JP2013183731A

JP2013183731A - 炭酸水製造細霧噴霧装置

Info

Publication number: JP2013183731A
Application number: JP2012072349A
Authority: JP
Inventors: Nobuaki Tabei; 伸昭田部井; Rei Takekawa; 令武川; Ko Fujita; 公藤田
Original assignee: Nippon Ekitan Corp
Current assignee: Nippon Ekitan Corp
Priority date: 2012-03-09
Filing date: 2012-03-09
Publication date: 2013-09-19

Abstract

【課題】本発明は炭酸水を細霧噴霧することが可能な動力を使用しない炭酸水製造と細霧噴霧の方法及び炭酸水製造細霧噴霧装置を提供する。
【解決手段】使用する細霧スプレーノズルの使用圧力に耐えられる耐圧容器を使用し、耐圧容器内に水道水を充填し、細霧スプレーノズルの使用圧力と同じ圧力となるまで耐圧容器内に炭酸ガスを供給し炭酸水を作り、圧力が同じになったら細霧スプレーノズルに炭酸水を供給し炭酸水の細霧噴霧を行い、耐圧容器内の炭酸水が少なくなり、水道水を補充する場合は炭酸ガスの供給を止め、ガス排出配管口より炭酸ガスを抜いて水道水の水圧より内圧を下げて、水道水を再び耐圧容器内に充填し、炭酸ガスを供給して炭酸水を製造し細霧スプレーノズルへ供給し細霧噴霧を行うことを繰り返すことを特徴とする炭酸水の製造と細霧噴霧の方法。
【選択図】図１

Description

本発明はハウス栽培や植物工場の植物へ施用する炭酸水の製造と細霧噴霧の方法と装置に関する。

従来から高圧の二酸化炭素と圧縮空気との混合ガスと液体とを、二流体ノズルに供給して炭酸フォグを生成し、間欠的に植物に噴霧する方法が知られている（例えば、特許文献１参照）。また、インラインミキサーに炭酸ガスと水を供給、または炭酸ガス溶解槽内の水に炭酸ガスをバブリングして炭酸水を製造しハウス内へスプレーし、そのスプレーされた炭酸水を送風ファンでハウス内の植物葉面へ付着させる方法が知られている（例えば、特許文献２参照）。

特開２００５−３４１９１９号公報特開２００８−１９９９２０号公報

しかしながら、特許文献１の方法は炭酸水のフォグ製造のためにエアコンプレッサーが必要であり、どこでも容易に噴霧できないといった問題点があった。また、特許文献２の方法も製造した炭酸水をスプレー装置に送液する送液ポンプや炭酸水を拡散させるための送風ファンが必要なことからどこでも容易に噴霧できないといった問題点があった。

本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は炭酸ガスボンベのガス圧を利用して炭酸水を製造し、そのガス圧で細霧スプレーノズルにより炭酸水を細霧噴霧させることにより、動力を使用しない炭酸水の製造と細霧噴霧の方法及び炭酸水製造細霧噴霧装置を提供することにある。

上記課題を解決するため本発明の炭酸水製造細霧噴霧装置は、側面に液面計を備えるとともに、開閉弁を備えた水道水供給配管の配管口を設置した耐圧容器を使用し、使用中に気層部となる場所には開閉弁を備えたガス排出配管の配管口を設置し、水層部となる場所には内圧測定用圧力計と開閉弁を備えた炭酸ガス供給配管の配管口と開閉弁を備えた炭酸水供給配管の配管口が設置されており、水道水供給配管は水道蛇口に、ガス排出配管の排出口は大気中に、炭酸ガス供給配管には圧力調整弁を備えた炭酸ガスボンベに、炭酸水供給配管には細霧スプレーノズルに接続する。

炭酸水を製造し細霧噴霧する方法は、先ず炭酸ガス供給配管の開閉弁を閉じた状態で、使用する細霧スプレーノズルの使用圧力に炭酸ガスボンベの圧力調整弁の圧力を調整する。次に炭酸水供給配管の開閉弁を閉じ、ガス排出配管の開閉弁を開け、耐圧容器を大気開放の状態で水道水供給配管の開閉弁を開け、液面計を確認しながら水道水を充填する。充填終了後、水道水供給配管の開閉弁とガス排出配管の開閉弁を閉め、炭酸ガス供給配管の開閉弁を開け、炭酸ガスを耐圧容器に供給する。水道水に炭酸ガスが溶解後、溶解しきれなかった炭酸ガスで内圧が上がり、内圧測定用圧力計の圧力が圧力調整弁の圧力と同じとなったところで、炭酸水供給配管の開閉弁を開き、細霧スプレーノズルから炭酸水の噴霧を行う。耐圧容器の炭酸水の減少を液面計で確認したら水道水を補充する。補充を行う場合は炭酸ガス供給配管の開閉弁を閉じて、内圧測定用圧力計の圧力を確認しながらガス排出配管の開閉弁を開き、大気中へ炭酸ガスを排出し、水道水の水圧より内圧が下がったら、ガス排出配管の開閉弁を閉じ、水道水供給配管の開閉弁を開いて、液面計を確認しながら水道水を再び耐圧容器に充填後、水道水供給配管の開閉弁を閉じ、炭酸ガス供給配管の開閉弁を開いて炭酸ガスを供給して炭酸水を製造、細霧スプレーノズルへ供給することで細霧噴霧を繰り返すことができる。

本発明によれば動力を使用せずに、炭酸ガスボンベの炭酸ガス供給圧力で炭酸水を製造し、細霧噴霧することができる。

炭酸水製造細霧噴霧装置図

以下、図１により本発明をより詳細に説明する。

図１は本発明の炭酸水製造細霧噴霧装置の一例である。側面に液面計１を備えた耐圧容器２には開閉弁３を備えた水道水供給配管４の配管口５を設置し、耐圧容器２で使用時に気層部６となる場所には開閉弁７を備えたガス排出配管８の配管口９を設置し、使用時に水層部１０となる場所には内圧測定用圧力計１１と開閉弁１２を備えた炭酸ガス供給配管１３の配管口１４と開閉弁１５を備えた炭酸水供給配管１６の配管口１７を設置する。水道水供給配管４は水道蛇口１８に、ガス排出配管８の排出口１９は大気中に、炭酸ガス供給配管１３には圧力調整弁２０を備えた炭酸ガスボンベ２１に、炭酸水供給配管１６には細霧スプレーノズル２２を接続する。

炭酸水を製造し細霧噴霧する方法は、先ず炭酸ガス供給配管１３の開閉弁１２を閉じた状態で、使用する細霧スプレーノズル２２の使用圧力に炭酸ガスボンベ２１の圧力調整弁２０の圧力を調整する。次に炭酸水供給配管１６の開閉弁１５を閉じ、ガス排出配管８の開閉弁７を開け、耐圧容器２を大気開放の状態で水道水供給配管４の開閉弁３を開け、液面計１を確認しながら水道水を充填する。充填終了後、水道水供給配管４の開閉弁３とガス排出配管８の開閉弁７を閉め、炭酸ガス供給配管１３の開閉弁１２を開け、炭酸ガスを耐圧容器２に供給する。水道水に炭酸ガスが溶解後、溶解しきれなかった炭酸ガスで内圧が上がり、内圧測定用圧力計１１の圧力が圧力調整弁２０の圧力と同じとなったところで、炭酸水供給配管１６の開閉弁１５を開き、細霧スプレーノズル２２から炭酸水の噴霧を行う。耐圧容器２の炭酸水の減少を液面計１で確認したら水道水を補充する。補充を行う場合は炭酸ガス供給配管１３の開閉弁１２を閉じて、内圧測定用圧力計１１の圧力を確認しながらガス排出配管８の開閉弁７を開き、大気中へ炭酸ガスを排出し、水道水の水圧より内圧が下がったら、ガス排出配管８の開閉弁７を閉じ、水道水供給配管４の開閉弁３を開いて、液面計１を確認しながら水道水を再び耐圧容器２に充填後、水道水供給配管４の開閉弁３を閉じ、炭酸ガス供給配管１３の開閉弁１２を開いて炭酸ガスを供給して炭酸水を製造、細霧スプレーノズル２２へ供給することで細霧噴霧を繰り返すことができる。

以下に本発明の装置を用いた炭酸水の製造と細霧噴霧について説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものでない。

図１の供給装置の耐圧容器は内径１０ｃｍ、高さ６０ｃｍの円筒状容器であり、内容積は４．７Ｌである。耐圧容器の上部に開閉弁を備えた水道水供給配管の配管口と開閉弁を備えたガス排出配管の配管口を、容器の底から高さ１ｃｍの位置に内圧測定用圧力計と開閉弁を備えた炭酸ガス供給配管の配管口と開閉弁を備えた炭酸水供給配管の配管口を設置した。水道水供給配管は水道蛇口に、ガス排出配管の排出口は大気中に、炭酸ガス供給配管には圧力調整弁を備えた炭酸ガスボンベに、炭酸水供給配管には細霧スプレーノズルを接続した。先ず使用する水道水の水圧を水圧計で測定し、０．３Ｍｐａであることを確認した。次に使用する細霧スプレーノズルの使用圧力が０．４Ｍｐａであったので、圧力調整弁の出口圧力計を調整し、０．４ＭＰａとした。次に炭酸水供給配管の開閉弁を閉じて、ガス排出配管の開閉弁を開き耐圧容器内を大気開放状態とし、水道水供給配管の開閉弁を開いて、液面計を確認しながら水道水を耐圧容器に充填した後、ガス排出配管の開閉弁と水道水供給配管の開閉弁を閉じた。ガス供給配管の開閉弁を開いて内圧測定用圧力計が０．４ＭＰａを表示するまで炭酸ガスを供給して炭酸水を製造し、炭酸水供給配管の開閉弁を開けて、細霧スプレーノズルより噴霧を実施し、ミスト状の炭酸水を噴霧させた。噴霧を繰り返した結果、耐圧容器内の炭酸水が少なくなったことが液面計で確認できたので、ガス供給配管の開閉弁を閉じ、内圧測定用圧力計を確認しながらガス排出配管の開閉弁を開け、排出口より炭酸ガスを大気中に排出させ内圧を０．２ＭＰａ程度とし、水道水供給配管の開閉弁を開けて液面計を確認しながら水道水を耐圧容器内に充填し、水道水供給配管の開閉弁を閉じた後、炭酸ガス供給配管の開閉弁を開け、再度炭酸ガスを内圧が０．４ＭＰａとなるまで供給後、炭酸水供給配管の開閉弁を開け、細霧スプレーノズルよりの噴霧を再開した。噴霧終了後、耐圧容器内の炭酸水を回収し、ＰＨを測定したところ、水温２０℃ ＰＨ４．８であった。また、供給した水道水は、水温２０℃でＰＨ７．０であった。

１耐圧容器の液面計
２耐圧容器
３水道水供給配管の開閉弁
４水道水供給配管
５水道水供給配管の配管口
６耐圧容器の気層部
７ガス排出配管の開閉弁
８ガス排出配管
９ガス排出配管の配管口
１０耐圧容器の水層部
１１内圧測定用圧力計
１２炭酸ガス供給配管の開閉弁
１３炭酸ガス供給配管
１４炭酸ガス供給配管の配管口
１５炭酸水供給配管の開閉弁
１６炭酸水供給配管
１７炭酸水供給配管の配管口
１８水道蛇口
１９ガス排出配管の排出口
２０炭酸ガスボンベの圧力調整弁
２１炭酸ガスボンベ
２２細霧スプレーノズル

Claims

使用する細霧スプレーノズルの使用圧力に耐えられる耐圧容器を使用し、耐圧容器内に水道水を充填し、細霧スプレーノズルの使用圧力と同じ圧力となるまで耐圧容器内に炭酸ガスを供給し炭酸水を作り、圧力が同じになったら細霧スプレーノズルに炭酸水を供給し炭酸水の細霧噴霧を行い、耐圧容器内の炭酸水が少なくなり、水道水を補充する場合は、炭酸ガスの供給を止め、ガス排出配管口より炭酸ガスを抜いて水道水の水圧より内圧を下げて、水道水を再び耐圧容器内に充填し、炭酸ガスを供給して炭酸水を製造し細霧スプレーノズルへ供給し細霧噴霧を行うことを繰り返すことを特徴とする炭酸水の製造と細霧噴霧の方法。
使用する細霧スプレーノズルの使用圧力に耐えられる耐圧容器を使用し、耐圧容器には開閉弁を備えた水道水供給配管の配管口を設置し、使用時に気層部となる場所には開閉弁を備えたガス排出配管の配管口を設置し、使用時に水層部となる場所には内圧測定用圧力計と開閉弁を備えた炭酸ガス供給配管の配管口と開閉弁を備えた炭酸水供給配管の配管口を設置する。水道水供給配管は水道蛇口に、ガス排出配管の排出口は大気中に、炭酸ガス供給配管は圧力調整弁を備えた炭酸ガスボンベに、炭酸水供給配管は細霧スプレーノズルに接続することを特徴とする請求項１記載の炭酸水製造細霧噴霧装置。