと、
    前記マスクに形成されたパターンと同形状のパターンが露光されるプレートを支持するプレートステージと、
    を有することを特徴とする露光装置。
  13. マスクに形成されたパターンを光束で照射し、前記マスクと基板を支持する基板ステージとの間に配置された投影光学系を介して前記基板に照射して露光する露光方法において、
    複数の発光素子からの光束を波長毎に複数に分岐して導光ファイバに入射させ、規則的に配列した前記導光ファイバの出射面から分岐した前記光束を出射させる分岐・集合工程と、
    それぞれの前記導光ファイバから出射された光束をそれぞれ回折させた後、照明光学系を通過させることで、前記光束を前記マスクに照射する照射工程と、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  14. 前記基板は、外径が500mmより大きいことを特徴とする請求項13に記載の露光方法。
  15. 請求項13又は14に記載の露光方法を用いて前記基板を露光する工程と、
    露光された前記基板を現像して、転写された前記パターンに対応する露光パターン層を形成する工程と、
    前記露光パターン層を介して複数の前記基板を加工する工程と、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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