JP2013183029A - 電子部品内蔵配線板及びその製造方法 - Google Patents

電子部品内蔵配線板及びその製造方法 Download PDF

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幸信 三門
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満広 冨川
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Abstract

【課題】電子部品内蔵配線板に内蔵される電子部品のクラックを抑制する。
【解決手段】配線板10(電子部品内蔵配線板)は、基板100と、基板100の第2面F12上に形成される導体層302及び絶縁層102と、第2面F12に開口する開口部に配置される電子部品200a、200bと、電子部品200a、200bの電極210、220に接続されるビア導体321b、322bと、を有する。電子部品200a、200bは、本体部201の第1主面上及び第1側面上に形成され、第2主面上には形成されない電極210と、本体部201の第1主面上及び第2側面上に形成され、第2主面上には形成されない電極220と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品内蔵配線板及びその製造方法に関する。
特許文献1には、コンデンサを内蔵する配線板が開示されている。
特開2001−345560号公報
特許文献1に記載される電子部品内蔵配線板では、基板に形成された開口部(収容部)に電子部品(コンデンサ)が収容されている。電子部品の本体部の主面は、両面(表裏面)とも平坦であり、各主面上に外部電極が形成されている。このため、電子部品の両面において、本体部とその本体部上に形成された外部電極との境界には段差が形成されている。こうした段差がある場合には、例えば電子部品を基板の開口部に収容する際、又は電子部品の両面に絶縁層を形成する際などに、その段差部分を起点にして電子部品にクラックが生じ易くなる。こうしたクラックは、電子部品が薄くなると、より生じ易くなる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、配線板に内蔵される電子部品のクラックを抑制することを目的とする。また、本発明は、配線板に内蔵される電子部品の電気特性について高い信頼性を維持しながら、配線板を薄く(薄型化)することを他の目的とする。
本発明に係る電子部品内蔵配線板は、
第1面及びその反対側の第2面と、少なくとも前記第2面に開口する開口部と、を有する基板と、
第1主面及びその反対側の第2主面と第1側面及びその反対側の第2側面とを有する本体部と、該本体部上に形成される外部電極と、を有し、前記第1主面が前記第2面と同じ向きになるように、前記基板に形成された前記開口部に配置される電子部品と、
前記基板の前記第2面上及び前記電子部品上に形成される絶縁層と、
前記絶縁層に形成され、前記外部電極に接続されるビア導体と、
を有する電子部品内蔵配線板であって、
前記電子部品は、
前記本体部の前記第1主面上及び前記第1側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第1外部電極と、
前記本体部の前記第1主面上及び前記第2側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第2外部電極と、
を有する。
前記本体部の前記第2主面は、開口部が形成されない略平坦な面であり、前記本体部の前記第2主面上には、電極が形成されない、ことが好ましい。
前記基板の前記第1面上及び前記電子部品上に形成される絶縁層を有し、
前記基板に形成された前記開口部は、前記第1面から前記第2面までを貫通する、ことが好ましい。
前記基板の前記第1面上に第1導体層を有し、
前記第1導体層の上面と、前記電子部品の前記本体部の前記第2主面とは、略面一になっている、ことが好ましい。
前記基板の前記第1面上に形成される第1導体層と、
前記基板の前記第2面上に形成される第2導体層と、
を有し、
前記基板の厚さは、前記電子部品の前記本体部の厚さよりも小さく、
前記基板の厚さと前記第1導体層の厚さと前記第2導体層の厚さとの合計は、前記第1主面上の外部電極を含めた前記電子部品の厚さ以上である、ことが好ましい。
前記第1導体層の上面及び前記第2導体層の上面はそれぞれ粗化処理されており、
前記電子部品の前記第1外部電極の上面及び前記第2外部電極の上面はそれぞれ粗化処理されていない、ことが好ましい。
前記絶縁層には、前記第1外部電極に接続される第1ビア導体と、前記第2外部電極に接続される第2ビア導体と、が形成される、ことが好ましい。
前記絶縁層上に第3導体層を有し、
前記第1外部電極は、前記第1ビア導体を介して、前記第3導体層を構成する第1導体パターンに電気的に接続され、
前記第2外部電極は、前記第2ビア導体を介して、前記第3導体層を構成する第2導体パターンに電気的に接続される、ことが好ましい。
前記絶縁層は、心材を含む樹脂からなる、ことが好ましい。
前記電子部品は、積層セラミックコンデンサである、ことが好ましい。
本発明に係る電子部品内蔵配線板の製造方法は、
第1面及びその反対側の第2面を有する基板を準備することと、
前記基板に、少なくとも前記第2面に開口する開口部を形成することと、
第1主面及びその反対側の第2主面と第1側面及びその反対側の第2側面とを有する本体部と、該本体部上に形成される外部電極と、を有する電子部品を準備することと、
前記第1主面が前記第2面と同じ向きになるように、前記基板に形成された前記開口部に前記準備された電子部品を配置することと、
前記基板の前記第2面上及び前記電子部品上に絶縁層を形成することと、
前記絶縁層に、前記外部電極に接続されるビア導体を形成することと、
を含む電子部品内蔵配線板の製造方法であって、
前記電子部品の準備では、前記本体部の前記第1主面上及び前記第1側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第1外部電極と、前記本体部の前記第1主面上及び前記第2側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第2外部電極と、を有する電子部品を準備する。
前記基板の前記第1面上及び前記電子部品上に絶縁層を形成することを含み、前記開口部の形成では、前記第1面から前記第2面までを貫通する開口部を前記基板に形成する、ことが好ましい。
前記電子部品の配置に先立って、前記基板に形成された前記開口部の一方の開口を支持材で塞ぐことを含み、前記電子部品の配置では、前記基板に形成された前記開口部の他方の開口から、該開口部内の前記支持材上に前記電子部品を載置し、前記電子部品を前記開口部に配置して前記支持材を除去した後、前記基板上及び前記電子部品上に前記絶縁層を形成する、ことが好ましい。
前記電子部品の配置では、前記本体部の前記第2主面を前記支持材に向けて前記電子部品を配置する、ことが好ましい。
前記絶縁層の形成では、心材を含む樹脂からなる絶縁層をプレスすることにより、前記基板の前記第2面上及び前記電子部品上に、該絶縁層を接着する、ことが好ましい。
前記ビア導体の形成は、前記絶縁層に、前記第1外部電極に接続される第1ビア導体を形成することと、前記絶縁層に、前記第2外部電極に接続される第2ビア導体を形成することと、を含む、ことが好ましい。
本発明によれば、配線板に内蔵される電子部品のクラックを抑制することが可能になる。また、本発明によれば、この効果に加えて又はこの効果に代えて、配線板に内蔵される電子部品の電気特性について高い信頼性を維持しながら、配線板を薄く(薄型化)することが可能になるという効果が奏される場合がある。
本発明の実施形態に係る電子部品内蔵配線板の断面図である。 図1の部分拡大図である。 本発明の実施形態に係る電子部品内蔵配線板に内蔵されるチップコンデンサの第1の断面形状を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子部品内蔵配線板に内蔵されるチップコンデンサの第2の断面形状を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子部品内蔵配線板に内蔵されるチップコンデンサの平面図である。 本発明の実施形態に係る電子部品内蔵配線板に内蔵されるチップコンデンサの各側面に形成される電極を示す図である。 電子部品がキャビティに配置された状態を示す平面図である。 本体部の第1主面上及び第2主面上の両方に電極を有する電子部品にクラックが生じる様子を示す図である。 本発明の実施形態に係るチップコンデンサの製造方法を示すフローチャートである。 図7に示す製造方法において、誘電層及び導体層を積層する工程を説明するための図である。 図8の工程で積層される誘電層と第1導体層の導体パターンとの関係を示す図である。 図8の工程で積層される誘電層と第2導体層の導体パターンとの関係を示す図である。 図8の工程で積層された誘電層及び導体層をプレスする工程を説明するための図である。 図11の工程によりプレスされた誘電層及び導体層をカットする工程を説明するための平面図である。 図12の工程で切り出されたチップコンデンサの本体部を示す断面図である。 図7に示す製造方法において、図12の工程で切り出されたチップコンデンサの本体部に、めっきにより第1電極層を形成する工程を説明するための図である。 図14Aの工程により第1電極層が形成されたチップコンデンサの本体部を示す図である。 図14Bの工程により形成された第1電極層を部分的に除去する工程を説明するための図である。 図7に示す製造方法において、図14A〜図14Cの工程で形成された第1電極層をシード層とする電解めっきにより第2電極層を形成する工程を説明するための図である。 図15Aの工程により第1電極層上に第2電極層が形成されたチップコンデンサの本体部を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子部品内蔵配線板の製造方法を示すフローチャートである。 図16に示す製造方法において、基板上に導体層を形成する第1の工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板上に導体層を形成する第2の工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板上に導体層を形成する第3の工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板上に導体層を形成する第4の工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板上の導体層を粗化処理する工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板に開口部を形成するための第1の方法を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板に開口部を形成するための第2の方法を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板に形成された開口部を示す図である。 図16に示す製造方法において、開口部(キャビティ)が形成された基板をキャリアに取り付ける工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、キャビティに電子部品を配置する工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、キャビティに電子部品が配置された状態を示す図である。 図16に示す製造方法において、キャビティにおける基板と電子部品との隙間に絶縁体を充填する第1の工程を説明するための図である。 図24の工程の後の第2の工程を説明するための図である。 図25の工程の後の第3の工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、基板からキャリアを取り除く工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、下層ビルドアップ部を形成する第1の工程を説明するための図である。 図28の工程の後の第2の工程を説明するための図である。 図29の工程の後の第3の工程を説明するための図である。 図30の工程の後の第4の工程を説明するための図である。 図16に示す製造方法において、上層ビルドアップ部を形成する工程を説明するための図である。 本発明の他の実施形態において、電子部品の本体部の主面に開口部が形成され、その開口部に電極が形成されている例を示す図である。 本発明の他の実施形態において、電子部品が非貫通の開口部に配置されている電子部品内蔵配線板を示す図である。 本発明の他の実施形態において、1つのキャビティ(開口部)につき1つの電子部品を配置する例を示す図である。 本発明の他の実施形態において、下層ビルドアップ部を構成する絶縁層が心材を含み、上層ビルドアップ部を構成する絶縁層は心材を含まない例を示す図である。 本発明の他の実施形態において、金属板を内蔵する基板を有する電子部品内蔵配線板を示す図である。 図37に示す電子部品内蔵配線板に用いられる基板を製造する第1の工程を説明するための図である。 図38Aの工程の後の第2の工程を説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る電子部品内蔵配線板の製造方法において、第1の工程を説明するための図である。 図39の工程の後の第2の工程を説明するための図である。 図40の工程の後の第3の工程を説明するための図である。 図41の工程の後の第4の工程を説明するための図である。 図42の工程の後の第5の工程を説明するための図である。 図43の工程の後の第6の工程を説明するための図である。 図39〜図44に示す他の実施形態に係る製造方法により製造される電子部品内蔵配線板を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図中、矢印Z1、Z2は、それぞれ配線板の主面(表裏面)の法線方向に相当する配線板の積層方向(又は配線板の厚み方向)を指す。一方、矢印X1、X2及びY1、Y2は、それぞれ積層方向に直交する方向(又は各層の側方)を指す。配線板の主面は、X−Y平面となる。また、配線板の側面は、X−Z平面又はY−Z平面となる。積層方向において、コアに近い側を下層、コアから遠い側を上層という。
導体層は、一乃至複数の導体パターンで構成される層である。導体層は、電気回路を構成する導体パターン、例えば配線(グランドも含む)、パッド、又はランド等を含む場合もあれば、電気回路を構成しない面状の導体パターン等を含む場合もある。
開口部には、孔や溝のほか、切欠や切れ目等も含まれる。孔は貫通孔に限られず、非貫通の孔も含めて、孔という。孔には、ビアホール及びスルーホールが含まれる。以下、ビアホール内(壁面又は底面)に形成される導体をビア導体といい、スルーホール内(壁面)に形成される導体をスルーホール導体という。
準備には、材料や部品を購入して自ら製造することのほかに、完成品を購入して使用することなども含まれる。
部品(又は電極等)が「開口部に配置(又は形成)」されることには、その部品等の全体が開口部に完全に収容されることのほか、その部品等の一部のみが開口部に配置されることも含まれる。
めっきには、電解めっき等の湿式めっきのほか、PVD(Physical Vapor Deposition)やCVD(Chemical Vapor Deposition)等の乾式めっきも含まれる。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態に係る配線板10(電子部品内蔵配線板)は、図1及び図2(図1の部分拡大図)に示すように、基板100(絶縁基板)と、スルーホール導体300bと、絶縁層101、102、103、104(それぞれ層間絶縁層)と、導体層301、302、110、120、130、140と、電子部品200a及び200bと、ビア導体313b、321b、322b、323b、333b、343bと、ソルダーレジスト11、12と、を有する。なお、本実施形態の配線板10は、例えば矩形板状のリジッド配線板である。ただしこれに限られず、配線板10は、矩形板状以外の形状を有していてもよいし、フレキシブル配線板であってもよい。
本実施形態の配線板10では、基板100と、スルーホール導体300bと、導体層301、302と、電子部品200a及び200bとが、コア部に相当する。以下、基板100の表裏面(2つの主面)の一方を第1面F11、他方を第2面F12という。また、電子部品200a及び200bの表裏面(2つの主面)のうち、第2面F12と同じ方向を向く面を第1主面F3といい、他方を第2主面F4という。
本実施形態では、基板100が、配線板10のコア基板となる。基板100には、開口部R100(図2)が形成される。開口部R100は、第1面F11及び第2面F12にそれぞれ開口する。電子部品200a及び200bはそれぞれ、開口部R100に収容されることにより、配線板10のコア部に内蔵される。
コア部上に積層される導体層、層間絶縁層、及びビア導体は、ビルドアップ部に相当する。以下、最も下層に位置するビルドアップ部を、下層ビルドアップ部といい、下層ビルドアップ部よりも上層のビルドアップ部を、上層ビルドアップ部という。本実施形態では、下層ビルドアップ部が、絶縁層101、102と、導体層110、120と、ビア導体313b、321b、322b、323bと、から構成される。また、上層ビルドアップ部が、絶縁層103、104と、導体層130、140と、ビア導体333b、343bと、から構成される。
基板100(コア基板)にはスルーホール300aが形成され、スルーホール300a内に導体(例えば銅めっき)が充填されることにより、スルーホール導体300bが形成される。スルーホール導体300bの形状は、例えば砂時計状(鼓状)である。すなわち、スルーホール導体300bは括れ部300cを有し、スルーホール導体300bの幅は、第1面F11から括れ部300cに近づくにつれて徐々に小さくなり、また、第2面F12から括れ部300cに近づくにつれて徐々に小さくなる。しかしこれに限られず、スルーホール導体300bの形状は任意であり、例えば略円柱であってもよい。
基板100の第1面F11上には導体層301が形成され、基板100の第2面F12上には導体層302が形成される。導体層301、302にはそれぞれ、スルーホール導体300bのランドが含まれる。導体層301と導体層302とは、スルーホール導体300bを介して、互いに電気的に接続される。導体層301及び302はそれぞれ、例えば電源又はグランドに電気的に接続される。
基板100は、基板100の第1面F11から第2面F12までを貫通する開口部R100(例えば孔)を有する。開口部R100が基板100に形成されることにより、配線板10のコア部には、基板100の一側に形成される導体層301の上面から他側に形成される導体層302の上面までの厚さを有するキャビティR10(収容部)が形成される。本実施形態では、キャビティR10が、基板100を貫通する孔から構成される。導体層301及び302はそれぞれ、例えばキャビティR10周辺に面状の導体パターンを有する。なお、キャビティR10の平面形状(寸法を含む)は、開口部R100と同じである。
本実施形態では、キャビティR10内に、電子部品200a及び200bの全体が収容される。ただしこれに限られず、電子部品200a及び200bの各々の一部のみがキャビティR10に配置されてもよい。電子部品200a及び200bはそれぞれ、キャビティR10に配置されることにより、基板100の側方(X方向又はY方向)に位置する。本実施形態では、1つの開口部(キャビティR10)内に2つの電子部品(電子部品200a及び200b)が配置される。
本実施形態では、導体層301の上面と、電子部品200a及び200bの各々の第2主面F4(ひいては、後述の本体部201の第2主面F32)とが、同じ高さ(Z座標)に位置し、略面一(同一平面)になっている。これにより、電子部品200a及び200bの電極がある主面(第1主面F3)がキャビティR10内に配置され、保護され易くなる。その結果、電子部品200a及び200bのクラックが抑制される。
絶縁層101は、基板100の第1面F11上、導体層301上、及び電子部品200a、200bの第2主面F4上に形成される。絶縁層102は、基板100の第2面F12上、導体層302上、及び電子部品200a、200bの第1主面F3上に形成される。絶縁層101は、キャビティR10の一方(第1面F11側)の開口を塞いでおり、絶縁層102は、キャビティR10の他方(第2面F12側)の開口を塞いでいる。
導体層110は、絶縁層101上に形成され、導体層120は、絶縁層102上に形成される。
キャビティR10における電子部品200a、200bと基板100及び絶縁層101、102との間、並びに、電子部品200aと電子部品200bとの間にはそれぞれ、絶縁体101aが充填される。本実施形態では、絶縁体101aが、絶縁層101等(例えば樹脂絶縁層)を構成する絶縁材料(例えば樹脂)からなる。本実施形態では、絶縁体101aが、基板100及び電子部品200a、200bのいずれよりも大きな熱膨張係数を有する。
絶縁層101上及び導体層110上には、絶縁層103が形成され、絶縁層102上及び導体層120上には、絶縁層104が形成される。絶縁層103上には導体層130が形成され、絶縁層104上には導体層140が形成される。本実施形態では、導体層130及び140が、最外層となる。ただしこれに限られず、より多くの層間絶縁層及び導体層を積層してもよい。
絶縁層101には、孔313a(ビアホール)が形成され、絶縁層102には、孔321a、322a、323a(それぞれビアホール)が形成されている。絶縁層103には孔333a(ビアホール)が形成され、絶縁層104には孔343a(ビアホール)が形成される。孔313a、321a、322a、323a、333a、343a内にそれぞれ導体(例えば銅のめっき)が充填されることにより、各孔内の導体がそれぞれ、ビア導体313b、321b、322b、323b、333b、343b(それぞれフィルド導体)となる。
ビア導体321bは、電子部品200a又は200bの電極210に接続され、ビア導体322bは、電子部品200a又は200bの電極220に接続される。ビア導体321b及び322bはいずれも、絶縁層102に形成される。このように、本実施形態では、電子部品200a及び200bが片面のみでビア導体に接続されている。以下、この構造を、片面ビア構造という。
上記片面ビア構造により、電子部品200a又は200bの電極210と絶縁層102上の導体層120(詳しくは、導体層120を構成する第1導体パターン)とが、ビア導体321bを介して、互いに電気的に接続され、電子部品200a又は200bの電極220と絶縁層102上の導体層120(詳しくは、導体層120を構成する第2導体パターン)とが、ビア導体322bを介して、互いに電気的に接続される。こうした構造では、内層に電気的接続が形成されるため、小型化に有利である。
ビア導体313b、323b、333b、343bはそれぞれ、スルーホール導体300bの直上(Z方向)に配置され、隣接する導体同士は接触している。これにより、スルーホール導体とビア導体とが、又はビア導体同士が、互いに電気的に接続される。本実施形態では、ビア導体313b、323b、333b、343b及びスルーホール導体300bが、いずれもフィルド導体であり、これらはZ方向にスタックされている。こうしたスタック構造は、小型化に有利である。
導体層301と導体層110とは、ビア導体313bを介して、互いに電気的に接続され、導体層302と導体層120とは、ビア導体323bを介して、互いに電気的に接続される。また、導体層110と導体層130とは、ビア導体333bを介して、互いに電気的に接続され、導体層120と導体層140とは、ビア導体343bを介して、互いに電気的に接続される。
導体層130、140(それぞれ最外導体層)上にはそれぞれ、ソルダーレジスト11、12が形成される。ただし、ソルダーレジスト11、12にはそれぞれ、開口部11a、12aが形成されている。このため、導体層130の所定の部位(開口部11aに位置する部位)は、ソルダーレジスト11に覆われず露出しており、パッドP11となる。また、導体層140の所定の部位(開口部12aに位置する部位)は、パッドP12となる。パッドP11は、例えば他の配線板と電気的に接続するための外部接続端子となり、パッドP12は、例えば電子部品を実装するための外部接続端子となる。ただしこれに限られず、パッドP11、P12の用途は任意である。
本実施形態の配線板10は、電子部品200a又は200bの直上(Z方向)に、パッドP11、P12(外部接続端子)を有する。このうち、パッドP12は、例えば半導体素子実装用パッドに相当する。ビア導体321b、322bはそれぞれ、それらパッドP12(それぞれ半導体素子実装用パッド)のいずれかに電気的に接続される。また、配線板10は、基板100の直上(Z方向)にも、パッドP11、P12(外部接続端子)を有する。
パッドP11及びP12はそれぞれ、最外層に位置する絶縁層(絶縁層103又は104)上に形成される。パッドP11、P12は、その表面に、例えばNi/Au膜からなる耐食層を有する。耐食層は、電解めっき又はスパッタリング等により形成することができる。また、OSP処理を行うことにより、有機保護膜からなる耐食層を形成してもよい。なお、耐食層は必須の構成ではなく、必要がなければ割愛してもよい。
本実施形態では、電子部品200a及び200bが、互いに同種の電子部品から構成される。具体的には、電子部品200a及び200bがそれぞれ、図3A〜図4Bに示す構造を有するチップコンデンサからなる。電子部品200aを構成する電子部品(チップコンデンサ)と電子部品200bを構成する電子部品(チップコンデンサ)とを入れ替えても、各電子部品は動作する。本実施形態では、キャビティR10に配置される全ての電子部品(電子部品200a及び200b)が同種の電子部品から構成されるため、1種類の電子部品だけを準備すれば足りる。また、電子部品をキャビティR10に配置するための作業が単純になることで、製造が容易になる。
以下、図3A〜図4Bを参照して、本実施形態に係る配線板10に内蔵される電子部品200a及び200b(チップコンデンサ)の構造について説明する。図3Aは、電子部品200a及び200bの第1の断面形状(X−Z断面)を示す図である。図3Bは、電子部品200a及び200bの第2の断面形状(Y−Z断面)を示す図である。図4Aは、電子部品200a及び200bの平面図である。図4Bは、電子部品200a及び200bの本体部201の各側面に形成される電極を示す図である。
電子部品200a及び200bはそれぞれ、例えば図3A〜図4Bに示すように、本体部201と、電極210(第1外部電極)及び電極220(第2外部電極)と、を有する。電子部品200a及び200bはそれぞれ、チップ型のMLCC(積層セラミックコンデンサ)である。コンデンサの電気容量は、例えば0.22μFである。
本体部201は、図3Aに示すように、複数の誘電層231〜239と複数の導体層211〜214及び221〜224(それぞれ内部電極)とが交互に積層されて構成される。誘電層231〜239はそれぞれ、例えばセラミックからなる。本体部201は、Z方向に沿って、第1主面F31及びその反対側の第2主面F32を有し、X方向に沿って、第1側面F33及びその反対側の第2側面F34を有し、Y方向に沿って、第3側面F35及びその反対側の第4側面F36を有する。第1乃至第4側面F33〜F36の各々は、第1主面F31と第2主面F32とをつないでいる。
電極210及び220(電極対)はそれぞれ、図3A〜図4Bに示すように、L字状の断面形状(X−Z断面)を有する。本実施形態では、電極210が、本体部201の第1主面F31上、第1側面F33上、第3側面F35上、及び第4側面F36上に形成される。また、電極220は、本体部201の第1主面F31上、第2側面F34上、第3側面F35上、及び第4側面F36上に形成される。ただし、本体部201の第2主面F32上には、電極210も電極220も形成されない。
電極210は、本体部201の各部を覆う複数の部分、詳しくは、第1主面F31の一部を覆う上部210aと、第1側面F33全体を覆う第1側部210bと、第3側面F35の一部を覆う第3側部210dと、第4側面F36の一部を覆う第4側部210eと、から構成される。
電極220は、本体部201の各部を覆う複数の部分、詳しくは、第1主面F31の一部を覆う上部220aと、第2側面F34全体を覆う第2側部220bと、第3側面F35の一部を覆う第3側部220dと、第4側面F36の一部を覆う第4側部220eと、から構成される。
以下、電極210の上部210aの上面を第1電極面F410といい、電極220の上部220aの上面を第2電極面F420という。図3Aに示すように、電子部品200a及び200bの第1主面F3は、第1電極面F410(電極210形成部)と、第1主面F31(電極非形成部)と、第2電極面F420(電極220形成部)と、から構成される。電子部品200a及び200bの第2主面F4は、第2主面F32と一致する。
本実施形態では、電極210における上部210aと第1側部210bと第3側部210dと第4側部210eとが一体的に形成され、電極220における上部220aと第2側部220bと第3側部220dと第4側部220eとが一体的に形成される。導体層211〜214(それぞれ内部電極)はそれぞれ、第1側部210b(電極210の一部)に接続され、導体層221〜224(それぞれ内部電極)はそれぞれ、第2側部220b(電極220の一部)に接続される。
電極210及び220は、電子部品200a又は200bの両端部に位置する。図3Aに示されるように、本体部201の第1主面F31は、電極210と電極220との間に位置する本体部201の中央部のみ、電極210、220で覆われず露出する。また、本体部201の第2主面F32は、全面にわたって、電極210、220で覆われず露出する。本体部201の第2主面F32は、開口部が形成されない略平坦な面である。本体部201の第2主面F32上には、電極が形成されない。
本実施形態では、図3Aに示されるように、電極210の上部210aの端部P110と電極220の上部220aの端部P120とがそれぞれ、本体部201の第1主面F31上に位置するため、本体部201の第1主面F31と電極210の第1電極面F410又は電極220の第2電極面F420とによって段差が形成される。
図5に、電子部品200a及び200bがコア部のキャビティR10に収容された状態を示す。
図5に示されるように、本実施形態の配線板10では、キャビティR10の両端(第1面F11側及び第2面F12側)の開口形状がそれぞれ、長方形状になっている。キャビティR10において、電子部品200a及び200bは一方向(例えばX方向)に沿って配置される。電子部品200a及び200bはそれぞれ、電子部品200a及び200bが並ぶ方向(例えばX方向)に沿って並ぶ一対の側面電極(第1側部210b及び第2側部220b)を有する。
本実施形態では、電子部品200a及び200bの長手方向と電極210及び220が並ぶ方向とが、共にX方向であり、一致する。ただしこれに限定されず、電子部品200a及び200bの短手方向に沿って電極210及び220が並んでもよい。
本実施形態では、電極210を正極(+)とし、電極220を負極(−)とする。また、本実施形態では、電子部品200aの電極210(特に、第1側部210b)と電子部品200bの電極210(特に、第1側部210b)とが互いに対向し、これら対向する電極210、210は、配線を介して又は互いに接触して、互いに電気的に接続される。電子部品200aの電極210と電子部品200bの電極210とは、例えばDieを介して電源に電気的に接続される。また、電子部品200aの電極220と電子部品200bの電極220とは、例えば共通の又は別々のグランドに電気的に接続される。本実施形態では、電子部品200aの電極210と電子部品200bの電極210とが、互いに同一の極性(正極)で、略同じ大きさの電位になっている。また、電子部品200aの電極220と電子部品200bの電極220とは、互いに同一の極性(負極)で、略同じ大きさの電位になっている。
本実施形態の電子部品200a及び200bでは、図3A〜図4Bに示されるように、X方向の一端側(例えば電極210側)と他端側(例えば電極220側)とが対称的な構造を有するため、電極210と電極220との極性を逆にしても、電子部品200a、200bは動作する。このため、本実施形態の配線板10では、電子部品をキャビティR10に配置する際に、電子部品の向きを気にする必要がない。
以下、本実施形態の配線板10に係る材料の好ましい例を示す。
基板100は、例えばガラスクロス(心材)にエポキシ樹脂を含浸させたもの(以下、ガラエポという)からなる。心材は、主材料(本実施形態ではエポキシ樹脂)よりも熱膨張率の小さい材料である。心材としては、例えばガラス繊維(例えばガラス布又はガラス不織布)、アラミド繊維(例えばアラミド不織布)、又はシリカフィラー等の無機材料が好ましいと考えられる。ただし、基板100の材料は、基本的に任意である。例えばエポキシ樹脂に代えて、ポリエステル樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)、イミド樹脂(ポリイミド)、フェノール樹脂、又はアリル化フェニレンエーテル樹脂(A−PPE樹脂)等を用いてもよい。基板100は、異種材料からなる複数の層から構成されていてもよい。
本実施形態では、絶縁層101、102、103、104の各々が、心材を樹脂に含浸してなる。具体的には、絶縁層101、102、103、104はそれぞれ、例えばガラエポからなる。
本実施形態では、絶縁層101及び102がそれぞれ心材を含む樹脂からなる。これにより、絶縁層101及び102に窪みが形成されにくくなり、絶縁層101及び102上に形成される導体パターンの断線が抑制されるようになる。また、電子部品200a及び200bのZ方向の移動が抑制され、電子部品200a及び200bのZ方向の位置ずれが生じにくくなる。ただし、プレス工程時(図25参照)に、コア部への衝撃が大きくなることが懸念される。
絶縁層101、102、103、104に含ませる心材としては、例えばガラス繊維(例えばガラス布又はガラス不織布)、アラミド繊維(例えばアラミド不織布)、又はシリカフィラー等の無機材料が好ましいと考えられる。ただしこれに限定されず、他の心材を用いてもよい。また、絶縁層101、102、103、104の材料は、基本的に任意である。例えばエポキシ樹脂に代えて、ポリエステル樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BT樹脂)、イミド樹脂(ポリイミド)、フェノール樹脂、又はアリル化フェニレンエーテル樹脂(A−PPE樹脂)等を用いてもよい。各絶縁層は、異種材料からなる複数の層から構成されていてもよい。また、絶縁層101、102、103、104は心材を含まない樹脂からなってもよい。
本実施形態では、ビア導体313b、321b、322b、323b、333b、343bの各々が、例えば銅めっきからなる。各ビア導体の形状は、例えばコア部から上層に向かって拡径されるようにテーパしたテーパ円柱(円錐台)である。しかしこれに限定されず、ビア導体の形状は任意である。
導体層301、302、110、120、130、140はそれぞれ、例えば銅箔(下層)と、銅めっき(上層)と、から構成される。導体層110、120、130、140はそれぞれ、例えば電気回路を構成する配線、ランド、又は配線板10の強度を高めるための面状の導体パターンなどを有する。
なお、各導体層及び各ビア導体の材料は、導体であれば任意であり、金属でも非金属でもよい。各導体層及び各ビア導体は、異種材料からなる複数の層から構成されていてもよい。
以下、本実施形態の配線板10に係る寸法の好ましい例を示す。
図4Aにおいて、電子部品200aの長手方向(X方向)の幅D21は、例えば約1000μmであり、電子部品200aの短手方向(Y方向)の幅D22は、例えば約500μmである。電極210の上部210aの幅D23は、例えば約230μmである。
電極210の上部210a(第1主面F31上の外部電極)の面積は、例えば約0.115mm(=230μm×500μm)である。電極210の上部210a(第1主面F31上の外部電極)の面積はそれぞれ、0.2mm以下であることが好ましい。
なお、電極220の寸法は、例えば電極210と同様である。また、電子部品200bの寸法は、例えば電子部品200aと同様である。ただしこれに限られず、電極210と電極220とが、互いに異なる寸法を有していてもよい。また、異なる寸法を有する複数の電子部品を内蔵する配線板であってもよい。
図4Aにおいて、ビア導体321bとビア導体322bとのピッチD24は、例えば約770μmである。
図5において、キャビティR10の長手方向(X方向)の幅D1は、例えば約2160μmであり、キャビティR10の短手方向(Y方向)の幅D2は、例えば約580μmである。
電子部品200a又は200bとキャビティR10とのクリアランスは、長手方向(X方向)について例えば約160μm(=約2160μm−約1000μm×2)であり、短手方向(Y方向)について例えば約80μm(=約580μm−約500μm)である。
図5において、隣り合う電子部品200a及び200bの間隔D10、すなわち対向する第1側部210b(図4B参照)同士の最小間隔は、例えば150μm以下である。ただしこれに限られず、対向する第1側部210b同士が接触していてもよい。
基板100の厚さD11は、60μm以下であることが好ましく、40〜60μmの範囲にあることがより好ましい。絶縁層101の厚さ及び絶縁層102の厚さはそれぞれ、例えば約25μmである。絶縁層101の厚さと絶縁層102の厚さとは、例えば互いに同一である。ただしこれに限られず、これらは互いに異なっていてもよい。
絶縁層103の厚さ及び絶縁層104の厚さはそれぞれ、例えば約25μmである。絶縁層103の厚さと絶縁層104の厚さとは、例えば互いに同一である。ただしこれに限られず、これらは互いに異なっていてもよい。
なお、上記各絶縁層の厚さは、下層の絶縁層(下層ビルドアップ部の場合はコア基板)の上面を基準(ゼロ)にしている。すなわち、例えば絶縁層101の厚さ及び絶縁層102の厚さはそれぞれ、絶縁体101aを含んだ厚さに相当する。
導体層301の厚さ及び導体層302の厚さはそれぞれ、例えば約15μmである。導体層301の厚さと導体層302の厚さとは、例えば互いに同一である。ただしこれに限られず、これらは互いに異なっていてもよい。
導体層110の厚さ、導体層120の厚さ、導体層130の厚さ、及び導体層140の厚さはそれぞれ、例えば約15μmである。導体層110の厚さ、導体層120の厚さ、導体層130の厚さ、及び導体層140の厚さは、例えば互いに同一である。ただしこれに限られず、これらは互いに異なっていてもよい。
図2において、本体部201の厚さD12は、例えば約70μmである。本実施形態では、本体部201の片面(第2主面F32)には電極が形成されないため、本体部201(特に、誘電層)を厚くすることができる。本体部201(図3A参照)において、誘電層232〜238の厚さはそれぞれ、例えば約1μmである。誘電層231及び239の厚さはそれぞれ、例えば約23μmである。導体層211〜214の厚さはそれぞれ、例えば約1μmである。導体層221〜224の厚さはそれぞれ、例えば約1μmである。本実施形態では、誘電層232〜238の厚さが互いに同一であり、誘電層231及び239の厚さが互いに同一であり、導体層211〜214の厚さが互いに同一であり、導体層221〜224の厚さが互いに同一である。ただしこれに限られず、これらは互いに異なっていてもよい。
本実施形態の配線板10に内蔵される電子部品200a及び200bはそれぞれ、図3Aに示されるように、本体部201の第1主面F31上及び第1側面F33上に形成され、第2主面F32上には形成されないL字状の電極210(第1外部電極)と、本体部201の第1主面F31上及び第2側面F34上に形成され、第2主面F32上には形成されないL字状の電極220(第2外部電極)と、を有する。このため、本実施形態の配線板10に内蔵される電子部品200a及び200bは、図6に示すような、本体部201上に、下部210c、220cを有するU字状(X−Z断面)の電極210、220が形成された電子部品に比べて、クラックが生じにくい。
具体的には、図6に示す電子部品では、電極210の上部210aの端部P110と、電極220の上部220aの端部P120と、電極210の下部210cの端部P130と、電極220の下部220cの端部P140が、本体部201の第1主面F31上又は第2主面F32上に位置するため、これら端部P110、P120、P130、P140によって、本体部201の両面に段差が形成される。このため、例えば電子部品を基板の開口部に収容する際、又は電子部品の両面に絶縁層を形成する際などに、電子部品に力が加わると、本体部201の両面の段差を起点にして、本体部201にクラック(例えば図6に示すようなクラックCK)が生じ易くなる。
この点、本実施形態の配線板10に内蔵される電子部品200a及び200bでは、図3Aに示されるように、片面(例えば第1主面F3)のみに段差が形成される。本実施形態に係る電子部品200a及び200bでは、一方の主面(例えば第2主面F4)には段差が形成されないため、図6に示す電子部品に比べて、クラックの起点となる段差の数が少なくなる。これにより、本実施形態の配線板10では、電子部品200a及び200bにクラックが生じにくくなる。また、本実施形態の配線板10では、本体部201の片面(第2主面F32)には電極が形成されないため、本体部201を厚くすることができる。本体部201を厚くすると、電子部品200a及び200bの強度が向上し、クラックが生じにくくなる。
また、本実施形態に係る電子部品200a及び200bは、本体部201の主面上に面状の電極、すなわち電極210の上部210a及び電極220の上部220aを有するため、ビア導体(例えばビア導体321b、322b)に接続し易い。
本実施形態の配線板10では、本体部201の第2主面F32上には、電極が形成されず、電子部品200a及び200bの第2主面F4が、第2主面F32と一致する。第2主面F4においては、本体部201から電極が突出しないため、電子部品200a及び200bを薄くし易い。
本実施形態の配線板10では、キャビティR10の厚さD13が、例えば約90μmである。また、電子部品200a、200bの厚さD14がそれぞれ、例えば約87μmである。キャビティR10の厚さD13は、基板100の厚さD11と導体層301(第1導体層)の厚さと導体層302(第2導体層)の厚さとの合計に相当する。また、電子部品200a又は200bの厚さD14は、上部210a又は220a(外部電極)を含めた電子部品200a又は200bの厚さに相当する。
本実施形態では、キャビティR10の厚さD13が、電子部品200a、200bの厚さD14よりも大きい。これにより、コア部に形成されたキャビティR10内に電子部品200a及び200bの全体を収容し、電子部品200a及び200bの故障リスクを低減することが可能になる。その結果、配線板の歩留まりが向上する。なお、キャビティR10の厚さD13が、電子部品200a、200bの厚さD14と同じであっても、こうした効果に準ずる効果が得られると考えられる。
さらに、本実施形態では、上記構成に加えて、基板100の厚さD11が、電子部品200a及び200bの各々の本体部201の厚さD12よりも小さい。こうした構成は、下記の点で、配線板10の薄型化に有利である。
上記構成によれば、基板100の厚さD11が小さくなることで、コア部全体の厚さは小さいまま、導体層301及び302を厚くし易くなる。導体層301及び302が厚ければ、例えば後述のプレス工程時(図25参照)などにおいて、キャビティR10内の電子部品200a及び200bを保護し易くなる。このため、配線板10に、強度の低い電子部品(例えば薄い電子部品)を内蔵し易くなる。また、絶縁層101及び102に心材を含ませ易くなる。さらに、導体層301及び302をそれぞれ例えば電源又はグランドに電気的に接続し、電源用の配線として用いる場合には、導体層301及び302が厚いほど、大電流を流し易くなる。
また、電子部品200a及び200bの電極210及び220の厚さを小さくし、本体部201の厚さを大きくすることで、電子部品全体の厚さが小さくても、必要な強度又は電気容量を確保し易くなる。また、電極210及び220(特に、上部210a、220a)を薄くすれば、電極210の上部210aの端部P110(図3A参照)及び電極220の上部220aの端部P120(図3A参照)の各々に生じるモーメントを抑制することが可能になり、ひいては電子部品200a及び200bのクラックを抑制することが可能になる。
本実施形態の配線板10では、導体層301の上面及び導体層302の上面がそれぞれ、粗化処理されている一方、電極210の第1電極面F410(上面)と電極220の第2電極面F420(上面)とはそれぞれ、粗化処理されていない(図2参照)。こうした粗化処理の有無により、第1電極面F410及び第2電極面F420の十点平均粗さ(Rzjis)はそれぞれ、導体層301の上面及び導体層302の上面のいずれの十点平均粗さ(Rzjis)よりも小さくなっている。
本実施形態の配線板10では、導体層301及び導体層302の上面がそれぞれ、粗化処理され、十点平均粗さの大きい粗面になっていることで、導体層301と絶縁層101との間、及び導体層302と絶縁層102との間にそれぞれ、高い密着性が得られ易くなる。本実施形態では、導体層110、120、130、140の各々の上面が、導体層301及び302の上面と同じ程度の粗さを有する。これにより、これら上面とその上に形成される絶縁層等との密着性が向上する。
以上説明したように、本実施形態の配線板10によれば、配線板10に内蔵される電子部品200a及び200bの電気特性について高い信頼性を維持しながら、配線板10を薄く(薄型化)することが可能になる。また、電子部品200a及び200bのクラックを抑制することが可能になる。
以下、本実施形態に係る配線板10の製造方法について説明する。
まず、電子部品200a及び200b(それぞれコンデンサ)を準備する。図7は、本実施形態に係るコンデンサの製造方法の概略的な内容及び手順を示すフローチャートである。本実施形態では、製造効率を高めるために、1つのパネルに同時に複数のコンデンサを製造した後、それらコンデンサの各々をパネルから切り出すこととする。ただしこれに限られず、例えば1つずつコンデンサを製造してもよい。
図7のステップS11では、図8に示すように、誘電層231と、導体層221と、誘電層232と、導体層211と、誘電層233と、導体層222と、誘電層234と、導体層212と、誘電層235と、導体層223と、誘電層236と、導体層213と、誘電層237と、導体層224と、誘電層238と、導体層214と、誘電層239とを、この順で積層する。
図9に、誘電層231〜239と導体層211、212、213、214の導体パターンとの関係を示す。図10に、誘電層231〜239と導体層221、222、223、224の導体パターンとの関係を示す。
本実施形態では、この段階(カット前)において、誘電層231〜239が、互いに略同じ外形(X−Y平面)を有する。誘電層231〜239と導体層211〜214及び221〜224とは、図3Aに示すような態様で誘電層と導体層とが交互に積層されるように配置される。詳しくは、誘電層231〜239と導体層211〜214及び221〜224とは、図9及び図10に示すように配置され、導体層211〜214の一部と導体層221〜224の一部とがZ方向に重なるように積層される。導体層211〜214の導体パターンと導体層221〜224の導体パターンとはそれぞれ、図9及び図10に示すように、例えばX方向に沿って整列させる。本実施形態では、各導体層の導体パターンをX−Y平面に投影させた場合に、これらの列が重なるように(後述の図12参照)、各導体層を配置する。上記誘電層及び導体層は、例えば位置決めピンなどで位置決めすることができる。
続けて、図7のステップS12で、図11に示すように、上記積層された誘電層及び導体層をプレスする。これにより、それら誘電層及び導体層が一体化する。
続けて、図7のステップS13で、例えばダイシング加工により、上記一体化した誘電層及び導体層をカットする。本実施形態では、図12中にラインL1、L2で示すように、例えばY方向、X方向の各々に沿って、格子状にカットする。詳しくは、各導体層の導体パターンの両脇を、導体パターンの列(例えばX方向)及びこれに直交する方向(例えばY方向)に沿って、カットする。これにより、図13に示すように、矩形板状の本体部201が複数完成する。導体層211〜214及び221〜224はそれぞれ、カット面(本体部201の側面)に露出する。
続けて、図7のステップS14で、電極210及び220を形成するための、めっき及びエッチング等をする。
具体的には、図14Aに示すように、例えば浸漬めっき法により、本体部201の両端部にのみ、例えばニッケルの無電解めっき膜を形成する。これにより、図14Bに示すように、本体部201の第1主面F31上、第1側面F33上、及び第2主面F32上に、例えばニッケルからなる第1電極層1001aが形成される。また、本体部201の第1主面F31上、第2側面F34上、及び第2主面F32上に、例えばニッケルからなる第1電極層1001bが形成される。また、図14Bには示されていないが、第1電極層1001a及び1001bはそれぞれ、第3側面F35上及び第4側面F36上(図4B参照)にも形成される。
続けて、図14Cに示すように、例えばエッチング又は機械的研磨等により、第2主面F32上の第1電極層1001a及び1001bを除去する。ただしこれに限られず、例えば最初から、第2主面F32以外の面のみに第1電極層1001a及び1001bを形成するようにしてもよい。また、例えば後述の電解めっき後に、第2電極層1002a、1002bとともに第1電極層1001a、1001bを除去してもよい。
続けて、図15Aに示すように、例えばバレルめっきにより、第1電極層1001a及び1001bをシード層として、例えば銅の電解めっき膜を形成する。具体的には、めっき槽1000に本体部201を所望の数だけ入れて、めっき槽1000を回転させながら、本体部201の各々に電解めっきを行う。その後、必要に応じて、例えば機械的研磨又はエッチング等により、電解めっきを薄くしたり、不要なめっきを除去したりしてもよい。
これにより、図15Bに示すように、第1電極層1001a、1001b上にそれぞれ、例えば銅の電解めっきからなる第2電極層1002a、1002bが形成される。第1電極層1001a、1001b及び第2電極層1002a、1002bは、電極210及び220を構成する。第1電極層1001a、1001bはそれぞれ、例えば第2電極層1002a、1002bを形成(電解めっき)するためのシード層として機能する。ただしこれに限られず、本体部201との密着性を確保するために、本体部201と第2電極層1002a、1002bとの間に、それぞれ第1電極層1001a、1001bを形成してもよい。
続けて、図7のステップS15で、電極210及び220が形成された本体部201を、例えば1200℃で焼成する。これにより、電子部品200a及び200b(それぞれチップコンデンサ)が完成する。
本実施形態に係る配線板10は、上記準備された電子部品200a及び200bを用いて製造される。図16は、本実施形態に係る配線板10の製造方法の概略的な内容及び手順を示すフローチャートである。
図16のステップS21では、配線板10のコア基板を準備して、その両面に導体層を形成する。
具体的には、図17Aに示すように、出発材料として両面銅張積層板2000を準備する。両面銅張積層板2000は、基板100(コア基板)と、基板100の第1面F11上に形成された金属箔2001(例えば銅箔)と、基板100の第2面F12上に形成された金属箔2002(例えば銅箔)と、から構成される。本実施形態では、この段階において、基板100が、完全に硬化した状態(Cステージ)のガラエポからなる。
続けて、図17Bに示すように、例えばCOレーザを用いて、第1面F11側からレーザを両面銅張積層板2000に照射することにより孔2003aを形成し、第2面F12側からレーザを両面銅張積層板2000に照射することにより孔2003bを形成する。孔2003aと孔2003bとは、X−Y平面において略同じ位置に形成され、最終的にはつながって、両面銅張積層板2000を貫通するスルーホール300aとなる。スルーホール300aの形状は、例えば砂時計状(鼓状)である。孔2003aと孔2003bとの境界は括れ部300c(図1)に相当する。第1面F11に対するレーザ照射と第2面F12に対するレーザ照射とは、同時に行っても、片面ずつ行ってもよい。スルーホール300aを形成した後には、スルーホール300aについてデスミアを行うことが好ましい。デスミアにより、不要な導通(ショート)が抑制される。また、レーザ光の吸収効率を高めるため、レーザ照射に先立って金属箔2001、2002の表面を黒化処理してもよい。なお、スルーホール300aの形成は、ドリル又はエッチングなど、レーザ以外の方法で行ってもよい。ただし、レーザ加工であれば、微細な加工をし易い。
続けて、例えばパネルめっき法により、図17Cに示すように、金属箔2001、2002上及びスルーホール300a内に、例えば銅のめっき2004を形成する。具体的には、まず、例えば化学めっき法により、銅の無電解めっき膜を形成し、続けてめっき液を用いて、その無電解めっき膜をシード層として電解めっきを行うことにより、めっき2004を形成する。これにより、スルーホール300aにめっき2004が充填され、スルーホール導体300bが形成される。
続けて、例えばエッチングレジスト及びエッチング液を用いて、基板100の第1面F11及び第2面F12に形成された各導体層のパターニングを行う。具体的には、導体層301、302に対応したパターンを有するエッチングレジストで各導体層を覆い、各導体層の、エッチングレジストで覆われない部分(エッチングレジストの開口部で露出する部位)を、エッチングで除去する。これにより、図17Dに示すように、基板100の第1面F11上に導体層301(第1導体層)が形成され、基板100の第2面F12上に導体層302(第2導体層)が形成される。なお、エッチングは、湿式に限られず、乾式であってもよい。
本実施形態では、導体層301及び302がそれぞれ、例えば銅箔(下層)、無電解銅めっき(中間層)、及び電解銅めっき(上層)の3層構造からなる。本実施形態では、導体層301及び302が、電源用の配線を含む。ただしこれに限られず、導体層301及び302のパターンは任意である。例えば導体層301又は302に、後工程(電子部品200a及び200bを配置する工程等)で使用するアライメントマークを形成しておいてもよい。また、導体層301及び302における開口部R100の形状に対応する部分の導体を除去しておいてもよい(後述の図19A及び図19B参照)。
続けて、図16のステップS22で、例えば化学エッチングにより、図18に示すように、導体層301及び302の上面をそれぞれ粗化する。ただしこれに限られず、粗化処理の方法は任意である。例えばエッチングは、湿式であっても、乾式であってもよい。
続けて、図16のステップS23で、例えば第1面F11側から基板100にレーザ光を照射して開口部R100(後述の図20参照)を形成する。具体的には、例えば図19Aに示すように、開口部R100の形状(図5参照)を描くようにレーザ光を照射することにより、基板100における、開口部R100に対応した領域を、その周りの部分から切り取る。レーザの照射角度は、例えば基板100の第1面F11に対して略垂直の角度とする。
上記レーザ光の照射に先立って、例えば図19Aに示すように開口部R100の形状に対応して、基板100上の導体層301を(必要に応じて、その反対側の導体層302も)除去しておくことが好ましい。また、図19Bに示すようにレーザ照射路に沿って、基板100上の導体層301を(必要に応じて、その反対側の導体層302も)除去しておいてもよい。図19A又は図19Bに示すような形態に導体層301を加工しておくことで、開口部R100の位置及び形状が明確になるため、レーザ照射のアライメントが容易になる。また、加工部分の導体が除去されることで、レーザ加工が容易になる。
第1面F11側から基板100にレーザ光を照射した場合、第2面F12側に向かうほどレーザによる加工量が減少して、基板100の切断面はテーパ面になり易い。しかし、基板100が薄くなると、基板100の主面(第1面F11又は第2面F12)に対して略垂直な切断面が得られ易くなる。本実施形態では、基板100の厚さが、60μm以下である。このため、図20に示すように、開口部R100に面する基板100の壁面F10が、基板100の主面に対して略垂直になり易い。
なお、開口部R100の形成方法はレーザに限られず任意であり、例えば金型で形成してもよい。
これにより、図20に示すように、第1面F11及びその反対側の第2面F12と、第1面F11から第2面F12までを貫通する開口部R100と、を有する基板100が形成される。本実施形態では、開口部R100が、基板100を貫通する孔からなる。また、開口部R100が、電子部品200a及び200bの収容スペースを構成する。以下、導体層301の上面から導体層302の上面までの厚さを有する部分(電子部品200a及び200bの収容スペース)を、キャビティR10という。
続けて、図16のステップS24で、図7の方法により製造された電子部品200a及び200b(それぞれチップコンデンサ)を、基板100のキャビティR10に収容する。電子部品200a及び200bはそれぞれ、図3A〜図4Bに示すような構造を有する。
具体的には、図21に示すように、例えばPET(ポリ・エチレン・テレフタレート)からなるキャリア2005を、基板100の片側(例えば第1面F11側)に設ける。これにより、キャビティR10(孔)の一方の開口がキャリア2005で塞がれる。本実施形態では、キャリア2005が、粘着シート(例えばテープ)からなり、基板100側に粘着性を有する。キャリア2005は、例えばラミネートにより、基板100(詳しくは、導体層301)と接着される。
続けて、図22に示すように、キャビティR10(孔)の塞がれた開口とは反対側(Z2側)から、キャビティR10に電子部品200a及び200bを入れる。
電子部品200a及び200bはそれぞれ、例えば部品実装機によりキャビティR10に入れられる。例えば電子部品200a及び200bはそれぞれ、真空チャック等により保持され、キャビティR10の上方(Z2側)に運ばれた後、そこから鉛直方向に沿って下降し、キャビティR10に入れられる。これにより、図23に示すように、電子部品200a及び200bが、第1主面F3(及び第1主面F31)が第2面F12と同じ向きになるように、キャビティR10(及び開口部R100)に配置される。電子部品200a及び200bは、キャリア2005(粘着シート)上に、隣り合うように配置される。
本実施形態では、キャビティR10の厚さD13が、電子部品200a及び200bの各々の厚さD14以上である(図2参照)。このため、コア部に形成されたキャビティR10内に電子部品200a及び200bの全体が収容される。
また、本実施形態では、電子部品200a及び200bの第2主面F4(本体部201の第2主面F32)をキャリア2005に向けて電子部品200a及び200bを配置する。すなわち、キャリア2005上に、電子部品200a及び200bの第2主面F4(第2主面F32)が載置される。これにより、電極に直接衝撃が加わりにくくなり、クラックが抑制される。ただしこれに限られず、電子部品200a及び200bの第1主面F3を、キャリア2005上に載置してもよい。
続けて、図16のステップS25で、図24に示すように、導体層302上に、半硬化状態(Bステージ)の絶縁層102及び金属箔2007(例えば樹脂付き銅箔)を形成する。絶縁層102は、例えば熱硬化性を有するガラエポのプリプレグからなる。続けて、図25に示すように、絶縁層102を半硬化の状態でプレスすることにより、絶縁層102から樹脂を流出させてキャビティR10へ流し込む。これにより、図26に示すように、キャビティR10における電子部品200a及び200bと基板100との間、及び、電子部品200aと電子部品200bとの間にそれぞれ、絶縁体101a(絶縁層102を構成する樹脂)が充填される。
キャビティR10に絶縁体101aが充填されたら、絶縁体101aと電子部品200a及び200bとの仮溶着を行う。具体的には、加熱により絶縁体101aに電子部品200a及び200bを支持できる程度の保持力を発現させる。これにより、キャリア2005に支持されていた電子部品200a及び200bが、絶縁体101aによって支持されるようになる。その後、図27に示すように、キャリア2005を除去する。
なお、この段階では、絶縁体101a(充填樹脂)及び絶縁層102は半硬化しているにすぎず、完全には硬化していない。ただしこれに限られず、例えば、この段階で絶縁体101a及び絶縁層102を完全に硬化させてもよい。
上記のように、本実施形態では、電子部品200a及び200bの配置に先立って、基板100に形成された開口部R100の第1面F11側の開口をキャリア2005(支持材)で塞ぐ(図21参照)。そして、開口部R100の第2面F12側の開口から、開口部R100内のキャリア2005上に電子部品200a及び200bを載置する(図22及び図23参照)。そしてその後、キャリア2005を除去する(図27参照)。こうした方法によれば、コア部のキャビティR10に電子部品200a及び200bを配置し易くなる。
続けて、図16のステップS26で、下層ビルドアップ部を形成する。
具体的には、図28に示すように、導体層301上及び電子部品200a、200bの第2主面F4上に、絶縁層101及び金属箔2006(例えば樹脂付き銅箔)を形成する。絶縁層101は、例えば熱硬化性を有するガラエポのプリプレグからなる。続けて、例えばプレスにより、絶縁層101を半硬化の状態(Bステージ)で導体層301及び電子部品200a、200bに接着させた後、加熱して絶縁層101、102の各々を硬化させる。
これにより、基板100の第1面F11上、導体層301上、及び電子部品200a及び200bの第2主面F4上に、第1絶縁層(絶縁層101及び絶縁体101a)が形成され、基板100の第2面F12上、導体層302上、及び電子部品200a及び200bの第1主面F3上に、第2絶縁層(絶縁層102及び絶縁体101a)が形成される(図29参照)。
上記のように、本実施形態では、心材を含む樹脂からなる絶縁層(絶縁層101、102及び絶縁体101a)をプレスすることにより、基板100の第1面F11上、第2面F12上、及び電子部品200a、200b上に、絶縁層(絶縁層101、102及び絶縁体101a)を接着する。
本実施形態では、絶縁層101、102の硬化を同時に行う。基板100の両面に形成される絶縁層101、102の硬化を同時に行うことにより、基板100の反りが抑制される。その結果、基板100を薄くし易くなる。
なお、上記プレスにより絶縁層102から樹脂を流出させて、絶縁層102から流出した樹脂が、絶縁層101から流出した樹脂と一緒に絶縁体101aを構成してもよい。
また、上記プレス及び加熱処理は、複数回に分けて行ってもよい。また、加熱処理とプレスとは別々に行ってもよいし、同時に行ってもよい。
本実施形態では、キャビティR10内に、電子部品200a及び200bの全体が収容される。このため、上記プレス時において、キャビティR10内の電子部品200a及び200bに衝撃が加わりにくい。
続けて、図29に示すように、例えばレーザにより、絶縁層101及び金属箔2006に孔313a(ビアホール)を形成し、絶縁層102及び金属箔2007に孔321a〜323a(それぞれビアホール)を形成する。孔313aは金属箔2006及び絶縁層101を貫通し、孔321a〜323aの各々は金属箔2007及び絶縁層102を貫通する。そして、孔321aは、電子部品200a及び200bの電極210に至り、孔322aは、電子部品200a及び200bの電極220に至る。また、孔313a及び323aの各々は、スルーホール導体300bの直上の導体層301、302に至る。その後、必要に応じて、デスミアを行う。
本実施形態では、電極210及び220の上面を粗化処理しないため、電極210及び220の上面の高い反射率が維持される。このため、上記ビアホールの形成において、レーザによる電極210及び220のダメージが抑制されると考えられる。
続けて、例えば化学めっき法により、金属箔2006、2007上及び孔313a及び321a〜323a内に、例えば銅の無電解めっき膜2008、2009を形成する(図30参照)。なお、無電解めっきに先立って、例えば浸漬により、パラジウム等からなる触媒を、絶縁層101、102の表面に吸着させてもよい。
続けて、リソグラフィ技術又は印刷等により、第1面F11側の主面(無電解めっき膜2008上)に、開口部2010aを有するめっきレジスト2010を、また、第2面F12側の主面(無電解めっき膜2009上)に、開口部2011aを有するめっきレジスト2011を、それぞれ形成する(図30参照)。開口部2010a、2011aはそれぞれ、導体層110、120(図31)に対応したパターンを有する。
続けて、図30に示すように、例えばパターンめっき法により、めっきレジスト2010、2011の開口部2010a、2011aに、それぞれ例えば銅の電解めっき2012、2013を形成する。具体的には、陽極にめっきする材料である銅を接続し、陰極に被めっき材である無電解めっき膜2008、2009を接続して、めっき液に浸漬する。そして、両極間に直流の電圧を印加して電流を流し、無電解めっき膜2008、2009の表面に銅を析出させる。これにより、孔313a及び321a〜323aにそれぞれ、無電解めっき膜2008、2009及び電解めっき2012、2013が充填され、例えば銅のめっきからなるビア導体313b及び321b〜323bが形成される。ビア導体321b(第1ビア導体)は、絶縁層102に形成され、電極210(第1外部電極)に接続される。また、ビア導体322b(第2ビア導体)は、絶縁層102に形成され、電極220(第2外部電極)に接続される。
その後、例えば所定の剥離液により、めっきレジスト2010及び2011を除去し、続けて不要な無電解めっき膜2008、2009及び金属箔2006、2007を除去することにより、図31に示すように、導体層110及び導体層120が形成される。導体層110、120の上面はそれぞれ、例えば化学エッチングにより粗化する。本実施形態では、導体層110及び120がそれぞれ、例えば銅箔(下層)、無電解銅めっき(中間層)、及び電解銅めっき(上層)の3層構造からなる。これにより、下層ビルドアップ部が完成する。
なお、電解めっきのためのシード層は無電解めっき膜に限られず、無電解めっき膜2008、2009に代えて、スパッタ膜等をシード層として用いてもよい。
続けて、図16のステップS27で、例えば図32に示すように、上層ビルドアップ部を形成する。上層ビルドアップ部は、例えば下層ビルドアップ部と同じように、すなわち絶縁層及び金属箔(例えば樹脂付き銅箔)の積層、プレス、樹脂の硬化、ビア導体の形成、及び導体層の形成(粗化処理を含む)を行うことで、形成することができる。
続けて、図16のステップS28で、絶縁層103、104上及び導体層130及び140上にそれぞれ、開口部11aを有するソルダーレジスト11、開口部12aを有するソルダーレジスト12を形成する(図1参照)。導体層130、140はそれぞれ、開口部11a、12aに位置する所定の部位(パッドP11、P12等)を除いて、ソルダーレジスト11、12で覆われる。ソルダーレジスト11及び12は、例えばスクリーン印刷、スプレーコーティング、ロールコーティング、又はラミネート等により、形成することができる。
続けて、電解めっき又はスパッタリング等により、導体層130、140上、詳しくはソルダーレジスト11、12に覆われないパッドP11、P12(図1参照)の表面にそれぞれ、例えばNi/Au膜からなる耐食層を形成する。また、OSP処理を行うことにより、有機保護膜からなる耐食層を形成してもよい。
以上の工程により、本実施形態の配線板10(図1)が完成する。その後、必要があれば、電子部品200a、200bの電気テスト(容量値及び絶縁性などのチェック)を行う。
本実施形態の製造方法は、配線板10の製造に適している。こうした製造方法であれば、低コストで、良好な配線板10が得られると考えられる。
本実施形態の配線板10は、例えば電子部品又は他の配線板と電気的に接続することができる。例えば半田により、配線板10のパッドP11又はP12に電子部品(例えば半導体素子)を実装することができる。また、パッドP11又はP12により、配線板10を他の配線板(例えばマザーボード)に実装することができる。本実施形態の配線板10は、例えば携帯電話等の携帯機器の回路基板として用いることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば以下のように変形して実施することもできる。
配線板に内蔵される電子部品の構造は、図3A〜図4Bに示したものに限られない。例えば図33に示すように、本体部201の第1主面F31に開口部R111及びR121が形成され、開口部R111及びR121の各々に電子部品の外部電極(電極210又は220)が形成されてもよい。
図33の例では、開口部R111が、本体部201の第1主面F31に段差P111を形成し、開口部R121が、本体部201の第1主面F31に段差P121を形成する。本体部201の第1主面F31は、段差P111、P121の上段に位置する上段面F310と、段差P111、P121の下段に位置する下段面F311及びF321と、から構成される。電子部品の第1主面F3は、第1電極面F410(電極210形成部)と、上段面F310(電極非形成部)と、第2電極面F420(電極220形成部)と、から構成される。
電極210は、第1主面F31の下段面F311全体を覆う上部210aと、第1側面F33全体を覆う第1側部210bと、第3側面F35の一部を覆う第3側部210d(図4B参照)と、第4側面F36の一部を覆う第4側部210e(図4B参照)と、から構成される。また、電極220は、第1主面F31の下段面F321全体を覆う上部220aと、第2側面F34全体を覆う第2側部220bと、第3側面F35の一部を覆う第3側部220d(図4B参照)と、第4側面F36の一部を覆う第4側部220e(図4B参照)と、から構成される。電極210の上部210a及び電極220の上部220aには、例えばそれぞれビア導体が接続される。開口部R111、R121の深さとそこに形成される電極(上部210a、220a)の厚さとは、例えば互いに略同一である。
図33の例では、電子部品の第1主面F3及び第2主面F4がそれぞれ高い平坦性を有する。このため、電子部品の両方の主面(第1主面F3及び第2主面F4)に段差は形成されない。その結果、電子部品にクラックが生じにくくなる。
図33に示すような電子部品は、例えば図8に示す誘電層239に、金型等により、開口部R111及びR121の各々に対応した溝を形成しておくことで、製造することができる。溝は、積層(図7のステップS11)前にしてもよいし、プレス後カット前又はカット後に形成してもよい。ただし、積層前に溝を形成しておく方が、略一定の深さを有する溝を形成し易いと考えられる。
図34に示すように、基板100に、第2面F12に開口する非貫通の開口部R100が形成され、電子部品200aがその開口部R100に配置されてもよい。
上記実施形態の配線板10は2つの電子部品200a及び200bを内蔵しているが、これに限られない。配線板10が内蔵する電子部品の数は任意であり、例えば1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
上記実施形態の配線板10では、1つのキャビティR10(開口部)に複数の電子部品(電子部品200a及び200b)が収容されるが、これに限られない。例えば図35(図5に対応する図)に示すように、1つのキャビティR10につき1つの電子部品を収容することにより、複数の電子部品(例えば電子部品200a、200b、200c、200d)を内蔵する配線板であってもよい。
上記実施形態では、絶縁層101、102、103、104がそれぞれ心材を含む樹脂からなるが、これに限られない。例えば各層間絶縁層の平坦性を確保する上では、下層ビルドアップ部を構成する絶縁層101及び102が心材を含む樹脂からなることが、特に重要である。このため、例えば図36に示すように、絶縁層103及び104が心材を含んでいなくても、絶縁層101及び102が心材を含んでいれば、必要な平坦性が得られることが多い。なお、図36では、層間絶縁層における心材の有無を、ハッチングの有無で示している。また、必要な平坦性が確保できる場合には、絶縁層101、102、103、104のいずれにも心材を含ませなくてもよい。
図37に示すように、基板100(例えば配線板のコア基板)が、金属板100a(例えば銅箔)を内蔵する絶縁基板であってもよい。こうした基板100では、金属板100aにより放熱性が向上する。図37の例では、金属板100aに至るビア導体100bが基板100に形成され、金属板100aと電源用の配線(例えばグランドに電気的に接続される導体層301、302)とが、ビア導体100bを介して、互いに電気的に接続されている。金属板100aの平面形状(X−Y平面)は任意であり、四角形であってもよく、円であってもよい。
以下、図38A及び図38Bを参照して、図37に示す基板100(コア基板)の製造方法の一例について説明する。
まず、図38Aに示すように、例えば銅箔からなる金属板100aを挟むように、絶縁層3001及び金属箔2001(例えば樹脂付き銅箔)と、絶縁層3002及び金属箔2002(例えば樹脂付き銅箔)と、を配置する。絶縁層3001、3002はそれぞれ、例えばガラエポのプリプレグからなる。
続けて、プレスにより、金属板100aに向けて圧力を加える。絶縁層3001、3002を半硬化の状態(Bステージ)でプレスすることにより、図38Bに示すように、絶縁層3001、3002からそれぞれ樹脂を流出させる。これにより、金属板100aの側方に絶縁層3003が形成される。その後、加熱して絶縁層3001、3002、3003の各々を硬化させる。これにより、金属板100aを内蔵する基板100が完成する。
なお、上記プレス及び加熱処理は、複数回に分けて行ってもよい。また、加熱処理とプレスとは別々に行ってもよいし、同時に行ってもよい。
キャビティR10(開口部)に収容されるチップコンデンサの電極の形状は任意である。
キャビティR10(開口部)に収容される電子部品の種類は、任意である。例えばコンデンサ、抵抗、又はコイル等の受動部品のほか、IC回路等の能動部品など、任意の電子部品を採用することができる。また、2種類以上の電子部品(例えばコンデンサ及びダイオードなど)を1つのキャビティR10(開口部)に収容してもよい。
配線板10の構成、特に、その構成要素の種類、性能、寸法、材質、形状、層数、又は配置等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変更することができる。
例えばビルドアップ部の層数は任意である。また、基板100の第1面F11側と基板100の第2面F12側とで、ビルドアップ部の層数が異なっていてもよい。ただし、応力を緩和するためには、基板100の第1面F11側と基板100の第2面F12側とで、ビルドアップ部の層数を同じにして、表裏の対称性を高めることが好ましいと考えられる。
各ビア導体は、フィルド導体に限られず、例えばコンフォーマル導体であってもよい。
電子部品及び開口部(収容部)の平面形状(X−Y平面)は任意であり、例えば略円であってもよいし、略正方形、略正六角形、又は略正八角形など、略長方形以外の略多角形であってもよい。多角形の角の形状は任意であり、例えば略直角でも、鋭角でも、鈍角でも、丸みを帯びていてもよい。ただし、基板上の配線領域を増やすなどの目的で開口部(収容部)を小さくするためには、開口部(収容部)の平面形状(X−Y平面)を、収容される電子部品の平面形状(X−Y平面)に対応させることが好ましい。
チップコンデンサ又は配線板の製造方法は、上記図7及び図16に示した順序や内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に順序や内容を変更することができる。また、用途等に応じて、必要ない工程を割愛してもよい。
上記実施形態では、キャリア2005上に、電子部品200a及び200bの第2主面F4(第2主面F32)を載置している(図22及び図23参照)。しかしこれに限られず、電子部品200a及び200bの第1主面F3、すなわち電極210の上部210a及び電極220の上部220a(図3A参照)を、キャリア2005上に載置してもよい。こうした製造方法によれば、後工程(図29及び図30参照)で形成されるビア導体321b、322bの長さ(及び孔321a、322aの深さ)を短くし易くなる。また、ビア導体321b、322bの接続面(上部210a、220aの上面)を同じ高さ(Z座標)にすることができるため、ビア導体321b、322bのアライメント精度を向上させることが可能になる。以下、主に図39〜図44を参照して、こうした製造方法の一例について説明する。
まず、上記実施形態と同様、図17A〜図20に示す工程を経て、基板100に開口部R100(キャビティR10)を形成する。続けて、図39に示すように、キャリア2005を、基板100の片側(例えば第2面F12側)に設け、キャビティR10(孔)の塞がれた開口とは反対側(Z1側)から、キャビティR10に電子部品200a及び200bを入れる。これにより、キャリア2005上に、電子部品200a及び200bの第1主面F3(電極210、220)が載置される。
続けて、図40に示すように、導体層301上に、半硬化状態(Bステージ)の絶縁層101及び金属箔2006(例えば樹脂付き銅箔)を形成し、例えばプレスにより、絶縁層101から樹脂を流出させてキャビティR10へ流し込む。これにより、図41に示すように、キャビティR10における電子部品200a及び200bと基板100との間、及び、電子部品200aと電子部品200bとの間にそれぞれ、絶縁体101a(絶縁層101を構成する樹脂)が充填される。
キャビティR10に絶縁体101aが充填されたら、絶縁体101aと電子部品200a及び200bとの仮溶着を行う。具体的には、加熱により絶縁体101aに電子部品200a及び200bを支持できる程度の保持力を発現させる。これにより、キャリア2005に支持されていた電子部品200a及び200bが、絶縁体101aによって支持されるようになる。その後、図42に示すように、キャリア2005を除去する。
続けて、図43に示すように、導体層302上及び電子部品200a、200bの第1主面F3上に、絶縁層102及び金属箔2007(例えば樹脂付き銅箔)を形成し、図44に示すように、例えばプレスにより、絶縁層102を半硬化の状態(Bステージ)で導体層302及び電極210、220に接着させた後、加熱して絶縁層101、102の各々を硬化させる。
その後、上記実施形態と同様、図29〜図32に示す工程を経て、例えば図45に示すような配線板が完成する。図45に示す配線板では、導体層302の上面と、電子部品200a及び200bの各々の第1主面F3(ひいては、電極210、220の上面)とが、同じ高さ(Z座標)に位置し、略面一(同一平面)になる。
各導体層の形成方法は任意である。例えばパネルめっき法、パターンめっき法、フルアディティブ法、セミアディティブ(SAP)法、サブトラクティブ法、転写法、及びテンティング法のいずれか1つ、又はこれらの2以上を任意に組み合わせた方法で、導体層を形成してもよい。
また、レーザに代えて、湿式又は乾式のエッチングで加工してもよい。エッチングで加工する場合には、予め除去したくない部分をレジスト等で保護しておくことが好ましいと考えられる。
上記実施形態及び変形例は、任意に組み合わせることができる。用途等に応じて適切な組み合わせを選ぶことが好ましいと考えられる。例えば図33〜図36のいずれかに示す構造に、図37に示す金属板を内蔵する基板を適用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、設計上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、「請求項」に記載されている発明や「発明を実施するための形態」に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれると理解されるべきである。
本発明に係る電子部品内蔵配線板は、携帯機器等の回路基板に適している。本発明に係る電子部品内蔵配線板の製造方法は、そうした電子部品内蔵配線板の製造に適している。
10 配線板
11、12 ソルダーレジスト
11a、12a 開口部
100 基板
100a 金属板
100b ビア導体
101、102、103、104 絶縁層
101a 絶縁体
110、120、130、140 導体層
200a、200b、200c、200d 電子部品
201 本体部
210、220 電極
210a、220a 上部
210b 第1側部
210c、220c 下部
210d、220d 第3側部
210e、220e 第4側部
211〜214 導体層
220b 第2側部
221〜224 導体層
231〜239 誘電層
300a スルーホール
300b スルーホール導体
300c 括れ部
301、302 導体層
311b、312b ビア導体
313a、321a〜323a、333a、343a 孔
313b、321b〜323b、333b、343b ビア導体
1000 槽
1001a、1001b 第1電極層
1002a、1002b 第2電極層
2000 両面銅張積層板
2001、2002 金属箔
2003a、2003b 孔
2005 キャリア
2006、2007 金属箔
2008、2009 無電解めっき膜
2010、2011 めっきレジスト
2010a、2011a 開口部
2012、2013 電解めっき
3001〜3003 絶縁層
F3 第1主面
F4 第2主面
F10 壁面
F11 第1面
F12 第2面
F31 第1主面
F32 第2主面
F33 第1側面
F34 第2側面
F35 第3側面
F36 第4側面
F310 上段面
F311、F321 下段面
F410 第1電極面
F420 第2電極面
P11、P12 パッド
P110、P120、P130、P140 端部
R10 キャビティ
R21、R22 開口部
R100 開口部
R111、R121 開口部

Claims (16)

  1. 第1面及びその反対側の第2面と、少なくとも前記第2面に開口する開口部と、を有する基板と、
    第1主面及びその反対側の第2主面と第1側面及びその反対側の第2側面とを有する本体部と、該本体部上に形成される外部電極と、を有し、前記第1主面が前記第2面と同じ向きになるように、前記基板に形成された前記開口部に配置される電子部品と、
    前記基板の前記第2面上及び前記電子部品上に形成される絶縁層と、
    前記絶縁層に形成され、前記外部電極に接続されるビア導体と、
    を有する電子部品内蔵配線板であって、
    前記電子部品は、
    前記本体部の前記第1主面上及び前記第1側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第1外部電極と、
    前記本体部の前記第1主面上及び前記第2側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第2外部電極と、
    を有する、
    ことを特徴とする電子部品内蔵配線板。
  2. 前記本体部の前記第2主面は、開口部が形成されない略平坦な面であり、前記本体部の前記第2主面上には、電極が形成されない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子部品内蔵配線板。
  3. 前記基板の前記第1面上及び前記電子部品上に形成される絶縁層を有し、
    前記基板に形成された前記開口部は、前記第1面から前記第2面までを貫通する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品内蔵配線板。
  4. 前記基板の前記第1面上に第1導体層を有し、
    前記第1導体層の上面と、前記電子部品の前記本体部の前記第2主面とは、略面一になっている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子部品内蔵配線板。
  5. 前記基板の前記第1面上に形成される第1導体層と、
    前記基板の前記第2面上に形成される第2導体層と、
    を有し、
    前記基板の厚さは、前記電子部品の前記本体部の厚さよりも小さく、
    前記基板の厚さと前記第1導体層の厚さと前記第2導体層の厚さとの合計は、前記第1主面上の外部電極を含めた前記電子部品の厚さ以上である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子部品内蔵配線板。
  6. 前記第1導体層の上面及び前記第2導体層の上面はそれぞれ粗化処理されており、
    前記電子部品の前記第1外部電極の上面及び前記第2外部電極の上面はそれぞれ粗化処理されていない、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子部品内蔵配線板。
  7. 前記絶縁層には、前記第1外部電極に接続される第1ビア導体と、前記第2外部電極に接続される第2ビア導体と、が形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子部品内蔵配線板。
  8. 前記絶縁層上に第3導体層を有し、
    前記第1外部電極は、前記第1ビア導体を介して、前記第3導体層を構成する第1導体パターンに電気的に接続され、
    前記第2外部電極は、前記第2ビア導体を介して、前記第3導体層を構成する第2導体パターンに電気的に接続される、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子部品内蔵配線板。
  9. 前記絶縁層は、心材を含む樹脂からなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電子部品内蔵配線板。
  10. 前記電子部品は、積層セラミックコンデンサである、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の電子部品内蔵配線板。
  11. 第1面及びその反対側の第2面を有する基板を準備することと、
    前記基板に、少なくとも前記第2面に開口する開口部を形成することと、
    第1主面及びその反対側の第2主面と第1側面及びその反対側の第2側面とを有する本体部と、該本体部上に形成される外部電極と、を有する電子部品を準備することと、
    前記第1主面が前記第2面と同じ向きになるように、前記基板に形成された前記開口部に前記準備された電子部品を配置することと、
    前記基板の前記第2面上及び前記電子部品上に絶縁層を形成することと、
    前記絶縁層に、前記外部電極に接続されるビア導体を形成することと、
    を含む電子部品内蔵配線板の製造方法であって、
    前記電子部品の準備では、前記本体部の前記第1主面上及び前記第1側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第1外部電極と、前記本体部の前記第1主面上及び前記第2側面上に形成され、前記第2主面上には形成されない第2外部電極と、を有する電子部品を準備する、
    ことを特徴とする電子部品内蔵配線板の製造方法。
  12. 前記基板の前記第1面上及び前記電子部品上に絶縁層を形成することを含み、
    前記開口部の形成では、前記第1面から前記第2面までを貫通する開口部を前記基板に形成する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の電子部品内蔵配線板の製造方法。
  13. 前記電子部品の配置に先立って、前記基板に形成された前記開口部の一方の開口を支持材で塞ぐことを含み、
    前記電子部品の配置では、前記基板に形成された前記開口部の他方の開口から、該開口部内の前記支持材上に前記電子部品を載置し、
    前記電子部品を前記開口部に配置して前記支持材を除去した後、前記基板上及び前記電子部品上に前記絶縁層を形成する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の電子部品内蔵配線板の製造方法。
  14. 前記電子部品の配置では、前記本体部の前記第2主面を前記支持材に向けて前記電子部品を配置する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の電子部品内蔵配線板の製造方法。
  15. 前記絶縁層の形成では、心材を含む樹脂からなる絶縁層をプレスすることにより、前記基板の前記第2面上及び前記電子部品上に、該絶縁層を接着する、
    ことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の電子部品内蔵配線板の製造方法。
  16. 前記ビア導体の形成は、
    前記絶縁層に、前記第1外部電極に接続される第1ビア導体を形成することと、
    前記絶縁層に、前記第2外部電極に接続される第2ビア導体を形成することと、
    を含む、
    ことを特徴とする請求項11乃至15のいずれか一項に記載の電子部品内蔵配線板の製造方法。
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