JP2013184346A - ガラス積層体、電子デバイスの製造方法 - Google Patents

ガラス積層体、電子デバイスの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013184346A
JP2013184346A JP2012050151A JP2012050151A JP2013184346A JP 2013184346 A JP2013184346 A JP 2013184346A JP 2012050151 A JP2012050151 A JP 2012050151A JP 2012050151 A JP2012050151 A JP 2012050151A JP 2013184346 A JP2013184346 A JP 2013184346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic layer
glass
glass substrate
metal
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012050151A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Akita
陽介 秋田
Yoshitaka Matsuyama
祥孝 松山
Kenichi Ehata
研一 江畑
Daisuke Uchida
大輔 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2012050151A priority Critical patent/JP2013184346A/ja
Publication of JP2013184346A publication Critical patent/JP2013184346A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C27/00Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
    • C03C27/06Joining glass to glass by processes other than fusing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B7/00Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
    • B32B7/04Interconnection of layers
    • B32B7/06Interconnection of layers permitting easy separation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B2457/00Electrical equipment

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、高温条件下の処理の後であっても、ガラス基板を容易に剥離することができるガラス積層体、および、該ガラス積層体を用いた電子デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】支持基板および支持基板上に配置された第1の無機層を備える無機層付き支持基板と、ガラス基板およびガラス基板上に配置された第2の無機層を備える無機層付きガラス基板とを備え、第1の無機層および第2の無機層が、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物および金属弗化物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含み、無機層付き支持基板の第1の無機層の表面と無機層付きガラス基板の第2の無機層の表面とを積層面として、無機層付き支持基板と無機層付きガラス基板とを剥離可能に積層してなる、ガラス積層体。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス基板を用いて液晶表示体、有機EL表示体などの電子デバイスを製造する際に使用されるガラス基板と支持基板との積層体であるガラス積層体、およびそれを用いた電子デバイスの製造方法に関する。
近年、太陽電池(PV)、液晶パネル(LCD)、有機ELパネル(OLED)などの電子デバイス(電子機器)の薄型化、軽量化が進行しており、これらの電子デバイスに用いるガラス基板の薄板化が進行している。薄板化によりガラス基板の強度が不足すると、電子デバイスの製造工程において、ガラス基板のハンドリング性が低下する。
そこで、最近では、上記の課題に対応するため、無機薄膜付き支持ガラスの無機薄膜上にガラス基板を積層した積層体を用意し、積層体のガラス基板上に素子の製造処理を施した後、積層体からガラス基板を分離する方法が提案されている(特許文献1)。該方法によれば、ガラス基板の取扱い性を向上させ、適切な位置決めを可能とすると共に、所定の処理後に素子が配置されたガラス基板を積層体から容易に剥離することができる旨が開示されている。
特開2011−184284号公報
一方、近年、電子デバイスの高性能化の要求に伴い、電子デバイスの製造の際により高温条件下(例えば、450℃)での処理の実施が望まれている。
本発明者らは、特許文献1に記載される無機薄膜付き支持ガラスの無機薄膜上にガラス基板が配置された積層体を用いて、高温条件下(例えば、450℃)での加熱処理を施したところ、処理後に積層体からガラス基板を剥離することができなかった。該態様では、高温条件下でのデバイス製造後に、素子が形成されたガラス基板を積層体から剥離することができないという問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、高温条件下の処理の後であっても、ガラス基板を容易に剥離することができるガラス積層体、および、該ガラス積層体を用いた電子デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ガラス基板上に所定の無機層を形成することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の態様は、支持基板および支持基板上に配置された第1の無機層を備える無機層付き支持基板と、ガラス基板およびガラス基板上に配置された第2の無機層を備える無機層付きガラス基板とを備え、第1の無機層および第2の無機層が、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物および金属弗化物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含み、無機層付き支持基板の第1の無機層の表面と無機層付きガラス基板の第2の無機層の表面とを積層面として、無機層付き支持基板と無機層付きガラス基板とを剥離可能に積層してなる、ガラス積層体である。
第1の態様において、第1の無機層および第2の無機層が、金属酸化物を少なくとも含むことが好ましい。
第1の態様において、第1の無機層の表面粗さRaおよび第2の無機層の表面粗さRaが、5nm以下であることが好ましい。
第1の態様において、450℃で1時間加熱処理を施した後も無機層付き支持基板と無機層付きガラス基板とが剥離可能であることが好ましい。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様であるガラス積層体中のガラス基板の表面上に電子デバイス用部材を形成し、電子デバイス用部材付き積層体を得る部材形成工程と、電子デバイス用部材付き積層体から無機層付き支持基板を除去し、無機層付き支持基板と電子デバイス用部材とを有する電子デバイスを得る分離工程と、を備える電子デバイスの製造方法である。
本発明によれば、高温条件下の処理の後であっても、ガラス基板を容易に剥離することができるガラス積層体、および、該ガラス積層体を用いた電子デバイスの製造方法を提供することができる。
本発明に係るガラス積層体の一実施形態の模式的断面図である。 本発明の電子デバイスの製造方法の工程図である。
以下、本発明のガラス積層体および電子デバイスの製造方法の好適形態について図面を参照して説明するが、本発明は、以下の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、以下の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
本発明のガラス積層体においては、無機層付き支持基板とガラス基板との間に別途無機層(第2の無機層)を介在させることを特徴の一つとする。第2の無機層を介在させることにより、高温条件下におけるガラス基板の無機層付き支持基板への接着を抑制することができ、所定の処理後において容易にガラス基板を剥離することができる。特に、第2の無機層を介在させることにより、無機層付き支持基板と第2の無機層との接着の要因として化学的相互作用より物理的相互作用の方が大きな影響を及ぼすようになり、結果として高温処理後においても両者を容易に剥離できるようになったと推測される。
以下においては、まず、ガラス積層体の好適態様について詳述し、その後、該ガラス積層体を使用した電子デバイスの製造方法の好適態様について詳述する。
<ガラス積層体>
図1は、本発明に係るガラス積層体の一実施形態の模式的断面図である。
図1に示すように、ガラス積層体10は、支持基板12および第1の無機層14からなる無機層付き支持基板16と、ガラス基板18および第2の無機層20からなる無機層付きガラス基板22とを有する。ガラス積層体10中において、無機層付き支持基板16の第1の無機層14の表面14a(支持基板12側とは反対側の表面)と、無機層付きガラス基板22の第2の無機層20の表面20a(ガラス基板20側とは反対側の表面)とを積層面として、無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22とが剥離可能に積層している。言い換えれば、第1の無機層14と第2の無機層20との界面は剥離可能に密着する。
なお、第1の無機層14は支持基板16上に固定され、第2の無機層20はガラス基板18上に固定されている。
また、このガラス積層体10は、後述する部材形成工程まで使用される。即ち、このガラス積層体10は、そのガラス基板18の第2主面18b表面上に液晶表示装置などの電子デバイス用部材が形成されるまで使用される。その後、無機層付き支持基板16の層は、第2の無機層20の層との界面で剥離され、無機層付き支持基板16の層は電子デバイスを構成する部分とはならない。分離された無機層付き支持基板16は新たな無機層付きガラス基板22と積層され、ガラス積層体10として再利用することができる。
なお、上述したように、第1の無機層14は支持基板12上に固定されており、第2の無機層20はガラス基板18上に固定されている。本発明において、該固定と剥離可能な密着は剥離強度(すなわち、剥離に要する応力)に違いがあり、固定は密着に対し剥離強度が大きいことを意味する。具体的には、第1の無機層14と支持基板12との界面の剥離強度、および、第2の無機層20とガラス基板18との界面の剥離強度が、ガラス積層体10中の第1の無機層14と第2の無機層20との界面の剥離強度よりも大きくなる。
言い換えると、剥離可能な密着とは、剥離可能であると同時に、固定されている面の剥離を生じさせることなく剥離可能であることも意味する。具体的には、ガラス積層体10において、無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22との分離する操作を行った場合、密着された面(第1の無機層14と第2の無機層20との界面)で剥離し、固定された面では剥離しないことを意味する。
以下では、まず、ガラス積層体10を構成する無機層付き支持基板16および無機層付きガラス基板22について詳述し、その後ガラス積層体10の製造の手順について詳述する。
[無機層付き支持基板]
無機層付き支持基板16は、支持基板12と、その表面上に配置(固定)される第1の無機層14とを備える。第1の無機層14は、後述する無機層付きガラス基板22と剥離可能に密着するように、無機層付き支持基板16中の最外側に配置される。
以下に、支持基板12、および、第1の無機層14の態様について詳述する。
(支持基板)
支持基板12は、第1主面と第2主面とを有し、第1主面上に配置された第1の無機層14と協働して、無機層付きガラス基板22を支持して補強し、後述する部材形成工程(電子デバイス用部材を製造する工程)において電子デバイス用部材の製造の際にガラス基板18の変形、傷付き、破損などを防止する基板である。
支持基板12としては、例えば、ガラス板、プラスチック板、SUS板などの金属板などが用いられる。支持基板12は、部材形成工程が熱処理を伴う場合、ガラス基板18との線膨張係数の差の小さい材料で形成されることが好ましく、ガラス基板18と同一材料で形成されることがより好ましく、支持基板12はガラス板であることが好ましい。特に、支持基板12は、ガラス基板18と同じガラス材料からなるガラス板であることが好ましい。
支持基板12の厚さは、後述するガラス基板18よりも厚くてもよいし、薄くてもよい。好ましくは、ガラス基板18の厚さ、第1の無機層14の厚さ、第2の無機層20の厚さ、および後述するガラス積層体10の厚さに基づいて、支持基板12の厚さが選択される。例えば、現行の部材形成工程が厚さ0.5mmの基板を処理するように設計されたものであって、ガラス基板18の厚さ、第1の無機層14および第2の無機層20の和が0.1mmの場合、支持基板12の厚さを0.4mmとする。支持基板12の厚さは、通常の場合、0.2〜5.0mmであることが好ましい。
支持基板12がガラス板の場合、ガラス板の厚さは、扱いやすく、割れにくいなどの理由から、0.08mm以上であることが好ましい。また、ガラス板の厚さは、電子デバイス用部材形成後に剥離する際に、割れずに適度に撓むような剛性が望まれる理由から、1.0mm以下であることが好ましい。
支持基板12とガラス基板18との25〜300℃における平均線膨張係数(以下、単に「平均線膨張係数」という)の差は、好ましくは500×10-7/℃以下であり、より好ましくは300×10-7/℃以下であり、さらに好ましくは200×10-7/℃以下である。差が大き過ぎると、部材形成工程における加熱冷却時に、ガラス積層体10が激しく反るおそれがある。ガラス基板18の材料と支持基板12の材料が同じ場合、このような問題が生じるのを抑制することができる。
(第1の無機層)
第1の無機層14は、支持基板12の主面上に配置(固定)され、無機層付きガラス基板22の第2の無機層20と接触する層である。該層14を支持基板12上に設けることにより、高温条件下の処理後においても、ガラス基板18の接着を抑制することができる。
第1の無機層14は、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物および金属弗化物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む。なかでも、ガラス基板18の剥離性がより優れる点で、金属酸化物を含むことが好ましい。なかでも、酸化インジウムスズがより好ましい。
なお、第1の無機層14には、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭窒化物、金属炭化物、金属珪化物および金属弗化物からなる群から選ばれる2つ以上が含まれていてもよい。
金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物としては、例えば、Si、Hf、Zr、Ta、Ti、Y、Nb、Na、Co、Al、Zn、Pb、Mg、Bi、La、Ce、Pr、Sm、Eu、Gd、Dy、Er、Sr、Sn、InおよびBaから選ばれる1種類以上の元素の酸化物、窒化物、酸窒化物が挙げられる。より具体的には、酸化チタン(TiO2)、酸化インジウム(In23)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ガリウム(Ga23)、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛スズ(ZTO)、ガリウム添加酸化亜鉛(GZO)などが挙げられる。
金属炭化物、金属炭窒化物としては、例えば、Ti、W、Si、Zr、Nbから選ばれる1種以上の元素の炭化物、炭窒化物が挙げられる。金属珪化物としては、例えば、Mo、W、Crから選ばれる1種以上の元素の珪化物が挙げられる。金属弗化物としては、例えば、Mg、Y、La、Baから選ばれる1種以上の元素の弗化物が挙げられる。
第1の無機層14の平均線膨張係数は特に制限されないが、支持基板12としてガラス板を使用する場合は、その平均線膨張係数は10×10-7〜200×10-7/℃が好ましい。該範囲であれば、ガラス板(SiO2)との平均線膨張係数の差が小さくなり、高温環境下における無機層付きガラス基板22と無機層付き支持基板16との位置ずれをより抑制することができる。
第1の無機層14は、上記金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物、または金属弗化物が主成分として含まれていることが好ましい。ここで、主成分とは、これらの総含有量が、第1の無機層14全量に対して、90質量%以上であることを意味し、98質量%以上であることが好ましく、99質量%以上であることがより好ましく、99.999質量%以上であることが特に好ましい。
第1の無機層14の厚みは特に制限されないが、耐擦傷性を維持する点では、5〜5000nmが好ましく、10〜500nmがより好ましい。
第1の無機層14は、図1において単層として記載されているが、2層以上の積層であってもよい。
第1の無機層14は、本発明の効果を損なわない範囲で、支持基板12表面上の一部に設けられていてもよい。例えば、第1の無機層14が、支持基板12表面上に、島状や、ストライプ状に設けられていてもよい。
さらに、第1の無機層14の第2の無機層20に接した面(すなわち、第1の無機層表面14a)の表面粗さ(Ra)は5nm以下であることが好ましく、2nm以下であることがより好ましい。下限値は特に制限されないが、0が最も好ましい。上記範囲であれば、第2の無機層20との密着性がより良好となり、無機層付きガラス基板22の位置ずれなどをより抑制することができる。
RaはJIS B 0601(2001年改正)に従って測定される。
第1の無機層14は、優れた耐熱性を示す。そのため、ガラス積層体10を高温条件に曝しても、層自体の化学変化が起きにくく後述する第2の無機層20との間でも化学結合を生じにくく、重剥離化による無機層付きガラス基板22の第1の無機層14への付着を生じにくい。
上記の重剥離化とは、第1の無機層14と第2の無機層20との界面の剥離強度が、支持基板12と第1の無機層14との界面の剥離強度、および、第1の無機層14の材料自体の強度(バルク強度)のいずれかよりも大きくなることをいう。第1の無機層14と第2の無機層20との界面で重剥離化が起こると、第2の無機層20表面に第1の無機層14の成分が付着しやすく、その表面の清浄化が困難となりやすい。第2の無機層20表面への第1の無機層14の付着とは、第1の無機層14全体が第2の無機層20表面に付着すること、および、第1の無機層14表面が損傷し第1の無機層14表面の成分の一部が第2の無機層20表面に付着すること、などを意味する。
(無機層付き支持基板の製造方法)
無機層付き支持基板16の製造方法は特に制限されず、公知の方法を採用することができる。例えば、蒸着法、または、スパッタリング法により、支持基板12上に所定の成分からなる第1の無機層14を設ける方法が挙げられる。例えば、CVD法により成膜した二酸化珪素層をプラズマ窒化法などの方法で窒化処理して窒化酸化珪素層を形成してもよいし、CVD法により成膜した窒化珪素層をプラズマ酸化法などの方法で酸化処理して窒化酸化珪素層を形成してもよい。
製造条件は、使用される材料に応じて、適宜最適な条件が選択される。
なお、必要に応じて、支持基板12上に形成された第1の無機層14の表面性状(例えば、表面粗さRa)を制御するために、第1の無機層14の表面を削る処理を施してもよい。該処理としては、例えば、イオンスパッタリング法などが挙げられる。
[無機層付きガラス基板]
無機層付きガラス基板22は、ガラス基板18と、その表面上に配置される第2の無機層20とを備える。第2の無機層20は、上述した無機層付き支持基板16と剥離可能に密着するように、無機層付きガラス基板22中の最外側に配置される。
以下に、ガラス基板18、および、第2の無機層20の態様について詳述する。
(ガラス基板)
ガラス基板18は、第1主面18aに第2の無機層20を備え、第2の無機層20側とは反対側の第2主面18bに電子デバイス用部材が形成されてデバイスを構成する。ここで、電子デバイス用部材とは、後述する表示装置用パネルの構成部材のように、デバイスの少なくとも一部を構成する部材をいう。具体例としては、薄膜トランジスタ(TFT)、カラーフィルタ(CF)が挙げられる。デバイスとしては、太陽電池(PV)、液晶パネル(LCD)、有機ELパネル(OLED)などが例示される。
ガラス基板18の種類は、一般的なものであってよく、例えば、LCD、OLEDといった表示装置用のガラス基板などが挙げられる。ガラス基板18は耐薬品性、耐透湿性に優れ、且つ、熱収縮率が低い。熱収縮率の指標としては、JIS R 3102(1995年改正)に規定されている線膨張係数が用いられる。
ガラス基板18は、ガラス原料を溶融し、溶融ガラスを板状に成形して得られる。このような成形方法は、一般的なものであってよく、例えば、フロート法、フュージョン法、スロットダウンドロー法、フルコール法、ラバース法などが用いられる。また、特に厚さが薄いガラス基板は、いったん板状に成形したガラスを成形可能温度に加熱し、延伸などの手段で引き伸ばして薄くする方法(リドロー法)で成形して得られる。
ガラス基板18のガラスは、特に限定されないが、無アルカリホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダライムガラス、高シリカガラス、その他の酸化ケイ素を主な成分とする酸化物系ガラスが好ましい。酸化物系ガラスとしては、酸化物換算による酸化ケイ素の含有量が40〜90質量%のガラスが好ましい。
ガラス基板18のガラスとしては、デバイスの種類やその製造工程に適したガラスが採用される。例えば、液晶パネル用のガラス基板は、アルカリ金属成分の溶出が液晶に影響を与えやすいことから、アルカリ金属成分を実質的に含まないガラス(無アルカリガラス)からなる(ただし、通常アルカリ土類金属成分は含まれる)。このように、ガラス基板18のガラスは、適用されるデバイスの種類およびその製造工程に基づいて適宜選択される。
ガラス基板18の厚さは、特に限定されないが、ガラス基板18の薄型化および/または軽量化の観点から、通常0.8mm以下であり、好ましくは0.3mm以下であり、さらに好ましくは0.15mm以下である。0.8mm超の場合、ガラス基板18の薄型化および/または軽量化の要求を満たせない。0.3mm以下の場合、ガラス基板18に良好なフレキシブル性を与えることが可能である。0.15mm以下の場合、ガラス基板18をロール状に巻き取ることが可能である。また、ガラス基板18の厚さは、ガラス基板18の製造が容易であること、ガラス基板18の取り扱いが容易であることなどの理由から、0.03mm以上であることが好ましい。
なお、ガラス基板18は2層以上からなっていてもよく、この場合、各々の層を形成する材料は同種材料であってもよいし、異種材料であってもよい。また、この場合、「ガラス基板の厚さ」は全ての層の合計の厚さを意味するものとする。
(第2の無機層)
第2の無機層20は、ガラス基板18上に配置(固定)され、無機層付き支持基板16の第1の無機層14と接触する層である。該層20をガラス基板18上に設けることにより、高温条件下の処理後においても、ガラス基板18と無機層付き支持基板16との接着を抑制することができる。
なお、該層20は、ガラス基板18の接着を抑制する以外にも、該層20を構成する成分の選択によってガラス基板18に新たな光学的特性・電気的特性などを付与することができる。例えば、該層20の成分としてITOが含まれている場合は、ガラス基板18に導電性を付与することができる。
第2の無機層20は、上述した第1の無機層14と同じく、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物および金属弗化物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む。なかでも、ガラス基板の剥離性がより優れる点で、金属酸化物を含むことが好ましい。
金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物および金属弗化物の具体例は、上述の通りである。
なお、第2の無機層20には、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物および金属弗化物からなる群から選ばれる2つ以上が含まれていてもよい。
なお、第1の無機層14と第2の無機層20とには、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物、および金属弗化物のいずれかの成分が両層に含まれていることが好ましい。言い換えると、第1の無機層14と第2の無機層20には、上記の成分のうち、同じ成分が含まれていることが好ましい。例えば、第1の無機層14と第2の無機層20とに、金属酸化物が含まれていることが好ましい。該態様であれば、高温環境処理後において、第1の無機層14と第2の無機層20との剥離がより容易に進行する。
第2の無機層20は、上記金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物、または金属弗化物が主成分として含まれていることが好ましい。ここで、主成分とは、これらの総含有量が、第2の無機層20全量に対して、90質量%以上であることを意味し、98質量%以上であることが好ましく、99質量%以上であることがより好ましく、99.999質量%以上であることが特に好ましい。
第2の無機層20の厚みは特に制限されないが、耐擦傷性を維持する点では、5〜5000nmが好ましく、10〜500nmがより好ましい。
第2の無機層20は、図1において単層として記載されているが、2層以上の積層であってもよい。
第2の無機層20は、本発明の効果を損なわない範囲で、ガラス基板18表面上の一部に設けられていてもよい。例えば、第2の無機層20が、ガラス基板18表面上に、島状や、ストライプ状に設けられていてもよい。
第2の無機層20の第1の無機層14に接した面(すなわち、第1の無機層表面20a)の表面粗さ(Ra)は5nm以下であることが好ましく、2nm以下であることがより好ましい。下限値は特に制限されないが、0が最も好ましい。上記範囲であれば、第1の無機層14との密着性がより良好となり、無機層付きガラス基板22の位置ずれなどをより抑制することができる。
RaはJIS B 0601(2001年改正)に従って測定される。
第2の無機層20は、優れた耐熱性を示す。そのため、ガラス積層体10を高温条件に曝しても、層自体の化学変化が起きにくく後述する第1の無機層14との間でも化学結合を生じにくく、重剥離化による無機層付き支持基板16の第1の無機層14への付着を生じにくい。
上記の重剥離化とは、第1の無機層14と第2の無機層20との界面の剥離強度が、ガラス基板18と第2の無機層20との界面の剥離強度、および、第2の無機層20の材料自体の強度(バルク強度)のいずれかよりも大きくなることをいう。第1の無機層14と第2の無機層20との界面で重剥離化が起こると、第1の無機層14表面に第2の無機層20の成分が付着しやすくなり、その表面の清浄化が困難となりやすい。第1の無機層14表面への第2の無機層20の付着とは、第2の無機層20全体が第1の無機層14表面に付着すること、および、第2の無機層20表面が損傷し第2の無機層20表面の成分の一部が第1の無機層14表面に付着すること、などを意味する。
(無機層付きガラス基板の製造方法)
無機層付きガラス基板22の製造方法は特に制限されず、上記無機層付き支持基板16と同様に、公知の方法を採用することができる。例えば、蒸着法、または、スパッタリング法により、ガラス基板18上に所定の成分からなる第2の無機層20を設ける方法が挙げられる。
製造条件は、使用される材料に応じて、適宜最適な条件が選択される。
なお、必要に応じて、ガラス基板18上に形成された第2の無機層20の表面性状(例えば、表面粗さRa)を制御するために、第2の無機層20の表面を削る処理を施してもよい。該処理としては、例えば、イオンスパッタリング法などが挙げられる。
<ガラス積層体およびその製造方法>
本発明のガラス積層体10は、上述した無機層付き支持基板16の第1の無機層表面14aと無機層付きガラス基板22の第2の無機層表面20aとを積層面として、無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22とを剥離可能に積層してなる積層体である。言い換えると、支持基板12とガラス基板18との間に、第1の無機層14と第2の無機層20とが介在する積層体である。
本発明のガラス積層体10の製造方法は特に制限されないが、通常、上述した方法によって作製された無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22とを用意し、無機層付き支持基板16の第1の無機層14の露出表面と無機層付きガラス基板22の第2の無機層20の露出表面とを積層面として両者を積層する方法が好ましい。
具体的には、常圧環境下で無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22とを重ねた後、ロールやプレスを用いて圧着させる方法が挙げられる。ロールやプレスで圧着することにより無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22とがより密着するので好ましい。また、ロールまたはプレスによる圧着により、無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22との間に混入している気泡が比較的容易に除去されるので好ましい。
真空ラミネート法や真空プレス法により圧着すると、気泡の混入の抑制や良好な密着の確保が好ましく行われるのでより好ましい。真空下で圧着することにより、微小な気泡が残存した場合でも、加熱により気泡が成長することがなく、ゆがみ欠陥につながりにくいという利点もある。
無機層付き支持基板16と無機層付きガラス基板22とを剥離可能に密着させる際には、第1の無機層14および第2の無機層20の互いに接触する側の面を十分に洗浄し、クリーン度の高い環境で積層することが好ましい。クリーン度が高いほどその平坦性は良好となるので好ましい。
洗浄の方法は特に制限されないが、例えば、第1の無機層14または第2の無機層20の表面をアルカリ水溶液で洗浄した後、さらに水を用いて洗浄する方法が挙げられる。
本発明のガラス積層体10は、種々の用途に使用することができ、例えば、後述する表示装置用パネル、PV、薄膜2次電池、表面に回路が形成された半導体ウェハ等の電子部品を製造する用途などが挙げられる。なお、該用途では、ガラス積層体10が高温条件(例えば、450℃以上)で曝される(例えば、1時間以上)場合が多い。
ここで、表示装置用パネルとは、LCD、OLED、電子ペーパー、プラズマディスプレイパネル、フィールドエミッションパネル、量子ドットLEDパネル、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)シャッターパネル等が含まれる。
<電子デバイスおよびその製造方法>
次に、電子デバイスおよびその製造方法の好適実施態様について詳述する。
図2は、本発明の電子デバイスの製造方法の好適実施態様における各製造工程を順に示す模式的断面図である。本発明の電子デバイスの好適実施態様は、部材形成工程および分離工程を備える。
以下に、図2を参照しながら、各工程で使用される材料およびその手順について詳述する。まず、部材形成工程について詳述する。
[部材形成工程]
部材形成工程は、ガラス積層体中のガラス基板上に電子デバイス用部材を形成する工程である。
より具体的には、図2(A)に示すように、本工程において、ガラス基板18の第2主面18b上に電子デバイス用部材24が形成され、電子デバイス用部材付き積層体26が製造される。
まず、本工程で使用される電子デバイス用部材24について詳述し、その後工程の手順について詳述する。
(電子デバイス用部材(機能性素子))
電子デバイス用部材24は、ガラス積層体10中のガラス基板18の第2主面18b上に形成され電子デバイスの少なくとも一部を構成する部材である。より具体的には、電子デバイス用部材24としては、表示装置用パネル、太陽電池、薄膜2次電池、表面に回路が形成された半導体ウェハ等の電子部品などに用いられる部材が挙げられる。表示装置用パネルとしては、有機ELパネル、プラズマディスプレイパネル、フィールドエミッションパネル等が含まれる。
例えば、太陽電池用部材としては、シリコン型では、正極の酸化スズなど透明電極、p層/i層/n層で表されるシリコン層、および負極の金属等が挙げられ、その他に、化合物型、色素増感型、量子ドット型などに対応する各種部材等を挙げることができる。
また、薄膜2次電池用部材としては、リチウムイオン型では、正極および負極の金属または金属酸化物等の透明電極、電解質層のリチウム化合物、集電層の金属、封止層としての樹脂等が挙げられ、その他に、ニッケル水素型、ポリマー型、セラミックス電解質型などに対応する各種部材等を挙げることができる。
また、電子部品用部材としては、CCDやCMOSでは、導電部の金属、絶縁部の酸化ケイ素や窒化珪素等が挙げられ、その他に圧力センサ・加速度センサなど各種センサやリジッドプリント基板、フレキシブルプリント基板、リジッドフレキシブルプリント基板などに対応する各種部材等を挙げることができる。
(工程の手順)
上述した電子デバイス用部材付き積層体26の製造方法は特に限定されず、電子デバイス用部材の構成部材の種類に応じて従来公知の方法にて、ガラス積層体10のガラス基板18の第2主面表面18b上に、電子デバイス用部材24を形成する。
なお、電子デバイス用部材24は、ガラス基板18の第2主面18bに最終的に形成される部材の全部(以下、「全部材」という)ではなく、全部材の一部(以下、「部分部材」という)であってもよい。無機層付き支持基板16から剥離された部分部材付きガラス基板を、その後の工程で全部材付きガラス基板(後述する電子デバイスに相当)とすることもできる。
また、無機層付き支持基板16から剥離された、全部材付きガラス基板には、その剥離面(第1主面)に他の電子デバイス用部材が形成されてもよい。また、全部材付き積層体を組み立て、その後、全部材付き積層体から無機層付き支持基板16を剥離して、電子デバイスを製造することもできる。さらに、全部材付き積層体を2枚用いて電子デバイスを組み立て、その後、全部材付き積層体から2枚の無機層付き支持基板16を剥離して、電子デバイスを製造することもできる。
例えば、OLEDを製造する場合を例にとると、ガラス積層体10のガラス基板18の第2主面18bの表面上に有機EL構造体を形成するために、透明電極を形成する、さらに透明電極を形成した面上にホール注入層・ホール輸送層・発光層・電子輸送層等を蒸着する、裏面電極を形成する、封止板を用いて封止する、等の各種の層形成や処理が行われる。これらの層形成や処理として、具体的には、例えば、成膜処理、蒸着処理、封止板の接着処理等が挙げられる。
また、例えば、TFT−LCDの製造方法は、ガラス積層体10のガラス基板18の第2主面18b上に、レジスト液を用いて、CVD法およびスパッター法など、一般的な成膜法により形成される金属膜および金属酸化膜等にパターン形成して薄膜トランジスタ(TFT)を形成するTFT形成工程と、別のガラス積層体10のガラス基板18の第2主面18b上に、レジスト液をパターン形成に用いてカラーフィルタ(CF)を形成するCF形成工程と、TFT付きデバイス基板とCF付きデバイス基板とを積層する貼り合わせ工程等の各種工程を有する。
TFT形成工程やCF形成工程では、周知のフォトリソグラフィ技術やエッチング技術等を用いて、ガラス基板18の第2主面18bにTFTやCFを形成する。この際、パターン形成用のコーティング液としてレジスト液が用いられる。
なお、TFTやCFを形成する前に、必要に応じて、ガラス基板18の第2主面18bを洗浄してもよい。洗浄方法としては、周知のドライ洗浄やウェット洗浄を用いることができる。
貼り合わせ工程では、TFT付き積層体と、CF付き積層体との間に液晶材を注入して積層する。液晶材を注入する方法としては、例えば、減圧注入法、滴下注入法がある。
[分離工程]
分離工程は、上記部材形成工程で得られた電子デバイス用部材付き積層体26から、電子デバイス用部材24が積層した無機層付きガラス基板22と、無機層付き支持基板16とを分離して、電子デバイス用部材24、ガラス基板18および第2の無機層20を含む電子デバイス28(電子デバイス用部材付きガラス基板)を得る工程である。
剥離時のガラス基板18上の電子デバイス用部材24が必要な全構成部材の形成の一部である場合には、分離後、残りの構成部材をガラス基板18上に形成することもできる。
第1の無機層14の第1主面14aと第2の無機層20の第1主面20aとを剥離する方法は、特に限定されない。例えば、第1の無機層14と第2の無機層20との界面に鋭利な刃物状のものを差し込み、剥離のきっかけを与えた上で、水と圧縮空気との混合流体を吹き付けたりして剥離することができる。好ましくは、電子デバイス用部材付き積層体26の支持基板12が上側、電子デバイス用部材24側が下側となるように定盤上に設置し、電子デバイス用部材24側を定盤上に真空吸着し(両面に支持基板が積層されている場合は順次行う)、この状態でまず刃物を第1の無機層14−第2の無機層20界面に刃物を侵入させる。そして、その後に支持基板12側を複数の真空吸着パッドで吸着し、刃物を差し込んだ箇所付近から順に真空吸着パッドを上昇させる。そうすると第1の無機層14と第2の無機層20との界面へ空気層が形成され、その空気層が界面の全面に広がり、無機層付き支持基板16を容易に剥離することができる。
上記工程によって得られた電子デバイス28は、携帯電話やPDAのようなモバイル端末に使用される小型の表示装置の製造に好適である。表示装置は主としてLCDまたはOLEDであり、LCDとしては、TN型、STN型、FE型、TFT型、MIM型、IPS型、VA型等を含む。基本的にパッシブ駆動型、アクティブ駆動型のいずれの表示装置の場合でも適用することができる。
以下に、実施例などにより本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
以下の実施例1および比較例1では、ガラス基板として、無アルカリホウケイ酸ガラスからなるガラス板(縦720mm、横600mm、板厚0.3mm、線膨張係数38×10-7/℃、旭硝子社製商品名「AN100」)を使用した。また、支持基板としては、同じく無アルカリホウケイ酸ガラスからなるガラス板(縦720mm、横600mm、板厚0.4mm、線膨張係数38×10-7/℃、旭硝子社製商品名「AN100」)を使用した。
<実施例1>
支持基板の一方の主面を純水洗浄し、その後UV洗浄して清浄化した。さらに、清浄化した面に、マグネトロンスパッタリング法(加熱温度300℃、成膜圧力5mTorr、パワー密度0.5W/cm2)により、厚さ150nmのITO層(第1の無機層に該当)を形成し、無機層付き支持基板を得た。ITO層の表面粗さRaは、0.85nmであった。
次に、ガラス基板の一方の主面を純水洗浄し、その後UV洗浄して清浄化した。さらに、清浄化した面に、マグネトロンスパッタリング法(加熱温度300℃、成膜圧力5mTorr、パワー密度0.5W/cm2)により、厚さ150nmのITO層(第2の無機層に該当)を形成し、無機層付きガラス基板を得た。ITO層の表面粗さRaは、0.85nmであった。
その後、無機層付き支持基板のITO層の露出表面と無機層付きガラス基板のITO層の露出表面とに、アルカリ水溶液による洗浄および水による洗浄を施した後、清浄化された両面を室温下で真空プレスにより張り合わせ、ガラス積層体A1を得た。
得られたガラス積層体A1においては、無機層付き支持基板と無機層付きガラス基板は、気泡を発生することなく密着しており、歪み状欠点もなく、平滑性も良好であった。
ガラス積層体A1に対して、大気雰囲気にて、450℃で1時間加熱処理を施した。
次に、剥離試験を行った。具体的には、まず、ガラス積層体A1におけるガラス基板の第2主面を固定台上に固定した。一方、支持基板の第2主面を吸着パッドで吸着した。次に、ガラス積層体A1が有する4つの角部のうちの1つであって第1の無機層と第2の無機層との界面に、厚さ0.4mmのナイフを挿入して、無機層付きガラス基板を僅かに剥離し、剥離のきっかけを与えた。次に、吸着パッドを固定台から離れる方向へ移動させて、無機層付き支持基板と無機層付きガラス基板とを剥離した。剥離された無機層付きガラス基板の第2の無機層の面上には、残渣はなかった。
<比較例1>
支持基板の一方の主面を純水洗浄し、その後UV洗浄して清浄化した。さらに、清浄化した面に、マグネトロンスパッタリング法(加熱温度300℃、成膜圧力5mTorr、パワー密度0.5W/cm2)により、厚さ150nmのITO層(第1の無機層に該当)を形成し、無機層付き支持基板を得た。ITO層の表面粗さRaは、0.85nmであった。
次に、ガラス基板の一方の主面を純水洗浄し、その後UV洗浄して清浄化した。ガラス基板の清浄化した面と無機層付き支持基板のITO層の露出表面とをアルカリ水溶液による洗浄および水による洗浄を施した後、清浄化された両面を室温下で真空プレスにより張り合わせ、ガラス積層体B1を得た。
得られたガラス積層体B1においては、無機層付き支持基板とガラス基板は、気泡を発生することなく密着しており、歪み状欠点もなく、平滑性も良好であった。
ガラス積層体B1に対して、大気雰囲気にて、450℃で1時間加熱処理を施した。
次に、実施例1と同様の手順に従って、無機層付き支持基板の第1の無機層とガラス基板との界面に、ナイフを挿入してガラス基板の剥離を試みたが、ガラス基板を剥離することはできなかった。
<実施例2>
本例では、実施例1で製造された、ガラス積層体を用いてOLEDを作製した。
より具体的には、ガラス積層体におけるガラス基板の第2主面上に、スパッタリング法によりモリブデンを成膜し、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングによりゲート電極を形成した。次に、プラズマCVD法により、ゲート電極を設けたガラス基板の第2主面側に、さらに窒化シリコン、真性アモルファスシリコン、n型アモルファスシリコンの順に成膜し、続いてスパッタリング法によりモリブデンを成膜し、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングにより、ゲート絶縁膜、半導体素子部およびソース/ドレイン電極を形成した。次に、プラズマCVD法により、ガラス基板の第2主面側に、さらに窒化シリコンを成膜してパッシベーション層を形成した後に、スパッタリング法により酸化インジウム錫を成膜して、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングにより、画素電極を形成した。
続いて、ガラス基板の第2主面側に、さらに蒸着法により正孔注入層として4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン、正孔輸送層としてビス[(N−ナフチル)−N−フェニル]ベンジジン、発光層として8−キノリノールアルミニウム錯体(Alq3)に2,6−ビス[4−[N−(4−メトキシフェニル)−N−フェニル]アミノスチリル]ナフタレン−1,5−ジカルボニトリル(BSN−BCN)を40体積%混合したもの、電子輸送層としてAlq3をこの順に成膜した。次に、ガラス基板の第2主面側にスパッタリング法によりアルミニウムを成膜し、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングにより対向電極を形成した。次に、対向電極を形成したガラス基板の第2主面上に、紫外線硬化型の接着層を介してもう一枚のガラス基板を貼り合わせて封止した。上記手順によって得られた、ガラス基板上に有機EL構造体を有するガラス積層体は、電子デバイス用部材付き積層体に該当する。
続いて、得られたガラス積層体の封止体側を定盤に真空吸着させたうえで、ガラス積層体のコーナー部の第1の無機層と第2の無機層との界面に、厚さ0.1mmのステンレス製刃物を差し込み、ガラス積層体から無機層付き支持基板を分離して、OLEDパネル(電子デバイスに該当。以下パネルAという)を得た。作製したパネルAにICドライバを接続し、常温常圧下で駆動させたところ、駆動領域内において表示ムラは認められなかった。
<実施例3>
本例では、実施例1で製造された、ガラス積層体を用いてLCDを作製した。
ガラス積層体を2枚用意し、まず、片方のガラス積層体におけるガラス基板の第2主面上に、スパッタリング法によりモリブデンを成膜し、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングによりゲート電極を形成した。次に、プラズマCVD法により、ゲート電極を設けたガラス基板の第2主面側に、さらに窒化シリコン、真性アモルファスシリコン、n型アモルファスシリコンの順に成膜し、続いてスパッタリング法によりモリブデンを成膜し、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングにより、ゲート絶縁膜、半導体素子部およびソース/ドレイン電極を形成した。次に、プラズマCVD法により、ガラス基板の第2主面側に、さらに窒化シリコンを成膜してパッシベーション層を形成した後に、スパッタリング法により酸化インジウム錫を成膜し、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングにより、画素電極を形成した。次に、画素電極を形成したガラス基板の第2主面上に、ロールコート法によりポリイミド樹脂液を塗布し、熱硬化により配向層を形成し、ラビングを行った。得られたガラス積層体を、ガラス積層体X1と呼ぶ。
次に、もう片方のガラス積層体におけるガラス基板の第2主面上に、スパッタリング法によりクロムを成膜し、フォトリソグラフィ法を用いたエッチングにより遮光層を形成した。次に、遮光層を設けたガラス基板の第2主面側に、さらにダイコート法によりカラーレジストを塗布し、フォトリソグラフィ法および熱硬化によりカラーフィルタ層を形成した。次に、ガラス基板の第2主面側に、さらにスパッタリング法により酸化インジウム錫を成膜し、対向電極を形成した。次に、対向電極を設けたガラス基板の第2主面上に、ダイコート法により紫外線硬化樹脂液を塗布し、フォトリソグラフィ法および熱硬化により柱状スペーサを形成した。次に、柱状スペーサを形成したガラス基板の第2主面上に、ロールコート法によりポリイミド樹脂液を塗布し、熱硬化により配向層を形成し、ラビングを行った。次に、ガラス基板の第2主面側に、ディスペンサ法によりシール用樹脂液を枠状に描画し、枠内にディスペンサ法により液晶を滴下した後に、上述したガラス積層体X1を用いて、2枚のガラス積層体のガラス基板の第2主面側同士を貼り合わせ、紫外線硬化および熱硬化によりLCDパネルを有する積層体を得た。ここでのLCDパネルを有する積層体を以下、パネル付き積層体X2という。
次に、実施例1と同様にパネル付き積層体X2から両面の無機層付き支持基板を剥離し、TFTアレイを形成した基板およびカラーフィルタを形成した基板からなるLCDパネルB(電子デバイスに該当)を得た。
作製したLCDパネルBにICドライバを接続し、常温常圧下で駆動させたところ、駆動領域内において表示ムラは認められなかった。
10 ガラス積層体
12 支持基板
14 第1の無機層
16 無機層付き支持基板
18 ガラス基板
20 第2の無機層
22 無機層付きガラス基板
24 電子デバイス用部材
26 電子デバイス用部材付き積層体
28 電子デバイス

Claims (5)

  1. 支持基板および前記支持基板上に配置された第1の無機層を備える無機層付き支持基板と、
    ガラス基板および前記ガラス基板上に配置された第2の無機層を備える無機層付きガラス基板とを備え、
    前記第1の無機層および前記第2の無機層が、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属珪化物および金属弗化物からなる群から選ばれる少なくとも1つを含み、
    前記無機層付き支持基板の第1の無機層の表面と前記無機層付きガラス基板の第2の無機層の表面とを積層面として、前記無機層付き支持基板と前記無機層付きガラス基板とを剥離可能に積層してなる、ガラス積層体。
  2. 前記第1の無機層および前記第2の無機層が、金属酸化物を少なくとも含む、請求項1に記載のガラス積層体。
  3. 前記第1の無機層の表面粗さRaおよび前記第2の無機層の表面粗さRaが、5nm以下である、請求項1または2に記載のガラス積層体。
  4. 450℃で1時間加熱処理を施した後も前記無機層付き支持基板と前記無機層付きガラス基板とが剥離可能である、請求項1〜3のいずれかに記載のガラス積層体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のガラス積層体中のガラス基板の表面上に電子デバイス用部材を形成し、電子デバイス用部材付き積層体を得る部材形成工程と、
    前記電子デバイス用部材付き積層体から前記無機層付き支持基板を除去し、前記無機層付き支持基板と前記電子デバイス用部材とを有する電子デバイスを得る分離工程と、を備える電子デバイスの製造方法。
JP2012050151A 2012-03-07 2012-03-07 ガラス積層体、電子デバイスの製造方法 Withdrawn JP2013184346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050151A JP2013184346A (ja) 2012-03-07 2012-03-07 ガラス積層体、電子デバイスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012050151A JP2013184346A (ja) 2012-03-07 2012-03-07 ガラス積層体、電子デバイスの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013184346A true JP2013184346A (ja) 2013-09-19

Family

ID=49386227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012050151A Withdrawn JP2013184346A (ja) 2012-03-07 2012-03-07 ガラス積層体、電子デバイスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013184346A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015093405A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 旭硝子株式会社 ガラス積層体および電子デバイスの製造方法
JP2015093795A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 旭硝子株式会社 ガラス積層体の製造方法および電子デバイスの製造方法
CN104743400A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 旭硝子株式会社 带吸附层的基板的包装装置及其包装方法、包装体
WO2015157202A1 (en) 2014-04-09 2015-10-15 Corning Incorporated Device modified substrate article and methods for making
WO2016017650A1 (ja) * 2014-08-01 2016-02-04 旭硝子株式会社 無機膜付き支持基板およびガラス積層体、ならびに、それらの製造方法および電子デバイスの製造方法
WO2016017649A1 (ja) * 2014-08-01 2016-02-04 旭硝子株式会社 ガラス積層体、無機層付き支持基板、電子デバイスの製造方法及び、無機層付き支持基板の製造方法
US9340443B2 (en) 2012-12-13 2016-05-17 Corning Incorporated Bulk annealing of glass sheets
WO2016087307A1 (de) * 2014-12-01 2016-06-09 Schott Ag Verfahren und vorrichtung zur verarbeitung von dünnen gläsern
US9889635B2 (en) 2012-12-13 2018-02-13 Corning Incorporated Facilitated processing for controlling bonding between sheet and carrier
US10014177B2 (en) 2012-12-13 2018-07-03 Corning Incorporated Methods for processing electronic devices
US10046542B2 (en) 2014-01-27 2018-08-14 Corning Incorporated Articles and methods for controlled bonding of thin sheets with carriers
US10086584B2 (en) 2012-12-13 2018-10-02 Corning Incorporated Glass articles and methods for controlled bonding of glass sheets with carriers
CN110326086A (zh) * 2017-09-22 2019-10-11 吉奥马科技有限公司 树脂基板层叠体及电子设备的制造方法
US10510576B2 (en) 2013-10-14 2019-12-17 Corning Incorporated Carrier-bonding methods and articles for semiconductor and interposer processing
JP2019537201A (ja) * 2016-10-11 2019-12-19 武漢華星光電技術有限公司Wuhan China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd 透明oledディスプレイ及びその製造方法
US10543662B2 (en) 2012-02-08 2020-01-28 Corning Incorporated Device modified substrate article and methods for making
US11097509B2 (en) 2016-08-30 2021-08-24 Corning Incorporated Siloxane plasma polymers for sheet bonding
US11167532B2 (en) 2015-05-19 2021-11-09 Corning Incorporated Articles and methods for bonding sheets with carriers
JP6999899B2 (ja) 2017-11-24 2022-01-19 日本電気硝子株式会社 透明導電膜付きガラスロール及び透明導電膜付きガラスシートの製造方法
US11331692B2 (en) 2017-12-15 2022-05-17 Corning Incorporated Methods for treating a substrate and method for making articles comprising bonded sheets
US11535553B2 (en) 2016-08-31 2022-12-27 Corning Incorporated Articles of controllably bonded sheets and methods for making same
US11905201B2 (en) 2015-06-26 2024-02-20 Corning Incorporated Methods and articles including a sheet and a carrier
US11999135B2 (en) 2018-08-20 2024-06-04 Corning Incorporated Temporary bonding using polycationic polymers

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201725A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス基板の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201725A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス基板の製造方法

Cited By (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10543662B2 (en) 2012-02-08 2020-01-28 Corning Incorporated Device modified substrate article and methods for making
US10014177B2 (en) 2012-12-13 2018-07-03 Corning Incorporated Methods for processing electronic devices
US9889635B2 (en) 2012-12-13 2018-02-13 Corning Incorporated Facilitated processing for controlling bonding between sheet and carrier
US10538452B2 (en) 2012-12-13 2020-01-21 Corning Incorporated Bulk annealing of glass sheets
US9340443B2 (en) 2012-12-13 2016-05-17 Corning Incorporated Bulk annealing of glass sheets
US10086584B2 (en) 2012-12-13 2018-10-02 Corning Incorporated Glass articles and methods for controlled bonding of glass sheets with carriers
US10510576B2 (en) 2013-10-14 2019-12-17 Corning Incorporated Carrier-bonding methods and articles for semiconductor and interposer processing
JP2015093405A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 旭硝子株式会社 ガラス積層体および電子デバイスの製造方法
CN104626684A (zh) * 2013-11-11 2015-05-20 旭硝子株式会社 玻璃层叠体和电子器件的制造方法
TWI622493B (zh) * 2013-11-11 2018-05-01 Asahi Glass Co Ltd Method for manufacturing glass laminate and method for manufacturing electronic device
JP2015093795A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 旭硝子株式会社 ガラス積層体の製造方法および電子デバイスの製造方法
TWI645979B (zh) * 2013-11-11 2019-01-01 日商Agc股份有限公司 Glass laminate and method of manufacturing electronic device
KR20150075388A (ko) * 2013-12-25 2015-07-03 아사히 가라스 가부시키가이샤 흡착층을 구비한 기판의 곤포 방법 및 곤포체 및 흡착층을 구비한 기판의 곤포 장치
JP2015120543A (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 旭硝子株式会社 吸着層付き基板の梱包方法及び梱包体並びに吸着層付き基板の梱包装置
CN104743400A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 旭硝子株式会社 带吸附层的基板的包装装置及其包装方法、包装体
KR101720846B1 (ko) * 2013-12-25 2017-03-28 아사히 가라스 가부시키가이샤 흡착층을 구비한 기판의 곤포 방법 및 곤포체 및 흡착층을 구비한 기판의 곤포 장치
US11123954B2 (en) 2014-01-27 2021-09-21 Corning Incorporated Articles and methods for controlled bonding of thin sheets with carriers
US10046542B2 (en) 2014-01-27 2018-08-14 Corning Incorporated Articles and methods for controlled bonding of thin sheets with carriers
US11192340B2 (en) 2014-04-09 2021-12-07 Corning Incorporated Device modified substrate article and methods for making
WO2015157202A1 (en) 2014-04-09 2015-10-15 Corning Incorporated Device modified substrate article and methods for making
WO2016017649A1 (ja) * 2014-08-01 2016-02-04 旭硝子株式会社 ガラス積層体、無機層付き支持基板、電子デバイスの製造方法及び、無機層付き支持基板の製造方法
WO2016017650A1 (ja) * 2014-08-01 2016-02-04 旭硝子株式会社 無機膜付き支持基板およびガラス積層体、ならびに、それらの製造方法および電子デバイスの製造方法
WO2016087307A1 (de) * 2014-12-01 2016-06-09 Schott Ag Verfahren und vorrichtung zur verarbeitung von dünnen gläsern
US11167532B2 (en) 2015-05-19 2021-11-09 Corning Incorporated Articles and methods for bonding sheets with carriers
US11660841B2 (en) 2015-05-19 2023-05-30 Corning Incorporated Articles and methods for bonding sheets with carriers
US11905201B2 (en) 2015-06-26 2024-02-20 Corning Incorporated Methods and articles including a sheet and a carrier
US11097509B2 (en) 2016-08-30 2021-08-24 Corning Incorporated Siloxane plasma polymers for sheet bonding
US11535553B2 (en) 2016-08-31 2022-12-27 Corning Incorporated Articles of controllably bonded sheets and methods for making same
JP2019537201A (ja) * 2016-10-11 2019-12-19 武漢華星光電技術有限公司Wuhan China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd 透明oledディスプレイ及びその製造方法
CN110326086B (zh) * 2017-09-22 2021-02-12 吉奥马科技有限公司 树脂基板层叠体及电子设备的制造方法
CN110326086A (zh) * 2017-09-22 2019-10-11 吉奥马科技有限公司 树脂基板层叠体及电子设备的制造方法
JP6999899B2 (ja) 2017-11-24 2022-01-19 日本電気硝子株式会社 透明導電膜付きガラスロール及び透明導電膜付きガラスシートの製造方法
US11331692B2 (en) 2017-12-15 2022-05-17 Corning Incorporated Methods for treating a substrate and method for making articles comprising bonded sheets
US11999135B2 (en) 2018-08-20 2024-06-04 Corning Incorporated Temporary bonding using polycationic polymers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6172362B2 (ja) ガラス積層体および電子デバイスの製造方法
JP2013184346A (ja) ガラス積層体、電子デバイスの製造方法
JP6176067B2 (ja) ガラス積層体および電子デバイスの製造方法
JP6119567B2 (ja) ガラス積層体の製造方法および電子デバイスの製造方法
TWI647099B (zh) Glass laminate and method of manufacturing electronic device
JP6136909B2 (ja) 樹脂層付き支持基板の製造方法、ガラス積層体の製造方法、電子デバイスの製造方法
TWI580566B (zh) A manufacturing method of an electronic device, and a method for manufacturing a glass laminate
JP7136275B2 (ja) 積層体、電子デバイスの製造方法、積層体の製造方法
WO2018092688A1 (ja) 積層基板および電子デバイスの製造方法
KR20150065606A (ko) 전자 디바이스의 제조 방법
WO2016017649A1 (ja) ガラス積層体、無機層付き支持基板、電子デバイスの製造方法及び、無機層付き支持基板の製造方法
JP2017164903A (ja) ガラス積層体、無機層付き支持基板、電子デバイスの製造方法、無機層付き支持基板の製造方法
JP2016210157A (ja) ガラス積層体および電子デバイスの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150519

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20150701